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JPH0972784A - 顕微鏡用測光装置 - Google Patents

顕微鏡用測光装置

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Publication number
JPH0972784A
JPH0972784A JP22817495A JP22817495A JPH0972784A JP H0972784 A JPH0972784 A JP H0972784A JP 22817495 A JP22817495 A JP 22817495A JP 22817495 A JP22817495 A JP 22817495A JP H0972784 A JPH0972784 A JP H0972784A
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JP22817495A
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Sukehito Arai
祐仁 荒井
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光源からの照明光を観察試料に照射して得られ
る光を、対物レンズを含む光学系を介して結像し、その
光量を光検出器で検出して光量情報を得る光学顕微鏡用
測光装置において、測定可能な光量のダイナミックレン
ジを大きく設定しながら、微小な光量でもS/N比の高
い測定を行なう。 【解決手段】光検出器1からの検出信号を増幅する信号
増幅部3と、この信号増幅部3の出力をアナログ値から
デジタル値に変換するA/D変換器4と、上記光検出器
1からの検出信号のパルス幅を増幅するパルス増幅部5
と、このパルス増幅部5の出力信号中の光子数をカウン
トするパルス計数部6と、信号増幅部3の出力電圧を基
準値と比較する電圧比較部11と、この電圧比較部11
での比較結果に応じて上記A/D変換器4の出力及び上
記パルス計数部6のカウント値のいずれか一方を選択し
て測定情報とするデータ選択部7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光電子倍増管など
の光電子増幅機能を有する光電変換素子を使用した顕微
鏡用測光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】測光顕微鏡は、光源からの照明光を観察
試料に照射し、これにより観察試料を透過した透過光、
反射光、あるいは特に点状の光を照射したことで試料か
ら発生した蛍光などを、対物レンズを含む光学系を介し
て結像し、これを結像位置に配設された光検出器で検出
して光量の情報を得るようにしたものである。
【0003】また、測光顕微鏡には、試料をX軸及びY
軸の方向に移動することで2次元面内で機械的に移動さ
せるX−Y走査方式や照明光をスキャン操作する光学系
などを採用し、これらによるX−Y走査に同期してCR
Tディスプレイ等の表示装置によりX−Y走査に対応し
た前記濃度情報の信号の輝点を表示することで試料を画
像として観察、解析できるようにした走査型光学顕微鏡
も含まれる。
【0004】一般にこれらの測光顕微鏡は、照明されて
いる試料からの透過光、反射光、蛍光を光電変換器によ
り電気信号に変換し、さらに量子化した後にこれを画像
や経時変化データとして記憶するための光電信号処理回
路を備えている。
【0005】特に微弱な光量しか得られない蛍光や、走
査型光学顕微鏡で頻繁に用いられる共焦点光学系などか
らの光を検出するためには、光電変換器として、光電子
倍増管や、マルチチャネルプレート、アバランシェフォ
トダイオードなど光電子増幅作用を有する高感度なもの
を使用することが多い。
【0006】そして、この種の光電子増幅作用を有する
高感度なものを使用する際には、光電変換器から得られ
るアナログ信号の量子化回路として、A/D変換器を用
いる場合、ダイナミックレンジを広くとるべく例えば特
開昭58−139036のように前記A/D変換器の前
段に対数アンプを用いる場合、極端に測定対象の光量が
少ないために例えば実開平6−64132のように光子
による出力信号のパルスを計数する光子計数回路を用い
る場合等、測定対象の光量に合わせて最適な回路構成の
ものを選択して用いている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特に走査型光学顕微鏡
などに代表される測光顕微鏡の測定対象は、2次元面内
に光量の比較的大きい明るい部分から、光量の比較的少
ない暗い部分まで非常に広い範囲の光を測定する必要が
ある。
【0008】しかしながら、一般的なA/D変換器を用
いた測光回路では、光量の少ない部分をS/N比を落と
さずに測定することは困難であり、また、光子計数回路
を用いた測光回路では、光量の少ない部分を高いS/N
比で測定できる反面、一定の光量を越えると測定不能と
なってしまうという不具合があった。
【0009】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、測定可能な光量のダイナミックレンジを大き
く設定しながら、微小な光量でもS/N比の高い測定を
行なうことが可能な顕微鏡用測光装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
光源からの照明光を観察試料に照射して得られる光を、
対物レンズを含む光学系を介して結像し、その光量を光
検出器で検出して光量情報を得る光学顕微鏡用測光装置
において、上記光検出器からの検出信号を増幅してアナ
ログ値からデジタル値に変換するA/D変換手段と、上
記光検出器からの検出信号のパルス成分を増幅して光子
数をカウントするカウント手段と、上記光検出器の検出
信号レベルに応じて上記A/D変換手段の出力及び上記
カウント手段のカウント値のいずれか一方を選択して測
定情報とする選択手段とを具備するようにしている。
【0011】この結果、請求項1記載の発明によれば、
光量が微小な場合にはカウント手段のカウント値を、そ
の他の場合にはA/D変換手段の出力値を自動的に切換
選択して光量情報として出力するようにしているので、
測定可能な光量のダイナミックレンジを大きく設定しな
がら、微小な光量でもS/N比の高い測定を行なうこと
ができる。
【0012】請求項2記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記選択手段は上記A/D変換手段の
出力レベルに応じて上記A/D変換手段の出力及び上記
カウント手段のカウント値のいずれか一方を選択するよ
うにしている。
【0013】請求項3記載の発明は、上記請求項1記載
の発明において、上記選択手段は上記カウント手段のカ
ウント値に応じて上記A/D変換手段の出力及び上記カ
ウント手段のカウント値のいずれか一方を選択するよう
にしている。
【0014】この結果、請求項2あるいは請求項3記載
の発明によれば、デジタル値であるA/D変換手段の出
力を用いて比較動作を行なっているため、アナログ的な
比較動作を行なう比較器で懸念される比較誤差や出力遅
延を生ずる虞もなく、正確且つ高速な動作を行なうこと
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係る走査型光学顕微鏡の光学系を中心とした構成を例
示するものであり、21は光源としてのレーザ光源であ
る。このレーザ光源21より射出されたレーザビームに
よる照明光は、ビームエキスパンダ22、波長フィルタ
23を経て、光路分割手段24としてのビームスプリッ
タ及びダイクロイックミラー等で構成される光路分割手
段24により、偏向手段としてのガルバノメータミラー
25,26に導かれ、ここで2次元走査のためにX軸方
向及びY軸方向に偏向される。
【0016】この偏向された照明光は瞳投影レンズ2
7、プリズム28を介して対物レンズ29に入射し、観
察試料30を2次元走査する。この観察試料30の透過
光はレンズ31で集光され、ミラー32で反射された後
にレンズ33を介して光検出器34で光電変換され、図
示しないA/D変換器でデジタル化された後にX−Y走
査位置に対応した座標位置でフレームメモリ35に記憶
される。
【0017】また、上記観察試料30の照射により得ら
れる反射光及び蛍光の少なくとも一方は、照射光と同経
路を辿って上記ハーフミラー24まで導かれ、このハー
フミラー24及び集光レンズ36を介して光路上に配置
されたダイクロイックミラー37,42によりそれぞれ
反射される。
【0018】ダイクロイックミラー37により反射され
た光は、吸収フィルタ38、ピンホール板39を介して
光検出器1に入射され、その光量に対応した電気信号に
変換される。
【0019】この光検出器1は、例えば光電子倍増管や
マルチチャネルプレート、アバランシェフォトダイオー
ドなどの光電子増幅作用を有する高感度なものを使用し
ており、その検出信号である電気信号が測光回路41に
送られ、光量情報として出力される。
【0020】ほぼ同様に、ダイクロイックミラー42に
より反射された光は、ダイクロイックフィルタ43、吸
収フィルタ44、ピンホール板45を介して光検出器
1′に入射され、その光量に対応した電気信号に変換さ
れる。
【0021】この光検出器1′も、上記光検出器1,
1′同様、例えば光電子倍増管やマルチチャネルプレー
ト、アバランシェフォトダイオードなどの光電子増幅作
用を有する高感度なものを使用しており、その検出信号
である電気信号が測光回路40に送られ、光量情報とし
て出力される。
【0022】次いで図2により上記光検出器1(1′)
とその後段の測光回路41(40)の詳細な構成につい
て説明する。同図で、光検出器1(1′)により得られ
た光量に対応した電流値を有する電気信号は、測光回路
41(40)内でまず電流電圧変換部2により光量に対
応した電圧値を有する信号に変換されて、信号増幅部3
及びパルス増幅部5に与えられる。
【0023】信号増幅部3は、入力された電圧信号を予
め設定されている適宜増幅率をもって増幅し、増幅した
電圧信号をA/D変換器4及び電圧比較部11へ出力す
る。A/D変換器4は、信号増幅部3からのアナログ値
の電圧信号をクロック発生部9からのサンプリングクロ
ックに同期して所定の量子化ビット数でデジタル値に変
換し、データ選択部7へ出力する。
【0024】電圧比較部11は、例えば高速コンパレー
タ等の比較器で構成されるもので、信号増幅部3からの
電圧信号と基準電圧設定部12により設定された閾値と
しての基準電圧とをクロック発生部9からのクロックに
同期して比較し、その比較結果を上記データ選択部7へ
出力する。
【0025】一方、上記パルス増幅部5は電流電圧変換
部2からの電圧信号のパルス成分(交流成分)のみを増
幅してパルス計数部6へ出力する。パルス計数部6は、
パルス検出のための閾値の設定機能を有するもので、上
記クロック発生部9から入力されるサンプリングクロッ
クの1周期毎に、パルス増幅部5からのパルス波形中の
整形パルス数のカウントを行ない、そのカウント値を随
時上記データ選択部7へ出力する。
【0026】データ選択部7は、クロック発生部9から
のサンプリングクロックに同期して、上記電圧比較部1
1からの比較結果に基づき、信号増幅部3からの出力信
号が基準電圧に比べて大きいときはA/D変換器4の出
力するデジタルデータを、信号増幅部3からの出力信号
が基準電圧に比べて小さいときはパルス計数部6のカウ
ント値をデジタルデータとして選択し、測定結果とし
て、選択した光量情報のデジタルデータと、A/D変換
器4及びパルス計数部6のいずれの出力を選択したかを
示す選択情報とをメモリ8に出力する。
【0027】このメモリ8は、例えば少なくとも1フレ
ーム分の画像を記憶可能な容量を有するフレームメモリ
で構成され、データ選択部7からのデジタルデータを、
アドレス制御部10から入力される指定アドレスに従っ
て記憶する。アドレス制御部10は、上記クロック発生
部9から入力されるサンプリングクロックに同期して、
現在サンプリングが行なわれている上記観察試料30の
位置に1対1に対応したアドレス位置を更新記憶し、そ
のアドレス位置を指定アドレスとして上記メモリ8に与
えるものである。
【0028】しかるに、メモリ8に記憶された測定結果
のデジタルデータは、データ処理部17により読出さ
れ、種々の画像解析処理が施されて所望の画像情報とさ
れた後に、CRTやLCDパネルを用いた表示部18で
表示される。
【0029】上記データ処理部17及び上記基準電圧設
定部12は、いずれも例えばパーソナルコンピュータで
構成されるシステム制御部16により統括制御されるも
のである。
【0030】すなわち、システム制御部16が基準電圧
設定部12に対して上記基準値を任意に設定可能とする
ことにより、表示部18で表示されている測定画像を観
察してその内容に対応して該基準値を調整することがで
きる。
【0031】一方、システム制御部16がデータ処理部
17に対して画像解析処理の方法を指示することで、表
示部18に表示させる観察試料30の画像情報を任意の
ものに選択することができる。
【0032】上記のような構成にあって、電圧比較部1
1が信号増幅部3の出力する増幅した電圧信号、すなわ
ち光検出器1(1′)への入射光量に応じた信号を基準
電圧設定部12からの基準値と比較し、その比較結果に
よりデータ選択部7がクロック発生部9からのクロック
毎にA/D変換器4の出力とパルス計数部6の出力のい
ずれか一方を切換選択して量子化した光量情報としてメ
モリ8に記憶させる。そのため、光子を計数しなければ
測定できない微弱光から比較的明るい光までの非常に広
いダイナミックレンジで光量測定を行なうことができ
る。
【0033】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の光学系で使用さ
れる光検出器1(1′)とその後段の測光回路41(4
0)の詳細な構成について例示するもので、基本的には
上記図2で示したものと同様であるので、同一部分には
同一符号を付してその説明は省略する。
【0034】しかして、A/D変換器4で得られるデジ
タルデータが上記データ選択部7の他に数値比較部13
へも出力される。この数値比較部13は、上記システム
制御部16により可変設定される比較値設定部14から
送られてくる比較値と、上記A/D変換器4の出力する
デジタルデータとをクロック発生部9からのサンプリン
グクロックに同期して比較し、その比較結果を上記デー
タ選択部7へ出力するものである。
【0035】上記のような構成とすることにより、A/
D変換器4の出力するデジタルデータを用いて数値比較
部13が比較値設定部14から与えられる比較値と比較
することで、その比較結果によりデータ選択部7がA/
D変換器4からの出力信号が比較値に比べて大きいとき
はA/D変換器4の出力するデジタルデータを、A/D
変換器4からの出力信号が比較値に比べて小さいときは
パルス計数部6のカウント値をデジタルデータとして選
択してメモリ8に出力する。
【0036】この場合、デジタル値であるA/D変換器
4の出力を用いて数値比較部13が比較動作を行なって
いるため、アナログ的な比較動作を行なう、例えば高速
コンパレータ等の比較器で構成される上記図2の電圧比
較部11に比して、比較誤差や出力遅延を生ずる虞もな
く、正確且つ高速な動作を行なうことができるようにな
る。
【0037】(第3の実施の形態)図4は本発明の第3
の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の光学系で使用さ
れる光検出器1(1′)とその後段の測光回路41(4
0)の詳細な構成について例示するもので、基本的には
上記図2及び図3で示したものと同様であるので、同一
部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0038】しかして、パルス計数部6で得られるカウ
ント値がデジタルデータとして上記データ選択部7の他
に数値比較部13へも出力される。この数値比較部13
は、上記システム制御部16により可変設定される比較
値設定部14から送られてくる比較値と、上記パルス計
数部6の出力するデジタルデータとをクロック発生部9
からのサンプリングクロックに同期して比較し、その比
較結果を上記データ選択部7へ出力するものである。
【0039】上記のような構成とすることにより、パル
ス計数部6の出力するデジタルデータを用いて数値比較
部13が比較値設定部14から与えられる比較値と比較
することで、その比較結果によりデータ選択部7がパル
ス計数部6からの出力信号が比較値に比べて大きいとき
はA/D変換器4の出力するデジタルデータを、パルス
計数部6からの出力信号が比較値に比べて小さいときは
パルス計数部6のカウント値をデジタルデータとして選
択してメモリ8に出力する。
【0040】この場合、デジタル値であるパルス計数部
6のカウント値を用いて数値比較部13が比較動作を行
なっているため、上記第2の実施の形態の場合と同様
に、アナログ的な比較動作を行なう、例えば高速コンパ
レータ等の比較器で構成される上記図2の電圧比較部1
1に比して、比較誤差や出力遅延を生ずる虞もなく、正
確且つ高速な動作を行なうことができるようになる。
【0041】(第4の実施の形態)図5は本発明の第4
の実施の形態に係る走査型光学顕微鏡の光学系で使用さ
れる光検出器1(1′)とその後段の測光回路41(4
0)の詳細な構成について例示するもので、基本的には
上記図2乃至図4で示したものと同様であるので、同一
部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0042】しかして、パルス増幅部5の出力するパル
ス成分のみを増幅した電圧信号はパルス計数部6の他に
パルス幅検出部15へも送られる。このパルス幅検出部
15は、電圧信号中のパルス幅を測定し、測定結果を数
値比較部13へ送出する。
【0043】これに対して数値比較部13は、上記シス
テム制御部16により可変設定される比較値設定部14
から送られてくる比較値と、パルス幅検出部15からの
パルス幅の測定値とをクロック発生部9からのサンプリ
ングクロックに同期して比較し、その比較結果を上記デ
ータ選択部7へ出力するものである。
【0044】上記のような構成とすることにより、光検
出器1(1′)に入射する光量が少なく、電流電圧変換
部2の出力する電圧信号が例えば図6(a)に示すよう
な波形であるときには、パルス増幅部5が同図(a)中
のパルス検出閾値を基準としてそのパルス幅を増幅した
電圧信号をパルス計数部6及びパルス幅検出部15に送
出し、パルス幅検出部15はそのパルス幅を測定して順
次測定値を数値比較部13に出力する。
【0045】数値比較部13は比較値設定部14から送
られてくる比較値とパルス幅検出部15からのパルス幅
の測定値とをクロック発生部9からのサンプリングクロ
ックに同期して比較して比較結果をデータ選択部7に送
出し、データ選択部7はこの比較結果により光検出器1
(1′)に入射する光量が少ないことを認識して、A/
D変換器4の出力するデジタルデータではなく、パルス
計数部6のカウント値をデジタルデータとして切換選択
してメモリ8に出力する。
【0046】反対に、光検出器1(1′)に入射する光
量が多く、電流電圧変換部2の出力する電圧信号が例え
ば図6(b)に示すような波形であるときには、パルス
増幅部5が増幅した電圧信号をパルス計数部6及びパル
ス幅検出部15に送出すると、パルス幅検出部15は同
図(b)中のパルス検出閾値を基準としてそのパルス幅
を測定して順次測定値を数値比較部13に出力する。
【0047】この場合、上記図6(a)では、1クロッ
ク中に4つの光子が計数されるのに対し、同図(b)で
は光量が多く、多数の光子が光検出器に入射しているに
もかかわらず、計数される光子数は3つになってしま
う。
【0048】したがって、上記パルス検出閾値を越えて
いる部分でそのパルス幅をパルス幅検出部15が測定し
て測定値を数値比較部13に出力すると、数値比較部1
3は比較値設定部14から送られてくる比較値とパルス
幅検出部15からのパルス幅の測定値とをクロック発生
部9からのサンプリングクロックに同期して比較して比
較結果をデータ選択部7に送出する。
【0049】データ選択部7はこの比較結果により光検
出器1(1′)に入射する光量が多く、光量情報の電圧
信号のパルスが重なってしまっていることを認識し、パ
ルス計数部6の出力するカウント値ではなく、A/D変
換器4の出力するデジタルデータを切換選択してメモリ
8に出力する。
【0050】このように、パルス計数部6の前段に位置
するパルス増幅部5の出力のパルス幅をパルス幅検出部
15で測定してその測定値によりパルスの重なりの有無
を数値比較部13で比較動作するようにしても、アナロ
グ的な比較動作を行なう、例えば高速コンパレータ等の
比較器で構成される上記図2の電圧比較部11に比し
て、比較誤差や出力遅延を生ずる虞もなく、正確且つ高
速な動作を行なうことができるようになる。
【0051】なお、上記第1乃至第4の各実施の形態
は、それぞれを組合わせることでさらに厳密な選択条件
を設定することも可能である。以上各実施の形態に基づ
いて説明したが、本発明中には以下の発明が含まれる。
【0052】(1) 光源からの照明光を観察試料に照
射して得られる光を、対物レンズを含む光学系を介して
結像し、その光量を光検出器で検出して光量情報を得る
光学顕微鏡用測光装置において、上記光検出器からの検
出信号を増幅してアナログ値からデジタル値に変換する
A/D変換手段と、上記光検出器からの検出信号のパル
ス成分を増幅して光子数をカウントするカウント手段
と、上記光検出器の検出信号レベルに応じて上記A/D
変換手段の出力及び上記カウント手段のカウント値のい
ずれか一方を選択して測定情報とする選択手段とを具備
したことを特徴とする顕微鏡用測光装置。
【0053】このようにすれば、光量が微小な場合には
カウント手段のカウント値を、その他の場合にはA/D
変換手段の出力値を自動的に切換選択して光量情報とし
て出力するようにしているので、測定可能な光量のダイ
ナミックレンジを大きく設定しながら、微小な光量でも
S/N比の高い測定を行なうことができる。
【0054】(2) 上記選択手段は上記A/D変換手
段の出力レベルに応じて上記A/D変換手段の出力及び
上記カウント手段のカウント値のいずれか一方を選択す
ることを特徴とする(1)項記載の顕微鏡用測光装置。
【0055】(3) 上記選択手段は上記カウント手段
のカウント値に応じて上記A/D変換手段の出力及び上
記カウント手段のカウント値のいずれか一方を選択する
ことを特徴とする(1)項記載の顕微鏡用測光装置。
【0056】(4) 上記選択手段は上記カウントに入
力されるパルス信号のパルス幅に応じて上記A/D変換
手段の出力及び上記カウント手段のカウント値のいずれ
か一方を選択することを特徴とする(1)項記載の顕微
鏡用測光装置。
【0057】上記(2)項〜(4)項のようにすれば、
いずれも上記(1)項に加えて、デジタル値を用いて比
較動作を行なっているため、アナログ的な比較動作を行
なう比較器で懸念される比較誤差や出力遅延を生ずる虞
もなく、正確且つ高速な動作を行なうことができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳記した如く本発明によれば、測定
可能な光量のダイナミックレンジを大きく設定しなが
ら、微小な光量でもS/N比の高い測定を行なうことが
可能な顕微鏡用測光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る走査型光学顕
微鏡の光学系を中心とした構成を例示する図。
【図2】図1の主として測光回路内の詳細な回路構成を
示すブロック図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る主として測光
回路内の詳細な回路構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る主として測光
回路内の詳細な回路構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係る主として測光
回路内の詳細な回路構成を示すブロック図。
【図6】同実施の形態に係る動作波形を例示する図。
【符号の説明】
1,1′,34…光検出器 2…電流電圧変換部 3…信号増幅部 4…A/D変換器 5…パルス増幅部 6…パルス計数部 7…データ選択部 8…メモリ 9…クロック発生部 10…アドレス制御部 11…電圧比較部 12…基準電圧設定部 13…数値比較部 14…比較値設定部 15…パルス幅検出部 16…システム制御部 17…データ処理部 18…表示部 21…レーザ光源 22…ビームエキスパンダ 23…波長フィルタ 24…光路分割手段 25,26…偏向手段 27…瞳投影レンズ 28…プリズム 29…対物レンズ 30…観察試料 31,33…レンズ 32…ミラー 35…フレームメモリ 36…集光レンズ 37,42…ダイクロイックミラー 38,44…吸収フィルタ 39,45…ピンホール板 40,41…測光回路 43…ダイクロイックフィルタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの照明光を観察試料に照射して
    得られる光を、対物レンズを含む光学系を介して結像
    し、その光量を光検出器で検出して光量情報を得る光学
    顕微鏡用測光装置において、 上記光検出器からの検出信号を増幅してアナログ値から
    デジタル値に変換するA/D変換手段と、 上記光検出器からの検出信号のパルス成分を増幅して光
    子数をカウントするカウント手段と、 上記光検出器の検出信号レベルに応じて上記A/D変換
    手段の出力及び上記カウント手段のカウント値のいずれ
    か一方を選択して測定情報とする選択手段とを具備した
    ことを特徴とする顕微鏡用測光装置。
  2. 【請求項2】 上記選択手段は上記A/D変換手段の出
    力レベルに応じて上記A/D変換手段の出力及び上記カ
    ウント手段のカウント値のいずれか一方を選択すること
    を特徴とする請求項1記載の顕微鏡用測光装置。
  3. 【請求項3】 上記選択手段は上記カウント手段のカウ
    ント値に応じて上記A/D変換手段の出力及び上記カウ
    ント手段のカウント値のいずれか一方を選択することを
    特徴とする請求項1記載の顕微鏡用測光装置。
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