JPH09507533A - 垂直面内を高速移動する連続基板を加速冷却するための装置 - Google Patents
垂直面内を高速移動する連続基板を加速冷却するための装置Info
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Classifications
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Abstract
(57)【要約】
密閉室からなり、垂直面内を高速移動する連続基板の加速冷却のための装置で、それは基板の移動方向に、冷却流体供給装置を持つ少なくとも一つの主冷却領域、冷却流体と基板間の接触を促進するための第二冷却領域、冷却流体除去領域、および冷却装置の入り口および出口にある流体保持装置を含む。主冷却領域は冷却される基板と直接接触するように空間的に配置された、一つまたはそれ以上の水/空気霧スクリーンを発生するための噴霧ブームのような装置を含む。
Description
【発明の詳細な説明】
垂直面内を高速移動する連続基板を
加速冷却するための装置
本発明は、垂直面内を高速で移動する連続基板、特に被覆金属ストリップ、例
えば熱亜鉛メッキシートの加速冷却のための装置に関する。
本発明の主題である冷却装置は理解を容易にする目的のためにガルバニーリン
グ熱処理後の亜鉛メッキ鋼板を冷却するときに用いる範囲内で意図的に述べられ
るであろうが、この記述はこの発明の装置が同様な冷却条件を必要とする他の環
境においても適用されうることを決して妨げない。
“ガルバニーリング”と呼ばれる熱処理は、熱亜鉛メッキ鋼板に引続いて加熱
操作、温度保持およびその後の冷却操作を受けさせることにある。
この処理の目的は、シートの鉄が被覆層、一般的に亜鉛または亜鉛合金被覆層
を通して拡散して前記被覆層に7%と13%の間の鉄含有量が得られることを確
実にすることにある。この熱処理操作は、より良好な絞り性(drawability)と
溶接性を持つ被覆を作る効果を持つ。
通常のガルバニーリング操作は、シートが少なくとも二つの垂直通過、すなわ
ち上昇通過と下降通過をするプラント内で実行される。
概略的には、シートは亜鉛メッキ浴を垂直に離れてその上昇相を始め、エアナ
イフからなるふき取り装置の後直接にシートを460℃と600℃の間の温度に
加熱する加熱
炉に入り、次にシートは温度保持炉を通って進む。この炉の上に置かれているの
は少なくとも一つの冷却装置で、これはシート上の被覆が上昇相を終結させて下
降相にシートを案内する案内ローラーで損傷しないように被覆が凝固することを
確実にすることを意図している。
ガルバニーリング操作後に得られた被覆の品質は亜鉛または亜鉛合金層中への
鉄の拡散に直接関係していることが立証された。そして、この品質は例えば10
秒より大きな十分に長い温度保持時間によって好影響を受ける。
さて、上昇相の長さは、機械的構造問題によりまたエアナイフでシートに発生
する振動を制御する問題により制限される。
上昇相の頂点に位置する案内ローラーをシートが通過する前に加熱、温度保持
および冷却操作を実行するために利用できるプラント長を最大利益で使用するた
めに、本出願人は加熱力および冷却流束の両者を増やしてこれらの二つの操作に
必要な空間を制限するようにして、そこで被覆層中への鉄の拡散のために最適の
条件を得る観点で温度保持炉の通過時間をできるだけ長く得るための十分な長さ
を維持するプロセスを開発したが、このようにして作られたサイクルは理想的な
いわゆる“スクエア(square)”サイクルに近づく。
本発明の主題は、ノズルにより水/空気霧を噴霧して温度保持炉から出た後の
、そして案内ローラーを通過する前の被覆基板を急速に冷却するために、特にガ
ルバニーリング処理の枠内で使用されるのに特別に適している短い長さ
の加速冷却装置にある。
本発明の主題である、密閉室で形成された、垂直面内を高速で移動する連続基
板の加速冷却のための装置は、基板の進む方向に連続して、冷却剤噴射手段を備
えた少なくとも一つのいわゆる主冷却帯域、冷却剤と基板間の接触を促進するい
わゆる第二冷却帯域、冷却剤抽出帯域および冷却装置の入り口および出口の両方
にある冷却剤保有手段を含むことを本質的に特徴とする。
この発明の一実施例によれば、主冷却帯域は冷却される基板と直接接触するよ
うに空間的に配置された一つまたはそれ以上の水/空気霧カーテンを形成するた
めの手段を含む。
この発明の冷却装置のより好ましい実施例によれば、一つまたはそれ以上の霧
カーテンを形成するための手段は霧噴霧インゼクターを含み、前記インゼクター
は有利には冷却される基板の移動面に対してそれらの縦軸が平行な、一方が他方
を囲む、そして一方は水を他方は空気を供給されている二本の管と、二本の前記
管を経由して空気および水を供給されて霧カーテンを形成するためのノズルとか
らなる。
冷却装置のさらに他の好ましい実施例によれば、噴霧インゼクターは冷却され
る基板の移動方向に関して30°と60°の間、好ましくは35°と40°の間
の角度で前記霧カーテンを噴霧するように設計されている。
本発明の主題である、冷却装置の他の実施例によれば、第二冷却部は冷却され
る基板と主冷却部中に噴射された冷
却剤との間の接触を促進するための特別な手段を含む。
この発明の主題である装置の他の好ましい実施例によれば、その装置は前記冷
却装置の密閉室から冷却剤を吸引し除去するための手段を含み、好ましくは前記
手段は前記装置の上端に近接して設けられる。
この発明の装置の更に他の好ましい実施例によれば、前記除去手段は冷却剤と
して使用された霧を吸い出すためのフードを含む。
この発明の装置の一つの有利な実施例によれば、密閉室から冷却剤が入り口で
下向きのそして出口で上向きの両方に逃げるのを防ぐのを意図する手段を通して
製品が装置に入りそして装置を離れ、前記手段は好ましくは冷却剤を密閉室内に
閉じ込めるように適当な方向を向いた圧縮空気ジェットからなる。
前実施例は一方では溶融亜鉛浴中への水落下により、そして他方では室から追
い出され上方案内ローラーと接触させられる冷却剤により提起される技術的問題
に非常に効果的な解決をそれぞれ提供する。
以下の記述は特別の構造に関連して、かつ添付図面を参照して説明されるが、
図において、
図1はガルバニーリング熱処理の原理を例示し、そして
図2はこの発明の冷却装置の全体図を表わす。
前記図は、この発明を明確に理解するために必要な要素のみが再現されている
略図的表現で構成される。
図1は、基板1が亜鉛メッキタンク3に含まれた亜鉛または亜鉛合金浴2を通
過し、ローラー4の周りに案内され
た後垂直にそこを離れ、ローラー案内システム5を通過し、基板上の被覆層の厚
さを調整する目的を持つエアナイフからなるふき取り装置6でふき取られるのを
示す。基板はそれから第二案内ローラー7まで垂直上昇経路を開始し、第三案内
ローラー8への水平経路を進み、それからそれに続く操作のため下方への垂直経
路へ再下降する。
ローラー4と7の間の上昇経路の間に、基板は短い急速加熱装置9、それから
短い温度平衡化装置10、ずっと長い温度保持装置11および最後に水/空気霧
インゼクターを備えた短い急速冷却装置12を通過する。
図2は被覆基板の急速冷却のための装置12の好ましい実施例を例示する。
この図2は、急速冷却装置を囲う密閉室13、冷却される基板1、冷却剤が亜
鉛メッキ浴の方へ下降するのを防ぐ圧縮空気ダム141を備えた入り口14、冷
却剤が上方案内ローラーの方へ逃げるのを防ぐ圧縮空気ダム151を備えた出口
15、水/空気霧噴霧インゼクター16並びに基板と霧との間の接触を促進する
ことを意図する偏向板のような装置161、そして最後に冷却装置を形成する室
から霧を抽出するためのフード17を示す。
上記の記述は故意にガルバニーリングのような一つの特定分野に限定されてい
ることは言うまでもないが、それでもなお本特許出願は例えば使用される冷却剤
の種類のような提案方式および手段とは無関係に、請求された冷却装置の如何な
る使用をも包含する目的を持っているという事実は変わらない。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ウィルモット,ステファン
ベルギー,ベ−4050 ショドファンテン,
リュ ドゥ ラ ロワニュリ 54
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.垂直面内を高速で移動する連続基板の加速冷却のための密閉室により形成 された装置において、その装置が基板の進む方向に連続して、冷却剤噴射手段を 備えた少なくとも一つのいわゆる主冷却帯域、冷却剤と基板間の接触を促進する いわゆる第二冷却帯域、冷却剤抽出帯域および冷却装置の入り口および出口の両 方にある冷却剤保有手段を含むことを特徴とする装置。 2.主冷却帯域が噴霧インゼクターのような噴霧装置により一つまたはそれ以 上の水/空気霧カーテンを形成するための手段を含み、その霧カーテンが冷却さ れる基板と直接接触するように空間的に配置されていることを特徴とする請求の 範囲1による冷却装置。 3.一つまたはそれ以上の霧カーテンを形成するための手段が霧噴霧インゼク ターを含み、前記インゼクターが有利には冷却される基板の移動面に対してそれ らの縦軸が平行な、一方が他方を囲む、そして一方が水を他方が空気を供給され ている二本の管と、二本の前記管を経由して空気および水を供給される霧カーテ ンを形成するためのノズルとからなることを特徴とする請求の範囲2による冷却 装置。 4.噴霧インゼクターが冷却される基板の移動方向に関して30°と60°の 間、好ましくは35°と40°の間の角度で前記霧カーテンを噴霧するように設 計されていることを特徴とする請求の範囲2および3のいずれかによる冷却装置 。 5.第二冷却部が冷却される基板と主冷却部中に噴射された冷却剤との間の接 触を促進するための特別の手段を含むことを特徴とする請求の範囲1から4の一 つまたは他による冷却装置。 6.装置が前記冷却装置の密閉室から冷却剤、好ましくは霧を吸引し除去する ための手段を含み、好ましくは前記手段は前記装置の上端に近接して設けられて いることを特徴とする請求の範囲1から5の一つまたはそれ以上による冷却装置 。 7.前記除去手段が冷却剤として使用された霧を吸い出すためのフードを含む ことを特徴とする請求の範囲6による冷却装置。 8.密閉室から冷却剤が入り口で下向きのそして出口で上向きの両方に逃げる のを防ぐのを意図する手段を通して製品が装置に入りそして装置を離れることを 特徴とする先行請求の範囲の一つまたは他による冷却装置。 9.前記手段が好ましくは冷却剤を密閉室内に閉じ込めるように適当な方向を 向いた圧縮空気ジェットからなることを特徴とする請求の範囲8による冷却装置 。
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