JPH0945830A - チップ状電子部品 - Google Patents
チップ状電子部品Info
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- JPH0945830A JPH0945830A JP19824195A JP19824195A JPH0945830A JP H0945830 A JPH0945830 A JP H0945830A JP 19824195 A JP19824195 A JP 19824195A JP 19824195 A JP19824195 A JP 19824195A JP H0945830 A JPH0945830 A JP H0945830A
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- Japan
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- electronic component
- chip
- component body
- rectangular parallelepiped
- shaped electronic
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/30—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
- H05K3/32—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
- H05K3/34—Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
- H05K3/341—Surface mounted components
- H05K3/3431—Leadless components
Landscapes
- Ceramic Capacitors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 チップ状電子部品の外部電極を、部品本体の
外表面上の必要最小限の領域にのみ形成し、実装したと
きの半田の付着量をできるだけ少なくする。 【解決手段】 直方体状の部品本体11の端面15,1
6の各一部に切欠き24,25を設け、これら切欠き2
4,25によって規定される領域内に外部電極13,1
4を形成する。
外表面上の必要最小限の領域にのみ形成し、実装したと
きの半田の付着量をできるだけ少なくする。 【解決手段】 直方体状の部品本体11の端面15,1
6の各一部に切欠き24,25を設け、これら切欠き2
4,25によって規定される領域内に外部電極13,1
4を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、チップ状電子部
品に関するもので、特に、チップ状電子部品の外部電極
の構造に関するものである。
品に関するもので、特に、チップ状電子部品の外部電極
の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積層コンデンサ、フィルタ、抵抗器、等
の電子部品は、しばしばチップ状電子部品として構成さ
れる。図8は、従来の典型的なチップ状電子部品1の外
観を示している。チップ状電子部品1は、その内部に内
部導体(図示せず。)が形成された部品本体2を備え
る。部品本体2は、通常、直方体状をなしており、その
両端部には、内部導体に電気的に接続される外部電極3
および4が形成される。外部電極3および4は、たとえ
ば、AgやAg/Pd等を含む金属ペーストを部品本体
2の対向する端面上に塗布し、焼成することにより形成
される。そのため、このように形成された外部電極3お
よび4は、部品本体2の端面上だけでなく、これら端面
に隣接する面の一部にまで延びる状態となる。
の電子部品は、しばしばチップ状電子部品として構成さ
れる。図8は、従来の典型的なチップ状電子部品1の外
観を示している。チップ状電子部品1は、その内部に内
部導体(図示せず。)が形成された部品本体2を備え
る。部品本体2は、通常、直方体状をなしており、その
両端部には、内部導体に電気的に接続される外部電極3
および4が形成される。外部電極3および4は、たとえ
ば、AgやAg/Pd等を含む金属ペーストを部品本体
2の対向する端面上に塗布し、焼成することにより形成
される。そのため、このように形成された外部電極3お
よび4は、部品本体2の端面上だけでなく、これら端面
に隣接する面の一部にまで延びる状態となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した外部電極3お
よび4は、内部導体との所望の電気的接続を達成するた
めには、部品本体2の対向する端面上にのみ形成されて
いれば十分である。また、このチップ状電子部品1が回
路基板に実装されるときに半田付けされる外部電極3お
よび4の領域としては、部品本体2の各端面上の領域だ
けで十分である。それにもかかわらず、上述したよう
に、外部電極3および4が、部品本体2の端面だけでな
く、これら端面に隣接する面の一部にまで延びて形成さ
れていると、以下のような問題に遭遇する。
よび4は、内部導体との所望の電気的接続を達成するた
めには、部品本体2の対向する端面上にのみ形成されて
いれば十分である。また、このチップ状電子部品1が回
路基板に実装されるときに半田付けされる外部電極3お
よび4の領域としては、部品本体2の各端面上の領域だ
けで十分である。それにもかかわらず、上述したよう
に、外部電極3および4が、部品本体2の端面だけでな
く、これら端面に隣接する面の一部にまで延びて形成さ
れていると、以下のような問題に遭遇する。
【0004】外部電極3および4に含まれるAgやAg
/Pdのような金属は、高価であり、このような高価な
金属の使用量が多くなるため、チップ状電子部品1のコ
ストが高くなる。また、チップ状電子部品1を回路基板
に実装するとき、半田が外部電極3および4のそれぞれ
の全領域をほぼ覆うように付着するので、半田の使用量
が多くなりコストが高くなる。
/Pdのような金属は、高価であり、このような高価な
金属の使用量が多くなるため、チップ状電子部品1のコ
ストが高くなる。また、チップ状電子部品1を回路基板
に実装するとき、半田が外部電極3および4のそれぞれ
の全領域をほぼ覆うように付着するので、半田の使用量
が多くなりコストが高くなる。
【0005】また、そのため、回路基板上の配線のラン
ド面積が大きくなり、実装密度の向上を妨げる。また、
回路基板が撓んだとき、その応力が回路基板との半田付
け部分ではなくチップ状電子部品1側に集中し、部品本
体2にクラックが生じたりするなどの致命的な欠陥を招
くことがある。この傾向は、特にチップ状電子部品1が
セラミック電子部品の場合、より顕著に現れる。
ド面積が大きくなり、実装密度の向上を妨げる。また、
回路基板が撓んだとき、その応力が回路基板との半田付
け部分ではなくチップ状電子部品1側に集中し、部品本
体2にクラックが生じたりするなどの致命的な欠陥を招
くことがある。この傾向は、特にチップ状電子部品1が
セラミック電子部品の場合、より顕著に現れる。
【0006】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得るチップ状電子部品の構造を提供しよ
うとすることである。
な問題を解決し得るチップ状電子部品の構造を提供しよ
うとすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、その内部に
内部導体が形成された部品本体と、前記内部導体に電気
的に接続されかつ前記部品本体の外表面に形成された外
部電極とを備える、チップ状電子部品に向けられるもの
であって、上述した技術的課題を解決するため、前記部
品本体の外表面の一部に切欠きが設けられ、前記外部電
極は、前記切欠きによって規定される領域内に形成され
ていることを特徴としている。
内部導体が形成された部品本体と、前記内部導体に電気
的に接続されかつ前記部品本体の外表面に形成された外
部電極とを備える、チップ状電子部品に向けられるもの
であって、上述した技術的課題を解決するため、前記部
品本体の外表面の一部に切欠きが設けられ、前記外部電
極は、前記切欠きによって規定される領域内に形成され
ていることを特徴としている。
【0008】この発明の典型的な実施形態では、前記部
品本体は直方体状をなし、前記直方体状の部品本体の一
面の一部に前記切欠きが設けられる。また、前記部品本
体は直方体状をなし、前記直方体状の部品本体の一面の
一部に複数個の前記切欠きが設けられてもよい。
品本体は直方体状をなし、前記直方体状の部品本体の一
面の一部に前記切欠きが設けられる。また、前記部品本
体は直方体状をなし、前記直方体状の部品本体の一面の
一部に複数個の前記切欠きが設けられてもよい。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、部品本体の外表面に
設けられた切欠きによって、外部電極の形成される領域
が規定される。したがって、外部電極の形成領域を容易
に限定することができ、外部電極のための材料の使用量
を減らすことができ、チップ状電子部品のコストダウン
を図ることができる。
設けられた切欠きによって、外部電極の形成される領域
が規定される。したがって、外部電極の形成領域を容易
に限定することができ、外部電極のための材料の使用量
を減らすことができ、チップ状電子部品のコストダウン
を図ることができる。
【0010】また、その結果、チップ状電子部品の回路
基板への実装に際して、外部電極に付着する半田の量も
減らすことができ、コストダウン、省資材に対し効果が
ある。また、回路基板上の配線のランド面積を小さくで
き、実装密度の向上に寄与し得る。また、回路基板が撓
んだとき、その応力がチップ状電子部品側に集中するこ
とを防止でき、部品本体にクラックが生じたりするなど
の致命的な欠陥を生じにくくすることができる。
基板への実装に際して、外部電極に付着する半田の量も
減らすことができ、コストダウン、省資材に対し効果が
ある。また、回路基板上の配線のランド面積を小さくで
き、実装密度の向上に寄与し得る。また、回路基板が撓
んだとき、その応力がチップ状電子部品側に集中するこ
とを防止でき、部品本体にクラックが生じたりするなど
の致命的な欠陥を生じにくくすることができる。
【0011】この発明によれば、外部電極を形成する領
域を切欠きによって限定することが容易になるので、前
述したように、直方体の部品本体の一面の一部に複数個
の切欠きを設けることによって、複数個の外部電極を互
いに干渉されることなく部品本体の一面に形成すること
ができる。このように外部電極を形成すれば、部品本体
が比較的大型化されても、外部電極間の距離を短くでき
る。したがって、回路基板に実装された状態でヒートシ
ョック等が加えられたときの温度差による熱膨張量の差
により生じる応力のために部品本体側にクラック等の致
命的な欠陥が生じることを有利に防止できる。また、回
路基板への実装状態において、耐基板曲げ性試験での破
壊限界値をより高くすることができる。
域を切欠きによって限定することが容易になるので、前
述したように、直方体の部品本体の一面の一部に複数個
の切欠きを設けることによって、複数個の外部電極を互
いに干渉されることなく部品本体の一面に形成すること
ができる。このように外部電極を形成すれば、部品本体
が比較的大型化されても、外部電極間の距離を短くでき
る。したがって、回路基板に実装された状態でヒートシ
ョック等が加えられたときの温度差による熱膨張量の差
により生じる応力のために部品本体側にクラック等の致
命的な欠陥が生じることを有利に防止できる。また、回
路基板への実装状態において、耐基板曲げ性試験での破
壊限界値をより高くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、この発明の第
1の実施形態を説明するためのものである。図1には、
この実施形態によるチップ状電子部品11の外観が斜視
図で示されている。このチップ状電子部品11は、より
特定的には、積層セラミックコンデンサである。
1の実施形態を説明するためのものである。図1には、
この実施形態によるチップ状電子部品11の外観が斜視
図で示されている。このチップ状電子部品11は、より
特定的には、積層セラミックコンデンサである。
【0013】チップ状電子部品11は、図1に示すよう
に、直方体状の部品本体12を備え、部品本体12の外
表面に、2個の外部電極13および14が形成されてい
る。外部電極13および14がそれぞれ形成される領域
は、部品本体12の対向する端面15および16の各一
部を占めているにすぎない。部品本体12は、図2ない
し図4に示す工程を経て製造される。図2に示すよう
に、内部導体としての第1および第2の内部電極17お
よび18が、たとえばPd、Ag/Pd、Cu、Ni等
のペーストをスクリーン印刷することによりそれぞれ形
成された、誘電体セラミックを含む複数の第1のセラミ
ックグリーンシート19と複数の第2のセラミックグリ
ーンシート20とが用意される。第1のセラミックグリ
ーンシート19上の第1の内部電極17は、図2の右側
の端縁において凹部21を形成し、他方、第2のセラミ
ックグリーンシート20上の第2の内部電極18は、図
2の左側の端縁において凹部22を形成している。
に、直方体状の部品本体12を備え、部品本体12の外
表面に、2個の外部電極13および14が形成されてい
る。外部電極13および14がそれぞれ形成される領域
は、部品本体12の対向する端面15および16の各一
部を占めているにすぎない。部品本体12は、図2ない
し図4に示す工程を経て製造される。図2に示すよう
に、内部導体としての第1および第2の内部電極17お
よび18が、たとえばPd、Ag/Pd、Cu、Ni等
のペーストをスクリーン印刷することによりそれぞれ形
成された、誘電体セラミックを含む複数の第1のセラミ
ックグリーンシート19と複数の第2のセラミックグリ
ーンシート20とが用意される。第1のセラミックグリ
ーンシート19上の第1の内部電極17は、図2の右側
の端縁において凹部21を形成し、他方、第2のセラミ
ックグリーンシート20上の第2の内部電極18は、図
2の左側の端縁において凹部22を形成している。
【0014】これら第1および第2のセラミックグリー
ンシート19および20は、図2に示すように、交互に
積み重ねられ、プレスされることにより、図3に示すよ
うな直方体状構造物23とされる。なお、通常、複数個
の直方体状構造物23を能率的に得るため、後でカット
されたとき図示したセラミックグリーンシート19およ
び20となるマザーセラミックグリーンシートを用意
し、これらマザーセラミックグリーンシートを積み重
ね、プレスした後、個々の直方体状構造物23を得るべ
くカットする、といった工程が採用される。
ンシート19および20は、図2に示すように、交互に
積み重ねられ、プレスされることにより、図3に示すよ
うな直方体状構造物23とされる。なお、通常、複数個
の直方体状構造物23を能率的に得るため、後でカット
されたとき図示したセラミックグリーンシート19およ
び20となるマザーセラミックグリーンシートを用意
し、これらマザーセラミックグリーンシートを積み重
ね、プレスした後、個々の直方体状構造物23を得るべ
くカットする、といった工程が採用される。
【0015】次に、直方体状構造物23は、焼成され
る。焼成された直方体状構造物23は、次いで、その稜
線において丸みを出すため研磨され、さらに、図4に示
すように、端面15および16の各一部で積層方向に貫
通する状態で切欠き24および25がそれぞれ形成さ
れ、部品本体12とされる。切欠き24および25は、
たとえば、複数個の直方体状構造物23を積層方向に配
列し、この状態でダイサーを用いて溝を形成することに
より、容易にかつ能率的に形成することができる。
る。焼成された直方体状構造物23は、次いで、その稜
線において丸みを出すため研磨され、さらに、図4に示
すように、端面15および16の各一部で積層方向に貫
通する状態で切欠き24および25がそれぞれ形成さ
れ、部品本体12とされる。切欠き24および25は、
たとえば、複数個の直方体状構造物23を積層方向に配
列し、この状態でダイサーを用いて溝を形成することに
より、容易にかつ能率的に形成することができる。
【0016】図2において、切欠き24および25の形
成される位置が、一点鎖線で示されている。図2からわ
かるように、上述のようにして得られた部品本体12に
おいて、切欠き24を規定する壁面には、第1の内部電
極17が露出するが、第2の内部電極18は、凹部22
の存在により露出しない。他方、切欠き25を規定する
壁面には、第2の内部電極18が露出するが、第1の内
部電極17は、凹部21の存在により露出しない。ま
た、これら切欠き24および25をそれぞれ規定する壁
面以外の部品本体12の外表面には、いずれの内部電極
も露出しない。したがって、仮に切欠き24または25
以外の領域で内部電極17または18が露出している
と、内部電極17または18の位置が不所望にもずれて
いることを意味するので、内部電極17または18の位
置ずれの検出を容易に行なうことができる。
成される位置が、一点鎖線で示されている。図2からわ
かるように、上述のようにして得られた部品本体12に
おいて、切欠き24を規定する壁面には、第1の内部電
極17が露出するが、第2の内部電極18は、凹部22
の存在により露出しない。他方、切欠き25を規定する
壁面には、第2の内部電極18が露出するが、第1の内
部電極17は、凹部21の存在により露出しない。ま
た、これら切欠き24および25をそれぞれ規定する壁
面以外の部品本体12の外表面には、いずれの内部電極
も露出しない。したがって、仮に切欠き24または25
以外の領域で内部電極17または18が露出している
と、内部電極17または18の位置が不所望にもずれて
いることを意味するので、内部電極17または18の位
置ずれの検出を容易に行なうことができる。
【0017】部品本体12の切欠き24および25によ
って規定される領域内に、外部電極13および14がそ
れぞれ形成される。それによって、図1に示したチップ
状電子部品11が得られる。外部電極13は、切欠き2
4を規定する壁面上で内部電極17に電気的に接続さ
れ、他方、外部電極14は、切欠き25を規定する壁面
上で内部電極18に電気的に接続される。外部電極13
および14の形成は、たとえば、導電ペーストを切欠き
24および25内に印刷または転写により塗布し、これ
を焼き付けることにより行なうことができる。また、外
部電極13および14を、めっきにより形成してもよ
い。なお、製造上の理由等により、外部電極13および
/または14の実質的でない部分が、切欠き24および
/または25からはみ出していても、この発明の範囲内
に入るものであることを指摘しておく。
って規定される領域内に、外部電極13および14がそ
れぞれ形成される。それによって、図1に示したチップ
状電子部品11が得られる。外部電極13は、切欠き2
4を規定する壁面上で内部電極17に電気的に接続さ
れ、他方、外部電極14は、切欠き25を規定する壁面
上で内部電極18に電気的に接続される。外部電極13
および14の形成は、たとえば、導電ペーストを切欠き
24および25内に印刷または転写により塗布し、これ
を焼き付けることにより行なうことができる。また、外
部電極13および14を、めっきにより形成してもよ
い。なお、製造上の理由等により、外部電極13および
/または14の実質的でない部分が、切欠き24および
/または25からはみ出していても、この発明の範囲内
に入るものであることを指摘しておく。
【0018】上述の実施形態では、直方体状構造物23
が焼成されてから、切欠き24および25が形成された
が、直方体状構造物23を焼成する前に、切欠き24お
よび25を形成し、その後に焼成を実施してもよい。直
方体状構造物23を焼成する前に切欠き24および25
を形成する場合、外部電極13および14のための導電
ペーストの付与を直方体状構造物23の焼成前に行な
い、直方体状構造物23の焼成工程において導電ペース
トの焼付けを同時に行なうようにしてもよい。また、切
欠き24および25を、前述したように、マザーセラミ
ックグリーンシートの状態またはそれらを積み重ねた状
態で貫通穴として形成し、カットしたときに切欠き24
および25となるようにしてもよい。この場合、貫通穴
内に導電ペーストを充填し、これを外部電極13および
14のための導電ペーストとしてもよい。
が焼成されてから、切欠き24および25が形成された
が、直方体状構造物23を焼成する前に、切欠き24お
よび25を形成し、その後に焼成を実施してもよい。直
方体状構造物23を焼成する前に切欠き24および25
を形成する場合、外部電極13および14のための導電
ペーストの付与を直方体状構造物23の焼成前に行な
い、直方体状構造物23の焼成工程において導電ペース
トの焼付けを同時に行なうようにしてもよい。また、切
欠き24および25を、前述したように、マザーセラミ
ックグリーンシートの状態またはそれらを積み重ねた状
態で貫通穴として形成し、カットしたときに切欠き24
および25となるようにしてもよい。この場合、貫通穴
内に導電ペーストを充填し、これを外部電極13および
14のための導電ペーストとしてもよい。
【0019】図5ないし図7は、この発明の第2の実施
形態を説明するためのものである。図5には、この実施
形態によるチップ状電子部品31の外観が斜視図で示さ
れている。このチップ状電子部品31も、上述したチッ
プ状電子部品11と同様、積層セラミックコンデンサで
ある。チップ状電子部品31は、図5に示すように、直
方体状の部品本体32を備え、部品本体32の一面33
の一部に、複数個、たとえば2個の外部電極34および
35が並んで形成されている。部品本体32は、図6に
示すような形状を有している。
形態を説明するためのものである。図5には、この実施
形態によるチップ状電子部品31の外観が斜視図で示さ
れている。このチップ状電子部品31も、上述したチッ
プ状電子部品11と同様、積層セラミックコンデンサで
ある。チップ状電子部品31は、図5に示すように、直
方体状の部品本体32を備え、部品本体32の一面33
の一部に、複数個、たとえば2個の外部電極34および
35が並んで形成されている。部品本体32は、図6に
示すような形状を有している。
【0020】部品本体32を得るため、図7に示すよう
に、内部導体としての第1および第2の内部電極36お
よび37がそれぞれ形成された複数の第1のセラミック
グリーンシート38と複数の第2のセラミックグリーン
シート39とが用意される。第1のセラミックグリーン
シート38上の第1の内部電極36は、図7の手前の端
縁の左側に片寄った位置において凹部40を形成し、他
方、第2のセラミックグリーンシート39上の第2の内
部電極37は、図7の手前の端縁の右側に片寄った位置
において凹部41を形成している。
に、内部導体としての第1および第2の内部電極36お
よび37がそれぞれ形成された複数の第1のセラミック
グリーンシート38と複数の第2のセラミックグリーン
シート39とが用意される。第1のセラミックグリーン
シート38上の第1の内部電極36は、図7の手前の端
縁の左側に片寄った位置において凹部40を形成し、他
方、第2のセラミックグリーンシート39上の第2の内
部電極37は、図7の手前の端縁の右側に片寄った位置
において凹部41を形成している。
【0021】これら第1および第2のセラミックグリー
ンシート38および39は、図7に示すように、交互に
積み重ねられ、プレスされることにより、前述した図3
に示す直方体状構造物23と同様の外観を有する直方体
状構造物が得られる。この場合にも、後でカットされた
とき図示したセラミックグリーンシート38および39
となるマザーセラミックグリーンシートを用意し、これ
らマザーセラミックグリーンシートを積み重ね、プレス
した後、個々の直方体状構造物を得るべくカットする、
といった工程が採用されてもよい。
ンシート38および39は、図7に示すように、交互に
積み重ねられ、プレスされることにより、前述した図3
に示す直方体状構造物23と同様の外観を有する直方体
状構造物が得られる。この場合にも、後でカットされた
とき図示したセラミックグリーンシート38および39
となるマザーセラミックグリーンシートを用意し、これ
らマザーセラミックグリーンシートを積み重ね、プレス
した後、個々の直方体状構造物を得るべくカットする、
といった工程が採用されてもよい。
【0022】次に、この直方体状構造物は、焼成され、
次いで、その稜線において丸みを出すため研磨され、さ
らに、図6に示すように、面33の一部に切欠き42お
よび43がそれぞれ形成され、それによって、部品本体
32とされる。図7において、切欠き42および43の
形成される位置が、一点鎖線で示されている。図7から
わかるように、上述のようにして得られた部品本体32
において、切欠き42を規定する壁面には、第1の内部
電極36が露出するが、第2の内部電極37は、凹部4
1の存在により露出しない。他方、切欠き43を規定す
る壁面には、第2の内部電極37が露出するが、第1の
内部電極36は、凹部40の存在により露出しない。ま
た、これら切欠き42および43をそれぞれ規定する壁
面以外の部品本体32の外表面には、いずれの内部電極
も露出しない。したがって、前述した実施形態の場合と
同様、切欠き42または43以外の領域で内部電極36
または37が露出しているかどうかを見ることにより、
内部電極36または37の位置ずれの検出を容易に行な
うことができる。
次いで、その稜線において丸みを出すため研磨され、さ
らに、図6に示すように、面33の一部に切欠き42お
よび43がそれぞれ形成され、それによって、部品本体
32とされる。図7において、切欠き42および43の
形成される位置が、一点鎖線で示されている。図7から
わかるように、上述のようにして得られた部品本体32
において、切欠き42を規定する壁面には、第1の内部
電極36が露出するが、第2の内部電極37は、凹部4
1の存在により露出しない。他方、切欠き43を規定す
る壁面には、第2の内部電極37が露出するが、第1の
内部電極36は、凹部40の存在により露出しない。ま
た、これら切欠き42および43をそれぞれ規定する壁
面以外の部品本体32の外表面には、いずれの内部電極
も露出しない。したがって、前述した実施形態の場合と
同様、切欠き42または43以外の領域で内部電極36
または37が露出しているかどうかを見ることにより、
内部電極36または37の位置ずれの検出を容易に行な
うことができる。
【0023】部品本体32の切欠き42および43によ
って規定される領域内に、外部電極34および35がそ
れぞれ形成される。それによって、図5に示したチップ
状電子部品31が得られる。外部電極34は、切欠き4
2を規定する壁面上で内部電極36に電気的に接続さ
れ、他方、外部電極35は、切欠き43を規定する壁面
上で内部電極37に電気的に接続される。
って規定される領域内に、外部電極34および35がそ
れぞれ形成される。それによって、図5に示したチップ
状電子部品31が得られる。外部電極34は、切欠き4
2を規定する壁面上で内部電極36に電気的に接続さ
れ、他方、外部電極35は、切欠き43を規定する壁面
上で内部電極37に電気的に接続される。
【0024】切欠き42および43の形成ならびに外部
電極34および35の形成については、前述した実施形
態における切欠き24および25ならびに外部電極13
および14の場合と同様、種々の方法を適用することが
できる。このように図5に示したチップ状電子部品31
によれば、外部電極34および35の双方が直方体状の
部品本体32の一面33上に形成されているので、部品
本体の対向する各端面上に形成される場合に比べて、外
部電極間の距離を短くすることができる。したがって、
回路基板上にチップ状電子部品31を実装したときの熱
膨張率の差に起因する応力をより減少させることがで
き、たとえば、ヒートショック試験においてより高い耐
クラック性を示すことができる。また、耐基板曲げ性試
験においても、図5に示したチップ状電子部品31によ
れば、より高い耐破壊性を示すことができる。なぜな
ら、外部電極間距離がより短いことに加えて、基板が曲
げられたときに外部電極に及ぼされる応力は、外部電極
が部品本体の両端部に形成されている場合には実質的に
引っ張り応力になるのに対し、図5に示したチップ状電
子部品31の場合には実質的に剪断応力になるからであ
る。
電極34および35の形成については、前述した実施形
態における切欠き24および25ならびに外部電極13
および14の場合と同様、種々の方法を適用することが
できる。このように図5に示したチップ状電子部品31
によれば、外部電極34および35の双方が直方体状の
部品本体32の一面33上に形成されているので、部品
本体の対向する各端面上に形成される場合に比べて、外
部電極間の距離を短くすることができる。したがって、
回路基板上にチップ状電子部品31を実装したときの熱
膨張率の差に起因する応力をより減少させることがで
き、たとえば、ヒートショック試験においてより高い耐
クラック性を示すことができる。また、耐基板曲げ性試
験においても、図5に示したチップ状電子部品31によ
れば、より高い耐破壊性を示すことができる。なぜな
ら、外部電極間距離がより短いことに加えて、基板が曲
げられたときに外部電極に及ぼされる応力は、外部電極
が部品本体の両端部に形成されている場合には実質的に
引っ張り応力になるのに対し、図5に示したチップ状電
子部品31の場合には実質的に剪断応力になるからであ
る。
【0025】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、その他、
種々の実施形態が可能である。たとえば、外部電極すな
わち切欠きが形成される位置としては、所望に応じて、
部品本体の外表面上の任意の位置を選ぶことができる。
また、この発明は、積層セラミックコンデンサに限ら
ず、その他の積層セラミック電子部品、あるいは積層タ
イプ以外のセラミック電子部品、さらにはセラミック電
子部品以外の電子部品にも適用することができる。
して説明したが、この発明の範囲内において、その他、
種々の実施形態が可能である。たとえば、外部電極すな
わち切欠きが形成される位置としては、所望に応じて、
部品本体の外表面上の任意の位置を選ぶことができる。
また、この発明は、積層セラミックコンデンサに限ら
ず、その他の積層セラミック電子部品、あるいは積層タ
イプ以外のセラミック電子部品、さらにはセラミック電
子部品以外の電子部品にも適用することができる。
【図1】この発明の第1の実施形態によるチップ状電子
部品11の外観を示す斜視図である。
部品11の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示したチップ状電子部品11の部品本体
12を得るために用意されるセラミックグリーンシート
19および20を示す斜視図である。
12を得るために用意されるセラミックグリーンシート
19および20を示す斜視図である。
【図3】図2に示したセラミックグリーンシート19お
よび20を積層して得られた直方体状構造物23を示す
斜視図である。
よび20を積層して得られた直方体状構造物23を示す
斜視図である。
【図4】図3に示した直方体状構造物23に切欠き24
および25を形成して得られた部品本体12を示す斜視
図である。
および25を形成して得られた部品本体12を示す斜視
図である。
【図5】この発明の第2の実施形態によるチップ状電子
部品31の外観を示す斜視図である。
部品31の外観を示す斜視図である。
【図6】図5に示したチップ状電子部品31の部品本体
32を示す斜視図である。
32を示す斜視図である。
【図7】図6に示した部品本体32を得るために用意さ
れるセラミックグリーンシート38および39を示す斜
視図である。
れるセラミックグリーンシート38および39を示す斜
視図である。
【図8】従来のチップ状電子部品1の外観を示す斜視図
である。
である。
11,31 チップ状電子部品 12,32 部品本体 13,14,34,35 外部電極 15,16 端面 17,18,36,37 内部電極 24,25,42,43 切欠き 33 一面
Claims (3)
- 【請求項1】 その内部に内部導体が形成された部品本
体と、前記内部導体に電気的に接続されかつ前記部品本
体の外表面に形成された外部電極とを備える、チップ状
電子部品において、 前記部品本体の外表面の一部に切欠きが設けられ、前記
外部電極は、前記切欠きによって規定される領域内に形
成されていることを特徴とする、チップ状電子部品。 - 【請求項2】 前記部品本体は直方体状をなし、前記直
方体状の部品本体の一面の一部に前記切欠きが設けられ
る、請求項2に記載のチップ状電子部品。 - 【請求項3】 前記部品本体は直方体状をなし、前記直
方体状の部品本体の一面の一部に複数個の前記切欠きが
設けられる、請求項1に記載のチップ状電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19824195A JPH0945830A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | チップ状電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19824195A JPH0945830A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | チップ状電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0945830A true JPH0945830A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16387860
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19824195A Pending JPH0945830A (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | チップ状電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0945830A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009054973A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Kyocera Corp | 積層コンデンサおよびコンデンサ実装基板 |
WO2012137569A1 (ja) * | 2011-04-07 | 2012-10-11 | 株式会社村田製作所 | 電子部品 |
US20140104750A1 (en) * | 2012-10-12 | 2014-04-17 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multi-layered ceramic capacitor |
US20180019064A1 (en) * | 2016-07-14 | 2018-01-18 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multilayer capacitor and board having the same |
-
1995
- 1995-08-03 JP JP19824195A patent/JPH0945830A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009054973A (ja) * | 2007-08-29 | 2009-03-12 | Kyocera Corp | 積層コンデンサおよびコンデンサ実装基板 |
WO2012137569A1 (ja) * | 2011-04-07 | 2012-10-11 | 株式会社村田製作所 | 電子部品 |
CN103460318A (zh) * | 2011-04-07 | 2013-12-18 | 株式会社村田制作所 | 电子部件 |
US20140029158A1 (en) * | 2011-04-07 | 2014-01-30 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component |
JP5630572B2 (ja) * | 2011-04-07 | 2014-11-26 | 株式会社村田製作所 | 電子部品 |
US9536664B2 (en) | 2011-04-07 | 2017-01-03 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electronic component |
US20140104750A1 (en) * | 2012-10-12 | 2014-04-17 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multi-layered ceramic capacitor |
US9236186B2 (en) * | 2012-10-12 | 2016-01-12 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multi-layered ceramic capacitor |
US20180019064A1 (en) * | 2016-07-14 | 2018-01-18 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multilayer capacitor and board having the same |
CN107622873A (zh) * | 2016-07-14 | 2018-01-23 | 三星电机株式会社 | 多层电容器、其制造方法及具有该多层电容器的板 |
US10553364B2 (en) * | 2016-07-14 | 2020-02-04 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Multilayer capacitor including via electrodes and board having the same |
CN107622873B (zh) * | 2016-07-14 | 2021-01-05 | 三星电机株式会社 | 多层电容器、其制造方法及具有该多层电容器的板 |
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