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JPH09323689A - スクータ型車両におけるリヤクッション取付構造 - Google Patents

スクータ型車両におけるリヤクッション取付構造

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JPH09323689A
JPH09323689A JP14323796A JP14323796A JPH09323689A JP H09323689 A JPH09323689 A JP H09323689A JP 14323796 A JP14323796 A JP 14323796A JP 14323796 A JP14323796 A JP 14323796A JP H09323689 A JPH09323689 A JP H09323689A
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JP
Japan
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frame
rear cushion
main frame
cushion
type vehicle
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JP14323796A
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Kenichi Sueda
健一 末田
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メインフレームの後部に、該メインフレームお
よびパワーユニット間に配設されるリヤクッションの上
端が連結されるスクータ型車両において、部品点数の低
減を可能としてメインフレームへのリヤクッションの取
付けを可能とする。 【解決手段】メインフレーム31の後部の上下両面との
間にラバー79,80をそれぞれ介在させて、リヤクッ
ション23の上端がメインフレーム31の後部に直接連
結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造成形されたメ
インフレームの後部に、該メインフレームおよびパワー
ユニット間に配設されるリヤクッションの上端が連結さ
れるスクータ型車両において、リヤクッションの取付構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかる取付構造は、たとえば特開
平3−186492号公報等により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
ものでは、鋳造成形されたメインフレームの後部にブラ
ケットが取付けられ、該ブラケットにリヤクッションの
上端が連結されている。このため、メインフレームが鋳
造成形されて成るものであるにもかかわらず、別体のブ
ラケットが必要となって部品点数が多くなる。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、部品点数の低減を可能としてメインフレーム
へのリヤクッションの取付けを可能としたスクータ型車
両におけるリヤクッション取付構造を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、鋳造成形されたメインフレ
ームの後部に、該メインフレームおよびパワーユニット
間に配設されるリヤクッションの上端が連結されるスク
ータ型車両において、メインフレームの後部の上下両面
との間にラバーをそれぞれ介在させて、リヤクッション
の上端がメインフレームの後部に直接連結されることを
特徴とする。
【0006】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、下方に凹んだリヤクッショ
ン取付部がメインフレームの後部に設けられ、該リヤク
ッション取付部にリヤクッションの上端が連結されるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】図1ないし図12は本発明の一実施例を示
すものであり、図1はスクータ型車両の側面図、図2は
スクータ型車両の平面図、図3は車体フレームの側面
図、図4は車体フレームの平面図、図5は図1の5−5
線拡大断面図、図6は図1の6矢示部拡大縦断側面図、
図7は図6の7−7線断面図、図8は図6の8−8線断
面図、図9はリヤクッションの車体フレームへの連結部
を拡大して示す縦断側面図、図10は図1の10矢示部
拡大縦断側面図、図11は図10の11矢視平面図、図
12は図10の12−12線拡大断面図である。
【0009】先ず図1および図2において、このスクー
タ型車両の車体フレーム15は、その前端にヘッドパイ
プ16を備え、上端に操向ハンドル17を備えるととも
に下端に前輪WF が軸支されたフロントフォーク18が
操向可能として前記ヘッドパイプ16で支承される。
【0010】エンジンおよび無段変速機から成るパワー
ユニット20は、エンジンのクランクケースおよび無段
変速機のミッションケースを兼ねるケーシング21を備
えており、このケーシング21は、車体フレーム15に
リンク機構22を介して懸架され、ケーシング21およ
び車体フレーム15間にはリヤクッション23が配設さ
れる。また後輪WR は前記ケーシング21の後端部に軸
支される。
【0011】車体フレーム15は、その一部を除いて車
体カバー24で覆われるものであり、この車体カバー2
4は、ヘッドパイプ16の前部および前輪WF の上部を
覆うフロントカバー25と、該フロントカバー25に接
合されて乗員の脚部前方を覆うレッグシールド26と、
乗員の足元を支持すべくレッグシールド26に連なって
車体フレーム15の左右両側に配置されるフロアパネル
27…と、両フロアパネル27…の下方で車体両側を覆
うべくフロントカバー25に連なって両フロアパネル2
7…にそれぞれ接合されるアンダーカバー28…と、後
部車体の左右両側を覆ってフロアパネル27…に接合さ
れるリヤカバー29とを備え、乗員が座るシート30が
リヤカバー29上に配設される。
【0012】図3および図4において、車体フレーム1
5は、メインフレーム31の後端部にサブフレーム32
が締結されて成るものである。メインフレーム31は、
ヘッドパイプ16を一体に有するフロントフレーム33
と、フロントフレーム33の後端に連なるリヤフレーム
34とから成り、アルミニウム合金等の軽合金の鋳造に
よる一体成形で形成される。
【0013】図5を併せて参照して、フロントフレーム
33は、ヘッドパイプ16と、ヘッドパイプ16から後
下がりに延びる傾斜部35と、該傾斜部35の後端に連
なるとともに略水平にして後方に延びる後方延長部36
とから成り、該フロントフレーム33における傾斜部3
5および後方延長部36の左右両側には、前後方向に比
較的長く延びて両側方に張出すステー37…が一体に設
けられる。これらのステー37…の上面には、フロアパ
ネル27…がそれぞれ固定的に支承されるものであり、
各ステー37…の下面にそれぞれ当接、係合する複数の
ナット38…と、それらのナット38…に螺合するボル
ト39…とにより、フロアパネル27…がステー37…
に締結される。
【0014】ところで、フロントフレーム33は、上方
に膨らんだ横断面略U字状の膨出部33aを左右方向中
央部に有するように形成されるものであり、該膨出部3
3aの左右両下端に前記ステー37…がそれぞれ一体に
連設される。しかもフロントフレーム33の左右両側に
は、フロアパネル27…の内側縁を係合させる段部33
b…がそれぞれ設けられており、フロアパネル27…
は、該フロアパネル27…よりも上方で膨出部33aを
外部に露出させるようにしてステー37…にそれぞれ支
承される。
【0015】またフロントフレーム33における傾斜部
35および後方延長部34の下面には、複数の補強リブ
40…が一体に設けられており、左右のステー37…間
にわたる補強部材41の両端部がボルト42…により両
ステー37…の下面に締結される。
【0016】さらにフロントフレーム33の前部には、
補器用ステー43,44,45が一体に設けられてお
り、補器用ステー43には補器であるバッテリ46が取
付けられ、補器用ステー44には補器であるホーン47
が取付けられ、補器用ステー45には補器であるコンビ
ネーションスイッチ(図示せず)が取付けられる。
【0017】図6、図7および図8を併せて参照して、
リヤフレーム34は、フロントフレーム33の後端から
後上がりに延びるようにしてフロントフレーム33の後
端に一体に連設されるものであり、該リヤフレーム34
に、ヘルメット48(図1参照)等の物品を収納する物
品収納容器49が取付けられる。
【0018】物品収納容器49は、上部が開放した函状
にして合成樹脂により形成されるものであり、この物品
収納容器49の上部はシート30で覆われる。而してシ
ート30は、物品収納容器49の上方を開放可能として
リヤカバー25上に配設されている。
【0019】リヤフレーム34には、上方にそれぞれ立
上がる前側壁51、左、右側壁52,52および後側壁
53を周囲に有して上部を開放した収納凹部50が設け
られ、物品収納容器49は、その少なくとも一部を収納
凹部50に収納させるようにしてリヤフレーム34に取
付けられる。
【0020】左、右側壁52,52は、収納凹部50の
内側面を形成する内側板52aと、内側板52aの外方
側に間隔をあけて配置される外側板52bと、内側板5
2aおよび外側板52bの上端間を連結する連結板52
cとをそれぞれ有して、下方に開いた略U字状の横断面
形状に形成され、前側壁51も、左、右側壁52,52
と同様にして下方に開いた略U字状の横断面形状に形成
される。
【0021】而して収納凹部50の前端底部に左、右に
間隔をあけて一対の取付凹部54…が設けられ、また収
納凹部50の後端底部に取付凹部56が設けられる。一
方、収納容器49の前端底部には取付凹部54…に嵌合
される取付突部49a…が突設されており、該取付突部
49a…がねじ部材57…によりリヤフレーム34に締
結される。さらに収納容器49の後端底部に突設された
取付突部(図示せず)も前記取付凹部56に嵌合された
状態でリヤフレーム34に締結される。
【0022】リヤフレーム34には、その前端部左右両
側からそれぞれ下方に垂下されるエンジンハンガブラケ
ット58…が一体に設けられており、パワーユニット2
0が、リンク機構22を介してエンジンハンガブラケッ
ト58…から懸架される。
【0023】リンク機構22は、相互に平行な軸線を有
して円筒状に形成される基部60aおよび先部60bが
連結腕部60cを介して一体に結合されて成るリンク6
0を備える。而して基部60aは、両エンジンハンガブ
ラケット58…に横架固着される第1支持軸61に一対
のラバーブッシュ62…を介して支承され、先部60b
には第2支持軸63が挿通され、第2支持軸63は、パ
ワーユニット20のケーシング21に設けられた連結筒
部21aに、ラバーブッシュ64を介して支承される。
【0024】リンク60の基部60aには、連結腕部6
0cとは反対側に延びるストッパアーム65が固着され
ており、該ストッパアーム65の先端の上下両面にはス
トッパラバー66,67が固着される。一方、リヤフレ
ーム34の前端下部には函状部68が一体に設けられて
おり、前記ストッパラバー66,67は函状部68に差
込まれる。
【0025】このようなリンク機構22によれば、パワ
ーユニット20は第2支持軸63のまわりに揺動可能で
あり、またリンク60は、ラバーブッシュ62,64に
よってパワーユニット20からの振動を吸収しつつ第1
支持軸61のまわりに揺動可能であり、そのリンク60
の揺動振動がストッパラバー66,67で減衰されてリ
ヤフレーム34すなわち車体フレーム15側に伝わるこ
とになる。
【0026】ところで、リヤフレーム34が、アルミニ
ウム合金等の軽合金の鋳造による一体成形で形成される
ものであることに起因して、両エンジンハンガブラケッ
ト58…間の寸法精度は、歪みや収縮の影響を受けて高
精度とは言い難い。そこで、両エンジンハンガブラケッ
ト58…間の寸法精度の低下に対処すべく、両ラバーブ
ッシュ62…およびエンジンハンガブラケット58…間
には寸法調整用のワッシャ69…が介装される。
【0027】図9、図10および図11を併せて参照し
て、収納凹部50における左側壁52に近接した位置で
メインフレーム31の後部すなわちリヤフレーム34の
後部には、下方に凹んだリヤクッション取付部70が設
けられ、メインフレーム34およびパワーユニット20
間に配設されるリヤクッション23の上端がリヤクッシ
ョン取付部70にラバー79,80を介して直接連結さ
れる。
【0028】リヤクッション23は、円筒状のダンパ本
体71aの下端からロッド71bが突出される油圧ダン
パ71と、油圧ダンパ71を囲繞するようにしてダンパ
本体71aの上部およびロッド71bの下部間に設けら
れるコイルばね72とで構成されるものであり、該リヤ
クッション23の下端すなわちロッド71bの下端は、
パワーユニット20におけるケーシング21の後部に軸
73を介して連結される。
【0029】リヤクッション23における上端すなわち
ダンパ本体71aの上端には、連結軸74が同軸に固着
されており、リヤクッション取付部70には、連結軸7
4を挿通せしめる取付孔75が設けられる。而して、リ
ヤクッション取付部70と、連結軸74の上部を貫通せ
しめるワッシャ76との間に、凹んだリヤクッション取
付部70によって半径方向外方への膨らみを規制される
ラバー79が介装され、ワッシャ76に係合するボルト
77が連結軸74の上端に螺合される。一方、ダンパ本
体71aの上端と、取付孔75に嵌合される筒部78a
を有してキャップ状に形成されるガイド部材78との間
に、該ガイド部材78によって半径方向外方への膨らみ
を規制されるようにしてラバー80が介装される。すな
わちリヤクッション23の上端がラバー79,80を介
してリヤクッション取付部70に直接連結される。
【0030】サブフレーム32は、後上がりに傾斜して
前後方向に延びる左、右一対の縦フレーム部83,83
を有して、アルミニウム合金等の軽合金あるいは長繊維
補強材で補強された合成樹脂により形成されるものであ
り、両縦フレーム部83,83の前端に一体に設けられ
た取付部85,85が、メインフレーム31の後端部す
なわちリヤフレーム34の後端部に締結される。取付部
85には、リヤフレーム34の後端側に向けて突出した
前後一対の取付脚86,87が一体に設けられる。一
方、リヤフレーム34の後端部には、前記両取付脚8
6,87にそれぞれ対応した支持突部90,91がサブ
フレーム32側に向けて突設されており、前記各取付脚
86,87が、それらの先端を対応する支持突部90,
91に当接させた状態で締結ボルト88,89により支
持突部90,91すなわちリヤフレーム34の後端部に
締結される。
【0031】しかもリヤフレーム34の後部において、
リヤクッション取付部70が設けられた側すなわち左側
に配設される支持突部90,91は、リヤクッション取
付部70の前、後に配置されるものであり、サブフレー
ム32は、リヤクッション取付部70の前、後でリヤフ
レーム34すなわちメインフレーム31に締結されるこ
とになる。
【0032】サブフレーム32は、燃料タンク92の両
側および後部を囲むようにして配置されるものであり、
該燃料タンク92の前端部両側は、サブフレーム32の
取付部85,85に締結支持される。一方、両縦フレー
ム部83,83の後端にはタンク支持部84,84が一
体に連設されており、両タンク支持部84,84に燃料
タンク92の後端部両側が締結支持される。さらに図示
はしないが、リヤフェンダおよびテールランプ等もサブ
フレーム32に取付けられる。
【0033】またサブフレーム32は、両縦フレーム部
83,83の後端を連結して門型に形成されるリヤグリ
ップ97を一体に備えるものであり、このリヤグリップ
97の両側中間部間にわたって一体に設けられる支持部
98にシート30の後端が支持される。
【0034】図12を併せて参照して、サブフレーム3
2の両縦フレーム部83,83は、サイドグリップとし
ても機能するものであり、それらの縦フレーム部83,
83を握るための開口部99がリヤカバー29の両側に
それぞれ設けられる。
【0035】次にこの実施例の作用について説明する
と、前端にヘッドパイプ16を一体に有するフロントフ
レーム33と、リヤフレーム34とが一体に形成されて
成るメインフレーム31において、フロントフレーム3
3の左右両側には、ステー37…がそれぞれ一体に設け
られ、乗員の足元を支持するフロアパネル27…がそれ
らのステー37…上に支承されるので、フロントフレー
ム33とは別体のフレームを設けることを不要として部
品点数の低減を図ることができ、またフロントフレーム
33における前部には、バッテリ46、ホーン47およ
びコンビネーションスイッチを取付けるための補器用ス
テー43,44,45が一体に設けられることにより、
別体の補器用ステーを不要として部品点数の低減を図る
ことができる。
【0036】前記ステー37…は、前後方向に比較的長
く延びてフロントフレーム33の左右両側に一体化され
るものであり、ステー37…に作用する荷重が局部的に
フロントフレーム33にかかることを回避し、フロント
フレーム33に作用する荷重を前後方向に比較的長い距
離にわたって略均等にすることができる。このため、フ
ロントフレーム33を開放断面形状にしてもフロアパネ
ル27…からの荷重を充分支持可能となり、ステー37
…のフロントフレーム32との一体成形もより容易とな
る。
【0037】またフロントフレーム33が、上方に膨ら
んだ横断面略U字状の膨出部33aを左右方向中央部に
有するものであることにより、フロントフレーム33の
横断面積を比較的大きくし、該フロントフレーム33の
剛性を向上することが可能となる。しかもフロントフレ
ーム33の左右のステー37…間に、補強部材41が架
設されることにより、フロントフレーム33の剛性をさ
らに向上することができる。さらにフロアパネル27…
は、膨出部33aの上部を外部に露出させてステー37
…にそれぞれ支承されるものであることから、車体カバ
ー24のうちレッグシールド26やフロアパネル27…
を比較的小さく形成することが可能となる。
【0038】メインフレーム31におけるリヤフレーム
34には、上方に立上がる前側壁51,左、右側壁5
2,52および後側壁53を周囲に有して上部を開放し
た収納凹部50が設けられ、該収納凹部50に一部を収
納させて物品収納容器49がリヤフレーム34に取付け
られるので、物品収納容器49の底部を支承する部分の
厚みを増加せしめることを不要としてリヤフレーム34
の剛性を高めることができ、重量増加を招くことなく物
品収納容器49の上端位置すなわちシート高さを低く抑
えることが可能となる。
【0039】またリヤフレーム34の後部にリヤクッシ
ョン23の上端が連結されるのであるが、収納凹部50
の左側壁52が、収納凹部50の内側面を形成する内側
板52aと、内側板52aの外方側に間隔をあけて配置
される外側板52bと、内側板52aおよび外側板52
bの上端間を連結する連結板52cとを有して、下方に
開いた略U字状の横断面形状に形成され、その左側壁5
2に近接した位置でリヤクッション23の上端がリヤフ
レーム34に連結されるので、リヤクッション23のリ
ヤフレーム34への取付剛性を高めることができる。し
かもリヤフレーム34に、エンジンハンガブラケット5
8…が一体に設けられることにより、エンジンハンガ用
の別体のブラケットを不要として部品点数を低減するこ
とができる。
【0040】ところで、リヤクッション23の上端は、
リヤフレーム34に設けられているリヤクッション取付
部70に、その上下両面との間にラバー79,80をそ
れぞれ介在させて直接連結されるものであり、リヤクッ
ション23を取付けるための別体のブラケットが不要で
あることにより部品点数の低減が可能である。しかもリ
ヤクッション取付部70は、下方に凹んでリヤフレーム
31の後部に設けられており、リヤクッション取付部7
0の剛性を比較的高くすることが可能となるとともに、
ラバー79が凹んだリヤクッション取付部70に嵌合さ
れることにより、該ラバー79の半径方向の膨らみを規
制するガイド部材を不要として部品点数低減に寄与する
ことができる。
【0041】リヤフレーム34の後部には、リヤクッシ
ョン23からの上方に向けての突き上げ荷重が作用する
が、シート30からの乗員荷重の一部、燃料タンク92
の荷重、ならびにサイドグリップとして機能する縦フレ
ーム部83あるいはリヤグリップ97を握って車体を持
ち上げたときの荷重を受けるサブフレーム32が、リヤ
クッション取付部70の前後でリヤフレーム34に締結
されている。したがって、リヤクッション23からの突
き上げ荷重とは逆位相の荷重をリヤクッション取付部7
0の前後でリヤフレーム34に作用せしめることがで
き、リヤフレーム34の後部に一定方向の比較的大きな
荷重が作用することを防止して、リヤフレーム34の厚
み増加や補強リブの配設を不要として、重量軽減を図る
ことができる。
【0042】さらにサブフレーム32には、燃料タンク
92やリヤフェンダおよびテールランプ等が取付けられ
るものであり、燃料タンク92やリヤフェンダおよびテ
ールランプ等が取付けられたサブフレーム32をリヤフ
レーム34に組付けることが可能であるので、スクータ
型車両の組立てにあたって、サブフレーム32に燃料タ
ンク92やリヤフェンダおよびテールランプ等を予め組
付けて準備しておくことが可能であり、組立効率を向上
することが可能である。
【0043】しかもサブフレーム32は、サイドグリッ
プとして機能する縦フレーム部83…およびリヤグリッ
プ97を一体に有するものであるので、それらのグリッ
プを別体として組付けることが不要であり、部品点数の
低減に寄与することができる。
【0044】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、メインフレームの後部の上下両面との間にラバーを
それぞれ介在させて、リヤクッションの上端がメインフ
レームの後部に直接連結されるので、鋳造成形されたメ
インフレームに別体のブラケットを取付けることを不要
として部品点数を低減することができる。
【0046】また請求項2記載の発明によれば、下方に
凹んだリヤクッション取付部がメインフレームの後部に
設けられ、該リヤクッション取付部にリヤクッションの
上端が連結されるので、リヤクッション取付ブラケット
の剛性を高めることが可能となるとともに、ラバーをリ
ヤクッション取付部に嵌合せしめることによって該ラバ
ーの半径方向の膨らみを規制するガイド部材が不要とな
り、部品点数低減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクータ型車両の側面図である。
【図2】スクータ型車両の平面図である。
【図3】車体フレームの側面図である。
【図4】車体フレームの平面図である。
【図5】図1の5−5線拡大断面図である。
【図6】図1の6矢示部拡大縦断側面図である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図6の8−8線断面図である。
【図9】リヤクッションの車体フレームへの連結部を拡
大して示す縦断側面図である。
【図10】図1の10矢示部拡大縦断側面図である。
【図11】図10の11矢視平面図である。
【図12】図10の12−12線拡大断面図である。
【符号の説明】
20・・・パワーユニット 23・・・リヤクッション 31・・・メインフレーム 70・・・リヤクッション取付部 79,80・・・ラバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造成形されたメインフレーム(31)
    の後部に、該メインフレーム(31)およびパワーユニ
    ット(20)間に配設されるリヤクッション(23)の
    上端が連結されるスクータ型車両において、メインフレ
    ーム(31)の後部の上下両面との間にラバー(79,
    80)をそれぞれ介在させて、リヤクッション(23)
    の上端がメインフレーム(31)の後部に直接連結され
    ることを特徴とするスクータ型車両におけるリヤクッシ
    ョン取付構造。
  2. 【請求項2】 下方に凹んだリヤクッション取付部(7
    0)がメインフレーム(31)の後部に設けられ、該リ
    ヤクッション取付部(70)にリヤクッション(23)
    の上端が連結されることを特徴とする請求項1記載のス
    クータ型車両におけるリヤクッション取付構造。
JP14323796A 1996-06-05 1996-06-05 スクータ型車両におけるリヤクッション取付構造 Expired - Fee Related JP3626557B2 (ja)

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