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JPH09251806A - ランプ反射鏡及びその製造方法 - Google Patents

ランプ反射鏡及びその製造方法

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JPH09251806A
JPH09251806A JP8057828A JP5782896A JPH09251806A JP H09251806 A JPH09251806 A JP H09251806A JP 8057828 A JP8057828 A JP 8057828A JP 5782896 A JP5782896 A JP 5782896A JP H09251806 A JPH09251806 A JP H09251806A
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lamp
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利正 池田
Junji Toki
淳二 土岐
Yuji Yoshimoto
侑司 吉本
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アンダーコート層を塗装せずとも充分な光反射
性能(表面平滑性)が得られ、且つ、耐熱性能、配光性
能(寸法安定性)及び光軸調整時の形状維持性(材料の
剛性)が同時に満足できるランプ反射鏡を得る。 【解決手段】ポリフェニレンサルファイド樹脂30〜5
0重量%、ケイ酸カルシウムウィスカ5〜30重量%及
び粒状無機充填物20〜65重量%を含有する組成物を
射出成形してランプ反射鏡を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランプ反射鏡、特
に二輪、四輪自動車等に装備するヘッドランプ、フォグ
ランプ、スポットランプ等に使用して好適なランプ反射
鏡及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ランプ反射鏡、特にヘッドランプ、フォ
グランプ等の自動車用ランプ反射鏡は、非常に高輝度の
電球を使用するため、使用時にフィラメントから発生す
る高熱に耐えねばならないことから、反射鏡の基体とし
て、不飽和ポリエステル等の熱硬化性樹脂、あるいはポ
リエーテルイミド、ポリエーテルサルフォン、ポリフェ
ニレンエーテル、耐熱ポリカーボネート等の耐熱熱可塑
性樹脂をベース樹脂とした成形組成物が用いられてい
る。
【0003】ガラス繊維で強化された不飽和ポリエステ
ル成形組成物に炭酸カルシウムなどの無機充填剤を含有
するポリエステル成形組成物がよく知られているが、ラ
ンプの軽量化及び生産性の合理化等の観点から、反射鏡
として熱可塑性樹脂を用い、射出成形などの方法で形成
する方が有利であり、その実現が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ランプ
反射鏡として用いられるベース樹脂には、ランプ点灯時
の発熱温度に耐え得る耐熱性が要求されるにもかかわら
ず、熱可塑性樹脂組成物をランプ反射鏡基体材料として
用いると、線膨張係数が大きいため、ランプ点灯時の灯
室内の熱上昇により反射鏡が膨張して光軸が移動し、充
分な配光特性が得られないという課題があった。また、
剛性が低いため、光軸調整時に反射鏡が変形し、配光性
が悪くなるという問題があった。
【0005】ベース樹脂としてポリフェニレンサルファ
イド樹脂を用いることにより、耐熱性が向上し、上記ラ
ンプ点灯時の配光性能についての問題は解決されるもの
の、依然剛性が低いため、光軸調整時の形状維持特性に
問題があった。
【0006】これに対して、ガラス繊維で強化されたポ
リフェニレンサルファイド成形組成物を用いてランプ反
射鏡を射出成形して得る技術が特開平2−244501
号公報に記載されている。ガラス繊維を含有させること
より、材料の剛性が向上し、光軸調整時の形状維持特性
は改良されるものの、表面平滑性が劣るため、アルミニ
ウム等の金属被膜を良好に付着させるためには、該金属
被膜の形成前にアンダーコート層を塗装して、反射性能
を向上させる必要があった。
【0007】しかしながら、アンダーコート層は金属被
覆面の耐熱に悪影響を及ぼし、耐熱性能を低下させるの
みならず、特に反射鏡だけで配光を制御する段付き反射
鏡においては、段差部にアンダーコート剤が溜まるた
め、乱反射を起こし、良好な配光性能が得られないとい
う問題があった。更に、アンダーコート層を塗装するに
あたり、アンダーコート廃液に含まれる有機溶剤が環境
衛生上に与える影響や、生産性の向上などの観点から
も、アンダーコート層を塗装せずとも充分な光反射性能
(表面平滑性)が得られ、且つ、上述のような、耐熱性
能、配光性能(寸法安定性)及び光軸調整時の形状維持
性(材料の剛性)が同時に満足できる新たなランプ反射
鏡の出現が望まれる。
【0008】特に、この種の高強度ランプ反射鏡は、反
射鏡表面に歪みが発生すると、その歪みによって反射鏡
表面が凹凸面となって電球からの照射光が正確に制御で
きず、対向車両に対する眩光を生じたり、配光規格を満
足しない等の問題が生じることから、光学的に狂いのな
い精度の高い反射面を有することが要求され、優れた耐
熱性、寸法安定性、表面平滑性及び剛性を有する反射鏡
基体を提供できる熱可塑性プラスチック成形材料の開発
が必要である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、ポ
リフェニレンサルファイド樹脂30〜50重量%、ケイ
酸カルシウムウィスカ5〜30重量%及び粒状無機充填
物20〜65重量%を含有することからなる組成物を射
出成形してランプ反射鏡を得ることにより、解決される
ことが見出された。上記組成物を用いて反射鏡を成形す
ることにより、アンダーコート層を塗装せずに直接金属
被膜を設けても、優れた耐熱性、寸法安定性、表面平滑
性及び剛性を得ることができる。従って、本発明はま
た、上記組成物を射出成形して得た基体上に、アンダー
コート層を施すことなく金属皮膜により反射鏡面を形成
し、その表面にトップコートが施されたランプ反射鏡の
製造方法を提供する。本発明によれば、特に反射鏡だけ
で配光を制御する段付き反射鏡においても、乱反射を生
じることなく、極めて良好な配光性能を得ることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のランプ反射鏡用成形組成
物は、耐熱熱可塑性樹脂としてポリフェニレンサルファ
イド樹脂30〜50重量%、該樹脂の室温及び高熱時に
おける荷重に対する変形抵抗を高める強化材としてケイ
酸カルシウムウィスカ5〜30重量%、並びに該樹脂の
耐熱性を一層高めること及び最終組成物の価格を下げる
ことを目的とする充填剤として粒状無機充填物20〜6
5重量%を含有する。
【0011】ケイ酸カルシウムウィスカとしては、径3
μm以下、長さ40μm以下のものを好ましく用いるこ
とができる。粒状無機充填物としては、炭酸カルシウ
ム、タルク、マイカ、カオリナイト、ベントナイト、モ
ンモリナイト、クレー、グラファイト、カーボンブラッ
ク、アスベスト、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
粒状性は特に限定的でないが、径5μm以下のものが好
ましい。
【0012】本発明の成形組成物における各成分の含有
量は、図2に示す様な3成分系のグラフにおいて、領域
3で示される線上及び領域内であることが好ましい。各
成分量が領域1の場合には、反射鏡としては直接アルミ
ニウム等の金属被膜が形成できる表面平滑性が得られる
が、形状維持性が悪く、肉厚、リブ、フランジ等の剛性
を高める形状的工夫が必要となる。一方、領域2の場合
には、形状維持性は良好であるが、表面平滑性が悪く、
直接金属被覆ができず、アンダーコート層が必要とな
る。本発明で規定される領域3においてのみ良好な剛性
と表面平滑性の両立が可能となる。
【0013】本発明の成形組成物には、更に必要に応じ
て、内部離型剤(例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン
酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸アルミニウム等の脂肪酸金属塩など)、顔料、重合禁
止剤(例えば、キノン類、ハイドロキノン類、フェノー
ル類、有機及び無機の銅塩、アミジン類、ヒドラジン
類、第4級アンモニウム塩類、アミン類、ニトロ化合
物、オキシム類、硫黄、多価フェノール類、アミン塩酸
塩類など)、増粘剤(例えば、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム等のアルカリ土類金属酸化物)、酸化防止剤
(例えばフェノール類、リン化合物、チオエーテル類な
ど)、光安定剤(例えばベンゾトリアゾール類、ベンゾ
フェノン類、サリチレート類、シアノアクリレート類、
ヒンダードアミン類、ニッケル錯体など)、難燃剤、帯
電防止剤等を適宜添加することができる。
【0014】以下、図1を用いて更に本発明のランプ反
射鏡を説明する。図1は本発明の成形組成物を反射鏡に
使用した代表的な車両用前照灯を示す断面図である。
【0015】図1において、車両用前照灯1には、灯具
ボディ2と灯具ボディ2の前面開口部に取着された前面
レンズ4により灯室6が形成されており、この灯室6内
に反射鏡3と反射鏡に取着された電球5が収納されてい
る。この反射鏡3は、放射面等から成る主反射面3aと
その主反射面を挟んで上下に形成された平坦面3b、3
cとからなり、その表面にアルミニウル蒸着を施して反
射処理を行った後、トップコートを施している。
【0016】電球5を点灯することにより、フィラメン
ト7からの照射光が反射面3aにより前方に反射され、
車両前方を照射する。この際、電球5から発生する熱に
より灯室6内の温度が上昇し、特に反射鏡3の表面温度
が約180℃まで上昇する。従って、反射鏡、特に反射
鏡表面がこれらの高熱に耐え得る材料を選択しなければ
ならないと同時に、光学的に狂いのない精度の高い反射
面を有する必要がある。
【0017】反射鏡3は、本発明に従う成形組成物を用
いて形成される。上記各成分を混合分散した成形組成物
を、適宜形状の金型に、好ましくは射出成形法又は射出
圧縮成形法に従い注入、成形させて反射鏡基体とする。
ここで、射出に先立ち金型キャビティー内の空間を減圧
にするために、真空源と連結したタンクを金型と連結し
て、射出以前に金型キャビティー内の空気を取り除くよ
うにすることが好ましい。
【0018】次いで、反射鏡3の表面にプラズマ処理、
UV処理、コロナ放電処理、有機溶剤処理等のいずれか
の活性化処理を行うことが好ましい。このプライマーコ
ートの上に1種又は複数種のラッカーを塗布してもよ
い。次いで、この上にアルミニウム等の金属被膜を真空
蒸着法又はスパッタリング法により形成して反射鏡面を
形成する。ラッカーは反射鏡表面と反射性アルミニウム
被膜に接着するものであり、ポリエステル、ポリブタジ
エン、エポキシ、アクリル又はアルキッド樹脂等が好適
である。更に、金属被膜上に耐熱性の良好な透明保護被
膜、例えば塗装タイプのトップコート、プラズマ重合
膜、蒸着膜等を設けることができる。本発明では、上述
の通り、金属被膜の形成前にアンダーコート層を施さな
くても、極めて良好な表面平滑性を得ることができる。
【0019】
【実施例】
実施例1及び比較例1〜3 下記に示す通りの成分を分散混合して成形組成物A〜D
を調製し、射出成形法により各反射鏡基体を製造した。
更に、該基体上に活性化処理を施し、金属被膜、次いで
透明保護皮膜を設けて、ランプ反射鏡を製造した。
【0020】 組成物A(本発明) ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS) 40重量% ケイ酸カルシウムウィスカ 20重量% 粒状炭酸カルシウム 40重量% 組成物B(ガラス繊維強化不飽和ポリエステル) イソフタル酸系不飽和ポリエステル 40重量% ガラス繊維 20重量% 粒状炭酸カルシウム 40重量% 組成物C(粒状フィラー強化PPS) ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS) 40重量% 粒状炭酸カルシウム 60重量% 組成物D(非強化PEI) ポリエーテルイミド樹脂(PEI) 100重量%
【0021】これらの組成物の剛性(曲げ弾性率)、及
び各組成物から得られた各ランプ反射鏡の鏡面性、耐熱
性、配光性能について評価した結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】表1の結果から、本発明の組成物を用いた
場合に、耐熱性能、光反射性能(表面平滑性)、配光性
能(形状の精度)及び光軸調整時の形状維持性(材料の
剛性)の全てにおいて、満足すべき結果が得られること
が判る。
【0024】比較例4〜7 実施例1において強化材として用いたケイ酸カルシウム
ウィスカ20重量%の代わりに、表2に示す通りの各強
化材を用いた他は実施例1と同様にして反射鏡基体を製
造した。得られた各反射鏡基体の曲げ弾性率及び表面平
滑性を表2に示す(尚、比較しやすくするために実施例
1の結果も併記した)。
【0025】
【表2】
【0026】表面平滑性はポイントで表し、数値が高く
なるほど表面平滑性が良いことを示し、反射鏡としては
0.9ポイント以上の値が必要とされる。また、曲げ弾
性率は反射鏡として120,000kgf/cm2以上が望ま
しい。
【0027】ガラス繊維を用いた場合(比較例4、5)
は、曲げ弾性率を高める効果があるが、必要とされる表
面平滑性を得ることができない。チタン酸カリウム、炭
酸カリウム等のウィスカを用いた場合(比較例6)や強
化材を用いない場合(比較例7)には、表面平滑性は向
上するが、曲げ弾性率を高めることはできない。しかし
ながら、本発明に従い、ケイ酸カルシウムウィスカを用
いることにより、表面平滑性と曲げ弾性率の両方を満足
することができることが判る。
【0028】実施例2 実施例1で用いたポリフェニレンサルファイド樹脂(P
PS)、ケイ酸カルシウムウィスカ及び粒状炭酸カルシ
ウムの各成分比を種々変更して、反射鏡基体を形成し、
その表面平滑性及び曲げ弾性率を測定した。
【0029】
【表3】
【0030】図2は、PPS、ケイ酸カルシウムウィス
カ及び炭酸カルシウムの3成分系からなる物樹脂混和物
の重量割合の組成を示すが、領域1では、表面平滑性は
必要とされる0.9ポイント以上を満足することができ
るが、目的とする材料の曲げ弾性率(120,000kg
f/cm2以上)を得ることができない。領域2では、12
0,000kgf/cm2以上の曲げ弾性率を得ることができ
るが、0.9ポイント以上以上の表面平滑性を得ること
ができない。領域3内の組成を選択することで、表面平
滑性0.9ポイント以上と曲げ弾性率120,000kg
f/cm2以上を同時に得ることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、表面平滑性が優れるた
め、アンダーコートが不要となり、アルミニウム等の金
属被膜を直接施すことができる。従って、金属被膜面の
耐熱に悪影響を及ぼすアンダーコート層が不要となるこ
とから、耐熱性が30〜40℃程度向上する。また、反
射鏡だけで配光を制御する段付き反射鏡等においては段
差部にアンダーコート剤が溜まるため乱反射を起こし、
良好な配光性能が得られないが、本発明によれば、直接
金属被膜を施すことができるため、かかる乱反射がな
く、極めて良好な配光性能が得られる。更に、アンダー
コート廃液に含まれる有機溶剤の処理が省けるため対環
境性に優れ、アンダーコート塗布・硬化工程が省けるた
め工程が簡略化でき、生産性の向上が期待できる。ま
た、トップコート層もプラズマ重合膜のような乾式タイ
プとすることで、全て乾式工程で反射鏡が製造でき、製
造の自動化が容易になる。
【0032】また、従来のガラス繊維で強化された熱硬
化性樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)を用いた場合に比
して、バリが発生しないためバリ取り作業が省略でき
る、整形後の洗浄・乾燥工程が省略できる、粉砕・再成
形というリサイクルが容易にできる(熱硬化性樹脂は一
般にリサイクルが困難である)等の利点がある。
【0033】更に、反射鏡の形状維持性(剛性)が良い
ため、光軸調整時に反射鏡が変形しにくく配光性能が悪
化せず、配光パターンの変形が少なく、従って、反射鏡
としては薄肉化が可能であり、補強リブ・ビード・フラ
ンジ等の使用を省略できる、線膨張係数が小さく、ラン
プ点灯時に熱により反射鏡が膨張し光軸が移動するとい
う問題がなくなる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形組成物を反射鏡基体に使用した車
両用前照灯を示す断面図。
【図2】ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、
ケイ酸カルシウムウィスカ及び炭酸カルシウムの3成分
系からなる物樹脂混和物の重量割合の組成図。
【符号の説明】
1 車両用前照灯 2 灯具ボディ 3 反射鏡 3a 反射鏡主反射面 3b 反射鏡平坦面 3c 反射鏡平坦面 4 前面レンズ 5 電球 6 灯室 7 フィラメント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリフェニレンサルファイド樹脂30〜
    50重量%、ケイ酸カルシウムウィスカ5〜30重量%
    及び粒状無機充填物20〜65重量%を含有することか
    らなる組成物を射出成形して得たランプ反射鏡。
  2. 【請求項2】 該反射鏡が、複数の面に分割され、分割
    境界部に段差が形成されている請求項1記載のランプ反
    射鏡。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の組成物を射出成形して得
    た基体上に、アンダーコート層を施すことなく金属皮膜
    により反射鏡面を形成し、その表面にトップコートが施
    されたことを特徴とするランプ反射鏡の製造方法。
JP05782896A 1996-03-14 1996-03-14 ランプ反射鏡 Expired - Fee Related JP3242833B2 (ja)

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