Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JPH09231618A - 光記録媒体及びその製造方法 - Google Patents

光記録媒体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09231618A
JPH09231618A JP8333757A JP33375796A JPH09231618A JP H09231618 A JPH09231618 A JP H09231618A JP 8333757 A JP8333757 A JP 8333757A JP 33375796 A JP33375796 A JP 33375796A JP H09231618 A JPH09231618 A JP H09231618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
optical recording
visible information
recording medium
medium according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8333757A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Tamura
知之 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8333757A priority Critical patent/JPH09231618A/ja
Publication of JPH09231618A publication Critical patent/JPH09231618A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの高品位な可視情報を有し、かつ光記録
媒体としても優れた品質を備えた光記録媒体を提供す
る。さらには、可視情報の偽造が困難な光記録媒体を提
供する。 【解決手段】 透明基板、光記録層および透明保護層を
この順番で有する光記録媒体であって、該光記録媒体は
第1の可視情報を一方の側に担持した第1可視情報層と
第2の可視情報を担持した第2可視情報層を具備し、該
第1可視情報層は該透明保護層の外側の面に、該第1の
可視情報が該光記録層に対向するように且つ該光記録層
と重なるように配置され、該光記録層は該第1の可視情
報を該光記録層を通して読み出し可能な可視光透過性を
備え、さらに該第2可視情報層は該第1可視情報層上に
遮蔽層を介して配置されていることを特徴とする光記録
媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可視情報を有する
光記録媒体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の情報化が進み、多種多様の
情報を効率よく扱う手段として、光ディスク、光カー
ド、光テープ等の光学的に情報の記録再生を行う光記録
媒体および情報記録再生装置が多く提案されている。光
学的情報記録媒体(以下「光記録媒体」という。)の特
徴としては、記録密度が高く且つ非接触で記録再生が可
能なために、大きさに比べて大容量であり、寿命も長い
等の優れた点がある。
【0003】このような特徴を利用した、カード型等の
携帯性に優れた光記録媒体についても最近盛んに提案さ
れ、研究・開発されている。その一つとして、光記録媒
体上に、可視情報、例えば媒体のデストリビュータ名、
システムの名称、媒体の所有者等の文字情報や画像情報
等を付加することが提案されている。
【0004】このような情報の光記録媒体への付与は、
従来は光記録媒体の光記録層が配置されている領域(以
下「光記録領域」という。)以外の領域に配置すること
が一般的であった。
【0005】図8及び図9に、特開昭64−16696
号公報に開示された可視情報を有する光記録媒体を示
す。図8(a)及び図9(a)は平面図、図8(b)及
び図9(b)はそれぞれF−F線およびG−G線断面図
である。これらの図に示される光記録媒体は、透明ハー
ドコート層(102)、プリピット及びプリグルーブか
らなるプリフォーマットパターン(106)を有する透
明基板(103)、該プリフォーマットパターン上に形
成された光情報記録層(101)(以下「光記録層」と
いう。)、接着層(104)、透明保護層(105)、
可視情報層(107)及び印刷層(108)で構成され
ている。図8(b)では可視情報層を有する印刷層(1
08)は、透明保護層(105)の外側表面に形成さ
れ、図9(b)では透明保護層の内側(接着層側)に形
成されている。
【0006】しかし、かかる構成においては、文字情報
や画像情報等の可視情報の表示領域は限られており、ま
た、かかる情報の配置は光記録媒体のデザインを制約す
るといった問題があった。さらに光カードは、IDカー
ドや電子マネーへの適用のために、光カードへのICチ
ップや磁気ストライプの付加や顔写真などの付与が検討
されており、この場合、上記可視情報を付与できる領域
は極めて狭くなってしまう。
【0007】このような問題に対して、例えば特開平2
−30595号公報には、図10に示すように、透明保
護層(105)上に形成した可視情報層(107)と重
なるように、ポリメチン系色素からなる光記録層(10
1)を形成することによって、可視情報層(107)を
光記録層(101)を通して読み出し可能とした光記録
媒体が開示されている。
【0008】また他の例として、図11に、特開平2−
247820号公報に開示された可視情報を有する光記
録媒体を示す。図11(a)は平面図、図11(b)は
光記録領域(101’)の拡大平面図、図11(c)は
J−J線断面図である。本従来例では、光記録媒体の基
板(111)の表面に可視情報層(107)を形成し、
その上に光記録層(101)を積層することにより、光
記録層を通して可視情報が読み取れるようになってい
る。
【0009】さらに、特開平6−176519号公報に
は、光記録媒体(光記録層)の下に設けた情報を読み取
れるようにして、十分な量の一般情報を付与できるよう
にした光カードが開示されている。この光カードの構成
を図12及び図13を用いて説明する。
【0010】図12の光カード(1201)は、カード基材(1
206)上に表側印刷層(1205)、接着層(1204)、光記録媒体
(光記録層、1202)及び透明保護層(1203)がこの順に積
層され、さらに、該カード基材の下側には裏側印刷層(1
207)が設けられ、該裏側印刷層は透明な裏側印刷保護層
(1208)で被覆されている。そして、表側印刷層(1205)に
は、カードの属性等を示すカード情報を含んだシンボル
としてのバーコード(1209)が設けられており、このバー
コードは光記録媒体(1202)の下に重なるように配置され
ている。さらに、光記録媒体(1202)に、情報の記録・再
生に支障のない範囲で透過性を有するものを用いること
によって、バーコード(1209)を透明保護層(1203)及び光
記録媒体(1202)を通して読み取れるように構成されてい
る。
【0011】また、図13の光カード(1221)は、透明カ
ード基材(1222)上に接着層(1204)、光記録媒体(光記
録層、1202)及び透明保護層(1203)が積層され、該透明
カード基材の下側に表側印刷層(1205)、裏側印刷層(120
7)及び裏側印刷保護層(1208)が積層されている。そして
該表側印刷層(1205)にバーコードが設けられ、該バーコ
ードを透明保護層、光記録媒体、接着層および透明カー
ド基材を通して読み取れるように構成されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図8〜10に示すような従来例では、光記録領域(10
1’)と可視情報領域(107’)を光記録媒体表面上
で別々に形成するため、可視情報層(107)は、光記
録層(101)と重ならない小さな領域にしか設けるこ
とができなかった。さらに光記録媒体の表面に磁気スト
ライプ、エンボス、ICチップ、画像情報等の他の情報
領域が形成されると可視情報を形成できる領域はさらに
小さくなるという問題があった。
【0013】また、上記の図11に示すような従来例で
は、光記録媒体表面に可視情報層を形成しその上に光記
録層を重ねた構成であり、光記録層が光記録媒体の最外
層に位置するため、光記録・再生においてホコリ等によ
る汚染を受けやすく、また傷等にも弱く、情報密度を上
げることができないという問題があった。
【0014】さらには、図8(b)に示すように、可視
情報層を有する印刷層(108)が透明保護層(10
5)の表面側(接着層側とは反対側の面)に形成されて
いる場合には、印刷層(108)を切削または溶剤によ
り除去し、その部分に別の可視情報層を有する印刷層を
形成することによって光記録媒体の偽造が可能であっ
た。
【0015】また、図12及び図13に示す従来技術に
おいては、光記録媒体本来の光記録・再生能に影響を与
えることなしに可視情報を優れたコントラストで読み取
ることのできる光記録媒体の構成については何ら開示さ
れていない。
【0016】そこで本発明の目的は、多くの高品位な可
視情報を有し、かつ光記録媒体としても優れた品質を備
えた光記録媒体を提供することである。また、光記録媒
体としての優れた品質が維持され、さらに可視情報の偽
造が困難な光記録媒体を提供することである。また、こ
のような光記録媒体の製造方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の目的
を達成するために種々の検討を重ねた結果、本発明を完
成した。
【0018】本発明の第1の態様は、透明基板、光記録
層および透明保護層をこの順番で有する光記録媒体であ
って、該光記録媒体は第1の可視情報を一方の側に担持
した第1可視情報層と第2の可視情報を担持した第2可
視情報層を具備し、該第1可視情報層は該透明基板およ
び該透明保護層のうち該光記録層に入射する光ビームが
照射されない方の外側の面に、該第1の可視情報が該光
記録層に対向するように且つ該光記録層と重なるように
配置され、該光記録層は該第1の可視情報を該光記録層
を通して読み出し可能な可視光透過性を備え、さらに該
第2可視情報層は該第1可視情報層上に遮蔽層を介して
配置されていることを特徴とする光記録媒体である。
【0019】上記第1の態様によれば、光記録層に記録
された情報を再生するときに、再生信号にノイズが混入
することを防ぐことができ、光記録媒体として優れた品
質が得られる。また、第1と第2の可視情報が互いに干
渉することがないため高品位の可視情報形成でき、且つ
多くの可視情報を形成することができる。
【0020】本発明の第2の態様は、透明基板、光記録
層および透明保護層をこの順番で有する光記録媒体であ
って、第1可視情報層として該第1の可視情報の前景を
構成する第1層と背景を構成する第2層とを有し、該第
1層は該透明基板および該透明保護層のうち該光記録層
に入射する光ビームが照射されない方の内側に、また該
第2層は該透明基板および該透明保護層のうち該光記録
層に入射する光ビームが照射されない方の外側に配置さ
れ、該第1層の該光記録層に対向する側の表面は該光ビ
ームに対して低反射化されており、さらに該第1可視情
報層は該第1の可視情報が該光記録層と重なるように配
置され、さらにまた該光記録層は該第1の可視情報を該
光記録層を通して読み出し可能な可視光透過性を備えて
いることを特徴とする光記録媒体である。
【0021】上記第2の態様によれば、第1層と第2層
を別々に設けることで、可視情報の偽造を困難とするこ
とができると共に、光記録層の情報再生信号へのノイズ
の混入を抑止することができる。その結果として、光記
録媒体として優れた品質を備え、且つ高品位で偽造困難
な可視情報を多く担持した光記録媒体を得ることができ
る。
【0022】本発明の第3の態様は、第2の態様におい
て、可視情報の前景を構成する第1層が、第1前景層お
よび第2前景層を有するものである。より具体的には、
該第1前景層が、該透明基板および該透明保護層のうち
該光記録層に入射する光ビームが照射されない方の、該
光記録層に対向する側に配置され、該第2前景層が、該
透明基板および該透明保護層のうち該光記録層に入射す
る光ビームが照射されない方と該第2層との間に配置さ
れているものである。
【0023】上記第3の態様によれば、前記第2の態様
の効果に加え、さらに偽造が困難となり、また可視情報
に立体感を持たせることができる等さらに高品位の可視
情報を形成することができる。
【0024】本発明の第4の態様は、透明基板、光記録
層および保護層をこの順番で有する光記録媒体であっ
て、該光記録媒体は第1の可視情報を一方の側に担持し
た第1可視情報層を具備し、該第1可視情報層は該透明
基板および該透明保護層のうち該光記録層に入射する光
ビームが照射されない方の内側に、該第1の可視情報が
該光記録層に対向するように且つ該光記録層と重なるよ
うに配置され、該光記録層は該第1の可視情報を該光記
録層を通して読み出し可能な可視光透過性を備え、さら
に該第1可視情報層の第1の可視情報を担持している側
の表面が光ビームの波長の光に対して低反射化されてい
ることを特徴とする光記録媒体である。
【0025】上記第4の態様によれば、可視情報を透明
基板と保護層の間に配置することで、可視情報の偽造を
困難とすることができると共に、光記録層の情報の再生
信号へのノイズの混入を抑止することができる。その結
果として、光記録媒体として優れた品質を備え、且つ高
品位で偽造困難な可視情報を多く担持した光記録媒体を
得ることができる。
【0026】本発明の第5の態様は、透明基板、光記録
層および透明保護層をこの順番で有し、かつ第1の可視
情報を一方の側に担持した第1可視情報層と第2の可視
情報を担持した第2可視情報層とを具備し、さらに該光
記録層は該第1の可視情報を該光記録層を通して読み出
し可能な所定の可視光透過性を備えた光記録媒体の製造
方法であって、透明基板上もしくは透明保護層上の所定
の領域に該光記録層を配置する工程;該透明基板および
該透明保護層を該光記録層を挟むようにして積層する工
程;該透明基板および該透明保護層のうち該光記録層に
入射する光ビームが照射されない方の外側の面に該第1
可視情報層を、該第1の可視情報が該光記録層に対向す
るように且つ該光記録層と重なるように配置する工程;
該第1可視情報層上に遮蔽層および該第2の可視情報層
をこの順番で配置する工程を有することを特徴とする光
記録媒体の製造方法である。
【0027】上記第5の態様によれば、光記録層の情報
再生信号へのノイズの混入を抑止でき、光記録媒体とし
て優れた品質が得られる。また、第1と第2の可視情報
が互いに干渉することがないため高品位の可視情報が形
成でき、且つ多くの可視情報を形成することができる。
【0028】
【実施の形態】
第1の実施の形態 図1(a)は、本発明の第1の態様に係る光カードの概
略平面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線断
面図である。図1において1は光記録層、2は透明ハー
ドコート層、3は透明基板、4は接着層、5は透明保護
層、6は透明基板(3)に形成されているプリフォーマ
ットパターンである。
【0029】7は第1可視情報層であって、該第1可視
情報層は光記録層(1)に対向する側に第1の可視情報
を備えている。すなわち、第1可視情報層(7)は、第
1の可視情報の前景を構成する第1層(7a)及び第1
の可視情報の背景を構成する第2層(7b)からなり、
これら第1層および第2層で第1の可視情報(7’)が
形成されている。そして該第1の可視情報は、図1
(a)に示すように光記録領域(1’)と重なるように
形成されている。
【0030】8は遮蔽層であり、9は遮蔽層上に形成さ
れた第2可視情報層である。第2可視情報層(9)は単
層であり、遮蔽層(8)を背景として第2の可視情報を
形成している。また10は第2の可視情報を保護するた
めの透明オーバーコート層である。
【0031】11は光記録層(1)に情報を記録するた
め、或いは光記録層(1)に記録されている情報を再生
するための光ビームである。光記録層(1)は、可視領
域の波長の光に対して所定の透過性を有し、第1の可視
情報(7’)は光記録層(1)を通して目視できる。
【0032】第1可視情報層および第2可視情報層の構
成 第1の可視情報は、例えば図1(a)に示すように光記
録層(1)を通して視覚認識可能な情報である。このよ
うに光記録層(1)を通して文字等が見えるようにする
には、例えば透明保護層(5)の、光記録層(1)に対
向しない側の面の、光記録領域(1’)と重なる領域
に、黒色インクで公知の印刷方法により文字を印刷して
第1層(7a)を形成し、次いで白色インクで公知の印
刷方法により第1層(7a)を被覆するように印刷して
第2層(7b)を形成する。これにより第1の可視情報
を備えた第1可視情報層(7)を形成することができ
る。
【0033】また透明保護層(5)の、光記録層(1)
に対向しない側の面の、光記録領域(1’)と重なる領
域に、文字部分を除いて黒色インクを付与して第1層
(7a)を形成し、次いで公知の印刷方法によって白色
インクを第1層(7a)を被覆するように第2層(7
b)を形成することによっても、光記録層(1)を通し
て見たときに文字が認識できる第1の可視情報を形成で
きる。
【0034】本実施の形態に示すように第1可視情報層
(7)を、透明保護層(5)の光記録層(1)に対向し
ない側の面、すなわち透明保護層(5)の外側表面に設
けることによって、光記録層(1)を透過した光ビーム
が第1可視情報層に反射して再度光ビームの入射方向に
戻ることを有効に抑えることができる。つまり本実施の
形態は、可視情報を設けた場合でも、光学的に再生した
信号のC/N比の劣化を抑えることができる。
【0035】光記録層(1)は可視光に対して所定の透
過性を有しているため、光ビーム(11)として可視領
域外の波長、例えば赤外領域の波長を有する光ビームを
用いた場合でも光記録層をある程度は透過する。そして
光記録層を透過した光ビームが、光記録層の下側で反射
して光ビームの入射方向に戻った場合、再生信号にノイ
ズを混入させ、再生信号のC/Nを劣化させることがあ
る。しかし、本実施の形態のように、光ビームの透過光
を反射させる可能性のある可視情報層(7)を、光記録
層(1)から離間させることで光記録層を透過した光ビ
ームの反射を抑制できる。
【0036】第1可視情報層(7)を構成する材料は、
可視情報を形成できる材料であればよく、その例として
は、金属、金属酸化物、有機色素、樹脂バインダに染料
や顔料を混合した印刷インクが挙げられる。
【0037】第1可視情報層(7)を形成する方法は、
上記第1可視情報層を構成する材料によって異なるが、
例えば金属や金属酸化物を用いる場合には真空蒸着法や
スパッタリング法等の真空製膜法を用いるのが好まし
く、また有機色素を用いる場合にはグラビアコート等の
塗布方法やオフセット印刷等の印刷方法を好適に用いる
ことができる。また印刷インクを用いる場合には、オフ
セット印刷、スクリーン印刷等の公知の印刷方法の中か
ら、形成しようとする可視情報に適した印刷方法を適宜
選択して用いればよい。特に印刷インクで公知の印刷方
法により可視情報を形成することは、光記録媒体の製造
コストを低減させ、さらに可視情報層を簿くできるため
好ましい。
【0038】印刷インクとしては、市販のインク用樹脂
溶液に染料や顔料を適量添加したものを用いることがで
きる。印刷インク用樹脂溶液としては、例えば、アクリ
ル樹脂およびアクリルポリオールを含む樹脂溶液(商品
名:アクリデイック、大日本インキ化学工業(株)
製)、ポリイソシアネート、ポリエステルポリオール、
アルキドポリオール及びブロックポリイソシアネートを
含む樹脂溶液(商品名:パーノック、大日本インキ化学
工業(株)製)、ウレタンアクリレート、不飽和ポリエ
ステル及びエポキシアクリレートを含む樹脂溶液(商品
名:ユニディック、大日本インキ化学工業(株)製)、
塩化ビニル及びアクリル系樹脂を含む樹脂溶液(商品
名:セリコール13、帝国インキ製造(株)製、商品
名:SS8、東洋インキ(株)製)、ポリエステル系樹
脂を含む樹脂溶液(商品名:セリコールEGS、帝国イ
ンキ製造(株)製)等を挙げることができ、これらの中
から、速乾性、残存溶剤量および光記録媒体の耐久性等
を考慮して適宜選択したインクを用いることができる。
【0039】またこれらの樹脂溶液に混入する染料や顔
料としては、可視情報の色によって異なるが、例えば第
1層(7a)又は第2層(7b)を白色印刷層とする場
合には酸化チタン等の白色顔料を用いればよい。具体的
には、例えば上記のセリコール13メジュウムに酸化チ
タンを混合した白色インク(商品名:セリコール13,
611−A、帝国インキ製造(株)社製)や、SS8メ
ジュウムに酸化チタンを混合した白色インク(商品名:
SS8,611−S、東洋インキ(株)社製)、さらに
はセリコールEGSメジュウムに酸化チタンを混合した
白色インク(商品名:セリコールEGS,611−A、
帝国インキ製造(株)社製)等が挙げられる。
【0040】また第1層(7a)又は第2層(7b)を
黒色印刷層とする場合には、例えばカーボンブラック等
の黒色顔料を用いればよい。具体的には、例えば上記の
セリコール13メジュウムにカーボンブラック等の黒色
顔料を混合した黒色インク(商品名:セリコール13,
911−S、帝国インキ製造(株)社製)、SS8メジ
ュウムにカーボンブラック等の黒色顔料を混合した黒色
インク(商品名:SS8,911−S、東洋インキ
(株)社製)、さらにはセリコールEGSメジュウムに
カーボンブラック等の黒色顔料を混合した黒色インク
(商品名:セリコールEGS,911−S、帝国インキ
製造(株)社製)等、さらには上記の各種メジュウムに
任意の染料や顔料を任意の量混合したインクが挙げられ
る。
【0041】また本実施の形態においては、第1可視情
報層(7)は、光記録層(1)を通して目視で読出し可
能である限り白色や黒色以外の色に着色してもよい。
【0042】第1可視情報層(7)を印刷層で形成する
場合、印刷層中の染料や顔料の含有量は、例えば作製し
ようとする可視情報層の見易さに応じた量とすればよい
が、印刷層中の染料や顔料が30〜70wt%、特には
30〜60wt%となるようにすることが好ましく、こ
れによりクラックの発生も防止できる。
【0043】また印刷層の厚さは1層当たり1〜10μ
m、特には1〜7μmとすることが印刷精度を向上させ
る上で好ましい。かかる印刷層からなる第1可視情報層
(7)は、例えば光カードを屈曲させても透明保護層
(5)から剥離することがなく、また第1可視情報層
(7)にクラックが発生することを防止できる。
【0044】第1可視情報層(7)の光記録層(1)に
対向する側の面は、光ビームが有する波長域の光に対す
る反射率が30%以下、特には20%以下、さらには1
0%以下にすることが好ましい。これにより、光記録層
(1)を透過した光ビームの戻り光によるC/N比の劣
化をより有効に抑えることができる。この反射率は、反
射防止層の設置や第1可視情報層の表面処理等を行なわ
なくとも達成可能であり、例えば第1可視情報層(7)
を構成する第1層(7a)及び第2層(7b)を用いる
材料を適宜選択することで達成可能である。
【0045】例えば、第1層(7a)又は第2層(7
b)に白色の印刷層を用いる場合、上記の樹脂溶液に上
述の白色顔料(例えば酸化チタン等)を20〜30wt
%程度含有するインクを用いて、白色顔料の含有量が3
0〜70wt%以下であって厚さが約1〜10μm程度
の印刷層を形成することで、光記録層(1)に対向する
側の面の反射率が30%以下を示す白色の第1層或いは
第2層を形成することができる。上記の顔料含有量およ
び膜厚の範囲内とすることによって、印刷層が光ビーム
に対して高い反射率を示すことが無く、また印刷層の脆
化に伴う光カードの屈曲時の印刷層の剥離や印刷層ヘの
クラックの発生等を抑えることができる。
【0046】次に、第2可視情報層(9)について説明
する。第2の可視情報を担持する第2可視情報層(9)
は、前記したように第2の可視情報の前景を構成し、遮
蔽層(8)が第2の可視情報の背景を構成する。そし
て、第2可視情報層(9)は遮蔽層(8)を介して第1
可視情報層(7)上に形成されており、再生信号に影響
を及ぼすことは基本的には無い。よって第2可視情報層
を構成する層の厚さや組成を厳密に選択・制御する必要
はない。
【0047】ただし、第2可視情報層に印刷層を用いる
場合には、光カードを屈曲させた時に第2可視情報層が
光カードから剥離したり、第2可視情報層にクラックが
生じたりすることが無いように、前記した第1可視情報
層に印刷層を用いる場合の構成及び材料を、第2可視情
報層の印刷層形成にも適用することが好ましい。
【0048】なお、本実施の形態において、第2可視情
報層は単層で構成されている形態を説明したが、第1可
視情報層と同様に複数の層から形成されていてもよい。
【0049】第1の可視情報および第2の可視情報 第1可視情報層(7)及び第2可視情報層(9)に担持
される可視情報とは、目視によってその存在あるいはそ
の存在とその意味を認識可能なあらゆる情報を含む。例
えば、光カード保持者の顔画像、氏名を表す文字等の光
記録媒体保持者の個人情報や、該光記録媒体のディスト
リビュータの名前を表す文字、商標あるいはデザイン等
の情報であって、目視によって認識可能な形態の情報が
挙げられる。また、光記録媒体のロット番号等の情報
が、機械に読み取られて初めてその情報に意味が生じる
例えばバーコード等の情報であっても、その情報が目視
によって認識できるものである限り本発明における可視
情報に含まれる。
【0050】また本発明において、第1の可視情報と
は、少なくともその一部が光記録層(1)を通して目視
読み出し可能な情報をいい、第2の可視情報とは、光カ
ードの光ビームの入射方向とは反対の方向から光カード
を見た時に目視読み出し可能な情報をいう。
【0051】遮蔽層 遮蔽層(8)は第1の可視情報と第2の可視情報とが互
いに干渉し合うことを防止するための層である。
【0052】前述のとおり、第1可視情報層(7)の第
2層(7b)を印刷層とする場合、顔料の混入量は、光
記録層に記録された情報の再生信号へのノイズの混入を
抑え、また光カードからの剥離やクラックを抑えるため
に70wt%以下、好ましくは60wt%以下に抑える
ことが望ましく、また第2層の厚さは、印刷精度の点か
ら10μm以下とすることが好ましい。
【0053】しかし上記の場合でも、第1可視情報層の
第2層(7b)だけでは可視光の透過を完全に防ぐこと
は困難である場合があり、第1の可視情報と第2の可視
情報とが干渉し合う場合があることが考えられる。例え
ば、図1に示す光カード(遮蔽層が無い場合)の第2の
可視情報を透明オーバーコート層(10)を通して見た
ときに第1可視情報層(7)の第1の可視情報は目視で
認識できてしまい、その結果として第1の可視情報およ
び第2の可視情報の品質が低下してしまうという問題が
生じることが考えられる。このような問題に対しては、
第1可視情報層(7)と第2可視情報層(9)の間に遮
蔽層(8)を設けることで、両可視情報層の可視光の透
過を防ぎ、第1の可視情報と第2の可視情報との干渉を
完全に抑えることができる。
【0054】遮蔽層(8)としては可視光の透過率が低
いこと、例えば波長400〜700nmの光に対する透
過率が10%以下であることが好ましい。また光記録媒
体(特に光カード)の厚さに影響を与えないように、3
〜30μmとすることが好ましい。このような遮蔽層
(8)は例えば印刷層を用いることによって得られる。
また、第1の可視情報および第2の可視情報の色に影響
を与えないように白色もしくはそれに近い色とすること
が好ましい。そして、遮蔽層(8)を印刷層で形成する
場合、アルミニウム粉体や酸化アルミニウム粉体を含有
する印刷層は好適に用いることができる。この場合、粉
体の印刷層中の含有量は、上記の光透過率を達成し、ま
た印刷層の媒体からの剥離やクラックの発生を抑えるた
めに30〜70wt%、特には30〜60wt%とする
ことが好ましい。そして、かかる印刷層で3〜30μm
の厚さを有するものは、例えば、上述の印刷インク用液
状樹脂にアルミニウム粉体や酸化アルミニウム粉体を1
0〜30wt%添加したものを、一般的な印刷手法を用
いて形成できる。より具体的には、例えばポリエステル
樹脂を10〜20wt%程度含有する液状樹脂(商品
名:セリコールEGS、帝国インキ製造(株)社製)に
平均粒径0.1〜3μm程度のアルミニウム粉や同程度
の粒径を有する酸化アルミニウム粉を10〜30wt%
添加したものを一般的な印刷方法(例えばスクリーン印
刷等)で厚さ3〜30μm程度に塗布することで、可視
光不透過性に優れると共に光カード屈曲時の剥がれやク
ラックの発生も少ない、遮蔽層として好適に用いられる
印刷層を得られる。このような遮蔽層の材料は、例えば
赤外領域の光に対しては30%を超える反射率を呈する
ことがあり、第1可視情報層(7)を構成する第1層
(7a)及び第2層(7b)に用いることは好ましくな
い。しかし光記録層(1)に対向する側の表面の反射率
を30%以下に抑えた第1可視情報層を介して透明保護
層(5)上に設けた場合には光学的再生信号にノイズを
生じさせることはない。
【0055】また遮蔽層(8)は複数の層、例えば印刷
層の積層膜で構成してもよい。可視光の透過をより一層
効率よく抑えられる。例えば、上記したアルミニウムや
酸化アルミニウムの粒子を混合したインクで形成した厚
さ5μmの印刷層と、第1可視情報層の第2層(7b)
に用い得る酸化チタンを含む白色インクで形成した厚さ
4μmの印刷層との積層膜は、可視光の透過率を10%
以下にできるため、遮蔽層(8)として好ましく用いら
れる。
【0056】光記録層 光記録層(1)は、光ビームによる情報の記録・再生に
実質的な影響を与えない範囲で可視光を透過するもの、
具体的には例えば400〜700nmの波長域の可視光
の透過率が少なくとも10%以上、特には20%以上の
ものが好適に用いられる。このような光記録層を構成す
る光記録材料としては、公知の光記録材料の中から上記
の条件を満足する材料を適宜選択すればよく、例えば金
属、金属化合物、有機色素、有機色素を含む金属或いは
金属化合物等が挙げられる。
【0057】特に有機色素には金属等と比較すると光透
過性に波長依存性があり、例えば赤外波長域の光(例え
ば760nm以上の波長を有する光)に対しては優れた
吸収を示すが可視波長域の光に対しては高い透過率を示
すといった特性を有するものが有り、光記録層の材料と
して好ましい。このような有機色素を光記録層に適用す
る場合、一般的には光ビームに対して表面反射率が略最
大となるようにその厚さが設計される。従ってかかる厚
さの時に可視光透過性を有するような有機色素がより好
ましい。
【0058】かかる有機色素としては、例えばポリメチ
ン系色素、アントジキノン誘導体、シアニン系色素、メ
ロシアニン系色素、ナフトキノン系色素、ジオキサジン
化合物、トリフェノジチアジン化合物、フェナンスレン
誘導体、フタロシアニン系色素、ピリリウム系色素、ク
ロコニウム系色素、アゾ色素、アズレン類等が挙げられ
る。中でも特にポリメチン系色素を用いることにより、
記録感度が高く耐久性の良い特性が得られ、さらに湿式
塗布により製造することができるため、蒸着法やスパッ
タリング法寺の真空成腹方法に比べて安価な光記録媒体
が製造できる。例えば、光記録用有機色素として公知の
1,1,5,5−テトラキス(p−ジエチルアミノフェ
ニル)−2,4−ペンダジエニウムパークロレートは、
その厚さが約90〜100nm(900〜1000Å)
のときに反射率が約12%程度の最大値を示す。そして
この厚さの色素膜には80〜95%の透過率を示す可視
光波長域が存在し、光記録層用の材料として好適なもの
の一つである。
【0059】透明基板/接着層/透明保護層 透明基板(3)としては、平滑性に優れ、記録再生に使
用するレーザー光の透過率が高く、光学的な歪みが少な
い材料が好ましい。通常、プラスチックのシートやフィ
ルムが用いられ、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアセタール
系樹脂等が用いられ、特にレーザー光透過率が良好で且
つ複屈折が小さいアクリル系樹脂とポリカーボネート系
樹脂が好ましい。
【0060】接着層(4)に用いられる接着剤は、光記
録部を形成する材料に悪影響を及ぼさない接着剤であれ
ば用いることができ、例えば酢酸ビニル・エチレン・ア
クリル酸・アクリルアミド等のビニルモノマーの単独重
合体や共重合体、ポリアミド・ポリエステル・エポキシ
等の熱可塑性接着剤、アミノ樹脂(ウレア樹脂、メラミ
ン樹脂)・フェノール樹脂・エポキシ樹脂・ウレタン樹
脂・熱硬化性ビニル樹脂等の熱硬化性接者剤、天然ゴム
・ニトリルゴム・クロロゴム・シリコーンゴム等のゴム
系接着剤が挙げられる。特にホットメルト型接着剤、例
えばエチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−アクリ
ル酸共重合体は製造工程が簡略化できるため好ましい。
【0061】透明保護層(5)は、平滑性に優れ、可視
光の透過性があれば使用できるが、耐久性を考慮すると
前記透明基板(3)と同じ材料もしくは熱膨張係数等の
物性値が近い材料が好ましい。
【0062】透明基板(3)及び透明保護層(5)のう
ち、光ビームが通過する方の厚さは、例えば光カードで
は0.4mm±0.04mmとすることが好ましく、ま
た透明基板(3)及び透明保護層(5)のうち、光ビー
ムが通過しない方は接着層(4)との合計の厚さを0.
2〜0.5mmとすることが好ましい。このようにする
ことにより、第1可視情報層(7)を設けたことにより
生じる可能性のある、光学的に再生した信号のC/N比
の劣化を有効に抑えられる。
【0063】第2の実施の形態 本実施の形態の光記録媒体を図2に示す。図2におい
て、図1に示す第1の実施の形態の光記録媒体と同一の
部材については同じ図番を付した。本実施の形態にかか
る光記録媒体は、図2(b)に示すように第1の可視情
報の前景を構成する第1層(7a)が、透明保護層
(5)の光記録層(1)に対向する側の面、すなわち内
側の面に接するように配置され、第1の可視情報の背景
を構成する第2層(7b)が透明保護層(5)の外側の
面に配置されている。そして、第1層(7a)は低反射
化された表面(12)を有している。
【0064】この構成によれば、第1層(7a)が、透
明基板(3)と透明保護層(5)の間に配置され、さら
に接着層(4)でシールされているため、可視情報の偽
造が困難である。つまり光記録媒体の偽造防止に有効で
ある。
【0065】ここで、図2(a)に示すような第1の可
視情報(7’)を形成しようとする場合、第2層(7
b)を、透明保護層(5)の光記録層(1)に対向する
側の面と第1層(7a)との間に配置することが考えら
れる。しかし、このようにして形成された可視情報層の
表面が光ビームに対して5%を超える反射率を示す場合
は、この可視情報層を光記録層のすぐ裏側に配置する
と、光記録層(1)を透過した光ビームが白色等の可視
情報層に反射して戻り光が生じ、光学的再生信号のC/
Nを劣化させる可能性がある。そこで、本実施の形態で
は、第2層(7b)を透明保護層(5)の外側表面に配
置して第2層(7b)と光記録層(1)との間隔を広
げ、このとき第2層(7b)の表面反射率が30%以下
であれば、第2層(7b)に起因する光学的再生情報の
C/N比の劣化を有効に抑えることができる。そのた
め、第2層(7b)の材料選択の幅が広がり、可視情報
のデザインをより多彩にすることができる。
【0066】一方、第1層(7a)は、可視情報の改ざ
んが困難となるように光記録層(1)のすぐ裏側に配置
すると、第1層(7a)の光記録層(1)に対向する側
の表面が光反射性を有する場合は、光学的再生信号のC
/N比を劣化させる可能性がある。そこで、本実施の形
態においては、第1層(7a)の表面が低反射性の表面
であることが好ましい。低反射の程度(反射率)として
は光ビームが有する波長域の光に対して5%以下が好ま
しい。
【0067】第1層(7a)の表面反射を少なくする方
法としては、例えばマット化表面を有する印刷層を用い
る方法、あるいは第1層(7a)の表面に反射防止膜を
形成する方法がある。
【0068】第1層(7a)にマット化表面を有する印
刷層は、例えば、印刷インク中の樹脂に対する貧溶媒を
少量その印刷インクに混合し、そのインクを用いて印刷
層を形成することで形成可能である。また、市販のイン
クやインク用メジュウムの中からマット化表面を与える
もの、例えばアクリル系樹脂を含む樹脂溶液(商品名:
CAVメイバンメジュウム、セイコーアドバンス社製)
等を用いることもできる。
【0069】反射防止膜は、第1層(7a)の表面にだ
け形成してもよく、また透明保護層(5)の第1層(7
a)が形成されている側の面全体に、第1層(7a)を
被覆するように形成してもよい。反射防止層としては、
光ビームに対して反射防止効果を得られる膜が好まし
く、光学薄膜や、反射防止塗料からなる膜が挙げられ
る。光学薄膜で形成される反射防止膜としては、安価に
形成できる単層反射防止膜が望ましい。
【0070】単層反射防止膜の形成は、下式(I)及び
(II)を満足する単層膜の屈折率(nf)及び厚み
(d)の材料を使用することができる。
【0071】nf×d=λ。 (I) nf=(n。×ng1/2 (II) ここで、λ。は可視光の中心波長、n。は接着剤の屈折
率、ngは反射防止層の下の第1層(7a)の屈折率を
示す。
【0072】反射防止塗料としては、べルベットコーテ
ィング塗料やカーボンブラック塗料等が用いられ、印刷
又はコーティングにより第1層(7a)の上に反射防止
層を形成する。
【0073】本実施の形態において、第1層(7a)
を、光記録層への記録、光記録層からの情報の再生のた
めの光を吸収する材料で形成することは光学的再生信号
のC/N比を向上させる上で好ましい。
【0074】上記光吸収材料としては、記録層への記録
・再生光波長領域の光を吸収する材料であれば特に限定
されないが、赤外領域そして可視光波長領域の光の吸収
率の大きい顔料が混合された印刷インク、例えばカーボ
ンブラック等を含む黒色インク等は光吸収性能および製
造コストの点から好ましく、また第1の可視情報の可視
光の下での目視読み取り時のコントラストを向上させる
という効果も得られる。
【0075】上記黒色の印刷インクとしては、例えば第
1の実施の形態の光記録媒体の可視情報層の形成に用い
得る黒色印刷インク、例えば上記のセリコール13にカ
ーボンブラック等の黒色顔料を混合した黒色インク(商
品名:セリコール13,911ーS、帝国インキ製造
(株)社製)、SS8にカーボンブラック等の黒色顔料
を混合した黒色インク(商品名:SS8,911一S、
東洋インキ(株)社製)、さらにはセリコールEGSに
カーボンブラック等の黒色顔料を混合した黒色インク
(商品名:セリコールEGS,911−S、帝国インキ
製造(株)社製)等が挙げられる。
【0076】第1層(7a)に印刷層を用いる場合、印
刷層中の染料や顔料の含有量は特に限定されず、印刷可
能な範囲で所望の光吸収性が得られる量を添加すればよ
い。すなわち本実施の形態において第1層(7a)は透
明基板(3)及び透明保護層(5)によって封止される
ため、第1の実施の形態における可視情報層に求められ
る程度の耐屈曲性は必要ない。但し、クラックは可視情
報の品質感を損なうため、含有量を80wt%程度に抑
えることが好ましい。
【0077】ところで、第2の実施の形態の第2層(7
b)上には、図5に示すように第2の可視情報層(9)
を形成してもよい。そして、この第2の可視情報層
(9)を設ける場合には、第1の実施の形態(図1)の
ように、第2層(7b)と第2可視情報層(9)との間
に遮蔽層(8)を設けることが好ましい。この遮蔽層の
構成・材料としては第1の実施の形態にかかる光記録媒
体の遮蔽層と同様の構成および材料を好適に用いること
ができる。
【0078】第3の実施の形態 本実施の形態の光記録媒体を図3に示す。図3におい
て、図1に示す第1の実施の形態の光記録媒体と同一の
部材については同じ図番を付した。本実施の形態にかか
る光記録媒体は、第1の可視情報(7’)を形成する第
1層(7a)及び第2層(7b)が共に、透明保護層
(5)の光記録層(1)に対向する側の面に配置されて
いる。そして、第1可視情報層(7)の光記録層(1)
に対向する側の面は低反射化された表面(12)を有し
ている。
【0079】第1可視情報層(7)の表面の低反射化の
手段としては、第2の実施の形態にかかる光記録媒体の
第1層(7a)表面の低反射化技術を用いることができ
る。
【0080】また、第3の実施の形態にかかる光記録媒
体の透明保護層(5)の、光記録層(1)に対向しない
側の面に第2の可視情報を形成してもよい。そして、第
2の可視情報を設ける場合には、第1の実施の形態(図
1)のように、透明保護層(5)と第2可視情報層
(9)との間に遮蔽層(8)を設けることが好ましい。
この遮蔽の構成・材料としては第1の実施の形態にかか
る光記録媒体の遮蔽層と同様の構成および材料を好適に
用いることができる。
【0081】第4の実施の形態本実施の形態の光記録媒
体を図4に示す。図4において図1に示す第1の実施の
形態の光記録媒体と同一の部材については同じ図番を付
した。本実施の形態にかかる光記録媒体は、第1の可視
情報(7’)を形成する第1層を複数有している。すな
わち、第1の可視情報の前景は、第1前景層(7a-1)
及び第2前景層(7a-2)から形成されており、第1前
景層(7a-1)は透明保護層(5)の光記録層(1)に
対向する側の面に配置され、また第2前景層(7a-2)
は透明保護層(5)の光記録層(1)に対向しない側の
面に配置されている。第2層(7b)は透明保護層
(5)の光記録層(1)に対向しない側に、第2前景層
(7a-2)を被覆するように配置されている。その結
果、第1の可視情報(7’)は図4(a)に示すように
第1前景層および第2前景層が各々示す可視情報の重な
りとして認識される。そして、複数の前景層が示す各々
の可視情報が特定の位置関係で重なるように構成するこ
とで可視情報の偽造困難性を高めることができる。さら
に、複数の前景層に同一の或いは相似の可視情報を担持
させた場合、第1の可視情報に立体感を持たせることが
でき、高品位な可視情報を形成することができる。
【0082】また、図6に示すように、第4の実施の形
態にかかる光記録媒体の透明保護層(5)の、光記録層
(1)に対向しない側に第2の可視情報層(9)を形成
してもよい。そして、第2の可視情報を設ける場合に
は、第1の実施の形態(図1)のように、第2層(7
b)と第2可視情報層(9)との間に遮蔽層(8)を設
けることが好ましい。この遮蔽層の構成・材料としては
第1の実施の形態にかかる光記録媒体の遮蔽層と同様の
構成および材料を好適に用いることができる。
【0083】その他の実施の形態 前記の第1の実施の形態にかかる光記録媒体の変形例と
して、図7に示すように磁気ストライプ(13)やIC
チップ(14)等の他の情報記録手段を付与したものが
挙げられる。また、透明基板(3)の外表面の光記録領
域(1’)と重ならない部分に、例えば熱転写プリンタ
等によるカラー画像(15)を付与することもできる。
同様に、第2〜第4の実施の形態に係るそれぞれの光記
録媒体に対しても磁気ストライプ(13)や、ICチッ
プ(14)、カラー画像(15)を付与することができ
る。
【0084】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明する
が、本発明はこれらに限定するものではない。
【0085】実施例1 第1の実施の形態の実施例(図1参照) まず、透明基板(3)として、厚さ0.4mm、縦54
mm、横85mmのポリメチルメタクリレート板(商品
名:クラレックスS、日東樹脂工業(株)社製)を用意
し、洗浄・乾燥した。この透明基板上に熱プレス法によ
りプリフォーマットパターンを形成した。次いで、この
プリフォーマットパターンが形成された領域を含む光記
録領域(1’)に、1,1,5,5−テトラキス(p−
ジエチルアミノフェニル)−2,4−ペンタジエニウム
パークロレート(商品名:IR−820、日本化薬
(株)社製)の3wt%ジアセトンアルコール溶液をグ
ラビアコートし、乾燥させて厚さ900Åの光記録層
(1)を形成した。
【0086】次に、透明保護層(5)として、厚さ0.
3mm、縦54mm、横85mmのポリメチルメタクリ
レート板を用意した。この透明保護層に下記のようにし
て多層印刷を施し、第1の可視情報および第2の可視情
報を形成した。
【0087】まず、黒色インクとして、塩化ビニル及び
アクリル系樹脂を含む樹脂溶液(商品名:セリコール1
3メジュウム、帝国インキ製造(株)社製)にカーボン
ブラックを25wt%混合させた黒色インクを用意し
た。白色インクとして、塩化ビニル及びアクリル系樹脂
を含む樹脂溶液(商品名:セリコール13メジュウム、
帝国インキ製造(株)社製)に平均粒径1μmの酸化チ
タンの粉を25wt%混合させた白色インクを用意し
た。白銀(の色調を有する印刷層を与える)インクとし
て、ポリエステル系樹脂を含む樹脂溶液(商品名:セリ
コールEGSメジュウム、帝国インキ製造(株)社製)
に平均粒径1μmの鱗片状のアルミニウム、酸化アルミ
ニウムの粉(商品名:シルバー607A、セイコーアド
バンス(株)社製)を25wt%含有させたインクを用
意した。濃青色インクとして、ポリエステル系樹脂を含
む樹脂溶液(商品名:セリコールEGSメジュウム、帝
国インキ製造(株)社製)にフタロシアニンブルーを2
0wt%含有させたインクを用意した。赤色インクとし
て、ポリエステル系樹脂を含む樹脂溶液(商品名:セリ
コールEGSメジュウム、帝国インキ製造(株)社製)
にブリリアントカーミン6Bを25wt%含有させたイ
ンクを用意した。
【0088】透明保護層(5)の一方の面の、透明基板
(3)と貼り合せた時に光記録領域(1’)と重なる領
域に黒色インクをスクリーン印刷して、厚さ3μmの第
1層(7a)を形成した。次いで、透明保護層(5)
の、第1層(7a)を形成した側の面全体に、第1層
(7a)を被覆するように白色インクをスクリーン印刷
して厚さ4μmの第2層(7b)を形成した。第1可視
情報層(7)を構成する第1層(7a)中の黒色顔料お
よび第2層(7b)中の白色顔料の含有量は共に約60
wt%であった。また、第1層(7a)及び第2層(7
b)の赤外領域の光に対する透明保護層(5)を介した
反射率を分光光度計(商品名:MCPD−1000、大
塚電子(株)製)を用いて測定したところ共に20%以
下であった。
【0089】次に、第2層(7b)の表面に白銀インク
及び白色インクをこの順番でスクリーン印刷して、各々
の厚さが5μm及び4μmの遮蔽層(8)を形成した。
このとき、遮蔽層(8)を構成する各印刷層中の顔料の
含有量は60wt%以下であった。この遮蔽層(8)と
同様な印刷層を透明なガラスに形成したときの、可視波
長域(400〜700nm)の光の透過率は5%未満で
あった。
【0090】この遮蔽層(8)の上に黒色インク、濃紺
色インク及び赤色インクをスクリーン印刷して第2の可
視情報を有する第2可視情報層(9)を形成した。各印
刷層の厚さは4μmとし、また各印刷層中の顔料の含有
量は60wt%以下であった。
【0091】この第2可視情報層(9)の表面に透明樹
脂(商品名:SS−25,メジューム、東洋インキ
(株)社製)を2回スクリーン印刷して透明オーバーコ
ート層(10)を形成した。
【0092】次に、透明基板(3)の光記録層(1)を
設けた側の面と透明保護層(5)の第1可視情報層
(7)を設けていない側の面とを、ホットメルトタイプ
のドライフィルム(商品名:ヒロダイン7500,Ex
p80、ヒロダイン工業(株)社製)を介して、光記録
層(1)と第1層(7a)とが重なるようにして接着し
た。
【0093】最後に、透明基板(3)の表面(光記録層
(1)を設けていない側の面)に光硬化型アクリル樹脂
プレポリマーを含有するハードコート剤(商品名:ユニ
ディック17−824−9、大日本インキ化学工業
(株)社製)をスピンコートし、UV光で硬化させて透
明ハードコート層(2)を形成し、図1に示す光カード
を得た。
【0094】この光カードを光ビーム入射面側(表側)
から見ると、光記録領域(1’)内に第1の可視情報と
して青色を背景とした黒色の文字が視覚認識できた。ま
た、この光カードを透明保護層側(裏側)から見ると、
黒色、濃青色および赤色の各印刷層からなる可視画像を
視覚認識できた。さらに、この光カードをJIS Z8
720に規定された標準光源のC光源の下で観察した場
合でも、第1の可視情報と第2の可視情報が互いに干渉
し合うことは殆ど無かった。
【0095】また、この光カードを光カード記録・再生
装置(商品名:RW−50、キヤノン(株)社製、光ビ
ーム波長830nm)を用いて、光学的再生信号のC/
N比を測定した。その結果、58〜61dBという優れ
たC/N比が得られた。
【0096】比較例1 遮蔽層を削除した構成 遮蔽層8を設けない以外は実施例1と同様にして光カー
ドを作製した。この光カードは、標準光源のC光源の下
で観察したところ、光ビーム入射面側(表側)から第2
の可視情報が明瞭に視覚認識でき、また透明保護層側
(裏側)からは第1の可視情報が明瞭に視覚認識でき
た。
【0097】比較例2 第1可視情報層の第2層を削除した構成 第1可視情報層(7)の第2層(7b)を設けない以外
は実施例1と同様にして光カードを作製した。この光カ
ードの光学的再生信号のC/N比を実施例1と同様にし
て測定したところ、C/N比は54dBであり、実施例
1の光カードと比較してC/N比が劣化した。その理由
としては、遮蔽層(8)が、赤外領域の光に対して約5
0%という高い表面反射率を示す部位をランダムに有
し、再生光ビームの戻り光が生じたためと考えられる。
【0098】比較例3 遮蔽層を削除し、第1可視情報層の第2層の厚さ及び顔
料含有量を増加させた構成遮蔽層(8)を削除し、第1
可視情報層(7)の第2層(7b)の酸化チタン粉の含
有量を85wt%とした以外は実施例1と同様にして光
カードを作製した。
【0099】この光カ−ドはC光源の下でも第1の可視
情報と第2の可視情報は殆ど干渉し合わなかった。
【0100】この光カード(141)の短辺を図14
(a)に示すように保持し、図14(b)においてLが
20mmとなるように光カードを撓ませる操作を左右に
各々100回ずつ行なった。この光カードの第1可視情
報層(7)及び第2可視情報層(9)を目視にて観察し
たところ第1可視情報層の第2層(7b)の部分的な剥
離が認められ、また透明保護層に残っていた第2層(7
b)にもクラックが生じていた。さらに、ISO/IE
C10373 5.7で示される剥離テスト(Delamination Tes
t)を行なったところ第2層(7b)の凝集破壊によって
第2層(7b)が剥離した。
【0101】上記と同様の屈曲性試験および剥離テスト
を実施例1の光カードに対して行なったところ、第1可
視情報層および第2可視情報層の剥離やクラックの発生
は認められなかった。
【0102】実施例2 第2の実施の形態の実施例;本実施例は、第1層(7
a)として低反射性の表面を有する印刷層を用いた構成
を有する(図2参照)。
【0103】まず、実施例1と同様にして光記録層
(1)を有する透明基板を作製した。次に、透明保護層
(5)として、厚さ0.4mm、縦54mm、横85m
mのポリメチルタクリレート板を用意した。この透明保
護層に下記のようにして多層印刷を施し、第1の可視情
報を形成した。
【0104】まず、黒色インクとして、マット化表面の
印刷層を与える、アクリル系樹脂を含む樹脂溶液(商品
名:CAVメイバンメジュウム、セイコーアドバンス社
製)にカーボンブラックを20wt%混合させた黒色イ
ンク(商品名:セリコール13,911−A、帝国イン
キ製造(株)社製)を用意した。白色インクとして、ポ
リエステル系樹脂を含む樹脂溶液(商品名:セリコール
EGSメジュウム、帝国インキ製造(株)社製)に、平
均粒径1μmの酸化チタンの粉を25wt%混合させた
白色インクを用意した。
【0105】透明保護層(5)の一方の面の、透明基板
(3)と貼り合わせた時に光記録領域(1’)と重なる
領域に黒色インクをスクリーン印刷して、厚さ3μmの
第1層(7a)を形成した。この第1層(7a)の赤外
領域の光に対する表面反射率は5%以下であった。次い
で、透明保護層(5)の、第1層(7a)を形成した面
とは反対側の面全体に白色インクをスクリーン印刷して
厚さ4μmの第2層(7b)を形成した。
【0106】次に、透明基板(3)の光記録層(1)設
けた側の面と透明保護層(5)の第1層(7a)を設け
た側の面とを、ホットメルトタイプのドライフィルム
(商品名:ヒロダイン7500,Exp80、ヒロダイ
ン工業(株)社製)を介して、光記録層(1)と第1層
(7a)とが重なるようにして接着した。
【0107】最後に、透明基板(3)の表面(光記録層
(1)を設けていない側の面)に光硬化型アクリル樹脂
プレポリマーを含有するハードコート剤(商品名:ユニ
ディック17−824−9、大日本インキ化学工業
(株)社製)をスピンコートし、UV光で硬化させて透
明ハードコート層(2)を形成し、図2に示す光カード
を得た。
【0108】この光カードを光ビーム入射面側(表側)
から見ると、光記録領域(1’)内に第1の可視情報と
して青色を背景とした黒色の文字が視覚認識できた。ま
た、この光カードのC/N比を実施例1と同様にして測
定した。その結果、58dBという良好なC/N比が得
られた。
【0109】実施例3 第2の実施の形態の実施例;本実施例は、実施例2の光
カードに遮蔽層と第2可視情報層を設けた構成を有す
る。
【0110】実施例2の光カードの第2層(7b)の外
表面に、実施例1の光カードの遮蔽層(8)と同様な遮
蔽層を設け、その上に実施例1の光カードの第2可視情
報層(9)と同様な、黒色、濃青色および赤色の印刷層
からなる第2可視情報層を形成した。この第2可視情報
層の外表面に透明樹脂(商品名:SS−25,メジュー
ム、東洋インキ(株)社製)を2回スクリーン印刷して
透明オーバーコート層を設けた。
【0111】この光カードを光ビーム入射面側(表側)
から見ると、光記録領域(1’)内に第1の可視情報と
して青色を背景とした黒色の文字が視覚認識てきた。ま
た、この光カードを透明保護層側(裏側)から見ると、
黒色、濃青色および赤色の各印刷層からなる可視画像を
視覚認識できた。また、この光カードを標準光源のC光
源の下で目視にて観察したところ、第1及び第2の可視
情報の互いの干渉は認められなかった。
【0112】なお、遮蔽層を設けないで第2の可視情報
を形成した光カードを標準光源のC光源の下で観察する
と、第1の可視情報と第2の可視情報は互いに干渉し
た。
【0113】実施例4 第2の実施の形態の実施例;本実施例は、第1層(7
a)の表面に反射防止膜を設けて第1層の表面を低反射
化した構成を有する(図2参照)。
【0114】まず、実施例1と同様にして光記録層
(1)を有する透明基板を作製した。次に、透明保護層
(5)として、厚さ0.4mm、縦54mm、横85m
mのポリメチルメタクリレート板を用意した。この透明
保護層に下記のようにして多層印刷を施し、第1の可視
情報を形成した。
【0115】まず、黒色インクとして、ポリエステル系
樹脂を含む樹脂溶液(商品名:セリコールEGSメジュ
ウム、帝国インキ製造(株)社製)にカーボンブラック
を25wt%含有させた黒色インクを用意した。白色イ
ンクとして、ポリエステル系樹脂を含む樹脂溶液(商品
名:セリコールEGSメジュウム、帝国インキ製造
(株)社製)に、平均粒径1μmの酸化チタンの粉を2
5wt%混合させた白色インクを用意した。
【0116】透明保護層(5)の一方の面の、透明基板
(3)と貼り合せた時に光記録領域(1’)と重なる領
域に黒色インクをスクリーン印刷して、厚さ3μmの第
1層(7a)を形成した。この第1層(7a)の表面に
透明アクリル樹脂(アサヒペン(株)社製)をスクリー
ン印刷して反射防止膜を形成した。
【0117】次いで、透明保護層(5)の、第1層(7
a)を形成した面とは反対側の面全体に、白色インクを
スクリーン印刷して厚さ4μmの第2層(7b)を形成
した。
【0118】さらに、第2層(7b)の外表面に厚さ3
0μmの透明塩化ビニルシートを熱圧着して透明オーバ
ーコート層(10)を形成して第1の可視情報を形成し
た透明保護層を得た。
【0119】次に、透明基板(3)の光記録層(1)設
けた側の面と透明保護層(5)の第1層(7a)を設け
た側の面とを、ホットメルトタイプのドライフィルム
(商品名:ヒロダイン7500,Exp80、ヒロダイ
ン工業(株)社製)を介して、光記録層(1)と第1層
(7a)とが重なるようにして接着した。
【0120】最後に、透明基板(3)の表面(光記録層
(1)を設けていない側の面)に光硬化型アクリル樹脂
プレポリマーを含有するハードコート剤(商品名:ユニ
ディック17−824−9、大日本インキ化学工業
(株)社製)をスピンコートし、UV光で硬化させて透
明ハードコート層(2)を形成し、図2に示す光カード
を得た。
【0121】この光カードを光ビーム入射面側(表側)
から見ると、光記録領域(1’)内に第1の可視情報と
して青色を背景とした黒色の文字が視覚認識できた。ま
た、この光カードのC/N比を実施例1と同様にして測
定した。その結果、58dBという良好なC/N比が得
られた。
【0122】比較例4 本比較例は、第2層を透明保護層の内側に形成し、表面
低反射化処理を行なわない構成を有する。
【0123】以下の方法で作製した、第1の可視情報を
形成した透明保護層を用いた点を除き実施例2と同様に
して光カードを作製した。
【0124】透明保護層(5)としては、実施例2に用
いた保護層と同じPMMA板を用意した。ポリエステル
系樹脂を含む樹脂溶液(商品名:セリコールEGSメジ
ュウム、帝国インキ製造(株)社製)にカーボンブラッ
クを20wt%含有させた黒色インクを用意した。白色
インクは、実施例2に用いたものと同じインクを用意し
た。
【0125】まず、透明保護層(5)の一方の面全体に
白色インクをスクリーン印刷して厚さ4μmの第2層
(7b)を形成した。次いで、この第2層上の、透明基
板(3)と貼り合わせた時に光記録領域(1’)と重な
る領域に、黒色インクをスクリーン印刷して厚さ3μm
第1層(7a)を形成した。第1層(7a)の赤外領域
の光に対する表面反射率は10%程度であった。また、
第2層(7b)の赤外領域の光に対する表面反射率も1
0%を超えていた。
【0126】次に、この光カードのC/N比を測定した
結果、C/N比は53dBであった。この理由は、第2
層(7b)である白色印刷層を透明保護層(5)の光記
録層(1)に対向する側の面に配置したこと、及びこの
第2層(7b)及び第1層(7a)の表面反射率が高い
ことによる、再生光ビームの戻り光の発生が原因と考え
られる。
【0127】実施例5 第3の実施の形態の実施例;本実施例は、比較例4の第
1の可視情報層に反射防止層を設けた構成を有する(図
4参照)。
【0128】比較例4と同様にして第1の可視情報を形
成した透明保護層(5)を作製した。この透明保護層の
第1層(7a)及び第2層(7b)の表面に透明アクリ
ル樹脂(アサヒペン(株)社製)をスクリーン印刷して
反射防止膜を形成した。その他は比較例4と同様にし
て、第1可視情報層の表面を低反射化した光カードを作
製した。この光カードのC/N比を測定したところ約5
8dBであった。
【0129】実施例6 第4の実施の形態の実施例;第1層を2層化し、透明保
護層の内外両面に分離配置した構成を有する(図4参
照)。
【0130】以下の方法で作製した、第1の可視情報を
形成した透明保護層を用いた点を除き実施例2と同様に
して光カードを作製した。
【0131】まず、黒色インク及び白色インクとして実
施例2で用いたインクを用意した。
【0132】次に、透明保護層(5)の一方の面の、透
明基板(3)と貼り合わせた時に光記録領域(1’)と
重なる領域に黒色インクをスクリーン印刷して、厚さ3
μmの第1前景層(7a-1)を形成した。次いで、この
透明保護層(5)の、第1前景層(7a-1)を形成した
面とは反対側の面に、その第1前景層(7a-1)の可視
情報と重なるようにして、厚さ3μmの第2前景層(7
a-2)を黒色インクを用いて形成した。続いて、この透
明保護層(5)の、第2前景層(7a-2)を形成した側
の面全体に、その第2前景層(7a-2)を被覆するよう
に白色インクをスクリーン印刷して厚さ4μmの第2層
(7b)を形成した。このようにして作製した、第1の
可視情報を形成した透明保護層を用いて実施例2と同様
にして光カードを作製した。
【0133】この光カードを光ビーム入射側から見る
と、光記録領域(1’)内に青色を背景とした黒色の可
視情報が立体的に視覚認識できた。
【0134】実施例7 第4の実施の形態の実施例;第1層を2層化し、透明保
護層の内外両面に分離配置した構成を有する(図4参
照)。
【0135】以下の方法で作製した、第1の可視情報を
形成した透明保護層を用いた点を除き実施例4と同様に
して光カードを作製した。
【0136】まず、黒色インク及び白色インクとして実
施例4で用いたインクを用意した。黄色インクとして、
ポリエステル系樹脂を含む樹脂溶液(商品名:セリコー
ルEGSメジュウム、帝国インキ製造(株)社製)に黄
色顔料としてファーストエローGを30wt%混合させ
た黄色インクを用意した。
【0137】次に、透明保護層(5)の一方の面の、透
明基板(3)と貼り合わせた時に光記録領域(1’)と
重なる領域に黒色インクをスクリーン印刷して、厚さ3
μmの第1前景層(7a-1)を形成した。この第1前景
層(7a-1)の表面に実施例4と同様にして反射防止層
を形成した。次いで、この透明保護層(5)の、第1前
景層(7a-1)を形成した面とは反対側の面に、その第
1前景層(7a-1)の可視情報と重なるようにして、厚
さ3μmの第2前景層(7a-2)を白色インクを用いて
形成した。続いて、この透明保護層(5)の、第2前景
層(7a-2)を形成した側の面全体に、その第2前景層
(7a-2)を被覆するように黄色インクをスクリーン印
刷して厚さ4μmの第2層(7b)を形成した。なお、
黄色インクの印刷層の赤外領域の光に対する表面反射率
は30%未満であった。
【0138】上記第2層(7b)の外表面上に透明樹脂
(商品名:SS−25,メジューム、東洋インキ(株)
社製)をスクリーン印刷で2回印刷して透明オーバーコ
ート層(10)を形成した。このようにして作製した、
第1の可視情報を形成した透明保護層を用いて実施例4
と同様にして光カードを作製した。
【0139】この光カードを光ビーム入射側から見る
と、光記録領域(1’)内に緑色を背景とした黒色と青
色からなる可視情報が立体的に視覚認識できた。
【0140】実施例8 本実施例は、実施例6の光カードに遮蔽層と第2可視情
報層を設置した構成を有する。
【0141】実施例6の光カードの第2層(7b)の外
表面に、実施例1の光カードの遮蔽層(8)と同様な遮
蔽層を設け、その上に実施例1の光カードの第2可視情
報層(9)と同様な、黒色、濃青色および赤色の印刷層
からなる第2可視情報層を形成した。この第2可視情報
層の外表面に透明樹脂(商品名:SS−25,メジュー
ム;東洋インキ(株)社製)を2回スクリーン印刷して
透明オーバーコート層を設けた。
【0142】この光カードを光ピ−ム入射面側(表側)
から見ると、光記録領域(1’)内に第1の可視情報と
して青色を背景とした黒色の文字が立体的に視覚認識で
きた。また、この光カードを透明保護層側(裏側)から
見ると、黒色、濃青色および赤色の各印刷層からなる可
視画像を視覚認識できた。また、標準光源のC光源の下
で目視にてこの光カードを観察した結果、第1及び第2
の可視情報が互いに干渉し合うことはなかった。
【0143】なお、遮蔽層を設けないで第2の可視情報
を形成した光カードを標準光源のC光源の下で観察する
と、第1の可視情報と第2の可視情報は互いに干渉し
た。
【0144】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば、多くの高品位な可視情報を有し、かつ光記録媒
体としても優れた品質を備えた光記録媒体を提供するこ
とができる。また、光記録媒体としての優れた品質が維
持され、さらに可視情報の偽造が困難な光記録媒体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の構成説明図である。
【図2】本発明の光記録媒体の構成説明図である。
【図3】本発明の光記録媒体の構成説明図である。
【図4】本発明の光記録媒体の構成説明図である。
【図5】本発明の光記録媒体の構成断面図である。
【図6】本発明の光記録媒体の構成断面図である。
【図7】本発明の光記録媒体の構成説明図である。
【図8】従来の光記録媒体の構成説明図である。
【図9】従来の光記録媒体の構成説明図である。
【図10】従来の光記録媒体の構成説明図である。
【図11】従来の光記録媒体の構成説明図である。
【図12】従来の光記録媒体の構成説明図である。
【図13】従来の光記録媒体の構成説明図である。
【図14】光カードの屈曲性テストの説明図である。
【符号の説明】
1、101 光記録層 1’、101’ 光記録領域 2、102 透明ハードコート層 3、103 透明基板 4、104 接着層 5、105 透明保護層 6、106 プリフォーマットパターン 7 第1可視情報層 7a 第1層 7a-1 第1前景層 7a-2 第2前景層 7b 第2層 7’ 第1の可視情報 8 遮蔽層 9 第2可視情報層 10 透明オーバーコート層 11 光ビーム 12 低反射化された表面 13、109 磁気ストライプ 14 ICチップ 15 カラー画像 107 可視情報層 107’可視情報領域 108 印刷層 110 光記録情報 111 基板 141、1201、1221 光カード 1202 光記録媒体(光記録層) 1203 透明保護層 1204 接着層 1205 表側印刷層 1206 カード基材 1207 裏側印刷層 1208 裏側印刷保護層 1209 バーコード 1222 透明基材

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板、光記録層および透明保護層を
    この順番で有する光記録媒体であって、該光記録媒体は
    第1の可視情報を一方の側に担持した第1可視情報層と
    第2の可視情報を担持した第2可視情報層を具備し、該
    第1可視情報層は該透明基板および該透明保護層のうち
    該光記録層に入射する光ビームが照射されない方の外側
    の面に、該第1の可視情報が該光記録層に対向するよう
    に且つ該光記録層と重なるように配置され、該光記録層
    は該第1の可視情報を該光記録層を通して読み出し可能
    な可視光透過性を備え、さらに該第2可視情報層は該第
    1可視情報層上に遮蔽層を介して配置されていることを
    特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 接着層が、光記録層と透明保護層の間に
    配置されている請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 光記録層が、該光記録層の一方の面が透
    明基板に接するように配置されている請求項1記載の光
    記録媒体。
  4. 【請求項4】 第1可視情報層が印刷層を有する請求項
    1記載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 印刷層が、染料および顔料の少なくとも
    一方と樹脂を含んでいる請求項4記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 印刷層中の染料もしくは顔料、又は染料
    および顔料の含有量が30〜70wt%である請求項5
    記載の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 印刷層の厚さが1層当たり1〜10μm
    である請求項4記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 印刷層の厚さが1層当たり1〜7μmで
    ある請求項4記載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 第1可視情報層の、第1の可視情報を担
    持している側の表面が、光ビームに対して30%以下の
    反射率を有する請求項1記載の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 第1可視情報層の、第1可視の可視情
    報を担持している側の表面が、光ビームに対して20%
    以下の反射率を有する請求項1記載の光記録媒体。
  11. 【請求項11】 第1可視情報層の、第1の可視情報を
    担持している側の表面が、光ビームに対して10%以下
    の反射率を有する請求項1記載の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 第2可視情報層が複数の層を有し、該
    複数の層が第2の可視情報を形成している請求項1記載
    の光記録媒体。
  13. 【請求項13】 第2可視情報層が印刷層を有する請求
    項1記載の光記録媒体。
  14. 【請求項14】 遮蔽層が複数の層を有している請求項
    1記載の光記録媒体。
  15. 【請求項15】 遮蔽層の厚さが3〜30μmである請
    求項1記載の光記録媒体。
  16. 【請求項16】 遮蔽層の可視領域の波長の光に対する
    透過率が10%以下である請求項1記載の光記録媒体。
  17. 【請求項17】 遮蔽層が印刷層を有する請求項1記載
    の光記録媒体。
  18. 【請求項18】 遮蔽層が、金属粒子および金属酸化物
    粒子の少なくとも一方を含有している請求項1記載の光
    記録媒体。
  19. 【請求項19】 粒子の平均粒径が0.1〜3μmであ
    る請求項18記載の光記録媒体。
  20. 【請求項20】 金属がアルミニウムである請求項18
    記載の光記録媒体。
  21. 【請求項21】 金属酸化物が酸化アルミニウムである
    請求項18記載の光記録媒体。
  22. 【請求項22】 遮蔽層中の前記粒子の含有量が70w
    t%以下である請求項18記載の光記録媒体。
  23. 【請求項23】 遮蔽層中の前記粒子の含有量が60w
    t%以下である請求項18記載の光記録媒体。
  24. 【請求項24】 遮蔽層が樹脂を含有している請求項1
    記載の光記録媒体。
  25. 【請求項25】 樹脂がポリエステル樹脂および塩化ビ
    ニル樹脂の少なくとも一方を含む請求項24記載の光記
    録媒体。
  26. 【請求項26】 光記録層が有機色素を含有している請
    求項1記載の光記録媒体。
  27. 【請求項27】 有機色素がポリメチン系色素である請
    求項26記載の光記録媒体。
  28. 【請求項28】 透明基板、光記録層および透明保護層
    をこの順番で有する光記録媒体であって、第1可視情報
    層として該第1の可視情報の前景を構成する第1層と背
    景を構成する第2層とを有し、該第1層は該透明基板お
    よび該透明保護層のうち該光記録層に入射する光ビーム
    が照射されない方の内側に、また該第2層は該透明基板
    および該透明保護層のうち該光記録層に入射する光ビー
    ムが照射されない方の外側に配置され、該第1層の該光
    記録層に対向する側の表面は該光ビームに対して低反射
    化されており、さらに該第1可視情報層は該第1の可視
    情報が該光記録層と重なるように配置され、さらにまた
    該光記録層は該第1の可視情報を該光記録層を通して読
    み出し可能な可視光透過性を備えていることを特徴とす
    る光記録媒体。
  29. 【請求項29】 該第1層の光記録層に対向する側の表
    面が、光ビームに対して5%以下の反射率を有する請求
    項28記載の光記録媒体。
  30. 【請求項30】 該第1層の光記録層に対向する側の表
    面が、反射防止層の被覆により形成されている請求項2
    9記載の光記録媒体。
  31. 【請求項31】 該第1層が、マット化表面を有する印
    刷層で形成されている請求項29記載の光記録媒体。
  32. 【請求項32】 該第2層の光記録層に対向する側の表
    面が、光ビームに対して30%以下の反射率を有する請
    求項28記載の光記録媒体。
  33. 【請求項33】 該第2層の光記録層に対向する側の表
    面が、白色インクの印刷層で形成されている請求項32
    記載の光記録媒体。
  34. 【請求項34】 白色インクの印刷層が酸化チタン含有
    し、その印刷層中の含有量が30〜70wt%である請
    求項33記載の光記録媒体。
  35. 【請求項35】 可視情報の前景を構成する第1層が、
    第1前景層および第2前景層を有する請求項28記載の
    光記録媒体。
  36. 【請求項36】 該第1前景層が、該透明基板および該
    透明保護層のうち該光記録層に入射する光ビームが照射
    されない方の、該光記録層に対向する側に配置され、該
    第2前景層が、該透明基板および該透明保護層のうち該
    光記録層に入射する光ビームが照射されない方と該第2
    層との間に配置されている請求項35記載の光記録媒
    体。
  37. 【請求項37】 該第1前景層の、該光記録層に対向す
    る側の面が低反射化されている請求項36記載の光記録
    媒体。
  38. 【請求項38】 該第1前景層の光記録層に対向する側
    の表面が、光ビームに対して5%以下の反射率を有する
    請求項37記載の光記録媒体。
  39. 【請求項39】 該第1前景層の光記録層に対向する側
    の表面が、反射防止層の被覆により形成されている請求
    項38記載の光記録媒体。
  40. 【請求項40】 該第1前景層が、光記録層に対向する
    側にマット化表面を有する印刷層で形成されている請求
    項38記載の光記録媒体。
  41. 【請求項41】 該第2前景層の光記録層に対向する側
    の表面が、光ビームに対して30%以下の反射率を有す
    る請求項36記載の光記録媒体。
  42. 【請求項42】 第2可視情報層が、第1の可視情報の
    第2層の外側表面に遮蔽層を介して配置されている請求
    項28記載の光記録媒体。
  43. 【請求項43】 透明基板、光記録層および保護層をこ
    の順番で有する光記録媒体であって、該光記録媒体は第
    1の可視情報を一方の側に担持した第1可視情報層を具
    備し、該第1可視情報層は該透明基板および該透明保護
    層のうち該光記録層に入射する光ビームが照射されない
    方の内側に、該第1の可視情報が該光記録層に対向する
    ように且つ該光記録層と重なるように配置され、該光記
    録層は該第1の可視情報を該光記録層を通して読み出し
    可能な可視光透過性を備え、さらに該第1可視情報層の
    第1の可視情報を担持している側の表面が光ビームの波
    長の光に対して低反射化されていることを特徴とする光
    記録媒体。
  44. 【請求項44】 第1可視情報層の、第1の可視情報を
    担持している側の表面が、光ビームに対して5%以下の
    反射率を有する請求項43記載の光記録媒体。
  45. 【請求項45】 第1可視情報層の、第1の可視情報を
    担持している側の表面が、反射防止層の被覆により形成
    されている請求項44記載の光記録媒体。
  46. 【請求項46】 第1の可視情報層が、第1の可視情報
    を担持している側にマット化表面を有する請求項44記
    載の光記録媒体。
  47. 【請求項47】 第1可視情報層が光ビームの波長域の
    光を吸収する材料を含有する請求項43記載の光記録媒
    体。
  48. 【請求項48】 透明基板、光記録層および透明保護層
    をこの順番で有し、かつ第1の可視情報を一方の側に担
    持した第1可視情報層と第2の可視情報を担持した第2
    可視情報層とを具備し、さらに該光記録層は該第1の可
    視情報を該光記録層を通して読み出し可能な所定の可視
    光透過性を備えた光記録媒体の製造方法であって、透明
    基板上もしくは透明保護層上の所定の領域に該光記録層
    を配置する工程;該透明基板および該透明保護層を該光
    記録層を挟むようにして積層する工程;該透明基板およ
    び該透明保護層のうち該光記録層に入射する光ビームが
    照射されない方の外側の面に該第1可視情報層を、該第
    1の可視情報が該光記録層に対向するように且つ該光記
    録層と重なるように配置する工程;該第1可視情報層上
    に遮蔽層および該第2の可視情報層をこの順番で配置す
    る工程を有することを特徴とする光記録媒体の製造方
    法。
JP8333757A 1995-12-20 1996-12-13 光記録媒体及びその製造方法 Pending JPH09231618A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8333757A JPH09231618A (ja) 1995-12-20 1996-12-13 光記録媒体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-331853 1995-12-20
JP33185395 1995-12-20
JP8333757A JPH09231618A (ja) 1995-12-20 1996-12-13 光記録媒体及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09231618A true JPH09231618A (ja) 1997-09-05

Family

ID=26573987

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8333757A Pending JPH09231618A (ja) 1995-12-20 1996-12-13 光記録媒体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09231618A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5978348A (en) Optical recording medium and process for production thereof
US5510163A (en) Optical storage media having visible logos
CN1078957C (zh) 具有可区别正、反面的光学信息记录介质
JP2553860B2 (ja) 光記録部材及びその製造方法並びに光記録カ−ドの製造方法
CN100483524C (zh) 光记录媒体及其表面表示方法
KR100306352B1 (ko) 정보기록캐리어및그제조방법
JP2000173096A (ja) 光記録媒体
US6983475B2 (en) Method and data storage device that utilizes blocking material
JP3536413B2 (ja) 不可視情報記録シール
US5292616A (en) Optical card of closed type
JP3470411B2 (ja) 不可視情報記録シール
JPH09231618A (ja) 光記録媒体及びその製造方法
US6277461B1 (en) Optical recording medium
JPH0995054A (ja) 情報記録媒体
JPH10255332A (ja) 光記録媒体
JPH11161959A (ja) 可視情報記録層付き光カードおよび可視情報記録方法
JP3656420B2 (ja) 情報記録坦体及びその製造方法
JP2001265198A (ja) ホログラム
JPH10198257A (ja) 光記録媒体
JPH05270174A (ja) 情報記録媒体
JPH025244A (ja) 光記録カード
TW514906B (en) Optical information recording media
JPH1139719A (ja) 光記録媒体
JPH10166772A (ja) 情報記録媒体
JPS62298036A (ja) 着色光カ−ド