JPH0923907A - シート材の止着体 - Google Patents
シート材の止着体Info
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- JPH0923907A JPH0923907A JP17741595A JP17741595A JPH0923907A JP H0923907 A JPH0923907 A JP H0923907A JP 17741595 A JP17741595 A JP 17741595A JP 17741595 A JP17741595 A JP 17741595A JP H0923907 A JPH0923907 A JP H0923907A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】平板状取付体に対する強固な装着は可能ではあ
るが、取付体の巾寸法が変更された場合にガタツキやす
く、更には同取付体に装着された止着体の雄係合素子面
とシート材に固着された雌係合素子面を有する面ファス
ナーとの間で所望の係合率及び係合強度が確保しにく
い。かかる課題を解決することを目的とする。 【解決手段】巾方向の両端縁に沿って相対して形成され
た断面が略コ字状をなす嵌着溝部(2c)を有する取付体
(2) の前記嵌着溝部(2c)に嵌装固定され、カーテン等の
各種シート材を接合固定するためのシート材止着体(1)
であって、前記止着体(1) が、その巾方向の両端縁に前
記嵌着溝部(2c)に嵌入される耳部(3a)を有する平板状基
部(3) と、同平板状基部(3) の前記耳部(3a)間の一表面
から一体に突出する面ファスナーの多数の合成樹脂製雄
係合素子(4) とを有し、前記耳部(3a)が、前記取付体
(2) の嵌着溝部(2c)内に長さ方向に沿って二つ折り状態
で嵌挿固定されるに十分な巾方向の寸法を有している。
るが、取付体の巾寸法が変更された場合にガタツキやす
く、更には同取付体に装着された止着体の雄係合素子面
とシート材に固着された雌係合素子面を有する面ファス
ナーとの間で所望の係合率及び係合強度が確保しにく
い。かかる課題を解決することを目的とする。 【解決手段】巾方向の両端縁に沿って相対して形成され
た断面が略コ字状をなす嵌着溝部(2c)を有する取付体
(2) の前記嵌着溝部(2c)に嵌装固定され、カーテン等の
各種シート材を接合固定するためのシート材止着体(1)
であって、前記止着体(1) が、その巾方向の両端縁に前
記嵌着溝部(2c)に嵌入される耳部(3a)を有する平板状基
部(3) と、同平板状基部(3) の前記耳部(3a)間の一表面
から一体に突出する面ファスナーの多数の合成樹脂製雄
係合素子(4) とを有し、前記耳部(3a)が、前記取付体
(2) の嵌着溝部(2c)内に長さ方向に沿って二つ折り状態
で嵌挿固定されるに十分な巾方向の寸法を有している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種のシート材を
取付部に止着するための止着体に関し、更に詳しくはカ
ーテン、映写用スクリーン、暗幕、広告用吊幕等の各種
幕類を吊設部に吊設し、或いは各種壁紙、カーペット等
の内装材を各種パネルに固着するために使用される合成
樹脂製の面ファスナーの雄係合素子を多数有する帯状の
止着体に関する。
取付部に止着するための止着体に関し、更に詳しくはカ
ーテン、映写用スクリーン、暗幕、広告用吊幕等の各種
幕類を吊設部に吊設し、或いは各種壁紙、カーペット等
の内装材を各種パネルに固着するために使用される合成
樹脂製の面ファスナーの雄係合素子を多数有する帯状の
止着体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来も、例えば断面が略C字状をなすカ
ーテンレールにカーテンを取り付けるにあたり、前記カ
ーテンレールの長さ方向に多数のフック等からなる合成
樹脂製の雄係合素子が基部の表面から突出して平板状基
部と一体に成形された帯状のカーテン用止着体を嵌挿固
定し、カーテンの上端縁部に沿って添設された面ファス
ナーの雌係合片を前記雄係合素子を有するカーテン用止
着体に係着させてカーテンをカーテンレールに止着させ
ることが提案されている。かかる止着体は、例えば実開
平5−70313号公報に開示されているように、カー
テン用の使用に止まらず、各種壁紙、カーペット等の内
装材を各種パネル(壁、床)に固着するため使用され
る。
ーテンレールにカーテンを取り付けるにあたり、前記カ
ーテンレールの長さ方向に多数のフック等からなる合成
樹脂製の雄係合素子が基部の表面から突出して平板状基
部と一体に成形された帯状のカーテン用止着体を嵌挿固
定し、カーテンの上端縁部に沿って添設された面ファス
ナーの雌係合片を前記雄係合素子を有するカーテン用止
着体に係着させてカーテンをカーテンレールに止着させ
ることが提案されている。かかる止着体は、例えば実開
平5−70313号公報に開示されているように、カー
テン用の使用に止まらず、各種壁紙、カーペット等の内
装材を各種パネル(壁、床)に固着するため使用され
る。
【0003】この公報に開示された止着体は、上記構成
に加えて帯状止着体の巾方向の両側縁(耳部)に沿った
一表面に断続的に突出する突起からなる突起列を形成
し、この突起列を例えば上記カーテンレールの嵌着部に
嵌挿して、同突起列をカーテンレールの嵌着部内壁面で
押圧することにより、止着体をカーテンレールに強固に
固定しようとするものである。
に加えて帯状止着体の巾方向の両側縁(耳部)に沿った
一表面に断続的に突出する突起からなる突起列を形成
し、この突起列を例えば上記カーテンレールの嵌着部に
嵌挿して、同突起列をカーテンレールの嵌着部内壁面で
押圧することにより、止着体をカーテンレールに強固に
固定しようとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、上記公報に
開示された止着体によれば、突起列の存在により止着体
は平板状取付体の嵌着溝内壁によって押圧され、強固な
固定が実現できるものの、止着体基部の係合素子突設面
は前記突起列の高さだけ前記嵌着溝部の高さより低くな
り、前記基部から突設する係合素子は取付体の上面に突
出する部分が少なくなり、所要の係合率を確保するに
は、同係合素子の立上り部の高さを前記突起列の高さの
分だけ高く設定しなければならなくなる。このことは、
同一太さでは係合素子の立上り部が極めて撓みやすくな
り、係合素子としての理想的な係合強度が得にくくなる
ことを意味する。
開示された止着体によれば、突起列の存在により止着体
は平板状取付体の嵌着溝内壁によって押圧され、強固な
固定が実現できるものの、止着体基部の係合素子突設面
は前記突起列の高さだけ前記嵌着溝部の高さより低くな
り、前記基部から突設する係合素子は取付体の上面に突
出する部分が少なくなり、所要の係合率を確保するに
は、同係合素子の立上り部の高さを前記突起列の高さの
分だけ高く設定しなければならなくなる。このことは、
同一太さでは係合素子の立上り部が極めて撓みやすくな
り、係合素子としての理想的な係合強度が得にくくなる
ことを意味する。
【0005】また、例えば前記係合素子の立上り部の高
さが通常の高さで、その湾曲部が十分に取付体の嵌着溝
部から上方に突出する場合にも、上記公報に開示された
止着体の構造では次のような課題が発生する。
さが通常の高さで、その湾曲部が十分に取付体の嵌着溝
部から上方に突出する場合にも、上記公報に開示された
止着体の構造では次のような課題が発生する。
【0006】即ち、この種の取付体は一般に金属材料か
ら所定の断面形状を有する長尺の形材として押出しによ
り連続的に製造される。この場合、前記形材の断面寸
法、特にその巾方向の両端縁に沿って形成される上記嵌
着溝部間の距離は必ずしも一律ではない。一方、上記止
着体は熱可塑性の合成樹脂材料が使われ、射出などによ
って連続的に成形するが、生産効率等を考慮すると金型
等を変更することは必ずしも得策といえず、同一巾で且
つ同一の形態をもつ止着体を大量に生産することが望ま
しい。
ら所定の断面形状を有する長尺の形材として押出しによ
り連続的に製造される。この場合、前記形材の断面寸
法、特にその巾方向の両端縁に沿って形成される上記嵌
着溝部間の距離は必ずしも一律ではない。一方、上記止
着体は熱可塑性の合成樹脂材料が使われ、射出などによ
って連続的に成形するが、生産効率等を考慮すると金型
等を変更することは必ずしも得策といえず、同一巾で且
つ同一の形態をもつ止着体を大量に生産することが望ま
しい。
【0007】しかして、上記公報に開示された止着体の
ように、その巾方向の端縁に沿って突起列を形成し、同
止着体を相手方の取付体に装着するにあたって前記突起
列を取付体の嵌着溝部に確実に嵌着しようとすれば、止
着体の巾寸法を取付体の嵌着溝部間距離に適合させるた
め、多様の寸法を用意する必要がある。また、止着体を
取付体に容易に装着できるようにするには、前記突起列
の高さを嵌着溝部の開口高さより僅かに低く設定する必
要があり、その精度が得られない場合には強固な装着が
不可能となるか、或いは突起列を嵌着溝部に装着するこ
と自体が不可能となる。
ように、その巾方向の端縁に沿って突起列を形成し、同
止着体を相手方の取付体に装着するにあたって前記突起
列を取付体の嵌着溝部に確実に嵌着しようとすれば、止
着体の巾寸法を取付体の嵌着溝部間距離に適合させるた
め、多様の寸法を用意する必要がある。また、止着体を
取付体に容易に装着できるようにするには、前記突起列
の高さを嵌着溝部の開口高さより僅かに低く設定する必
要があり、その精度が得られない場合には強固な装着が
不可能となるか、或いは突起列を嵌着溝部に装着するこ
と自体が不可能となる。
【0008】本発明はかかる課題を解決すべくなされた
ものであり、更に詳しくは嵌着溝部間の距離が異なる平
板状取付体に対して同一形態を有する止着体の装着を容
易にすると共に、その取付固定を強固なものにすると同
時に、所望の係合率及び係合強度をも確保できるシート
材の止着体を提供することを目的としている。
ものであり、更に詳しくは嵌着溝部間の距離が異なる平
板状取付体に対して同一形態を有する止着体の装着を容
易にすると共に、その取付固定を強固なものにすると同
時に、所望の係合率及び係合強度をも確保できるシート
材の止着体を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、本発明の
主要な構成をなす巾方向の両端縁に沿って開口が相対し
て形成された略コ字状断面の嵌着溝部を有する取付体の
前記嵌着溝部に嵌装固定され、各種シート材を接合固定
するシート材の止着体であって、同止着体が、その巾方
向の両端縁に前記嵌着溝部に挿入される嵌着縁部を有す
る平板状基部と、同平板状基部の前記嵌着縁部間の一表
面から一体に突出する面ファスナーの多数の合成樹脂製
雄係合素子とを有し、前記嵌着縁部が、前記取付体の嵌
着溝部内に長さ方向に沿って二つ折り状態で嵌挿固定さ
れるに十分な巾方向の寸法を有してなることを特徴とす
るシート材の止着体により達成される。
主要な構成をなす巾方向の両端縁に沿って開口が相対し
て形成された略コ字状断面の嵌着溝部を有する取付体の
前記嵌着溝部に嵌装固定され、各種シート材を接合固定
するシート材の止着体であって、同止着体が、その巾方
向の両端縁に前記嵌着溝部に挿入される嵌着縁部を有す
る平板状基部と、同平板状基部の前記嵌着縁部間の一表
面から一体に突出する面ファスナーの多数の合成樹脂製
雄係合素子とを有し、前記嵌着縁部が、前記取付体の嵌
着溝部内に長さ方向に沿って二つ折り状態で嵌挿固定さ
れるに十分な巾方向の寸法を有してなることを特徴とす
るシート材の止着体により達成される。
【0010】好適には前記嵌着縁部の二つ折り線に沿っ
て凹溝又は凹凸面が形成され、更には前記嵌着縁部が前
記平板状基部と同一平面内にあり、その巾寸法は前記嵌
着溝部の溝深さより大きく設定され、前記嵌着縁部の長
さ方向に断続的な切欠きを有するようにしてもよい。ま
た、他の好適な態様によれば、二つ折り線の外側に相当
する嵌着縁部の半部が前記雄係合素子の突設側表面に略
垂直に立ち上げられると共に、その先端部に前記平板状
基部の表面に略平行して外側に延びる係着片を有してい
る。更にその変形として、前記二つ折り線の外側に相当
する嵌着縁部の略半部の巾中央から長さ方向に沿って係
合素子の突設側表面に略垂直に立ち上げられる弾性片を
有するようにしてもよい。
て凹溝又は凹凸面が形成され、更には前記嵌着縁部が前
記平板状基部と同一平面内にあり、その巾寸法は前記嵌
着溝部の溝深さより大きく設定され、前記嵌着縁部の長
さ方向に断続的な切欠きを有するようにしてもよい。ま
た、他の好適な態様によれば、二つ折り線の外側に相当
する嵌着縁部の半部が前記雄係合素子の突設側表面に略
垂直に立ち上げられると共に、その先端部に前記平板状
基部の表面に略平行して外側に延びる係着片を有してい
る。更にその変形として、前記二つ折り線の外側に相当
する嵌着縁部の略半部の巾中央から長さ方向に沿って係
合素子の突設側表面に略垂直に立ち上げられる弾性片を
有するようにしてもよい。
【0011】そして、上記平板状基部の肉厚を前記嵌着
溝部の高さ寸法に略等しく、且つ前記嵌着縁部の肉厚を
平板状基部の肉厚より薄くすることにより、平板状基部
の表面に突設された係合素子の少なくとも係合部である
湾曲部が取付体の前記嵌着溝部の上方に確実に露出さ
れ、所要の係合強度と係合率が確保される。
溝部の高さ寸法に略等しく、且つ前記嵌着縁部の肉厚を
平板状基部の肉厚より薄くすることにより、平板状基部
の表面に突設された係合素子の少なくとも係合部である
湾曲部が取付体の前記嵌着溝部の上方に確実に露出さ
れ、所要の係合強度と係合率が確保される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の代表的で且つ最も好適な
実施形態の1つは、平板状取付体は例えばカーテンを上
下に開閉するカーテン装置に適用されるカーテンレール
であり、長尺の平板状取付部の巾方向の両側縁に沿って
L字型の取付片が一体に延設され、同両側縁部はそれぞ
れ向かい合って断面が略コ字状をなして止着体の嵌着溝
部を構成する。かかる構成は従来の取付体と実質的に同
じである。
実施形態の1つは、平板状取付体は例えばカーテンを上
下に開閉するカーテン装置に適用されるカーテンレール
であり、長尺の平板状取付部の巾方向の両側縁に沿って
L字型の取付片が一体に延設され、同両側縁部はそれぞ
れ向かい合って断面が略コ字状をなして止着体の嵌着溝
部を構成する。かかる構成は従来の取付体と実質的に同
じである。
【0013】一方、前記シート材用止着体は前記カーテ
ンレールの長さにほぼ等しい長さと上記両嵌着溝部の底
面間の距離にほぼ等しい巾寸法と前記嵌着溝部の開口高
さより薄い肉厚とをもつ平板状基部を有すると共に、同
平板状基部の巾方向の両端縁部を除く中央部の一表面に
は、同基部と一体に突出成形される多数のフック状係合
素子を有している。このフック状係合素子は、通常の成
形面ファスナーにおける係合素子形状と変わるところは
ないが、このフック状係合素子の形態はフック状に代え
てマッシュルーム状、或いは複葉状の湾曲部をもつ雄係
合素子とすることも勿論可能である。
ンレールの長さにほぼ等しい長さと上記両嵌着溝部の底
面間の距離にほぼ等しい巾寸法と前記嵌着溝部の開口高
さより薄い肉厚とをもつ平板状基部を有すると共に、同
平板状基部の巾方向の両端縁部を除く中央部の一表面に
は、同基部と一体に突出成形される多数のフック状係合
素子を有している。このフック状係合素子は、通常の成
形面ファスナーにおける係合素子形状と変わるところは
ないが、このフック状係合素子の形態はフック状に代え
てマッシュルーム状、或いは複葉状の湾曲部をもつ雄係
合素子とすることも勿論可能である。
【0014】そして、本発明では上記平板状基部の肉厚
を取付体の上記嵌着溝部の開口高さより小さく設定する
と共に、その巾寸法をカーテンレールの上下嵌着溝部の
上下端縁間の距離より大きく設定してある。前記巾寸法
は、平板状基部の係合素子を突設している領域の両縁か
ら同一平面上に延びる各嵌着縁部(耳部)の巾が上下嵌
着溝部の溝深さの2倍以上に設定されることが好まし
い。
を取付体の上記嵌着溝部の開口高さより小さく設定する
と共に、その巾寸法をカーテンレールの上下嵌着溝部の
上下端縁間の距離より大きく設定してある。前記巾寸法
は、平板状基部の係合素子を突設している領域の両縁か
ら同一平面上に延びる各嵌着縁部(耳部)の巾が上下嵌
着溝部の溝深さの2倍以上に設定されることが好まし
い。
【0015】かかる構成をもつ本発明の止着体をカーテ
ンレールに装着固定するには、平板状の止着体をカーテ
ンレールの装着面に向けて押し付けるようにすると、そ
の嵌着縁部が弾性変形して巾方向に二つ折り状態にな
り、その2重の折返し端部が嵌着溝部の開口に嵌入され
る。前記折返しを安定化させるには、同折返し線に沿っ
て1以上の凹溝か凹凸面を直線状に形成しておくことが
望ましい。折返された端縁は、いずれにしても楔状の断
面形状を有するため、前記嵌着溝部の開口に容易に嵌入
できる。しかも、同開口から二つ折り状態で嵌入された
嵌着縁部は、その復元しようとする弾力により嵌着溝部
の内壁を押圧し、強固な固定がなされることになる。
ンレールに装着固定するには、平板状の止着体をカーテ
ンレールの装着面に向けて押し付けるようにすると、そ
の嵌着縁部が弾性変形して巾方向に二つ折り状態にな
り、その2重の折返し端部が嵌着溝部の開口に嵌入され
る。前記折返しを安定化させるには、同折返し線に沿っ
て1以上の凹溝か凹凸面を直線状に形成しておくことが
望ましい。折返された端縁は、いずれにしても楔状の断
面形状を有するため、前記嵌着溝部の開口に容易に嵌入
できる。しかも、同開口から二つ折り状態で嵌入された
嵌着縁部は、その復元しようとする弾力により嵌着溝部
の内壁を押圧し、強固な固定がなされることになる。
【0016】また、この場合に止着体の前記平板状基部
の肉厚を前記嵌着縁部の肉厚の2倍、好ましくは略3倍
以上に設定すると、同平板状基部の表面に突設する係合
素子の相手方雌係合素子との係合部をなす少なくとも湾
曲部が前記カーテンレールの嵌着溝部から外部に露出す
ることになり、同係合素子の特に立上り部の形態を格別
に変更することなく、カーテンの上端縁に添着されてい
る例えば雌面ファスナーのループ状係合素子と強力に且
つ確実に係合固定する。
の肉厚を前記嵌着縁部の肉厚の2倍、好ましくは略3倍
以上に設定すると、同平板状基部の表面に突設する係合
素子の相手方雌係合素子との係合部をなす少なくとも湾
曲部が前記カーテンレールの嵌着溝部から外部に露出す
ることになり、同係合素子の特に立上り部の形態を格別
に変更することなく、カーテンの上端縁に添着されてい
る例えば雌面ファスナーのループ状係合素子と強力に且
つ確実に係合固定する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて具体的
に説明する。図1は本発明の代表的な実施例であるシー
ト材用止着体の平板状取付体に対する取付状態を示す要
部の分解斜視図であり、図2は同シート材用止着体の要
部平面図及び同シート材用止着体の前記取付体に対する
取付状態を示す横断面図である。
に説明する。図1は本発明の代表的な実施例であるシー
ト材用止着体の平板状取付体に対する取付状態を示す要
部の分解斜視図であり、図2は同シート材用止着体の要
部平面図及び同シート材用止着体の前記取付体に対する
取付状態を示す横断面図である。
【0018】これらの図において、符号1は本実施例に
係るシート材用止着体であり、符号2は同シート材用止
着体1を嵌着する平板状取付体を示している。図示例に
よれば、前記平板状取付体2は例えば図示せぬカーテン
を上下に開閉するカーテン装置に適用されるカーテンレ
ールであり、長尺の平板状取付部2aの巾方向の両側縁
に沿ってL字型の取付片2bが一体に延設され、同両側
縁部はそれぞれ向かい合って断面が略コ字状をなしてお
り、止着体1の嵌着溝部2cを構成する。かかる構成は
従来の取付体と実質的に同じである。
係るシート材用止着体であり、符号2は同シート材用止
着体1を嵌着する平板状取付体を示している。図示例に
よれば、前記平板状取付体2は例えば図示せぬカーテン
を上下に開閉するカーテン装置に適用されるカーテンレ
ールであり、長尺の平板状取付部2aの巾方向の両側縁
に沿ってL字型の取付片2bが一体に延設され、同両側
縁部はそれぞれ向かい合って断面が略コ字状をなしてお
り、止着体1の嵌着溝部2cを構成する。かかる構成は
従来の取付体と実質的に同じである。
【0019】一方、前記シート材用止着体1は前記平板
状取付体2とほぼ同一の長さLと上記両嵌着溝部2cの
底面間の距離にほぼ等しい巾寸法Wと前記嵌着溝部2c
の巾寸法にほぼ等しい肉厚Tとをもつ平板状基部3を有
すると共に、同平板状基部3の巾方向の両端縁部(以
下、耳部という。)3aを除く中央部の一表面には、同
基部3と一体に突出成形される多数のフック状係合素子
4を有している。このフック状係合素子4は、前記基部
3から立ち上がる立上り部4aと、同立上り部4aから
基部3の長手方向に延在すると共にその先端を基部3に
向けて湾曲する湾曲部4bとを有しており、更に図示例
によれば前記立上り部4aの側面に所望の高さをもつ補
強リブ4cを一体に付設している。勿論、このフック状
係合素子4の形態は図示例に限定されるものではなく、
またフック状に代えてマッシュルーム状、或いは複葉状
の湾曲部をもつ雄係合素子であってもよい。
状取付体2とほぼ同一の長さLと上記両嵌着溝部2cの
底面間の距離にほぼ等しい巾寸法Wと前記嵌着溝部2c
の巾寸法にほぼ等しい肉厚Tとをもつ平板状基部3を有
すると共に、同平板状基部3の巾方向の両端縁部(以
下、耳部という。)3aを除く中央部の一表面には、同
基部3と一体に突出成形される多数のフック状係合素子
4を有している。このフック状係合素子4は、前記基部
3から立ち上がる立上り部4aと、同立上り部4aから
基部3の長手方向に延在すると共にその先端を基部3に
向けて湾曲する湾曲部4bとを有しており、更に図示例
によれば前記立上り部4aの側面に所望の高さをもつ補
強リブ4cを一体に付設している。勿論、このフック状
係合素子4の形態は図示例に限定されるものではなく、
またフック状に代えてマッシュルーム状、或いは複葉状
の湾曲部をもつ雄係合素子であってもよい。
【0020】そして、本発明では上記平板状基部3の両
端縁から巾方向に延設された前記耳部3aの巾寸法S
が、前記嵌着溝部2cの溝深さDよりも大きく設定され
ていることに重要な意義をもつ。即ち、図示例によれば
前記耳部3aは平板状基部3の両端縁から同一平面上に
延設されており、その両耳部3aの巾寸法Sは取付体2
のコ字状断面をもつ嵌着溝部2cの溝深さDの略2倍の
寸法を有している。
端縁から巾方向に延設された前記耳部3aの巾寸法S
が、前記嵌着溝部2cの溝深さDよりも大きく設定され
ていることに重要な意義をもつ。即ち、図示例によれば
前記耳部3aは平板状基部3の両端縁から同一平面上に
延設されており、その両耳部3aの巾寸法Sは取付体2
のコ字状断面をもつ嵌着溝部2cの溝深さDの略2倍の
寸法を有している。
【0021】かかる構成からなる止着体1を取付体2に
装着するときは、図2に示すように止着体1を取付体2
の左右嵌着溝部2cの間の平板状取付部2aに上方から
押し込むと、止着体1の左右耳部3aは前記嵌着溝部2
cの開口2d側の上端縁によって、耳部3aの端縁部分
を上方にして二つ折りとされながら、その折曲げ端部か
ら取付体2の上記嵌着溝部2cのスリット状開口2dに
嵌入して、耳部3aの全体を前記嵌着溝部2cの内部に
二つ折り状態で嵌着する。このとき前記折返し片3a′
は嵌着溝部2cの内部で原形に戻ろうとして、同溝部2
cの内壁面を弾性的に押圧するため、止着体1は取付体
2に対して強固に装着されることになる。
装着するときは、図2に示すように止着体1を取付体2
の左右嵌着溝部2cの間の平板状取付部2aに上方から
押し込むと、止着体1の左右耳部3aは前記嵌着溝部2
cの開口2d側の上端縁によって、耳部3aの端縁部分
を上方にして二つ折りとされながら、その折曲げ端部か
ら取付体2の上記嵌着溝部2cのスリット状開口2dに
嵌入して、耳部3aの全体を前記嵌着溝部2cの内部に
二つ折り状態で嵌着する。このとき前記折返し片3a′
は嵌着溝部2cの内部で原形に戻ろうとして、同溝部2
cの内壁面を弾性的に押圧するため、止着体1は取付体
2に対して強固に装着されることになる。
【0022】図3は上記実施例の変形例を示し、同変形
例によれば止着体1を取付体2に装着するときに耳部3
aを所望の折曲線に沿って確実に折れ曲がるようにする
ため、前記折曲線上に凹溝3bを形成したものである。
この凹溝3bは連続していてもよいが、断続的な凹溝と
してもよい。また、図示変形例では前記凹溝3bを平行
して複数本形成して或る巾で折り曲げやすくしている
が、勿論1本であってもよい。
例によれば止着体1を取付体2に装着するときに耳部3
aを所望の折曲線に沿って確実に折れ曲がるようにする
ため、前記折曲線上に凹溝3bを形成したものである。
この凹溝3bは連続していてもよいが、断続的な凹溝と
してもよい。また、図示変形例では前記凹溝3bを平行
して複数本形成して或る巾で折り曲げやすくしている
が、勿論1本であってもよい。
【0023】図4は上記実施例の更に他の変形例を示し
ており、同変形例によれば止着体1の上記耳部3aにお
ける肉厚T1を上記平板状基部3の肉厚T2の略1/2
としている。このように耳部3aの肉厚T1を平板状基
部3の肉厚T2より薄く設定する場合には、平板状基部
3の上面が図2に示す上記実施例におけるよりも高い位
置、例えば図4に示すように平板状基部3の上面が嵌着
溝部2cの開口2dの上端位置にほぼ等しくなり、平板
状基部3から突出するフック状係合素子4の少なくとも
係合部である湾曲部4bが取付体2の上面から上方に露
出するため、例えばカーテンの上端縁に沿って添着され
た雌面ファスナーのループ状係合素子との係合が確実に
なされるようになるばかりでなく、前記フック状係合素
子4の立上り部4aの高さを従来と同様の高さに設定で
きるため、その剛性が確保され所要の係合強度を維持す
る。なお、本変形例において前記平板状基部3の肉厚T
2は耳部3aの肉厚T1の2倍である必要はなく、例え
ば平板状基部3の同肉厚T2に更に取付体2の肉厚T3
をも加えた肉厚に設定する場合には、前記フック状係合
素子4は全てが取付体2の上面から露出することにな
り、更に相手方の雌面ファスナーとの係合率及び係合力
が増加する。
ており、同変形例によれば止着体1の上記耳部3aにお
ける肉厚T1を上記平板状基部3の肉厚T2の略1/2
としている。このように耳部3aの肉厚T1を平板状基
部3の肉厚T2より薄く設定する場合には、平板状基部
3の上面が図2に示す上記実施例におけるよりも高い位
置、例えば図4に示すように平板状基部3の上面が嵌着
溝部2cの開口2dの上端位置にほぼ等しくなり、平板
状基部3から突出するフック状係合素子4の少なくとも
係合部である湾曲部4bが取付体2の上面から上方に露
出するため、例えばカーテンの上端縁に沿って添着され
た雌面ファスナーのループ状係合素子との係合が確実に
なされるようになるばかりでなく、前記フック状係合素
子4の立上り部4aの高さを従来と同様の高さに設定で
きるため、その剛性が確保され所要の係合強度を維持す
る。なお、本変形例において前記平板状基部3の肉厚T
2は耳部3aの肉厚T1の2倍である必要はなく、例え
ば平板状基部3の同肉厚T2に更に取付体2の肉厚T3
をも加えた肉厚に設定する場合には、前記フック状係合
素子4は全てが取付体2の上面から露出することにな
り、更に相手方の雌面ファスナーとの係合率及び係合力
が増加する。
【0024】図5は、前述の図4に示す変形例の更なる
変形例を示しており、同変形例によれば肉厚T1を平板
状基部3の肉厚T2よりも薄く設定した耳部3aの長さ
方向に沿って断続的に切欠き3cを形成している。こう
することで、耳部3aの全体が折れ曲がりやすくなり、
取付体2の嵌着溝部2cに対する嵌入操作が更に容易と
なる。なお、前記切欠き3cの大きさ及び形状は適宜決
定できるものであり、図示例に限定されず、例えば単純
な長孔であってもよい。
変形例を示しており、同変形例によれば肉厚T1を平板
状基部3の肉厚T2よりも薄く設定した耳部3aの長さ
方向に沿って断続的に切欠き3cを形成している。こう
することで、耳部3aの全体が折れ曲がりやすくなり、
取付体2の嵌着溝部2cに対する嵌入操作が更に容易と
なる。なお、前記切欠き3cの大きさ及び形状は適宜決
定できるものであり、図示例に限定されず、例えば単純
な長孔であってもよい。
【0025】図6は、本発明の代表的な第2実施例を示
す止着体10の平板状取付体2に対する装着時の状態を
示す断面図、図7は同装着完了後の断面図である。この
実施例による前記止着体10の耳部13aは平板状基部
13の巾方向の両側縁に沿って延設されている点では上
記実施例と同様であるが、同耳部13aの略半部13a
−1は前記平板状基部13と同一平面上に延設されてお
らず、延設された前記耳部13aの半部端縁に沿ってほ
ぼ同一巾の垂片13a−2が略直角に立ち上げられ、そ
の垂片13a−2の上端から更に外方に向けて略直角に
係着片13a−3を延出させている。
す止着体10の平板状取付体2に対する装着時の状態を
示す断面図、図7は同装着完了後の断面図である。この
実施例による前記止着体10の耳部13aは平板状基部
13の巾方向の両側縁に沿って延設されている点では上
記実施例と同様であるが、同耳部13aの略半部13a
−1は前記平板状基部13と同一平面上に延設されてお
らず、延設された前記耳部13aの半部端縁に沿ってほ
ぼ同一巾の垂片13a−2が略直角に立ち上げられ、そ
の垂片13a−2の上端から更に外方に向けて略直角に
係着片13a−3を延出させている。
【0026】上述の構成を備えた本実施例に係る止着体
10は、図6に示す状態で同止着体10を平板状取付体
2の取付面に押し付けると、前記止着体10の耳部13
aが取付体2の嵌着溝部2cの内側上端縁により弾性変
形しながら同端縁を越え、耳部13aの略半部13a−
1と上記垂片13a−2とが略V字状に変形して前記嵌
着溝部2cの開口2dから内部に嵌入する。この嵌入が
完了したとき、図7に示すように前記垂片13a−2の
上端から略直角に延出された係着片13a−3が前記嵌
着溝部開口2dの上端縁に弾性的に係着する。こうし
て、取付体2に装着された止着体10は耳部13aの前
記半部13a−1及び垂片13a−2が嵌着溝部2cの
内壁面を弾性的に押圧して固定されるため、容易に離脱
することがなく、しかも前記係着片13a−3が取付体
2の前記嵌着溝部開口2dの上端縁に弾性的に係着して
いるため、同上端縁を外部の衝撃から保護して同端縁部
の損傷を防止する。
10は、図6に示す状態で同止着体10を平板状取付体
2の取付面に押し付けると、前記止着体10の耳部13
aが取付体2の嵌着溝部2cの内側上端縁により弾性変
形しながら同端縁を越え、耳部13aの略半部13a−
1と上記垂片13a−2とが略V字状に変形して前記嵌
着溝部2cの開口2dから内部に嵌入する。この嵌入が
完了したとき、図7に示すように前記垂片13a−2の
上端から略直角に延出された係着片13a−3が前記嵌
着溝部開口2dの上端縁に弾性的に係着する。こうし
て、取付体2に装着された止着体10は耳部13aの前
記半部13a−1及び垂片13a−2が嵌着溝部2cの
内壁面を弾性的に押圧して固定されるため、容易に離脱
することがなく、しかも前記係着片13a−3が取付体
2の前記嵌着溝部開口2dの上端縁に弾性的に係着して
いるため、同上端縁を外部の衝撃から保護して同端縁部
の損傷を防止する。
【0027】図8は前記第2実施例の変形例を示し、上
記垂片13a−2及び係着片13a−3に代えて、耳部
13aの上記半部13a−1の途中から長さ方向に沿っ
て連続的に又は断続的に弾性片13a−4をフック状係
合素子4の突設側に起立させている。かかる構成によ
り、止着体10を取付体2に装着すると、同図に示すよ
うに耳部13aの前記弾性片13a−4が取付体2の上
記嵌着溝部2cの内壁を弾性的に押圧支持するため、第
2実施例と同様に止着体10が取付体2に強固に装着さ
れる。
記垂片13a−2及び係着片13a−3に代えて、耳部
13aの上記半部13a−1の途中から長さ方向に沿っ
て連続的に又は断続的に弾性片13a−4をフック状係
合素子4の突設側に起立させている。かかる構成によ
り、止着体10を取付体2に装着すると、同図に示すよ
うに耳部13aの前記弾性片13a−4が取付体2の上
記嵌着溝部2cの内壁を弾性的に押圧支持するため、第
2実施例と同様に止着体10が取付体2に強固に装着さ
れる。
【0028】なお図示は省略したが、前述の第2実施例
とその変形例においても、上記第1実施例の変形例(図
4参照)と同様に止着体10の上記平板状基部の肉厚を
上記耳部13aにおける肉厚より大きく設定するがで
き、このように平板状基部13の肉厚を耳部の肉厚より
厚く設定する場合には、平板状基部13の上面が取付体
2の嵌着溝部2cの開口2dの上端位置にほぼ等しくな
り、平板状基部13から突出するフック状係合素子4の
少なくとも係合部である湾曲部4bが取付体2の上面か
ら上方に完全に露出するため、図示せぬシート材の端縁
に沿って添着されている面ファスナーの雌係合素子との
係合が確実になされるようになるばかりでなく、前記フ
ック状係合素子の立上り部の高さを従来と同様の高さに
設定できるため、その剛性が確保され所要の係合強度を
維持する。
とその変形例においても、上記第1実施例の変形例(図
4参照)と同様に止着体10の上記平板状基部の肉厚を
上記耳部13aにおける肉厚より大きく設定するがで
き、このように平板状基部13の肉厚を耳部の肉厚より
厚く設定する場合には、平板状基部13の上面が取付体
2の嵌着溝部2cの開口2dの上端位置にほぼ等しくな
り、平板状基部13から突出するフック状係合素子4の
少なくとも係合部である湾曲部4bが取付体2の上面か
ら上方に完全に露出するため、図示せぬシート材の端縁
に沿って添着されている面ファスナーの雌係合素子との
係合が確実になされるようになるばかりでなく、前記フ
ック状係合素子の立上り部の高さを従来と同様の高さに
設定できるため、その剛性が確保され所要の係合強度を
維持する。
【0029】本発明の上記各実施例及び変形例にあっ
て、止着体1,10の構成材料はポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等の熱可塑性
合成樹脂が使用でき、射出成形や押出成形によって連続
的に成形される。一方、上記平板状取付体2はアルミ合
金やステンレスなどの金属材料、或いは各種の硬質合成
樹脂材料からなり、これらの材料を通常の押出しによっ
て所望の断面形状を有する形材に成形される。
て、止着体1,10の構成材料はポリアミド系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等の熱可塑性
合成樹脂が使用でき、射出成形や押出成形によって連続
的に成形される。一方、上記平板状取付体2はアルミ合
金やステンレスなどの金属材料、或いは各種の硬質合成
樹脂材料からなり、これらの材料を通常の押出しによっ
て所望の断面形状を有する形材に成形される。
【0030】いま、上述のごとく平板状取付体2に本件
第1及び第2発明に係る止着体1,10が装着固定され
ると、同止着体1,10の多数のフック状係合素子4か
らなる雄係合面に、図示せぬカーペット、壁紙或いはカ
ーテン等のシート材の裏面端部に縫着、接着等の適当な
固着手段により添着された、多数のループ状係合素子か
らなる雌係合面を有する面ファスナー片を押し付け、前
記フック状係合素子4とループ状係合素子を係合させて
接合固定する。ここで、前記雌係合面を構成する係合素
子は必ずしもループ繊維であることを要せず、例えば各
種のフック片、起毛織編物の起毛繊維、不織布その他、
上記雄係合素子4に係脱可能な構造をもつ多様な雌係合
素子が採用できる。
第1及び第2発明に係る止着体1,10が装着固定され
ると、同止着体1,10の多数のフック状係合素子4か
らなる雄係合面に、図示せぬカーペット、壁紙或いはカ
ーテン等のシート材の裏面端部に縫着、接着等の適当な
固着手段により添着された、多数のループ状係合素子か
らなる雌係合面を有する面ファスナー片を押し付け、前
記フック状係合素子4とループ状係合素子を係合させて
接合固定する。ここで、前記雌係合面を構成する係合素
子は必ずしもループ繊維であることを要せず、例えば各
種のフック片、起毛織編物の起毛繊維、不織布その他、
上記雄係合素子4に係脱可能な構造をもつ多様な雌係合
素子が採用できる。
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、本発明
の止着体によれば耳部を取付体の嵌着溝部の溝深さの略
2倍の巾をもって平板状基部の巾方向端縁から延設する
と共に、同耳部を二つ折り状態で前記嵌着溝部に嵌着す
るため、二つ折りされた前記耳部が原形に戻ろうとして
嵌着溝部の内壁面を弾性的に押圧して強固な装着固定が
なされるようになり、しかも取付体に対する止着体の装
着が極めて簡単な操作でなされる。また、前述の耳部構
成により本発明の止着体は、取付体の多少の巾変更に対
しても自由度があるため、同止着体の装着固定が常に強
固になされるものである。
の止着体によれば耳部を取付体の嵌着溝部の溝深さの略
2倍の巾をもって平板状基部の巾方向端縁から延設する
と共に、同耳部を二つ折り状態で前記嵌着溝部に嵌着す
るため、二つ折りされた前記耳部が原形に戻ろうとして
嵌着溝部の内壁面を弾性的に押圧して強固な装着固定が
なされるようになり、しかも取付体に対する止着体の装
着が極めて簡単な操作でなされる。また、前述の耳部構
成により本発明の止着体は、取付体の多少の巾変更に対
しても自由度があるため、同止着体の装着固定が常に強
固になされるものである。
【0032】更に本発明において、その平板状基部を前
記耳部の肉厚より厚く設定する場合には、前記平板状基
部表面から突出する係合素子の立上り部の高さを敢えて
高く設定することを要せず、同係合素子の湾曲部が確実
に取付体の嵌着溝部から外部に突出するようにできるた
め、シート材に添着された相手方の雌係合素子を有する
面ファスナーと確実に且つ強力に接合できる。
記耳部の肉厚より厚く設定する場合には、前記平板状基
部表面から突出する係合素子の立上り部の高さを敢えて
高く設定することを要せず、同係合素子の湾曲部が確実
に取付体の嵌着溝部から外部に突出するようにできるた
め、シート材に添着された相手方の雌係合素子を有する
面ファスナーと確実に且つ強力に接合できる。
【図1】本発明の代表的な実施例である止着体とその取
付体との主要部の構成を部分的に示す分解斜視図であ
る。
付体との主要部の構成を部分的に示す分解斜視図であ
る。
【図2】同止着体の装着操作と装着状態を示す断面図で
ある。
ある。
【図3】前記止着体の変形例を示す側面図である。
【図4】前記止着体の他の変形例の装着状態を示す要部
断面図である。
断面図である。
【図5】前記止着体の更に他の変形例を示す部分平面図
である。
である。
【図6】本発明の第2実施例である止着体の装着時の操
作状態を示す断面図である。
作状態を示す断面図である。
【図7】同止着体の装着完了時における全体的な断面図
である。
である。
【図8】第2実施例の変形例を示す止着体の装着完了時
における全体的な断面図である。
における全体的な断面図である。
1,10 止着体 2 取付体 2a 平板状取付部 2b 取付片 2c 嵌着溝部 2d 開口 3 平板状基部 3a 嵌着縁部(耳部) 3b 凹溝 3c 切欠き 4 (フック状)雄係合素子 4a 立上り部 4b 湾曲部 4c 補強リブ 13 平板状基部 13a 耳部 13a−1 半部 13a−2 垂片 13a−3 係着片 13a−4 弾性片
Claims (7)
- 【請求項1】 巾方向の両端縁に沿って開口が相対して
形成された略コ字状断面の嵌着溝部(2c)を有する取付体
(2) の前記嵌着溝部(2c)に嵌装固定され、各種シート材
を接合固定するシート材の止着体(1) であって、 前記止着体(1) が、その巾方向の両端縁に前記嵌着溝部
(2c)に挿入される嵌着縁部(3a)を有する平板状基部(3)
と、同平板状基部(3) の前記嵌着縁部(3a)間の一表面か
ら一体に突出する面ファスナーの多数の合成樹脂製雄係
合素子(4) とを有し、 前記嵌着縁部(3a)が、前記取付体(2) の嵌着溝部(2c)内
に長さ方向に沿って二つ折り状態で嵌挿固定されるに十
分な巾方向の寸法を有してなる、ことを特徴とするシー
ト材の止着体。 - 【請求項2】 前記嵌着縁部(3a)の二つ折り線に沿って
凹溝又は凹凸面(3b)が形成されてなる請求項1記載の止
着体。 - 【請求項3】 前記嵌着縁部(3a)が前記平板状基部(3)
と同一平面内にあり、その巾寸法は前記嵌着溝部の溝深
さより大きい請求項1記載の止着体。 - 【請求項4】 前記嵌着縁部(3a)の長さ方向に断続的な
切欠き(3c)を有してなる請求項3記載の止着体。 - 【請求項5】 二つ折り線の外側に相当する嵌着縁部(1
3a) の略半部が前記雄係合素子(4) の突設側表面に略垂
直に立ち上げられると共に、その先端部に前記平板状基
部の表面に略平行して外側に延びる係着片(13a-3) を有
してなる請求項1記載の止着体。 - 【請求項6】 前記二つ折り線の外側に相当する嵌着縁
部(13a) の略半部の巾中央から長さ方向に沿って係合素
子(4) の突設側表面に略垂直に立ち上げられる弾性片(1
3a-4) を有してなる請求項1記載の止着体。 - 【請求項7】 前記平板状基部(3,13)の肉厚が前記嵌着
溝部(2c)の高さ寸法に略等しく、且つ前記嵌着縁部(3a,
13a)の肉厚が平板状基部(3,13)の肉厚より小さい請求項
2乃至6のいずれかに記載の止着体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17741595A JPH0923907A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | シート材の止着体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17741595A JPH0923907A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | シート材の止着体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0923907A true JPH0923907A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16030531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17741595A Pending JPH0923907A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | シート材の止着体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0923907A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0985362A1 (en) * | 1998-09-04 | 2000-03-15 | Ykk Corporation | Fastening body for sheet member |
WO2014186528A1 (en) * | 2013-05-16 | 2014-11-20 | 3M Innovative Properties Company | Fastener member, fastener structure, and support member |
EP2859809A3 (en) * | 2013-10-11 | 2015-05-20 | Aplix Inc. | Fastener |
US10188179B2 (en) | 2013-10-11 | 2019-01-29 | Aplix | Fastener |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP17741595A patent/JPH0923907A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0985362A1 (en) * | 1998-09-04 | 2000-03-15 | Ykk Corporation | Fastening body for sheet member |
WO2014186528A1 (en) * | 2013-05-16 | 2014-11-20 | 3M Innovative Properties Company | Fastener member, fastener structure, and support member |
JP2014223187A (ja) * | 2013-05-16 | 2014-12-04 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | ファスナ部材、ファスナ構造体、及び支持体 |
KR20160008579A (ko) * | 2013-05-16 | 2016-01-22 | 쓰리엠 이노베이티브 프로퍼티즈 컴파니 | 패스너 부재, 패스너 구조물, 및 지지 부재 |
US10292460B2 (en) | 2013-05-16 | 2019-05-21 | 3M Innovative Properties Company | Fastener member, fastener structure, and support member |
EP2859809A3 (en) * | 2013-10-11 | 2015-05-20 | Aplix Inc. | Fastener |
US9474338B2 (en) | 2013-10-11 | 2016-10-25 | Aplix | Fastener |
US9820537B2 (en) | 2013-10-11 | 2017-11-21 | Aplix | Fastener |
US10188179B2 (en) | 2013-10-11 | 2019-01-29 | Aplix | Fastener |
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