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JPH09236749A - ズームレンズ系 - Google Patents

ズームレンズ系

Info

Publication number
JPH09236749A
JPH09236749A JP8045222A JP4522296A JPH09236749A JP H09236749 A JPH09236749 A JP H09236749A JP 8045222 A JP8045222 A JP 8045222A JP 4522296 A JP4522296 A JP 4522296A JP H09236749 A JPH09236749 A JP H09236749A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
focusing
ang
amount
lens group
focus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8045222A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyotaka Inatome
清隆 稲留
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP8045222A priority Critical patent/JPH09236749A/ja
Priority to US08/806,719 priority patent/US5764423A/en
Publication of JPH09236749A publication Critical patent/JPH09236749A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高精度のオートフォーカスとマニュアルフォー
カスが可能な内焦方式のズームレンズを提供する。 【解決手段】合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移動カム
と変倍補正用移動カムの合成によって形成されるズーム
レンズ系において、合焦レンズ群の光軸方向の移動に関
する結像点移動の敏感度が、無限合焦状態より至近合焦
状態で大きいときには、合焦レンズ群の回転方向の移動
に関する結像点移動の敏感度が特定の条件を満足するよ
うに、該合焦用移動カムにおける広角から望遠への変倍
回転量に対する無限から至近への合焦回転量の比率を所
定の範囲に設定した構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズに関
し、特に焦点検出装置を有し、検出された焦点外れ量に
応じて撮影光学系の合焦レンズ群を移動させる、所謂オ
ートフォーカスカメラやビデオカメラ等に装着されるズ
ームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラのオートフォーカス化に伴
って、ズームレンズの合焦レンズ群の小型化のために、
所謂インナーフォーカス方式やリアーフォーカス方式な
ど様々な合焦方式が検討されている。しかしながら、一
般に所謂前玉繰出し方式以外の合焦方式を採用すると、
焦点距離の変化に伴って合焦のための繰出量が変化する
という欠点を有していた。
【0003】そこで本願出願人は、特開平4-293008号公
報及び特開平5-142475号公報において、変倍と合焦の両
方の機能を持つ合焦レンズ群を含む複数のレンズ群を有
するズームレンズにおいて、変倍のための所定の移動軌
跡をレンズ群の光軸方向の移動量と回転方向の移動量で
表現する場合に、合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移動
カムと変倍補正用移動カムの合成により形成される構成
にすることで、変倍の状態により合焦のための光軸上の
移動量が変化する場合にも、合焦のための回転方向の移
動量を同一にすることで、所謂マニュアルフォーカスを
可能にする方法を提案した。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、上記ズー
ムレンズを、焦点検出手段と、検出された撮影光学系の
焦点外れ量ΔBfから合焦レンズ群の合焦のための駆動量
Δxを求めるための変換係数γと補正係数εとが記憶さ
れた記憶手段と、該焦点外れ量ΔBfと変換係数γと補正
係数εとを用いて合焦のための駆動量Δxを求める演算
手段とを有するオートフォーカスカメラシステムに採用
した場合、記憶容量や演算誤差等の問題が生じた。
【0005】また、前記特開平4-293008号公報や特開平
5-142475号公報と同様に、合焦レンズ群の移動軌跡が合
焦用移動カムと変倍補正用移動カムの合成により形成さ
れる構成である特開昭57-37307号公報、特開昭57-37308
号公報、特開昭63-49715号公報、特開昭63-314511 号公
報、特開平3-144411号公報、特開平3-235908号公報、特
開平3-249717号公報、特開平4-184402号公報、特開平4-
184403号公報、特開平4-184404号公報、特開平4-184405
号公報、特開平4-184406号公報、特開平4-186207号公
報、特開平4-186208号公報、特開平7-110446号公報等に
開示されるズームレンズにおいても、前述した記憶容量
や演算誤差等の問題に対する検討がなされていなかっ
た。
【0006】更に、単に合焦用移動カムを利用する構成
である特開昭57-4018 号公報、特開昭58-137812 号公
報、特開昭58-137814 号公報、特開昭58-144808 号公
報、特開昭58-149014 号公報、特開昭58-150925 号公報
等に開示されるズームレンズにおいても、記憶容量や演
算誤差等の問題に対する検討がなされていなかった。一
方、本発明と同一出願人による特開昭63-163808 号公
報、特開平1-154014号公報等と同様に、合焦用移動カム
と変倍用移動カムを兼用する構成である特開昭64-35515
号公報、特開昭64-35516号公報、特開平4-140704号公報
等に開示されるズームレンズにおいても、前述した記憶
容量や演算誤差等の問題に対する検討がなされていなか
った。しかも、これらの公報に開示されるズームレンズ
は、変倍補正用移動カムを必要としない点で、本発明と
は基本的な構造を異にしているばかりか、前記特開平4-
293008号公報、前記特開平5-142475号公報等において検
討された所謂マニュアル(手動)による細かなピント合
わせに対する配慮がなされていなかった。
【0007】また、本願と同一出願人による特開平2-25
6011号公報及び特開平3-101707号公報等に開示されるズ
ームレンズや、これらと同様の技術内容を開示している
特開平7-120662号公報においては、合焦用移動カムと変
倍用移動カムの鏡筒回転方向の相対的移動により変倍
を、光軸方向の相対的移動により合焦を実現するという
点で、本発明とは基本的な構造を異にしているだけでな
く、オートフォーカス等に関する検討もなされていなか
った。
【0008】同様に、特開平7-5362号公報においても、
合焦用移動カムを直接的に用いずに、2種類のカムの合
成によって合焦のための移動量が決定されるという点
で、本発明と基本的に異なるばかりか、前記の記憶容量
や演算誤差等の問題に対する検討もなされていなかっ
た。更に、特開昭61-77027号公報、特開平1-232313号公
報等においては、演算誤差が小さく正確なオートフォー
カスを可能にするために、合焦用移動カムを有するレン
ズ系が開示されている。しかしながら、これは変倍機能
を持たない単焦点レンズに関するものであり、変倍の状
態により合焦のための光軸上の移動量が変化するズーム
レンズにおいて、所謂マニュアルフォーカスを可能にす
るために必要な合焦用移動カムに適用できるものではな
かった。
【0009】ここで、オートフォーカスの原理につい
て、以下に簡単な説明を行なう。特開昭62-78519号公
報、特開昭62-170924 号公報、特開平1-131507号公報、
特開平1-131508号公報、特開平1-131509号公報、特開平
3-228006号公報等に示される自動合焦システムにおいて
は、焦点検出手段、合焦駆動量を求める演算手段と、演
算に用いる固有定数を記憶した記憶手段等を有し、撮影
光学系による実際の被写体の結像位置と所定の結像点位
置との焦点外れ量ΔBfを該焦点検出手段により検出し、
合焦駆動量演算手段によって、検出された撮影光学系の
焦点外れ量ΔBfから合焦のための駆動量Δxを求めるこ
とにより、オートフォーカスを可能にしている。
【0010】合焦のための駆動量Δxと焦点外れ量ΔBf
の関係を、合焦に関する変換係数Kを用いて、 Δx=ΔBf/K と表現すると、変換係数Kを設定することにより、合焦
駆動量Δxを求めることができる。
【0011】しかしながら、特開昭62-170924 号公報で
説明されているように変換係数Kは焦点距離に応じて変
化するばかりか、被写体位置やレンズ配置によっても変
化する。従って、特開昭62-78519号公報、特開昭62-170
92号公報等に示される如く、所定の合焦点近傍における
前記合焦レンズ群の微小移動量に対する結像面の微小移
動量の比率 (敏感度) として定義される変換係数γと変
換係数を焦点外れ量ΔBfに応じて補正する補正係数εを
用いて、以下の関係式 K=γ+ε・ f( ΔBf) 特開昭62-78519号公報では K=γ+ε・ ΔBf2 特開昭62-170924 号公報では K=γ( 1 +ε・ ΔBf) を用いて変換係数Kを求め、それから合焦駆動量Δxを
算出している。(勿論、焦点外れ量ΔBfから変換係数γ
と補正係数εを用いて、直接的に合焦駆動量Δxを算出
しても良い。) 更に、変倍光学系を有する撮影系においては、前記変換
係数γと補正係数εの値がレンズ配置に応じて変化する
ので、特開平3-228006号公報に示されるように、前記変
換係数γと補正係数εのデータの組がそれぞれ複数に分
割されたズーム領域とフォーカス領域毎に記憶手段に記
憶されている。
【0012】言い換えれば、変倍光学系を有する撮影系
においては、焦点検出手段により変倍光学系による焦点
外れ量ΔBfを検出し、ズーム位置検出手段とフォーカス
位置検出手段により検出されたズーム位置とフォーカス
位置に対応する変換係数γと補正係数εが記憶手段から
読み込まれる。そして、合焦駆動量を求める演算手段に
よって焦点外れ量ΔBfと変換係数γと補正係数εを用い
て合焦駆動量Δxを求め、算出された合焦駆動量Δxを
駆動手段により駆動して合焦を達成している。
【0013】しかしながら、ヘリコイド機構やカム機構
を用いた通常の合焦機構では、合焦のための駆動量を光
軸方向の駆動量Δxではなくて、回転方向の駆動量Δa
で記述しなくてはならない。従って、光軸方向に関する
駆動量Δxと焦点外れ量ΔBfの関係を、回転方向に関す
る変換係数Ka を用いて、回転方向の駆動量Δaと焦点
外れ量ΔBfの関係に変換すると、 Δa=ΔBf/Ka と表現できる。
【0014】ここで、光軸方向に関する変換係数を新た
にKx と定義すると、回転方向に関する変換係数Ka
光軸方向の駆動量Δxと回転方向の駆動量Δaの間の変
換係数Φを用いて、 Ka =Kx ・ Φ と表現される。
【0015】そこで、前記特開昭62-170924 号公報にお
ける関係式を、回転方向の変換係数Ka に関する関係式
に変形すると、 Ka =Φγ( 1 +ε・ ΔBf) となる。ヘリコイド機構のようにΔxとΔaの関係が線
型的であればΦは定数となるが、カム機構を用いた場合
には、変換係数Φがカム形状に依存して変化することに
なる。そこで、変換係数Φをカム形状の傾斜 (dx/da)で
置き換えて、 Ka =γ・(dx/da)( 1 +ε・ ΔBf) と表現することができる。
【0016】次に、前記特開平4-293008号公報、特開平
5-142475号公報等に開示された内焦方式ズームレンズに
おける変換係数γと補正係数εについて、以下に考察し
てみる。全体がn個のレンズ群から構成され、合焦レン
ズ群が第k群のときに、合焦レンズ群の光軸方向の微小
移動量dxに対する結像面の微小移動量dBf の比率、即ち
変換係数γ (dBf/dx :光軸方向の移動に関する敏感度)
を新たに、光軸方向の移動量xに関する変換係数γx
定義すると、変換係数γx は各レンズ群の結像倍率をβ
を用いて、 γx =( 1 −βk 2k+1 2βk+2 2・・・・βn 2 と表現できる。
【0017】従って、光軸方向の移動量xに関する変換
係数γx の無限遠合焦値(γx0)から至近合焦値
(γxR)までの変化率は、無限遠合焦点と至近合焦点に
おける合焦レンズ群の結像倍率β0k、βRkを用いて、 γxR/ γx0=( 1 −βRk 2)/( 1 −β0k 2) と表現できる。
【0018】さらに、合焦レンズ群の回転方向の微小移
動量daに対する結像面の微小移動量dBf の比率(dBf/da
: 回転方向の移動に関する敏感度) を新たに、回転方
向の移動量aに関する変換係数γa と定義すると、回転
方向の移動量aに関する変換係数γa は、合焦用移動カ
ムの傾斜を、dx/da とするときに、 γa =γx ・(dx/da) と表現できる。
【0019】従って、回転方向の移動量aに関する変換
係数γa の無限遠合焦値(γa0) から至近合焦値
(γaR)までの変化率は、合焦用移動カム上での無限遠
対応位置における傾斜 (dx/da)0 と至近対応位置におけ
る傾斜 (dx/da)R を用いて、 γaR/ γa0= (γxR/ γx0)・((dx/da)R /(dx/da)0) と表現できる。
【0020】そこで、本発明の第1実施例において、前
記特開平5-142475号公報の実施例と同様に、広角端から
望遠端までの変倍に対応する回転量と、無限遠合焦状態
から至近合焦状態までの合焦に関する回転量との回転量
比率( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合に関して、光
軸方向の移動量xに関する変換係数γx の変化率と、回
転方向の移動量aに関する変換係数γa の変化率につい
て見る。但し、本発明の実施例との比較のために、広角
端から望遠端までの変倍の回転量と合焦のための回転量
は共に10.0に設定し直してある。
【0021】本発明の第1実施例において、特開平5-14
2475号公報の実施例と同様に回転量比率( aF / aZ )
を 1.0に設定した場合(以後の説明では、これを比較実
施例と呼ぶことにする)の、光学系の近軸的な諸データ
と合焦用移動カムの形状を規定するデータを表1に示
す。表1の上段は、比較実施例に対応する光学系の各レ
ンズ群の焦点距離と主点間隔データを示してある。表中
において、F1, F2, F3, F4, F5はそれぞれ第1レンズ
群,第2レンズ群,第3レンズ群,第4レンズ群,そし
て第5レンズ群の焦点距離を表し、D1, D2, D3, D4, D5
はそれぞれ、6つの変倍状態( 焦点距離F= 28.8(1-PO
S), 35.0(2-POS), 50.0(3-POS), 70.0(4-POS), 95.0(5-
POS), 126.0mm(6-POS))における、第1,2レンズ群の
主点間隔、第2,3レンズ群の主点間隔、第3,4レン
ズ群の主点間隔、第4,5レンズ群の主点間隔、そして
第5レンズ群と所定の結像面との間の主点間隔を示して
いる。
【0022】表1の中段は、合焦に関与する第4レンズ
群の合焦用移動カムの形状を、回転方向の移動量aと光
軸方向の移動量xに関するスプライン関数(『数値解析
とFORTRAN』:丸善、『スプライン関数とその応
用』:教育出版、等に準拠)で表現する場合の、スプラ
イン用サンプル点データを示している。ここで、 (1)は
第1レンズ群、 (2)は第2レンズ群、 (3)は第3レンズ
群、 (4)は第4レンズ群、そして (5)は第5レンズ群に
対応している。
【0023】更に、表1の下段は、該合焦用移動カムに
おける各焦点距離( F= 28.8, 35.0,50.0, 70.0, 95.0,
126.0mm) の無限遠合焦位置(無限対応位置)と、該合
焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0,
1.5, 1.0, 0.8m )に合焦するときの回転移動量(合焦回
転量)を示してある。広角端( F= 28.8 ) から望遠端(
F=126.0 ) への変倍回転量と無限遠合焦位置から至近合
焦位置( R=0.80m ) までの合焦回転量は共に 10.0 であ
るので、変倍回転量と合焦回転量の回転量比率(aF /
Z ) は 1.0である。
【0024】
【表1】 比較実施例 f= 28.8-126.0 ( 回転量比率:aF / aZ = 1.00 ) 比較実施例の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 28.8000 35.0000 50.0000 70.0000 95.0000 126.0000 F1 98.0000 D1 9.3696 15.5678 26.0774 35.1343 42.9607 49.3378 F2 -20.2000 D2 34.5121 30.5093 24.1872 19.0594 14.7856 10.6994 F3 21.3000 D3 8.9319 9.5307 10.6727 11.7442 12.4611 13.1911 F4 -19.6000 D4 14.4820 13.8832 12.7412 11.6697 10.9528 10.2228 F5 35.5000 D5 49.8013 51.5975 55.0237 58.2383 61.1451 63.0195 比較実施例に対応する合焦用移動カム形状(スプライン補間サンプル点) ANGLE (1) (2) (3) (4) (5) 1 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 2 4.2963 .0000 .0000 .0000 -.0524 .0000 3 5.6678 .0000 .0000 .0000 -.0886 .0000 4 6.8749 .0000 .0000 .0000 -.1351 .0000 5 7.8043 .0000 .0000 .0000 -.1832 .0000 6 9.1848 .0000 .0000 .0000 -.2845 .0000 7 10.0000 .0000 .0000 .0000 -.3653 .0000 8 14.2963 .0000 .0000 .0000 -1.2787 .0000 9 15.6678 .0000 .0000 .0000 -1.9076 .0000 10 16.8749 .0000 .0000 .0000 -2.7174 .0000 11 17.8043 .0000 .0000 .0000 -3.5551 .0000 12 19.1848 .0000 .0000 .0000 -5.3209 .0000 13 20.0000 .0000 .0000 .0000 -6.7318 .0000 比較実施例の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率:aF / aZ = 1.00 ) 焦点距離 無限対応位置 撮影距離 合焦回転量 28.8mm .0000 5.00m 4.296 35.0mm 1.3838 3.00m 5.668 50.0mm 3.7931 2.00m 6.875 70.0mm 6.0270 1.50m 7.804 95.0mm 8.0868 1.00m 9.185 126.0mm 10.0000 0.80m 10.000 条件対応値(1) 1.31 条件対応値(2) 17.44 条件対応値(3) 1.00 条件対応値(4) 14.24 (広角端) 21.70 (望遠端) 条件対応値(5) 4.76 (広角端) 6.58 (望遠端) 条件対応値(6) 0.34 (広角端) 0.28 (望遠端) 次に、表1の中段に示された合焦用移動カムのサンプル
データを基に、スプライン関数による補間を行なって求
めた比較実施例の合焦レンズ群のカムの数値データを表
2に示す。表中において、(ANGLE) は回転方向の移動量
を、(4) は第4レンズ群の光軸方向の移動量(mm)を、そ
して(F) は回転量(ANGLE) に対応する無限遠合焦状態に
おける全系の焦点距離(mm)を表している。
【0025】
【表2】 比較実施例の合焦レンズ群のカム数値データ 合焦用移動カム数値データ 変倍補正用移動カム数値データ ANGLE (4) F ANGLE (4) F .0000 .0000 28.8000 .0000 .0000 28.8000 .5000 -.0039 30.8977 .5000 .4276 30.8977 1.0000 -.0079 33.1447 1.0000 .8636 33.1447 1.5000 -.0124 35.5868 1.5000 1.3155 35.5868 2.0000 -.0173 38.2569 2.0000 1.7855 38.2569 2.5000 -.0231 41.1789 2.5000 2.2688 41.1789 3.0000 -.0297 44.3685 3.0000 2.7579 44.3685 3.5000 -.0374 47.8358 3.5000 3.2440 47.8358 4.0000 -.0464 51.5859 4.0000 3.7188 51.5859 4.5000 -.0569 55.6175 4.5000 4.1839 55.6175 5.0000 -.0691 59.9543 5.0000 4.6556 59.9543 5.5000 -.0833 64.6457 5.5000 5.1530 64.6457 6.0000 -.0998 69.7157 6.0000 5.6946 69.7157 6.5000 -.1189 75.1502 6.5000 6.2879 75.1502 7.0000 -.1408 80.9450 7.0000 6.8895 80.9450 7.5000 -.1660 87.1351 7.5000 7.4492 87.1351 8.0000 -.1951 93.7913 8.0000 7.9384 93.7913 8.5000 -.2291 101.0094 8.5000 8.3526 101.0094 9.0000 -.2684 108.8867 9.0000 8.7143 108.8867 9.5000 -.3139 117.4149 9.5000 9.0402 117.4149 10.0000 -.3653 126.0000 10.0000 9.3243 126.0000 10.5000 -.4227 .0000 11.0000 -.4879 .0000 11.5000 -.5633 .0000 12.0000 -.6511 .0000 12.5000 -.7536 .0000 13.0000 -.8731 .0000 13.5000 -1.0119 .0000 14.0000 -1.1724 .0000 14.5000 -1.3569 .0000 15.0000 -1.5693 .0000 15.5000 -1.8160 .0000 16.0000 -2.1031 .0000 16.5000 -2.4356 .0000 17.0000 -2.8180 .0000 17.5000 -3.2565 .0000 18.0000 -3.7613 .0000 18.5000 -4.3476 .0000 19.0000 -5.0362 .0000 19.5000 -5.8441 .0000 20.0000 -6.7318 .0000 表2の左側は比較実施例の合焦用移動カムの数値データ
を、表2の右側は変倍補正用移動カムの数値データを示
したものであり、合焦用移動カムの数値データと変倍補
正用移動カムの数値データの光軸方向の移動量(4) を、
回転量(ANGLE=0.0) から回転量(ANGLE=10.0)の範囲で合
成したものが、表1の上段の近軸データにより計算され
る第4レンズ群の移動軌跡に一致する。
【0026】次に、比較実施例の広角端( F=28.8 )、中
間( F=70.0 )、望遠端( F=126.0 )における合焦レンズ
群の光軸方向の合焦移動量 DX(mm) 、各レンズ群の結像
倍率βK 、光軸方向に関する変換係数γx 、合焦用移動
カムの傾斜(dx/da) 、そして回転方向に関する変換係数
γa をそれぞれ、表3、表4、表5に示す。各表におい
て、左側(R) は撮影距離(m) を、(ANG) は各撮影距離に
合焦するための合焦用移動カム上の回転量を、そして右
側の 1), 2), 3), 4), 5) はそれぞれ第1レンズ群、第
2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群、第5レンズ
群を表している。そして各表において、その第1段は撮
影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5,1.0, 0.8m )に
合焦するための光軸方向の合焦移動量 DX(mm) を示して
いる(ただし、物体側への移動を正とする)。また第2
段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.
8m )に合焦した状態における各レンズ群の結像倍率βK
を、そして第3段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.
0, 1.5, 1.0, 0.8m )に合焦した状態における合焦レン
ズ群の光軸方向に関する変換係数γx を示している。更
に、第4段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5,
1.0, 0.8m )に合焦した状態に対応する合焦用移動カム
上の位置における合焦用移動カムの傾斜(dx/da) を、第
5段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0,
0.8m )に合焦した状態における合焦レンズ群の回転方向
に関する変換係数γa を示している。
【0027】
【表3】 比較実施例の広角端(28.8mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 2.729 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.026 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.052 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.089 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.135 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.183 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.284 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.365 5) .000 比較実施例の広角端(28.8mm)における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) .000 2) -.295 3) -.541 4) -4.568 5) -.403 R 10.000 ANG 2.729 1) -.010 2) -.291 3) -.542 4) -4.570 5) -.403 R 5.000 ANG 4.296 1) -.020 2) -.287 3) -.543 4) -4.571 5) -.403 R 3.000 ANG 5.668 1) -.035 2) -.281 3) -.545 4) -4.573 5) -.403 R 2.000 ANG 6.875 1) -.055 2) -.274 3) -.547 4) -4.575 5) -.403 R 1.500 ANG 7.804 1) -.076 2) -.266 3) -.549 4) -4.578 5) -.403 R 1.000 ANG 9.185 1) -.125 2) -.250 3) -.554 4) -4.583 5) -.403 R .800 ANG 10.000 1) -.168 2) -.238 3) -.557 4) -4.587 5) -.403 比較実施例の広角端(28.8mm)における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.225 5) .000 R 10.000 ANG 2.729 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.227 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.229 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.231 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.235 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.239 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.246 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.252 5) .000 比較実施例の広角端(28.8mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.008 5) .000 R 10.000 ANG 2.729 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.013 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.021 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.032 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.045 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.059 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.089 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.109 5) .000 比較実施例の広角端(28.8mm)における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .025 5) .000 R 10.000 ANG 2.729 1) .000 2) .000 3) .000 4) .042 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) .069 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) .104 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) .146 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) .192 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) .290 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .353 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.01 γaR/ γa0=14.24
【0028】
【表4】 比較実施例の中間(70.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 2.704 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.146 5) .000 R 5.000 ANG 4.237 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.294 5) .000 R 3.000 ANG 5.671 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.496 5) .000 R 2.000 ANG 6.903 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.754 5) .000 R 1.500 ANG 7.822 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.021 5) .000 R 1.000 ANG 9.204 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.578 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -2.019 5) .000 比較実施例の中間(70.0mm)における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) .000 2) -.473 3) -.774 4) -3.044 5) -.641 R 10.000 ANG 2.704 1) -.010 2) -.463 3) -.780 4) -3.051 5) -.641 R 5.000 ANG 4.237 1) -.021 2) -.452 3) -.786 4) -3.059 5) -.641 R 3.000 ANG 5.671 1) -.035 2) -.438 3) -.795 4) -3.069 5) -.641 R 2.000 ANG 6.903 1) -.055 2) -.420 3) -.806 4) -3.082 5) -.641 R 1.500 ANG 7.822 1) -.077 2) -.402 3) -.817 4) -3.096 5) -.641 R 1.000 ANG 9.204 1) -.128 2) -.366 3) -.840 4) -3.124 5) -.641 R .800 ANG 10.000 1) -.173 2) -.339 3) -.859 4) -3.147 5) -.641 比較実施例の中間(70.0mm)における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.390 5) .000 R 10.000 ANG 2.704 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.409 5) .000 R 5.000 ANG 4.237 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.428 5) .000 R 3.000 ANG 5.671 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.454 5) .000 R 2.000 ANG 6.903 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.487 5) .000 R 1.500 ANG 7.822 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.521 5) .000 R 1.000 ANG 9.204 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.594 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.652 5) .000 比較実施例の中間(70.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.036 5) .000 R 10.000 ANG 2.704 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.078 5) .000 R 5.000 ANG 4.237 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.115 5) .000 R 3.000 ANG 5.671 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.173 5) .000 R 2.000 ANG 6.903 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.252 5) .000 R 1.500 ANG 7.822 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.330 5) .000 R 1.000 ANG 9.204 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.490 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.623 5) .000 比較実施例の中間(70.0mm)における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .122 5) .000 R 10.000 ANG 2.704 1) .000 2) .000 3) .000 4) .267 5) .000 R 5.000 ANG 4.237 1) .000 2) .000 3) .000 4) .394 5) .000 R 3.000 ANG 5.671 1) .000 2) .000 3) .000 4) .596 5) .000 R 2.000 ANG 6.903 1) .000 2) .000 3) .000 4) .879 5) .000 R 1.500 ANG 7.822 1) .000 2) .000 3) .000 4) 1.162 5) .000 R 1.000 ANG 9.204 1) .000 2) .000 3) .000 4) 1.761 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) 2.275 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.08 γaR/ γa0=18.73
【0029】
【表5】 比較実施例の望遠端(126.0mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 2.777 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.452 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.913 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.542 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) -2.352 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.190 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.956 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -6.366 5) .000 比較実施例の望遠端(126.0mm) における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) -.000 2) -.710 3) -.890 4) -2.626 5) -.775 R 10.000 ANG 2.777 1) -.010 2) -.686 3) -.908 4) -2.649 5) -.775 R 5.000 ANG 4.296 1) -.021 2) -.663 3) -.927 4) -2.673 5) -.775 R 3.000 ANG 5.668 1) -.036 2) -.632 3) -.952 4) -2.705 5) -.775 R 2.000 ANG 6.875 1) -.056 2) -.595 3) -.985 4) -2.746 5) -.775 R 1.500 ANG 7.804 1) -.078 2) -.559 3) -1.019 4) -2.789 5) -.775 R 1.000 ANG 9.185 1) -.130 2) -.491 3) -1.092 4) -2.879 5) -.775 R .800 ANG 10.000 1) -.176 2) -.442 3) -1.150 4) -2.951 5) -.775 比較実施例の望遠端(126.0mm) における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.543 5) .000 R 10.000 ANG 2.777 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.617 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.692 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.795 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.931 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.073 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.380 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.632 5) .000 比較実施例の望遠端(126.0mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.109 5) .000 R 10.000 ANG 2.777 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.241 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.373 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.560 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.791 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.024 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.588 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.802 5) .000 比較実施例の望遠端(126.0mm) における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .385 5) .000 R 10.000 ANG 2.777 1) .000 2) .000 3) .000 4) .871 5) .000 R 5.000 ANG 4.296 1) .000 2) .000 3) .000 4) 1.378 5) .000 R 3.000 ANG 5.668 1) .000 2) .000 3) .000 4) 2.124 5) .000 R 2.000 ANG 6.875 1) .000 2) .000 3) .000 4) 3.107 5) .000 R 1.500 ANG 7.804 1) .000 2) .000 3) .000 4) 4.172 5) .000 R 1.000 ANG 9.185 1) .000 2) .000 3) .000 4) 6.955 5) .000 R .800 ANG 10.000 1) .000 2) .000 3) .000 4) 8.348 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.31 γaR/ γa0=21.70 上記表3、表4、表5から、各焦点距離ともに光軸方向
に関する変換係数γxの大きさと合焦用移動カムの傾斜
(dx/da) は、撮影距離が至近距離に近づくほど増加し、
特に、合焦用移動カムの傾斜(dx/da) の変化が大きくな
っている。従って、γx と(dx/da) の積として定義され
る回転方向に関する変換係数γa は、更に大きく増加し
ていることがわかる。
【0030】つまり、次式、 1.0 <γxR/ γx0 のように合焦レンズ群の光軸方向の移動量xに関する変
換係数γx の大きさが、無限遠合焦時より至近合焦時に
大きくなるズームレンズでは、 1.0 << (dx/da)R /(dx/da)0 となる合焦用移動カム、つまり合焦用移動カムの傾斜(d
x/da) が無限遠対応位置より至近対応位置で大きく増加
する形状のときには、次式のようになり、 1.0 <γxR/ γx0<<γaR/ γa0 回転方向の移動量aに関する変換係数γa の無限遠合焦
値(γa0) から至近合焦値(γaR)までの変化率は、光
軸方向の移動量xに関する変換係数γx の無限遠合焦値
(γx0)から至近合焦値(γxR)までの変化率よりも更
に大きくなってしまう。
【0031】上記表3、表4、表5から、γa の変化率
は広角端( F=28.8 )で 14.24倍、中間( F=70.0 )で 18.
73倍、望遠端( F=126.0 ) では 21.70倍となっている。
前述したように、変換係数γがレンズ配置(例えば合
焦)に応じて変化するときには、特開平3-228006号公報
に示されるように、前記変換係数γと補正係数εのデー
タの組を複数に分割されたフォーカス領域毎に記憶手段
に記憶しておかなくてはならない。従って、γa の変化
率が大きい(γaR/ γa0>>1.0 )と分割数が増えるた
めに必然的に記憶容量が大きくなり、コストアップを招
いてしまうことになる。例えば、ひとつのフォーカス領
域内でのγa の変化を、次式 γmax / γmin < 1.2 の条件で分割すると、分割数Nは(a) 式の如くなる。
【0032】 N>log(γMAX / γMIN )/log(1.2) (a) 従って、広角端、中間、望遠端での分割数NW ,NM
T はそれぞれ以下のように大きな値となる。 NW > 14.6 NM > 16.1 NT > 16.9 次に、特開昭62-170924 号公報で提示された式 K=γ
( 1 +ε・ ΔBf) を回転方向の移動量aに関する変換係
数Ka に書き換えて、 Ka =γa ( 1 +ε・ ΔBf) として、更にε=−1/μなる補正係数μを導入して、以
下の式を定義する。
【0033】Ka =γa ( 1 −ΔBf/ μ) 上記関係式のもとで、比較実施例に関する変換係数Ka
と補正係数μの値を広角端( F=28.8 )、中間( F=70.0
)、望遠端( F=126.0 ) について計算した結果をそれぞ
れ、表6、表7、表8に示す。表中、(R) は被写体距離
(m) を、(ANG) は合焦用移動カム上の無限対応位置から
の合焦回転量を、(r) は回転方向の変換係数γa 、(rs)
は変換係数Ka を、そして、(bf)はデフォーカス量(m
m)、(l) は補正係数μを示している。各表はそれぞれマ
トリックス構造になっており、(POS) で示される縦方向
の8列は被写体位置( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5,
1.0, 0.8m )を、(R,ANGLE) の組で示される横方向4組
は合焦レンズ群のレンズ配置を示している。
【0034】つまり、各表の上側2段の第1組目、つま
り第3列と第4列での合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)=
( 0.0 , 0.0 ) であり、無限対応位置にあることを示し
ている。従って、第1段の第3列目(r) は合焦レンズ群
が無限遠被写体に合焦しているときの回転方向の変換係
数γa の値を示し、第4列目(rs)は合焦レンズ群が無限
遠被写体に合焦している状態から左側に示される被写体
距離に合焦するときの変換係数Ka の値を示している。
更に、第2段の第3列目(bf)は合焦レンズ群位置が無限
対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離にある
場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBfを表
し、第4列目 (l)は合焦レンズ群が無限遠被写体に合焦
している状態から、左側に示される被写体距離に合焦す
るときの補正係数μの値を示している。
【0035】同様に、各表の下側2段の第4組目、つま
り第9列と第10列での合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)
=( 0.80 , 10.0 ) であり、至近合焦( R=0.80m ) 対応
位置にあることを示している。従って、第3段の第9列
目(r) は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80m ) 被写体に
合焦しているときの回転方向の変換係数γa の値を示
し、第10列目(rs)は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80
m ) 被写体に合焦している状態から左側に示される被写
体距離に合焦するときの変換係数Ka の値を示してい
る。更に、第4段の第9列目(bf)は合焦レンズ群位置が
至近対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離に
ある場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBfを
表し、第10列目 (l)は合焦レンズ群が至近距離( R=0.
80m ) 被写体に合焦している状態から、左側に示される
被写体距離に合焦するときの補正係数μの値を示してい
る。
【0036】前記関係式より、回転方向の変換係数Ka
は、Ka =ΔBf/ Δa(但しΔa:合焦回転量)によ
り、また補正係数μはμ=ΔBf/( 1−Ka / γa ) によ
り計算されるので、例えば表6において、合焦レンズ群
が無限遠被写体に合焦している状態から被写体距離( R=
0.80m ) に合焦するときの変換係数Ka の値( 第1段目
の8行4列 : 0.118 )は、ΔBf=1.18, Δa=10.0 を
用いて、Ka = 1.18/10.0= 0.118と計算される。ま
た、補正係数μの値( 第2段目の8行4列 :−0.31)
は、ΔBf=1.18, Ka = 0.118, γa = 0.025を用いて
μ=−0.31と計算される。
【0037】
【表6】 比較実施例の広角端(28.8mm)における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r) と補正係数μ:(l) f= 28.8mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 2.729 5.000 4.296 3.000 5.668 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .025 .000 .031 .039 .050 2 10.000 .031 .042 .000 .055 .069 3 5.000 .039 .055 .069 .000 .085 4 3.000 .050 .069 .085 .104 .000 5 2.000 .063 .085 .104 .125 6 1.500 .076 .100 .120 .143 7 1.000 .100 .129 .153 .180 8 .800 .118 .151 .177 .207 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.08 -.30 -.17 -.40 -.29 -.56 2 10.000 .08 -.35 .00 .00 -.09 -.42 -.20 -.60 3 5.000 .17 -.29 .09 -.30 .00 .00 -.12 -.64 4 3.000 .29 -.28 .20 -.33 .12 -.48 .00 .00 5 2.000 .44 -.28 .35 -.35 .27 -.52 .15 -.77 6 1.500 .59 -.29 .51 -.37 .42 -.56 .31 -.82 7 1.000 .92 -.30 .84 -.41 .75 -.61 .63 -.87 8 .800 1.18 -.31 1.10 -.43 1.01 -.64 .90 -.91 (R,ANGLE)= 2.000 6.875 1.500 7.804 1.000 9.185 .800 10.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .064 .076 .100 .119 2 10.000 .085 .100 .130 .152 3 5.000 .104 .121 .154 .178 4 3.000 .125 .143 .181 .207 5 2.000 .146 .000 .168 .210 .239 6 1.500 .167 .192 .000 .238 .269 7 1.000 .209 .238 .290 .000 .322 8 .800 .239 .269 .322 .353 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.44 -.77 -.59 -.98 -.92 -1.41 -1.19 -1.79 2 10.000 -.35 -.84 -.51 -1.07 -.84 -1.52 -1.10 -1.93 3 5.000 -.27 -.91 -.42 -1.14 -.75 -1.61 -1.02 -2.05 4 3.000 -.15 -1.01 -.31 -1.21 -.64 -1.69 -.90 -2.18 5 2.000 .00 .00 -.16 -1.24 -.48 -1.76 -.75 -2.32 6 1.500 .16 -1.08 .00 .00 -.33 -1.85 -.59 -2.50 7 1.000 .48 -1.13 .33 -1.37 .00 .00 -.26 -3.02 8 .800 .75 -1.19 .59 -1.47 .26 -2.35 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=4.76 KaR/ γaR=0.34
【0038】
【表7】 比較実施例の中間(70.0mm)における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r)と 補正係数μ:(l) f= 70.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 2.704 5.000 4.237 3.000 5.671 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .122 .000 .183 .237 .300 2 10.000 .183 .267 .000 .331 .405 3 5.000 .236 .330 .394 .000 .484 4 3.000 .298 .404 .483 .596 .000 5 2.000 .374 .498 .596 .728 6 1.500 .448 .589 .702 .849 7 1.000 .593 .765 .902 1.074 8 .800 .702 .897 1.050 1.242 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.50 -1.58 -1.00 -2.52 -1.70 -3.42 2 10.000 .50 -.98 .00 .00 -.51 -3.16 -1.20 -3.76 3 5.000 1.00 -1.06 .51 -2.13 .00 .00 -.69 -3.70 4 3.000 1.69 -1.16 1.20 -2.34 .69 -3.06 .00 .00 5 2.000 2.58 -1.24 2.09 -2.41 1.59 -3.10 .90 -4.05 6 1.500 3.51 -1.30 3.02 -2.50 2.52 -3.22 1.83 -4.30 7 1.000 5.46 -1.41 4.97 -2.66 4.48 -3.48 3.80 -4.73 8 .800 7.02 -1.47 6.54 -2.77 6.05 -3.64 5.37 -4.96 (R,ANGLE)= 2.000 6.903 1.500 7.822 1.000 9.204 .800 10.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .377 .452 .600 .711 2 10.000 .501 .594 .773 .907 3 5.000 .598 .706 .909 1.060 4 3.000 .730 .853 1.081 1.251 5 2.000 .879 .000 1.016 1.269 1.458 6 1.500 1.014 1.162 .000 1.435 1.644 7 1.000 1.263 1.432 1.762 .000 2.008 8 .800 1.450 1.639 2.007 2.275 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -2.60 -4.55 -3.54 -5.79 -5.52 -8.38 -7.11 -10.35 2 10.000 -2.10 -4.89 -3.04 -6.22 -5.03 -8.96 -6.62 -11.00 3 5.000 -1.59 -4.99 -2.53 -6.45 -4.52 -9.33 -6.11 -11.44 4 3.000 -.90 -5.29 -1.83 -6.89 -3.82 -9.89 -5.41 -12.02 5 2.000 .00 .00 -.93 -7.43 -2.92 -10.42 -4.51 -12.57 6 1.500 .93 -6.07 .00 .00 -1.98 -10.70 -3.58 -12.91 7 1.000 2.91 -6.66 1.98 -8.54 .00 .00 -1.60 -13.61 8 .800 4.49 -6.91 3.57 -8.70 1.60 -11.50 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=5.78 KaR/ γaR=0.31
【0039】
【表8】 比較実施例の望遠端(126.0mm) における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :( r) と補正係数μ:(l) f=126.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 2.777 5.000 4.296 3.000 5.668 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .385 .000 .584 .771 .999 2 10.000 .582 .871 .000 1.110 1.398 3 5.000 .765 1.107 1.379 .000 1.717 4 3.000 .991 1.392 1.714 2.125 .000 5 2.000 1.264 1.738 2.121 2.592 6 1.500 1.533 2.075 2.509 3.035 7 1.000 2.090 2.772 3.317 3.976 8 .800 2.531 3.322 3.953 4.715 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.62 -4.93 -3.31 -7.51 -5.66 -10.69 2 10.000 1.62 -3.16 .00 .00 -1.69 -8.66 -4.04 -11.81 3 5.000 3.29 -3.33 1.68 -6.19 .00 .00 -2.35 -12.25 4 3.000 5.62 -3.57 4.02 -6.72 2.35 -9.66 .00 .00 5 2.000 8.69 -3.81 7.12 -7.15 5.47 -10.16 3.13 -14.24 6 1.500 11.96 -4.01 10.43 -7.54 8.80 -10.74 6.48 -15.15 7 1.000 19.19 -4.33 17.76 -8.13 16.22 -11.53 13.98 -16.06 8 .800 25.31 -4.54 23.99 -8.52 22.55 -12.08 20.43 -16.76 (R,ANGLE)= 2.000 6.875 1.500 7.804 1.000 9.185 .800 10.000 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 1.272 1.533 2.034 2.379 2 10.000 1.742 2.066 2.683 3.103 3 5.000 2.119 2.491 3.200 3.676 4 3.000 2.587 3.008 3.825 4.367 5 2.000 3.107 .000 3.590 4.551 5.172 6 1.500 3.616 4.178 .000 5.298 5.989 7 1.000 4.726 5.467 6.953 .000 7.616 8 .800 5.586 6.435 7.943 8.360 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -8.75 -14.81 -11.97 -18.90 -18.68 -26.40 -23.79 -33.26 2 10.000 -7.14 -16.25 -10.39 -20.55 -17.19 -28.00 -22.41 -35.64 3 5.000 -5.46 -17.19 -8.74 -21.64 -15.64 -28.97 -20.96 -37.42 4 3.000 -3.12 -18.64 -6.43 -22.95 -13.45 -29.91 -18.92 -39.62 5 2.000 .00 .00 -3.34 -23.74 -10.51 -30.43 -16.16 -42.38 6 1.500 3.36 -20.51 .00 .00 -7.31 -30.73 -13.15 -46.37 7 1.000 10.92 -20.95 7.55 -24.46 .00 .00 -6.21 -69.71 8 .800 17.46 -21.88 14.13 -26.15 6.48 -45.45 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=6.58 KaR/ γaR=0.28 上記表6、表7、表8において、あるレンズ配置(例え
ば無限遠合焦配置)における変換係数Ka : (rs)の変化
( 例えば第1段の4列目 )と補正係数μ:(l)の変化( 例
えば第2段の4列目 )に着目すると、被写体位置により
かなり変換係数Ka と補正係数μが変化していることが
わかる。特に、変換係数Ka は無限遠被写体よりも至近
被写体側でより大きくなっている。回転方向の変換係数
a が、Ka =ΔBf/ Δaで定義されることを考慮する
と、至近被写体よりも無限遠被写体側で、合焦回転量Δ
aがデフォーカス量ΔBfに対して相対的に大きくなって
いることを示している。
【0040】次に、比較実施例に関して、広角端( F=2
8.8 )、中間( F=70.0 )、望遠端( F=126.0 ) における
無限遠合焦配置と至近合焦配置のときのγa に対するK
a の変化率を計算すると以下のようになる。 比較実施例 無限配置 Ka0/ γa0 至近配置 KaR/ γaR 広角( F=28.8 ) 4.76 0.34 中間( F=70.0 ) 5.78 0.31 望遠( F=126.0 ) 6.58 0.28 このように比較実施例においては、変換係数Ka の変化
が大きいために、Ka=γa ( 1 −ΔBf/ μ) における
補正項 (ΔBf/ μ) の寄与が大きくなり、補正係数μの
大きさがデフォーカス量ΔBfの大きさに近くなると共
に、補正係数μの値が被写体位置により大きく変化して
しまうことになる。
【0041】従って、特開平3-228006号公報に示される
ように、あるレンズ配置領域(例えば無限遠合焦配置領
域)に対しては、唯一組の変換係数γa と補正係数μと
を設定するという条件のもとでは、大きく変化する補正
係数μを唯一の値で代表させると、変換係数γa と補正
係数μとから計算される変換係数Ka の値に大きな誤差
を生ずることになる。従って、最終的に焦点外れ量ΔBf
から変換係数Ka を用いて合焦駆動量Δaを計算する
と、駆動量に誤差を生じて正確なオートフォーカスがで
きないことになる。
【0042】例えば、望遠端( F=126.0 ) の無限遠合焦
配置における補正係数μ (被写体距離により−3.16から
−4.54まで変化) を中間の被写体距離( R=2.0m )での値
( μ=−3.81 )で代表したときの、至近距離( R=0.80m
) 被写体に対する合焦駆動量Δaを計算してみると、
合焦駆動量Δaは、Δa=ΔBf/[γa ( 1 −ΔBf/ μ)]
にΔBf=25.31,γa =0.385,μ=−3.81を代入して、Δ
a=8.59と計算される。望遠端( F=126.0 ) の無限遠合
焦配置の状態から至近距離( R=0.80m ) 被写体に合焦す
るための実際の合焦駆動量は、表8の第3段右上の (R,
ANGLE)=( 0.80 ,10.0 ) よりΔa=10.0である。従っ
て、計算値の合焦駆動量Δa=8.59との間には−14.1%
という大きな誤差を生じることになる。
【0043】同様に、広角端、中間、望遠端において無
限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦する場合
と、至近合焦レンズ配置から無限遠被写体に合焦する場
合との駆動量を、Δa=ΔBf/[γa ( 1 −ΔBf/ μ)]か
ら算出して、本来の駆動量との誤差を計算してみると以
下のような大きな値となる。 比較実施例 無限配置→至近合焦 至近配置→無限合焦 広角( F=28.8 ) -8.7% -26.3% 中間( F=70.0 ) -13.2% -23.4% 望遠( F=126.0 ) -14.1% -28.7% 但し、無限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦
する場合の補正係数μの値は被写体距離( R=2.0m )での
値を、至近合焦レンズ配置から無限遠被写体に合焦する
場合の補正係数μの値は被写体距離( R=3.0m )での値を
採用した。
【0044】最後に、比較実施例の合焦用移動カム(表
1中段)を用いてマニュアルフォーカスをする際の合焦
回転量(ANGLE DA)、及びこの合焦回転量に対応する合焦
レンズ群の合焦レンズ群の光軸方向の移動量 DX(mm) 、
更にこの光軸方向の移動量(DX)を与えたときの結像点の
変位量 Bf(mm) を表9に示す。表9の上段は焦点距離(
F= 28.8, 35.0, 50.0, 70.0, 95.0, 126.0mm) の各変倍
状態における撮影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0,
0.8m )に対応する結像点の変位量(Bf)を示し、中段は該
撮影距離に対して最適な合焦がなされるのに必要な合焦
回転量(ANGLE DA)の値を示している。また下段は前記合
焦回転量(ANGLEDA)に対応する各レンズ群の光軸方向の
移動量(DX)の値を各焦点距離、各撮影距離について示し
ている。尚、下段において(F) は全系の焦点距離(mm)
を、(R) は撮影距離(m) を示し、(DX)は右から順に第1
レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ
群、及び第5レンズ群の光軸方向の移動量(mm)を、物体
側へ移動する場合を正の値として示している。
【0045】
【表9】 比較実施例の結像点の変位量 Bf(mm) と合焦移動量 DX(mm) 0.80m 1.00m 1.50m 2.00m 3.00m 5.00m F 28.800 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 35.000 Bf .000 -.013 -.017 -.009 -.007 -.003 F 50.000 Bf .000 .012 -.006 -.020 -.027 -.015 F 70.000 Bf .000 .035 .021 .024 .002 -.023 F 95.000 Bf .000 .034 .041 .050 .023 .015 F 126.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA 10.000 9.185 7.804 6.875 5.668 4.296 F 28.800 DX .000 .000 .000 -.365 .000 R 0.80m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.533 .000 R 0.80m F 50.000 DX .000 .000 .000 -1.061 .000 R 0.80m F 70.000 DX .000 .000 .000 -2.019 .000 R 0.80m F 95.000 DX .000 .000 .000 -3.656 .000 R 0.80m F 126.000 DX .000 .000 .000 -6.366 .000 R 0.80m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.284 .000 R 1.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.420 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.825 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -1.568 .000 R 1.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -2.848 .000 R 1.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -4.956 .000 R 1.00m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.183 .000 R 1.50m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.273 .000 R 1.50m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.537 .000 R 1.50m F 70.000 DX .000 .000 .000 -1.015 .000 R 1.50m F 95.000 DX .000 .000 .000 -1.836 .000 R 1.50m F 126.000 DX .000 .000 .000 -3.190 .000 R 1.50m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.135 .000 R 2.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.201 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.401 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -.747 .000 R 2.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -1.351 .000 R 2.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -2.352 .000 R 2.00m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.089 .000 R 3.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.132 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.268 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -.495 .000 R 3.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -.890 .000 R 3.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -1.542 .000 R 3.00m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.052 .000 R 5.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.078 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.158 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -.301 .000 R 5.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -.528 .000 R 5.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -.913 .000 R 5.00m そこで本発明の目的は、マニュアルフォーカスを可能に
する合焦用移動カムを用いた場合でも、鏡筒機構を大き
くすることなく、前記変換係数γa と補正係数μの変化
を小さくして、記憶手段に記憶する変換係数γa と補正
係数μのデータ数を少なくすることで記憶容量を抑え、
更に焦点外れ量ΔBfから変換係数Ka を用いて合焦駆動
量Δaを計算したときの誤差が小さく、正確なオートフ
ォーカスが可能なズームレンズを提供することにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明では、変倍のため
の所定の移動軌跡をレンズ群の光軸方向の移動量と回転
方向の移動量とで表現するときに、同一被写体距離に対
しては変倍状態に関わらず略一定の回転量で合焦が達成
されるように、合焦レンズ群の移動軌跡が合焦用移動カ
ムと変倍補正用移動カムとの合成により形成されるズー
ムレンズ系において、無限遠合焦点と至近合焦点におけ
る、該合焦レンズ群の光軸方向の微小移動量dxに対する
結像面の微小移動量dBf の比率 (dBf/dx) を、それぞれ
γx0、γ xR、また、広角端と望遠端における無限から至
近への合焦に要する合焦レンズ群の光軸方向の移動量
を、それぞれΔxWR、ΔxTR、更に、該合焦用移動カム
の、広角から望遠への変倍に対応する回転量と、無限遠
合焦状態から至近合焦状態に対応する回転量を、それぞ
れaZ 、aF とするときに、少なくとも望遠端におい
て、以下の条件式 1.00 <γxR/ γx0 (1) 2.00 <ΔxTR/ ΔxWR< 30.00 (2) 0.30 <aF / aZ < 0.80 (3) を満足するように構成するものである。
【0047】また、本発明の好ましい態様においては、
該合焦レンズ群の合焦用移動カムの回転方向の微小移動
量daに対する結像面の微小移動量dBf の比率 (dBf/da)
を無限遠合焦点と至近合焦点において、それぞれγa0
γaRとするときに、少なくとも広角端と望遠端におい
て、 2.00 <γaR/ γa0<10.00 を満足するように構成するものである。
【0048】そして、本発明の更に好ましい態様におい
ては、、該合焦レンズ群が無限遠合焦状態と至近合焦状
態に対応するレンズ配置にあるときのKa =ΔBf/Δa
で表現される変換係数Ka をそれぞれKa0、KaRとする
ときに、少なくとも広角端と望遠端において 1.50 <Ka0/ γa0< 6.00 0.30 <KaR/ γaR< 0.80 を満足するように構成するものである。但し、 ΔBf:任意の位置にある被写体の結像位置と所定の結像
点位置との焦点外れ量、 Δa:該被写体に合焦するために必要な合焦用移動カム
の回転方向の移動量、 である。
【0049】
【発明の実施の形態】本発明においては、上記条件式を
満足することで、所謂マニュアルフォーカスを可能にす
るために合焦用移動カムを導入した場合でも、鏡筒機構
を大きくすることなく、正確なオートフォーカスを実現
させるために必要な変換係数γa と補正係数μの変化を
小さくできるので、記憶手段に記憶する変換係数γa
補正係数μのデータ数を少なくすることができる。更に
補正係数μの変化が小さいので、焦点外れ量ΔBfから変
換係数Ka を用いて合焦駆動量Δaを計算したときに誤
差が小さく、正確なオートフォーカスが可能となる。
【0050】前述したように、全体がn個のレンズ群か
ら構成され、合焦レンズ群が第k群のときに、合焦レン
ズ群の光軸方向に関する変換係数γx (光軸方向の微小
移動量dxに対する結像面の微小移動量dBf の比率 dBf/d
x)は、各レンズ群の結像倍率をβを用いて、以下のよう
に表現できる。 γx =( 1 −βk 2k+1 2βk+2 2・・・・βn 2 従って、光軸方向に関する変換係数γx の無限遠合焦値
(γx0)から至近合焦値(γxR)までの変化率は、無限
遠合焦点と至近合焦点における合焦レンズ群の結像倍率
β0k、βRkを用いて、以下のように表現できる。
【0051】γxR/ γx0=( 1 −βRk 2)/( 1−β0k 2) また、合焦レンズ群の回転方向に関する変換係数γa
(回転方向の微小移動量daに対する結像面の微小移動量d
Bf の比率 dBf/da)は、合焦用移動カムの傾斜を、dx/da
とするときに、以下のように表現できるから、 γa =γx ・(dx/da) 回転方向に関する変換係数γa の無限遠合焦値(γa0)
から至近合焦値(γaR)までの変化率は、合焦用移動カ
ム上での無限遠対応位置における傾斜 (dx/da)0と至近
対応位置における傾斜 (dx/da)R を用いて、次のように
表現される。
【0052】 γaR/ γa0= (γxR/ γx0)・((dx/da)R /(dx/da)0) 従って、本発明の如く、合焦レンズ群の光軸方向の移動
量xに関する変換係数γx の大きさが、無限遠合焦状態
より至近合焦状態で大きくなる( 1.0 <γxRx0 )ズ
ームレンズ系においては、合焦用移動カムの広角から望
遠への変倍に対応する回転量aZ と、無限遠合焦状態か
ら至近合焦状態に対応する回転量aF の比率を1より小
さく( aF / aZ <1 )設定し、合焦用移動カムの傾斜
(dx/da)の変化を軽減することで、回転方向に関する変
換係数γa の変化を小さくすることが可能となる。
【0053】つまり、回転方向に関する変換係数γa
無限遠合焦値(γa0) から至近合焦値(γaR)までの変
化率 (γaR/ γa0) は、前述した如く、光軸方向に関す
る変換係数γx の変化率 (γxR/ γx0) と合焦用移動カ
ムの傾斜比率 (dx/da)R /(dx/da)0 の積として表現され
るから、合焦用移動カムの傾斜比率があまり大きな値に
ならないような構成とすることで、最終的な回転方向に
関する変換係数γa の変化率 (γaR/ γa0) を抑えるこ
とが可能となる。
【0054】そこで本発明においては、望遠端における
無限遠合焦点と至近合焦点で、合焦レンズ群の光軸方向
の移動量xに関する変換係数γx0、γxRが条件式(1) を
満足し、更に、広角端と望遠端における無限から至近へ
の合焦に要する合焦レンズ群の光軸方向の移動量Δ
WR、ΔxTRが、条件式(2) を満足するズームレンズに
おいて、 1.00 <γxR/ γx0 (1) 2.00 <ΔxTR/ ΔxWR< 30.00 (2) 合焦用移動カムの広角から望遠への変倍に対応する回転
量aZ と、無限遠合焦状態から至近合焦状態に対応する
回転量aF の比率を条件式(3) の如く、 0.30 <aF / aZ < 0.80 (3) 設定することで、最終的な回転方向に関する変換係数γ
a の変化率 (γaR/ γa0) を、条件式(4) を満足するよ
うな値にすることが可能となる。
【0055】 2.00 <γaR/ γa0<10.00 (4) このように、従来に比較して変換係数γa の変化を小さ
くできるので、記憶手段に記憶する変換係数γa と補正
係数μのデータ数を少なくするができる。例えば、前記
(a) 式 ( N>log(γMAX / γMIN )/log(1.2)) の如き
フォーカス領域の分割を行なうと、 3.8 <log(γMAX / γMIN )/log(1.2)< 12.6 となり、従来に比較して分割数を小さくすることができ
る。従って、記憶容量の点からもコストダウンが可能と
なる。更に、後の実施例で説明するように、変換係数K
a と補正係数μの変化が従来に比較して小さくなるの
で、焦点外れ量ΔBfから変換係数Ka を用いて合焦駆動
量Δaを計算したときの誤差が小さく、正確なオートフ
ォーカスが可能となる。
【0056】以下に本発明の各条件式について説明す
る。条件式(1) は本発明によるズームレンズの合焦レン
ズ群に関するものであり、条件式の下限を越える場合(
γxR/ γx0< 1.0 )には、合焦レンズ群の合焦移動量の
比率(ΔxTR/ ΔxWR)と回転量比率(aF / aZ )の
最適な値が、条件式(2)と(3)に示されるものとは異なっ
たものになってしまう。
【0057】条件式(2) は、広角端と望遠端における無
限から至近への合焦に要する合焦レンズ群の光軸方向の
移動量の比率に関するものである。実施例で説明するよ
うに、この比率は合焦用移動カム上での無限遠対応位置
における傾斜 (dx/da)0 と至近対応位置における傾斜
(dx/da)R の比率に関与する量であり、移動量の比率が
小さくなる程、合焦用移動カム上での傾斜の変化は小さ
くなり、逆に、移動量の比率が大きくなると、合焦用移
動カム上での傾斜の変化も大きくなる。従って、下限を
越えると、回転方向に関する変換係数γa の変化は小さ
くなるが、本発明の如き条件式(1) を満足するズームレ
ンズにおいては、合焦用移動カムの広角から望遠への変
倍に対応する回転量aZ と、無限遠合焦状態から至近合
焦状態に対応する回転量aF の最適な比率が、条件式
(3) で示されるものとは異なったものになってしまう。
そこで、下限を 4.7に設定すれば、更に望ましい。逆
に、上限を越える場合には、合焦用移動カム上での傾斜
の変化が、光軸方向に関する変換係数γx の変化に比較
して大きくなり過ぎるために、回転方向に関する変換係
数γa の変化が大きくなり、記憶手段に記憶する変換係
数γa と補正係数μのデータ数が大きくなると共に、正
確なオートフォーカスが不可能になる。そこで、上限を
20.0に設定すれば、更に望ましい。
【0058】条件式(3) は、合焦用移動カムの広角から
望遠への変倍に対応する回転量aZと、無限遠合焦状態
から至近合焦状態に対応する回転量aF の適性な比率を
規定するものであり、上限を越えると合焦用移動カムの
傾斜(dx/da) の大きさが、無限遠対応位置に比較して至
近対応位置で大幅に増加するために、以下の式 1.0 << (dx/da)R /(dx/da)0 のようになり、光軸方向に関する変換係数γx の変化率
xR/ γx0) と合焦用移動カムの傾斜比率 (dx/da)R
/(dx/da)0 の積として表現される回転方向に関する変換
係数γa の変化率 (γaR/ γa0) が 1.0に比較して大き
くなり過ぎるために(1.0 <<γaR/ γa0)、記憶手段
に記憶する変換係数γa と補正係数μのデータ数が大き
くなると共にμの変化が大きいために、焦点外れ量ΔBf
から合焦駆動量Δaを計算したときの誤差が大きく、正
確なオートフォーカスが不可能になる。
【0059】逆に、条件式の下限を越えると変換係数γ
a の変化率 (γaR/ γa0) が 1.0により近づくためにγ
a の変化という点では小さくなり、記憶手段に記憶する
変換係数γa と補正係数μのデータ数を小さくできると
いう利点はあるが、望遠端の至近対応位置における合焦
用移動カムの傾斜 (dx/da)0 が大きくなってしまう。こ
の場合、鏡筒機構におけるカムの傾斜角を小さくして、
スムーズな合焦動作を行なうためには、合焦用移動カム
に対応するカム筒の直径を大きくすることになり、鏡筒
の大きさを小さく保つことが不可能になってしまう。
従って、下限を0.50 に設定すると更に望ましい。
【0060】条件式(4) は、記憶手段に記憶する変換係
数γa と補正係数μのデータ数、つまりフォーカス領域
の分割数に関する条件であり、上限を越えると変換係数
γaの変化率 (γaR/ γa0) が 1.0に比較して大きくな
り過ぎるために、γa の変化が大きくなって、記憶手段
に記憶する変換係数γa と補正係数μのデータ数が増加
するために、記憶容量の大きな記憶手段が必要となり、
コストアップを招いてしまう。
【0061】逆に、条件式の下限を越えると変換係数γ
a の変化率 (γaR/ γa0) が 1.0により近づくために、
記憶手段に記憶する変換係数γa と補正係数μのデータ
数を小さくできるが、変換係数γa の大きさがかなり大
きくなってしまうので、回転方向の移動に関する敏感度
(dBf/da) が厳しくなり、回転方向の僅かな誤差要因に
よる結像点の変化が大きくなって正確なオートフォーカ
スが不可能になる。
【0062】更に、回転方向の移動に関する敏感度 (dB
f/da) を緩くして、正確なオートフォーカスを可能にす
るためには、下限と上限を以下のように設定するのが望
ましい。 3.00 <γaR/ γa0< 8.00 そして、上記の構成において更に正確なオートフォーカ
スが可能なズームレンズを得るためには、合焦レンズ群
が無限遠合焦状態と至近合焦状態に対応するレンズ配置
にあるときの変換係数Ka ( =ΔBf/Δa) をそれぞれ
a0、KaRとするときに、少なくとも広角端と望遠端に
おいて、以下の条件式(4),(5) を満足することが望まし
い。
【0063】 1.50 <Ka0/ γa0< 6.00 (5) 0.30 <KaR/ γaR< 0.80 (6) 条件式(5) は合焦レンズ群が無限遠合焦状態の配置のと
きに、被写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ka
の変化率を規定するものであり、上限を越えると、被写
体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ka0の値が、合
焦レンズ群の無限遠合焦点における回転方向の移動に関
する敏感度である変換係数γa0に比較して大きくなり過
ぎる。従って例えば、Ka0=γa0( 1 −ΔBf/ μa0) な
る関係の基に、被写体位置の変化に伴って変化する変換
係数Ka0を一組の変換係数γa0と補正係数μa0で表現し
たときに、変換係数γa0と補正係数μa0から計算される
変換係数Ka0の値に大きな誤差を生じてしまい、正確な
オートフォーカスができなくなってしまう。そこで、上
限を 5.00 に設定すれば、更に望ましい。
【0064】逆に、条件式の下限を越える場合には、被
写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数Ka0の値が、
合焦レンズ群の無限遠合焦点における回転方向の移動に
関する敏感度である変換係数γa0の値に近くなって、よ
り正確なオートフォーカスが可能になるが、変倍と合焦
の回転量比率( aF / aZ ) が、条件式(3) の下限値を
越えてスムーズな合焦動作が不可能になる。
【0065】条件式(6) は合焦レンズ群が至近合焦状態
の配置のときに、被写体位置の変化に伴う回転方向の変
換係数Ka の変化率を規定するものであり、下限を越え
ると、被写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数KaR
の値が、合焦レンズ群の至近合焦点における回転方向の
移動に関する敏感度である変換係数γaRに比較して小さ
くなり過ぎる。従って例えば、KaR=γaR( 1 −ΔBf/
μaR) なる関係の基に、被写体位置の変化に伴って変化
する変換係数KaRを一組の変換係数γaRと補正係数μaR
で表現したときに、変換係数KaRと補正係数μaRから計
算される変換係数KaRの値に大きな誤差を生じてしま
い、正確なオートフォーカスができなくなってしまう。
そこで、下限を 0.35 に設定すれば、更に望ましい。
【0066】逆に、条件式の上限を越える場合には、被
写体位置の変化に伴う回転方向の変換係数KaRの値が、
合焦レンズ群の至近合焦点における回転方向の移動に関
する敏感度である変換係数γaRの値に近くなって、より
正確なオートフォーカスが可能になるが、変倍と合焦の
回転量比率( aF / aZ ) が、条件式(3) の下限値を越
えてスムーズな合焦動作が不可能になる。
【0067】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明を具体的に
説明する。 〔実施例1〕実施例1のズームレンズは、正負正負正の
5群構成で負の第4レンズ群により合焦を行なうズーム
レンズであり、広角端( F=28.8 )から望遠端( F=126.0
) への変倍回転量と無限遠合焦位置から至近合焦位置
( R= 0.80m )までの合焦回転量との回転量比率( aF /
Z ) を 0.55 に設定したものである。
【0068】実施例1の光学系の近軸的な諸データと合
焦用移動カムの形状を規定するデータを表10に示す。
表10の上段は、実施例1に対応する光学系の各レンズ
群の焦点距離と主点間隔データを示してある。表中にお
いて、F1, F2, F3, F4, F5はそれぞれ第1レンズ群,第
2レンズ群,第3レンズ群,第4レンズ群,および第5
レンズ群の焦点距離を表し、D1, D2, D3, D4, D5はそれ
ぞれ、6つの変倍状態( 焦点距離F= 28.8(1-POS), 35.
0(2-POS), 50.0(3-POS), 70.0(4-POS), 95.0mm(5-POS),
126.0mm(6-POS))における、第1,2レンズ群の主点間
隔、第2,3レンズ群の主点間隔、第3,4レンズ群の
主点間隔、第4,5レンズ群の主点間隔、そして第5レ
ンズ群と所定の結像面との間の主点間隔を示している。
【0069】表10の中段は実施例1の合焦に関与する
第4レンズ群の合焦用移動カムの形状( 図1の曲線
2F) を、回転方向の移動量aと光軸方向の移動量xに
関するスプライン関数(『数値解析とFORTRA
N』:丸善、『スプライン関数とその応用』:教育出
版、等に準拠)で表現する場合の、スプライン用サンプ
ルデータを示している。ここで、 (1)は第1レンズ群、
(2)は第2レンズ群、 (3)は第3レンズ群、 (4)は第4
レンズ群、そして (5)は第5レンズ群に対応している。
【0070】更に、表10の下段は、実施例1の合焦用
移動カムにおける各焦点距離 (F=28.8, 35.0, 50.0, 7
0.0, 95.0, 126.0mm)の無限合焦位置(無限対応位置)
と、該合焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.0, 3.
0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )に合焦するときの回転移動量
(合焦回転量)を示している。表において、広角端(F=2
8.8 )から望遠端( F=126.0 ) への変倍回転量が10.0、
無限遠合焦位置から至近合焦位置( R= 0.80m )までの合
焦回転量が 5.5であるので、実施例1での変倍回転量と
合焦回転量との回転量比率( aF / aZ ) は、0.55とな
る。
【0071】
【表10】 実施例1 f= 28.8-126.0 ( 回転量比率:aF / aZ = 0.55 ) 実施例1の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 28.8000 35.0000 50.0000 70.0000 95.0000 126.0000 F1 98.0000 D1 9.3696 15.5678 26.0774 35.1343 42.9607 49.3378 F2 -20.2000 D2 34.5121 30.5093 24.1872 19.0594 14.7856 10.6994 F3 21.3000 D3 8.9319 9.5307 10.6727 11.7442 12.4611 13.1911 F4 -19.6000 D4 14.4820 13.8832 12.7412 11.6697 10.9528 10.2228 F5 35.5000 D5 49.8013 51.5975 55.0237 58.2383 61.1451 63.0195 実施例1に対応する合焦用移動カム形状(スプライン補間サンプル点) ANGLE (1) (2) (3) (4) (5) 1 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 2 1.5427 .0000 .0000 .0000 -.0524 .0000 3 2.2918 .0000 .0000 .0000 -.0886 .0000 4 3.0895 .0000 .0000 .0000 -.1351 .0000 5 3.7470 .0000 .0000 .0000 -.1832 .0000 6 4.8127 .0000 .0000 .0000 -.2845 .0000 7 5.5000 .0000 .0000 .0000 -.3653 .0000 8 10.0000 .0000 .0000 .0000 -1.6304 .0000 9 11.5427 .0000 .0000 .0000 -2.5438 .0000 10 12.2918 .0000 .0000 .0000 -3.1726 .0000 11 13.0895 .0000 .0000 .0000 -3.9825 .0000 12 13.7470 .0000 .0000 .0000 -4.8202 .0000 13 14.8127 .0000 .0000 .0000 -6.5859 .0000 14 15.5000 .0000 .0000 .0000 -7.9969 .0000 15 17.0000 .0000 .0000 .0000 -12.8000 .0000 実施例1の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率:aF / aZ = 0.55 ) 焦点距離 無限対応位置 撮影距離 合焦回転量 28.8mm .0000 5.00m 1.543 35.0mm 1.2900 3.00m 2.292 50.0mm 3.5900 2.00m 3.090 70.0mm 5.8700 1.50m 3.747 95.0mm 8.0500 1.00m 4.813 126.0mm 10.0000 0.80m 5.500 条件対応値(1) 1.31 条件対応値(2) 17.44 条件対応値(3) 0.55 条件対応値(4) 4.44 (広角端) 6.73 (望遠端) 条件対応値(5) 2.23 (広角端) 2.75 (望遠端) 条件対応値(6) 0.51 (広角端) 0.38 (望遠端) 次に、表10の中段に示された合焦用移動カムのサンプ
ルデータを基に、スプライン関数による補間を行なって
求めた実施例1の合焦レンズ群のカムの数値データを表
11に示した。表中において、(ANGLE) は回転方向の移
動量を、(4) は第4レンズ群の光軸方向の移動量(mm)
を、そして (F)は、回転量(ANGLE) に対応する無限遠合
焦状態における全系の焦点距離(mm)を表している。
【0072】
【表11】 実施例1の合焦レンズ群のカム数値データ 合焦用移動カム数値データ 変倍補正用移動カム数値データ ANGLE (4) F ANGLE (4) F .0000 .0000 28.8000 .0000 .0000 28.8000 .5000 -.0150 31.0655 .5000 .4718 31.0655 1.0000 -.0315 33.4949 1.0000 .9526 33.4949 1.5000 -.0506 36.1420 1.5000 1.4526 36.1420 2.0000 -.0736 39.0489 2.0000 1.9745 39.0489 2.5000 -.0998 42.2208 2.5000 2.5076 42.2208 3.0000 -.1293 45.6495 3.0000 3.0398 45.6495 3.5000 -.1639 49.3165 3.5000 3.5605 49.3165 4.0000 -.2047 53.2032 4.0000 4.0638 53.2032 4.5000 -.2520 57.3202 4.5000 4.5619 57.3202 5.0000 -.3050 61.6915 5.0000 5.0711 61.6915 5.5000 -.3653 66.3481 5.5000 5.6101 66.3481 6.0000 -.4371 71.3281 6.0000 6.2021 71.3281 6.5000 -.5225 76.6460 6.5000 6.8465 76.6460 7.0000 -.6231 82.2599 7.0000 7.4937 82.2599 7.5000 -.7404 88.1528 7.5000 8.1017 88.1528 8.0000 -.8759 94.3598 8.0000 8.6532 94.3598 8.5000 -1.0311 100.9772 8.5000 9.1531 100.9772 9.0000 -1.2076 108.2210 9.0000 9.6289 108.2210 9.5000 -1.4068 116.3987 9.5000 10.1026 116.3987 10.0000 -1.6304 126.0000 10.0000 10.5894 126.0000 10.5000 -1.8816 .0000 11.0000 -2.1712 .0000 11.5000 -2.5119 .0000 12.0000 -2.9130 .0000 12.5000 -3.3680 .0000 13.0000 -3.8822 .0000 13.5000 -4.4824 .0000 14.0000 -5.1982 .0000 14.5000 -6.0266 .0000 15.0000 -6.9341 .0000 15.5000 -7.9969 .0000 表11の左側は実施例1の合焦用移動カムの数値データ
を、表11の右側は変倍補正用移動カムの数値データを
示したものであり、合焦用移動カムの数値データと変倍
補正用移動カムの数値データの光軸方向の移動量(4)
を、回転量(ANGLE=0.0) から回転量(ANGLE=10.0)の範囲
で合成したものが、表10上段の近軸データにより計算
される第4レンズ群の移動軌跡( 図1の曲線g4)に一致
する。
【0073】従って、変倍補正用移動カム( 図1の曲線
4H) は、表10上段の近軸データから決まる第4レン
ズ群の変倍の際の移動軌跡( 図1の曲線g4)から合焦用
移動カム( 図1の曲線g4F) を減算することにより決定
されることになる。ここで図1と図2について簡単に説
明する。図1は実施例1のズームレンズの近軸的な配置
と変倍の際における移動軌跡、更に第4レンズ群の合焦
用移動カムと変倍補正用移動カムの形状を示している。
図1においてG1,G2,G3,G4,G5 はそれぞれ第1レン
ズ群、第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群、及
び第5レンズ群を示し、g1,g2,g3,g4,g5 はそれぞ
れ第1レンズ群、第2レンズ群、第3レンズ群、第4レ
ンズ群、及び第5レンズ群の変倍の際の移動軌跡を示
す。そして、g4Fとg4Hはそれぞれ第4レンズ群の合焦
用移動カムと変倍補正用移動カムの形状を示す。但し、
先に述べたように、第4レンズ群の合焦用移動カムg4F
と変倍補正用移動カムg4Hを合成したものが、第4レン
ズ群の移動軌跡g4 に一致する形状となっている。
【0074】図2は実施例1の合焦用移動カムg4Fの形
状を説明するためのものである。図において (f=28.8;R
=un)と(f=28.8;R=0.80) はそれぞれ広角端における無限
遠と至近距離( R=0.80m ) に対する合焦位置を示し、合
焦用移動カム上の座標(x;a)はそれぞれ (x;a)=(0;0)と
(x;a)=(-0.365;5.5)である。また、(f=126;R=un)と(f=1
26;R=0.80)は望遠端における無限遠と至近距離( R=0.80
m ) に対する合焦位置を示し、合焦用移動カム上の座標
(x;a) はそれぞれ(x;a)=(-1.630;10) と(x;a)=(-7.997;
15.5) である。
【0075】そして、広角から望遠への変倍に際して、
第4レンズ群は合焦用移動カムg4F上を無限遠被写体に
対しては座標(0;0) から座標(-1.630;10) まで、また至
近距離被写体に対しては座標(-0.365;5.5)から座標(-7.
997;15.5) まで移動する。従って、回転方向 (a軸方向
)には、共に10.0移動することになる。一方、無限遠配
置から至近距離被写体に合焦する場合には、第4レンズ
群は合焦用移動カムg 4F上を広角端では座標(0;0) から
座標(-0.365;5.5)まで、また望遠端では座標(-1.630;1
0) から座標(-7.997;15.5) まで移動する。従って、回
転方向 (a軸方向)には、共に 5.5移動することにな
る。これに対して光軸方向 (x軸方向 )に関しては、広
角端では-0.365、望遠端では-6.367移動することにな
る。
【0076】次に、合焦用移動カムg4Fの形状は、(f=2
8.8;R=un) 、(f=28.8;R=0.80) と、(f=126;R=un)、(f=1
26;R=0.80)の各座標を前記スプライン関数によって補間
して決定されたものであるから、合焦用移動カムg4F
傾斜(dx/da)の変化は、(f=28.8;R=0.80) のx座標の絶
対値が小さく、逆に(f=126;R=0.80)のx座標の絶対値が
大きい程より大きくなる。つまり、広角端と望遠端にお
ける、無限から至近への合焦に要する合焦レンズ群の光
軸方向の移動量ΔxWR、ΔxTRの比率(ΔxTR/ Δ
WR)が大きい程、合焦用移動カムの傾斜(dx/da)の変
化も大きくなる。
【0077】次に、実施例1の広角端( F=28.8 )、中間
( F=70.0 )、望遠端( F=126.0 ) における合焦レンズ群
の光軸方向の合焦移動量 DX(mm) 、各レンズ群の結像倍
率β K 、光軸方向に関する変換係数γx 、合焦用移動カ
ムの傾斜(dx/da)、そして回転方向に関する変換係数γ
a をそれぞれ、表12、表13、表14に示す。各表に
おいて、左側(R) は撮影距離(m) を、(ANG) は各撮影距
離に合焦するための合焦用移動カム上の回転量を、そし
て右側の 1), 2), 3), 4), 5) はそれぞれ第1レンズ
群、第2レンズ群、第3レンズ群、第4レンズ群、第5
レンズ群を表している。そして各表において、その第1
段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.
8m )に合焦するための光軸方向の合焦移動量 DX(mm) を
示している(ただし、物体側への移動を正とする)。ま
た、第2段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5,
1.0, 0.8m )に合焦した状態における各レンズ群の結像
倍率βK を、そして第3段は撮影距離( R= 10.0, 5.0,
3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )に合焦した状態における合
焦レンズ群の光軸方向に関する変換係数γx を示してい
る。更に、第4段は撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.
0, 1.5, 1.0, 0.8m)に合焦した状態に対応する合焦用移
動カム上の位置における合焦用移動カムの傾斜(dx/da)
を、第5段は、撮影距離( R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.
5, 1.0, 0.8m )に合焦した状態における合焦レンズ群の
回転方向に関する変換係数γa を示している。
【0078】
【表12】 実施例1の広角端(28.8mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.026 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.052 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.089 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.135 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.183 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.284 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.365 5) .000 実施例1の広角端(28.8mm)における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) .000 2) -.295 3) -.541 4) -4.568 5) -.403 R 10.000 ANG .840 1) -.010 2) -.291 3) -.542 4) -4.570 5) -.403 R 5.000 ANG 1.543 1) -.020 2) -.287 3) -.543 4) -4.571 5) -.403 R 3.000 ANG 2.292 1) -.035 2) -.281 3) -.545 4) -4.573 5) -.403 R 2.000 ANG 3.090 1) -.055 2) -.274 3) -.547 4) -4.575 5) -.403 R 1.500 ANG 3.747 1) -.076 2) -.266 3) -.549 4) -4.578 5) -.403 R 1.000 ANG 4.813 1) -.125 2) -.250 3) -.554 4) -4.583 5) -.403 R .800 ANG 5.500 1) -.168 2) -.238 3) -.557 4) -4.587 5) -.403 実施例1の広角端(28.8mm)における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.225 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.227 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.229 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.231 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.235 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.239 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.246 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.252 5) .000 実施例1の広角端(28.8mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.030 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.034 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.043 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.053 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.065 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.082 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.107 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.131 5) .000 実施例1の広角端(28.8mm)における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .096 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) .108 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) .138 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) .171 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) .212 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) .264 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) .348 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) .426 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.01 γaR/ γa0=4.44
【0079】
【表13】 実施例1の中間(70.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.146 5) .000 R 5.000 ANG 1.512 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.294 5) .000 R 3.000 ANG 2.255 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.496 5) .000 R 2.000 ANG 3.033 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.754 5) .000 R 1.500 ANG 3.703 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.021 5) .000 R 1.000 ANG 4.836 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.578 5) .000 R .800 ANG 5.526 1) .000 2) .000 3) .000 4) -2.019 5) .000 実施例1の中間(70.0mm)における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) .000 2) -.473 3) -.774 4) -3.044 5) -.641 R 10.000 ANG .840 1) -.010 2) -.463 3) -.780 4) -3.051 5) -.641 R 5.000 ANG 1.512 1) -.021 2) -.452 3) -.786 4) -3.059 5) -.641 R 3.000 ANG 2.255 1) -.035 2) -.438 3) -.795 4) -3.069 5) -.641 R 2.000 ANG 3.033 1) -.055 2) -.420 3) -.806 4) -3.082 5) -.641 R 1.500 ANG 3.703 1) -.077 2) -.402 3) -.817 4) -3.096 5) -.641 R 1.000 ANG 4.836 1) -.128 2) -.366 3) -.840 4) -3.124 5) -.641 R .800 ANG 5.526 1) -.173 2) -.339 3) -.859 4) -3.147 5) -.641 実施例1の中間(70.0mm)における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.390 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.409 5) .000 R 5.000 ANG 1.512 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.428 5) .000 R 3.000 ANG 2.255 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.454 5) .000 R 2.000 ANG 3.033 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.487 5) .000 R 1.500 ANG 3.703 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.521 5) .000 R 1.000 ANG 4.836 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.594 5) .000 R .800 ANG 5.526 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.652 5) .000 実施例1の中間(70.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.150 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.199 5) .000 R 5.000 ANG 1.512 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.244 5) .000 R 3.000 ANG 2.255 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.300 5) .000 R 2.000 ANG 3.033 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.366 5) .000 R 1.500 ANG 3.703 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.429 5) .000 R 1.000 ANG 4.836 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.570 5) .000 R .800 ANG 5.526 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.715 5) .000 実施例1の中間(70.0mm)における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .508 5) .000 R 10.000 ANG .840 1) .000 2) .000 3) .000 4) .677 5) .000 R 5.000 ANG 1.512 1) .000 2) .000 3) .000 4) .836 5) .000 R 3.000 ANG 2.255 1) .000 2) .000 3) .000 4) 1.037 5) .000 R 2.000 ANG 3.033 1) .000 2) .000 3) .000 4) 1.278 5) .000 R 1.500 ANG 3.703 1) .000 2) .000 3) .000 4) 1.512 5) .000 R 1.000 ANG 4.836 1) .000 2) .000 3) .000 4) 2.050 5) .000 R .800 ANG 5.526 1) .000 2) .000 3) .000 4) 2.610 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.08 γaR/ γa0=5.14
【0080】
【表14】 実施例1の望遠端(126.0mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG .855 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.452 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.913 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.542 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) -2.352 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.190 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.956 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) -6.367 5) .000 実施例1の望遠端(126.0mm) における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) -.000 2) -.710 3) -.890 4) -2.626 5) -.775 R 10.000 ANG .855 1) -.010 2) -.686 3) -.908 4) -2.649 5) -.775 R 5.000 ANG 1.543 1) -.021 2) -.663 3) -.927 4) -2.673 5) -.775 R 3.000 ANG 2.292 1) -.036 2) -.632 3) -.952 4) -2.705 5) -.775 R 2.000 ANG 3.090 1) -.056 2) -.595 3) -.985 4) -2.746 5) -.775 R 1.500 ANG 3.747 1) -.078 2) -.559 3) -1.019 4) -2.789 5) -.775 R 1.000 ANG 4.813 1) -.130 2) -.491 3) -1.092 4) -2.879 5) -.775 R .800 ANG 5.500 1) -.176 2) -.442 3) -1.150 4) -2.951 5) -.775 実施例1の望遠端(126.0mm) における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.543 5) .000 R 10.000 ANG .855 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.617 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.692 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.795 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) -3.931 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.073 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.380 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) -4.632 5) .000 実施例1の望遠端(126.0mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.472 5) .000 R 10.000 ANG .855 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.598 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.752 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) -.918 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.136 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.430 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) -1.827 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) -2.431 5) .000 実施例1の望遠端(126.0mm) における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) 1.674 5) .000 R 10.000 ANG .855 1) .000 2) .000 3) .000 4) 2.161 5) .000 R 5.000 ANG 1.543 1) .000 2) .000 3) .000 4) 2.775 5) .000 R 3.000 ANG 2.292 1) .000 2) .000 3) .000 4) 3.484 5) .000 R 2.000 ANG 3.090 1) .000 2) .000 3) .000 4) 4.466 5) .000 R 1.500 ANG 3.747 1) .000 2) .000 3) .000 4) 5.826 5) .000 R 1.000 ANG 4.813 1) .000 2) .000 3) .000 4) 8.003 5) .000 R .800 ANG 5.500 1) .000 2) .000 3) .000 4) 11.259 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.31 γaR/ γa0=6.73 上記表12、表13、表14から、各焦点距離共に光軸
方向に関する変換係数γx の大きさは、撮影距離が至近
距離に近づくほど増加し、合焦用移動カムの傾斜(dx/d
a)も増加しているが、その傾斜の変化の度合いは、回転
量比率( aF /aZ ) を 1.0に設定した表3、表4、表
5に比較して小さくなっている。従って、変換係数γx
と合焦用移動カムの傾斜(dx/da)の積として定義される
回転方向に関する変換係数γa の増加の度合いは、合焦
用移動カムの傾斜(dx/da)の影響で、特開平5-142475号
公報の実施例のように回転量比率( aF / aZ ) を 1.0
に設定した場合よりも、小さくなっていることがわか
る。
【0081】表12、表13、表14から、回転方向に
関する変換係数γa の無限遠合焦位置から至近合焦位置
までの変化率は、広角端( F=28.8 )で 4.44 倍、中間(
F=70.0 )で 5.14 倍、望遠端( F=126.0 ) で 6.73 倍と
なっている。実施例1において変換係数γa の変化によ
るフォーカス領域の分割数Nを (a)式を用いて計算し、
特開平5-142475号公報の実施例のように回転量比率( a
F / aZ ) を 1.0に設定した場合と比較すると、広角
端、中間、望遠端での分割数NW , NM , NT はそれぞ
れ以下のような値となる。
【0082】回転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定し
た場合 NW >14.6 NM >16.1 NT >16.9 実施例1 NW > 8.2 NM > 9.0 NT >10.5 従って、特開平5-142475号公報の実施例のように回転量
比率( aF / aZ ) を1.0に設定した場合に比較して、
分割数が小さくなっていることがわかる。
【0083】以上のように、本発明による実施例1のズ
ームレンズにおいては、回転方向に関する変換係数γa
の無限遠合焦位置から至近合焦位置までの変化率が、特
開平5-142475号公報の実施例のように回転量比率( aF
/ aZ ) を 1.0に設定した場合に比較して小さくなって
いるために、変換係数γa と補正係数μとのデータ数を
軽減し記憶容量を抑えることが可能となる。
【0084】次に、実施例1の広角端( F=28.8 )、中間
( F=70.0 )、望遠端( F=126.0 ) において、変換係数K
a と補正係数μを計算した結果を表15、表16、表1
7に示す。表中、(R) は被写体距離(m) を、(ANG) は合
焦用移動カムの無限遠対応位置からの合焦回転量を、
(r) は回転方向の変換係数γa 、(rs)は変換係数Ka
そして、(bf)はデフォーカス量(mm)、(l) は補正係数μ
を示している。各表はそれぞれマトリックス構造になっ
ており、(POS) で示される縦方向の8列は被写体位置(
R= 10.0, 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )を、(R,ANG
LE) の組で示される横方向4組は合焦レンズ群のレンズ
配置を示している。
【0085】つまり、各表の上側2段の第1組目、つま
り第3列と第4列での合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)=
( 0.0 ,0.0 )であり、無限対応位置にあることを示して
いる。従って、第1段の第3列目(r) は合焦レンズ群が
無限遠被写体に合焦しているときの回転方向の変換係数
γa の値を示し、第4列目(rs)は合焦レンズ群が無限遠
被写体に合焦している状態から、左側に示される被写体
距離に合焦するときの変換係数Ka の値を示している。
更に、第2段の第3列目(bf)は合焦レンズ群位置が無限
遠対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離にあ
る場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBfを表
し、第4列目(l) は合焦レンズ群が無限遠被写体に合焦
している状態から、左側に示される被写体距離に合焦す
るときの補正係数μの値を示している。
【0086】同様に、各表の下側2段の第4組目、つま
り第9列と第10列での合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)
=( 0.80 , 5.5 )であり、至近合焦( R=0.80m ) 対応位
置にあることを示している。従って、第3段の第9列目
(r) は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80m ) 被写体に合
焦しているときの回転方向の変換係数γa の値を示し、
第10列目(rs)は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80m )
被写体に合焦している状態から、左側に示される被写体
距離に合焦するときの変換係数Ka の値を示している。
更に、第4段の第9列目(bf)は合焦レンズ群位置が至近
対応位置で、被写体が左側に示される被写体距離にある
場合の所定の結像位置からのデフォーカス量ΔBfを表
し、第10列目(l) は合焦レンズ群が至近距離( R=0.80
m ) 被写体に合焦している状態から、左側に示される被
写体距離に合焦するときの補正係数μの値を示してい
る。
【0087】前述したように、回転方向の変換係数Ka
は、Ka =ΔBf/ Δa(但しΔa:合焦回転量)によ
り、また補正係数μはμ=ΔBf/(1−Ka / γa ) によ
り計算されるので、例えば表15において、合焦レンズ
群が無限遠被写体に合焦している状態から、被写体距離
( R=0.80m ) に合焦するときの変換係数Ka の値( 第1
段目の8行4列:0.214 ) は、ΔBf=1.18, Δa=5.5
を用いて、Ka =1.18/5.5=0.214 と計算される。ま
た、補正係数μの値( 第2段目の8行4列:−0.95)
は、ΔBf=1.18, Ka =0.214, γa =0.096 を用いて
μ=−0.95と計算される。
【0088】
【表15】 実施例1の広角端(28.8mm)における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r)と 補正係数μ:(l) f= 28.8mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 .840 5.000 1.543 3.000 2.292 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .096 .000 .100 .110 .125 2 10.000 .100 .108 .000 .122 .139 3 5.000 .110 .122 .138 .000 .156 4 3.000 .125 .139 .156 .171 .000 5 2.000 .141 .157 .173 .188 6 1.500 .158 .175 .192 .210 7 1.000 .191 .210 .229 .251 8 .800 .214 .235 .256 .279 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.08 -1.08 -.17 -.83 -.29 -1.07 2 10.000 .08 -1.91 .00 .00 -.09 -.72 -.20 -1.10 3 5.000 .17 -1.15 .09 -.69 .00 .00 -.12 -1.34 4 3.000 .29 -.94 .20 -.71 .12 -.91 .00 .00 5 2.000 .44 -.91 .35 -.79 .27 -1.07 .15 -1.43 6 1.500 .59 -.91 .51 -.83 .42 -1.09 .31 -1.32 7 1.000 .92 -.92 .84 -.89 .75 -1.13 .63 -1.34 8 .800 1.18 -.95 1.10 -.93 1.01 -1.19 .90 -1.41 (R,ANGLE)= 2.000 3.090 1.500 3.747 1.000 4.813 .800 5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .141 .158 .192 .216 2 10.000 .157 .175 .211 .236 3 5.000 .173 .192 .230 .257 4 3.000 .189 .210 .252 .280 5 2.000 .211 .000 .237 .281 .310 6 1.500 .237 .264 .000 .308 .338 7 1.000 .281 .308 .348 .000 .382 8 .800 .309 .337 .382 .426 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.44 -1.32 -.59 -1.48 -.92 -2.05 -1.19 -2.40 2 10.000 -.35 -1.36 -.51 -1.51 -.84 -2.12 -1.10 -2.48 3 5.000 -.27 -1.46 -.42 -1.55 -.75 -2.22 -1.02 -2.56 4 3.000 -.15 -1.39 -.31 -1.50 -.64 -2.30 -.90 -2.63 5 2.000 .00 .00 -.16 -1.50 -.48 -2.51 -.75 -2.75 6 1.500 .16 -1.31 .00 .00 -.33 -2.86 -.59 -2.85 7 1.000 .48 -1.48 .33 -1.98 .00 .00 -.26 -2.56 8 .800 .75 -1.61 .59 -2.15 .26 -2.74 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=2.23 KaR/ γaR=0.51
【0089】
【表16】 実施例1の中間(70.0mm)における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r)と 補正係数μ:(l) f= 70.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 .840 5.000 1.512 3.000 2.255 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .508 .000 .590 .664 .754 2 10.000 .589 .677 .000 .755 .850 3 5.000 .662 .754 .835 .000 .935 4 3.000 .750 .847 .933 1.037 .000 5 2.000 .851 .954 1.044 1.153 6 1.500 .947 1.054 1.148 1.262 7 1.000 1.129 1.245 1.347 1.471 8 .800 1.271 1.397 1.508 1.643 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.50 -3.87 -1.00 -4.90 -1.70 -6.22 2 10.000 .50 -3.08 .00 .00 -.51 -5.29 -1.20 -6.66 3 5.000 1.00 -3.30 .51 -4.45 .00 .00 -.69 -7.01 4 3.000 1.69 -3.54 1.20 -4.77 .69 -5.92 .00 .00 5 2.000 2.58 -3.81 2.09 -5.11 1.59 -6.34 .90 -8.05 6 1.500 3.51 -4.05 3.02 -5.41 2.52 -6.71 1.83 -8.45 7 1.000 5.46 -4.46 4.97 -5.92 4.48 -7.30 3.80 -9.09 8 .800 7.02 -4.67 6.54 -6.15 6.05 -7.51 5.37 -9.21 (R,ANGLE)= 2.000 3.033 1.500 3.703 1.000 4.836 .800 5.526 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .858 .956 1.142 1.287 2 10.000 .959 1.062 1.258 1.412 3 5.000 1.049 1.155 1.359 1.522 4 3.000 1.156 1.267 1.481 1.655 5 2.000 1.278 .000 1.394 1.620 1.811 6 1.500 1.391 1.510 .000 1.752 1.964 7 1.000 1.613 1.748 2.048 .000 2.314 8 .800 1.802 1.958 2.312 2.612 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -2.60 -7.91 -3.54 -9.64 -5.52 -12.49 -7.11 -14.02 2 10.000 -2.10 -8.44 -3.04 -10.24 -5.03 -13.03 -6.62 -14.40 3 5.000 -1.59 -8.88 -2.53 -10.76 -4.52 -13.43 -6.11 -14.63 4 3.000 -.90 -9.38 -1.83 -11.37 -3.82 -13.79 -5.41 -14.78 5 2.000 .00 .00 -.93 -12.11 -2.92 -13.96 -4.51 -14.72 6 1.500 .93 -10.52 .00 .00 -1.98 -13.75 -3.58 -14.44 7 1.000 2.91 -11.10 1.98 -12.59 .00 .00 -1.60 -13.98 8 .800 4.49 -10.96 3.57 -12.04 1.60 -12.37 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=2.50 KaR/ γaR=0.49
【0090】
【表17】 実施例1の望遠端(126.0mm) における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r) と補正係数μ:(l) f=126.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 .855 5.000 1.543 3.000 2.292 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 1.675 .000 1.897 2.147 2.471 2 10.000 1.889 2.163 .000 2.454 2.813 3 5.000 2.132 2.447 2.777 .000 3.143 4 3.000 2.450 2.801 3.138 3.486 .000 5 2.000 2.812 3.188 3.535 3.922 6 1.500 3.192 3.607 3.993 4.456 7 1.000 3.988 4.488 4.959 5.548 8 .800 4.602 5.165 5.698 6.367 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.62 -13.15 -3.31 -14.59 -5.66 -19.44 2 10.000 1.62 -12.66 .00 .00 -1.69 -14.50 -4.04 -20.91 3 5.000 3.29 -12.06 1.68 -12.85 .00 .00 -2.35 -23.90 4 3.000 5.62 -12.13 4.02 -13.66 2.35 -18.05 .00 .00 5 2.000 8.69 -12.80 7.12 -15.04 5.47 -20.02 3.13 -25.02 6 1.500 11.96 -13.21 10.43 -15.64 8.80 -20.10 6.48 -23.31 7 1.000 19.19 -13.90 17.76 -16.53 16.22 -20.63 13.98 -23.65 8 .800 25.31 -14.48 23.99 -17.29 22.55 -21.43 20.43 -24.72 (R,ANGLE)= 2.000 3.090 1.500 3.747 1.000 4.813 .800 5.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 2.831 3.193 3.881 4.326 2 10.000 3.195 3.591 4.345 4.825 3 5.000 3.533 3.964 4.783 5.298 4 3.000 3.914 4.416 5.337 5.898 5 2.000 4.468 .000 5.075 6.100 6.705 6 1.500 5.111 5.827 .000 6.863 7.502 7 1.000 6.335 7.082 7.993 .000 9.032 8 .800 7.242 8.061 9.421 11.264 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -8.75 -23.87 -11.97 -26.47 -18.68 -36.31 -23.79 -38.63 2 10.000 -7.14 -25.06 -10.39 -27.07 -17.19 -37.67 -22.41 -39.21 3 5.000 -5.46 -26.11 -8.74 -27.33 -15.64 -38.95 -20.96 -39.58 4 3.000 -3.12 -25.19 -6.43 -26.55 -13.45 -40.48 -18.92 -39.71 5 2.000 .00 .00 -3.34 -25.88 -10.51 -44.39 -16.16 -39.93 6 1.500 3.36 -23.34 .00 .00 -7.31 -51.75 -13.15 -39.37 7 1.000 10.92 -26.12 7.55 -35.03 .00 .00 -6.21 -31.33 8 .800 17.46 -28.12 14.13 -36.85 6.48 -36.26 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=2.75 KaR/ γaR=0.38 上記表15、表16、表17において、あるレンズ配置
( 例えば無限遠合焦配置) における変換係数Ka : (rs)
の変化( 例えば第1段の4列目 )に着目すると、先に検
討した特開平5-142475号公報の実施例のように回転量比
率( aF / aZ) を 1.0に設定した場合におけるKa
変化( 表6,表7,表8) に比較して、その変化率が小
さくなっていることがわかる。
【0091】つまり、実施例1においては合焦回転量Δ
aが、特開平5-142475号公報の実施例のように回転量比
率( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合に比較して、至
近被写体よりも無限遠被写体側で相対的に小さくなって
いることを示している。実際に表1と表10において、
無限遠合焦位置から至近距離の被写体に合焦するときの
合焦回転量と被写体距離( R=5.0m )に合焦するときの合
焦回転量の比率を求めると、回転量比率( aF / aZ )
を 1.0に設定した場合では4.296/10.0=0.430、一方、実
施例1では 1.543/5.5=0.281となる。このように、本発
明の如き構成の合焦用移動カムを用いると、合焦回転量
Δaが無限遠被写体側で相対的により小さくなるため
に、変換係数Ka は無限遠被写体側で相対的に大きくな
って、結果的に回転方向の変換係数Ka の変化を従来に
比較して小さくすることが可能となる。
【0092】特開平5-142475号公報の実施例のように回
転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合と、回転
量比率( aF / aZ ) を 0.55 に設定した本発明の実施
例1とに関して、広角端( F=28.8 )、中間( F=70.0 )、
望遠端( F=126.0 ) における無限遠合焦配置と至近合焦
配置のときのγa に対するKa の変化率を計算すると以
下のようになる。
【0093】 回転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合 無限配置 Ka0/ γa0 至近配置 KaR/ γaR 広角( F=28.8 ) 4.76 0.34 中間( F=70.0 ) 5.78 0.31 望遠( F=126.0 ) 6.58 0.28 実施例1 無限配置 Ka0/ γa0 至近配置 KaR/ γaR 広角( F=28.8 ) 2.23 0.51 中間( F=70.0 ) 2.50 0.49 望遠( F=126.0 ) 2.75 0.38 このように本発明においては、従来例に比較してγa
対するKa の変化が小さく、Ka =γa ( 1 −ΔBf/
μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を小さくできる
ので、デフォーカス量ΔBfに比較して補正係数μの値を
大きくできると同時に補正係数μの変化も小さくするこ
とが可能となる。
【0094】従って、あるレンズ配置領域に対して、唯
一組の変換係数γa と補正係数μとを設定した場合にも
γa とμにより計算される変換係数Ka 、或いは実際の
合焦駆動量Δaの誤差を軽減することができる。そこで
次に、特開平5-142475号公報の実施例のように回転量比
率( aF / aZ) を 1.0に設定した場合と、回転量比率
( aF / aZ ) を 0.55 に設定した本発明の実施例1と
に関して、広角端( F=28.8 )、中間( F=70.0 )、望遠端
( F=126.0 ) において無限遠合焦レンズ配置から至近距
離被写体に合焦する場合と、至近合焦レンズ配置から無
限遠被写体に合焦する場合との駆動量を、Δa=ΔBf/
a ( 1−ΔBf/ μ)]から算出して、本来の駆動量と
の誤差を計算してみると以下のような値になる。但し、
無限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦する場
合の補正係数μの値は被写体距離( POS-5 ) での値を、
そして至近合焦レンズ配置から無限遠被写体に合焦する
場合の補正係数μの値は被写体距離( POS-4 )での値を
採用した。
【0095】 回転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合 無限配置→至近合焦 至近配置→無限合焦 広角( F=28.8 ) -8.7% -26.3% 中間( F=70.0 ) -13.2% -23.4% 望遠( F=126.0 ) -14.1% -28.7% 実施例1 無限配置→至近合焦 至近配置→無限合焦 広角( F=28.8 ) -2.7% -7.2% 中間( F=70.0 ) -12.0% -5.1% 望遠( F=126.0 ) -7.7% -4.2% 以上のように、あるレンズ配置領域に対して唯一組の変
換係数γa と補正係数μとを設定しても、γa とμによ
り計算される変換係数Ka と合焦駆動量Δaの誤差は従
来に比較して小さくなり、精度の高い合焦が可能とな
る。
【0096】次に、実施例1のズームレンズにおいて、
精度の良いオートフォーカスだけでなく、所謂マニュア
ルフォーカスが可能になっているかを検討する。表18
は、実施例1の合焦用移動カム(表10中段)を用いて
マニュアルフォーカスをする際の合焦回転量(ANGLE D
A)、及びこの合焦回転量に対応する合焦レンズ群の光軸
方向の移動量 DX(mm) 、更にこの光軸方向の移動量(DX)
を与えたときの結像点の変位量 Bf(mm) を示している。
【0097】表18の上段は焦点距離( F= 28.8, 35.
0, 50.0, 70.0, 95.0, 126.0mm)の各変倍状態における
撮影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )に対応
する結像点の変位量(Bf)を示し、中段は撮影距離( R=
5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m)に対して最適な合焦が
なされるのに必要な合焦回転量(ANGLE DA)を示してい
る。尚、この合焦回転量は、広角端と望遠端において結
像点の変位が無くなるような値を選定したものである。
また、下段は各合焦回転量(ANGLE DA)に対応する各レン
ズ群の光軸方向の移動量(DX)の値を、焦点距離( F= 2
8.8, 35.0, 50.0, 70.0, 95.0, 126.0mm)の各変倍状態
における撮影距離( R= 5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m
)の各場合について示している。下段において(F) は全
系の焦点距離(mm)、また(R) は撮影距離(m) を示し、(D
X)は右から順に第1レンズ群、第2レンズ群、第3レン
ズ群、第4レンズ群、及び第5レンズ群の光軸方向の移
動量(mm)を示している。尚、光軸方向の移動量は、物体
側へ移動する場合を正の値としている。
【0098】
【表18】 実施例1の結像点の変位量 Bf(mm) と合焦移動量 DX(mm) 0.80m 1.00m 1.50m 2.00m 3.00m 5.00m F 28.800 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 35.000 Bf -.011 .015 .004 .000 .006 .000 F 50.000 Bf -.035 -.001 .019 .030 .038 .015 F 70.000 Bf .068 .047 -.067 -.073 -.038 -.026 F 95.000 Bf -.007 .052 -.020 -.019 -.041 -.085 F 126.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA 5.500 4.813 3.747 3.090 2.292 1.543 F 28.800 DX .000 .000 .000 -.365 .000 R 0.80m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.537 .000 R 0.80m F 50.000 DX .000 .000 .000 -1.071 .000 R 0.80m F 70.000 DX .000 .000 .000 -2.001 .000 R 0.80m F 95.000 DX .000 .000 .000 -3.658 .000 R 0.80m F 126.000 DX .000 .000 .000 -6.367 .000 R 0.80m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.284 .000 R 1.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.411 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.829 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -1.565 .000 R 1.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -2.843 .000 R 1.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -4.956 .000 R 1.00m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.183 .000 R 1.50m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.267 .000 R 1.50m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.530 .000 R 1.50m F 70.000 DX .000 .000 .000 -1.040 .000 R 1.50m F 95.000 DX .000 .000 .000 -1.853 .000 R 1.50m F 126.000 DX .000 .000 .000 -3.190 .000 R 1.50m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.135 .000 R 2.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.198 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.386 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -.775 .000 R 2.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -1.370 .000 R 2.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -2.352 .000 R 2.00m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.089 .000 R 3.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.128 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.248 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -.507 .000 R 3.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -.908 .000 R 3.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -1.542 .000 R 3.00m F 28.800 DX .000 .000 .000 -.052 .000 R 5.00m F 35.000 DX .000 .000 .000 -.077 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .000 .000 -.149 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .000 .000 -.301 .000 R 5.00m F 95.000 DX .000 .000 .000 -.556 .000 R 5.00m F 126.000 DX .000 .000 .000 -.913 .000 R 5.00m 表18から、それぞれの焦点距離、撮影距離で結像点の
変位量が極めて小さく、いかなる変倍状態、撮影距離に
対しても充分に焦点深度内に収まっており、所謂マニュ
アルフォーカスが可能になっていることが明らかであ
る。 〔実施例2〕実施例2は正負正負正の5群構成で負の第
2レンズ群により合焦を行うズームレンズであり、広角
端( F=28.8 )から望遠端( F=131.0 ) への変倍回転量と
無限遠合焦位置から至近合焦位置( R= 0.80m )までの合
焦回転量との回転量比率( a F / aZ ) を 0.75 に設定
したものである。
【0099】実施例2の光学系の近軸的な諸データと合
焦用移動カムの形状を規定するデータを表19に示す。
表19の上段は、実施例2に対応する光学系の各レンズ
群の焦点距離と6つの変倍状態( 焦点距離F= 28.8(1-P
OS), 35.0(2-POS), 50.0(3-POS), 70.0(4-POS), 105.0m
m(5-POS), 131.0mm(6-POS)) に関する主点間隔データを
示してある。
【0100】表19の中段は、実施例2の合焦に関与す
る第2レンズ群の合焦用移動カムの形状を、回転方向の
移動量aと光軸方向の移動量xに関するスプライン関数
で表現する場合の、スプライン用サンプルデータを示し
ている。ここで、 (1)は第1レンズ群、 (2)は第2レン
ズ群、 (3)は第3レンズ群、 (4)は第4レンズ群、そし
て (5)は第5レンズ群に対応している。
【0101】更に表19の下段は、実施例2の合焦用移
動カムにおける各焦点距離( F= 28.8, 35.0, 50.0, 7
0.0, 105.0, 131.0mm) の無限合焦位置(無限対応位
置)と、該合焦用移動カムを用いて各撮影距離( R= 5.
0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )に合焦するときの回転
移動量(合焦回転量)を示してある。表において、広角
端(F=28.8 )から望遠端( F=131.0 ) への変倍回転量が1
0.0、無限遠合焦位置から至近合焦位置( R= 0.80m )ま
での合焦回転量が 7.5であるので、実施例2での変倍回
転量と合焦回転量との回転量比率( aF / aZ ) は 0.7
5 となる。
【0102】
【表19】 実施例2 f= 28.8-131.0 ( 回転量比率:aF / aZ = 0.75 ) 実施例2の各レンズ群の焦点距離と主点間隔 1-POS 2-POS 3-POS 4-POS 5-POS 6-POS F 28.8000 35.0000 50.0000 70.0000 105.0000 131.0000 F1 77.2000 D1 10.3313 15.1893 23.5104 30.7072 38.5116 42.3545 F2 -14.7000 D2 27.6049 24.9667 20.7775 17.3207 13.3359 11.0136 F3 21.3000 D3 6.0146 7.0237 8.9018 10.6018 12.3379 13.0291 F4 -37.0000 D4 9.0353 8.0262 6.1481 4.4481 2.7120 2.0208 F5 60.0000 D5 50.6898 52.5061 55.8867 58.9468 62.0719 63.3160 実施例2に対応する合焦用移動カム形状(スプライン補間サンプル点) ANGLE (1) (2) (3) (4) (5) 1 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 .0000 2 2.5416 .0000 .1038 .0000 .0000 .0000 3 3.5918 .0000 .1740 .0000 .0000 .0000 4 4.6092 .0000 .2632 .0000 .0000 .0000 5 5.4239 .0000 .3538 .0000 .0000 .0000 6 6.7186 .0000 .5397 .0000 .0000 .0000 7 7.5000 .0000 .6835 .0000 .0000 .0000 8 10.0000 .0000 1.3493 .0000 .0000 .0000 9 12.5416 .0000 2.4807 .0000 .0000 .0000 10 13.5918 .0000 3.0742 .0000 .0000 .0000 11 14.6092 .0000 3.7117 .0000 .0000 .0000 12 15.4239 .0000 4.2697 .0000 .0000 .0000 13 16.7186 .0000 5.2286 .0000 .0000 .0000 14 17.5000 .0000 5.8545 .0000 .0000 .0000 15 20.0000 .0000 8.2500 .0000 .0000 .0000 実施例2の変倍回転量と合焦回転量 ( 回転量比率:aF / aZ = 0.75 ) 焦点距離 無限対応位置 撮影距離 合焦回転量 28.8mm .0000 5.00m 2.542 35.0mm 0.8015 3.00m 3.592 50.0mm 2.4118 2.00m 4.609 70.0mm 4.2101 1.50m 5.424 105.0mm 7.3192 1.00m 6.719 131.0mm 10.0000 0.80m 7.500 条件対応値(1) 1.76 条件対応値(2) 6.59 条件対応値(3) 0.75 条件対応値(4) 6.25 (広角端) 4.23 (望遠端) 条件対応値(5) 2.92 (広角端) 4.47 (望遠端) 条件対応値(6) 0.43 (広角端) 0.39 (望遠端) 次に,表19の中段に示された合焦用移動カムのサンプ
ルデータを基に、スプライン関数による補間を行なって
求めた実施例2の合焦レンズ群のカムの数値データを表
20に示す。但し、表中の各記号の意味は実施例1と同
じである。
【0103】
【表20】 実施例2の合焦レンズ群のカム数値データ 合焦用移動カム数値データ 変倍補正用移動カム数値データ ANGLE (2) F ANGLE (2) F .0000 .0000 28.8000 .0000 .0000 28.8000 .5000 .0165 32.5682 .5000 -.5738 32.5682 1.0000 .0340 36.6673 1.0000 -1.0051 36.6673 1.5000 .0533 41.0965 1.5000 -1.3271 41.0965 2.0000 .0755 45.8495 2.0000 -1.5692 45.8495 2.5000 .1014 50.9157 2.5000 -1.7573 50.9157 3.0000 .1319 56.2691 3.0000 -1.9131 56.2691 3.5000 .1671 61.8430 3.5000 -2.0535 61.8430 4.0000 .2070 67.5683 4.0000 -2.1922 67.5683 4.5000 .2524 73.3649 4.5000 -2.3393 73.3649 5.0000 .3044 79.1609 5.0000 -2.5020 79.1609 5.5000 .3632 84.9148 5.5000 -2.6842 84.9148 6.0000 .4293 90.5921 6.0000 -2.8878 90.5921 6.5000 .5040 96.1493 6.5000 -3.1138 96.1493 7.0000 .5886 101.5829 7.0000 -3.3632 101.5829 7.5000 .6835 106.9179 7.5000 -3.6365 106.9179 8.0000 .7887 112.1347 8.0000 -3.9323 112.1347 8.5000 .9058 117.1701 8.5000 -4.2485 117.1701 9.0000 1.0370 121.9832 9.0000 -4.5837 121.9832 9.5000 1.1841 126.5510 9.5000 -4.9369 126.5510 10.0000 1.3493 131.0000 10.0000 -5.3145 131.0000 10.5000 1.5343 .0000 11.0000 1.7385 .0000 11.5000 1.9611 .0000 12.0000 2.2015 .0000 12.5000 2.4585 .0000 13.0000 2.7316 .0000 13.5000 3.0197 .0000 14.0000 3.3223 .0000 14.5000 3.6401 .0000 15.0000 3.9744 .0000 15.5000 4.3237 .0000 16.0000 4.6862 .0000 16.5000 5.0610 .0000 17.0000 5.4478 .0000 17.5000 5.8545 .0000 表20の左側は実施例2の合焦用移動カムの数値データ
を、表20の右側は変倍補正用移動カムの数値データを
示したものであり、合焦用移動カムの数値データと変倍
補正用移動カムの数値データの光軸方向の移動量(2)
を、回転量(ANGLE=0.0) から回転量(ANGLE=10.0)の範囲
で合成したものが、表19上段の近軸データにより計算
される第2レンズ群の移動軌跡に一致する。
【0104】次に、実施例2の広角端( F=28.8 )、中間
( F=70.0 )、望遠端( F=131.0 ) における合焦レンズ群
の光軸方向の合焦移動量 DX(mm) 、各レンズ群の結像倍
率β K 、光軸方向に関する変換係数γx 、合焦用移動カ
ムの傾斜(dx/da)、そして回転方向に関する変換係数γ
a をそれぞれ、表21、表22、表23に示した。各表
の構成と記号の意味は実施例1と同じである。
【0105】
【表21】 実施例2の広角端(28.8mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.459 1) .000 2) .052 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) .104 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) .174 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) .263 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) .354 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) .540 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) .684 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の広角端(28.8mm)における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) .000 2) -.282 3) -.847 4) 10.073 5) .155 R 10.000 ANG 1.459 1) -.008 2) -.278 3) -.847 4) 10.073 5) .155 R 5.000 ANG 2.542 1) -.016 2) -.275 3) -.847 4) 10.073 5) .155 R 3.000 ANG 3.592 1) -.027 2) -.270 3) -.847 4) 10.073 5) .155 R 2.000 ANG 4.609 1) -.042 2) -.264 3) -.847 4) 10.073 5) .155 R 1.500 ANG 5.424 1) -.059 2) -.258 3) -.847 4) 10.073 5) .155 R 1.000 ANG 6.719 1) -.094 2) -.245 3) -.847 4) 10.073 5) .155 R .800 ANG 7.500 1) -.125 2) -.235 3) -.847 4) 10.073 5) .155 実施例2の広角端(28.8mm)における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) 1.614 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.459 1) .000 2) 1.617 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) 1.621 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) 1.625 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) 1.631 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) 1.636 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) 1.648 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) 1.656 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の広角端(28.8mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .033 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.459 1) .000 2) .041 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) .057 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) .077 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) .100 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) .122 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) .168 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) .200 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の広角端(28.8mm)における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .053 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.459 1) .000 2) .066 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) .092 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) .125 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) .163 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) .200 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) .277 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) .331 3) .000 4) .000 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.03 γaR/ γa0=6.25
【0106】
【表22】 実施例2の中間(70.0mm)における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.467 1) .000 2) .160 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.529 1) .000 2) .318 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.605 1) .000 2) .523 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.651 1) .000 2) .774 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.475 1) .000 2) 1.018 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.738 1) .000 2) 1.491 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) 1.835 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の中間(70.0mm)における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) .000 2) -.462 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 R 10.000 ANG 1.467 1) -.008 2) -.451 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 R 5.000 ANG 2.529 1) -.016 2) -.441 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 R 3.000 ANG 3.605 1) -.028 2) -.427 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 R 2.000 ANG 4.651 1) -.043 2) -.410 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 R 1.500 ANG 5.475 1) -.059 2) -.393 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 R 1.000 ANG 6.738 1) -.096 2) -.361 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 R .800 ANG 7.500 1) -.129 2) -.338 3) -1.216 4) 91.883 5) .018 実施例2の中間(70.0mm)における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) 3.024 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.467 1) .000 2) 3.062 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.529 1) .000 2) 3.099 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.605 1) .000 2) 3.145 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.651 1) .000 2) 3.200 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.475 1) .000 2) 3.251 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.738 1) .000 2) 3.345 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) 3.408 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の中間(70.0mm)における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .090 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.467 1) .000 2) .130 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.529 1) .000 2) .169 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.605 1) .000 2) .213 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.651 1) .000 2) .269 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.475 1) .000 2) .325 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.738 1) .000 2) .423 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) .478 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の中間(70.0mm)における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .271 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.467 1) .000 2) .398 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.529 1) .000 2) .523 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.605 1) .000 2) .670 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.651 1) .000 2) .860 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.475 1) .000 2) 1.058 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.738 1) .000 2) 1.416 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) 1.629 3) .000 4) .000 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.13 γaR/ γa0=6.01
【0107】
【表23】 実施例2の望遠端(131.0mm) における光軸方向の合焦移動量 DX(mm) R .000 ANG .000 1) .000 2) .000 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.504 1) .000 2) .614 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) 1.131 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) 1.725 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) 2.362 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) 2.920 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) 3.879 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) 4.505 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の望遠端(131.0mm) における各レンズ群の結像倍率βK R .000 ANG .000 1) .000 2) -.730 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 R 10.000 ANG 1.504 1) -.008 2) -.688 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 R 5.000 ANG 2.542 1) -.016 2) -.653 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 R 3.000 ANG 3.592 1) -.028 2) -.612 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 R 2.000 ANG 4.609 1) -.043 2) -.569 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 R 1.500 ANG 5.424 1) -.060 2) -.531 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 R 1.000 ANG 6.719 1) -.098 2) -.466 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 R .800 ANG 7.500 1) -.131 2) -.423 3) -1.407 4)-29.909 5) -.055 実施例2の望遠端(131.0mm) における光軸方向に関する変換係数γx R .000 ANG .000 1) .000 2) 2.528 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.504 1) .000 2) 2.848 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) 3.104 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) 3.380 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) 3.657 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) 3.883 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) 4.235 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) 4.439 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の望遠端(131.0mm) における合焦用移動カムの傾斜 dx/da R .000 ANG .000 1) .000 2) .350 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.504 1) .000 2) .464 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) .533 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) .596 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) .659 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) .708 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) .771 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) .843 3) .000 4) .000 5) .000 実施例2の望遠端(131.0mm) における回転方向に関する変換係数γa R .000 ANG .000 1) .000 2) .885 3) .000 4) .000 5) .000 R 10.000 ANG 1.504 1) .000 2) 1.320 3) .000 4) .000 5) .000 R 5.000 ANG 2.542 1) .000 2) 1.655 3) .000 4) .000 5) .000 R 3.000 ANG 3.592 1) .000 2) 2.014 3) .000 4) .000 5) .000 R 2.000 ANG 4.609 1) .000 2) 2.411 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.500 ANG 5.424 1) .000 2) 2.750 3) .000 4) .000 5) .000 R 1.000 ANG 6.719 1) .000 2) 3.266 3) .000 4) .000 5) .000 R .800 ANG 7.500 1) .000 2) 3.742 3) .000 4) .000 5) .000 条件対応値 γxR/ γx0=1.76 γaR/ γa0=4.23 表21、表22、表23から、各焦点距離共に光軸方向
に関する変換係数γxと合焦用移動カムの傾斜(dx/da)
は共に、撮影距離が至近距離に近づくほど増加している
ことがわかる。従って、変換係数γx と合焦用移動カム
の傾斜(dx/da)との積として定義される回転方向に関す
る変換係数γa の増加の度合いは、更に増大することに
なるが、その変化の大きさは、特開平5-142475号公報の
実施例のように回転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定
した場合よりも小さくなる。
【0108】表21、表22、表23から、回転方向に
関する変換係数γa の無限遠合焦位置から至近合焦位置
までの変化率は、広角端( F=28.8 )で 6.25 倍、中間(
F=70.0 )で 6.01 倍、望遠端( F=131.0 ) で 4.23 倍と
なっている。実施例2において、変換係数γa の変化に
よるフォーカス領域の分割数Nを(a) 式を用いて計算
し、特開平5-142475号公報の実施例のように回転量比率
( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合と比較すると、広
角端、中間、望遠端での分割数NW , NM , NTはそれ
ぞれ以下のような値となる。
【0109】回転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定し
た場合 NW >13.0 NM >12.6 NT >10.7 実施例2 NW >10.0 NM > 9.8 NT > 7.9 従って、特開平5-142475号公報の実施例のように回転量
比率( aF / aZ ) を1.0に設定した場合に比較して、
分割数が小さくなっていることがわかる。
【0110】以上のように、実施例2においても回転方
向に関する変換係数γa の変化率が、特開平5-142475号
公報の実施例のように回転量比率( aF / aZ ) を 1.0
に設定した場合に比較して小さくなっているために、変
換係数γa と補正係数μとのデータ数を軽減し記憶容量
を抑えることが可能となる。次に、実施例2の広角端(
F=28.8 )、中間( F=70.0 )、望遠端( F=131.0 ) におい
て、変換係数Ka と補正係数μを計算した結果を表2
4、表25、表26に示す。表の構成と記号は実施例1
と同じであり、各表の上側2段の第1組目、つまり第3
列と第4列での合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)=( 0.0
,0.0 )であり、無限対応位置にあることを示してい
る。同様に、各表の下側2段の第4組目、つまり第9列
と第10列での合焦レンズ群位置は (R,ANGLE)=( 0.8
,7.5 )であり、至近合焦( R=0.80m ) 対応位置にある
ことを示している。
【0111】
【表24】 実施例2の広角端(28.8mm)における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r)と 補正係数μ:(l) f= 28.8mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 1.459 5.000 2.542 3.000 3.592 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .053 .000 .057 .066 .078 2 10.000 .057 .066 .000 .078 .092 3 5.000 .066 .078 .092 .000 .108 4 3.000 .079 .094 .109 .125 .000 5 2.000 .094 .110 .127 .143 6 1.500 .108 .126 .143 .162 7 1.000 .135 .156 .175 .196 8 .800 .155 .178 .199 .221 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.08 -.62 -.17 -.57 -.28 -.74 2 10.000 .08 -.97 .00 .00 -.08 -.53 -.20 -.76 3 5.000 .17 -.66 .08 -.45 .00 .00 -.11 -.86 4 3.000 .28 -.57 .20 -.47 .11 -.63 .00 .00 5 2.000 .43 -.55 .35 -.51 .26 -.71 .15 -.97 6 1.500 .59 -.56 .50 -.55 .41 -.75 .30 -.99 7 1.000 .91 -.58 .82 -.60 .73 -.82 .61 -1.07 8 .800 1.17 -.60 1.08 -.63 .98 -.86 .86 -1.12 (R,ANGLE)= 2.000 4.609 1.500 5.424 1.000 6.719 .800 7.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .091 .104 .127 .143 2 10.000 .108 .122 .147 .165 3 5.000 .124 .139 .166 .185 4 3.000 .142 .158 .187 .207 5 2.000 .163 .000 .181 .211 .233 6 1.500 .183 .200 .000 .233 .256 7 1.000 .219 .238 .277 .000 .301 8 .800 .245 .267 .307 .331 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -.42 -.95 -.56 -1.17 -.85 -1.57 -1.07 -1.89 2 10.000 -.34 -1.00 -.48 -1.23 -.77 -1.65 -1.00 -1.98 3 5.000 -.26 -1.07 -.40 -1.31 -.69 -1.74 -.92 -2.08 4 3.000 -.14 -1.11 -.29 -1.38 -.59 -1.81 -.81 -2.17 5 2.000 .00 .00 -.15 -1.49 -.45 -1.89 -.67 -2.28 6 1.500 .15 -1.23 .00 .00 -.30 -1.92 -.53 -2.36 7 1.000 .46 -1.35 .31 -1.63 .00 .00 -.24 -2.64 8 .800 .71 -1.41 .55 -1.67 .24 -2.21 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=2.92 KaR/ γaR=0.43
【0112】
【表25】 実施例2の中間(70.0mm)における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r)と補 正係数μ:(l) f= 70.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 1.467 5.000 2.529 3.000 3.605 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .272 .000 .328 .374 .427 2 10.000 .338 .398 .000 .450 .510 3 5.000 .396 .463 .523 .000 .585 4 3.000 .470 .545 .607 .670 .000 5 2.000 .557 .639 .706 .778 6 1.500 .644 .733 .806 .886 7 1.000 .817 .922 1.007 1.101 8 .800 .947 1.062 1.154 1.255 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -.48 -2.74 -.95 -3.31 -1.54 -4.24 2 10.000 .50 -2.03 .00 .00 -.48 -3.42 -1.09 -4.54 3 5.000 1.00 -2.18 .49 -2.98 .00 .00 -.63 -4.93 4 3.000 1.70 -2.32 1.16 -3.15 .65 -4.05 .00 .00 5 2.000 2.59 -2.46 2.03 -3.35 1.50 -4.28 .81 -5.08 6 1.500 3.52 -2.57 2.94 -3.48 2.38 -4.39 1.66 -5.15 7 1.000 5.50 -2.74 4.86 -3.69 4.24 -4.58 3.45 -5.37 8 .800 7.10 -2.86 6.40 -3.84 5.74 -4.76 4.89 -5.61 (R,ANGLE)= 2.000 4.651 1.500 5.475 1.000 6.738 .800 7.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .483 .534 .621 .675 2 10.000 .571 .626 .721 .779 3 5.000 .649 .709 .811 .872 4 3.000 .743 .809 .921 .986 5 2.000 .861 .000 .934 1.056 1.122 6 1.500 .977 1.058 .000 1.185 1.250 7 1.000 1.204 1.292 1.417 .000 1.476 8 .800 1.363 1.452 1.572 1.629 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -2.25 -5.13 -2.92 -5.90 -4.18 -7.44 -5.06 -8.63 2 10.000 -1.82 -5.40 -2.51 -6.15 -3.80 -7.74 -4.70 -9.01 3 5.000 -1.38 -5.61 -2.09 -6.33 -3.41 -7.99 -4.34 -9.34 4 3.000 -.78 -5.67 -1.51 -6.44 -2.89 -8.25 -3.84 -9.72 5 2.000 .00 .00 -.77 -6.61 -2.20 -8.64 -3.20 -10.27 6 1.500 .81 -5.94 .00 .00 -1.50 -9.13 -2.53 -10.88 7 1.000 2.51 -6.29 1.63 -7.36 .00 .00 -1.13 -11.98 8 .800 3.88 -6.65 2.94 -7.89 1.20 -10.94 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=3.48 KaR/ γaR=0.41
【0113】
【表26】 実施例2の望遠端(131.0mm) における回転方向の変換係数Ka :(rs),γa :(r) と補正係数μ:(l) f=131.0mm (R,ANGLE)= .000 .000 10.000 1.504 5.000 2.542 3.000 3.592 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 .884 .000 1.037 1.132 1.219 2 10.000 1.167 1.321 .000 1.413 1.495 3 5.000 1.413 1.566 1.654 .000 1.729 4 3.000 1.719 1.869 1.950 2.017 .000 5 2.000 2.093 2.235 2.307 2.361 6 1.500 2.473 2.607 2.668 2.710 7 1.000 3.278 3.378 3.403 3.404 8 .800 3.951 4.010 3.998 3.957 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 .00 .00 -1.56 -7.24 -2.88 -9.12 -4.38 -11.08 2 10.000 1.75 -5.49 .00 .00 -1.47 -10.08 -3.12 -12.06 3 5.000 3.59 -6.01 1.63 -8.77 .00 .00 -1.82 -12.74 4 3.000 6.17 -6.54 3.90 -9.41 2.05 -11.42 .00 .00 5 2.000 9.65 -7.06 6.94 -10.03 4.77 -12.07 2.40 -14.06 6 1.500 13.42 -7.46 10.22 -10.50 7.69 -12.54 4.97 -14.44 7 1.000 22.02 -8.13 17.61 -11.31 14.22 -13.44 10.64 -15.47 8 .800 29.63 -8.54 24.04 -11.81 19.82 -13.98 15.47 -16.07 (R,ANGLE)= 2.000 4.609 1.500 5.424 1.000 6.719 .800 7.500 POS R r rs r rs r rs r rs 1 .000 1.295 1.353 1.430 1.472 2 10.000 1.564 1.616 1.682 1.716 3 5.000 1.792 1.839 1.894 1.921 4 3.000 2.070 2.111 2.149 2.167 5 2.000 2.409 .000 2.440 2.449 2.453 6 1.500 2.743 2.750 .000 2.729 2.721 7 1.000 3.387 3.351 3.266 .000 3.255 8 .800 3.899 3.832 3.727 3.740 .000 POS R bf l bf l bf l bf l 1 .000 -5.97 -12.92 -7.34 -14.44 -9.61 -17.10 -11.04 -18.20 2 10.000 -4.86 -13.85 -6.33 -15.36 -8.77 -18.09 -10.29 -19.02 3 5.000 -3.70 -14.46 -5.30 -15.99 -7.91 -18.83 -9.52 -19.58 4 3.000 -2.11 -14.96 -3.87 -16.65 -6.72 -19.66 -8.47 -20.13 5 2.000 .00 .00 -1.99 -17.62 -5.17 -20.67 -7.09 -20.61 6 1.500 2.24 -16.09 .00 .00 -3.53 -21.50 -5.65 -20.73 7 1.000 7.14 -17.59 4.34 -19.86 .00 .00 -2.54 -19.63 8 .800 11.27 -18.22 7.96 -20.22 2.91 -20.61 .00 .00 条件対応値 Ka0/ γa0=4.47 KaR/ γaR=0.39 特開平5-142475号公報の実施例のように回転量比率( a
F / aZ ) を 1.0に設定した場合と、回転量比率( aF
/ aZ ) を 0.75 に設定した本発明の実施例2とに関し
て、広角端、中間、望遠端における無限遠合焦配置と至
近合焦配置のときのγa に対するKa の変化率を計算す
ると以下のようになる。
【0114】 回転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合 無限配置 Ka0/ γa0 至近配置 KaR/ γaR 広角( F=28.8 ) 4.18 0.36 中間( F=70.0 ) 5.00 0.36 望遠( F=131.0 ) 6.51 0.35 実施例2 無限配置 Ka0/ γa0 至近配置 KaR/ γaR 広角( F=28.8 ) 2.92 0.43 中間( F=70.0 ) 3.48 0.41 望遠( F=131.0 ) 4.47 0.39 このように実施例2においても、従来例に比較してγa
に対するKa の変化が小さく、Ka =γa ( 1 −ΔBf/
μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を小さくできる
ので、あるレンズ配置領域(例えば無限遠合焦配置領
域)に対して、唯一組の変換係数γa と補正係数μとを
設定した場合の、γa とμにより計算される変換係数K
a 、或いは実際の合焦駆動量Δaの誤差を軽減すること
ができる。
【0115】そこで次に、特開平5-142475号公報の実施
例のように回転量比率( aF / aZ) を 1.0に設定した
場合と、回転量比率( aF / aZ ) を 0.75 に設定した
本発明の実施例2とに関して、広角端、中間、望遠端に
おいて無限遠合焦レンズ配置から至近距離被写体に合焦
する場合と、至近合焦レンズ配置から無限遠被写体に合
焦する場合との駆動量を、Δa=ΔBf/[γa ( 1−ΔBf
/ μ)]から算出して、本来の駆動量との誤差を計算して
みると、以下のような値になる。ただし、無限遠合焦レ
ンズ配置から至近距離被写体に合焦する場合の補正係数
μの値は被写体距離( POS-5 ) での値を、そして至近合
焦レンズ配置からと無限遠被写体に合焦する場合の補正
係数μの値は被写体距離( POS-4 ) での値を採用した。
【0116】 回転量比率( aF / aZ ) を 1.0に設定した場合 無限配置→至近合焦 至近配置→無限合焦 広角( F=28.8 ) -8.1% -21.4% 中間( F=70.0 ) -13.3% -21.9% 望遠( F=131.0 ) -15.8% -22.7% 実施例2 無限配置→至近合焦 至近配置→無限合焦 広角( F=28.8 ) -5.9% -15.0% 中間( F=70.0 ) -10.4% -13.6% 望遠( F=131.0 ) -14.0% -12.8% 以上のように実施例2においても、あるレンズ配置領域
に対して唯一組の変換係数γa と補正係数μとを設定し
ても、γa とμにより計算される変換係数Kaと合焦駆
動量Δaの誤差は従来に比較してかなり小さくなり、精
度の高い合焦が可能となる。
【0117】表27は、実施例2の合焦用移動カム(表
19中段)を用いてマニュアルフォーカスをする際の合
焦回転量(ANGLE DA)、及びこの合焦回転量に対応する合
焦レンズ群の光軸方向の移動量 DX(mm) 、更にこの光軸
方向の移動量(DX)を与えたときの結像点の変位量 Bf(m
m) を示している。尚、表の構成と記号は実施例1と同
じであり、表27の上段は焦点距離( F=28.8, 35.0, 5
0.0, 70.0, 105.0, 131.0mm) の各変倍状態における撮
影距離( R=5.0, 3.0, 2.0, 1.5, 1.0, 0.8m )に対応す
る結像点の変位量(Bf)を示し、中段は上記撮影距離に対
して最適な合焦がなされるのに必要な合焦回転量(ANGLE
DA)を示している。また、下段は各合焦回転量(ANGLE D
A)に対応する各レンズ群の光軸方向の移動量(DX)の値
を、上記焦点距離、撮影距離の各場合について示してい
る。
【0118】
【表27】 実施例2の結像点の変位量 Bf(mm) と合焦移動量 DX(mm) 0.80m 1.00m 1.50m 2.00m 3.00m 5.00m F 28.800 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 F 35.000 Bf .000 -.004 -.002 -.003 -.002 -.001 F 50.000 Bf .000 .003 -.008 -.013 -.014 -.015 F 70.000 Bf .000 .027 .054 .036 .009 -.007 F 105.000 Bf .000 -.045 -.048 -.027 .017 .033 F 131.000 Bf .000 .000 .000 .000 .000 .000 ANGLE DA 7.500 6.719 5.424 4.609 3.592 2.542 F 28.800 DX .000 .684 .000 .000 .000 R 0.80m F 35.000 DX .000 .831 .000 .000 .000 R 0.80m F 50.000 DX .000 1.222 .000 .000 .000 R 0.80m F 70.000 DX .000 1.835 .000 .000 .000 R 0.80m F 105.000 DX .000 3.204 .000 .000 .000 R 0.80m F 131.000 DX .000 4.505 .000 .000 .000 R 0.80m F 28.800 DX .000 .540 .000 .000 .000 R 1.00m F 35.000 DX .000 .661 .000 .000 .000 R 1.00m F 50.000 DX .000 .977 .000 .000 .000 R 1.00m F 70.000 DX .000 1.483 .000 .000 .000 R 1.00m F 105.000 DX .000 2.698 .000 .000 .000 R 1.00m F 131.000 DX .000 3.879 .000 .000 .000 R 1.00m F 28.800 DX .000 .354 .000 .000 .000 R 1.50m F 35.000 DX .000 .435 .000 .000 .000 R 1.50m F 50.000 DX .000 .656 .000 .000 .000 R 1.50m F 70.000 DX .000 1.001 .000 .000 .000 R 1.50m F 105.000 DX .000 1.941 .000 .000 .000 R 1.50m F 131.000 DX .000 2.920 .000 .000 .000 R 1.50m F 28.800 DX .000 .263 .000 .000 .000 R 2.00m F 35.000 DX .000 .325 .000 .000 .000 R 2.00m F 50.000 DX .000 .496 .000 .000 .000 R 2.00m F 70.000 DX .000 .762 .000 .000 .000 R 2.00m F 105.000 DX .000 1.518 .000 .000 .000 R 2.00m F 131.000 DX .000 2.362 .000 .000 .000 R 2.00m F 28.800 DX .000 .174 .000 .000 .000 R 3.00m F 35.000 DX .000 .215 .000 .000 .000 R 3.00m F 50.000 DX .000 .333 .000 .000 .000 R 3.00m F 70.000 DX .000 .520 .000 .000 .000 R 3.00m F 105.000 DX .000 1.053 .000 .000 .000 R 3.00m F 131.000 DX .000 1.725 .000 .000 .000 R 3.00m F 28.800 DX .000 .104 .000 .000 .000 R 5.00m F 35.000 DX .000 .129 .000 .000 .000 R 5.00m F 50.000 DX .000 .203 .000 .000 .000 R 5.00m F 70.000 DX .000 .320 .000 .000 .000 R 5.00m F 105.000 DX .000 .653 .000 .000 .000 R 5.00m F 131.000 DX .000 1.131 .000 .000 .000 R 5.00m 表27から実施例2のズームレンズにおいて、それぞれ
の焦点距離、撮影距離で結像点の変位量が極めて小さ
く、いかなる変倍状態においても、またあらゆる撮影距
離に対しても充分に焦点深度内に収まっており、所謂マ
ニュアルフォーカスが可能になっていることが明らかで
ある。
【0119】以上のように、本発明は各実施例に示され
る如く様々な群構成、或いは合焦レンズ群によるズーム
レンズ系に適用することが可能である。
【0120】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、焦点検出手
段、記憶手段、演算手段等を有するオートフォーカスカ
メラ等に装着される内焦方式ズームレンズにおいて、鏡
筒機構を大きくすることなく、オートフォーカスに必要
な固有係数(例えば変換係数γ a と補正係数μ)のデー
タ数を、従来に比較して軽減することが可能であり、更
にまた、検出された焦点外れ量に応じて、記憶された固
有係数を用いて合焦レンズ群の駆動量を演算した際の誤
差を、従来に比較して小さくすることが可能となる。
【0121】言い換えれば、本発明の如き構成にすれ
ば、従来に比較して変換係数γa の変化率が小さくなる
ので、合焦駆動量演算のために記憶する変換係数γa
補正係数μ等のデータ数が減り、記憶容量の点からもコ
ストダウンが可能となる。更に、変換係数γa に対する
変換係数Ka の変化が小さくなるために、Ka =γa (
1 −ΔBf/ μ) における補正項( ΔBf/ μ )の寄与を小
さくできる。
【0122】従って、あるレンズ配置領域に対して、唯
一組の変換係数γa と補正係数μとを設定した場合に
も、γa とμにより計算される変換係数Ka と実際の合
焦駆動量Δaの誤差はかなり小さくなり、精度の高い合
焦が可能となる。尚、本発明においては、合焦点での変
換係数γa と関係式Ka =γa ( 1 −ΔBf/ μ) によっ
て定義される補正係数μを固有係数として設定したが、
該補正係数は前記関係式とは別の関係的により定義され
るものを設定することも可能である。更に、変換係数γ
a は必ずしも合焦点での回転方向に関する敏感度(dBf/d
a)に設定する必要はなく、合焦精度を高められるのであ
れば、合焦点以外の敏感度とそれに対応する補正係数を
固有係数として設定することも可能である。
【0123】尚、本発明はここで説明した実施例以外の
群構成、或いは合焦レンズ群による様々なズームレンズ
系に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例1のズームレンズの変倍の
ための移動軌跡と第4レンズ群の合焦用移動カムと変倍
補正用移動カムの形状を示す図である。
【図2】本発明による実施例1のズームレンズの合焦用
移動カムの形状を説明するための図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群 G5 第5レンズ群 g1 変倍における第1レンズ群の移動軌跡 g2 変倍における第2レンズ群の移動軌跡 g3 変倍における第3レンズ群の移動軌跡 g4 変倍における第4レンズ群の移動軌跡 g4H 第4レンズ群の変倍補正用移動カムの形状 g4F 第4レンズ群の合焦用移動カムの形状 g5 変倍における第5レンズ群の移動軌跡

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変倍のための所定の移動軌跡をレンズ群の
    光軸方向の移動量と回転方向の移動量とで表現するとき
    に、同一被写体距離に対しては変倍状態に関わらず略一
    定の回転量で合焦が達成されるように、合焦レンズ群の
    移動軌跡が合焦用移動カムと変倍補正用移動カムとの合
    成により形成されるズームレンズ系において、無限遠合
    焦点と至近合焦点とにおける、該合焦レンズ群の光軸方
    向の微小移動量dxに対する結像面の微小移動量dBf の比
    率 (dBf/dx) を、それぞれγx0、γxR、また、広角端と
    望遠端とにおける、無限から至近への合焦に要する合焦
    レンズ群の光軸方向の移動量を、それぞれΔxWR、Δx
    TR、更に、該合焦用移動カムの広角から望遠への変倍に
    対応する回転量と、無限遠合焦状態から至近合焦状態に
    対応する回転量を、それぞれaZ 、aF とするときに、
    少なくとも望遠端において、以下の条件式を満足するこ
    とを特徴とするズームレンズ系。 1.00 <γxR/ γx0 2.00 <ΔxTR/ ΔxWR< 30.00 0.30 <aF / aZ < 0.80
  2. 【請求項2】該合焦レンズ群の合焦用移動カムの回転方
    向の微小移動量daに対する結像面の微小移動量dBf の比
    率 (dBf/da) を無限遠合焦点と至近合焦点とにおいて、
    それぞれγa0、γaRとするときに、少なくとも広角端と
    望遠端において、以下の条件式を満足することを特徴と
    する請求項1記載のズームレンズ系。 2.00 <γaR/ γa0<10.00
  3. 【請求項3】該合焦レンズ群が無限遠合焦状態と至近合
    焦状態とに対応するレンズ配置にあるときのKa =ΔBf
    /Δaで表現される変換係数Ka をそれぞれK a0、KaR
    とするときに、少なくとも広角端と望遠端において、以
    下の条件式を満足することを特徴とする請求項1記載の
    ズームレンズ系。 1.50 <Ka0/ γa0< 6.00 0.30 <KaR/ γaR< 0.80 但し、 ΔBf:任意の位置にある被写体の結像位置と所定の結像
    点位置との焦点外れ量、 Δa:該被写体に合焦するために必要な合焦用移動カム
    の回転方向の移動量、 である。
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