JPH09213370A - 有機電解質組成物 - Google Patents
有機電解質組成物Info
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Abstract
組成物を含む電解質、及びこの電解質を含む電池の提
供。 【解決手段】主にビニリデンフルオライドからなるポリ
マー鎖を含むポリマー組成物を含有する電解質であっ
て、該電解質がまた塩及び相溶性有機溶媒を含み、モノ
−不飽和カルボン酸、スルホン酸又はリン酸、エステ
ル、又はアミドが該ポリマー鎖にグラフトされている前
記電解質。
Description
るのに適したポリマー組成物を含む電解質及びこの電解
質を含む化学電池に関するものである。
レーションできる、即ち挿入できる材料のリチウム金属
アノード及びカソードにより再充電電池を製造すること
が知られていた。そのような電池は、濾紙又は、電解質
としてリチウム塩(例えば、過塩素酸リチウム)の有機
液体(例えば、プロピレンカーボネート)溶液で飽和に
したポリプロピレンのようなセパレーターを使用するこ
とができる。又、該電池は、固体イオン伝導性ポリマ
ー、例えば、ポリ(エチレンオキシド)とのリチウム塩
複合体を使用することができる。TiS2 、V6 O13及
びxが1未満であるLix CoO2 等、広範囲にわたる
インターカレーション材料即ち挿入材料がカソード材料
として公知であり、かつこれらの材料は、しばしば、固
体電解質材料と混合して、複合カソードを形成する。ア
ノードにおけるデントライト成長から生じる問題を避け
るために、インターカレーション材料をアノード材料と
しても使用することがこれまでに提案されており、この
材料をまた固体電解質材料と混合して複合アノードを形
成することができる。リチウムの代わりにナトリウムを
用いて同様の電池を製造することができる。最近、Gozd
z らにより、リチウム塩及びエチレンカーボネート/プ
ロピレンカーボネート混合物のような相溶性溶媒と混合
した、ビニリデンフルオライドが75〜92%及びヘキ
サフルオロプロピレンが8〜25%であるコポリマーを
含有する、別のタイプのポリマー電解質が提案された
(米国特許第5 296 318 号明細書)。これは、10-4〜
10-3S/cmの範囲の伝導性を有する安定なフィルム
を提供するといわれている。Gozdz らはまた、架橋剤
(アクリレートエステル、ジ−もしくはトリアリルエス
テル、又はジ−もしくはトリグリシジルエーテル)及び
可塑剤の存在下、このコポリマーを架橋するという改良
を記載している(米国特許第5,429,891 号明細書)。架
橋は、電子ビームのような化学線の存在下で行われる。
可塑剤としては、ジブチルフタレート等の公知の可塑剤
であるか又は例えば、プロピレンカーボネート等の電解
質塩の溶媒としても作用するものであってよい。しかし
ながら、そのようなポリビニリデン−ベース電解質を集
成して電池にすると、ポリマー電解質は、電極の金属集
電体に容易には接着しない。
イドからなるポリマー鎖を含むポリマー組成物を含有す
る電解質であって、該ポリマー鎖がモノ−不飽和カルボ
ン酸、スルホン酸又はリン酸、エステル、又はアミドで
グラフトされており、塩及び相溶性有機溶媒もまた含有
する前記電解質を提供する。
ち、ポリビニリデンフルオライド(PVdF)であって
よく、又はビニルデンフルオライド(VdF)と他のモ
ノマー、例えばヘキサフルオロプロピレン(HFP)、
クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、又はテトラ
フルオロエチレン(TFE)等とのコポリマー又はター
ポリマーであってよく、これらの場合、VdFの割合は
75重量%以上が好ましい。グラフトされるモノマー
は、炭素鎖R−に二重結合を一つのみ、カルボキシル基
−COOH、スルホン酸基−SO2 OH、リン酸基−P
O(OH)2 、エステル基−COOR’、又はアミド基
−CONH2 を一種以上有していなければならない。一
般的に、より小さなモノマーであり、炭素鎖R−の炭素
数が5個未満であるのが好ましい。例えば、アクリル
酸、クロトン酸、ビニル酢酸、メチルアクリル酸(ブテ
ン酸の異性体);アリル酢酸のようなペンテン酸の異性
体、又はチグリン酸があげられる;又は、一以上の酸基
を有するモノマーの例としては、イタコン酸又はマレイ
ン酸があげられる。アクリルアミド等の対応するアミド
もまた使用することができる。エステルにおいて、基
R’は、メチル、エチル又はブチルであってよい;例え
ば、メチルアクリレート又はブチルアクリレートのよう
なエステルを使用することができる。ビニル又はスチレ
ンスルホン酸を使用できる。グラフトするのに最も好ま
しいモノマーは、アクリル酸又はメタクリル酸である。
グラフト化は、放射線法により行うことができる。例え
ば、ポリマー鎖基質とグラフトモノマー材料とを一緒に
して、連続的又は間欠的放射に供することができ、又は
より好ましくは、グラフトモノマー材料と接触させる前
に、該基質を予備放射することができる。放射線は、例
えば、電子ビーム、又はX線もしくはγ線であってよ
い。放射により、明らかに遊離基を発生することにより
該基質を活性化する。
決定することができるが、最も重要なのは、活性化した
気質がグラフトモノマー材料と接触している時間の長
さ、放射線による基質の予備活性の程度、グラフトモノ
マー材料が基質を透過できるまでの程度、及び基質及び
モノマー材料が接触しているときの温度である。グラフ
トモノマーが酸であるとき、モノマーを含有する溶液を
サンプリングし、塩基に対して滴定し、残留する酸モノ
マー濃度を測定することによりグラフト化の程度を観測
することができる。得られた組成物中のグラフト化の程
度は、最終重量の2〜20%が望ましく、3〜12%、
例えば、5%又は10%がより好ましい。第二の観点に
おいて、本発明は、電解質材料として前記電解質材料を
含む電池を提供する。電池は、リチウム電池であること
ができる。電解質材料を、複合カソードにおいて及び/
又は複合アノードにおいて、及び/又はアノードとカソ
ードとの間に使用することができる。電池の幾つかの部
材は、本発明の電解質を含むことができる一方、他の部
材は、異なる電解質を含む。選択的に及び好ましくは、
電池は、適当な挿入材料と混合した電解質材料をそれぞ
れ含有する複合アノード及び複合カソード、例えば、ア
ノードにおいてグラファイトを(リチウムイオンをイン
タカレートしてLiy C6 を形成する)、及びカソード
においてLiX CoO2 を使用する再充電可能リチウム
イオン電池であってよい。複合アノード及びカソード
は、電解質材料シートから分離されると思われる;及び
それぞれニッケル箔のような集電体と電気的に接触して
いると思われる。
電池)であるとき、塩は、過塩素酸リチウム LiCl
O4 のようなリチウム塩である。他の適当な塩として
は、LiAsF6 、LiPF6 、LiBF4 、LiN
(SO2 CF3 )2 又はLiCF 3 SO3 があげられ
る。種々の相溶性溶媒、具体的には、エチレンカーボネ
ート又はプロピレンカーボネートを使用することがで
き;別の溶媒としては、ジメチルカーボネート、ジエト
キシエタン、ジエチルカーボネート又はジメトキシエタ
ンがあげられる。テトラエチレングリコールジメチルエ
ーテル(テトラグリム(tetraglyme))又はN−メチル−
ピロリドン(1−メチル−2−ピロリドン)のような可
塑剤もまた使用して、所望の操作温度で該溶媒が結晶化
しないようにし、十分な電気伝導性を確保するようにす
る。電解質材料は、その代わりとして前記ポリマー組成
物及び前記溶媒からリチウム塩を含まずに製造できるこ
とが認められる。上述した電池を、この、塩を含まない
電解質材料を使用して集成して、該塩溶液を後から添加
することができる。同様に、最初は前記溶媒を含まずに
製造でき、又は必要とされる溶媒を一部のみで製造し、
必要な溶媒を後から添加することができる。ここで、本
発明を実施例により、添付の図面を参照してより具体的
に説明する。
量速度1kgray/hrで、コバルト−60ガンマソースによ
り全線量15kgray で照射した。次に照射したPVdF
粉末を、ホモ重合抑制剤として硫酸第一鉄(0.02M)も
含有するメタクリル酸の脱酸素化水溶液(25重量%)
を含有する反応容器に入れた。反応混合物を80℃に保
ち、メタクリル酸との反応の進行を、混合物のサンプル
を採取し、残留する酸の濃度を水酸化ナトリウムを用い
る滴定により時々観測した。数時間後、メタクリル酸を
所望通り消費したら、得られたグラフトコポリマー粉末
を脱イオン水で数回洗浄し、50℃において24時間減
圧オーブン中で乾燥した。メタクリル酸をPVdF鎖に
グラフトした結果として、該粉末の重量は増加してお
り、その増加分は、最終重量の10%に等しいことが分
かった。
及びLiClO4 0.4gを、ジメチルアセトアミド(D
MA)8.0 gに溶解させた。コポリマーを溶解させるま
で加熱しながら連続的に攪拌し、エチレンカーボネート
(EC)3.0 g及び、可塑剤として、テトラエチレング
リコールジメチルエーテル(テトラグリム(tetraglym
e) 又はTG)1.0 gを該溶液に添加した。該溶液をガ
ラス製ペトリ皿に注ぎ、5日間乾燥室に放置してキャス
ト溶媒(DMA)を蒸発させ、電解質フィルムを形成さ
せた。得られたポリマーフィルムの伝導性を室温(約2
0℃)で測定したところ、3×103 S/cmであっ
た。複合電極製造 PVdF−g−メタクリル酸グラフトコポリマー1.0 g
及びLiClO4 0.4gを、ジメチルアセトアミド(D
MA)11.1gに溶解させた。コポリマーを溶解させるま
で加熱しながら連続的に攪拌し、EC3.0 g及びテトラ
グリム1.0 gを該溶液に添加した。攪拌しながらグラフ
ァイト4.0 gを添加した。混合物が非常に粘性のあるも
のになったので、希釈剤としてアセトン8.0 gを添加し
た。混合物を、ドクターブレード法を使用して銅集電体
に塗布し、乾燥室に一晩放置してキャスト溶媒(アセト
ン及びDMA)を蒸発させた。分子量約380 ×103 の、
VdF:HFPが88:12のコポリマー Atochem 280
1 Kynar Flex(商標)を含む複合電極と比較して、銅集
電体に対する複合電極の接着性が有意に向上したことが
分かった。
質を使用してテスト電池を製造した。複合電極を、テス
ト電池製造の前に室温で2時間減圧乾燥した。テスト電
池において、カソードにはこれらの電極を使用し、アノ
ードにはリチウム金属箔を付け、かつ、アノードとカソ
ード間に、3層の組成物PEO6 LiClO4 +70
%(3EC+TG)を含有するポリ(エチレンオキシ
ド)(PEO)ベース電解質を使用した。電池は18c
m2 の活性領域を有しており、1.00V〜0.01Vの電圧で
1.35mAにおける定電流モードでテストした。このPE
O−ベース電解質は、EC及びTGが可塑剤として作用
し、室温において良好な伝導性を提供する。図により、
該テスト電池の一つについて、最初の放電と最初の充電
との間に、どれ位電池電圧が変化したかを示す。電池電
圧を、グラファイト1g当たりのmAhで表した電池容
量に対してプロットした;該容量はグラファイトに挿入
したリチウムの量のみに関連しており、例えば、200
mAh/gの容量はLi0.54C6 の形成に対応すること
が認められると思われる。放電中の可逆プラトーは、0.
1 V〜0.2 Vであり、充電中のプラトーである0.1 V〜
0.3 Vに対応する。上記実施例において使用したPVd
Fホモポリマー(グレード 461)は、232℃において
ASTM D 1238 により測定される、メルトフロー速度によ
り特徴を表すことができ、21.6kgの負荷において5.5
〜14g/10minであった。品質の良いPVdFホ
モポリマー電解質フィルムを、上記の方法と同じ方法を
使用して製造することができるが、メルトフロー速度の
小さいホモポリマーを使用する。これにより、上記のも
のより機械的強度が大きく、同様の電気的特性を有する
フィルムを製造した。
f はSolvayの商標である) を使用する、より品質のよい
電解質の製造に関する。このグレードのPVdFホモポ
リマーは、ASTM D 1238 により測定されるメルトフロー
速度が、10kgの負荷において0.7 g/10minで
あり、5kgの負荷において0.2 g/10minである
(従って、21.5kgの負荷において2g/10minで
ある)。これは、グレード 461PVdFのメルトフロー
速度よりも著しく小さい。PVdF粉末 (グレード 101
5)を、上述したように放射し、次に、アクリル酸と反応
させてアクリル酸をPVdF鎖にグラフトしたところ、
その増加分の重量は、最終重量の約10%であった。複合電極製造 グラファイト粉末24.0g、PVdF−g−アクリル酸6.
0 g、エチレンカーボネート12.0g、プロピレンカーボ
ネート6.0 g、リチウムイミド3.91g(LiN(CH3
SO2)2 )の、ジメチルアセトアミド(DMA)78.0g
溶液からスラリーを製造した。スラリーを低剪断及び高
剪断混合に供し、確実に均質にし、室温まで放置した。
そのスラリーを、0.5 mmのブレード間隔を使用して1
m/minでアルミニウム箔上に塗布し、110℃、1
12℃及び130℃の温度で乾燥域を連続的に通過させ
ることにより、キャスト溶媒DMAを蒸発させた。複合
電極層を上記の方法で製造したが、比較のため、グラフ
トしていないPVdF(グレード1015)を使用した。
ルを使用して、ASTM D1876-72 に従って剥離試験を行っ
た。50Nロードセルを付けた Lloyd M5K 引張りテス
ター上でサンプルをテストし、箔用のソフトグリップに
取り付けた。クロスヘッド速度は、254mm/min
であった。各サンプルは、間に複合電極組成物層を挟ん
だ2枚の銅箔からなる。シュウ酸のN−メチルピロリド
ン(NMP)0.1 重量%溶液に浸したティシューで銅箔
の表面をゆっくり擦り、均一層を形成させた。次に、処
理した箔を130℃のオーブンに15分間置いてNMP
溶媒を蒸発させ、酸で箔表面をエッチングできるように
した。複合電極の層(PVdF−g−アクリル酸、及び
比較のためグラフトしていない1015 PVdFを有す
る)を、上記のようにキャストし、アルミニウム箔を剥
がし、銅箔の処理表面間を275℃で10分間、加圧力
約210kPa(30psi)で熱圧した。複合アノー
ド材料のそれぞれのタイプの3つのサンプルについて
(サンプルPはPVdFを含み、サンプルGはPVdF
−g−AAを含む)剥離試験の結果を表に示す。
クリル酸グラフトPVdFを使用したときの方が、グラ
フトしていないPVdFを使用したときよりも十分に強
いことが明らかである。実施例3 この実施例は、グラフトしていないPVdFグレード 1
015 を使用する半電池と比較した、アクリル酸グラフト
PVdF Solefグレード 1015 を含む半電池の電気的特
性に関する。PVdF−g−アクリル酸を、実施例2に
おいて上述したように製造した。電池製造 PVdF3.0 gを、少量のメタノールに分散させ、そこ
にN−メチルピロリドン(NMP)14.5g及びジメチル
アセトアミド(DMA)20cm3 を添加して該PVd
Fを溶解させた。LiClO4 1.2 g、エチレンカーボ
ネート9.2 g、グラファイト12.0g、アセトン25cm
3 及びさらに5.0 gのNMPをPVdF溶液に添加し、
その混合物を加熱攪拌した。得られたスラリーを銅箔集
電体上にキャストし、乾燥してメタノール、アセトン及
びDMAを蒸発させた。この場合、この方法をPVdF
−g−アクリル酸を使用して行う一方、比較目的のた
め、グラフトしていないPVdF(グレード1015)を使
用して追試した。次に、PVdF−ベース電解質の第一
層を複合グラファイト電極に直接塗布することにより、
リチウム半電池を構成した;この電解質の第二層を剥離
紙上に塗布し、乾燥させ、剥離紙から剥がし、この電解
質層を第一電解質層上に巻き付けた。次に、リチウム金
属電極を、80℃の温度において1気圧の圧力下で、第
二電解質層上にラミネートした。テスト電池及び比較電
池の両方において、PVdF−ベース電解質は、グラフ
トしていないPVdFグレード1015を使用しており、N
MP8.75g、エチレンカーボネート8.75g、テトラヒド
ロフラン(THF)26.0g、LiClO4 2.0 g及びP
VdF5.0 gの混合物からキャストした。キャスト層
を、50℃、55℃及び60℃において乾燥域を連続的
に通過させることによりTHFを蒸発させた。
リチウム半電池(電池A)及びグラフトしていないPV
dFを有する比較電池(電池B)を、2つの試験に供し
た。結果を図2及び3に示す。図2は、変動周波数に対
する初期の電池インピーダンスのプロットを示す。原点
に近い方での実部(real) インピーダンス軸との切片は
電解質の抵抗を表し、原点から遠い方での切片は、電池
の界面抵抗を示す。PVdF−g−アクリル酸を有する
電池Aは、比較電池Bよりも有意に低い界面抵抗を有す
ることが明らかである。図3は、連続的な放電/再充電
サイクルに伴い、各電池のエネルギー容量がどのように
変化するかを示す。PVdF−g−アクリル酸を有する
電池Aが、その容量を維持する一方、比較電池Bの容量
は徐々に減少することが明らかである。実施例4 この実施例は、挿入材料としてリチウムニッケル酸化物
を含有する複合カソード、挿入材料としてグラファイト
を含有する複合アノード、及びアノードとカソードとの
間にはさまれた電解質層を有するリチウムイオン電池の
製造に関する。グラフトしていない電解質材料を、カソ
ード及び電解質層に使用した。アノードにおいて、使用
した電解質材料は、実施例2に関して記載した予備放射
線法によりアクリル酸をグラフトしたPVdF 1015 を
ベースとするものである。カソードは、ダグ(dag)(Ach
eson Electrodag 109B;商標) カーボン層を最初に塗布
してあるアルミニウム箔集電体から構成される。Lix
NiO2 、カーボンブラック、及びグラフトしていない
1015 PVdF、EC及びLiClO4 との混合物を含
有する複合カソード混合物を、溶媒としてジメチルアセ
トアミド(DMA)及びアセトンを使用して、カーボン
コートしたアルミニウム箔上にキャストした。次に、グ
ラフトしていない1015 PVdF、EC、NMP、及び
LiClO4 を含有する電解質層を、揮発性溶媒として
THFを使用して、複合カソード上にキャストした。
VdF、EC、NMP及びLiClO4 と混合したグラ
ファイトを含有する複合アノード混合物を、揮発性溶媒
としてアセトンを使用してキャストした銅箔集電体から
構成される。次に、グラフトしていないPVdF、E
C、NMP及びLiClO4 を含有する電解質層を、揮
発性溶媒としてTHFを使用して複合アノード上にキャ
ストした。次に、これを上述したカソード及び電解質層
と一緒にして、100℃において圧力下で一緒に保ち、
2枚の電解質層を接着した。電池サイクル 上述のようにして製造した電池を、電圧限界4.0 V〜3.
0 Vで放電及び再充電を繰り返した。最初の5回のサイ
クルは電流17mAとし、電池容量を測定できるように
した;その後のサイクルは、わずかに高い電流であるC
/5速度とした。図4は、サイクル数に対するエネルギ
ー密度(specific energy)変化を図示したものである
が、50回を超えるサイクル数でもほとんど変化しなか
った。そのような電池は、500 回程度サイクルしてもな
お、3mWh/cm2 以上のエネルギー密度を供給す
る。
使用できることが認められると思われる。複合アノード
の別の組成物は、グラフトしたPVdF6g、グラファ
イト24g、1M濃度のLiPF6 を含有するエチレン
カーボネート/ジエチルカーボネート(EC/DEC)
混合物30g、及びプロピレンカーボネート(PC)9
gからなり、揮発性溶媒としてアセトン20mL及びD
MA50gを使用してキャストすることができる。
液体(塩に可塑剤を加えた溶媒)とグラフトしたPVd
Fとの重量比は、約3〜10の間で変化することが認め
られると思われる。この比は1以上であることが好まし
く、さもなければ、電気伝導度はかなり低くなってしま
う。該比は、せいぜい約10又は20であることが好ま
しく、さもなければコヒーレントフィルムは形成されな
いであろう;しかしながら、複合アノード等に他の固体
が存在するとき、液体の幾つかは該固体に関連するよう
になるので、電解質層における場合よりも大きな比が可
能である。
を示す。
ンスプロットのグラフを示す。
る電池容量の変化のグラフを示す。
化のグラフを示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 主にビニリデンフルオライドからなるポ
リマー鎖を含むポリマー組成物を含有する電解質であっ
て、該電解質がまた塩及び相溶性有機溶媒を含み、モノ
−不飽和カルボン酸、スルホン酸又はリン酸、エステ
ル、又はアミドが該ポリマー鎖にグラフトされているこ
とを特徴とする前記電解質。 - 【請求項2】 前記ポリマー鎖がポリビニリデンフルオ
ライドホモポリマーである請求項1記載の電解質。 - 【請求項3】 前記ポリマー鎖が、他のモノマーを含む
コポリマー又はターポリマーであり、かつ、前記ビニリ
デンフルオライドが少なくとも鎖の75重量%である請
求項1記載の電解質。 - 【請求項4】 グラフトされるモノマーが、炭素鎖R
−、及びカルボキシル基−COOH、スルホン酸基−S
O2 OH、リン酸基−PO(OH)2 、エステル基−C
OOR’、又はアミド基−CONH2 を一種以上有して
おり、Rの炭素数が5個未満である請求項1〜3のいず
れか1項記載の電解質。 - 【請求項5】 グラフトしたモノマーがアクリル酸又は
メタクリル酸である請求項4記載の電解質。 - 【請求項6】 電解質材料として請求項1〜5のいずれ
か1項記載の電解質を含む電池。 - 【請求項7】 挿入材料とともに前記電解質を含有する
複合電極を含む請求項6記載の電池。 - 【請求項8】 電池製造における、主にビニリデンフル
オライドからなるポリマー鎖を含有するポリマー組成物
の使用であって、該ポリマー鎖にモノ−不飽和カルボン
酸、スルホン酸又はリン酸、エステル、又はアミドがグ
ラフトされていることを特徴とする前記使用。
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