JPH09165643A - 転動疲労特性に優れた軸受鋼 - Google Patents
転動疲労特性に優れた軸受鋼Info
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- JPH09165643A JPH09165643A JP32335795A JP32335795A JPH09165643A JP H09165643 A JPH09165643 A JP H09165643A JP 32335795 A JP32335795 A JP 32335795A JP 32335795 A JP32335795 A JP 32335795A JP H09165643 A JPH09165643 A JP H09165643A
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Abstract
定量的に明らかにし、優れた転動疲労特性を確実に発揮
し得る様な軸受鋼を提供すること。 【解決手段】 C,Mn,Al,O等の含有量の特定さ
れた鋼材を線状または棒状圧延してなり、該圧延材にお
ける軸心を通る縦断面の中心線において、該縦断面の軸
心を含み該軸心線から片側に夫々1/8・D(Dは該縦断面
の幅を表わす)以内の中心領域に現われる厚さ2μm以
上の炭化物の総断面積が、前記縦断面積に対して0.3
%以下である転動疲労特性に優れた軸受鋼。
Description
機械などに使用される玉軸受やローラ軸受などの軸受用
として、優れた転動疲労特性を有する軸受鋼に関するも
のである。
ては、従来よりJIS G 4805に規定されるSU
J2等の高炭素クロム軸受鋼が主として用いられてき
た。ところがこれらの軸受鋼は、高炭素であるため鋳造
時にC等の元素が中心偏析を起こし、その後に分塊や熱
間圧延を行なっても該偏析部に図1に示す様な巨大炭化
物となって現われることがある。そしてこの様な巨大炭
化物が生成したものでは、その後に球状化焼なましや焼
入れ・焼戻し等の工程を経て軸受部品に加工された後も
該巨大炭化物が残存し、これが応力集中源となって転動
疲労寿命を低下させることが経験的に確認されている。
じる中心偏析および該中心偏析部に生じる巨大炭化物を
消滅させるため、例えば特開平3−75312号には、
鋳造材をビレットに圧延した後ソーキング処理を行なう
方法を提案している。また特開平3−104819号に
は、高炭素クロム軸受鋼を連続鋳造によって製造する際
に、内部が未凝固の状態で圧下を行なう方法、更に特開
昭59−137164号には、連続鋳造の際に電磁攪拌
を行ない、鋳片中心部の炭素含有量C1 と表層部の炭素
含有量C2 との比(C1 /C2 )が1.2以下となる様
に制御する方法を提案している。
ぼすことが定性的に確認されている前記巨大炭化物の低
減乃至消滅を目的とする点で有意義な方法であるが、該
巨大炭化物が高炭素クロム軸受鋼の転動疲労寿命に具体
的にどの程度悪影響を及ぼすか、更には該巨大炭化物の
存在量をどの程度に抑えれば転動疲労寿命を確実に高め
ることができるか、といった定量的な関係については明
確にされていない。
情に着目してなされたものであって、その目的は、転動
疲労寿命に及ぼす巨大炭化物量の影響を定量的に明らか
にし、優れた転動疲労特性を確実に発揮し得る様な軸受
鋼を提供しようとするものである。
のできた本発明に係る転動疲労特性に優れた軸受鋼の構
成は、 C :0.6〜1.2% Mn:0.2〜1.5% Si:2.0%以下(0%を含む) Al:0.005〜0.06% P :0.03%以下(0%を含む) S :0.03%以下(0%を含む) Ti:0.005%以下(0%を含む) O :0.0020%以下(0%を含む) 残部:Feおよび不可避的不純物 の要件を満足すると共に、線状または棒状圧延材におけ
る軸心を通る縦断面の中心線において、該縦断面の軸心
を含み該軸心線から片側に夫々1/8・D(Dは該縦断面の
幅を表わす)以内の中心領域に現われる厚さ2μm以上
の炭化物の総断面積が、前記縦断面積に対して0.3%
以下であるところにその特徴を有している。
て、Cr:2.0%以下(0%を含まない)、Ni:
2.0%以下(0%を含まない)、Mo:1.0%以下
(0%を含まない)、Cu:1.0%以下(0%を含ま
ない)、V:0.3%以下(0%を含まない)、Nb:
0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選択さ
れる少なくとも一種を含有させることによって、転動疲
労特性を一段と優れたものとすることができ、また、更
に他の元素として、Pb:0.1%以下(0%を含まな
い)、Ca:0.01%以下(0%を含まない)、T
e:0.1%以下(0%を含まない)、Bi:0.1%
以下(0%を含まない)よりなる群から選択される少な
くとも一種を含有させることによって、被削性を高める
ことが可能である。
C,Mn,Cr,Ni,Moの各元素については、それ
らの含有量が、下記(1)式の関係を満たす様に成分調
整して焼入性を高めることにより、転動疲労特性を更に
優れたものとすることができる。 [C]1/2+0.12 ×[Mn]+ 0.11×[Cr]+ 0.05×[Ni]+ 0.03×[Mo]≧1.05……(1) (式中、[元素]は鋼材中の各元素の質量%を表わす)
学成分を規定した理由、更には、線状もしくは棒状圧延
材の縦断面中心部に存在する炭化物の面積率などを定め
た理由を詳細に説明する。まず鋼材の化学成分を定めた
理由を明らかにする。
最低限の硬さであるHRc58以上を確保し、転動疲労
特性などの軸受特性を確保するための強化元素として欠
くことのできない元素であり、少なくとも0.6%以上
含有させなければならず、好ましくは0.7%以上含有
させることが望ましい。しかしながら、C含有量が多く
なり過ぎると芯部に巨大炭化物が生成し易くなり、転動
疲労特性に却って悪影響を及ぼす様になるので、多くと
も1.2%以下、好ましくは1.1%以下に抑えるべき
である。
焼戻し軟化抵抗を高めて芯部硬さを高める作用を有して
おり、それらの作用は0.03%程度以上含有させるこ
とによって有効に発揮される。しかしながらそれらの効
果は2.0%で飽和し、それ以上含有させると冷間加工
性や被削性に悪影響が現われてくるので、2.0%以
下、より好ましくは1.0%以下に抑えなければならな
い。
高めて表層および芯部硬さを高め、表面の陥没を防止す
ると共に転動疲労寿命を向上させるうえで欠くことので
きない元素であり、それらの効果を有効に発揮させるに
は0.2%以上含有させなければならない。しかしそれ
らの効果は1.5%で飽和し、それ以上含有させると冷
間加工性や被削性に悪影響を及ぼす様になるので、1.
5%以下に抑えなければならない。Mnのより好ましい
含有量は0.2〜1.2%の範囲である。
成してオーステナイト結晶粒を微細化し靭性を高める作
用を有しており、それらの効果を有効に発揮させるには
0.005%以上含有させなければならない。しかしな
がらAl量が多くなり過ぎると、オーステナイト結晶粒
が却って粗大化し靭性を悪化させるので、0.06%以
下に抑えなければならない。Alのより好ましい含有量
は0.01〜0.04%の範囲である。
で、その含有量は極力少なく抑えるべきであり、その弊
害が実用上ほとんど問題とならない0.03%を上限と
する。より好ましくは0.015%以下である。
の向上に寄与する元素であるが、酸素含有量の少ない鋼
材においては転動疲労寿命に顕著な悪影響を及ぼすの
で、0.03%以下に抑えなければならない。より好ま
しくは0.015%以下である。
生成し、転動疲労特性に悪影響を及ぼすばかりでなく、
冷間加工性や熱間加工性も害する有害元素であり、それ
らの障害を回避するには0.005%以下、より好まし
くは0.004%以下に抑えなければならない。
l2 O3 系介在物を形成し、また冷間加工性や熱間加工
性にも悪影響を及ぼすので、0.0020%以下、より
好ましくは0.0015%以下に抑えなければならな
い。
び不可避的不純物であるが、必要により更に他の元素と
して下記の様な元素を適量含有させることによって、軸
受鋼としての特性を一段と改善することが可能である。
Ni:2.0%以下(0%を含まない)、Mo:1.0
%以下(0%を含まない)、Cu:1.0%以下(0%
を含まない)、V:0.3%以下(0%を含まない)、
Nb:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から
選択される少なくとも一種 これらの元素はいずれも転動疲労寿命の向上に寄与する
元素である点で同効元素である。即ちCr,Ni,M
o,Cuはいずれも焼入性向上元素として作用し、表層
および芯部の硬さを高めて転動疲労特性の向上および表
面陥没の抑制に寄与し、またVおよびNbは、鋼中のC
やNと結合して炭窒化物を生成し、結晶粒を微細化して
転動疲労寿命の向上に寄与する。これらのうちCr,N
i,Moは、焼入性向上元素としての作用により質量の
大きな部品における焼入れ・焼戻しを容易にするうえで
有効に作用する。また、Cuは焼入性の向上に加えて耐
食性を高める作用も有しており、またV,Nbは、上記
結晶粒微細化作用によって靭性を高める作用も発揮す
る。これらの効果は、Crで0.2%以上、Niで0.
25%以上、Moで0.08%以上、Cuで0.25%
以上、Vで0.01%以上、Nbで0.01%以上含有
させることによって有効に発揮される。
なCr炭化物が生成し易くなり、Ni量が2.0%を超
えあるいはMo量が1.0%を超えると冷間加工性や被
削性が悪くなる他、焼入れ・焼戻し後に残留オーステナ
イトが多量生成して寸法安定性が劣化し、Cu量が1.
0%を超えると冷間加工性および被削性が低下する他赤
熱脆性を助長して熱間加工割れを発生し易くなるので、
夫々上限値以下に抑えるべきである。またVの添加効果
は0.3%で飽和し又Nbの上加効果は0.1%で飽和
するので、それ以上の添加は経済的に無駄である。
Ca:0.01%以下(0%を含まない)、Te:0.
1%以下(0%を含まない)、Bi:0.1%以下(0
%を含まない)よりなる群から選択される少なくとも一
種 これらの元素はいずれも被削性向上元素として作用する
が、それらの効果は夫々の上限値付近で飽和し、含有量
が多くなり過ぎると転動疲労寿命に悪影響が現われてく
るので、夫々上限値以下に抑えなければならない。
種類と夫々の含有量に加えて、焼入れ・焼戻し後の硬さ
を支配する影響要因として、上記含有元素のうちC,M
n,Cr,Ni,Moの含有量が、前記(1)式の関係
を満たす様に成分調整したものは、転動疲労特性を一段
と優れたものにすることができるので好ましい。殊に、
前記(1)式の関係を満足する鋼材を適切な温度範囲で
焼入れ(好ましくは830〜870℃)・焼戻し(好ま
しくは140〜180℃)処理を行なえば、焼入れ・焼
戻し後の状態でHRc60以上の硬さを有するものとな
り、転動疲労特性の一段とすぐれた軸受鋼を与える。
満足させることによって、優れた焼入れ・焼戻し性を確
保して表層部および芯部硬さを確保しつつ、炭化物の生
成量を可及的に抑え、転動疲労特性を改善したものであ
るが、転動疲労寿命が確実に改善されたものとするに
は、これら成分組成の要件に加えて、線状もしくは棒状
に圧延された圧延材または、引き抜き加工材の軸心を含
む縦断面の中心部(具体的には、図2に示す如く軸心線
から縦断面の幅Dに対し片側にそれぞれ1/8 ×D離れた
ラインで挟まれる領域)に存在する厚さ2μm以上の炭
化物の総断面積を、前記縦断面積に対して0.3%以下
に抑えることが極めて重要になる。
多くの実験データから、上記縦断面中心部に存在する厚
さ2μm以上の炭化物の占める総断面積率が転動疲労寿
命に与える影響を整理して示したグラフであり、この図
からも明らかである様に、厚さ2μm以上の炭化物の面
積率が0.2%付近までは転動疲労寿命の低下傾向は僅
かであるが、この値が0.3%を超えると転動疲労寿命
は急激に低下することを確認できる。そしてこの様な傾
向が得られたのは、炭化物が厚さ2μm以上の巨大なも
のであるとき、その部分に応力集中が起こり易くなり、
その面積率が0.3%を超えた時に顕著な転動疲労寿命
の低下となって現われるためと考えられる。
在する2μm以上の炭化物の面積率を0.3%以下に抑
えるための手段としては、たとえば連続鋳造法を採用す
る際には、冷却凝固時における固相率0.2〜0.7の
間で大径ロール圧下を加えることによって凝固時の中心
偏析を抑制する方法、あるいはその後更に鋳片を115
0℃以上の温度で10時間以上ソーキング処理する方法
などが好ましい方法として例示される。また通常の造塊
法を採用する場合は、鋳片を1150℃以上の温度で2
0時間以上ソーキング処理する方法などが好ましい方法
として例示される。
効果をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記
実施例によって制限を受けるものではなく、前後記の趣
旨に適合し得る範囲で変更を加えて実施することも勿論
可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に含
まれる。
溶製した後、造塊法によって鋳片を製造し、各鋳片を1
200℃で10時間ソーキング処理した後直径65mm
に熱間鍛造し、引き続いて下記の条件で球状化焼きなま
し処理を行なった。 (No.2,3および16) 790℃×2時間→680℃まで20℃/Hrで炉冷→
その後空冷 (その他) 760℃×2時間→680℃まで20℃/Hrで炉冷→
その後空冷
心を含む縦断面の中心線から片側に夫々 1/8×直径だけ
離れたライン(前記図2参照)で挟まれる範囲から長さ
10mmのサンプルを10個切り出し、400倍の光学
顕微鏡により被検面全面を観察し、画像解析装置を用い
て厚さ2μm以上の炭化物の面積率を求めた。
す如く軸心を含む縦断面より60mm、厚さ5mmの円
盤を切り出し、焼入れ・焼戻し処理後ラッピング加工を
施して表面粗さを0.04μmRa以下にした後、下記
の条件で転動疲労試験を行なった(N=20)。結果を
表2に示す。 (転動疲労試験) 面 圧:527kgf/mm2 回転数:1000rpm 鋼球数:6個 潤滑油:タービン#68
る。No.1〜16は、鋼材の成分組成が本発明の規定
要件を全て満足すると共に、縦断面中心領域に存在する
厚さ2μm以上の炭化物の面積率が0.3%以下である
実施例であり、いずれも優れた転動疲労寿命を有してい
る。中でも、(1)式の計算値が1.05以上であるも
のは、その値が1.05未満であるものに比べて相対的
に高い転動疲労寿命を有していることが分かる。
で定めるいずれかの要件を欠く比較例であり、下記の如
く軸受鋼としての性能に問題がある。 No.17:巨大炭化物は認められないが、C量が少な
く(1)式の値が著しく低いため、硬さ不足によって満
足な転動疲労特性が得られない。 No.18:C量が多過ぎるため、中心部に規定量を超
える面積率の巨大炭化物が生じており、満足な転動疲労
特性が得られない。
規定範囲を超える比較例であり、中心部に巨大炭化物の
生成も認められず転動疲労寿命も良好であるが、冷間加
工性と被削性が非常に悪く実用にそぐわない。 No.21,22,23,24:巨大炭化物の面積率そ
のものは本発明の規定要件を満たしているが、P,S,
Ti,Oの各含有量が多過ぎる比較例であり、いずれも
転動疲労寿命が著しく劣っている。
々下記の条件で鋳造、ソーキング処理、熱間鍛造、球状
化焼きなまし処理を行なった後、前記実施例1と同様に
して中心部の巨大炭化物の面積率を測定すると共に、転
動疲労試験を行なった。
200℃×10時間のソーキング処理→直径65mmに
熱間鍛造→790℃×2時間加熱→680℃まで20℃
/時間で炉冷→空冷。 150kgf真空炉による溶製→造塊→1200℃×
10時間のソーキング処理→直径65mmに熱間鍛造→
790℃×2時間加熱→680℃まで20℃/時間で炉
冷→空冷。
0mm×430mmの鋳片製造(鋳型内電磁攪拌の実
施、および固相率0.3〜0.7の領域での大径ロール
圧下)→1200℃×10時間のソーキング処理→直径
65mmに熱間鍛造→790℃×2時間加熱→680℃
まで20℃/時間で炉冷→空冷。 実機による溶製→7トン鋼塊の造塊→1200℃×1
0時間のソーキング処理→直径65mmに熱間鍛造→7
90℃×2時間加熱→680℃まで20℃/時間で炉冷
→空冷。
例1と同様にして縦断面中心部における2μm以上の炭
化物の面積率を測定すると共に、転動疲労試験を行なっ
た。結果は表3に示す通りであり、同じ成分組成の鋼種
であっても、縦断面中心部における2μm以上の炭化物
の面積率によって転動疲労特性は著しく変わり、該面積
率が0.3%を超える比較例の転動疲労寿命は非常に悪
いことが分かる。尚これらの実験では、鋳造スケールの
違いによって生じる冷却速度の違いが巨大炭化物の面積
率に大きく影響を及ぼしていると思われ、鋳造スケール
が小さくて冷却速度が速いものほど、巨大炭化物は発生
し難くなっている。
の供試材について、転動疲労試験を行なった後の試験片
に見られる試験片の中心からのずれ角度と剥離発生頻度
の関係を調べたところ、図5(供試材)および図6
(供試材)に示す結果が得られた。
μm以上の炭化物面積率が0.3%以下であるもの)で
は、供試材の中心部(中心からのずれ角度=0度)から
表層部(中心からのずれ角度=90度)の範囲で剥離発
生頻度の高い部分がアットランダムに観察されるのに対
し、図6(2μm以上の炭化物面積率が0.3%を超え
るもの)では、中心からのずれ角度が0〜10度の部位
(即ち中心領域)で剥離発生頻度が極端に高くなってお
り、圧延材の軸心部で転動疲労による剥離が極端に起こ
り易くなることを確認できる。
材の化学成分を特定すると共に、圧延材の縦断面中心部
に存在する特定サイズ以上の炭化物の面積率を規定し、
あるいは更に前記式(1)の関係を満たす様に鋼材の成
分組成を調整することによって、優れた転動疲労特性を
有する軸受鋼を提供し得ることになった。
該縦断面に現われた巨大炭化物の一例を示している。
明図である。
化物の占める面積率と転動疲労寿命の関係を示すグラフ
である。
る。
度と剥離発生頻度の関係を示すグラフである。
度と剥離発生頻度の関係を示すグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】C :0.6〜1.2%(以下、特記しな
い限り質量%を意味する) Mn:0.2〜1.5% Si:2.0%以下(0%を含む) Al:0.005〜0.06% P :0.03%以下(0%を含む) S :0.03%以下(0%を含む) Ti:0.005%以下(0%を含む) O :0.0020%以下(0%を含む) 残部:Feおよび不可避的不純物 の要件を満足すると共に、線状または棒状圧延材におけ
る軸心を通る縦断面の中心線において、該縦断面の軸心
を含み該軸心線から片側に夫々1/8・D(Dは該縦断面の
幅を表わす)以内の中心領域に現われる厚さ2μm以上
の炭化物の総断面積が、前記縦断面積に対して0.3%
以下であることを特徴とする転動疲労特性に優れた軸受
鋼。 - 【請求項2】 鋼材が、他の元素として、Cr:2.0
%以下(0%を含まない)、Ni:2.0%以下(0%
を含まない)、Mo:1.0%以下(0%を含まな
い)、Cu:1.0%以下(0%を含まない)、V:
0.3%以下(0%を含まない)、Nb:0.1%以下
(0%を含まない)よりなる群から選択される少なくと
も一種を含有するものである請求項1に記載の軸受鋼。 - 【請求項3】 鋼材が、他の元素として、Pb:0.1
%以下(0%を含まない)、Ca:0.01%以下(0
%を含まない)、Te:0.1%以下(0%を含まな
い)、Bi:0.1%以下(0%を含まない)よりなる
群から選択される少なくとも一種を含有するものである
請求項1または2に記載の軸受鋼。 - 【請求項4】 鋼材中に含まれる合金元素の含有量が、
下記(1)式の関係を満足するものである請求鋼1〜3
のいずれかに記載の軸受鋼。 [C]1/2+0.12 ×[Mn]+ 0.11×[Cr]+ 0.05×[Ni]+ 0.03×[Mo]≧1.05……(1) (式中、[元素]は鋼材中の各元素の質量%を表わす)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP7323357A JP3007834B2 (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 転動疲労特性に優れた軸受鋼 |
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JPH09165643A true JPH09165643A (ja) | 1997-06-24 |
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