JPH09150435A - スラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造方法 - Google Patents
スラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造方法Info
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- JPH09150435A JPH09150435A JP33617295A JP33617295A JPH09150435A JP H09150435 A JPH09150435 A JP H09150435A JP 33617295 A JP33617295 A JP 33617295A JP 33617295 A JP33617295 A JP 33617295A JP H09150435 A JPH09150435 A JP H09150435A
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Abstract
の強度をアップしないでも一体成形が可能となり、更に
外観的には2か所ゲートによるウエルド部における艶違
いもなく、通常の射出成形と同様の容易さで部分的に表
皮貼合成形品を得るスラッシュ成形表皮付き一体成形品
の製造方法を提供する。 【解決手段】 芯体2の表面に部分的に表皮3を一体成
形して張合わせるスラッシュ成形表皮付き一体成形品の
製造方法において、スラッシュ成形表皮3の端部に予め
U字状溝11が形成され、この表皮端部がキャビティ型
7の突条リブ9に嵌合して配設され、キャビティ型7お
よび該キャビティ型の突条リブ9に対応して設けられた
樹脂誘導スペースMを有するコアー型8との間に形成さ
れる空隙部に芯体成形用樹脂を樹脂露出部側から充填し
て表皮と芯体とを一体成形してなるスラッシュ成形表皮
付き一体成形品の製造方法。
Description
パネル、コンソールボックス等の自動車内装品の表皮一
体成形方法に係り、詳しくはスラッシュ成形表皮を樹脂
製の芯体に部分的に貼合わせて一体成形するスラッシュ
成形表皮付き一体成形品の製造方法に関する。
る方法として、ラミネート付き真空成形表皮が用いら
れ、この表皮は成形芯体の全面を被覆し貼付けられてい
るので、表皮の端末は芯体の外周部にて裁断されたまま
で残されていても外観的に大きな弊害は生じない。又、
成形芯体の表面のうち、特に必要な極部的個所のみに表
皮を貼付け被覆する方法が採用され、この表皮の端部を
成形芯体の所定個所に予め設けた見切り溝内に嵌入固定
させて外観良好な表皮の端末処理が実施されている。
て、スラッシュ成形により表皮を予め所定形状に成形
し、該表皮を所定の形状に一致するようにその外周縁を
カッターなどにてトリムし、該表皮をキャビティー型の
型面に固定したのち、このキャビティー型にコアー型を
組み合わせることにより、両型間の空隙部に樹脂を満た
すことにより芯体を成形する過程にても、同じく所望の
形状を有する芯体の表面に部分的に表皮を被覆する方法
が採用されている。
行う場合、表皮端末と樹脂露出部との見切りにおける樹
脂を流す方向は、表皮表面に樹脂が侵入してくるのを防
止するため、表皮側から樹脂露出部方向へ流すことが一
般的に行われている。
応する位置にゲートを設定する必要があるため、表皮全
体の強度アップ及び表皮裏面のゲート該当位置の補強等
によりコストアップにつながる。更に表皮の貼付面積が
製品表面積に比して半分以下というレベルの場合、表皮
部以外からも樹脂の供給が必要となり、その場合表皮側
と樹脂露出側の2か所から樹脂を供給充填するため、両
者の合致する境界となるウエルド部にて艶違い等の外観
不具合が発生する。
意検討の結果提案されたものであり、コアー型の溝形状
と樹脂の充填方向を変更することにより、樹脂洩れを発
生させることなく、しかも表皮の強度をアップしないで
も一体成形が可能となり、更に外観的には2か所ゲート
によるウエルド部における艶違いもなく、通常の射出成
形と同様の容易さで部分的に表皮貼合成形品を得るスラ
ッシュ成形表皮付き一体成形品の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
に、この発明に係るスラッシュ成形表皮付き一体成形品
の製造方法は、芯体の表面に部分的に表皮を一体成形し
て張合わせるスラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造
方法において、スラッシュ成形表皮の端部に予めU字状
溝が形成され、この表皮がキャビティー型の突条リブに
嵌合して配設され、キャビティー型および該キャビティ
ー型の突条リブに対応して設けられた樹脂誘導スペース
を有するコアー型との間に形成される空隙部に、芯体成
形用樹脂を樹脂露出部側から充填して表皮と芯体とを一
体成形してなることを特徴とするスラッシュ成形表皮付
き一体成形品の製造方法にある。
形表皮付き一体成形品の製造方法について、一例として
インスルメントパネルについて図面に基づき詳細に説明
する。図1は、表皮付き一体成形品たるインストルメン
トパネル1の概略斜視図、図2は図1のA−A線断面図
で、成形品1の形状を形成する樹脂芯体2の表面の一部
分には、パウダースラッシュ成形された表皮3で覆われ
ている。
フィン系熱可塑性エラストマー(TPO)をパウダース
ラッシュ成形して得られた表皮で、これらの表皮の厚さ
は0.2〜1.0mmの皮シボやステッチを有している
ソリッドの表面層4と、厚さが1.0〜2.0mmのク
ッション性を有する発泡層5と、厚さが表面層より大き
く0.4〜1.2mmの内側層6との3層から構成され
ている。内側層6は芯体2を賦形する際の熱と圧力から
発泡層5を保護し、かつ芯体2との接着性を確保するた
めに設けられている。
ような3層構造以外に、ソリッドの表面層4と発泡層5
とからなる2層構造、又はソリッドの表面層4のみから
なる1層構造で構成されたものであってもよい。又、芯
体2の材質はポリプロピレン、ABS、ポリスチレン樹
脂等からなる。
き一体成形品の製造方法について説明する。図3はパウ
ダースラッシュ成形により成形された3層構造の表皮3
を示す。この表皮3の製造方法は、例えば、塩化ビニー
ル樹脂の溶融点以上に加熱された所定形状のスラッシュ
成形金型の壁面に塩化ビニール樹脂パウダーを付着、溶
融、冷却固化させてソリッドの表面層4が形成され、次
いで塩化ビニール樹脂パウダーに発泡剤を配合したもの
をスラッシュ成形金型内で溶融、冷却固化させて発泡層
5を形成し、更に表面層と同じ塩化ビニール樹脂パウダ
ーを溶融冷却固化させてソリッドの内側層6を形成した
後、表皮3を脱型する。
印方向にトリムする。このようにして成形された表皮3
は図4に示すようなキャビティ−型7とコア−型8から
なる射出成形型20のキャビティー型側に装着される。
このキャビティ−型7には、型表面へ貫通した真空吸引
用の通路(図は省略)と所定の高さの突条リブ9が設け
られ、該突条リブ9と相対応する位置にあるコアー型8
には所定の面積を有する凹溝10が設けられている。
充填された溶融樹脂の流れを制限すべく通常の凹溝より
面積が大きくなるように設計されている。具体的には樹
脂の充填側の凹溝の面積は、表皮セット状態で通常の断
面積以上を確保、即ち、表皮断面積に通常の断面積を加
えた面積以上を有し、樹脂流動スペースMとして樹脂の
流動先を規制している。ここで凹溝の樹脂流動部の面積
が通常の面積を下回る場合、表皮が樹脂の流動圧力によ
りキャビティー型からずれてしまいその隙間に樹脂が進
入する不具合が発生する。
皮3と樹脂を一体成形する工程を示すもので、まず図5
に示すように一端部がほぼU字状にトリムされた表皮3
を射出成形型20のキャビティー型7にセットする。こ
のとき、表皮3の一端部のU字状部11をキャビティ−
型7の突条リブ9に嵌合させながらセットする。ついで
図6に示すように表皮3を真空吸引によりセットしたキ
ャビティ−型7と、相対応したコアー型8を所定の間隙
を保って型閉じした後、図7に示す如く、表皮のない樹
脂露出部側から樹脂を注入しキャビティ−型とコアー型
の間隙部に樹脂を充填して、芯体2が形成されこの芯体
2と表皮3とが一体化される。
溝9に設けられた樹脂流動スペースMにより流動方向が
定まり、表皮端末のU字状部11を突条リブ9に押し当
てながら樹脂が流動するため、キャビティー型8と表皮
3間に樹脂が侵入して製品表面に樹脂が洩れることを防
止することができる。
2とが一体化された製品を取り出し、図1のようなイン
ストルメントパネル品が完成する。図8は表皮をキャビ
ティー型7により確実にセットするために突条リブ9の
先端にアンダー形状9を設けたもので、これによってア
ンダー形状を作成する。
型、コアー型とも横置きの場合であるが、それに限定す
る必要はなくキャビティー型、コアー型とも縦置きとし
てもよい。 又、成形方法も射出成形以外にプレス圧縮
成形(SPM)でもよい。
ュ成形表皮付き一体成形品の製造方法にあっては、スラ
ッシュ成形表皮の端部に予めU字状溝を形成し、該表皮
端末を発泡成形型のキャビティー型の突条リブに嵌合せ
しめると共に、該突条リブに相対応するコアー型との間
に形成される空隙部に芯体成形用樹脂を樹脂露出部側か
ら充填して表皮と一体成形する製造方法によって下記の
効果が期待出来る。
を注入充填させることから、表皮裏面側にゲートを設定
する必要がない。 2.表皮裏面側にゲートを設けないため、表皮自体の強
度を必要以上に上げる必要がない。 3.樹脂充填が樹脂露出部側のゲートからのみで良いた
め、ウエルドによる艶違い等の不具合がない。 4.表皮部分貼合品であっても全面貼合品と同等の容易
さで成形および型製作が可能となる。
斜視図である。
る。
表皮をセットする状態を示す断面図である。
型閉じ後の状態を示す断面図である。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 芯体の表面に部分的に表皮を一体成形し
て張合わせるスラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造
方法において、スラッシュ成形表皮の端部に予めU字状
溝が形成され、この表皮がキャビティー型の突条リブに
嵌合して配設され、キャビティー型および該キャビティ
ー型の突条リブに対応して設けられた樹脂誘導スペース
を有するコアー型との間に形成される空隙部に芯体成形
用樹脂を樹脂露出部側から充填して表皮と芯体とを一体
成形してなることを特徴とするスラッシュ成形表皮付き
一体成形品の製造方法。 - 【請求項2】 表皮は、塩化ビニール樹脂又は熱可塑性
エラストマーのいずれかである請求項1記載のスラッシ
ュ成形表皮付き一体成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33617295A JP2957457B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | スラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33617295A JP2957457B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | スラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09150435A true JPH09150435A (ja) | 1997-06-10 |
JP2957457B2 JP2957457B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=18296417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33617295A Expired - Fee Related JP2957457B2 (ja) | 1995-11-29 | 1995-11-29 | スラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2957457B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020138440A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | トヨタ車体株式会社 | 部分表皮付き内装部品及びその製造方法 |
-
1995
- 1995-11-29 JP JP33617295A patent/JP2957457B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020138440A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | トヨタ車体株式会社 | 部分表皮付き内装部品及びその製造方法 |
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JP2957457B2 (ja) | 1999-10-04 |
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