JP3203949B2 - コンソールボックス及びその製造方法 - Google Patents
コンソールボックス及びその製造方法Info
- Publication number
- JP3203949B2 JP3203949B2 JP9251794A JP9251794A JP3203949B2 JP 3203949 B2 JP3203949 B2 JP 3203949B2 JP 9251794 A JP9251794 A JP 9251794A JP 9251794 A JP9251794 A JP 9251794A JP 3203949 B2 JP3203949 B2 JP 3203949B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet material
- mold
- console box
- layer
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の運転席及び助
手席間に配設されるコンソールボックス及びその製造方
法に関するものである。
手席間に配設されるコンソールボックス及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の運転席及び助手席間の中
央にはコンソールボックスが配設される。図12に示す
ように、コンソールボックス51は、例えば、ABS製
の基材本体52と、その表面全面に装着されたシート材
53とからなっている。シート材53は、外観品質及び
手触り感の向上を目的として設けられているものであっ
て、ポリ塩化ビニル製の表皮層と、該表皮層及び基材本
体52間に設けられたクッション層とを有している。
央にはコンソールボックスが配設される。図12に示す
ように、コンソールボックス51は、例えば、ABS製
の基材本体52と、その表面全面に装着されたシート材
53とからなっている。シート材53は、外観品質及び
手触り感の向上を目的として設けられているものであっ
て、ポリ塩化ビニル製の表皮層と、該表皮層及び基材本
体52間に設けられたクッション層とを有している。
【0003】上記コンソールボックス51の製造方法と
しては、次の2つの方法が挙げられる。第1の方法とし
ては、図13に示すように、まず、公知のスラッシュ成
形法により成形され、表面にシボ加工等の施された表皮
層54Aと、別途成形された基材本体52Aとが用意さ
れる。そして、金型装置55内において、例えば上型5
6に前記表皮層54Aが、下型57に基材本体52Aが
セットされるとともに、その間に可塑化状態にある発泡
ポリウレタンが挟みつけられる。その後、発泡ポリウレ
タンが固化した後、型開きされる。そして、基材本体5
2Aと、その表面全体に装着された表皮層54A及び発
泡ポリウレタン製のクッション層58Aよりなるシート
材53Aとからなるコンソールボックスが得られる。
しては、次の2つの方法が挙げられる。第1の方法とし
ては、図13に示すように、まず、公知のスラッシュ成
形法により成形され、表面にシボ加工等の施された表皮
層54Aと、別途成形された基材本体52Aとが用意さ
れる。そして、金型装置55内において、例えば上型5
6に前記表皮層54Aが、下型57に基材本体52Aが
セットされるとともに、その間に可塑化状態にある発泡
ポリウレタンが挟みつけられる。その後、発泡ポリウレ
タンが固化した後、型開きされる。そして、基材本体5
2Aと、その表面全体に装着された表皮層54A及び発
泡ポリウレタン製のクッション層58Aよりなるシート
材53Aとからなるコンソールボックスが得られる。
【0004】また、第2の方法としては、図14に示す
ように、同じくスラッシュ成形法により2層に成形さ
れ、ポリ塩化ビニル製の表皮層54B及びポリ塩化ビニ
ルフォーム製のクッション層58Bよりなるシート材5
3Bが用意される。そして、金型装置55内において、
例えば上型56に前記シート材53Bがセットされると
ともに、可塑化状態にある硬質ポリウレタンが、下型5
7及びシート材53B間に挟みつけられる。その後、硬
質ポリウレタンが固化した後、型開きがなされる。そし
て、硬質ポリウレタンよりなる基材本体52Bと、その
表面全体に装着された表皮層54B及びクッション層5
8Bよりなるシート材53Bとからなるコンソールボッ
クスが得られる。
ように、同じくスラッシュ成形法により2層に成形さ
れ、ポリ塩化ビニル製の表皮層54B及びポリ塩化ビニ
ルフォーム製のクッション層58Bよりなるシート材5
3Bが用意される。そして、金型装置55内において、
例えば上型56に前記シート材53Bがセットされると
ともに、可塑化状態にある硬質ポリウレタンが、下型5
7及びシート材53B間に挟みつけられる。その後、硬
質ポリウレタンが固化した後、型開きがなされる。そし
て、硬質ポリウレタンよりなる基材本体52Bと、その
表面全体に装着された表皮層54B及びクッション層5
8Bよりなるシート材53Bとからなるコンソールボッ
クスが得られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
いずれの方法においても、シート材53は、基材本体5
2表面のほぼ全面に装着されていた。これに対し、上記
シート材53は、その左右に位置する座席用シートクッ
ション(図示せず)により、多くの部分が隠れてしまう
こととなっていた。かかるシート材53は、コスト的に
高価なものであり、基材本体52の全面に上記のシート
材53を設けることは、結果としてコストの増加及び資
源の無駄使いを招くこととなっていた。
いずれの方法においても、シート材53は、基材本体5
2表面のほぼ全面に装着されていた。これに対し、上記
シート材53は、その左右に位置する座席用シートクッ
ション(図示せず)により、多くの部分が隠れてしまう
こととなっていた。かかるシート材53は、コスト的に
高価なものであり、基材本体52の全面に上記のシート
材53を設けることは、結果としてコストの増加及び資
源の無駄使いを招くこととなっていた。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、基材本体及びその表面
の上部側の一部に対し取着されたシート材を備えたコン
ソールボックスにおいて、製造コストの低減を図ること
の可能なコンソールボックス及びその製造方法を提供す
ることにある。
れたものであって、その目的は、基材本体及びその表面
の上部側の一部に対し取着されたシート材を備えたコン
ソールボックスにおいて、製造コストの低減を図ること
の可能なコンソールボックス及びその製造方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、ポリプロピレン
を主材とする基材本体と、前記基材本体表面の上部側の
一部に対し熱融着され、熱可塑性ポリオレフィンよりな
る熱融着層、該熱融着層の外側に位置し、ポリプロピレ
ンフォームよりなるクッション層及び該クッション層の
外側に位置し、ポリ塩化ビニル又は熱可塑性ポリオレフ
ィンよりなるソリッド表皮層が一体となることにより構
成されるシート材とを備えたコンソールボックスをその
要旨としている。
め、請求項1に記載の発明においては、ポリプロピレン
を主材とする基材本体と、前記基材本体表面の上部側の
一部に対し熱融着され、熱可塑性ポリオレフィンよりな
る熱融着層、該熱融着層の外側に位置し、ポリプロピレ
ンフォームよりなるクッション層及び該クッション層の
外側に位置し、ポリ塩化ビニル又は熱可塑性ポリオレフ
ィンよりなるソリッド表皮層が一体となることにより構
成されるシート材とを備えたコンソールボックスをその
要旨としている。
【0008】また、請求項2に記載の発明においては、
熱可塑性ポリオレフィンよりなる熱融着層、該熱融着層
に取着され、ポリプロピレンフォームよりなるクッショ
ン層及び該クッション層に取着され、ポリ塩化ビニル又
は熱可塑性ポリオレフィンよりなるソリッド表皮層から
構成されるシート材を、真空成形法により成形し、所定
の形状とする工程と、前記ソリッド表皮層を金型装置の
内面に接触させた状態で、前記シート材を前記金型装置
のキャビティ内の所定の箇所にセットする工程と、ポリ
プロピレンを主材とする可塑化された樹脂材料を前記金
型装置に設けられた複数のゲートより前記キャビティ内
に射出し、充填して、基材本体を成形する工程と、表面
の一部に対し前記シート材が取着された基材本体を前記
金型装置から取り出す工程とを備えたコンソールボック
スの製造方法をその要旨としている。
熱可塑性ポリオレフィンよりなる熱融着層、該熱融着層
に取着され、ポリプロピレンフォームよりなるクッショ
ン層及び該クッション層に取着され、ポリ塩化ビニル又
は熱可塑性ポリオレフィンよりなるソリッド表皮層から
構成されるシート材を、真空成形法により成形し、所定
の形状とする工程と、前記ソリッド表皮層を金型装置の
内面に接触させた状態で、前記シート材を前記金型装置
のキャビティ内の所定の箇所にセットする工程と、ポリ
プロピレンを主材とする可塑化された樹脂材料を前記金
型装置に設けられた複数のゲートより前記キャビティ内
に射出し、充填して、基材本体を成形する工程と、表面
の一部に対し前記シート材が取着された基材本体を前記
金型装置から取り出す工程とを備えたコンソールボック
スの製造方法をその要旨としている。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項2に記載のコンソールボックスの製造方法におい
て、前記複数のゲートのうち、前記シート材に対向して
いるゲートから射出された樹脂材料が前記シート材の端
縁を外方に向かって流れた後に、該樹脂材料が、前記シ
ート材に対向していないゲートから射出された樹脂材料
に当たるように、前記シート材に対向していないゲート
からの樹脂材料の射出を遅らせるようにしたことをその
要旨としている。
請求項2に記載のコンソールボックスの製造方法におい
て、前記複数のゲートのうち、前記シート材に対向して
いるゲートから射出された樹脂材料が前記シート材の端
縁を外方に向かって流れた後に、該樹脂材料が、前記シ
ート材に対向していないゲートから射出された樹脂材料
に当たるように、前記シート材に対向していないゲート
からの樹脂材料の射出を遅らせるようにしたことをその
要旨としている。
【0010】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、ポリプロピレ
ンを主材とする基材本体により所定の剛性が確保され
る。また、基材本体の一部に取着されたシート材のクッ
ション層により、触れたときのソフト感が確保され、ソ
リッド表皮層により、防眩性、耐候性、耐熱性、外観品
質等が確保される。さらに、シート材の最も内側に位置
する熱融着層により、シート材と基材本体との密着性が
確保される。
ンを主材とする基材本体により所定の剛性が確保され
る。また、基材本体の一部に取着されたシート材のクッ
ション層により、触れたときのソフト感が確保され、ソ
リッド表皮層により、防眩性、耐候性、耐熱性、外観品
質等が確保される。さらに、シート材の最も内側に位置
する熱融着層により、シート材と基材本体との密着性が
確保される。
【0011】さて、本発明においては、基材本体とシー
ト材との間は、シート材の最も内側に位置する熱融着層
により密着性が確保される。このため、基材本体が成形
される際に、シート材が予め金型装置の所定位置にセッ
トされることにより、上記密着性の確保が可能となる。
従って、両者を相互に接着させるための別途の工程が不
要となり、そのための金型装置等の装置も不要となる。
ト材との間は、シート材の最も内側に位置する熱融着層
により密着性が確保される。このため、基材本体が成形
される際に、シート材が予め金型装置の所定位置にセッ
トされることにより、上記密着性の確保が可能となる。
従って、両者を相互に接着させるための別途の工程が不
要となり、そのための金型装置等の装置も不要となる。
【0012】さらに、シート材は基材本体表面の上部側
の一部に対し熱融着されるので、不必要な箇所へシート
材が取着されるのが省略されうる。また、第2の発明の
構成によれば、熱可塑性ポリオレフィンよりなる熱融着
層、該熱融着層に取着され、ポリプロピレンフォームよ
りなるクッション層及び該クッション層に取着され、ポ
リ塩化ビニル又は熱可塑性ポリオレフィンよりなるソリ
ッド表皮層から構成されるシート材が、真空成形法によ
り成形される。また、切断等により、所定の形状とされ
る。さらに、このソリッド表皮層が金型装置の内面に接
触した状態で、シート材が金型装置のキャビティ内の所
定の箇所にセットされる。そして、ポリプロピレンを主
材とする可塑化された樹脂材料が金型装置に設けられた
複数のゲートよりキャビティ内に射出され、充填され
る。該樹脂材料が冷却固化することにより、基材本体が
成形される。その後、表面の一部に対しシート材が取着
された基材本体が金型装置から取り出されることによ
り、コンソールボックスが得られる。
の一部に対し熱融着されるので、不必要な箇所へシート
材が取着されるのが省略されうる。また、第2の発明の
構成によれば、熱可塑性ポリオレフィンよりなる熱融着
層、該熱融着層に取着され、ポリプロピレンフォームよ
りなるクッション層及び該クッション層に取着され、ポ
リ塩化ビニル又は熱可塑性ポリオレフィンよりなるソリ
ッド表皮層から構成されるシート材が、真空成形法によ
り成形される。また、切断等により、所定の形状とされ
る。さらに、このソリッド表皮層が金型装置の内面に接
触した状態で、シート材が金型装置のキャビティ内の所
定の箇所にセットされる。そして、ポリプロピレンを主
材とする可塑化された樹脂材料が金型装置に設けられた
複数のゲートよりキャビティ内に射出され、充填され
る。該樹脂材料が冷却固化することにより、基材本体が
成形される。その後、表面の一部に対しシート材が取着
された基材本体が金型装置から取り出されることによ
り、コンソールボックスが得られる。
【0013】従って、本発明によれば、基材本体が成形
される際に、シート材が予め金型装置の所定位置にセッ
トされることにより、シート材の熱融着層が、基材本体
と熱融着され、基材本体との密着性が確保される。この
ため、両者を相互に接着させるための別途の工程が不要
となり、そのための金型装置等の装置も不要となる。
される際に、シート材が予め金型装置の所定位置にセッ
トされることにより、シート材の熱融着層が、基材本体
と熱融着され、基材本体との密着性が確保される。この
ため、両者を相互に接着させるための別途の工程が不要
となり、そのための金型装置等の装置も不要となる。
【0014】さらに、シート材は基材本体表面の上部側
の一部に対し熱融着されるので、不必要な箇所へシート
材が取着されるのが省略されうる。さらに、第3の発明
の構成によれば、第2の発明の作用に加えて、シート材
に対向していないゲートから、樹脂材料が遅れて射出さ
れる。このため、シート材に対向しているゲートから射
出された樹脂材料が前記シート材の端縁を外方に向かっ
て流れた後に、該樹脂材料が、前記遅れて射出された樹
脂材料に当たる。このため、所定箇所にセットされてい
たシート材が、該シート材に対向していないゲートより
射出された樹脂材料による応力を端縁側から受けてしま
うおそれがなくなる。すなわち、シート材のソリッド表
皮層と金型装置面との間に樹脂が入り込んでしまうおそ
れがなくなる。従って、シート材がめくれてしまうおそ
れがなくなる。
の一部に対し熱融着されるので、不必要な箇所へシート
材が取着されるのが省略されうる。さらに、第3の発明
の構成によれば、第2の発明の作用に加えて、シート材
に対向していないゲートから、樹脂材料が遅れて射出さ
れる。このため、シート材に対向しているゲートから射
出された樹脂材料が前記シート材の端縁を外方に向かっ
て流れた後に、該樹脂材料が、前記遅れて射出された樹
脂材料に当たる。このため、所定箇所にセットされてい
たシート材が、該シート材に対向していないゲートより
射出された樹脂材料による応力を端縁側から受けてしま
うおそれがなくなる。すなわち、シート材のソリッド表
皮層と金型装置面との間に樹脂が入り込んでしまうおそ
れがなくなる。従って、シート材がめくれてしまうおそ
れがなくなる。
【0015】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1〜7に基づいて説明する。
図1〜7に基づいて説明する。
【0016】図2は、本実施例におけるコンソールボッ
クス1を示す斜視図であり、図1は図2のA−A線断面
図である。これらの図に示すように、コンソールボック
ス1は、基材本体2と、その両側面の上部及び上面の一
部に取着されたシート材としての弾性シート材3とを備
えている。すなわち、本実施例のコンソールボックス1
は、図示しない座席用シートクッションの位置する側面
下部には、弾性シート材3が取着されておらず、基材本
体2が露出した状態となっている。
クス1を示す斜視図であり、図1は図2のA−A線断面
図である。これらの図に示すように、コンソールボック
ス1は、基材本体2と、その両側面の上部及び上面の一
部に取着されたシート材としての弾性シート材3とを備
えている。すなわち、本実施例のコンソールボックス1
は、図示しない座席用シートクッションの位置する側面
下部には、弾性シート材3が取着されておらず、基材本
体2が露出した状態となっている。
【0017】前記基材本体2は、フィラーの混入された
ポリプロピレン(フィラー入りPP)よりなり、所定の
剛性が確保されている。また、図3に示すように、弾性
シート材3は、内層側(図の下側)から順に、PPより
なる熱融着層4、該熱融着層4の外側(図の上側)に位
置し、PPフォームよりなるクッション層5及び該クッ
ション層5の外側に位置し、ポリ塩化ビニル(PVC)
よりなるソリッド表皮層6が一体となることにより構成
されている。
ポリプロピレン(フィラー入りPP)よりなり、所定の
剛性が確保されている。また、図3に示すように、弾性
シート材3は、内層側(図の下側)から順に、PPより
なる熱融着層4、該熱融着層4の外側(図の上側)に位
置し、PPフォームよりなるクッション層5及び該クッ
ション層5の外側に位置し、ポリ塩化ビニル(PVC)
よりなるソリッド表皮層6が一体となることにより構成
されている。
【0018】そして、本実施例では、弾性シート材3の
熱融着層4が、基材本体2の表面の一部に対し熱融着に
より接合されることにより、弾性シート材3と基材本体
2との間の密着性が確保されている。なお、コンソール
ボックス1の使用時においては、該コンソールボックス
1の上側には、図1において2点鎖線で示す蓋7が配設
されうる。
熱融着層4が、基材本体2の表面の一部に対し熱融着に
より接合されることにより、弾性シート材3と基材本体
2との間の密着性が確保されている。なお、コンソール
ボックス1の使用時においては、該コンソールボックス
1の上側には、図1において2点鎖線で示す蓋7が配設
されうる。
【0019】次に、上記のコンソールボックス1の基材
本体2を成形するための金型装置11について説明す
る。図4に示すように、金型装置11は、固定型12及
び可動型13を備えている。これら固定型12及び可動
型13は、基材本体2を形成するための成形面12a,
13aを備えている。また、可動型13は、弾性シート
材13がセットされるセット面13bを有している。そ
して、両型12,13が当接した状態において、前記両
成形面12a,13aにより基材本体2を成形するため
のキャビティ14が形成される。
本体2を成形するための金型装置11について説明す
る。図4に示すように、金型装置11は、固定型12及
び可動型13を備えている。これら固定型12及び可動
型13は、基材本体2を形成するための成形面12a,
13aを備えている。また、可動型13は、弾性シート
材13がセットされるセット面13bを有している。そ
して、両型12,13が当接した状態において、前記両
成形面12a,13aにより基材本体2を成形するため
のキャビティ14が形成される。
【0020】さらに、固定型12には、キャビティ14
に開口する複数のゲート♯1,♯2,♯3,♯4,♯
5,♯6が形成されている(図5では1つのゲート♯4
のみを示す)。図2に示すように、各ゲート♯1〜♯6
は、コンソールボックス1の各部に分散して配置形成さ
れている。そして、その内の4つのゲート♯1〜♯4
は、前記弾性シート材3が配置される部分に対向して形
成されている。また、残りの2つのゲート♯5,♯6
は、弾性シート材3が配置されない部分に対向して形成
されている。また、金型装置11内部の各ゲート♯1〜
♯6手前の通路には、各ゲート♯1〜♯6への樹脂の通
過・遮断を切り換えるための図示しない制御弁が設けら
れている。これら制御弁は、図示しないコントローラに
よって所定のタイミング毎に開閉制御されるようになっ
ている。
に開口する複数のゲート♯1,♯2,♯3,♯4,♯
5,♯6が形成されている(図5では1つのゲート♯4
のみを示す)。図2に示すように、各ゲート♯1〜♯6
は、コンソールボックス1の各部に分散して配置形成さ
れている。そして、その内の4つのゲート♯1〜♯4
は、前記弾性シート材3が配置される部分に対向して形
成されている。また、残りの2つのゲート♯5,♯6
は、弾性シート材3が配置されない部分に対向して形成
されている。また、金型装置11内部の各ゲート♯1〜
♯6手前の通路には、各ゲート♯1〜♯6への樹脂の通
過・遮断を切り換えるための図示しない制御弁が設けら
れている。これら制御弁は、図示しないコントローラに
よって所定のタイミング毎に開閉制御されるようになっ
ている。
【0021】次に、本実施例における、上記コンソール
ボックス1の製造方法について説明する。まず、予め、
弾性シート材3を製造する。すなわち、第一に、上記の
3層構造よりなる平面状のシートを得る。次いで、公知
の真空成形法により、コンソールボックス1の上面の形
状に沿う形状に成形する。その後、余分な箇所をトリミ
ングにより切断除去する。これら一連の工程を経ること
により、弾性シート材3が得られる。
ボックス1の製造方法について説明する。まず、予め、
弾性シート材3を製造する。すなわち、第一に、上記の
3層構造よりなる平面状のシートを得る。次いで、公知
の真空成形法により、コンソールボックス1の上面の形
状に沿う形状に成形する。その後、余分な箇所をトリミ
ングにより切断除去する。これら一連の工程を経ること
により、弾性シート材3が得られる。
【0022】そして、図5に示すように、前記金型装置
11のキャビティ14内の所定の箇所、つまり、前記セ
ット面13bに対し、予め形成された前記弾性シート材
3をセットする。このとき、弾性シート材3は、そのソ
リッド表皮層6が可動型13の内周面に当接した状態で
セットされる。
11のキャビティ14内の所定の箇所、つまり、前記セ
ット面13bに対し、予め形成された前記弾性シート材
3をセットする。このとき、弾性シート材3は、そのソ
リッド表皮層6が可動型13の内周面に当接した状態で
セットされる。
【0023】続いて、図6に示すように、図示しない射
出成形機を用いて、可塑化されたフィラー入りPPを、
前記各ゲート♯1〜♯6からキャビティ14内に射出す
る。このとき、前記コントローラにより、各制御弁が所
定のタイミング毎に開閉制御される。すなわち、前記弾
性シート材3に対向しているゲート♯1〜♯4に対応す
る制御弁がまず開かれる。そして、それよりも幾分遅れ
て弾性シート材3に対向していないゲート♯5,♯6に
対応する制御弁が個々の所定のタイミングで開かれる。
すると、ゲート♯1〜♯4から、キャビティ14内にま
ずフィラー入りPPが射出され、それよりも幾分遅れて
ゲート♯5,♯6からフィラー入りPPが射出される。
このとき、ゲート♯1〜♯4から射出されたフィラー入
りPP(樹脂)が、前記弾性シート材3の端縁を外方に
向かって流れた後に、該フィラー入りPPが、ゲート♯
5,♯6から射出されたフィラー入りPPに当たる。
出成形機を用いて、可塑化されたフィラー入りPPを、
前記各ゲート♯1〜♯6からキャビティ14内に射出す
る。このとき、前記コントローラにより、各制御弁が所
定のタイミング毎に開閉制御される。すなわち、前記弾
性シート材3に対向しているゲート♯1〜♯4に対応す
る制御弁がまず開かれる。そして、それよりも幾分遅れ
て弾性シート材3に対向していないゲート♯5,♯6に
対応する制御弁が個々の所定のタイミングで開かれる。
すると、ゲート♯1〜♯4から、キャビティ14内にま
ずフィラー入りPPが射出され、それよりも幾分遅れて
ゲート♯5,♯6からフィラー入りPPが射出される。
このとき、ゲート♯1〜♯4から射出されたフィラー入
りPP(樹脂)が、前記弾性シート材3の端縁を外方に
向かって流れた後に、該フィラー入りPPが、ゲート♯
5,♯6から射出されたフィラー入りPPに当たる。
【0024】このため、所定箇所にセットされていた弾
性シート材3が、該弾性シート材3に対向していないゲ
ート♯5,♯6より射出されたフィラー入りPPによる
応力を端縁側から受けてしまうおそれがなくなる。すな
わち、弾性シート材3のソリッド表皮層6と金型装置1
1面との間に樹脂が入り込んでしまうおそれがなくな
る。従って、弾性シート材3がめくれてしまうおそれを
なくすことができ、ひいては不良品の発生をなくすこと
ができる。
性シート材3が、該弾性シート材3に対向していないゲ
ート♯5,♯6より射出されたフィラー入りPPによる
応力を端縁側から受けてしまうおそれがなくなる。すな
わち、弾性シート材3のソリッド表皮層6と金型装置1
1面との間に樹脂が入り込んでしまうおそれがなくな
る。従って、弾性シート材3がめくれてしまうおそれを
なくすことができ、ひいては不良品の発生をなくすこと
ができる。
【0025】また、上記のように一部のゲート♯5,♯
6からの射出を遅らせることにより、全体的な射出圧の
低減を図ることができる。その結果、金型装置11に要
するコストの低減をも図ることができる。
6からの射出を遅らせることにより、全体的な射出圧の
低減を図ることができる。その結果、金型装置11に要
するコストの低減をも図ることができる。
【0026】その後、図7に示すように、フィラー入り
PPがキャビティ14内に充填される。このとき、フィ
ラー入りPPの持つ熱により、熱融着層4が軟化され
る。そして、フィラー入りPPが冷却固化することによ
り、熱融着層4がフィラー入りPPと融着する。この融
着により、弾性シート材3とフィラー入りPP(基材本
体2)とが接合される。そして、金型装置11が型開き
され、弾性シート材3が取着された基材本体2が取り出
されることにより、上記コンソールボックス1が得られ
る。
PPがキャビティ14内に充填される。このとき、フィ
ラー入りPPの持つ熱により、熱融着層4が軟化され
る。そして、フィラー入りPPが冷却固化することによ
り、熱融着層4がフィラー入りPPと融着する。この融
着により、弾性シート材3とフィラー入りPP(基材本
体2)とが接合される。そして、金型装置11が型開き
され、弾性シート材3が取着された基材本体2が取り出
されることにより、上記コンソールボックス1が得られ
る。
【0027】このようにして得られたコンソールボック
ス1においては、フィラー入りPPよりなる基材本体2
により所定の剛性が確保される。また、基材本体2の一
部に取着された弾性シート材3のクッション層5によ
り、触れたときのソフト感が確保され、ソリッド表皮層
6により、防眩性、耐候性、耐熱性、外観品質等が確保
される。さらに、熱融着層4により、弾性シート材3と
基材本体2との密着性が確保される。
ス1においては、フィラー入りPPよりなる基材本体2
により所定の剛性が確保される。また、基材本体2の一
部に取着された弾性シート材3のクッション層5によ
り、触れたときのソフト感が確保され、ソリッド表皮層
6により、防眩性、耐候性、耐熱性、外観品質等が確保
される。さらに、熱融着層4により、弾性シート材3と
基材本体2との密着性が確保される。
【0028】本実施例においては、基材本体2と弾性シ
ート3との間は、弾性シート材3の最も内側に位置する
熱融着層4により密着性が確保される。このため、基材
本体2が上記の方法で成形される際に、弾性シート材3
が予め金型装置11の所定位置にセットされることによ
り、上記密着性の確保が可能となる。従って、両者2,
3を相互に接着させるための別途の工程が不要となり、
また、その接着のための金型装置等の装置も不要とな
る。その結果、製造効率の向上及び製造コストの著しい
低減を図ることができる。
ート3との間は、弾性シート材3の最も内側に位置する
熱融着層4により密着性が確保される。このため、基材
本体2が上記の方法で成形される際に、弾性シート材3
が予め金型装置11の所定位置にセットされることによ
り、上記密着性の確保が可能となる。従って、両者2,
3を相互に接着させるための別途の工程が不要となり、
また、その接着のための金型装置等の装置も不要とな
る。その結果、製造効率の向上及び製造コストの著しい
低減を図ることができる。
【0029】さらに、本実施例では、弾性シート材3
は、基材本体2の両側面の上部及び上面の一部にのみ取
着される。このため、コンソールボックス1の左右に位
置する座席用シートクッションが位置する部位への弾性
シート材3の取着が省略され、その使用量を必要最小限
に抑えることができる。その結果、製造に際しての著し
いコストの低減を図ることができ、また、資源の無駄使
いを防止ことができる。
は、基材本体2の両側面の上部及び上面の一部にのみ取
着される。このため、コンソールボックス1の左右に位
置する座席用シートクッションが位置する部位への弾性
シート材3の取着が省略され、その使用量を必要最小限
に抑えることができる。その結果、製造に際しての著し
いコストの低減を図ることができ、また、資源の無駄使
いを防止ことができる。
【0030】(第2実施例)次に、本発明を具体化した
第2実施例を図8,9に基づいて説明する。但し、本実
施例において、発明の主要部分については第1実施例と
ほぼ同等であるため、相違点を中心として説明する。
第2実施例を図8,9に基づいて説明する。但し、本実
施例において、発明の主要部分については第1実施例と
ほぼ同等であるため、相違点を中心として説明する。
【0031】本第2実施例においては、図9に示すよう
に、コンソールボックス21の基材本体22の側部に
は、凹部22aが形成されており、弾性シート材23の
端部が前記凹部22a内に収容されるように折れ曲がる
ようにして取着されている点と、弾性シート材23のク
ッション層5が射出成形時に圧縮され、離型時に膨張す
ることが考慮されている点とで前記第1実施例とは異な
っている。但し、本実施例において、基材本体21と弾
性シート材23との境界部分はほぼ面一となっている。
に、コンソールボックス21の基材本体22の側部に
は、凹部22aが形成されており、弾性シート材23の
端部が前記凹部22a内に収容されるように折れ曲がる
ようにして取着されている点と、弾性シート材23のク
ッション層5が射出成形時に圧縮され、離型時に膨張す
ることが考慮されている点とで前記第1実施例とは異な
っている。但し、本実施例において、基材本体21と弾
性シート材23との境界部分はほぼ面一となっている。
【0032】図9に示すように、上記コンソールボック
ス21を成形するための金型装置25は、固定型26及
び可動型27を備えている。この金型装置25の可動型
27は2つの分割型よりなっており、両分割型が図の左
右方向に型開きされるという点で前記第1実施例と異な
っている。また、可動型27には、キャビティ28内に
突出する凸条29が一体形成されている。さらに、可動
型27のセット面27bは、前記弾性シート材23の成
形後の膨張を見越して、前記基材本体22が露出する成
形面27aよりもキャビティ28側に突出している。
ス21を成形するための金型装置25は、固定型26及
び可動型27を備えている。この金型装置25の可動型
27は2つの分割型よりなっており、両分割型が図の左
右方向に型開きされるという点で前記第1実施例と異な
っている。また、可動型27には、キャビティ28内に
突出する凸条29が一体形成されている。さらに、可動
型27のセット面27bは、前記弾性シート材23の成
形後の膨張を見越して、前記基材本体22が露出する成
形面27aよりもキャビティ28側に突出している。
【0033】次に、本実施例におけるコンソールボック
ス21の成形方法及び成形時の作用について説明する。
まず、予め成形した弾性シート材23を可動型27のセ
ット面27bにセットする。このとき、弾性シート材2
3の端部は前記凸条29に当接するようにして折り曲げ
られてセットされる。
ス21の成形方法及び成形時の作用について説明する。
まず、予め成形した弾性シート材23を可動型27のセ
ット面27bにセットする。このとき、弾性シート材2
3の端部は前記凸条29に当接するようにして折り曲げ
られてセットされる。
【0034】続いて、可塑化されたフィラー入りPP
を、前記第1実施例と同様図示しない各ゲート♯1〜♯
6からキャビティ28内に所定のタイミングで射出す
る。このとき、上述した弾性シート材23がめくれない
という作用効果を奏する外に、以下の作用効果を奏す
る。
を、前記第1実施例と同様図示しない各ゲート♯1〜♯
6からキャビティ28内に所定のタイミングで射出す
る。このとき、上述した弾性シート材23がめくれない
という作用効果を奏する外に、以下の作用効果を奏す
る。
【0035】すなわち、本実施例においては、クッショ
ン層5、すなわち弾性シート材23が樹脂圧により圧縮
される。そして、フィラー入りPPがキャビティ28内
に充填され、冷却固化した後、金型装置25が型開きさ
れる。このとき、前記樹脂圧により圧縮されていた弾性
シート材23が膨張する。すると、図8に示すように、
基材本体21と弾性シート材23との境界部分はほぼ面
一となったコンソールボックス21が得られる。
ン層5、すなわち弾性シート材23が樹脂圧により圧縮
される。そして、フィラー入りPPがキャビティ28内
に充填され、冷却固化した後、金型装置25が型開きさ
れる。このとき、前記樹脂圧により圧縮されていた弾性
シート材23が膨張する。すると、図8に示すように、
基材本体21と弾性シート材23との境界部分はほぼ面
一となったコンソールボックス21が得られる。
【0036】本実施例によれば、第1実施例に記載した
コンソールボックス1に比べて、弾性シート材23と基
材本体22との境界部分の見切りが良好となるととも
に、弾性シート材23が剥離しにくいというさらなる効
果を奏する。
コンソールボックス1に比べて、弾性シート材23と基
材本体22との境界部分の見切りが良好となるととも
に、弾性シート材23が剥離しにくいというさらなる効
果を奏する。
【0037】尚、本発明は上記実施例に限定されず、例
えば次の如く構成してもよい。 (1)前記第2実施例では、凸条29がアンダーカット
構造を有している点から、可動型27を2つの分割型に
より構成せざるを得なかったが、例えば次のように構成
してもよい。すなわち、図11に示すように、図の上下
方向に移動可能に配設された可動型31には、図の下方
へ突出する凸条32が一体形成されている。このような
構成とすることにより、1つの可動型31でもって構成
したとしても、該可動型31の移動に支障はなく、金型
装置35全体の簡素化を図ることができる。また、これ
とともに、図10に示すように、弾性シート材33の端
部が基材本体34の凹部34a内に位置するため、弾性
シート材33と基材本体34との境界部分の見切りが良
好となるとともに、弾性シート材33が剥離しにくいと
いう効果を奏する。
えば次の如く構成してもよい。 (1)前記第2実施例では、凸条29がアンダーカット
構造を有している点から、可動型27を2つの分割型に
より構成せざるを得なかったが、例えば次のように構成
してもよい。すなわち、図11に示すように、図の上下
方向に移動可能に配設された可動型31には、図の下方
へ突出する凸条32が一体形成されている。このような
構成とすることにより、1つの可動型31でもって構成
したとしても、該可動型31の移動に支障はなく、金型
装置35全体の簡素化を図ることができる。また、これ
とともに、図10に示すように、弾性シート材33の端
部が基材本体34の凹部34a内に位置するため、弾性
シート材33と基材本体34との境界部分の見切りが良
好となるとともに、弾性シート材33が剥離しにくいと
いう効果を奏する。
【0038】(2)前記各実施例では、基材本体2,2
2をフィラー入りPPにより構成したが、PPのみによ
り構成されていてもよい。また、その外の樹脂が混入さ
れていても、PPを主材として構成されていればよい。
2をフィラー入りPPにより構成したが、PPのみによ
り構成されていてもよい。また、その外の樹脂が混入さ
れていても、PPを主材として構成されていればよい。
【0039】さらに、前記各実施例では、ソリッド表皮
層6をPVCにより構成したが、その外にもPP等の熱
可塑性ポリオレフィンにより構成してもよい。この構成
とすることにより、全ての素材がポリオレフィン系の樹
脂により構成されることとなるため、相互間での接合性
がさらに良好なものとなる。
層6をPVCにより構成したが、その外にもPP等の熱
可塑性ポリオレフィンにより構成してもよい。この構成
とすることにより、全ての素材がポリオレフィン系の樹
脂により構成されることとなるため、相互間での接合性
がさらに良好なものとなる。
【0040】上述のような個々の構成を採用したとして
も、前記実施例とほぼ同等の効果を奏する。 (3)前記第1実施例では、金型装置11内の6か所に
ゲート♯1〜♯6を設ける構成としたが、その個数及び
配置状態は特に限定されるものではない。特許請求の範
囲の各請求項に記載されないものであって、上記実施例
から把握できる技術的思想について以下にその効果とと
もに記載する。
も、前記実施例とほぼ同等の効果を奏する。 (3)前記第1実施例では、金型装置11内の6か所に
ゲート♯1〜♯6を設ける構成としたが、その個数及び
配置状態は特に限定されるものではない。特許請求の範
囲の各請求項に記載されないものであって、上記実施例
から把握できる技術的思想について以下にその効果とと
もに記載する。
【0041】(a)請求項1〜3に記載のコンソールボ
ックス及びその製造方法において、前記ソリッド表皮層
6を熱可塑性ポリオレフィンにより構成したことを特徴
とする。この構成とすることにより、全ての素材がポリ
オレフィン系の樹脂により構成されることとなるため、
相互間での接合性がさらに良好なものとなる。
ックス及びその製造方法において、前記ソリッド表皮層
6を熱可塑性ポリオレフィンにより構成したことを特徴
とする。この構成とすることにより、全ての素材がポリ
オレフィン系の樹脂により構成されることとなるため、
相互間での接合性がさらに良好なものとなる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、基材本体及びその表面の上部側の一
部に対し取着されたシート材を備えたコンソールボック
スにおいて、製造コストの著しい低減を図ることができ
るという優れた効果を奏する。
載の発明によれば、基材本体及びその表面の上部側の一
部に対し取着されたシート材を備えたコンソールボック
スにおいて、製造コストの著しい低減を図ることができ
るという優れた効果を奏する。
【0043】また、請求項3に記載の発明に発明によれ
ば、上記効果に加えて、弾性シート材のめくれによる不
良品の発生を防止することができるという優れた効果を
奏する。
ば、上記効果に加えて、弾性シート材のめくれによる不
良品の発生を防止することができるという優れた効果を
奏する。
【図1】本発明を具体化した第1実施例におけるコンソ
ールボックスを示す断面図であって、図2のA−A線断
面図である。
ールボックスを示す断面図であって、図2のA−A線断
面図である。
【図2】第1実施例におけるコンソールボックスを示す
とともに、金型装置に形成されたゲートの対応する部位
を模式的に示す斜視図である。
とともに、金型装置に形成されたゲートの対応する部位
を模式的に示す斜視図である。
【図3】第1実施例におけるコンソールボックスの拡大
断面図である。
断面図である。
【図4】第1実施例におけるコンソールボックスを製造
する際に使用される金型装置を示す断面図である。
する際に使用される金型装置を示す断面図である。
【図5】第1実施例において、金型装置の所定箇所に弾
性シート材をセットした状態を示す断面図である。
性シート材をセットした状態を示す断面図である。
【図6】第1実施例において、キャビティ内に樹脂を射
出した状態を示す金型装置の断面図である。
出した状態を示す金型装置の断面図である。
【図7】第1実施例において、キャビティ内に樹脂を充
填した状態を示す金型装置の断面図である。
填した状態を示す金型装置の断面図である。
【図8】本発明を具体化した第2実施例におけるコンソ
ールボックスを示す断面図である。
ールボックスを示す断面図である。
【図9】第2実施例において、キャビティ内に樹脂を射
出した状態を示す金型装置の断面図である。
出した状態を示す金型装置の断面図である。
【図10】本発明を具体化した別の実施例におけるコン
ソールボックスを示す断面図である。
ソールボックスを示す断面図である。
【図11】別の実施例において、キャビティ内に樹脂を
射出した状態を示す金型装置の断面図である。
射出した状態を示す金型装置の断面図である。
【図12】従来技術におけるコンソールボックスを示す
断面図である。
断面図である。
【図13】従来技術におけるコンソールボックスの製造
方法を示す図であって、金型装置等を示す断面図であ
る。
方法を示す図であって、金型装置等を示す断面図であ
る。
【図14】従来技術におけるコンソールボックスの製造
方法を示す図であって、金型装置等を示す断面図であ
る。
方法を示す図であって、金型装置等を示す断面図であ
る。
1,21…コンソールボックス、2,22,34…基材
本体、3,23,33…シート材としての弾性シート
材、4…熱融着層、5…クッション層、6…ソリッド表
皮層、11,25,35…金型装置、14,28…キャ
ビティ、♯1,♯2,♯3,♯4,♯5,♯6…ゲー
ト。
本体、3,23,33…シート材としての弾性シート
材、4…熱融着層、5…クッション層、6…ソリッド表
皮層、11,25,35…金型装置、14,28…キャ
ビティ、♯1,♯2,♯3,♯4,♯5,♯6…ゲー
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 7/04 B29C 45/14 B29C 45/26
Claims (3)
- 【請求項1】 ポリプロピレンを主材とする基材本体
(2,22,34)と、 前記基材本体(2,22,34)表面の上部側の一部に
対し熱融着され、熱可塑性ポリオレフィンよりなる熱融
着層(4)、該熱融着層(4)の外側に位置し、ポリプ
ロピレンフォームよりなるクッション層(5)及び該ク
ッション層(5)の外側に位置し、ポリ塩化ビニル又は
熱可塑性ポリオレフィンよりなるソリッド表皮層(6)
が一体となることにより構成されるシート材(3,2
3,33)とを備えたことを特徴とするコンソールボッ
クス。 - 【請求項2】 熱可塑性ポリオレフィンよりなる熱融着
層(4)、該熱融着層(4)に取着され、ポリプロピレ
ンフォームよりなるクッション層(5)及び該クッショ
ン層(5)に取着され、ポリ塩化ビニル又は熱可塑性ポ
リオレフィンよりなるソリッド表皮層(6)から構成さ
れるシート材(3,23,33)を、真空成形法により
成形し、所定の形状とする工程と、 前記ソリッド表皮層(6)を金型装置(11,25,3
5)の内面に接触させた状態で、前記シート材(3,2
3,33)を前記金型装置(11,25,35)のキャ
ビティ(14,28)内の所定の箇所にセットする工程
と、 ポリプロピレンを主材とする可塑化された樹脂材料を前
記金型装置(11,25,35)に設けられた複数のゲ
ート(♯1,♯2,♯3,♯4,♯5,♯6)より前記
キャビティ(14,28)内に射出し、充填して、基材
本体(2,22,34)を成形する工程と、 表面の一部に対し前記シート材(3,23,33)が取
着された基材本体(2,22,34)を前記金型装置
(11,25,35)から取り出す工程とを備えたこと
を特徴とするコンソールボックスの製造方法。 - 【請求項3】 前記複数のゲート(♯1,♯2,♯3,
♯4,♯5,♯6)のうち、前記シート材(3,23,
33)に対向しているゲート(♯1,♯2,♯3,♯
4)から射出された樹脂材料が前記シート材(3,2
3,33)の端縁を外方に向かって流れた後に、該樹脂
材料が、前記シート材(3,23,33)に対向してい
ないゲート(♯5,♯6)から射出された樹脂材料に当
たるように、前記シート材(3,23,33)に対向し
ていないゲート(♯5,♯6)からの樹脂材料の射出を
遅らせるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の
コンソールボックスの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9251794A JP3203949B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | コンソールボックス及びその製造方法 |
DE1995621545 DE69521545T2 (de) | 1994-04-04 | 1995-04-04 | Verfahren zum Formen von Kunstharz |
EP19950105041 EP0676267B1 (en) | 1994-04-04 | 1995-04-04 | Resin molding method |
US08/966,566 US6004498A (en) | 1994-04-04 | 1997-11-10 | Method for molding resin to skin members |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9251794A JP3203949B2 (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | コンソールボックス及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07291037A JPH07291037A (ja) | 1995-11-07 |
JP3203949B2 true JP3203949B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=14056525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9251794A Expired - Lifetime JP3203949B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-28 | コンソールボックス及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3203949B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11061401B2 (en) | 2019-10-29 | 2021-07-13 | Ford Global Technologies, Llc | Stowable steering wheel for autonomous vehicles |
US11104276B2 (en) | 2019-11-19 | 2021-08-31 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle console assembly having an integrated mounting structure |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100341499B1 (ko) * | 2000-05-25 | 2002-06-21 | 이계안 | 자동차용 콘솔 |
EP2679380A1 (en) * | 2012-06-28 | 2014-01-01 | RECTICEL Automobilsysteme GmbH | Method for manufacturing a flexible skin having at least one insert adhered thereto. |
-
1994
- 1994-04-28 JP JP9251794A patent/JP3203949B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11061401B2 (en) | 2019-10-29 | 2021-07-13 | Ford Global Technologies, Llc | Stowable steering wheel for autonomous vehicles |
US11104276B2 (en) | 2019-11-19 | 2021-08-31 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle console assembly having an integrated mounting structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07291037A (ja) | 1995-11-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6926856B2 (en) | Molded parts with fabric surface areas and processes for their production | |
US4806094A (en) | Injection molding apparatus for forming film covered inserts for instrument panels | |
JP3336325B2 (ja) | 表皮層を有する樹脂製品及びその製造方法 | |
JP3203949B2 (ja) | コンソールボックス及びその製造方法 | |
JP3191556B2 (ja) | 自動車用インストルメントパネルの製造方法 | |
JP2932930B2 (ja) | 樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置 | |
US20020079605A1 (en) | Method of manufacturing a plastics molded part with a soft-feel surface and a manufacturing tool to use in the method | |
JP3911922B2 (ja) | フェンダシール構造 | |
JP3039262B2 (ja) | 樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置 | |
JP3005932B2 (ja) | 樹脂製品の成形方法 | |
JP2754556B2 (ja) | グローブボックス及びその製法 | |
JPH0327006B2 (ja) | ||
JP3111800B2 (ja) | 樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置 | |
JP3163897B2 (ja) | 樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置 | |
JPS6345286B2 (ja) | ||
JP4010690B2 (ja) | 車両用パネルの製造方法 | |
JPH08197575A (ja) | 樹脂成形方法 | |
JP2932931B2 (ja) | 樹脂製品の成形方法及び成形用金型装置 | |
JPH05329898A (ja) | モールの製造方法 | |
JP3445675B2 (ja) | 積層成形品の成形用金型および成形方法 | |
JP2957457B2 (ja) | スラッシュ成形表皮付き一体成形品の製造方法 | |
JP2000296538A (ja) | 樹脂製品の成形方法 | |
JP3700316B2 (ja) | 積層成形品の射出圧縮成形方法 | |
JP3690849B2 (ja) | 表皮一体成形用金型 | |
JPH0739621Y2 (ja) | 発泡成形品と部品との結合構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090629 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100629 |