JPH09114413A - モータ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はモータを制御するモータ制御装置に
関するもので、それに設けられた２色発光の発光素子で
多くの状態表示を可能にすることを目的とする。 【解決手段】 ２色発光の発光素子が発光する２色と両
方同時に発光するときの色を色１，色２，色３とし、そ
れぞれの色に対して制御装置とそれによって制御される
モータの正常，異常，準備状態を割り当てておく。制御
装置とモータの状態が正常，準備状態になったときに発
光素子はそれぞれに割り当てられた色１，色３を点灯す
る。また異常状態には制御装置に異常状態をクリアする
ための信号を入れることで復帰可能な場合と制御装置の
電源を再度入れ直さないと復帰できない場合があり、前
者を表示するときには色２を点滅させ、後者を表示する
ときには色２を点灯させる。これらの表示方法によって
各状態と異常時の対処法が容易に判断できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はモータを制御するモ
ータ制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、モータ制御装置は小型化が要求さ
れるようになってきている。

【０００３】従来、この種のモータ制御装置には制御装
置本体と制御されるモータの状態を表示するために、単
色の発光素子を用いた７セグメント表示器や単色の発光
素子を複数個使用している。

【０００４】７セグメント表示器は発光素子の点灯によ
って数字や文字を表示することができる。これを使用し
ている場合は数字や文字に機器の正常，異常，準備状態
を割り当てておき、この割り当てられた数字や文字が表
示されることで各状態を判断する。また、異常の原因の
詳細を表示するために文字と数字の組み合わせを増や
し、これを表示可能とする複数個の７セグメント表示器
が使用される。さらにモータの回転数やトルク、そして
モータを制御するための各パラメータなどの値も確認す
るために数字で表示する。

【０００５】単色の発光素子の使用数が１個の場合は点
灯・点滅にそれぞれ正常，異常状態を割り当てて、この
発光素子の発光方法によって状態を表示する。

【０００６】使用数が複数の場合は色１，色２，色３の
それぞれを発光する３種類の発光素子を使用し、各色の
発光素子に正常，異常，準備状態を割り当てる。そして
発光した発光素子の色によって各状態を判断する。また
異常の原因を詳細に表示するために色２を発光する発光
素子を複数個使用し、それぞれに原因を割り当てる。そ
して機器が異常状態になったときに発光素子が点灯する
ことでこの発光素子に割り当てられた原因を表示する。
さらにモータの回転数は発光素子の点灯数で確認し、こ
の数が増えると回転数は大きくなり、減ると回転数が小
さくなるように表示するが詳細な数値を確認することは
できない。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の発光
素子の表示方法では、７セグメント表示器や複数個の発
光素子がモータ制御装置の前面部の占める割合が大きく
なり制御装置の小型化を妨げていた。また、単色の発光
素子１つでは多くの状態表示を行うことができなかった
ことに加えて同じ色で正常状態と異常状態を表すことに
なり、それぞれの状態の判別が容易にすることができな
い。

【０００８】さらに、７セグメント表示器や単色の発光
素子を複数個使用することは点灯する発光素子の数が多
くなるために消費電力が大きくなることに加えて、それ
らを点灯するために複雑な回路を作成しなければいけな
いことも小型化を妨げる要因となっている。

【０００９】本発明は上記課題を解決するもので、多く
の状態表示が可能な小型モータ制御装置を提供すること
を目的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、モータ制御装置に２色発光の発光素子を使
用し、この発光素子の色と点灯，消灯および点滅によっ
て得られる多数の状態表示パターンでモータおよびモー
タ制御装置の各状態とこの内容を表示することである。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明のモータ制御装置は、少数
の発光素子で多数の状態表示を可能とすることができる
ので、モータ制御装置の前面部を小さくすることができ
制御装置本体も小型化できるものである。

【００１２】以下本発明の一実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。２色発光の発光素子が発光す
る２色と両方同時に発光するときの色を色１，色２，色
３とし、それぞれの色に対して制御装置とそれによって
制御されるモータの正常，異常，準備状態を割り当てて
おく。

【００１３】ここで例として色１，色２，色３をそれぞ
れ緑，赤，橙とする。制御装置の電源が入ると準備状態
となるので発光素子は橙を点灯する。次にモータを制御
するために制御装置に外部から信号が入る。このとき正
常な状態であれば発光素子は緑を点灯し、モータは制御
されて回る。しかしこのときに異常状態になると発光素
子は赤を発光する。ここで制御装置に異常状態をクリア
するための信号をいれることで復帰可能な場合と制御装
置の電源を再度入れ直さないと復帰できない場合があ
る。前者を表示するときは赤を図１のように発光素子に
電圧をかけることで点滅させ、後者を表示するときは赤
を点滅させる。

【００１４】また、異常状態の原因の詳細を区別するた
めには赤の発光方法を次のようにする。クリア信号を入
れることで復帰可能な場合には図２のように発光素子に
かける電圧を赤の点滅の間に緑が点滅するようにかけ、
赤の点滅回数に対する緑の点滅回数の割合で異常原因が
区別できる。復帰不可能な場合は図３のように電圧をか
けて赤を点滅させ、赤が発光している時間の差つまり点
滅速度によって異常原因の区別が可能になる。

【００１５】上記のように発光素子の色と各状態との対
応を決定しておくことで、発光素子の発光が各状態を容
易に判断することができる。

【００１６】また、異常状態での対処の方法は緑と赤が
点滅する割合と赤の点滅速度によって判断できる。

【００１７】

【発明の効果】本発明によれば、少数の発光素子によっ
て多数の状態の表示パターンができるために、発光素子
の使用数が減少することができ各状態の判断が容易にで
き、さらに表示に消費される電力を押さえた小型のモー
タ制御装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態における時間と発光素子
の赤を点滅させるためにかける電圧との関係図

【図２】本発明の一実施の形態における緑と赤の点滅割
合の相違図

【図３】本発明の一実施の形態における赤の点滅速度の
相違図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】２個のＬＥＤ（発光ダイオード）を同一パ
   ターンに封入し、第１のＬＥＤのみ点灯した色と、第２
   のＬＥＤのみ点灯した色と、第１と第２のＬＥＤの同時
   点灯で点灯した色がそれぞれ異なる発光素子を具備し、
   モータおよびモータ制御装置の正常状態，異常状態，準
   備状態を上記３色に割り当てて表示するモータ制御装
   置。
2. 【請求項２】モータおよびモータ制御装置の正常状態，
   異常状態，準備状態のそれぞれの内容を発光素子の点灯
   と点滅の違いおよび発光素子の点滅する速度の違いによ
   って表示するモータ制御装置。
3. 【請求項３】モータおよびモータ制御装置の正常状態，
   異常状態，準備状態のそれぞれの内容を発光素子の点滅
   する色の組み合わせ違いおよび組み合わされた色の点滅
   する割合の違いによって表示するモータ制御装置。