JPH09104056A - プラスチック加工用スクリュ - Google Patents
プラスチック加工用スクリュInfo
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- JPH09104056A JPH09104056A JP7264114A JP26411495A JPH09104056A JP H09104056 A JPH09104056 A JP H09104056A JP 7264114 A JP7264114 A JP 7264114A JP 26411495 A JP26411495 A JP 26411495A JP H09104056 A JPH09104056 A JP H09104056A
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- JP
- Japan
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- screw
- cylinder
- outer diameter
- plastic processing
- ratio
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/58—Details
- B29C45/60—Screws
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C48/00—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
- B29C48/25—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C48/36—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
- B29C48/50—Details of extruders
- B29C48/505—Screws
- B29C48/625—Screws characterised by the ratio of the threaded length of the screw to its outside diameter [L/D ratio]
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可塑化性能を低下させることなく、可塑化さ
れた樹脂温度の均一化を図ることができるプラスチック
加工用スクリュを提供する。 【解決手段】 加熱されたシリンダ11内に回転自在に
設けられ、回転することにより、該シリンダ11内に投
入された熱可塑性樹脂を混練しつつ移送してシリンダ1
1からの熱で可塑化させるプラスチック加工用スクリュ
13であって、有効長Lと外径Dとの比L/Dが5乃至
8.88である。なお、ネジピッチPと外径Dとの比P
/Dを0.5乃至0.66とするとさらに好ましい。
れた樹脂温度の均一化を図ることができるプラスチック
加工用スクリュを提供する。 【解決手段】 加熱されたシリンダ11内に回転自在に
設けられ、回転することにより、該シリンダ11内に投
入された熱可塑性樹脂を混練しつつ移送してシリンダ1
1からの熱で可塑化させるプラスチック加工用スクリュ
13であって、有効長Lと外径Dとの比L/Dが5乃至
8.88である。なお、ネジピッチPと外径Dとの比P
/Dを0.5乃至0.66とするとさらに好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱されたシリン
ダ内に回転自在に設けられ、回転することにより、シリ
ンダ内に投入された熱可塑性樹脂を混練しつつ移送して
シリンダからの熱で可塑化させるプラスチック加工用ス
クリュに関する。
ダ内に回転自在に設けられ、回転することにより、シリ
ンダ内に投入された熱可塑性樹脂を混練しつつ移送して
シリンダからの熱で可塑化させるプラスチック加工用ス
クリュに関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機等のプラスチック加工機械に
は、熱可塑性樹脂を可塑化させるためにプラスチック加
工用スクリュを用いたものがある。このプラスチック加
工用スクリュは、加熱されたシリンダ内に回転自在に設
けられ、回転することにより、シリンダ内に投入された
熱可塑性樹脂を混練しつつ移送してシリンダからの熱で
可塑化させるようになっている。このようなプラスチッ
ク加工用スクリュとして、従来は、有効長Lと外径Dと
の比L/Dが20近辺のもので、ネジピッチPと外径D
との比P/Dが0.8乃至1.0の範囲(ほとんどのも
のは1.0)のものが使用されている。また、プラスチ
ック加工用スクリュの先端部とシリンダとの間に繰り出
された熱可塑性樹脂の増加に伴ってプラスチック加工用
スクリュが後退するストローク(スクリュの先端の最も
前進した位置からの移動距離)は外径Dの4倍程度に設
定されている。例えば、金型の型締力が180トンの射
出成形機の最も一般的なスクリュは、外径Dが45m
m、有効長Lが1000mm近辺、ネジピッチPが外径
Dと同じ45mmのものであり、ストロークは外径Dの
4倍の180mmである。
は、熱可塑性樹脂を可塑化させるためにプラスチック加
工用スクリュを用いたものがある。このプラスチック加
工用スクリュは、加熱されたシリンダ内に回転自在に設
けられ、回転することにより、シリンダ内に投入された
熱可塑性樹脂を混練しつつ移送してシリンダからの熱で
可塑化させるようになっている。このようなプラスチッ
ク加工用スクリュとして、従来は、有効長Lと外径Dと
の比L/Dが20近辺のもので、ネジピッチPと外径D
との比P/Dが0.8乃至1.0の範囲(ほとんどのも
のは1.0)のものが使用されている。また、プラスチ
ック加工用スクリュの先端部とシリンダとの間に繰り出
された熱可塑性樹脂の増加に伴ってプラスチック加工用
スクリュが後退するストローク(スクリュの先端の最も
前進した位置からの移動距離)は外径Dの4倍程度に設
定されている。例えば、金型の型締力が180トンの射
出成形機の最も一般的なスクリュは、外径Dが45m
m、有効長Lが1000mm近辺、ネジピッチPが外径
Dと同じ45mmのものであり、ストロークは外径Dの
4倍の180mmである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、可塑化工程
中は、可塑化された熱可塑性樹脂がプラスチック加工用
スクリュの先端部とシリンダとの間に繰り出され、この
繰出量の増加に伴ってプラスチック加工用スクリュが後
退することになる。そして、このときのストロークが大
きいと、シリンダへの熱可塑性樹脂の投入口に対して
も、プラスチック加工用スクリュが後退し、よって投入
口からプラスチック加工用スクリュの先端部までの距離
が短くなるため、可塑化後半部の樹脂の温度が大きく低
下してしまうという問題があった。具体的には、図3に
示すように、全ストロークの180mmに対し80mm
を越えると、樹脂温度の低下が顕著になってしまう。し
たがって、本発明の目的は、可塑化性能を低下させるこ
となく、可塑化された樹脂温度の均一化を図ることがで
きるプラスチック加工用スクリュを提供することであ
る。
中は、可塑化された熱可塑性樹脂がプラスチック加工用
スクリュの先端部とシリンダとの間に繰り出され、この
繰出量の増加に伴ってプラスチック加工用スクリュが後
退することになる。そして、このときのストロークが大
きいと、シリンダへの熱可塑性樹脂の投入口に対して
も、プラスチック加工用スクリュが後退し、よって投入
口からプラスチック加工用スクリュの先端部までの距離
が短くなるため、可塑化後半部の樹脂の温度が大きく低
下してしまうという問題があった。具体的には、図3に
示すように、全ストロークの180mmに対し80mm
を越えると、樹脂温度の低下が顕著になってしまう。し
たがって、本発明の目的は、可塑化性能を低下させるこ
となく、可塑化された樹脂温度の均一化を図ることがで
きるプラスチック加工用スクリュを提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
プラスチック加工用スクリュは、加熱されたシリンダ内
に回転自在に設けられ、回転することにより、該シリン
ダ内に投入された熱可塑性樹脂を混練しつつ移送して前
記シリンダからの熱で可塑化させるものであって、有効
長Lと外径Dとの比L/Dが5乃至8.88であること
を特徴としている。また、本発明の請求項2記載のプラ
スチック加工用スクリュは、上記に加えて、ネジピッチ
Pと外径Dとの比P/Dが0.5乃至0.66であるこ
とを特徴としている。
プラスチック加工用スクリュは、加熱されたシリンダ内
に回転自在に設けられ、回転することにより、該シリン
ダ内に投入された熱可塑性樹脂を混練しつつ移送して前
記シリンダからの熱で可塑化させるものであって、有効
長Lと外径Dとの比L/Dが5乃至8.88であること
を特徴としている。また、本発明の請求項2記載のプラ
スチック加工用スクリュは、上記に加えて、ネジピッチ
Pと外径Dとの比P/Dが0.5乃至0.66であるこ
とを特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の射出成形機の一の実施の
形態を図面を参照して以下に説明する。図1において、
符号11は所定温度に加熱維持される略円筒状のシリン
ダ、符号12はシリンダ11の側部に設けられ該シリン
ダ11内に樹脂を投入するためのホッパー、符号13は
シリンダ11内に挿入されたプラスチック加工用スクリ
ュ(以下スクリュと称す)、符号14はスクリュ13を
回転させるスクリュ回転装置、符号15はスクリュ13
を前進・後退させる射出用油圧シリンダ、符号16はス
クリュの先端に設けられた逆流防止弁、符号17はシリ
ンダ11の先端に形成された樹脂出口であるノズル部、
をそれぞれ示している。ここで、図1(a)はスクリュ
13が前進端に位置する状態、図(b)はスクリュ13
が後退端に位置する状態をそれぞれ示しており、スクリ
ュ13の有効長Lは、図1(a)に示すように、該スク
リュ13がシリンダ11内で最も前進した状態におい
て、シリンダ11内に熱可塑性樹脂を投入するためのホ
ッパー12からネジが形成された部分の先端までの距離
のことであり、ストロークSはスクリュ13の最も前進
した位置から最も後退した位置までの移動距離のことで
ある。また、図2に示すように、ネジピッチPはスクリ
ュ13の軸線方向における隣り合うネジ山間の距離のこ
と、スクリュ外径Dはスクリュ13のネジ山部分におけ
る外径のことである。
形態を図面を参照して以下に説明する。図1において、
符号11は所定温度に加熱維持される略円筒状のシリン
ダ、符号12はシリンダ11の側部に設けられ該シリン
ダ11内に樹脂を投入するためのホッパー、符号13は
シリンダ11内に挿入されたプラスチック加工用スクリ
ュ(以下スクリュと称す)、符号14はスクリュ13を
回転させるスクリュ回転装置、符号15はスクリュ13
を前進・後退させる射出用油圧シリンダ、符号16はス
クリュの先端に設けられた逆流防止弁、符号17はシリ
ンダ11の先端に形成された樹脂出口であるノズル部、
をそれぞれ示している。ここで、図1(a)はスクリュ
13が前進端に位置する状態、図(b)はスクリュ13
が後退端に位置する状態をそれぞれ示しており、スクリ
ュ13の有効長Lは、図1(a)に示すように、該スク
リュ13がシリンダ11内で最も前進した状態におい
て、シリンダ11内に熱可塑性樹脂を投入するためのホ
ッパー12からネジが形成された部分の先端までの距離
のことであり、ストロークSはスクリュ13の最も前進
した位置から最も後退した位置までの移動距離のことで
ある。また、図2に示すように、ネジピッチPはスクリ
ュ13の軸線方向における隣り合うネジ山間の距離のこ
と、スクリュ外径Dはスクリュ13のネジ山部分におけ
る外径のことである。
【0006】次に、金型の型締力が180トンの射出成
形機の最も一般的な、外径Dが45mm、有効長Lが1
000mm近辺、ネジピッチPが外径Dと同じ45m
m、ストロークが外径Dの4倍の180mmの従来のス
クリュの場合、図3に示すように、回転数が100/m
in、150/min、200/minのいずれの場合
においても、全ストロークSの180mmに対し1/
2.25の80mmを越えると、樹脂温度の低下が顕著
になってしまう。このため、この全ストロークに対する
樹脂温度低下が無視できる範囲の比1/2.25を用い
前記従来のスクリュのストロークの比1/2.25以下
にストロークSを縮小することが温度低下を防止する上
で有効となることがわかる。
形機の最も一般的な、外径Dが45mm、有効長Lが1
000mm近辺、ネジピッチPが外径Dと同じ45m
m、ストロークが外径Dの4倍の180mmの従来のス
クリュの場合、図3に示すように、回転数が100/m
in、150/min、200/minのいずれの場合
においても、全ストロークSの180mmに対し1/
2.25の80mmを越えると、樹脂温度の低下が顕著
になってしまう。このため、この全ストロークに対する
樹脂温度低下が無視できる範囲の比1/2.25を用い
前記従来のスクリュのストロークの比1/2.25以下
にストロークSを縮小することが温度低下を防止する上
で有効となることがわかる。
【0007】ここで、従来のスクリュとほぼ同等な可塑
化能力、射出容量を可能にし、温度低下を防止できる新
たなスクリュを考える場合、前記従来のスクリュを有効
長L1,外径D1,ネジピッチP1,ストロークS1とし、
新たなスクリュを有効長L2,外径D2,ネジピッチ
P2,ストロークS2とし、有効長の比L1/L2=mとす
ると、 L2=(1/m)×L1 …(式1) ストロークを短くしても加熱シリンダから受ける熱量を
同じにするためには、スクリュの溝を平面に展開した場
合の溝の面積が等しければよく、このことは、スクリュ
の外径側の表面積が同一であることに略相当するため、 π×D2×L2=π×D1×L1 …(式2) であり、よって、 D2=m×D1 …(式3) 結果として、 L2/D2=((1/m)×L1)/(m×D1)=(1/m2)×(L1/D1) …(式4) となる。
化能力、射出容量を可能にし、温度低下を防止できる新
たなスクリュを考える場合、前記従来のスクリュを有効
長L1,外径D1,ネジピッチP1,ストロークS1とし、
新たなスクリュを有効長L2,外径D2,ネジピッチ
P2,ストロークS2とし、有効長の比L1/L2=mとす
ると、 L2=(1/m)×L1 …(式1) ストロークを短くしても加熱シリンダから受ける熱量を
同じにするためには、スクリュの溝を平面に展開した場
合の溝の面積が等しければよく、このことは、スクリュ
の外径側の表面積が同一であることに略相当するため、 π×D2×L2=π×D1×L1 …(式2) であり、よって、 D2=m×D1 …(式3) 結果として、 L2/D2=((1/m)×L1)/(m×D1)=(1/m2)×(L1/D1) …(式4) となる。
【0008】一方、スクリュストロークを比S2/S1に
縮少するということは、従来スクリュと同一の射出容量
を確保するため、 射出容量=S1D1 2π/4=S2D2 2π/4 …(式5) となり、S2/S1比は、 S2/S1=D1 2/D2 2=D1 2/(mD1)2=1/m2 …(式6) となり、ストローク比S2/S1=1/m2なる関係が成
立する。そして、スクリュストロークを1/2.25に
縮小する場合は、(式6)より、 S2/S1=1/m2=1/2.25 …(式7) となり、従来のスクリュのL1/D1をほぼ20とする
と、このスクリュのL2/D2比は、(式4)より、L2
/D2=1/2.25×20=8.88となる。よっ
て、L/D=8.88以下にすることで樹脂の温度低下
を防止することができる。ここで、L/Dが5より小さ
くなると長さに対し外径が大きすぎることになり、実用
的でなくなる。したがって、L/Dは5乃至8.88と
なる。
縮少するということは、従来スクリュと同一の射出容量
を確保するため、 射出容量=S1D1 2π/4=S2D2 2π/4 …(式5) となり、S2/S1比は、 S2/S1=D1 2/D2 2=D1 2/(mD1)2=1/m2 …(式6) となり、ストローク比S2/S1=1/m2なる関係が成
立する。そして、スクリュストロークを1/2.25に
縮小する場合は、(式6)より、 S2/S1=1/m2=1/2.25 …(式7) となり、従来のスクリュのL1/D1をほぼ20とする
と、このスクリュのL2/D2比は、(式4)より、L2
/D2=1/2.25×20=8.88となる。よっ
て、L/D=8.88以下にすることで樹脂の温度低下
を防止することができる。ここで、L/Dが5より小さ
くなると長さに対し外径が大きすぎることになり、実用
的でなくなる。したがって、L/Dは5乃至8.88と
なる。
【0009】また、1/m2=1/2.25すなわちm
=1.5であり、略ピッチは、P1=P2=Pであるとす
ると、 P/D2=P/(mD1)=0.66 となる。よって、P/Dを0.66以下にすることが有
効であることもわかる。ここで、P/Dが0.5より小
さくなるとネジピッチに対し外径が大きすぎることにな
り、実用的でなくなる。したがって、P/Dは0.5乃
至0.66となる。また、L/Dが5乃至8.88の範
囲にあるとき、スクリュが加熱シリンダから受ける熱量
が同じとすると、mは1.5乃至2となり、結果とし
て、スクリュの有効長が前記従来のスクリュに対し短縮
できる。
=1.5であり、略ピッチは、P1=P2=Pであるとす
ると、 P/D2=P/(mD1)=0.66 となる。よって、P/Dを0.66以下にすることが有
効であることもわかる。ここで、P/Dが0.5より小
さくなるとネジピッチに対し外径が大きすぎることにな
り、実用的でなくなる。したがって、P/Dは0.5乃
至0.66となる。また、L/Dが5乃至8.88の範
囲にあるとき、スクリュが加熱シリンダから受ける熱量
が同じとすると、mは1.5乃至2となり、結果とし
て、スクリュの有効長が前記従来のスクリュに対し短縮
できる。
【0010】
【実施例】次に、上記を検証するため実験を行った。な
お、図2に示すように、スクリュの有効長Lに相当する
部分は、先端側から、一定谷径の計量部LM、計量部LM
側が該計量部LMと同径で該計量部LMから離間するにし
たがい小径となる谷径をなすテーパ状の圧縮部LC、該
圧縮部LCの計量部LMに対し反対側と同径の一定谷径の
供給部LFとから構成されており、これらの長さの比
LM:LC:LFがゾーン比と呼ばれ、また計量部LMにお
けるネジ山と谷との距離が計量部溝深さhMと呼ばれ、
供給部におけるネジ山と谷との距離が供給部溝深さhF
と呼ばれる。
お、図2に示すように、スクリュの有効長Lに相当する
部分は、先端側から、一定谷径の計量部LM、計量部LM
側が該計量部LMと同径で該計量部LMから離間するにし
たがい小径となる谷径をなすテーパ状の圧縮部LC、該
圧縮部LCの計量部LMに対し反対側と同径の一定谷径の
供給部LFとから構成されており、これらの長さの比
LM:LC:LFがゾーン比と呼ばれ、また計量部LMにお
けるネジ山と谷との距離が計量部溝深さhMと呼ばれ、
供給部におけるネジ山と谷との距離が供給部溝深さhF
と呼ばれる。
【0011】そして、実験を行ったスクリュの諸元は、
有効長L=300mm、スクリュ外径45mm、ネジピ
ッチP=24、L/D=6.66、P/D=0.53
3、供給部溝深さ4.4mm、計量部溝深さ1.9m
m、ゾーン比LM:LC:LF=5.5:2.5:2、圧
縮比2.3のものである。また、樹脂はポリプロピレン
PP(宇部 J−109G)を用い、シリンダの温度は
230℃とした。
有効長L=300mm、スクリュ外径45mm、ネジピ
ッチP=24、L/D=6.66、P/D=0.53
3、供給部溝深さ4.4mm、計量部溝深さ1.9m
m、ゾーン比LM:LC:LF=5.5:2.5:2、圧
縮比2.3のものである。また、樹脂はポリプロピレン
PP(宇部 J−109G)を用い、シリンダの温度は
230℃とした。
【0012】その結果、実施例のスクリュについて、シ
リンダ内の樹脂の温度分布は、図4に示すように、28
/min、56/min、111/min、167/m
in、194/minの各スクリュ回転数において、ス
クリュストロークの全般にわたって樹脂温度が極端に低
下することなくほぼ一定するという結果が得られた。
リンダ内の樹脂の温度分布は、図4に示すように、28
/min、56/min、111/min、167/m
in、194/minの各スクリュ回転数において、ス
クリュストロークの全般にわたって樹脂温度が極端に低
下することなくほぼ一定するという結果が得られた。
【0013】ここで、実施例のスクリュが温度低下が発
生しない代りに可塑化能力が極端に低下することがある
か否かを従来スクリュと比較確認するため、比較例とし
て、有効長L=540mm、スクリュ外径25mm、ネ
ジピッチP=25、L/D=21.6、P/D=1.0
で、それ以外は実施例と同様の諸元の一般的なスクリュ
と、比較実験を行った。図5は比較例のスクリュのスク
リュ回転数と可塑化能力(単位時間当りの可塑化樹脂
量)との関係を、図6は実施例のスクリュのスクリュ回
転数と可塑化能力との関係を、図7は比較例のスクリュ
の回転数と所要トルクとの関係を、図8は実施例のスク
リュの回転数と所要トルクとの関係を、それぞれ複数の
背圧条件について示している。
生しない代りに可塑化能力が極端に低下することがある
か否かを従来スクリュと比較確認するため、比較例とし
て、有効長L=540mm、スクリュ外径25mm、ネ
ジピッチP=25、L/D=21.6、P/D=1.0
で、それ以外は実施例と同様の諸元の一般的なスクリュ
と、比較実験を行った。図5は比較例のスクリュのスク
リュ回転数と可塑化能力(単位時間当りの可塑化樹脂
量)との関係を、図6は実施例のスクリュのスクリュ回
転数と可塑化能力との関係を、図7は比較例のスクリュ
の回転数と所要トルクとの関係を、図8は実施例のスク
リュの回転数と所要トルクとの関係を、それぞれ複数の
背圧条件について示している。
【0014】そして、例えば背圧3MPaの条件下にお
いて、比較例のスクリュは図5からスクリュの回転数が
273/minのときの可塑化能力が17.8kg/h
であり、このときの駆動トルクが図7から1.5kg・
mであるのに対し、実施例のスクリュでは、図6に示す
ように同じ可塑化能力17.8kg/hが得られるの
は、スクリュ回転数が187/minのときであり、こ
のときの所要トルクは図8から5kg・mであることが
読み取れる。ここで、実施例のスクリュの外径は45m
mで比較例のスクリュの25mmに対し1.8倍の値と
なっており、よって、比較例のスクリュの回転数である
273/minとスクリュ外周周速度を同じくした等価
な実施例のスクリュの回転数は273/1.8=152
/minであり、この回転数のときの可塑化能力は図6
から14kg/hで、比較例のスクリュの17.8kg
/hより若干低いがほぼ近い値と判定でき、よって、実
施例のスクリュでも十分な可塑化能力が得られると判定
できる。
いて、比較例のスクリュは図5からスクリュの回転数が
273/minのときの可塑化能力が17.8kg/h
であり、このときの駆動トルクが図7から1.5kg・
mであるのに対し、実施例のスクリュでは、図6に示す
ように同じ可塑化能力17.8kg/hが得られるの
は、スクリュ回転数が187/minのときであり、こ
のときの所要トルクは図8から5kg・mであることが
読み取れる。ここで、実施例のスクリュの外径は45m
mで比較例のスクリュの25mmに対し1.8倍の値と
なっており、よって、比較例のスクリュの回転数である
273/minとスクリュ外周周速度を同じくした等価
な実施例のスクリュの回転数は273/1.8=152
/minであり、この回転数のときの可塑化能力は図6
から14kg/hで、比較例のスクリュの17.8kg
/hより若干低いがほぼ近い値と判定でき、よって、実
施例のスクリュでも十分な可塑化能力が得られると判定
できる。
【0015】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のプラスチ
ック加工用スクリュによれば、有効長Lと外径Dとの比
L/Dを5乃至8.88としたので、樹脂の温度低下を
防止することができる。なお、ネジピッチPと外径Dと
の比P/Dを0.5乃至0.66とするとさらに好まし
い。
ック加工用スクリュによれば、有効長Lと外径Dとの比
L/Dを5乃至8.88としたので、樹脂の温度低下を
防止することができる。なお、ネジピッチPと外径Dと
の比P/Dを0.5乃至0.66とするとさらに好まし
い。
【図1】プラスチック加工用スクリュおよびシリンダ等
を示す断面図であって、(a)はスクリュが前進端に位
置する状態、図(b)はスクリュが後退端に位置する状
態をそれぞれ示している。
を示す断面図であって、(a)はスクリュが前進端に位
置する状態、図(b)はスクリュが後退端に位置する状
態をそれぞれ示している。
【図2】プラスチック加工用スクリュを示す側面図であ
る。
る。
【図3】外径Dが45mm、L/Dが20、ストローク
が180mm、背圧10MPaのスクリュのストローク
位置(横軸)に対するシリンダ内の樹脂温度(縦軸)の
関係を示す特性線図である。
が180mm、背圧10MPaのスクリュのストローク
位置(横軸)に対するシリンダ内の樹脂温度(縦軸)の
関係を示す特性線図である。
【図4】スクリュの実施例のストローク位置(横軸)に
対するシリンダ内の樹脂温度(縦軸)の関係を示す特性
線図である。
対するシリンダ内の樹脂温度(縦軸)の関係を示す特性
線図である。
【図5】スクリュの比較例のスクリュ回転数(横軸)に
対する可塑化能力(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
対する可塑化能力(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
【図6】スクリュの実施例のスクリュ回転数(横軸)に
対する可塑化能力(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
対する可塑化能力(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
【図7】スクリュの比較例のスクリュ回転数(横軸)に
対する駆動トルク(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
対する駆動トルク(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
【図8】スクリュの実施例のスクリュ回転数(横軸)に
対する駆動トルク(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
対する駆動トルク(縦軸)の関係を示す特性線図であ
る。
11 シリンダ 12 ホッパー 13 プラスチック加工用スクリュ 14 スクリュ回転装置 15 射出用油圧シリンダ 16 逆流防止弁 17 ノズル部 D 外径 L 有効長 P ネジピッチ
Claims (2)
- 【請求項1】 加熱されたシリンダ内に回転自在に設け
られ、回転することにより、該シリンダ内に投入された
熱可塑性樹脂を混練しつつ移送して前記シリンダからの
熱で可塑化させるプラスチック加工用スクリュにおい
て、 有効長Lと外径Dとの比L/Dが5乃至8.88である
ことを特徴とするプラスチック加工用スクリュ。 - 【請求項2】 ネジピッチPと外径Dとの比P/Dが
0.5乃至0.66であることを特徴とする請求項1記
載のプラスチック加工用スクリュ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7264114A JPH09104056A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | プラスチック加工用スクリュ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7264114A JPH09104056A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | プラスチック加工用スクリュ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09104056A true JPH09104056A (ja) | 1997-04-22 |
Family
ID=17398698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7264114A Pending JPH09104056A (ja) | 1995-10-12 | 1995-10-12 | プラスチック加工用スクリュ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09104056A (ja) |
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-
1995
- 1995-10-12 JP JP7264114A patent/JPH09104056A/ja active Pending
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