JPH0857314A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents
排気ガス浄化用触媒Info
- Publication number
- JPH0857314A JPH0857314A JP6196598A JP19659894A JPH0857314A JP H0857314 A JPH0857314 A JP H0857314A JP 6196598 A JP6196598 A JP 6196598A JP 19659894 A JP19659894 A JP 19659894A JP H0857314 A JPH0857314 A JP H0857314A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- nox
- supported
- carrier
- alumina
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02C—CAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
- Y02C20/00—Capture or disposal of greenhouse gases
- Y02C20/10—Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)
Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】初期のNOx浄化率を確保しつつ、NOx吸収
材の硫黄被毒を防止して耐久後におけるNOx浄化性能
の低下を防止する。 【構成】アルミナ担体上に、金属アルコキシドを含浸後
焼成することにより担持されたシリカ,チタニア及びジ
ルコニアから選ばれる酸化物と、アルカリ金属,アルカ
リ土類金属及び希土類元素から選ばれるNOx吸収材
と、触媒貴金属と、を担持してなることを特徴とする。
アルミナと酸化物の特性がそれぞれ発揮されるととも
に、NOx吸収材の硫黄被毒が防止される。
材の硫黄被毒を防止して耐久後におけるNOx浄化性能
の低下を防止する。 【構成】アルミナ担体上に、金属アルコキシドを含浸後
焼成することにより担持されたシリカ,チタニア及びジ
ルコニアから選ばれる酸化物と、アルカリ金属,アルカ
リ土類金属及び希土類元素から選ばれるNOx吸収材
と、触媒貴金属と、を担持してなることを特徴とする。
アルミナと酸化物の特性がそれぞれ発揮されるととも
に、NOx吸収材の硫黄被毒が防止される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気ガス浄化用触媒に関
し、詳しくはリーン側の排気ガスであっても窒素酸化物
(NOx)を効率よく浄化できる触媒に関する。
し、詳しくはリーン側の排気ガスであっても窒素酸化物
(NOx)を効率よく浄化できる触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の排気ガス浄化用触媒
として、CO及びHCの酸化とNOxの還元とを同時に
行って排気ガスを浄化する三元触媒が用いられている。
このような触媒としては、例えばコージェライトなどの
耐熱性担体にγ−アルミナからなる担持層を形成し、そ
の担持層にPt,Pd,Rhなどの触媒貴金属を担持さ
せたものが広く知られている。
として、CO及びHCの酸化とNOxの還元とを同時に
行って排気ガスを浄化する三元触媒が用いられている。
このような触媒としては、例えばコージェライトなどの
耐熱性担体にγ−アルミナからなる担持層を形成し、そ
の担持層にPt,Pd,Rhなどの触媒貴金属を担持さ
せたものが広く知られている。
【0003】ところで、このような排気ガス浄化用触媒
の浄化性能は、エンジンの空燃比(A/F)によって大
きく異なる。すなわち、空燃比の大きい、つまり燃料濃
度が希薄なリーン側では排気ガス中の酸素量が多くな
り、COやHCを浄化する酸化反応が活発である反面N
Oxを浄化する還元反応が不活発になる。逆に空燃比の
小さい、つまり燃料濃度が濃いリッチ側では排気ガス中
の酸素量が少なくなり、酸化反応は不活発となるが還元
反応は活発になる。
の浄化性能は、エンジンの空燃比(A/F)によって大
きく異なる。すなわち、空燃比の大きい、つまり燃料濃
度が希薄なリーン側では排気ガス中の酸素量が多くな
り、COやHCを浄化する酸化反応が活発である反面N
Oxを浄化する還元反応が不活発になる。逆に空燃比の
小さい、つまり燃料濃度が濃いリッチ側では排気ガス中
の酸素量が少なくなり、酸化反応は不活発となるが還元
反応は活発になる。
【0004】一方、自動車の走行において、市街地走行
の場合には加速・減速が頻繁に行われ、空燃比はストイ
キ(理論空燃比)近傍からリッチ状態までの範囲内で頻
繁に変化する。このような走行における低燃費化の要請
に応えるには、なるべく酸素過剰の混合気を供給するリ
ーン側での運転が必要となる。したがってリーン側にお
いてもNOxを十分に浄化できる触媒の開発が望まれて
いる。
の場合には加速・減速が頻繁に行われ、空燃比はストイ
キ(理論空燃比)近傍からリッチ状態までの範囲内で頻
繁に変化する。このような走行における低燃費化の要請
に応えるには、なるべく酸素過剰の混合気を供給するリ
ーン側での運転が必要となる。したがってリーン側にお
いてもNOxを十分に浄化できる触媒の開発が望まれて
いる。
【0005】そこで本願出願人は、先にアルカリ土類金
属とPtをアルミナなどの多孔質担体に担持した排気ガ
ス浄化用触媒を提案している(特開平5−317652
号)。この触媒によれば、NOxはアルカリ土類金属に
吸着し、それがHCなどの還元性ガスと反応して浄化さ
れるため、リーン側においてもNOxの浄化性能に優れ
ている。
属とPtをアルミナなどの多孔質担体に担持した排気ガ
ス浄化用触媒を提案している(特開平5−317652
号)。この触媒によれば、NOxはアルカリ土類金属に
吸着し、それがHCなどの還元性ガスと反応して浄化さ
れるため、リーン側においてもNOxの浄化性能に優れ
ている。
【0006】特開平5−317652号に開示された触
媒では、例えばバリウムが単独酸化物として担体に担持
され、それがNOxと反応して硝酸バリウム(Ba(N
O3)2 )を生成することでNOxを吸着するものと考
えられている。
媒では、例えばバリウムが単独酸化物として担体に担持
され、それがNOxと反応して硝酸バリウム(Ba(N
O3)2 )を生成することでNOxを吸着するものと考
えられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが排気ガス中に
は、燃料中に含まれる硫黄(S)が燃焼して生成したS
Oxが含まれ、それが酸素過剰雰囲気中で触媒金属によ
り酸化されてSO3 となる。そしてそれがやはり排気ガ
ス中に含まれる水蒸気により容易に硫酸となり、これら
がバリウムと反応して亜硫酸バリウムや硫酸バリウムが
生成し、これによりバリウムが被毒劣化することが明ら
かとなった。また、アルミナなどの多孔質担体はSOx
を吸着しやすいという性質があることから、上記硫黄被
毒が促進されるという問題がある。
は、燃料中に含まれる硫黄(S)が燃焼して生成したS
Oxが含まれ、それが酸素過剰雰囲気中で触媒金属によ
り酸化されてSO3 となる。そしてそれがやはり排気ガ
ス中に含まれる水蒸気により容易に硫酸となり、これら
がバリウムと反応して亜硫酸バリウムや硫酸バリウムが
生成し、これによりバリウムが被毒劣化することが明ら
かとなった。また、アルミナなどの多孔質担体はSOx
を吸着しやすいという性質があることから、上記硫黄被
毒が促進されるという問題がある。
【0008】そして、このようにバリウムが亜硫酸塩や
硫酸塩となると、もはやNOxを吸着することができな
くなり、その結果上記触媒では、耐久後のNOxの浄化
性能が低下するという不具合があった。また、チタニア
はSOxを吸収しにくいので、アルミナ担体に代えてチ
タニア担体を用いることが想起され実験が行われた。そ
の結果、SOxはチタニアには吸着されにくくそのまま
下流に流れ、触媒貴金属と直接接触したSOxのみが酸
化されるだけであるので被毒の程度は少ないことが明ら
かとなった。ところがチタニア担体では初期活性が低
く、耐久後のNOxの浄化性能も低いままであるという
致命的な不具合があることも明らかとなった。
硫酸塩となると、もはやNOxを吸着することができな
くなり、その結果上記触媒では、耐久後のNOxの浄化
性能が低下するという不具合があった。また、チタニア
はSOxを吸収しにくいので、アルミナ担体に代えてチ
タニア担体を用いることが想起され実験が行われた。そ
の結果、SOxはチタニアには吸着されにくくそのまま
下流に流れ、触媒貴金属と直接接触したSOxのみが酸
化されるだけであるので被毒の程度は少ないことが明ら
かとなった。ところがチタニア担体では初期活性が低
く、耐久後のNOxの浄化性能も低いままであるという
致命的な不具合があることも明らかとなった。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、初期のNOx浄化率を確保しつつ、NOx
吸収材の硫黄被毒を防止して耐久後におけるNOx浄化
性能の低下を防止することを目的とする。
ものであり、初期のNOx浄化率を確保しつつ、NOx
吸収材の硫黄被毒を防止して耐久後におけるNOx浄化
性能の低下を防止することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の排気ガス浄化用触媒は、アルミナ担体上に、金属ア
ルコキシドを含浸後焼成することにより担持されたシリ
カ,チタニア及びジルコニアから選ばれる酸化物と、ア
ルカリ金属,アルカリ土類金属及び希土類元素から選ば
れるNOx吸収材と、触媒貴金属と、を担持してなるこ
とを特徴とする。
明の排気ガス浄化用触媒は、アルミナ担体上に、金属ア
ルコキシドを含浸後焼成することにより担持されたシリ
カ,チタニア及びジルコニアから選ばれる酸化物と、ア
ルカリ金属,アルカリ土類金属及び希土類元素から選ば
れるNOx吸収材と、触媒貴金属と、を担持してなるこ
とを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の排気ガス浄化用触媒では、アルミナ担
体上に金属アルコキシドを原料として担持されたシリ
カ,チタニア及びジルコニアから選ばれる酸化物が担持
されている。この酸化物は担体として用いた場合は初期
活性が低いが、本発明では担体の主成分はアルミナであ
るので、初期においては十分高いNOx浄化性能が確保
される。
体上に金属アルコキシドを原料として担持されたシリ
カ,チタニア及びジルコニアから選ばれる酸化物が担持
されている。この酸化物は担体として用いた場合は初期
活性が低いが、本発明では担体の主成分はアルミナであ
るので、初期においては十分高いNOx浄化性能が確保
される。
【0012】また、これらの酸化物はSOxを吸着しに
くいという性質をもち、理由は不明であるがアルミナ担
体自体もSOxを吸着しにくくなり、NOx吸収材の硫
黄被毒が防止される。なお、この酸化物の作用は、アル
ミナ担体に金属アルコキシドを含浸させることで酸化物
を担持した場合に現れ、アルミナと酸化物粉末を物理的
に混合しただけではこのような作用は現れない。
くいという性質をもち、理由は不明であるがアルミナ担
体自体もSOxを吸着しにくくなり、NOx吸収材の硫
黄被毒が防止される。なお、この酸化物の作用は、アル
ミナ担体に金属アルコキシドを含浸させることで酸化物
を担持した場合に現れ、アルミナと酸化物粉末を物理的
に混合しただけではこのような作用は現れない。
【0013】
〔発明の具体例〕シリカ,チタニア及びジルコニアから
選ばれる酸化物の担持量は、アルミナ担体100gに対
して0.01〜1molの範囲が望ましい。酸化物が
0.01molより少ないと硫黄被毒が生じて耐久後の
NOx浄化性能が低下し、1molより多くなると初期
のNOx浄化性能が低下し酸化活性も低下するようにな
る。酸化物の種類としては、シリカ,チタニア及びジル
コニアのうちの一種でもよいし複数種混合されていても
よい。
選ばれる酸化物の担持量は、アルミナ担体100gに対
して0.01〜1molの範囲が望ましい。酸化物が
0.01molより少ないと硫黄被毒が生じて耐久後の
NOx浄化性能が低下し、1molより多くなると初期
のNOx浄化性能が低下し酸化活性も低下するようにな
る。酸化物の種類としては、シリカ,チタニア及びジル
コニアのうちの一種でもよいし複数種混合されていても
よい。
【0014】アルカリ金属としてはリチウム、ナトリウ
ム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムが
挙げられる。また、アルカリ土類金属とは周期表2A族
元素をいい、バリウム、ベリリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウムが挙げられる。また希土類元
素としては、スカンジウム、イットリウム、ランタン、
セリウム、プラセオジム、ネオジムなどが例示される。
ム、カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウムが
挙げられる。また、アルカリ土類金属とは周期表2A族
元素をいい、バリウム、ベリリウム、マグネシウム、カ
ルシウム、ストロンチウムが挙げられる。また希土類元
素としては、スカンジウム、イットリウム、ランタン、
セリウム、プラセオジム、ネオジムなどが例示される。
【0015】このNOx吸収材の担持量は、アルミナ担
体100gに対して0.05〜0.5molの範囲が望
ましい。NOx吸収材が0.05molより少ないとN
Ox浄化性能が低下し、0.5molより多くなると酸
化活性が低下するようになる。触媒貴金属としては、白
金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)の
少なくとも一種が用いられる。白金又はパラジウムの担
持量は、アルミナ担体100gに対して0.1〜20.
0gの範囲が望ましく、0.3〜10.0gの範囲が特
に好ましい。担持量が0.1gより少ないと初期及び耐
久後のNOx浄化性能が低下し、20.0gを超えて担
持しても効果が飽和し、過剰に担持された触媒貴金属の
有効利用が図れない。
体100gに対して0.05〜0.5molの範囲が望
ましい。NOx吸収材が0.05molより少ないとN
Ox浄化性能が低下し、0.5molより多くなると酸
化活性が低下するようになる。触媒貴金属としては、白
金(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)の
少なくとも一種が用いられる。白金又はパラジウムの担
持量は、アルミナ担体100gに対して0.1〜20.
0gの範囲が望ましく、0.3〜10.0gの範囲が特
に好ましい。担持量が0.1gより少ないと初期及び耐
久後のNOx浄化性能が低下し、20.0gを超えて担
持しても効果が飽和し、過剰に担持された触媒貴金属の
有効利用が図れない。
【0016】ロジウムの担持量は、アルミナ担体100
gに対して0.001〜1.0gの範囲が望ましく、
0.05〜0.5gの範囲が特に好ましい。担持量が
0.001gより少ないと初期及び耐久後のNOx浄化
性能が低下し、1.0gを超えると白金あるいはパラジ
ウムの効果が逆に低下する。ロジウムの担持量は白金あ
るいはパラジウムの担持量と相対的に決定されるのが望
ましく、白金あるいはパラジウムの担持量の合計量の1
/3以下、さらに好ましくは1/5以下とするのがよ
い。
gに対して0.001〜1.0gの範囲が望ましく、
0.05〜0.5gの範囲が特に好ましい。担持量が
0.001gより少ないと初期及び耐久後のNOx浄化
性能が低下し、1.0gを超えると白金あるいはパラジ
ウムの効果が逆に低下する。ロジウムの担持量は白金あ
るいはパラジウムの担持量と相対的に決定されるのが望
ましく、白金あるいはパラジウムの担持量の合計量の1
/3以下、さらに好ましくは1/5以下とするのがよ
い。
【0017】本発明の排気ガス浄化用触媒を製造する場
合において、シリカ,チタニア及びジルコニアから選ば
れる酸化物、NOx吸収材、触媒貴金属の担持順序は特
に制限されないが、貴金属をアルミナ担体上により高分
散させる理由から触媒貴金属は酸化物より前に担持する
のが望ましい。 (実施例1)所定濃度のジニトロジアンミン白金水溶液
1L中に活性アルミナ粉末600gを浸漬して攪拌し、
蒸発乾固後250℃で1時間焼成して、アルミナ粉末1
00gに対してPtを2g担持したPt担持粉末を調製
した。
合において、シリカ,チタニア及びジルコニアから選ば
れる酸化物、NOx吸収材、触媒貴金属の担持順序は特
に制限されないが、貴金属をアルミナ担体上により高分
散させる理由から触媒貴金属は酸化物より前に担持する
のが望ましい。 (実施例1)所定濃度のジニトロジアンミン白金水溶液
1L中に活性アルミナ粉末600gを浸漬して攪拌し、
蒸発乾固後250℃で1時間焼成して、アルミナ粉末1
00gに対してPtを2g担持したPt担持粉末を調製
した。
【0018】このPt担持粉末610gを2−プロパノ
ール6L中に混合し、80℃で1時間攪拌した。それを
80℃に維持して攪拌しながら、オルト珪酸テトラエチ
ル1.5mol(312.5g)を滴下して添加し、8
0℃で2時間攪拌を続けた。そして室温まで冷却後濾過
し、得られた粉末を乾燥後500℃で1時間焼成した。
これによりアルミナ粉末100gに対してシリカを0.
3mol担持したPt−Si担持粉末を得た。
ール6L中に混合し、80℃で1時間攪拌した。それを
80℃に維持して攪拌しながら、オルト珪酸テトラエチ
ル1.5mol(312.5g)を滴下して添加し、8
0℃で2時間攪拌を続けた。そして室温まで冷却後濾過
し、得られた粉末を乾燥後500℃で1時間焼成した。
これによりアルミナ粉末100gに対してシリカを0.
3mol担持したPt−Si担持粉末を得た。
【0019】次にこのPt−Si担持粉末700gを所
定濃度の酢酸バリウム水溶液1L中に浸漬して攪拌し、
蒸発乾固後500℃で1時間焼成した。これにより、ア
ルミナ粉末100gに対して酸化バリウムを0.3mo
l担持したPt−Si−Ba担持粉末を調製した。この
Pt−Si−Ba担持粉末970gと、アルミナゾル
(アルミナ含有率10重量%)680gと、水290g
を混合してスラリーを調製し、コーディエライト製ハニ
カム担体基材をこのスラリーに浸漬後引き上げて余分な
スラリーを吹き払い、乾燥後500℃で1時間焼成して
コート層を形成した。コート層は担体基材1Lに対して
120g形成され、表2に示すように担体基材1Lに対
してPtが2g、Si(金属換算)が0.3mol、B
a(金属換算)が0.3mol担持された触媒が得られ
た。 (実施例2)オルト珪酸テトラエチルの代わりにチタン
酸テトライソプロピル1.5mol(426.345
g)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、実施
例2の触媒を調製した。チタンはチタニアとして担持さ
れ、その担持量は担体基材1Lに対してTi(金属換
算)が0.3molである。 (実施例3)オルト珪酸テトラエチルの代わりにジルコ
ニウムテトラn−ブトキシド1.5mol(575.5
2g)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、実
施例3の触媒を調製した。ジルコニウムはジルコニアと
して担持され、その担持量は担体基材1Lに対してZr
(金属換算)が0.3molである。 (比較例1)オルト珪酸テトラエチルを添加しなかった
こと以外は実施例1と同様にして、PtとBaのみを担
持した比較例1の触媒を調製した。 (比較例2)オルト珪酸テトラエチルを添加しなかった
こと以外は実施例1と同様にして、PtとBaのみを担
持したPt−Ba担持粉末を調製した。
定濃度の酢酸バリウム水溶液1L中に浸漬して攪拌し、
蒸発乾固後500℃で1時間焼成した。これにより、ア
ルミナ粉末100gに対して酸化バリウムを0.3mo
l担持したPt−Si−Ba担持粉末を調製した。この
Pt−Si−Ba担持粉末970gと、アルミナゾル
(アルミナ含有率10重量%)680gと、水290g
を混合してスラリーを調製し、コーディエライト製ハニ
カム担体基材をこのスラリーに浸漬後引き上げて余分な
スラリーを吹き払い、乾燥後500℃で1時間焼成して
コート層を形成した。コート層は担体基材1Lに対して
120g形成され、表2に示すように担体基材1Lに対
してPtが2g、Si(金属換算)が0.3mol、B
a(金属換算)が0.3mol担持された触媒が得られ
た。 (実施例2)オルト珪酸テトラエチルの代わりにチタン
酸テトライソプロピル1.5mol(426.345
g)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、実施
例2の触媒を調製した。チタンはチタニアとして担持さ
れ、その担持量は担体基材1Lに対してTi(金属換
算)が0.3molである。 (実施例3)オルト珪酸テトラエチルの代わりにジルコ
ニウムテトラn−ブトキシド1.5mol(575.5
2g)を添加したこと以外は実施例1と同様にして、実
施例3の触媒を調製した。ジルコニウムはジルコニアと
して担持され、その担持量は担体基材1Lに対してZr
(金属換算)が0.3molである。 (比較例1)オルト珪酸テトラエチルを添加しなかった
こと以外は実施例1と同様にして、PtとBaのみを担
持した比較例1の触媒を調製した。 (比較例2)オルト珪酸テトラエチルを添加しなかった
こと以外は実施例1と同様にして、PtとBaのみを担
持したPt−Ba担持粉末を調製した。
【0020】このPt−Ba担持粉末610gに対して
シリカ粉末(SiO2 )1.5mol(90.13g)
を物理的に混合し、その粉末を実施例1と同様にしてス
ラリー化しコートして比較例2の触媒を調製した。シリ
カは担体基材1Lに対してSi(金属換算)として0.
3mol含まれている。 (比較例3)シリカ粉末の代わりにチタニア(Ti
O2 )粉末を1.5mol(119.85g)混合した
こと以外は比較例2と同様にして、担体基材1Lに対し
てTi(金属換算)が0.3mol含まれた比較例3の
触媒を調製した。 (比較例4)シリカ粉末の代わりにジルコニア(ZrO
2 )粉末を1.5mol(184.83g)混合したこ
と以外は比較例2と同様にして、担体基材1Lに対して
Zr(金属換算)が0.3mol含まれた比較例4の触
媒を調製した。 (浄化性能評価)上記触媒の浄化性能を下記条件で評価
した。
シリカ粉末(SiO2 )1.5mol(90.13g)
を物理的に混合し、その粉末を実施例1と同様にしてス
ラリー化しコートして比較例2の触媒を調製した。シリ
カは担体基材1Lに対してSi(金属換算)として0.
3mol含まれている。 (比較例3)シリカ粉末の代わりにチタニア(Ti
O2 )粉末を1.5mol(119.85g)混合した
こと以外は比較例2と同様にして、担体基材1Lに対し
てTi(金属換算)が0.3mol含まれた比較例3の
触媒を調製した。 (比較例4)シリカ粉末の代わりにジルコニア(ZrO
2 )粉末を1.5mol(184.83g)混合したこ
と以外は比較例2と同様にして、担体基材1Lに対して
Zr(金属換算)が0.3mol含まれた比較例4の触
媒を調製した。 (浄化性能評価)上記触媒の浄化性能を下記条件で評価
した。
【0021】エミッション評価 希薄燃焼エンジン(1.6リットル)搭載車両の廃棄通
路に上記触媒を設置し、市外地走行モ−ドで走行して、
NOx浄化率を測定し、結果を表1に示す。尚、耐久処
理触媒とは、希薄燃焼エンジン(1.6リットル)の排
気通路に上記触媒を設置し、エンジンをA/F=18、
入ガス温度650度で50時間運転したものである。
路に上記触媒を設置し、市外地走行モ−ドで走行して、
NOx浄化率を測定し、結果を表1に示す。尚、耐久処
理触媒とは、希薄燃焼エンジン(1.6リットル)の排
気通路に上記触媒を設置し、エンジンをA/F=18、
入ガス温度650度で50時間運転したものである。
【0022】
【表1】
【0023】表1より、比較例2〜4の酸化物粉末をア
ルミナ粉末と物理的に混合した担体を用いた触媒では、
比較例1の酸化物を含まない触媒に対してNOx浄化率
の差がほとんど見られない。しかし金属アルコキシドと
して含浸担持させた酸化物をもつ実施例の触媒では、比
較例に比べて初期のNOx浄化性能に優れ、耐久後の浄
化性能の低下も小さいことが明らかである。
ルミナ粉末と物理的に混合した担体を用いた触媒では、
比較例1の酸化物を含まない触媒に対してNOx浄化率
の差がほとんど見られない。しかし金属アルコキシドと
して含浸担持させた酸化物をもつ実施例の触媒では、比
較例に比べて初期のNOx浄化性能に優れ、耐久後の浄
化性能の低下も小さいことが明らかである。
【0024】
【発明の効果】すなわち本発明の排気ガス浄化用触媒に
よれば、初期のNOx浄化性能を従来と同等以上に維持
しつつ、NOx吸収材の硫黄被毒の防止により耐久後に
も高いNOx浄化率を維持することができ、リーン側に
おける排気ガス中のNOxを効率良く浄化することがで
きる。
よれば、初期のNOx浄化性能を従来と同等以上に維持
しつつ、NOx吸収材の硫黄被毒の防止により耐久後に
も高いNOx浄化率を維持することができ、リーン側に
おける排気ガス中のNOxを効率良く浄化することがで
きる。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミナ担体上に、金属アルコキシドを
含浸後焼成することにより担持されたシリカ,チタニア
及びジルコニアから選ばれる酸化物と、アルカリ金属,
アルカリ土類金属及び希土類元素から選ばれるNOx吸
収材と、触媒貴金属と、を担持してなることを特徴とす
る排気ガス浄化用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6196598A JPH0857314A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 排気ガス浄化用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6196598A JPH0857314A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 排気ガス浄化用触媒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0857314A true JPH0857314A (ja) | 1996-03-05 |
Family
ID=16360412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6196598A Pending JPH0857314A (ja) | 1994-08-22 | 1994-08-22 | 排気ガス浄化用触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0857314A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0838255A2 (en) * | 1996-10-25 | 1998-04-29 | Hitachi, Ltd. | Catalyst for purifying exhaust gas from internal combustion engine and purifying method thereof |
JPH10156145A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-16 | Ford Global Technol Inc | 捕捉性及び硫黄許容度を改良したジルコニア及び硫酸塩使用NOxトラップ |
JP2003210987A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-29 | Toyota Motor Corp | 排ガス浄化用触媒の製造方法 |
KR100446599B1 (ko) * | 1997-10-30 | 2004-10-14 | 삼성전기주식회사 | 자동차배기가스정화용촉매 |
US7093432B2 (en) | 1996-06-10 | 2006-08-22 | Hitachi, Ltd. | Exhaust gas purification apparatus of internal combustion engine and catalyst for purifying exhaust gas of internal combustion engine |
-
1994
- 1994-08-22 JP JP6196598A patent/JPH0857314A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7093432B2 (en) | 1996-06-10 | 2006-08-22 | Hitachi, Ltd. | Exhaust gas purification apparatus of internal combustion engine and catalyst for purifying exhaust gas of internal combustion engine |
EP0838255A2 (en) * | 1996-10-25 | 1998-04-29 | Hitachi, Ltd. | Catalyst for purifying exhaust gas from internal combustion engine and purifying method thereof |
EP0838255A3 (en) * | 1996-10-25 | 1998-07-01 | Hitachi, Ltd. | Catalyst for purifying exhaust gas from internal combustion engine and purifying method thereof |
JPH10156145A (ja) * | 1996-11-29 | 1998-06-16 | Ford Global Technol Inc | 捕捉性及び硫黄許容度を改良したジルコニア及び硫酸塩使用NOxトラップ |
KR100446599B1 (ko) * | 1997-10-30 | 2004-10-14 | 삼성전기주식회사 | 자동차배기가스정화용촉매 |
JP2003210987A (ja) * | 2002-01-28 | 2003-07-29 | Toyota Motor Corp | 排ガス浄化用触媒の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4098835B2 (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
JP3328318B2 (ja) | 排気ガスの浄化方法 | |
JP3363564B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP3291086B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 | |
WO2000000283A1 (fr) | Catalyseur pour la purification des gaz d'echappement, procede de production dudit catalyseur et procede de purification de gaz d'echappement | |
JP3328322B2 (ja) | 排気ガスの浄化方法 | |
JPH09215922A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP3409894B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及び排ガス浄化方法 | |
JP3433956B2 (ja) | 排気ガス浄化方法 | |
JP3798727B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP3216858B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒及びその製造方法 | |
JP3303486B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒の製造方法 | |
JP7288331B2 (ja) | 排ガス浄化触媒装置 | |
JPH09313938A (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
JP2000015101A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP3224054B2 (ja) | 排気ガス浄化方法 | |
JP3378096B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH0751544A (ja) | 排気ガス浄化方法 | |
JP3835436B2 (ja) | 排ガス浄化方法及び排ガス浄化用触媒 | |
JPH0857314A (ja) | 排気ガス浄化用触媒 | |
JP3496348B2 (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JPH10165817A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP3551346B2 (ja) | 排ガス浄化装置 | |
JPH10216514A (ja) | 排ガス浄化用触媒 | |
JP2001079405A (ja) | 排気ガス浄化用触媒、排気ガス浄化用触媒担持ハニカム構造体及びその浄化方法 |