JPH0856352A - ビデオファイルサーバ及び録画制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネットワーク上に複数の録画装置を分散配置
し、共有するシステムにおいて、装置と録画物を共有す
るための管理機構と、制御・表示手段の提供を目的とす
る。 【構成】 映像を表示する複数のモニター１４ａ〜ｎ
と、映像音声データを蓄積する複数の映像蓄積手段１２
ａ〜ｎを映像交換手段１１上に分散配置し、またこれら
を制御する蓄積制御部１３とモニター制御部１５と、録
画物の管理情報を記憶する管理部１６を電文伝送手段１
０で結び、利用者はモニター制御部１５を用いて録画物
の録画・再生要求を送り、管理部１６の管理情報を元に
蓄積手段１２上の映像の再生・録画を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン放送、ケ
ーブルテレビ、館内放送、ＣＣＴＶ、カラオケなどの映
像音声信号をネットワーク上に分散配置された録画装置
で録画し、また分散配置されたモニターから利用者がこ
れらの録画物と録画装置を共有して利用するビデオファ
イルサーバ及び録画制御装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から図８に示すようにネットワーク
上に録画物を蓄積、再生するビデオファイルサーバーを
設置し、サーバー上の録画物を複数の利用者間で共有す
るという技術は存在する。これはセンター装置であるビ
デオファイルサーバー上の録画物を、視聴者端末から再
生し、もしくは視聴者端末からの映像音声信号をサーバ
ーに録画するといった装置である。

【０００３】また、従来から図９に示すように電話回線
を用いて、番組録画予約を行うＶＴＲがある。このよう
なＶＴＲは家庭などに設置され、電話回線と接続されて
おり、利用者は例えば外出先の電話からトーン信号によ
る遠隔操作によって、自宅のＶＴＲに録画予約を行える
といったものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のビデ
オファイルサーバーは単一のセンター装置として実現さ
れ、複数の視聴者端末からの同時アクセスに耐えなけれ
ばならず、高価で高性能なセンター装置を必要とする。
また、単一のセンター装置であるために、システムを止
めることなく利用者が自由に蓄積媒体をサーバーに搭載
したり、新たに録画媒体を搭載することが困難であっ
た。従来からある家庭用ＶＴＲなどの録画装置をネット
ワーク上に自由に分散配置し、これを利用者が共有でき
れば便利であろう。

【０００５】また、いわゆる通信カラオケシステムにお
いても、センター装置にカラオケ映像を蓄積し、これを
端末に配信するという方法が採られているが、映像ソフ
トの供給源が１つのセンター装置に限られるという制約
がある。複数の映像ソフト供給源があれば、利用者にと
って映像の選択の幅が広がり、便利であろう。

【０００６】また、従来の電話で操作できるＶＴＲは単
体で使用され、複数のＶＴＲが互いに協調動作すること
はなかった。自宅で所有するＶＴＲの数には限りがあ
り、放送時間が重なるために録画しきれない番組は、人
手によって友人に録画依頼をし、手分けして録画するな
どの方法がとられていた。また、自宅に複数のＶＴＲが
あっても、どのＶＴＲにどの番組を録画するかというス
ケジュール調整は人手で行っていたので、間違いが生じ
やすかった。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するもので、本発明によるビデオファイルサーバーは映
像音声データを表示もしくは拡声する複数のモニター
と、利用者からの命令を入力し、前記モニターを制御す
るモニター制御手段と、映像音声データを蓄積する複数
の映像蓄積手段と、前記映像蓄積手段を制御する蓄積制
御手段と、前記映像蓄積手段に搭載する１もしくは複数
の録画媒体と、前記映像蓄積手段と前記録画媒体と前記
録画媒体上の録画物の所在を管理する録画物管理手段
と、前記映像蓄積手段間もしくは前記モニターとの間で
映像音声信号をやり取りする映像交換手段と、前記モニ
ター制御手段と前記蓄積制御手段と前記録画物管理手段
との間で電文のやり取りを行う電文伝送手段からなり、
複数の録画装置と録画物を複数のモニターにおいて複数
の利用者が共有できるものである。

【０００８】また、本発明による録画制御装置は、通信
回線を介して接続された他の録画制御装置の宛先を記憶
する記憶手段と、前記記憶手段を参照し、他の録画制御
装置に録画依頼を行い、あるいは前記の他の録画制御装
置からの録画依頼を受け付ける録画依頼手段と、これか
ら録画すべき番組等の情報を記憶する予約記憶手段と、
前記予約記憶手段を参照して録画制御手段に接続された
録画手段に録画実行を指示する録画実行指令手段と、番
組録画要求を入力し、前記予約記憶手段を更新もしくは
通信回線を介して接続された他の録画制御装置の録画依
頼手段に録画要求を送る予約調整手段を有した構成であ
る。

【０００９】

【作用】上記構成によるビデオファイルサーバーは、モ
ニター制御手段からの録画物へのアクセス要求が電文伝
送手段により録画物管理手段に送られ、録画物管理手段
は前記録画物の所在を表す情報を検索し、録画物の所在
を表す電文を前記電文伝送手段により前記モニター制御
手段に送り、モニター制御手段は前記の所在を表す情報
を手がかりに、目的の録画物を搭載する映像蓄積手段と
モニター間の映像接続を確立するように映像交換手段に
要求信号を送り、また、蓄積制御手段に対して希望の録
画物の再生などの操作命令を送る。

【００１０】また、上記構成の録画制御装置は、録画予
約要求を受け付け、予約調整手段は、すでに予約記憶手
段に入っている予約を参照しながら、同一録画手段で時
間重複がないように録画予約を割り当て、前記要求を処
理しきれない場合は、録画依頼手段を通じて他の録画制
御装置に要求を満たすべく依頼する。録画依頼手段は記
憶手段を参照しながら他の録画制御装置に録画要求を行
う。また、録画実行指令手段は予約記憶手段に従って、
録画手段に録画命令を送り、録画予約を実現する。

【００１１】

【実施例】

（実施例１）以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図１において１２ａ〜１２ｎは映
像と音声データを記録、蓄積、再生する映像蓄積手段
で、例えば周知のＶＴＲや光磁気ディスク装置のように
アナログ信号を蓄積する蓄積手段や、デジタル信号を入
出力し蓄積するデジタルＶＴＲやデジタル光磁気ディス
ク装置でもよく、さらにはレーザーディスクやＣＤ−Ｒ
ＯＭのような再生専用の映像蓄積手段でもよい。

【００１２】１４ａ〜１４ｎは前記映像蓄積手段の映像
を表示し音声を拡声するモニターである。１１は映像蓄
積手段１２ａ〜１２ｎが出力する映像と音声信号を、他
の映像蓄積手段１２ａ〜１２ｎやモニター１４ａ〜１４
ｎに送る映像交換手段であり、同時に複数系統の映像を
伝送できることが望ましく、例えばベースバンド映像音
声信号を周波数分割多重方式によって伝送する映像交換
手段、或いは周知のＣＯＤＥＣ装置とＩＳＤＮ交換網か
らなる映像交換手段、或いはマトリクススイッチャーに
よる映像交換手段などである。

【００１３】１３ａ〜１３ｎは対応する映像蓄積手段１
２ａ〜１２ｎを制御する蓄積制御部で、１５ａ〜１５ｎ
は対応するモニター１４ａ〜１４ｎを制御するモニター
制御部である。なお、１つの蓄積制御部１３が複数の蓄
積手段を制御してもよい。

【００１４】１６は映像蓄積手段１２ａ〜１２ｎに蓄積
されている録画物を管理する録画物管理部で、録画物の
名称と所在に関する情報を記憶・更新し、好ましくは、
更新された日付、所有者、再生権、録画・消去権などの
情報も記憶・更新することが望ましい。１０は蓄積制御
部１３ａ〜１３ｎとモニター制御部１５ａ〜１５ｎと録
画物管理部１６の間でやりとりされる電文を伝送する電
文伝送手段で、例えば計算機ＬＡＮや、ＩＳＤＮなどの
公衆網や、パケット交換網などであり、以下、単にＬＡ
Ｎと称す。

【００１５】前記制御部１３ａ〜１３ｎ、１５ａ〜１５
ｎと管理部１６は例えばワークステーション、パソコン
やゲーム機などの計算機でもよい。なお、映像蓄積手段
１２ａ〜１２ｎとモニター１４ａ〜１４ｎは、映像交換
手段１１上に分散配置されていればよく、その位置関係
は自由である。同様に蓄積制御部１３ａ〜１３ｎと、録
画物管理部１６と、モニター制御部１５ａ〜１５ｎはＬ
ＡＮ１０上に分散配置されており、位置関係に制約はな
い。

【００１６】録画物はビデオファイルという単位毎に管
理されており、１つのビデオファイルは０〜複数の画像
フレームからなり、例えばビデオテープや光ディスクの
ような録画媒体上に存在する。録画物管理部１６はすべ
ての前記ビデオファイルの所在を以下に説明するように
図３のビデオ管理テーブルに記憶する。

【００１７】ビデオ管理テーブルは各ビデオファイルに
一意のキーを割り当てて記憶し、各ビデオファイルの存
在する媒体名と、その媒体中の区間を記憶する。媒体中
の区間とは例えば媒体の先頭からフレーム番号を振った
ときの何フレームから何フレームまでといった情報であ
る。なお、このビデオ管理テーブルは媒体上の空き領域
も同様に記憶している。

【００１８】また、録画物管理部１６はすべての映像蓄
積手段１２ａ〜１２ｎと、各々の蓄積手段が搭載する記
憶媒体名と装置の使用状態を記憶する図４に示す装置管
理テーブルを持っている。

【００１９】各モニターを制御するモニター制御部１５
ａ〜１５ｎは各々図２に示すビデオ一覧表を記憶してい
る。このビデオ一覧表は表を記憶するモニター制御部１
５からアクセスできるビデオファイルの一覧を記憶して
おり、ビデオファイルの名称とビデオファイルをアクセ
スする為のキーを対にして記憶している。

【００２０】モニター制御部１５毎に記憶しているビデ
オファイルの内容は異り、他のモニターの利用者が勝手
に他利用者のビデオファイルにアクセスすることを防止
できる。なお、このようなビデオ一覧表を録画物管理部
１６で記憶し、すべてのモニターから一覧表に載ってい
るビデオファイルにアクセスできるように運用すること
も可能である。

【００２１】前記構成について、以下にその動作を説明
する。本実施例の分散録画装置の主な動作は映像音声デ
ータの再生、録画、コピー、消去動作で、他の動作とし
ては、前記映像蓄積手段１２が搭載する録画媒体、例え
ばＶＴＲに挿入されているカセットを入れ替える動作、
或いは映像蓄積手段１２とその制御部１３の登録・削除
に関する動作があり、これらについて以下に説明する。

【００２２】まずビデオファイルの再生について説明す
る。なお、以下で云う「エラー」が発生した場合は、好
ましくはエラー発生要因を含んだ否定応答が返信される
ものとする。

【００２３】利用者が前記ビデオ一覧表の「ＳｔａｒＷ
ａｒｓ」というビデオファイルを再生する場合を考え
る。利用者はモニター制御部１５を用いて前記ビデオフ
ァイルを選択する。制御部１５はビデオ一覧表を参照し
て該当ビデオファイルのキー、「ＯＰ３Ｃ２Ｄ２Ｒ」を
得る。モニター制御部１５は録画物管理部１６に対して
このキーを含んだビデオファイルの「オープン電文」を
ＬＡＮ１０経由で送信する。

【００２４】録画物管理部１６は前記オープン電文を受
信し、記憶しているビデオ管理テーブルのキーと照合を
行う。照合できない場合はエラーである。照合が成功し
た場合は、対応する媒体名を手がかりに、録画物管理部
１６に記憶している装置管理テーブルを参照し、該当す
る媒体を搭載している蓄積装置の装置アドレスと、装置
の使用状態を得る。ここで、装置が同時アクセス不能な
装置で、使用中だった場合はエラーである。或いは、い
ずれの装置も目的の媒体を搭載してない場合はエラーで
ある。

【００２５】エラーでない場合は管理部１６は要求のあ
ったモニター制御部１５に対して録画装置の装置アドレ
スと媒体内の区間を示すフレーム番号を含んだ「手がか
り電文」を送信する。また、該当装置の使用状態を「再
生中」にセットする。

【００２６】モニター制御部１５はエラーによる否定応
答を受けた場合はこれをモニター１４に表示し、再生動
作を終了する。モニター制御部１５は手がかり電文を受
信すると、電文に記述される蓄積装置の蓄積制御部１３
に対して「再生電文」をＬＡＮ１０経由で送信する。こ
こでいう「再生」とは、頭出し、早送り、巻き戻し、ス
ロー再生、早送り再生、一時停止などの周知のビデオ再
生命令を含む。ただし、モニター制御部１５は、前記手
がかり電文に含まれるビデオファイルの「区間」を逸脱
しないように前記再生電文を送信する。これによってビ
デオファイル以外の領域にアクセスするのを防止し、例
えば他の利用者のビデオファイルに不法にアクセスでき
ないようにしている。

【００２７】また、モニター制御部１５は、最初の再生
電文を送るに先立って、映像交換手段１１に対して、目
的の蓄積装置からの映像をモニターに伝送されるよう要
求信号を送り、映像接続を確立しておく。蓄積制御部１
３はＬＡＮ１０から送られてくる再生電文を受信し、映
像蓄積手段１２に対して適切な制御信号を送り、映像が
再生される。再生映像は映像交換手段を介してモニター
１４に表示される。

【００２８】利用者がビデオファイルの再生を辞めたい
場合は、利用者は停止命令をモニター制御部１５に入力
する。モニター制御部１５は再生を行っている装置の蓄
積制御部１３に対して「停止電文」を送信し、蓄積装置
からモニターへの映像接続を切断するように映像交換手
段１１に要求信号を送り、録画物管理部１６に対してビ
デオファイル名に対応する前記キーを含んだ「クローズ
電文」を送信する。

【００２９】前記停止電文を受信した蓄積制御部１３は
停止制御信号を映像蓄積手段１２に送り、再生を止め
る。また、映像切断を要求する信号を受信した映像交換
手段１１は映像蓄積手段１２からモニター１４までの映
像接続を切断する。

【００３０】また、前記クローズ電文を受信した録画物
管理部１６は、オープン電文を受信したときと同様の動
作で装置管理テーブルを参照し、装置の使用状態を「空
き」状態にセットする。以上で再生動作が完結する。

【００３１】なお、複数の使用者を許す装置の場合は、
使用状態とともに使用者数を記憶し、オープン時に使用
者数を１増やし、クローズ時に１減らすという動作を行
い、装置管理テーブルに許容できる使用者数も記憶して
おけば、許容度を越えた使用者数に装置がアクセスされ
ることを防げる。なお、モニター制御部１５ａ〜１５ｎ
間でビデオファイルのキー情報を交換しあうことによっ
て、他のモニターにおいても同一のビデオファイルにア
クセスすることができる。

【００３２】また、録画物管理部１６内にもビデオ一覧
表２０を記憶しておき、ここにすべてのモニターで共有
したいビデオファイルを記憶すれば、これらのビデオフ
ァイルはすべての利用者からアクセスすることができ
る。

【００３３】次にビデオファイル録画時の動作について
説明する。利用者はモニター制御部１５にて録画を希望
するビデオファイルの長さと名前、さらに指定を行う場
合は媒体名も入力する。モニター制御部１５は、録画物
管理部１６に対して、ビデオファイルの長さと、指定が
ある場合は媒体名情報を含んだ「空白割り当て電文」を
送信する。

【００３４】録画物管理部１６は前記空白割り当て電文
を受信すると、ビデオ管理テーブルに記憶している空き
領域を参照し、要求の大きさを十分満たす領域を検索
し、検索に成功した場合は新規のキーを発行し、ビデオ
管理テーブルにビデオファイルとして登録する。また、
キーと、蓄積装置、媒体名、媒体中の区間情報を含んだ
電文をモニター制御部１５に返信する。空き領域が検索
不能の場合はエラーである。

【００３５】モニター制御部１５は前記返信を受信する
と、このキーをビデオファイル名とともにビデオ一覧表
に登録する。媒体が蓄積装置に搭載されている場合は、
再生における動作と同様にして、映像交換手段１１上の
他のビデオ装置、例えばビデオカメラなどと映像接続を
行い、録画をすることができる。

【００３６】媒体が蓄積装置に搭載されてない場合、そ
の媒体に他の録画手段を用いて録画できる場合は、録画
物管理部１６から送られてきた媒体中の区間情報を手が
かりに録画をすることができる。なお、空白割り当て電
文を送信するときに、必ず装置に搭載されている媒体を
割り当てるように要求できることが望ましい。

【００３７】コピーの動作は、再生動作と録画動作を組
み合わせることで実施できる。後に説明する録画媒体の
交換の動作を併用して、希望する媒体間のコピーが可能
である。

【００３８】なお、この動作例では再生電文や停止電文
などの蓄積手段を制御する為の電文は、モニター制御部
１５から映像蓄積手段１２へ直接伝送されたが、代わり
に一旦これらの電文を録画物管理部１６に送出して、録
画物管理部１６から蓄積手段１２に対して蓄積手段１２
を制御する為の電文を送出するという間接的な方法も考
えられる。しかし、前述の直接伝送する方が、録画物管
理部１６への負荷を軽減できるので望ましい。

【００３９】次にビデオファイルの消去について説明す
る。モニター制御手段１５において消去したいビデオフ
ァイル名を入力する。モニター制御手段１５は再生にお
けるオープン電文と同様にして、ビデオファイルを指す
キーを含んだ消去電文を作成し、録画物管理部１６に送
信する。

【００４０】前記消去電文を受信した録画物管理部１６
はビデオ管理テーブルを参照し該当するビデオファイル
の登録を抹消し、空き領域として記憶する。

【００４１】次に、蓄積装置が搭載する録画媒体の交換
における動作を説明する。登録済みの録画媒体を登録済
みの蓄積装置に搭載する場合、モニター制御部１５は利
用者が入力する媒体名と装置アドレスを含んだ「搭載電
文」を作成し、録画物管理部１６に送信する。録画物管
理部１６は前記搭載電文の媒体の装置への搭載関係を装
置管理テーブルに反映させる。

【００４２】次に、新しい録画媒体を登録する動作を説
明する。登録する媒体名、長さ、ベータかＶＨＳかなど
の方式の種別を含んだ「媒体登録電文」をモニター制御
部１５で作成し、これを録画物管理部１６に送信し、録
画物管理管理部１６は前記媒体登録電文を受信し、ビデ
オ管理テーブルに空き領域として記憶する。同様にして
媒体の登録抹消を行うことができる。この場合、媒体上
のビデオファイルの管理情報は破棄されるので、これら
のビデオファイルはアクセス不能となる。

【００４３】次に、新しい蓄積手段を登録する動作を説
明する。新規媒体登録時と同様にして、種別と蓄積装置
のアドレスを含んだ蓄積装置登録電文を録画物管理部１
６に送り、これを受信した録画物管理部１６は装置管理
テーブルに新しい装置を登録する。

【００４４】以上のようにして、分散配置された各々の
モニターから分散配置された複数の映像蓄積手段の映像
をアクセスできる分散録画装置が実現される。

【００４５】なお、映像音声信号の録画再生として説明
しているが、同様にして音声信号をネットワーク上に分
散配置された録音装置に蓄積し、モニターにて再生する
構成や、あるいは静止画を分散配置された蓄積手段に蓄
積し、これをモニターにて表示する構成、あるいはこれ
らを組み合わせた構成などは本発明から容易に類推でき
る。

【００４６】（実施例２）本発明の第２の実施例につい
て説明する。第２の実施例は家庭用ビデオ録画装置を対
象としたものである。図５において、５０は自宅、５１
は友人宅である。なお、「自宅」「友人宅」という表現
は説明の便宜上の呼称であって、発明の実施形態はこれ
に限定されない。自宅５０、友人宅５１は地上波あるい
は衛星放送受信アンテナ５５を備え、１または複数の周
知の家庭用ＶＴＲ５２を備えており、これらのＶＴＲは
以下に説明する本発明の制御手段５３ａ、５３ｂにより
制御されている。

【００４７】自宅５０の制御手段５３ａと友人宅５１の
制御手段５３ｂは例えば公衆電話網５４に接続されてお
り、以下に説明するように、お互いに通信できるように
なっている。

【００４８】制御手段５３の構成を図６を用いて説明す
る。６７はリモコンで、使用者が制御手段５３に指令を
送るのに用いられる。６５はリモコン受光部で、リモコ
ン６７からの指令はここで受信され、ＣＰＵ６１に届
く。６１はリモコンからの指令により、予約調整部６
９、録画依頼部７０、電話帳６４を制御するＣＰＵであ
る。

【００４９】６９はリモコン６７もしくは録画依頼部７
０からＣＰＵ６１経由で入力された新たなタイマー録画
予約要求と、予約記憶部６３に登録済みのタイマー録画
予約を比較して、タイマー録画テーブルの予約を計画・
設定する予約調整部である。

【００５０】７０は、リモコン６７や予約調整部６９か
らの録画依頼要求を受けて、電話帳６４を参照して電話
Ｉ／Ｆ６２経由で友人宅５１宛に後述する録画依頼電文
を出力し、または同様にして友人宅５１から送られてき
た録画依頼電文を受信し、ＣＰＵ６１経由で予約調整部
６９にタイマー録画要求を出力する録画依頼部である。

【００５１】６２は録画依頼部７０が電話網経由で電文
をやりとりするための電話Ｉ／Ｆ部で、例えば周知の電
話用モデムである。６３は番組録画の予約内容を記憶す
る予約記憶部で、録画時間、チャンネル、どのＶＴＲに
録画するか、録画モードを記憶する。６８は予約記憶部
６３と、時計７１から得られる時刻と予約内容に従って
接続されているＶＴＲ５２に録画開始、録画終了などの
制御信号を出力する録画実行指令部である。

【００５２】なお、前記録画実行指令部６８は接続され
ているＶＴＲ５２に挿入されているテープの録画可能な
残量、品質を探知できることが望ましいが、テープを挿
入した時に、その旨リモコン６７で申告してもよく、こ
の情報を予約記憶部６３において記憶し、録画予約を設
定する際に参照できるようにしておくことが望ましい。

【００５３】なお、ＶＴＲ５２は地上波や衛星放送以外
にも、ケーブルテレビや館内放送にも接続できる。ま
た、制御手段５３からＶＴＲへの制御信号の伝送は制御
線を用いる他に例えば赤外線リモコン信号や計算機ＬＡ
Ｎを用いてもよい。

【００５４】なお、電話帳６４への電話番号の登録の仕
方として、登録毎に優先順位をつけて記憶しておくこと
が望ましい。また、予約調整部６９はＶＴＲ毎の特長、
例えばいわゆる衛星放送を受信できるか否か、プレミア
ム放送のデコーダを備えているかどうかといった情報を
記憶していることが望ましい。

【００５５】また、ここに友人宅のＶＴＲの特性も記憶
しておき、録画依頼を行う際に参照することも可能であ
る。また、ＶＴＲの他に録画手段としては光磁気ディス
ク装置、ディジタルＶＴＲ、動画を蓄積・再生可能なパ
ソコンなどでもよい。

【００５６】また、本実施例では、制御手段５３同士の
通信は電話網５４を用いたが、電話網５４の代わりに例
えば計算機ＬＡＮを用いることも可能である。この場
合、録画依頼をする際にＬＡＮのブロードキャスト機能
を用いて同時に複数の友人宅に録画依頼を行うことが可
能となり、より高速な録画依頼を行うことができる。

【００５７】前記構成について、以下にその動作を説明
する。自宅５０において、リモコン６７を用いて制御手
段５３に対して番組録画予約を行う。従来ののＶＴＲの
番組予約と異なるのは、予約する番組が時間的に重複し
ていても構わない点である。

【００５８】ＣＰＵ６１は番組録画予約要求を受信する
と、これを予約調整部６９に送る。予約調整部６９は予
約記憶部６３を参照し、予約可能なＶＴＲに録画要求を
割り振り、これを予約記憶部６３に登録する。予約可能
なＶＴＲに任意性がある場合、表示部６６にその旨表示
して、リモコン６７を用いてどのＶＴＲに録画するかを
指示でき、指示なき場合は自動的に割り振られるのが望
ましい。

【００５９】また、通常時は予約記憶部６３の予約内容
を表示部６６に表示しておくことが望ましい。また、予
約調整部６９がＶＴＲの性能を記憶し、録画予約を割り
当てるときに高性能なＶＴＲを優先的に割り当てるとい
う動作も可能である。

【００６０】以上のようにして、録画予約を入れていく
と、やがて例えば図７に示した通り、番組Ａ〜Ｃに加え
て、さらに番組Ｄを録画予約することができなくなる事
態が発生する。ところが、図７をよく観察すると、ＶＴ
Ｒ毎の録画割り当てを変更することであらたに番組Ｄの
予約を入れることができることに注意されたい。

【００６１】例えば番組Ａの録画動作中において番組Ｄ
の録画予約の要求があった場合、ＶＴＲ１が録画中の番
組Ａを中断しすることは望ましくないので、予約調整部
６９は、まだ録画開始していない番組ＢをＶＴＲ１に割
り振り、番組ＣをＶＴＲ２に割り振ることで、ＶＴＲ２
に番組Ｄの予約を割り当てる。

【００６２】しかし、予約調整部において以上の動作を
以てしても満たしきれない番組予約要求が発生した場
合、以下の動作に従って友人宅５１のＶＴＲに録画の依
頼を自動的に行うことになる。

【００６３】予約調整部６９はＣＰＵ６１を介して録画
依頼部７０に、友人宅に録画依頼するよう指令する。自
宅５０の制御手段５３ａの電話帳６４には、友人宅５１
を含む複数の友人宅の電話番号と、望ましくはパスワー
ドとサブアドレスがあらかじめリモコン６７を用いて登
録してある。録画依頼部７０は電話帳６４を参照し、優
先順位のもっとも高い友人宅５１を検索し、電話Ｉ／Ｆ
を介して友人宅５１に電話する。

【００６４】友人宅５１の制御手段５３ｂはあらかじめ
設定してある発呼回数を越えると自動的に応答し、応答
した証として応答信号を制御手段５３ａに対して送信す
る。なお、電話回線としてＩＳＤＮ網を用いている場合
は、録画装置を特定するサブアドレスを付けて発呼する
ことで、友人宅の録画装置を特定して呼び出すことがで
きる。

【００６５】自宅の制御手段５３ａは友人宅の制御手段
５３ｂからの応答を確認すると、制御手段５３ｂに対し
て、自宅の電話番号と、望ましくはあらかじめ取り決め
たパスワードを送信する。

【００６６】友人宅の制御手段５３ｂの録画依頼部は電
話帳を参照し前記電話番号とパスワードを照合する。照
合に失敗した場合は、不法アクセスと判断し、否定応答
信号を自宅制御手段５３ａに送信し、電話回線を切断す
る。友人宅の制御手段５３ｂにおいて前記不法アクセス
が発生したことを記憶し、表示部６６に表示することも
可能である。照合に成功した場合は自宅５０の制御手段
５３ａからのアクセスを許可するものとし、自宅の制御
手段５３ａに対して正常応答信号を送信する。

【００６７】自宅の制御手段５３ａの録画依頼部７０は
前記の正常応答信号を受信すると、以下の録画依頼を行
う。否定応答信号を受信した場合は警告メッセージを表
示部６６に表示し、電話帳６４で次に優先順位の高い友
人宅を検索し、依頼動作を繰り返す。

【００６８】自宅の制御手段５３ａの録画依頼部７０は
録画依頼する番組の時間情報とチャンネル情報と、望ま
しくは録画品質情報を含んだ録画依頼電文を友人宅５１
の制御手段５３ｂに送信する。

【００６９】友人宅の制御手段５３ｂは前記電文を受信
し、その録画要求を予約調整部６９に送る。予約調整部
６９は、自宅５０の制御手段５３ａが行った前述と同様
の動作で、録画要求を満たそうとする。満たすことが可
能な場合は、正常応答を自宅５０に送信し、不可能な場
合は否定応答を送信する。

【００７０】自宅５０の制御手段５３ａは前記動作によ
って正常応答を受信した場合はその旨表示部６６に表示
し、電話を切断する。否定応答を受信した場合は、電話
帳６４で次に優先順位の高い友人宅を検索し、録画依頼
動作を繰り返す。なお、電話帳６４に登録してある友人
宅すべてに依頼しても、録画依頼が受理されなかった場
合は、該当番組は録画依頼できないことになり、その旨
表示部６６に表示する。

【００７１】以上のようにして、時間が重複する番組を
分散的に録画することによって、従来のように独立単体
で使用するＶＴＲでは録画しきれなかった番組を自動的
に録画可能となった。

【００７２】なお、前述のように電話網５４の代わりに
計算機ＬＡＮを用いる場合、電話帳６４は電話番号の代
わりにアドレス記憶する。友人宅に録画依頼をする際
は、特定の友人宅に各々依頼するより、好ましくはＬＡ
Ｎ上の限定された友人宅のグループ、もしくはＬＡＮ上
の友人宅すべてに対して録画依頼をブロードキャスト
し、返信された電文を参照して、好ましくは前記負担度
を参照し、適切な友人宅に録画依頼の確定を行うという
動作を行う。これによって、電話網を用いた場合よりも
少ない依頼回数で録画依頼ができる。

【００７３】なお、ＶＴＲを再生用途で利用中に自動的
に予約が入ってしまうのは困るので、望ましくはＶＴＲ
の再生状態を録画実行指令部６８が検知して再生中のＶ
ＴＲに録画予約を割り当てるときはアラームを表示部６
６に表示したり、アラーム音を発するようにすると便利
である。

【００７４】以上のようにして予約記憶部６３に予約さ
れた番組は、時計７１によるタイマー動作により、録画
実行指令部６８によりＶＴＲ５２に制御信号が送られる
ことで録画が実行される。

【００７５】このように、従来は独立単体で動作してい
た複数のＶＴＲを本発明の制御手段を用いて協調動作さ
せることで、限られた台数のＶＴＲを有効利用し、番組
録画能力を高めることができる。

【００７６】なお、前記構成要素のうち電話帳６４、録
画依頼部７０、電話Ｉ／Ｆ６２を欠いても、友人宅への
録画依頼はできなくなるものの、本発明を用いることで
自宅のＶＴＲ５２ａ〜５２ｎの複数のＶＴＲを協調動作
させ、ＶＴＲを有効利用することができることは言うま
でもない。

【００７７】（実施例３）第２の実施例に加えて、タイ
マー録画実行後もこの予約を消去せず、これを録画履歴
として記憶容量が許す限り予約記憶部６３に記憶した場
合について説明する。

【００７８】この場合の動作として、録画予約の特殊な
場合として、リモコン６７により過去の番組に対する録
画要求を指令し、自宅の制御手段５３ａにて録画履歴が
あれば、これを表示部６６に表示し、該当番組の録画物
が自宅に存在する可能性を示すことができ、自宅５０の
録画履歴になければ、録画依頼と同様の動作で友人宅５
１に対して録画履歴の問い合わせを行うことができる。

【００７９】もし、友人宅において該当番組の録画履歴
が存在すれば、その旨通知を受けることで、友人宅５１
から該当番組の録画物を提供してもらえる可能性がある
ことがわかる。すなわち、録画依頼と同様にして録画履
歴の問い合わせをすることで、自動的に該当番組を録画
した友人宅のリストを得ることができ、過去の番組に関
しても目的の番組を入手できる可能性を広げることがで
きる。

【００８０】なお、公知のバーコードを用いて録画物を
管理するＶＴＲの録画物管理機構を用い、録画履歴と録
画物のバーコードの対応をあわせて記憶することで、該
当番組を消去してしまったかどうかを応答することがで
きる。

【００８１】（実施例４）第２の実施例に加えて、友人
宅５１において録画依頼を受理する際に、単に正常応答
を送信する代わりに、以下に説明する「負担度」を求め
る予約調整部を備え、これを手がかりに録画依頼をやり
取りする録画依頼部を備えた本発明の分散録画装置の一
実施例について説明する。

【００８２】「負担度」とは、自宅５０からの録画要求
を実現するために友人宅５１にかかる負担度である。そ
もそも録画要求の内容を含む録画が友人宅５１に設定し
てあった場合、友人宅５１において設定変更は必要ない
ので、負担度０となる。録画要求を満たすのに、録画割
り当ての変更を必要としない場合は負担度１、録画の割
り当ての変更によって要求を満たせる場合は負担度２で
あり、その値は予約調整部６９で求められる。なお、１
つの番組に対して大勢からの録画依頼があった場合は、
後にテープを友人に貸す手間を加味して負担度を高く評
価するとよい。

【００８３】以上のようにして負担度を通知された自宅
５０の制御手段５３ａの録画依頼部は、負担度に応じ
て、録画依頼を確定するか、別の友人宅に録画依頼をす
るかを選択できる。これによって友人宅にかかる負担を
配慮した録画依頼を行うことができ、より少ない負担で
録画装置の協調動作を行える。 （実施例５）第４の実施例に加えて、録画依頼を受けた
ときに、録画依頼主と、録画内容や、望ましくは負担度
を予約記憶部６３もしくは電話帳６４に記憶する分散録
画装置の実施例を説明する。

【００８４】予約記憶部６３においてＶＴＲ毎もしくは
録画番組毎に録画依頼主を記憶する。例えば録画終了後
にＶＴＲからテープを取り出したときに、そのテープに
録画されている番組を依頼した依頼主のリストを表示部
６６に表示する。

【００８５】以上の動作により、ＶＴＲに入っていたテ
ープを貸すべき依頼主のリストを得ることができ、テー
プを貸すのに便利になる。

【００８６】また、電話帳６４において依頼主毎に録画
依頼を記憶し、ＣＰＵ６１で定期的に前記録画依頼を集
計し、依頼の量を望ましくは負担度を加味して計算し、
その結果を表示部６６に表示する動作も可能である。

【００８７】このような動作によって、依頼主に対し
て、録画依頼の量と負担度に応じて、報償を要求するこ
とができる。 （実施例６）第５の実施例に加えて、ＶＴＲ５２ａ〜５
２ｎのうち少なくとも１台が、他のＶＴＲからのベース
バンド映像・音声信号を入力し、録画実行指令部からの
指令により他のＶＴＲからの映像音声を選択して録画で
きる構成について説明する。なお、前記録画用ＶＴＲを
以下マスターＶＴＲと称する。

【００８８】このような構成によって、以下に説明する
ように、録画依頼主に貸し渡す為の貸し出しテープをダ
ビング編集することにより作成できる。

【００８９】リモコン６７によりどの依頼主の貸し出し
テープを作成するかＣＰＵ６１に入力する。ＣＰＵ６１
は予約調整部６９に対し前記依頼主の貸し出しテープ作
成を行うスケジュールを組み立てるように指示する。予
約調整部６９は、予約記憶部６３を参照し、貸し出しテ
ープ作成作業をスケジューリングする。

【００９０】録画依頼主の依頼した番組は複数のＶＴＲ
にまたがって存在しており、これをマスターＶＴＲにダ
ビングするのだが、このダビング作業によって影響を受
けるＶＴＲの録画予約と衝突してはならない。このよう
な衝突が発生しないかどうかチェックしながらスケジュ
ーリングを行う。特にマスターＶＴＲに入っていた録画
予約は可能な限り他のＶＴＲに割り当てて、ダビング作
業に集中的に用いるとことが望ましい。なお、ダビング
作業をするゆとりが無い場合はその旨表示部６６に表示
する。

【００９１】スケジューリングに成功した場合はその旨
表示部６６に表示し、さらに貸し出しテープとなるテー
プをマスターＶＴＲにセットするよう表示する。テープ
をセットしたら、リモコン６７により作成スタートを指
示する。

【００９２】ダビングのスケジュールは前記スケジュー
リング動作により予約記憶部６３に記憶され、録画実行
指令部６８はスケジュールに従ってＶＴＲに再生と再生
指示とマスターＶＴＲに録画とＶＴＲ選択の指示を送
る。

【００９３】なお、マスターＶＴＲにもともと入ってい
たテープ上の録画物をダビングする必要が生じることが
ある。この場合、このテープをダビングする為には他の
ＶＴＲにセットし直す必要があり、表示部６６にテープ
入れ替えの指示を表示し、人手でテープを入れ替える。
このような作業は面倒なので、ダビングをする場合は、
依頼による録画をできるだけマスターＶＴＲで行わない
ようにスケジューリングをするのが望ましい。

【００９４】また、自分は録画するのが不要で、友人か
らの録画依頼で録画をする番組ならば、はじめから貸し
出しテープ上に録画すると良い。こうすることでダビン
グの手間も省け、ダビングによる画質劣化も避けられ
る。

【００９５】以上のようにして録画依頼主専用の貸し出
しテープを作成し、貸し出しもしくは譲渡することで、
専用テープを作成しない場合に比べて、貸し出し中にそ
のテープを鑑賞できないといった不便や、テープ中の依
頼外の番組まで貸し出してしまうという不便から解放さ
れる。

【００９６】なお、自宅と友人宅との間に映像音声信号
を伝送する映像交換手段がある場合は、録画依頼された
番組を録画後に前記伝送手段を通じて友人宅に伝送で
き、テープを貸し出すといった手間が省け、より望まし
い結果が得られることは言うまでもない。

【００９７】

【発明の効果】以上のようにして、複数の録画装置をネ
ットワーク上に分散配置し、これらを協調的に動作させ
る機構を設けることにより、これらの録画装置と録画物
を複数の利用者間で共有して利用できる装置を提供でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例における分散録画装置の
構成図

【図２】本発明の分散録画装置が保持するビデオ一覧表
の概念図

【図３】本発明の分散録画装置が保持するビデオ管理テ
ーブルの概念図

【図４】本発明の分散録画装置が保持する装置管理テー
ブルの概念図

【図５】本発明の第２の実施例における分散録画装置の
利用形態図

【図６】本発明の第２の実施例における分散録画装置の
構成図

【図７】本発明の第２の実施例における予約調整の様子
を示す概念図

【図８】従来のネットワーク型録画装置の構成図

【図９】従来の遠隔操作ＶＴＲの構成図

【符号の説明】

１０ 電文伝送手段 １１ 映像交換手段 １２ａ 映像蓄積手段 １２ｎ 映像蓄積手段 １３ａ 蓄積制御部 １３ｂ 蓄積制御部 １４ａ モニター １４ｎ モニター １５ａ モニター制御部 １５ｂ モニター制御部 １６ 録画物管理部 ５０ 自宅 ５１ 友人宅 ５２ ＶＴＲ ５３ａ 分散録画装置 ５３ｂ 分散録画装置 ５４ 公衆電話網 ５５ 受信アンテナ ６１ ＣＰＵ ６２ 電話Ｉ／Ｆ ６３ 予約記憶部 ６４ 電話帳 ６５ 受光部 ６６ 表示部 ６７ リモコン ６８ 録画実行指令部 ６９ 予約調整部 ７０ 録画依頼部 ７１ 時計 ８０ ビデオファイルサーバー ８１ 蓄積手段 ８２ａ 表示端末 ８２ｎ 表示端末 ９０ 公衆網 ９１ａ 電話 ９１ｎ 電話 ９２ａ ＶＴＲ ９２ｂ ＶＴＲ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｎ 5/765

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 映像音声信号を伝送する映像交換手段
   と、映像音声データを蓄積する、前記映像交換手段に接
   続された少なくとも１つの映像蓄積手段と、前記映像蓄
   積手段を制御する蓄積制御手段と、前記映像蓄積手段に
   搭載する少なくとも１の録画媒体と、前記映像蓄積手段
   と前記録画媒体と前記録画媒体上の録画物の所在を管理
   する録画物管理手段と、前記映像交換手段に接続され、
   前記映像蓄積手段に蓄積された映像音声データを再生す
   る少なくとも１つのモニターと、前記モニターを制御す
   るモニター制御手段と、前記モニター制御手段と前記蓄
   積制御手段と前記録画物管理手段との間で電文の伝送を
   行う電文伝送手段からなるビデオファイルサーバ。
2. 【請求項２】 録画物管理手段が、録画物と、前記録画
   物が存在する録画媒体と、前記録画媒体中の録画物の位
   置と、前記記憶媒体を搭載する映像蓄積手段との対応を
   前記録画物を特定する識別子に基づき管理し、モニター
   制御手段からの録画物の特定が前記識別子に基づき行わ
   れることを特徴とする請求項１記載のビデオファイルサ
   ーバ。
3. 【請求項３】 モニター制御手段が、アクセスする映像
   蓄積手段に対する操作指示をモニター制御部から前記映
   像蓄積手段を制御する蓄積制御手段に直接送信すること
   を特徴とする請求項１または請求項２のいずれかに記載
   のビデオファイルサーバ。
4. 【請求項４】 録画の予約情報を記憶する予約記憶部
   と、前記予約記憶部に記憶された予約情報に基づき録画
   手段に録画実行を指示する録画実行指令手段と、録画要
   求に対し前記予約記憶部の予約情報の調整を行う予約調
   整手段とを備えた録画制御装置。
5. 【請求項５】 通信回線を介して録画の依頼または依頼
   の受付を行う録画依頼部と、前記録画依頼部の通信先を
   記憶する記憶手段と、録画の依頼先の決定を制御する制
   御手段とを備え、前記制御手段が、予約調整部の調整結
   果に基づき前記録画依頼部へ録画の依頼を行い、前記録
   画依頼部からの録画依頼を前記予約調整部へ指示するこ
   とを特徴とする請求項４記載の録画制御装置。
6. 【請求項６】 予約記憶部が、録画後も録画実績を記憶
   することを特徴とする請求項４記載の録画制御装置。
7. 【請求項７】 予約調整部が、通信回線を介して受け付
   けた録画依頼を実現する為に要する負担度を求め、録画
   依頼部が、通信回線を介して得られる負担度に基づき録
   画依頼を行う通信先を決定することを特徴とする請求項
   ５または請求項６のいずれかに記載の録画制御装置。
8. 【請求項８】 録画依頼部の通信先を記憶する記憶手段
   が、依頼先毎に録画依頼の内容を記憶することを特徴と
   する請求項５から請求項７のいずれかに記載の録画制御
   装置。
9. 【請求項９】 複数の録画手段のうち少なくとも１つの
   録画手段が１もしくは複数の他の録画手段から映像音声
   信号を入力し、予約調整手段が予約記憶をもとに依頼の
   録画を複製するスケジュールを計算し、録画実行指令手
   段が前記スケジュールをもとに前記録画手段に対して録
   画指示を出力することを特徴とする請求項７または請求
   項８のいずれかに記載の録画制御装置。