JPH08500022A - 患者用の抱え上げおよび移動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 患者用の抱え上げおよび移動装置はボデイ部（１１）と患者支持部（１５）とこの患者支持部を上昇させ、下降させ、傾斜させるための昇降装置（１６）とを有するベッドを備える。支持フレーム（１０）はほぼ垂直方向に延びるリフトポスト（１０ｂ）とほぼ水平方向に延びるリフトアーム（ｌ０ａ）とを備え、このリフトアームの端部はリフトポスト部に取付けられる。患者を抱え上げかつ降すための人抱え上げ装置（１３，１４）がリフトアームの自由端に装着される。前記支持フレーム（１０）は少なくとも患者を移動作業中にべッドのボデイ部（１１）に固定される。前記リフトポストは前記ベッドボデイの端部に沿ってほぼ水平な方向に可動にベッドに結合可能である。前記リフトアームはリフトポストの垂直軸線を中心としてほぼ水平な平面内を枢動可能にリフトポストに取付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 患者用の抱え上げおよび移動装置 発明の背景 ｌ．発明の分野 本発明は患者用の抱え上げおよび移動装置に関する。 ２．関連技術の説明 運動機能を損傷したあるいは麻痺した患者を看護するときに作業条件が問題で ある場合が多い。患者を抱え上げることは看護婦にとって人間工学的に困難であ る。今日、患者を移動しかつ抱え上げるための多種類の補助装置が病院内で利用 可能である。高さが調整可能であるベッドがこれらの補助装置の中で一般的に最 重要なものであると考えられている。また、移動用の椅子、種々のリフト装置、 たとえは、脚付可動リフト装置、浴室用リフト、天井のホイスト等が一般的に使 用されている。さらに、シャワー用の椅子、摺動プラットフォーム、および浴室 プラットフォームが患者を移動しかつ入浴させるために使用されている。しかし 、これらの付属品は特定の用途用に設計された単一用途用の装置である。これら の付属品は大きなスペースを必要とし、適時に適所において必ずしも利用できな いために、これらの付属品を使用することが実行不可能である場合がある。さら に、急いで作業する場合、看護婦は補助装置を探すよりは自分自身の肉体的強さ を使用しようとする。さらに、構造的に軽量な別の患者抱え上げ装置は、特に、 看護婦がそれらの付属品を使用するのが未経験である場合に、患者の安全上、信 頼性がないと考えられる場合がある。米国特許第５００５２３３号および第５１ ８７８２１号明細書は患者を移動するための移動用寝いすおよび装置が設けられ た病院ベッドを開示している。これらの装置により得られる利点は、ベッドに組 込まれた部材であり、したがって、常に利用可能であることである。患者を抱え 上げかつ移動するときに、別の多くの補助装置をベッドに持ってくる必要はない 。しかし、これらの装置は横臥位置の患者を抱え上げかつ移動するために使用可 能であるにすぎない。 発明の概要 本発明の目的は、患者の位置に関係なく患者を抱え上げ、移動し、看護するた めの、従来のものより簡単、安全、融通のきく装置を提供することである。 本発明による、患者を抱え上げかつ移動する装置は、上昇させ、下降させ、傾 斜させることが可能な患者支持部と、この患者支持部用の昇降装置と、人抱え上 げ装置用の支持フレームとを有する病院ベッドあるいは対応する看護用ベッドを 含み、上記人抱え上げ装置はほぼ細長いフレーム部と、リフトポストと、このリ フトポストに結合された第２フレーム部、すなわち、リフトアームとを備え、こ のリフトアームの１端はほぼ水平で、上記人抱え上げ装置が設けられている。本 発明の特徴は、上記支持フレームが少なくとも、人を抱え上げ作業中あるいは対 応する作業中にベッドボデイに固定状態で固定されることである。 本発明の実施例において、支持フレームのポストは、ほぼ水平な平面内をベッ ドボデイの端部の方向に可動でありかつリフトアームがリフトポストの垂直軸線 に対してほぼ水平な平面内を枢動可能にリフトポスト内に配置されるようにベッ ドボデイに固定されている。 本発明の他の実施例において、支持フレームのリフトポストに、支持フレーム をベッドボデイに着脱可能に固定する脚部が設けられている。リフトアームはリ フトポストの垂直軸線に対しほぼ水平な平面内を枢動可能なようにリフトポスト に装着される。脚部はベッドの側部あるいはベッドの端部に固定可能である。こ の実施例による得られる利点は、本発明の装置が現存の好適なベッドと共に使用 可能であるという事実である。 本発明を特徴づける新規性の種々の特徴は、明細書に添付されかつこの明細書 の一部を形成する請求の範囲の特徴により指摘されている。本発明、その作動上 の利点およびその使用により得られる特定の目的をより良く理解するために、本 発明の好ましい実施例が図示されかつ記載されている図面および説明を参照する 必要がある。 図面の簡単な説明 図中： 第１図は本発明による装置の正面からの斜視図であり； 第２図は本発明の装置の支持フレームの詳細を示す概略的拡大図であり； 第３ａ図から第３ｃ図は第１図の支持フレームの種々の作動位置を示す、縮小 された概略的上面図であり； 第４ａ図は着座位置の患者の移動を示す、装置の概略的側面図であり； 第４ｂ図は第４ａ図の装置の正面図であり； 第５ａ図は異なる作動位置を示す、装置の概略的正面図であり； 第５ｂ図は第５ａ図の装置の側面図であり； 第６ａ図は横臥位置の患者の移動を示す、装置の概略的側面図であり； 第６ｂ図は第６ａ図の装置の正面図であり； 第７図はリフトフレームの一部として作用する構造バーの部分的斜視図であり ； 第８ａ図から第８ｃ図は抱え上げシートをリフトフレームに固定する手段を示 す斜視図であり； 第９図は本発明による装置の他の実施例の斜視図であり； 第１０図および第１０ｂ図は第９図の支持フレームの種々の作動位置を示す、 概略的上面図であり； 第１１ａ図は支持フレームをベッドボデイに固定するための手段を示す斜視図 であり； 第１１ｂ図は第１１ａ図の断面線Ａ−Ａに沿う断面図であり； 第１１ｃ図は支持フレームおよびベッドボデイの補助フレームが互いに固定さ れているのを示す、第１１ｂ図と同様な断面図であり； 第１１ｄ図は第１１ｂ図の固定手段の詳細を示す図である。 好ましい実施例の詳細な説明 第１図は本発明の実施例を示している。本発明による病院ベッドは細長いフレ ーム部、すなわち、リフトポスト１０ｂにより形成される支持フレーム１０と、 ベッドの上方を延びる第２フレーム部、すなわち、リフトアーム１０ａと、支持 フレームにより支持される患者を移動しかつ抱え上げるための装荷手段とを備え る。本発明のこの実施例によれば、リフトポスト１０ｂの１端は、このリフトポ ストが水平な平面内を、すなわち、ベッドの横方向に移動可能にベッドボデイ１ １の端部の１に結合されている。この移動は手動あるいは動力装置により行うこ とが可能である。人抱え上げ装置がリフトアーム１０ａの自由端に装着される。 人抱え上げ装置は４つの抱え上げベルト１４が設けられた４点抱え上げ機構１３ と、巻回されたベルト１４を動かすための動力手段、好ましくは電動モータとを 含む。リフトポストは第２図に示された摺動レール１０ｃ内をベッドボデイの端 部に沿って移動可能である。第１図に示されているベッドは患者支持部１５を含 み、この支持部の高さは第１図に被包状態で示されている、鋏機構のような昇降 装置１６により調節可能である。また、患者支持部はベッドの頭部を上下動（い わゆる、トランデレンブルク(Trandelenburg）動）を行わせるために傾斜させる ことが可能であり、さらに、頭部および脚端部はスピンドルモータを有する公知 の手段により種々の位置に別個に配置可能である。 第３図は種々の作業中における、ベッド端部のリフトポストの位置を概略的に 示している。ベッドが移動されるときあるいはたとえば、ベッド上で行われる看 護中に患者をベッドから移動しないが抱え上げるときに、リフトポスト１０ｂは 第３ａ図に示されているように、ベッド端部の中央の所定の箇所に配置され、リ フトアーム１０ａはベッドの上方に配置される。支持フレームで支持される患者 がベッドから抱え上げられあるいはベッド上に降されるとき、リフトポストは患 者が移動されるベッド側部のいかんにより、ベッドボデイの端部に沿ってベッド 端部の隅部の一方の限界位置に移動される。リフトポストがこの限界位置に移動 すると、安定脚部１７（第５図）が自動的に、すなわち、強制的に延びて、患者 を移動中にベッドが転覆するのを防止する。また、安定脚部は固定状態にするこ とも可能である。ベッドの患者支持部上の患者がベッドから移動されるとき、リ フトアームはベッドの上方を所定位置に枢動する。患者は抱え上げベルトから垂 下され、リフトアームがベッドのそばの位置に枢動する（第３ｂ図および第３ｃ 図）。移動中、人抱え上げ装置はベッドに平行に移動し、それにより、ベッドの そばに必要なスペースは人抱え上げ装置がその側部に回動する場合よりも小さい 。人抱え上げ装置１３の４つの抱え上げベルト１４は同時に作動し、すなわち、 これらの抱え上げベルトは全て同時に昇降する。少なくとも抱え上げ作業中、ベ ッドに固定状態で結合されるこの種の支持フレーム装置により、着座位置および 横臥位置の双方において患者を抱え上げかつ移動することが可能である。 第４図および第５図は着座位置の患者の移動を示している。ベッドの患者支持 部の頭部および脚端部の傾斜を別個に調整可能であれば移動に好都合である。さ らに、脚端部は互いに可動な少なくとも２つの部材からなるのが好ましく、これ により、たとえば、患者の膝でベッド部の傾斜を調節することも可能である。し たがって、ベッドの患者支持部１５は互いに可動な複数の部材（第４図）、たと えは、背中を支持する部材１５ａと、ももを支持する部材１５ｂと、足を支持す る部材１５ｃとを有する。これらの部材の傾斜はスピンドルモータで調節可能で ある。 患者は患者支持部の頭端部と脚端部とを傾斜することにより着座位置に抱え上 げられる（第５図）。リフトポストはベッド端部の一方の限界位置に移動し、リ フトアームはベッドの上方を枢動する。患者支持部１５の高さは好適に調整され 、患者支持部は脚端部を下側にして傾斜する。ベッドの患者支持部を調整しかつ ４点で直接抱え上げることにより、患者の着座位置は最適な状態にされ、それに より、その位置；もっと正確に言えば、車椅子の着座位置に対応する位置を修正 する必要はない。患者は抱え上げシートあるいは抱え上げベストを装着され、こ の抱え上げベストは、たとえば、クイックロック手段で抱え上げベルトに固定さ れる。患者は抱え上げ装置１３でベッドの患者支持部から抱え上げられる。リフ トアームはベッドのそばの位置（第５図）に枢動し、それにより、患者はベッド のそばに配置され、抱え上げ装置１３で車椅子あるいは対応する手段に降される 準備ができる。少なくとも抱え上げ作業時にベッドに組込まれた抱え上げおよび 移動装置はそれが常に利用可能であることを保証する。固定構造体のために、抱 え上げおよび移動は常に同一の態様で繰返され、人により動かされる別の補助装 置では同一態様で繰返されない。繰返されるロボット状の動きのために、抱え上 げ装置およびベッドの操作は公知の方法により自動化可能であり、それにより、 患者は自分自身でベッドから車椅子あるいは対応する手段に移動しあるいはベッ ドに戻ることが可能である。これは患者の独立動に寄与し、患者が家庭で看護さ れる場合に特に重要である。ベッドの患者支持部及びその部材を傾斜させるスピ ンドルモータの操作はロジックコントロールで制御可能である。したがって、ボ タンを一回押して患者を所定の好適な着座位置に抱え上げることが可能である。 最 初に、患者支持部の正確な高さが設定され、それから、好適な膝角度、背部の傾 斜、その後、患者支持部の傾斜が設定される。１度に１の動きを調整する。患者 支持部は対応する方法で元の水平位置に復元可能である。また、抱え上げ装置お よび支持フレームの操作は上述のコントロールに接続可能である。抱え上げ作業 を支えるために、ベッドの患者支持部の調整を組合せることはいままでは不可能 であった。もちろん、この調整を自動化することは絶対的なことではない。さら に、ベッドの使用者は使用者の判断および経験により操作を調整する必要がある 。患者がベッドに完全に拘束されるとき、患者は横臥位置で抱え上げられかつ看 護される必要があり、これは抱え上げベルトに固定されたリフトフレーム１８（ 第６図）により行うことができる。患者がベルトに固定されたリフトフレーム上 にあるときに、患者支持部は下降し、リフトアームは上記フレームがベッドと整 合する状態でベッドのそばの位置（第３ｃ図）に移動するまで、ベッドの側部に 枢動し、搬送プラットフォームに下降可能である。このように、患者は移動可能 であり、看護人は患者を抱え上げる必要はない。 第９図は第１図の実施例の利点と同様な利点が達成される、本発明の他の実施 例を示している。この実施例によれば、支持フレームはべッドの側部に固定され る。第９図はこの支持フレームをべッドに固定する１の方法を示している。ベッ ドボデイ１１の両側のバー１１ａに、孔１０ｆを有する固定部材１０ｅが設けら れ、孔１０ｆ内に支持フレームの脚部１０ｈのピン１０ｇが取付けられる。ベッ ドの側部バーの固定点は望むように調整可能である。脚部に、別の支点用の別の 安定脚部を設けることが可能である。この脚部に車輪を設けるのが好ましい。支 持フレームは、患者が着座位置で、たとえば、ベッドから車椅子に移動されると きに、ベッドの側部に固定可能である。第１０ａ図はベッドボデイ１１に固定さ れたベッド側部のそばの人抱え上げ装置の支持フレームを概略的に示している。 この人抱え上げ装置１３は最初はベッドの上方に配置され、患者が第４図および 第５図に示された方法に対応する方法で抱え上げベルトで垂下されかつ支持され る。リフトアーム１０ａは矢印が示すように、ベッドの側部に回動し、患者は抱 え上げ装置１３で車椅子あるいは対応する装置に降すことが可能である。脚部が 付きかつベッドのそばに配置可能な別の可動な抱え上げ装置が今日一般的に使用 されている。しかし、これらの抱え上げ装置で本発明による装置のように安全か つ固定した昇降路を達成することは不可能である。従来の装置にあっては、移動 は車輪付きの抱え上げ装置全体を回動することにより行われ、本発明の場合、リ フトアームは１点を中心として枢動し、これはがベッドの範囲内にも支点が設け られているので可能である。第９図に示されている実施例に加えて、着脱可能な 支持フレームは他の多くの好適な公知の結合手段によってもベッドボデイに取付 け可能である。たとえば、レールをベッドボデイの下側に設けることが可能であ り、このレール内に抱え上げ装置ボデイの対応する片が挿入されかつロックされ る。特に形成されたプレートをベッドボデイの下側に設けることが可能であり、 このプレート内に、支持フレームの脚部の対応するプレートあるいは片が取付け られかつ固定される。 第１０ｂ図に示されている実施例において、着脱可能な支持フレームがベッド の一方の端部で結合される。現存のベッドボデイが好適でない場合、ベッドボデ イ１１に予め結合された補助フレーム１０ｄを介して支持フレーム１０をベッド ボデイ１１に結合することが必要な場合が多い。補助フレームはベッドボデイの 各形式毎に異なり、抱え上げ作業により生じる荷重を収容する。補助フレームの 使用は、本発明の抱え上げおよび移動装置を提供するために、人抱え上げ装置の １の形式の支持フレームが種々の形式のベッドボデイに結合可能であるという利 点を達成する。患者が第１０ｂ図に示すように、支持フレームにより支持される ベッドからあるいはこのベッドに移動されるとき、支持フレーム１０はベッド端 部に結合され、リフトポストがベッド端部の一方の限界位置に配置される。支持 フレームは補助フレーム１０ｄに固定され、この補助フレームは本質的にＵ字形 状を有し、その底部はベッド端部に平行であり、その側部はベッドボデイの側部 バー１１ａに固定される。支持フレームの脚部１０ｈに車輪を、また安定脚部を も設けることが可能である。また、車輪はロック可能であり、安定器として作用 する。患者の移動は第６図に関連して記載したように行われる。 第１１ａ図から第１１ｄ図は好適な固定手段により支持フレーム１０を補助フ レーム１０ｄに固定する方法を示している。この場合、この固定手段は主に、補 助フレームの溝と、これに結合されかつ支持フレームに設けられたロック片とを 備えている。補助フレーム１０ｄに、ベッド端部の縁部に延びるブラケット２２ が設けられている。溝２３が各ブラケットに設けられている。支持フレームの脚 部１０ｈの表面のロック片２４が補助フレームに対向して配置され、そのロック 片は支持フレームと補助フレームとを互いに固定するために、溝２３内に取付け られる。第１１ｄ図はロック片の詳細を示している。ロック片２４はロッド２５ を介してレバー２７が設けられかつ脚部の反対側に配置された偏心部材２６に結 合されている。第１１ｂ図において、上記レバーはロック位置から外れた位置に 配置され、ロック片２４は溝２３内に挿入される。レバーがロック位置に回動す ると、片２４は溝２３内でロックされる。次に、支持フレームが第１１ｃ図に示 す、抱え上げおよび移動作業のためのその位置で固定される。支持フレームは抱 え上げおよび対応する作業が実施されるベッド側部のいかんにより、一方のブラ ケット２２の溝内でロックされる。 補助フレーム１０ｄはねじあるいは機械式Ｕ字形継手のような通常の公知の手 段によりベッドボデイに固定される。べルト１４に固定されるリフトフレームは 構造バー１００（第７図）から形成されるのが好ましく、患者の下側のシートは 溝１１０内で固定可能であり、したがって、このシートは寝台シートおよび抱え 上げシートの双方として作用する。また、洗浄下敷部材、たとえは、ＰＶＣ被覆 ポリエステルメッシュが患者の下側のフレームに固定可能であり、このメッシュ は第６図に示されているように、施設および家庭の双方の自室内の自分自身のベ ッドで患者が都合良く入浴するのを可能とする。防水性部材１９が洗浄メッシュ の下側のフレームの溝内に固定される。部材１９は洗浄水を回収し、水を、たと えば、水回収溜２１のための床部の排水溝に排出するためのホース２０に結合さ れたオリフィスが設けられている。抱え上げシートあるいは対応手段が多くの種 々の手段により構造バーに結合可能である。抱え上げシートを構造バーの溝に固 定する有利な応用例が第８ａ図に示されている。上記手段はストリング、バンド 、中実プラスチックバーあるいは対応する手段のような薄い長尺片２００および 湾曲可能な材料から形成されたストリップ２１０であり、その長さは抱え上げシ ート２３０の長い側部の長さに対応するのが好ましい。ストリップ２１０の一方 の長い側部は管状通路２４０を形成するように形成され、この通路内に長尺片２ ０ ０が押込まれ、ストリップの他方の長い側部に、このストリップを抱え上げシー トに結合するために使用される結合手段２５０の対応する縁部２５０ａが設けら ている。他方の対応縁部２５０ｂが抱え上げシートの長い側部に設けられる。連 結手段はジッパーであるのが好ましい。長尺片２００を含むストリップ２１０の 縁部は構造バー１００（第７図）の端部から溝１１０内に押込まれ、この縁部は 連結手段、すなわち、ジッパーの半片部２５０ａの対応する縁部と共に、上記溝 の長手方向スロット１２０を介して上記溝の外側で保持され、抱え上げシートの ジッパー半片部２５０ｂに着脱可能に固定可能である。この固定方法は抱え上げ シートあるいは同様な下敷部材の迅速かつ簡単な変更を許容する。ジッパーの代 わりに、孔２６０を抱え上げシート２３０およびストリップ２１０に設けること が可能であり、これらの孔を通るクリップ、フック、あるいはその他のロック手 段（第８ｂ図）で固定される。その代わりに、構造バーの溝に配置されかつ抱え 上げシートの孔に結合されたフックが使用可能である。長尺片２００は、簡単な 一体形抱え上げシート２３０（第８ｃ図）の側部に直接設けられた管状通路２４ ０に配置することも可能である。長尺片を有する抱え上げシートの側部は構造バ ーの溝内に取付ける必要がある。この溝のスロットは上記長尺片、フックあるい は溝に配置された同様な部材が溝から滑り落ちるのを防止するために、溝の径よ り実質的に狭くなければならない。上記長尺片あるいは対応する部材は、スロッ トから滑り落ちずに溝内に容易に挿入可能な寸法に形成する必要がある。バーの 溝の横断面は円形状あるいはその代わりに、三角形、四角形、あるいは矩形形状 に形成可能である。構造バーはたとえば、アルミニューム、鋼、あるいは複合材 料から形成可能である。 リフトフレームは構造バーである長い側部と、これらの長い側部を結合し、支 持バーである短い側部とを有するのが好ましい。さらに、本発明の装置は頭蓋骨 あるいは手足伸長装置および輸液装置のような種々の補助装置をリフトフレーム の溝に固定可能とする。このように公知なこれらの装置はたとえば、アダプタを 介して構造バーの溝に固定される。たとえば、手足伸長患者は従来は、看護する のが非常に困難である方法でベッドに拘束されていた。本発明の装置により、患 者はベッドではなく、抱え上げかつ移動可能なリフトフレームにのみ拘束され、 したがって、患者は上述の方法で看護される。 本発明は従来のベッドと比べ、多くの利点を提供する。上記固定型抱え上げお よび移動装置は、着座可能な患者と全く移動不可能な患者の双方を施設と家庭と の双方で処置し、抱え上げるために応用可能である。看護人の仕事は移動に際し 、最小化され、時間と肉体的強さとを節約する。必要な動きは人間工学的に正確 である。この装置は、抱え上げ装置がベッド内に組込まれ、したがって、昇降路 が常に同一かつ一定しているので、患者に安全である。患者は別の患者抱え上げ および移動装置が使用される場合と異なり、看護人の経験に依存しない。 本発明は、例としてのみ提示されている上述の実施例により制限されないが、 添付請求の範囲により限定される保護範囲内において種々の態様で変更可能であ る。

【手続補正書】特許法第１８４条の７第１項 【提出日】１９９３年９月２３日 【補正内容】 【補正請求の範囲】 〔１９９３年９月２９田こ国際事務局が受取った； 原請求の範囲第１項、１１項及び１４項が補正された； 他請求の範囲は補正されなかった（３頁）〕 １．ボデイ部（１１）と患者支持部（１５）とこの患者支持部を上昇させ、下 降させ、傾斜させるための昇降装置（１６）とを有するベッドと、ほぼ垂直方向 に延びるリフトポスト部（１０ｂ）と第１およひ第２端部を有する、ほぼ水平方 向に延びるリフトアーム部（ｌ０ａ）とを有する支持フレーム（１０）とを備え 、前記第１端部は前記リフトポスト部に取付けられ、さらに、患者を抱え上げか つ降すための人抱え上げ手段（１３，１４）を備え、この人抱え上げ手段は前記 リフトアーム部の第２端部に装着される患者用の抱え上げおよび移動装置であっ て、前記支持フレーム（１０）は少なくとも患者の移動作業中にベッドのボデイ 部（１１）に固定されると共に作業間を移動可能であることを特徴とする患者用 の抱え上げおよび移動装置。 ２．前記ベッドのボデイ部（１１）は、２つの端部と２つの側部とを有し、前 記支持フレームのリフトポスト部（１０ｂ）は限界位置間をボデイ部の端部に沿 って水平方向に摺動可能に本体部の端部のｌに固定され、前記垂直方向に延びる リフトポスト部は軸線を有し、前記リフトアーム部（ｌ０ａ）はリフトポスト部 の軸線を中心としてほぼ水平な平面内を枢動可能にリフトポスト部（１０ｂ）に 取付けられることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．前記支持フレームのリフトポスト部が一方の限界位置にあるときに、少な くとも１の安定手段（１７）が支持フレーム（１０）を安定化させるために、べ ッドのボデイ部（１１）から延出可能であることを特徴とする請求項２に記載の 装置。 ４．前記安定手段（１７）を自動的に延出させるための手段を備えることを特 徴とする請求項３に記載の装置。 ５．前記安定手段（１７）は固定手段であることを特徴とする請求項３に記載 の装置。 ６．前記支持フレームのリフトポスト部（１０ｂ）は脚部（１０ｈ）と、この 脚部をベッドのボデイ部（１１）に固定するための手段（１０ｇ；２４）とを備 え、前記垂直方向に延びるリフトポスト部は軸線を有し、前記リフトアーム部（ １０ａ）はリフトポスト部の軸線を中心としてほぼ水平な平面内を枢動可能にリ フトポスト部に取付けられることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ７．前記ベッドのボデイ部（１１）は２つの端部と２つの側部とを有し、前記 脚部（１０ｈ）はボデイ部の端部の１に固定されることを特徴とする請求項６に 記載の装置。 ８．前記ベッドのボデイ部は２つの端部と２つの側部とを有し、前記脚部はボ デイ部の側部の１に固定されることを特徴とする請求項６に記載の装置。 ９．補助フレーム（１０ｄ）が前記リフトポスト部の脚部（１０ｈ）を前記ボ デイ部（１１）に固定することを特徴とする請求項６に記載の装置。 １０．前記ボデイ部（１１）は２つの端部を有し、前記補助フレーム（１０ｄ ）はボデイ部（１１）の端部の１に固定されることを特徴とする請求項９に記載 の装置。 １１．前記人抱え上げ手段は、４つのベルト（１４）と患者を抱え上げかつ降 すための動力伝達手段とを有する４点抱え上げ手段（１３）を備えることを特徴 とする先行請求項のいずれか１項に記載の装置。 １２．抱え上げベストが患者を抱え上げかつ降すための４点抱え上げ手段に固 定されることを特徴とする請求項１１に記載の装置。 １３．リフトフレーム（１８）が患者を抱え上げかつ降すための４点抱え上げ 手段（１３，１４）に固定されることを特徴とする請求項１１に記載の装置。 １４．前記患者支持部（１５）は、互いに可動かつ傾動可能な複数の部材を備 えることを特徴とする先行請求項いずれか１項に記載の装置。 １５．前記患者支持部（１５）の部材は、患者の背中を支持し、患者のももを 支持し、患者の足を支持するための部材を備えることを特徴とする請求項１４に 記載の装置。 １６．前記患者支持部の部材を自動的に動かしかつ傾斜させるための手段を備え ることを特徴とする請求項１４に記載の装置。 １７．前記人抱え上げ手段（１３，１４）と支持フレーム（１０）とを自動的 に作動するための手段を備えることを特徴とする請求項１６に記載の装置。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベーリマー，カルレ フィンランド国エフアイエヌ ― 28450 バンハ ― ウルビラ，ターフティセン ティエ 13

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ボデイ部（１１）と患者支持部（１５）とこの患者支持部を上昇させ、下 降させ、傾斜させるための昇降装置（１６）とを有するベッドと、ほぼ垂直方向 に延びるリフトポスト部（１０ｂ）と第１および第２端部を有する、ほぼ水平方 向に延びるリフトアーム部（１０ａ）とを有する支持フレーム（１０）とを備え 、前記第１端部は前記リフトポスト部に取付けられ、さらに、患者を抱え上げか つ降すための人抱え上げ手段（１３，１４）を備え、この人抱え上げ手段は前記 リフトアーム部の第２端部に装着される患者用の抱え上げおよび移動装置であっ て、前記支持フレーム（１０）は少なくとも患者の移動作業中にベッドのボデイ 部（１１）に固定されることを特徴とする患者用の抱え上げおよび移動装置。 ２．前記ベッドのボデイ部（１１）は、２つの端部と２つの側部とを有し、前 記支持フレームのリフトポスト部（１０ｂ）は限界位置間をボデイ部の端部に沿 って水平方向に摺動可能にリフトポスト部の端部の１に固定され、前記垂直方向 に延びるリフトポスト部は軸線を有し、前記リフトアーム部（１０ａ）はリフト ポスト部の軸線を中心としてほぼ水平な平面内を枢動可能にリフトポスト部（１ ０ｂ）に取付けられることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ３．前記支持フレームのリフトポスト部が一方の限界位置にあるときに、少な くとも１の安定手段（１７）が支持フレーム（１０）を安定化させるために、ベ ッドのボデイ部（１１）から延出可能であることを特徴とする請求項２に記載の 装置。 ４．前記安定手段（１７）を自動的に延出させるための手段を備えることを特 徴とする請求項３に記載の装置。 ５．前記安定手段（１７）は固定手段であることを特徴とする請求項３に記載 の装置。 ６．前記支持フレームのリフトポスト部（１０ｂ）は脚部（１０ｈ）と、この 脚部をベッドのボデイ部（１１）に固定するための手段（１０ｇ；２４）とを備 え、前記垂直方向に延びるリフトポスト部は軸線を有し、前記リフトアーム部（ １０ａ）はリフトポスト部の軸線を中心としてほぼ水平な平面内を枢動可能に リフトポスト部に取付けられることを特徴とする請求項１に記載の装置。 ７．前記べッドのボデイ部（１１）は２つの端部と２つの側部とを有し、前記 脚部（１０ｈ）はボデイ部の端部の１に固定されることを特徴とする請求項６に 記載の装置。 ８．前記ベッドのボデイ部は２つの端部と２つの側部とを有し、前記脚部はボ デイ部の側部の１に固定されることを特徴とする請求項６に記載の装置。 ９．補助フレーム（１０ｄ）が前記リフトポスト部の脚部（１０ｈ）を前記ボ デイ部（１１）に固定することを特徴とする請求項６に記載の装置。 １０．前記ボデイ部（１１）は２つの端部を有し、前記補助フレーム（１０ｄ ）はボデイ部（１１）の端部の１に固定されることを特徴とする請求項９に記載 の装置。 １１．前記人抱え上げ手段は、４つのベルト（１４）と患者を抱え上げかつ降 すための動力伝達手段とを有する４点抱え上げ手段（１３）を備えることを特徴 とする請求項１に記載の装置。 １２．抱え上げベストが患者を抱え上げかつ降すための４点抱え上げ手段に固 定されることを特徴とする請求項１１に記載の装置。 １３．リフトフレーム（１８）が患者を抱え上げかつ降すための４点抱え上げ 手段（１３，１４）に固定されることを特徴とする請求項１１に記載の装置。 １４．前記患者支持部（１５）は、互いに可動かつ傾動可能な複数の部材を備 えることを特徴とする請求項１に記載の装置。 １５．前記患者支持部（１５）の部材は、患者の背中を支持し、患者のももを 支持し、患者の足を支持するための部材を備えることを特徴とする請求項１４に 記載の装置。 １６．前記患者支持部の部材を自動的に動かしかつ傾斜させるための手段を備 えることを特徴とする請求項１４に記載の装置。 １７．前記人抱え上げ手段（１３，１４）と支持フレーム（１０）とを自動的 に作動するための手段を備えることを特徴とする請求項１６に記載の装置。