JPH0849729A - クラッチ装置 - Google Patents
クラッチ装置Info
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- JPH0849729A JPH0849729A JP6184510A JP18451094A JPH0849729A JP H0849729 A JPH0849729 A JP H0849729A JP 6184510 A JP6184510 A JP 6184510A JP 18451094 A JP18451094 A JP 18451094A JP H0849729 A JPH0849729 A JP H0849729A
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- JP
- Japan
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- clutch
- pressure contact
- input
- plate
- operating member
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クラッチ装置において、レリーズ操作時の効
率を向上させる。 【構成】 このクラッチ装置は、動力が入力される入力
部2と、トランスミッション入力軸7に連結可能な出力
部材3と、クラッチ本体4と、クラッチ操作部材26
と、コーンスプリング28とを有している。クラッチ本
体4は入力側クラッチプレート20と出力側クラッチプ
レート21とを有している。クラッチ操作部材26は、
両クラッチプレート20,21を圧接するための圧接部
26bと、圧接部26bと一体形成され圧接部26bを
両プレートから離反させるためのレバー部26aとを有
し、クラッチ本体4に対して接近、離反自在な部材であ
る。コーンスプリング28は、クラッチ操作部材26を
付勢する部材である。
率を向上させる。 【構成】 このクラッチ装置は、動力が入力される入力
部2と、トランスミッション入力軸7に連結可能な出力
部材3と、クラッチ本体4と、クラッチ操作部材26
と、コーンスプリング28とを有している。クラッチ本
体4は入力側クラッチプレート20と出力側クラッチプ
レート21とを有している。クラッチ操作部材26は、
両クラッチプレート20,21を圧接するための圧接部
26bと、圧接部26bと一体形成され圧接部26bを
両プレートから離反させるためのレバー部26aとを有
し、クラッチ本体4に対して接近、離反自在な部材であ
る。コーンスプリング28は、クラッチ操作部材26を
付勢する部材である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラッチ装置、特に、
エンジン側のクランク軸とトランスミッションの入力軸
との間で動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチ装置
に関する。
エンジン側のクランク軸とトランスミッションの入力軸
との間で動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば自動二輪車用のクラッチ装置は、
トランスミッション入力軸の一端側に配置されており、
エンジンのクランク軸から伝達されてくるトルクをトラ
ンスミッション入力軸に伝達したりあるいは遮断したり
するために用いられている。このようなクラッチ装置
は、エンジン側の部材に連結される入力部と、トランス
ミッション入力軸に連結される出力部と、入力部と出力
部との間に配置された複数のクラッチプレートからなる
クラッチ本体と、クラッチ本体を押圧してクラッチ装置
を連結させるためのクラッチ操作機構とを有している。
トランスミッション入力軸の一端側に配置されており、
エンジンのクランク軸から伝達されてくるトルクをトラ
ンスミッション入力軸に伝達したりあるいは遮断したり
するために用いられている。このようなクラッチ装置
は、エンジン側の部材に連結される入力部と、トランス
ミッション入力軸に連結される出力部と、入力部と出力
部との間に配置された複数のクラッチプレートからなる
クラッチ本体と、クラッチ本体を押圧してクラッチ装置
を連結させるためのクラッチ操作機構とを有している。
【0003】クラッチ操作機構は、クラッチ本体の複数
のクラッチプレートを互いに圧接するためのプレッシャ
ープレートと、プレッシャープレートをクラッチ本体側
に付勢するコイルスプリングと、プレッシャープレート
の圧接を解除するためのレバー部材とを有している。こ
のようなクラッチ装置では、通常はプレッシャープレー
トがコイルスプリングによりクラッチ本体側に付勢さ
れ、クラッチが連結された状態となっている。この場合
は、入力側クラッチプレートと出力側クラッチプレート
とが互いに圧接され、入力部から出力部へトルクが伝達
される。一方、レリーズ機構によってレバー部材が操作
され、プレッシャープレートがクラッチ本体から引き離
されると、クラッチの連結が解除された状態となり、入
力部から出力部へのトルク伝達が遮断される。
のクラッチプレートを互いに圧接するためのプレッシャ
ープレートと、プレッシャープレートをクラッチ本体側
に付勢するコイルスプリングと、プレッシャープレート
の圧接を解除するためのレバー部材とを有している。こ
のようなクラッチ装置では、通常はプレッシャープレー
トがコイルスプリングによりクラッチ本体側に付勢さ
れ、クラッチが連結された状態となっている。この場合
は、入力側クラッチプレートと出力側クラッチプレート
とが互いに圧接され、入力部から出力部へトルクが伝達
される。一方、レリーズ機構によってレバー部材が操作
され、プレッシャープレートがクラッチ本体から引き離
されると、クラッチの連結が解除された状態となり、入
力部から出力部へのトルク伝達が遮断される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のクラッチ装
置では、レリーズ操作時に、レリーズ機構からレバー部
材を介してプレッシャープレートが操作される。一般に
レバー部材とプレッシャープレートの係合部にはガタが
あるため、レリーズ機構からの操作力及び操作量(スト
ローク)を効率よくプレッシャープレートに伝達できな
い。また従来の構造では、レバー部材とプレッシャープ
レートとを係合するための構成が必要となり、構造が複
雑である。
置では、レリーズ操作時に、レリーズ機構からレバー部
材を介してプレッシャープレートが操作される。一般に
レバー部材とプレッシャープレートの係合部にはガタが
あるため、レリーズ機構からの操作力及び操作量(スト
ローク)を効率よくプレッシャープレートに伝達できな
い。また従来の構造では、レバー部材とプレッシャープ
レートとを係合するための構成が必要となり、構造が複
雑である。
【0005】本発明の目的は、クラッチ装置において、
レリーズ操作時の効率を向上させることにある。本発明
の他の目的は、クラッチ装置におけるレリーズ機構の構
造を簡単にすることにある。
レリーズ操作時の効率を向上させることにある。本発明
の他の目的は、クラッチ装置におけるレリーズ機構の構
造を簡単にすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクラッチ装
置は、エンジン側のクランク軸とトランスミッションの
入力軸との間で動力の伝達及び遮断を行うための装置で
あり、クランク軸からの動力が入力される入力部と、入
力部と同心に配置されトランスミッションの入力軸に連
結可能な出力部と、クラッチ本体と、クラッチ操作部材
と、付勢部材とを有している。前記クラッチ本体は、入
力部に連結された入力側クラッチプレートと、出力部に
連結された出力側クラッチプレートとを有している。前
記クラッチ操作部材は、入力側及び出力側クラッチプレ
ートを圧接するための圧接部と圧接部に連続して一体形
成され圧接部を両クラッチプレートから離反させるため
のレバー部とを有し、クラッチ本体に対して接近及び離
反自在な部材である。前記付勢部材は、両クラッチプレ
ートが圧接されるようにクラッチ操作部材を付勢する部
材である。
置は、エンジン側のクランク軸とトランスミッションの
入力軸との間で動力の伝達及び遮断を行うための装置で
あり、クランク軸からの動力が入力される入力部と、入
力部と同心に配置されトランスミッションの入力軸に連
結可能な出力部と、クラッチ本体と、クラッチ操作部材
と、付勢部材とを有している。前記クラッチ本体は、入
力部に連結された入力側クラッチプレートと、出力部に
連結された出力側クラッチプレートとを有している。前
記クラッチ操作部材は、入力側及び出力側クラッチプレ
ートを圧接するための圧接部と圧接部に連続して一体形
成され圧接部を両クラッチプレートから離反させるため
のレバー部とを有し、クラッチ本体に対して接近及び離
反自在な部材である。前記付勢部材は、両クラッチプレ
ートが圧接されるようにクラッチ操作部材を付勢する部
材である。
【0007】前記クラッチ装置において、前記クラッチ
操作部材は円環状に形成されるとともに、前記圧接部は
レバー部の外周側に形成されており、前記付勢部材は圧
接部に当接して圧接部をクラッチ本体側に付勢している
のが好ましい。前記クラッチ装置において、前記付勢部
材は、クラッチ操作部材のクラッチ本体とは逆側の側面
に当接するように配置されているのが好ましい。
操作部材は円環状に形成されるとともに、前記圧接部は
レバー部の外周側に形成されており、前記付勢部材は圧
接部に当接して圧接部をクラッチ本体側に付勢している
のが好ましい。前記クラッチ装置において、前記付勢部
材は、クラッチ操作部材のクラッチ本体とは逆側の側面
に当接するように配置されているのが好ましい。
【0008】前記クラッチ装置において、前記クラッチ
操作部材は、出力部に対して軸方向移動自在にかつ相対
回転不能に装着されているのが好ましい。前記クラッチ
装置において、前記入力部は、エンジン側からの動力が
入力されるハブフランジと、ハブフランジの側方にハブ
フランジと相対回転自在に配置された少なくとも1つの
サイドプレートと、ハブフランジとサイドプレートとの
間に円周方向に圧縮可能に配置された弾性部材とを有し
ているのが好ましい。
操作部材は、出力部に対して軸方向移動自在にかつ相対
回転不能に装着されているのが好ましい。前記クラッチ
装置において、前記入力部は、エンジン側からの動力が
入力されるハブフランジと、ハブフランジの側方にハブ
フランジと相対回転自在に配置された少なくとも1つの
サイドプレートと、ハブフランジとサイドプレートとの
間に円周方向に圧縮可能に配置された弾性部材とを有し
ているのが好ましい。
【0009】前記クラッチ装置において、前記サイドプ
レートは外周部に軸方向に延びる円筒部を有しており、
入力側クラッチプレートは円筒部に対して軸方向移動自
在でかつ相対回転不能に係合しているのが好ましい。
レートは外周部に軸方向に延びる円筒部を有しており、
入力側クラッチプレートは円筒部に対して軸方向移動自
在でかつ相対回転不能に係合しているのが好ましい。
【0010】
【作用】本発明に係るクラッチ装置では、付勢部材によ
って、クラッチ操作部材がクラッチ本体側に付勢され、
これによりクラッチ操作部材の圧接部によって入力側及
び出力側クラッチプレートが互いに圧接されている。こ
の場合は、クラッチが連結された状態であり、入力部か
らの動力は出力部に伝達される。一方、レリーズ機構に
より、クラッチ操作部材のレバー部を介して圧接部がク
ラッチ本体から引き離されると、入力側及び出力側クラ
ッチプレートの圧接は解除され、クラッチの連結は解除
された状態となる。この場合は、入力部からの動力は出
力部に伝達されない。
って、クラッチ操作部材がクラッチ本体側に付勢され、
これによりクラッチ操作部材の圧接部によって入力側及
び出力側クラッチプレートが互いに圧接されている。こ
の場合は、クラッチが連結された状態であり、入力部か
らの動力は出力部に伝達される。一方、レリーズ機構に
より、クラッチ操作部材のレバー部を介して圧接部がク
ラッチ本体から引き離されると、入力側及び出力側クラ
ッチプレートの圧接は解除され、クラッチの連結は解除
された状態となる。この場合は、入力部からの動力は出
力部に伝達されない。
【0011】ここでは、レバー部と圧接部とが一体形成
されており、レリーズ機構からの操作力は直接圧接部に
伝達される。このため、レリーズ操作時の効率が向上す
る。また、レバー部と圧接部とを係合するための構造が
不要になるとともに部品点数が減り、構造が簡単にな
る。前記クラッチ装置において、クラッチ操作部材の圧
接部がレバー部の外周側に形成され、付勢部材が圧接部
に当接している場合は、付勢部材の付勢力が効率良くク
ラッチ本体に伝達される。
されており、レリーズ機構からの操作力は直接圧接部に
伝達される。このため、レリーズ操作時の効率が向上す
る。また、レバー部と圧接部とを係合するための構造が
不要になるとともに部品点数が減り、構造が簡単にな
る。前記クラッチ装置において、クラッチ操作部材の圧
接部がレバー部の外周側に形成され、付勢部材が圧接部
に当接している場合は、付勢部材の付勢力が効率良くク
ラッチ本体に伝達される。
【0012】前記クラッチ装置において、付勢部材が、
クラッチ操作部材のクラッチ本体とは逆側の側面に当接
するように配置されている場合は、付勢部材の装置外方
には構成部材が少ないため、付勢部材の組立、分解が容
易となる。前記クラッチ装置において、クラッチ操作部
材が出力部とともに回転する場合は、クラッチ操作部材
の圧接面を動力伝達面とすることができ、動力伝達容量
を向上できる。
クラッチ操作部材のクラッチ本体とは逆側の側面に当接
するように配置されている場合は、付勢部材の装置外方
には構成部材が少ないため、付勢部材の組立、分解が容
易となる。前記クラッチ装置において、クラッチ操作部
材が出力部とともに回転する場合は、クラッチ操作部材
の圧接面を動力伝達面とすることができ、動力伝達容量
を向上できる。
【0013】前記クラッチ装置において、入力部が、ハ
ブフランジと少なくとも1つのサイドプレートと、これ
らの間に円周方向に圧縮可能に配置された弾性部材とを
有している場合は、これらによって構成されるダンパー
機構によって入力部からのトルク変動を吸収でき、スム
ーズな動力伝達が可能となる。前記クラッチ装置におい
て、サイドプレートが外周部に円筒部を有し、入力側ク
ラッチプレートが円筒部に係合している場合は、ダンパ
ー機構を構成する部材と入力側クラッチプレートに動力
を伝達する部材とを兼用でき、部品点数を減らすことが
できる。
ブフランジと少なくとも1つのサイドプレートと、これ
らの間に円周方向に圧縮可能に配置された弾性部材とを
有している場合は、これらによって構成されるダンパー
機構によって入力部からのトルク変動を吸収でき、スム
ーズな動力伝達が可能となる。前記クラッチ装置におい
て、サイドプレートが外周部に円筒部を有し、入力側ク
ラッチプレートが円筒部に係合している場合は、ダンパ
ー機構を構成する部材と入力側クラッチプレートに動力
を伝達する部材とを兼用でき、部品点数を減らすことが
できる。
【0014】
【実施例】図1及び図2に本発明の一実施例によるクラ
ッチ装置1を示す。図1において、O−Oがクラッチ装
置1の回転軸線である。全体構成 クラッチ装置1は、トランスミッション入力軸7の先端
に装着されており、エンジン側のクランク軸(図示せ
ず)からトルクが伝達される入力部2と、トランスミッ
ション入力軸7に固定された出力部材3と、入力部2と
出力部材3との間に配置されたクラッチ本体4と、クラ
ッチ本体4を圧接するためのクラッチ操作機構5とから
構成されている。
ッチ装置1を示す。図1において、O−Oがクラッチ装
置1の回転軸線である。全体構成 クラッチ装置1は、トランスミッション入力軸7の先端
に装着されており、エンジン側のクランク軸(図示せ
ず)からトルクが伝達される入力部2と、トランスミッ
ション入力軸7に固定された出力部材3と、入力部2と
出力部材3との間に配置されたクラッチ本体4と、クラ
ッチ本体4を圧接するためのクラッチ操作機構5とから
構成されている。
【0015】入力部 入力部2は、ハブフランジ12と、ハブフランジ12の
図示左側方に配置された円板プレート13と、コイルス
プリング14と、コイルスプリング14を支持する1対
のサイドプレート15,16とを有している。コイルス
プリング14は、ハブフランジ12及び円板プレート1
3と1対のサイドプレート15,16との間で円周方向
に圧縮可能である。このように、入力部2には、エンジ
ンからのトルク変動を吸収するためのダンパー機構が構
成されている。
図示左側方に配置された円板プレート13と、コイルス
プリング14と、コイルスプリング14を支持する1対
のサイドプレート15,16とを有している。コイルス
プリング14は、ハブフランジ12及び円板プレート1
3と1対のサイドプレート15,16との間で円周方向
に圧縮可能である。このように、入力部2には、エンジ
ンからのトルク変動を吸収するためのダンパー機構が構
成されている。
【0016】ハブフランジ12は、中心のボス12a
と、ボス12aから外周側に延びるフランジ部12b
と、フランジ部12bの外周部に設けられたギア12c
とを有している。ボス12aは、トランスミッション入
力軸7にニードルベアリング11を介して回転自在に支
持されている。フランジ部12bには円周方向に延びる
複数の切欠き12dが形成されている。ギア12cは、
エンジン側のクランクシャフトに固定された駆動ギア6
に噛み合っている。
と、ボス12aから外周側に延びるフランジ部12b
と、フランジ部12bの外周部に設けられたギア12c
とを有している。ボス12aは、トランスミッション入
力軸7にニードルベアリング11を介して回転自在に支
持されている。フランジ部12bには円周方向に延びる
複数の切欠き12dが形成されている。ギア12cは、
エンジン側のクランクシャフトに固定された駆動ギア6
に噛み合っている。
【0017】円板プレート13の外周部にはギア13a
が形成されており、ギア13aはハブフランジ12のギ
ア12cと同様に駆動ギア6に噛み合っている。円板プ
レート13の径方向中間部には、ハブフランジ12の切
欠き12dに対応する位置に切欠き13bが形成されて
いる。これら切欠き12d,13b内にコイルスプリン
グ14が配置されている。
が形成されており、ギア13aはハブフランジ12のギ
ア12cと同様に駆動ギア6に噛み合っている。円板プ
レート13の径方向中間部には、ハブフランジ12の切
欠き12dに対応する位置に切欠き13bが形成されて
いる。これら切欠き12d,13b内にコイルスプリン
グ14が配置されている。
【0018】1対のサイドプレート15,16はともに
板金製であり、プレス成形により形成されている。一方
のサイドプレート15は、円板プレート13の図示左側
方に配置されている。また、このサイドプレート15に
は、コイルスプリング14に対応する箇所に押さえ部1
5aが形成されている。押さえ部15aは軸方向に切り
起こされたものであり、コイルスプリング14の軸方向
への移動を規制している。他方のサイドプレート16
は、ハブフランジ12の図示右側方に配置されており、
円板部16aと、円板部16aの外周部に円板部16a
と一体成形された円筒部16bとを有している。円板部
16aには、コイルスプリング14に対応して押さえ部
16cが形成されている。押さえ部16cは軸方向に切
り起こされたものであり、コイルスプリング14の軸方
向への移動を規制している。また、両サイドプレート1
5,16は複数のストップピン17により連結されてい
る。ストップピン17は、ハブフランジ12及び円板プ
レート13にそれぞれ形成された孔12e,13c内を
貫通している。孔12e,13cは円周方向に長く形成
されており、従ってサイドプレート15,16は、ハブ
フランジ12及び円板プレート13に対して所定角度だ
け相対回転が可能である。また、サイドプレート16の
円筒部16bの内周側には複数の内歯16dが形成され
ている。この内歯16dは、円筒部16bをプレス加工
して形成されたものである。また円筒部16bには、外
周面から内歯16dに通じる孔16eが形成されてい
る。
板金製であり、プレス成形により形成されている。一方
のサイドプレート15は、円板プレート13の図示左側
方に配置されている。また、このサイドプレート15に
は、コイルスプリング14に対応する箇所に押さえ部1
5aが形成されている。押さえ部15aは軸方向に切り
起こされたものであり、コイルスプリング14の軸方向
への移動を規制している。他方のサイドプレート16
は、ハブフランジ12の図示右側方に配置されており、
円板部16aと、円板部16aの外周部に円板部16a
と一体成形された円筒部16bとを有している。円板部
16aには、コイルスプリング14に対応して押さえ部
16cが形成されている。押さえ部16cは軸方向に切
り起こされたものであり、コイルスプリング14の軸方
向への移動を規制している。また、両サイドプレート1
5,16は複数のストップピン17により連結されてい
る。ストップピン17は、ハブフランジ12及び円板プ
レート13にそれぞれ形成された孔12e,13c内を
貫通している。孔12e,13cは円周方向に長く形成
されており、従ってサイドプレート15,16は、ハブ
フランジ12及び円板プレート13に対して所定角度だ
け相対回転が可能である。また、サイドプレート16の
円筒部16bの内周側には複数の内歯16dが形成され
ている。この内歯16dは、円筒部16bをプレス加工
して形成されたものである。また円筒部16bには、外
周面から内歯16dに通じる孔16eが形成されてい
る。
【0019】ここでは、サイドプレート16を板金製と
しているので、ダンパー機構の一部を構成しつつ、円筒
部16bを容易に形成できる。また、内歯16dをプレ
ス加工により形成できるので、切削によってスプライン
等の歯を形成する場合に比較して容易にかつ安価に形成
できる。コイルスプリング14は、ハブフランジ12及
び円板プレート13の切欠き12d,13b内に配置さ
れており、円周方向両端が切欠き12d,13b及び押
さえ部15a,16cが形成された各プレート15,1
6の窓孔部の円周方向両端に当接している。そのため、
コイルスプリング14は、入力側の部材(ハブフランジ
12及び円板プレート13)と出力側の部材(サイドプ
レート15,16)との間で相対回転が生じると円周方
向に圧縮される。
しているので、ダンパー機構の一部を構成しつつ、円筒
部16bを容易に形成できる。また、内歯16dをプレ
ス加工により形成できるので、切削によってスプライン
等の歯を形成する場合に比較して容易にかつ安価に形成
できる。コイルスプリング14は、ハブフランジ12及
び円板プレート13の切欠き12d,13b内に配置さ
れており、円周方向両端が切欠き12d,13b及び押
さえ部15a,16cが形成された各プレート15,1
6の窓孔部の円周方向両端に当接している。そのため、
コイルスプリング14は、入力側の部材(ハブフランジ
12及び円板プレート13)と出力側の部材(サイドプ
レート15,16)との間で相対回転が生じると円周方
向に圧縮される。
【0020】なお、円板プレート13の内周部と一方の
サイドプレート15の内周部との間には、入力部2内に
おいてヒステリシストルクを発生させるためのコーンス
プリング18が圧縮状態で配置されている。出力部材 出力部材3は、ボス30と、ボス30から外周側に延び
るフランジ部31と、フランジ部31の半径方向中間部
から図示右方に延びる円筒部32とから主に形成された
部材である。ボス30とハブフランジ12のボス12a
との間にはスラストプレート40が配置されている。円
筒部32の外周側には外歯33が形成されている。円筒
部32には、内周面から外歯33の間の溝に通じる孔3
4が形成されている。ボス30の内周部にはスプライン
35が形成されており、スプライン35は、トランスミ
ッション入力軸7の先端に形成されたスプライン軸に噛
み合っている。円筒部32の内周側には、6個の突起3
6が図示右方に突出するように円周方向に等間隔で形成
されている。各突起36にはねじ孔37が形成されてい
る。
サイドプレート15の内周部との間には、入力部2内に
おいてヒステリシストルクを発生させるためのコーンス
プリング18が圧縮状態で配置されている。出力部材 出力部材3は、ボス30と、ボス30から外周側に延び
るフランジ部31と、フランジ部31の半径方向中間部
から図示右方に延びる円筒部32とから主に形成された
部材である。ボス30とハブフランジ12のボス12a
との間にはスラストプレート40が配置されている。円
筒部32の外周側には外歯33が形成されている。円筒
部32には、内周面から外歯33の間の溝に通じる孔3
4が形成されている。ボス30の内周部にはスプライン
35が形成されており、スプライン35は、トランスミ
ッション入力軸7の先端に形成されたスプライン軸に噛
み合っている。円筒部32の内周側には、6個の突起3
6が図示右方に突出するように円周方向に等間隔で形成
されている。各突起36にはねじ孔37が形成されてい
る。
【0021】クラッチ本体 クラッチ本体4は、サイドプレート16の円筒部16b
と出力部材3の円筒部32との間の環状の空間内に配置
されている。クラッチ本体4は、スペーサプレート19
と、複数の入力側クラッチプレート20と、複数の出力
側クラッチプレート21とから構成されている。スペー
サプレート19は出力部材3のフランジ部31に接触す
るように配置されている。また、入力側及び出力側クラ
ッチプレート20,21は交互に配置されている。入力
側クラッチプレート20の両面には摩擦フェーシング2
0aが装着されている。入力側クラッチプレート20の
外周には外歯20bが形成されており、この外歯20b
(図2参照)がサイドプレート16の内歯16dに噛み
合っている。このようにして、入力側クラッチプレート
20はサイドプレート16に対して相対回転不能に固定
され、軸方向には移動自在となっている。出力側クラッ
チプレート21の内周側には複数の内歯21aが形成さ
れている。この内歯21aは、出力部材3の円筒部32
に形成された外歯33に噛み合っている。これにより、
出力側クラッチプレート21は、出力部材3に対して相
対回転不能に固定され、軸方向に移動自在となってい
る。
と出力部材3の円筒部32との間の環状の空間内に配置
されている。クラッチ本体4は、スペーサプレート19
と、複数の入力側クラッチプレート20と、複数の出力
側クラッチプレート21とから構成されている。スペー
サプレート19は出力部材3のフランジ部31に接触す
るように配置されている。また、入力側及び出力側クラ
ッチプレート20,21は交互に配置されている。入力
側クラッチプレート20の両面には摩擦フェーシング2
0aが装着されている。入力側クラッチプレート20の
外周には外歯20bが形成されており、この外歯20b
(図2参照)がサイドプレート16の内歯16dに噛み
合っている。このようにして、入力側クラッチプレート
20はサイドプレート16に対して相対回転不能に固定
され、軸方向には移動自在となっている。出力側クラッ
チプレート21の内周側には複数の内歯21aが形成さ
れている。この内歯21aは、出力部材3の円筒部32
に形成された外歯33に噛み合っている。これにより、
出力側クラッチプレート21は、出力部材3に対して相
対回転不能に固定され、軸方向に移動自在となってい
る。
【0022】ここでは、入力部2のサイドプレート16
の円筒部16bによりクラッチ本体4のケースを構成
し、この円筒部16bに入力側クラッチプレート20を
係合している。すなわち、ダンパー機構を構成する部材
の1つを多板クラッチ装置のクラッチケースとしても使
用しており、このため、部品点数が減少し、構造が簡単
になる。
の円筒部16bによりクラッチ本体4のケースを構成
し、この円筒部16bに入力側クラッチプレート20を
係合している。すなわち、ダンパー機構を構成する部材
の1つを多板クラッチ装置のクラッチケースとしても使
用しており、このため、部品点数が減少し、構造が簡単
になる。
【0023】クラッチ操作機構 クラッチ操作機構5は、クラッチ操作部材26と、クラ
ッチ操作部材26をクラッチ本体4側に付勢するための
コーンスプリング28と、コーンスプリング28を支持
するサポートプレート25とから主に構成されている。
クラッチ操作部材26は、クラッチ本体4の図示右方に
配置されており、内周部が軸受8を介してレリーズ機構
9に回転自在に支持されている。クラッチ操作部材26
は、内周側のレバー部26aと、レバー部26aからさ
らに外周側に連続して延びて一体で形成された圧接部2
6bとを有している。レバー部26aは、レリーズ機構
9からの操作力を圧接部26bに伝達するための部分で
ある。圧接部26bは、クラッチ本体4側に圧接面を有
している。圧接面と反対側の側面には円周方向に延びる
複数の隆起部26cが形成されている。隆起部26c
は、入力側クラッチプレート20及び出力側クラッチプ
レート21の有効半径位置とほぼ同位置に形成されてい
る。また、レバー部26aには、出力部材3の突起36
が貫通する孔が形成されている。この孔と突起36との
係合により、クラッチ操作部材26は出力部材3に対し
て相対回転不能にかつ軸方向に移動自在となっている。
さらに、クラッチ操作部材26の外周端において、圧接
面と逆側の側面には、コーンスプリング支持用の突起2
6dが複数個所に形成されている。この突起26dによ
り、コーンスプリング28の径方向の位置決めができ
る。
ッチ操作部材26をクラッチ本体4側に付勢するための
コーンスプリング28と、コーンスプリング28を支持
するサポートプレート25とから主に構成されている。
クラッチ操作部材26は、クラッチ本体4の図示右方に
配置されており、内周部が軸受8を介してレリーズ機構
9に回転自在に支持されている。クラッチ操作部材26
は、内周側のレバー部26aと、レバー部26aからさ
らに外周側に連続して延びて一体で形成された圧接部2
6bとを有している。レバー部26aは、レリーズ機構
9からの操作力を圧接部26bに伝達するための部分で
ある。圧接部26bは、クラッチ本体4側に圧接面を有
している。圧接面と反対側の側面には円周方向に延びる
複数の隆起部26cが形成されている。隆起部26c
は、入力側クラッチプレート20及び出力側クラッチプ
レート21の有効半径位置とほぼ同位置に形成されてい
る。また、レバー部26aには、出力部材3の突起36
が貫通する孔が形成されている。この孔と突起36との
係合により、クラッチ操作部材26は出力部材3に対し
て相対回転不能にかつ軸方向に移動自在となっている。
さらに、クラッチ操作部材26の外周端において、圧接
面と逆側の側面には、コーンスプリング支持用の突起2
6dが複数個所に形成されている。この突起26dによ
り、コーンスプリング28の径方向の位置決めができ
る。
【0024】ここでは、クラッチ操作部材26が出力部
材3とともに回転するので、クラッチ操作部材26の圧
接面を動力伝達面として機能させることができる。サポ
ートプレート25は、ボルト29により出力部材3の突
起36先端に固定されている。そして、コーンスプリン
グ28の内周端がサポートプレート25によって支持さ
れている。コーンスプリング28は、半径方向において
クラッチ操作部材26の圧接部26bとほぼ同位置に配
置されており、外周部がクラッチ操作部材26の隆起部
26cを圧接している。すなわち、コーンスプリング2
8は、クラッチ本体4に対する作用点が、入力側クラッ
チプレート20,出力側クラッチプレート21の摩擦面
と対向する領域内に位置するように配置されている。こ
のため、コーンスプリング28の付勢力が直接的に圧接
部26b及びクラッチ本体4に作用し、効率良くクラッ
チ本体4を圧接できる。
材3とともに回転するので、クラッチ操作部材26の圧
接面を動力伝達面として機能させることができる。サポ
ートプレート25は、ボルト29により出力部材3の突
起36先端に固定されている。そして、コーンスプリン
グ28の内周端がサポートプレート25によって支持さ
れている。コーンスプリング28は、半径方向において
クラッチ操作部材26の圧接部26bとほぼ同位置に配
置されており、外周部がクラッチ操作部材26の隆起部
26cを圧接している。すなわち、コーンスプリング2
8は、クラッチ本体4に対する作用点が、入力側クラッ
チプレート20,出力側クラッチプレート21の摩擦面
と対向する領域内に位置するように配置されている。こ
のため、コーンスプリング28の付勢力が直接的に圧接
部26b及びクラッチ本体4に作用し、効率良くクラッ
チ本体4を圧接できる。
【0025】動力伝達動作 レリーズ操作がなされていない状態では、コーンスプリ
ング28の付勢力によってクラッチ操作部材26がクラ
ッチ本体4側に付勢されており、これにより入力側及び
出力側クラッチプレート20,21は互いに圧接されて
いる。このような状態でエンジンのクランク軸(図示せ
ず)からトルクが入力されると、このトルクは、駆動ギ
ア6、ギア12c,13aを介してハブフランジ12及
び円板プレート13に入力され、さらにコイルスプリン
グ14を介してサイドプレート15,16に伝達され
る。サイドプレート16に伝達されたトルクは、互いに
圧接している入力側及び出力側クラッチプレート20,
21を介して出力部材3に伝達され、トランスミッショ
ン入力軸7に出力される。
ング28の付勢力によってクラッチ操作部材26がクラ
ッチ本体4側に付勢されており、これにより入力側及び
出力側クラッチプレート20,21は互いに圧接されて
いる。このような状態でエンジンのクランク軸(図示せ
ず)からトルクが入力されると、このトルクは、駆動ギ
ア6、ギア12c,13aを介してハブフランジ12及
び円板プレート13に入力され、さらにコイルスプリン
グ14を介してサイドプレート15,16に伝達され
る。サイドプレート16に伝達されたトルクは、互いに
圧接している入力側及び出力側クラッチプレート20,
21を介して出力部材3に伝達され、トランスミッショ
ン入力軸7に出力される。
【0026】以上のクラッチ連結時において、コーンス
プリング28は隆起部26cに当接して圧接部26bを
圧接している。隆起部26cは各クラッチプレート2
0,21の有効半径位置とほぼ同位置に形成されている
ので、コーンスプリング28の付勢力は効率良く圧接部
26bに作用する。レリーズ時の動作 クラッチ解除時には、レリーズ機構9が図1右方に引か
れ、これによりクラッチ操作部材26がコーンスプリン
グ28の付勢力に抗して同方向に移動する。この結果、
入力側及び出力側クラッチプレート20,21の圧接が
解除され、トルク伝達が遮断される。
プリング28は隆起部26cに当接して圧接部26bを
圧接している。隆起部26cは各クラッチプレート2
0,21の有効半径位置とほぼ同位置に形成されている
ので、コーンスプリング28の付勢力は効率良く圧接部
26bに作用する。レリーズ時の動作 クラッチ解除時には、レリーズ機構9が図1右方に引か
れ、これによりクラッチ操作部材26がコーンスプリン
グ28の付勢力に抗して同方向に移動する。この結果、
入力側及び出力側クラッチプレート20,21の圧接が
解除され、トルク伝達が遮断される。
【0027】ここでは、レバー部と圧接部とが一体で形
成されたクラッチ操作部材26によって両クラッチプレ
ート20,21の圧接を解除するため、レリーズ機構9
の操作力及び操作量が直接的に圧接部に作用する。した
がって、レリーズ操作時の効率が良く、クラッチの切れ
不良が少なくなる。コーンスプリングの組付け作業性について 本構造では、コーンスプリング28がクラッチ操作部材
26より装置の外方に配置されている。また、コーンス
プリング28の内周端はボルト29によって固定された
サポートプレート25に支持されている。このため、ボ
ルト29を取り外すだけでコーンスプリング28を簡単
に取り外すことができ、着脱が容易である。したがっ
て、クラッチの圧接荷重の設定の変更が容易に行える。
成されたクラッチ操作部材26によって両クラッチプレ
ート20,21の圧接を解除するため、レリーズ機構9
の操作力及び操作量が直接的に圧接部に作用する。した
がって、レリーズ操作時の効率が良く、クラッチの切れ
不良が少なくなる。コーンスプリングの組付け作業性について 本構造では、コーンスプリング28がクラッチ操作部材
26より装置の外方に配置されている。また、コーンス
プリング28の内周端はボルト29によって固定された
サポートプレート25に支持されている。このため、ボ
ルト29を取り外すだけでコーンスプリング28を簡単
に取り外すことができ、着脱が容易である。したがっ
て、クラッチの圧接荷重の設定の変更が容易に行える。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るクラッチ装置では、入力側
及び出力側クラッチプレートを圧接する圧接部と圧接を
解除するレバー部とが一体で形成されたクラッチ操作部
材を設けたので、レリーズ機構からの操作力及び操作量
は直接圧接部に伝達され、レリーズ操作時の効率が向上
する。また、部品点数が減り、構造が簡単になる。
及び出力側クラッチプレートを圧接する圧接部と圧接を
解除するレバー部とが一体で形成されたクラッチ操作部
材を設けたので、レリーズ機構からの操作力及び操作量
は直接圧接部に伝達され、レリーズ操作時の効率が向上
する。また、部品点数が減り、構造が簡単になる。
【0029】なお、クラッチ操作部材の圧接部がレバー
部の外周側に形成され、付勢部材が圧接部に当接してい
る場合は、付勢部材の付勢力が効率良くクラッチ本体に
伝達される。また、付勢部材が、クラッチ操作部材のク
ラッチ本体とは逆側の側面に当接するように配置されて
いる場合は、付勢部材の組立、分解が容易となる。
部の外周側に形成され、付勢部材が圧接部に当接してい
る場合は、付勢部材の付勢力が効率良くクラッチ本体に
伝達される。また、付勢部材が、クラッチ操作部材のク
ラッチ本体とは逆側の側面に当接するように配置されて
いる場合は、付勢部材の組立、分解が容易となる。
【0030】クラッチ操作部材が出力部とともに回転す
る場合は、クラッチ操作部材の圧接面を動力伝達面とす
ることができ、動力伝達容量を向上できる。入力部が、
ハブフランジと、少なくとも1つのサイドプレートと、
これらの間に円周方向に圧縮可能に配置された弾性部材
とを有している場合は、これらによって構成されるダン
パー機構によって入力部からのトルク変動を吸収でき、
スムーズな動力伝達が可能となる。また、サイドプレー
トが外周部に円筒部を有し、入力側クラッチプレートが
円筒部に係合している場合は、ダンパー機構を構成する
部材と入力側クラッチプレートに動力を伝達する部材と
を兼用でき、部品点数が減少する。
る場合は、クラッチ操作部材の圧接面を動力伝達面とす
ることができ、動力伝達容量を向上できる。入力部が、
ハブフランジと、少なくとも1つのサイドプレートと、
これらの間に円周方向に圧縮可能に配置された弾性部材
とを有している場合は、これらによって構成されるダン
パー機構によって入力部からのトルク変動を吸収でき、
スムーズな動力伝達が可能となる。また、サイドプレー
トが外周部に円筒部を有し、入力側クラッチプレートが
円筒部に係合している場合は、ダンパー機構を構成する
部材と入力側クラッチプレートに動力を伝達する部材と
を兼用でき、部品点数が減少する。
【図1】本発明の一実施例が採用されたクラッチ装置の
縦断面概略図。
縦断面概略図。
【図2】クラッチ装置の一部切欠き平面図。
1 クラッチ装置 2 入力部 3 出力部 4 クラッチ本体 5 クラッチ操作機構 7 トランスミッションの入力軸 9 レリーズ機構 12 ハブフランジ 15,16 サイドプレート 16b 円筒部 20 入力側クラッチプレート 21 出力側クラッチプレート 25 サポートプレート 26 クラッチ操作部材 28 コーンスプリング
Claims (6)
- 【請求項1】エンジン側のクランク軸とトランスミッシ
ョンの入力軸との間で動力の伝達及び遮断を行うための
クラッチ装置であって、 前記クランク軸からの動力が入力される入力部と、 前記入力部と同心に配置され、前記トランスミッション
の入力軸に連結可能な出力部と、 前記入力部に連結された入力側クラッチプレートと前記
出力部に連結された出力側クラッチプレートとを有する
クラッチ本体と、 前記両クラッチプレートを圧接するための圧接部と前記
圧接部に連続して一体形成され前記圧接部を前記両クラ
ッチプレートから離反させるためのレバー部とを有し、
前記クラッチ本体に対して接近及び離反自在なクラッチ
操作部材と、 前記両クラッチプレートが圧接されるように前記クラッ
チ操作部材を付勢する付勢部材と、を備えたクラッチ装
置。 - 【請求項2】前記クラッチ操作部材は円環状に形成され
るとともに、前記圧接部は前記レバー部の外周側に形成
されており、 前記付勢部材は前記圧接部に当接して前記圧接部を前記
クラッチ本体側に付勢している、請求項1に記載のクラ
ッチ装置。 - 【請求項3】前記付勢部材は、前記クラッチ操作部材の
前記クラッチ本体とは逆側の側面に当接するように配置
されている、請求項1又は2に記載のクラッチ装置。 - 【請求項4】前記クラッチ操作部材は、前記出力部に対
して軸方向移動自在にかつ相対回転不能に装着されてい
る、請求項1から3のいずれかに記載のクラッチ装置。 - 【請求項5】前記入力部は、エンジン側からの動力が入
力されるハブフランジと、前記ハブフランジの側方に前
記ハブフランジと相対回転自在に配置された少なくとも
1つのサイドプレートと、前記ハブフランジとサイドプ
レートとの間に円周方向に圧縮可能に配置された弾性部
材とを有している、請求項1から4のいずれかに記載の
クラッチ装置。 - 【請求項6】前記サイドプレートは外周部に軸方向に延
びる円筒部を有しており、 前記入力側クラッチプレートは前記円筒部に対して軸方
向移動自在でかつ相対回転不能に係合している、請求項
5に記載のクラッチ装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184510A JPH0849729A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | クラッチ装置 |
KR1019950023871A KR0153080B1 (ko) | 1994-08-05 | 1995-08-02 | 일체로 형성된 맞물림 및 해방레버와 압력판 부재를 갖는 클러치 장치 |
DE19528571A DE19528571A1 (de) | 1994-08-05 | 1995-08-03 | Kupplungsvorrichtung mit einstückig ausgebildetem Ein- und Ausrückhebel sowie Druckplattenelement |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6184510A JPH0849729A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | クラッチ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0849729A true JPH0849729A (ja) | 1996-02-20 |
Family
ID=16154462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6184510A Pending JPH0849729A (ja) | 1994-08-05 | 1994-08-05 | クラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0849729A (ja) |
-
1994
- 1994-08-05 JP JP6184510A patent/JPH0849729A/ja active Pending
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