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JPH0835971A - ピペット - Google Patents

ピペット

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Publication number
JPH0835971A
JPH0835971A JP17228894A JP17228894A JPH0835971A JP H0835971 A JPH0835971 A JP H0835971A JP 17228894 A JP17228894 A JP 17228894A JP 17228894 A JP17228894 A JP 17228894A JP H0835971 A JPH0835971 A JP H0835971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipette
tip
pipette tip
thin film
pipet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17228894A
Other languages
English (en)
Inventor
Jiyunko Momose
潤子 百瀬
Yasushi Niiyama
也寸志 新山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP17228894A priority Critical patent/JPH0835971A/ja
Publication of JPH0835971A publication Critical patent/JPH0835971A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】DNA分析等の精密な分析や、自動分析装置に
容易に使用可能なピペットチップと、該ピペットチップ
のピペットへの簡便な装着を提供すること。 【構成】ピペットチップ1はピペット4との接続側開口
部に薄膜2を有している。ピペット4はその内部に好ま
しくは先端が針状になっているノズル3を有している。
装着時にノズル3が薄膜2に小孔を開けることにより、
ピペットチップ1はピペット4に装着される。また、ピ
ペットチップ1,ノズル3,ピペット4は導電性素材、
薄膜2は弾性素材で構成しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、血漿,血清の
ような生体試料中の化学成分の定量測定を行う際に試料
又は試薬等の分注に使用されるピペットとピペットチッ
プに関する。
【0002】
【従来の技術】血漿,血清の様な生体試料中の化学成分
の定量を行う際に試料,試薬等の分注に使用されるピペ
ットとピペットチップは従来種々提案されているが、微
量の試料を正確量分注し、かつ試料,試薬間のクロスコ
ンタミネーションを防止する目的でピペットチップは特
開昭60−137443号公報等に開示されているようにピペッ
トに着脱可能で、かつ、使い捨てになっているものが多
い。
【0003】また、例えば試料中の特定塩基配列を持つ
DNAを分析する際には試料中の目的DNAをPCR法
などにより104 倍程度に増幅する必要があるが、この
ような分析に上記のようなピペットチップを使用する場
合、試料,試薬の分注に使われるピペットチップ内に空
気中の塵等が混入すると塵中の特定成分も一緒に増幅さ
れ、正しい測定値が得られなくなることがある。これを
防ぐために実開平4−99225 号公報に開示されているデ
ィスペンサー用チップは該チップの上端にフィルタを設
けている。また、特開平4−45856号公報はピペットとピ
ペットチップの間に袋状の薄膜を設けてこれを防止して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このうち特開昭60−13
7443号公報に開示されているピペットチップは、上端が
開放されているため、空気中の塵等がピペットチップ内
に落下しやすく、DNA分析等の精密な分析に使用する
ときには使用前にそれらを防ぐためにあらかじめ蓋付き
の容器に保管しておき、使用直前に容器から取り出し
て、ピペットに装着する必要がある。このため、ピペッ
トにピペットチップを装着する動作毎にピペットチップ
の保管容器の蓋を開閉する必要が生じ、自動分析装置等
で使用する場合には保存容器の蓋の自動開閉機構が必要
になる。その結果、蓋の開閉動作分時間がかかり、装置
の処理能力が低下するという問題が生じる。
【0005】また、実開平4−99225号公報に開示されて
いるディスペンサー用チップや、特開平4−45856号公報
に開示されているピペットチップはピペットチップの上
端又はピペットとピペットチップの間にフィルタや、袋
状の薄膜が設けられているため、前述の特開昭60−1374
43号公報に開示されているピペットチップの様に蓋付き
の保管容器に保存しなくとも空気中の塵等がチップ内に
落下する心配は無い。しかし、これらのフィルタや袋状
薄膜はピペットチップの上端部に取り付けてあり、ピペ
ットはこれらを介してピペットチップに接続されるた
め、試薬,試料の吸引量はフィルタの取付け位置や、袋
状薄膜の容積などにより制限を受ける。このため、フィ
ルタや袋状薄膜のピペットチップ内での設置位置や袋状
薄膜の容積の異なるピペットチップを、試料,試薬の吸
引量に応じて数種類用意しなければならないという問題
があった。
【0006】さらには、これらのピペットチップを生化
学等の自動分析装置で使用する場合、ピペットへの付け
忘れやピペットからの落下を生じる場合があるが、前記
従来技術ではそれらの検知が難しく、また、使用済みの
ピペットチップをピペットから廃棄する時の落下の衝撃
でピペットチップ内に残っている試薬,試料が飛び散り
装置内外を汚染してしまう危険性を持っている。
【0007】本発明は上記の問題を解決するためのもの
であり、生化学等の自動分析装置やDNA分析等の精密
な分析にも容易に使用可能なピペットチップとそれを使
用するピペット、そして装着方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的はピペットに着
脱可能なピペットチップのピペット接続側の開口部が、
薄膜でシールされていること、ピペットチップは開孔手
段により該薄膜に小孔を開けることにより該小孔を介し
てピペットに装着されることにより達成される。
【0009】また、ピペットチップのピペットへの接続
の検知は、該ピペットチップと該ピペットの接続部の双
方を導電性素材により構成することによって、また、廃
棄の際のピペットチップ内の試薬の飛び散りは、該ピペ
ットチップの薄膜部分が弾性素材からなることによって
達成される。
【0010】また、該薄膜の開孔手段として、該ピペッ
トの先端を針状に構成することが有効である。
【0011】
【作用】本発明は、ピペットに着脱可能なピペットチッ
プのピペットの接続側の開口部が薄膜等でシールされて
おり、該薄膜に小孔を開けることによりこの小孔を介し
て、ピペットに装着される。このため、ピペットチップ
保管時に空気中の塵等がピペットチップ内に落下するこ
とを容易に防ぐことが可能であり、自動分析装置に使用
する際にも蓋付きのピペットチップ保管用容器を使用す
る必要が無いため、容易に取り出し、ピペットに装着す
ることが可能となる。
【0012】また、ピペットチップとピペットの接続部
の双方を導電性素材で構成することにより、生化学等の
自動分析装置上で使用する際には、センサーと組み合わ
せてピペットチップをピペットに装着したときの静電容
量の微少変化を測定することにより、ピペットチップの
付け忘れや、ピペットからのピペットチップの落下を容
易に検知することが可能となる。
【0013】また、ピペットチップの薄膜を弾性素材で
構成することによりピペット装着時に開けられる小孔
は、ピペットからピペットチップを外したときに塞がる
ため、ピペットチップを廃棄するときにピペットチップ
内に残った液が飛び散る危険が少なく安全に廃棄するこ
とができる。
【0014】また、ピペットの先端を鋭い針状にするこ
とにより、ピペットチップ装着と同時にピペットチップ
薄膜に小孔を開けることが可能となるため、薄膜に小孔
を開ける手段を別に設ける必要は無くなる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例を図を用いて説明する。
【0016】図1は本発明によるピペットチップ、及び
ピペットを応用してなる血液の自動分析装置の全体構成
を示す概略図である。図2は本発明のピペットチップの
構成を示す図であり、図3は本発明のピペットチップを
ピペットに装着したときの側断面図である。
【0017】図1において本発明を応用してなる血液の
自動分析装置は3つのターンテーブル5,6,8を有し
ている。ターンテーブル5上には本発明のピペットチッ
プ1が複数個サークル状に配列されている。ターンテー
ブル6は試薬テーブルであり、分析操作に必要な各種の
試薬容器がサークル状に配列されている。ターンテーブ
ル8は血液などの試料を収容した複数のサンプル容器9
がサークル状に配列されている。ターンテーブル5,
6,8はパルスモータ18,19,23によって制御さ
れており、所望のピペットチップ1をピペット4の装着
位置に、また、所望のサンプル容器9や試薬容器7をピ
ペット4による吸引あるいは吐出位置にて停止するよう
に回転自在に構成されている。恒温槽11上には反応容
器10が複数個サークル状に配列されており、ヒータに
より恒温されている。また、恒温槽11もパルスモータ
20によって所望の反応容器10をピペット4,シッパ
ーノズル12の吐出,吸引位置にて停止するように回転
自在に構成されている。
【0018】ピペットチップ1は図2に示すとおり、上
端部に薄膜2を有している。ピペットチップ1と薄膜2
はポリスチレンや,ポリプロピレンといった樹脂からな
っているのが好ましい。
【0019】ピペット4は図3に示すように内部にノズ
ル3をもつ、2重の構造になっているのが好ましい。ま
た、ノズル3の先端部は鋭い針状になっていて、ピペッ
トチップ1の薄膜2に小孔を開けられるようになってい
るのが好ましい。
【0020】ピペット4はパルスモータ22によってタ
ーンテーブル5上のピペットチップ装着位置,ターンテ
ーブル6上の試薬吸引位置,ターンテーブル8上の試料
吸引位置,恒温槽11上の試薬,試料分注位置、及びピ
ペットチップ廃棄位置17の上を回転半径として、それ
ぞれの位置で上昇,下降することができる。
【0021】シッパーノズル12はパルスモータ21に
より、恒温槽11上の反応液吸引位置において、上昇及
び下降することができる。またシッパーノズル12によ
り吸引された反応液はチューブにより、検出部13へと
導かれ、反応液中の目的部質が検出される。
【0022】以上の装置の動作は次の様である。先ずピ
ペット4がターンテーブル5上のピペットチップ装着位
置へ回転する。ターンテーブル5が回転して、装着され
るピペットチップ1をピペット4の下に移動させる。ピ
ペット4はこの位置で下降し、図3に示すようにピペッ
トチップ1を装着した後、試薬吸引位置,試料吸引位置
へ回転移動し、それぞれの場所で試薬,試料を吸引した
後、恒温槽11上の試薬,試料分注位置へ移動し、反応
容器10に試薬,試料を分注する。分注後、ピペット4
はピペットチップ廃棄位置17まで回転し使用済みのピ
ペットチップ1を廃棄する。反応容器10は一定の反応
時間の後、恒温槽11の回転により、反応液吸引位置ま
で移動される。反応容器10中の反応液はシッパーノズ
ル12により吸引され、検出部13へ導かれる。検出部
13では反応液中の目的物質を反応に応じた方法で検出
し、検出された目的物質の量はデータ処理部14により
処理され、出力部15に出力される。
【0023】また、本発明の別の実施例では図2に示す
ようなピペットチップにおいて、ピペットチップ1,薄
膜2を導電性の素材で構成しても良い。この場合、カー
ボンを配合したポリスチレンなどの導電性のプラスチッ
ク素材を使用するのが好ましい。また、この場合、図1
のような自動分析装置においてピペット4とノズル3の
両方をSUS等の導電性の物質で構成しておいても良
い。これにより、図3のような形でピペットチップ1が
ピペット4に装着された場合、ピペットチップ1のピペ
ット4への着脱を静電容量の変化により検出することが
可能になる。この場合の動作は次のようである。先ずピ
ペット4がターンテーブル5上のピペットチップ装着位
置へ回転する。ターンテーブル5が回転して、装着され
るピペットチップ1をピペット4の下に移動させる。ピ
ペット4はこの位置で下降し、図3に示すようにピペッ
トチップ1を装着すると、ピペット4とノズル3の電位
が、薄膜2を介して変化するためこの電位の変化を図示
されていないセンサーにより検出することにより、ピペ
ットチップ1が完全に装着されたかどうかを確認する。
完全に装着された事を確認後、ピペット4は試薬吸引位
置,試料吸引位置へ回転移動し、それぞれの場所で試
薬,試料を吸引した後、恒温槽11上の試薬,試料分注
位置へ移動し、反応容器10に試薬,試料を分注する。
分注後、ピペット4はピペットチップ廃棄位置17まで
回転し使用済みのピペットチップ1を廃棄する。反応容
器10は一定の反応時間の後、恒温槽11の回転によ
り、反応液吸引位置まで移動される。反応容器10中の
反応液はシッパーノズル12により吸引され、検出部1
3へ導かれる。検出部13では反応液中の目的物質を反
応に応じた方法で検出し、検出された目的物質の量はデ
ータ処理部14により処理され、出力部15に出力され
る。
【0024】また、本発明の別の実施例では図2に示す
ようなピペットチップにおいて、薄膜2を弾性を持つ素
材で構成しても良い。この場合、ゴム,シリコン等が好
ましい例の一つである。これにより図3のような形でピ
ペットチップ1がピペット4に装着されるときにノズル
3の先端部分で薄膜2に開けられた小孔は、ピペット4
からピペットチップ1が廃棄されたときに、薄膜2を構
成する物質の弾性により塞がるため、ピペットチップ1
内に残った液がピペットチップ内に留まるため、廃棄時
に安全に処理ができる。
【0025】なお、本発明は上記の例のみに限定される
ものではなく、自動分析装置以外のピペットにも同様に
応用が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ピペットチップの上端
を薄膜でシールすることにより、使用前にピペットチッ
プ内に塵が混入することを容易に防止することが可能で
ある。また、ピペットチップとピペットの接続部の双方
を導電性素材で構成することにより、センサー等との組
み合わせでピペットチップの付け忘れや、ピペットから
のピペットチップの落下を容易に検知することが可能で
ある。
【0027】加えて、ピペットチップの薄膜を弾性素材
で構成することにより、ピペッタからピペットチップを
廃棄するときにピペットチップ内に残った液が飛び散る
危険が少なく安全に廃棄することが可能である。
【0028】さらに、ピペットの先端を鋭い針状にする
ことにより、薄膜に小孔を開ける手段を別に設ける必要
が無くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を応用した自動分析装置の全
体構成を表す図である。
【図2】本発明のピペットチップの一実施例の側断面を
表す図である。
【図3】本発明のピペットチップをピペット先端部に装
着した一実施例の側断面を表す図である。
【符号の説明】
1…ピペットチップ、2…薄膜、3…ノズル、4…ピペ
ット、5,6,8…ターンテーブル、7…試薬容器、9
…サンプル容器、10…反応容器、11…恒温槽、12
…シッパーノズル、13…検出部、14…データ処理
部、15…出力部、16…廃液入れ、17…ピペットチ
ップ廃棄位置、18,19,20,21,22、23…
パルスモータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着脱可能なピペットチップを取り付けて使
    用するピペットにおいて、該ピペットチップのピペット
    接続側の開口部が薄膜によりシールされており、該ピペ
    ットチップの装着時又は前に、該ピペット接続部自体あ
    るいは特定の部位に設けられた、開孔手段により開けら
    れた該薄膜上の小孔を介してピペットチップ内との導通
    を確保する形で装着するようにしたことを特徴とするピ
    ペット。
  2. 【請求項2】該ピペットチップ自体及び該ピペットチッ
    プとピペットの接続部分の双方が導電性の素材からなる
    ことを特徴とする請求項1記載のピペット。
  3. 【請求項3】該ピペットチップのピペット接続側開口部
    に形成される薄膜が、弾性素材でできていることを特徴
    とする請求項1記載のピペット。
  4. 【請求項4】該ピペットのピペットチップとの接続部の
    先端が針状になっていて該ピペットチップの薄膜に小孔
    を開けることのできることを特徴とする請求項1記載の
    ピペット。
JP17228894A 1994-07-25 1994-07-25 ピペット Pending JPH0835971A (ja)

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