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JPH0833393B2 - 乾式分析要素 - Google Patents

乾式分析要素

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JPH0833393B2
JPH0833393B2 JP63059921A JP5992188A JPH0833393B2 JP H0833393 B2 JPH0833393 B2 JP H0833393B2 JP 63059921 A JP63059921 A JP 63059921A JP 5992188 A JP5992188 A JP 5992188A JP H0833393 B2 JPH0833393 B2 JP H0833393B2
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leuco dye
analytical element
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弘一 結城
一彦 藤原
弘志 大西
文規 新井
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/52Use of compounds or compositions for colorimetric, spectrophotometric or fluorometric investigation, e.g. use of reagent paper and including single- and multilayer analytical elements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する分野] 本発明は液体中の特定成分の検出定量に有用な乾式分
析要素、特に過酸化水素を生成するかあるいは過酸化水
素を生成する反応に関与するような特定成分の検出定量
に適する乾式分析要素に関する。
[従来技術] 液体中の特性成分を、その成分が関与する反応の結果
生成する過酸化水素を検出して定量する分析方法は、種
々知られている。それらの中で、米国特許第4,089,747
号や特開昭59-193352号に記載されたイミダゾール核を
有するロイコ色素を利用する方法がある。
これらロイコ色素は、1モルの過酸化水素から1モル
の色素を生成し、色素の分子吸光係数が高いので、検出
感度が高い利点をもつ一方、発色後退色するために、正
確な測定が難しい欠点を有していた。
ロイコ色素の退色を実質的に除くために、ロイコ色素
を疎水性溶媒に溶解した溶液を親水性媒体中に分散し
て、水浸透性層に含ませる方法が有効であることがすで
に見出された(特開昭63-247657号)。しかし疎水性溶
媒に溶解し親水性媒体中に分散されたロイコ色素は、発
色速度が低下する。
またロイコ色素を疎水性溶媒に溶解した溶液の分散物
は、通常用いられるようなアニオン系界面活性剤を用い
ても、40℃で二、三時間、または5℃で1週間程度保存
したとき、分散物の平均粒子径が大きくなった。すなわ
ち分散物は不安定であった。
[解決しようとする技術的課題] 本発明において第一の課題は、ロイコ色素の発色を利
用して、液体中の特定成分が関与する反応の結果生成す
る過酸化水素を検出することにより、上記特定成分を定
量する乾式分析要素において、発色速度を低下させずに
ロイコ色素の退色による分析精度の低下を実質的に除く
ことである。
本発明において第二の課題は、ロイコ色素を疎水性溶
媒に溶解した溶液が親水性媒体中に安定に分散された乾
式分析要素を得ることである。
[技術的課題の解決手段] 上記の技術的課題は、水不浸透性支持体の上に少なく
とも2つの水浸透性層を有し、前記水浸透性層のうちの
少なくとも1つに液体中の特定成分に対し相互作用する
組成物を含む液体中の特定成分を定量分析するための乾
式分析要素において、前記組成物が下記一般式[I]で
表わされるロイコ色素を含み、前記ロイコ色素が脂肪族
高級アルコールを含む疎水性溶媒に溶解された溶液の親
水性媒体中への分散物として前記水浸透性層に含まれる
乾式分析要素によって解決された。
一般式[I]において、R1は置換されてもよいアリー
ル基を、R2は置換されてもよいアルキル基を、R3は置換
されてもよいアリール基を表す。
R1で表されるアリール基例えばフェニル基の、有して
もよい置換基は、例えばヒドロキシ基、アルコキシ基、
アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ基等で
あるが、ジアルキルアミノ基、例えばジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基が好ましい。
R2で表されるアルキル基、例えばメチル基、エチル基
等は、無置換でもよいが、置換されてもよく、例えばフ
ェニル基、フェノキシ基、4−ジメチルアミノフェニル
基等で置換されてもよい。
R3で表されるアリール基の有してもよい置換基は、例
えばヒドロキシ基、アルコキシ基(炭素原子数1ないし
4が好ましい)等である。
R1で表されるアリール基の代表例は4−ジメチルアミ
ノフェニル基および4−ジエチルアミノフェニル基であ
る。R2で表されるアルキル基の代表例はベンジル基およ
びフェネチル基であり、好ましいのはフェネチル基であ
る。R3で表されるアリール基の代表例は4−ヒドロキシ
フェニル基および3,5−ジメトキシ−4−ヒドロキシフ
ェニル基である。
上記ロイコ色素の合成法は米国特許4,089,747号、特
開昭59-193352号等に記載されている。
[発明の具体的構成] 体液などに含有されている生化学物質を定量するに適
する乾式分析要素はすでに知られており、例えば特開昭
49-53888号(米国特許第3,992,158号に対応)、同55-16
4356号、同59-102388号等に記載されている。乾式分析
要素では一般に、被検成分と分析要素内に含まれる試薬
との反応の反応生成物または未反応成分の量を、光学的
に、例えば発色、変色、蛍光、発光等の分光測光により
測定し、被検成分を定量する。乾式分析要素を用いる
と、簡便、迅速に、しかも高い精度で液体中の特定成
分、例えば生化学的活性物質の分析ができる。
本発明の分析要素は少なくとも2層の水浸透性層を有
する。支持体を有しなくてもよいが、水不浸透性支持体
を有することが好ましい。支持体はまた光透過性である
ことが好ましい。
ロイコ色素の酸化体は、試料液中の所要の特定成分と
分析要素中の組成物との相互作用によって生成してもよ
いし、上記特定成分の関与、例えば触媒作用の下に、分
析要素中の成分の間の相互作用によって生成してもよ
い。相互作用は単一の反応から成ってもよいし、複数の
反応から成ってもよい。「相互作用」なる用語は、化学
活性、酵素−基質複合体の形成におけるような触媒活
性、抗原−抗体反応におけるような免疫原活性、その
他、染料の濃度が直接的また間接的に特定の分析物質の
存在または濃度を示すような検出可能な染料を生成でき
る全ての型の化学的または物理的相互作用を指す。
上記の相互作用組成物は、選択される分析反応系によ
って決まる。試料液中の酵素活性を測定する場合には、
相互作用組成物に当該酵素に対する基質を含むことを必
要とする。試料液中の被検成分が酵素の基質である場合
には、相互作用組成物に当該基質に対する酵素活性物質
を含むことにより、分析を実行することができる。
本発明で有用な相互作用組成物は、例えば酸化酵素活
性を有する物質を含むものである。酵素、例えばグルコ
ースオキシダーゼ、グリセロールオキシダーゼ、コレス
テロールオキシダーゼ、ピルビン酸オキシダーゼ等のよ
うなオキシダーゼ活性物質を、このような酵素に対する
基質である成分の分析のために分析要素の試薬層や液体
展開層(後述)に含ませることができる。またこれらの
基質を別の酵素反応や免疫反応(抗原抗体反応)の結果
生ずる酵素、基質、抗原、抗体等の分析にも適用でき
る。
試薬組成物は、総てを一つの水浸透性層に含んでもよ
く、別の1以上の水浸透性層に分けて含有させてもよ
い。例えば3つの試薬層を設け、被検成分と試薬との反
応により中間体を生成する組成物を支持体から最も遠い
第3の試薬層に、生成した中間体と反応して過酸化水素
を与える組成物を第2の試薬層に、ロイコ色素を含む分
散物を支持体に最も近い第1の試薬層に含んでもよい。
2つの試薬層を設け、被検成分と試薬との反応により過
酸化水素を与える組成物を支持体から遠い第2の試薬層
に、ロイコ色素を含む分散物を支持体に近い第1の試薬
層に含んでもよい。また被検成分と試薬との反応により
中間体を生成する組成物を支持体から遠い第2の試薬層
に、生成した中間体と反応して過酸化水素を与える組成
物とロイコ色素分散物を支持体に近い第1の試薬層に含
んでもよい。
試薬組成物は全部を親水性ポリマーを結合剤とする実
質的に均一な層に含ませてもよいが、一部を多孔性層に
含んでもよい。特開昭62-138756号、同−138757号、同
−138758号に記載されたような複数の多孔性層のいずれ
かに含有させることもできる。試薬組成物の少なくとも
一部を多孔性層に含有させるには、試薬組成物の適当な
溶液または分散液を予め含浸または塗布した多孔性展開
層を、他の水浸透性層、例えば親水性ポリマーを結合剤
とする実質的に均一な層の上に特開昭55-164356号のよ
うな方法で接着させる方法も有用である。多孔性層を他
の水浸透性層(例えば下塗り層、接着層、吸水層、第1
試薬層)の上に前記特開昭55-164356号のような方法で
接着させた後、試薬組成物の溶液または分散液を多孔性
層に塗布してもよい。多孔性層への含浸または塗布には
公知の方法を利用できる。塗布には例えばディップ塗
布、押し出し塗布、ドクター塗布、ホッパー塗布、カー
テン塗布等を適宜選択して用いる。
本発明に用いる有用なロイコ色素の具体例を以下に示
す。
前記一般式[I]のロイコ色素は、分散物として乾式
分析要素の少なくとも1つの水浸透性層に含まれる。水
浸透性層は多孔性層であってもよいが、親水性ポリマー
を結合剤とする無孔層が好ましい。親水性ポリマーとし
て例えば、ゼラチンおよびこれらの誘導体(例えばフタ
ル化ゼラチン)、セルロース誘導体(例えばヒドロキシ
エチルセルロース)、アガロース、アクリルアミド重合
体、メタアクリルアミド重合体、アクリルアミドまたは
メタアクリルアミドと各種ビニル性モノマーとの共重合
体等が利用できる。
疎水性溶媒、親水性媒体、および分散方法は、以下に
述べるように、公知のもの及び方法を用いることができ
る。
前記ロイコ色素は、これらの親水性ポリマーの連続相
の中に、疎水性溶媒に溶解した溶液の分散物として含ま
れる。疎水性溶媒としては、重層ゼラチン/ハロゲン化
銀カラー写真感光材料で普通に用いられる疎水性溶媒を
利用できる。例えば、米国特許2,322,027号に記載され
た溶媒を用いることができる。例えば、フタル酸ジエス
テル類、例えばジブチルフタレート、ジシクロヘキシル
フタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、デシ
ルフタレート等;リン酸エステル類、例えばトリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2−エチ
ルヘキシルジフェニルホスフェート、トリシクロヘキシ
ルホスフェート、トリ−2−エチルヘキシルホスフェー
ト;安息香酸エステル類、例えば2−エチルヘキシルベ
ンゾエート;アミド類、例えばN,N−ジエチルラウリル
アミド、N−テトラデシルピロリドン;フェノール類、
例えば2,4−ジ−t−アミルフェノール、脂肪酸エステ
ル類、例えばくえん酸トリオクチル:炭化水素類、例え
ばパラフィン;ハロゲン化炭化水素、例えば塩素化パラ
フィン等を挙げることができる。これらは一般に高沸点
溶媒である。
ロイコ色素をこれらの高沸点溶媒中に溶解する際、高
沸点溶媒のみを用いてもよいが、低沸点溶媒を同時に用
いてもよいし、またまず低沸点溶媒に溶解した後、高沸
点溶媒と混合してもよい。低沸点溶媒としては、沸点が
50℃以上、160℃以下の有機溶媒、例えば脂肪酸エステ
ル類、例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−エト
キシエチル;ケトン類、例えばメチルエチルケトン;ア
ミド類、例えばジメチルホルムアミド等が利用できる。
本発明の乾式分析要素においては、上記高沸点溶媒の
他に脂肪族高級アルコールを加えることが特徴である。
本発明で用いる脂肪族高級アルコールは炭素数12ないし
30の直鎖または分岐鎖の1価のアルコールである。炭素
数14から20が好ましい。2級または3級アルコールでも
よいが、1級アルコールが好ましい。代表例はセチルア
ルコール、ステアリルアルコールである。炭素鎖に不飽
和部分を有してもよい。
脂肪族高級アルコールは、高沸点溶媒に対し0.1ない
し20重量%の範囲で使用できる。好ましいのは6ないし
15重量%である。ロイコ色素を、脂肪族高級アルコール
を含む疎水性溶媒に溶解し、該溶液を親水性媒体水溶液
中に分散してもよいし、ロイコ色素を疎水性溶媒に溶解
した後、脂肪族高級アルコールを添加した溶液を、親水
性媒体水溶液中に分散してもよい。
ロイコ色素の上記溶液を前記親水性ポリマーの水溶液
中に分散するためには、公知の種々の分散方法、特に水
中油滴型分散物の調製に適する分散方法を用いることが
できる(例えば特開昭55-129136号、同59-203632号、同
62-86363号記載の方法)。ロイコ色素の有機溶媒溶液
(乳化助剤を含んでもよい)に水(乳化助剤を含んでも
よい)を加えて油中水滴型乳化物を形成させた後水中油
滴型に転相させ適当なバインダー(親水性コロイド)を
添加する方法(例えば特開昭55-129136号、同59-203632
号)は有用である。分散に当たって界面活性剤を乳化助
剤として用いることが好ましい。
乳化助剤として適用できる界面活性剤は例えばアルキ
レンオキシド化合物;例えば ポリエチレングリコール(以下PEGと略記)、 PEG/ポリプロピレングリコール縮合物 PEGアルキルエーテル、 PEGアルキルフェニルエーテル PEGアルキルエステル類 PEGソルビタンエステル類 PEGアルキルアミン類 PEGアミド類 グリシドール誘導体;例えば アルケニルこはく酸ポリグリシドール アルキルフェノールポリグリシドール 多価アルコール脂肪酸エステル類 糖アルキルエステル類 糖ウレタン類 糖エーテル類 サポニン(ステロイド系) サポニン(トリテルペノイド系) アルキルカルボン酸類、 アルキルスルホン酸類、 アルキルスルホこはく酸類;例えばジ−2−エチルヘキ
シルスルホこはく酸ナトリウム アルキルベンゼンスルホン酸類;例えば ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、 アルキルナフタレンスルホン酸 アルキル硫酸エステル類 アルキルりん酸エステル類 アルキルフェノキシポリエトキシアルキルスルホン酸類 ポリオキシエチレンアルキルりん酸エステル類 アミノ酸類 アミノアルキルスルホン酸類 アミノアルキル硫酸エステル類 アミノアルキルりん酸エステル類 アルキルベタイン類、 アミンイミド類、 アミンオキシド類、 アルキルアミン塩類 脂肪族第四級アンモニウム塩類 芳香族第四級アンモニウム塩類 複素環第四級アンモニウム塩;例えば ピリジニウム塩類、イミダゾリウム塩類 脂肪族スルホニウム塩類 脂肪族ホスホニウム塩類 等である。
疎水性溶媒と親水性媒体の割合は通常、8:1から1:10
程度であるが、ロイコ色素の必要な含有量、分散の安定
性、要求される分散物の物理的特性等により決められ
る。3:1から1:4程度が好ましいことが多い。
ロイコ色素を含む疎水性溶液を親水性媒体溶液中に分
散するには、大きい剪断力を有する高速攪拌型分散機、
超音波エネルギーを利用した分散機を用いることができ
る。具体的にはコロイドミル、ホモジナイザー、毛細管
式乳化装置、電磁歪素子を用いた超音波乳化装置、ボー
ルマン笛を用いた乳化装置等があげられる。高速攪拌型
分散機は剪断力を与える要部(インペラー)が液中で毎
分500ないし20000回転するもので、ディゾルバー、ポリ
トロン、ホモミキサー、ホモブレンダー、ケディミル、
ジェットアジター等の商品名で知られる。
ロイコ色素分散物(またはこれを含む親水性媒体)の
層を水不浸透性支持体の上に設けるには、分散物から成
る液を支持体の上に塗布し、乾燥する方法が適用でき
る。塗布には例えばディップ塗布、押し出し塗布、ドク
ター塗布、ホッパー塗布、カーテン塗布等を適宜選択し
て用いる。
本発明の乾式分析要素は公知の多種の乾式分析要素に
適用することが出来る。分析要素は多孔性層、試薬層の
ほか、支持体、展開層、検出層、光遮蔽層、接着層、ろ
過層、吸水層、下塗り層その他の層を含む多重層の構成
を有してもよい。かような分析要素として、米国特許第
3,992,158号(特開昭49-53888号)、同4,042,335号(特
開昭51-40191号)および特開昭55-164356号各明細書に
開示されたものがある。
光透過性水不透過性支持体を用いる場合、本発明の乾
式分析要素の実用的に採りうる構成は (1)支持体上に試薬層、その上に展開層を有するも
の。
(2)支持体上に検出層、試薬層、展開層をこの順に有
するもの。
(3)支持体上に試薬層、光反射層、展開層をこの順に
有するもの。
(4)支持体上に検出層、試薬層、光反射層、展開層を
この順に有するもの。
(5)支持体上に検出層、光反射層、試薬層、展開層を
この順に有するもの。
(6)支持体上に第二試薬層、光反射層、第一試薬層、
展開層をこの順に有するもの。
(7)支持体上に検出層、第二試薬層、光反射層、第一
試薬層、展開層をこの順に有するもの。
上記(1)ないし(5)において試薬層は異なる複数
の層から成ってもよい。支持体と試薬層または検出層と
の間には吸水層を設けてもよい。上記(1)ないし
(3)と(6)において試薬層と検出層または展開層の
間に濾過層を設けてもよい。上記(3)ないし(7)に
おいて光反射層と検出層、試薬層または展開層との間、
試薬層と検出層との間または試薬層と展開層の間に、さ
らに濾過層を設けてもよい。試薬層が複数層から成る場
合に、試薬層と試薬層の間にさらに濾過層を設けてもよ
い。
本発明の乾式分析要素は全血、血漿または血清中の種
々の分析物質の定量に有用である。本発明は、例えばグ
ルコース、コレステロール、尿酸、グリセロール、トリ
グリセリド、尿酸、ピリルビンなどの代謝物質の定量に
有用であるのみならず、クレアチンキナーゼ、トランス
アミナーゼ(例えばアラニンアミノトランスフェラー
ゼ、アスパランギンアミノトランスフェラーゼ)、加水
分解酵素(例えばアミラーゼ、酸性ホスファターゼ、ア
ルカリホスファターゼ等)等の酵素活性の測定にも有用
である。本発明の乾式分析要素は又、特定の抗体または
抗原を用いた免疫分析にも使用できる。
本発明の乾式分析要素の試薬層としては、親水性ポリ
マーを結合剤とする実質的に均一の層のほか、例えば特
開昭58-70163号、特開昭61-4959号、特開昭62-116258
号、特開昭62-138756号、特開昭62-138757号、特開昭62
-138758号等に記載されたような多孔性層も用いること
ができる。
前者ロイコ色素を含む試薬層にはロイコ色素分散相の
ほか、酵素、補酵素、酵素に対する基質、酸化剤、pH緩
衝剤等を含有させることができる。
本発明の分析要素の試薬層に含有させることができる
pH緩衝剤の例としては、炭酸塩、ホウ酸塩、燐酸塩やBi
ochemistry誌第5巻第2号、467ページより477ページ
(1966年)に記載されているグッド(Good)の緩衝剤な
どを挙げることができる。これらの緩衝剤は『蛋白質・
酵素の基礎実験法』(堀尾武一ほか著、南江堂、1981
年)、前記Biochemistry誌第5巻等の文献を参考にして
選択することができる。
多孔性層を展開層として利用する場合、液体計量作用
を有する層であることが好ましい。液体計量作用とは、
その表面に点着供給された液体試料を、その中に含有し
ている成分を実質的に偏在させることなく、面の方向に
単位面積当りほぼ一定量の割合で広げる作用である。
展開層その他の多孔性層を構成する材料としては、濾
紙、不織布、織物生地(例えば平織生地)、編物生地
(例えば、トリコット編)、ガラス繊維紙等を用いる
ことができる。展開層としては、これらのうち織物、編
物等が好ましい。織物等は特開昭57-66359号に記載され
たようなグロー放電処理をしてもよい。展開層には、展
開面積、展開速度等を調節するため、特開昭60-222770
号、特開昭63-219397号、特開昭63-112999号、特開昭62
-182652号に記載したような親水性高分子あるいは界面
活性剤を含有してもよい。
多孔性層を接着し積層するための接着層を、試薬層、
光反射層、過層、吸水層、検出層等の層の上に設けて
もよい。接着層は水で膨潤したときに多孔性層を接着す
ることができるような親水性ポリマー、例えばゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、ポリアクリルアミド、澱粉等から
なる。
本発明の分析要素は光反射層を有してもよい。例え
ば、試薬層と検出層との間、または試薬層と液体展開層
との間に、光反射層を設けることができる。光反射層
は、検出層、試薬層等に生じた検出可能な変化(色変
化、発色等)を光透過性を有する支持体側から反射測光
する際に、展開層に点着供給された被検液の色、特に試
料が全血である場合のヘモグロビンの赤色、ビリルビン
の黄色等を遮蔽するとともに光反射層または背景層とし
て機能する。光反射層は、親水性ポリマーをバインダー
として、酸化チタン、硫酸バリウム等の光反射性微粒子
が分散された水浸透性の層であることが好ましい。バイ
ンダーとしてはゼラチン、ゼラチン誘導体、ポリアクリ
ルアミド等が好ましい。ゼラチンのような硬化可能なポ
リマーには硬膜剤を加えてもよい。分析要素には、必要
に応じ展開層、試薬層、検出層等に酸化チタン等の粒子
を含有させてもよい。
本発明の分析要素は、液体展開層とは別に全血球を実
質的に濾過して除去する層を有してもよい。例えば特開
昭58-70163号、特開昭61-4959号、特開昭62-116258号、
特開昭62-138756号、特開昭62-138757号、特開昭62-138
758号等に記載されたような多孔性層は好適である。
試料全血を適用後、試験結果を早く又は正確に得るた
めに、インキュベーション(加熱)を要素に対して行な
うことができる。
分析成分が存在するならば、サンプル中の分析成分の
濃度に基づく速度で分析物質が相互作用組成物と相互作
用する。色素を検出するための適当な装置に分析要素を
通すことによって、色素の形成速度を測定するか、分析
成分濃度に対応して形成された色素の量を測定する。色
素は当業者に公知の適当な分光光度測定装置、例えば米
国特許4,584,275号や、特開昭62-276440号に記載された
装置を用いて検出できる。
本発明の乾式分析要素をさらに具体的に説明するため
以下に実施例および参考例を記載する。
〔参考例〕 分散 ロイコ色素(下記*)酢酸塩 1.1g 塩酸塩 0.15g N,N−ジエチルラウリルアミド 20g ステアリルアルコール 2.5g * 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニ
ル)−4〔4−(ジメチルアミノ)フェニル〕−5−フ
ェネチルイミダゾール 保温ジャケット、温度計、高速インペラ攪拌器を装備
したタンク中で、上記組成物を約80℃に保ちながら30分
間低速攪拌を行ない、完全に溶解した後溶液の温度を50
℃まで下げる。温度を50℃に保ちながら、ドデシルベン
ゼンスルホン酸ソーダ1.25gを含む50℃の20%ゼラチン
溶液120gを添加して約1分間低速回転で混合した後、57
00rpmで30分間高速攪拌した。12%ゼラチン溶液290ccを
添加して再び10分間低速攪拌して希釈し、水中油滴型乳
化物1を得た。平均粒径は0.14μmであった。
前記のロイコ色素溶液をステアリルアルコールを省略
して調製し、水中油滴型乳化物2(従来技術)を得た。
平均粒径は0.21μmであった。
乳化物の安定性 乳化物1および2を、40℃で3時間、5℃で1週間、
40℃で3時間後5℃で1週間、保存したときの平均粒子
径(μm)の変化を第1表に示す。
発色の再現性 前記で調製した乳化物1および2をそれぞれ厚さ18
0μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上
に乾燥膜厚が20μmになるように塗布、乾燥し、この上
に下記組成の液を乾燥膜厚が7μmになるように塗布、
乾燥して、光反射層を設けた。
水 62g アルカリ処理ゼラチン 3.4g ルチル型酸化チタン 34g ポリオキシエチレン(n=10)ノニルフェニルエーテル
0.3g この上にゼラチン溶液を塗布、乾燥し、厚さ2μmの
接着層を設けた。この接着層に30g/m2の割合で水を供給
し濕潤させた後、36フィラメント、50デニールのポリエ
チレンテレフタレート紡績糸を40ゲージでニット状に編
んだ生地を圧着(ラミネート)して、展開層を設けた。
次いでこの展開層上に2%ヒドロキシプロピルセルロー
スのエチルアルコール溶液を1m2当たり200cc塗布し乾
燥した。
次にこれを1.5cm×1.5cmの正方形に裁断し、特開昭57
-63452に開示されたマウントに収めて、フェリシアンイ
オン分析スライドとした。
この分析スライドにフェリシアン化カリ50mg/dLの液
を10μL点着し、10秒後の反射光学濃度を640nmで測定
した。これを10回反復して発色の再現性を調べた。その
結果を第2表に示す。第2表中の数字(標準偏差を除
く)は反射光学濃度である。
第2表から乳化物1を用いた場合の発色の繰り返し再
現性は、乳化物2を用いた場合に比し良好であったこと
がわかる。
[実施例1] 1-1.ロイコ色素分散液の調製 ロイコ色素溶液 下記組成Aのロイコ色素溶液を調製した。
A: 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−
4−〔4−(ジメチルアミノ)フェニル〕−5−フェネ
チルイミダゾール(ロイコ色素)酢酸塩 4.4g 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシフェニル)−
4−〔4−(ジメチルアミノ)フェニル〕−5−フェネ
チルイミダゾール塩酸塩 0.6g N,N−ジエチルラウリルアミド 90 γ ステアリルアルコール 2.5g ゼラチン溶液 下記組成Bのゼラチン溶液を作成した。
B: アルカリ処理ゼラチン 230g 水 1400g グルコースオキシダーゼ 40000U ペルオキシダーゼ 70000U (Uは国際単位を表す) ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム5g ビス〔(ビニルスルホニルメチルカルボニル)アミノ〕
メタン 2.3g 乳化物の調製 B液をTKオートホモミキサー(特殊機械工業社製 乳
化器)で約6000回転/分で攪拌しながらA液を添加し、
約30分間分散させて、乳化物を調製した。
1-2.発色試薬層の塗布 上記乳化物を、ゼラチン下塗りされている厚さ180μ
mの透明ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム
(支持体)の上に1m2当たり150gの割合で塗布し、乾燥
した。
1-3.光反射層 発色試薬層の上に、各成分について下記の被覆量から
成る光反射層(乾燥層厚7μm)を、水分散液の塗布・
乾燥により設けた。
アルカリ処理ゼラチン 2.9g/m2 ルチル型二酸化チタン微粒子 13g/m2 ノニルフェノキシポリグリシドール(平均10グリシドー
ル単位含有) 400mg/m2 1-4.接着層 光反射層の上に下記の被覆量で(乾燥厚5μm)接着
層を、水分散液の塗布・乾燥により設けた。
アルカリ処理ゼラチン 6.7g/m2 ノニルフェノキシポリグリシドール(平均10グリシドー
ル単位含有) 600mg/m2 1-5.展開層 上記接着層の表面に水を30g/m2の割合でほぼ一様に供
給して湿潤させ、その上に50デニール相当のPET紡績糸
を36ゲージ編みした厚さ約250μmのトリコット編物布
地を軽く圧着し(ラミネート)接着させて、多孔性展開
層とした。
次に、ポリマー含有エタノール分散液を下記の被覆量
になるように展開層の上から塗布し、乾燥して、グルコ
ース定量分析用多層分析フィルムを作製した。
ヒドロキシプロピルセルロース(メトキシ基28〜30%,
ヒドロキシプロポキシ基7〜12%含有,2%水溶液の20℃
での粘度50cps) 5g/m2 ノニルフェノキシポリエトキシエタノール(平均40オキ
シエチレン単位) 500mg/m2 1-6.分析スライド 得られたグルコース定量分析用分析フィルムを一辺15
mmの正方形チップに裁断し、特開昭58-32350号に記載の
スライド枠に収めてグルコース定量用生化学分析スライ
ドを完成した。この分析スライドは各層とも均一な面状
を示した。
[比較例1] A液の組成中ステアリルアルコールを除いた以外はす
べて実施例1と同じ方法で、グルコース分析スライドを
完成した。この分析スライドの面を観察すると、発色試
薬層に1m2あたり1ないし2個、光反射層に1m2あたり
15ないし20個のほぼ円形のむらを生じていた。
[測定例1] 血清アルブミン7%溶液にグルコースを50mg/dL、100
mg/dL、200mg/dL、300mg/dLそれぞれ添加した管理血清
を用意した。実施例1および比較例1で作成したグルコ
ース分析スライドの展開層上に、上記4種の管理血清を
各10μL点着し、37℃で6分インクベーション後、波長
540nmでPET支持体側から反射測光により、分析スライド
の発色光学濃度を測定した。結果を第3表に示す。
第3表に示すように、実施例1のグルコース分析スラ
イドは比較例1と同じ分析結果を与えた。
100mg/dlのグルコースを含む管理血清を用いた実験を
10回反復し、繰り返し再現性を評価した。測定された反
射光学濃度を上の測定で作成した検量線を用いて、含有
量に換算し、統計計算した。
第4表に示すように、本発明の実施例1の分析要素
は、比較例に比し標準偏差が小さく、再現性が優れてい
た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−48457(JP,A) 特開 昭63−29247(JP,A) 特開 昭62−257400(JP,A) 特開 昭57−200862(JP,A) 特公 昭57−26118(JP,B2) 特公 昭58−4557(JP,B2) 米国特許4089747(US,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水不浸透性支持体の上に少なくとも2つの
    水浸透性層を有し、前記水浸透性層のうちの少なくとも
    1つに液体中の特定成分に対し相互作用する組成物を含
    む液体中の特定成分を定量分析するための乾式分析要素
    において、前記組成物が下記一般式[I]で表わされる
    ロイコ色素を含み、前記ロイコ色素が脂肪族高級アルコ
    ールを含む疎水性溶媒に溶解された溶液の親水性媒体中
    への分散物として前記水浸透性層に含まれることを特徴
    とする乾式分析要素。 一般式[I]において、R1は置換されていてもよいアリ
    ール基を、 R2は置換されていてもよいアルキル基を、 R3は置換されていてもよいアリール基を表わす。
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