JPH0831736A - 照明光学装置 - Google Patents
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- JPH0831736A JPH0831736A JP6226395A JP22639594A JPH0831736A JP H0831736 A JPH0831736 A JP H0831736A JP 6226395 A JP6226395 A JP 6226395A JP 22639594 A JP22639594 A JP 22639594A JP H0831736 A JPH0831736 A JP H0831736A
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- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
を極めて高い照明効率のもとで形成できる照明光学装置
の提供にある。 【構成】光束を供給する光源系と、その光源系からの光
束に基づいて複数の光源像を形成するオプティカルイン
テグレータと、とのオプティカルインテグレータからの
複数の光束をそれぞれ集光して被照明面を長方形状また
は円弧状に重畳的に照明するコンデンサー光学系におい
て、そのオプティカルインテグレータを入射側の第1レ
ンズ群と射出側の第2のレンズ群とに2分割し、入射側
の第1レンズ群中の各レンズ素子の断面形状を形成すべ
き長方形状の照明領域と相似な形状とすると共に、射出
側の第2レンズ群中の各レンズ素子の断面形状をある大
きさを持つ円形状の光束又はある大きさを持つ円形状の
光源像を通過させる形状とし、各レンズ群中の各レンズ
素子の配置構成を最適化したものである。
Description
明する照明光学装置に関するものであり、特に、半導体
素子、液晶表示素子等の製造過程中のリソグラフフィ工
程で使用される投影露光装置に好適な照明装置に関する
ものである。
すべき回路が描かれた原板(レチクル)のパターン全体
を投影露光光学系(投影レンズ)を介して、感光剤が塗
布されたウエハやプレート等の感光基板上に1ショット
毎に逐次投影露光する、所謂ステップ・アンド・リピー
ト方式のステッパーが知られており、この装置は、解像
力並びスループットの点で優れている。
り高スループット化を達成するために、スキャーン方式
の投影露光装置が提案されている。1つのスキャーン方
式の投影露光装置として、円弧状のイメージフィールド
を有する反射縮小光学系を用いて、レチクル上のパター
ンをウエハ上に投影露光するものがあり、例えば、Pro
c.SPIE,1088(1989),P424〜433において提案されてい
る。
して、円形のイメージフィールドを有する通常の投影光
学系(フル・フィールドタイプの投影光学系)を用い
て、ステップ・アンド・スキャーン方式でレチクル上の
パターンをウエハ上に投影露光するものがある。例え
ば、特開平4-196513号公報では縦方向の辺と横方向の辺
との長さが異なる長方形状(スリット状)のイメージフ
ィールドをスキャーンする方式が提案されており、この
提案されている装置は、広い露光フィールドによって高
スループット化を実現しながら、より高解像力が確保で
きるため、上記ステップ・アンド・リピート方式の露光
装置に次ぐ将来の露光装置として注目されてきている。
リピート方式の露光装置用の照明光学装置を示してい
る。集光鏡としての楕円鏡2の第1焦点21には光源と
しての水銀ランプ1が配置され、この水銀ランプ1から
の光束が楕円鏡の第2焦点22に集光される。この第2
焦点22からの発散光束は、コリメータレンズ3により
平行光束に変換された後、バンドパスフィルター4を介
することにより、所定の露光波長(例えば436nm のg線
又は365nm のi線等) の光が選択される。この所定の露
光波長の光は、複数のレンズ素子の集合体より構成され
るフライアイレンズ5を通過し、このフライアイレンズ
5の射出側にはレンズ素子の数に対応する複数の光源像
Ia が形成され、ここには所謂、複数の2次光源が形成
される。このフライアイレンズ5の射出側に形成される
複数の光源像(複数の2次光源)からの複数の光束は、
コンデンサーレンズ6によってそれぞれ集光作用を受け
て、被照明物体としてのレチクルRを重畳的に照明す
る。そして、不図示の投影光学系を介してレチクルR上
のパターンがウエハ上に投影露光される。
を様子を示す図14を参照しながらフライアイレンズ5
について説明する。このフライアイレンズ5は、図14
に示す如く、入射側レンズ面と射出側レンズ面とが双方
のレンズ面の焦点位置となるようなレンズ要素5aの集
合体で構成されており、このレンズ要素5aの入射面で
のレンズ断面形状は、最終的には、被照明物体としての
レチクルR上に拡大投影され、レチクルR上での照明領
域の形状を決定することとなる。
の露光装置では、レチクルR上での照明領域の形状はほ
ぼ正方形状となっているため、照明装置におけるフライ
アイレンズを構成するレンズ要素5aは、縦方向の辺と
横方向の辺の長さが等しい正方形となるレンズ断面形状
を有している。今、フライアイレンズを構成するレンズ
要素5aの焦点距離をfeとし、このレンズ要素5aの紙
面方向(y方向)での長さをly、レンズ要素5aの紙面
と直交する方向(x方向)での長さをlx、コンデンサー
レンズ6の焦点距離をfcon、紙面方向(y方向)での被
照射域の長さをLy、紙面と直交する方向(x方向)での
被照射域の長さをLxとすると、以下の(1)及び(2)
の関係が成立する。
影露光装置に応用する場合を考える。
投影する投影光学系のイメージフィールドが円弧状とな
っている場合、この円弧状のイメージフィールドに対応
する照明領域を正確に形成するには、例えば、図15の
(a)に示す如く、レチクル上または照明光学装置中の
レチクルと共役な位置には円弧上のイメージフィールド
に対応する大きさの開口aIFを持つ視野絞りFSを設け
ることが考えられる。
明装置によってレチクル上には正方形状の大きな照明領
域が形成されているため、円弧状のイメージフィールド
に対応する大きさの開口aIFを持つ視野絞りFSを単に
レチクル上に設けるだけでは、大幅な光量損失を招く。
このため、ある程度の光量を確保するには、図15の
(a)に示す如く、レチクル上での円弧状のイメージフ
ィールドの円弧長をLrxとし、レチクル上での円弧状の
イメージフィールドの幅をLry とするとき、このレチク
ル上での円弧状のイメージフィールドをカバーできる長
方形状の照明領域IA(Lx×Ly)を形成することが必要
となる。
5を構成するレンズ要素5aの入射面でのレンズ断面形
状はレチクル7上での照明領域の形状を決定する事か
ら、フライアイレンズ5を構成する複数のレンズ要素5
aの断面形状を、図15の(a)に示す長方形状の照明
領域IA(Lx×Ly)と相似となるうよに構成すれば、比
較的高い照明効率が確保できる。なお、この時のフライ
アイレンズ5の断面形状を図16に示している。
投影する投影光学系のイメージフィールドが長方形状と
なる場合、この長方形状のイメージフィールドに対応す
る照明領域を形成するには、例えば、図15の(b)に
示す如く、レチクル上または照明光学装置中のレチクル
と共役な位置には長方形状のイメージフィールドに対応
する大きさの開口aIFを持つ視野絞りFSを設けること
が考えられる。
る照明装置によってレチクル上には正方形状の大きな照
明領域が形成されているため、長方形状のイメージフィ
ールドに対応する大きさの開口aIFを持つ視野絞りFS
を単にレチクル上に設けるたけでは、大幅な光量損失を
招く。このため、高い照明効率を確保するためには、図
15の(b)に示す如く、このレチクル上での長方形状
のイメージフィールドとほぼ等しい長方形状の照明領域
IA(Lx×Ly)を形成することが必要となる。
数のレンズ要素5aの断面形状を、図15の(b)に示
す長方形状の照明領域IA(Lx×Ly)と相似となるうよ
に構成すれば、比較的高い照明効率が確保できる。な
お、この時のフライアイレンズ5の断面形状を図16に
示している。以上のように、被照明物体としてのレチク
ル上に形成すべき照明領域の形状に対応させて、フライ
アイレンズ5を構成する複数のレンズ要素5aの断面形
状を決定すれば、比較的高い照明効率を確保することが
可能となる。
露光装置用の照明光学装置におけるフライアイレンズ5
は、図15の如く、長手方向での長さlx と短手方向で
の長さly とを持つレンズ素子の集合体で構成し、長方
形状(スリット状)の照明領域を形成したとしても、照
明効率が大幅に低下するという問題を招く恐れがある。
する。まず、図14に示す如く、楕円鏡2により第2焦
点22に形成される水銀ランプの像の直径をL0、コリメ
ータレンズ3の焦点距離をfcとする。前述した如く、こ
のフライアイレンズ5を構成するレンズ要素5aは、入
射側レンズ面と射出側レンズ面とが双方のレンズ面の焦
点位置となるように構成されているため、フライアイレ
ンズ5中の各レンズ要素5aの射出面には直径L0’の光
源像が形成される。このとき、水銀ランプの像とフライ
アイレンズ5中の各レンズ要素5aの射出面に形成され
る光源像L0’との間には以下の関係が成立する。
短手方向での長さlyと、フライアイレンズ5を構成す
る各レンズ素子の射出側に形成される光源像の直径との
関係が、
部分の光束がフライアイレンズ5の各レンズ要素5aの
側面(内面)を照射することとなり、斜線部での光束は
照明光として全く利用されずに照明効率が著しく低下す
る。
では、レチクル(又はウエハ等の基板)上の照明領域の
形状と共に照明光学装置の開口数NAi (以下、照明開
口数NAi と称する。)が重要な仕様として与えられ
る。そして、照明開口数NAiと投影光学系の開口数と
の比が一般にσ値、所謂コヒーレンス・ファクターと呼
ばれる量で、ウエハ等の基板上での空間コヒーレンスを
決定し、投影光学系の解像力及び忠実度等に大きく影響
を与える。この照明開口数NAi の決定は、上述の構成
をとる照明光学系の場合、図14に示す如く、フライア
イレンズ5の射出面に形成される多数の光源像の集まり
を面光源(2次光源)と見なし、その位置に配置される
開口絞りASの開口径Dにより決定され、コンデンサー
レンズ6の焦点距離をfconとすると、以下の関係が成立
する。
(コリメート光)の直径は、ほぼ開口絞りASの開口径
Dに一致するようにとり、全光束を有効に利用すること
が望まれる。このため、楕円鏡の第2焦点22に形成さ
れる光源像の最大発散角をθmaxとすると、以下の関係
が成立する。
イレンズ5は、図16の如く、長手方向での長さlx と
短手方向での長さly とを持つレンズ素子の集合体で構
成される場合、被照明物体としてのレチクル上に形成さ
れる長方形状の照明領域の短手方向での長さLy と、フ
ライアイレンズ5を構成するレンズ素子の短手方向での
長さly との間には、前述した(2)式の関係が成立す
る。
式及び(6)式より以下の関係が導出される。
成される長方形状の照明領域の短手方向での長さLy 及
び照明開口数NAi が照明光学系の仕様として与えられ
れば、照明効率は楕円鏡によって形成される水銀ランプ
の像の直径L0とこの水銀ランプの像から発する光の最大
発散角θmaxとの積、即ちL0×sinθmaxによってのみ決
定され、途中の光学系によらないことが理解される。
は、上式(4)より、以下の関係を満足することが望ま
れる。
ズ5の各レンズ素子の射出側に形成される光源像の径L
0' を小さくする、即ちL0×sinθmaxの値を小さくする
手法として、水銀ランプによるアークそのものを小さく
する事が考えられる。この場合、水銀ランプ中での対向
する電極の間隔を小さくすることでアーク自体を小さく
することができる。しかしながら、投影光学系の色収差
補正が可能な露光波長の輝線幅を保ったまま電極の間隔
を小さくしようとすると、同じ入力電力に対し電流量が
大幅に増加することとなるため、この種の露光装置用光
源として十分な信頼性と安定性を確保した設計が困難と
なり、また入力電力に対する発光効率も低下する。
し、スリット状の如き長方形状の照明領域、或いは円弧
状の照明領域を極めて高い照明効率のもとで形成できる
照明光学装置を提供することを目的としている。
めに、本発明は、光束を供給する光源系と、該光源系か
らの光束に基づいて複数の光源像を形成するオプティカ
ルインテグレータと、該オプティカルインテグレータか
らの複数の光束をそれぞれ集光して被照明面を長方形状
または円弧状に重畳的に照明するコンデンサー光学系と
を有し、前記オプティカルインテグレータは、光源側か
ら順に、長方形状のレンズ断面を有する複数の第1レン
ズ素子が第1方向に沿って列状に配列された第1レンズ
素子群を該第1方向と直交する第2方向に沿って複数配
列して構成される第1レンズ群と、所定形状(正方形又
は長方形等の矩形状)のレンズ断面を有する複数の第2
レンズ素子が前記第2方向に沿って列状に配列された第
2レンズ素子群を前記第1方向に沿って複数配列して構
成される第2レンズ群とを有し、前記第2レンズ群を構
成する各第2レンズ素子は、前記第1レンズ群を構成す
る各第1レンズ素子に対して各々一対一に対応して配置
され、前記第1レンズ素子のレンズ断面の前記第1方向
での長さをlx1とし、前記第1レンズ素子のレンズ断面
の前記第2方向での長さをly1、自然数をm、前記第2
方向に沿って第k番目に配列された第1レンズ素子群
と,該第k番目に配列された第1レンズ素子群に対して
隣接する位置に設けられた第k+1番目または第k−1
番目に配列された第1レンズ素子群と,の第1方向に沿
ったずれ量をΔl x1、前記第2レンズ素子のレンズ断面
の前記第1方向での長さをlx2とし、前記第2レンズ素
子のレンズ断面の前記第2方向での長さをly2とすると
き、以下の条件を満足するように構成したものである。
/2+0.5 なお、本発明で言う正方形とは、互いに隣接した各辺の
長さが等しくなる形状であるものと定義し、また本発明
で言う長方形とは、互いに隣接した各辺の長さが異なる
形状であるものと定義する。
レータとしてのフライアイレンズは、各レンズ要素の入
射側が被照射面と共役であり、その形状は仕様として与
えられるスリット状の如き長方形状の被照射面と幾何学
的に相似となる。フライアイレンズ中のレンズ要素は、
上述した如く、入射側のレンズ面と射出側のレンズ面と
が互いに相手のレンズ面の焦点位置の関係にあるような
厚肉レンズで構成されているため、それらの厚肉レンズ
を束ねてフライアイレンズとする場合は、必然的に射出
側レンズ面の断面形状と入射側レンズ面の断面形状とが
同じとなり、上述したような照明効率の低下を招く。
の射出側のレンズ面の断面形状は被照射面の形状とは無
関係であり、むしろ光源形状により最適な形状に決定さ
れなければならない。従って、 (I)フライアイレンズ中の入射側の各レンズ要素の断
面形状は、被照射面と相似な形状である (II)フライアイレンズ中の射出側の各レンズ要素の断
面形状は、円形状の光束または円形状の光源像を通過さ
せ得る形状である (III)フライアイレンズ中の入射側の各レンズ要素及
び射出側の各レンズ要素は ともに平面的(2次元
的)に隙間無く配置できる形状(例えば、正三角形、正
四角形、正六角形)である (IV)フライアイレンズ中の入射側の各レンズ要素及び
射出側の各レンズ要素がそれぞれ同軸であり、それぞれ
が一対一に対応する という条件を満足するフライアイレンズを構成すれば良
い。
条件を満足するために、オプティカルインテグレータと
しての複数のレンズ素子の集合体で構成されるフライア
イレンズを入射側の第1レンズ群と射出側の第2のレン
ズ群とに2分割し、入射側の第1レンズ群中の各レンズ
素子の断面形状を形成すべき長方形状の照明領域と相似
な形状とすると共に、射出側の第2レンズ群中の各レン
ズ素子の断面形状をある大きさを持つ円形状の光束又は
ある大きさを持つ円形状の光源像を通過させる形状と
し、各レンズ群中の各レンズ素子の配置構成を最適化し
たものである。これによって、本発明は、上記(8)式
の関係を満足させて高い照明効率を実現しつつ、スキャ
ーン方式の投影露光装置用の照明光学装置において要求
されるスリット状の如き長方形状の照明領域、或いは円
弧状の照明領域の形成を可能としたものである。
図12を参照しながら説明する。本発明は、図11に示
す如く、フライアイレンズは、第1レンズ群中の第1レ
ンズ素子510とこれと対向して対応する第2レンズ群
中の第2レンズ素子520との各光軸が一致するように
構成されている。そして、入射側の第1レンズ群中の第
1レンズ素子510のレンズ断面形状を照射領域の形状
と相似となるような形状とし、射出側の第2レンズ群中
の第2レンズ素子520のレンズ断面形状を円形状の光
束または円形状の光源像Ia を通過させ得るような形状
として、各レンズ群のレンズ素子のレンズ断面形状を異
ならせしめている。
第2レンズ群中の第2レンズ素子520をそれぞれ隙間
なく配置した時の様子を図12に示している。図12
は、本発明によるオプティカルインテグレータとしての
フライアイレンズを光源側から見た時の様子を示す図で
あり、図12において、入射側の第1レンズ群を構成す
る各第1レンズ要素510を実線で示し、射出側の第2
レンズ群520を構成する第2レンズ要素を点線で示し
ている。
り決定される入射側の第1レンズ群中の第1レンズ要素
510の断面形状は、互いに直交した方向での辺の長さ
が異なるスリット状となる長方形で構成され、この第1
レンズ群は、X方向(第1方向)に沿って第1レンズ素
子510が複数配列された第1レンズ素子群(51(k-
1) 〜51(K+2) )をY方向(第2方向)に沿って複数
配置されている。そして、Y方向に沿って複数配置され
た第1レンズ素子群(51(k-1) 〜51(K+2) )は、X
方向に沿って交互に所定量ずれて配置されている。但
し、kは2以上の自然数である。
手方向の長さをlx1 、第1レンズ要素510の断面の短
手方向の長さをly1 、自然数をm、Y方向に沿って第k
番目に配置された第1レンズ素子群51(k) と,この第
1レンズ素子群51(k) に対して隣接した位置に配置さ
れかつY方向に沿って第k−1番目又は第k+1番目に
配置された第1レンズ素子群(51(k-1) ,51(K+1)
)と,のX方向に沿ったずれ量をΔlx1 とするとき、
以下の関係が成立する。
m) また、射出側の第2レンズ群中の第2レンズ要素520
の断面形状は矩形(正方形又は長方形)で構成され、こ
の第2レンズ群は、Y方向に沿って第2レンズ素子52
0が複数配列された第2レンズ素子群(52(i-1) 〜5
2(i+2) )をY方向に沿って複数配置されている。そし
て、X方向に沿って複数配置された第2レンズ素子群
(52(i-1) 〜52(i+2) )は、Y方向に沿って交互に
所定量ずれて配置されている。但し、iは2以上の自然
数である。
レンズ素子520と第1レンズ群を構成する各第1レン
ズ素子510とはそれぞれ各々一対一に対応して配置さ
れている。第2レンズ群を構成する各第2レンズ素子5
20と第1レンズ群を構成する各第1レンズ素子510
との関係について見ると、まず、図12に示す如く、Y
方向で隣合った2つの第1レンズ要素510の光軸間の
X方向でのずれ量Δlx1 は、第1レンズ要素510のX
方向での長さlx1 (=ly1 ×a)を1ピッチとした時に
は、1/mピッチとなる。
要素520の断面のX方向の長さをlx2 、第2レンズ群
を構成する各第2レンズ要素520の断面のY方向の長
さをly2 とするとき、図12から明らかな如く、第2レ
ンズ素子520の断面形状は、第1レンズ要素510を
X方向でm分割したm個のものをY方向に沿って配列し
た形状となっている。
ンズ要素520の断面のX方向の長さをlx2 、第2レン
ズ群を構成する各第2レンズ要素520の断面のY方向
の長さをly2 とするとき、第1レンズ群中の第1レンズ
要素510と第2レンズ群中の第2レンズ要素520と
の間には、以下の関係が成立する。
関係が導出される。
m2 (a=1、4、9、16、25・・・・・)又はm
=(a)0.5 (但し、mは自然数)の時には、第2レン
ズ群中の各第2レンズ要素520の断面は、互いに直交
した方向での辺の長さが等しい正方形状(lx2 =ly2 )
となり、この場合、第2レンズ要素520は円形状の光
束または円形状の光源像を最も効率良くを通過させるこ
とが可能となる。
(但し、a>1)をとる場合には第2レンズ要素520
のレンズ断面は正方形から若干外れた形状となるが、本
発明の目的を実現できる最適な範囲について具体的に説
明する。まず、上記(13)式より、第2レンズ要素5
20の断面を正方形状(lx2 =ly2 )とするには、a=
9の時にはm=3となり、a=16の時にはm=4とな
る。
囲にある時には、mの値は3又は4の何れかの値をとれ
ば良い事となるが、mをどの値にすれば良いか検討す
る。今、aの値が9<a<16の範囲にある時について
考えると、aの値が9に近い場合にm=3とすれば、第
2レンズ群中の各第2レンズ要素520の断面形状は正
方形に限りなく近くなるものの、aの値が16の値に近
い場合にm=3とすれば、第2レンズ群中の各第2レン
ズ要素520の断面形状は正方形から長方形に近くな
る。例えば、a=10、m=3とすると、上記(13)
式より、lx2 /ly2 =10/9、即ち縦横比が10:9
となり、第2レンズ群中の各第2レンズ要素520の断
面形状は正方形に限りなく近いが、a=15、m=3と
すると、上記(13)式より、lx2 /ly2 =15/9、
即ち縦横比が15:9となり、第2レンズ群中の各第2
レンズ要素520の断面形状は正方形状から遠くなる。
すれば、第2レンズ群中の各第2レンズ要素520の断
面形状は正方形に限りなく近くなるものの、aの値が9
の値に近い場合にm=4とすれば、第2レンズ群中の各
第2レンズ要素520の断面形状は正方形から長方形に
近くなる。例えば、a=15、m=4とすると、上記
(13)式より、lx2 /ly2 =15/16、即ち縦横比
が15:16となり、第2レンズ群中の各第2レンズ要
素520の断面形状は正方形に限りなく近いが、a=1
0、m=4とすると、上記(13)式より、lx2 /ly2
=10/16、即ち縦横比が5:8となり、第2レンズ
群中の各第2レンズ要素520の断面形状は正方形状か
ら遠くなる。
するかの境界となるaの値は、m=3とした時の第2レ
ンズ要素520の断面形状とm=4とした時の第2レン
ズ要素520の断面形状とが相似となるように、m=3
とした時の第2レンズ要素520の断面形状の縦横比と
m=4とした時の第2レンズ要素520の断面形状の縦
横比とが逆数の関係となる時の値となる。
場合には、a=12、m=3の時、上記(13)式よ
り、lx2 /ly2 =12/9、即ち縦横比が4:3とな
り、また、a=12、m=4の時、上記(13)式よ
り、lx2 /ly2 =12/16、即ち縦横比が3:4とな
る事から、mの値を決定する上でのaの値の境界(以
下、境界値と称する。)は、a=12となる。よって、
9<a≦12の時にはm=3となり、12<a<16の
時にはm=4となり、この場合には、第2レンズ要素5
20の断面形状を正方形に近くする事ができる。
する。今、自然数m=1、2、3・・・・M−1、M、
M+1・・・として、まず、M−1とMとの間の境界値
a及びMとM+1との間の境界値aとを求める。M−1
とMとの間の境界値aはm=M−1とした時の第2レン
ズ要素520の断面形状の縦横比とm=Mとした時の第
2レンズ要素520の断面形状の縦横比とが逆数の関係
となる時の値であるため、上記(13)式より以下の関
係が成立する。
第2レンズ要素520の断面形状の縦横比とm=M+1
とした時の第2レンズ要素520の断面形状の縦横比と
が逆数の関係となる時の値であるため、上記(13)式
より以下の関係が成立する。
る範囲は上記(15)式及び(17)式より以下の如く
なる。
り、以下の如き範囲となる。
+1)0.5 /2+0.5 そして、自然数Mを自然数mに置き換えると、上式(1
9)は最終的に、以下の如くなる。
+1)0.5 /2+0.5 してみれば、上記(20)式は、第2レンズ要素520
の断面形状が正方形となるaの値(a=1、4、9、1
6、25・・・・・)を含んでいるため、aの値を任意
の実数値とした場合での一般式であることが理解でき
る。
中の各第1レンズ要素510の断面と第2レンズ群中の
各第2レンズ要素520の断面とは互いに相似な形状と
なり、照明効率の問題を解消できないる場合を含んでい
るため、さらに、最適な範囲について検討する。上記
(9)式及び(13)式から明らかな如く、m=1の時
には、第1レンズ群中の各第1レンズ要素510の断面
と第2レンズ群中の各第2レンズ要素520の断面とは
互いに相似な形状となり、本発明の目的を達成すること
ができない。従って、第1レンズ要素510の断面と第
2レンズ要素520の断面とが相似とならないために
は、
いためのaの値の範囲について検討すると、上記(2
0)にm=1を代入すると、以下の如くなる。
それぞれ以下の如くなる。
め、m=1とならないためのaの値の範囲は、上記(2
4)式より、
は、上記(9)式、(10)式、(13)式、(20)
式、(21)式及び(26)式より、第1レンズ群と第
2レンズ群とは以下の条件を満足することが良いことが
理解できる。
m),m≧2 (29) lx2 /ly2 =a/m2 (30) (4a+1)0.5 /2−0.5≦m≦(4a
+1)0.5 /2+0.5 従って、これらの(27)式〜(30)式を同時に満足
すれば、第2レンズを構成する第2レンズ素子の縦横比
は、1/2<lx2 /ly2 ≦3/2の範囲をとり、lx2 /
ly2 =1の時(正方形の時)に最も照明効率が高くなる
という理想的な状態から若干ずれているが、1/2<lx
2 /ly2 ≦3/2の範囲をとれば、従来のものよりも格
段に高い照明効率が達成でき、実質的に本発明の目的を
十分に実現することができる。さらに、より十分なる高
い照明効率を実現するためには、第2レンズを構成する
第2レンズ素子の断面形状は、2/3≦lx2 /ly2 ≦3
/2の範囲を満足する縦横比を持つ矩形状(長方形又は
正方形)とすることがより好ましい。
方向)に沿って第i番目に配置された第2レンズ素子群
52(i) と、この第i番目に配列された第2レンズ素子
群52(i) に対して隣接する位置に設けられた第i+1
番目または第i−1番目に配列された第2レンズ素子群
(52(i-1) ,52(i+1) )と,のY方向(第2方向)
に沿ったずれ量をΔly2 とするとき、上記(9)式,
(10)式及び(13)式を満足すれば、図12からも
明らかな如く、必然的に以下の関係が成立する。
光装置に応用した時の照明装置全体の概略的な構成を示
している。図1には、図13と共通する部材に同じ符号
を付してある。図1に示す如く、集光鏡としての楕円鏡
2の第1焦点21には光源としての水銀ランプ1が配置
され、この水銀ランプ1からの光束が楕円鏡の第2焦点
22に集光される。この第2焦点22からの発散光束
は、前側焦点位置が第2焦点22と一致するように配置
されたコリメート光学系としてのコリメータレンズ3に
より平行光束に変換された後、バンドパスフィルター4
を介することにより、所定の露光波長(例えば436nm の
g線又は365nm のi線等) の光が選択される。その後、
この所定の露光波長の光は、オプティカルインテグレー
タとしてのフライアイレンズ50に入射する。このフラ
イアイレンズ50は、光源側から順に、第1レンズ素子
510の集合体で構成される光源側の第1レンズ群51
とその各第1レンズ素子510に対して一対一にとなる
うよにそれぞれ対応して配置された第2レンズ素子52
0の集合体で構成される射出側の第2レンズ群52とで
構成されている。
面を向けかつ直交した方向で等しい屈折力を持つ平凸レ
ンズで構成され、第1レンズ素子510のレンズ断面は
後述する照明領域IAと相似な長方形状(スリット状)
を有している。また、第2レンズ素子520は、射出側
(照明面側)に凸面を向けかつ直交した方向で等しい屈
折力を持つ平凸レンズで構成され、第2レンズ素子52
0のレンズ断面は円形状の光束又は円形状の光源像を効
率良く通過させるために正方形状を有している。
対応する第1レンズ素子510の光軸と第2レンズ素子
520の光軸とは互いに一致しており、各レンズ素子の
光軸はコリメータレンズ3の光軸Axと平行となってい
る。次に、図2を参照しながらフライアイレンズ50の
構成をより詳細に説明する。図2にはフライアイレンズ
50の様子を示す斜示図を示している。図2に示す如
く、光源側の第1レンズ群51は、X方向に沿って第1
レンズ素子510が複数配列された第1レンズ素子群
(51(1) 〜51(19))をY方向(X方向に対し垂直な
方向)に沿って19列配置された構成を有している。そ
して、Y方向に沿って19列配置された第1レンズ素子
群(51(1) 〜51(19)))は、X方向に沿って交互に
所定量ずれて配置されているため、隣合った第1レンズ
素子群の各レンズ素子510の光軸がX方向に沿って所
定量ずれている。
向に沿って第1レンズ素子510が複数配列された第1
レンズ素子群(52(1) 〜51(9) )をX方向(Y方向
に対し垂直な方向)に沿って9列配置された構成を有し
ている。そして、X方向に沿って9列配置された第2レ
ンズ素子群(52(1) 〜52(9) )は、Y方向に沿って
交互に所定量ずれて配置されているため、隣合った第1
レンズ素子群の各レンズ素子510の光軸がX方向に沿
って所定量ずれている。
の数と第2レンズ群中のレンズ素子520の数とは等し
い。以上の図2に示す如き各レンズ群の配置構成によっ
て、コリメータレンズ3からの平行光束は、第1レンズ
群51の各第1レンズ要素510を通過してそれぞれ集
光作用を受けた後、各第1レンズ要素510に対してそ
れぞれ一対一に対応する第2レンズ群52の各第2レン
ズ素子520によってそれぞれ結像される。この結果、
図1に示す如く、第2レンズ群52の各第2レンズ素子
520の射出面上には、その第2レンズ素子520の数
に等しい数でかつある大きさを持つ光源像Ia (2次光
源)が形成され、ここには、実質的に面光源が形成され
る。
おいて、ある大きさを持つ光源像Ia が形成される理由
は、ある大きさを持つ水銀ランプの像が形成される楕円
鏡の第2焦点位置22と第2レンズ素子520の射出側
に光源像La が形成される位置とが、コリメータレンズ
3とフライアイレンズ50とに関して共役となっている
ためである。また、フライアイレンズ50により形成さ
れる複数の2次光源位置には、この複数の2次光源の大
きさを規定するための円形状の開口を持つ開口絞りAS
が設けられている。
ズ50の作用によって、フライアイレンズ50の射出側
に形成された複数の光源像Ia (第2レンズ群中の第2
レンズ素子520の数に相当する数の光源像)の中心か
ら発散する光束は、コンデンサー光学系としてのコンデ
ンサーレンズ6の集光作用によって平行光束に変換さ
れ、所定の回路パターンが形成されたレチクルRを重畳
するように均一に照明する。このとき、レチクルR上に
は長方形(スリット状)の照明領域IAが形成されてお
り、この照明領域IAの短手方向は図1の紙面方向(Y
方向)であり、照明領域IAの長手方向は図1の紙面と
垂直な方向(X方向)である。
って長方形(スリット状)に照明され、レジストが塗布
されたウエハW上には、照明された箇所のレチクルRの
パターンが両側テレセントリックな投影光学系PL(投
影レンズ)を介して投影露光される。なお、フライアイ
レンズ50の第1レンズ群51の入射面は被照射面とし
てのレチクルRと共役である。また、フライアイレンズ
50の第2レンズ群52の射出面は投影光学系PLの瞳
EPと共役であり、この瞳EPの面上にはフライアイレ
ンズ50による複数の2次光源像が形成されるため、ウ
エハWはケーラー照明される。
型投影露光装置における投影装置部分について説明す
る。図3には、投影露光装置の投影装置部分の様子を示
す斜示図を示している。図3に示す如く、レチクルRは
不図示のレチクルステージによって保持され、矢印に示
す方向に移動可能に設けられており、また、ウエハWは
不図示のウエハステージによって保持され、レチクルが
移動する方向とは逆方向である矢印に示す方向に移動可
能に設けられている。そして、レチクルR及びウエハW
は、不図示の各ステージによって、投影光学系としての
投影レンズPLに関して共役となる関係で保持されてい
る。
クルR上には、図3に示す如く、長方形状(スリット
状)の照明領域IAが形成され、ウエハW上には投影レ
ンズPLによって所定の倍率(例えば、1/10倍、1/
5倍等)に縮小された照明領域IA’が形成される。こ
のため、レジストが塗布されたウエハW上には、照明さ
れた領域IAでのレチクルRのパターンが投影レンズP
Lを介して投影露光される。
てレチクルRと不図示のウエハステージを介してウエハ
Wを反対方向へ移動させる事により、ウエハW上の1シ
ョット領域SA上には、レチクルRの有効露光領域PA
全体の回路パターンが転写される。なお、レチクルRの
露光領域PAの周辺部には、帯状のレチクルマークRM
a,RMbが形成されており、ウエハの各ショット領域
SAには、帯状のウエハマークWMa,WMbが形成さ
れている。そして、一方のレチクルマークRMaとウエ
ハマークWMaは、光軸Axaを持つ不図示の第1アラ
イメント系にて検出され、他方のレチクルマークRMb
とウエハマークWMbは、光軸Axbを持つ不図示の第
2アライメント系にて検出されて、レチクルRとウエハ
Wとが常に正確にアライメントされる。
アイレンズ50の具体的な配列について図4に基づいて
説明する。図4は、入射側の第1レンズ群51の第1レ
ンズ素子510の縦横比を1:4とした場合にフライア
イレンズ50を光源側から見た時の様子を示す平面図で
あり、図4において、入射側の第1レンズ群51を構成
する各第1レンズ要素510を実線で示し、射出側の第
2レンズ群52を構成する第2レンズ要素520を点線
で示している。
1レンズ素子510が列状に配置された第1レンズ素子
群51(k) と、この第1レンズ素子群51(k) に対して
隣接した位置に配置されかつX方向に沿って複数の第1
レンズ素子510が列状に配置された第1レンズ素子群
(52(k-1) ,52(k+1) )とのX方向に沿ったずれ量
Δlx1 は2ly1 である。
子520では、X方向のレンズ断面の長さlx2 は2l
y1 、Y方向のレンズ断面の長さly2 は2ly1 であるた
め、各第2レンズ素子520のレンズ断面形状は正方形
で構成されている。このとき、Y方向に沿って複数配列
された第2レンズ素子520からなる第2レンズ素子群
52(k) と、この第2レンズ素子群52(k) に対して隣
接した位置に配置された第2レンズ素子群(52(k-1)
,52(k+1) )とのY方向に沿ったずれ量Δlx1 は2l
y1 (=ly2/2)である。
では、フライアイレンズ50中の入射側第1レンズ群5
1のレンズ素子510が1:4の縦横比を持つ長方形状
であるにもかかわらず、フライアイレンズ50中の射出
側第2レンズ群52の各レンズ素子520のレンズ断面
形状は正方形とすることができるため、射出側第2レン
ズ群52の各レンズ素子520では光量が損失されるこ
となく、極めて高い照明効率のもとで、フライアイレン
ズ50によってある大きさを持つ複数の2次光源を形成
することができる。
第2レンズ群52の各レンズ素子520のレンズ断面形
状を完全な正方形とした例を示したが、これに限ること
なく、各レンズ素子520の断面形状の縦横比が、1/
2<lx2 /ly2 ≦3/2となる長方形状としても、本発
明の効果を十分に達成できることは言うまでもない。ま
た、以上の実施例においては、フライアイレンズ50を
照明光学系中に1つ配置した例を説明したが、フライア
イレンズ50を照明光学系中に直列的に複数配置しても
良い。例えば、本発明の図1に示すバンドパスフィルタ
ー4とフライアイレンズ50との光路間に、特開昭58
−147708号公報の第2図に示されている如く、レ
ンズ断面が正方形または六角形等の従来のフライアイレ
ンズ4(第1オプティカルインテグレータ)及びリレー
レンズ系(5,10)を配置して、本発明の図1に示す
フライアイレンズ50を第2オプティカルインテグレー
タとしても良く、さらには、特開昭58−147708
号公報の第2図に示されているオプティカルインテグレ
ータ(4,11)を本発明の図1に示すフライアイレン
ズ50に置き換えても良い。これにより、この2つのオ
プティカルインテグレータによる構成によって、第2番
目のオプティカルインテグレータには第1番目のオプテ
ィカルインテグレータにより均一な光束が入射し、第2
番目のオプティカルインテグレータによってより均一な
光束が被照明物体を照明することとなる。しかも、本発
明の図1に示す如く、1つのオプティカルインテグレー
タ50に対して不均一な照度分布を持つ光束が入射した
場合には、開口絞りASにより規定される照明系の実効
的な開口数が変化するという恐れがあるが、2つのオプ
ティカルインテグレータを含む構成とすれば、第1番目
のオプティカルインテグレータに不均一な照度分布を持
つ光束が入射したとしても、第2番目のオプティカルイ
ンテグレータには第1番目のオプティカルインテグレー
タの作用により均一な光束が入射するため、照明系の実
効的な開口数が変化するという問題を解消することがで
きる。
50の具体的な構成の別の例について図5に基づいて説
明する。図5は、入射側の第1レンズ群51の第1レン
ズ素子510の縦横比を1:9とした場合にフライアイ
レンズ50を光源側から見た時の様子を示す平面図であ
り、図5において、入射側の第1レンズ群51を構成す
る各第1レンズ要素510を実線で示し、射出側の第2
レンズ群52を構成する第2レンズ要素520を点線で
示している。
1レンズ素子510が列状に配置された第1レンズ素子
群51(k) と、この第1レンズ素子群51(k) に対して
隣接した位置に配置されかつX方向に沿って複数の第1
レンズ素子510が列状に配置された第1レンズ素子群
(52(k-1) ,52(k+1) )とのX方向に沿ったずれ量
Δlx1 は3ly1 である。
子520では、X方向のレンズ断面の長さlx2 は3l
y1 、Y方向のレンズ断面の長さly2 は3ly1 であるた
め、各第2レンズ素子520のレンズ断面形状は正方形
で構成されている。このとき、Y方向に沿って複数配列
された第2レンズ素子520からなる第2レンズ素子群
52(k) と、この第2レンズ素子群52(k) に対して隣
接した位置に配置された第2レンズ素子群(52(k-1)
,52(k+1) )とのY方向に沿ったずれ量Δlx1 は3l
y1 (=ly2/3)である。
おいても、フライアイレンズ50中の入射側第1レンズ
群51のレンズ素子510が1:9の縦横比を持つ長方
形状であるにもかかわらず、フライアイレンズ50中の
射出側第2レンズ群52の各レンズ素子520のレンズ
断面形状は正方形とすることができるため、射出側第2
レンズ群52の各レンズ素子520では光量が損失され
ることなく、極めて高い照明効率のもとで、フライアイ
レンズ50によってある大きさを持つ複数の2次光源を
形成することができる。
50は、図2に示した如く、入射側の第1レンズ群51
と射出側の第2レンズ群52とを分離して構成としてい
るため、入射側の第1レンズ群51と射出側の第2レン
ズ群52との内の少なくとも一方を光軸Axの方向に沿
って移動、光軸Axに垂直な面内で移動、あるいは光軸
Axの回りに回転させることにより、入射側の第1レン
ズ群51の複数のレンズ要素510の各光軸と射出側の
第2レンズ群52の複数のレンズ要素520の光軸とを
厳密に調整することが可能となる。さらには、入射側の
第1レンズ群51と射出側の第2レンズ群52との内の
少なくとも一方を光軸Axの方向に沿って移動、光軸A
xに垂直な面内で移動、あるいは光軸Axの回りに回転
させることにより、被照射面(レチクルR、ウエハW)
での照度調節、または被照射面(レチクルR、ウエハ
W)でのテレセントリック性の調節が可能となる。
レンズ50を構成する第1及び第2レンズ群の各レンズ
要素は、平凸レンズに限ることなく、少なくとも1面に
屈折力を持つレンズで構成しても良く、さらには、両面
に屈折力を持つレンズで構成することも可能である。以
上においては、オプティカルインテグレータとしてのフ
ライアイレンズ50を入射側の第1レンズ群51と射出
側の第2レンズ群52とを分離して構成した例について
説明したが、これに限ることなく、例えば、図6及び図
7に示す如く一体的に構成しても良い。
ズ群51と射出側の第2レンズ群52との間に所定の厚
さをd53を有する硝子基板53を介在させて一体的に構
成したフライアイレンズ50の様子を示している。この
フライアイレンズ50は硝子基板53上の光源側の各レ
ンズ要素とこれに対応する射出側の各レンズ要素との各
光軸を厳密に一致させながら所定の形状をモールド法で
形成されている。
3の厚さd53は、フライアイレンズ50の焦点距離(第
1レンズ群51と第2レンズ群との合成焦点距離)をf
e とし、硝子基板53の屈折率をn53とするとき、以下
の関係を満足するように構成されている。
1と射出側の第2レンズ群52との間に所定の厚さをd
53を有する硝子基板53を介在させてこれらを接着剤等
で接合した例を示している。以上の実施例では、被照射
面上に長方形状の照明領域IAを形成する例を述べた
が、次に、図8を参照しながら、被照射面上に円弧形状
の照明領域IAを形成する実施例について説明する。図
8に示した走査型投影露光装置は、特願平4−3167
17及び特願平5−279939において提案した装置
である。
真上から見た時の様子を示す図であり、(b)は(a)
の装置を横から見た時の断面構成を示す図である。図8
に示す如く、被照射面としてのレチクルRの上方にはレ
チクルRを均一な円弧照明する照明光学系装置が設けら
れており、図5に示す如く、レチクルRの下方にはレチ
クルRのパターンをウエハW上に転写する投影光学系P
Lが設けられている。
光束が供給さる。図8には光源部10の構成を詳しく示
していないが、この光源部10は、図1にて示した如
く、水銀ランプ1とこの水銀ランプ1からの光束を集光
する楕円鏡2とこの楕円鏡2からの発散光束を平行光束
に変換するコリメータ光学系としてのコリメータレンズ
3とから構成されている。光源部10からの平行光束
は、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレ
ンズ50に入射する。このフライアイレンズ50は図2
において示した構成を有しており、このフライアイレン
ズ50の詳細な説明は省略する。
側の第1レンズ群51を構成する各レンズ素子510の
断面形状は、レンズ要素510の断面の長手方向(X方
向)の長さをlx1 、第1レンズ要素510の断面の短手
方向(Y方向)の長さをly1、後述するトーリック型反
射鏡40によって形成される円弧状の照明領域(レチク
ルR上での円弧状のイメージフィールド)IAの円弧長
をLrx とし、円弧状の照明領域(レチクルR上での円弧
状のイメージフィールド)IAの幅をLry とするとき、
以下の関係を満足するように構成されている。
と円弧長との比が1:16であれば、フライアイレンズ
50の入射側の第1レンズ群51を構成する各レンズ素
子510の断面形状の縦横比は1:16となり、フライ
アイレンズ50の射出側の第2レンズ群52を構成する
各レンズ素子520の断面形状の縦横比は1:1の正方
形となる。
束は、このフライアイレンズ50の射出側の位置A1 に
は、フライアイレンズ50のレンズ作用により、複数の
光源像Ia が形成され、ここには、実質的に面光源とし
ての2次光源が形成される。この2次光源が形成される
位置A1 もしくはその近傍には、円形状の開口部を有す
る開口絞りASが設けられており、これにより、オプテ
ィカルインテグレータ2により形成される2次光源は円
形状にされる。
源の各光源像からは各々光束が射出し、2次光源全体と
して見れば、図8(a)に示す如く、各射出角を持った
平行光束が射出して再結像光学系300に入射する。再
結像光学系300は、フライアイレンズ50により形成
された複数の光源像を再形成する機能を有し、この再結
像光学系300の入射瞳がフライアイレンズ50により
形成される光源像位置A1 と一致するように配置されて
いる。
第1光学系30Aと正の屈折力の第2光学系30Bとで
構成されており、第1光学系30Aは、両凸形状の正レ
ンズ31A,両凹形状の負レンズ32A及び両凸形状の
正レンズ33Aの3枚よりなるfsin θレンズで構成さ
れ、第2光学系30Bは、両凸形状の正レンズ31B,
両凹形状の負レンズ32B,両凸形状の正レンズ33B
及び光源側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズ3
4Bの4枚よりなるfθレンズで構成されている。
30Aの焦点距離をf1 、2次光源からの入射光束の入
射角をθ1 、第1光学系30Aにより形成される像の像
高をyとするとき、y=f1 sin θ1 の関係を満足し、
一方、第2光学系30Bは、第2光学系30Bの焦点距
離をf2 、第1光学系30Aにより形成される像の像高
yからの光束が第2光学系30Bを射出する射出光束の
射出角θ2 とするとき、y=f2 θ2 の関係を満足す
る。
位置A1 の2次光源から各射出角を持って射出する平行
光束は第1光学系30Aにより集光されて位置B1 には
長方形状の空間像Ib が形成され、この長方形状の空間
像Ib からの光束は第2光学系30Bにより集光されて
平行光束に変換されてコンデンサー光学系としてのトー
リック型反射鏡40へ向かう。これを換言すれば、位置
A1 の2次光源を形成する各点光源からの光束は、例え
ば図8の(b)の点線で示す如く、第1光学系30Aに
より集光されて、位置B1 の空間像Ib を重畳的に照明
するような平行光束に変換された後、その平行光束は、
第2光学系30Bに入射して、第2光学系30B中の負
レンズ32B内部の位置A2 で一旦集光されて、コンデ
ンサー光学系としてのトーリック型反射鏡40へ向か
う。
32B内部の位置A2 には2次光源の実像が形成され、
再結像光学系300の射出瞳位置A20には、再結像光学
系300の射出側を任意の角度から見ても常に円形状と
なる2次光源の虚像が形成される。従って、再結像光学
系300を射出する射出角が零度(ψ=0°)の時の平
行光束の光束径P(0) と再結像光学系3を射出する射出
角がψの時の平行光束の光束径P(ψ) とは等しくな
り、再結像光学系300の射出瞳からは一定の径P0を
持つ平行光束が供給されるように再結像光学系300を
射出する。なお、第1光学系30Aにより形成される空
間像Ib の位置B1 は、第1光学系30Aの後側(被照
明側)の焦点位置と一致すると共に、第2光学系30B
の前側(光源側)の焦点位置と一致している。
0を射出した平行光束は、被照明面としてのレチクルR
上でトーリック型反射鏡40により円弧状に集光され
る。図8の(b)に示す如く、トーリック型反射鏡40
は、放物線PAの頂点Oを原点としてこの原点Oを通る
対称軸Ax0 をZ軸、原点Oを通り対称軸Ax0(Z軸)
と垂直な図8の紙面に沿った方向をY軸、放物線PAを
z=αy2 とするとき、対称軸Ax0(Z軸)において頂
点Oから所定の距離(3(4α) -1)だけ離れた位置Z0
を通り対称軸Ax0(Z軸)と直交する基準軸Ax1 を中
心に回転させた放物トーリック形状の回転体の1部より
なり、トーリック型反射鏡40を上方から見た時には、
図8の(a)に示す如く、放物トーリック形状の回転体
の2つの緯線(40a,40b)間で形成される円弧型
帯状の形状を成している。
基準軸Ax1 と対称軸Ax0 とに対して垂直で原点(頂
点)Oを通る方向をX軸、基準軸Ax1 と対称軸Ax0
との交点Z0 から頂点までの距離(被照明領域の半径)
をRIAとするとき、
る。なお、トーリック型反射鏡40は、基準軸Ax1 が
再結像光学系300の射出瞳位置A20を通るように構成
されており、すなわち、再結像光学系300の射出瞳位
置A20とトーリック型反射鏡40の前側(光源側)の焦
点位置(光源側の焦点距離fはf=(2α) -1)とが一致
するように構成されている。
れる2次光源の虚像からの平行光束は、トーリック型反
射鏡40の被照射面側の焦点位置(被照射面側の焦点距
離fはf=(2α) -1)上に配置されたレチクルR上の位
置B2 において、トーリック型反射鏡40により円弧状
に集光される。これを換言すれば、位置A20の2次光源
の虚像を形成する複数の点光源の虚像からの光束は、ト
ーリック型反射鏡40によりそれぞれ集光されて、レチ
クルR上を円弧状に重畳的に均一照明する。よって、レ
チクルR上にはテレセントリック性が維持された状態で
円弧状の照明領域IAが形成される。
ハWとの間には等倍で両側テレセントリックな投影光学
系PLが設けられており、この投影光学系PLは、基本
構成として凹面鏡L1と凸面鏡L2とを有し、さらにレ
チクルRと凹面鏡L1との間及び凹面鏡L1とウエハW
との間にはそれぞれ光路を折り曲げる反射鏡M51,M 52
を有している。そして、凹面鏡L1と凸面鏡L2との曲
率中心とがほぼ一致しており、この時、凹面鏡L2の曲
率半径は凹面鏡L1の曲率半径の半分となっている。
される光源像位置A1 、再結像光学系300により再形
成される光源像位置A2 、再結像光学系300の射出瞳
位置A20、及び投影光学系PLの入射瞳位置(凸面鏡5
2の位置又はその近傍の位置)は互いに共役となってお
り、しかも各位置での光源像及び瞳の形状は共に円形と
なっている。
ック性が維持されながら円弧状照明領域が形成されてい
るのみならず、ケーラー照明されていることが理解でき
る。なお、フライアイレンズ50からそれぞれの射出角
で射出する平行光束が第1光学系30Aにより形成され
る位置B1 とレチクルR上の物体面位置B2 とは共役と
なっている。
Sに保持され、ウエハWはウエハステージWSに保持さ
れており、不図示の駆動系によりレチクルステージRS
及びウエハステージWSは、露光時において、矢印で示
す方向へ移動し、これによって、レチクルR上のパター
ン全体がウエハW上に露光される。以上のように、本実
施例では、高い照明効率及び一様な開口数のもとで円弧
状にしかも均一にレチクルが照明されるため、レチクル
R上の回路パターンを短い露光時間でしかも高解像力の
もとでウエハW上へ円弧状に転写することができる。
系PLを等倍系とした例を示しているが、言うまでもな
く投影光学系PLを縮小系または拡大系で構成して良
い。ところで、近年においては、例えはオプティカルイ
ンテグレータとしてのフライアイレンズ50により形成
される2次光源の形状を変形させて、レチクルRを傾斜
照明することにより、投影光学系が本来有する解像度並
びに焦点深度よりも大幅に向上させようという傾斜照明
技術が提案されており、大きな注目を集めている。
タの射出側に配置されている開口絞りASにおいて輪帯
状(ドーナツ状)の開口部を設けて輪帯状の2次光源を
形成し、レチクルRを傾斜照明することにより、投影光
学系の解像度並びに焦点深度の改善を図ろうとする輪帯
状照明法が知られている。また、この開口絞りASに2
つあるいは4つの偏心した開口部を設けて2つあるいは
4つの偏心した2次光源を形成し、レチクルRを傾斜照
明することにより、輪帯状照明法よりも大きな解像度並
びに深い焦点深度を得ようとする特殊傾斜照明法も知ら
れており、この技術は例えば特開平4−101148号
公報に開示されている。
の装置をさらに応用し、フライアイレンズ50の射出側
に設けられている円形開口を有する開口絞りASの代わ
りに、図10の(a)に示す如き輪帯状の開口部を有す
る開口絞りASを配置すれば、この開口絞りASにより
形成される輪帯状の光源からの光束は、レチクルR上を
一様な開口数のもとで円弧状に均一に傾斜照明できるた
め、より微細なレチクルパターンを深い焦点深度のもと
でウエハW上に忠実に転写することができる。
ライアイレンズ50の射出側に設けられている円形開口
を有する開口絞りASの代わりに、図10の(b)に示
す如き偏心した4つの開口部を有する開口絞りASを配
置すれば、この開口絞りASにより形成される4つの偏
心光源からの光束は、レチクルR上を一様な開口数のも
とで円弧状に均一に傾斜照明でき、より一層微細なレチ
クルパターンを深い焦点深度のもとでウエハW上に忠実
に転写することができるため極めて有効である。なお、
図10に示した開口絞りを用いる場合には、図1及び図
8に示した投影光学系PLは縮小系で構成されるとが望
ましい。
ールドが幅の狭い円弧、あるいは長方形であることに起
因する光量低下を伴うこと無く、高い効率のもとでの均
一な照明が可能となる。そして、本発明を投影露光装置
に応用すれば、この種の露光装置に必要とされる高いス
ループットは、水銀ランプ等の不必要な大電力化に依ら
ずに達成できる。
露光装置に本発明を適用した場合の一つの実施例を概略
式な構成を示した図である。
示す斜示図である。
である。
中の第1レンズ要素の縦横比を1:4とした時に光源側
からフライアイレンズ50を見た時の様子を示す平面図
である。
中の第1レンズ要素の縦横比を1:9とした時に光源側
からフライアイレンズ50を見た時の様子を示す平面図
である。
側の第2レンズ群52との間に硝子基板53を介在させ
て一体的に構成したフライアイレンズ50の様子を示し
ている。
示すための図である。
る走査型投影露光装置の例を示すための図である。
る。
様子を示す平面図であり、(b)は開口絞りに偏心した
4つの開口部を設けた様子を示す平面図である。
説明するための図である。
な配置手法を説明するための図である。
図である。
に被照射面上に配置すべき視野絞りの構成を示すための
図である。
IAを形成するためのフライアイレンズ5の断面形状を
示す図である。
って照明効率が悪化する様子を示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】光束を供給する光源系と、該光源系からの
光束に基づいて複数の光源像を形成するオプティカルイ
ンテグレータと、該オプティカルインテグレータからの
複数の光束をそれぞれ集光して被照明面を長方形状また
は円弧状に重畳的に照明するコンデンサー光学系とを有
し、 前記オプティカルインテグレータは、光源側から順に、
長方形状のレンズ断面を有する複数の第1レンズ素子が
第1方向に沿って列状に配列された第1レンズ素子群を
該第1方向と直交する第2方向に沿って複数配列して構
成される第1レンズ群と、所定形状のレンズ断面を有す
る複数の第2レンズ素子が前記第2方向に沿って列状に
配列された第2レンズ素子群を前記第1方向に沿って複
数配列して構成される第2レンズ群とを有し、 前記第2レンズ群を構成する各第2レンズ素子は、前記
第1レンズ群を構成する各第1レンズ素子に対して各々
一対一に対応して配置され、 前記第1レンズ素子のレンズ断面の前記第1方向での長
さをlx1とし、前記第1レンズ素子のレンズ断面の前記
第2方向での長さをly1、自然数をm、前記第2方向に
沿って第k番目に配列された第1レンズ素子群と,該第
k番目に配列された第1レンズ素子群に対して隣接する
位置に設けられた第k+1番目または第k−1番目に配
列された第1レンズ素子群と,の第1方向に沿ったずれ
量をΔl x1、前記第2レンズ素子のレンズ断面の前記第
1方向での長さをlx2とし、前記第2レンズ素子のレン
ズ断面の前記第2方向での長さをly2とするとき、以下
の条件を満足することを特徴とする照明光学装置。 lx1/ly1=a,a>2 Δlx1=aly1/m,m≧2 lx2/ly2=a/m2 (4a+1)0.5 /2−0.5≦m≦(4a+1)0.5
/2+0.5
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