JPH08308287A - モータ駆動回路 - Google Patents
モータ駆動回路Info
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- JPH08308287A JPH08308287A JP7113069A JP11306995A JPH08308287A JP H08308287 A JPH08308287 A JP H08308287A JP 7113069 A JP7113069 A JP 7113069A JP 11306995 A JP11306995 A JP 11306995A JP H08308287 A JPH08308287 A JP H08308287A
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Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 モータのトルクの脈動が少ないモータ駆動回
路の提供。 【構成】 3相モータ5のトルクを脈動させない非正弦
波の波形データを格納する波形データ格納部8と、波形
データ格納部8から読出した波形データに基づいて3相
波形信号に変換する相波形変換部9とを備えて、相波形
変換部9が出力する3相波形信号に基づいて3相モータ
5の電流波形を補正し、補正した電流波形による3相電
流で3相モータ5を駆動する構成にする。
路の提供。 【構成】 3相モータ5のトルクを脈動させない非正弦
波の波形データを格納する波形データ格納部8と、波形
データ格納部8から読出した波形データに基づいて3相
波形信号に変換する相波形変換部9とを備えて、相波形
変換部9が出力する3相波形信号に基づいて3相モータ
5の電流波形を補正し、補正した電流波形による3相電
流で3相モータ5を駆動する構成にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はモータ駆動回路に関する
ものである。
ものである。
【0002】
【従来の技術】3相ブラシレスモータは、3相交流電流
により駆動される。図6は総合電子出版社が昭和62年3
月20日に発行した「ブラシレスサーボモータの基礎と応
用」の第22頁第2・6図に示されているブラシレスサー
ボモータシステムブロック図である。このブラシレスサ
ーボモータシステムでは、交流電源Aの交流電圧を整流
ブリッジBにより整流した直流電圧をトランジスタブリ
ッジCへ入力して3相交流電圧を発生させ、その3相交
流電圧を3相ブラシレスモータSMへ供給して3相ブラシ
レスモータSMを駆動する。
により駆動される。図6は総合電子出版社が昭和62年3
月20日に発行した「ブラシレスサーボモータの基礎と応
用」の第22頁第2・6図に示されているブラシレスサー
ボモータシステムブロック図である。このブラシレスサ
ーボモータシステムでは、交流電源Aの交流電圧を整流
ブリッジBにより整流した直流電圧をトランジスタブリ
ッジCへ入力して3相交流電圧を発生させ、その3相交
流電圧を3相ブラシレスモータSMへ供給して3相ブラシ
レスモータSMを駆動する。
【0003】3相ブラシレスモータSMを駆動すると、ロ
ータリエンコーダREから、3相ブラシレスモータSMの所
定回転角度ごとにパルスを出力し、このパルスを速度検
出回路D及びロータ位置検出回路Eへ入力する。そうす
ると速度検出回路Dは入力されたパルスにより3相ブラ
シレスモータSMの回転速度に応じた速度フィードバック
信号SFを出力し、この速度フィードバック信号SFと、回
転速度を指令する基準速度信号SSとの差分に応じた直流
電圧を、これを正弦波に変換するDC−SIN 変換回路Fへ
入力する。またロータ位置検出回路Eは、入力されたパ
ルスにより3相ブラシレスモータSMのロータ位置を検出
した検出信号を正弦波発生回路Gへ入力する。
ータリエンコーダREから、3相ブラシレスモータSMの所
定回転角度ごとにパルスを出力し、このパルスを速度検
出回路D及びロータ位置検出回路Eへ入力する。そうす
ると速度検出回路Dは入力されたパルスにより3相ブラ
シレスモータSMの回転速度に応じた速度フィードバック
信号SFを出力し、この速度フィードバック信号SFと、回
転速度を指令する基準速度信号SSとの差分に応じた直流
電圧を、これを正弦波に変換するDC−SIN 変換回路Fへ
入力する。またロータ位置検出回路Eは、入力されたパ
ルスにより3相ブラシレスモータSMのロータ位置を検出
した検出信号を正弦波発生回路Gへ入力する。
【0004】そうすると正弦波発生回路Gは、検出した
ロータ位置に対応する位相の正弦波を発生し、この正弦
波をDC−SIN 変換回路Fへ入力する。DC−SIN 変換回路
Fは、それに入力されている直流電圧に応じて移相させ
た正弦波に変換する。変換した正弦波と、3相ブラシレ
スモータSMの電流を検出した電流フィードバック信号IF
との差分により正弦波の3相交流波形を作成する。作成
した3相交流波形を三角波発生回路Hが出力する所定周
波数の三角波を入力しているコンパレータIU、IV 、
IW へ入力して大小比較すると、コンパレータIU 、I
V 、IW から三角波によって変調されたパルス幅のPWM
信号が出力される。このPWM 信号によりトランジスタブ
リッジHのトランジスタをオン, オフ制御させると、3
相ブラシレスモータSMには基準速度信号SSと、速度フィ
ードバック信号SFとの差分に応じた3相交流電流が供給
されて3相ブラシレスモータSMは基準速度信号SSに基づ
く回転速度で駆動する。
ロータ位置に対応する位相の正弦波を発生し、この正弦
波をDC−SIN 変換回路Fへ入力する。DC−SIN 変換回路
Fは、それに入力されている直流電圧に応じて移相させ
た正弦波に変換する。変換した正弦波と、3相ブラシレ
スモータSMの電流を検出した電流フィードバック信号IF
との差分により正弦波の3相交流波形を作成する。作成
した3相交流波形を三角波発生回路Hが出力する所定周
波数の三角波を入力しているコンパレータIU、IV 、
IW へ入力して大小比較すると、コンパレータIU 、I
V 、IW から三角波によって変調されたパルス幅のPWM
信号が出力される。このPWM 信号によりトランジスタブ
リッジHのトランジスタをオン, オフ制御させると、3
相ブラシレスモータSMには基準速度信号SSと、速度フィ
ードバック信号SFとの差分に応じた3相交流電流が供給
されて3相ブラシレスモータSMは基準速度信号SSに基づ
く回転速度で駆動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、モータのト
ルクはモータの磁界とモータ電流との積で定まる。図7
に縦軸のトルク振幅と、横軸のモータ電流位相角との関
係を示すように、正弦波の3相モータ電流によりモータ
を駆動すると、U, V, W各相毎のモータ電流により発
生するモータのトルクは、位相が互いに 120°ずれてい
るトルク波形WU、WV 、WW のように正弦波状に変化
する。
ルクはモータの磁界とモータ電流との積で定まる。図7
に縦軸のトルク振幅と、横軸のモータ電流位相角との関
係を示すように、正弦波の3相モータ電流によりモータ
を駆動すると、U, V, W各相毎のモータ電流により発
生するモータのトルクは、位相が互いに 120°ずれてい
るトルク波形WU、WV 、WW のように正弦波状に変化
する。
【0006】そして、モータから連続的に得られるトル
クは、これらのトルク波形WU 、W V 、WW のトルクが
合成された合成トルク波形WTRのような変化をする。し
たがって、モータのトルクは、合成トルク波形WTRのよ
うに脈動して、トルクの脈動(リップル)が大きく円滑
なトルクが得られないという問題がある。本発明は斯か
る問題に鑑み、モータのトルクの脈動が少なく円滑なト
ルクが得られるモータ駆動回路を提供することを目的と
する。
クは、これらのトルク波形WU 、W V 、WW のトルクが
合成された合成トルク波形WTRのような変化をする。し
たがって、モータのトルクは、合成トルク波形WTRのよ
うに脈動して、トルクの脈動(リップル)が大きく円滑
なトルクが得られないという問題がある。本発明は斯か
る問題に鑑み、モータのトルクの脈動が少なく円滑なト
ルクが得られるモータ駆動回路を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明に係るモータ駆
動回路は、モータに交流電流を供給して駆動するモータ
駆動回路において、非正弦波の波形データを格納してあ
るデータ格納部と、該データ格納部から読出した波形デ
ータに基づいて、位相が異なる複数の相の交流電流の波
形信号に変換して出力する相波形変換部とを備え、該相
波形変換部の出力信号に基づいてモータを駆動すべく構
成してあることを特徴とする。
動回路は、モータに交流電流を供給して駆動するモータ
駆動回路において、非正弦波の波形データを格納してあ
るデータ格納部と、該データ格納部から読出した波形デ
ータに基づいて、位相が異なる複数の相の交流電流の波
形信号に変換して出力する相波形変換部とを備え、該相
波形変換部の出力信号に基づいてモータを駆動すべく構
成してあることを特徴とする。
【0008】第2発明に係るモータ駆動回路は、前記デ
ータ格納部に、データの書換えが可能なメモリを用いて
いることを特徴とする。
ータ格納部に、データの書換えが可能なメモリを用いて
いることを特徴とする。
【0009】第3発明に係るモータ駆動回路は、モータ
に交流電流を供給して駆動するモータ駆動回路におい
て、前記モータのトルクを脈動させない波形信号の値を
求める算式を格納してある算式記憶部と、前記モータの
回転速度に基づく数値を前記算式の関数に代入すべく出
力する数値出力部と、前記算式を演算して求めた波形信
号の値に基づいて位相が異なる複数の相の交流電流の波
形信号に変換する相波形変換部とを備え、該相波形変換
部の出力信号に基づいてモータを駆動すべく構成してあ
ることを特徴とする。
に交流電流を供給して駆動するモータ駆動回路におい
て、前記モータのトルクを脈動させない波形信号の値を
求める算式を格納してある算式記憶部と、前記モータの
回転速度に基づく数値を前記算式の関数に代入すべく出
力する数値出力部と、前記算式を演算して求めた波形信
号の値に基づいて位相が異なる複数の相の交流電流の波
形信号に変換する相波形変換部とを備え、該相波形変換
部の出力信号に基づいてモータを駆動すべく構成してあ
ることを特徴とする。
【0010】
【作用】第1発明では、駆動すべきモータの特性に合わ
せてモータのトルクに脈動を生じさせない非正弦波であ
る例えば図2に示す台形状の波形データをデータ格納部
に格納しておく。モータの回転に合わせて波形データ格
納部から読出した波形データを用いて、位相が異なる複
数の相の交流波形に変換し、変換した交流波形に基づい
た交流電流をモータへ供給すると、モータのトルクは図
4に示すように夫々の相の電流により発生した最大トル
クの時間が長くなり、1つの相の最大トルクが低下し始
めてから他の相の電流により発生するトルクが最大にな
るまでの時間が短くなり、発生したトルクの脈動が少な
くなる。これにより、モータのトルクを円滑にできる。
せてモータのトルクに脈動を生じさせない非正弦波であ
る例えば図2に示す台形状の波形データをデータ格納部
に格納しておく。モータの回転に合わせて波形データ格
納部から読出した波形データを用いて、位相が異なる複
数の相の交流波形に変換し、変換した交流波形に基づい
た交流電流をモータへ供給すると、モータのトルクは図
4に示すように夫々の相の電流により発生した最大トル
クの時間が長くなり、1つの相の最大トルクが低下し始
めてから他の相の電流により発生するトルクが最大にな
るまでの時間が短くなり、発生したトルクの脈動が少な
くなる。これにより、モータのトルクを円滑にできる。
【0011】第2発明ではデータの書換えが可能なメモ
リを用いてメモリの波形データを書換える。書換えた波
形データに基づく電流波形の交流電流をモータへ供給す
る。これにより、モータのトルクが脈動しない電流波形
の交流電流をモータへ供給できて、モータのトルクを円
滑にできる。
リを用いてメモリの波形データを書換える。書換えた波
形データに基づく電流波形の交流電流をモータへ供給す
る。これにより、モータのトルクが脈動しない電流波形
の交流電流をモータへ供給できて、モータのトルクを円
滑にできる。
【0012】第3発明では、算式記憶部にモータのトル
クを脈動させない波形信号の算式を格納しておく。モー
タの回転速度に基づく数値を算式の関数に代入すると、
信号波形の値が時系列で得られる。得られた信号波形の
値に基づいて位相が異なる複数の相の交流波形に変換
し、変換した交流波形に基づいた交流電流をモータへ供
給すると、モータのトルクは夫々の相の電流により発生
した最大トルクの時間が長くなり、1つの相の最大トル
クが低下し始めてから、他の相の電流により発生するト
ルクが最大になるまでの時間が短くなり、発生したトル
クの脈動が少なくなる。これにより、モータのトルクを
円滑にできる。
クを脈動させない波形信号の算式を格納しておく。モー
タの回転速度に基づく数値を算式の関数に代入すると、
信号波形の値が時系列で得られる。得られた信号波形の
値に基づいて位相が異なる複数の相の交流波形に変換
し、変換した交流波形に基づいた交流電流をモータへ供
給すると、モータのトルクは夫々の相の電流により発生
した最大トルクの時間が長くなり、1つの相の最大トル
クが低下し始めてから、他の相の電流により発生するト
ルクが最大になるまでの時間が短くなり、発生したトル
クの脈動が少なくなる。これにより、モータのトルクを
円滑にできる。
【0013】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面により詳
述する。図1は本発明に係るモータ駆動回路の構成を示
すブロック図である。コントローラ1は駆動すべき3相
モータ5の回転速度に対応する周期のパルス信号P1 を
出力するようになっており、このパルス信号P1 は偏差
カウンタ2へ入力される。この偏差カウンタ2には、3
相モータ5と連動するロータリエンコーダ6から3相モ
ータ5の所定回転角度ごとに出力されるパルス信号P2
が入力される。パルス信号P2 の1周期のパルスに相当
する3相モータ5の回転角度と、パルス信号P1 の設定
通りに3相モータ5が回転した場合のパルス信号P1 の
1周期に3相モータ5が回転する回転角度とが等しく設
定してある。
述する。図1は本発明に係るモータ駆動回路の構成を示
すブロック図である。コントローラ1は駆動すべき3相
モータ5の回転速度に対応する周期のパルス信号P1 を
出力するようになっており、このパルス信号P1 は偏差
カウンタ2へ入力される。この偏差カウンタ2には、3
相モータ5と連動するロータリエンコーダ6から3相モ
ータ5の所定回転角度ごとに出力されるパルス信号P2
が入力される。パルス信号P2 の1周期のパルスに相当
する3相モータ5の回転角度と、パルス信号P1 の設定
通りに3相モータ5が回転した場合のパルス信号P1 の
1周期に3相モータ5が回転する回転角度とが等しく設
定してある。
【0014】偏差カウンタ2はアップダウンカウンタか
らなり、パルス信号P1 をアップカウントし、パルス信
号P2 をダウンカウントし、パルス信号P1 のカウント
数とパルス信号P2 のカウント数との偏差に応じたアナ
ログ信号に変換した偏差信号を出力するようになってい
る。この偏差信号はU相増幅部3U 、V相増幅部3V、
W相増幅部3W へ入力される。U相増幅部3U 、V相増
幅部3V 、W相増幅部3W には、相波形変換部9から出
力される3相波形信号がゲイン制御信号として与えられ
る。
らなり、パルス信号P1 をアップカウントし、パルス信
号P2 をダウンカウントし、パルス信号P1 のカウント
数とパルス信号P2 のカウント数との偏差に応じたアナ
ログ信号に変換した偏差信号を出力するようになってい
る。この偏差信号はU相増幅部3U 、V相増幅部3V、
W相増幅部3W へ入力される。U相増幅部3U 、V相増
幅部3V 、W相増幅部3W には、相波形変換部9から出
力される3相波形信号がゲイン制御信号として与えられ
る。
【0015】U, V, W相増幅部3U , 3V , 3W 夫々
は図示していない非反転増幅器及び反転増幅器からな
り、偏差カウンタ2から出力される偏差信号は、それら
の非反転増幅器及び反転増幅器へモータ5のトルク制御
信号として入力される。また、これらの非反転増幅器及
び反転増幅器は、相波形変換部9からのアナログ信号で
ある3相波形信号により、そのゲインが制御されるよう
になっている。また3相波形信号の極性が正である場合
は非反転増幅器の出力信号を、負である場合は反転増幅
器の出力信号を図示しない選択スイッチにより選択する
ようにしている。
は図示していない非反転増幅器及び反転増幅器からな
り、偏差カウンタ2から出力される偏差信号は、それら
の非反転増幅器及び反転増幅器へモータ5のトルク制御
信号として入力される。また、これらの非反転増幅器及
び反転増幅器は、相波形変換部9からのアナログ信号で
ある3相波形信号により、そのゲインが制御されるよう
になっている。また3相波形信号の極性が正である場合
は非反転増幅器の出力信号を、負である場合は反転増幅
器の出力信号を図示しない選択スイッチにより選択する
ようにしている。
【0016】U相増幅部3U 、V相増幅部3V 、W相増
幅部3W の出力信号は、その出力信号に基づいて3相モ
ータ5へ供給する交流電流を発生するU相電流発生部4
U 、V相電流発生部4V 、W相電流発生部4W へ各別に
入力される。U相電流発生部4U 、V相電流発生部
4V 、W相電流発生部4W が出力する交流電流は3相モ
ータ5へ供給される。
幅部3W の出力信号は、その出力信号に基づいて3相モ
ータ5へ供給する交流電流を発生するU相電流発生部4
U 、V相電流発生部4V 、W相電流発生部4W へ各別に
入力される。U相電流発生部4U 、V相電流発生部
4V 、W相電流発生部4W が出力する交流電流は3相モ
ータ5へ供給される。
【0017】3相モータ5が所定回転角度回転するごと
に前記ロータリエンコーダ6が出力するパルス信号P2
は、波形データ格納部8のデータを読出すためのアドレ
ス信号を発生させるポジションカウンタ7へ入力され
る。ポジションカウンタ7がパルスをカウントして出力
するアドレス信号はPROMからなる波形データ格納部8へ
読出しアドレスとして入力される。
に前記ロータリエンコーダ6が出力するパルス信号P2
は、波形データ格納部8のデータを読出すためのアドレ
ス信号を発生させるポジションカウンタ7へ入力され
る。ポジションカウンタ7がパルスをカウントして出力
するアドレス信号はPROMからなる波形データ格納部8へ
読出しアドレスとして入力される。
【0018】波形データ格納部8には図2に示すように
0〜255 の番地に、台形状波形の1周期分の波形データ
が番地に対応づけて格納されている。波形データ格納部
8から読出した波形データは相波形変換部9へ入力され
る。相波形変換部9は、それに入力された時系列の波形
データにより 120°の位相差があるアナログの3相波形
信号に変換するようになっている。相波形変換部9から
出力される3相波形信号はU相増幅部3U 、V相増幅部
3V 、W相増幅部3W へ入力される。なお、波形データ
格納部8には格納すべき波形データを外部から書込みで
きるように外部入力端子8aが設けられている。
0〜255 の番地に、台形状波形の1周期分の波形データ
が番地に対応づけて格納されている。波形データ格納部
8から読出した波形データは相波形変換部9へ入力され
る。相波形変換部9は、それに入力された時系列の波形
データにより 120°の位相差があるアナログの3相波形
信号に変換するようになっている。相波形変換部9から
出力される3相波形信号はU相増幅部3U 、V相増幅部
3V 、W相増幅部3W へ入力される。なお、波形データ
格納部8には格納すべき波形データを外部から書込みで
きるように外部入力端子8aが設けられている。
【0019】次にこのモータ駆動回路の動作を、読出し
た波形データにより3相波形信号に変換する変換内容を
示す図3のフローチャートとともに説明する。3相モー
タ5の駆動に先立ち波形データ格納部8には3相モータ
5のトルクを脈動させることがない例えば図2に示す非
正弦波の波形データを波形データ格納部8の番地に対応
づけて格納しておく。3相モータ5と連動するロータリ
エンコーダ6は、3相モータ5が所定回転角度回転する
ごとにパルス信号P2 を出力し、このパルス信号P2 は
偏差カウンタ2及びポジションカウンタ7へ入力され
る。
た波形データにより3相波形信号に変換する変換内容を
示す図3のフローチャートとともに説明する。3相モー
タ5の駆動に先立ち波形データ格納部8には3相モータ
5のトルクを脈動させることがない例えば図2に示す非
正弦波の波形データを波形データ格納部8の番地に対応
づけて格納しておく。3相モータ5と連動するロータリ
エンコーダ6は、3相モータ5が所定回転角度回転する
ごとにパルス信号P2 を出力し、このパルス信号P2 は
偏差カウンタ2及びポジションカウンタ7へ入力され
る。
【0020】一方、コントローラ1から3相モータ5の
回転角度に対応する周期のパルス信号P1 が偏差カウン
タ2へ入力されると、偏差カウンタ2はパルス信号P1
をアップカウントし、パルス信号P2 をダウンカウント
して、偏差カウンタ2から両カウント値の偏差に応じた
アナログ信号の偏差信号を出力し、U, V, W相増幅部
3U , 3V , 3W へ入力する。このように偏差カウンタ
2から出力される偏差信号は、同時間内でのパルス信号
P1 に対応する3相モータ5の回転角度と、ロータリエ
ンコーダ6が検出した3相モータ5の回転角度との差に
対応し、同時間内でのパルス信号P1 のパルス数がパル
ス信号P2 のパルス数より大 (小) である場合は偏差信
号の極性が正 (負) となる。
回転角度に対応する周期のパルス信号P1 が偏差カウン
タ2へ入力されると、偏差カウンタ2はパルス信号P1
をアップカウントし、パルス信号P2 をダウンカウント
して、偏差カウンタ2から両カウント値の偏差に応じた
アナログ信号の偏差信号を出力し、U, V, W相増幅部
3U , 3V , 3W へ入力する。このように偏差カウンタ
2から出力される偏差信号は、同時間内でのパルス信号
P1 に対応する3相モータ5の回転角度と、ロータリエ
ンコーダ6が検出した3相モータ5の回転角度との差に
対応し、同時間内でのパルス信号P1 のパルス数がパル
ス信号P2 のパルス数より大 (小) である場合は偏差信
号の極性が正 (負) となる。
【0021】ポジションカウンタ7はパルス信号P2 を
カウントして、3相モータ5の回転角度に対応した波形
データを、波形データ格納部2から読出すアドレス信号
を出力する。例えば図2の0番地に対応するU相スター
トアドレス信号AS を決定し(S1)、続いて、順次出力さ
れるアドレス信号により波形データ格納部8から波形デ
ータを読出し(S2)、読出した波形データは相波形変換部
9へ転送される(S3)。続いてポジションカウンタ7はA
V =AU + (AE −AS ) /3 (但し、AU :U相アド
レス信号、AV :V相アドレス信号、AS :U相のスタ
ートアドレス信号、AE :U相のエンドアドレス信号)
によるV相アドレス信号AV を出力し(S4)、このアドレ
ス信号AV により波形データ格納部8から波形データを
読出し(S5)、読出した波形データは相波形変換部9へ転
送される(S6)。このV相アドレス信号AV はU相アドレ
ス信号AU に (AE −AS ) /3をオフセットしてお
り、図2に示す85番地から順次波形データを読出すこと
になる。
カウントして、3相モータ5の回転角度に対応した波形
データを、波形データ格納部2から読出すアドレス信号
を出力する。例えば図2の0番地に対応するU相スター
トアドレス信号AS を決定し(S1)、続いて、順次出力さ
れるアドレス信号により波形データ格納部8から波形デ
ータを読出し(S2)、読出した波形データは相波形変換部
9へ転送される(S3)。続いてポジションカウンタ7はA
V =AU + (AE −AS ) /3 (但し、AU :U相アド
レス信号、AV :V相アドレス信号、AS :U相のスタ
ートアドレス信号、AE :U相のエンドアドレス信号)
によるV相アドレス信号AV を出力し(S4)、このアドレ
ス信号AV により波形データ格納部8から波形データを
読出し(S5)、読出した波形データは相波形変換部9へ転
送される(S6)。このV相アドレス信号AV はU相アドレ
ス信号AU に (AE −AS ) /3をオフセットしてお
り、図2に示す85番地から順次波形データを読出すこと
になる。
【0022】続いてAW =AU +2× (AE −AS ) /
3(但し、AW :W相アドレス信号)によりW相アドレ
ス信号AW を出力し(S7)、このアドレス信号AW により
波形データ格納部8から波形データを読出し(S8)、読出
した波形データは相波形変換部9へ転送される(S9)。こ
のW相アドレス信号AW はU相アドレス信号AU に2×
(AE −AS ) /3がオフセットされているため図2に
示す 170番地から順次波形データを読出すことになる。
そして、3相モータ5が回転している場合は、前述した
波形データが時系列で読出される。
3(但し、AW :W相アドレス信号)によりW相アドレ
ス信号AW を出力し(S7)、このアドレス信号AW により
波形データ格納部8から波形データを読出し(S8)、読出
した波形データは相波形変換部9へ転送される(S9)。こ
のW相アドレス信号AW はU相アドレス信号AU に2×
(AE −AS ) /3がオフセットされているため図2に
示す 170番地から順次波形データを読出すことになる。
そして、3相モータ5が回転している場合は、前述した
波形データが時系列で読出される。
【0023】これにより相波形変換部9は、U相アドレ
ス信号AU で読出した時系列の波形データによりU相波
形信号に変換し、V相アドレス信号AV で読出した時系
列の波形データによりV相波形信号に変換し、W相アド
レス信号AW で読出した時系列の波形データによりW相
波形信号に変換する。そして相波形変換部9から位相が
夫々 120°ずれたアナログの3相波形信号を出力する。
この3相波形信号がU, V, W相増幅部3U , 3V , 3
W を構成している図示しない非反転増幅器及び反転増幅
器へゲイン制御信号として入力されて、非反転増幅器及
び反転増幅器のゲインが制御される。
ス信号AU で読出した時系列の波形データによりU相波
形信号に変換し、V相アドレス信号AV で読出した時系
列の波形データによりV相波形信号に変換し、W相アド
レス信号AW で読出した時系列の波形データによりW相
波形信号に変換する。そして相波形変換部9から位相が
夫々 120°ずれたアナログの3相波形信号を出力する。
この3相波形信号がU, V, W相増幅部3U , 3V , 3
W を構成している図示しない非反転増幅器及び反転増幅
器へゲイン制御信号として入力されて、非反転増幅器及
び反転増幅器のゲインが制御される。
【0024】ここで、パルス信号P1 のカウント値とパ
ルス信号P2 のカウント値とが等しい場合は偏差信号は
零となり、U, V, W相増幅部3U , 3V , 3W におけ
る非反転増幅器及び反転増幅器の入力が零となり、出力
信号は零となる。一方、カウント値に差があって偏差信
号が零でない場合は、U, V, W相増幅部3U , 3V,
3W から出力信号が得られる。即ち、そのU, V, W相
増幅部3U , 3V , 3 W における非反転増幅器及び反転
増幅器に偏差信号が入力されてそれが3相波形信号に応
じたゲインで増幅されて非反転増幅器及び反転増幅器か
ら制御したゲインに応じた偏差信号たる出力信号が得ら
れる。
ルス信号P2 のカウント値とが等しい場合は偏差信号は
零となり、U, V, W相増幅部3U , 3V , 3W におけ
る非反転増幅器及び反転増幅器の入力が零となり、出力
信号は零となる。一方、カウント値に差があって偏差信
号が零でない場合は、U, V, W相増幅部3U , 3V,
3W から出力信号が得られる。即ち、そのU, V, W相
増幅部3U , 3V , 3 W における非反転増幅器及び反転
増幅器に偏差信号が入力されてそれが3相波形信号に応
じたゲインで増幅されて非反転増幅器及び反転増幅器か
ら制御したゲインに応じた偏差信号たる出力信号が得ら
れる。
【0025】そして、3相波形信号の極性が正の場合は
非反転増幅器の出力信号を選択し、それにより偏差信号
を3相波形信号の正側の値により補正した偏差信号が得
られ、また3相波形信号の極性が負の場合は反転増幅器
の出力信号を選択し、それにより偏差信号を3相波形信
号の負側の値により補正した偏差信号が得られる。これ
によりU, V, W相増幅部3U , 3V , 3W に偏差信号
が入力された場合には、その偏差信号が波形データ格納
部8から読出した波形データに基づく1周期の3相波形
信号により補正されることになる。そして補正された偏
差信号をU, V, W相増幅部3U , 3V , 3W から出力
する。
非反転増幅器の出力信号を選択し、それにより偏差信号
を3相波形信号の正側の値により補正した偏差信号が得
られ、また3相波形信号の極性が負の場合は反転増幅器
の出力信号を選択し、それにより偏差信号を3相波形信
号の負側の値により補正した偏差信号が得られる。これ
によりU, V, W相増幅部3U , 3V , 3W に偏差信号
が入力された場合には、その偏差信号が波形データ格納
部8から読出した波形データに基づく1周期の3相波形
信号により補正されることになる。そして補正された偏
差信号をU, V, W相増幅部3U , 3V , 3W から出力
する。
【0026】また、偏差信号の極性が負の場合も同様に
補正される。そして指令速度より検出速度が大で偏差信
号の極性が正の場合と、反対に指令速度より検出速度が
小で負の場合とでは偏差信号の相回転方向が変わること
になる。そのため、U, V,W相増幅部3U , 3V , 3
W の出力信号、即ち補正した偏差信号の極性が正の場合
には、3相モータ5の増速に寄与し、反対に負の場合に
は相回転方向が変わることにより、3相交流電流による
電磁力が減少し、減速に寄与する。そしてU,V, W相
増幅部3U , 3V , 3W の出力信号がU, V, W相電流
発生部4U , 4 V , 4W へ入力され、これによりU,
V, W相電流発生部4U , 4V , 4W は、入力された信
号に応じた3相交流電流を発生させて3相モータ5へ供
給し、3相モータ5を駆動する。そして偏差信号の極性
が正の場合は3相モータ5の回転速度が上昇し、負の場
合は低下する。なお、3相モータ5が、これまでの回転
方向と反対方向に回転している場合には、偏差信号の極
性が正の場合は回転速度が下降し、負の場合は上昇す
る。
補正される。そして指令速度より検出速度が大で偏差信
号の極性が正の場合と、反対に指令速度より検出速度が
小で負の場合とでは偏差信号の相回転方向が変わること
になる。そのため、U, V,W相増幅部3U , 3V , 3
W の出力信号、即ち補正した偏差信号の極性が正の場合
には、3相モータ5の増速に寄与し、反対に負の場合に
は相回転方向が変わることにより、3相交流電流による
電磁力が減少し、減速に寄与する。そしてU,V, W相
増幅部3U , 3V , 3W の出力信号がU, V, W相電流
発生部4U , 4 V , 4W へ入力され、これによりU,
V, W相電流発生部4U , 4V , 4W は、入力された信
号に応じた3相交流電流を発生させて3相モータ5へ供
給し、3相モータ5を駆動する。そして偏差信号の極性
が正の場合は3相モータ5の回転速度が上昇し、負の場
合は低下する。なお、3相モータ5が、これまでの回転
方向と反対方向に回転している場合には、偏差信号の極
性が正の場合は回転速度が下降し、負の場合は上昇す
る。
【0027】このようにしてパルス信号P1 のカウント
値と、パルス信号P2 のカウント値とに差が生じている
場合には、3相モータ5の回転角度に対応づけている波
形データにより3相モータ5に供給している3相交流電
流の電流波形が補正されて3相モータ5のトルクが補正
され、トルクの脈動を抑制して3相モータ5を回転させ
ることになる。またパルス信号P1 のカウント値と、パ
ルス信号P2 のカウント値との差に基づいて、3相モー
タ5の回転速度を制御するから3相モータ5の回転速度
を安定させることになる。また波形データ格納部8から
は3相モータ5のトルクに脈動が生じない非正弦波の波
形データが読出されるから、駆動した3相モータ5のト
ルクの脈動が抑制されて円滑なトルクを得ることができ
る。
値と、パルス信号P2 のカウント値とに差が生じている
場合には、3相モータ5の回転角度に対応づけている波
形データにより3相モータ5に供給している3相交流電
流の電流波形が補正されて3相モータ5のトルクが補正
され、トルクの脈動を抑制して3相モータ5を回転させ
ることになる。またパルス信号P1 のカウント値と、パ
ルス信号P2 のカウント値との差に基づいて、3相モー
タ5の回転速度を制御するから3相モータ5の回転速度
を安定させることになる。また波形データ格納部8から
は3相モータ5のトルクに脈動が生じない非正弦波の波
形データが読出されるから、駆動した3相モータ5のト
ルクの脈動が抑制されて円滑なトルクを得ることができ
る。
【0028】このようにして3相モータ5を駆動し、3
相モータ5のトルク振幅と、3相交流電流の位相角との
関係を測定したところ図4に示すような測定結果が得ら
れた。U,V,W各相のモータ電流により得られる3相
モータのトルクは、波形データ格納部8に図2に示す如
き波形データを格納していた場合、トルク波形WU ′,
WV ′,WW ′のように台形状波形のように変化する。
そしてトルク波形WU′,WV ′,WW ′を合成して、
3相モータ5から連続的に得られるトルク波形WTRは図
4から明らかなように極めて振幅が小さいものとなり、
3相モータ5から円滑なトルクが得られることが確認で
きた。なお、外部入力端子8aを設けたから波形データ格
納部8に格納している非正弦波の波形データを外部入力
端子8aを利用して例えばパーソナルコンピュータにより
書換えて、3相モータ5のトルクを常に円滑にすること
もできる。
相モータ5のトルク振幅と、3相交流電流の位相角との
関係を測定したところ図4に示すような測定結果が得ら
れた。U,V,W各相のモータ電流により得られる3相
モータのトルクは、波形データ格納部8に図2に示す如
き波形データを格納していた場合、トルク波形WU ′,
WV ′,WW ′のように台形状波形のように変化する。
そしてトルク波形WU′,WV ′,WW ′を合成して、
3相モータ5から連続的に得られるトルク波形WTRは図
4から明らかなように極めて振幅が小さいものとなり、
3相モータ5から円滑なトルクが得られることが確認で
きた。なお、外部入力端子8aを設けたから波形データ格
納部8に格納している非正弦波の波形データを外部入力
端子8aを利用して例えばパーソナルコンピュータにより
書換えて、3相モータ5のトルクを常に円滑にすること
もできる。
【0029】一方、適宜の波形の非正弦波を得る方法と
して前述した波形データ格納部8の代わりに算式記憶部
を用いることが可能である。そして、この算式記憶部
に、モータのトルクを脈動させない波形信号f (θ) を
求める算式 f (θ) =A1 sin(θ) +A2 sin(3・θ) +A3 sin(5・θ) +… (1) (A1 , A2 , A3 は自然数) を格納しておき、ポジションカウンタ7から出力するア
ドレス信号を、関数θに代入すべく算式記憶部へ与え、
算式を演算すると、アドレス信号で指定した番地に対応
する波形信号f (θ) が得られ、アドレス信号に応じて
時系列に波形信号f (θ) が得られる。したがって、こ
のような算式を用いることによりモータのトルクに脈動
が生じない波形信号が得られて前述したと同様に3相モ
ータ5から円滑なトルクが得られる。
して前述した波形データ格納部8の代わりに算式記憶部
を用いることが可能である。そして、この算式記憶部
に、モータのトルクを脈動させない波形信号f (θ) を
求める算式 f (θ) =A1 sin(θ) +A2 sin(3・θ) +A3 sin(5・θ) +… (1) (A1 , A2 , A3 は自然数) を格納しておき、ポジションカウンタ7から出力するア
ドレス信号を、関数θに代入すべく算式記憶部へ与え、
算式を演算すると、アドレス信号で指定した番地に対応
する波形信号f (θ) が得られ、アドレス信号に応じて
時系列に波形信号f (θ) が得られる。したがって、こ
のような算式を用いることによりモータのトルクに脈動
が生じない波形信号が得られて前述したと同様に3相モ
ータ5から円滑なトルクが得られる。
【0030】一般にモータは、その電流が一定の場合に
はモータの磁界の変化にともなって電磁力が変化し、モ
ータの磁界の強度に比例したトルク定数が得られること
になる。そのため、モータの磁界の分布の相違、即ちモ
ータの磁界特性により各相のモータ電流によって発生す
るトルクを合成した合成トルクが零にならないことに起
因してトルクの脈動が大きくなるが、前述したようにモ
ータの電流波形を定めるための非正弦波波形に、高次高
調波を重畳した場合には図4に示す合成トルク波形WTR
のようにトルクの脈動 (リップル) が少なくなる。
はモータの磁界の変化にともなって電磁力が変化し、モ
ータの磁界の強度に比例したトルク定数が得られること
になる。そのため、モータの磁界の分布の相違、即ちモ
ータの磁界特性により各相のモータ電流によって発生す
るトルクを合成した合成トルクが零にならないことに起
因してトルクの脈動が大きくなるが、前述したようにモ
ータの電流波形を定めるための非正弦波波形に、高次高
調波を重畳した場合には図4に示す合成トルク波形WTR
のようにトルクの脈動 (リップル) が少なくなる。
【0031】図5は基本波の振幅及び第3次高調波の振
幅の振幅比と、モータのトルクリップルとの関係を測定
した特性図であり、縦軸をトルクリップルとし、横軸を
振幅比としている。この図5から明らかなように、基本
波の振幅を“1”とした場合、第3次高調波の振幅を
“0.07”にするとトルクリップル (脈動) は約 2.8%に
低下する。したがって、第3次高調波の振幅をこのよう
な値に選定することにより、モータのトルクの脈動を小
さくできる。同様にして、他の高次高調波についても、
夫々に対して所定の振幅に選定すれば、モータのトルク
の脈動を更に小さくできる。したがって、高次高調波を
用いれば、磁界特性が異なり、トルク特性が異なるモー
タであってもモータのトルクの脈動を少なくでき、円滑
なトルクを得ることができる。
幅の振幅比と、モータのトルクリップルとの関係を測定
した特性図であり、縦軸をトルクリップルとし、横軸を
振幅比としている。この図5から明らかなように、基本
波の振幅を“1”とした場合、第3次高調波の振幅を
“0.07”にするとトルクリップル (脈動) は約 2.8%に
低下する。したがって、第3次高調波の振幅をこのよう
な値に選定することにより、モータのトルクの脈動を小
さくできる。同様にして、他の高次高調波についても、
夫々に対して所定の振幅に選定すれば、モータのトルク
の脈動を更に小さくできる。したがって、高次高調波を
用いれば、磁界特性が異なり、トルク特性が異なるモー
タであってもモータのトルクの脈動を少なくでき、円滑
なトルクを得ることができる。
【0032】本実施例では、3相モータを駆動する場合
について説明したが、3相モータに限定されるものでは
なく、それ以外の多相モータあるいはリニアモータを同
様に駆動できることは勿論である。ただし、リニアモー
タに適用する場合にはロータリエンコーダに変えて磁極
の移動量を検出する位置センサ (スケール) を用いる。
について説明したが、3相モータに限定されるものでは
なく、それ以外の多相モータあるいはリニアモータを同
様に駆動できることは勿論である。ただし、リニアモー
タに適用する場合にはロータリエンコーダに変えて磁極
の移動量を検出する位置センサ (スケール) を用いる。
【0033】更に本実施例では、偏差カウンタ2及び相
波形変換部9からアナログ信号を出力したが、ディジタ
ル信号を出力してもよく、その場合は、増幅部に変えて
ディジタル信号の掛算器を使用する。
波形変換部9からアナログ信号を出力したが、ディジタ
ル信号を出力してもよく、その場合は、増幅部に変えて
ディジタル信号の掛算器を使用する。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように第1発明はモータの
トルクが脈動することがない比正弦波の電流波形のデー
タを格納するデータ格納部を備えて、このデータ格納部
の波形データに基づいてモータの電流波形を補正するこ
とにより、モータのトルクの脈動を抑制できる。第2発
明はデータ格納部にPROMを用いたので例えばパーソナル
コンピュータによって非正弦波の波形データを書換え
て、書換えた波形データを用いてモータのトルクの脈動
を抑制することができる。第3発明はモータのトルクを
脈動させない波形信号の算式の関数に、モータの回転速
度に基づく数値を代入して得た波形信号の値に基づいて
モータの電流波形を補正することにより、モータのトル
クの脈動を抑制できる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
トルクが脈動することがない比正弦波の電流波形のデー
タを格納するデータ格納部を備えて、このデータ格納部
の波形データに基づいてモータの電流波形を補正するこ
とにより、モータのトルクの脈動を抑制できる。第2発
明はデータ格納部にPROMを用いたので例えばパーソナル
コンピュータによって非正弦波の波形データを書換え
て、書換えた波形データを用いてモータのトルクの脈動
を抑制することができる。第3発明はモータのトルクを
脈動させない波形信号の算式の関数に、モータの回転速
度に基づく数値を代入して得た波形信号の値に基づいて
モータの電流波形を補正することにより、モータのトル
クの脈動を抑制できる等、本発明は優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモータ駆動回路の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】波形データ格納部に格納している波形データの
説明図である。
説明図である。
【図3】読出した波形データにより3相波形信号に変換
する内容を示すフローチャートである。
する内容を示すフローチャートである。
【図4】モータのトルク及びトルク振幅の波形図であ
る。
る。
【図5】基本波と第3次高調波との振幅比及びトルクリ
ップルの関係を示す特性図である。
ップルの関係を示す特性図である。
【図6】従来のモータ駆動回路の構成を示すブロック図
である。
である。
【図7】トルク振幅及びトルクリップルの波形図であ
る。
る。
2 偏差カウンタ 3U U相増幅部 3V V相増幅部 3W W相増幅部 5 3相モータ 7 ポジションカウンタ 8 波形データ格納部 9 相波形変換部
Claims (3)
- 【請求項1】 モータに交流電流を供給して駆動するモ
ータ駆動回路において、非正弦波の波形データを格納し
てあるデータ格納部と、該データ格納部から読出した波
形データに基づいて、位相が異なる複数の相の交流電流
の波形信号に変換して出力する相波形変換部とを備え、
該相波形変換部の出力信号に基づいてモータを駆動すべ
く構成してあることを特徴とするモータ駆動回路。 - 【請求項2】 前記データ格納部に、データの書換えが
可能なメモリを用いている請求項1に記載のモータ駆動
回路。 - 【請求項3】 モータに交流電流を供給して駆動するモ
ータ駆動回路において、前記モータのトルクを脈動させ
ない波形信号の値を求める算式を格納してある算式記憶
部と、前記モータの回転速度に基づく数値を前記算式の
関数に代入すべく出力する数値出力部と、前記算式を演
算して求めた波形信号の値に基づいて位相が異なる複数
の相の交流電流の波形信号に変換する相波形変換部とを
備え、該相波形変換部の出力信号に基づいてモータを駆
動すべく構成してあることを特徴とするモータ駆動回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113069A JPH08308287A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | モータ駆動回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113069A JPH08308287A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | モータ駆動回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08308287A true JPH08308287A (ja) | 1996-11-22 |
Family
ID=14602716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7113069A Pending JPH08308287A (ja) | 1995-05-11 | 1995-05-11 | モータ駆動回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08308287A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003319685A (ja) * | 2002-04-24 | 2003-11-07 | Toyoda Mach Works Ltd | 電動パワーステアリング制御装置及び電動パワーステアリング制御装置の電動機電流演算方法 |
GB2489771A (en) * | 2011-01-31 | 2012-10-10 | Lfk Lenkflugka Rpersysteme Gmbh | Three-phase rotary current motor having non-sinusoidal terminal voltages |
-
1995
- 1995-05-11 JP JP7113069A patent/JPH08308287A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003319685A (ja) * | 2002-04-24 | 2003-11-07 | Toyoda Mach Works Ltd | 電動パワーステアリング制御装置及び電動パワーステアリング制御装置の電動機電流演算方法 |
GB2489771A (en) * | 2011-01-31 | 2012-10-10 | Lfk Lenkflugka Rpersysteme Gmbh | Three-phase rotary current motor having non-sinusoidal terminal voltages |
GB2489771B (en) * | 2011-01-31 | 2015-12-09 | Lfk Gmbh | Modulation of the terminal voltages of a three-phase synchronous motor |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040309 |