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JPH08285775A - 化学物質の分析測定のための光学的検出器 - Google Patents

化学物質の分析測定のための光学的検出器

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Publication number
JPH08285775A
JPH08285775A JP8111325A JP11132596A JPH08285775A JP H08285775 A JPH08285775 A JP H08285775A JP 8111325 A JP8111325 A JP 8111325A JP 11132596 A JP11132596 A JP 11132596A JP H08285775 A JPH08285775 A JP H08285775A
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JP
Japan
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light guide
optical
excitation light
light
fluorescence
Prior art date
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Pending
Application number
JP8111325A
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English (en)
Inventor
Alfredo Emilio Dr Bruno
エミリオ ブルーノ アルフレード
Steven Mark Dr Barnard
マーク バーナード シュティーヴェン
Marizel Dr Rouilly
ロイリー マリゼル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH08285775A publication Critical patent/JPH08285775A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/75Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated
    • G01N21/77Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator
    • G01N21/7703Systems in which material is subjected to a chemical reaction, the progress or the result of the reaction being investigated by observing the effect on a chemical indicator using reagent-clad optical fibres or optical waveguides
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • GPHYSICS
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    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保守・管理及び製造が容易且つ安価で、小形
で移動使用可能であり、複数を複合化することにより、
一度の測定で化学物質中の複数の成分を測定し得る化学
物質の分析測定のための光学検出器を提供する。 【解決手段】 図1の光学検出器において、励起光ガイ
ド(11)は放射光ガイド(12)に接続されており、
それにより、二つの光ガイド(11,12)が、蛍光変
換体(4)に対面し、二つの前記光ガイド(11,1
2)の境界面のうちの一つに実質的に物理的に相当し、
且つ光源(10)からの励起光ガイド(11)を通る光
のための光学的放射面及び蛍光変換体(4)から来る放
射光のための光学的入射面の両方を実質的に成す端面
(14)を有する構造ユニットを実質的に形成する光学
検出器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学物質の分析測
定のための、光学的検出器及び相当する光学的検出装置
及び相当する光学的分析装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】物質の定性的及び定量的な化学的分析の
ための多数の測定器が、当業者に知られている。特に、
少量の試料の分析のために、例えば、電気泳動又はクロ
マトグラフィーに基づく技術、或いは、予め分離される
ことなく物質が分光学的に測定される技術が、最近使用
される。両方の場合において、成分の検出は非常に頻繁
に光学的方法により行われ、それ故、分析分野における
測定の改良に関する新規な光学的検出器の発展には非常
な重要性が伴っている。光学的検出器は、中でも、吸光
度測定、屈折率測定及び蛍光測定のための集成装置を包
含する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】代表的な光学的検出器
は、それぞれの構成要素が固定されている光学的ベンチ
からなり、それぞれの構成要素は通常、広汎な異なる物
理的性質(例えば、熱膨張率,屈折率,弾性定数)を有
する材料からなる。それ故、ノイズ、及び使用された材
料の熱膨張率により生じる変動効果、振動、並びに光源
から始まって光電子センサーで終わる光学的光路内のか
げろう効果(schlieren effect)により、前記システムの
感度及び分解能は通常制約を受ける。ノイズ及び変動の
主因は、反射現象及び屈折現象が起こる異なる光学密度
の領域の間の種々の遷移(後記本文中では、“光学的遷
移”と記載される)である。散乱光に加えて、光源の強
度の揺らぎも、揺らぎはそれ自体、蛍光及び背景ノイズ
の両方に現れるので、特に蛍光測定において悪影響を有
している。
【0004】蛍光測定のための公知の集成装置におい
て、分析すべき物質は蛍光剤に接触され、励起が蛍光の
変化(例えば、蛍光の強度変化)を生じさせることによ
り、蛍光剤は蛍光を生じ、これは光電子センサーにより
記録される。構成要素との接触に由来して自身の蛍光を
変化させる性質を有する蛍光剤は、後記本文中で、“蛍
光変換体”としで記載される。
【0005】代表的な光学的検出器の上述の不都合を解
消する一つの可能な方法は、例えば、EP−A−061
6211に開示されている。EP−A−0616211
中の基礎概念は、光源と光電子センサーとの間の光学的
遷移の数を最小にすることである。この事は、光源によ
り放射された励起光を、屈折率勾配を有する特別な光ガ
イドを介して前記物質を含むキャピラリーチューブを通
過させ、次いでキャピラリーチューブから来る放射光
を、別の光ガイドを介して光電子センサーを通過させる
ことにより達成される。個々の光学的要素の間の全ての
遷移領域において、キャピラリーチューブの壁材の屈折
率に実質的に相当する屈折率を有する指数−適合性媒体
が存在する。加えて、前記指数−適合性媒体は、機械的
に安定な方法で、それぞれの光学的要素に接触する。こ
の概念は、キャピラリーチューブの内側に係わらず、励
起光及び放射光は常に、実質的に一定な光学密度を有す
る媒体内を進行するという利点を有する。その結果、散
乱光が減少される。機械的に安定な配置は、振動が光学
的な光路と干渉しないという利点を有する。光ガイド及
びキャピラリーチューブは等しい熱膨張率を有し、そし
て個々の要素は指数−適合性媒体を介して互いに熱的接
触状態にあるので、何れかの熱的原因に由来する干渉効
果は、好都合なことに全く存在しない。光が最小限の屈
折及び反射を伴って進行するように、並びに種々の光学
的要素が可能な限り機械的に安定な構成で配置され且つ
熱的平衡の達成を容易にするために互いに直接接触する
状態にあることに基づいて光学的な光路を形成する前記
手法は、“ピグテーリング(pigtailling) ”として文献
に一般的に記載されている〔例えば、エイ.イー.ブル
ーノ(A. E. Bruno) 他,分析化学における趨勢(Trends
in analytical chemistry),Vol.13,No. 5,190
(1994)参照〕。
【0006】強い揺らぎの問題は、光源として発光ダイ
オード(LEDs)を使用することにより、EP−A−
0616211において解決されている。安定化された
電圧源により給電されるLEDsは、強度水準が、レー
ザー又は慣用の光源よりも光強度に関して一層安定であ
る。それらは好都合なことに、強い揺らぎを全く示さな
い。
【0007】中でもEP−A−0616211に記載さ
れた種類の光学的検出装置は、代表的には、キャピラリ
ー電気泳動(CE)において、ミクロカラムを使用する
クロマトグラフィーにおいて、キャピラリークロマトグ
ラフィーにおいて、及び特に、高速液体クロマトグラフ
ィー(HPLC)において、用いられる。しかしながら、前記
装置は、その製造が非常に高価である。励起光ガイド及
び放射光ガイドの両方は非常に正確に寸法決めされなけ
らばならず、そして、各々は、それぞれに、試料の照射
を可能な限り効率的に行うために、及び光電子センサー
に適合させるために放射光の強度を最適化するために、
キャピラリーチューブ上に正確に位置決めされなければ
ならない。
【0008】試験すべき物質を変える場合には、全体的
な光学的配置は通常再設定されるべきであり、且つそれ
ぞれの光学的要素はリセットされるべきである。
【0009】蛍光変換体が物質の成分の検出のために使
用される場合には、フォトブリーチング(とりわけ、充
分に強い蛍光のためにしばしば望まれる、高い励起光強
度でのフォトブリーチング)も、前記の装置の寿命を相
当に短くする。フォトブリーチングは、照射時間の増大
に伴って蛍光剤がその蛍光性を失うという効果である。
前記効果は通常、高い励起光強度において即座に現れ
る。したがって、検出のために必要とされる蛍光変換体
は、時間と共に使用不能になる。前記の場合にも、全体
的な光学的配置は再設定され、且つ光学的要素はリセッ
トされる。
【0010】それ故、前記の光学的検出装置は、分解効
果の結果として又は測定すべき物質の変性の結果として
の何れかにより、物質及び蛍光変換体を含む部分が使用
不能になるやいなや、全体としての光学的部分も、労働
的な時間のかかる方法で取り替えなければならないとい
う制約を有している。
【0011】前記制約は、前記の光学的検出装置が、例
えば、最新の分析及び研究実験室以外の広汎な用途分野
における移動使用のために、小形で機械的に耐性があり
且つ取り扱いが容易な形態で利用可能であることを妨げ
る。
【0012】したがって本発明の目的は、従来技術を越
えるために、上述のピグテーリングの利点を示し、且つ
光学的要素が、光学的要素の全てを取り替えることなく
及びリセットすることなく、物質と蛍光変換体とからな
る部分が交換され得るように構造的に配置されている光
学的検出器を提供することにある。前記光学的検出器は
製造及び組み立てが容易且つ安価であるべきであり、そ
して多数の用途において移動使用のために適するべきで
ある。前記検出器は、物質が複数の成分について測定さ
れ得る光学検出装置を形成するために、多数の前記検出
器が複合され得るように小形でもあるべきである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記問題を解決する化学
物質の分析測定のための光学的検出器は、物質(3)の
ための試料容器(2);物質(3)により接触され得る
蛍光変換体(4);励起光を放射するための光源(1
0);蛍光変換体(4)から来る放射光のための光電子
センサー(13);蛍光変換体(4)の少なくとも一部
に当たるように、光源(10)によって放射された励起
光を実質的に案内する励起光ガイド(11);及び、光
電子センサー(13)に当たるように、蛍光変換体
(4)によって放射された光を実質的に案内する放射光
ガイド(12)からなり、少なくとも励起光ガイド(1
1)は、該励起光ガイド(11)内の光の主な進行方向
に対して実質的に垂直方向の屈折率勾配を有する材料か
らなる、物質(3)の分析測定のための光学的検出器
(1)であって、ここで、励起光ガイド(11)は放射
光ガイド(12)に接続されており、それにより、二つ
の光ガイド(11,12)が、蛍光変換体(4)に対面
し、二つの前記光ガイド(11,12)の境界面のうち
の一つに実質的に物理的に相当し、且つ光源(10)か
らの励起光ガイド(11)を通る光のための光学的放射
面及び蛍光変換体(4)から来る放射光のための光学的
入射面の両方を実質的に成す端面(14)を有する構造
ユニットを実質的に形成する、物質(3)の分析測定の
ための光学的検出器(1)である。それ故、本発明に基
づいて、励起光ガイドは放射光ガイドに接続されてお
り、それにより、二つの光ガイドは、蛍光変換体に対面
する端面を有する構造ユニットを実質的に形成する。前
記端面は二つの前記光ガイドの境界面のうちの一つに実
質的に物理的に相当する。
【0014】
【発明の実施の形態】前記構成手段の結果として、本発
明の検出器は、代表的には以下の二つの部分に分割され
る:少なくとも光源、光ガイド及び光電子センサーから
なり、且つ永続的使用のために設計された光学的部分、
並びに、少なくとも蛍光変換体、試料容器及び物質から
なり、且つ容易に交換され得る機械的部分。したがっ
て、交換可能な部材のみを、必要な場合に、前記端部か
ら離れた励起光が少なくとも部分的に蛍光変換体に当た
るように、他の部材により交換すべきである。加えて、
光学的部分の操作は、全く変更する必要がない。したが
って、本発明の検出器は、交換可能な部材が、例えば、
一度のみ使用されるように設計され得るので、特に、経
済的な大量生産のために適している。結果として、フォ
トブリーチングに伴う問題も全くない。
【0015】本発明の検出器の別の利点は、光学的部分
は交換可能な部材とは独立して繰り返し使用可能であ
り、それ故、より長い寿命を有するので、光学的部分が
高品質で製造され得るということである。
【0016】構造ユニットを形成するために、指数−適
合性媒体により励起光ガイドと放射光ガイドとを接続す
ることは、その結果、界面における反射及び屈折が最小
となるので、特に好都合である。
【0017】特に好ましくは、本発明の検出器の光源は
発光ダイオード(LED)であり、発光ダイオードは安
定化された電圧源により給電され、他の慣用の光源にお
ける場合よりも一層安定な光強度を明確に与える。この
事は、励起光の強度の揺らぎ(これは、とりわけ、蛍光
測定のために考慮すべき一事項である)の問題を解決す
る。
【0018】本発明の検出器は更に、蛍光変換体又は試
料容器が一面のみを介して光学的に接触可能であること
を必要とするという利点を有し、前記一面は、光ガイド
の境界面のうちの一つ(換言すれば、二つの光ガイドの
共通の端面)に実質的に物理的に相当し、そして、例え
ばEP−A−0616211に開示された如く、少なく
とも二つを介するものではない。この事は、空間の大き
な節約を意味し、これは特に、小形設計のために都合が
良い。前記の小形形態の結果として、光学的検出装置を
形成するために、本発明の光学的検出器を多数、そして
好ましくは6個、組み合わせることが可能である。本発
明の前記装置は、例えば、全ての励起光ガイド及び放射
光ガイドが、保持体内の対をなす収納口内に設けられる
ように配置されていてよい。加えて、全ての試料容器は
通常の測定チャンバーから形成されていてよい。更に、
蛍光変換体を通常の支持要素上に設けることも可能であ
る。前記支持要素は次いで、各々の励起/放射光ガイド
が、それぞれの蛍光変換体に接続され、蛍光変換体は、
該蛍光変換体に接続された励起光ガイドからの励起光の
みが実質的に当たるように支持体に接続される。蛍光変
換体は、測定チャンバー内に保持された物質の種々の成
分に対して感受性であってよいので、本発明の前記装置
は、物質の幾つかの成分が前記装置を用いて検出され得
るという利点を与える。加えて、機械的部分(これは、
少なくとも蛍光変換体を含む)、測定チャンバー及び物
質は、光学的部分(これは、少なくとも励起/放射光ガ
イド、光源及び光電子センサーを含む)を交換又はリセ
ットする必要なしに、簡単に取り替えることができる。
したがって、本発明の装置は、小形形態を有し、使用が
容易であり、安価に製造され、且つそれ故、多くの用途
において移動使用のために適している。
【0019】本発明の検出器及び本発明の装置の他の都
合が良い手段及び好ましい態様は、本従属請求項から明
らかであろう。
【0020】以下に、実施例及び図面に基づいて、本発
明を詳細に説明する。模式図に関しては、模式図は尺度
によらない。図1は、本発明の検出器の第一実施例の断
面図を示し、図2は、本発明の検出器の第一実施例の一
変形の光学部分の断面図を示し、図3は、本発明の検出
器の第二実施例の光学部分の断面図を示し、図4は、本
発明の検出器の第三実施例の光学部分の断面図を示し、
図5は、本発明の検出器の第四実施例の光学部分の断面
図を示し、図6は、本発明の光学的検出装置の一実施例
の斜視図(前面は断面図で示す)を示し、図7は、本発
明の光学的検出装置の蛍光変換体を伴う支持要素の一実
施例の平面図を示し、そして図8は、本発明の光学的検
出器又は本発明の光学的検出装置を含む、本発明の光学
的分析装置の一実施例のブロックダイアグラムを示す。
【0021】
【実施例及び発明の効果】下記の、図面に基づく好まし
い実施例の説明において、同一又は機能的に等価な部分
は、同一の参照数を与えられている。図1は、本発明の
光学的検出器の第一実施例の断面図を模式的に示す。前
記光学的検出器は、その全体が1で示される。本発明の
前記検出器は、代表的には、物質3のための試料容器
2、物質3により接触され得る蛍光変換体4、励起光を
放射するための光源10、蛍光変換体4から来る励起光
のための光電子センサー13(例えば、フォトダイオー
ド)、及び二つの光ガイド(換言すれば、励起光ガイド
11及び放射光ガイド12)からなる。第一実施例にお
いて、二つの光ガイド11,12は各々、屈折率が一定
ではないが、しかし、光ガイド内の光の主な進行方向に
対して実質的に垂直方向の屈折率勾配を有する材料から
なる。光の主な進行方向は、光学軸O1及びO2により
決定される。
【0022】光源10、励起光ガイド11及び蛍光変換
体4は、光源10により放射された励起光が励起光ガイ
ド11に入り、次いで励起光ガイド11により実質的
に、励起光が蛍光変換体4の少なくとも一部に当たるよ
うに、互いに関して配置されている。蛍光変換体4、放
射光ガイド12及び光電子センサー13は、蛍光変換体
4から来る放射光の少なくとも一部が、実質的に放射光
ガイド12により案内されて、光電子センサー13に当
たるように、互いに関して配置されている。
【0023】励起光は、蛍光変換体4内に蛍光を生じさ
せる。このようにして放射された放射光は光電子センサ
ー13に当り、次いで光電子センサー13により電気信
号に変換され、前記電気信号は次いで別の工程及び評価
のために、通常の方法で利用可能である。物質3の特定
の構成成分(これに対して、蛍光変換体4は感受性であ
る)が蛍光変換体4に接触する場合には、放射光の変化
(例えば、強度の変化)が結果として起こり、これは、
光電子センサー13により記録される。このようにし
て、化学物質の分析測定を行うことができる。
【0024】前記種類の蛍光変換体は従来技術の状態の
ものであり、そして多くが当業者に公知である。したが
って、それらは、何らかの更なる説明を必要としない。
特定の構成成分に関して物質3を測定するために、各々
の場合に、前記特定の構成成分に感受性の蛍光変換体を
選択することが勿論必要である。
【0025】本発明に基づいて、励起光ガイド11は放
射光ガイド12に接続され、それにより、前記二つの光
ガイドは、蛍光変換体に対面する端面14を有する構造
ユニットを実質的に形成する。本発明に基づいて、端面
14は更に、二つの光ガイド11,12の境界面のうち
の一つに実質的に物理的に相当し、そして端面14は、
光源10からの励起光ガイド11を通る光のための光学
的放射面及び蛍光変換体4から来る放射光のための光学
的入射面の両方を実質的に形成する。光学的放射面は、
それを通って、蛍光変換体4に当たる励起光が、励起光
ガイド11及び放射光ガイド12により形成された構造
ユニットを出る表面である。光学的放射面は、励起光ガ
イド11の境界面のうちの一つに相当してよいが、しか
し、相当しなければならないわけでない。光学的入射面
は、それを通って、光電子センサー13に当たる放射光
が、励起光ガイド11及び放射光ガイド12により形成
された構造ユニットに入る表面である。光学的入射面
は、放射光ガイド12の境界面のうちの一つに相当して
よいが、しかし、相当しなければならないわけではな
い。
【0026】二つの光ガイド11,12が、指数−適合
性媒体20により一体に固着されていることは都合が良
い。指数−適合性媒体20は、二つの光ガイド11,1
2の屈折率に相当する屈折率(実質的に±20%以内)
を有する透明接着剤である。適する接着剤は、例えば、
商標名アラルダイト(Araldite)XW396及びXW39
7としてチバ−ガイギ(Ciba-Geigy)社から入手し得るよ
うな2成分接着剤である。指数−適合性媒体として、適
するエネルギー形態(通常、紫外線)に暴露することに
より硬化され得る透明接着剤を使用するのが特に都合が
良い。前記手段の結果として、最終的な調整が容易に行
われる。前記接着剤は、二つの光ガイド11,12の相
対的な位置決めを補正した後に、接着剤が適するエネル
ギー形態に暴露されるまでは硬化しない。
【0027】図1に示す本発明の検出器の好ましい実施
例において、励起光ガイド11は光学的フィルター15
(この機能は、後記本文中で説明されている)、及び光
学的勾配指数要素〔これは、特に好ましくは、グリン(G
RIN)レンズである〕からなる。前記グリンレンズは従来
技術ものであり〔例えば、エイ.イー.ブルーノ(A.E.
Bruno) 他,分析化学における趨勢(Trends in analytic
al chemistry),Vol.13,No. 5,190(199
4)参照〕、そして例えば、日本板硝子株式会社から商
標名セルフォック(SELFOC)として入手し得る。グリンレ
ンズは基本的に、放物状の屈折率分布を有するシリンダ
ー状ロッドである。その屈折率は、シリンダーの軸(こ
れは、光学軸O1に相当する)に沿って増大し、次いで
シリンダーの軸の増加に伴って垂直距離に対して減少す
る。前記の屈折率勾配は、レンズに入る光ビームA1,
A2が前記ロッド内で正弦路を取ることを保証する。前
記グリンレンズの長さは通常、単位“ピッチ(pitch) ”
で与えられる。長さ1ピッチのロッドにおいて、光ビー
ムは正弦波の一周期で正確に通過する。例えば、点光源
が、0.5ピッチグリンレンズの平坦な境界面のうちの
一つにおいて光学軸上に設けられている場合には、前記
光源の画像は、同様に光学軸上の反対側の境界面上に設
けられるであろう。同一の配置において、グリンレンズ
が0.25ピッチを有するものである場合には、光は平
行光として前記レンズを出るであろう。0.5ピッチよ
りも長さが短いグリンレンズが使用される場合には、レ
ンズの平坦な境界面から一定の距離に設けられた点光源
は、同様に再度一点に焦点を結ぶであろうが、しかしな
がら、この場合は、それはレンズの外側にある。
【0028】したがって、グリンレンズを使用すると、
同一の光学的画像化が、典型的な球面レンズが使用され
る場合と本質的に同一の画像化則に基づいて行われ得、
そして、使用される表現(例えば、焦点、基準面のよう
な表現)も、典型的な幾何学的光学体に由来する表現に
相当する。グリンレンズは大きな利点を有するけれど
も、しかし、他の要素に固着されているグリンレンズ
は、それらのレンズの性質に干渉しない。これは典型的
なレンズ(この場合、光学的画像化性は、二つの曲げら
れた境界面での屈折に依存する)と異なる事である。し
たがって、グリンレンズは、特に、ピグテーリングの概
念を実行するために適している。
【0029】ピグテーリングの概念に関連して、光学繊
維もしばしば使用される。しかしながら、光学繊維の端
部からの光放射は常に散開するという制約の問題があ
る。光学繊維と比較して、グリンレンズは、これを用い
て、ピッチ長さを適切に選択することにより、光放射は
平行又は散開の何れかにされ得るか、或いは、焦点を結
ばせることもできるという利点を有する。
【0030】第一実施例における放射光ガイド12は、
図1に示される如く、第二光学フィルター16(この機
能は、後記本文中で説明されている)、及び光学的勾配
指数要素(これは、特に好ましくは、グリンレンズであ
る)からなる。二つの光ガイド11,12は、一緒に接
合され、特に好ましくは、指数−適合性媒体20により
一体に固着され、実質的に、放射光ガイド12及び励起
光ガイド11が、光学軸O1,O2により決定された光
の主な進行方向が互いに斜角であるように、互いに相対
的に傾けられているような構造ユニットを形成する。前
記手段は、蛍光変換体4の領域内で反射により生じた散
乱光は、非常に減衰された形態においてのみ、光電子セ
ンサー13に到達するという利点を与える。信号対ノイ
ズ比が散乱光により全く決定的に影響されるということ
は、蛍光測定において明らかである。二つの光ガイド1
1,12の互いの傾斜角配置に応じて、励起光は、放射
光ガイド12の光学軸O2に対して、例えば、二つの光
ガイド11,12が平行に配置されている場合よりも大
きな角度で、蛍光変換体4に当たる。その結果として、
蛍光変換体4の領域内で反射された光も、放射光ガイド
12の光学軸O2に対して、一層傾けられる。しかしな
がら、グリンレンズにおける光の傾斜角が一定の限界を
越える場合には、光はもはや、全くグリンレンズに入る
ことができない。前記理由のために、二つの光ガイド1
1,12の互いの傾斜角配置は、光電子センサー13に
到達する散乱光の強度を減少させる。
【0031】励起光ガイド11及び放射光ガイド12か
らなる構造ユニットは、例えば、励起光ガイド11及び
放射光ガイド12からなる二つのグリンレンズのうちの
一つを、それらの各々の光学軸O1又はO2に対して、
傾斜角(実施例の場合には、約45°)で切断し、次い
で切断面を研磨することにより製造される。二つのグリ
ンレンズは次いで、指数−適合性媒体20により一体に
固着される。
【0032】励起及び放射光ガイド11,12からなる
二つのグリンレンズの寸法は、二つの光ガイド11,1
2により形成された構造ユニットの節線が、蛍光変換体
の領域内に実質的に横たわるような寸法である。節線
は、励起光ガイド11の焦点を放射光ガイド12の焦点
に接続させている直線である。節線が点に減少されてい
る場合(換言すれば、励起及び放射光ガイド11,12
が共通の焦点Bを有する場合)が特に都合が良い。
【0033】励起光ガイド11は更に、本発明の第一実
施例においては、光学フィルター15(これは、好まし
くは干渉フィルターである)を含む。光学フィルター1
5により、蛍光変換体4に当たる励起光の波長(類)を
選択又は制限することが可能である。放射光ガイド12
は、第二光学フィルター16(これは、好ましくは干渉
フィルターである)を含む。第二光学フィルター16
は、光電子センサー13に当たる放射光の波長(類)を
選択又は制限するために役立つ。蛍光として、放射光は
通常、蛍光を生じさせる励起光とは異なる波長を有する
ので、望ましくない散乱光の強度は、第二光学フィルタ
ー16により更に減少され得、この事は、信号対ノイズ
比に関して都合が良い効果を有する。
【0034】先の本文中で既に説明したように、光源1
0は特に好ましくは、干渉光又は非干渉光を放射する発
光ダイオード(LED)である。第一実施例において、
光源10は、例えば、好ましくは、励起光ガイド11及
び放射光ガイド12からなる二つのグリンレンズを接続
する指数−適合性媒体20に相当する接着剤により、光
学フィルター15に固着されている。固着の前に、通常
LED結晶を取り囲んでいるプレキシガラスハウジング
は、光学フィルターをLED結晶の隣接近位に配置し得
る程度に除去され得る。光学フィルター15は、それに
対面する励起光ガイド11のグリンレンズの境界面に、
好ましくは、指数−適合性媒体20に相当する接着剤に
より同様に固着される。しかしながら、例えば、最初に
LED結晶を取り囲んでいるプレキシガラスハウジング
に孔を開けることも可能である。前記ハウジングにおけ
る前記孔の深さは、LED結晶の隣接近位まで伸びてお
り、その結果、光学フィルター15及び励起光ガイド1
1のグリンレンズは、可能な限り高い励起光の効率を得
るために、可能な限りLED結晶に接近して配置され得
る。光学フィルター15及び励起光ガイド11のグリン
レンズは、開けられた孔に挿入され、接着剤によりそれ
と接続される。特に好ましくは、指数−適合性媒体20
に相当する接着剤が、ここで再度使用される。
【0035】第二光学フィルター16とそれに対面する
放射光ガイド12のグリンレンズの境界面との間の接
続、並びに第二光学フィルター16と光電子センサー1
3との間の接続は、例えば、接着剤(好ましくは、指数
−適合性媒体20に相当するもの)により行われる。
【0036】勿論、光源10と励起光ガイド11のグリ
ンレンズとの間、及び放射光ガイド12と光電子センサ
ー13との間には、1個よりも多くの光学フィルターが
存在してよい。
【0037】図1に示される第一実施例において、励起
光ガイド11及び放射光ガイド12は、保持体17内の
収納口内に設けられており、前記収納口は、互いに相対
的に傾けられている。本発明に基づいて二つの光ガイド
11,12により形成された構造ユニットの端面14
は、保持体17の物理的境界面のうちの一つと実質的に
同一平面にある。勿論、保持体17内の収納口へのそれ
らの挿入後に、先の本文中に記載された二つの光ガイド
11,12の一体接続を行うことは、本構成においての
み可能である。
【0038】本発明の第一実施例の検出器の機械的部分
は、物質3を保持する試料容器2、蛍光変換体4、及び
支持体5(これは、例えば、ガラス又はプラスチック材
料から作られている)からなる。支持体5が、二つの光
ガイド11,12の屈折率に対して実質的に±20%以
内に相当する屈折率を有する材料からなると、その結
果、支持体5における励起光の反射が都合良く避けら
れ、且つこの場合、光電子センサー13に到達する散乱
光が減少されるので、特に都合が良い。支持体5上に積
層されているもの(これは、例えば、約100〜150
μmの厚さを有する)は、蛍光変換体4(実施例の場合
には、〜15μmよりも薄い厚さの層の形態にある)で
ある。蛍光変換体4と一緒になった支持体5は実質的
に、蛍光変換体4が試料容器2の内側を向いており、且
つそれ故、物質3により接触され得るように、試料容器
2の一境界面を形成する。実施例の場合には、試料容器
2は実質的に立方形である。試料容器2の内側に、物質
3は満ちているか又は流れていてよい。試料容器2の内
側に物質3が流れている場合には、勿論、試料容器2は
更に、入口及び出口を有することが必要である。
【0039】本発明の第一実施例の検出器において、端
面14から照射される励起光が少なくとも部分的に蛍光
変換体4に当たるように、指数−適合性媒体20によ
り、支持体5を端面14及び保持体17に簡単に係止す
ることにより、機械的部分と光学的部分(これは、少な
くとも光源10、光ガイド11,12、及び光電子セン
サー13からなる)との間で、接続が行われる。
【0040】図1に示される実施例において、励起光ガ
イド11及び放射光ガイド12からなる構造ユニット
は、両方のグリンレンズが、蛍光変換体4の領域内に横
たわる通常の焦点Bを有する0.5ピッチレンズの形態
で存在する。何故に、図1において、前記焦点Bは蛍光
変換体4から幾分空間的に隔たっているのかという理由
は、図が正しい尺度で示されていないからである。実際
の具体的な数値は以下の通りである:指数−適合性媒体
20の厚さ〜1μm;支持体5の厚さ〜100μm;蛍
光変換体4の厚さ〜1μm。これらの数値は、焦点Bと
蛍光変換体4との間の距離が事実上無視し得ることを示
す。ビーム路は、図1において、励起光の光ビームA
1,A2として、及び放射光の光ビームP1,P2とし
て示される。A点から来る励起光は、励起光ガイド11
のグリンレンズにより、焦点B点に集束され、次いで蛍
光変換体4の蛍光を励起する。B点から来る励起光の少
なくとも一部は、放射光ガイド12のグリンレンズによ
り、C点に再び集束され、次いで、光電子センサー13
上の第二光学フィルター16を通過する。前記配列にお
いて、点A,B,Cは実質的に光学的に等価であり、そ
の結果、一方では蛍光の良好な励起が、そして他方で
は、放射光の効率良い捕集が起こる。
【0041】図1に示される本発明の検出器の好ましい
実施例は、ピグテーリングの概念が、光源10から光電
子センサー13への全光路にわたって本質的に実行され
ているという更なる利点を与える。全ての光学的要素
は、機械的に安定な方法で指数−適合性媒体20により
互いに接続されており、この結果、振動は光路に影響を
及ぼさない。更に、光学的遷移の数は最小に減少されて
いる。この結果、蛍光変換体4の領域以外では、励起光
及び放射光は常に、実質的に一定な光学密度の媒体内を
進行し、この事は、反射により生じる散乱光を減少させ
る。個々の光学的要素は同一の熱膨張率を有し且つ互い
に熱的に接触しているので、熱的原因による干渉も都合
が良いことに全くない。
【0042】本発明の検出器の第一実施例の多数の変形
を以下に記載するが、下記の説明は限定的なものではな
い。
【0043】光学的部分と機械的部分との間の接続は、
端面14を支持体5に直接、光学的に接触させる(換言
すれば、それらの間に指数−適合性媒体がない)ことに
よっても行なわれ得る。この事は、例えば、光路の外側
で支持体5を保持体17に係止することにより可能であ
る。他方、試料容器2を、試料容器2が蛍光変換体4と
一緒に支持体5を含み、そして試料容器2の壁が保持体
17まで伸びており、これにより、それらが係止され得
るように構成することも可能である。端面14と支持体
5とは、実質的に±20%以内に相当する屈折率を有す
る材料から製造されるので、ピグテーリングの利点は、
端面14と支持体5との間の直接接触の結果として除か
れない。
【0044】試料容器2において、蛍光変換体4と支持
体5とを、物質3のためのキャピラリーチューブの形態
に構成することも更に可能である。この場合、キャピラ
リーチューブの壁は支持体5の機能を有するものである
と、そして、キャピラリーチューブの内側は試料容器2
の機能を有するものであると予想される。蛍光変換体4
は、この場合、キャピラリーチューブの内側に、例え
ば、内壁上の層として設けてもよいし、又は、キャピラ
リーチューブの内壁を、蛍光変換体として適する材料で
形成してもよい。
【0045】図1の励起光ガイド11及び放射光ガイド
12の配置は、単なる実施例である。光源10と励起光
ガイド11とからなるユニットは、勿論、光電子センサ
ー13と放射光ガイド12とからなるユニットに相互変
換可能である。換言すれば、光電子センサー13と一緒
になった放射光ガイド12、並びに光源10と一緒にな
った励起光ガイド11も、放射光ガイド12の光学軸O
2が端面14に垂直であり、且つ励起光ガイド11の光
学軸O1が端面14に対して斜角であるように配置され
てよい。
【0046】更に、励起光ガイド11及び放射光ガイド
12からなる構造ユニットを製造する場合に、端面14
に垂直な光学軸を有するグリンレンズを切断することも
可能である。図2は、第一実施例の同様に好ましい変形
の光学的部分を示す。前記変形において、励起光ガイド
11及び放射光ガイド12は、放射光ガイド12の光学
軸O2が端面14に垂直であり、且つ励起光ガイド11
の光学軸O1が端面14に対して斜角であるように、保
持体17内に配置されている。加えて、前記変形におい
て、端面14に垂直な光学軸を有するグリンレンズ(換
言すれば、放射光ガイド12のグリンレンズ)は切断さ
れ、且つ指数−適合性媒体20により、励起光ガイド1
1のグリンレンズに係止されている。勿論、励起光ガイ
ド11のグリンレンズに対する二つの光ガイド11,1
2の配列も、端面14に対面するその境界面が傾けられ
且つ研磨されていることが必要である。
【0047】加えて、異なる長さのグリンレンズが励起
光ガイド11のために及び/又は放射光ガイド12のた
めに使用されてよく、そして、励起光ガイド11のグリ
ンレンズ及び放射光ガイド12のグリンレンズは、異な
るピッチ値を有していてもよい。例えば、実施例におい
ては、励起光ガイド11のグリンレンズは、図1に示さ
れる如く、0.5ピッチの長さを有していてよく、そし
て、放射光ガイド12のグリンレンズは、0.25ピッ
チの長さを有していてよい。焦点Bから来る放射光の光
束は、その結果広げられ、そして、平行光として放射光
ガイド12のグリンレンズから出る。結果として、光電
子センサー13は通常、大きな表面積にわたって照射さ
れる。
【0048】図3は、本発明の検出器の第二の好ましい
実施例の光学的部分を示す。第一実施例とは、励起光ガ
イド11及び放射光ガイド12からなる構成においての
み相違がある。他の要素(例えば、全体的な機械的部
分)に関する以下の記載は、第二実施例にも適用され、
この場合においても、記載された変形及び都合の良い手
段を使用することがとりわけ可能である。
【0049】第二実施例において、励起光ガイド11は
第一グリンレンズ30、第二グリンレンズ31及び光学
フィルター15からなる。放射光ガイド12は第三グリ
ンレンズ32、第四グリンレンズ33及び第二光学フィ
ルター16からなる。四つのグリンレンズ30,31,
32,33は各々、0.25ピッチレンズの形態にあ
り、その結果、励起光ガイド11及び放射光ガイド12
は、各々の場合、0.5ピッチレンズの形態にある。
【0050】前記本文中に記載した如く、第一グリンレ
ンズ30は所望により、光源10に接続されている。光
源10から離れて対面しているグリンレンズ30の平坦
な境界面は光学フィルター15に接続されており、そし
て光学フィルター15は、第二グリンレンズ31の平坦
な境界面に接続されている。特に好ましくは、励起光ガ
イド11の内側の接続は、指数−適合性媒体20に相当
する透明接着剤により行われる。同様の手段により、第
三グリンレンズ32及び第四グリンレンズ33は第二光
学フィルター16に接続されており、そして放射光ガイ
ド12は、光電子センサー13に接続されている。
【0051】上述の如く、励起光ガイド11の第二グリ
ンレンズ31又は放射光ガイド12の第四グリンレンズ
33の何れかが、その光学軸に対して節線で切断され、
そして切断面は次いで研磨される。励起光ガイド11及
び放射光ガイド12は、次いで、保持体17内の収納口
に挿入され、次いで指数−適合性媒体20により、構造
ユニットを形成するために一体に固着される。図3に示
される配置は勿論、単なる実施例である。光電子センサ
ー13と一緒になった放射光ガイド12及び光源10と
一緒になった励起光ガイド11は、放射光ガイド12の
光学軸O2が端面14に垂直であり、且つ励起光ガイド
11の光学軸O1が端面14に対して斜角であるよう
に、配置されてもよい。
【0052】第二実施例において、光学フィルター15
は実質的に励起光ガイド11の中央に配置されているの
で、第一グリンレンズ30は光源10に接近して配置さ
れ得、その結果、光源10により放射された光は一層効
率的に使用されるという利点を生じる。点Aから来る励
起光(二つの光ビームA1,A2により示される)は、
第一グリンレンズ30により、平行光に変換される。こ
の事は、光ビームA1,A2は、光学フィルター15に
対面している第一グリンレンズ30の平坦な境界面に垂
直に放射され、したがって、光学フィルター15にも垂
直に当たることを意味する。前記理由のために、光学フ
ィルター15内で分散効果が全く生じない。光学フィル
ター15を通過した後、励起光は、平行な光束として同
様に垂直に第二グリンレンズ31の平坦な境界面に当た
り、次いで、第二グリンレンズ31により、焦点B上に
集光される。二つのグリンレンズ30,31の間で、励
起光は、光学軸の方向に進行する平行な光束の形態にあ
るので、光学フィルター15の厚さ及び一つよりも多く
のフィルターが前記の点に設けられるかどうかは、励起
光ガイド11の光学的な画像性にとって重要ではない。
【0053】焦点Bから来る放射光の光路は、同様の進
路を取る。放射光は、二つの光ビームP1,P2によ
り、図3に模式的に示される。放射光は、平行な光束と
して同様に垂直に第二光学フィルター16に当たり、そ
の結果、第二光学フィルター16内で分散効果が全く生
じない。第三グリンレンズ32は次いで、放射光を点C
上に、すなわち、図1とは対照的に、光電子センサー1
3上に直接、集光する。
【0054】図4は、本発明の検出器の第三の好ましい
実施例の光学的部分を示す。先の二つの実施例とは光学
的部分においてのみ相違がある。他の要素(例えば、全
体的な機械的部分)に関する以下の記載は、第三実施例
にも適用され、この場合においても、記載された変形及
び都合の良い手段を使用することがとりわけ可能であ
る。第三実施例において、光学的部分は更に、対照光ガ
イド35及び第二光電子センサー36を含む。対照光ガ
イド35は、対照光ガイド35内の光の主な進行方向に
実質的に垂直な屈折率勾配を有する材料からなり、ここ
で主な進行方向は、光学軸03により決定される。特に
好ましくは、対照光ガイド35は、少なくとも一つの光
学的勾配率要素(とりわけグリンレンズ)からなる。
【0055】対照光ガイド35は、励起光ガイド11及
び放射光ガイド12からなる構造ユニットに、前記構造
ユニットと一緒にする接続に対して前記本文中に記載し
た方法と同様の方法で接続されている。図4に示される
実施例において、放射光ガイド12は、その光学軸O2
が端面14に対して垂直であるように配置されており、
励起光ガイド11は、その光学軸O1が端面14に対し
て斜角であるように配置されており、そして対照光ガイ
ド35は、その光学軸O3が他の二つの光学軸O1及び
O2により決定される平面内に横たわっており、そして
更に、光学軸O2と共に、二つの光学軸O1及びO2の
間で形成された角度と実質的に同一の角度を形成する。
【0056】対照光ガイド35と第二光電子センサー3
6との間の接続は、例えば、接着剤、好ましくは、指数
−適合性媒体20により行われる。図4に示される実施
例において、保持体17には、対照光ガイド35のため
の付加的な収納口が設けられている。
【0057】対照光ガイド35は、第二光電子センサー
36と一緒になって、励起光における変化(例えば、強
度の揺らぎ)が検出され得るという付加的な利点を与え
る。励起光の一部は、蛍光変換体4の領域内で反射さ
れ、そして、放射光ガイド12に対する対照光ガイド3
5及び励起光ガイド11の実質的に対照的な配置の利点
により、対照光ガイド35を通過して第二光電子センサ
ー36に到達する。第二光電子センサー36により記録
される信号(これは、励起光のための対照として役立
つ)を、光電子センサー13内で励起光により生じた信
号と比較することにより、この場合、実際の測定精度は
一層増大され得る。
【0058】図5に、本発明の検出器の同様に好ましい
第四実施例の光学的部分を示す。前記実施例において
は、グリンレンズ又は他の光学的勾配率要素は、励起光
ガイド内に設けられている。第二光学フィルター16以
外は、放射光ガイド12は全体として、指数−適合性媒
体20からなり、換言すれば、放射光ガイド12のため
の保持体17内の収納口により、励起光ガイド11と第
二光学フィルター16との間に形成された空間は、指数
−適合性媒体20により架橋されている。第二光学フィ
ルター16は、勿論、本実施例においても、単に所望に
よるものである。第二光学フィルター16が省略される
場合には、指数−適合性媒体20は、励起光ガイド11
を直接光電子センサー13に接続する。
【0059】前記の第四実施例は、励起光の強度が、放
射光ガイド12の光学的集光性が省略され得る程に充分
に大きい場合に特に好ましく、それ故、他の実施例に比
べて、図5に示された実施例は基本的に、技術的な観点
から一層容易に且つ一層安価にも製造され得る。
【0060】上記の変形及び手順は、例えば、機械的部
分の構成に関して、並びに励起光ガイド11及び放射光
ガイド12の配置に関して、勿論、第四実施例において
も同様に使用され得る。更に、付加的な対照光ガイド3
5をその中に設けることも可能である。
【0061】本発明は、本発明の光学的検出装置を複
数、そして好ましくは6個使用する、物質の分析測定の
ための光学的検出装置にも関するものである。前記装置
は、機械的部分が簡単な方法で光学的部分から分離され
得るという利点も有するので、本発明の装置は、多数の
用途のために、特に物質(例えば、血液)が幾つかの成
分に関して試験される用途のために適する。本発明の検
出器の空間節約構成は、本発明の検出装置を非常に小形
の形態にし、その結果、本発明の検出装置は特に移動用
途に適する。
【0062】本発明において、本光学的検出装置は、少
なくとも二つの前記本文中に記載した種類の本発明の光
学的検出器を含む。図6は、本発明の装置の好ましい実
施例の斜視図(前面は断面図で示す)を示す。前記実施
例において、装置は6個の光学的検出器を含む。参照数
40は、前記図中において、光源10,励起光ガイド1
1,放射光ガイド12,励起光ガイド11及び放射光ガ
イド12に接続された指数−適合性媒体20、並びに光
電子センサー13からなる各々の光学的ユニットを示
す。光ガイド11,12は、勿論、所望により、光学フ
ィルター15,16を更に含んでもよい。
【0063】光学的ユニット40は、特に好ましくは、
保持体170内の収納口内に設けられており、ここで収
納口は対になって互いに傾けられている。試料容器2
は、物質3のための通常の測定チャンバー41により形
成されている。実施例においては、測定チャンバー41
は実質的に立方形である。蛍光変換体4は、通常の支持
体要素42上に設けられており、特に好ましくは、光ガ
イド11,12の屈折率に対して±20%以内に相当す
る屈折率を有する。蛍光変換体4と一緒になった支持体
要素42は実質的に、蛍光変換体4が測定チャンバー4
1の内側に向けられており、そしてそれ故、物質3によ
り接触され得るように、測定チャンバー41の境界面の
うちの一つを形成する。
【0064】図7は、単なる実施例として、支持体要素
42を蛍光変換体4と一緒に構成するための可能な方法
を示す。種々の蛍光変換体4が、例えば、〜15μm未
満の厚さを有する層の形態で、支持体要素42上に積層
されている。図7に示される矩形の形状は、勿論、単な
る実施例である。蛍光変換体4は、実質的に円形の形状
を有していてもよい。例えば、蛍光変換体4を支持体要
素42上に直接積層することも可能である。他の変形と
しては、蛍光変換体4の各々が支持体5のうちの一つの
上に最初に配置され、蛍光変換体4と一緒になった種々
の支持体5が互いに接続され、そしてそれ故、実質的に
支持体要素42を形成するものがある。
【0065】図6において、本発明の装置の機械的部分
(これは、少なくとも、物質3のための測定チャンバー
41、及び蛍光変換体4と一緒になった支持体要素42
からなる)は、光学的部分(これは、保持体170内の
光学的ユニット40からなる)に、指数−適合性媒体2
0により接続されている。この接続は、種々の光学的ユ
ニット40が各々、一つの蛍光変換体4に正確に接続さ
れるように行われる。この事は、図7に模式的に示され
るように、蛍光変換体4の各々が、光ガイド11,12
の端面14のうちの一つに所望により接続されているこ
とを意味する。この事は、蛍光変換体4の各々が、蛍光
変換体4に接続された光学的ユニット40の端面14か
ら放射される励起光にのみ実質的に当てられ、そして、
同一の蛍光変換体4により放射された放射光が光学的ユ
ニット40に接続された光電子センサー13にのみ実質
的に当たるという利点を有する。別の利点は、種々の蛍
光変換体4が、物質3の種々の成分に感受性を有し得る
ということである。したがって物質3は、一つの測定操
作において、幾つかの成分について検査され得る。
【0066】本発明の光学的検出器のための先に記載さ
れた種々の実施例、都合が良い手段及び変形は、勿論、
本発明の光学的検出装置のためにも同様に使用される。
【0067】例えば、物質3は、測定チャンバー41内
に満たされてもよいし、又は流動形態にあってもよい。
【0068】例えば、本発明の装置の光学的部分と機械
的部分とを互いに直接、換言すれば、指数−適合性媒体
20なしに、接続することも可能である。この事は、本
検出器のために先に記載された方法と同様の方法で行わ
れ得る。
【0069】同様に本検出器と同じく、測定チャンバー
41、及び蛍光変換体4と一緒になった支持体要素42
は、物質3のためのキャピラリーチューブの形態であっ
てもよく、例えば、蛍光変換体4を伴うキャピラリーチ
ューブの異なる実質的に空間的に分離された領域が物質
3の異なる成分に感受性であるようなキャピラリーチュ
ーブの形態であってもよい。
【0070】更に、別の光電子センサーを伴う対照光ガ
イド(図4において、参照数35及び36により定義さ
れた要素に相当する)が、光学的ユニット40のうちの
少なくとも一つに付加的に設けられてよい。この場合
に、対照信号(これにより、励起光の変化が検出され得
る)も、本光学的検出装置において記録され得る。
【0071】しかしながら、反対に、付加的な対照光ガ
イドの代わりに、対照信号を作るために、図6に示され
る光学的ユニットのうちの少なくとも一つを使用するこ
とも可能である。前記態様においては、光学的ユニット
40のうちの五つは次いで物質の分析測定のために使用
され、そして、光学的ユニット40のうちの一つは、対
照信号を作るために使用される。通常、全ての光源10
は同一電源により給電されるので、前記配置により、例
えば、励起光の強度の揺らぎを検出することも可能であ
る。
【0072】本発明は更に、物質の蛍光測定のための光
学的分析装置に関するものである。本分析装置は、蛍光
測定を行うための測定装置50、測定装置50に電流を
供給する給電及び制御ユニット90、前記測定装置によ
り供給された信号を加工する電子的増幅及び評価手段8
0、並びに少なくとも測定装置50内の物質3の温度を
安定化及び制御するための温度測定及び制御装置70か
らなる。本発明に基づいて、測定装置50は、本発明に
関するものであり且つ前記本文中に記載されている種類
の光学的検出装置又は光学的検出器である。
【0073】本発明の分析装置の構成の好ましい形態
は、図8に模式的に示されている。測定装置50は、6
個の光学的ユニット(ここで、光源10はLEDであ
る)を伴う光学的検出装置からなる。給電及び制御ユニ
ット90は、安定化された電源(これは、LEDに電流
を供給する)からなる。電子的増幅及び評価手段80
は、光電子センサー13からの信号を受け取り、例え
ば、増幅器により更にそれを加工し、次いで正確な評価
のためにそれらを提供する。測定結果の正確な評価、表
示又は印刷打ち出しが次いで、電子的データ加工系10
0(これは、全体の測定手順を制御し、そして例えば、
データを貯蔵するために使用されてもよい)により行わ
れ得る。
【0074】前記態様において、温度は、測定装置50
が良好な熱伝導率を有する材料からなるハウジング内に
保持されることにより、制御される。ハウジングの温度
に影響を及ぼし且つ該温度を安定化することも可能であ
り、そして、物質3を伴う測定装置50の温度制御手段
が、ペルチエ要素(Peltier element) 60として、そこ
に存在する。ペルチエ要素60は給電され、そして温度
測定及び制御装置70により制御される。したがって、
物質3は所望の安定化され得る温度で試験され得る。
【0075】したがって、本発明の分析装置は、本発明
の検出器の利点、及び本発明の検出装置の利点を有す
る。本分析装置は、特に、測定装置の機械的部分が、測
定装置の光学的部分の操作を必要とすることなく、簡単
に交換され得るという利点を有する。結果として、光学
的部分(これは、繰り返し使用され得る)は高品質のも
のであってよく、そして機械的部分は一度のみ使用され
るものとして設計されてよい。前記理由のために、本発
明の分析装置は経済的に製造することができ、その使用
において非常に柔軟性があり、且つ最新の分析及び研究
室の外でも、非常に多数の用途のために適する。光学的
部分の機械的に安定な構成は、本分析装置を丈夫にし、
且つ衝撃及び振動に鈍感にする。本分析装置の簡単な操
作と相合って、本発明の分析装置は、それ故、特に移動
用途にも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的検出器の第一実施例の断面図で
ある。
【図2】本発明の検出器の第一実施例の一変形の光学部
分の断面図である。
【図3】本発明の検出器の第二実施例の光学部分の断面
図である。
【図4】本発明の検出器の第三実施例の光学部分の断面
図である。
【図5】本発明の検出器の第四実施例の光学部分の断面
図である。
【図6】本発明の光学的検出装置の一実施例の斜視図
(前面は断面図で示す)である。
【図7】本発明の検出装置の蛍光変換体を伴う支持要素
の一実施例の平面図である。
【図8】本発明の光学的検出器又は本発明の光学的検出
装置を含む、本発明の光学的分析装置の一実施例のブロ
ックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 光学的検出器 2 試料容器 3 物質 4 蛍光変換体 5 支持体 10 光源 11,12,35 光ガイド 13,36 光電子センサー 14 端面 15,16 光学フィルター 17,170 保持体 20 指数−適合性媒体 30,31,32,33 グリンレンズ 40 光学的ユニット 41 測定チャンバー 42 支持体要素 50 測定装置 60 ペルチエ要素 70 温度測定及び制御装置 80 電子的増幅及び評価手段 90 給電及び制御ユニット 100 電子的データ加工系 A,B,C 点 A1,A2,P1,P2 光ビーム O1,O2,O3 光学軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュティーヴェン マーク バーナード スイス国,4057 バーゼル,エフリンゲル シュトラーセ 2/5 (72)発明者 マリゼル ロイリー スイス国,5073 ギプフ−オーベルフリッ ク,ミュリガース 7

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物質(3)のための試料容器(2);物
    質(3)により接触され得る蛍光変換体(4);励起光
    を放射するための光源(10);蛍光変換体(4)から
    来る放射光のための光電子センサー(13);蛍光変換
    体(4)の少なくとも一部に当たるように、光源(1
    0)によって放射された励起光を実質的に案内する励起
    光ガイド(11);及び、光電子センサー(13)に当
    たるように、蛍光変換体(4)によって放射された光を
    実質的に案内する放射光ガイド(12)からなり、少な
    くとも励起光ガイド(11)は、該励起光ガイド(1
    1)内の光の主な進行方向に対して実質的に垂直方向の
    屈折率勾配を有する材料からなる、物質(3)の分析測
    定のための光学的検出器(1)であって、 ここで、励起光ガイド(11)は放射光ガイド(12)
    に接続されており、それにより、二つの光ガイド(1
    1,12)が、 蛍光変換体(4)に対面し、二つの前記光ガイド(1
    1,12)の境界面のうちの一つに実質的に物理的に相
    当し、且つ光源(10)からの励起光ガイド(11)を
    通る光のための光学的放射面及び蛍光変換体(4)から
    来る放射光のための光学的入射面の両方を実質的に成す
    端面(14)を有する構造ユニットを実質的に形成す
    る、物質(3)の分析測定のための光学的検出器
    (1)。
  2. 【請求項2】 放射光ガイド(12)及び励起光ガイド
    (11)が、指数−適合性媒体(20)により一体に固
    着されている請求項1記載の検出器。
  3. 【請求項3】 放射光ガイド(12)及び励起光ガイド
    (11)が、光学軸(O1,O2)により決定された、
    二つの光ガイド(11,12)内の光の主な進行方向
    が、互いに斜角であるように、互いに相対的に傾けられ
    ている請求項1又は2記載の検出器。
  4. 【請求項4】 蛍光変換体(4)が、二つの光ガイド
    (11,12)の屈折率に対して実質的に±20%以内
    に相当する屈折率を有する支持体(5)上に設けられ、
    且つ支持体(5)は、二つの光ガイド(11,12)の
    端面(14)に、特に指数−適合性媒体(20)によ
    り、光学的に接続されている請求項1ないし3のうちの
    何れか一つに記載の検出器。
  5. 【請求項5】 励起光ガイド(11)と放射光ガイド
    (12)とにより形成された構造ユニットの節線が、蛍
    光変換体(4)の領域内に実質的に横たわっている請求
    項1ないし4のうちの何れか一つに記載の検出器。
  6. 【請求項6】 励起光ガイド(11)及び/又は放射光
    ガイド(12)が、少なくと一つの光学的勾配率要素、
    特にグリン(GRIN)レンズ(30,31,32,33)を
    含む請求項1ないし5のうちの何れか一つに記載の検出
    器。
  7. 【請求項7】 励起光ガイド(11)が、励起光の波長
    領域を選択するための少なくとも一つの光学フィルター
    (15)、特に干渉フィルターを含む請求項1ないし6
    のうちの何れか一つに記載の検出器。
  8. 【請求項8】 放射光ガイド(12)が、光電子センサ
    ー(13)に適合する光の波長領域を選択するための少
    なくとも一つの第二光学フィルター(16)、特に特に
    干渉フィルターを含む請求項1ないし7のうちの何れか
    一つに記載の検出器。
  9. 【請求項9】 光源(10)が、干渉光又は非干渉光を
    放射する発光ダイオードである請求項1ないし8のうち
    の何れか一つに記載の検出器。
  10. 【請求項10】 励起光ガイド(11)及び放射光ガイ
    ド(12)が、保持体(17;170)内の収納口内に
    設けられており、前記収納口は互いに傾けられている請
    求項1ないし9のうちの何れか一つに記載の検出器。
  11. 【請求項11】 放射光ガイド(12)が、所望により
    設けられる第二光学フィルター(16)を除いて、実質
    的に指数−適合性媒体(20)から作られている請求項
    1ないし10のうちの何れか一つに記載の検出器。
  12. 【請求項12】 光学軸(03)を有する対照光ガイド
    (35)が、更に設けられており、対照光ガイド(3
    5)は、三つの光ガイド(11,12,35)の光学軸
    (O1,O2,O3)が一平面内に横たわり且つ前記光
    学軸のうちの二つは第三の光学軸と実質的に各々同一角
    を形成するように、特に指数−適合性媒体(20)によ
    り、励起光ガイド(11)と放射光ガイド(12)とか
    らなる構造ユニットに接続されており、そして更に、第
    二光電子センサー(36)が、前記構造ユニットの端面
    (14)に離れて対面している対照光ガイド(35)の
    平坦な境界面に設けられている請求項1ないし11のう
    ちの何れか一つに記載の検出器。
  13. 【請求項13】 各々、請求項1ないし12のうちの何
    れか一つの記載に基づいて構成された少なくとも2個
    の、そして好ましくは6個の光学的検出器(1)からな
    る、物質の分析測定のための光学的検出装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも全ての励起光ガイド(1
    1)及び放射光ガイド(12)が、保持体(170)内
    の収納口内に設けられており、該収納口は、対になって
    互いに傾けられている請求項13記載の装置。
  15. 【請求項15】 全ての試料容器(2)が通常の測定チ
    ャンバーから形成されている請求項13又は14記載の
    装置。
  16. 【請求項16】 蛍光変換体(4)が通常の支持要素
    (42)上に設けられており、支持要素(42)は、光
    ガイド(11,12)の屈折率に対して実質的に±20
    %以内に相当する屈折率を有し、且つ前記支持要素(4
    2)は、前記光ガイドの端面に、特に指数−適合性媒体
    (20)により、接続されている請求項13ないし15
    のうちの何れか一つに記載の装置。
  17. 【請求項17】 励起/放射光ガイド(11,12)
    が、それぞれの蛍光変換体(4)に接続されており、蛍
    光変換体(4)は、該蛍光変換体(4)に接続された励
    起光ガイド(11)からの励起光のみが実質的に当たる
    請求項13ないし16のうちの何れか一つに記載の装
    置。
  18. 【請求項18】 蛍光変換体(4)が物質(3)の種々
    の成分に対して感受性である請求項13ないし17のう
    ちの何れか一つに記載の装置。
  19. 【請求項19】 蛍光試験のための測定装置(50)、
    測定装置(50)の種々の要素のための電流を供給する
    給電及び制御ユニット(90)、前記測定装置により供
    給された信号を加工する電子的増幅及び評価手段(8
    0)、並びに温度を安定化及び制御するための温度測定
    及び制御装置(70)からなり、測定装置(50)は、
    請求項1ないし12のうちの何れか一つに記載の光学的
    検出器(1)、又は請求項13ないし18のうちの何れ
    か一つに記載の光学的検出装置からなる物質(3)の蛍
    光測定のための光学的分析装置。
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