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JPH08250120A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

Info

Publication number
JPH08250120A
JPH08250120A JP7078296A JP7829695A JPH08250120A JP H08250120 A JPH08250120 A JP H08250120A JP 7078296 A JP7078296 A JP 7078296A JP 7829695 A JP7829695 A JP 7829695A JP H08250120 A JPH08250120 A JP H08250120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
positive electrode
active material
lithium
electrode active
battery
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7078296A
Other languages
English (en)
Inventor
Mayumi Uehara
真弓 上原
Yoshihiro Shoji
良浩 小路
Mikiya Yamazaki
幹也 山崎
Koji Nishio
晃治 西尾
Toshihiko Saito
俊彦 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP7078296A priority Critical patent/JPH08250120A/ja
Publication of JPH08250120A publication Critical patent/JPH08250120A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】リチウム−遷移金属複合酸化物を正極活物質と
する正極と、負極と、有機溶媒を含有する非水電解質と
を備えるリチウム二次電池であって、前記リチウム−遷
移金属複合酸化物が、粒子表面に、B、Na、Mg、A
l、Si、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Zr、N
b、Ru、Ag、Ta、Bi、In、Mo又はWの硫化
物、セレン化物又はテルル化物からなる被膜を有してい
る。 【効果】特定のカルコゲン化物からなる被膜を粒子表面
に有するリチウム−遷移金属複合酸化物が正極活物質と
して使用されているので、充放電サイクル時に正極側で
有機溶媒の分解が起こりにくい。このため、本発明電池
は充放電サイクル特性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リチウム二次電池に係
わり、詳しくは充放電サイクル特性に優れたリチウム二
次電池を提供することを目的とした、正極活物質の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
リチウム二次電池が、水の分解電圧を考慮する必要がな
く、正極活物質を適宜選定することにより高電圧化を達
成することが可能であることから、注目されつつある。
【0003】この種の電池の代表的な正極活物質として
は、容易に作製することができるとともに、容量が大き
いことから、LiNiO2 、LiCoO2 、LiMn2
4などのリチウム−遷移金属複合酸化物が主に使用さ
れている。
【0004】しかしながら、リチウム−遷移金属複合酸
化物を正極活物質として使用したリチウム二次電池に
は、充放電サイクル特性が未だ実用上充分満足の行く程
度のものではないという問題がある。これは、リチウム
−遷移金属複合酸化物の粒子表面に存在する高活性な部
分で、非水電解液(有機溶媒)が分解することによるも
のである。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは、リチウム−遷移金
属複合酸化物の粒子表面の活性を低減させることにより
正極側での有機溶媒の分解を抑制し、もって充放電サイ
クル特性に優れたリチウム二次電池を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るリチウム二次電池(本発明電池)は、リ
チウム−遷移金属複合酸化物を正極活物質とする正極
と、負極と、有機溶媒を含有する非水電解質とを備える
リチウム二次電池であって、前記リチウム−遷移金属複
合酸化物が、粒子表面に、B、Na、Mg、Al、S
i、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、C
o、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、R
u、Ag、Ta、Bi、In、Mo又はWの硫化物、セ
レン化物又はテルル化物からなる被膜を有してなる。
【0007】上記被膜としては、充放電サイクル特性に
特に優れた電池を得る上で、TiS2 、MoS2 又はこ
れらの混合物からなる被膜が特に好ましい。
【0008】上記リチウム−遷移金属複合酸化物の代表
的なものとしては、LiMn2 4、LiMnO2 、L
iNiO2 、LiCoO2 、LiNi0.5 Co0.5 2
が挙げられる。充放電サイクル特性に特に優れたリチウ
ム二次電池を得る上で、一般式LiX Niy Coz
1-y-z a (式中、MはB、Na、Mg、Al、Si、
K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Cu、
Zn、Ga、Ge、Zr、Nb、Ru、Ag、Ta、B
i、In、Mo及びWよりなる群から選ばれた少なくと
も一種の元素、0<x<1.3、0≦y≦1、0≦z≦
1、0.5≦y+z≦1、1.8≦a≦2.2である)
で表されるリチウム−遷移金属複合酸化物が特に好まし
い。
【0009】上記硫化物、上記セレン化物又は上記テル
ル化物の上記リチウム−遷移金属複合酸化物に対する好
適な割合は0.1〜20モル%である。同割合が0.1
モル%未満の場合は充放電サイクル特性が充分に改善さ
れず、一方同割合が20モル%を越えた場合は放電容量
が低下する。
【0010】本発明における硫化物、セレン化物又はテ
ルル化物からなる被膜を粒子表面に有するリチウム−遷
移金属複合酸化物は、例えばリチウム−遷移金属複合酸
化物とB、Na、Mg等の特定の元素の硫化物、セレン
化物又はテルル化物との所定割合の混合物を所定の温度
(通常、400〜800°C)で10〜20時間程度熱
処理する固相法により容易に得ることができる。
【0011】本発明の特徴は、正極活物質として、リチ
ウム−遷移金属複合酸化物の粒子表面に特定の硫化物、
セレン化物又はテルル化物からなる被膜を形成したもの
を使用した点にある。それゆえ、負極材料、有機溶媒を
含有する非水電解質など、電池を構成する他の部材につ
いては、従来リチウム二次電池用として提案され、或い
は実用されている種々の材料を特に制限なく用いること
が可能である。
【0012】例えば、負極材料としては、リチウムイオ
ンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物質又
は金属リチウムを使用することができる。リチウムイオ
ンを電気化学的に吸蔵及び放出することが可能な物質と
しては、黒鉛、コークス、有機物焼成体等の炭素材料、
LiNb2 5 等の金属酸化物及びリチウム合金(リチ
ウム−アルミニウム合金、リチウム−鉛合金、リチウム
−錫合金)が例示される。
【0013】また、非水電解質の有機溶媒としては、エ
チレンカーボネート、ビニレンカーボネート、プロピレ
ンカーボネートなどの高誘電率溶媒や、これらとジエチ
ルカーボネート、ジメチルカーボネート、1,2−ジメ
トキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、エトキシメ
トキシエタンなどの低沸点溶媒との混合溶媒が、同溶質
としては、LiPF6 、LiClO4 、LiCF3 SO
3 、LiN(CF3 SO2 2 、LiBF4 、LiAs
6 が、それぞれ例示される。なお、本発明における有
機溶媒を含有する非水電解質には、ゲル状固体電解質
(擬似固体電解質)も含まれる。
【0014】
【作用】正極活物質としてのリチウム−遷移金属複合酸
化物の粒子表面に特定のカルコゲン化物からなる被膜が
形成されてその表面活性が低減されているので、充放電
サイクル時の正極側での有機溶媒(非水電解液中の有機
溶媒又はゲル状固体電解質中の有機溶媒)の分解が起こ
りにくくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。
【0016】(実施例1)扁平型のリチウム二次電池
(本発明電池)を組み立てた。
【0017】〔正極〕Li2 CO3 とMnO2 とをモル
比1:4で乳鉢にて混合し、乾燥空気雰囲気下にて75
0°Cで20時間熱処理し、石川式らいかい乳鉢にて粉
砕して、LiMn2 4 (正極活物質)を得た。
【0018】次いで、このLiMn2 4 100モル部
とTiSe2 10モル部とを混合し、650°Cで10
時間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にTiSe2
の被膜を形成し、正極活物質を作製した。LiMn2
4 の粒子表面に被膜が形成されたことは、X線光電子分
光法(X-ray Photoelectron Spectroscopy) により確認
した(以下の被膜についても同じ方法により確認し
た。)。
【0019】この正極活物質と、導電剤としてのアセチ
レンブラックと、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン
とを、重量比90:6:4で混合して正極合剤を調製
し、この正極合剤を2トン/cm2 の成型圧で直径20
mmの円盤状に加圧成型した後、250°Cで2時間熱
処理して正極を作製した。
【0020】〔負極〕所定の厚みを有する金属リチウム
圧延板を直径20mmの円盤状に打ち抜いて負極を作製
した。
【0021】〔非水電解液〕プロピレンカーボネートと
1,2−ジメトキシエタンとの体積比1:1の混合溶媒
に、過塩素酸リチウムを1M(モル/リットル)の割合
で溶かして非水電解液を調製した。
【0022】〔電池の組立〕以上の正極、負極及び非水
電解液を用いて扁平型の本発明電池BA1を組み立てた
(電池寸法:直径24.0mm、厚さ3.0mm)。な
お、セパレータとしては、ポリプロピレン製の微多孔膜
を使用し、これに先の非水電解液を含浸させた。
【0023】図1は、作製した本発明電池BA1を模式
的に示す断面図であり、図示の本発明電池BA1は、正
極1、負極2、これら両電極1,2を互いに離間するセ
パレータ3、正極缶4、負極缶5、正極集電体6、負極
集電体7及びポリプロピレン製の絶縁パッキング8など
からなる。
【0024】正極1及び負極2は、非水電解液を含浸し
たセパレータ3を介して対向して正負極缶4,5が形成
する電池ケース内に収納されており、正極1は正極集電
体6を介して正極缶4に、又負極2は負極集電体7を介
して負極缶5に接続され、電池内部に生じた化学エネル
ギーを正極缶4及び負極缶5の両端子から電気エネルギ
ーとして外部へ取り出し得るようになっている。
【0025】(実施例2)LiMn2 4 モル部とTi
Te2 10モル部とを混合し、650°Cで10時間熱
処理してLiMn2 4 の粒子表面にTiTe2 被膜を
形成し、正極活物質を作製した。この正極活物質を使用
したこと以外は実施例1と同様にして、本発明電池BA
2を組み立てた。
【0026】(実施例3)LiMn2 4 100モル部
とTiS2 10モル部とを混合し、650°Cで10時
間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にTiS2 被膜
を形成し、正極活物質を作製した。この正極活物質を使
用したこと以外は実施例1と同様にして、本発明電池B
A3を組み立てた。
【0027】(実施例4)LiMn2 4 100モル部
とMoS2 10モル部とを混合し、650°Cで10時
間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にMoS2 被膜
を形成し、正極活物質を作製した。この正極活物質を使
用したこと以外は実施例1と同様にして、本発明電池B
A4を組み立てた。
【0028】(実施例5)LiMn2 4 100モル部
とMoS2 5モル部とTiS2 5モル部とを混合し、6
50°Cで10時間熱処理してLiMn2 4 の粒子表
面にMoS2 とTiS2 とからなる被膜を形成し、正極
活物質を作製した。この正極活物質を使用したこと以外
は実施例1と同様にして、本発明電池BA5を組み立て
た。
【0029】(実施例6)LiOHとNi(OH)2
Co(OH)2 とをモル比2:1:1で乳鉢にて混合
し、乾燥空気雰囲気下にて750°Cで20時間熱処理
し、石川式らいかい乳鉢にて粉砕して、LiNi0.5
0.5 2 (正極活物質)を得た。
【0030】次いで、このLiNi0.5 Co0.5 2
00モル部とTiSe2 10モル部とを混合し、650
°Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2
粒子表面にTiSe2 の被膜を形成し、正極活物質を作
製した。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1
と同様にして、本発明電池BA6を組み立てた。
【0031】(実施例7)LiNi0.5 Co0.5 2
00モル部とTiTe2 10モル部とを混合し、650
°Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2
粒子表面にTiTe2 の被膜を形成し、正極活物質を作
製した。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1
と同様にして、本発明電池BA7を組み立てた。
【0032】(実施例8)LiNi0.5 Co0.5 2
00モル部とTiS2 10モル部とを混合し、650°
Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2 の粒
子表面にTiS2の被膜を形成し、正極活物質を作製し
た。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1と同
様にして、本発明電池BA8を組み立てた。
【0033】(実施例9)LiNi0.5 Co0.5 2
00モル部とMoS2 10モル部とを混合し、650°
Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2 の粒
子表面にTiSe2 の被膜を形成し、正極活物質を作製
した。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1と
同様にして、本発明電池BA9を組み立てた。
【0034】(実施例10)LiNi0.5 Co0.5 2
100モル部とTiS2 5モル部とMoS2 5モル部と
を混合し、650°Cで10時間熱処理してLiNi
0.5 Co0.5 2 の粒子表面にTiSe2 とMoS2
からなる被膜を形成し、正極活物質を作製した。この正
極活物質を使用したこと以外は実施例1と同様にして、
本発明電池BA10を組み立てた。
【0035】(比較例1)正極活物質としてLiMn2
4 を用いたこと以外は実施例1と同様にして、比較電
池BC1を組み立てた。
【0036】(比較例2)正極活物質としてLiNi
0.5 Co0.5 2 を用いたこと以外は実施例1と同様に
して、比較電池BC2を組み立てた。
【0037】〔充放電サイクル試験〕本発明電池BA1
〜BA10及び比較電池BC1,2について、充電電流
密度1mA/cm2 で4.3Vまで充電した後、放電電
流密度3mA/cm2 で2.5Vまで放電する工程を1
サイクルとする充放電サイクル試験を行い、1サイクル
目の放電容量に対する150サイクル目の放電容量の容
量劣化率〔容量劣化率(%)={(1サイクル目の放電
容量−150サイクル目の放電容量)/1サイクル目の
放電容量}×100〕を求めた。結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1より、粒子表面に特定の被膜を有する
リチウム−遷移金属複合酸化物を正極活物質として用い
た本発明電池BA1〜BA10は、粒子表面に被膜を有
しないリチウム−遷移金属複合酸化物を正極活物質とし
て用いた比較電池BC1,BC2に比べて、容量劣化率
が小さいことが分かる。また、被膜形成材料が同じ場
合、リチウム−遷移金属複合酸化物としてLiNi0.5
Co0.5 2 を使用した電池の容量劣化率が特に小さい
ことから、Li−Ni−Co系複合酸化物が特に好まし
いことが分かる。
【0040】(実施例11)LiNi0.5 Co0.5 2
100モル部とTiS2 0.05モル部とを混合し、6
50°Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5
2 の粒子表面にTiS2 の被膜を形成し、正極活物質を
作製した。この正極活物質を使用したこと以外は実施例
1と同様にして、本発明電池BA11を組み立てた。
【0041】(実施例12)LiNi0.5 Co0.5 2
100モル部とTiS2 0.1モル部とを混合し、65
0°Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2
の粒子表面にTiS2 の被膜を形成し、正極活物質を作
製した。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1
と同様にして、本発明電池BA12を組み立てた。
【0042】(実施例13)LiNi0.5 Co0.5 2
100モル部とTiS2 2モル部とを混合し、650°
Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2 の粒
子表面にTiS2 の被膜を形成し、正極活物質を作製し
た。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1と同
様にして、本発明電池BA13を組み立てた。
【0043】(実施例14)LiNi0.5 Co0.5 2
100モル部とTiS2 20モル部とを混合し、650
°Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2
粒子表面にTiS2の被膜を形成し、正極活物質を作製
した。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1と
同様にして、本発明電池BA14を組み立てた。
【0044】(実施例15)LiNi0.5 Co0.5 2
100モル部とTiS2 22モル部とを混合し、650
°Cで10時間熱処理してLiNi0.5 Co0.5 2
粒子表面にTiS2の被膜を形成し、正極活物質を作製
した。この正極活物質を使用したこと以外は実施例1と
同様にして、本発明電池BA15を組み立てた。
【0045】(実施例16)LiMn2 4 100モル
部とMoS2 0.05モル部とを混合し、650°Cで
10時間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にMoS
2 の被膜を形成し、正極活物質を作製した。この正極活
物質を使用したこと以外は実施例1と同様にして、本発
明電池BA16を組み立てた。
【0046】(実施例17)LiMn2 4 100モル
部とMoS2 0.1モル部とを混合し、650°Cで1
0時間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にMoS2
の被膜を形成し、正極活物質を作製した。この正極活物
質を使用したこと以外は実施例1と同様にして、本発明
電池BA17を組み立てた。
【0047】(実施例18)LiMn2 4 100モル
部とMoS2 2モル部とを混合し、650°Cで10時
間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にMoS2 の被
膜を形成し、正極活物質を作製した。この正極活物質を
使用したこと以外は実施例1と同様にして、本発明電池
BA18を組み立てた。
【0048】(実施例19)LiMn2 4 100モル
部とMoS2 20モル部とを混合し、650°Cで10
時間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にMoS2
被膜を形成し、正極活物質を作製した。この正極活物質
を使用したこと以外は実施例1と同様にして、本発明電
池BA19を組み立てた。
【0049】(実施例20)LiMn2 4 100モル
部とMoS2 22モル部とを混合し、650°Cで10
時間熱処理してLiMn2 4 の粒子表面にMoS2
被膜を形成し、正極活物質を作製した。この正極活物質
を使用したこと以外は実施例1と同様にして、本発明電
池BA20を組み立てた。
【0050】〔充放電サイクル試験〕本発明電池BA1
1〜BA20について先と同じ条件の充放電サイクル試
験を行い、各電池の容量劣化率を求めた。結果を表2に
示す。
【0051】
【表2】
【0052】表2に示すように、本発明電池BA11〜
BA15のうちBA12〜BA14の容量劣化率が5%
以下と特に小さく、また本発明電池BA16〜BA20
のうちBA17〜BA19の容量劣化率が15%以下と
特に小さい。このことから、リチウム−遷移金属複合酸
化物に対する硫化物、セレン化物又はテルル化物の割合
(平均被覆率)は0.1〜20モル%の範囲が好ましい
ことが分かる。
【0053】(実施例21〜46)LiNi0.5 Co
0.5 2 100モル部と表3に示す種々の硫化物10モ
ル部とを混合し、650°Cで10時間熱処理してLi
Ni0.5 Co0.5 2 の粒子表面にそれらの各硫化物か
らなる被膜を形成し、正極活物質を作製した。これらの
各正極活物質を使用したこと以外は実施例1と同様にし
て、本発明電池BA21〜46を組み立てた。
【0054】〔充放電サイクル試験〕本発明電池BA2
1〜BA46について先と同じ条件の充放電サイクル試
験を行い、各電池の容量劣化率を求めた。結果を表3に
示す。なお、表3中には、本発明電池BA8,BA9の
容量劣化率も表1より転記して示してある。
【0055】
【表3】
【0056】表3に示すように、本発明電池のうちでも
BA8,BA9の容量劣化率が5%以下と特に小さい。
このこと、及び、表1に示すように本発明電池BA10
の容量劣化率が4%と小さいことから、被膜形成材料と
してはTiS2 、MoS2 又はこれらの混合物が特に好
ましいことが分かる。
【0057】
【発明の効果】特定のカルコゲン化物からなる被膜を粒
子表面に有するリチウム−遷移金属複合酸化物が正極活
物質として使用されているので、充放電サイクル時に正
極側で有機溶媒の分解が起こりにくい。このため、本発
明電池は充放電サイクル特性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で組み立てた扁平型のリチウム二次電池
(本発明電池)の断面図である。
【符号の説明】
BA1 扁平型のリチウム二次電池(本発明電池) 1 正極 2 負極 3 セパレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 斎藤 俊彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウム−遷移金属複合酸化物を正極活物
    質とする正極と、負極と、有機溶媒を含有する非水電解
    質とを備えるリチウム二次電池であって、前記リチウム
    −遷移金属複合酸化物が、粒子表面に、B、Na、M
    g、Al、Si、K、Ca、Sc、Ti、V、Cr、M
    n、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Z
    r、Nb、Ru、Ag、Ta、Bi、In、Mo又はW
    の硫化物、セレン化物又はテルル化物からなる被膜を有
    していることを特徴とするリチウム二次電池。
  2. 【請求項2】前記リチウム−遷移金属複合酸化物が、一
    般式LiX Niy Coz 1-y-z a (式中、MはB、
    Na、Mg、Al、Si、K、Ca、Sc、Ti、V、
    Cr、Mn、Fe、Cu、Zn、Ga、Ge、Zr、N
    b、Ru、Ag、Ta、Bi、In、Mo及びWよりな
    る群から選ばれた少なくとも一種の元素、0<x<1.
    3、0≦y≦1、0≦z≦1、0.5≦y+z≦1、
    1.8≦a≦2.2である)で表される請求項1記載の
    リチウム二次電池。
  3. 【請求項3】前記被膜がTiS2 、MoS2 又はこれら
    の混合物からなる請求項1記載のリチウム二次電池。
  4. 【請求項4】前記硫化物、前記セレン化物又は前記テル
    ル化物の前記リチウム−遷移金属複合酸化物に対する割
    合が0.1〜20モル%である請求項1記載のリチウム
    二次電池。
JP7078296A 1995-03-08 1995-03-08 リチウム二次電池 Pending JPH08250120A (ja)

Priority Applications (1)

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