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JPH08237666A - フレーム間帯域圧縮信号処理装置 - Google Patents

フレーム間帯域圧縮信号処理装置

Info

Publication number
JPH08237666A
JPH08237666A JP3569495A JP3569495A JPH08237666A JP H08237666 A JPH08237666 A JP H08237666A JP 3569495 A JP3569495 A JP 3569495A JP 3569495 A JP3569495 A JP 3569495A JP H08237666 A JPH08237666 A JP H08237666A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
signal
picture
intra
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3569495A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuharu Niimura
一治 新村
Minoru Outa
実 巨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP3569495A priority Critical patent/JPH08237666A/ja
Publication of JPH08237666A publication Critical patent/JPH08237666A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、両方向予測を用いても一定期間内
で一画面全体にフレーム内符号化処理を施すことができ
るフレーム間帯域圧縮信号処理装置を提供することを目
的としている。 【構成】映像信号に対して、フレーム内符号化処理信号
とフレーム間符号化処理信号とを作成する信号処理方式
を、入力信号の動き評価に応じて適応的に繰り返す帯域
圧縮手段を備えたフレーム間帯域圧縮信号処理装置にお
いて、予測画像を過去のフレームから構成するPピクチ
ャと、予測画像を未来のフレームから最適な予測手段を
用いて構成するBピクチャとを用いる帯域圧縮処理手段
を備え、一連の画像をPピクチャとBピクチャとで構成
し、かつPピクチャ内の一部の領域に強制的にフレーム
内符号化処理を施すリフレッシュを行ない、一定期間内
におけるPピクチャで一画面の全領域にリフレッシュを
施すように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号にフレーム
間帯域圧縮処理を施しデジタル信号に変換した帯域圧縮
信号を切り替えるフレーム間帯域圧縮信号処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、映像信号をデジタル伝送
するにあたっては、可変長符号化方式を利用した伝送方
法や、フレーム内符号化処理とフレーム間符号化処理と
を組み合わせて帯域圧縮を行ない伝送する方法等が検討
されている。このうち、フレーム内符号化処理とフレー
ム間符号化処理とを組み合わせて帯域圧縮を行ない伝送
する技術は、例えば文献 IEEE Trans.on Broadcasting
Vol.36 No.4 DEC 1990に記載された Woo Paik:“Digita
l compatible HD-TV Broadcast system ”に示されてい
るように帯域圧縮技術であり、以下にその特徴的な部分
を説明する。
【0003】図17において、入力端子11に入力され
た映像信号は、減算回路12と動き評価回路13とにそ
れぞれ供給される。この減算回路12では、後述する減
算処理が行なわれ、その出力はDCT(離散コサイン変
換)回路14に入力される。DCT回路14は、水平方
向8画素、垂直方向8画素を単位ブロック(8×8画素
=64画素)として取り込み、画素配列を時間軸領域か
ら周波数領域へ変換した係数を出力する。
【0004】そして、各係数は、量子化回路15で量子
化される。この場合、量子化回路15は、32種類の量
子化テーブルを持っており、選択された量子化テーブル
に基づいて個々の係数が量子化される。なお、量子化回
路15において、量子化テーブルを備えているのは、情
報の発生量と送出量とが一定の範囲以内に収まるように
するためである。
【0005】そして、量子化回路15から出力された係
数データは、単位ブロック毎に低域より高域へジグザグ
・スキャンされて取り出された後、可変長符号化回路1
6に入力されて、零係数の続く数(ラン・レングス)と
非零係数とを1組にして可変長符号化される。なお、可
変長符号化回路16は、例えばハフマン符号等のよう
に、発生頻度により符号長の異なる符号器である。
【0006】そして、可変長符号化されたデータは、F
IFO(ファースト・イン・ファースト・アウト)回路
17に入力されて規定の速度で読み出された後、出力端
子18を介して図示しない次段のマルチプレクサ[制御
信号、音声データ、同期データ(SYNC)、後述する
NMP等を多重する]に供給され、伝送路へ送出され
る。FIFO回路17は、可変長符号化回路16の出力
が可変レートであり、伝送路のレートが固定レートであ
るため、この発生符号量と送出符号量との違いを吸収す
るバッファの役目をしている。
【0007】また、量子化回路15の出力は、逆量子化
回路19に入力されて逆量子化される。さらに、この逆
量子化回路19の出力は、逆DCT回路20に入力され
て元の信号に戻される。この信号は、加算回路21を介
してフレーム遅延回路22に入力される。フレーム遅延
回路22の出力は、動き補償回路23と前記動き評価回
路13とにそれぞれ供給されている。
【0008】動き評価回路13は、入力端子11からの
入力信号とフレーム遅延回路22の出力信号とを比較
し、画像の全体的な動きを検出して、動き補償回路23
から出力される信号の位相位置を制御する。静止画の場
合は、原画像と1フレーム前の画像とが一致するように
補償される。動き補償回路23の出力は、スイッチ24
を介して減算回路12に供給されるとともに、スイッチ
25を介して加算回路21からフレーム遅延回路22に
帰還することもできる。
【0009】次に、上述したシステムの基本的な動作を
説明する。このシステムの基本動作としては、フレーム
内符号化処理とフレーム間符号化処理とがある。フレー
ム内符号化処理は、以下のように行なわれる。この処理
が行なわれるときは、スイッチ24,25はともにオフ
である。入力端子11の映像信号は、DCT回路14で
時間軸領域から周波数領域に変換され、量子化回路15
において量子化される。この量子化された信号は、可変
長符号化処理を受けた後、FIFO回路17を介して伝
送路へ出力される。
【0010】また、量子化された信号は、逆量子化回路
19及び逆DCT回路20で元の信号に戻され、フレー
ム遅延回路22で遅延される。したがって、フレーム内
符号化処理のときは、入力映像信号の情報がそのまま可
変長符号化されているのと等価である。このフレーム内
符号化処理は、入力映像信号のシーン・チェンジ時や所
定のブロック単位で適宜な周期で行なわれる。この周期
的フレーム内符号化処理に関しては、後述する。
【0011】次に、フレーム間符号化処理について説明
する。フレーム間符号化処理が実行されるときは、スイ
ッチ24,25が共にオンされる。このため、入力映像
信号と、その1フレーム前の映像信号との差分に相当す
る信号が減算回路12から得られる。そして、この差分
信号が、DCT回路14に入力され時間軸領域から周波
数領域に変換された後、量子化回路15で量子化される
ことになる。また、フレーム遅延回路22には、差分信
号と映像信号とが加算回路21で加算されて入力される
から、差分信号を作成する元となった入力映像信号を予
測した予測映像信号が作成されて入力されることにな
る。
【0012】図18には、高品位テレビジョン信号のビ
デオ信号が、上記のようにフレーム内符号化処理とフレ
ーム間符号化処理とを施され、伝送路上に送出された状
態のライン信号を示している。この信号は、伝送路の信
号であり、コントロール信号、音声信号、同期信号(S
YNC)、システム制御信号、NMNP等が多重された
状態で示している。図18(a)は、第1ラインの信号
を示し、同図(b)は、第2ライン以降の信号を示して
いる。
【0013】この映像信号がフレーム内符号化処理され
ているものであれば、逆変換することにより正常な映像
信号が得られる。しかし、フレーム間符号化処理を施さ
れている映像信号の場合は、この信号を逆変換しても差
分信号が再現されるだけである。このため、この差分信
号に、1フレーム前に再現している映像信号(または予
測映像信号)を加算することによって、正常な映像信号
が再現できることになる。
【0014】上記のシステムによると、フレーム内符号
化処理された信号は、全情報を可変長符号化しており、
次のフレーム以降でフレーム間符号化処理された信号
は、差分情報を伝送することになり、帯域圧縮を実現し
ていることになる。
【0015】次に、上記の帯域圧縮システムで処理する
画素の集合の定義を説明する。すなわち、 ブロック:水平方向8画素、垂直方向8画素から構成さ
れる64画素の領域のことである。
【0016】スーパーブロック:輝度信号の水平方向4
ブロック、垂直方向4ブロックからなる領域のことであ
る。この領域に、色信号U,Vとしての1ブロックづつ
が含まれる。また、動き評価回路13から得られる画像
動きベクトルは、スーパーブロック単位で含まれる。
【0017】マクロブロック:水平方向の11のスーパ
ーブロックのことである。また、符号が伝送される際に
は、ブロックのDCT係数は、零係数の連続数と、非零
係数の振幅により決められた符号とに変換され、それら
が組になって伝送され、ブロックの最後にはEOB(エ
ンド・オブ・ブロック)信号が付加されている。そし
て、スーパーブロック単位で行なわれた動き補正の動き
ベクトルは、マクロブロック単位で付加されて伝送され
る。
【0018】図18に示した伝送信号について、以後、
特に関連ある事項について、さらに説明を加える。第1
ラインの同期(SYNC)信号は、デコーダにおいてフ
レームの同期信号を示しており、1フレームにつき1つ
の同期信号を用いてデコーダの全てのタイミング信号が
作りだされる。第1ラインのNMP信号は、この信号の
終りから次のフレームのマクロブロックの始めまでのビ
デオデータ数を示している。
【0019】これは、フレーム内符号化処理とフレーム
間符号化処理とを適応的に切り替えて符号を構成してい
るために、1フレームの符号量がフレーム毎に異なるこ
とになり、符号の位置が異なってくるためである。そこ
で、1フレームに相当する符号の位置をNMP信号で示
している。
【0020】また、使用者がチャンネルを変えた場合の
対策として、前記周期的フレーム内符号化処理が行なわ
れる。すなわち、この帯域圧縮システムでは、前述した
ように、水平方向の11のスーパーブロックをマクロブ
ロックと称しており、1画面の水平方向には、44スー
パーブロックが存在している。つまり、1フレームに
は、水平方向に4マクロブロック、垂直方向に60マク
ロブロックの合計240マクロブロックが存在すること
になる。
【0021】そして、この帯域圧縮システムでは、図1
9(a)〜(h)及び図20(a)〜(c)に示すよう
に、4つのマクロブロック単位でそれぞれスーパーブロ
ックの縦の一列毎にリフレッシュが行なわれ、11フレ
ーム周期で全てのスーパーブロックがリフレッシュされ
る。すなわち、リフレッシュされたスーパーブロック
を、図20(d)に示すように、11フレーム分蓄積す
ることにより全ての領域においてフレーム内符号化処理
が行なわれることになる。
【0022】このため、例えばVTR(ビデオ・テープ
レコーダ)等の通常再生時には、上記したフレーム内符
号化処理が11フレーム周期で行なわれるため、問題な
く再生画像を見ることができる。なお、上記マクロブロ
ックの先頭には、ヘッドデータが挿入されている。この
ヘッドデータには、各スーパーブロックの動きベクト
ル、フィールド/フレーム判定、PCM/DPCM判定
及び量子化レベル等がまとめて挿入されている。
【0023】ところで、上記した従来の帯域圧縮システ
ムは、テレビジョン信号の帯域圧縮のためのエンコーダ
として用いられ、受信側ではそのデコーダが用いられ
る。ここで、近時では、フレーム間符号化処理として、
1フレーム前(過去)との差分ではなく、過去のフレー
ム及び未来のフレームから最適な予測手段を用いて差分
信号を得る、いわゆる両方向予測を用いることが考えら
れている。
【0024】この場合、上記リフレッシュを用いても予
測として過去及び未来のどちらのフレームから予測が行
なわれるかは、その画像によって異なるため、一定期間
内で一画面全領域にフレーム内符号化処理が施されなく
なるという問題が生じる。また、両方向予測を用いた帯
域圧縮を行なう場合、両方向予測のための画像の順序を
入れ替える処理を行なうため、デコード処理を行なう際
に、画像の順序を元に戻す必要があるため、画像の表示
が遅くなるという不都合も生じている。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
帯域圧縮システムで両方向予測を用いると、一定の期間
内で一画面全領域にフレーム内符号化処理が施されなく
なるとともに、デコード処理を行なう際に画像の順序を
元に戻すため画像表示が遅くなるという問題が発生す
る。
【0026】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、両方向予測を用いても一定期間内で一画
面全体にフレーム内符号化処理を施すことができる極め
て良好なフレーム間帯域圧縮信号処理装置を提供するこ
とを目的とする。また、この発明は、両方向予測を用い
てもデコーダの入力信号が切り替えられたときに画像を
速やかに表示することができる極めて良好なフレーム間
帯域圧縮信号処理装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフレーム
間帯域圧縮信号処理装置は、映像信号に対して、フレー
ム内の情報を用いてフレーム内符号化処理を施したフレ
ーム内処理信号と、フレーム間の差分情報を用いてフレ
ーム間符号化処理を施したフレーム間処理信号とを作成
し、この信号処理方式を入力信号の動き評価に応じて適
応的に繰り返す帯域圧縮手段を備えたものを対象として
いる。
【0028】そして、予測画像を過去のフレームから構
成するPピクチャと、予測画像を未来のフレームから最
適な予測手段を用いて構成するBピクチャとを用いる帯
域圧縮処理手段を備え、一連の画像をPピクチャとBピ
クチャとで構成し、かつPピクチャ内の一部の領域に強
制的にフレーム内符号化処理を施すリフレッシュを行な
い、一定期間内におけるPピクチャで一画面の全領域に
リフレッシュを施すように構成したものである。
【0029】また、この発明に係るフレーム間帯域圧縮
信号処理装置は、映像信号に対して、フレーム内の情報
を用いてフレーム内符号化処理を施したフレーム内処理
信号と、フレーム間の差分情報を用いてフレーム間符号
化処理を施したフレーム間処理信号とを作成し、この信
号処理方式を入力信号の動き評価に応じて適応的に繰り
返す帯域圧縮手段を備えたものを対象としている。
【0030】そして、予測画像を過去のフレームから構
成するPピクチャと、予測画像を過去及び未来のフレー
ムから最適な予測手段を用いて構成するBピクチャと、
フレームの全領域にフレーム内符号化処理を施したIピ
クチャとを用いる帯域圧縮処理手段を備え、エンコーダ
から出力する伝送時には、Iピクチャ,Pピクチャ及び
Bピクチャの伝送順を入力画像順とは異なる順序に並べ
変えて伝送し、デコーダにて再度並べ変えを行なうもの
で、デコーダへの入力信号切り替え時に、デコーダに入
力されるフレーム内符号化処理した領域の信号が伝送さ
れた時点で、フレーム内符号化処理した信号を先行して
デコーダの出力として表示するように構成したものであ
る。
【0031】
【作用】上記のような構成によれば、まず、一連の画像
をPピクチャとBピクチャとで構成し、Pピクチャ内の
一部の領域に強制的にフレーム内符号化処理を施すリフ
レッシュを行ない、一定期間内におけるPピクチャで一
画面の全領域にリフレッシュを施すようにしたので、両
方向予測を用いても一定期間内で一画面全体にフレーム
内符号化処理を施すことができるようになる。また、デ
コーダへの入力信号切り替え時に、デコーダに入力され
るフレーム内符号化処理した領域の信号が伝送された時
点で、フレーム内符号化処理した信号を先行してデコー
ダの出力として表示するようにしたので、両方向予測を
用いてもデコーダの入力信号が切り替えられたときに画
像を速やかに表示することができるようになる。
【0032】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。なお、新規なブロックは、ブロ
ック図において2重枠で示すものとする。
【0033】1.基本構成 図1は、この発明における基本構成を示している。映像
入力端子26,27,28には、高品位TV(テレビジ
ョン)などの輝度信号Y,色信号U,Vを入力する。こ
れらの信号には、必要な前処理を施した後に、ブロック
化回路29で2章で後述する画素構成のブロックを構成
し、入力端子30または11に入力している。
【0034】1.1 前方向予測の場合 まず、入力端子11に入力された映像信号は、減算回路
12と動き評価回路13とにそれぞれ供給される。この
減算回路12では、後述する減算処理が行なわれ、その
出力は、DCT(離散コサイン変換)回路14に入力さ
れる。DCT回路14は、水平方向8画素、垂直方向8
画素を単位ブロック(8×8画素=64画素)として取
り込み、画素配列を時間軸領域から周波数領域へ変換し
た係数を出力する。
【0035】そして、各係数は、量子化回路15で量子
化される。この場合、量子化回路15は、32種類の量
子化テーブルを持っており、選択された量子化テーブル
に基づいて個々の係数が量子化される。なお、量子化回
路15において、量子化テーブルを備えているのは、情
報の発生量と送出量とが一定の範囲以内に収まるように
するためである。
【0036】そして、量子化回路15から出力された係
数データは、単位ブロック毎に低域より高域へジグザグ
・スキャンされて取り出された後、可変長符号化回路1
6に入力されて、零係数の続く数(ラン・レングス)と
非零係数とを1組にして可変長符号化される。なお、可
変長符号化回路16は、例えばハフマン符号等のよう
に、発生頻度により符号長の異なる符号器である。
【0037】そして、可変長符号化されたデータは、F
IFO回路17に入力されて規定の速度で読み出された
後、出力端子18を介して次段のマルチプレクサ[制御
信号、音声データ、同期データ(SYNC)、オーバー
ヘッドデータ発生回路31の出力信号、後述するNMP
等を多重する]32に供給され、伝送路へ送出される。
FIFO回路17は、可変長符号化回路16の出力が可
変レートであり、伝送路のレートが固定レートであるた
め、この発生符号量と送出符号量との違いを吸収するバ
ッファの役目をしている。
【0038】また、量子化回路15の出力は、逆量子化
回路19に入力されて逆量子化される。さらに、この逆
量子化回路19の出力は、逆DCT回路20に入力され
て元の信号に戻される。この信号は、加算回路21を介
してフレーム遅延回路22に入力される。フレーム遅延
回路22の出力は、動き補償回路23と前記動き評価回
路13とにそれぞれ供給されている。
【0039】動き評価回路13は、入力端子11からの
入力信号とフレーム遅延回路22の出力信号とを比較
し、画像の動きを検出して、動き補償回路23から出力
される信号の位相位置を制御する。静止画の場合は、原
画像と1フレーム前の画像とが一致するように補償され
る。動き補償回路23の出力は、スイッチ24を介して
減算回路12に供給されるとともに、スイッチ25を介
して加算回路21からフレーム遅延回路22に帰還する
こともできる。
【0040】なお、図1は、両方向予測も実現できる構
成になっているため、他のブロックも入っているが、前
方向予測の場合は、動き補償回路23の出力がスイッチ
24,25に入力される構成となる。
【0041】1.2 両方向予測の場合 MPEG(Moving Picture Image Coding Experts Grou
p )などでは、両方向予測が用いられる。両方向予測を
用いる場合は、まず、ブロック化回路29の出力は、入
力端子30を介してフレーム順並べ変え回路33に入力
され、入力端子11から減算回路12に入力される。減
算回路12,DCT回路14,量子化回路15,逆量子
化回路19,逆DCT回路20及び加算回路21の動作
は、1.1節 前方向予測の場合の説明と同一である。
【0042】両方向予測の場合は、加算回路21の出力
は、前述したフレーム遅延回路22に相当するフレーム
メモリ34,35に入力される。フレームメモリ34,
35には、両方向の予測を行なうために必要なフレーム
の信号を記憶する。すなわち、入力端子11の入力画像
に対して、前方向のフレームの画像と後方向のフレーム
の画像とを記憶する。フレームメモリ34の出力は、
1.1節と同様に動き補償回路23に入力されるととも
に、動き評価回路13に入力される。フレームメモリ3
5の出力は、動き補償回路36に入力されるとともに、
動き評価回路13に入力される。
【0043】動き評価回路13では、入力端子11の入
力画像に対する前方向のフレームからの動きベクトル
(画像の動き量)と、後方向のフレームからの動きベク
トルを求め、出力端子37,38を介して動き補償回路
23,36にそれぞれ入力している。
【0044】動き補償回路23,36の出力信号は、そ
れぞれ乗算回路39,40に供給されて、所定係数α,
β(一般にα=β=1/2)が乗算される。また、乗算
回路39,40の出力信号は、加算回路41で加算され
て選択回路42に入力される。選択回路42は、前方向
及び後方向の動き補償信号及びそれらの補間信号のう
ち、最適な信号を選択し予測信号としてスイッチ24,
25に入力する。
【0045】次に、上記したシステムの基本的な動作を
説明する。
【0046】2.画素構成 入力端子11に入力する信号は、1画面内の有効成分を
複数個集めて、ブロック、スーパーブロック、マクロブ
ロックを構成している。なお、この構成は、DigiCipher
の例を基本にしているが、MPEGやDSC-HDTV:Zenith+AT
T の方式などで用いているブロック構成を用いてもよい
ことはいうまでもない。
【0047】図2を用いて、ブロック構成の定義を説明
する。
【0048】ブロック:水平方向8画素、垂直方向8画
素から構成される64画素の領域のことである[図2
(d)参照]。
【0049】スーパーブロック:輝度信号の水平方向4
ブロック、垂直方向2ブロックからなる領域のことであ
る。この領域に、色信号U,Vとしての1ブロックづつ
が含まれる。また、動き評価回路13から得られる画像
動きベクトルは、スーパーブロック単位で設定できる
[図2(c)参照]。
【0050】マクロブロック:水平方向の11のスーパ
ーブロックのことである。また、符号が伝送される際に
は、ブロックのDCT係数は、零係数の連続数と、非零
係数の振幅により決められた符号とに変換され、それら
が組になって伝送され、ブロックの最後にはエンド・オ
ブ・ブロック信号が付加されている。そして、スーパー
ブロック単位で行なわれた動き補正の動きベクトルは、
マクロブロック単位でオーバーヘッドデータとして付加
されて伝送される[図2(b)参照]。
【0051】すなわち、この帯域圧縮システムでは、前
述したように、水平方向11のスーパーブロックをマク
ロブロックと称しており、1画面の水平方向には、44
スーパーブロックが存在している。つまり、1フレーム
には、水平方向に4マクロブロック、垂直方向に60マ
クロブロックの合計240マクロブロックが存在するこ
とになる。
【0052】1画面:1050本の走査線からなり、イ
ンターレースになっている。有効画素は、水平方向14
08画素、垂直方向960画素からなっている。1画面
の映像信号を4つのプロセッサで処理している[図2
(a)参照]。
【0053】図3に、1画面と、スーパーブロックアド
レス(以下S.B.A.=Super Block Address と略
す)との関係を示している。水平方向に44スーパーブ
ロック、垂直方向に60スーパーブロックが存在する。
そこで、1画面内には、2640個のスーパーブロック
が存在する。このそれぞれのスーパーブロックにアドレ
スS.B.A.を割り当てる。水平方向のスーパーブロ
ックアドレスをx、垂直方向のそれをyとすると、S.
B.A.=60・x+yの関係がある。
【0054】3.フレーム内/フレーム間符号化 このシステムの基本動作として、第1に、フレーム内符
号化処理とフレーム間符号化処理とがある。フレーム内
符号化処理は、以下のように行なわれる。この処理が行
なわれるときは、スイッチ24,25は共にオフであ
る。入力端子11の映像信号は、DCT回路14で時間
軸領域から周波数領域に変換され、量子化回路15にお
いて量子化される。この量子化された信号は、可変長符
号化処理を受けた後、FIFO回路17を介して伝送路
へ出力される。
【0055】また、量子化された信号は、逆量子化回路
19及び逆DCT回路20で元の信号に戻され、フレー
ムメモリ34で遅延される。したがって、フレーム内符
号化処理のときは、入力映像信号の情報がそのまま可変
長符号化されているのと等価である。このフレーム内符
号化処理は、入力映像信号のシーン・チェンジ及び所定
のブロック単位で適宜な周期で行なわれる。この周期的
フレーム内符号化処理に関しては、後述する。
【0056】次に、フレーム間符号化処理について説明
する。フレーム間符号化処理が実行されるときは、スイ
ッチ24,25が共にオンされる。このため、入力映像
信号と、その1フレーム前の映像信号との差分に相当す
る信号が減算回路12から得られる。この差分信号が、
DCT回路14に入力され、時間軸領域から周波数領域
に変換され、次に量子化回路15で量子化されることに
なる。
【0057】また、フレームメモリ34には、差分信号
と映像信号とが加算回路21で加算されて入力されるか
ら、差分信号を作成する元となった入力映像信号を予測
した予測映像信号が作成されて入力されることになる。
一般的に、フレーム内符号化処理した画像の発生符号量
は、フレーム間符号化処理した画像の発生符号量よりも
多くなっている。
【0058】4.フレーム内/フレーム間切り替え処理 4.1 画像適応フレーム内符号化処理 このフレーム内符号化処理とフレーム間符号化処理との
切り替えは、フレーム内/間決定回路43により制御す
る。この制御手法は、2種類ある。まず、第1の手法
は、入力映像信号に内容に応じ、フレーム間の相関があ
る場合は、フレーム間符号化処理を施し、フレーム間の
相関のない信号に対しては、フレーム内符号化処理を施
す手法である。シーン・チェンジなどが発生した場合
は、フレーム内符号化処理が施される。フレーム内/間
決定回路43では、入力端子11からの現フレームの信
号と動き補償回路23の出力の予測信号との予測誤差エ
ネルギーと、現信号のエネルギーとを比較する。
【0059】図4において、入力端子11,44,45
及び出力端子46,47は、図1に示した入力端子1
1,44,45及び出力端子46,47と同一である。
入力端子11には、現信号を入力する。この現信号をエ
ネルギー比較回路48に入力するとともに、減算回路4
9に入力する。入力端子45には、上記選択回路42の
出力である予測信号を入力し、減算回路49で現信号と
予測信号との差である予測誤差を求める。エネルギー比
較回路48は、現信号のエネルギーを現信号エネルギー
算出回路48aで求め、予測誤差のエネルギーを予測誤
差エネルギー算出回路48bで求め、両エネルギーを比
較する。現信号及び予測誤差のエネルギーの算出式の例
は、次の通りである。
【0060】
【数1】
【0061】図5は、エネルギー比較回路48における
フレーム内/間判別方法の例を示している。同図におい
て、横軸は現信号のエネルギーを示し、縦軸は予測誤差
のエネルギーを示している。また、原点0から斜めに引
いた実線は、予測誤差のエネルギーと現信号のエネルギ
ーとが等しい場合を示している。この実線より下の領域
は、予測誤差のエネルギーの方が小さいため、フレーム
間符号化処理を施す。また、実線より上の領域は、現信
号のエネルギーの方が小さいため、フレーム内符号化処
理を施す。このようにして、エネルギー比較回路48
は、入力信号に適応したフレーム内/間判別信号を出力
し、加算回路50を介して出力端子46から取り出され
る。
【0062】4.2 強制的フレーム内符号化処理(リ
フレッシュ) 第2の手法は、映像信号の相関とはかかわりなく強制的
にフレーム内符号化処理を行なう手法である。この場
合、周期的に画面の所定領域にフレーム内符号化処理を
施す。この強制的フレーム内符号化処理を行なう目的
は、2つある。使用者がチャンネルを変更した場合に、
一定期間以内に画像を認識できるようにするために必要
である。VTRやディスクなどの記録メディアにおい
て、特殊再生が実現できるようにするためである。
【0063】この強制的にフレーム内符号化処理を施す
ことをリフレッシュと称する。また、所定の領域がリフ
レッシュされるのに必要な時間をリフレッシュタイムと
称する。このリフレッシュタイミングを発生する周期的
リフレッシュタイミング発生回路51は、図4に示すよ
うに、入力端子44より同期信号(SYNC)を入力
し、この同期信号と同期して所定の周期でフレーム内選
択信号発生させる。この信号と、エネルギー比較回路4
8のフレーム内/間判別信号とを加算回路50で加算す
ることで、フレーム内/間切替信号が生成され、出力端
子46から取り出される。
【0064】5.リフレッシュ 次の各方式のリフレッシュに関して詳しく説明する。
【0065】5.1 一部領域リフレッシュ DigiCipherでは、前述したように、水平方向の11のス
ーパーブロックをマクロブロックと称しており、1画面
の水平方向には、44スーパーブロックが存在してい
る。つまり、1フレームには、水平方向に4マクロブロ
ック、垂直方向に60マクロブロックの合計240マク
ロブロックが存在することになる。そして、この帯域圧
縮システムでは、図6(a)〜(h)及び図7(a)〜
(c)に示すように、4つのマクロブロック単位でそれ
ぞれスーパーブロックの縦の一列毎にリフレッシュが行
なわれ、11フレーム周期で全てのスーパーブロックが
リフレッシュされる。
【0066】すなわち、リフレッシュされたスーパーブ
ロックを、図7(d)に示すように、11フレーム分蓄
積することにより全ての領域においてフレーム内符号化
処理が行なわれることになる。このリフレッシュのメリ
ットは、各フレーム当たりに均等にリフレッシュが行な
われるため、レートバッファの容量が小さくてよいとい
う利点がある。
【0067】この一部領域のリフレッシュを図3に示し
たスーパーブロックアドレスを用いて表わすと図8のよ
うになる。同図において、縦軸はスーパーブロックアド
レスを示し、横軸はフレーム番号を示し、四角内にrを
記入した部分がフレーム内符号化処理を施した部分を示
している。同図では、リフレッシュブロックのみを示し
た。同図においては、フレーム番号F0 〜F10の11フ
レームで一画面の全てのスーパーブロックでリフレッシ
ュが施される。ここでは、DigiCipherで用いられた例に
関して説明すると、4つのプロセッサで同一の処理をし
ているため、図8の1つのプロセッサ当たりのリフレッ
シュ動作を用いて、DigiCipherのリフレッシュに関し
て、図9を用いて説明する。
【0068】すなわち、S.B.アドレス=0〜659
の部分に関して説明する。図9(a)においては、リフ
レッシュ及び画像適応フレーム内符号化処理した部分を
四角で示している。ここで、四角内に示したrはリフレ
ッシュを施した領域、sはシーン・チェンジが発生した
フレーム、iは画像の内容に応じてフレーム内符号化処
理が施された領域を示している。例えば、F0 ではシー
ン・チェンジが発生したことを想定して、S.B.アド
レス0〜659の全ての領域にフレーム内符号化処理が
施されている。また、F14ではS.B.アドレス0〜5
9の領域でフレーム内符号化処理が施されている。
【0069】図9(b)にDigiCipherのリフレッシュ時
間を示している。1フレーム当たり一部の領域をリフレ
ッシュしてゆき、11フレーム期間でリフレッシュが完
結するため、11フレームがリフレッシュ時間となる。
また、このリフレッシュは、どの11フレーム期間をと
っても1画面のリフレッシュが完結する。すなわち、F
0 〜F10の11フレーム期間でも、F1 〜F11の11フ
レーム期間でもリフレッシュが完結する。
【0070】図9(c)に示したように、最小アクイジ
ションタイムは、1フレーム期間であり、シーン・チェ
ンジが発生したときにイニシャライズが始まったときに
得られる。また、図9(d)の最大アクイジションタイ
ムは、画像適応フレーム内符号化処理が全く発生しない
場合であり、11フレーム期間となる。VTRに記録
し、リフレッシュブロックのみを用いて高速再生を実現
する場合には、各リフレッシュブロックアドレスにおい
て、図9(e)に示したように、時間的にずれた11フ
レーム期間がVTRの記録インターバルとなる。
【0071】5.2 全領域リフレッシュ まず、MPEGで用いられているリフレッシュに関し
て、図10を用いて説明する。MPEGでは、フレーム
単位でリフレッシュが行なわれる。このリフレッシュを
行なったフレームは、Iピクチャと称される。このIピ
クチャの周期すなわちリフレッシュ周期は、フレーム単
位に設定され、9,12,15,……フレームなどが選
ばれる。この様子を図10を用いて説明する。図10
(a)のrで示した領域がIピクチャに相当する。な
お、説明を簡単にするため、走査線が1050の場合に
ついてのみ説明するが、他のブロック構成でもよいこと
は言うまでもない。
【0072】図10(a)において、縦軸はスーパーブ
ロックアドレスを示している。このスーパーブロックア
ドレスは、図3で定義したスーパーブロックアドレスに
対応しており(x,y)で示す。また、横軸はフレーム
番号を示している。また、四角で囲んだ部分は、リフレ
ッシュまたはフレーム内符号化処理を施した部分を示し
ている。ここで、フレーム番号0,9,18,27,…
…のrで示した領域は、Iピクチャに相当しリフレッシ
ュ処理画像を示し、フレーム番号10に示した四角iの
部分は画像適応フレーム内符号化処理を施した部分を示
す。
【0073】この例では、リフレッシュ期間は、図10
(b)に示したように9フレームである。使用者がチャ
ンネルを変えたイニシャライズの際に、1画面の画像を
得るためには、フレーム内符号化処理が1画面全ての領
域に施されなければならない。そこで、この時間を次の
ように定義する。
【0074】アクイジションタイム:1画面全ての領域
にフレーム内符号化処理が施されるまでに要する時間。
【0075】このアクイジションタイムは、使用者がチ
ャンネルを変えるタイミングにも依存する。図10
(c)に最小アクイジションタイムを示す。最小アクイ
ジションタイムは、イニシャライズのイニシャライズの
スタートとリフレッシュまたはシーン・チェンジとが同
時に起きたときであり、1フレーム期間で1画面の画像
が得られる。図10(d)に最大アクイジションタイム
を示す。最大アクイジションタイムは、リフレッシュを
終了した直後にイニシャライズがスタートした場合であ
る。この場合、9フレーム期間で1画面の画像が得られ
る。
【0076】次に、この場合に、VTRなどの記録メデ
ィアでの特殊再生を周期的なフレーム内符号化処理であ
るリフレッシュブロックで実現しようとした場合を考え
る。9フレーム周期のリフレッシュを基本としているた
め、VTRのリフレッシュブロックの記録インターバル
は9フレームとなる。
【0077】5.3 定間隔一部領域リフレッシュ 次に、本発明で用いたリフレッシュに関して、図11を
用いて説明する。なお、説明を簡単にするために、図2
で示した走査線1050本の場合についてのみ説明する
が、他のブロック構成でもよいことは言うまでもない。
図11(a)において、縦軸はスーパーブロックアドレ
スを示している。このスーパーブロックアドレスは、図
3で定義したスーパーブロックアドレスに対応してお
り、ここでは(x,y)で示す。横軸はフレーム番号を
示している。
【0078】また、四角で囲んだ部分は、リフレッシュ
または画像適応フレーム内符号化処理などのフレーム内
符号化処理を施した部分を示している。ここで、四角内
にrを記入した領域はリフレッシュを施した領域を示
し、四角内にiを記入した領域は画像適応フレーム内符
号化処理を施した領域を示し、sを記入した領域は画像
適応フレーム内符号化処理をシーン・チェンジで施した
領域を示している。
【0079】本発明では、一定フレーム間隔M(=3)
で1フレームのうち一部の領域にリフレッシュを施す。
また、一部の領域に着目すると、一定周期L(=9)で
リフレッシュが施される。
【0080】また、予測方式について説明する。図11
(f)は各フレームの予測方式を示している。ここで、
Bと示したものは両方向(Bidirectional )を示してお
り、前方向と後方向からの予測が用いられる。具体的に
は、図11のフレーム番号1の画像は、フレーム番号0
の画像を用いた前方向予測とフレーム番号3の画像を用
いられる後方向予測の2つが用いられる。また、PRを
示した画像は、前方向予測が用いられる。すなわち、フ
レーム番号6の画像であれば、フレーム番号3を用いた
前方向予測を用いる。
【0081】ここで、厳密にフレーム番号6のPRの関
係について説明する。スーパーブロックアドレス(0〜
44,0〜19)の領域では、まずフレーム番号0の画
像にリフレッシュが施される。これを用いてフレーム番
号3の画像を予測し、得られた結果を用いてフレーム番
号6の画像の予測を行なう。スーパーブロックアドレス
(0〜44,20〜39)の領域では、フレーム番号3
の画像にリフレッシュを施し、これを用いてフレーム番
号6の画像の予測を行なう。スーパーブロックアドレス
(0〜44,40〜59)の領域では、フレーム番号6
の画像自身にリフレッシュを施すことにより画像を構成
する。
【0082】図11(a)において、リフレッシュを施
している画像は、スーパーブロックアドレス(0〜4
4,0〜19)においては、フレーム番号0,9,1
8,27,36,……の画像であり、スーパーブロック
アドレス(0〜44,20〜39)においては、フレー
ム番号3,12,21,30,39,……の画像であ
り、スーパーブロックアドレス(0〜44,40〜5
9)においては、フレーム番号−3,6,15,24,
33,……の画像となっている。
【0083】この例では、リフレッシュの間隔Lはいず
れも9フレームである。そこで、図11(b)に示した
ようにリフレッシュ期間は9フレームである。ただし、
9フレームのフレーム番号のオフセットはスーパーブロ
ックアドレスにより異なる。ここで、片方向予測のみを
用いるPピクチャの一部の領域にリフレッシュを施した
画像を、PR(Predictive and Refresh)ピクチャと称
する。
【0084】使用者がチャンネルを変えたイニシャライ
ズの際に、一画面の画像を得るためには、フレーム内符
号化処理が一画面の全ての領域に施されなければならな
い。そこで、この時間を次のように定義する。
【0085】アクイジションタイム:一画面全ての領域
にフレーム内符号化処理が施されるまでに要する時間。
このアクイジションタイムは、使用者がチャンネルを変
えるタイミングに依存する。図11(d)に最小及び最
大アクイジションタイムを示す。最小アクイジションタ
イムは、イニシャライズのスタートが一画面全領域にフ
レーム内符号化処理を施したPRピクチャに発生したと
きである。
【0086】この例として、フレーム番号−3の画像の
ように、PRピクチャにシーン・チェンジが発生した場
合、フレーム番号16の画像にシーン・チェンジが発生
し、フレーム番号18のPRピクチャにフレーム内符号
化処理を施し、フレーム番号16の画像を予測した場
合、フレーム番号27に単独フレームMが存在し、フレ
ーム番号30の画像にリフレッシュ及び画像適応フレー
ム内符号化処理を施した場合などである。
【0087】また、最大アクイジションタイムは、イニ
シャライズがPRピクチャの後にスタートし、リフレッ
シュ期間内にシーン・チェンジ等による一画面全領域に
フレーム内符号化処理が発生しない場合で、この場合、
9フレーム(すなわちリフレッシュ時間)で一画面の画
像が得られる。
【0088】次に、VTRなどの記録再生装置で特殊再
生を周期的なフレーム内符号化処理であるリフレッシュ
で実現する場合には、リフレッシュ時間9フレームを基
本とし、図11(e)に示したように時間的にずれたリ
フレッシュ期間をもとに記録再生装置の記録媒体上の所
定の位置以内に前記リフレッシュ信号を配置することに
より高速再生が実現される。
【0089】6.両方向予測 MPEGでは、両方向予測が用いられている。ここで用
いられる両方向予測について、図12を用いて説明す
る。図12(a)において、横軸はフレーム番号を示
し、縦軸はスーパーブロックアドレスを示している。こ
のスーパーブロックアドレスは、図3で定義したスーパ
ーブロックアドレスに対応しており、ここでは(x,
y)で示す。四角で囲んだ部分は、フレーム内符号化処
理を施した部分を示している。四角内にiを記入した領
域はフレーム内符号化処理を施した領域であり、i´を
記入した領域はシーン・チェンジで画像適応フレーム内
符号化処理を施した領域を示している。
【0090】次に、予測方式について説明する。図12
(b)は各フレームの予測方式を示している。ここで、
Iと示したものは一画面全領域フレーム内符号化処理を
施すことを示している(Iピクチャ)。また、Pと示し
たものは前方向予測を行なうことを示しており(Pピク
チャ)、フレーム番号3の画像はフレーム番号0のIピ
クチャ、フレーム番号6の画像はフレーム番号3のPピ
クチャを用いて予測を行なう。さらに、Bと示したもの
は両方向予測を示しており、フレーム番号2の画像はフ
レーム番号0の画像を用いた前方向予測とフレーム番号
3の画像を用いた後方向予測の2つの予測を用いる。
P,Bの予測とも、予測にはI,Pのどちらかの画像を
用いる。
【0091】MPEGでは、図12のように、Iピクチ
ャの間隔N[=9:図12(c)]、IまたはPの間隔
M[=3:図12(d)]のように周期的にI,Pを配
置するのが一般的で、リフレッシュの間隔はN[=9:
図12(e)]フレームであり、またフレーム番号−3
の画像にシーン・チェンジが発生した場合、画像適応フ
レーム内符号化処理をその画像は施され、フレーム番号
13の画像にシーン・チェンジが発生した場合、フレー
ム番号15の画像が画像適応フレーム内符号化処理を施
され、この画像よりフレーム番号13の画像は予測され
る。
【0092】図12(f)に最小及び最大アクイジショ
ンタイムを示す。最小アクイジションタイムは、インシ
ャライズのスタートがIピクチャに発生したとき、また
は一画面全領域フレーム内符号化処理を施したPピクチ
ャに発生したときである。後者の例として、フレーム番
号12の画像にシーン・チェンジが発生し、フレーム番
号15のPピクチャをフレーム内符号化処理し、フレー
ム番号12の画像を予測する場合がある。最大アクイジ
ションタイムは、Iピクチャの後にイニシャライズがス
タートし、リフレッシュ期間内にシーン・チェンジが発
生しない場合で、この場合、リフレッシュ期間の9フレ
ームで一画面の画像が得られる。
【0093】7.一部領域リフレッシュを両方向予測に
施す場合 一部領域リフレッシュを両方向予測に施す場合につい
て、図13を用いて説明する。図13(a)において、
横軸はフレーム番号を示し、縦軸はスーパーブロックア
ドレスを示している。このスーパーブロックアドレス
は、図3で定義したスーパーブロックアドレスに対応し
ており、ここでは(x,y)で示す。四角で囲んだ部分
は、フレーム内符号化処理を施す領域で、rを記入した
領域は一部領域リフレッシュを示し、iを記入した領域
は画像適応フレーム内符号化処理を示している。
【0094】長丸で囲んだ部分は、前方向予測を施す領
域を示している。矢印は、参照画像と予測画像との関係
を示しており、右矢印は前方向予測、左矢印は後方向予
測を示している。点線で囲んだ領域で、sを記入したも
のはシーン・チェンジ領域、Mを記入したものは孤立フ
レーム領域を示している。
【0095】図13(b)は、各フレームの予測方式を
示している。このようにまず、周期的に一画面全領域に
前方向予測を施すPピクチャに設定し(周期M=9)、
他をBピクチャに設定する。このPピクチャ内のみに一
部領域リフレッシュを施す。Bピクチャには施さない。
一部領域リフレッシュは、所定の周期N(=9)で一画
面の全領域にフレーム内符号化処理が施されるようにす
る。このように、一部領域リフレッシュを施した前方向
予測画像(PR)と両方向予測画像(B)を設定する。
【0096】図13において、リフレッシュを施してい
る画像は、スーパーブロックアドレス(0〜44,0〜
19)ではフレーム番号0,9,18,27,36,…
…の画像であり、スーパーブロックアドレス(0〜4
4,20〜39)ではフレーム番号3,12,21,3
0,39,……の画像であり、スーパーブロックアドレ
ス(0〜44,40〜59)ではフレーム番号−3,
6,15,24,33,……の画像である。この例で
は、リフレッシュの間隔Nはいずれも9フレームであ
り、リフレッシュ時間は9フレーム[図13(d)]で
ある。ただし、9フレームのフレーム番号のオフセット
は、スーパーブロックアドレスにより異なる。
【0097】図13(e)に最小及び最大アクイジショ
ンタイムを示す。最小アクイジションタイムは、インシ
ャライズが一画面全領域にフレーム内符号化処理された
PRピクチャに発生したときである。この例としては、
フレーム番号−3の画像のようにPRピクチャにシーン
・チェンジが発生した場合、また、フレーム番号16の
画像にシーン・チェンジが発生し、フレーム番号18の
PRピクチャにフレーム内符号化処理を施し、フレーム
番号16の画像を予測した場合、フレーム番号27に孤
立フレームMが存在し、フレーム番号30の画像にリフ
レッシュと画像適応フレーム内符号化処理を施す場合な
どである。また、最大アクイジションタイムは、イニシ
ャライズがPRピクチャの後にスタートし、リフレッシ
ュ期間内にシーン・チェンジ等による一画面全領域にフ
レーム内符号化処理が発生しない場合で、この場合、9
フレーム(すなわちリフレッシュ時間)で一画面の画像
が得られる。
【0098】8.シーン・チェンジとの関連 本発明によれば、シーン・チェンジが発生した場合に、
Pピクチャ内の一部領域リフレッシュとシーン・チェン
ジを兼ね合わせることにより、発生符号量を減少させる
メリットがある。これを図14で説明する。図14にお
いて、Iをフレーム内符号化処理、Pを前方向予測、B
を両方向予測を施す画像、PRを本発明の前方向予測処
理の画像に一部領域リフレッシュを施す画像を示してい
る。ここでは、Iピクチャ間隔N=9、I及びPピクチ
ャ間隔M=3の場合について説明するが、他の構成でも
よいことは言うまでもない。
【0099】各処理における発生符号量をフレーム内符
号化処理80、片方向予測30、両方向予測を21とす
る。また、本発明の前方向予測処理の画像に一部領域リ
フレッシュを施した場合の発生符号量は、この場合、3
回で一画面全領域にリフレッシュを施すので、80×
(1/3)+30×(2/3)=46.7となる。
【0100】従来の場合における1リフレッシュ期間
(9フレーム)の発生符号量は、266[図14
(a)]である。そして、フレーム番号1の画像にシー
ン・チェンジが発生した場合、フレーム番号3のPピク
チャが画像適応フレーム内符号化処理を一画面全領域に
施されて(I)、フレーム番号1,2の画像はフレーム
番号3の画像を用いた後方向予測(P´)のみを用いる
ことになり、1リフレッシュ期間の発生符号量は334
[図14(b)]となる。
【0101】本発明の場合における1リフレッシュ期間
の発生符号量は、従来と同じく266[図14(c)]
である。フレーム番号1の画像にシーン・チェンジが発
生した場合、従来と同様な処理が施される。このため、
フレーム番号3のPRピクチャは、画像適応フレーム内
符号化処理を施されるので、一画面全領域フレーム内符
号化処理(I)、フレーム番号1,2の画像はフレーム
番号3の画像を用いた後方向予測(P´)のみを用いる
ことになる。このときの1リフレッシュ期間の発生符号
量は、317.4[図14(d)]となる。また、これ
は発生符号量を減少させることが可能になる。さらに、
ピークの発生符号量を減らせることになり、レートバッ
ファの容量を小さくすることが可能となる。
【0102】図13を用いてシーン・チェンジが発生し
た場合について説明する。フレーム番号−3の画像にシ
ーン・チェンジが発生した場合は、この画像はPRピク
チャなので一部領域リフレッシュを施さない領域は画像
適応フレーム内符号化処理が施され、一画面全領域にフ
レーム内符号化処理が施される。フレーム番号16の画
像にシーン・チェンジが発生した場合、フレーム番号1
8の画像のPRピクチャが画像適応フレーム内符号化処
理が施され、一画面全領域がフレーム内符号化処理とな
り、この画像を用いてフレーム番号16,17の画像は
後方向予測のみを用いる。
【0103】フレーム番号23に孤立フレームが存在し
た場合、この画像はBピクチャなので、この画像のみ画
像適応フレーム内符号化処理が施される。フレーム番号
27に孤立フレームが存在した場合、この画像はPRピ
クチャのため、この画像が画像適応フレーム内符号化処
理を施されるだけでなく、フレーム番号30の画像も孤
立フレームを予測の参照に使用できず、画像適応フレー
ム内符号化処理を施されて、フレーム番号28,29の
画像はフレーム番号30の画像を用いた後方向予測のみ
を用いる。
【0104】9.両方向予測一部領域リフレッシュのデ
コーダ処理 両方向予測を用いた場合について、図15を用いて説明
する。入力画像を図15(a)のような予測方式で処理
を行なうと、Bピクチャの両方向予測を行なうために
は、画像自身より後にくる画像の処理を先に行なう必要
がある。例えばB2 の画像の両方向予測を行うには、図
15(b)のように、I0 とP3 の画像が必要となる。
このため、デコーダに伝送する画像は、図15(c)の
ように画像の入れ替えが行なわれる。さらに、デコーダ
出力画像は、当然、入力画像と同じ順序にする必要があ
る[図15(d)]。このため、アクイジションタイム
は、図15(e)のようになる。
【0105】次に、本発明の場合について図16で説明
する。図16において横軸はフレーム番号を示し、縦軸
はスーパーブロックアドレスを示している。このスーパ
ーブロックアドレスは、図3で定義しているスーパーブ
ロックアドレスに対応している。ここでは、このような
ブロック構成の画像について説明するが、他の構成でも
良いことは言うまでもない。
【0106】入力画像に対して図16(a)のような予
測方式で処理を行なうと、前記と同じ理由で画像の入れ
替えが行なわれ、図16(b)のような順序になる。こ
れをデコード処理すると、図16(c)のように3フレ
ーム目にスーパーブロックアドレス(0〜44,0〜1
9)の領域にR0 が出力され、以降この領域はB1 ,B
2 ,P3 と正しい順序の画像が出力される。また、6フ
レーム目には、スーパーブロックアドレス(0〜44,
20〜39)の領域にR3 が出力され、以降スーパーブ
ロックアドレス(0〜44,0〜39)の領域でB4
5 ,P6 ,……と正しい順序の画像が出力される。さ
らに、9フレーム目には、スーパーブロックアドレス
(0〜44,40〜59)の領域にR6 が出力される。
これ以降は、画面全領域で画像が出力される。
【0107】図16(d)は本発明の表示方法に関して
示している。本発明ではリフレッシュの領域を先に表示
し、次に必要な画像がくるまでこれを保持し続けるた
め、0フレーム目にスーパーブロックアドレス(0〜4
4,0〜19)の領域にR0 を表示し、B1 が送られて
くる4フレーム保持する。そして、4フレーム以降、ス
ーパーブロックアドレス(0〜44,0〜19)の領域
はB1 ,B2 ,B3 と正しい順序の画像、スーパーブロ
ックアドレス(0〜44,20〜39)の領域はR3
保持する。6フレーム目にスーパーブロックアドレス
(0〜44,40〜59)の領域にR6 を表示する。こ
こで、完全な画像ではないが一画面全領域に画像が表示
される。
【0108】7フレーム以降、スーパーブロックアドレ
ス(0〜44,0〜39)の領域はB4 ,B5 ,P6
正しい順序の画像を表示し、スーパーブロックアドレス
(0〜44,40〜59)の領域はR6 を保持する。9
フレーム目に初めて、一画面全領域に正しい画像が表示
され、これ以降も正しい画像が表示される。実際に正し
い画像が全領域に表示されるのは、図16(c)と同じ
時間を要するが、本発明の場合の方が早く画像が表示さ
れるという利点がある。
【0109】図16(e)はアクイジションタイムを示
している。aの時点でイニシャライズがスタートしたと
き、従来の場合9フレーム目で一が面全領域が表示され
るので、アクイジションタイムは10フレームとなる。
本発明では、6フレーム目で一画面全領域が表示される
のでアクイジションタイムは7フレームとなり、従来よ
り3フレーム早い。同様に、bでイニシャライズがスタ
ートした場合は従来では11フレーム、本発明では8フ
レームであり、cでイニシャライズがスタートした場合
は従来では12フレーム、本発明では9フレームがアク
イジションタイムとなり、いずれも従来より本発明が3
フレーム早くなる。
【0110】なお、この発明は上記実施例に限定される
ものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々
変形して実施することができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、両方向予測を用いた場合でも、Pピクチャ内の
一部の領域にリフレッシュを施すことにより、一定期間
内で一画面全領域にフレーム内符号化処理を施すことが
できるため、周期的なリフレッシュが実現できる。ま
た、このリフレッシュでシーンチェンジ等によって生じ
る画像適応フレーム内符号化処理による発生符号量の増
加を抑えることができる。
【0112】また、この発明を用いることにより、両方
向予測を用いてフレーム間帯域圧縮を施され、画像の入
れ替えが行なわれた信号をデコード処理する際におい
て、入力信号の切り替え時デコーダへの入力でフレーム
内符号化処理を施された領域の画像は、その時点でデコ
ード処理されて表示するため、早く画像を表示すること
ができる。また、これによってアクイジションタイムも
早くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るフレーム間帯域圧縮信号処理装
置の一実施例を示すブロック構成図。
【図2】同実施例における画像領域を説明するために示
す図。
【図3】同実施例におけるスーパーブロックアドレスを
説明するために示す図。
【図4】同実施例におけるフレーム内/間決定回路の詳
細を示すブロック構成図。
【図5】同実施例におけるフレーム内/間判断特性を説
明するために示す図。
【図6】同実施例におけるリフレッシュを説明するため
に示す図。
【図7】同実施例におけるリフレッシュを説明するため
に示す図。
【図8】同実施例における一部領域リフレッシュを説明
するために示す図。
【図9】同実施例における1プロセッサ当たりの一部領
域リフレッシュを説明するために示す図。
【図10】同実施例における全領域リフレッシュを説明
するために示す図。
【図11】同実施例における定間隔一部領域リフレッシ
ュを説明するために示す図。
【図12】同実施例における両方向予測を説明するため
に示す図。
【図13】同一部領域リフレッシュを両方向予測で施す
場合を説明するために示す図。
【図14】発生符号量について説明するために示す図。
【図15】画像の入れ替えについて説明するために示す
図。
【図16】本発明のデコーダの処理を説明するために示
す図。
【図17】従来の帯域圧縮システムを示すブロック構成
図。
【図18】同従来システムから送出される信号フォーマ
ットを示す図。
【図19】同従来システムにおける通常再生時にフレー
ム1〜8までの再生可能なリフレッシュブロックを示す
図。
【図20】同従来システムにおける通常再生時にフレー
ム9〜11までの再生可能なリフレッシュブロックを示
す図。
【符号の説明】
11…入力端子、12…減算回路、13…動き評価回
路、14…DCT回路、15…量子化回路、16…可変
長符号化回路、17…FIFO回路、18…出力端子、
19…逆量子化回路、20…逆DCT回路、21…加算
回路、22…フレーム遅延回路、23…動き補償回路、
24,25…スイッチ、26〜28…映像入力端子、2
9…ブロック化回路、30…入力端子、31…オーバー
ヘッドデータ発生回路、32…マルチプレクサ、33…
フレーム順並べ変え回路、34,35…フレームメモ
リ、36…動き補償回路、37,38…出力端子、3
9,40…乗算回路、41…加算回路、42…選択回
路、43…フレーム内/間決定回路、44,45…入力
端子、46,47…出力端子、48…エネルギー比較回
路、49…減算回路、50…加算回路、51…周期的リ
フレッシュタイミング発生回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に対して、フレーム内の情報を
    用いてフレーム内符号化処理を施したフレーム内処理信
    号と、フレーム間の差分情報を用いてフレーム間符号化
    処理を施したフレーム間処理信号とを作成し、この信号
    処理方式を入力信号の動き評価に応じて適応的に繰り返
    す帯域圧縮手段を備えたフレーム間帯域圧縮信号処理装
    置において、予測画像を過去のフレームから構成するP
    ピクチャと、予測画像を未来のフレームから最適な予測
    手段を用いて構成するBピクチャとを用いる帯域圧縮処
    理手段を具備し、一連の画像をPピクチャとBピクチャ
    とで構成し、かつPピクチャ内の一部の領域に強制的に
    フレーム内符号化処理を施すリフレッシュを行ない、一
    定期間内におけるPピクチャで一画面の全領域にリフレ
    ッシュを施すように構成してなることを特徴とするフレ
    ーム間帯域圧縮信号処理装置。
  2. 【請求項2】 映像信号に対して、フレーム内の情報を
    用いてフレーム内符号化処理を施したフレーム内処理信
    号と、フレーム間の差分情報を用いてフレーム間符号化
    処理を施したフレーム間処理信号とを作成し、この信号
    処理方式を入力信号の動き評価に応じて適応的に繰り返
    す帯域圧縮手段を備えたフレーム間帯域圧縮信号処理装
    置において、予測画像を過去のフレームから構成するP
    ピクチャと、予測画像を過去及び未来のフレームから最
    適な予測手段を用いて構成するBピクチャと、フレーム
    の全領域にフレーム内符号化処理を施したIピクチャと
    を用いる帯域圧縮処理手段を備え、エンコーダから出力
    する伝送時には、Iピクチャ,Pピクチャ及びBピクチ
    ャの伝送順を入力画像順とは異なる順序に並べ変えて伝
    送し、デコーダにて再度並べ変えを行なうもので、デコ
    ーダへの入力信号切り替え時に、デコーダに入力される
    フレーム内符号化処理した領域の信号が伝送された時点
    で、フレーム内符号化処理した信号を先行してデコーダ
    の出力として表示するように構成してなることを特徴と
    するフレーム間帯域圧縮信号処理装置。
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