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JPH08128851A - センサー出力信号処理回路 - Google Patents

センサー出力信号処理回路

Info

Publication number
JPH08128851A
JPH08128851A JP6266506A JP26650694A JPH08128851A JP H08128851 A JPH08128851 A JP H08128851A JP 6266506 A JP6266506 A JP 6266506A JP 26650694 A JP26650694 A JP 26650694A JP H08128851 A JPH08128851 A JP H08128851A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
signal
sensor
value
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6266506A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Sugino
聡 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6266506A priority Critical patent/JPH08128851A/ja
Publication of JPH08128851A publication Critical patent/JPH08128851A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Indication And Recording Devices For Special Purposes And Tariff Metering Devices (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサー出力信号処理回路の検知レベルを補
正する。 【構成】 センサー出力信号処理回路9に、センサー8
が出力する電圧信号を増幅する入力部増幅器10を備
え、検知対象が存在しない場合の入力部増幅器10が出
力する製造時のバックグラウンド値に対応した、製造時
無信号基準値を保持する製造時EEPROM記憶部13と、点
検時のバックグラウンド値に対応した点検時無信号基準
値を保持する点検時EEPROM記憶部14とを備え、点検時
に前記点検時無信号基準値を更新して検知レベルを補正
する。 【効果】 点検時に点検時無信号基準値を更新すること
によって検知レベルを補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサー出力信号を処
理するセンサー出力信号処理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のセンサーシステムの一例を図5に
基づいて説明する。図5は、火災による煙を光学的に検
知する煙センサーシステムの煙センサー周辺の構成を示
した構成図である。図で、1は煙センサー、2は煙セン
サー1の内部に配置されたLED、3は煙センサー1の
内部に配置された受光素子、4はセンサー出力信号処理
回路である。LED2から放射される光が、直接、受光
素子3に入射しないように構成されている。
【0003】図5に示すように構成した煙センサーシス
テムで、煙センサー1の内部に煙5が侵入すると、LE
D2から放射され煙5によって乱反射された光が、受光
素子3に入射する。受光素子3は、入射した光に応じた
電気信号をセンサー出力信号処理回路4の初段に設けら
れた入力部増幅器6に入力する。その後、ノイズ除去等
の処理が施されて、センサー出力信号処理回路4から出
力される。
【0004】入力部増幅器6が出力する電圧レベルと、
検知対象を検知する基準となる閾値電圧レベルと、検知
対象が存在しない場合に入力部増幅器6が出力する電圧
レベルとの関係を図6に基づいて説明する。図で、A
は、煙センサー1の内部にLED2の放射光を乱反射す
るものがなく、受光素子3への入射光がない場合に、入
力部増幅器6が出力する電圧信号、Bは閾値電圧であ
る。火災が発生して、所定濃度以上の煙5が煙センサー
1の内部に侵入すると、電圧信号Aのレベルが、閾値電
圧Bのレベルを越える。これにより、煙センサーシステ
ムは、火災が発生した旨の信号を外部回路に出力するよ
うになる。電圧信号Aのレベル及び閾値電圧Bのレベル
は、入力部増幅器6の最大出力電圧値のレベル調整等と
併せて、センサー出力信号処理回路4に設けられた可変
抵抗等を調整することによって出荷時に設定されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上に説明した煙セン
サーシステムにおいては、その構造上、煙センサー1の
内部へのゴミ7等の付着により、検知対象である煙5が
煙センサー1の内部に存在しない場合でも、煙センサー
1からセンサー出力信号処理回路4に出力される電圧信
号のレベルが変化することがあった。つまり、煙5が煙
センサー1の内部に存在しない場合でも、LED2から
放射された光がゴミ7に乱反射されて受光素子3に入射
することにより、受光素子3に入射光がない場合の電圧
信号Aのレベルより高いレベルの電圧信号(例えば、図
2に示す電圧信号C)が、入力部増幅器6から出力され
てしまうことがあった。これにより、煙センサー1を設
置した後に、煙センサーシステムの煙検知レベルが実質
的に変化してしまうという問題点があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、設置した後のバックグラウン
ド値の補正が可能なセンサー出力信号処理回路の構造を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のセンサー出力信号処理回路は、セン
サーの出力信号を処理するセンサー出力信号処理回路で
あって、前記センサーが出力する電圧信号を増幅する入
力部増幅器を備え、検知対象が存在しない場合の前記セ
ンサーの出力を受けて前記入力部増幅器が出力する製造
時のバックグラウンド値に対応した、製造時無信号基準
値を保持する製造時無信号基準値記憶部と、点検時の前
記バックグラウンド値に対応した点検時無信号基準値を
保持する点検時無信号基準値記憶部とを備え、点検時に
前記点検時無信号基準値を更新して、前記センサーの検
知レベルを補正すると共に、適宜、前記製造時無信号基
準値と、前記点検時無信号基準値とを比較して、それら
の値の差が所定値以上になった場合に、その旨を知らせ
る信号を出力することを特徴とするものである。
【0008】請求項2記載のセンサー出力信号処理回路
は、センサーの出力信号を処理するセンサー出力信号処
理回路であって、基準電源と、前記センサーが出力する
電圧信号を増幅する入力部増幅器とを備え、電源投入時
または点検時、前記基準電源が出力する基準電圧を読み
取り、検知対象が存在しない場合に前記入力部増幅器が
出力するバックグラウンド値に対応した、無信号基準値
が、前記基準電圧と等しくなるように、前記入力部増幅
器の出力電圧を調整し、前記センサーの検知レベルを補
正することを特徴とするものである。
【0009】請求項3記載のセンサー出力信号処理回路
は、センサーの出力信号を処理するセンサー出力信号処
理回路であって、前記センサーが出力する電圧信号を増
幅する入力部増幅器と、前記入力部増幅器からの出力信
号をデジタル信号として入力するデジタル制御器とを備
え、検知対象が存在しない場合に前記センサーが出力す
る電圧信号に対応して予め設定された最小出力電圧値が
センサー出力信号処理回路から出力されるように、ま
た、前記入力部増幅器を飽和させ、飽和した前記入力部
増幅器が出力する電圧信号に対応して予め設定された最
大出力電圧値がセンサー出力信号処理回路から出力され
るように前記デジタル制御器で対応付けて、前記センサ
ーの検知レベルを補正することを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1記載のセンサー出力信号処理回路は、
製造時にセンサーが出力するバックグラウンド値に対応
した製造時無信号基準値を保持する製造時無信号基準値
記憶部と、点検時にセンサーが出力するバックグラウン
ド値に対応した点検時無信号基準値を保持する点検時無
信号基準値記憶部とを設けておき、予め、製造時に製造
時無信号基準値を製造時無信号基準値記憶部に記憶させ
たものである。このように構成して、点検時に点検時無
信号基準値を更新することによって、センサーシステム
の検知レベルを補正することができる。また、製造時無
信号基準値と点検時無信号基準値とを保持しているの
で、それらを比較することによって、点検時無信号基準
値の変化を検知することができる。
【0011】請求項2記載のセンサー出力信号処理回路
は、基準電源と、センサーが出力する電圧信号を増幅す
る入力部増幅器とを備え、電源投入時または点検時、基
準電源が出力する基準電圧を読み取り、その基準電圧
と、検知対象が存在しない場合に入力部増幅器から出力
される電圧に対応した無信号基準値とが等しくなるよう
に、オフセット値を入力部増幅器で加算して、入力部増
幅器の出力電圧を調整するように構成したものである。
このように構成することによって、無信号時の入力部増
幅器の出力電圧を補正することができる。この場合、出
荷時にバックグラウンド値を記憶させる必要はない。
【0012】請求項3記載のセンサー出力信号処理回路
は、センサーが出力する電圧信号を増幅する入力部増幅
器と、その入力部増幅器からの出力信号をデジタル信号
として入力するデジタル制御器とを設け、検知対象が存
在しない場合にセンサーが出力する電圧信号に対応し
て、センサー出力信号処理回路が予め設定された最小出
力電圧値を出力するように、また、入力部増幅器を飽和
させ、飽和した入力部増幅器が出力する電圧信号に対応
して予め設定された最大出力電圧値がセンサー出力信号
処理回路から出力されるようにデジタル制御器で対応付
けを行うように構成したものである。このように構成す
ることによって、センサーの出力が経時変化により変化
してもセンサー出力信号処理回路の最少出力値を一定に
保つこことができる。また、飽和した入力部増幅器が出
力する電圧信号に、予め設定されたセンサー出力信号処
理回路の最大出力電圧値を対応させるので、センサー出
力信号処理回路の最大出力電圧値の調整が不要になる。
【0013】例えば、入力部増幅器のアナログ出力電圧
をデジタル値で入力するデジタル制御器、そのデジタル
制御器から出力される所定桁のデジタル値を入力してア
ナログ電圧を出力するD/A変換器を設け、無信号時の
入力部増幅器の出力電圧、入力部増幅器の最大の出力電
圧(飽和した入力部増幅器が出力する出力電圧)が、そ
れぞれ、デジタル制御器から出力される所定桁のデジタ
ル値の最小値、最大値に対応するように構成しておく。
これにより、D/A変換器のアナログ出力値の最小値、
最大値が、それぞれ、無信号時の入力部増幅器の出力電
圧、入力部増幅器の最大の出力電圧(飽和した入力部増
幅器が出力する出力電圧)に対応するようになる。つま
り、無信号時のセンサーの電圧信号が経時的に変化して
も、無信号時の入力部増幅器の出力は、デジタル制御器
が出力する所定桁のデジタル値の最小値に対応づけられ
る。
【0014】また、D/A変換器の出力電圧の最大値を
保証する必要のある場合(D/A変換器の出力電圧が、
D/A変換器より後段の回路の入力電圧の上限によって
制限されている場合)は、D/A変換器の電源電圧をそ
の最大値に設定することで対応することができる。
【0015】
【実施例】図1に基づいて本発明のセンサー出力信号処
理回路の一実施例について説明する。図で、8はセンサ
ー、9はセンサー8の出力信号を処理するセンサー出力
信号処理回路である。センサー出力信号処理回路9は、
センサー出力を増幅する入力部増幅器10、入力部増幅
器10の出力信号のノイズを除去するフィルター11、
サンプルアンドホールド回路を内蔵しフィルター11の
出力をデジタル値に変換するA/D変換器12、製造時
の入力部増幅器10の出力(バックグラウンド値)に対
応した製造時無信号基準値を保持する製造時EEPROM記憶
器13(製造時無信号基準値記憶部)と、点検時のバッ
クグラウンド値に対応した点検時無信号基準値を保持す
る点検時EEPROM記憶器14(点検時無信号基準値記憶
部)とを備えた記憶部15、出力部16、A/D変換器
12が出力するデジタル値の入力、記憶部15との値交
換、内蔵した比較器での値比較、出力部16へのデジタ
ル値出力等を行うデジタル制御器17、パワーオンリセ
ット回路18とで構成されている。
【0016】出荷時、または、定期点検時に、デジタル
制御器17に設けられた定期点検指示端子CAL に信号が
入ると、デジタル制御器17は、入力部増幅器10から
の出力信号を1回以上、所定の回数分サンプリングを行
い、平均処理した後、点検時EEPROM記憶器14に信号レ
ベル値を点検時無信号基準値として書き込む。製造出荷
時は、製造時EEPROM記憶器13にも信号レベル値を製造
時無信号基準値として書き込んでおく。点検時EEPROM記
憶器14に書き込まれた点検時無信号基準値は、定期点
検時またはパワーオンリセット回路18が動作した場合
に更新されることになる。
【0017】また、デジタル制御器17は、通常動作時
において、センサー8からの入力信号をモニターし、入
力値と点検時無信号基準値との比較を行っている。セン
サー8の出力に対応したA/D変換器12の出力値と、
点検時無信号基準値との差をとり、その差が所定の値以
上であることが所定回数以上確認されれば、検知対象が
存在すると判断し、出力部16に検知信号を出力端子か
ら出力するように命令する。
【0018】また、製造時EEPROM記憶器13に書き込ん
だ製造時無信号基準値から、点検時無信号基準値が所定
の値以上推移した場合に、出力部16に設けたアラーム
端子からアラーム信号を出力させることにより警告を発
することができる。
【0019】点検時EEPROM記憶器14は、EEPROMで構成
してもSRAM等の揮発性メモリで構成してもよい。但し、
揮発性メモリで構成した場合、パワーダウンが発生して
パワーオンリセット回路18が動作した時には、通常動
作を行う前に、定期点検時の回路動作を行うように構成
しておく必要がある。
【0020】本実施例の場合、無信号時の入力部増幅器
10の出力(バックグラウンド値)に対応する点検時無
信号基準値の更新が、定期点検時またはパワーオンリセ
ット回路18の動作時に行われるため、センサー8及び
周辺回路の経時変化を考慮に入れた検知レベルの補正が
可能となる。また、アラーム信号をアラーム端子から出
力させることによって、センサーシステムの著しい劣化
を検知し、交換時期の指示が可能となる。
【0021】図2に基づいて本発明のセンサー出力信号
処理回路の異なる実施例について説明する。図1に示し
た構成と同等構成については同符号を付すこととする。
図で、8はセンサー、9はセンサー8の出力信号を処理
するセンサー出力信号処理回路である。センサー出力信
号処理回路9は、センサー8の出力を増幅する入力部増
幅器10、入力部増幅器10の出力信号のノイズを除去
するフィルター11、サンプルアンドホールド回路を内
蔵しフィルター11の出力、または、後述する基準電源
が出力する基準電圧をデジタル値に変換するA/D変換
器12、出力部16、A/D変換器12が出力するデジ
タル値の入力、後述する記憶部との値交換、内蔵した比
較器での値比較、出力部16へのデジタル値出力等を行
うデジタル制御器17、パワーオンリセット回路18、
基準電源19、A/D変換器12への入力を、フィルタ
ー11の出力、または、基準電源19の出力に切り替え
るセレクタ20、点検時のバックグラウンド値に対応し
た無信号基準値を保持する、EEPROM、SRAM、フリップフ
ロップ等で構成された記憶部21とで構成されている。
【0022】図2に示したセンサー出力信号処理回路9
で、定期点検時またはパワーダウン時、デジタル制御器
17は、定期点検指示端子CAL に印加されたCAL 端子信
号、または、パワーオンリセット回路18の発する信号
を受け、無信号時の入力部増幅器10の出力信号を所定
回数読み取り、平均化処理を行い、ここで、一度、無信
号基準値として記憶部21に書き込む。次に、セレクタ
20を制御して基準電源19より出力されている基準電
圧を参照し、この値と、記憶部21に保持した無信号基
準値とを比較し、OFFSET回路22を制御し、無信号基準
値と基準電圧値からの差の電圧をOFFSET回路22が出力
するように調整が行われる。この時、OFFSET回路22の
出力電圧の制御値は、記憶部21に記憶されたデジタル
値で制御する。従って、記憶部21には、無信号時に入
力部増幅器10より出力される出力に対応した無信号基
準値と、オフセット回路22を制御して、一定な無信号
基準値を出力させるための差の値の、2種類を記憶させ
る。
【0023】上述のバックグラウンド値補正動作終了
後、通常のセンシングモードに入り、デジタル制御器1
7は、センサー8の出力値を一定時間毎にモニターし、
この際、無信号基準値との差が一定値以上となる場合
が、所定回数以上連続して発生した場合は、検知対象を
検知した旨の信号を出力部に送り検知信号を出力させ
る。また、図1に示した構成と同様に、記憶部21に製
造時のOFFSET回路22制御用の値を記憶させておき、更
新されたOFFSET制御用の値と比較し、所定以上の差が発
生した場合にアラーム信号を出力させることもできる。
【0024】本実施例の場合、無信号時の入力部増幅回
器の出力(バックグラウンド値)が一定に保たれるた
め、センサーの検知レベルのノイズマージンレベルが一
定の値に保持され、信号検知信頼性の向上及び製品の長
寿命化が可能である。
【0025】図3に基づいて本発明のセンサー出力信号
処理回路のさらに異なる実施例について説明する。図
で、23はセンサー、24はセンサー23の出力信号を
処理するセンサー出力信号処理回路である。センサー出
力信号処理回路24は、センサー23の出力を増幅する
入力部増幅器25、入力部増幅器25の出力信号のノイ
ズを除去するフィルター26、サンプルアンドホールド
回路を内蔵しフィルター26の出力をデジタル値に変換
するA/D変換器27、A/D変換器27が出力するデ
ジタル値の入力、後述する記憶部との値交換、出力部へ
のデジタル値出力等を行うデジタル制御器28、基準電
源29、入力部増幅器25への入力を、センサー23の
出力、または、基準電源29の出力に切り替えるセレク
タ30、記憶部31、デジタル制御器28の出力するデ
ジタル値を入力してアナログ電圧を出力するD/A変換
器32、D/A変換器32の出力をバッファリングする
出力部33とで構成されている。
【0026】通常のセンシングモードに入る前に、入力
部増幅器25の出力電圧レンジの自動調整が行われる。
入力部増幅器25の出力の最小値は、予め記憶部31に
記憶させていた、無信号時の入力部増幅器25の出力
(バックグラウンド値)に設定され、この値が、デジタ
ル制御器28の出力するデジタル値の最小値に対応づけ
られる。
【0027】次に、入力部増幅器25の出力の最大値の
設定方法について説明する。まず、デジタル制御器28
によってセレクタ30を制御して、入力部増幅器25の
入力を、基準電圧29の飽和基準電圧の出力に切り替え
る。飽和基準電圧は、入力部増幅器25が飽和する電圧
に設定されている。基準電源29より飽和基準電圧を供
給して、入力部増幅器25を飽和させ、その時の入力部
増幅器25の出力電圧を、入力部増幅器25の出力の最
大値としてデジタル制御器28に読み取らせ、記憶部3
1に保存しておく。この入力部増幅器25の出力の最大
値は、デジタル制御器28の出力するデジタル値の最大
値に対応づけられることになる。
【0028】さらに、以上に説明したように設定した入
力部増幅器25の最大値と最小値との間の入力値につい
ては、デジタル制御器28によって、例えば、図4に示
すように、直線関係等の関数式で対応づけを行う。図4
は、入力部増幅器25の入力と、D/A変換器32の出
力(出力部33の出力)との関係を表わした線図であ
る。図で、横軸は、入力部増幅器25の入力を表わし、
縦軸は、D/A変換器32の出力(出力部33の出力)
を表わしている。但し、関数式は、実施例に限定されな
い。このようにして、アナログ出力での出力値が要求さ
れる場合、出力電圧(出力部33の出力)の範囲設定が
自動的に行われるため、製造出荷時の調整作業の工数削
減及び外部部品点数の削減が可能となる。
【0029】また、D/A変換器28の出力電圧の最大
値を保証する必要のある場合(D/A変換器28の出力
電圧が、D/A変換器28より後段の回路の入力電圧の
上限によって制限されている場合)は、D/A変換器2
8の電源電圧をその最大値に設定することで対応するこ
とができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載のセンサー出力信号処理回
路は、点検時に点検時無信号基準値を更新することによ
って、センサーシステムの検知レベルを補正することが
できる。また、製造時無信号基準値と点検時無信号基準
値とを保持しているので、それらを比較することによっ
て、点検時無信号基準値の変化を検知することができ
る。
【0031】請求項2記載のセンサー出力信号処理回路
は、無信号時の入力部増幅器の出力電圧を補正すること
ができるので、ノイズマージンを一定に保つことができ
検知信頼性を高めることができる。この場合、出荷時に
バックグラウンド値を記憶させる必要はない。
【0032】請求項3記載のセンサー出力信号処理回路
は、バックグラウンド値が経時変化により変化してもセ
ンサー出力信号処理回路の最少出力値を一定に保つここ
とができる。また、飽和した入力部増幅器が出力する電
圧信号に、予め設定されたセンサー出力信号処理回路の
最大出力電圧値を対応させるので、センサー出力信号処
理回路の最大出力電圧値の調整が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサー出力信号処理回路の一実施例
を示す回路図である。
【図2】本発明のセンサー出力信号処理回路の異なる実
施例を示す回路図である。
【図3】本発明のセンサー出力信号処理回路のさらに異
なる実施例を示す回路図である。
【図4】本発明のセンサー出力信号処理回路の入力部増
幅器の出力と、出力部の出力との関係を表わす線図であ
る。
【図5】センサーシステムの構成の一例を示す構成図で
ある。
【図6】入力部増幅器が出力する電圧レベルと、検知対
象を検知する基準となる閾値電圧レベルとの関係を示す
線図である。
【符号の説明】
8,23 センサー 9,24 センサー出力信号処理回路 10,25 入力部増幅器 13 製造時EEPROM記憶部(製造時無信号基
準値記憶部) 14 点検時EEPROM記憶部(点検時無信号基
準値記憶部) 19 基準電源 28 デジタル制御器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサーの出力信号を処理するセンサー
    出力信号処理回路であって、前記センサーが出力する電
    圧信号を増幅する入力部増幅器を備え、検知対象が存在
    しない場合の前記センサーの出力を受けて前記入力部増
    幅器が出力する製造時のバックグラウンド値に対応し
    た、製造時無信号基準値を保持する製造時無信号基準値
    記憶部と、点検時の前記バックグラウンド値に対応した
    点検時無信号基準値を保持する点検時無信号基準値記憶
    部とを備え、点検時に前記点検時無信号基準値を更新し
    て、前記センサーの検知レベルを補正すると共に、適
    宜、前記製造時無信号基準値と、前記点検時無信号基準
    値とを比較して、それらの値の差が所定値以上になった
    場合に、その旨を知らせる信号を出力することを特徴と
    するセンサー出力信号処理回路。
  2. 【請求項2】 センサーの出力信号を処理するセンサー
    出力信号処理回路であって、基準電源と、前記センサー
    が出力する電圧信号を増幅する入力部増幅器とを備え、
    電源投入時または点検時、前記基準電源が出力する基準
    電圧を読み取り、検知対象が存在しない場合に前記入力
    部増幅器が出力するバックグラウンド値に対応した、無
    信号基準値が、前記基準電圧と等しくなるように、前記
    入力部増幅器の出力電圧を調整し、前記センサーの検知
    レベルを補正することを特徴とするセンサー出力信号処
    理回路。
  3. 【請求項3】 センサーの出力信号を処理するセンサー
    出力信号処理回路であって、前記センサーが出力する電
    圧信号を増幅する入力部増幅器と、前記入力部増幅器か
    らの出力信号をデジタル信号として入力するデジタル制
    御器とを備え、検知対象が存在しない場合に前記センサ
    ーが出力する電圧信号に対応して予め設定された最小出
    力電圧値がセンサー出力信号処理回路から出力されるよ
    うに、また、前記入力部増幅器を飽和させ、飽和した前
    記入力部増幅器が出力する電圧信号に対応して予め設定
    された最大出力電圧値がセンサー出力信号処理回路から
    出力されるように前記デジタル制御器で対応付けて、前
    記センサーの検知レベルを補正することを特徴とするセ
    ンサー出力信号処理回路。
JP6266506A 1994-10-31 1994-10-31 センサー出力信号処理回路 Withdrawn JPH08128851A (ja)

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JP (1) JPH08128851A (ja)

Cited By (3)

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