JPH078326B2 - 回転ドラム式脱水装置 - Google Patents
回転ドラム式脱水装置Info
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- JPH078326B2 JPH078326B2 JP4212697A JP21269792A JPH078326B2 JP H078326 B2 JPH078326 B2 JP H078326B2 JP 4212697 A JP4212697 A JP 4212697A JP 21269792 A JP21269792 A JP 21269792A JP H078326 B2 JPH078326 B2 JP H078326B2
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- belt
- drum
- roller
- perforated belt
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B9/00—Presses specially adapted for particular purposes
- B30B9/02—Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material
- B30B9/24—Presses specially adapted for particular purposes for squeezing-out liquid from liquid-containing material, e.g. juice from fruits, oil from oil-containing material using an endless pressing band
- B30B9/246—The material being conveyed around a drum between pressing bands
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、上下水道又は産業用廃
水等を処理する際に分離したスラッジから、更に水分を
分離し、固型分をケーキ状にして取出すようにした回転
ドラム式脱水装置に関する。
水等を処理する際に分離したスラッジから、更に水分を
分離し、固型分をケーキ状にして取出すようにした回転
ドラム式脱水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記の脱水装置としては、濾布で覆った
多孔ドラムと多孔ベルトを、その圧縮空間が回転方向に
漸次減少するように配置し、多孔ドラムをその中心軸で
支持し、該中心軸に回転力を伝えて多孔ドラムを低速回
転させ、スラッジを多孔ローラと多孔ベルトで圧縮して
水分を絞ると共に、多孔ローラで脱水中のスラッジを介
して多孔ベルトを連行して加圧状態を維持させるものが
知られている(例えば特開昭53−4253号公報)。
この種の装置は、大量のスラッジを処理する必要がある
ため従来からかなり大型のものが使用されているが、更
に大型化の傾向がある。現在使用されているものの一つ
に多孔ドラムの外径が2m、長さが1m程度のものがあ
り、スラッジをケーキ状に絞るためには、強大な圧力を
長時間加えなければならないので、前記の装置では多孔
ローラを毎分1回転程度の低速度で駆動している。
多孔ドラムと多孔ベルトを、その圧縮空間が回転方向に
漸次減少するように配置し、多孔ドラムをその中心軸で
支持し、該中心軸に回転力を伝えて多孔ドラムを低速回
転させ、スラッジを多孔ローラと多孔ベルトで圧縮して
水分を絞ると共に、多孔ローラで脱水中のスラッジを介
して多孔ベルトを連行して加圧状態を維持させるものが
知られている(例えば特開昭53−4253号公報)。
この種の装置は、大量のスラッジを処理する必要がある
ため従来からかなり大型のものが使用されているが、更
に大型化の傾向がある。現在使用されているものの一つ
に多孔ドラムの外径が2m、長さが1m程度のものがあ
り、スラッジをケーキ状に絞るためには、強大な圧力を
長時間加えなければならないので、前記の装置では多孔
ローラを毎分1回転程度の低速度で駆動している。
【0003】このような条件では、圧縮中のスラッジか
ら多孔ドラムに加わる圧縮抵抗やトルク抵抗が大きく、
これに打ちかつためには、多孔ドラムや中心軸の剛性を
大にすると共に、出力回転が極めて低く、高トルクを伝
えることができる駆動装置に連結する必要となる。そし
て多孔ドラム、中心軸等を高剛性にすると全体が高価に
なるばかりでなく、中心軸とドラムをつなぐアームも幅
広になって、点検修理の際に作業員が回転ドラム内に入
るのが困難となる。また、多孔ドラムを更に大型にしよ
うとすると、剛性を一層増大しなければならず、前記駆
動装置も、減速比を更に大きくして多孔ドラムの周速度
を上げることなく高トルクを出すものにしなければなら
ないので、大型になり高価なものとなる。
ら多孔ドラムに加わる圧縮抵抗やトルク抵抗が大きく、
これに打ちかつためには、多孔ドラムや中心軸の剛性を
大にすると共に、出力回転が極めて低く、高トルクを伝
えることができる駆動装置に連結する必要となる。そし
て多孔ドラム、中心軸等を高剛性にすると全体が高価に
なるばかりでなく、中心軸とドラムをつなぐアームも幅
広になって、点検修理の際に作業員が回転ドラム内に入
るのが困難となる。また、多孔ドラムを更に大型にしよ
うとすると、剛性を一層増大しなければならず、前記駆
動装置も、減速比を更に大きくして多孔ドラムの周速度
を上げることなく高トルクを出すものにしなければなら
ないので、大型になり高価なものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、回転ドラム
を高剛性にする必要がなく、低トルクで運転できる脱水
装置を得ることを課題とする。
を高剛性にする必要がなく、低トルクで運転できる脱水
装置を得ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明において、前記課
題を解決するための手段の一つは、請求項1に記載した
とおり、回転する多孔ドラムと循環運動する多孔ベルト
を、一方が狭くなる圧縮空間を介して設置し、両部の表
面を濾布で覆い、両部の対向する部分を漸次接近するよ
うに運動させる回転ドラム式脱水装置において、円筒状
で無軸の多孔ドラムを、その内周面に接する支持ローラ
で回転自在に支持し、多孔ベルトの背面を凹円弧状に並
ぶローラで支持し、かつ多孔ベルトにこれを循環方向に
牽引する牽引装置を連動させたことを特徴とする、回転
ドラム式脱水装置。
題を解決するための手段の一つは、請求項1に記載した
とおり、回転する多孔ドラムと循環運動する多孔ベルト
を、一方が狭くなる圧縮空間を介して設置し、両部の表
面を濾布で覆い、両部の対向する部分を漸次接近するよ
うに運動させる回転ドラム式脱水装置において、円筒状
で無軸の多孔ドラムを、その内周面に接する支持ローラ
で回転自在に支持し、多孔ベルトの背面を凹円弧状に並
ぶローラで支持し、かつ多孔ベルトにこれを循環方向に
牽引する牽引装置を連動させたことを特徴とする、回転
ドラム式脱水装置。
【0006】また、他の手段は、請求項1の手段に、凹
円弧状のガイドフレームと、該ガイドフレーム上を循環
するローラベルトのローラで多孔ベルトを支持したこと
を特徴とする、請求項2の手段を加えたものであり、更
に他の手段は、請求項1又は2の手段に、多数の水抜き
穴をもつ加圧板の両側にチェーンを結合して多孔ベルト
とし、該チェーンをこれにかみ合う駆動スプロケットで
駆動することを特徴とする、請求項3の手段を加えたも
のである。
円弧状のガイドフレームと、該ガイドフレーム上を循環
するローラベルトのローラで多孔ベルトを支持したこと
を特徴とする、請求項2の手段を加えたものであり、更
に他の手段は、請求項1又は2の手段に、多数の水抜き
穴をもつ加圧板の両側にチェーンを結合して多孔ベルト
とし、該チェーンをこれにかみ合う駆動スプロケットで
駆動することを特徴とする、請求項3の手段を加えたも
のである。
【0007】
【作用】以上の手段を備えるから、請求項1の発明にお
いては、圧縮空間に供給されたスラッジは、多孔ベルト
の走行に従って狭い圧縮空間に移動しながら圧縮され、
このときの圧縮抵抗によりドラムを連動回転させてスラ
ッジを送りながら圧縮力を逐次増大させる。そして、多
孔ドラムに加わる圧縮抵抗は、複数本の支持ローラ軸に
分散して直接的に支持され、このため、多孔ドラムの強
度が低く、支持ローラ軸1本の強度が低くても大きな圧
縮抵抗に耐えることができる。そして、装置に加える駆
動力は、多孔ベルトに加える牽引力であり、多孔ベルト
を直接牽引することにより、多孔ドラムの半径のような
大きいトルクアームを介することなく駆動できるから、
低トルクの駆動装置を用いても必要な牽引力が得られ
る。
いては、圧縮空間に供給されたスラッジは、多孔ベルト
の走行に従って狭い圧縮空間に移動しながら圧縮され、
このときの圧縮抵抗によりドラムを連動回転させてスラ
ッジを送りながら圧縮力を逐次増大させる。そして、多
孔ドラムに加わる圧縮抵抗は、複数本の支持ローラ軸に
分散して直接的に支持され、このため、多孔ドラムの強
度が低く、支持ローラ軸1本の強度が低くても大きな圧
縮抵抗に耐えることができる。そして、装置に加える駆
動力は、多孔ベルトに加える牽引力であり、多孔ベルト
を直接牽引することにより、多孔ドラムの半径のような
大きいトルクアームを介することなく駆動できるから、
低トルクの駆動装置を用いても必要な牽引力が得られ
る。
【0008】また、請求項2の発明においては、多孔ベ
ルトがローラベルトを介してガイドフレームに支持され
ているため、ローラベルトの各ローラのコロ作用で比較
的小さい牽引力で走行できる。
ルトがローラベルトを介してガイドフレームに支持され
ているため、ローラベルトの各ローラのコロ作用で比較
的小さい牽引力で走行できる。
【0009】更に、請求項3の発明においては、チェー
ンと駆動スプロケットにより牽引力を加えるから、駆動
スプロケットを小径のものとすることにより低トルクで
も高い牽引力が作用する。
ンと駆動スプロケットにより牽引力を加えるから、駆動
スプロケットを小径のものとすることにより低トルクで
も高い牽引力が作用する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1で1は本発明の回転ドラム式脱水装置、2は
予備的な脱水をする振動式脱水装置である。この振動式
脱水装置2は後記する構成のものであるが、回転ドラム
式脱水装置にとって必須のものではなく省略することが
できる。
する。図1で1は本発明の回転ドラム式脱水装置、2は
予備的な脱水をする振動式脱水装置である。この振動式
脱水装置2は後記する構成のものであるが、回転ドラム
式脱水装置にとって必須のものではなく省略することが
できる。
【0011】回転ドラム型脱水装置1において、3は多
孔ドラム、4はその支持ローラ、5は多孔ベルト、6は
多孔ベルト5の背面に接するローラベルト、7は円弧状
凹面をもつ樋状のガイドフレーム、8は圧縮空間、9は
支持ローラ4を支持するサイドフレームである。
孔ドラム、4はその支持ローラ、5は多孔ベルト、6は
多孔ベルト5の背面に接するローラベルト、7は円弧状
凹面をもつ樋状のガイドフレーム、8は圧縮空間、9は
支持ローラ4を支持するサイドフレームである。
【0012】多孔ベルト5は、回転ドラム3の両側に配
置した駆動スプロケット10とアイドルスプロケット1
1に巻掛けられて循環し、駆動スプロケット10は、チ
ェーン伝動装置12を介して差動減速機及びモータより
なる駆動装置13で駆動される。そしてローラベルト6
は、フレームに固定した3本のガイド14によって決ま
る循環経路を走行する。また、回転ドラム1の表面を覆
う濾布15は、2本のガイドローラ16によって案内さ
れ、多孔ベルト5の表面を覆う濾布17も3本のガイド
ローラ18によって案内され、各濾布15、17は多孔
ドラム3又は多孔ベルト5から離れた位置で洗浄箱19
中を通過し、洗浄箱中のノズルから噴射される水によっ
て目詰まりした固型分が分離される。
置した駆動スプロケット10とアイドルスプロケット1
1に巻掛けられて循環し、駆動スプロケット10は、チ
ェーン伝動装置12を介して差動減速機及びモータより
なる駆動装置13で駆動される。そしてローラベルト6
は、フレームに固定した3本のガイド14によって決ま
る循環経路を走行する。また、回転ドラム1の表面を覆
う濾布15は、2本のガイドローラ16によって案内さ
れ、多孔ベルト5の表面を覆う濾布17も3本のガイド
ローラ18によって案内され、各濾布15、17は多孔
ドラム3又は多孔ベルト5から離れた位置で洗浄箱19
中を通過し、洗浄箱中のノズルから噴射される水によっ
て目詰まりした固型分が分離される。
【0013】前記の装置を更に詳細に説明すると、図2
に示すように、多孔ドラム3は、多数の水抜き孔3a1
をもつ円筒状のドラム3aとその内周の左右に溶接され
た1対の補強リング3bからなり、これを支持する支持
ローラ4は、補強リング3bの側面に接するフランジ4
aを備えるもので、ローラ軸4bに固定され、該ローラ
軸4bの両端は、図1に示す両側のサイドフレーム9の
保持溝9a中に位置調節自在に設けた軸受によって支持
される。
に示すように、多孔ドラム3は、多数の水抜き孔3a1
をもつ円筒状のドラム3aとその内周の左右に溶接され
た1対の補強リング3bからなり、これを支持する支持
ローラ4は、補強リング3bの側面に接するフランジ4
aを備えるもので、ローラ軸4bに固定され、該ローラ
軸4bの両端は、図1に示す両側のサイドフレーム9の
保持溝9a中に位置調節自在に設けた軸受によって支持
される。
【0014】多孔ベルト5は、多数の水抜き穴5a1を
もつ加圧板5aをチェーンによりキャタピラ状に接続し
たものである。図3〜5で加圧板5aの両側には、スラ
ッジの横洩れを防止するために、前記圧縮空間8の高さ
より僅かに高い側板20が溶接され、更に各加圧板5a
を連結すると共に該加圧板5aに牽引力を作用させるた
めに、ねじ孔21aをもつチェーン取付け部21が溶接
される。左右の側板20の一端には図3、図5に示すよ
うに外側を切欠いた薄肉部20aと内側を切欠いた薄肉
部20bが、端部側で広くなるように三角形に設けら
れ、図5に仮想線で示すように隣接する加圧板5a、5
aが多孔ドラム3を囲むために多角形状に折れ曲がると
き、各薄肉部20a、20bが重なって横洩れを防止し
ながら折れ曲がりを可能にする。また、この側板20
は、スラッジの横洩れを防止するばかりでなく、濾布1
5、17の横ずれ、蛇行を防止することができる。
もつ加圧板5aをチェーンによりキャタピラ状に接続し
たものである。図3〜5で加圧板5aの両側には、スラ
ッジの横洩れを防止するために、前記圧縮空間8の高さ
より僅かに高い側板20が溶接され、更に各加圧板5a
を連結すると共に該加圧板5aに牽引力を作用させるた
めに、ねじ孔21aをもつチェーン取付け部21が溶接
される。左右の側板20の一端には図3、図5に示すよ
うに外側を切欠いた薄肉部20aと内側を切欠いた薄肉
部20bが、端部側で広くなるように三角形に設けら
れ、図5に仮想線で示すように隣接する加圧板5a、5
aが多孔ドラム3を囲むために多角形状に折れ曲がると
き、各薄肉部20a、20bが重なって横洩れを防止し
ながら折れ曲がりを可能にする。また、この側板20
は、スラッジの横洩れを防止するばかりでなく、濾布1
5、17の横ずれ、蛇行を防止することができる。
【0015】そして、各加圧板5aをキャタピラ状に接
続するために、図6に示すチェーン23が使用される。
該チェーン23は、左右のリンク24、25でローラ2
6を挾み、これらをボルト27で連結した、ローラチェ
ーン型のものであり、一方のリンク24には、横方向に
伸びるフランジ24aが連設され、その中央には取付け
穴24a1が設けられる。図7で、加圧板5aのチェー
ン取付け部21には、チェーン24のフランジ24aが
載置され、ボルト27が取付け穴24a1を通って前記
ねじ孔21aに螺入され、かつナット27aが螺合され
て固定される。図中28はガイドフレーム7を支持する
側板である。
続するために、図6に示すチェーン23が使用される。
該チェーン23は、左右のリンク24、25でローラ2
6を挾み、これらをボルト27で連結した、ローラチェ
ーン型のものであり、一方のリンク24には、横方向に
伸びるフランジ24aが連設され、その中央には取付け
穴24a1が設けられる。図7で、加圧板5aのチェー
ン取付け部21には、チェーン24のフランジ24aが
載置され、ボルト27が取付け穴24a1を通って前記
ねじ孔21aに螺入され、かつナット27aが螺合され
て固定される。図中28はガイドフレーム7を支持する
側板である。
【0016】このように構成された多孔ドラム3と多孔
ベルト5の表面を覆って循環する濾布15、17は、目
の粗いのネット15a、17aと目の細かい布15b、
17bを重ねたものである。
ベルト5の表面を覆って循環する濾布15、17は、目
の粗いのネット15a、17aと目の細かい布15b、
17bを重ねたものである。
【0017】ローラベルト6は、図2の多数のローラ6
aをリンク6b、軸6cで連結したもので、ローラ6a
は、図7に示すようにパイプ6a1に端板6a2を溶接し
た中空体として形成されており、その全長は多孔ローラ
の長さより短くされてガイドフレーム7に支持される。
またガイドフレーム7の最下部には適宜数の水抜き穴7
aが穿設されている。
aをリンク6b、軸6cで連結したもので、ローラ6a
は、図7に示すようにパイプ6a1に端板6a2を溶接し
た中空体として形成されており、その全長は多孔ローラ
の長さより短くされてガイドフレーム7に支持される。
またガイドフレーム7の最下部には適宜数の水抜き穴7
aが穿設されている。
【0018】次に、前記振動式脱水装置2を図8によっ
て説明する。この装置2は、前記濾布15の上下を覆う
上ケース30と下ケース31によって囲まれ、両ケース
30、31は前記側板28に固定される。そして上ケー
ス30に、スラッジSを流入させるホッパと30aと出
口30bが設けられ、下ケース31内には振動板32が
ばね33で支持され、該振動板32の下面に振動発生器
34が取付けられ、上面に取付けたゴム板32aが濾布
15の下面に接している。振動発生器33で発生する振
動をゴム板32aに伝え、該ゴム板32aで濾布15を
微振動させると、スラッジSの水分と固型分は、ある程
度まで上下に分離され、上部の水分W1は、出口30b
の側部開口から側方へ流出し、一方、濾布15を通って
滴下する少量の水分W2は下ケース31から側方に流出
する。
て説明する。この装置2は、前記濾布15の上下を覆う
上ケース30と下ケース31によって囲まれ、両ケース
30、31は前記側板28に固定される。そして上ケー
ス30に、スラッジSを流入させるホッパと30aと出
口30bが設けられ、下ケース31内には振動板32が
ばね33で支持され、該振動板32の下面に振動発生器
34が取付けられ、上面に取付けたゴム板32aが濾布
15の下面に接している。振動発生器33で発生する振
動をゴム板32aに伝え、該ゴム板32aで濾布15を
微振動させると、スラッジSの水分と固型分は、ある程
度まで上下に分離され、上部の水分W1は、出口30b
の側部開口から側方へ流出し、一方、濾布15を通って
滴下する少量の水分W2は下ケース31から側方に流出
する。
【0019】振動式脱水器2で水分を減少されたスラッ
ジSは、多孔ドラム3と多孔ベルト5の間の圧縮空間8
の広い側に流入して両部により圧縮されて水分が分離さ
れる。多孔ベルト5は、駆動装置13、チェーン伝動装
置12により低速駆動される駆動スプロケット10によ
り牽引力Fを受けて移動し、多孔ベルト5の背面はロー
ラベルト6、ガイドフレーム7によって支持され、ロー
ラベルト6のローラ6aがガイドフレーム7上を転がる
コロ作用によって、多孔ベルト5は、小さい牽引力で移
動しスラッジSを圧縮空間8内で圧縮する。該圧縮空間
8の下流側には、脱水したスラッジSが介在するので、
牽引力FがこのスラッジSを介して多孔ドラム3に伝達
され、多孔ドラム3は、ガイドローラ4に案内されて多
孔ベルト5と同速度で連れ回りする。この両部の運動に
より、広い圧縮空間に供給されたスラッジSは、狭い圧
縮空間に移動しながら圧縮され水分を水抜き穴3a1、
5a1、7aから放出して脱水し、ケーキCとなって圧
縮空間8から出る。そして、剥離ナイフ35によって濾
布17上から剥ぎ取られて装置外に排出される。
ジSは、多孔ドラム3と多孔ベルト5の間の圧縮空間8
の広い側に流入して両部により圧縮されて水分が分離さ
れる。多孔ベルト5は、駆動装置13、チェーン伝動装
置12により低速駆動される駆動スプロケット10によ
り牽引力Fを受けて移動し、多孔ベルト5の背面はロー
ラベルト6、ガイドフレーム7によって支持され、ロー
ラベルト6のローラ6aがガイドフレーム7上を転がる
コロ作用によって、多孔ベルト5は、小さい牽引力で移
動しスラッジSを圧縮空間8内で圧縮する。該圧縮空間
8の下流側には、脱水したスラッジSが介在するので、
牽引力FがこのスラッジSを介して多孔ドラム3に伝達
され、多孔ドラム3は、ガイドローラ4に案内されて多
孔ベルト5と同速度で連れ回りする。この両部の運動に
より、広い圧縮空間に供給されたスラッジSは、狭い圧
縮空間に移動しながら圧縮され水分を水抜き穴3a1、
5a1、7aから放出して脱水し、ケーキCとなって圧
縮空間8から出る。そして、剥離ナイフ35によって濾
布17上から剥ぎ取られて装置外に排出される。
【0020】また、多孔ベルト5の運動を案内するため
に、図7に示す形状保持ガイド36、図1に示すベルト
レール37、ベルトテンショナ38がフレーム28に固
定されている。前記形状保持ガイド36は、ガイド部3
6aがガイドフレーム7と略平行に半円形に伸びてチェ
ーン24のローラ26を押さえ、多孔ベルト5の跳ね上
りを防止するもので、更に非作動時に多孔ベルト5が作
動時の状態から大きく変位するのを防止する。更に、ア
イドルスプロケット11の上部には山形のアームをもつ
濾布押さえ39が支軸40で揺動自在に支持されてい
る。濾布押さえ39は、両側のチェーン23のローラ2
6に乗ることができる長さの1対の押しローラ39a、
39bを軸支しており、一方の押しローラ39aがロー
ラ26上に乗るときは、アームの揺動により他方の押し
ローラ39bは押し下げられて濾布17を多孔ベルト5
に押しつけ、濾布のずれを防止する。
に、図7に示す形状保持ガイド36、図1に示すベルト
レール37、ベルトテンショナ38がフレーム28に固
定されている。前記形状保持ガイド36は、ガイド部3
6aがガイドフレーム7と略平行に半円形に伸びてチェ
ーン24のローラ26を押さえ、多孔ベルト5の跳ね上
りを防止するもので、更に非作動時に多孔ベルト5が作
動時の状態から大きく変位するのを防止する。更に、ア
イドルスプロケット11の上部には山形のアームをもつ
濾布押さえ39が支軸40で揺動自在に支持されてい
る。濾布押さえ39は、両側のチェーン23のローラ2
6に乗ることができる長さの1対の押しローラ39a、
39bを軸支しており、一方の押しローラ39aがロー
ラ26上に乗るときは、アームの揺動により他方の押し
ローラ39bは押し下げられて濾布17を多孔ベルト5
に押しつけ、濾布のずれを防止する。
【0021】以上のように本発明の装置は、多孔ベルト
5に原動力として牽引力Fを与えることにより運転され
るものであり、多孔ドラム3よりも駆動スプロケット1
0の半径を小とすることによって、小トルクで必要な牽
引力Fを得ることができる。例えば、多孔ドラム3の半
径の2分の1の半径の駆動スプロケット10を用いれ
ば、多孔ドラム3を原動側とするものに比べてトルクア
ームの長さも2分の1であるため、2分の1のトルクで
同一の牽引力Fを発生させることができる。このように
牽引力Fは、駆動スプロケット10の半径とこれに加え
るトルクによって決まるから、処理能力上、多孔ドラム
3の直径を大きくしても原動力をさ程大きくする必要は
ない。また、処理能力は、多孔ドラム3の位置を調節し
て圧縮空間8の入口幅を増大させ、スラッジSの流入量
を増加しても増大する。この場合、圧縮抵抗が増加する
ため駆動トルクを増加させなければならないが、この装
置の駆動トルクは元来少いから、駆動トルクの増加量も
少くてすむ。
5に原動力として牽引力Fを与えることにより運転され
るものであり、多孔ドラム3よりも駆動スプロケット1
0の半径を小とすることによって、小トルクで必要な牽
引力Fを得ることができる。例えば、多孔ドラム3の半
径の2分の1の半径の駆動スプロケット10を用いれ
ば、多孔ドラム3を原動側とするものに比べてトルクア
ームの長さも2分の1であるため、2分の1のトルクで
同一の牽引力Fを発生させることができる。このように
牽引力Fは、駆動スプロケット10の半径とこれに加え
るトルクによって決まるから、処理能力上、多孔ドラム
3の直径を大きくしても原動力をさ程大きくする必要は
ない。また、処理能力は、多孔ドラム3の位置を調節し
て圧縮空間8の入口幅を増大させ、スラッジSの流入量
を増加しても増大する。この場合、圧縮抵抗が増加する
ため駆動トルクを増加させなければならないが、この装
置の駆動トルクは元来少いから、駆動トルクの増加量も
少くてすむ。
【0022】なお、前記実施例において、多孔ベルト5
に牽引力Fを与える手段として、チェーン23と駆動ス
プロケット10を用いているが、各加圧板5aをリング
で連結し、駆動スプロケット10がかみ合う部分を各加
圧板5に直接設けてもよく、更に、加圧板5aを把持し
て間欠的に油圧等で牽引する手段に代えてもよい。
に牽引力Fを与える手段として、チェーン23と駆動ス
プロケット10を用いているが、各加圧板5aをリング
で連結し、駆動スプロケット10がかみ合う部分を各加
圧板5に直接設けてもよく、更に、加圧板5aを把持し
て間欠的に油圧等で牽引する手段に代えてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の発明においては、多孔ドラムに原動力を与
えず、多孔ベルトに原動力としての牽引力を与えるよう
にしたから、多孔ドラムを、その中心軸を省略して複数
本のガイドローラで直接的に支持することができ、これ
により低剛性で軽量の多孔ドラムが使用でき、軸受装置
も簡単になる利点を有する。
の請求項1の発明においては、多孔ドラムに原動力を与
えず、多孔ベルトに原動力としての牽引力を与えるよう
にしたから、多孔ドラムを、その中心軸を省略して複数
本のガイドローラで直接的に支持することができ、これ
により低剛性で軽量の多孔ドラムが使用でき、軸受装置
も簡単になる利点を有する。
【0024】更に、多孔ベルトに駆動スプロケット等で
直接牽引力を与えるから、大径の多孔ドラム側から牽引
力を与えるものに比べて、多孔ベルトに加えるトルクが
低トクルであっても所要の牽引力を発生させることがで
き、駆動機構全体を小型化できる利点を有する。
直接牽引力を与えるから、大径の多孔ドラム側から牽引
力を与えるものに比べて、多孔ベルトに加えるトルクが
低トクルであっても所要の牽引力を発生させることがで
き、駆動機構全体を小型化できる利点を有する。
【0025】次に、請求項2の発明においては、ローラ
ベルトの各ローラが、ガイドフレームと多孔ベルトの間
にあって連続的にコロ作用を行うので、無摩擦で大荷重
を支持することができて、小さな牽引力でも大きな圧縮
力を与えることができる利点を有する。
ベルトの各ローラが、ガイドフレームと多孔ベルトの間
にあって連続的にコロ作用を行うので、無摩擦で大荷重
を支持することができて、小さな牽引力でも大きな圧縮
力を与えることができる利点を有する。
【0026】また、請求項3の発明によれば、多数の加
圧板を連続させて多孔ベルトとすると共に、スプロケッ
トで駆動される構造が、加圧板の両側にチェーンを連結
するという簡単な手段で得られる利点を有する。
圧板を連続させて多孔ベルトとすると共に、スプロケッ
トで駆動される構造が、加圧板の両側にチェーンを連結
するという簡単な手段で得られる利点を有する。
【図1】 本発明の各要素の配置を示す側面図
【図2】 図1のA部詳細図
【図3】 加圧板の平面図
【図4】 同上正面図
【図5】 同上側面図
【図6】 チェーンの平面図
【図7】 図2の7−7線断面図
【図8】 図1のB部詳細図
1 回転ドラム式脱水器 3 多孔ドラム 3a1、5a1 水抜き孔 4 支持
ローラ 5 多孔ベルト 5a 加圧板 6 ローラベルト 7 ガイドフレーム 8 圧縮空間 10 駆動スプロケッ
ト 13 駆動装置 15、17 濾布 23 チェーン
ローラ 5 多孔ベルト 5a 加圧板 6 ローラベルト 7 ガイドフレーム 8 圧縮空間 10 駆動スプロケッ
ト 13 駆動装置 15、17 濾布 23 チェーン
Claims (3)
- 【請求項1】 回転する多孔ドラムと循環運動する多孔
ベルトを、一方が狭くなる圧縮空間を介して設置し、両
部の表面を濾布で覆い、両部の対向する部分を漸次接近
するように運動させる回転ドラム式脱水装置において、
円筒状で無軸の多孔ドラムを、その内周面に接する支持
ローラで回転自在に支持し、多孔ベルトの背面を凹円弧
状に並ぶローラで支持し、かつ多孔ベルトにこれを循環
方向に牽引する牽引装置を連動させたことを特徴とす
る、回転ドラム式脱水装置。 - 【請求項2】 凹円弧状のガイドフレームと、該ガイド
フレーム上を循環するローラベルトのローラで多孔ベル
トを支持したことを特徴とする、請求項1の回転ドラム
式脱水装置。 - 【請求項3】 多数の水抜き孔をもつ加圧板の両側にチ
ェーンを結合して多孔ベルトとし、該チェーンをこれに
かみ合う駆動スプロケットで駆動することを特徴とす
る、請求項1又は2の回転ドラム式脱水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4212697A JPH078326B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 回転ドラム式脱水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4212697A JPH078326B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 回転ドラム式脱水装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655012A JPH0655012A (ja) | 1994-03-01 |
JPH078326B2 true JPH078326B2 (ja) | 1995-02-01 |
Family
ID=16626934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4212697A Expired - Lifetime JPH078326B2 (ja) | 1992-08-10 | 1992-08-10 | 回転ドラム式脱水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078326B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN88101343A (zh) * | 1987-02-09 | 1988-09-14 | 三井石油化学工业株式会社 | 片状成型材料和以其为一层的层压制品 |
WO2009119295A1 (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-01 | 月島機械株式会社 | 固液分離装置、濾過装置、および固液分離方法 |
CN101925388B (zh) | 2008-03-25 | 2013-03-06 | 月岛机械株式会社 | 固液分离装置、过滤装置及固液分离方法 |
KR200464621Y1 (ko) * | 2011-12-29 | 2013-01-11 | 김우환 | 돈분 고액분리 탈수장치 |
-
1992
- 1992-08-10 JP JP4212697A patent/JPH078326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0655012A (ja) | 1994-03-01 |
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