JPH0763735A - 超電導機器の品質評価方法及びその装置 - Google Patents
超電導機器の品質評価方法及びその装置Info
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- JPH0763735A JPH0763735A JP5210600A JP21060093A JPH0763735A JP H0763735 A JPH0763735 A JP H0763735A JP 5210600 A JP5210600 A JP 5210600A JP 21060093 A JP21060093 A JP 21060093A JP H0763735 A JPH0763735 A JP H0763735A
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Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超電導機器の冷却過程で発生するAE信号を
検出し、AE信号の発生状況を評価することにより、超
電導機器の品質を評価する方法とその装置の提供。 【構成】 クライオスタット1内に超電導機器2を入
れ、液体窒素3にて超電導機器2を冷却する。冷却時に
発生するAE信号をAEセンサ4a,4b,4c,4d
で検出しAE評価処理部6にて解析、評価する。その結
果を良否判定部7で基準値以上のAE発生量があった場
合、あるいは、特定の領域にAE信号の発生が集中した
場合には不良品と判定する。さらに不良箇所を同定し、
導体移動(ワイヤーモーション)を起こしにくいように
処置を実施し、品質改善を図る。これによれば、超電導
機器の品質を調べるのに冷却のみで済む。従って、検査
時間の短縮が可能になるなど、検査コストの大幅な削減
が図れる。さらに不良品の品質改善を図ることも可能に
なるため、無駄なく超電導機器を製造できるようにな
る。
検出し、AE信号の発生状況を評価することにより、超
電導機器の品質を評価する方法とその装置の提供。 【構成】 クライオスタット1内に超電導機器2を入
れ、液体窒素3にて超電導機器2を冷却する。冷却時に
発生するAE信号をAEセンサ4a,4b,4c,4d
で検出しAE評価処理部6にて解析、評価する。その結
果を良否判定部7で基準値以上のAE発生量があった場
合、あるいは、特定の領域にAE信号の発生が集中した
場合には不良品と判定する。さらに不良箇所を同定し、
導体移動(ワイヤーモーション)を起こしにくいように
処置を実施し、品質改善を図る。これによれば、超電導
機器の品質を調べるのに冷却のみで済む。従って、検査
時間の短縮が可能になるなど、検査コストの大幅な削減
が図れる。さらに不良品の品質改善を図ることも可能に
なるため、無駄なく超電導機器を製造できるようにな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導機器の冷却時に
発生するAE信号を検出し、AE信号の発生状況を評価
することにより超電導機器の良否を判定する超電導機器
の品質評価方法とその装置に関するものである。
発生するAE信号を検出し、AE信号の発生状況を評価
することにより超電導機器の良否を判定する超電導機器
の品質評価方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】製造された超電導機器の品質(クエンチ
し易いか否か)を評価するには超電導機器を液体窒素
(以下、LN2と略す)にて冷却後、さらに液体ヘリウ
ム(以下、LHeと略す)にて再冷却後、通電を実施し
て品質を調べていた。すなわち、設計した臨界電流を達
成できた超電導機器は良品として出荷され、達成できな
い機器は不良品と判定され、未出荷品とされていた。さ
らに、超電導機器の内部の状態を監視する手法として、
AE計測法が従来から用いられている。この公知例とし
て例えば特開昭53−45999号公報、特開昭59−
148309号公報、特開昭64−23511号公報等
が挙げられる。これによれば、通電過程にてクエンチの
発生前からAE信号が多発するため、この通電過程で多
発するAE信号を検出してクエンチの予測をしている。
し易いか否か)を評価するには超電導機器を液体窒素
(以下、LN2と略す)にて冷却後、さらに液体ヘリウ
ム(以下、LHeと略す)にて再冷却後、通電を実施し
て品質を調べていた。すなわち、設計した臨界電流を達
成できた超電導機器は良品として出荷され、達成できな
い機器は不良品と判定され、未出荷品とされていた。さ
らに、超電導機器の内部の状態を監視する手法として、
AE計測法が従来から用いられている。この公知例とし
て例えば特開昭53−45999号公報、特開昭59−
148309号公報、特開昭64−23511号公報等
が挙げられる。これによれば、通電過程にてクエンチの
発生前からAE信号が多発するため、この通電過程で多
発するAE信号を検出してクエンチの予測をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クエンチ前駆現象の検出は、いずれも通電過程において
超電導機器から発生するAE信号を検知、解析する手法
であり、品質の検査、評価が容易でなく、通電中である
ため所定以上のAE信号が検出された場合には通電を遮
断しなければならず、検査及び装置が複雑化する欠点が
あった。また、検査結果にもとづいて超電導機器の不良
箇所を改善しようとした場合は、通電遮断後でなければ
ならず、検査と品質改善処置を同時に行なうことはでき
ない欠点があった。本発明の目的は、このような点から
製造された超電導機器の品質を通電することなく簡便か
つ低コストで評価可能な超電導機器の品質評価方法とそ
の装置を提供することにある。
クエンチ前駆現象の検出は、いずれも通電過程において
超電導機器から発生するAE信号を検知、解析する手法
であり、品質の検査、評価が容易でなく、通電中である
ため所定以上のAE信号が検出された場合には通電を遮
断しなければならず、検査及び装置が複雑化する欠点が
あった。また、検査結果にもとづいて超電導機器の不良
箇所を改善しようとした場合は、通電遮断後でなければ
ならず、検査と品質改善処置を同時に行なうことはでき
ない欠点があった。本発明の目的は、このような点から
製造された超電導機器の品質を通電することなく簡便か
つ低コストで評価可能な超電導機器の品質評価方法とそ
の装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の第1の方法として、本発明は、超電導機器を冷却し、
冷却過程で発生するAE信号を検出し、該AE信号を計
測したAE発生量が基準値を超えている場合には、不良
品であると判定することを特徴とする超電導機器の品質
評価方法を採用したものである。
の第1の方法として、本発明は、超電導機器を冷却し、
冷却過程で発生するAE信号を検出し、該AE信号を計
測したAE発生量が基準値を超えている場合には、不良
品であると判定することを特徴とする超電導機器の品質
評価方法を採用したものである。
【0005】前記目的を達成するための第2の方法とし
て、本発明は、超電導機器を冷却し、冷却過程で発生す
るAE信号を複数個のAEセンサで検出し、各AEセン
サで検出したAE信号によりAE信号発生位置を標定
し、該AE信号発生位置標定に基づく一部領域のAE発
生量が基準値を超えている場合には不良品であると判定
することを特徴とする超電導機器の品質評価方法を採用
したものである。
て、本発明は、超電導機器を冷却し、冷却過程で発生す
るAE信号を複数個のAEセンサで検出し、各AEセン
サで検出したAE信号によりAE信号発生位置を標定
し、該AE信号発生位置標定に基づく一部領域のAE発
生量が基準値を超えている場合には不良品であると判定
することを特徴とする超電導機器の品質評価方法を採用
したものである。
【0006】前記目的を達成するための第3の方法とし
て、本発明は、超電導機器を冷却し、冷却過程で発生す
るAE信号を複数個のAEセンサで検出し、各AEセン
サで検出したAE信号の到達時間差等の相互相関関係か
らAE信号発生位置を標定し、該AE信号発生位置標定
に基づく各AE信号発生位置のピーク点を基準に求めら
れた領域のAE発生集中度を算出し、該AE発生集中度
が基準値を超えている場合には不良品と判定することを
特徴とする超電導機器の品質評価方法を採用したもので
ある。
て、本発明は、超電導機器を冷却し、冷却過程で発生す
るAE信号を複数個のAEセンサで検出し、各AEセン
サで検出したAE信号の到達時間差等の相互相関関係か
らAE信号発生位置を標定し、該AE信号発生位置標定
に基づく各AE信号発生位置のピーク点を基準に求めら
れた領域のAE発生集中度を算出し、該AE発生集中度
が基準値を超えている場合には不良品と判定することを
特徴とする超電導機器の品質評価方法を採用したもので
ある。
【0007】前記目的を達成するための第4の方法とし
て、本発明は、超電導機器を冷却し、その冷却過程で発
生するAE信号を複数個のAEセンサで検出し、各AE
センサで検出したAE信号のAE発生量を計測するとと
もに、前記各AEセンサで検出したAE信号の到達時間
差等の相互相関関係からAE信号発生位置を標定し、該
AE信号発生位置標定に基づく各AE信号発生位置のピ
ーク点を基準に求められた領域のAE発生集中度を算出
し、前記AE発生量及びAE発生集中度の一方もしくは
双方が定められた基準値を超えた場合は不良品と判定す
ることを特徴とする超電導機器の品質評価方法を採用し
たものである。
て、本発明は、超電導機器を冷却し、その冷却過程で発
生するAE信号を複数個のAEセンサで検出し、各AE
センサで検出したAE信号のAE発生量を計測するとと
もに、前記各AEセンサで検出したAE信号の到達時間
差等の相互相関関係からAE信号発生位置を標定し、該
AE信号発生位置標定に基づく各AE信号発生位置のピ
ーク点を基準に求められた領域のAE発生集中度を算出
し、前記AE発生量及びAE発生集中度の一方もしくは
双方が定められた基準値を超えた場合は不良品と判定す
ることを特徴とする超電導機器の品質評価方法を採用し
たものである。
【0008】超電導機器の品質改善方法として、本発明
は、前記いずれかの品質評価方法によって不良品と判定
された場合、AE信号発生位置標定によって同定された
AE発生集中箇所にエポキシの注入あるいはスペーサを
挿入などの導体移動箇所の機械的拘束処置を実施するこ
とを特徴とする超電導機器の品質改善方法を採用したも
のである。
は、前記いずれかの品質評価方法によって不良品と判定
された場合、AE信号発生位置標定によって同定された
AE発生集中箇所にエポキシの注入あるいはスペーサを
挿入などの導体移動箇所の機械的拘束処置を実施するこ
とを特徴とする超電導機器の品質改善方法を採用したも
のである。
【0009】前記目的を達成するための第1の装置とし
て、本発明は、超電導機器を冷却するための冷却装置
と、超電導機器の冷却過程で発生するAE信号を検出す
るための少なくても1個以上のAEセンサと、該AEセ
ンサで検出したAE信号のAE発生量を計測するための
AE評価処理部と、該AE評価処理部の出力するAE発
生量が基準値を超えている場合には不良品と判定する良
否判定部と、判定結果を表示する表示部とを具備して構
成したものである。
て、本発明は、超電導機器を冷却するための冷却装置
と、超電導機器の冷却過程で発生するAE信号を検出す
るための少なくても1個以上のAEセンサと、該AEセ
ンサで検出したAE信号のAE発生量を計測するための
AE評価処理部と、該AE評価処理部の出力するAE発
生量が基準値を超えている場合には不良品と判定する良
否判定部と、判定結果を表示する表示部とを具備して構
成したものである。
【0010】前記目的を達成するための第2の装置とし
て、本発明は、超電導機器を冷却するための冷却装置
と、超電導機器の冷却過程で発生するAE信号を検出す
るための複数個のAEセンサと、該各AEセンサで検出
したAE信号の到着時間差等の相互相関関係からAE信
号発生位置を標定するとともに該AE信号発生位置標定
に基づく各AE信号発生位置のピーク点を基準に求めら
れた領域のAE発生集中度を算出するAE評価処理部
と、AE評価処理部にて算出されたAE発生集中度が基
準値を超えている場合は不良品と判定する良否判定部
と、判定結果を表示する表示部とを具備して構成したも
のである。
て、本発明は、超電導機器を冷却するための冷却装置
と、超電導機器の冷却過程で発生するAE信号を検出す
るための複数個のAEセンサと、該各AEセンサで検出
したAE信号の到着時間差等の相互相関関係からAE信
号発生位置を標定するとともに該AE信号発生位置標定
に基づく各AE信号発生位置のピーク点を基準に求めら
れた領域のAE発生集中度を算出するAE評価処理部
と、AE評価処理部にて算出されたAE発生集中度が基
準値を超えている場合は不良品と判定する良否判定部
と、判定結果を表示する表示部とを具備して構成したも
のである。
【0011】前記目的を達成するための第3の装置とし
て、本発明は、超電導機器を冷却するための冷却装置
と、該冷却装置による超電導機器の冷却過程で発生する
AE信号を検出するための複数個のAEセンサと、該各
AEセンサで検出したAE信号のAE発生量を計測する
とともに各AEセンサで検出したAE信号の到着時間差
等の相互相関関係からAE信号発生位置を標定し該AE
信号発生位置標定に基づく各AE信号発生位置のピーク
点を基準に求められた領域のAE発生集中度を算出する
AE評価処理部と、該AE評価処理部で計測し且つ算出
されたAE発生量及びAE発生集中度の一方もしくは双
方がそれぞれの定められた基準値を超えている場合は不
良品と判定する良否判定部と、判定結果を表示する表示
部とを具備して構成したものである。
て、本発明は、超電導機器を冷却するための冷却装置
と、該冷却装置による超電導機器の冷却過程で発生する
AE信号を検出するための複数個のAEセンサと、該各
AEセンサで検出したAE信号のAE発生量を計測する
とともに各AEセンサで検出したAE信号の到着時間差
等の相互相関関係からAE信号発生位置を標定し該AE
信号発生位置標定に基づく各AE信号発生位置のピーク
点を基準に求められた領域のAE発生集中度を算出する
AE評価処理部と、該AE評価処理部で計測し且つ算出
されたAE発生量及びAE発生集中度の一方もしくは双
方がそれぞれの定められた基準値を超えている場合は不
良品と判定する良否判定部と、判定結果を表示する表示
部とを具備して構成したものである。
【0012】また、本発明の超電導機器は第1〜第4の
方法を用いて製造されることを特徴とするものである。
また、本発明の超電導機器は第1〜第3の装置を用いて
製造されることを特徴とするものである。
方法を用いて製造されることを特徴とするものである。
また、本発明の超電導機器は第1〜第3の装置を用いて
製造されることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】本発明者等によると、超電導機器をLN2(L
Heも含む)で冷却していくと、その冷却過程でAEが
発生する。この冷却によるAEの発生は、ある領域に集
中する。また超電導機器に通電した場合も、その同じ場
所からクエンチが起きることが見出された。この知見に
基づき本発明は、超電導機器の冷却過程で発生するAE
信号を検出し、検出AE信号の計測からAE発生量が基
準値を超えている場合には、その超電導機器は不良品と
判定する。
Heも含む)で冷却していくと、その冷却過程でAEが
発生する。この冷却によるAEの発生は、ある領域に集
中する。また超電導機器に通電した場合も、その同じ場
所からクエンチが起きることが見出された。この知見に
基づき本発明は、超電導機器の冷却過程で発生するAE
信号を検出し、検出AE信号の計測からAE発生量が基
準値を超えている場合には、その超電導機器は不良品と
判定する。
【0014】また、超電導機器の冷却過程で発生するA
E信号を複数個のAEセンサで超電導機器の複数箇所か
ら検出し、それによりAE信号発生位置を標定する。そ
のAE信号発生位置の標定に基づく一部領域の検出AE
信号を計測したAE発生量が基準値を超えている場合も
不良品と判定する。
E信号を複数個のAEセンサで超電導機器の複数箇所か
ら検出し、それによりAE信号発生位置を標定する。そ
のAE信号発生位置の標定に基づく一部領域の検出AE
信号を計測したAE発生量が基準値を超えている場合も
不良品と判定する。
【0015】また、AE信号発生位置の標定を、複数の
AEセンサで検出したAE信号の到達時間差等の相互相
関関係から標定する。そしてそのAE信号発生位置標定
に基づく各AE信号発生位置のピーク点を基準に求めら
れた領域の検出AE信号を計測したAE発生量からAE
発生集中度を算出し、このAE発生集中度が基準値を超
えている場合も不良品と判定する。
AEセンサで検出したAE信号の到達時間差等の相互相
関関係から標定する。そしてそのAE信号発生位置標定
に基づく各AE信号発生位置のピーク点を基準に求めら
れた領域の検出AE信号を計測したAE発生量からAE
発生集中度を算出し、このAE発生集中度が基準値を超
えている場合も不良品と判定する。
【0016】また、前記計測し算出したAE発生量及び
AE発生集中度の一方もしくは双方がそれぞれの定めら
れた基準値を超えている場合にも不良品と判定する。
AE発生集中度の一方もしくは双方がそれぞれの定めら
れた基準値を超えている場合にも不良品と判定する。
【0017】また、前記の品質評価によって不良品と判
定された場合には、AE信号発生位置標定によって同定
されたAE発生集中箇所にエポキシの注入あるいはスペ
ーサの挿入などの導体移動箇所の機械的拘束処置を実施
して品質改善をする。
定された場合には、AE信号発生位置標定によって同定
されたAE発生集中箇所にエポキシの注入あるいはスペ
ーサの挿入などの導体移動箇所の機械的拘束処置を実施
して品質改善をする。
【0018】また再度冷却し良品と判定されるまで品質
改善を図る。
改善を図る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。超電導機器として、ここでは、リニアモータカー
などに用いられるレーストラック型の超電導マグネット
を例に挙げて説明する。
する。超電導機器として、ここでは、リニアモータカー
などに用いられるレーストラック型の超電導マグネット
を例に挙げて説明する。
【0020】図1は本発明による超電導機器の品質評価
方法を説明するものであり、図2は品質評価装置のブロ
ック図である。図2に示すようにクライオスタット1に
レーストラック型の超電導マグネット2を入れ、クライ
オスタット1に液体窒素(LN2)3を注入する。ここ
で、LN2としたが冷却できる媒体であれば液体ヘリウ
ム(LHe)や液体酸素などを用いてもかまわず、一般
に用いられる冷凍庫等の冷却装置でよい。レーストラッ
ク型の超電導マグネット2には複数個のAEセンサ4
a,4b,4c,4dを装着する。AEセンサ4a〜4
dで検出されたAE信号はアンプ5a,5b,5c,5
dにて増幅された後、AE評価処理部6に入力される。
AE評価処理部6では冷却過程で検出したAE信号の発
生量を計測するとともに、複数個のAEセンサに伝達さ
れるAE信号の時間差等よりAE信号の発生位置の標定
を実施する。評価処理部の出力は良否判定部7で判定さ
れ、表示部8に表示される。
方法を説明するものであり、図2は品質評価装置のブロ
ック図である。図2に示すようにクライオスタット1に
レーストラック型の超電導マグネット2を入れ、クライ
オスタット1に液体窒素(LN2)3を注入する。ここ
で、LN2としたが冷却できる媒体であれば液体ヘリウ
ム(LHe)や液体酸素などを用いてもかまわず、一般
に用いられる冷凍庫等の冷却装置でよい。レーストラッ
ク型の超電導マグネット2には複数個のAEセンサ4
a,4b,4c,4dを装着する。AEセンサ4a〜4
dで検出されたAE信号はアンプ5a,5b,5c,5
dにて増幅された後、AE評価処理部6に入力される。
AE評価処理部6では冷却過程で検出したAE信号の発
生量を計測するとともに、複数個のAEセンサに伝達さ
れるAE信号の時間差等よりAE信号の発生位置の標定
を実施する。評価処理部の出力は良否判定部7で判定さ
れ、表示部8に表示される。
【0021】図3は冷却過程で検出されたAE信号の発
生量を調べた結果である。同図の(a)は設計した臨界
電流値を達成したマグネット(正常品)、(b)は達成
できなかったマグネット(不良品)から検出されたAE
信号の発生量を示したものである。正常品に対し、不良
品からは多くのAE信号が検出される。また、正常品か
らのAE発生量は早い段階で飽和するのに対し、不良品
の場合、飽和しにくいことが分かる。
生量を調べた結果である。同図の(a)は設計した臨界
電流値を達成したマグネット(正常品)、(b)は達成
できなかったマグネット(不良品)から検出されたAE
信号の発生量を示したものである。正常品に対し、不良
品からは多くのAE信号が検出される。また、正常品か
らのAE発生量は早い段階で飽和するのに対し、不良品
の場合、飽和しにくいことが分かる。
【0022】図4は同じくマグネットに通電したときに
検出されたAE信号の発生量を示した結果である。冷却
過程と同様、不良品(b)から検出されるAE信号の方
が正常品(a)に対し多いことが分かる。
検出されたAE信号の発生量を示した結果である。冷却
過程と同様、不良品(b)から検出されるAE信号の方
が正常品(a)に対し多いことが分かる。
【0023】図5はAEセンサ4個による一次元位置標
定結果を示したものである。すなわち、複数個のAEセ
ンサ4a〜4dをレーストラック型超電導マグネット2
に装着し、同図の(c)のように一次元展開によりAE
信号の発生位置を示した。その各AEセンサ4a〜4d
位置に対応しての同図(a)は冷却過程、同図(b)は
通電過程の計測結果である。冷却過程にてAE信号が発
生しやすい位置から、通電過程でもAEが発生すること
が分かる。クエンチは超電導コイルの導体移動(ワイヤ
ーモーション)による摩擦熱が原因で起きる。この超電
導コイルの移動時にAEが発生する。すなわち、冷却に
より歪易い箇所が多ければ、多量の導体移動により、通
電の早い段階でクエンチが起きるのである。冷却過程と
通電過程で起る導体移動箇所は図5に示したデータから
も同じであるといえる。従って、冷却過程をモニターす
れば、通電過程(クエンチし易いか否か)を予測できる
のである。
定結果を示したものである。すなわち、複数個のAEセ
ンサ4a〜4dをレーストラック型超電導マグネット2
に装着し、同図の(c)のように一次元展開によりAE
信号の発生位置を示した。その各AEセンサ4a〜4d
位置に対応しての同図(a)は冷却過程、同図(b)は
通電過程の計測結果である。冷却過程にてAE信号が発
生しやすい位置から、通電過程でもAEが発生すること
が分かる。クエンチは超電導コイルの導体移動(ワイヤ
ーモーション)による摩擦熱が原因で起きる。この超電
導コイルの移動時にAEが発生する。すなわち、冷却に
より歪易い箇所が多ければ、多量の導体移動により、通
電の早い段階でクエンチが起きるのである。冷却過程と
通電過程で起る導体移動箇所は図5に示したデータから
も同じであるといえる。従って、冷却過程をモニターす
れば、通電過程(クエンチし易いか否か)を予測できる
のである。
【0024】図2のAE評価処理部6では冷却過程で発
生するAE信号の発生量を良否判定部7に送る。前述し
たように、超電導マグネットから発生するAE信号の発
生量が多ければ不良マグネットであることは明らかであ
る。しかし、一方で次のようなこともある。ある特定の
領域にAE信号の発生が集中するが、AE信号の発生量
としては少ない場合がある。このような場合もクエンチ
し易い超電導マグネットであるために検出する必要があ
る。このためAE評価処理部6では図6に示す処理も実
施する。図6に示すP1及びP2点が、あるAE信号発生
領域の最大発生点であるとすると、このP1,P2点から
決められた領域、たとえば、A1,A2領域のAE発生量
を算出する。すなわち、これによりAE発生集中度を算
出することができる。この結果を良否判定部7に送る。
生するAE信号の発生量を良否判定部7に送る。前述し
たように、超電導マグネットから発生するAE信号の発
生量が多ければ不良マグネットであることは明らかであ
る。しかし、一方で次のようなこともある。ある特定の
領域にAE信号の発生が集中するが、AE信号の発生量
としては少ない場合がある。このような場合もクエンチ
し易い超電導マグネットであるために検出する必要があ
る。このためAE評価処理部6では図6に示す処理も実
施する。図6に示すP1及びP2点が、あるAE信号発生
領域の最大発生点であるとすると、このP1,P2点から
決められた領域、たとえば、A1,A2領域のAE発生量
を算出する。すなわち、これによりAE発生集中度を算
出することができる。この結果を良否判定部7に送る。
【0025】図1に示すステップ100が前記AE評価
処理部6にて、ステップ101が良否判定部7にて実施
する処理である。ステップ101aではAE信号の発生
量Nと基準値k1を比較する。また、ステップ101b
ではAE発生集中度S1〜Snと基準値K2を比較する。
同図に示す判定結果を記号(1),(2),(3),
(4)で示した。結果として(1)と(2)が同時に出
力された場合は出荷され、(3)と(4)が同時、もし
くは、(3)と(4)の一方が出力された場合は不良品
と判定する。その判定結果は図2に示す表示部8にて外
部に表示される。
処理部6にて、ステップ101が良否判定部7にて実施
する処理である。ステップ101aではAE信号の発生
量Nと基準値k1を比較する。また、ステップ101b
ではAE発生集中度S1〜Snと基準値K2を比較する。
同図に示す判定結果を記号(1),(2),(3),
(4)で示した。結果として(1)と(2)が同時に出
力された場合は出荷され、(3)と(4)が同時、もし
くは、(3)と(4)の一方が出力された場合は不良品
と判定する。その判定結果は図2に示す表示部8にて外
部に表示される。
【0026】なお、前述した例ではAE集中度をもとめ
る手法として、一次元位置標定について述べたが、二次
元位置標定を実施し、図7に示すように最大発生点
P1,P2から決められた領域A11,A21のAE発生集中
度を算出すれば、さらに高精度で超電導マグネットの品
質を評価できるものである。
る手法として、一次元位置標定について述べたが、二次
元位置標定を実施し、図7に示すように最大発生点
P1,P2から決められた領域A11,A21のAE発生集中
度を算出すれば、さらに高精度で超電導マグネットの品
質を評価できるものである。
【0027】また前記、AE評価処理部6にて計測する
AE発生量はAE信号の発生数や平均値、エネルギー値
など超電導機器から発生するAE信号の大きさを評価で
きるパラメータであれば何を用いてもかまわない。さら
に、AE信号の発生位置標定には、一例として時間差計
測法について述べたが、各AEセンサ間の相互相関関数
を調べれば同様にAE信号の発生位置を標定できる。
AE発生量はAE信号の発生数や平均値、エネルギー値
など超電導機器から発生するAE信号の大きさを評価で
きるパラメータであれば何を用いてもかまわない。さら
に、AE信号の発生位置標定には、一例として時間差計
測法について述べたが、各AEセンサ間の相互相関関数
を調べれば同様にAE信号の発生位置を標定できる。
【0028】超電導マグネットの冷却速度を早くする
と、AE信号が発生し易くなる。従って、前述した評価
を行なう際には、LN2の注入量を一定(冷却速度を一
定とする)にして、一定時間内に発生するAE信号を評
価するのが精度良く品質を調べるうえで重要なことであ
る。そのため超電導マグネットに温度センサを取り付
け、一定の温度変化量に対するAE発生量を評価するの
も手法の一つである。
と、AE信号が発生し易くなる。従って、前述した評価
を行なう際には、LN2の注入量を一定(冷却速度を一
定とする)にして、一定時間内に発生するAE信号を評
価するのが精度良く品質を調べるうえで重要なことであ
る。そのため超電導マグネットに温度センサを取り付
け、一定の温度変化量に対するAE発生量を評価するの
も手法の一つである。
【0029】図8は本発明の他の実施例を示したもので
ある。冷却過程でAE信号の発生量が基準値より少なか
った場合は出荷されることになるが、ステップ101に
て不良品と判定された場合、ステップ100にて算出さ
れた位置標定によるデータを基に、ステップ102にて
不良箇所を同定する。たとえば、図6や図7に示したA
1,A2,A11,A21領域が導体移動箇所として選定され
る。次に、ステップ103では、同定箇所にエポキシを
注入する。あるいは、導体移動が発生しにくくなるよう
に、FRP板の挿入など、その部分を機械的に拘束す
る。このような処置を実施した超電導機器を再び冷却
し、一連の品質評価を実施する。1回の処置で良品と判
定されれば出荷されるが、再び不良品と判定されれば再
度導体移動が発生しにくくなるような処置を行う。以上
述べた処理を実施すれば、最初に製作された不良超電導
機器の品質改善を図ることが可能となる。
ある。冷却過程でAE信号の発生量が基準値より少なか
った場合は出荷されることになるが、ステップ101に
て不良品と判定された場合、ステップ100にて算出さ
れた位置標定によるデータを基に、ステップ102にて
不良箇所を同定する。たとえば、図6や図7に示したA
1,A2,A11,A21領域が導体移動箇所として選定され
る。次に、ステップ103では、同定箇所にエポキシを
注入する。あるいは、導体移動が発生しにくくなるよう
に、FRP板の挿入など、その部分を機械的に拘束す
る。このような処置を実施した超電導機器を再び冷却
し、一連の品質評価を実施する。1回の処置で良品と判
定されれば出荷されるが、再び不良品と判定されれば再
度導体移動が発生しにくくなるような処置を行う。以上
述べた処理を実施すれば、最初に製作された不良超電導
機器の品質改善を図ることが可能となる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
超電導機器の品質を調べるのに冷却のみで済み、従っ
て、検査が容易で、検査時間の短縮が可能になるなど、
検査コストの大幅な削減が図れる。また、通電過程での
検査のように通電遮断をする必要もない。さらに検査を
しながら不良品の品質改善を図ることも可能になるた
め、無駄なく超電導機器を製造できるようになる。
超電導機器の品質を調べるのに冷却のみで済み、従っ
て、検査が容易で、検査時間の短縮が可能になるなど、
検査コストの大幅な削減が図れる。また、通電過程での
検査のように通電遮断をする必要もない。さらに検査を
しながら不良品の品質改善を図ることも可能になるた
め、無駄なく超電導機器を製造できるようになる。
【図1】本発明の一実施例の超電導機器品質評価方法を
説明するためのアルゴリズムである。
説明するためのアルゴリズムである。
【図2】本発明の一実施例の超電導機器品質評価装置の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】本発明の一実施例の超電導機器品質評価方法を
説明するためのデータ例である。
説明するためのデータ例である。
【図4】本発明の一実施例の超電導機器品質評価方法を
説明するためのデータ例である。
説明するためのデータ例である。
【図5】本発明の一実施例の超電導機器品質評価方法を
説明するためのデータ例である。
説明するためのデータ例である。
【図6】図1のアルゴリズムと図2の装置の機能を説明
するための補足図である。
するための補足図である。
【図7】図1のアルゴリズムと図2の装置の機能を説明
するための補足図である。
するための補足図である。
【図8】本発明の他の実施例の超電導機器品質評価改善
方法を説明するためのアルゴリズムである。
方法を説明するためのアルゴリズムである。
1…クライオスタット、2…レーストラック型超電導マ
グネット、3…液体窒素(LN2)、4a〜4d…AE
センサ、5a〜5d…アンプ、6…AE評価処理部、7
…良否判定部、8…表示部。
グネット、3…液体窒素(LN2)、4a〜4d…AE
センサ、5a〜5d…アンプ、6…AE評価処理部、7
…良否判定部、8…表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富中 利治 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 佐藤 善之 茨城県日立市幸町三丁目2番2号 株式会 社日立エンジニアリングサービス内
Claims (11)
- 【請求項1】 超電導機器を冷却し、その冷却過程で発
生するAE信号を検出し、該AE信号を計測したAE発
生量が基準値を超えている場合には不良品であると判定
することを特徴とする超電導機器の品質評価方法。 - 【請求項2】 超電導機器を冷却し、その冷却過程で発
生するAE信号を複数個のAEセンサで検出し、該各A
Eセンサで検出したAE信号によりAE信号発生位置を
標定し、該AE信号発生位置標定に基づく一部領域のA
E発生量が基準値を超えている場合には不良品であると
判定することを特徴とする超電導機器の品質評価方法。 - 【請求項3】 超電導機器を冷却し、その冷却過程で発
生するAE信号を複数個のAEセンサで検出し、該各A
Eセンサで検出したAE信号の到達時間差等の相互相関
関係からAE信号発生位置を標定し、該AE信号発生位
置標定に基づく各AE信号発生位置のピーク点を基準に
求められた領域のAE発生集中度を算出し、該AE発生
集中度が基準値を超えている場合には不良品であると判
定することを特徴とする超電導機器の品質評価方法。 - 【請求項4】 超電導機器を冷却し、その冷却過程で発
生するAE信号を複数個のAEセンサで検出し、該各A
Eセンサで検出したAE信号のAE発生量を計測すると
ともに、前記各AEセンサで検出したAE信号の到達時
間差等の相互相関関係からAE信号発生位置を標定し、
該AE信号発生位置標定に基づく各AE信号発生位置の
ピーク点を基準に求められた領域のAE発生集中度を算
出し、前記AE発生量及びAE発生集中度の一方もしく
は双方がそれぞれの定められた基準値を超えた場合は不
良品と判定することを特徴とする超電導機器の品質評価
方法。 - 【請求項5】 請求項2,請求項3,及び請求項4記載
のいずれかの品質評価方法によって不良品と判定された
場合、AE信号発生位置標定によって同定されたAE発
生集中箇所にエポキシの注入あるいはスペーサを挿入な
どの導体移動箇所の機械的拘束処置を実施するようにし
たことを特徴とする超電導機器の品質改善方法。 - 【請求項6】 超電導機器を冷却するための冷却装置
と、該冷却装置による超電導機器の冷却過程で発生する
AE信号を検出するための少なくても1個以上のAEセ
ンサと、該AEセンサで検出したAE信号のAE発生量
を計測するためのAE評価処理部と、該AE評価処理部
の出力するAE発生量が基準値を超えている場合には不
良品と判定する良否判定部と、該判定結果を表示する表
示部とからなる超電導機器の品質評価装置。 - 【請求項7】 超電導機器を冷却するための冷却装置
と、該冷却装置による超電導機器の冷却過程で発生する
AE信号を検出するための複数個のAEセンサと、該各
AEセンサで検出したAE信号の到着時間差等の相互相
関関係からAE信号発生位置を標定するとともに該AE
信号発生位置標定に基づく各AE信号発生位置のピーク
点を基準に求められた領域のAE発生集中度を算出する
AE評価処理部と、該AE評価処理部にて算出されたA
E発生集中度が基準値を超えている場合は不良品と判定
する良否判定部と、該判定結果を表示する表示部とから
なる超電導機器の品質評価装置。 - 【請求項8】 超電導機器を冷却するための冷却装置
と、該冷却装置による超電導機器の冷却過程で発生する
AE信号を検出するための複数個のAEセンサと、該各
AEセンサで検出したAE信号のAE発生量を計測する
とともに前記各AEセンサで検出したAE信号の到着時
間差等の相互相関関係からAE信号発生位置を標定し該
AE信号発生位置標定に基づく各AE信号発生位置のピ
ーク点を基準に求められた領域のAE発生集中度を算出
するAE評価処理部と、該AE評価処理部で計測し且つ
算出されたAE発生量及びAE発生集中度の一方もしく
は双方がそれぞれの定められた基準値を超えている場合
は不良品と判定する良否判定部と、判定結果を表示する
表示部とからなる超電導機器の品質評価装置。 - 【請求項9】 請求項1,請求項2,請求項3,又は請
求項4記載の超電導機器の品質評価法を利用して製造さ
れてなることを特徴とする超電導機器。 - 【請求項10】 請求項5記載の超電導機器の品質改善
方法を利用して製造されてなることを特徴とする超電導
機器。 - 【請求項11】 請求項6,請求項7,又は請求項8記
載の超電導機器の品質評価装置を利用して製造されてな
ることを特徴とする超電導機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5210600A JPH0763735A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 超電導機器の品質評価方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5210600A JPH0763735A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 超電導機器の品質評価方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0763735A true JPH0763735A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16592017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5210600A Pending JPH0763735A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | 超電導機器の品質評価方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0763735A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009008515A1 (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-15 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 高圧タンクの損傷検知方法、及びそのための装置 |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP5210600A patent/JPH0763735A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009008515A1 (ja) * | 2007-07-12 | 2009-01-15 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | 高圧タンクの損傷検知方法、及びそのための装置 |
US8240209B2 (en) | 2007-07-12 | 2012-08-14 | National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology | Method and apparatus for detecting damage to high-pressure tank |
JP5158723B2 (ja) * | 2007-07-12 | 2013-03-06 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 高圧タンクの損傷検知方法、及びそのための装置 |
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