JPH07505105A - 安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 安全装置 本発明は、安全装置に係り、特に、専ら自動車両だけでなく、乗用車、ワゴン車 、貨物自動車等の輸送手段用の安全装置に関する。

自動車両の盗難は、極めて重要な問題であり、現在増加しつつある。かかる事態 は、車を盗んで乗りまわす者いわゆるジョイライダーによって益々危険な状況に なりつつある。ジョイライダーの多くは、未成年者であって且つ運転に不慣れな 者である。彼等は、車を盗んだ後には、制限速度を超えた高速でその車を運転し ている。そして、ジョイライダーによって、種々の事故例えば死傷事故が引き起 こされている。

このため、自動車両の安全装置について種々の提案が成されている。即ち、かか る安全装置は、供給源からエンジンへの燃料供給を遮断したり隔離するように設 計されている。しかしながら、従来の安全装置には、その安全性の面で満足でき るものではなかった。これは以下の事実が原因となっており、即ち、従来の装置 の主要構成部品は、自動車両の床板の真下配置されており、かかる主要構成部品 には、自動車両の車内から床板を介してアクセス即ち接近することが可能であっ た。そして、実際、種々の都合上、装置全体は、床板上部及び自動車両内に備え 付けられた固定手段を解放することによって、分解して取り除くことが可能であ った。このような従来の装置は、数分以内場合によっては数秒以内にその効力が 喪失され、無許可の移動や自動車両の運転を防止する点で不満足なものであると 認められている。

本発明は、従来の安全装置の欠点を除去した改良された安全装置を提供すること を目的としている。

本発明によれば、自動車両の燃料経路内に挿入する安全装置が提供される。かか る安全装置には、車両床板の第１の面に配置可能な第１の本体部材と、その第１ の面に対向する第２の面に配置可能な第２の本体部材とが設けられている。また 、第１及び第２の本体部材は、第１の本体部材の下部面から延出している手段を 係合している上記第２の面に配置された手段によって、車両床板を介して互いに 締結可能に構成されている。また、第１の本体部材内には、可回転統御装置が設 けられており、第２の本体部材内には、可回転弁部材が設けられている。上記可 回転統御装置が回転すると、第１の位置から流出した燃料は、その流れが妨げら れることなく、上記可回転弁部材を介して第２の位置に流れる。なお、このよう な安全装置には、車両床面の第１の面に解放手段等は全く配置されていない。

また、上述したような第１の本体部材の下部面から延出している手段は、複数の ねじ軸やねじ込み部であり、これらは、第１の本体部材の下部面又は下側面上に 形成されためくら穴内に確保されている。

上記ねじ軸やねじ込み部は、第２の本体部材のめくら穴を貫通していることが好 ましく、且つ、第１及び第２の本体部材を互いに締結させるように、各装置を係 合可能に構成されている。

第１の本体部材は、上記可回転統御装置を収容する半球形状部を備えている。こ のような状態において、可回転統御装置は、上記半球形状部の下方に配置された 手段によって第１の本体部材内であって且つ第１の本体部材の領域内に収容保持 されている。

第２の本体部材は、上記可回転弁部材を収容する凹所を備えている。また、第２ の本体部材には、上記凹所と上記可回転弁部材とを連結する挿通穴が形成されて いる。

以下、本発明の理解を助けるために、添付図面の説明をした後に本発明の実施例 について説明を加える。

図１は、自動車両の燃料経路内に配置される安全装置の構成を示す側面図である 。

図２は、図１に示す安全装置の分解斜視図である。

図３は、本発明の他の実施例に係る安全装置の断面図である。

図４は、図１の一部の構成を示す側面図である。

図１及び図２に示すように、安全装置２は、自動車両（図示しない）の燃料経路 ４内に配置されるものである。なお、燃料経路４は、燃料タンクＦとしての燃料 供給源と自動車両のエンジンＥとの間に延出している。

安全装置２は、図面上下方向に互いに対向配置された第１及び第２の本体部材６ ，８と、その側方に自動車両の床板１０とを備えている。第１及び第２の本体部 材６．８は、ねじ状ナツト付スリーブ１２によって互いに締結されている。この ナツト付スリーブ１２には、第１の本体部材６の下側面から下方へ延出している ねじ軸やねじ込み部１４に係合する可分離スリーブが設けられている。このよう な安全装置２は、カバー１６によって遮蔽あるいは保護されている。このカバー １６は、図中符号１８で示す部分が自動車両の床板１０の下部面に確保されてい る。このようなカバー１６は、例えば亜鉛めっき鋼鉄等の金属で構成することが 好ましい。

図２に示すように、安全装置は、第１及び第２の本体部材６．８を備えており、 これら第１及び第２の本体部材６，８は、ねじ状ナツト付スリーブ１２によって 互いに連結されている。このようなねじ状ナツト付スリーブ１２は、第１の本体 部材６の下面又は下部面から一体的に延出したねじ軸又はねじ込み部１４に係合 されている。このねじ軸又はねじ込み部１４は、４か所に設けられており、第１ の本体部材６に形成されためくら穴２０内に配置され且つめくら穴２０から延出 している。このため、ねじ軸又はねじ込み部１４は、夫々、第１の本体部材の上 部面から接近（アクセス）することができないように構成されている。そして、 このようなねじ軸又はねじ込み部１４は、夫々、第２の本体部材８に形成された 挿通穴２２に挿通される。

この結果、第１の本体部材６は、自動車両の内側であって且つ床板１０の上部面 上に配置されることになる。一方、第２の本体部材８は、第１の本体部材６に対 向して配置されることになる。即ち、第２の本体部材８は、自動車両の外側であ って且つ床板１０の下部面上に配置されることになる。従って、自動車両の床板 １０を挟んで第１及び第２の本体部材６．８がサンドイッチ構造を成すことにな る。

また、第１の本体部材６には、半球形状部２２が一体的に形成されており、この 半球形状部２２の中央部分には、垂直穴２４が形成されている。この垂直穴２４ には、可回転統御装置２６が配置されるように構成されている。この可回転統御 装置２６の胴体には、ねじ部２８が形成されている。このねじ部２８は、第１の 本体部材６内に可回転統御装置２６を締結させるためのねじ付ナツト３０が係合 されるようになっており、かかる係合の際には、ねじ付ナツト３０と半球形状部 ２２との間には、ワッシャ３２が介挿されることになる。

また、垂直穴２４内で可回転統御装置２６の胴体が不測の回転をしないように、 上記胴体には、互いに平行な平行面３４が形成されている。これら平行面３４は 、垂直穴２４の内面に形成された互いに平行な平行面３６に係合可能に構成され ている。また、可回転統御装置２６には、外方に延出した延出部材３８が設けら れている。この延出部材３８は、可回転統御装置２６の胴体に形成された鍵穴４ ０に鍵（図示しない）を挿入してこの鍵を上記胴体に対して回転させたとき、可 回転統御装置２６の胴体に対して回転可能に構成されている。

また、可回転統御装置２６は、安全性を高め且つ“滑って打ち付ける”と称され る統御装置特有の傾向を除去するように、安全装置及び好ましくは１０ビン統御 装置である。

第２の本体部材８には、垂直穴４２と、第２の本体部材８の両端部から内方に延 出して垂直穴４２に連結している挿通穴４４とが形成されている。垂直穴４２内 には、可回転弁部材４６が配置されており、この可回転弁部材４６の上部面には 、可回転統御装置２６の延出部材３８が嵌入可能な凹所４８が形成されており、 この凹所４８からは、貫通穴５０が延出して形成されている。また、可回転弁部 材４６には、複数の０リング状シール５２が設けられており、これらシール５２ は、第２の本体部材８の垂直穴４２から可回転統御装置２６を介して燃料が漏れ 出さないように、垂直穴４２の内面に係合可能に構成されている。

また、可回転弁部材４６は、ワッシャ５４によって垂直穴４２内に保持されるこ ととなり、かかるワッシャ５４は、半永久的に所定位置に確保されるように、所 定形状に加工されることが好ましい。

また、第２の本体部材８の挿通穴４４は、その外側端部に雄ねじ状アダプタ５６ ．５８が確保されるように構成されている。そして、各雄ねじ状アダプタ５６． ５８には、燃料経路４の端部に設けられたナツト付スリーブ６０．６２が係合さ れるようになっている。

図１に示すような位置関係に配置されて組み立てられた安全装置の使用状態にお いて、鍵が鍵穴４０に挿入して、この鍵を可回転統御装置２６の胴体に対して回 転する。このとき、可回転弁部材４６の凹所４８内に挿入配置されている延出部 材３８が回転することによって、可回転弁部材４６が回転する。この結果、貫通 穴５０が、可回転弁部材４６及び第２の本体部材８を介して燃料を流出可能な第 １位置から燃料の流出を阻止する第２位置に回転移動する。

また、ナツト付スリーブ１２は、あるトルクが作用したとき、そのナツトがスリ ーブから分離されるように構成されている。このとき、そのスリーブは、ねじ込 み部１４にねじ込　・まれた状態にあり、ねじ込み部１４から外れることはない 。

このような安全装置では、自動車両の床板上に、種々の解放手段が配置させる必 要がが全く無くなる。また、床板の上部側面上及び自動車両の内部に固定又は締 結手段は存在しない。この結果、安全装置は、自動車両内から取り外されたり干 渉されたりされない。一方、自動車両内から目視可能及び接近（アクセス）可能 な構成は、第１の本体部材６と可回転統御装置２６の頂部である。なお、かかる 頂部は、半球形状部２２の頂上面と同一平面状に面一となっている。このため、 安全装置に干渉したり取り外したりすることは不可能となっている。この結果、 自動車両を運転して移動することは不可能となる。このような安全装置には、床 板からこじあける及び干渉することができるような装置は一切配置されていない ため、その安全性が極めて高く且つ盗難を防止することができる。

図３及び図４には、本発明の他の実施例に係る安全装置が示されている。

図３及び図４に示すように、安全装置７０は、第１の本体部材７２と第２の本体 部材７４とを備えており、これら第１及び第２の本体部材７２．７４は、ねじ部 材７６によって互いに締結されている。このねじ部材７６は、第１及び第２の本 体部材７２．７４に亘って形成された挿通穴７７を下方に通されており、第２の 本体部材７４のフランジ８０の下面上に支持されたねじ付ナツト７８によって係 合されている。このようなねじ部材７６のヘッド部７６Ａは、第１の本体部材７ ２の表面７２Ａ側からねじ回すことができないように、第１の本体部材７２の表 面７２Ａよりも下に配置される。このような状態において、第１の本体部材７２ は、自動車両の床板８２の上方に配置され、一方、第２の本体部材７４は、上記 床板の下方に配置される。

第１及び第２の本体部材７２．７４は、焼入鋼や他の適当な硬化材料で構成され ていることが好ましい。但し、第２の本体部材７４は、合成プラスチック材料で 構成されることが好ましい。

第１の本体部材７２には、垂直穴８４が形成されている。

この垂直穴８４には、鍵（図示しない）によって作動した際、この垂直穴８４内 で回転可能な統御装置８６が配置されている。この統御装置８６には、可回転弁 部材９０の溝穴に係合した接続棒８８が従属している。なお、可回転弁部材９０ は、第２の本体部材７４の垂直穴内に配置されている。また、可回転弁部材９０ には、挿通穴９２が形成されている。

可回転弁部材９０用の垂直穴に加えて、第２の本体部材７４には、水平挿通穴又 は水平通路９４Ａ、９４Ｂが形成されている。これら水平挿通穴９４Ａ、９４Ｂ は、可回転弁部材９０まで連絡しており、ねじ付ヘッド９８Ａ、９８Ｂを介して 燃料経路９６Ａ、９６Ｂに接続可能に構成されている。なお、ねじ付ヘッド９８ Ａ、９８Ｂは、第２の本体部材７４に形成されたねじ付凹所１００Ａ、１００Ｂ に係合されるようになっている。

図４に示すように、統御装置８６には、ばね力を作用させるばね力作用ヘッド１ ０２が設けられている。このばね力作用ヘッド１０２の下面には、所定間隔で配 置された細長薄板１０４が設けられている。これら細長薄板１０４は、ばね力作 用ヘッド１０２が第１の本体部材７２方向に下降した際、第１の本体部材７２の 上面に所定間隔で形成された凹所１０６に係合される。このとき、統御装置８６ は、干渉したり又は“滑り打ち付ける（ｓｌｉｄｅ　ｈａｍｍｅｒｉｎｇ　）　 ’″等によって、強制的に取り除くことができなくなる。

また、統御装置８６の頂部は、無許可に安全装置を取り除くことを防ぐために、 第１の本体部材７２の頂部よりも下に配置されることが好ましい。

使用状態において、安全装置は、図３に示すように、自動車両の床板内に配置さ れる。そして、第１及び第２の本体部材７２．７４を互いに締結させるように、 ねじ部材７６とねじ付ナツト７８とが係合される。この結果、安全装置は、所定 位置に確保されることになる。また、燃料経路９６Ａ、９６Ｂを第２の本体部材 ７４に確保した後、保護カバー１０８が、結合手段又は他の適当な手段によって 、図示したような位置に固定される。

図３に示すような配置状態において、統御装置８６は、細長薄板１０４が凹所１ ０６に係合された作動位置にある。このとき、可回転弁部材９０の挿通穴９２は 、挿通穴又は水平挿通穴９４Ａ、９４Ｂに対してずれている。この結果、燃料経 路９６Ａ、９６Ｂは接続されない。このとき、燃料は、供給源から自動車両のエ ンジンに流れないため、自動車両は、動かない。

自動車両を動かそうとする場合には、鍵（図示しない）を統御装置８６に挿入し て統御装置８６の胴体及び接続棒８８を回転させると、この接続棒８８を介して 可回転弁部材９０が回転される。この結果、挿通穴９２が水平挿通穴９４Ａ。

９４Ｂに整列して接続されることになる。このとき、燃料経路９６Ａ、９６Ｂは 整列配置されて相互に連絡され、燃料が供給源から自動車両のエンジンに流れる 。

なお、図面には開示しないが、鍵を回転させたとき、挿通穴９２を所望の位置ま で移動させるように、可回転弁部材９０の回転運動を制限する手段を設けること も好ましい。

このように本発明によれば、無断で車を駆って去るような事態から自動車両を防 衛するために、極めて効果的且つ簡単な構成の安全装置を提供することが可能と なる。この安全装置は、自動車両の床板の下部に配置されているため、簡単には 接近（アクセス）することができない。このため、泥棒やジョイライダーを抑止 させる効果を奏する。また、自動車両の床板の上部面や内部には、取り外し可能 な部材は存在しない。この結果、自動車両内から安全装置を取り外すことは不可 能である。

上述の実施例において、安全装置は自動車両の燃料経路内に挿入したが、例えば 、空気ブレーキ経路内や他の燃料流出位置等の他の部位に配置することも可能で ある。

、　Ｎ＋　ＰＣＴ／ＧＢ　９３１００５２５フロントページの続き （８１）指定国　ＥＰ（ＡＴ、ＢＥ、ＣＨ，ＤＥ。

ＤＫ、ＥＳ、ＦＲ，ＧＢ、ＧＲ，ＩＥ、ＩＴ、ＬＵ、ＭＣ，ＮＬ、ＰＴ、ＳＥ） 、ＪＰ、ＫＲ，ＵＳ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. １．自動車両の床板の第１の面に配置可能な第１の本体部材と、 この第１の本体部材に対向する前記床板の第２の面に配置可能な第２の本体部材 とを備えており、前記第１及び第２の本体部材は、前記第１の本体部材の下部面 から延出している手段を係合している前記第２の面に配置された手段によって、 前記床板を介して互いに締結可能に構成されており、 また、前記第１の本体部材に設けられた可回転統御装置と、前記第２の本体部材 に設けられた可回転弁部材とを備えており、 前記可回転統御装置が回転すると、第１の位置から流出した燃料は、その流れが 妨げられることなく、前記可回転弁部材を介して第２の位置に流れ、前記床面の 前記第１の面には、解放手段は配置されていないことを特徴とする自動車両の燃 料経路内に挿入する安全装置。
2. ２．前記第１の本体部材の下部面から延出している手段は、前記第１の本体部材 の下部面又は下側面上に形成されためくら穴に確保された複数のねじ柚又はねじ 込み部であることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の自動車両の燃料経路内 に挿入する安全装置。
3. ３．前記ねじ軸又はねじ込み部は、前記第２の本体部材の挿通穴を貫通して且つ 分離可能なスリーブとナットから構成される締結装置によって係合可能に構成さ れており、前記ナットは、このナットに所定のトルクが作用した際、前記スリー ブによって前記第１及び第２の本体部材を互いに締結させておくように、前記ス リーブから離脱可能に適合されていることを特徴とする請求の範囲第２項に記載 の自動車両の燃料経路内に挿入する安全装置。
4. ４．前記第１の本体部材は、前記可回転統御装置を収容する半球形状部を備えて おり、前記可回転統御装置は、前記半球形状部の下方に配置された手段によって 前記第１の本体部材内であって且つ前記第１の本体部材の領域内に収容保持され ていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第３項のいずれか１に記載の自 動車両の燃料経路内に挿入する安全装置。
5. ５．前記第２の本体部材は、前記可回転弁部材を収容する凹所を備えており、前 記第２の本体部材には、前記凹所と前記可回転弁部材とを連結する挿通穴が形成 されていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第４項のいずれか１に記載 の自動車両の燃料経路内に挿入する安全装置。
6. ６．前記第２の本体部材は、前記可回転弁部材の前記第１の位置において、前記 凹所と前記可回転弁部材の挿通穴とを連結する挿通穴を備えていることを特徴と する請求の範囲第５項に記載の自動車両の燃料経路内に挿入する安全装置。
7. ７．前記可回転統御装置は、互いに平行な平行面部が形成された胴体を備えてお り、前記平行面部は、前記可回転統御装置と前記第２の本体部材との間の相対的 な回転を防止するように、前記第１の本体部材に形成された互いに平行な平行面 部に係合可能に構成されていることを特徴とする請求の範囲第４項ないし第６項 のいずれか１に記載の自動車両の燃料経路内に挿入する安全装置。
8. ８．前記可回転弁部材は、所定形状に形成されたワッシャによって前記第２の本 体部材の前記凹所に保持されることを特徴とする請求の範囲第５項ないし第７項 のいずれか１に記載の自動車両の燃料経路内に挿入する安全装置。
9. ９．前記可回転弁部材には、この可回転弁部材から前記可回転統御装置を介して 燃料が漏れ出さないように、複数のＯリング状シールが設けられていることを特 徴とする請求の範囲第１項ないし第８項のいずれか１に記載の自動車両の燃料経 路内に挿入する安全装置。
10. １０．前記自動車両の前記床板の下方に配置された前記第２の本体部材用の保護 カバーを備えていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第９項のいずれか １に記載の自動車両の燃料経路内に挿入する安全装置。