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JPH0748473A - 結晶性合成樹脂組成物 - Google Patents

結晶性合成樹脂組成物

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Publication number
JPH0748473A
JPH0748473A JP19650193A JP19650193A JPH0748473A JP H0748473 A JPH0748473 A JP H0748473A JP 19650193 A JP19650193 A JP 19650193A JP 19650193 A JP19650193 A JP 19650193A JP H0748473 A JPH0748473 A JP H0748473A
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JP
Japan
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acid
alkali metal
salt
synthetic resin
tert
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Application number
JP19650193A
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English (en)
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JP3313836B2 (ja
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Riyouji Kimura
凌治 木村
Hiroshi Yamanoi
博 山野井
Kazunori Nishikawa
和憲 西川
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明性、機械的物性等の改善された結晶性合
成樹脂組成物を提供すること。 【構成】 本発明の結晶性合成樹脂組成物は、結晶性合
成樹脂100重量部に、(a)アルカリ金属カルボン酸
塩、アルカリ金属β−ジケトナート又はアルカリ金属β
−ケト酢酸エステル塩の少なくとも一種0.01〜5重
量部及び(b)下記〔化1〕の一般式(I)で表される
環状有機リン酸エステル塩基性アルミニウム塩の少なく
とも一種0.01〜5重量部を配合してなるものであ
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶性合成樹脂組成
物、詳しくは結晶性合成樹脂にアルカリ金属化合物及び
環状有機リン酸エステル塩基性アルミニウム塩を配合し
てなる、透明性、機械的物性等の改善された結晶性合成
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
フェニレンスルフィド、ポリアミド、ポリスチレン等の
結晶性合成樹脂は、加熱溶融成型後の結晶化速度が遅い
ため成型サイクル性が低く、また、加熱成型後の結晶化
の進行によって収縮する欠点があった。また、これらの
結晶性合成樹脂は、大きな結晶が生成するために、強度
が不充分であったり、透明性が劣る欠点もあった。
【0003】これらの欠点は、すべて、合成樹脂の結晶
性に由来するものであり、合成樹脂の結晶化温度を高
め、微細な結晶を急速に生成させることができれば解消
されることが知られていた。
【0004】この目的のために、結晶核剤又は結晶化促
進剤を添加することが知られており、従来から、該結晶
核剤又は結晶化促進剤として、4−第三ブチル安息香酸
アルミニウム塩、アジピン酸ナトリウム等のカルボン酸
金属塩、ナトリウムビス(4−第三ブチルフェニル)ホ
スフェート、ナトリウム−2,2’−メチレンビス
(4,6−ジ第三ブチルフェニル)ホスフェート等の酸
性リン酸エステル金属塩、ジベンジリデンソルビトー
ル、ビス(4−メチルベンジリデン)ソルビトール等の
多価アルコール誘導体等が用いられていた。これらの化
合物の中でも、特開昭58−1736号公報、特開昭5
9−184252号公報等に記載されたアルキリデンビ
スフェノール類の環状リン酸エステルの金属塩はその効
果が大きく、広く用いられているが、他の透明性等に問
題があった。
【0005】また、これらの化合物と他の金属化合物を
併用することによってその効果の改善を図ろうとする試
みも行なわれており、例えば、特開昭63−69853
号公報には、芳香族リン酸アルカリ金属塩系造核剤とス
テアリン酸カルシウム等のアルカリ土類金属カルボン酸
塩を併用した場合の剛性の低下を防止するために、アル
カリ土類金属カルボン酸塩に代えてハイドロタルサイト
類またはアルカリ金属カルボン酸塩を用いる方法が提案
され、特開平1−129050号公報および特開平1−
129051号公報には環状有機リン酸エステル金属塩
と脂肪族カルボン酸の周期律表二族金属塩を併用する方
法が提案され、特開平3−79649号公報および特開
平3−81368号公報には酸性有機リン酸エステル化
合物と脂肪族カルボン酸金属塩を併用する方法が提案さ
れ、また、特開平3−43437号公報には環状有機リ
ン酸エステル金属塩を用いた場合には放射線照射後の熱
水浸漬におけるpHの低下を防止するために、アルカリ
金属、アルカリ土類金属またはアルミニウム族金属の水
酸化物を併用することが提案されている。
【0006】しかしながら、これらの組み合わせによる
改善効果は実用上は未だ満足できるものではなく、特
に、結晶性合成樹脂の透明性の改善という観点からはさ
らに改良が求められていた。
【0007】更に、特開平1−104638号公報、特
開平1−104639号公報及び特開平1−10464
7号公報には、高剛性プロピレン系樹脂の加工性及び耐
熱剛性を改善するために、芳香族リン酸ジエステルの塩
基性アルミニウム塩を用いることが提案されているが、
このような化合物を用いた場合には透明性改善効果はほ
とんど認められず、このような塩基性アルミニウム塩化
合物は結晶性合成樹脂の透明性改善には効果が乏しいも
のと考えられていた。
【0008】従って、本発明の目的は、透明性、機械的
物性等の改善された結晶性合成樹脂組成物を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、種々検討
を重ねた結果、結晶性合成樹脂に特定量のアルカリ金属
カルボン酸塩、アルカリ金属β−ジケトナート又はアル
カリ金属β−ケト酢酸エステル塩、及び特定量の環状有
機リン酸エステルの塩基性アルミニウム塩を添加するこ
とにより、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0010】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、結晶性合成樹脂100重量部に、(a)アルカリ金
属カルボン酸塩、アルカリ金属β−ジケトナート又はア
ルカリ金属β−ケト酢酸エステル塩の少なくとも一種
0.01〜5重量部及び(b)下記〔化2〕(上記〔化
1〕と同じ)の一般式(I)で表される環状有機リン酸
エステル塩基性アルミニウム塩の少なくとも一種0.0
1〜5重量部を配合してなる、結晶性合成樹脂組成物を
提供するものである。
【0011】
【化2】
【0012】以下、本発明の結晶性合成樹脂組成物につ
いて詳述する。本発明で用いられる(a)成分のアルカ
リ金属カルボン酸塩、アルカリ金属β−ジケトナート又
はアルカリ金属β−ケト酢酸エステル塩を構成するアル
カリ金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム等
が挙げられる。
【0013】上記アルカリ金属カルボン酸塩を構成する
カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、ア
クリル酸、オクチル酸、イソオクチル酸、ノナン酸、デ
カン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、オレイン酸、リシノール酸、12−ヒドロ
キシステアリン酸、ベヘン酸、モンタン酸、メリシン
酸、β−ドデシルメルカプト酢酸、β−ドデシルメルカ
プトプロピオン酸、β−N−ラウリルアミノプロピオン
酸、β−N−メチル−N−ラウロイルアミノプロピオン
酸等の脂肪族モノカルボン酸;マロン酸、コハク酸、ア
ジピン酸、マレイン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ド
デカンジ酸、クエン酸、ブタントリカルボン酸、ブタン
テトラカルボン酸等の脂肪族多価カルボン酸;ナフテン
酸、シクロペンタンカルボン酸、1−メチルシクロペン
タンカルボン酸、2−メチルシクロペンタンカルボン
酸、シクロペンテンカルボン酸、シクロヘキサンカルボ
ン酸、1−メチルシクロヘキサンカルボン酸、4−メチ
ルシクロヘキサンカルボン酸、3,5−ジメチルシクロ
ヘキサンカルボン酸、4−ブチルシクロヘキサンカルボ
ン酸、4−オクチルシクロヘキサンカルボン酸、シクロ
ヘキセンカルボン酸、4−シクロヘキセン−1,2−ジ
カルボン酸等の脂環式モノ又はポリカルボン酸;安息香
酸、トルイル酸、キシリル酸、エチル安息香酸、4−第
三ブチル安息香酸、サリチル酸、フタル酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸等の芳香族モノ又はポリカルボン
酸等が挙げられる。
【0014】また、上記アルカリ金属β−ジケトナート
を構成するβ−ジケトンとしては、例えば、アセチルア
セトン、ピバロイルアセトン、パルミトイルアセトン、
ベンゾイルアセトン、ピバロイルベンゾイルアセトン、
ジベンゾイルメタン等が挙げられる。
【0015】また、上記アルカリ金属β−ケト酢酸エス
テル塩を構成するβ−ケト酢酸エステルとしては、例え
ば、アセト酢酸エチル、アセト酢酸オクチル、アセト酢
酸ラウリル、アセト酢酸ステアリル、ベンゾイル酢酸エ
チル、ベンゾイル酢酸ラウリル等が挙げられる。
【0016】本発明で用いられる(a)成分のアルカリ
金属カルボン酸塩、アルカリ金属β−ジケトナート又は
アルカリ金属β−ケト酢酸エステル塩は、上記アルカリ
金属と上記カルボン酸、β−ジケトン化合物又はβ−ケ
ト酢酸エステルとの塩であり、従来周知の方法で製造す
ることができる。また、上記(a)成分のアルカリ金属
カルボン酸塩、アルカリ金属β−ジケトナート又はアル
カリ金属β−ケト酢酸エステル塩の中でも、アルカリ金
属の脂肪族モノカルボン酸塩が好ましく、該アルカリ金
属の脂肪族モノカルボン酸塩を構成するアルカリ金属と
しては、特にリチウムが好ましく、また、該アルカリ金
属の脂肪族モノカルボン酸塩を構成する脂肪族モノカル
ボン酸塩としては、特に炭素原子数8〜20の脂肪族モ
ノカルボン酸塩が好ましい。
【0017】上記(a)成分のアルカリ金属カルボン酸
塩、アルカリ金属β−ジケトナート又はアルカリ金属β
−ケト酢酸エステル塩の添加量は、結晶性合成樹脂10
0重量部に対して0.01〜5重量部であり、好ましく
は0.05〜3重量部である。
【0018】本発明で用いられる(b)成分の上記〔化
2〕の一般式(I)で表される環状有機リン酸エステル
塩基性アルミニウム塩化合物において、R1で示される炭
素原子数1〜4のアルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、イ
ソブチル等が挙げられ、R2及びR3で示される炭素原子数
1〜12のアルキル基としては、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、第二ブチル、第三ブチ
ル、アミル、第三アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチ
ル、イソオクチル、第三オクチル、2−エチルヘキシ
ル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデ
シル、ドデシル、第三ドデシル等が挙げられる。
【0019】従って、本発明で用いられる上記一般式
(I)で表される化合物としては、例えば、下記〔化
3〕〜〔化5〕に示す化合物No.1〜No.3等が挙げられ
る。
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】上記(b)成分の環状有機リン酸エステル
塩基性アルミニウム塩は、例えば、酸性環状有機リン酸
エステルのアルカリ金属塩とアルミニウムハロゲン化物
若しくは(水)酸化アルミニウムハロゲン化物とを反応
させ、その後必要に応じて加水分解する方法、又は酸性
環状有機リン酸エステルとアルミニウムアルコキサイド
を反応させ、その後必要に応じて加水分解する方法等に
より容易に製造することができる。
【0024】また、本発明の結晶性合成樹脂組成物にお
いては、上記(b)成分の環状有機リン酸エステル塩基
性アルミニウム塩に、更に下記〔化6〕の一般式(II)
で表される環状有機リン酸エステル塩基性アルミニウム
塩を併用して用いることができる。上記一般式(II)で
表される化合物は上記〔化2〕の一般式(I)の化合物
と同様の方法によって得られるものであり、また、該一
般式(I)の化合物との混合物として得ることもできる
ものである。
【0025】
【化6】
【0026】上記〔化6〕の一般式(II)で表される環
状有機リン酸エステル塩基性アルミニウム塩の具体例と
しては、下記〔化7〕の化合物No.1' を好ましく挙げる
ことができる。
【0027】
【化7】
【0028】上記(b)成分を用いる場合の形状は、特
に制限を受けず、例えば粒子状で用いる場合は、平均粒
径0.01〜50ミクロンのものを用いることができる
が、均一な分散を図るためには、平均粒径が10ミクロ
ン以下、特に3ミクロン以下の微粒子に粉砕して用いる
ことが好ましい。
【0029】上記(b)成分の添加量は、結晶性合成樹
脂100重量部に対して、0.01〜5重量部であり、
好ましくは0.03〜3重量部である。
【0030】また、上記(a)成分のアルカリ金属塩化
合物と上記(b)成分の環状有機リン酸エステル塩基性
アルミニウム塩の比率は特に制限を受けないが、特に、
(a)成分のアルカリ金属塩化合物の添加量が(b)成
分の環状有機リン酸エステル塩基性アルミニウム塩の添
加量の当量以上である場合に本発明の効果が著しい。
【0031】本発明で用いられる結晶性合成樹脂として
は、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリ−3−メチルブテン、エチレン/プロピ
レンブロック又はランダム共重合体等のα−オレフィン
重合体;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテ
レフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート等の
熱可塑性直鎖ポリエステル;ポリフェニレンスルフィド
及びポリカプロラクトン、ポリヘキサメチレンアジポア
ミド等の直鎖ポリアミド;ポリスチレン、ポリ(アルキ
ルスレン)、ポリ(ハロゲン化スチレン)、ポリ(アル
コキシスチレン)、ポリ(ビニル安息香酸エステル)及
びこれらの共重合体等のポリスチレン重合体等を挙げる
ことができ、使用に際しては、単独若しくは混合物とし
て用いることができる。
【0032】上述した結晶性合成樹脂の中でも、結晶性
α−オレフィン重合体、特に、ポリプロピレン、エチレ
ン/プロピレン共重合体及びこれらのプロピレン重合体
と他のα−オレフィン重合体との混合物等のポリプロピ
レン系樹脂が好ましく用いられる。また、本発明では、
上記ポリプロピレン系樹脂の極限粘度、アイソタクチッ
クペンタッド分率、密度、分子量分布、メルトフローレ
ート、剛性等は特に制限されるものではなく、例えば、
特開昭63−37148号公報、特開昭63−3715
2号公報、特開昭63−90552号公報、特開昭63
−210152号公報、特開昭63−213547号公
報、特開昭63−243150号公報、特開昭63−2
43152号公報、特開昭63−260943号公報、
特開昭63−260944号公報、特開昭63−264
650号公報、特開平1−178541号公報、特開平
2−49047号公報、特開平2−102242号公
報、特開平2−251548号公報、特開平2−279
746号公報、特開平3−195751号公報等に記載
された様なポリプロピレン系樹脂も好適に用いることが
できる。
【0033】本発明において(a)成分及び(b)成分
を結晶性合成樹脂組成物に配合する方法は、特に制限を
受けず、一般に用いられる方法、例えば、結晶性合成樹
脂粉末若しくはペレットと、各成分粉末をドライブレン
ドする方法、又は各成分を高濃度で含有するマスターバ
ッチを作成し、これを結晶性合成樹脂に添加する方法等
を用いることができる。また、本発明の結晶性合成樹脂
組成物は、押出成形、射出成形、真空成形、ブロー成
形、架橋発泡成形等の周知の加工方法により、各種成型
品、繊維、二軸延伸フィルム、シート等として使用する
ことができる。
【0034】本発明の結晶性合成樹脂組成物は、各種の
後処理を施される用途、例えば、医療用途若しくは食品
包装用途等の放射線による滅菌を施される用途、又は塗
装性等の表面特性の改善のために、成形後、低温プラズ
マ処理等が施される用途等に用いることができる。
【0035】また、本発明の結晶性合成樹脂組成物に、
必要に応じて、フェノール系抗酸化剤、有機ホスファイ
ト又はホスホナイト等の有機リン系抗酸化剤、チオエー
テル系抗酸化剤、紫外線吸収剤又はヒンダードアミン化
合物等の光安定剤を加えることにより、該結晶性合成樹
脂組成物の酸化安定性及び光安定性を更に改善すること
ができ、特に、フェノール系抗酸化剤及び/又は有機リ
ン系抗酸化剤を併用することにより、加熱加工時の着
色、及び機械的物性の低下を防止することができる。
【0036】上記フェノール系抗酸化剤としては、例え
ば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−
ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステア
リル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジ
エチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート〕、4,4’−チオビス
(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチ
オ−4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス
〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェ
ニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、4,
4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾー
ル)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチ
ルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4
−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス
〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ
−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テ
レフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル
−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシア
ヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,
3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ブロピオニルオキシエチル〕イソシアヌ
レート、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メ
タン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリ
ロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)
フェノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−ヒ
ドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ〔5,5〕ウンデカン−ビス〔β−(3−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシ−5−ブチルフェニル)プロピオネ
ート〕、トリエチレングリコールビス〔β−(3−第三
ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピ
オネート〕等が挙げられる。
【0037】上記フェノール系抗酸化剤の添加量は、結
晶性合成樹脂100重量部に対して0.001〜5重量
部であり、好ましくは0.01〜3重量部である。
【0038】上記有機リン系抗酸化剤としては、例え
ば、トリスノニルフェニルホスファイト、トリス(モノ
及びジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4
−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、ジ(トリデシ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリ
ルペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4
−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホス
ファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリス
リトールジホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプ
ロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラ(トリ
デシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブ
チル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ
(トリデシル)−1,1,3−トリス(3−第三ブチル
−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタントリホ
スファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三
ブチルフェニル)オクチルホスファイト、2,2’−メ
チレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクタデ
シルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−
ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、テトラ
キス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジ
ホスホナイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
ホスファフェナンスレン−10−オキシド等が挙げられ
る。
【0039】上記有機リン系抗酸化剤の添加量は、結晶
性合成樹脂100重量部に対して0.001〜5重量部
であり、好ましくは0.01〜3重量部である。
【0040】上記チオエーテル系抗酸化剤としては、例
えば、チオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチ
ル、ミリスチルステアリル、ジステアリルエステル等の
ジアルキルチオジプロピオネート類及びペンタエリスリ
トールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネー
ト)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオ
ン酸エステル類等が挙げられる。
【0041】上記紫外線吸収剤としては、例えば、2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4
−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オク
トキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒ
ドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベン
ゾトリアゾリル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−
3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリ
アゾールのポリエチレングリコールエステル等の2−
(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フ
ェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエー
ト、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−
3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等
のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザ
ニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等
の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−
ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メ
チル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等の
シアノアクリレート類等が挙げられる。
【0042】上記ヒンダードアミン化合物としては、例
えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル
ステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレ
ート、テトラテス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキシレート、ビ
ス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペン
タメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネー
ト、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル
重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラエチ
ル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン
重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロ
ロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6
−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オク
チルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,1
2−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ア
ミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,1
2−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキ
ス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s
−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12−テトラ
アザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4−ビス
(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル
アミノ〕ウンデカン、1,6,11−トリス〔2,4−
ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−
6−イルアミノ〕ウンデカン等が挙げられる。
【0043】本発明の結晶性合成樹脂組成物には、更に
必要に応じて、ノニオン系、カチオン系又はアニオン系
の帯電防止剤、アルミニウム−p−第三ブチルベンゾエ
ート、ジベンジリデンソルビトール、ビス(4−メチル
ベンジリデン)ソルビトール等の他の造核剤、ハイドロ
タルサイト類、アルカリ土類金属の脂肪族カルボン酸
塩、顔料、染料、充填剤、発泡剤、難燃剤、滑剤、加工
助剤などを加えることができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例によっ
て何ら制限を受けるものではない。
【0045】まず、本発明で用いられる上記環状有機リ
ン酸エステル塩基性アルミニウム塩の具体的な製造例を
示すが、本発明は以下の製造例によって制限を受けるも
のではない。
【0046】 製造例1(上記〔化3〕に示すNo. 1化合物の製造) 2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニ
ル)ホスフェート・ナトリウム塩10.2g(0.02
モル)、30.5%塩化アルミニウム水溶液87.4g
(0.2モル)及びメタノール60gを仕込み、撹拌し
ながら70℃まで昇温し、70℃で2時間撹拌して反応
させた。次いで蒸留水60gを加え、20℃まで冷却
し、スラリーを得た。このスラリーから固形分をロ別
し、該固形分をトルエン60gに溶解し、不純物をロ別
し、さらに水洗、乾燥して融点300℃以上の白色粉末
11.0gを得た。
【0047】生成物の分析結果は下記の通りであり、生
成物が目的物であることを確認した。 アルミニウム含有率:4.88%(計算値:4.95
%) リン含有率 :5.75%(計算値:5.68
%) ナトリウム含有率 :100ppm以下 赤外線分光分析(cm-1) 3400(νOH)、1470(νP=O )、1230、1100及び 940
(νP-O
【0048】次に、本発明で用いられる上記〔化2〕の
一般式(I)で表される環状有機リン酸エステル塩基性
アルミニウム塩と上記〔化6〕の一般式(II) で表され
る環状有機リン酸エステル塩基性アルミニウム塩とが混
合物として得られる場合の具体的な製造例を示すが、本
発明は以下の製造例によって制限を受けるものではな
い。
【0049】製造例2(上記〔化3〕に示すNo. 1化合
物−上記〔化7〕に示すNo. 1'化合物1:1混合物の製
法) 2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニ
ル)ホスフェート・ナトリウム塩30.5g(0.06
モル)、メタノール76.2g、蒸留水76.2gを仕
込み、撹拌しながら70℃まで昇温し、次いでポリ塩化
アルミニウム水溶液* 20.6gを1時間かけて滴下
し、滴下後70℃で2時間撹拌して反応させた。さらに
蒸留水60gを加え、20℃まで冷却し、スラリーを得
た。このスラリーから固形分をロ別し、該固形分をトル
エン60gに溶解し、不純物をロ別し、更に水洗、乾燥
して融点300℃以上の白色粉末31.8gを得た。 *:組成式[Al2(OH)nCl6-n)m (n=3.08), 濃度Al2O3
して10.20 %
【0050】生成物の分析結果は下記の通りであった。 アルミニウム含有率:3.94%(計算値:3.86
%) リン含有率 :6.22%(計算値:6.25
%) ナトリウム含有率 :100ppm以下 赤外線分光分析(cm-1) 3400(νOH)、1470(νP=O )、1230、1100及び 940
(νP-O ) 分析値からNo. 1化合物/No. 1'化合物=1.05/
0.94でほぼ目的の化合物が得られた。
【0051】実施例1 下記配合により配合して得られた結晶性合成樹脂組成物
をミキサーで5分混合した後、温度230℃、回転数2
0rpm の条件下で押出機を用いてペレットを作成した。
このペレットを用いて、射出成型機により、250℃、
金型温度60℃で成型し、厚さ1mmの試験片を作成し
た。この試験片(オリジナル)をASTMD−1003
−61の方法に準拠して霞度(ヘイズ値)を測定した。
また、80℃の熱水中に36時間浸漬した後の試験片に
ついても同様に霞度を測定した。その結果を下記〔表
1〕に示す。
【0052】 <配 合> 重量部 エチレン/プロピレンランダム共重合体 100 (エチレン含有率:3重量%、MFR:5.0g/10分) テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ第三ブチル−4 0.1 ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト 0.1 試料化合物〔表1〕 0.05 ラウリン酸リチウム 0.1
【0053】
【表1】
【0054】*1:下記〔化8〕に示す化合物
【0055】
【化8】
【0056】実施例2 下記配合により配合して得られた結晶性合成樹脂組成物
をミキサーで5分混合した後、温度230℃、回転数2
0rpm の条件下で押出機を用いてペレットを作成した。
このペレットを用いて、射出成型機により、250℃、
金型温度60℃で成型し、厚さ1mmの試験片を作成し
た。この試験片を実施例1と同様の操作で霞度(ヘイズ
値)を測定した。
【0057】また、ASTM D−256に基づいて、
20℃におけるアイゾット衝撃強度(kg・ cm/cm2) を測
定した。その結果を下記〔表2〕に示す。
【0058】 <配 合> 重量部 エチレン/プロピレンランダム共重合体 100 (エチレン含有率:2.5重量%、MFR:7.0g/10分) 2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェノール 0.2 ステアリル−β−(3,5−ジ第三ブチル−4− 0.1 ヒドロキシフェニル)プロピオネート ハイドロタルサイト(協和化学製:DHT−4A) 0.05 環状有機リン酸エステル金属塩 No.1 0.1 試料化合物〔表2〕 〔表2〕
【0059】
【表2】
【0060】実施例3 下記配合により配合して得られた結晶性合成樹脂組成物
をミキサーで5分混合した後、温度240℃、回転数2
0rpm の条件下で押出機を用いてペレットを作成し、こ
のペレットを用いて、射出成型機により、250℃、金
型温度60℃で成型し、厚さ1mmの試験片を作成した。
この試験片を用い実施例1と同様の操作で霞度(ヘイズ
値)を測定した。
【0061】上述の操作と同様にして厚さ3.5mmの試
験片を作成し、この試験片にコバルト60を線源として
5メガラッドのγ線を照射した。照射後100℃で10
日間加熱し、加熱前の試験片(オリジナル)及び10日
間加熱後の試験片のそれぞれについて、JIS K−7
110に基づいて、23℃におけるアイゾット衝撃強度
を測定した。その結果を下記〔表3〕に示す。
【0062】 <配 合> 重量部 プロピレンホマポリマー(MFR:6g/10分) 100 ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル) 0.05 ペンタエリスリトールジホスファイト 1,6,11−トリス〔2,4−ビス(N−ブチル−N− 0.1 (2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミ ノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ〕ウンデカン 試料化合物〔表3〕 0.1 ステアリン酸リチウム 0.15
【0063】
【表3】
【0064】実施例4 固有粘度0.66のポリエチレンテレフタレート100
重量部に対して、ステアリン酸ナトリウム0.2重量部
及び下記〔表4〕の試料化合物0.1重量部を混合した
後、二軸押出機を用いてペレットを作成した。このペレ
ットを差動熱量計に入れ、10℃/分で昇温し、昇温時
の結晶化温度を測定した。
【0065】また、上記ペレットを280℃で10分間
融解した後、5℃/分で降温した時の結晶化温度を測定
し、降温時の吸熱ピークの高さHと、H/2のところの
幅Wとの比H/Wを求めた。その結果を下記〔表4〕に
示す。
【0066】昇温時の結晶化温度が低いほど低温金型で
成型した場合に結晶化度の高い成型品が得られ、また、
降温時の結晶化温度が高く、H/Wが大きいほど結晶化
速度が大きいことを示す。
【0067】
【表4】
【0068】以上の結果より、アルカリ金属カルボン酸
塩若しくは環状有機リン酸エステルアルミニウム塩を各
々単独で用いた場合には、結晶性合成樹脂組成物の機械
的強度、結晶化速度等はある程度改善されるものの、そ
の効果は実用上は満足し得るものではなく、特に透明性
を改善する効果が不十分であった。また、アルカリ土類
金属カルボン酸塩若しくはアルカリ金属水酸化物と環状
有機リン酸エステル塩基性アルミニウム塩を併用した場
合、又はアルカリ金属カルボン酸塩と環状有機リン酸エ
ステルアルミニウム塩を併用した場合にもその改善効果
は不十分であった。
【0069】これに対し、アルカリ金属化合物と環状有
機リン酸エステル塩基性アルミニウム塩を併用した本発
明の結晶性合成樹脂組成物は、機械的強度がさらに改善
されるばかりでなく、従来不十分であった透明性も大幅
に改善されており、本発明の効果が極めて特異的なもの
であることが明らかである。
【0070】
【発明の効果】本発明の結晶性合成樹脂組成物は、透明
性、機械的物性等の優れたものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性合成樹脂100重量部に、(a)
    アルカリ金属カルボン酸塩、アルカリ金属β−ジケトナ
    ート又はアルカリ金属β−ケト酢酸エステル塩の少なく
    とも一種0.01〜5重量部及び(b)下記〔化1〕の
    一般式(I)で表される環状有機リン酸エステル塩基性
    アルミニウム塩の少なくとも一種0.01〜5重量部を
    配合してなる、結晶性合成樹脂組成物。 【化1】
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