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JPH0744291A - マルチメディア機器の制御システム - Google Patents

マルチメディア機器の制御システム

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Publication number
JPH0744291A
JPH0744291A JP5189634A JP18963493A JPH0744291A JP H0744291 A JPH0744291 A JP H0744291A JP 5189634 A JP5189634 A JP 5189634A JP 18963493 A JP18963493 A JP 18963493A JP H0744291 A JPH0744291 A JP H0744291A
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JP
Japan
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multimedia
controller
connection
multimedia device
notification signal
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JP5189634A
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Takashi Aizawa
隆志 相澤
Akira Mamiya
明 間宮
Fumiaki Takahashi
史明 高橋
Akira Suga
章 菅
Hideaki Kawamura
秀明 河村
Kenji Hatori
健司 羽鳥
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Canon Inc
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Publication date
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Priority to DE69430688T priority patent/DE69430688T2/de
Priority to EP07075254A priority patent/EP1833225A1/en
Priority to ES00202022T priority patent/ES2286979T3/es
Priority to DE69434996T priority patent/DE69434996T2/de
Priority to EP94305654A priority patent/EP0637157B1/en
Priority to KR1019940018864A priority patent/KR0172468B1/ko
Publication of JPH0744291A publication Critical patent/JPH0744291A/ja
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Priority to US09/240,134 priority patent/US7020881B2/en
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  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチメデイアコントローラと各マルチメデ
イア機器との間の接続状態を、使用者が意識することな
く正確に把握でき、システム全体の効率を向上させる。 【構成】 マルチメディア機器にマルチメデイアコント
ローラとの通信を行う第1コントロールユニットを備
え、第1コントロールユニットには通信を制御するイン
タフェースコントローラを設けるとともにマルチメディ
ア機器との通信及び制御を行う第1のシステムコントロ
ーラを備え、マルチメデイアコントローラには各マルチ
メディア機器との通信を制御する第2のコントロールユ
ニットを備え、第2のコントロールユニットに、マルチ
メディア機器の接続/切離しを通知する信号処理手段
と、信号処理手段に基づいて更新される機器接続管理テ
ーブルを記憶する記憶手段と、マルチメデイアコントロ
ーラとの通信及び制御を行う第2のシステムコントロー
ラを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマルチメディア機器とこ
れを管理するマルチメディアコントローラとを有するマ
ルチメディア機器の制御システムに関し、マルチメディ
アコントローラが管理すべきマルチメディア機器の接続
状況、電源のオン/ オフ状態を確認,管理,操作するシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、VTRやCD等のAV機器を初め
として、各方面でデジタル化が盛んに行われ始めてい
る。このような機器をデジタル化する事によりいわゆる
マルチメディア機器として捕らえ、映像、音声、文字等
の情報を統合して使用したいという要求がある。従来、
このような機器の接続は、使用者が本人の責任の元に管
理していたが、各情報を統合して扱うためには、それら
機器を管理、制御する機器が必要となる。
【0003】これに良く似たシステムにコンピュータ等
の情報処理装置やプリンタ等をネットワークによって接
続するシステムがある。このようなシステムにおいても
接続されている機器を正確にかつ効率よく管理運用する
ためには、それら機器を管理し、コントロールする情報
処理装置( 以下マルチメディアコントローラと称す)
が、該システムに接続されている機器の状況を適確に確
認する必要がある。確認する方式として以下のような方
式が使用されている。 [1] 該システムに接続されている各装置の識別情報
を予めマルチメディアコントローラの記憶装置に人手で
入力しておき、マルチメディアコントローラが電源立ち
上がり時にそれを読み出して確認する方式。 [2] 該システムに接続されている各装置の識別情報
を各装置の記憶装置に人手で入力しておきマルチメディ
アコントローラが電源立ち上がり時にそれを通信により
読み出して確認する方式。 [3] 該システムに接続されている各装置の識別情報
を各装置の記憶装置にマルチメディアコントローラが使
用者の操作に応じて接続されている装置を調査して割り
振る方式。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら従来
の技術では、コンピュータ・システムの技術であって、
コンピュータ・システムに対するある程度の技術と知識
が必要になり、VTRやCDプレーヤー等の家庭で使用
されるような一般の使用者に対しては浸透しにくいとい
う問題がある。
【0005】例えば上述した従来技術の[1]の技術で
は、機器に接続されている機器の情報を予めマルチメデ
ィアコントローラに人手で入力しておかなければなら
ず、どの装置にどういう識別情報を割り振ったか等はそ
の入力を行った管理者自身が管理しなくてはならなかっ
た。そのため管理者は正確にそれらを管理する必要があ
り、入力ミスによる誤動作等は免れなかった。また新た
に機器をそのシステムに接続したい場合は、その管理者
に依頼して、識別情報を新たに割り振り、マルチメディ
アコントローラに入力してもらわなくてはならないとい
う煩わしさがあった。
【0006】次に上述した従来技術の[2]の技術の場
合であるが、各機器への割り振りはマルチメディアコン
トローラが行ってくれるとしても、やはり人手によりシ
ステムに接続する機器に予め各識別情報を入力しなくて
はならず、入力ミスによる誤動作は免れなかった。
【0007】また[1]、[2]はどちらともシステム
が立ち上がっている状態のままシステムに新しく機器を
追加したり切り離したりした場合に、その認識はでき
ず、一度システムをダウンしてから再度立ち上げ直さな
ければ正確にそれらの機器を認識できなかった。
【0008】また上述した従来技術の[3]の技術の場
合は上述した問題はかなり解決されていて、システムを
立ち上がっている状態のままシステムに新しく機器を追
加したり切り離したりした場合でも一度システムをダウ
ンしてから再度立ち上げ直すことなしでそれらを認識す
すことができるが、システムの使用者が、システムに接
続されている機器の確認動作を指示するコマンドをマル
チメディアコントローラに発行する作業を行わなくては
ならず、使用者はシステムに新たな機器が接続されたこ
とや切り離されたことを絶えず意識して、その都度前記
コマンド発行作業を行わなければならないという煩わし
さがあった。
【0009】以上述べたような問題点のため、従来のシ
ステムでは、コンピュータ・システムの技術、知識を持
たない一般の使用者には受け入れられにくいという課題
があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上述したような
課題を解決することを目的としてなされたもので、その
特徴とするところは、マルチメディア機器と、該マルチ
メディア機器を一括管理するマルチメディアコントロー
ラが通信回線を介して接続されているマルチメディア・
システムにおいて、前記マルチメディア機器に、前記マ
ルチメディアコントローラとの通信に関して統括的に機
能する第1のインタフェースコントロールユニットを備
え、前記第1のインタフエースコントロールユニット
に、通信を物理的もしくは論理的下位レベルで制御する
インタフェースコントローラと、前記マルチメディア機
器の本体機能ユニットとの通信および前記第1のインタ
フェースコントロールユニットの制御を行う第1のシス
テムコントローラを備え、前記マルチメディアコントロ
ーラに、前記各マルチメディア機器との通信を制御する
第2のインタフェースコントロールユニットを備え、前
記第2のインタフェースコントロールユニットに、前記
インタフェースコントローラと、前記インタフェースコ
ントローラから検出された前記マルチメディア機器の接
続を通知する機器接続通知信号もしくは前記マルチメデ
ィア機器の切り離しを通知する機器切り離し通知信号を
処理する機器接続/ 切り離し信号処理手段と、前記機器
接続/ 切り離し信号処理手段において参照、更新される
機器接続管理テーブルを記憶する記憶手段と、前記マル
チメディアコントローラの本体機能ユニットとの通信お
よび前記第2のインタフェースコントロールユニットの
制御をする第2のシステムコントローラを備えたマルチ
メディア機器の制御システムにある。
【0011】
【作用】これによつて、マルチメデイアコントローラと
各マルチメデイア機器との間の接続状態を、使用者が意
識することなく正確に把握でき、マルチメデイア機器の
追加,切り離しを行った場合においても、全体の効率を
向上することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明におけるシステム制御方式を各図
を参照しながら、その実施例について詳述する。
【0013】まず、オブジェクト化され、ネットワーク
で結ばれたマルチメディア機器環境に関して説明する。
【0014】図1は、本発明のオブジェクト指向の概念
を取り入れた、マルチメディアコントローラとマルチメ
ディア機器の論理的な接続形態を示す。1のマルチメデ
ィアコントローラを中心に、2の各マルチメディア機器
はそれぞれ1対1で各種情報の直接対話が行えるように
通信路が確立されていて、その通信路を介してメッセー
ジを相互に通信する事により制御を行うものである。マ
ルチメディア機器は、具体的にはCDプレーヤー・デジ
タルVTR・デジタルカメラ・デジタルTV等のAV機
器やデジタルFAX・デジタルコピー機・プリンター等
のOA機器など、すべてのマルチメディアデータを取り
扱う機器を対象としている。
【0015】またコントローラは、ここでは専用の機器
を想定しているが、パソコンやワードプロセツサWSの
汎用コンピュータ上に専用OSとアプリケーションソフ
トウェアを搭載して実現する事もできる。
【0016】次に図2に、マルチメディアコントローラ
とマルチメディア機器の双方向性通信路の確立の為の物
理的接続形態を(a) 〜(c) に示す。
【0017】同図(a) は、SCSIバス(ANSI X3.131-1986)
で採用しているデージーチェイン接続方式を、同図(b)
はEthernet(IEEE 802.3) 10BaseTで採用されているスタ
ー型接続方式を、同図(c) はEthernet 10Base2/5で採用
されている直列型接続方式をそれぞれ示すものである。
【0018】また接続形態では、GPIB(IEEE 488 )
の様な(a) 〜(c) の混合方式や、Ethernetでも(b) ,
(c) の混合方式がある。また通信方式でも、光ケーブル
やISDNを用いる方式など、図2以外にも様々な組み合わ
せや選択が出来る。
【0019】本発明では、この双方向性の通信路の確立
方法やどれを選択するかは特に言及しない。但し、通信
方式の違いによる物理的制限( 転送速度・接続台数・接
続長さ・コネクタ形状等) は、メッセージの相互通信に
はプロトコルの階層が違うため問題にはならないが、周
辺機器の相互結線を確実に行うためには、最低限一種類
の物理的(メカ的・電気的)に共通なインターフェース
を持つ必要がある。
【0020】また動画像のような高速なデータ通信を実
現する為には、Ethernetより高速なFDDI(Fiber Distrib
uted Data Interface)やB-ISDN等の光通信を用いる方法
が考えられるが、ここでは説明の為に、廉価で普及して
いるEthernet 10Base2(/T)を共通の通信コネクタとして
持っているものとして説明を進めることにする。
【0021】次に一般的なマルチメディア機器のハード
ウェア面での内部ブロック図を図3に示す。
【0022】複数のマルチメデイア機器はそれぞれ4の
LANを介して、コントローラと接続されている。今LA
N はEthernetであるので、その通信プロトコル(TCP/IP)
を処理するインターフェース部20が設けられている。
これは専用LSI 等の利用で実現出来る。ここでは送られ
てきたメッセージそのものが取り出されたり、逆にコン
トローラへメッセージが送りだされる。メッセージの例
として、Objective-Cでは、一般形は、以下で表現され
る。
【0023】[対象オブジェクト メソッド名:引数]
他の言語では表現が異なるが、基本的には同様で、以下
の指定が行われる。
【0024】(1) 対象オブジェクトの指定 (2) メソッド( 実行させる処理) の指定 (3) 引数( パラメータ) があれば、その指定 このメッセージの取り扱いは図3のソフトウェアの流れ
で説明する。
【0025】マルチメディア機器の内部には、10の内
部バスを介して、すべてのソフトウェア処理・ハードウ
ェア制御を行う11のCPUと、プログラムや初期値や
固有情報が格納された12のROMと、一時データや機
器状態等の内部パラメータを格納したりプログラムの実
行に際してワーク領域として使われる13のRAMと、
内部媒体あるいは外部媒体に格納されている15のマル
チメディアデータをアクセスする14のデータI/O
と、17のモーター等の機構部分を制御する16のメカ
系駆動部と、19のスイツチSWやLED等の表示系の
電気部分を制御する18の電気系駆動部がある。また、15
のマルチメディアデータは、画像・音声・文字等のデジ
タルデータが格納されている部分であるが、CD-ROM・MD
等の光ディスクやDCC ・DAT 等の磁気テープ媒体あるい
は半導体メモリカードなど種々の形態があり得る。
【0026】次にマルチメディアコントローラのハード
ウェア面での内部ブロック図を図4に示す。同図におい
て4のLANを介して、マルチメディア機器と接続され
ている。今LANはEthernetであるので、その通信プロ
トコル(TCP/IP)を処理するインターフェース部31があ
る。これは専用LSI等の利用で実現出来る。ここで送
られてきたメッセージそのものが取り出されたり、逆に
マルチメディア機器へメッセージが送りだされる。
【0027】マルチメディアコントローラの内部には、
30の内部バスを介して、すべてのソフトウェア処理・
ハードウェア制御を行う21のCPUと、プログラムや
初期値や固有情報が格納された22のROMと、一時デ
ータや機器状態等の内部パラメータを格納したりプログ
ラムの実行に際してワーク領域として使われる23のR
AMがある。25のマルチメディアファイリング装置
は、内部媒体あるいは外部媒体のいずれによらずマルチ
メディアデータの格納・検索・再生・編集等を行う。そ
のアクセスコントロールを行うのが24のデータI/O
で、29のスイツチSWやLED等の表示系の電気部分
を制御する28の電気系駆動部と、マンマシンインター
フェースを構成する為の27のディスプレーと、その表
示制御を行う26のディスプレーコントローラと、図示
しないマウス等のポインティングデバイスがある。
【0028】図6は、マルチメディア機器のソフトウェ
ア面でのシステム階層図を示す。図3で示した内部ブロ
ック図が57のハードウェアにあたる。これらのハード
ウェアを制御する為の基本的制御を行うのが58のOS
である。OS自体は特に限定されないが、リアルタイム
性と同時に複数のプログラムを並行して実行するマルチ
タスクの機能を持ち合わせていることが望ましい。この
OSの上に、マルチメディア機器のオブジェクト化を実
現するために、マルチメディア機器毎に固有のクラスラ
イブラリー59を持っている。
【0029】また図示していないがコントローラから制
御されるための、自身コントロールパネルやコントロー
ルに関するライブラリーを持っていて、これをコントロ
ーラと接続時に送信することにより、マルチメディア機
器固有の制御をコントローラ側から実現させる。またタ
イマーや算術演算を行うC関数60がある。
【0030】最上位の階層には、マルチメディア機器本
体のコントロールと、マルチメディアコントローラとの
通信やユーザーインターフェースを受け持つ61のアプリ
ケーションソフトウェアがある。このアプリケーション
により、マルチメディア機器本体が一つのオブジェクト
としてコントローラからメッセージのやり取りで種々の
制御や実行を行なうことができ、また内部パラメータは
インスタンス変数として読みだしや変更が行える。
【0031】図5は、マルチメディアコントローラのソ
フトウェア面でのシステム階層図を示す。図4で示した
内部ブロック図が50のハードウェアにあたる。これら
のハードウェアを制御する為の基本的制御を行うのが5
1のOSである。ここでもOS自体は特に限定されない
が、リアルタイム性とマルチタスクの機能を持ち合わせ
ていることが望ましい。
【0032】このOSの上に、接続された複数のマルチ
メディア機器のコントロール画面の表示や全体のシステ
ム接続状態の表示や制御及びデータ入出力の切り替えな
どのGUI(Graphical Users Interface )全般を行な
う52のWindow Server がある。53の共通クラスライ
ブラリーは、あらかじめコントローラ側で用意してい
る、ボタン、スライドボリューム、テキスト表示エリア
等のユーザーインターフェースやコントロールに関する
基本的で共通的な部品群(オブジェクト群)が格納され
ている。
【0033】逆に55の固有クラスライブラリーは、接
続されているマルチメディア機器固有のパネル表示やコ
ントロールに関する部品群(オブジェクト群)が格納さ
れている。この固有ライブラリーは先に説明したよう
に、マルチメディア機器がシステムに接続される毎にそ
の機器から送られてきて増加していく。これらの具体的
手順は後述する。またタイマーや算術演算を行うC関数
54がある。最上位の階層には、接続されているマルチ
メディア機器全体のコントロールと、マルチメディア機
器との通信やユーザーインターフェースを受け持つ56
のアプリケーションソフトウェアがある。
【0034】このコントローラとマルチメディア機器間
の具体的制御の流れとメッセージのやり取りについてこ
れから説明を行う。
【0035】図7はマルチメディア機器をマルチメディ
アコントローラに接続する前の状態を示す図である。図
7において4はデジタルデータの通信を行うためのLA
N、1はシステム全体の動作を制御するマルチメディア
コントローラである。2はLAN4に接続されるマルチ
メディア機器の構造を一般化したものである。205は
マルチメディアコントローラ1に常駐し、システム全体
の管理を行うソフトウェアオブジェクト(以後オブジェ
クトと略す)であるシステムディレクターオブジェクト
である。
【0036】1064はLAN4上の他のオブジェクト
にとってオブジェクト化されたマルチメディア機器とし
て機能するオブジェクトであるマルチメディア機器オブ
ジェクトである。マルチメディア機器オブジェクト10
64はさらに3つのオブジェクト1065,1066,
1067から構成されている。
【0037】1065はマルチメディア機器2の大部分
の機能を実現するためにハードウェアの制御を行うマル
チメディア機器コントローラオブジェクト、1066は
他の機器からのデジタルデータのLAN4を介した入力
を受け持つマルチメディア機器データ入力オブジェク
ト、1067は他の機器へのデジタルデータのLAN4
を介した出力を受け持つマルチメディア機器データ出力
オブジェクトである。
【0038】1061はマルチメディア機器2をマルチ
メディアコントローラ1にLAN4を介して接続した際
にマルチメディアコントローラ1内に生成されるマルチ
メディア機器代理オブジェクトの仕様を記述するマルチ
メディア機器代理オブジェクト記述ファイルである。マ
ルチメディア機器代理オブジェクト記述ファイル106
1はマルチメディア機器2の操作パネルの仕様を記述す
るマルチメディア機器コントロールパネルオブジェクト
記述部1062とマルチメディア機器2へのデータ入出
力の代理を行うデータ入出力代理オブジェクトの仕様を
記述するデータ入出力代理オブジェクト記述部1063
から構成されている。特にマルチメディア機器コントロ
ールパネルオブジェクト記述部はマルチメディア機器2
の操作をGUIで行うためのコントロールパネルを記述
するGUI記述言語の機能を実現している。
【0039】図8はLAN4にマルチメディア機器2が
接続されたときの状態を説明する図である。図8におい
て1068はマルチメディアコントローラ1内に生成さ
れるオブジェクトでありマルチメディアコントローラ1
内においてマルチメディア機器2の代理として機能する
マルチメディア機器代理オブジェクト1068である。
マルチメディア機器代理オブジェクト1068はマルチ
メディア機器2のコントロールパネルとして機能するマ
ルチメディア機器コントロールパネルオブジェクト10
69、データ入力の際にマルチメディア機器データ入力
オブジェクト1066の代理として機能するマルチメデ
ィア機器データ入力代理オブジェクト1070、同様に
マルチメディア機器データ出力オブジェクト1067の
代理として機能するマルチメディア機器データ出力代理
オブジェクト1071から構成される。
【0040】図9は一般的なクラスライブラリーの構成
を示す図である。図9において1079は同様な性質を
持ったオブジェクトに共通な性質や機能を定義しオブジ
ェクト生成のためのテンプレートとして機能するクラス
の1つである第1クラスである。第1クラス1079か
ら第pクラス1085までのp個のクラスをライブラリ
ーとしてまとめたものをクラスライブラリー1086と
称し、すべてのオブジェクトは特定のクラスに所属す
る。1080はクラスに属するオブジェクトが持つ内部
変数のデータ型と名称、データ処理手段をあらわす内部
関数(一般的にクラスメソッドと称する)のデータ型と
名称を定義するクラス定義部、1081はクラスメソッ
ドのアクセスを可能にするためにクラスメソッドの各コ
ードへのポインターをテーブル化したクラスメソッドテ
ーブル、1082は第1関数コード1083から第k関
数コード1084までのk個のクラスメソッドの関数コ
ードを格納するコード部である。
【0041】図10は一般的なオブジェクトの構造を示
した図である。図10において234はオブジェクトで
あり、クラスメソッドテーブルへのポインター格納部2
44、メッセージ通信手段245、処理検索手段24
6、メソッド部239、内部データ部235によって構
成される。メソッド部239は第1データ処理手段24
0、第2データ処理手段241をはじめとする第mデー
タ処理手段242までのm個のデータ処理手段で構成さ
れている。235は内部データ部であり、第1内部デー
タ236、第2内部データ237をはじめとする第n内
部データ238までのn個の内部データで構成されてい
る。
【0042】内部データ部235を構成する個々の内部
データは個々のオブジェクトに固有であるためオブジェ
クト内部に持っているがメソッド部が持つデータ処理手
段はクラスが同じであればオブジェクト間で共有できる
ため第1データ処理手段240から第mデータ処理手段
242までのデータ処理手段はクラスメソッドテーブル
243によってクラス毎に管理され、同じクラスに属す
る複数のオブジェクトから共有される。クラスメソッド
テーブル243はクラスメソッドテーブルへのポインタ
ー格納部244に格納されるポインターによって各オブ
ジェクトから参照される。
【0043】メッセージ通信手段245は他のオブジェ
クトからのメッセージを受け取り処理検索手段246に
送る。処理検索手段246は該メッセージを解析し該メ
ッセージに対応するデータ処理手段をメソッド部239
(実際にはクラスメソッドテーブル243から)検索し
実行させる。データ処理手段はメッセージに添付された
データ、内部データ部235に存在する内部データ、外
部データに対し所定の処理を実行する。処理によっては
他のオブジェクトに対しメッセージを送出するものもあ
るが、その場合該メッセージはメッセージ通信手段24
5を介して他のオブジェクトに送出される。
【0044】図11はシステムディレクターオブジェク
ト205の構造を示す図である。同図において1072
はクラスメソッドテーブルへのポインター格納部であ
り、システムディレクタークラスクラスメソッドテーブ
ル1073を指し示す。1047はマルチメディア機器
代理オブジェクト記述ファイル1061の記述に基づ
き、マルチメディア機器代理オブジェクト1068を生
成するマルチメディア機器代理オブジェクト生成手段で
ある。343はオブジェクト間のデータ入出力を管理す
るデータ入出力管理手段、380は種々の目的のアプリ
ケーションオブジェクトを生成するアプリケーションオ
ブジェクト生成手段である。1074はメッセージ通信
手段、342は処理検索手段、1075はメソッド部で
ある。1076は内部データ部であり、オブジェクトI
D、344は複数のマルチメディア機器を用いてある動
作を行わせる際の機器間リンク情報管理データ、107
8は接続されたマルチメディア機器、生成したオブジェ
クトに関するオブジェクト登録情報である。
【0045】システムディレクターオブジェクト205
はマルチメディア機器代理オブジェクト生成手段104
7を用いてマルチメディア機器2がLAN4に接続され
るとマルチメディア機器代理オブジェクト記述ファイル
1061を読み込み、マルチメディア機器代理オブジェ
クト記述ファイル1061に記述された情報から生成す
べきオブジェクトの属するクラスを選択し、クラスライ
ブラリー1081中、該当するクラスのクラス定義部1
080に基づきマルチメディア機器代理オブジェクト1
068を生成する。
【0046】図12は代理オブジェクト記述ファイルの
コントロールパネル記述部の構成を示した図である。図
12において247はコントロールパネルオブジェクト
記述部であり、第1オブジェクト記述情報248から第
iオブジェクト記述部249までのi個のオブジェクト
記述情報より構成されている。1つのオブジェクト記述
情報はオブジェクト認識情報250、オブジェクト描画
情報254、オブジェクトリンク情報260から構成さ
れる。
【0047】オブジェクト認識情報250はオブジェク
トが所属するクラスを示すクラス名251、第iオブジ
ェクト固有のIDであるオブジェクトID252、第i
オブジェクトが直属するオブジェクトのIDを示す所属
オブジェクトID253から構成される。
【0048】オブジェクト描画情報254は、コントロ
ールパネル表示画面231を構成するボタン等のオブジ
ェクトの描画を行うための情報であり、第1オブジェク
ト描画情報255から第jオブジェクト描画情報259
までのj個のオブジェクト描画情報から構成される。1
つのオブジェクト描画情報は描画位置・大きさ情報25
6、形状・色情報257、オブジェクト画像258から
構成される。
【0049】オブジェクトリンク情報261はコントロ
ーラオブジェクト207等コントロールパネルオブジェ
クトを構成するオブジェクトが対応するオブジェクトと
のリンク情報を提供する記述であり、第1オブジェクト
リンク情報261から、第kオブジェクトリンク情報2
64までのk個のオブジェクトリンク情報から構成され
る。1つのオブジェクトリンク情報は対応オブジェクト
ID262と対応オブジェクトへの送出メッセージ26
3から構成される。
【0050】図13は代理オブジェクト記述ファイルの
データ入出力代理オブジェクト記述部の構成を示してい
る。図13において、650はデータ入出力代理オブジ
ェクト記述部、651は第1入力代理オブジェクト情報
であり655は第m入力代理オブジェクト情報である。
各入力代理オブジェクト情報は自己のオブジェクトID
652、リンク先のデータ入力オブジェクトのIDを示
すリンク先対応データ入力オブジェクトID653、入
力することができるファイルタイプのリストである整合
ファイルタイプリスト654から構成されている。65
9は第1出力代理オブジェクト情報、663は第n出力
代理オブジェクト情報である。各出力代理オブジェクト
は自己のオブジェクトID660、対応するデータ出力
オブジェクトのIDを示す対応データ出力オブジェクト
ID、出力することができるファイルタイプのリストで
ある整合ファイルタイプリスト662で構成されてい
る。
【0051】次に上述のシステム制御方式に基づいた具
体的なマルチメディア機器2の制御系の例としてデジタ
ルVTRを例にとって本発明の動作を説明する。
【0052】図14はオブジェクト化されたデジタルV
TRをマルチメディアコントローラに接続する前の状態
を示す図である。図14において、203はデジタルV
TR、206はデジタルVTR203に常駐しLAN上
の他の機器から見てオブジェクト化されたデジタルVT
Rとして機能するデジタルVTRオブジェクトである。
デジタルVTRオブジェクト206はさらに3つのオブ
ジェクトから構成されている。207はデジタルVTR
203のハードウェアの制御を行うデジタルVTRコン
トローラオブジェクトである。
【0053】208は他の機器からのデジタルデータの
LAN4を介した入力を受け持つデジタルVTRデータ
入力オブジェクトである。209は他の機器へのデジタ
ルデータのLAN4を介した出力を受け持つデジタルV
TRデータ出力オブジェクトである。210はデジタル
VTR203をマルチメディアコントローラ1にLAN
4を介して接続した際にマルチメディアコントローラ1
内に生成されるデジタルVTR代理オブジェクトの仕様
を記述するデジタルVTR代理オブジェクト記述ファイ
ルである。
【0054】デジタルVTR代理オブジェクト記述ファ
イル210はデジタルVTR203の操作パネルの仕様
を記述するデジタルVTRコントロールパネルオブジェ
クト記述部211とデジタルVTR203へのデータ入
出力の代理を行うデジタルVTRデータ入出力代理オブ
ジェクトの仕様を記述するデジタルVTRデータ入出力
代理オブジェクト記述部212から構成されている。
【0055】図15はVTRコントローラオブジェクト
207の構造を示す図である。同図において1009は
クラスメソッドテーブルへのポインター格納部でありク
ラスメソッドテーブル1018へのポインターを格納す
る。クラスメソッドテーブル1018はデジタルVTR
203のハードウェアを制御し再生動作を実行する再生
実行手段1019、録画動作を実行する録画実行手段1
020等多数のデータ処理手段から構成されている。1
010はメッセージ通信手段であり、1011は処理検
索手段である。1012はメソッド部であるが実際のデ
ータ処理手段はクラスメソッドテーブル1018によっ
て示される。1015は内部データ部であり、テープの
走行状態1016、テープ現在位置1017などデジタ
ルVTR203の制御に必要な多数の変数及びステータ
ス情報により構成されている。
【0056】まず、デジタルVTR203がLAN4に
接続されたときの動作について説明する。図16はデジ
タルVTR203をLAN4に接続した際の動作のフロ
ーを示した図である。図17はマルチメディアコントロ
ーラ1の画面を示した図である。図17において228
はマルチメディアコントローラ1のディスプレー、22
9はデジタルVTR203が接続されたことを示すアイ
コン表示であり、230はマウスなどのポインティング
デバイスが指示する位置を示すカーソルである。ポイン
ティングデバイスは図示しないが、ポインティングデバ
イスはボタンを備えており、該ボタンを利用者が押して
放す動作を一般的にクリックすると称し、所定間隔で2
回クリックする動作をダブルクリックすると称する。
尚、他の接続機器としては、カメラ(静止画入力)、チ
ユーナ、テレビジヨン、各種データベース、CD等、種
々の機器との接続が可能であり、それらの機器の選択、
制御も画面228上のアイコン表示にて行うことができ
る。
【0057】図18はLAN4にマルチメディア機器の
例であるオブジェクト化されたデジタルVTR203が
接続されたときの状態を説明する図である。図18にお
いて220はマルチメディアコントローラ1内に生成さ
れるオブジェクトでありマルチメディアコントローラ1
内においてデジタルVTR203の代理として機能する
デジタルVTR代理オブジェクト220である。デジタ
ルVTR代理オブジェクト220はデジタルVTR20
3のコントロールパネルとして機能するデジタルVTR
コントロールパネルオブジェクト221、データ入力の
際にデータ入力オブジェクト208の代理として機能す
るデジタルVTRデータ入力代理オブジェクト222、
同様にデータ出力オブジェクト209の代理として機能
するデジタルVTRデータ出力代理オブジェクト223
から構成される。
【0058】図16、図17、図18に従ってLAN4
にマルチメディア機器の例であるオブジェクト化された
デジタルVTR203が接続されたときの動作を説明す
る。デジタルVTR203をLANに接続すると(63
6)システムディレクターオブジェクト205がデジタ
ルVTR203の接続を認識する(637)。次にシス
テムディレクターオブジェクト205はデジタルVTR
203にデバイスIDを発送する(638)。
【0059】次にシステムディレクターオブジェクト2
05はマルチメディア機器代理オブジェクト生成手段1
047を用いてデジタルVTR203よりデジタルVT
R代理オブジェクト記述ファイル210をロードする
(639)。次にシステムディレクターオブジェクト2
05はマルチメディア機器代理オブジェクト生成手段1
047を用いてデジタルVTR代理オブジェクト記述フ
ァイル210に基づきデジタルVTR代理オブジェクト
220をマルチメディアコントローラ1中に生成する
(640)。その結果図18で示した接続状態になる。
次にデジタルVTR代理オブジェクト220はマルチメ
ディアコントローラ1のディスプレー228にデジタル
VTR203のアイコン表示229を表示する(64
1)。その後利用者の指示を待つ(642)。
【0060】以後、操作者は、マルチメデイアコントロ
ーラのデジタルVTRコントロールパネルオブジエクト
221に基づいて表示された操作画面に基づいてデジタ
ルVTRを操作することにより、マルチメデイアコント
ローラ1内のデジタルVTR代理オブジエクト220を
介してデジタルVTRを制御することができる。
【0061】次にデジタルVTR代理オブジェクト記述
ファイル210の記述と生成されるオブジェクトの関連
についてさらに詳細に説明する。
【0062】図19はデジタルVTR203のアイコ
ン、図20はコントロールパネル表示画面の例を示した
図である。図19はデジタルVTR203がLAN4に
接続する際に表示されるアイコン229を示している。
図20はデジタルVTRコントロールパネルオブジェク
ト221が描画するデフォルトの表示画面であり、同図
において232はデイスプレー上に表示されるコントロ
ールパネルの表示選択メニュー、265はテープの経過
時間を表示するタイムカウンター表示、266はデジタ
ルVTR203の制御モードを選択するコントロールモ
ード選択部267はデフォルトの制御モードに設定する
ための第1のスイッチボタン表示、268はより詳細な
制御モードを選択するための第2のスイッチボタン表
示、269は巻き戻しボタン表示、270は逆転再生ボ
タン表示、271は一時停止ボタン表示、272は再生
ボタン表示、273は早送りボタン表示、274は停止
ボタン表示、275は録画ボタン表示である。
【0063】図21はオブジェクトの所属するクラスと
デジタルVTRコントロールパネルオブジェクト221
の構成要素の対応を説明する図である。各基本的な構成
要素が所属するクラスはあらかじめクラスライブラリー
1081に定義されており、マルチメディアコントロー
ラ1中に保持されている。図21が示すとおりデジタル
VTRコントロールパネルオブジェクト221の各構成
要素個々がデジタルVTRコントロールパネルオブジェ
クト221を構成するオブジェクトとして機能する。
【0064】図21においてコントロールパネル表示画
面231のフレームはパネルクラスのVTRコントロー
ルパネルオブジェクト284(ID=1)に対応してい
る。コントロールパネルの表示選択メニュー232はメ
ニュークラスのパネルビュー設定メニューオブジェクト
285(ID=2)に対応している。タイムカウンター
表示265はフォームクラスのタイムカウンターオブジ
ェクト286(ID=3)に対応している。巻き戻しボ
タン表示269はボタンクラスの巻き戻しボタンオブジ
ェクト287(ID=4)に対応している。逆転再生ボ
タン表示270はボタンクラスの逆転再生ボタンオブジ
ェクト288(ID=5)に対応している。一時停止ボ
タン表示271はボタンクラスの一時停止ボタンオブジ
ェクト289(ID=6)に対応している。再生ボタン
表示272はボタンクラスの再生ボタンオブジェクト2
90(ID=7)に対応している。早送りボタン表示2
73はボタンクラスの早送りボタンオブジェクト291
(ID=8)に対応している。停止ボタン表示274は
ボタンクラスの停止ボタンオブジェクト292(ID=
9)、録画ボタン表示275はボタンクラスの録画ボタ
ンオブジェクト293(ID=10)に対応している。
【0065】コントロールモード選択部266はボタン
グループクラスのコントロールモード切り替えオブジェ
クト294(ID=11)に対応している。第1のスイ
ッチボタン267はラジオボタンクラスのデフォルトボ
タンオブジェクト295(ID=12)に対応してい
る。第2のスイッチボタン268はラジオボタンクラス
の上級ボタンオブジェクト296(ID=13)に対応
している。
【0066】次に図21に示したデジタルVTRコント
ロールパネルオブジェクト221を構成するオブジェク
トのうち、例として再生ボタンオブジェクト再生ボタン
オブジェクト290の生成に関して説明する。
【0067】図22は再生ボタンオブジェクト290の
生成に関する説明図である。図22において297、2
98、299、300、601、602、603、60
4、605、606、607、608、609、61
0、611はデジタルVTR代理オブジェクト記述ファ
イル210のオブジェクトコントロールパネルオブジェ
クト記述部247に記述された要素を示している。
【0068】297はオブジェクト認識情報であり、ク
ラス名298、オブジェクトID299、所属オブジェ
クトID300から構成される。601は第1オブジェ
クト描画情報であり、描画位置・大きさ情報602、形
状・色情報603、オブジェクト画像604から構成さ
れる。605は第2オブジェクト描画情報であり、描画
位置・大きさ情報606、形状・色情報607、オブジ
ェクト画像608から構成される。609はオブジェク
トリンク情報であり、リンク先オブジェクトID610
と送出メッセージ611から構成される。
【0069】290はクラスとデジタルVTR代理オブ
ジェクト記述ファイル210のオブジェクトコントロー
ルパネルオブジェクト記述部247の情報から生成され
るボタンオブジェクト再生ボタンオブジェクトである。
613はクラスメソッドテーブルへのポインター格納部
であり、ボタンクラスクラスメソッドテーブル625を
ポイントするポインターを格納している。ボタンクラス
クラスメソッドテーブルはボタンクラスのオブジェクト
が生成される際にボタンオブジェクトの内部変数を初期
化するボタン初期化手段626とボタンオブジェクトの
表示を描画するボタン描画手段627、利用者がボタン
オブジェクトの描画位置をマウス等のポインティングデ
バイスのカーソル230で指示してクリック動作を行っ
たときにその動作に反応してボタンオブジェクトがクリ
ックされたことをボタンの表示を一時的に変えるなどで
示すとともに他のオブジェクトにメッセージを送出する
クリック反応手段から構成されている。
【0070】これらのボタンクラスメソッドテーブルが
保持する各データ処理手段の定義はクラスに記載されて
おり、再生ボタンオブジェクト290だけでなく他のボ
タンクラスに属するすべてのオブジェクトから共通に参
照されもちいられる。614はメッセージ通信手段、6
15は処理検索手段である。616はメソッド部であ
り、620は内部データ部である。内部データ部620
はオブジェクトID621、ボタン状態データ622、
描画パラメータ623、リンクデータ624から構成さ
れている。再生ボタンオブジェクト290だけでなくボ
タンクラスに属するすべてのボタンオブジェクトが持つ
べき内部データの型はクラスに記載されている。
【0071】システムディレクターオブジェクト205
はデジタルVTR代理オブジェクト記述ファイル210
を読み込んで各オブジェクトを生成するが、図22の例
ではオブジェクト認識情報297のクラス名298の記
述によってボタンクラスのオブジェクトを生成する。再
生ボタンオブジェクト290をシステムディレクターオ
ブジェクト205が生成する際、ボタン初期化手段62
6によって内部データ部620の初期化が行われる。図
22の例によれば、オブジェクトIDはオブジェクトI
D299の記述によってID=7に設定される。所属オ
ブジェクトID300の記述によってシステムディレク
ターオブジェクト205は再生ボタンオブジェクト29
0がデジタルVTRコントロールパネルオブジェクト2
21に属することがわかる。このような各オブジェクト
の所属オブジェクト情報をもとにシステムディレクター
オブジェクト205はオブジェクト間の包含関係を知
り、複数のオブジェクトから構成されるオブジェクトを
複合オブジェクトとして生成する。
【0072】ボタン描画手段627は描画パラメータ6
23とボタン状態データ622にもとづいて再生ボタン
オブジェクト290を描画する。ボタン描画手段627
はボタンオブジェクト生成時と所属オブジェクトの移動
時に自動的に実行される。
【0073】第1オブジェクト描画情報601は押され
ていない時のボタンの描画情報625を記述している。
描画位置・大きさ情報602は再生ボタンオブジェクト
290を描画する際のデジタルVTRコントロールパネ
ルオブジェクト221における描画位置と大きさを示す
矩形枠情報が記述されている。該矩形枠情報は押されて
いない時のボタンの描画情報625の(X1、Y1)、
(X2、Y2)のようにデジタルVTRコントロールパ
ネルオブジェクト221の座標系において該矩形情報を
規定する座標情報、例として左上と右下の座標によって
表現される。押されていないときの再生ボタンオブジェ
クトの描画は形状・色情報603もしくはオブジェクト
画像604にもとづいて行われる。形状・色情報603
は線の書き方色の塗り方などオブジェクトを描画するた
めの言語で記述されている。オブジェクト画像604は
ビットマップデータで表現されている。一般に前者で表
現したほうがデータ量は少なくてすむが後者の方が自由
度が高い。
【0074】第2オブジェクト描画情報605は第1オ
ブジェクト描画情報601と同様の方法で押されたとき
のボタンの描画情報626を記述している。第1オブジ
ェクト描画情報601と第2オブジェクト描画情報60
5をもとにして描画パラメータ623が決定される。リ
ンクデータ624はオブジェクトリンク情報609にも
とづいて設定され、送出メッセージとして’play’
が、リンク先オブジェクトIDとしてリンク先オブジェ
クトIDが設定されるが、メッセージを送出する際に受
取先のオブジェクトがシステム全体で一意に決定される
目的で、デジタルVTR203をLAN4に接続した際
にシステムディレクターオブジェクト205がデジタル
VTRに割り当てたデバイスIDをリンク先オブジェク
トIDに付加した形で設定される。
【0075】そのため機器間でオブジェクトが重複した
IDを用いてもメッセージを正しく伝えることが可能に
なる。ボタン状態データはボタンが押されているか否か
の状態を保持する。
【0076】図23は利用者がデジタルVTR203の
アイコン表示229にカーソル230を合わせてダブル
クリックした際の動作を示すのフローチヤートおよびコ
ントロールパネルを操作した際の動作のフローチヤート
を示した図である。
【0077】図24は利用者がデジタルVTR203の
アイコン表示229をダブルクリックした際のマルチメ
ディアコントローラ1の表示画面を示す図である。図2
4において231はデジタルVTR203のデフォルト
のコントロールパネル表示画面、272は再生ボタンで
ある。
【0078】図29はパネルクラスのデジタルVTRコ
ントロールパネルオブジェクトの構造とオブジェクト記
述情報の関係を示した図である。
【0079】図29において1401はクラスメソッド
テーブルへのポインター格納部でありパネルクラスクラ
スメソッドテーブル1402を示す。パネルクラスクラ
スメソッドテーブルはパネルオブジェクトを初期化する
パネル初期化手段1403、パネルを描画するパネル描
画手段1404、パネルをダブルクリックされたときの
動作を示すクリック反応手段1405から構成される。
1406はメッセージ通信手段、1407は処理検索手
段、1410は内部データ部であり、1411はオブジ
ェクトID、1412はパネル状態データ、1413は
描画パラメータである。内部データ部1410はデジタ
ルVTR代理オブジェクト記述ファイル210の記述に
従い、初期化されるが、デジタルVTR代理オブジェク
ト記述ファイル210のデジタルVTRコントロールパ
ネルオブジェクト記述部211はオブジェクト認識情報
1414、デジタルVTR203のアイコン画像142
6を示す第1オブジェクト描画情報、デジタルVTRの
コントロールパネルのフレーム1427を示す第2オブ
ジェクト描画情報1422から成り立つ。オブジェクト
認識情報1414はクラス名1415(パネルクラ
ス)、オブジェクトID1416(ID=1)、所属オ
ブジェクトIDから構成される。第1オブジェクト描画
情報1418は描画位置・大きさ情報1419、形状・
色情報1420、オブジェクト画像1421から構成さ
れる。第2オブジェクト画像1422は描画位置・大き
さ情報1423、形状・色情報1424、オブジェクト
画像1425から構成される。
【0080】図23と図29にしたがってデジタルVT
R203のコントロールパネル表示動作と再生動作の指
示方法を説明する。図16で説明した動作においてシス
テムディレクターオブジェクト205がデジタルVTR
代理オブジェクト220を生成した時点でデジタルVT
R代理オブジェクト220はアイコン表示229をアイ
コン画像1426に基づいて表示するが、利用者がデジ
タルVTRのアイコン229をカーソル230で指示し
てダブルクリックすると(643)、デジタルVTR代
理オブジェクト220のコントロールパネルオブジェク
ト221はコントロールパネルオブジェクト221を構
成するすべてのオブジェクトにたいして描画を指示する
メッセージを送出する。該メッセージにしたがって図2
1に示したすべてのオブジェクトが描画手段を実行し、
コントロールパネルオブジェクトはその際、第2オブジ
ェクト描画情報に基づいてデジタルVTRのコントロー
ルパネルのフレームを描画する。その結果、デジタルV
TR203を操作するためのデジタルVTRコントロー
ルパネル表示231が図24のように表示され(64
4)、利用者の指示を待つ(645)。この状態で利用
者が該コントロールパネル231の再生ボタン272を
カーソル230で指示してクリックすると(646)、
コントロールパネルオブジェクト221はデジタルVT
R203のコントローラオブジェクト214にメッセー
ジ’PLAY’を送出する(647)。これによつてデ
ジタルVTR203のコントローラオブジェクト214
は該メッセージに反応して再生実行手段を起動する(6
48)。再生実行手段の起動によってデジタルVTR2
03の再生動作が開始される。
【0081】以上説明したように本発明によればマルチ
メディア機器をマルチメディアコントローラにLANを
介して接続するだけでマルチメディア機器の操作に必要
なマルチメディア機器代理オブジェクトがマルチメディ
アコントローラに自動的に生成され、さらにマルチメデ
ィア機器の操作に必要なコントロールパネルがマルチメ
ディアコントローラのディスプレーに自動的に表示さ
れ、該コントロールパネルに対して利用者が操作を行う
とマルチメディア機器のコントローラオブジェクトに適
切なメッセージが送出され所望の操作を行うことができ
る。マルチメディア機器の操作に必要なマルチメディア
機器代理オブジェクトを生成するために必要な情報はマ
ルチメディア機器から読み込んだマルチメディア機器代
理オブジェクト記述ファイルから取得するため、マルチ
メディアコントローラには基本的なクラスライブラリー
があるだけでよく、特定のマルチメディア機器に関する
情報をあらかじめ持っている必要はない。
【0082】図25はデジタルVTRデータ入力代理オ
ブジェクトの構造とオブジェクト記述情報の関係を示し
た図である。図25において、222はデジタルVTR
データ入力代理オブジェクト、668はクラスメソッド
テーブルへのポインター格納部であり、データ入力代理
クラスクラスメソッドテーブル679を示す。データ入
力代理クラスクラスメソッドテーブル679はデータ入
力代理オブジェクト初期化手段680、リンク情報更新
手段681、整合ファイルタイプ返答手段678より構
成される。
【0083】669はメッセージ通信手段、670は処
理検索手段、671はメソッド部である。674は内部
データ部であり、675はオブジェクトID、676は
対応するデータ入力オブジェクトのIDである対応デー
タ入力オブジェクトIDである。677は入力すること
ができるデータのファイルタイプを示す整合ファイルタ
イプ、1006はデータ出力オブジェクトとのリンク情
報である。
【0084】デジタルVTR代理オブジェクト記述ファ
イル210のデジタルVTRデータ入出力代理オブジェ
クト記述部212に基づきデジタルVTRデータ入力代
理オブジェクトは生成されるが、682はデジタルVT
Rデータ入出力代理オブジェクト記述部212に記述さ
れた入力代理オブジェクト情報であり、オブジェクトI
D(本例ではID=1)683、対応データ入力オブジ
ェクトID(本例ではID=1)684、整合ファイル
タイプリスト685(本例ではAV1、AV2と称する
フォーマットとする)から構成される。これらの記述に
よって入力代理オブジェクト初期化手段680は内部デ
ータ部674のデータを初期化する。
【0085】図26はデジタルVTRデータ出力代理オ
ブジェクトの構造とオブジェクト記述情報の関係を示し
た図である。図26において、223はデジタルVTR
データ出力代理オブジェクト、690はクラスメソッド
テーブルへのポインター格納部であり、データ出力代理
クラスクラスメソッドテーブル1048を示す。データ
出力代理クラスクラスメソッドテーブル1048はデー
タ出力代理オブジェクト初期化手段694、リンク情報
更新手段695、整合ファイルタイプ返答手段700よ
り構成される。
【0086】691はメッセージ通信手段、692は処
理検索手段、693はメソッド部である。696は内部
データ部であり、697はオブジェクトID、698は
対応するデータ出力オブジェクトのIDである対応デー
タ出力オブジェクトIDである。699は出力すること
ができるデータのファイルタイプを示す整合ファイルタ
イプ、688はデータ出力オブジェクトとのリンク情報
である。
【0087】デジタルVTR代理オブジェクト記述ファ
イル210のデジタルVTRデータ入出力代理オブジェ
クト記述部212に基づきデジタルVTRデータ出力代
理オブジェクトは生成されるが、1001はデジタルV
TRデータ入出力代理オブジェクト記述部212に記述
されたデータ出力代理オブジェクト情報であり、オブジ
ェクトID(本例ではID=1)1002、対応データ
出力オブジェクトID(本例ではID=1)1003、
整合ファイルタイプリスト1004(本例ではAV1、
AV2と称するフォーマットとする)から構成される。
これらの記述によってデータ出力代理オブジェクト初期
化手段694は内部データ部696のデータを初期化す
る。
【0088】図27はデジタルVTRデータ入力オブジ
ェクトの構造を示した図である。図22において、20
8はデジタルVTRデータ入力オブジェクト、1022
はクラスメソッドテーブルへのポインター格納部であ
り、データ入力クラスクラスメソッドテーブル1031
を示す。データ入力クラスクラスメソッドテーブル10
31はファイル書き込み手段1032、データ受信手段
1033、リンク情報更新手段686より構成される。
1023はメッセージ通信手段、1024は処理検索手
段、1025はメソッド部である。1028は内部デー
タ部であり、1029はオブジェクトID、1030は
リンク情報である。
【0089】図28はデジタルVTRデータ出力オブジ
ェクトの構造を示した図である。図28において、20
9はデジタルVTRデータ出力オブジェクト、1035
はクラスメソッドテーブルへのポインター格納部であ
り、データ出力クラスクラスメソッドテーブル1044
を示す。データ出力クラスクラスメソッドテーブル10
44はファイル読みだし手段1045、データ送信手段
1046、リンク情報更新手段687より構成される。
また1036はメッセージ通信手段、1037は処理検
索手段、1038はメソッド部である。1041は内部
データ部であり、1042はオブジェクトID、104
3はリンク情報である。
【0090】デジタルVTR203のデータ入力代理オ
ブジェクト222とデータ出力代理オブジェクト223
がマルチメディアコントローラ中に生成されるとあたか
もデジタルVTRデータ入力オブジェクト208やデジ
タルVTRデータ出力オブジェクト209であるかのよ
うに機能する。例えば他のマルチメディア機器のファイ
ルをデジタルVTRにコピーする場合システムディレク
ターオブジェクト205はデジタルVTRデータ入力代
理オブジェクト222に入力することができるファイル
のタイプを問い合わせる。システムディレクターオブジ
ェクト205の問い合わせにたいしデジタルVTRデー
タ入力代理オブジェクト222の整合ファイルタイプ返
答手段は、デジタルVTR203が受け付けることので
きるファイルタイプを返答する。
【0091】コピーしようとするファイルのファイルタ
イプがその中に存在すればコピーしようとしているファ
イルを有するマルチメディア機器の出力代理オブジェク
トからデジタルVTRデータ入力代理オブジェクト22
2へのリンクが設定される。デジタルVTRデータ入力
代理オブジェクト222のリンク情報更新手段681は
デジタルVTRデータ入力オブジェクト208にメッセ
ージを送ってデジタルVTRデータ入力オブジェクト2
08のリンク更新手段を起動しデジタルVTRデータ入
力オブジェクト208のリンク情報688を更新する。
【0092】同時にコピーしようとしているファイルを
有するマルチメディア機器のデータ出力代理オブジェク
トがデータ出力オブジェクトのリンク情報を更新するメ
ッセージを送出しリンク情報が更新されることでコピー
しようとしているファイルを有するマルチメディア機器
のデータ出力オブジェクトとデジタルVTRデータ入力
オブジェクト208のリンクが設定される。
【0093】その後、コピーしようとしているファイル
を有するマルチメディア機器のデータ出力オブジェクト
のデータ送信手段が起動され、コピーしようとしている
ファイルを有するマルチメディア機器のデータ出力オブ
ジェクトはデジタVTRデータ入力オブジェクトにメッ
セージを送り、データ受信手段1033とファイル書き
込み手段1032を起動することでファイルのコピーが
行われる。すなわちコピーの指示等をマルチメディアコ
ントローラ内のデータ入力代理オブジェクトとデータ出
力代理オブジェクトに指示すると、データ入力代理オブ
ジェクトとデータ出力代理オブジェクトはそれぞれマル
チメディア機器本体のデータ入力オブジェクトとデータ
出力オブジェクトにメッセージを送出し、マルチメディ
ア機器間のデータのリンクを設定するため実際のデータ
のコピーなどに関してマルチメディアコントローラが直
接関与する必要はない。
【0094】以上の様に、本発明によれば、複数のマル
チメディア機器が接続されたシステム全体の制御を行な
う際に、今までの様にあらかじめコントローラ側にその
制御を行なう為のデバイスドライバやアプリケーション
ソフトウェアなどをインストールして準備する必要がな
くなり、マルチメディア機器をLAN上に接続するだけ
で自動的にコントロールパネル及び機器状態がコントロ
ーラの画面上に表示され、電源のON/OFF・本体の制御・
入出力の切り替えを画面において行い易くなる等の大き
な効果がある。
【0095】また、マルチメディア機器がコントローラ
側に送ったコントロールパネルの部品群の中で、コント
ローラ側であらかじめ持っていた同一に定義されている
部品群とはユーザーの好みで交換することができ、メー
カー毎に異なるユーザーインターフェースを統一するこ
とが可能である。さらに、LANを介して遠隔地のコン
トローラからの制御やマルチメディア機器のアクセスを
透過的に行なうことが出来るようになった。
【0096】次に上記マルチメデイア制御システムを用
い、実際に複数のマルチメデイア機器をマルチメデイア
コントローラに接続し、これを制御するようにした場合
の具体例を説明する。図30は、その第1の実施例の構
成を表すブロック図である。
【0097】同図から明らかな様に、本発明の第1の実
施例は各マルチメディア機器102-1、102-2 、102-3 と
それらのマルチメディア機器を操作、管理するマルチメ
ディアコントローラ1 とから構成されている。
【0098】図30では102-1 、102-2 、102-3 と3つ
のマルチメディア機器が図示されているが、もちろん前
記マルチメディア機器は1つ以上であればいくつでも良
い。ただし、システム全体の負荷から最適最大接続数は
あるものとする。前記マルチメディアコントローラはマ
ルチメディアコントローラの機能を実現するためのマル
チメディアコントローラ機能ユニット103 と、通信を物
理的もしくは論理的下位レベルで制御するインタフェー
スコントローラ107-0 と、主電源回路108-0 と副電源回
路109-0 と、タイマ回路105 と各マルチメディア機器の
接続状況を管理するテーブルを記憶しておく記憶装置10
4 と、それらを制御するシステムコントローラ106-0 を
所有している。前記主電源回路108-0 は前記インタフェ
ースコントローラ107-0 、タイマ回路105 、システムコ
ントローラ106-0 、記憶装置104 に電源を供給し、電池
から電源を供給されても良いし、通信線に電源線をも付
設してそれより供給されても良い。前記副電源回路109-
0 は前記マルチメディアコントローラ1 のメインスイッ
チを使用者が操作するかもしくは前記システムコントロ
ーラ106-0 からの要求でオン・オフするように構成さ
れ、前記マルチメディアコントローラ機能ユニット103
に供給される。この副電源回路109-0 は、例えば家庭用
コンセントから供給されるようにし、前記主電源回路1
08−0は別系統の電源から供給されるようにする。
【0099】以上の様に電源を2 系統から供給される
様にすることで、一般に消費電力が大きいメカ駆動系な
どの電源を必要な時のみオンする様にし、必要ない場合
は通信する事のみ可能な電源を供給する事ができる様に
なる。
【0100】また前記各マルチメディア機器A 、B 、C
にはそれぞれ各マルチメディア機器機能ユニット111-1
、111-2 、111-3 と、インターフェースコントローラ1
07-1107-2 、107-3 と、主電源回路108-1 、108-2 、10
8-3 と、副電源回路109-1 、109-2 、109-3 と、システ
ムコントローラ106-1 、106-2 、106-3 を有している。
前記インターフェースコントローラ107-1 、107-2 、10
7-3 と、主電源回路108-1 、108-2 、108-3 と、副電源
回路109-1 、109-2 、109-3 と、システムコントローラ
106-1 、106-2 、106-3 は前述したマルチメディアコン
トローラ1 のインタフェースコントローラ107-0 、主電
源回路108-0 、副電源回路109-0 、システムコントロー
ラ106-0 と同等のものである。
【0101】前記マルチメディア機器A 、B 、C の具体
例としてディジタルVTR の場合の構成を表すブロック図
が図31である。前記マルチメディア機器機能ユニット
111-1 、111-2 、111-3 の具体例であるディジタルVTR
機能ユニット111 は、アナログ出力端子113 、アナログ
入力端子114 、D/A 変換回路115 、A/D 変換回路116、
フレームメモリ117 、信号処理回路118 、符号化回路11
9 、復号回路120 テープデッキユニット122 、テープイ
ンターフェースコントローラ121 、高速データバス123
、コントロールバス124 から構成されている。
【0102】次に本発明の第1の実施例の動作について
説明する。図32は前記マルチメディアコントローラ1
のメインイベントループの処理を表すフローチャートで
ある。先ずマルチメディアコントローラを操作している
使用者がマルチメディアコントローラを操作したイベン
トか、もしくは通信によって各マルチメディア機器から
送られてきたイベントがあるかどうかを判断する(s10
1)。もしイベントがあればそのイベントの処理を実行す
る(s107)。もしイベントがなければ、カウンタ gCheckT
ime = 0 が成立しているか判断する(s102)。
【0103】このカウンタgCheckTimeはマルチメディア
コントローラが一連の接続状態状態チェック動作をする
周期を管理するカウンタであり、前記タイマー回路105
でカウントされる。前記判断(s102)の結果gCheckTime =
0 が成立しているならば接続装置状態チェックを行い
(s103)、作成された接続状態管理テーブルに記載された
マルチメディア機器に装置IDを割り振る(s104)。前記装
置IDとは、TCP/IPプロトコルでいえばIPアドレスのよう
なもので、いわゆる機器の論理アドレスである。これを
割り振ることで、物理アドレスを意識することなくマル
チメディアコントローラと各マルチメディア機器間で通
信することができる。
【0104】またシステムに新たな機器を接続した場合
や既に接続されている機器をシステムから切り離した場
合に、前記装置IDを自動に再割り振りするので送受信ア
ドレスが統一的に管理できる。以上の様に作成された接
続状態管理テーブルを参照して接続装置状態表示を書き
換えて(s105)、gCheckTimeにPreSet値をセットする(s10
6)。また、前述した接続状態管理テーブルの構成を図3
3に示す。
【0105】図33の中のユニーク番号と言う欄は各マ
ルチメディア機器固有の番号で、これを用いて物理アド
レスも兼用する。またこのユニーク番号には、各マルチ
メディア機器の属性情報、たとえばディジタルVTR ある
とかCDプレーヤーであるといった情報が含まれているも
のとし、これを基にもし同じ属性の機器が接続されてい
たら、図33の管理テーブルの機器ネーム欄に名前を区
別して記憶する。たとえば図33の場合はディジタルVT
R が2 つ接続されている場合の例で、DigitalVTR1 、デ
ィジタルDigitalVTR2 と記憶する。図33中のオブジェ
クト情報格納アドレスの欄には各マルチメディア機器の
表示、操作オブジェクトの格納されている領域へのポイ
ンタ等が記憶される。この事に関しては、後に詳しく説
明する。また図33中の装置IDの欄は前述した装置IDが
記憶され、電源On/Off欄、接続確認欄についても後に説
明する。
【0106】次に前記接続装置状態チェック(s103)の処
理について詳しく説明する。図34はこの接続装置状態
チェックのフローチャートである。先ず通信のタイムア
ウトをカウントする変数WaitTimer を初期化して(s107)
マルチメディアコントローラ1 から各マルチメディア機
器に対して接続機器状態確認メッセージを送る(s108)。
そして前記WaitTimer をインクリメントし(s109)、前記
WaitTimer がタイムアウト時間Limit を越えているかど
うか判断する(s110)。もし前記WaitTimer がLimit を越
えていなければ各マルチメディア機器からの返信メッセ
ージが到着しているかどうか確認し(s111)、まだ到着し
ていなければs109に戻る。到着していれば、その返信メ
ッセージを発信したマルチメディア機器が前記接続状態
管理テーブルに既に記憶されているかどうかを調べ(s11
2)もし既に記憶されている機器であったならば前記接続
状態管理テーブルの接続確認欄に確認をチェックする(s
115)。もし未だ前記接続状態管理テーブルに記憶されて
ない機器であったならば前記接続状態管理テーブルに該
マルチメディア機器を登録し、接続確認欄に確認をチェ
ックする(s114)。
【0107】そして前記WaitTimer を初期化して(s11
6)、S109に戻り他のマルチメディア機器からの返信を待
つ。もし前記s110の判断でタイムアウト値Limit を越え
たと判断した場合は前記接続状態管理テーブルに記憶さ
れているマルチメディア機器のうちで前記接続状態管理
テーブルの接続確認欄に確認のチェックがされていない
機器があるかどうか判断し(s117)、もしなければ処理を
終了する。
【0108】もし接続確認欄に確認のチェックがされて
いない機器があると判断した場合は、WaitTimer を初期
化して(s118)前記接続確認欄に確認のチェックがされて
いない機器に対して再度接続機器状態要求メッセージを
送出し(s119)、前記WaitTimer をインクリメントして(s
120)前記WaitTimer がタイムアウト値Limit を越えてい
るかどうか判断する(s121)。
【0109】もしs121の判断の結果、WaitTimer がタイ
ムアウト値Limit を越えているとなった場合はそのマル
チメディア機器は接続されていないと判断して前記接続
状態管理テーブルから消去する(s125)。s121の判断の結
果、WaitTimer がタイムアウト値Limit を越えていない
場合は、そのマルチメディア機器からの返信メッセージ
が到着しているかどうか調べ(s122)、もし到着していな
ければs120に戻り、s121で前記WaitTimer がタイムアウ
ト値Limit を越えたと判断するまで該マルチメディア機
器からの返信メッセージを待つ。
【0110】もし前記s122で返信メッセージを受信した
と判断した場合はその返信が一応期待した機器と一致す
るかどうか判断し(s123)、一致すれば前記接続状態管理
テーブルの接続確認欄に確認のチェックをする(s124)。
もし一致しなければ何か異常があると判断して前記接続
状態管理テーブルから該マルチメディア機器を削除し、
警告動作をする(s125)。そしてs117に戻り、前記接続確
認欄に確認のチェックがされていない機器がなくなるま
で以上の処理が繰り返される。この一連の処理(s107~s1
25) を定期的に行うことにより、前記接続状態管理テー
ブルが更新され、システムに接続されているマルチメデ
ィア機器を把握することができる。
【0111】こうして接続が確認された各マルチメディ
ア機器を前記マルチメディアコントローラの使用者に提
示する手段を表現したものが図35である。図35(A)
は使用者が接続機器確認表示コマンドを実行させ、前記
マルチメディアコントローラ1 の表示装置125 に接続機
器確認パネル126 を表示したところを表した図である。
図中の127 のパネルは使用者が前記接続機器確認表示コ
マンドを実行させる以前に表示させていたあるアプリケ
ーション・パネルである。
【0112】前記接続機器確認パネル126 上には接続が
確認された各マルチメディア機器のアイコン(128、129
、130 、131 、132 、133)が表示される。前記副電源
がオンになっているマルチメディア機器のアイコンはア
イコンに反転表示や縁取り表示等が施され、電源が入っ
ていることを使用者に明示する。図35(A) の例では、
アイコン130 が前記副電源がオフの状態であることを示
している。
【0113】図示されていないマウス等のポインディン
グ・デバイスで操作されるカーソル134 で前記マルチメ
ディア機器のアイコンをクリックすると図35(B) のよ
うにそのアイコンが示すマルチメディア機器の操作パネ
ル135 が表示される。前記操作パネル135 上に表示され
た各スイッチを前記カーソルを用いて操作することによ
りそのマルチメディア機器を操作することができる。図
35(B) の例では、電源On/Offボタンをクリックし、前
記副電源を入れた事を示している。図35(C) はこの状
態を前記接続機器確認パネル126 に反映したところであ
る。
【0114】図36〜図40は以上の電源オン/ オフ操
作の動作を示したフローチャートである。図36は前記
マルチメディアコントローラ側、図37が各マルチメデ
ィア機器側である。先ず使用者が前記電源オン操作をす
るとマルチメディアコントローラ側から操作の対象とな
る機器に対して電源オンメッセージを送信し(s126)、返
信を待つためのタイムアウトをカウントするタイマ Cmd
WaitCounter をリセットして(s127)返信を待つ。対象と
なる機器は前記電源オンメッセージを受けて電源オン動
作を実行し(s134)、正常に動作したかどうかを判断し(s
135)、正常に動作していた場合は前記マルチメディアコ
ントローラに正常完了メッセージを送信し(s136)、異常
があった場合は異常終了メッセージを送信する(s137)。
マルチメディアコントローラは前記返信メッセージを受
けてs128で返信ありと判断した場合は動作が正常に完了
したかどうかを判断し(s131)、正常だったら前記接続状
態管理テーブルの電源On/Off欄をオンにする(s133)。も
し異常があった場合はエラーを知らせる(s132)。
【0115】また電源オン/ オフ動作を自動に行う様に
することも可能である。図38,39,40がこの場合
の処理を表すフローチャートである。図38はマルチメ
ディアコントローラ側を、図39は各マルチメディア機
器側の動作に伴う電源のオン動作を表している。また図
40は各マルチメディア機器側のオート電源オフ動作を
表している。
【0116】先ずマルチメディアコントローラからある
マルチメディア機器に対して動作を要求するメッセージ
が発行され(s190)、それを受けて該当するマルチメディ
ア機器はその時点で自前記副電源がオンになっているか
どうかを判断し(s199)、もしオフ状態ならば電源オンの
動作を行い(s500)、正常に電源が入ったことを確認する
(s501)。
【0117】電源が正常に入っていれば、もしくはs199
の判断で既に電源がオンになっれいると判断した場合
は、前記マルチメディアコントローラから要求された動
作を実行し(s502)、その動作が正常に完了したかどうか
を確認する(s503)。この結果正常に完了していればマル
チメディアコントローラに対して正常完了メッセージを
送信し、もし異常が発生したかもしくは前記s501の判断
で電源が正常に入らなかったと判断された場合は、前記
副電源をオフにし(s505)前記マルチメディアコントロー
ラに対して異常終了メッセージを送信する(s506)。
【0118】一方、マルチメディアコントローラ側では
前記s190で該当するマルチメディア機器にメッセージを
送信した後、その返信を待つ状態となる。先ず、返信の
タイムアウトを計るカウンタCmdWaitCounterをクリアし
(s191)、返信があるかどうか調べる(s192)。もし返信が
なければ、前記CmdWaitCounterがタイムアウト値Limit
を越えているかどうか判断する(s193)。この結果タイム
アウト値Limit を越えていなければ前記CmdWaitCounter
をインクリメントし(s194)、s192に戻り返信を待つ。
【0119】もしs192の判断の結果返信メッセージがあ
ると判断された場合は、その返信が正常完了メッセージ
かどうかを確認し(s195)、正常ならば前記接続状態管理
テーブルの該当するマルチメディア機器の電源オン/ オ
フ欄に電源オンのチェックを行う(s197)。
【0120】もしs195の判断の結果返信メッセージが異
常終了メッセージであると判断した場合と、前記s193の
判断の結果、前記CmdWaitCounterがタイムアウト値Limi
t を越えていると判断された場合は、使用者にエラーの
メッセージで通知し(s197)、前記接続状態管理テーブル
の該当するマルチメディア機器の電源オン/ オフ欄をオ
フにする(s198)。
【0121】また各マルチメディア機器のオート電源オ
フの動作は先ずイベントが発生しているかどうかを確認
し(s507)、イベントがあればそのイベントの処理を実行
する(s513)。そしてオート電源オフ動作を実行する時間
を測定するカウンタPowerDownCounterをプリセットし(s
514)、前記PowerDownCounterが有効かどうかを示すフラ
グPowerDownCounterEnableFlg をTrueにする(s515)。こ
の前記PowerDownCounterはソフトウェアタイマやハード
タイマでディクリメントされるカウンタであり、前記Po
werDownCounterEnableFlg は前記PowerDownCounterが有
効かどうかを示していて、このフラグがTrueになってい
る時のみ前記PowerDownCounterを参照し、オート電源オ
フが実行されるようにするフラグである。
【0122】前記s507の判断の結果イベントがない時
は、前記PowerDownCounterEnableFlgがTrueになってい
るかを調べ(s508)、もしTrueならばさらに前記PowerDow
nCounterの値を調べて(s509)、その値が0 になっている
ならば前記副電源をオフにする動作を実行し(s510)、マ
ルチメディアコントローラに電源オフメッセージを送信
する(s511)。そして前記PowerDownCounterEnableFlg を
False にして(s512)次のイベントを待つ。もし前記s50
8、s509の判断の結果、前記PowerDownCounterEnableFlg
がFalse であったかもしくはPowerDownCounterが0 で
なかった場合は、そのままつぎのイベントを待つことに
なる。またマルチメディアコントローラは前記電源オフ
メッセージを受けて前記接続状態管理テーブルの該当す
るマルチメディア機器の電源オン/ オフ欄をオフにす
る。
【0123】このように前記副電源のオン/ オフを自動
制御することにより必要なマルチメディア機器を必要な
時のみ電源を供給する様にでき、電力の消費を抑える事
ができる。
【0124】また、図35(A) の様に使用者が前記接続
機器確認パネル126 を要求する代わりに図35(D) の様
に表示装置125 の上に接続確認されたマルチメディア機
器のアイコンを絶えず表示しておき、機器が切断された
時はその機器のアイコンを消去するようにすることで、
接続されているマルチメディア機器をリアルタイムに表
示することも可能である。
【0125】〔他の実施例〕図41は本発明の第2の実
施例の構成を表すブロック図である。図41から分かる
様に本発明の第2の実施例は、基本的には第1の実施例
と構成は同じであるが、前記各マルチメディア機器にタ
イマ回路1(136-1 、136-2 、136-3)を有していることが
特徴である。また第2の実施例は、定期的に接続されて
いるマルチメディア機器の状況を確認する点では第1 の
実施例と同じだが、第1の実施例ではその定期的な周期
をマルチメディアコントローラにあるタイマ回路で管理
していたのに対し、第2の実施例では各マルチメディア
機器に設けられたタイマ回路1(136-1 、136-2 、136-3)
により管理される点で異なる。
【0126】また第2の実施例で使用される接続状態管
理テーブルは、図42に示してある。第1の実施例で使
用した接続状態管理テーブルとの違いは、テーブルに存
在確認用カウンタの欄が追加されている点であり、この
存在確認用カウンタはテーブルに登録されている各マル
チメディア機器ごとに設けられ、マルチメディアコント
ローラにあるタイマ回路2 でカウントされる。本発明の
第2の実施例は、定期的に各マルチメディア機器がマル
チメディアコントローラに対して機器接続状態通知メッ
セージを送信することにより各自の存在を表明すること
になっているので、前記機器接続状態通知メッセージを
受け取った時に前記存在確認用カウンタをリセットする
ようにしておく。
【0127】前述したように前記各存在確認用カウンタ
は絶えず前記タイマ回路2 でカウントされるので、もし
あるマルチメディア機器が前記機器接続状態通知メッセ
ージを送信しなかったとしたら前記存在確認用カウンタ
はインクリメントされて行き、ある閾値をこえた時点で
その機器は接続されていないかもしくは異常な状態にあ
ると判断するようになる。
【0128】図43は前記マルチメディアコントローラ
1 のイベントループの処理を示したフローチャートであ
り、図44は前記各マルチメディア機器のイベントルー
プを示したフローチャートである。この図43、図44
を用いて本発明の第2の実施例の接続確認の動作を説明
する。
【0129】先ず各マルチメディア機器は、使用者が各
マルチメディア機器の操作パネルを操作したイベントか
もしくはマルチメディアコントローラから通信により送
られてきたイベントがあるかどうか判断し(s149)、もし
イベントがあればそのイベントに応じた処理を実行し(s
149)、もしイベントがなければカウンタfRefreshCounte
r = 0 が成立しているかどうか判断する(s150)。このカ
ウンタfRefreshCounter 、各マルチメディア機器が接続
状態通知メッセージをマルチメディアコントローラに送
信する周期を管理するカウンタであり、前記タイマー回
路136-1 、136-2 136-3 でそれぞれカウントされる。s1
50の判断でfRefreshCounter = 0 が成立していると判断
した場合はマルチメディアコントローラに対し接続状態
通知メッセージを送信し(s151)、fRefreshCounter をリ
セットする。そしてs148へ戻り、次のイベントを待期す
る。
【0130】一方、マルチメディアコントローラは、使
用者がマルチメディアコントローラの操作パネルを操作
したイベントかもしくは各マルチメディア機器から通信
により送られてきたイベントがあるかどうか判断し(s13
8)、もしイベントがあればそのイベントが前記各マルチ
メディア機器から送られてきた前記接続状態通知メッセ
ージであるかどうか判断し(s141)、もし他のイベントな
らばそのイベントに応じた処理を実行する(143) 。もし
イベントが前記接続状態通知メッセージであると判断し
た場合は、そのメッセージを発信したマルチメディア機
器が接続状態管理テーブルに既に記憶せれているかどう
かを調べ(s142)、もし記憶されていない場合は該マルチ
メディア機器を前記接続状態管理テーブルに新たに記憶
し(s145)、該当するマルチメディア機器の存在確認用カ
ウンタgRefreshCounter_X を0 にクリアする。s142の判
断で、もし該当するマルチメディア機器が接続状態管理
テーブルに既に記憶せれていると判断された場合は、該
当するマルチメディア機器の存在確認用カウンタgRefre
shCounter_X を0 にクリアする。
【0131】こうして更新された前記接続状態管理テー
ブルを基に接続機器表示を行い(s147)、s138に戻り次の
イベントに備える。もしs138でイベントがないと判断し
た場合は、前記存在確認用カウンタgRefreshCounter_X
をそれぞれ確認し(s139)、もし限界値Limit をこえてい
るマルチメディア機器が存在したならばその機器を前記
接続状態管理テーブルから削除し(s140)、更新された前
記接続状態管理テーブルを基に接続機器表示を行う(s14
7)。
【0132】また電源のオン/ オフに伴う動作や接続が
確認されたマルチメディア機器のアイコンの表示につい
ては、前述した本発明の第1 の実施例と同様な手段、効
果を実現できる。
【0133】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。図45は本発明の第3の実施例の構成を表すブロッ
ク図である。図45から分かる様に本発明の第3の実施
例は、基本的には第1の実施例と構成は同じであるが、
第1の実施例の前記マルチメディアコントローラ1 にあ
るタイマ回路105 は不要となり、前記マルチメディアコ
ントローラと前記各マルチメディア機器との物理的接続
の間に中継器137 を設けていることが特徴である。前記
中継器には、少なくとも1 つ以上の前記マルチメディア
機器を接続するためのネットワーク回線接続端子と、各
線接続端子に1 対1 に対応した回線接続検出回路(138-
1、138-2、138-3)と、前記マルチメディアコントローラ
や前記各マルチメディア機器と同様のインターフェース
コントローラ107-4 、電源回路108-4 、それらを制御す
る制御装置139 を有している。前記回線接続検出回路は
回線の状態、例えば通信のトラヒック量などを観察する
ことでその通信回線に通信可能な機器が接続されている
かどうかを検出する回路である。
【0134】本発明の第3の実施例は、第1、第2の実
施例とは違って、ある周期でシステムに接続されている
マルチメディア機器の状態を調査するわけではなく、シ
ステムに新たにマルチメディア機器が接続された時、又
はシステムから既に接続されていたマルチメディア機器
が切り離された時にその主旨のメッセージを該当する各
マルチメディア機器が接続されている中継器からマルチ
メディアコントローラに送信することで、マルチメディ
アコントローラはシステムに接続されているマルチメデ
ィア機器を認識することが特徴である。また、本発明の
第3の実施例で使用する接続状態管理テーブルは本発明
の第1の実施例で説明した図33のテーブルと同様であ
る。
【0135】次に本発明の第3の実施例の動作について
説明する。図47は前記マルチメディアコントローラ1
のメインイベントループの処理を表すフローチャートで
あり、図48は前記中継器が各マルチメディア機器の接
続確認メッセージを前記マルチメディアコントローラに
送出する処理を表すフローチャートであり、図49は前
記中継器が各マルチメディア機器が切り離されたメッセ
ージを前記マルチメディアコントローラに送出する処理
を表すフローチャートである。
【0136】先ず、図48のフローチャートを用いて前
記中継器の動作について説明する。中継器は自分のポー
ト数に1 対1 に対応した前記回線接続検出回路の出力を
調べ(s153)、各ポートにマルチメディア機器が接続され
たかどうかを検出する(s154)。もし接続されたと判断し
た場合は、接続を通知するメッセージをマルチメディア
コントローラに送信し(s155)、マルチメディアコントロ
ーラからの返信を待つためのカウンタAckCounterをクリ
アする(s156)。そしてマルチメディアコントローラから
Ack が返信されたかどうかを判断し(s157)、もし未だ返
信がない場合は前記AckCounterをインクリメントし(s15
8)タイムアウト時間Limit をこえていないかを判断する
(s159)。その結果未だタイムアウト時間を越えていなけ
ればs157に戻りマルチメディアコントローラからの
返信を待つ。またもしs159の判断でタイムアウト時
間を越えてしまった場合はエラーが発生したことを使用
者に知らせる(s160)。s157の判断でマルチメディアコン
トローラからの返信が正常に帰ってきたことが確認され
たならば、正常確認処理をおこない(s161)接続確認の処
理を終了する。
【0137】また各マルチメディア機器が前記中継器
から切り離された場合の前記中継器の動作は図49を用
いて説明する。
【0138】中継器は自分のポート数に1対1に対応し
た前記回線接続検出回路の出力を調べ(s188)、各ポート
接続されていたマルチメディア機器が切り離されたかど
うかを検出する(s189)。もし接続されたと判断した場合
は、切り離しを通知するメッセージをマルチメディアコ
ントローラに送信し(s190)その処理を終了する。一方マ
ルチメディアコントローラ側での処理は図47を用いて
説明する。先ず、使用者からのイベントもしくは通信に
よるイベントがあるかどうかを判断し(s162)、もしあれ
ばそのイベントが前記機器切断メッセージであるかどう
か判断する(s163)。この結果前記機器切断メッセージで
あると判断した場合は、RetryCounterをクリアし(s16
9)、AckCounterをクリアし(s170)し、本発明の第1 の実
施例で使用した接続機器状態メッセージと同等のメッセ
ージを切断されたと思われるマルチメディア機器に送信
する(s171)。前記AckCounterは前記接続機器状態メッセ
ージの返信が該当するマルチメディア機器からマルチメ
ディアコントローラに送られるタイムアウトを計るタイ
マであり、前記RetryCounterは前記タイムアウト時間内
に返信が帰ってこない場合に、リトライする回数をカウ
ントするカウンタである。そして前記接続機器状態メッ
セージの返答を待ち(s172)、返信がきていれば該マルチ
メディア機器はまだ接続されていると判断して次のイベ
ントを待つ。もし返信がなければ前記AckCounterをイン
クリメントし(s173)タイムアウト時間を越えたかどうか
判断し(s174)、越えていなければs172に戻り、返信を待
つ。もしタイムアウト時間を越えていた場合は、前記Re
tryCounterをインクリメントし(s175)予め決めておいた
リトライ回数を越えていないか判断する(s176)。その結
果越えていないと判断した場合は、s170の処理に戻り、
再度接続機器状態メッセージを発行する。
【0139】前記RetryCounterの値が予め決めておいた
リトライ回数を越えた場合は該マルチメディア機器から
の返信はなかったことになり、すなわち該マルチメディ
ア機器は切り離されたと判断し、該マルチメディア機器
の情報を前記接続機器管理テーブルから削除し(s177)、
前記接続機器管理テーブルを更新する。
【0140】また前記s163の判断で前記機器切断通知メ
ッセージでないと判断された場合は、前記機器接続通知
メッセージかどうかを判断する(s164)。その結果機器接
続通知メッセージであると判断された場合は、該当する
マルチメディア機器が前記接続機器管理テーブルに既に
記憶されている機器であるかを確認し(s165)、もし既に
記憶されている機器であるならば前記接続機器管理テー
ブルは書き換えない。もし未だ記憶されていないマルチ
メディア機器であると判断された場合には、前記接続機
器管理テーブルに新たに登録し、テーブルを更新する。
【0141】以上の様に更新された前記接続機器管理テ
ーブルを用いて前記装置IDを再分配し(s178)、接続装置
の状態を各マルチメディア機器のアイコンで表示する(s
179)。 またこの接続が確認されたマルチメディア機器
のアイコンの表示や電源のオン/ オフに伴う動作につい
ては、前述した本発明の第1の実施例と同様な手段、効
果を実現できる。
【0142】次に本発明の第4の実施例について説明す
る。図46は本発明の第4の実施例の構成を表すブロッ
ク図である。図46から分かる様に本発明の第4の実施
例は、基本的には本発明の第1の実施例と同じである
が、第1の実施例の前記マルチメディアコントローラ1
にあるタイマ回路105 は不要となり、前記各マルチメデ
ィア機器には少なくとも2 つ以上の回線接続端子を有
し、かつその回線接続端子に1 対1 に対応した前記回線
接続検出回路(183-4、183-5)、(183-6、183-7)、(183-
8、183-9)を有し、前記回線接続端子に図46の様に各
マルチメディア機器がチェーン状に接続されている事が
特徴である。すなわち図45に示した第3の実施例の中
継器の部分が各マルチメディア機器に含まれた形であ
る。その動作について説明する。
【0143】例として図46のマルチメディア機器C が
マルチメディア機器B に新たに接続された場合を考え
る。この場合は前記マルチメディア機器B が本発明の第
3 の実施例で説明した中継器の役割を果たすことにな
り、前記マルチメディア機器B 回線接続回路183-7 がマ
ルチメディア機器C が接続されたことを検出するとマル
チメディアコントローラに対して前記機器接続通知メッ
セージを送信する。
【0144】また図46のマルチメディア機器C がマル
チメディア機器B から切り離された場合を考える。この
場合も前記マルチメディア機器B が本発明の第3の実施
例で説明した中継器の役割を果たすことになり、前記マ
ルチメディア機器B の回線接続回路183-7 がマルチメデ
ィア機器C が切り離されたことを検出するとマルチメデ
ィアコントローラに対して前記機器切断通知メッセージ
を送信する。
【0145】この前記マルチメディア機器B の機器接続
通知メッセージを送信する処理フローは図48で、機器
切断通知メッセージを送信する処理フローは図49で、
マルチメディアコントローラの処理フローは図47で表
され、前述した本発明の第3の実施例の場合と同様であ
る。
【0146】次に本発明の第5の実施例について説明す
る。本発明の第5の実施例はの構成は図52で表され
る。図52から分かる様に本発明の第5の実施例は、基
本的には第1の実施例と構成は同じであるが、第1の実
施例の前記マルチメディアコントローラ1 にあるタイマ
回路105 は不要となり、前記各マルチメディア機器に回
線接続検出回路138-10、138-11、138-12と、ケーブルロ
ック解除/ ケーブル引き抜き検出兼用スイッチを有した
ケーブルコネクタを有している事が特徴である。前記回
線接続検出回路は、本発明の第3、第4の実施例で説明
したものと同様である。ケーブルロック解除/ ケーブル
引き抜き検出兼用スイッチを有したケーブルコネクタ図
53に示してある。このコネクタに回線ケーブルを挿入
するとロック機構によりロックされ、ケーブルがそのま
までは抜けなくなる。このケーブルを抜くには前記ケー
ブルロック解除/ ケーブル引き抜き検出兼用スイッチを
押しケーブルロックを解除してから引き抜くようにな
る。このときケーブルが引き抜かれるよりも先にケーブ
ル引き抜き検出信号が前記回線接続検出回路へ発信さ
れ、回線が抜かれそうになっていることを知らせる。
【0147】これを受けて前記回線接続検出回路は、前
述した本発明の第3、第4の実施例の場合と同様に機器
切断通知メッセージをマルチメディアコントローラへ送
信する。またケーブルを挿入して新しいマルチメディア
機器をシステムに加えた場合は、前記回線接続検出回路
が接続を検出して前記マルチメディアコントローラに機
器接続通知メッセージを送信する。
【0148】例として図52のマルチメディア機器C が
マルチメディア機器B に新たに接続された場合を考え
る。この場合は前記マルチメディア機器C の回線接続回
路183-12が通信回線にマルチメディア機器C が接続され
たことを検出するとマルチメディアコントローラに対し
て前記機器接続通知メッセージを送信する。
【0149】また図52のマルチメディア機器C がマル
チメディア機器B から切り離された場合を考える。この
場合は前述した様に前記マルチメディア機器C のケーブ
ルロック解除/ ケーブル引き抜き検出兼用スイッチを押
しケーブルロックを解除してから引き抜くようになるの
で、ケーブルが引き抜かれるよりも先にケーブル引き抜
き検出信号が前記回線接続検出回路183-12へ発信され、
前記回線接続検出回路183-12はマルチメディアコントロ
ーラに向けて機器切断通知メッセージを送信する。
【0150】以上のようにして接続機器の確認をとり接
続状態管理テーブルを作成して各マルチメディア機器を
管理するが、機器切断通知メッセージを送信する処理フ
ローは第49、機器接続通知メッセージを送信する処理
フローは図48で、前記マルチメディアコントローラの
動作は図47で表され、本発明の第3、第4、第5の実
施例と同様である。
【0151】次に本発明の第6の実施例について説明す
る。本発明の第6の実施例の特徴は、図50に示されて
いる様に各マルチメディア機器に識別名表示装置141 を
有していることである。本発明の第1、第2、第3、第
4、第5の実施例のうちどの実施例でも構わないが、い
ずれかの方法でシステムに接続されている各マルチメデ
ィア機器を管理する前記接続機器管理テーブルを作成す
る。新たに接続された機器もしくは切り離された機器が
認識された時点で、前記各マルチメディア機器に対して
1対1に対応するユニークな識別名を割りてあるのは本
発明の第1実施例で説明した通りであるが、このユニー
クな識別名を各マルチメディア機器にそれぞれ送信し、
各マルチメディア機器に設けられた前記識別名表示装置
に表示する様に構成する。
【0152】例として本発明の第1の実施例で説明した
図30の構成の場合を取り上げて本発明の第6の実施例
の動作について説明する。
【0153】図51は前記マルチメディアコントローラ
1 のメインイベントループの処理を表すフローチャート
である。先ず、マルチメディアコントローラを操作して
いる使用者がマルチメディアコントローラを操作したイ
ベントか、もしくは通信によって各マルチメディア機器
から送られてきたイベントがあるかどうかを判断する(s
180)。もしイベントがあればそのイベントの処理を実行
する(s182)。もしイベントがなければ、カウンタ gChec
kTime = 0 が成立しているか判断する(s181)。このカウ
ンタgCheckTimeはマルチメディアコントローラが一連の
接続状態状態チェック動作をする周期を管理するカウン
タであり、前記タイマー回路105 でカウントされる。前
記判断(s181)の結果gCheckTime = 0 が成立しているな
らば接続装置状態チェックを行い(s183)、作成された接
続状態管理テーブルに記載されたマルチメディア機器に
装置IDを割り振る(s184)。
【0154】以上の様に作成された接続状態管理テーブ
ルを参照して接続装置状態表示を書き換えて(s185)、gC
heckTimeにPreSet値をセットする(s186)。また、前述し
た図33に示される接続状態管理テーブルの機器ネーム
欄に記憶されている識別名を対応する各マルチメディア
機器に対して送信する(s187)。たとえば図33の場合は
ディジタルVTR が2 接続されている場合の例で、Digita
lVTR1 、DigitalVTR2と機器ネーム欄に記憶されている
のでそれぞれの機器に対してその名前を送信し、各機器
の識別名表示装置に送信されてきた識別名を表示する。
【0155】以上の説明は本発明の第1の実施例の構成
を主に説明したが、本発明の第2、第3、第4、第5の
実施例のどの場合でもこの第6の実施例は当てはまる。
【0156】
【発明の効果】以上、説明した様に構成すればシステム
に接続されている機器を使用者が意識することなく正確
に把握できるようになり、また該システムに新たに機器
を追加したり切り離したりした場合も、使用者は煩わし
い作業を一切行う必要はなくそれらの機器の認識をシス
テムを立ち上げた状態のままで行う事が可能となる。
【0157】また各マルチメディア機器の電源の管理や
操作を一元的に行えるので電源を効率的にオン・オフす
る事もでき、システムを効率よく運用できる。
【0158】さらに各マルチメディア機器の表示部に、
マルチメディアコントローラで識別された識別名を表示
する事で、使用者は自分が使用したい機器を視覚的に判
断することが容易にでき、コンピュータ・システムにつ
いての特別な知識や技術のない一般の使用者にも受け入
れられ易いマルチメディア機器のシステムを構築するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチメデイアコントローラとマルチメデイア
機器の論理的接続形態を示す図である。
【図2】マルチメデイアコントローラとマルチメデイア
機器の物理的接続形態を示す図である。
【図3】オブジエクト化されたマルチメデイア機器の内
部構造を示す図である。
【図4】オブジエクト化されたマルチメデイアコントロ
ーラの内部構造を示す図である。
【図5】マルチメデイアコントローラのシステム階層図
である。
【図6】マルチメデイア機器のシステム階層図である。
【図7】マルチメデイア機器をマルチメデイアコントロ
ーラに接続する前の状態を示す図である。
【図8】LANにマルチメデイア機器が接続されたとき
の状態を示す図である。
【図9】一般的なクラスライブラリーの構成を示す図で
ある。
【図10】オブジエクトの構造を示す図である。
【図11】システムデイレクターオブジエクトの構造を
示す図である。
【図12】代理オブジエクト記述フアイルのコントロー
ルパネル記述部の構成を示す図である。
【図13】代理オブジエクト記述フアイルのデータ入出
力オブジエクト記述部の構成を示す図である。
【図14】オブジエクト化されたデジタルVTRをマル
チメデイアコントローラに接続する前の状態を示す図で
ある。
【図15】VTRコントローラオブジエクトの構造を示
す図である。
【図16】デジタルVTRをLANに接続した際の動作
のフローチヤートである。
【図17】マルチメデイアコントローラの画面を示す図
である。
【図18】LANにマルチメデイア機器としてオブジエ
クト化されたデジタルVTRが接続されたときの状態を
示す図である。
【図19】デジタルVTRのアイコンを示す図である。
【図20】コントロールパネル表示画面を示す図であ
る。
【図21】オブジエクトの所属するクラスとデジタルV
TRコントロールパネルオブジエクトの構成要素の対応
を説明する図である。
【図22】再生ボタンオブジエクトの生成に関する説明
図である。
【図23】デジタルVTRのアイコン表示にカーソルを
合わせて制御を選択した際の動作のフローチヤートであ
る。
【図24】操作者がデジタルVTRのアイコン表示から
制御を選択した際のマルチメデイアコントローラの表示
画面を示す図である。
【図25】デジタルVTRデータ入力代理オブジエクト
の構造とオブジエクト記述情報の関係を示した図であ
る。
【図26】デジタルVTRデータ出力代理オブジエクト
の構造とオブジエクト記述情報の関係を示した図であ
る。
【図27】デジタルVTRデータ入力オブジエクトの構
造を示す図である。
【図28】デジタルVTRデータ出力オブジエクトの構
造を示す図である。
【図29】パネルクラスのデジタルVTRコントロール
パネルオブジエクトの構造とオブジエクト記述情報の関
係を示した図である。
【図30】本発明の第1の実施例の構成を表すブロック
図である。
【図31】本発明の第1、第2、第3、第4、第5、第
6の実施例に登場するマルチメディア機器の具体例とし
てのディジタルVTRの構成を表すブロック図である。
【図32】本発明の第1、第6の実施例のマルチメディ
アコントローラのイベントループを表すフローチャート
である。
【図33】本発明の第1、第3、第4、第5、第6の実
施例の接続状態管理テーブルの概念図である。
【図34】本発明の第1の実施例の接続装置の状態チェ
ックの処理を表すフローチャートである。
【図35】本発明の実施例によって接続が確認された各
マルチメディア機器を前記マルチメディアコントローラ
の使用者に提示する手段を表現した概念図である。
【図36】本発明の電源オン/ オフ操作のコントローラ
側の動作を示したフローチャートである。
【図37】本発明の電源オン/ オフ操作の接続機器側の
動作を示したフローチャートである。
【図38】動作コマンドを発生させた場合におけるコン
トローラ側の動作を示したフローチャートである。
【図39】動作コマンドを発生させた場合における接続
機器側の動作を示したフローチャートである。
【図40】電源オン/ オフ操作に関連し、各接続機器に
対するイベントループの制御を示したフローチャートで
ある。
【図41】本発明の第2の実施例の構成を表すブロック
図である。
【図42】本発明の第2の実施例の接続状態管理テーブ
ルの概念図である。
【図43】本発明の第2の実施例のマルチメディアコン
トローラのイベントループを表すフローチャートであ
る。
【図44】本発明の第2の実施例の各マルチメディア機
器のイベントループを表すフローチャートである。
【図45】本発明の第3の実施例の構成を表すブロック
図である。
【図46】本発明の第4の実施例の構成を表すブロック
図である。
【図47】本発明の第3、第4、第5、第6の実施例の
処理を表すフローチャートである。
【図48】図47のフローチヤートにおいて接続を確認
したときの処理を示すフローチャートである。
【図49】図47のフローチヤートにおいて切り離しを
確認したときの処理を示すフローチャートである。
【図50】本発明の第6の実施例のマルチメディア機器
の外観を表す概念図である。
【図51】本発明の第6の実施例のマルチメディアコン
トローラのイベントループを表すフローチャートであ
る。
【図52】本発明の第5の実施例の構成を表すブロック
図である。
【図53】本発明の第5の実施例のケーブルコネクタの
外観を表す概念図である。
【符号の説明】
1 マルチメディアコントローラ 102、103、104 マルチメディア機器 104 接続状態管理テーブル格納メモリ 105 マルチメディアコントローラのタイマ回路 106 システムコントローラ 107 インタフェースコントローラ 108 主電源回路 109 副電源回路 110 ネットワークインタフェースユニット 111 マルチメディア機器の機能ユニット 112 ネットワーク回線ケーブル 113 アナログ出力端子 114 アナログ入力端子 115 D/A 変換器 116 A/D 変換器 117 画像格納メモリ 118 信号処理回路 119 符号化回路 120 復号化回路 121 テープインタフェースコントローラ 122 テープデッキユニット 123 高速データバス 124 コントロールバス 125 マルチメディアコントローラ表示装置 126 接続機器確認パネル 127 他のアプリケーションの動作パネル 128 データベース機器のアイコン 129 CDプレーヤのアイコン 130 ディジタルVTR のアイコン 131 ディジタルカメラのアイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 章 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 河村 秀明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 羽鳥 健司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチメディア機器と、該マルチメディ
    ア機器を一括管理するマルチメディアコントローラが通
    信回線を介して接続されているマルチメディア・システ
    ムにおいて、 前記マルチメディア機器に、前記マルチメディアコント
    ローラとの通信に関して統括的に機能する第1のインタ
    フェースコントロールユニットを備え、 前記第1のインタフエースコントロールユニットに、通
    信を物理的もしくは論理的下位レベルで制御するインタ
    フェースコントローラと、前記マルチメディア機器の本
    体機能ユニットとの通信および前記第1のインタフェー
    スコントロールユニットの制御を行う第1のシステムコ
    ントローラを備え、 前記マルチメディアコントローラに、前記各マルチメデ
    ィア機器との通信を制御する第2のインタフェースコン
    トロールユニットを備え、 前記第2のインタフェースコントロールユニットに、前
    記インタフェースコントローラと、前記インタフェース
    コントローラから検出された前記マルチメディア機器の
    接続を通知する機器接続通知信号もしくは前記マルチメ
    ディア機器の切り離しを通知する機器切り離し通知信号
    を処理する機器接続/ 切り離し信号処理手段と、前記機
    器接続/ 切り離し信号処理手段において参照、更新され
    る機器接続管理テーブルを記憶する記憶手段と、前記マ
    ルチメディアコントローラの本体機能ユニットとの通信
    および前記第2のインタフェースコントロールユニット
    の制御をする第2のシステムコントローラを備えたこと
    を特徴とするマルチメディア機器の制御システム。
  2. 【請求項2】 前記マルチメディアコントローラに、該
    マルチメディアコントローラの電源立ち上がりと同期し
    て動作を開始する第1のタイマ回路と、該第1のタイマ
    回路の出力に応じて定期的にマルチメディア機器に接続
    確認メッセージを送出する接続確認メッセージ送出手段
    を有し、前記マルチメディア機器は前記接続確認メッセ
    ージに応答して前記機器接続通知信号を発信し、前記マ
    ルチメディアコントローラは前記機器接続通知信号から
    得られたマルチメディア機器の状態情報に基づいて前記
    管理テーブルを更新する手段を備えたことを特徴とする
    請求項(1)記載のマルチメディア機器の制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記マルチメディアコントローラが 前
    記接続確認メッセージ送出手段によりシステムの接続状
    況を確認する際に、マルチメディア機器から返信される
    前記機器接続通知信号の中に前記管理テーブルに既に登
    録されているマルチメディア機器からの信号が存在しな
    い場合に該マルチメディア機器に対して前記接続確認メ
    ッセージを再発信する再発信手段を有し、前記再発信手
    段の結果、該マルチメディア機器からの返信がない場合
    に前記管理テーブルから該マルチメディア機器に対応す
    る領域を削除する手段を備えたことを特徴とする請求項
    (2)記載のマルチメディア機器の制御システム。
  4. 【請求項4】 前記マルチメディア機器に、マルチメデ
    ィア機器の電源立ち上がりと同期して動作を開始する第
    2のタイマ回路と、前記第2のタイマ回路の出力に応じ
    て定期的に前記マルチメディアコントローラに前記機器
    接続通知信号を発信する手段を有し、前記マルチメディ
    アコントローラは前記機器接続通知信号から得られたマ
    ルチメディア機器の状態情報に基づいて前記管理テーブ
    ルを更新する手段を備えたことを特徴とする請求項
    (1)記載のマルチメディア機器の接続システム。
  5. 【請求項5】 前記マルチメディアコントローラが 複
    数のマルチメディア機器それぞれから返信される前記機
    器接続通知信号によりシステムの接続状況を確認する際
    に、前記マルチメディア機器から返信される前記機器接
    続通知信号を前記マルチメディアコントローラが受信し
    た時に前記管理テーブルに未だ登録されていないマルチ
    メディア機器からの信号であると判断した場合は前記各
    マルチメディア機器に1対1に対応したカウンタを前記
    管理テーブルに設け、前記管理テーブルに既に登録され
    ているマルチメディア機器からの信号であると判断した
    場合には既に設けられている該マルチメディア機器に対
    応した前記カウンタをリセットする手段と、前記各カウ
    ンタをそれぞれ独立に前記第1のタイマ回路の出力に同
    期してインクリメントする手段と、前記カウンタの値が
    予め設定された閾値を越えた場合に前記マルチメディア
    コントローラが該マルチメディア機器に対して少なくと
    も1度以上前記接続確認メッセージを再発信する再発信
    手段と、前記再発信手段の結果、該マルチメディア機器
    からの返信がない場合に前記管理テーブルから該マルチ
    メディア機器に対応する領域を削除する手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項(4)記載のマルチメディア機器
    の制御システム。
  6. 【請求項6】 前記各マルチメディア機器に、少なくと
    も2つ以上のネットワーク回線接続端子と、各回線接続
    端子に1対1に対応した回線接続検出回路と、前記回線
    接続検出回路からの出力である接続/ 切り離し状態の変
    化を検出した場合に前記マルチメディアコントローラに
    前記機器接続通知信号もしくは前記機器切り離し通知信
    号を送信する手段を有し、前記各マルチメディア機器の
    うち第1のマルチメディア機器に新たな第2のマルチメ
    ディア機器が追加された時に、接続された第1のマルチ
    メディア機器の前記回線接続検出回路の出力に応じて第
    1のマルチメディア機器がマルチメディアコントローラ
    に対して前記機器接続通知信号を発信し、第1のマルチ
    メディア機器から第2のマルチメディア機器を切り離し
    た場合に第1のマルチメディア機器の前記回線接続検出
    回路の出力に応じて第1のマルチメディア機器がマルチ
    メディアコントローラに対して前記機器切り離し通知信
    号を発信し、前記マルチメディアコントローラは前記機
    器接続通知信号もしくは前記機器切り離し通知信号を受
    信して前記機器接続/ 切り離し信号処理手段において前
    記管理テーブルを更新する手段を備えたことを特徴とす
    る請求項(1)記載のマルチメディア機器のシステム。
  7. 【請求項7】 前記マルチメディアコントローラが前記
    機器切り離し通知信号を受信した際に、前記機器切り離
    し通知信号を発信したマルチメディア機器に対して前記
    接続確認メッセージを再発信する再発信手段と、前記再
    発信手段の結果、該マルチメディア機器からの返信がな
    い場合に前記管理テーブルから該マルチメディア機器に
    対応する領域を削除する手段を備えたことを特徴とする
    請求項(6)記載のマルチメディア機器の接続システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記マルチメディアコントローラと前記
    各マルチメディア機器との間に中継器を設け、該中継器
    に前記マルチメディア機器を接続するためのネットワー
    ク回線接続端子と、各線接続端子に1対1に対応した回
    線接続検出回路と、前記回線接続検出回路からの出力に
    応じて前記機器切り離し通知信号もしくは前記機器接続
    通知信号を前記マルチメディアコントローラに対して送
    信する手段と、前記インタフェースコントローラと、そ
    れら全体を制御する制御手段とを有し、前記マルチメデ
    ィアコントローラは前記機器切り離し通知信号もしくは
    前記機器接続通知信号を受信して前記管理テーブルを更
    新する手段を備えたことを特徴とする請求項(1)記載
    のマルチメディア機器の制御システム。
  9. 【請求項9】 前記マルチメディアコントローラが前記
    機器切り離し通知信号もしくは前記機器接続通知信号を
    受信して前記管理テーブルを更新する手段において、前
    記機器切り離し通知信号もしくは前記機器接続通知信号
    を発行した前記マルチメディア機器に対して前記接続確
    認メッセージを再発信する再発信手段と、前記再発信手
    段の結果、該マルチメディア機器からの返信がない場合
    に前記管理テーブルから該マルチメディア機器に対応す
    る領域を削除する手段を備えたことを特徴とする請求項
    (8)記載のマルチメディア機器の制御システム。
  10. 【請求項10】 前記各マルチメディア機器の各回線接
    続端子に対応した前記回線接続検出回路と、前記回線接
    続検出回路からの出力である接続/ 切り離しの状態に変
    化を検出した場合に前記マルチメディアコントローラに
    前記機器接続通知信号もしくは前記機器切り離し通知信
    号を送信する手段を有し、前記マルチメディアコントロ
    ーラは前記機器接続通知信号もしくは前記機器切り離し
    通知信号を受信して前記機器接続/ 切り離し信号処理手
    段において前記管理テーブルを更新する手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項(2)または(3)記載のマルチ
    メディア機器の制御システム。
  11. 【請求項11】 前記各マルチメディア機器及び前記マ
    ルチメディアコントローラ及び前記中継器の回線接続コ
    ネクタ部に回線ケーブルが差し込まれるとオンするスイ
    ッチと、回線ケーブルをロックする機構と、前記ロック
    された回線ケーブルの解除と前記スイッチのオフを同時
    に行える様に構成された操作部材を有し、前記スイッチ
    の出力信号を前記回線接続検出回路に伝達する様に構成
    されていることを特徴とする請求項(6)乃至(10)
    記載のマルチメディア機器の制御システム。
  12. 【請求項12】 前記マルチメディアコントローラ、前
    記各マルチメディア機器の前記第1,第2のインターフ
    ェースコントロールユニットにそれぞれ電源を供給する
    第1の電源回路と、前記マルチメディアコントローラ、
    各マルチメディア機器のメインスイッチを使用者が操作
    するかもしくは前記マルチメディアコントローラからの
    メッセージングにより電源のオン・オフをする、第1 の
    電源回路とは別系統から電源を供給する第2の電源回路
    を備えたことを特徴とする請求項(1)乃至(11)記
    載のマルチメディア機器の制御システム。
  13. 【請求項13】 前記マルチメディアコントローラが前
    記機接続通知信号あるいは前記機器切り離し通知信号を
    受信して前記管理テーブルを更新しシステムに接続され
    ている前記各マルチメディア機器を認識した時点で、前
    記各マルチメディア機器に対して1対1に対応するユニ
    ークな識別名を割りつける手段と、割りつけられた前記
    識別名を対応する前記各マルチメディア機器に、それぞ
    れ通知する手段とを有し、前記各マルチメディア機器
    に、通達された前記識別名を表示する表示装置を有する
    ように構成されていることを特徴とする請求項(1)乃
    至(12)記載のマルチメディア機器の制御システム。
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