JPH0737400B2 - 1−ハロー(z,e)−7,10−ドデカジエンおよびその製造方法 - Google Patents
1−ハロー(z,e)−7,10−ドデカジエンおよびその製造方法Info
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- JPH0737400B2 JPH0737400B2 JP63090129A JP9012988A JPH0737400B2 JP H0737400 B2 JPH0737400 B2 JP H0737400B2 JP 63090129 A JP63090129 A JP 63090129A JP 9012988 A JP9012988 A JP 9012988A JP H0737400 B2 JPH0737400 B2 JP H0737400B2
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- halo
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- chloride
- producing
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C21/00—Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms
- C07C21/02—Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms containing carbon-to-carbon double bonds
- C07C21/19—Halogenated dienes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/26—Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton
- C07C17/263—Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton by condensation reactions
- C07C17/2632—Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton by condensation reactions involving an organo-magnesium compound, e.g. Grignard synthesis
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は1−ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエンおよ
びその製造方法、特にはヨトウ虫類の性フェロモン化合
物の1種である(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルア
セテートの合成のための中間体として有用とされる1−
ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエンおよびこれをグリ
ニヤ反応で製造する方法に関するものである。
びその製造方法、特にはヨトウ虫類の性フェロモン化合
物の1種である(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルア
セテートの合成のための中間体として有用とされる1−
ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエンおよびこれをグリ
ニヤ反応で製造する方法に関するものである。
(従来の技術) 従来、ヨトウ虫類の性フェロモン化合物の1種である
(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルアセテートの合成
はウィティヒ反応を利用したもの〔特開昭50-53312号、
特開昭50-58005号公報、tetrahedron letters,779(197
4)参照〕、有機リチウム化合物を利用したもの〔Scien
ce,170,542(1970)参照〕などが知られているが、これ
らはいずれも原料が特殊で高価なものであり、工程も複
雑であることから工業的に適したものとは云い難い。
(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルアセテートの合成
はウィティヒ反応を利用したもの〔特開昭50-53312号、
特開昭50-58005号公報、tetrahedron letters,779(197
4)参照〕、有機リチウム化合物を利用したもの〔Scien
ce,170,542(1970)参照〕などが知られているが、これ
らはいずれも原料が特殊で高価なものであり、工程も複
雑であることから工業的に適したものとは云い難い。
また、この製造方法についてはグリニヤ反応を利用した
ものも知られている〔Bell Soc.Chim.Fr.315(1962)、
同1449(1963)参照〕が、これは収率が低く、アリル転
位生成物が副成し、これが分離しずらいという欠点があ
る。
ものも知られている〔Bell Soc.Chim.Fr.315(1962)、
同1449(1963)参照〕が、これは収率が低く、アリル転
位生成物が副成し、これが分離しずらいという欠点があ
る。
このため、(Z,E)−9,10−テトラデカジエニルアセテ
ートの製造についてはこれらの欠点のない、工業的に有
利な製造方法が求められている。
ートの製造についてはこれらの欠点のない、工業的に有
利な製造方法が求められている。
(発明の構成) 本発明の方法は上記したような不利を解決することので
きる(Z,E)−9,10−テトラデカジエニルアセテートの
中間体として有用とされる1−ハロ−(Z,E)−7,10−
ドデカジエンおよびその製造方法に関するものであり、
これは式 (Xは塩素原子または臭素原子)で示される1−ハロ−
(Z,E)−7,10−ドデカジエン、および1)一般式XMgC
≡C(CH2)6X(Xは塩素原子または臭素原子)で示される
グリニヤ試薬と一般式 〔こゝにRは塩素原子、臭素原子、−OSO3CH3基(メシ
ル−オキシ基)、 (トシル−オキシ基)〕で示される2−ブテン置換体と
を反応させて式 で示されるエン−イン化合物を作る工程、2)上記で得
たエン−イン化合物を部分水素添加して式 で示されるジエン化合物を得る工程、とからなることを
特徴とするものである。
きる(Z,E)−9,10−テトラデカジエニルアセテートの
中間体として有用とされる1−ハロ−(Z,E)−7,10−
ドデカジエンおよびその製造方法に関するものであり、
これは式 (Xは塩素原子または臭素原子)で示される1−ハロ−
(Z,E)−7,10−ドデカジエン、および1)一般式XMgC
≡C(CH2)6X(Xは塩素原子または臭素原子)で示される
グリニヤ試薬と一般式 〔こゝにRは塩素原子、臭素原子、−OSO3CH3基(メシ
ル−オキシ基)、 (トシル−オキシ基)〕で示される2−ブテン置換体と
を反応させて式 で示されるエン−イン化合物を作る工程、2)上記で得
たエン−イン化合物を部分水素添加して式 で示されるジエン化合物を得る工程、とからなることを
特徴とするものである。
すなわち、本発明者らは(Z,E)−9,12−テトラデカジ
エニルアセテートの工業的な有利の製造方法について検
討し、グリニヤ試薬との反応で容易に収率よく、しかも
分離し難い副生物を生成することなく、目的物を与える
化合物を種々試作した結果、上記した式で示される1−
ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエンが好ましい結果を
与えることを見出し、このものの製造方法についての研
究を進め、これについてはグリニヤ試薬と上記式で示し
た2−ブテン置換体を反応させ、得られた反応生成物を
部分水素添加すればよいことを確認して本発明を完成さ
せた。
エニルアセテートの工業的な有利の製造方法について検
討し、グリニヤ試薬との反応で容易に収率よく、しかも
分離し難い副生物を生成することなく、目的物を与える
化合物を種々試作した結果、上記した式で示される1−
ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエンが好ましい結果を
与えることを見出し、このものの製造方法についての研
究を進め、これについてはグリニヤ試薬と上記式で示し
た2−ブテン置換体を反応させ、得られた反応生成物を
部分水素添加すればよいことを確認して本発明を完成さ
せた。
本発明における式 (Xは塩素原子または臭素原子)で示される1−ハロ−
(Z,E)−7,10−ドデカジエンは、文献未載の新規化学
物質であるが、このものは後記するようにヨトウ虫類の
性フェロモン化合物の1種である(Z,E)−9,12−テト
ラデカジエニルアセテート合成の中間体として有用とさ
れる。
(Z,E)−7,10−ドデカジエンは、文献未載の新規化学
物質であるが、このものは後記するようにヨトウ虫類の
性フェロモン化合物の1種である(Z,E)−9,12−テト
ラデカジエニルアセテート合成の中間体として有用とさ
れる。
この1−ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエンは一般式X
MgC=C(CH2)6X(Xは上記に同じ)で示されるグリニヤ
試薬と一般式 〔こゝRは塩素原子、臭素原子、−OSO3CH3(メシル−
オキシ基、以下OMsと略記する)、 (トシル−オキシ基、以下−OTsと略記する)〕で示さ
れる2−ブテン置換体とを反応させたのち、この反応生
成物を部分水素添加することによって得ることができる
が、こゝに使用されるグリニヤ試薬については8−クロ
ロ−1−オクチン−1−イルマグネシウムクロリドCl(C
H2)6C≡CMgCl、8−ブロモ−1−オクチン−1−イルマ
グネシウムクロリドBr(CH2)6C≡CMgCl、8−クロロ−1
−オクチン−1−イルマグネシウムブロミドCl(CH2)6C
≡CMgBrなどが例示され、この2−ブテン置換体につい
てはE−2−ブテニルクロリド(クロチルクロリド) 、E−2−ブテニルブロミド(クロチルブロミド) 、E−2−ブテン−1−オールメシレート 、E−2−ブテン−1−オールトシレート などが例示される。
MgC=C(CH2)6X(Xは上記に同じ)で示されるグリニヤ
試薬と一般式 〔こゝRは塩素原子、臭素原子、−OSO3CH3(メシル−
オキシ基、以下OMsと略記する)、 (トシル−オキシ基、以下−OTsと略記する)〕で示さ
れる2−ブテン置換体とを反応させたのち、この反応生
成物を部分水素添加することによって得ることができる
が、こゝに使用されるグリニヤ試薬については8−クロ
ロ−1−オクチン−1−イルマグネシウムクロリドCl(C
H2)6C≡CMgCl、8−ブロモ−1−オクチン−1−イルマ
グネシウムクロリドBr(CH2)6C≡CMgCl、8−クロロ−1
−オクチン−1−イルマグネシウムブロミドCl(CH2)6C
≡CMgBrなどが例示され、この2−ブテン置換体につい
てはE−2−ブテニルクロリド(クロチルクロリド) 、E−2−ブテニルブロミド(クロチルブロミド) 、E−2−ブテン−1−オールメシレート 、E−2−ブテン−1−オールトシレート などが例示される。
このグリニヤ試薬と2−ブテン置換体との反応はグリニ
ヤ試薬をテトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキ
サン、ブチルエーテルなどの有機溶媒、またはこれとト
ルエン、ベンゼンとの混合溶媒に溶解したのち、この中
に塩化第1銅、臭化第1銅、ヨウ化第1銅などの1価の
銅化合物の0.5〜5g/モル量を触媒として存在させ、つい
でこゝに2−ブテン置換体を0〜90℃、好ましくは30〜
70℃の範囲で滴下して反応させればよいが、反応収率の
面からこの2−ブテン置換体のR基は−OMs基、−OTs基
よりは塩素原子または臭素原子とすることがよい。この
反応はグリニヤ試薬とクロチルアルコール誘導体との等
モル反応とすればよく、これによれば式 で示されるエン−イン化合物が生成され、この工程では
0〜10%のZ体および0〜10%のアリル転位生成物が副
生することがあるが、これらはその後の減圧分離蒸留で
容易に分離することができるので特に問題にする必要は
ない。
ヤ試薬をテトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジオキ
サン、ブチルエーテルなどの有機溶媒、またはこれとト
ルエン、ベンゼンとの混合溶媒に溶解したのち、この中
に塩化第1銅、臭化第1銅、ヨウ化第1銅などの1価の
銅化合物の0.5〜5g/モル量を触媒として存在させ、つい
でこゝに2−ブテン置換体を0〜90℃、好ましくは30〜
70℃の範囲で滴下して反応させればよいが、反応収率の
面からこの2−ブテン置換体のR基は−OMs基、−OTs基
よりは塩素原子または臭素原子とすることがよい。この
反応はグリニヤ試薬とクロチルアルコール誘導体との等
モル反応とすればよく、これによれば式 で示されるエン−イン化合物が生成され、この工程では
0〜10%のZ体および0〜10%のアリル転位生成物が副
生することがあるが、これらはその後の減圧分離蒸留で
容易に分離することができるので特に問題にする必要は
ない。
このようにして得られたエン−イン化合物はついで部分
水素添加することによって目的とする1−ハロ−(Z,
E)−7,10−ドデカジエンとすることができるが、この
水素添加はP-2Ni、Pd-BaSO4など、あるいはこれをエチ
レンジアミンなどで被毒した触媒を基質に対して0.001
〜0.1当量存在させ、0〜70℃、水素圧1〜10kg/cm2圧
で行えばよい。しかし、高温、高圧とすると反応生成物
が共役ジエン型に変化する可能性もあるので、これはエ
チレンジアミンで被毒したP-2Ni触媒の存在下に0〜30
℃、2−5kg/cm2水素圧で行なうことがよく、これによ
れば目的とする1−ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエ
ンを少なくとも83%以上の幾何純度を有するものとして
得ることができる。
水素添加することによって目的とする1−ハロ−(Z,
E)−7,10−ドデカジエンとすることができるが、この
水素添加はP-2Ni、Pd-BaSO4など、あるいはこれをエチ
レンジアミンなどで被毒した触媒を基質に対して0.001
〜0.1当量存在させ、0〜70℃、水素圧1〜10kg/cm2圧
で行えばよい。しかし、高温、高圧とすると反応生成物
が共役ジエン型に変化する可能性もあるので、これはエ
チレンジアミンで被毒したP-2Ni触媒の存在下に0〜30
℃、2−5kg/cm2水素圧で行なうことがよく、これによ
れば目的とする1−ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエ
ンを少なくとも83%以上の幾何純度を有するものとして
得ることができる。
このようにして得られた1−ハロ−(Z,E)−7,10−ド
デカジエンはヨトウ虫類の性フェロモン化合物の1種で
ある(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルアセテートの
中間体として有用とされるものであり、これは次式に示
したようにマグネシウムと反応させたのち、エチレンオ
キシドと反応させ、ついでアセチル化することによって
(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルアセテートとする
ことができる。
デカジエンはヨトウ虫類の性フェロモン化合物の1種で
ある(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルアセテートの
中間体として有用とされるものであり、これは次式に示
したようにマグネシウムと反応させたのち、エチレンオ
キシドと反応させ、ついでアセチル化することによって
(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルアセテートとする
ことができる。
なお、この反応は1−ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジ
エンをテトラヒドロフランなどの溶媒100〜400g/モルに
溶解してマグネシウムと反応させたのち、エチレンオキ
シドを基質に対して1.5当量添加し10〜70℃、好ましく
は30〜50℃で塩化第1銅を触媒として5g/モル量添加し
て反応させればよく、このアセチル化は各種塩基の存在
下にアセチルクロリドまたは無水酢酸と反応させるか、
または触媒の存在下で酢酸と反応させればよく、これに
よれば目的とする(Z,E)−9,12−テトラデカジエニル
アセテートを少なくとも83%以上の幾何純度をもつもの
として得ることができる。
エンをテトラヒドロフランなどの溶媒100〜400g/モルに
溶解してマグネシウムと反応させたのち、エチレンオキ
シドを基質に対して1.5当量添加し10〜70℃、好ましく
は30〜50℃で塩化第1銅を触媒として5g/モル量添加し
て反応させればよく、このアセチル化は各種塩基の存在
下にアセチルクロリドまたは無水酢酸と反応させるか、
または触媒の存在下で酢酸と反応させればよく、これに
よれば目的とする(Z,E)−9,12−テトラデカジエニル
アセテートを少なくとも83%以上の幾何純度をもつもの
として得ることができる。
つぎに本発明の実施例をあげる。
実施例1 8−クロロ−1−オクチン−1−イルマグネシウムクロ
リド3モル相当のテトラヒドロフラン溶液(テトラヒド
ロフラン900g)を反応器に入れ、塩化第1銅3gを加えて
数分間攪拌したのち、こゝに65℃を超えないように
(E)−2−ブテニルクロリド271.5g(3モル)を滴下
し、滴下終了後も1.5時間攪拌して反応を終了させた。
ついで、こゝに5%塩化アンモニウム−5%HCl水800g
を加えて加水分解を行なわせ分液してその有機層をと
り、テトラヒドロフランを除去して精留したところ、1
−クロロ−(E)−10−ドデセン−7−イン451gが純度
95%、収率72%で得られた。
リド3モル相当のテトラヒドロフラン溶液(テトラヒド
ロフラン900g)を反応器に入れ、塩化第1銅3gを加えて
数分間攪拌したのち、こゝに65℃を超えないように
(E)−2−ブテニルクロリド271.5g(3モル)を滴下
し、滴下終了後も1.5時間攪拌して反応を終了させた。
ついで、こゝに5%塩化アンモニウム−5%HCl水800g
を加えて加水分解を行なわせ分液してその有機層をと
り、テトラヒドロフランを除去して精留したところ、1
−クロロ−(E)−10−ドデセン−7−イン451gが純度
95%、収率72%で得られた。
つぎに酢酸ニッケル3.1gを無水エタノール200gに溶解
し、水素化ホウ素ナトリウム0.5gを加えてP-2Ni触媒を
調製し、オートクレーブ中にこのP-2Ni触媒エタノール
溶液、エチレンジアミン2.5g、上記で得た1−クロロ−
(E)−10−ドデセン−7−イン123gを入れ、水素圧2k
g/cm2、温度30℃で水素添加反応を行なわせ、反応終了
後n−ヘキサン300ml、水200mlを加えて分液し、その有
機層をとってn−ヘキサンを除去したのち蒸留したとこ
ろ、1−クロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエン122gが
純度88%、収率99%で得られた。
し、水素化ホウ素ナトリウム0.5gを加えてP-2Ni触媒を
調製し、オートクレーブ中にこのP-2Ni触媒エタノール
溶液、エチレンジアミン2.5g、上記で得た1−クロロ−
(E)−10−ドデセン−7−イン123gを入れ、水素圧2k
g/cm2、温度30℃で水素添加反応を行なわせ、反応終了
後n−ヘキサン300ml、水200mlを加えて分液し、その有
機層をとってn−ヘキサンを除去したのち蒸留したとこ
ろ、1−クロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエン122gが
純度88%、収率99%で得られた。
なお、こゝに得られた反応生成物についてMS、NMR、IR
分析したところ、下記のとおりの結果が得られた。
分析したところ、下記のとおりの結果が得られた。
(1)IR(単位:cm-1) 3010:=CH−,2960:−CH3,2935:−CH2−, 965:トランス,720:シス (2)1H-NMR(単位:ppm) 1.32〜1.42:−CH2−CH2−CH2− 1.62 :=C−CH3 1.84 :C1−C−CH2 2.04 :−C−CH2−C= 2.71 :=C−CH2−C= 3.52 :C1−CH2− 5.3〜5.5 :−CH=CH−C−CH=CH− (3)13C-MNR(単位:ppm) (4)MS(単位:m/z) 200,202:分子イオンピーク 実施例2 上記実施例1における(E)−2−ブテニルクロリドの
代わりに(E)−2−ブテニルブロミド405gを用いたほ
かは実施例1と同様に処理し、加水分解したところ、1
−クロロ−(E)−10−ドデセン−7−イン469gが純度
95%、収率75%で得られ、これを実施例1と同様に部分
水素添加したところ、1−クロロ−(Z,E)−7,10−ド
デカジエン447gが得られた(収率96%純度89%)。
代わりに(E)−2−ブテニルブロミド405gを用いたほ
かは実施例1と同様に処理し、加水分解したところ、1
−クロロ−(E)−10−ドデセン−7−イン469gが純度
95%、収率75%で得られ、これを実施例1と同様に部分
水素添加したところ、1−クロロ−(Z,E)−7,10−ド
デカジエン447gが得られた(収率96%純度89%)。
実施例3 実施例1における(E)−2−ブテニルクロリドの代わ
りに(E)−2−ブテン−1−オールメシレート450g
(3モル)を使用し、これを30℃を超えないように滴下
し、滴下終了後30℃で1.5時間攪拌したほかは実施例1
と同様に処理し、加水分解したところ、1−クロロ−
(E)−10−ドデセン−7−イン216gが純度94%、収率
35%で得られ、これを実施例1と同じ方法で部分水素添
加したところ、1−クロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジ
エン203gが得られた(純度88%収率88%)。
りに(E)−2−ブテン−1−オールメシレート450g
(3モル)を使用し、これを30℃を超えないように滴下
し、滴下終了後30℃で1.5時間攪拌したほかは実施例1
と同様に処理し、加水分解したところ、1−クロロ−
(E)−10−ドデセン−7−イン216gが純度94%、収率
35%で得られ、これを実施例1と同じ方法で部分水素添
加したところ、1−クロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジ
エン203gが得られた(純度88%収率88%)。
実施例4 実施例3における(E)−2−ブテン−1−オールメシ
レートの代わりに(E)−2−ブテン−1−オールトシ
レート678gを使用したほかは実施例3と同様に処理し、
加水分解したところ、1−クロロ−(E)−10−ドデセ
ン−7−イン262gが純度93%、収率41%で得られ、これ
を実施例1と同じ様に部分水素添加したところ、1−ク
ロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエン230gが得られた
(純度87%収率82%)。
レートの代わりに(E)−2−ブテン−1−オールトシ
レート678gを使用したほかは実施例3と同様に処理し、
加水分解したところ、1−クロロ−(E)−10−ドデセ
ン−7−イン262gが純度93%、収率41%で得られ、これ
を実施例1と同じ様に部分水素添加したところ、1−ク
ロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエン230gが得られた
(純度87%収率82%)。
実施例5 実施例1における8−クロロ−1−オクチン−1−イル
マグネシウムクロリド3モル相当のテトラヒドロフラン
溶液の代わりに8−ブロモ−1−オクチン−1−イルマ
グネシウムクロリド3モル相当のテトラヒドロフラン溶
液を用いたほかは実施例1と全く同様に処理したとこ
ろ、1−ブロモ−(E)−10−ドデセン−7−イン529g
が純度95%、収率69%で得られ、この150.5gを実施例1
と同様の方法で部分水素添加したところ、1−ブロモ−
(Z,E)−7,10−ドデカジエン145gが得られ、このもの
についてMS、NMR、IR分析を行なったところ、下記のと
おりの結果が得られた。
マグネシウムクロリド3モル相当のテトラヒドロフラン
溶液の代わりに8−ブロモ−1−オクチン−1−イルマ
グネシウムクロリド3モル相当のテトラヒドロフラン溶
液を用いたほかは実施例1と全く同様に処理したとこ
ろ、1−ブロモ−(E)−10−ドデセン−7−イン529g
が純度95%、収率69%で得られ、この150.5gを実施例1
と同様の方法で部分水素添加したところ、1−ブロモ−
(Z,E)−7,10−ドデカジエン145gが得られ、このもの
についてMS、NMR、IR分析を行なったところ、下記のと
おりの結果が得られた。
(1)IR(単位:cm-1) 3010:=CH−,2960:−CH3,2935:−CH2−, 965:トランス,720:シス (2)1H-NMR(単位:ppm) 1.32〜1.42:−CH2−CH2−CH2− 1.65 :=C−CH3 1.85 :Br−C−CH2 2.05 :−C−CH2−C= 2.73 :=C−CH2−C= 3.41 :Br−CH2− 5.35〜5.45:−CH=CH−C−CH=CH− (3)13C-MNR(単位:ppm) (4)MS(単位:m/z) 244,246:分子イオンピーク 参考例〔(Z,E)−9,12−テトラデカジエニルアセテー
トの合成〕 反応器にマグネシウム17gとテトラヒドロフラン250gを
仕込み、こゝに1−クロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジ
エン140gを滴下し、75℃で2時間熟成して(Z,E)−7,1
0−ドデカジエニルマグネシウムクロリドを作った。
トの合成〕 反応器にマグネシウム17gとテトラヒドロフラン250gを
仕込み、こゝに1−クロロ−(Z,E)−7,10−ドデカジ
エン140gを滴下し、75℃で2時間熟成して(Z,E)−7,1
0−ドデカジエニルマグネシウムクロリドを作った。
ついで、これを20℃に冷却し、塩化第1銅3.2gを加えて
数分間攪拌したのち、35〜45℃でエチレンオキシド43g
を滴下し、滴下終了後45℃で1時間攪拌し、5%塩化ア
ンモニウム−5%塩酸水300gを加え分液して有機層をと
り、テトラヒドロフランを減圧で除去したのち、n−ヘ
キサン300g、トリエチルアミン100g、無水酢酸100gを加
え、70℃の還流下で2時間反応させ、反応後水400mlを
加え分液したのち、その有機層からn−ヘキサンを除去
して精留したところ、(Z,E)−9,12−テトラデカジエ
ニルアセテート150gが純度84%、収率71%で得られた。
数分間攪拌したのち、35〜45℃でエチレンオキシド43g
を滴下し、滴下終了後45℃で1時間攪拌し、5%塩化ア
ンモニウム−5%塩酸水300gを加え分液して有機層をと
り、テトラヒドロフランを減圧で除去したのち、n−ヘ
キサン300g、トリエチルアミン100g、無水酢酸100gを加
え、70℃の還流下で2時間反応させ、反応後水400mlを
加え分液したのち、その有機層からn−ヘキサンを除去
して精留したところ、(Z,E)−9,12−テトラデカジエ
ニルアセテート150gが純度84%、収率71%で得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/145
Claims (2)
- 【請求項1】 (ここにXは塩素原子または臭素原子)で示される1−
ハロ−(Z,E)−7,10−ドデカジエン。 - 【請求項2】1)一般式XMgC=C(CH2)6X(ここにXは塩
素原子または臭素原子)で示されるグリニヤ試薬と一般
式 [ここにRは塩素原子、臭素原子、−OSO2CH3基(メシ
ル−オキシ基)、 (トシル−オキシ基)]で示される2−ブテン置換体と
を反応させて式 で示されるエン−イン化合物を生成させる工程、 2)上記で得たエン−イン化合物を部分水素添加して式 で示されるジエン化合物を生成させる工程 とからなることを特徴とする1−ハロ−(Z,E)−7,10
−ドデカジエンの製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63090129A JPH0737400B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 1−ハロー(z,e)−7,10−ドデカジエンおよびその製造方法 |
US07/333,462 US4918252A (en) | 1988-04-12 | 1989-02-05 | 1-halo-(Z,E)-7,10-dodecadiene and a method for the preparation thereof |
DE8989400971T DE68901997T2 (de) | 1988-04-12 | 1989-04-07 | 1-halo-(z,e) 7,10-dodecadien und verfahren zu dessen herstellung. |
EP89400971A EP0337862B1 (en) | 1988-04-12 | 1989-04-07 | 1-halo-(z,e) 7,10-dodecadiene and a method for the production thereof |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63090129A JPH0737400B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 1−ハロー(z,e)−7,10−ドデカジエンおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01261338A JPH01261338A (ja) | 1989-10-18 |
JPH0737400B2 true JPH0737400B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=13989900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63090129A Expired - Lifetime JPH0737400B2 (ja) | 1988-04-12 | 1988-04-12 | 1−ハロー(z,e)−7,10−ドデカジエンおよびその製造方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4918252A (ja) |
EP (1) | EP0337862B1 (ja) |
JP (1) | JPH0737400B2 (ja) |
DE (1) | DE68901997T2 (ja) |
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US20070248636A1 (en) * | 2006-04-25 | 2007-10-25 | Higbee Bradley | Method for achieving increased effectiveness when using a synthetic pheromone composition to cause mating disruption among insect pests |
AU2007324110A1 (en) * | 2006-10-02 | 2008-05-29 | Suterra, Llc | Apparatus and systems for using semiochemical compositions for insect pest control |
US7737306B2 (en) * | 2008-10-22 | 2010-06-15 | Suterra, Llc | Synthetic navel orangeworm pheromone composition and methods relating to production of same |
WO2020018581A1 (en) * | 2018-07-16 | 2020-01-23 | Provivi, Inc. | Synthesis of straight-chain lepidopteran pheromones through one- or two- carbon homologation of fatty alkenes |
Family Cites Families (5)
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---|---|---|---|---|
US2038593A (en) * | 1931-10-21 | 1936-04-28 | Du Pont | Butadienes and chlorinated derivatives thereof |
US3825607A (en) * | 1972-01-17 | 1974-07-23 | Zoecon Corp | Synthesis of 1-bromo-trans-3,trans-5-heptadiene |
US3947505A (en) * | 1973-03-02 | 1976-03-30 | Givaudan Corporation | 1-Halo-dodeca-tri(tetra)-ene |
JPS58128330A (ja) * | 1982-01-26 | 1983-07-30 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 5−クロロ−1−ブロモ−1−ペンチン |
JPS62223136A (ja) * | 1986-03-19 | 1987-10-01 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 1―ハロ―(e,z)―7,9―アルカジエン化合物 |
-
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- 1988-04-12 JP JP63090129A patent/JPH0737400B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
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- 1989-02-05 US US07/333,462 patent/US4918252A/en not_active Expired - Lifetime
- 1989-04-07 DE DE8989400971T patent/DE68901997T2/de not_active Expired - Lifetime
- 1989-04-07 EP EP89400971A patent/EP0337862B1/en not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
EP0337862A1 (en) | 1989-10-18 |
JPH01261338A (ja) | 1989-10-18 |
EP0337862B1 (en) | 1992-07-08 |
US4918252A (en) | 1990-04-17 |
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DE68901997T2 (de) | 1993-01-14 |
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Legal Events
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