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JPH0735453B2 - 水添nbr組成物 - Google Patents

水添nbr組成物

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Publication number
JPH0735453B2
JPH0735453B2 JP61190315A JP19031586A JPH0735453B2 JP H0735453 B2 JPH0735453 B2 JP H0735453B2 JP 61190315 A JP61190315 A JP 61190315A JP 19031586 A JP19031586 A JP 19031586A JP H0735453 B2 JPH0735453 B2 JP H0735453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogenated nbr
roll
liquid polybutadiene
weight
hydrogenated
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP61190315A
Other languages
English (en)
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JPS6346241A (ja
Inventor
久幸 永岡
Original Assignee
エヌオーケー株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by エヌオーケー株式会社 filed Critical エヌオーケー株式会社
Priority to JP61190315A priority Critical patent/JPH0735453B2/ja
Publication of JPS6346241A publication Critical patent/JPS6346241A/ja
Publication of JPH0735453B2 publication Critical patent/JPH0735453B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水添NBR組成物に関する。更に詳しくは、ロ
ール加工性にすぐれかつ圧縮永久歪の小さい加硫物を与
え得る水添NBR組成物に関する。
〔従来の技術〕
水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム(水
添NBR)は、通常のアクリロニトリル−ブタジエン共重
合ゴム中のブタジエンの二重結合を水素化したものであ
り、水素化率約80%以上で化学的安定性を示し、特に耐
薬品性、耐サワーガソリン性および耐熱性などにすぐれ
ている。また、高強度、低圧縮永久歪配合も可能であ
る。このため、こうした性質を有効に利用し、Oリン
グ、ガスケット、ダイアフラム、ホース、ベルトなど、
広範囲の用途に用いられている。
水添NBRは、このように広範囲の用途を有しながら、加
工性の点に問題がみられる。即ち、ロール混練におい
て、ゴムベルトがロールに粘着せず、そのための充填
剤、可塑剤、加硫剤(有機過酸化物)などの投入に支障
をきたしている。また、ロール分出しにおいても、ロー
ル粘着性がないため、生地の寸法安定性が悪く、そのた
め架橋時の生地不足などをひき起こしている。
こうした問題点を解決するために、アルキルフェノール
樹脂などの加工助剤を添加することが考えられるが、こ
のような加工助剤の添加は、ロール加工性を若干向上さ
せるものの、ゴムが本来有する諸物性を大幅に低下させ
るという新たな問題を提起する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は、水添NBRが本来有する上記のような諸物性
を実質的に損うことなく、そのロール加工性を改善させ
る方法を求めて種々検討の結果、水添NBRに液状のポリ
ブタジエンを添加することにより、かかる課題が効果的
に解決されることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕
従って、本発明は水添NBR組成物に係り、この水添NBR組
成物は、水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共重合
ゴムおよび液状ポリブタジエンよりなる。
水添NBRとしては、水素化率約80%以上のものが用いら
れ、水素化率100%のもの迄水素化率を高める程耐熱性
は高くなるが、一般には要求される耐熱性の程度、コス
トなどの点から、100%より多少水素化率の低いものが
用いられる。
また、架橋性の点からは、水素化率100%のもの以外は
イオウ架橋が可能であるが、耐熱性、耐ガソリン性、圧
縮永久歪などの諸特性との関係から、水素化率100%の
ものを含めて過酸化物架橋させることが好ましい。架橋
剤としては、ジ第3ブチルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド、第3ブチルクミルパーオキサイド、1,1
−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ビス(第3ブチ
ルパーオキシ)ヘキシン−3、ジ第3ブチルパーオキシ
ジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジベン
ゾールパーオキシヘキサン、第3ブチルパーオキシベン
ゾエート、第3ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ートなどが用いられる。
液状ポリブタジエンは、平均分子量約1000〜3000程度の
ポリ−1,2−ブタジエンであって、両末端に第1ヒドロ
キシル基、カルボキシル基を有するものなどがあり、こ
れらが一般に水添NBR100重量部当り約1〜20重量部の割
合で用いられる。このような範囲内では、液状ポリブタ
ジエンの添加割合を増すに従ってロール加工性および圧
縮永久歪のより顕著な改善がなされるが、これ以上の割
合で用いられると、常態物性の内の硬度や伸び、耐熱性
が悪化するようになる。一方、これ以下の添加割合で
は、ロール加工性の改善が達成されない。そして、こう
した物性や加工性を考慮すると、一般には低硬度のもの
で5重量部程度、または高硬度のもので10重量部程度の
液状ポリブタジエンの添加が適当である。
組成物の調製は、以上の必須成分以外に、架橋剤、カー
ボンブラック、その他必要な配合成分を用いて行われ
る。以上の各配合成分は、オープンロールなどを用いる
開放式混練、ニーダ−、インターミキサー、バンバリー
ミキサーなどを用いる密閉式混練、溶液式混練などによ
って混練させる。開放式混練の場合には、水添NBRをオ
ープンロールに巻き付かせ素練りした後、架橋剤以外の
配合成分を少量宛て添加し、最後に架橋剤が添加され
る。また、密閉式混練の場合には、架橋剤以外の各配合
成分を一括して密閉式混練機に投入し、数分後に排出さ
せてからオープンロールを用いて架橋剤の添加が行われ
る。
このようにして調製された組成物は、一般に約160〜170
℃、約15〜20分間の加硫条件下で加硫される。
〔発明の効果〕
本発明に係る水添NBR組成物は、水添NBRに液状ポリブタ
ジエンを添加することにより、水添NBRが本来有する好
ましい諸物性を殆んど低下させることなく、ロール加工
性を改善させる。
〔実施例〕
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例1 水添NBR(水素化率90%)[日本ゼオン製品ゼットポー
ル2020] 100 重量部 SRFカーボンブラック[中部カーボン製品 HTC#S] 80 亜鉛華(1号) 5 ステアリン酸 0.5 ジ(ブトキシエトキシエチル)アジペート[チオコール
・ケミカル社製品] 5 ジ第3ブチルパーオキシジイソプロピルベンゼン[三健
化工製品 SanpeloxTY−13] 4 トリメチロールプロパントリメタクリレート[三菱レイ
ヨン製品 Acryester TMP] 2 液状ポリブタジエン[日本曹達製品 B−3000] 1 以上の各配合成分の内、水添NBRを12インチオープンロ
ールに巻き付かせ、1〜2分間素練りした後、架橋剤以
外の配合剤を少量宛添加し、20〜30分間で添加を終了さ
せてから、架橋剤を約10分間の間に添加する。このよう
にして調製された水添NBR組成物を、170℃に15分間加熱
して加硫した。得られた加硫物について、次の各項目の
測定を行なった。
(常態物性、圧縮永久歪) JIS K−6301の加硫ゴム物理試験方法に準ずる (ロール加工性) 12インチオープンロールを使用し、60℃で加工 ○:生地厚10mm以上でロールに巻付く Δ:生地厚5mmでは巻付くが、10mmでは巻付かない ×:生地厚5mmでもロールに巻付かない 実施例2〜4 実施例1において、SRFカーボンブラックの添加量を70
重量部に、また液状ポリブタジエンの添加量を5重量部
(実施例2)、10重量部(実施例3)または20重量部
(実施例4)にそれぞれ変更した。
比較例1〜5 実施例2において、SRFカーボンブラックの添加量を85
重量部に変更すると共に、液状ポリブタジエンの代りに
同量の次の樹脂を用いた。比較例 配合樹脂 1 なし 2 フェノールアセチレン樹脂 [BASF社製品 Koresin K1−1] 3 クマロン−インデン樹脂 [日鉄化学製品 NG−4] 4 アルキルフェノール樹脂 [日本テルペン化学製品 SR−310] 5 水添ロジン樹脂 [荒川林産化学製品エステルガムH] 以上の実施例2〜4および比較例1〜5についても、実
施例1と同様の測定および評価を行ない、その結果を下
記表に併記した。
この結果から、次のようなことがいえる。
(1)本発明に係る水添NBR組成物は、液状ポリブタジ
エンを添加することにより、ロール加工性および圧縮永
久歪の改善が見られ、その改善効果は液状ポリブタジエ
ンの添加割合を増やすに従って顕著になる。また、常態
物性値は、液状ポリブタジエンの配合によって実質的に
損われることはない。
(2)これに対して、通常用いられている粘着付与剤と
しての各種樹脂を配合した場合には、格別ロール加工性
の改善はみられず、かえって圧縮永久歪の悪化を招くよ
うになる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水素添加アクリロニトリル−ブタジエン共
    重合ゴム100重量部および液状ポリブタジエン1〜20重
    量部よりなる水添NBR組成物。
JP61190315A 1986-08-13 1986-08-13 水添nbr組成物 Expired - Lifetime JPH0735453B2 (ja)

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JP61190315A JPH0735453B2 (ja) 1986-08-13 1986-08-13 水添nbr組成物

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JPS6346241A JPS6346241A (ja) 1988-02-27
JPH0735453B2 true JPH0735453B2 (ja) 1995-04-19

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JP2890418B2 (ja) * 1988-09-28 1999-05-17 エヌオーケー株式会社 ガスバリヤ性複合材料
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CA3104093A1 (en) 2018-06-29 2020-01-02 Kuraray Co., Ltd. Rubber compositions

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6086135A (ja) * 1983-10-19 1985-05-15 Nippon Zeon Co Ltd 耐スチ−ム性の改善されたゴム組成物

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