JPH0732433Y2 - シール蓋及びシール蓋を備えた容器 - Google Patents
シール蓋及びシール蓋を備えた容器Info
- Publication number
- JPH0732433Y2 JPH0732433Y2 JP1989081621U JP8162189U JPH0732433Y2 JP H0732433 Y2 JPH0732433 Y2 JP H0732433Y2 JP 1989081621 U JP1989081621 U JP 1989081621U JP 8162189 U JP8162189 U JP 8162189U JP H0732433 Y2 JPH0732433 Y2 JP H0732433Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- lid
- container body
- container
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、洗剤、塩、砂糖などの主として粉体、顆粒状
物体を収容する粉もれのしない密封容器に関し、特にほ
ぼ角型をした容器本体の開口部に被せてこれを再封可能
に封止するシール蓋に係わるものである。
物体を収容する粉もれのしない密封容器に関し、特にほ
ぼ角型をした容器本体の開口部に被せてこれを再封可能
に封止するシール蓋に係わるものである。
[従来技術とその問題点] 従来より、粉体を収容する角型容器は数多く提案されて
いるが、通例、このような容器は、その上面開口部にシ
ール蓋を密封状態に取付けて粉もれしないように封止し
ている。シール蓋には、容器本体とは別個に作られた蓋
を容器本体の開口部外周に被嵌してこれを封止する構造
ものと、容器本体に対してヒンジ蓋を一体に取り付けて
これにより容器の開口部を開閉自在に封止する構造のも
のとがある。前者は、例えば、一般にタッパウエア(商
標)と称せられている容器に多く見られる構造であっ
て、密封性が高いことで知られているが、反面、蓋や容
器本体が軟質材で作られていることもあって開口部が変
形し易く、そのため開け閉めが面倒であった。又、蓋と
容器本体が別体であるため、とかく蓋が散逸しやすいと
いう不具合もあった。
いるが、通例、このような容器は、その上面開口部にシ
ール蓋を密封状態に取付けて粉もれしないように封止し
ている。シール蓋には、容器本体とは別個に作られた蓋
を容器本体の開口部外周に被嵌してこれを封止する構造
ものと、容器本体に対してヒンジ蓋を一体に取り付けて
これにより容器の開口部を開閉自在に封止する構造のも
のとがある。前者は、例えば、一般にタッパウエア(商
標)と称せられている容器に多く見られる構造であっ
て、密封性が高いことで知られているが、反面、蓋や容
器本体が軟質材で作られていることもあって開口部が変
形し易く、そのため開け閉めが面倒であった。又、蓋と
容器本体が別体であるため、とかく蓋が散逸しやすいと
いう不具合もあった。
一方後者は、容器本体と蓋とが一体化されているから散
逸の不具合はない。しかしながらこの形式のものは、前
者に較べ高度の密封性を保持させることができない。
又、容器本体と蓋との間にヒンジを設けるため、容器本
体と蓋のそれぞれに対し特別の加工を施こす必要があ
る。例えば、一方にヒンジ蓋取付け用のボッチを形成
し、他方にボッチを嵌込む穴を開けて蓋を取付ける等の
種々の加工を必要とする。したがって容器本体並び蓋の
成形時にはそれらの成型加工が面倒となり、金型が作り
にくいことから金型費が高価になるという欠点がある。
そればかりか、予め本体と蓋とを一体に連結しておかな
ければならず、収容物の包装ライン上で容器本体の開口
部に蓋を簡単に取付けて完成品とするということができ
ないという製作上の不具合もあった。更に前者において
も後者においても、その容器がすでに一度は開封されて
いるものなのか否かの、所謂収容物のバージン性に関し
ては、別途容器と蓋との間にラベルまたはシールを貼っ
ておくなどの手段を講じない限り、それを保証すること
ができなかった。
逸の不具合はない。しかしながらこの形式のものは、前
者に較べ高度の密封性を保持させることができない。
又、容器本体と蓋との間にヒンジを設けるため、容器本
体と蓋のそれぞれに対し特別の加工を施こす必要があ
る。例えば、一方にヒンジ蓋取付け用のボッチを形成
し、他方にボッチを嵌込む穴を開けて蓋を取付ける等の
種々の加工を必要とする。したがって容器本体並び蓋の
成形時にはそれらの成型加工が面倒となり、金型が作り
にくいことから金型費が高価になるという欠点がある。
そればかりか、予め本体と蓋とを一体に連結しておかな
ければならず、収容物の包装ライン上で容器本体の開口
部に蓋を簡単に取付けて完成品とするということができ
ないという製作上の不具合もあった。更に前者において
も後者においても、その容器がすでに一度は開封されて
いるものなのか否かの、所謂収容物のバージン性に関し
ては、別途容器と蓋との間にラベルまたはシールを貼っ
ておくなどの手段を講じない限り、それを保証すること
ができなかった。
[考案の目的] ここにおいて本考案者は、ヒンジ機能を備えたシール蓋
を容器本体側に特別の加工を施すこと無く、通常のシー
ル蓋と同様に収容物の包装ライン上で容器本体の開口部
に上方から取付けることができ、また容器開口部を確実
に密封し、収容した内容商品のバージン性を保証するこ
とができ、さらに蓋開封時には、当該蓋の切取り帯体を
周方向にはぎ取ると、蓋は中間部から上下に分割され、
一部が容器本体にヒンジを介して連結される再シール可
能で、再シール時にも密封性の高いヒンジ蓋容器を提案
するものである。
を容器本体側に特別の加工を施すこと無く、通常のシー
ル蓋と同様に収容物の包装ライン上で容器本体の開口部
に上方から取付けることができ、また容器開口部を確実
に密封し、収容した内容商品のバージン性を保証するこ
とができ、さらに蓋開封時には、当該蓋の切取り帯体を
周方向にはぎ取ると、蓋は中間部から上下に分割され、
一部が容器本体にヒンジを介して連結される再シール可
能で、再シール時にも密封性の高いヒンジ蓋容器を提案
するものである。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案のシール蓋は、容器
本体の開口(2)を密封シールするために取り付けるプ
ラスチック製落とし蓋であって、 前記容器本体の開口を形成する側壁内側にはめ込む封鎖
部材(3)と、前記封鎖部材の全周に立ち上げた立ち上
がり部(4a)と、前記立ち上がり部の上端に設けたリム
(5)と、前記リムの外側全周に下方に向かって延設し
た係合縁(6)と、前記立ち上がり部(4a)とリム
(5)と係合縁(6)とで囲まれ、容器本体の開口縁
(2b)をくわえ込むことができる溝(5a)と、前記係合
縁の一部に形成したヒンジ部(7)と、当該ヒンジ部を
除いた蓋周方向に切り取り可能に形成した切取り帯体
(8)を有し、 さらに、前記立ち上がり部(4a)の下部から係合縁
(6)に向かって突出形成され、前記容器本体の開口を
形成する側壁内面を外側に押圧することのできる突出部
(4b)を設けるとともに、この突出部と対向する前記係
合縁の下部の位置に、切取り帯体(8)のはぎ取り後に
残る部分で形成するリング状残存部(6b)を設けること
を特徴とするものである。
本体の開口(2)を密封シールするために取り付けるプ
ラスチック製落とし蓋であって、 前記容器本体の開口を形成する側壁内側にはめ込む封鎖
部材(3)と、前記封鎖部材の全周に立ち上げた立ち上
がり部(4a)と、前記立ち上がり部の上端に設けたリム
(5)と、前記リムの外側全周に下方に向かって延設し
た係合縁(6)と、前記立ち上がり部(4a)とリム
(5)と係合縁(6)とで囲まれ、容器本体の開口縁
(2b)をくわえ込むことができる溝(5a)と、前記係合
縁の一部に形成したヒンジ部(7)と、当該ヒンジ部を
除いた蓋周方向に切り取り可能に形成した切取り帯体
(8)を有し、 さらに、前記立ち上がり部(4a)の下部から係合縁
(6)に向かって突出形成され、前記容器本体の開口を
形成する側壁内面を外側に押圧することのできる突出部
(4b)を設けるとともに、この突出部と対向する前記係
合縁の下部の位置に、切取り帯体(8)のはぎ取り後に
残る部分で形成するリング状残存部(6b)を設けること
を特徴とするものである。
また前記のシール蓋を、粉体、顆粒状物品等の密封を必
要とする物品を収容する容器の頂部開口に取り付ける
と、開封後の再封に当たっても密封性の極めて高い容器
を得ることができるものである。
要とする物品を収容する容器の頂部開口に取り付ける
と、開封後の再封に当たっても密封性の極めて高い容器
を得ることができるものである。
[実施例] 以下図面を参照して、本考案を具体的に説明する。
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図はシール
蓋並びにこれによって封鎖される容器本体の斜視図、第
2図はシール蓋で閉じた容器本体の上部のみを示す斜視
図、第3図は蓋の一部を切取っている状態を示す斜視
図、第4図は第2図の4−4線の断面図、第5図は開被
状態を示す容器本体上部の斜視図、第6図は再封状態を
示す容器本体上部の部分断面図である。
蓋並びにこれによって封鎖される容器本体の斜視図、第
2図はシール蓋で閉じた容器本体の上部のみを示す斜視
図、第3図は蓋の一部を切取っている状態を示す斜視
図、第4図は第2図の4−4線の断面図、第5図は開被
状態を示す容器本体上部の斜視図、第6図は再封状態を
示す容器本体上部の部分断面図である。
図において符号1は、例えばポリプロピレン樹脂の如き
熱可塑性樹脂を用いて成形した容器本体をしめすもの
で、その頂部開口2は一例として長方形に形成されてい
るが図示のような長方形に限らず、正方形その他の形状
のものが存在する。符号2aは前記開口の外周面に水平方
向に突出するように形成されているリブであり、このリ
ブは開口2の全周に連続的に1個設けてもよく、あるい
は第1図に示すように断続的に2個以上設けることもあ
る。
熱可塑性樹脂を用いて成形した容器本体をしめすもの
で、その頂部開口2は一例として長方形に形成されてい
るが図示のような長方形に限らず、正方形その他の形状
のものが存在する。符号2aは前記開口の外周面に水平方
向に突出するように形成されているリブであり、このリ
ブは開口2の全周に連続的に1個設けてもよく、あるい
は第1図に示すように断続的に2個以上設けることもあ
る。
符号3は容器本体の開口面にかぶせる蓋であって、前記
と同じく熱可塑性樹脂の成形品で構成させるが、好まし
くはポリエチレン樹脂を用いるの可とする。蓋3は前記
本体の開口2の形状に対応させて、前記開口を覆い、か
つ開口を形成する側壁内側にはめ込むことができる大き
さに形成される封鎖部材4と、この封鎖部材の全周に一
体に設けるリム5と、このリムの外周に下方に向かって
延設される係合縁6とを備えている。
と同じく熱可塑性樹脂の成形品で構成させるが、好まし
くはポリエチレン樹脂を用いるの可とする。蓋3は前記
本体の開口2の形状に対応させて、前記開口を覆い、か
つ開口を形成する側壁内側にはめ込むことができる大き
さに形成される封鎖部材4と、この封鎖部材の全周に一
体に設けるリム5と、このリムの外周に下方に向かって
延設される係合縁6とを備えている。
封鎖部材4の平面形状は、前記本体の頂部開口2に合わ
せ、一例として長方形に形成する。ちなみに図示の封鎖
部材は第4図に示すように断面コの字形に形成されてい
る。この封鎖部材は前記本体の頂部開口2を閉塞する際
に、開口の側壁内側に押し込み、封鎖部材の立上がり4a
に形成される突出部4bが開口2の側壁内面に当接し密着
されるように構成されている。
せ、一例として長方形に形成する。ちなみに図示の封鎖
部材は第4図に示すように断面コの字形に形成されてい
る。この封鎖部材は前記本体の頂部開口2を閉塞する際
に、開口の側壁内側に押し込み、封鎖部材の立上がり4a
に形成される突出部4bが開口2の側壁内面に当接し密着
されるように構成されている。
封鎖部材の全周に設けるリム5には、前記本体の頂部開
口縁2bにかたく嵌込むことができる溝5aを設ける。而し
てそのリムの外周に無端状の係合縁6を下方に向かって
延設する。係合縁の長さHは、開口2の頂端から突出リ
ブ2aの下辺に至る高さhよりも大となるようにする。そ
してこの係合縁の裾部の内側に、前記リブ2aと嵌合して
これを掛止める凹陥部6aを形成しておく。
口縁2bにかたく嵌込むことができる溝5aを設ける。而し
てそのリムの外周に無端状の係合縁6を下方に向かって
延設する。係合縁の長さHは、開口2の頂端から突出リ
ブ2aの下辺に至る高さhよりも大となるようにする。そ
してこの係合縁の裾部の内側に、前記リブ2aと嵌合して
これを掛止める凹陥部6aを形成しておく。
ところで本考案においては、蓋の背面側において、前記
リム5下辺と凹陥部6aとの間に位置する係合縁の中間部
分に、上下方向に折り曲げ可能なヒンジ部7を一体に形
成し、また当該ヒンジ部を除く係合縁の中間部全周に切
取り帯体8を設け、かつ前記係合縁の下部で前記突出部
4bと対向する位置に、切取り帯体のはぎ取り後に残る部
分で形成するリング状残存部6bを設けることを必須要件
としている 前記ヒンジ部分7は屈曲しやすくするために、第4図に
示したように係合縁の肉厚を局部的に薄くした薄肉部と
しており、また、前記切取り帯8と係合縁との境に上下
2本のスコアライン8aを刻設して区画している。なお、
この切取り帯8を設けるに当たってはヒンジ部分7を除
いて、その両側に第3図に示すように断続的に2個設け
てもよいし、第7図のように連続する帯体を1個設けて
もよい。ちなみに符号8bは、前記帯体の端部に形成した
切り取り用摘持片である。
リム5下辺と凹陥部6aとの間に位置する係合縁の中間部
分に、上下方向に折り曲げ可能なヒンジ部7を一体に形
成し、また当該ヒンジ部を除く係合縁の中間部全周に切
取り帯体8を設け、かつ前記係合縁の下部で前記突出部
4bと対向する位置に、切取り帯体のはぎ取り後に残る部
分で形成するリング状残存部6bを設けることを必須要件
としている 前記ヒンジ部分7は屈曲しやすくするために、第4図に
示したように係合縁の肉厚を局部的に薄くした薄肉部と
しており、また、前記切取り帯8と係合縁との境に上下
2本のスコアライン8aを刻設して区画している。なお、
この切取り帯8を設けるに当たってはヒンジ部分7を除
いて、その両側に第3図に示すように断続的に2個設け
てもよいし、第7図のように連続する帯体を1個設けて
もよい。ちなみに符号8bは、前記帯体の端部に形成した
切り取り用摘持片である。
符号9で示すものは、蓋の正面側において、前記係合縁
6上に区画形成した開封用摘み片である。この摘み片を
設けるに当たっては、前記ヒンジ7と対称的な位置に設
けると共に、前記切取り帯を区画するスコアラインまた
はこれに相当するカットラインに沿いその上側にリムと
一体に形成する。
6上に区画形成した開封用摘み片である。この摘み片を
設けるに当たっては、前記ヒンジ7と対称的な位置に設
けると共に、前記切取り帯を区画するスコアラインまた
はこれに相当するカットラインに沿いその上側にリムと
一体に形成する。
[作用] 上記のように構成されている本考案のシール蓋3を容器
本体に取付けて、粉もれしないように密封するに際して
は、包装ライン上で、収容物を本体に充填した後容器本
体の頂部開口2に上方より封鎖部材4をかぶせると共
に、その周縁に設けたリム内側の溝5aに本体の頂部開口
縁2bを嵌込む。その際、リムの外周に設ける係合縁6の
裾部内側に設けた凹陥部6aに本体の開口外周に設けたリ
ブ2aを圧入して両者を係合させ、また封鎖部材の立上が
り4aを開口の側壁内側に押し込んで開口部内面に突出部
4bを密着させる。すなわち封鎖部材4を容器本体の開口
2の内側に落とし込むように取り付けると、封鎖部材4
の立ち上がり部4aに設けた突出部4bが容器本体の側壁内
面に食い込みこれを外側に開くように押圧する。一方、
係合縁6の下部で前記突出部4bと対向する位置にあるリ
ング状残存部6bが前記側壁の開きに抵抗するため、シー
ル蓋は容器本体に対して硬くきっちりかみ合って、抜け
出ることが防止され、かつ高度の密封状態が維持され、
所謂収容物のバージン性が保証される。一方、上記シー
ル蓋3で閉じられた容器本体1を開封するには、第3図
に示すようにまず係合縁6の一部に設けた切取り用摘持
片8bを引っ張り、スコアライン8aに沿って切り取り帯8
を係合縁から切除する。こうすると、蓋の背面側に設け
たヒンジ7を除く、係合縁6のほぼ全周が切り破られる
ことになる。その結果、係合縁の裾部は容器本体の外周
にリブ2aと凹陥部6aを介して固着された状態でリング状
に残り、かつ、封鎖部材4は前記リング残存部6bの一部
にヒンジ7を介して連設される。そしてこの封鎖部材4
は開封用摘み片を介して簡単に押上げ開封することがで
きる(第5図)。なおこの封鎖部材は前記ヒンジによっ
て繰り返して開け閉め可能なヒンジ蓋となるので、散逸
が無く、再封時にも突出部4bが容器本体の側壁内面に食
い込みこれを外側に押圧するため開封前と同様な密封容
器として使用することができる(第6図)。ちなみに、
本考案の蓋を第6図矢印のように押し上げ開封すると
き、開封される側の立ち上がり部6aは、突出部4bを支点
として若干内側に反り曲がりながら押し上げられること
になる。以後、蓋3を再封した時にも、係合縁6の中間
部は切除されたままになるため、容器が一度は開封され
たものであることが目視できることになる。
本体に取付けて、粉もれしないように密封するに際して
は、包装ライン上で、収容物を本体に充填した後容器本
体の頂部開口2に上方より封鎖部材4をかぶせると共
に、その周縁に設けたリム内側の溝5aに本体の頂部開口
縁2bを嵌込む。その際、リムの外周に設ける係合縁6の
裾部内側に設けた凹陥部6aに本体の開口外周に設けたリ
ブ2aを圧入して両者を係合させ、また封鎖部材の立上が
り4aを開口の側壁内側に押し込んで開口部内面に突出部
4bを密着させる。すなわち封鎖部材4を容器本体の開口
2の内側に落とし込むように取り付けると、封鎖部材4
の立ち上がり部4aに設けた突出部4bが容器本体の側壁内
面に食い込みこれを外側に開くように押圧する。一方、
係合縁6の下部で前記突出部4bと対向する位置にあるリ
ング状残存部6bが前記側壁の開きに抵抗するため、シー
ル蓋は容器本体に対して硬くきっちりかみ合って、抜け
出ることが防止され、かつ高度の密封状態が維持され、
所謂収容物のバージン性が保証される。一方、上記シー
ル蓋3で閉じられた容器本体1を開封するには、第3図
に示すようにまず係合縁6の一部に設けた切取り用摘持
片8bを引っ張り、スコアライン8aに沿って切り取り帯8
を係合縁から切除する。こうすると、蓋の背面側に設け
たヒンジ7を除く、係合縁6のほぼ全周が切り破られる
ことになる。その結果、係合縁の裾部は容器本体の外周
にリブ2aと凹陥部6aを介して固着された状態でリング状
に残り、かつ、封鎖部材4は前記リング残存部6bの一部
にヒンジ7を介して連設される。そしてこの封鎖部材4
は開封用摘み片を介して簡単に押上げ開封することがで
きる(第5図)。なおこの封鎖部材は前記ヒンジによっ
て繰り返して開け閉め可能なヒンジ蓋となるので、散逸
が無く、再封時にも突出部4bが容器本体の側壁内面に食
い込みこれを外側に押圧するため開封前と同様な密封容
器として使用することができる(第6図)。ちなみに、
本考案の蓋を第6図矢印のように押し上げ開封すると
き、開封される側の立ち上がり部6aは、突出部4bを支点
として若干内側に反り曲がりながら押し上げられること
になる。以後、蓋3を再封した時にも、係合縁6の中間
部は切除されたままになるため、容器が一度は開封され
たものであることが目視できることになる。
[考案の効果] 以上詳細にのべたように本考案は、容器本体と別個に作
られたヒンジ機能を備えた被せ蓋を、容器本体側には特
別なヒンジ加工を施さずに、通常のシール蓋と同じ様に
収容物の包装ライン上において容器本体の開口部に簡単
に取付けることができる。また、本考案のシール蓋は、
封鎖部材を容器本体の開口の内側に落とし込むように取
り付けるので、封鎖部材の立ち上がり部に設けた突出部
が容器本体の側壁内面に食い込みこれを外側に開くよう
に押圧する一方、この突出部と対向する位置にあるリン
グ状残存部が前記側壁の開きに抵抗するので、シール蓋
は容器本体に対して硬くきっちりとかみ合って本体より
分離することが防止され、かつ高度の密封状態が維持さ
れる。また開封は、立ち上がり部の突出部を支点として
若干内側に反り曲がるので容易であると共に、再封に際
しても、前記突出部が容器本体の側壁内面に食い込みこ
れを外側に押圧するため再封前と変わらない密封性能を
有するという効果を発揮する。
られたヒンジ機能を備えた被せ蓋を、容器本体側には特
別なヒンジ加工を施さずに、通常のシール蓋と同じ様に
収容物の包装ライン上において容器本体の開口部に簡単
に取付けることができる。また、本考案のシール蓋は、
封鎖部材を容器本体の開口の内側に落とし込むように取
り付けるので、封鎖部材の立ち上がり部に設けた突出部
が容器本体の側壁内面に食い込みこれを外側に開くよう
に押圧する一方、この突出部と対向する位置にあるリン
グ状残存部が前記側壁の開きに抵抗するので、シール蓋
は容器本体に対して硬くきっちりとかみ合って本体より
分離することが防止され、かつ高度の密封状態が維持さ
れる。また開封は、立ち上がり部の突出部を支点として
若干内側に反り曲がるので容易であると共に、再封に際
しても、前記突出部が容器本体の側壁内面に食い込みこ
れを外側に押圧するため再封前と変わらない密封性能を
有するという効果を発揮する。
第1図はシール蓋並びにこれによって封鎖される容器本
体の斜視図、第2図はシール蓋で閉じた容器本体の上部
のみを示す斜視図、第3図は蓋の一部を切取っている状
態を示す斜視図、第4図は第2図の4−4線の断面図、
第5図は開被状態を示す容器本体上部の斜視図、第6図
は再封状態を示す容器本体上部の部分断面図,第7図は
本考案の他の実施例を示す斜視図である。 1:容器本体、2:頂部開口、3:蓋 4:封鎖部材、5:リム、6:係合縁 7:ヒンジ、8:切取り帯体、9:開封用摘み片
体の斜視図、第2図はシール蓋で閉じた容器本体の上部
のみを示す斜視図、第3図は蓋の一部を切取っている状
態を示す斜視図、第4図は第2図の4−4線の断面図、
第5図は開被状態を示す容器本体上部の斜視図、第6図
は再封状態を示す容器本体上部の部分断面図,第7図は
本考案の他の実施例を示す斜視図である。 1:容器本体、2:頂部開口、3:蓋 4:封鎖部材、5:リム、6:係合縁 7:ヒンジ、8:切取り帯体、9:開封用摘み片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭53−106347(JP,U) 実開 昭62−19950(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】容器本体の開口(2)を密封シールするた
めに取り付けるプラスチック製落とし蓋であって、 前記容器本体の開口を形成する側壁内側にはめ込む封鎖
部材(3)と、前記封鎖部材の全周に立ち上げた立ち上
がり部(4a)と、前記立ち上がり部の上端に設けたリム
(5)と、前記リムの外側全周に下方に向かって延設し
た係合縁(6)と、前記立ち上がり部(4a)とリム
(5)と係合縁(6)とで囲まれ、容器本体の開口縁
(2b)をくわえ込むことができる溝(5a)と、前記係合
縁の一部に形成したヒンジ部(7)と、当該ヒンジ部を
除いた蓋周方向に切り取り可能に形成した切り取り帯体
(8)を有し、 さらに、前記立ち上がり部(4a)の下部から係合縁
(6)に向かって突出形成され、前記容器本体の開口を
形成する側壁内面を外側に押圧することのできる突出部
(4b)を設けるとともに、この突出部と対向して前記係
合縁の下部に、切取り帯体(8)のはぎ取り後に残る部
分で形成するリング状残存部(6b)を設けることを特徴
とするシール蓋。 - 【請求項2】請求項1記載のシール蓋を、粉体、顆粒状
物品等の密封を必要とする物品を収容する容器の頂部開
口に取り付けたことを特徴とする容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989081621U JPH0732433Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | シール蓋及びシール蓋を備えた容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989081621U JPH0732433Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | シール蓋及びシール蓋を備えた容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0323058U JPH0323058U (ja) | 1991-03-11 |
JPH0732433Y2 true JPH0732433Y2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=31627718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989081621U Expired - Fee Related JPH0732433Y2 (ja) | 1989-07-13 | 1989-07-13 | シール蓋及びシール蓋を備えた容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0732433Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5615152Y2 (ja) * | 1977-01-27 | 1981-04-09 | ||
JPS6219950U (ja) * | 1985-07-16 | 1987-02-06 |
-
1989
- 1989-07-13 JP JP1989081621U patent/JPH0732433Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0323058U (ja) | 1991-03-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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