JPH07294921A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH07294921A JPH07294921A JP6090988A JP9098894A JPH07294921A JP H07294921 A JPH07294921 A JP H07294921A JP 6090988 A JP6090988 A JP 6090988A JP 9098894 A JP9098894 A JP 9098894A JP H07294921 A JPH07294921 A JP H07294921A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】導光板(37)の上面に凹部(68)を設け、
凹部(68)内に液晶表示素子(62)を配置し、導光
板(37)の入光面(1)の近傍に入光面(1)に沿っ
て蛍光管(36)を配置し、入光面(1)に沿う導光板
(37)の端部の厚さが凹部(68)の厚さより厚く、
かつ、入光面(1)に傾斜を設けた構成。 【効果】導光板の上面に形成した凹部に液晶表示素子を
はめ込む構造とすることにより、液晶表示モジュール全
体の薄型化を実現することができる。また、入光面の高
さを凹部の厚さより大きくしたことにより、さらに、入
光面に傾斜を設けたことにより、蛍光管から導光板に入
射する光の入光面積を増加させることができるので、蛍
光灯の光の利用効率が向上し、バックライトの高輝度化
を実現することができる。
凹部(68)内に液晶表示素子(62)を配置し、導光
板(37)の入光面(1)の近傍に入光面(1)に沿っ
て蛍光管(36)を配置し、入光面(1)に沿う導光板
(37)の端部の厚さが凹部(68)の厚さより厚く、
かつ、入光面(1)に傾斜を設けた構成。 【効果】導光板の上面に形成した凹部に液晶表示素子を
はめ込む構造とすることにより、液晶表示モジュール全
体の薄型化を実現することができる。また、入光面の高
さを凹部の厚さより大きくしたことにより、さらに、入
光面に傾斜を設けたことにより、蛍光管から導光板に入
射する光の入光面積を増加させることができるので、蛍
光灯の光の利用効率が向上し、バックライトの高輝度化
を実現することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子の下に配
置した導光板と、その側面近傍に配置した蛍光管とを含
んで成るバックライトを有する液晶表示装置に関する。
置した導光板と、その側面近傍に配置した蛍光管とを含
んで成るバックライトを有する液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、例えば、透明導電膜か
ら成る画素電極と配向膜等を積層した面がそれぞれ対向
するように所定の間隔を隔てて2枚の透明ガラス基板を
重ね合わせ、両基板間の縁周囲に設けたシール材によ
り、両基板を貼り合わせると共に両基板間に液晶を封止
し、さらに両基板の外側に偏光板を設けて成る液晶表示
素子(液晶表示パネル)と、液晶表示素子の下に配置さ
れ、液晶表示素子に光を供給するバックライトと、液晶
表示素子を駆動する回路基板等を含んで構成される。
ら成る画素電極と配向膜等を積層した面がそれぞれ対向
するように所定の間隔を隔てて2枚の透明ガラス基板を
重ね合わせ、両基板間の縁周囲に設けたシール材によ
り、両基板を貼り合わせると共に両基板間に液晶を封止
し、さらに両基板の外側に偏光板を設けて成る液晶表示
素子(液晶表示パネル)と、液晶表示素子の下に配置さ
れ、液晶表示素子に光を供給するバックライトと、液晶
表示素子を駆動する回路基板等を含んで構成される。
【0003】バックライトは、例えば、光源から発せら
れる光を光源から離れた方へ導き、液晶表示素子全体に
光を均一に照射するための透明の合成樹脂板から成るほ
ぼ直方体状の導光板と、導光板の側面、すなわち、入光
面近傍に該入光面に沿って配置した光源である蛍光管
と、蛍光管をそのほぼ全長にわたって覆い、断面形状が
ほぼU字状で、蛍光管の光を外部に漏らさないように導
光板へもどすランプ反射カバーと、導光板の上に配置さ
れ、導光板からの光を拡散する拡散シートと、導光板の
下に配置され、導光板からの光を液晶表示素子の方へ反
射させる反射シートとから構成される。また、蛍光管か
ら導光板内に入射した光は、導光板内を全反射しながら
導光するが、拡散反射により導光板の上面から出射させ
るために、導光板の底面には複数個の光拡散用のドット
パタンや穴、溝、凸部が規則正しく配置形成されてい
る。
れる光を光源から離れた方へ導き、液晶表示素子全体に
光を均一に照射するための透明の合成樹脂板から成るほ
ぼ直方体状の導光板と、導光板の側面、すなわち、入光
面近傍に該入光面に沿って配置した光源である蛍光管
と、蛍光管をそのほぼ全長にわたって覆い、断面形状が
ほぼU字状で、蛍光管の光を外部に漏らさないように導
光板へもどすランプ反射カバーと、導光板の上に配置さ
れ、導光板からの光を拡散する拡散シートと、導光板の
下に配置され、導光板からの光を液晶表示素子の方へ反
射させる反射シートとから構成される。また、蛍光管か
ら導光板内に入射した光は、導光板内を全反射しながら
導光するが、拡散反射により導光板の上面から出射させ
るために、導光板の底面には複数個の光拡散用のドット
パタンや穴、溝、凸部が規則正しく配置形成されてい
る。
【0004】このような従来の液晶表示装置は、例えば
特公昭60−19474号公報や実開平4−22780
号公報に記載されている。
特公昭60−19474号公報や実開平4−22780
号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、液晶表
示素子に光を供給するバックライトの導光板の厚さは厚
く、液晶表示モジュール全体の薄型化を実現するための
ネックとなっている。通常、導光板の厚さは蛍光管の直
径よりやや大きく形成されている。また、導光板の厚さ
を薄くすると、蛍光管から導光板へ光が入射する入光面
の面積が減少し、光源である蛍光管の光の利用効率が低
減し、バックライトの高輝度化を難しくしていた。
示素子に光を供給するバックライトの導光板の厚さは厚
く、液晶表示モジュール全体の薄型化を実現するための
ネックとなっている。通常、導光板の厚さは蛍光管の直
径よりやや大きく形成されている。また、導光板の厚さ
を薄くすると、蛍光管から導光板へ光が入射する入光面
の面積が減少し、光源である蛍光管の光の利用効率が低
減し、バックライトの高輝度化を難しくしていた。
【0006】本発明の目的は、液晶表示モジュール全体
の薄型化を実現しつつ、蛍光管の光の利用効率を向上す
ることができる液晶表示装置を提供することにある。
の薄型化を実現しつつ、蛍光管の光の利用効率を向上す
ることができる液晶表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、導光板の上面に凹部を設け、該凹部内
に液晶表示素子を配置し(液晶表示素子を導光板の上に
接して配置してもよいし、少し間隙を置いて配置しても
よい)、前記導光板の入光面となる少なくとも1つの側
面の近傍に該側面に沿って蛍光管を配置し、前記入光面
に沿う前記導光板の端部の厚さが前記凹部の厚さより厚
く、かつ、前記入光面の高さが前記凹部の厚さより大き
いことを特徴とする。さらに、前記入光面に傾斜を設け
たことを特徴とする。
めに、本発明は、導光板の上面に凹部を設け、該凹部内
に液晶表示素子を配置し(液晶表示素子を導光板の上に
接して配置してもよいし、少し間隙を置いて配置しても
よい)、前記導光板の入光面となる少なくとも1つの側
面の近傍に該側面に沿って蛍光管を配置し、前記入光面
に沿う前記導光板の端部の厚さが前記凹部の厚さより厚
く、かつ、前記入光面の高さが前記凹部の厚さより大き
いことを特徴とする。さらに、前記入光面に傾斜を設け
たことを特徴とする。
【0008】また、液晶表示素子の下に配置した導光板
と、前記導光板の少なくとも1つの側面を入光面とし、
該入光面の近傍に該入光面に沿って配置した蛍光管とを
含んで成る液晶表示装置において、前記導光板の前記液
晶表示素子の下に位置する部分の厚さを、前記入光面に
沿う端部の厚さより薄く形成し、この薄く形成した前記
導光板の部分上に前記液晶表示素子を配置し、かつ、前
記入光面に傾斜を設けたことを特徴とする。
と、前記導光板の少なくとも1つの側面を入光面とし、
該入光面の近傍に該入光面に沿って配置した蛍光管とを
含んで成る液晶表示装置において、前記導光板の前記液
晶表示素子の下に位置する部分の厚さを、前記入光面に
沿う端部の厚さより薄く形成し、この薄く形成した前記
導光板の部分上に前記液晶表示素子を配置し、かつ、前
記入光面に傾斜を設けたことを特徴とする。
【0009】また、前記蛍光管をそのほぼ全長にわたっ
て覆い、かつその両端部をそれぞれ前記導光板の上下面
の前記端部に接して設けたランプ反射カバーを含んで成
ることを特徴とする。
て覆い、かつその両端部をそれぞれ前記導光板の上下面
の前記端部に接して設けたランプ反射カバーを含んで成
ることを特徴とする。
【0010】なお、導光板の1つの側面の近傍に該側面
に沿って蛍光管を1本設けてもよいし、導光板の対向す
る2つの側面の近傍に該側面に沿ってそれぞれ蛍光管を
1本ずつ2本設けてもよい。
に沿って蛍光管を1本設けてもよいし、導光板の対向す
る2つの側面の近傍に該側面に沿ってそれぞれ蛍光管を
1本ずつ2本設けてもよい。
【0011】
【作用】本発明では、液晶表示素子の下に位置する部分
の導光板の厚さを、入光面に沿う端部の導光板の厚さよ
り薄く形成し、この薄く形成した前記導光板の部分上に
前記液晶表示素子を配置したので、換言すれば、導光板
の上面に形成した凹部に液晶表示素子をはめ込む構造と
することにより、液晶表示素子の厚さを導光板に吸収さ
せることができるので、液晶表示モジュール全体の薄型
化を実現することができる。
の導光板の厚さを、入光面に沿う端部の導光板の厚さよ
り薄く形成し、この薄く形成した前記導光板の部分上に
前記液晶表示素子を配置したので、換言すれば、導光板
の上面に形成した凹部に液晶表示素子をはめ込む構造と
することにより、液晶表示素子の厚さを導光板に吸収さ
せることができるので、液晶表示モジュール全体の薄型
化を実現することができる。
【0012】また、入光面の高さを凹部の厚さより大き
くしたことにより、さらに、入光面に傾斜を設けたこと
により、蛍光管から導光板に入射する光の入光面積を増
加させることができるので、蛍光灯の光の利用効率が向
上し、バックライトの高輝度化を実現することができ
る。
くしたことにより、さらに、入光面に傾斜を設けたこと
により、蛍光管から導光板に入射する光の入光面積を増
加させることができるので、蛍光灯の光の利用効率が向
上し、バックライトの高輝度化を実現することができ
る。
【0013】
【実施例】図1(a)は、本発明の一実施例の液晶表示
装置を示す要部断面図(導光板、液晶表示素子、蛍光
管、ランプ反射カバー、上側シールドケース等の断面
図)、図1(b)は、導光板、蛍光管、ランプ反射カバ
ーの全体斜視図である。図2は、導光板、蛍光管、ラン
プ反射カバー、拡散シートを示す図1の矢印A方向から
見たバックライトの上面図である。
装置を示す要部断面図(導光板、液晶表示素子、蛍光
管、ランプ反射カバー、上側シールドケース等の断面
図)、図1(b)は、導光板、蛍光管、ランプ反射カバ
ーの全体斜視図である。図2は、導光板、蛍光管、ラン
プ反射カバー、拡散シートを示す図1の矢印A方向から
見たバックライトの上面図である。
【0014】63は液晶表示モジュール、62は2枚の
電極基板の間に液晶を封止して成る液晶表示素子(すな
わち、液晶表示パネル。図8参照)、37は液晶表示素
子62の下に配置したアクリル板から成る導光板、68
は導光板37の上面に設けた凹部、67は入光面1に沿
う導光板37の端部、36は光源である冷陰極蛍光管、
1は蛍光管36の光が入射する導光板37の入光面、2
は蛍光管36をそのほぼ全長にわたって覆い、蛍光管3
6の光を導光板37へもどすランプ反射カバー、3は導
光板37の上面に配置され、導光板37からの光を拡散
する拡散シート、4は導光板37の下面に配置され、導
光板37からの光を液晶表示素子62の方へ反射させる
反射シート、41は金属製シールドケース、65は表示
窓、66は液晶表示素子62と導光板37との間に介在
されたゴムクッションである。なお、この図では、導光
板37の底面に設けられる光拡散用のドットパタン等は
図示省略してある。本実施例では、導光板37の対向す
る2つの長い方の側面の近傍に該側面に沿ってそれぞれ
蛍光管を1本ずつ2本設けた長辺2灯式のバックライト
の例である。ランプ反射カバー2の両端部は、導光板3
7の端部67の上下面に接着され、蛍光管36の光を外
部に漏らさないようになっている。蛍光管36の外径は
例えば3mm、入光面1の高さ、すなわち、導光板37
の端部67の高さは3mm、端部67の角度θは60°
で、端部67の断面形状は略正三角形であり、導光板3
7の薄い部分の厚さは2mm、液晶表示素子62の厚さ
は2.2mmである。
電極基板の間に液晶を封止して成る液晶表示素子(すな
わち、液晶表示パネル。図8参照)、37は液晶表示素
子62の下に配置したアクリル板から成る導光板、68
は導光板37の上面に設けた凹部、67は入光面1に沿
う導光板37の端部、36は光源である冷陰極蛍光管、
1は蛍光管36の光が入射する導光板37の入光面、2
は蛍光管36をそのほぼ全長にわたって覆い、蛍光管3
6の光を導光板37へもどすランプ反射カバー、3は導
光板37の上面に配置され、導光板37からの光を拡散
する拡散シート、4は導光板37の下面に配置され、導
光板37からの光を液晶表示素子62の方へ反射させる
反射シート、41は金属製シールドケース、65は表示
窓、66は液晶表示素子62と導光板37との間に介在
されたゴムクッションである。なお、この図では、導光
板37の底面に設けられる光拡散用のドットパタン等は
図示省略してある。本実施例では、導光板37の対向す
る2つの長い方の側面の近傍に該側面に沿ってそれぞれ
蛍光管を1本ずつ2本設けた長辺2灯式のバックライト
の例である。ランプ反射カバー2の両端部は、導光板3
7の端部67の上下面に接着され、蛍光管36の光を外
部に漏らさないようになっている。蛍光管36の外径は
例えば3mm、入光面1の高さ、すなわち、導光板37
の端部67の高さは3mm、端部67の角度θは60°
で、端部67の断面形状は略正三角形であり、導光板3
7の薄い部分の厚さは2mm、液晶表示素子62の厚さ
は2.2mmである。
【0015】本実施例では、液晶表示素子62の下に位
置する部分の導光板37の厚さを、入光面1に沿う端部
67の厚さより薄く形成し、この薄く形成した部分上に
液晶表示素子62を配置した。換言すれば、導光板37
の上面に凹部68を設け、該凹部68内に液晶表示素子
62を配置した。また、入光面1は、傾斜平面となって
いる。
置する部分の導光板37の厚さを、入光面1に沿う端部
67の厚さより薄く形成し、この薄く形成した部分上に
液晶表示素子62を配置した。換言すれば、導光板37
の上面に凹部68を設け、該凹部68内に液晶表示素子
62を配置した。また、入光面1は、傾斜平面となって
いる。
【0016】本実施例では、薄く形成した導光板37の
部分上、すなわち、導光板37の上面に形成した凹部6
8に液晶表示素子62をはめ込む構造とすることによ
り、液晶表示素子62の厚さを導光板37に吸収させる
ことができるので、液晶表示モジュール全体の薄型化を
実現することができる。また、入光面1を傾斜平面とし
たことにより、蛍光管36から導光板37に入射する光
の入光面積を増加させることができるので、蛍光灯36
およびランプ反射カバー2により供給される光の利用効
率が向上し、バックライトの高輝度化を実現することが
できる。
部分上、すなわち、導光板37の上面に形成した凹部6
8に液晶表示素子62をはめ込む構造とすることによ
り、液晶表示素子62の厚さを導光板37に吸収させる
ことができるので、液晶表示モジュール全体の薄型化を
実現することができる。また、入光面1を傾斜平面とし
たことにより、蛍光管36から導光板37に入射する光
の入光面積を増加させることができるので、蛍光灯36
およびランプ反射カバー2により供給される光の利用効
率が向上し、バックライトの高輝度化を実現することが
できる。
【0017】なお、図1の端部67の角度θの適用可能
範囲は、1°≦θ≦179°である。角度θは、モジュ
ール構造により自由に設定可能である。将来、蛍光管3
6の管径が細くなっていくにしたがって、角度θの適用
範囲が広くなる。導光板37の入光面1の面積を最も有
効に確保することができる角度θが、光の利用効率が最
も良い。モジュール構造のゆるす範囲内において、角度
θを最も小さく取ることが、入光面1の面積の拡大につ
ながる。また、後述の図3(b)に示すように、逆に角
度θを最も大きく取ることも、入光面1の面積の拡大に
つながる。
範囲は、1°≦θ≦179°である。角度θは、モジュ
ール構造により自由に設定可能である。将来、蛍光管3
6の管径が細くなっていくにしたがって、角度θの適用
範囲が広くなる。導光板37の入光面1の面積を最も有
効に確保することができる角度θが、光の利用効率が最
も良い。モジュール構造のゆるす範囲内において、角度
θを最も小さく取ることが、入光面1の面積の拡大につ
ながる。また、後述の図3(b)に示すように、逆に角
度θを最も大きく取ることも、入光面1の面積の拡大に
つながる。
【0018】また、本発明には、種々の変形例がある。
【0019】図3(a)〜(c)は、図1に示した構造
の変形例をそれぞれ示す図である。
の変形例をそれぞれ示す図である。
【0020】図1に示した実施例では、入光面1を傾斜
平面としたが、図3(a)に示す例では、入光面1を傾
斜凹曲面とした。なお、図示はしないが、入光面1を傾
斜凸曲面としてもよい。曲面とすることにより、入光面
積をさらに増加させることができ、高輝度化に有利であ
る。
平面としたが、図3(a)に示す例では、入光面1を傾
斜凹曲面とした。なお、図示はしないが、入光面1を傾
斜凸曲面としてもよい。曲面とすることにより、入光面
積をさらに増加させることができ、高輝度化に有利であ
る。
【0021】また、図1の実施例では、入光面1に沿う
端部67の断面形状が略三角柱状であったが、図3
(a)では端部67が図示のような形状(断面形状が略
平行四辺形)をしており、端部67の頂上が平面であ
る。また、入光面1の傾斜平面の向きが図1と反対であ
る。
端部67の断面形状が略三角柱状であったが、図3
(a)では端部67が図示のような形状(断面形状が略
平行四辺形)をしており、端部67の頂上が平面であ
る。また、入光面1の傾斜平面の向きが図1と反対であ
る。
【0022】図3(c)では、入光面1が傾斜面ではな
く、導光板37の下面に対して垂直な平面である。図
1、図3(a)、(b)の傾斜を設けた入光面1と比較
して入光面積が小さいが、このように必ずしも傾斜を設
けなくても可能である。
く、導光板37の下面に対して垂直な平面である。図
1、図3(a)、(b)の傾斜を設けた入光面1と比較
して入光面積が小さいが、このように必ずしも傾斜を設
けなくても可能である。
【0023】図4は、図1に示した液晶表示モジュール
63の全体斜視図である。
63の全体斜視図である。
【0024】図5は液晶表示モジュール63を表示部に
使用したラップトップパソコンのブロックダイアグラ
ム、図6は液晶表示モジュール63をラップトップパソ
コン64に実装した状態を示す図である。このラップト
ップパソコン64においては、マイクロプロセッサ49
で計算した結果を、コントロール用LSI48を介して
液晶駆動用半導体IC34で液晶表示モジュール63を
駆動するものである。
使用したラップトップパソコンのブロックダイアグラ
ム、図6は液晶表示モジュール63をラップトップパソ
コン64に実装した状態を示す図である。このラップト
ップパソコン64においては、マイクロプロセッサ49
で計算した結果を、コントロール用LSI48を介して
液晶駆動用半導体IC34で液晶表示モジュール63を
駆動するものである。
【0025】図7は本発明が適用可能な液晶表示装置の
液晶表示素子62を上側から見た場合の電極基板上にお
ける液晶分子の配列方向(例えばラビング方向)、液晶
分子のねじれ方向、偏光板の偏光軸(あるいは吸収軸)
方向、および複屈折効果をもたらす部材の光学軸方向を
示し、図8は液晶表示素子62の要部斜視図を示す。
液晶表示素子62を上側から見た場合の電極基板上にお
ける液晶分子の配列方向(例えばラビング方向)、液晶
分子のねじれ方向、偏光板の偏光軸(あるいは吸収軸)
方向、および複屈折効果をもたらす部材の光学軸方向を
示し、図8は液晶表示素子62の要部斜視図を示す。
【0026】液晶分子のねじれ方向10とねじれ角θ
は、上電極基板11上の配向膜21のラビング方向6と
下電極基板12上の配向膜22のラビング方向7および
上電極基板11と下電極基板12の間に挟持される正の
誘電異方性を有するネマチック液晶層50に添加される
旋光性物質の種類と量によって規定される。
は、上電極基板11上の配向膜21のラビング方向6と
下電極基板12上の配向膜22のラビング方向7および
上電極基板11と下電極基板12の間に挟持される正の
誘電異方性を有するネマチック液晶層50に添加される
旋光性物質の種類と量によって規定される。
【0027】図8において、液晶層50を挟持する2枚
の上、下電極基板11、12間で液晶分子がねじれたら
せん状構造をなすように配向させるには、例えばガラス
からなる透明な上、下電極基板11、12上の、液晶に
接する、例えばポリイミドからなる有機高分子樹脂から
なる配向膜21、22の表面を、例えば布などで一方向
にこする方法、いわゆるラビング法が採られている。こ
のときのこする方向、すなわちラビング方向、上電極基
板11においてはラビング方向6、下電極基板12にお
いてはラビング方向7が液晶分子の配列方向となる。こ
のようにして配向処理された2枚の上、下電極基板1
1、12をそれぞれのラビング方向6、7が互いにほぼ
180度から360度で交叉するように間隙d1をもた
せて対向させ、2枚の電極基板11、12を液晶を注入
するための切欠け部、すなわち、液晶封入口51を備え
た枠状のシール材52により接着し、その間隙に正の誘
電異方性をもち、旋光性物質を所定量添加されたネマチ
ック液晶を封入すると、液晶分子はその電極基板間で図
中のねじれ角θのらせん状構造の分子配列をする。なお
31、32はそれぞれ例えば酸化インジウム又はITO
(Indium Tin Oxide)からなる透明な上、下電極であ
る。このようにして構成された液晶セル60の上電極基
板11の上側に複屈折効果をもたらす部材(以下複屈折
部材と称す。藤村他「STN−LCD用位相差フィル
ム」、雑誌電子材料1991年2月号第37−41頁)
40が配設されており、さらにこの部材40および液晶
セル60を挟んで上、下偏光板15、16が設けられ
る。
の上、下電極基板11、12間で液晶分子がねじれたら
せん状構造をなすように配向させるには、例えばガラス
からなる透明な上、下電極基板11、12上の、液晶に
接する、例えばポリイミドからなる有機高分子樹脂から
なる配向膜21、22の表面を、例えば布などで一方向
にこする方法、いわゆるラビング法が採られている。こ
のときのこする方向、すなわちラビング方向、上電極基
板11においてはラビング方向6、下電極基板12にお
いてはラビング方向7が液晶分子の配列方向となる。こ
のようにして配向処理された2枚の上、下電極基板1
1、12をそれぞれのラビング方向6、7が互いにほぼ
180度から360度で交叉するように間隙d1をもた
せて対向させ、2枚の電極基板11、12を液晶を注入
するための切欠け部、すなわち、液晶封入口51を備え
た枠状のシール材52により接着し、その間隙に正の誘
電異方性をもち、旋光性物質を所定量添加されたネマチ
ック液晶を封入すると、液晶分子はその電極基板間で図
中のねじれ角θのらせん状構造の分子配列をする。なお
31、32はそれぞれ例えば酸化インジウム又はITO
(Indium Tin Oxide)からなる透明な上、下電極であ
る。このようにして構成された液晶セル60の上電極基
板11の上側に複屈折効果をもたらす部材(以下複屈折
部材と称す。藤村他「STN−LCD用位相差フィル
ム」、雑誌電子材料1991年2月号第37−41頁)
40が配設されており、さらにこの部材40および液晶
セル60を挟んで上、下偏光板15、16が設けられ
る。
【0028】液晶50における液晶分子のねじれ角θは
180度から360度の範囲の値を採り得るが好ましく
は200度から300度であるが、透過率−印加電圧カ
ーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する配向とな
る現象を避け、優れた時分割特性を維持するという実用
的な観点からすれば、230度から270度の範囲がよ
り好ましい。この条件は基本的には電圧に対する液晶分
子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を実現する
ように作用する。また優れた表示品質を得るためには液
晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1の積Δn1
・d1は好ましくは0.5μmから1.0μm、より好ま
しくは0.6μmから0.9μmの範囲に設定することが
望ましい。
180度から360度の範囲の値を採り得るが好ましく
は200度から300度であるが、透過率−印加電圧カ
ーブのしきい値近傍の点灯状態が光を散乱する配向とな
る現象を避け、優れた時分割特性を維持するという実用
的な観点からすれば、230度から270度の範囲がよ
り好ましい。この条件は基本的には電圧に対する液晶分
子の応答をより敏感にし、優れた時分割特性を実現する
ように作用する。また優れた表示品質を得るためには液
晶層50の屈折率異方性Δn1とその厚さd1の積Δn1
・d1は好ましくは0.5μmから1.0μm、より好ま
しくは0.6μmから0.9μmの範囲に設定することが
望ましい。
【0029】複屈折部材40は液晶セル60を透過する
光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単
体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示
に変換するものである。このためには複屈折部材40の
屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極め
て重要で、好ましくは0.4μmから0.8μm、より好
ましくは0.5μmから0.7μmの範囲に設定する。
光の偏光状態を変調するように作用し、液晶セル60単
体では着色した表示しかできなかったものを白黒の表示
に変換するものである。このためには複屈折部材40の
屈折率異方性Δn2とその厚さd2の積Δn2・d2が極め
て重要で、好ましくは0.4μmから0.8μm、より好
ましくは0.5μmから0.7μmの範囲に設定する。
【0030】さらに、この液晶表示素子62は複屈折に
よる楕円偏光を利用しているので偏光板15、16の軸
と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折板を用い
る場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基板11、
12の液晶配列方向6、7との関係が極めて重要であ
る。
よる楕円偏光を利用しているので偏光板15、16の軸
と、複屈折部材40として一軸性の透明複屈折板を用い
る場合はその光学軸と、液晶セル60の電極基板11、
12の液晶配列方向6、7との関係が極めて重要であ
る。
【0031】図7で上記の関係の作用効果について説明
する。図7は、図8の構成の液晶表示素子を上から見た
場合の偏光板の軸、一軸性の透明複屈折部材の光学軸、
液晶セルの電極基板の液晶分子軸配列方向の関係を示し
たものである。
する。図7は、図8の構成の液晶表示素子を上から見た
場合の偏光板の軸、一軸性の透明複屈折部材の光学軸、
液晶セルの電極基板の液晶分子軸配列方向の関係を示し
たものである。
【0032】図8において、5は一軸性の透明複屈折部
材40の光学軸、6は複屈折部材40とこれに隣接する
上電極基板11の液晶分子軸配列方向、7は下電極基板
12の液晶配列方向、8は上偏光板15の吸収軸あるい
は偏光軸、9は下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸で
あり、角度αは上電極基板11の液晶配列方向6と一軸
性の複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度βは
上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸8と一軸性の透明
複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度γは下偏
光板16の吸収軸あるいは偏光軸9と下電極基板12の
液晶配列方向7とのなす角度である。
材40の光学軸、6は複屈折部材40とこれに隣接する
上電極基板11の液晶分子軸配列方向、7は下電極基板
12の液晶配列方向、8は上偏光板15の吸収軸あるい
は偏光軸、9は下偏光板16の吸収軸あるいは偏光軸で
あり、角度αは上電極基板11の液晶配列方向6と一軸
性の複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度βは
上偏光板15の吸収軸あるいは偏光軸8と一軸性の透明
複屈折部材40の光学軸5とのなす角度、角度γは下偏
光板16の吸収軸あるいは偏光軸9と下電極基板12の
液晶配列方向7とのなす角度である。
【0033】ここで本明細書における角α、β、γの測
り方を定義する。図12において、複屈折部材40の光
学軸5と上電極基板の液晶配列方向6との交角を例にと
って説明する。光学軸5と液晶配列方向6との交角は図
12に示す如く、φ1およびφ2で表わすことが出来る
が、本明細書においてはφ1、φ2のうち小さい方の角を
採用する。すなわち、図12(a)においてはφ1<φ2
であるから、φ1を光学軸5と液晶配列方向6との交角
αとし、図12(b)においてはφ1>φ2だからφ2を
光学軸5と液晶配列方向6との交角αとする。勿論φ1
=φ2の場合はどちらを採っても良い。
り方を定義する。図12において、複屈折部材40の光
学軸5と上電極基板の液晶配列方向6との交角を例にと
って説明する。光学軸5と液晶配列方向6との交角は図
12に示す如く、φ1およびφ2で表わすことが出来る
が、本明細書においてはφ1、φ2のうち小さい方の角を
採用する。すなわち、図12(a)においてはφ1<φ2
であるから、φ1を光学軸5と液晶配列方向6との交角
αとし、図12(b)においてはφ1>φ2だからφ2を
光学軸5と液晶配列方向6との交角αとする。勿論φ1
=φ2の場合はどちらを採っても良い。
【0034】液晶表示素子においては角度α、β、γが
極めて重要である。
極めて重要である。
【0035】角度αは好ましくは50度から90度、よ
り好ましくは70度から90度に、角度βは好ましくは
20度から70度、より好ましくは30度から60度
に、角度γは好ましくは0度から70度、より好ましく
は0度から50度に、それぞれ設定することが望まし
い。
り好ましくは70度から90度に、角度βは好ましくは
20度から70度、より好ましくは30度から60度
に、角度γは好ましくは0度から70度、より好ましく
は0度から50度に、それぞれ設定することが望まし
い。
【0036】なお、液晶セル60の液晶層50のねじれ
角θが180度から360度の範囲内にあれば、ねじれ
方向10が時計回り方向、反時計回り方向のいずれであ
っても、上記角α、β、γは上記範囲内にあればよい。
角θが180度から360度の範囲内にあれば、ねじれ
方向10が時計回り方向、反時計回り方向のいずれであ
っても、上記角α、β、γは上記範囲内にあればよい。
【0037】なお、図8においては、複屈折部材40が
上偏光板15と上電極基板11の間に配設されている
が、この位置の代りに、下電極基板12と下偏光板16
との間に配設しても良い。この場合は図8の構成全体を
倒立させた場合に相当する。
上偏光板15と上電極基板11の間に配設されている
が、この位置の代りに、下電極基板12と下偏光板16
との間に配設しても良い。この場合は図8の構成全体を
倒立させた場合に相当する。
【0038】図9はねじれ角θ等の具体例を示す図であ
る。図に示すように、液晶分子のねじれ角θは240度
であり、一軸性の透明複屈折部材40としては平行配向
(ホモジェニアス配向)した、すなわちねじれ角が0度
の液晶セルを使用した。ここで液晶層の厚みd(μm)と
旋光性物質が添加された液晶材料のらせんピッチp(μ
m)の比d/pは0.67とした。配向膜21、22
は、ポリイミド樹脂膜で形成しこれをラビング処理した
ものを使用した。このラビング処理を施した配向膜がこ
れに接する液晶分子を基板面に対して傾斜配向させるチ
ルト角(pretilt角)は4度である。上記一軸性透明複屈
折部材40のΔn2・d2は約0.6μmである。一方液
晶分子が240度ねじれた構造の液晶層50のΔn1・
d1は約0.8μmである。
る。図に示すように、液晶分子のねじれ角θは240度
であり、一軸性の透明複屈折部材40としては平行配向
(ホモジェニアス配向)した、すなわちねじれ角が0度
の液晶セルを使用した。ここで液晶層の厚みd(μm)と
旋光性物質が添加された液晶材料のらせんピッチp(μ
m)の比d/pは0.67とした。配向膜21、22
は、ポリイミド樹脂膜で形成しこれをラビング処理した
ものを使用した。このラビング処理を施した配向膜がこ
れに接する液晶分子を基板面に対して傾斜配向させるチ
ルト角(pretilt角)は4度である。上記一軸性透明複屈
折部材40のΔn2・d2は約0.6μmである。一方液
晶分子が240度ねじれた構造の液晶層50のΔn1・
d1は約0.8μmである。
【0039】このとき、角度αを約90度、角度βを約
30度、角度γを約30度とすることにより、上、下電
極31、32を介して液晶層50に印加される電圧がし
きい値以下のときには光不透過すなわち黒、電圧がある
しきい値以上になると光透過すなわち白の白黒表示が実
現できた。また、下偏光板16の軸を上記位置より50
度から90度回転した場合は、液晶層50への印加電圧
がしきい値以下のときには白、電圧がしきい値以上にな
ると黒の、前記と逆の白黒表示が実現できた。
30度、角度γを約30度とすることにより、上、下電
極31、32を介して液晶層50に印加される電圧がし
きい値以下のときには光不透過すなわち黒、電圧がある
しきい値以上になると光透過すなわち白の白黒表示が実
現できた。また、下偏光板16の軸を上記位置より50
度から90度回転した場合は、液晶層50への印加電圧
がしきい値以下のときには白、電圧がしきい値以上にな
ると黒の、前記と逆の白黒表示が実現できた。
【0040】図10は図9の構成で角度αを変化させた
ときの1/200デューティで時分割駆動時のコントラ
スト変化を示したものである。角度αが90度近傍では
極めて高いコントラストを示していたものが、この角度
からずれるにつれて低下する。しかも角度αが小さくな
ると点灯部、非点灯部ともに青味がかり、角度αが大き
くなると非点灯部は紫、点灯部は黄色になり、いずれに
しても白黒表示は不可能となる。角度βおよび角度γに
ついてもほぼ同様の結果となるが、角度γの場合は前記
したように50度から90度近く回転すると逆転の白黒
表示となる。
ときの1/200デューティで時分割駆動時のコントラ
スト変化を示したものである。角度αが90度近傍では
極めて高いコントラストを示していたものが、この角度
からずれるにつれて低下する。しかも角度αが小さくな
ると点灯部、非点灯部ともに青味がかり、角度αが大き
くなると非点灯部は紫、点灯部は黄色になり、いずれに
しても白黒表示は不可能となる。角度βおよび角度γに
ついてもほぼ同様の結果となるが、角度γの場合は前記
したように50度から90度近く回転すると逆転の白黒
表示となる。
【0041】図11はねじれ角θ等の他の具体例を示す
図である。基本構造は図9に示した具体例と同様であ
る。ただし、液晶層50の液晶分子のねじれ角は260
度、Δn1・d1は約0.65μm〜0.75μmである点
が異なる。一軸性透明複屈折部材40として使用してい
る平行配向液晶層のΔn2・d2は前記具体例と同じ約
0.58μmである。液晶層の厚みd1(μm)と旋光性
物質が添加されたネマチック液晶材料のらせんピッチp
(μm)との比はd/p=0.72とした。
図である。基本構造は図9に示した具体例と同様であ
る。ただし、液晶層50の液晶分子のねじれ角は260
度、Δn1・d1は約0.65μm〜0.75μmである点
が異なる。一軸性透明複屈折部材40として使用してい
る平行配向液晶層のΔn2・d2は前記具体例と同じ約
0.58μmである。液晶層の厚みd1(μm)と旋光性
物質が添加されたネマチック液晶材料のらせんピッチp
(μm)との比はd/p=0.72とした。
【0042】このとき、角度αを約100度、角度βを
約35度、角度γを約15度とすることにより、最初の
具体例と同様の白黒表示が実現できた。また下偏光板の
軸の位置を上記値より50度から90度回転することに
より逆転の白黒表示が可能である点もほぼ最初の具体例
と同様である。角度α、β、γのずれに対する傾向も最
初の具体例とほぼ同様である。
約35度、角度γを約15度とすることにより、最初の
具体例と同様の白黒表示が実現できた。また下偏光板の
軸の位置を上記値より50度から90度回転することに
より逆転の白黒表示が可能である点もほぼ最初の具体例
と同様である。角度α、β、γのずれに対する傾向も最
初の具体例とほぼ同様である。
【0043】上記いずれの具体例においても一軸性透明
複屈折部材40として、液晶分子のねじれのない平行配
向液晶セルを用いたが、むしろ20度から60度程度液
晶分子がねじれた液晶層を用いた方が角度による色変化
が少ない。このねじれた液晶層は、前述の液晶層50同
様、配向処理が施された一対の透明基板の配向処理方向
を所定のねじれ角に交差するようにした基板間に液晶を
挟持することによって形成される。この場合、液晶分子
のねじれ構造を挟む2つの配向処理方向の挟角の2等分
角の方向を複屈折部材の光軸として取扱えばよい。ま
た、複屈折部材40として、透明な高分子フィルムを用
いても良い(この際一軸延伸のものが好ましい)。この
場合高分子フィルムとしてはPET(ポリエチレン テ
レフタレート)、アクリル樹脂フィルム、ポリカーボネ
イトが有効である。
複屈折部材40として、液晶分子のねじれのない平行配
向液晶セルを用いたが、むしろ20度から60度程度液
晶分子がねじれた液晶層を用いた方が角度による色変化
が少ない。このねじれた液晶層は、前述の液晶層50同
様、配向処理が施された一対の透明基板の配向処理方向
を所定のねじれ角に交差するようにした基板間に液晶を
挟持することによって形成される。この場合、液晶分子
のねじれ構造を挟む2つの配向処理方向の挟角の2等分
角の方向を複屈折部材の光軸として取扱えばよい。ま
た、複屈折部材40として、透明な高分子フィルムを用
いても良い(この際一軸延伸のものが好ましい)。この
場合高分子フィルムとしてはPET(ポリエチレン テ
レフタレート)、アクリル樹脂フィルム、ポリカーボネ
イトが有効である。
【0044】さらに以上の具体例においては複屈折部材
は単一であったが、図8において複屈折部材40に加え
て、下電極基板12と下偏光板16との間にもう一枚の
複屈折部材を挿入することもできる。この場合はこれら
複屈折部材のΔn2・d2を再調整すればよい。
は単一であったが、図8において複屈折部材40に加え
て、下電極基板12と下偏光板16との間にもう一枚の
複屈折部材を挿入することもできる。この場合はこれら
複屈折部材のΔn2・d2を再調整すればよい。
【0045】ただし、図13に示す如く、上電極基板1
1上に赤、緑、青のカラーフィルタ33R、33G、3
3B、各フィルター同志の間に光遮光膜33Dを設ける
ことにより、多色表示が可能になる。図10に前記具体
例における液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方
向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係
を示す。
1上に赤、緑、青のカラーフィルタ33R、33G、3
3B、各フィルター同志の間に光遮光膜33Dを設ける
ことにより、多色表示が可能になる。図10に前記具体
例における液晶分子の配列方向、液晶分子のねじれ方
向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の関係
を示す。
【0046】なお、図13においては、各フィルタ33
R、33G、33B、光遮光膜33Dの上に、これらの
凹凸の影響を軽減するため絶縁物からなる平滑層23が
形成された上に上電極31、配向膜21が形成されてい
る。
R、33G、33B、光遮光膜33Dの上に、これらの
凹凸の影響を軽減するため絶縁物からなる平滑層23が
形成された上に上電極31、配向膜21が形成されてい
る。
【0047】以上説明したように、上記具体例によれ
ば、優れた時分割駆動特性を有し、さらに白黒および多
色表示を可能にする電界効果型液晶表示素子を実現する
ことができる。
ば、優れた時分割駆動特性を有し、さらに白黒および多
色表示を可能にする電界効果型液晶表示素子を実現する
ことができる。
【0048】以上本発明を実施例に基づいて具体的に説
明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。例えば、上記実施例では、本発
明を単純マトリクス方式の液晶表示装置に適用した例を
示したが、薄膜トランジスタ等をスイッチング素子とし
て用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも
適用可能であることは言うまでもない。
明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。例えば、上記実施例では、本発
明を単純マトリクス方式の液晶表示装置に適用した例を
示したが、薄膜トランジスタ等をスイッチング素子とし
て用いたアクティブマトリクス方式の液晶表示装置にも
適用可能であることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
液晶表示装置全体の薄型化を実現しつつ、バックライト
の輝度を向上することができる。
液晶表示装置全体の薄型化を実現しつつ、バックライト
の輝度を向上することができる。
【図1】(a)は本発明の一実施例の液晶表示装置を示
す要部断面図、(b)は導光板、蛍光管、ランプ反射カ
バーの全体斜視図である。
す要部断面図、(b)は導光板、蛍光管、ランプ反射カ
バーの全体斜視図である。
【図2】導光板、蛍光管、ランプ反射カバー、拡散シー
トを示す図1の矢印A方向から見たバックライトの上面
図である。
トを示す図1の矢印A方向から見たバックライトの上面
図である。
【図3】(a)〜(c)は、図1に示した構造の変形例
をそれぞれ示す図である。
をそれぞれ示す図である。
【図4】図1に示した液晶表示モジュールの全体斜視図
である。
である。
【図5】ラップトップパソコンの一例のブロックダイア
グラムである。
グラムである。
【図6】ラップトップパソコンの一例の斜視図である。
【図7】本発明が適用可能な単純マトリクス方式の液晶
表示素子における液晶分子の配列方向、液晶分子のねじ
れ方向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の
関係の一例を示した説明図である。
表示素子における液晶分子の配列方向、液晶分子のねじ
れ方向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の
関係の一例を示した説明図である。
【図8】液晶表示素子の一例の要部分解斜視図である。
【図9】別の例の液晶表示素子における液晶分子のねじ
れ方向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の
関係を示した説明図である。
れ方向、偏光板の軸の方向および複屈折部材の光学軸の
関係を示した説明図である。
【図10】液晶表示素子の図7の例についてのコントラ
スト、透過光色−交角α特性を示すグラフである。
スト、透過光色−交角α特性を示すグラフである。
【図11】さらに別の例の液晶表示素子における液晶分
子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏光板の軸の方
向および複屈折部材の光学軸の関係を示した説明図であ
る。
子の配列方向、液晶分子のねじれ方向、偏光板の軸の方
向および複屈折部材の光学軸の関係を示した説明図であ
る。
【図12】交角α、β、γの測り方を説明するための図
である。
である。
【図13】液晶表示素子の上電極基板部の一例の一部切
欠斜視図である。
欠斜視図である。
1…導光板の入光面、2…ランプ反射カバー、3…拡散
シート、4…反射シート、36…蛍光管、37…導光
板、41…金属製シールドケース、62…液晶表示素
子、63…液晶表示モジュール、65…表示窓、66…
ゴムクッション、67…導光板の端部、68…導光板の
凹部。
シート、4…反射シート、36…蛍光管、37…導光
板、41…金属製シールドケース、62…液晶表示素
子、63…液晶表示モジュール、65…表示窓、66…
ゴムクッション、67…導光板の端部、68…導光板の
凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大曽根 富雄 千葉県茂原市早野3681番地 日立デバイス エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 岩本 健一 千葉県茂原市早野3300番地 株式会社日立 製作所電子デバイス事業部内
Claims (4)
- 【請求項1】導光板の上面に凹部を設け、該凹部内に液
晶表示素子を配置し、前記導光板の入光面となる少なく
とも1つの側面の近傍に該側面に沿って蛍光管を配置
し、前記入光面に沿う前記導光板の端部の厚さが前記凹
部の厚さより厚く、かつ、前記入光面の高さが前記凹部
の厚さより大きいことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】導光板の上面に凹部を設け、該凹部内に液
晶表示素子を配置し、前記導光板の入光面となる少なく
とも1つの側面の近傍に該側面に沿って蛍光管を配置
し、前記入光面に沿う前記導光板の端部の厚さが前記凹
部の厚さより厚く、かつ、前記入光面に傾斜を設けたこ
とを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項3】液晶表示素子の下に配置した導光板と、前
記導光板の少なくとも1つの側面を入光面とし、該入光
面の近傍に該入光面に沿って配置した蛍光管とを含んで
成る液晶表示装置において、前記導光板の前記液晶表示
素子の下に位置する部分の厚さを、前記入光面に沿う端
部の厚さより薄く形成し、この薄く形成した前記導光板
の部分上に前記液晶表示素子を配置し、かつ、前記入光
面に傾斜を設けたことを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項4】前記蛍光管をそのほぼ全長にわたって覆
い、かつその両端部をそれぞれ前記導光板の上下面の前
記端部に接して設けたランプ反射カバーを含んで成るこ
とを特徴とする請求項1、2、または3記載の液晶表示
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090988A JPH07294921A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 液晶表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6090988A JPH07294921A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 液晶表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07294921A true JPH07294921A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=14013900
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6090988A Pending JPH07294921A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 液晶表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07294921A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6219116B1 (en) | 1997-09-29 | 2001-04-17 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Liquid crystal panel device having a light guide plate with L shaped ribs |
KR100305522B1 (ko) * | 1998-05-22 | 2001-09-26 | 니시무로 타이죠 | 평면표시장치 |
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-
1994
- 1994-04-28 JP JP6090988A patent/JPH07294921A/ja active Pending
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