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JPH07277623A - エレベーターの群管理制御装置 - Google Patents

エレベーターの群管理制御装置

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Publication number
JPH07277623A
JPH07277623A JP7029075A JP2907595A JPH07277623A JP H07277623 A JPH07277623 A JP H07277623A JP 7029075 A JP7029075 A JP 7029075A JP 2907595 A JP2907595 A JP 2907595A JP H07277623 A JPH07277623 A JP H07277623A
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JP
Japan
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elevator
floor
service
display
control device
Prior art date
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Application number
JP7029075A
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English (en)
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JP3769308B2 (ja
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Masafumi Yamagami
雅史 山上
Kenji Yoneda
健治 米田
Kenji Endo
賢治 遠藤
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Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH07277623A publication Critical patent/JPH07277623A/ja
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  • Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
  • Elevator Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ホールの利用客がホールボタンを押す前に、ホ
ールにかご位置や運転方向を事前に案内することによ
り、利用客をサービスエレベーターへ誘導し、利用客の
長待ちによるイライラ感を軽減させる。ホール呼び登録
時、案内表示を実施しているエレベーターから割当てエ
レベーターを優先的に選択することにより、確実な案内
表示を行う。 【構成】各エレベーターのサービス状況案内表示装置に
案内表示するエレベーターを選択する表示エレベーター
選択手段と,前記選択エレベーターに案内表示する手段
と,ホール呼び登録後に、案内表示しているエレベータ
ーから優先的にエレベーターを選択し、割当てる手段を
有する構成とした。 【効果】ホールにサービスエレベーターを事前に案内す
ることにより、ホール利用客のイライラ感や不信感を軽
減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各階のエレベーターホ
ールに案内表示装置を備えたエレベーターの群管理制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の群管理制御方式においては、複数
台のエレベーターにより能率のよいエレベーターサービ
スを行なうために、エレベーターホールでホ−ル呼びが
登録されると、その呼びに対する各エレベーターの到着
予定時間などの評価値を基に、サービスに最適なエレベ
ーターを決定する「ホール呼び割当て方式」が用いられ
ている。
【0003】この「ホール呼び割当て方式」では、ホー
ルの利用客の待ち時間やかご内での乗車時間を短縮する
ために、「エレベーターがホール呼びを通過する」こと
や「ホール呼びに遠方のエレベーターを割り当てる」と
いうホール呼び割当て制御を行うことがある。
【0004】このような群管理エレベーターには、ホー
ルに予約灯や到着灯を設け、エレベーターのサービスを
報知しているが、予約灯や到着灯のみではホールの利用
客は、エレベーターが「どこにいるのか」とか、「どの
ぐらい待てば乗れるのか」ということがわからないため
不安になる。そこで、エレベーター台数の少ないビル
や、台数の多いビルでも顧客要求により、ホールの予
約,到着灯の他にエレベーターのかご位置表示器を設置
する場合がある。この場合、ホールのかご位置表示器
は、全台,常時点灯しているため、前述した「エレベー
ターがホール呼びを通過する」ことや「ホール呼びに遠
方のエレベーターを割り当てる」という現象がかご位置
表示器を通して利用客の目に見えるため、かえって、利
用客に不信感やイライラ感を抱かせることがあった。
【0005】この問題を解決するために、いくつかの提
案が為されている。
【0006】特開昭56−28173 号公報には、複数台のエ
レベーター全台にかご位置表示器を設置した群管理エレ
ベーターにおいて、エレベーターがかご呼びまたはホー
ル呼びに応じて停止予定となった階床に、当該エレベー
ターの位置を表示することが記載されている。
【0007】実開昭52−159569号公報には、複数台のエ
レベーター全台にかご位置表示器を設置し、上記かご位
置表示器を常時点灯している群管理エレベーターにおい
て、ホール呼び登録時に、このホール呼びにサービスす
るエレベーターのみかご位置表示を継続し、それ以外の
エレベーターのかご位置表示器は消灯するのことが記載
されている。
【0008】実開平1−159683 号公報には、サービス予
定エレベーターがホール呼びに所定距離まで近づいたこ
とや、その登録ホール呼びへの到着予定時間が所定時間
以内になったことを条件にかご位置表示を行う方法が記
載されている。
【0009】特開平1−192686 号公報には、各階の乗り
場に、一定時毎または必要時に全階床の上下方向に関し
て仮想ホール呼びを発生させる装置を設け、この仮想ホ
ール呼びにサービスするエレベーターを割り当て、既ホ
ール呼びにサービスするエレベーターと共に、その時点
における各エレベーターのかご位置と移動方向を合わせ
て表示することが記載されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】各階のホール呼びが登
録されたことを条件に、エレベーターのかご位置表示を
行うものにおいては、ホールの利用客がホール釦を押す
までは、かご位置表示は行われていない。そのため、急
いで階間を移動したい利用客などは、エレベーターを利
用するか否かを判断するために、ホール釦を押して乗り
場表示器にかご位置を表示させる。この場合、割り当て
られたエレベーターが、その階から遠い位置にいると、
ホール釦を押した利用客は階段やエスカレーターを利用
するため、エレベーターがサービスした時には乗り場に
利用客がいないということがあった。
【0011】上記とは逆に、各階のホール呼びが登録さ
れたことを条件に、当該ホール呼びの割当てエレベータ
ー以外のエレベーターかご位置表示を消灯するものにお
いては、「このエレベーターが来るだろう」と推測し、
待っている利用客に対して、かご位置表示の消灯が、裏
切り行為となるという問題があった。
【0012】また、上記どちらの場合も、登録ホール呼
びにサービスするエレベーターは、乗り場の利用客の立
ち位置とは無関係に決定されるため、複数のエレベータ
ーが並んで配置されている場合に、利用客が立っている
位置から遠いエレベーターが割り当てられた時には、利
用客がサービスエレベーターの前まで、長い距離を移動
しなければならないことがあった。
【0013】サービス予定エレベーターがホール呼びに
所定距離まで近づいたことや、その登録ホール呼びへの
到着予定時間が所定時間以内になったことを条件にかご
位置表示を行うものにおいては、エレベーターの距離や
到着予定時間しか考慮していないため、ビル無いが混雑
している時などは、かご位置表示を行った後に、かご内
が満員になり、かご位置表示を行った階にサービスでき
ないという問題があった。
【0014】全階のホール呼びを仮想し、その仮想ホー
ル呼びのサービスエレベーターと登録ホール呼びのサー
ビスエレベーターの両方のかご位置と移動方向を合わせ
て表示するものにおいては、複数のエレベーターがホー
ルにかご位置表示を行うため、利用客の混乱を招き易い
という問題があった。
【0015】本発明の目的は、ホールの利用客がホール
釦を押す前に、ホールにかご位置やかご内の混雑具合等
を事前に案内し、利用客をサービスエレベーターに誘導
すること、各エレベーターに案内表示実施・非実施ゾー
ンを設定し、案内表示を行う階床を制限することによ
り、利用客のいる階に近いエレベーターがサービスする
ことを報知し、利用客の長待ちによるイライラ感を軽減
させること、ホール呼び登録時、案内表示を行っている
エレベーターにそのホール呼びを割当てることにより、
確実な案内表示を行うことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的は、複数の階床
間をサービスする複数台のエレベーターと、前記エレベ
ーターを制御する制御装置と、各階床のエレベーターホ
ールでエレベーターを呼び寄せるホール呼び登録装置
と、各階床の各エレベーターの出入口付近に設置される
サービス状況案内表示装置とを備え、前記登録ホール呼
びにサービスするエレベーターを割り当てる割当て手段
を有するエレベーターの群管理制御装置において、前記
サービス状況案内表示装置のうちから運行状況または汎
用情報の案内表示を行うサービス状況案内表示装置を選
択する表示選択手段と、前記により選択したサービス状
況案内表示装置へ運行状況または汎用情報を案内表示す
る手段と、前記ホール呼び登録後に、当該階の前記サー
ビス状況案内表示装置に案内表示しているエレベーター
を優先的に選択し割り当てるサービスエレベーター選択
手段とを備えたことにより達成される。
【0017】
【作用】表示エレベーター選択手段は、各階に案内表示
するエレベーターの台数や前記案内表示する階床の制限
を行う。また、表示選択手段において選択したサービス
状況案内表示装置にエレベーターの運行状況に応じて、
エレベーターの運行状況または汎用情報を案内表示す
る。サービスエレベーター選択手段は、ホール呼び登録
後に、当該階のサービス状況案内表示装置の案内表示し
ているエレベーターを優先的に選択し前記ホール呼びを
割り当てる。これらにより、利用客に対するサービスの
向上を図る。
【0018】
【実施例】本発明を、以下図1から図9に示す実施例に
より説明する。
【0019】図1は、本発明のシステム構成図を示す。
本実施例におけるシステムは、4台のエレベーターの群
管理制御を行う群管理制御装置X01,各エレベーター
の運転制御を行う号機制御装置X02−A〜D,各エレ
ベーターの出入口付近に設置されるホール案内表示装置
X03−A1〜An,X03−B1〜Bn,X03−C
1〜Cn,X03−D1〜Dn、及び各階のホールに設
置されるホール呼び登録装置X04−1〜nにより構成
される。
【0020】号機状態テ−ブルT01は、エレベーター
の号機制御装置から群管理制御装置に送信される交通流
情報や、交通需要を検出するためのかご内荷重(人数)
や乗降に関する情報,エレベーター位置,ホール案内表
示装置の表示状況,かご呼びの登録状況などの入力情報
から成る。
【0021】案内表示実施・非実施ゾーン設定プログラ
ムP02は、前記号機状態テーブルT01と、運行予測
プログラムP03により設定された各種テーブルT03
のデータをもとに、図2に示す案内表示実施・非実施ゾ
ーン設定処理フローチャートに従い、図4に示す案内表
示実施ゾーンZ1〜Z3及び案内表示非実施ゾーンZ4
を案内表示実施・非実施ゾーンテーブルT02に所定時
間ごとに設定する(図3)。
【0022】運行予測プログラムP03は、前記号機状
態テーブルT01のデータをもとに、各エレベーターの
運行予測を行う。その結果を各種テーブルT03に所定
時間毎に格納する。各種テーブルT03は、第1,第2
到着時間テーブル,第1,第2かご呼びテーブル等で構
成される。
【0023】ホール呼び登録処理プログラムP04また
はホール呼び再割当て処理プログラムP05により、新
規ホール呼びまたは再割当てホール呼びをホール呼びテ
ーブルT04へ送信する。ホール呼び割当てプログラム
P06は、前記ホール呼びテーブルT04における新規
ホール呼びまたは再割当てホール呼びの発生時に、各種
テーブルT03と案内表示実施・非実施ゾーンテーブル
T02の条件から、前記ホール呼びの割当てエレベータ
ーを選択し、割当てる。割当て結果は、ホール呼び割当
てテーブルT06に格納する。また、案内表示実施・非
実施ゾーン設定テーブルT02,各種テーブルT03及
びホール呼びテーブルT04の情報をもとにサービス階
設定テーブルT07を作成し、割当てテーブルT06と
共に、群・号機間伝送プログラムP07により号機制御
装置へ送信する。
【0024】案内表示実施ゾーンに案内表示させるため
の指令は、表示指令コマンド処理プログラムP08にて
作成する。作成した表示指令は、表示指令テーブルT0
8に格納され、群・号機間伝送プログラムP07を通し
て号機制御装置へ送信される。
【0025】図2は、案内表示実施・非実施ゾーン設定
処理の一実施例を示すフローチャートである。
【0026】案内表示実施ゾーンは、各エレベーターの
進行方向に設定すること、案内表示非実施ゾーンは、各
エレベーターの進行とは逆方向に設定することを基本と
する。
【0027】複数台のエレベーターのうち、あるエレベ
ーターaとそのエレベーターaの直後の後続エレベータ
ーbについて、エレベーターa,bの時間的な位置間隔
から案内表示実施・非実施ゾーンを設定することを考え
る。
【0028】まず、ステップS12において、エレベー
ターa,bの時間的等間隔位置データを算出する。これ
により、各エレ間の時間的等間隔の位置間隔dtabをもと
に、ステップS13において、各エレベーターに設定す
る案内表示優先ゾーンの基準となる基準時間間隔Dを算
出する。
【0029】次に、ステップS14において、時間的等
間隔の位置間隔dtabと基準時間間隔Dを比較する。
【0030】時間的等間隔の位置間隔dtabが基準時間間
隔Dより長い場合は、ステップS15において、エレベー
ターaの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaは、エレベー
ターaの位置Faとする。
【0031】各エレの時間的等間隔の位置間隔dtabが基
準時間間隔Dより短い場合は、エレベーターbの案内表
示優先ゾーンが、エレベーターaの位置Faを追い越し
てしまうため、エレベーターaの案内表示優先ゾーンの
先頭階Fsaの決定には、エレベーターbの案内表示優先
ゾーンへの考慮が必要となる。上記考慮のため、ステッ
プS16で直後のエレベーターbの位置Fbに基準時間
間隔Dを階床数に換算した位置f(D)を加算した位置
FbDを算出しておく。ステップS17において、エレベ
ーターaの位置FaからFbDの間にエレベーターaの受
け持つホール呼びまたはかご呼びがあるか否かを判定す
る。呼びがない場合は、ステップS19でエレベーター
aの案内表示優先ゾーンの先頭階FsaをFbDとする。呼
びがある場合は、ステップS18でエレベーターaの案
内表示優先ゾーンの先頭階Fsaは、このエレベーターa
の位置Faに最も近い呼びのある階床Fayとする。ま
た、ステップS20において、エレベーターaの位置F
aから案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaまでを案内表示
抑制ゾーンとし、案内表示実施・非実施ゾーン設定テー
ブルT02に設定する。
【0032】ステップS15,S18,S19におい
て、エレベーターaの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsa
が定まった後、ステップS21において、エレベーター
aの案内表示優先ゾーンの先頭階Fsaに基準時間間隔D
を階床数に換算した位置f(D)を加算し、エレベーター
aの案内表示優先ゾーンの最終階Feaとする。ステップ
S22において、このFsaからFeaまでを案内表示優先
ゾーンとし、案内表示実施・非実施ゾーン設定テーブル
T02に設定する。
【0033】ステップS23において、案内表示優先ゾ
ーンの最終階Feaの次の階からエレベーターの進行方向
における端階までを汎用情報表示ゾーン,エレベーター
の進行と逆方向を案内表示保留ゾーンとし、案内表示実
施・非実施テーブルT02に設定する。ステップS14
からS24の処理が、全エレベーターに関して終了した
か否かをステップS25で判定し、全エレベーター終了
するまで繰り返す。
【0034】図3に案内表示実施・非実施ゾーンテーブ
ルの一実施例を示す。
【0035】図2のフローチャートに示す処理を実施し
た具体的な例を、エレベーター台数4台,サービス階床
数12階の場合を例に図4で説明する。今、エレベータ
ーA号機EAが5階,エレベーターB号機EBが8階,
エレベーターC号機ECが2階をアップ方向に走行し、
エレベーターD号機EDが9階をダウン方向に走行して
いるとする。この状態において各エレベーターの案内表
示優先ゾーンZ1A,Z1B,Z1C,Z1D,表示内
容の一部、例えばかご位置の表示を制限する案内表示抑
制ゾーンZ2A,Z2B,Z2D,汎用情報表示ゾーン
Z3A,Z3B,Z3C,Z3D,案内表示保留ゾーン
Z4A,Z4B,Z4C,Z4Dの設定をエレベーター
D号機ED,C号機EC,A号機EA,B号機EBの順
に考える。
【0036】今、案内表示実施・非実施ゾーン設定プロ
グラムにおいて算出した基準時間間隔Dを階床数に換算
した値を5階床とする。エレベーターD号機EDとC号
機ECの位置間隔は9階床であるので、エレベーターD
号機EDの案内表示優先ゾーンZ1DをエレベーターD
号機EDの位置9階からダウン方向に5階まで設定す
る。エレベーターC号機ECとA号機EAの位置間隔は
3階床である。エレベーターC号機ECの案内表示優先
ゾーンZ1CはエレベーターC号機ECの位置2階から
アップ方向に6階までの設定となり、エレベーターの位
置間隔が5階床より短いので、エレベーターA号機EA
の案内表示優先ゾーンZ1Aは7階から11階まで、エ
レベーターA号機EAの案内表示抑制ゾーンZ2Aは5
階から6階までの設定となる。また、エレベーターA号
機EAとB号機EBの位置間隔は3階床であり、エレベ
ーターB号機EBの割当てホール呼びHBも考慮するた
め、エレベーターB号機EBの案内表示優先ゾーンZ1
Bは10階から12階まで、エレベーターB号機EBの
案内表示抑制ゾーンZ2Bは8階から9階までの設定と
なる。各エレベーター共、案内表示優先ゾーン最終階の
次の階から進行方向の端階までを汎用情報表示ゾーン
(Z3A,Z3B,Z3C,Z3D)とし、進行と逆方
向を案内保留ゾーン(Z4A,Z4B,Z4C,Z4
D)とする。
【0037】各エレベーターのホール案内表示装置に
は、上記にて設定した各ゾーンに以下の案内表示を行
う。案内表示優先ゾーン(Z1A,Z1B,Z1C,Z
1D)には、エレベーターかご位置と運転方向(HY1
−A,B,C,D)を、汎用情報表示ゾーン(Z3A,
Z3B,Z3C,Z3D)には、現在の時刻(HY3−
A,B,C,D)を表示する。案内表示抑制ゾーン(Z
2A,Z2B,Z2D),案内表示保留ゾーン(Z4A,
Z4B,Z4C,Z4D)は、運転方向のみまたは非表
示(HY4−A,B,C,D)とする。また、エレベー
ターA号機EAとB号機EBについては、案内表示優先
ゾーンZ1A,Z1Bが、10階と11階で重なってお
り、2台共かご位置を表示すると、ホール利用客の混乱
を招く恐れがあるため、エレベーター位置の遠いA号機
EAは、運転方向表示のみ(HY2−A)とする。
【0038】図5,図6,図7にて、各エレベーターの
種々の運行状態における各階層の表示状況を説明する。
【0039】図5は中層階向け表示の例(6階の例)で
ある。パターンa1では、エレベーターB号機(以下B
号機)とエレベーターD号機(以下D号機)が6階の近
くにいるので、夫々かご位置と運転方向を表示し、エレ
ベーターC号機(以下C号機)はB号機より遠いので時刻
を表示し、エレベーターA号機(以下A号機)は、11
階を上方向に走行中のため遠ざかる状況に有り、且つ遠
方のため表示をしない。ホール呼びは同方向のB号機に
割り当てられる(待ち時間表示有)。パターンa2で
は、B号機とD号機は食堂階(7階)にサービスする途
中であり、「食堂階サービス中」と「かご位置・運転方
向」を交互に表示する。B号機はかご内混雑であり満員
に近いため、かご内混雑表示にて利用客をB号機へ誘導
することを避けている。A号機はB号機の次に6階に近
いので、かご位置と運転方向を表示し利用客をA号機に
誘導する。パターンa3では、ビル内に利用客が少ない
時間帯である場合を示す。この場合C号機が6階で待機
しているので、C号機のかご位置を表示し利用客を誘導
する。他の号機は表示しない。
【0040】図6は上層階向け表示の例(11階の例)
である。パターンb1では、A号機とB号機とC号機が
表示している。B号機とC号機は、夫々10階と9階を
上方へ走行中の表示をしている。B号機の方がC号機よ
り11階に近いので、11階に発生したダウンホール呼
びはB号機に割り当てられる。A号機は、B,C号機よ
り遠くにいるため時刻を表示している。パターンb2で
は、A号機とC号機とD号機が表示している。A号機
は、12階で戸閉じ中であり、ロビーへ直行運転するた
め、「ロビーへ直行」と「かご位置」を交互に表示す
る。発生したダウンホール呼びは一番早くサービスでき
るC号機が割り当てられている。D号機は5階を走行中
につき、時刻を表示している。パターンb3では、B号
機とD号機がそれぞれかご位置と運転方向及びサービス
方向を表示している。B号機とD号機では、D号機の方
が11階に近いが、D号機は12階にかご呼びを持って
おり、11階のダウンホール呼びに到着が遅れるため、
D号機は待ち時間を多く表示し、ホール呼びはB号機に
割り当てる。
【0041】図7は下層出発階向け表示の例(1階の
例)である。パターンc1は、出発階混雑の場合であ
り、A〜D号機全て、表示を出している。A号機とB号
機が1階に近いのでかご位置を表示している。パターン
c2はA,B号機とC,D号機で分割急行運転を行う場
合である。A,B,C,D号機全てサービス階表示と走
行表示を交互に行い、1階に近いエレベーターが、かご
位置を表示する。
【0042】案内表示の内容によるホール呼び割当ての
例を図8にて説明する。図8において、4台のエレベー
ターの表示状況がエレベーターA号機EAは運転方向表
示のみ、エレベーターB号機EBは運転方向とかご位置
表示,エレベーターC号機ECは時刻表示,エレベータ
ーD号機EDは非表示であるとする。この状態におい
て、新規ホール呼びが発生した場合、案内表示優先割当
て処理により、新規ホール呼びの割当てエレベーター
は、案内表示を出しているエレベーターA号機EA,B
号機EB,C号機ECの中から選択される。その結果、
通常、新規ホール呼びは、重要な表示情報の多い号機、
即ちかご位置を表示しているエレベーターB号機EBに
割り当てられる。しかし、時々刻々の状況の変化、特に
ロビー階や食堂階から乗り込んだ乗客のかご呼びによる
進行の遅れや、満員の発生などによる他の号機が選択さ
れることも、混雑時には多く発生する。
【0043】かご呼びの登録状況からサービスゾーンを
選択表示する例を図9を用いて説明する。図9はA,
C,D号機がそれぞれ1,B1,4階をサービス中、B
号機が9階を走行中に2階の食堂階にUPホール呼びが
発生した場合を示している。この時、A号機には4,
5,6階のかご呼びが、C号機には7,9階のかご呼び
が登録されており、そのかご呼びにサービスすることが
決定している。この時既に登録されているかご呼びか
ら、案内表示用のサービスゾーンをA号機は、4〜6
階,C号機は、7〜9階とし、2階の乗り場に設置した
案内表示装置に案内表示済みとする。また、この時の食
堂階の混雑は過大であると予測されるので、新たに発生
した2階のUPホール呼びには、案内表示を出している
A,C号機の2台を割当てる。また、既に登録されてい
るかご呼びから、かご呼び登録不可範囲を既に乗り場に
案内している階床通りに設定し、かご呼びの登録を制限
することにより、エレベーターの一周時間を短縮する。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ホールに案内表示を実
施するエレベーターの台数を制限することにより、ホー
ルにおいて利用客をサービスエレベーターの前に誘導す
ることや、各階毎に、該階に設けた複数の案内表示装置
のうちかご位置を表示する案内表示装置を1台とするこ
とにより、利用者がエレベーターを選び易くすることが
できる。また、ホール呼び登録時に、ホールに案内表示
を行っているエレベーターの中から、割当てエレベータ
ーを選択することにより、確実な案内表示となり、案内
表示内容に対する利用客の不信感,イライラ感を軽減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成を示す図である。
【図2】本発明の案内表示実施・非実施ゾーン設定処理
のフローチャートである。
【図3】本発明の案内表示実施・非実施ゾーン設定テー
ブルの構成例である。
【図4】本発明の階床別案内表示実施の例を示す図であ
る。
【図5】本発明の案内表示状況(中層階)の例を示す図
である。
【図6】本発明の案内表示状況(上層階)の例を示す図
である。
【図7】本発明の案内表示状況(下層出発階)の例を示
す図である。
【図8】本発明の案内表示内容によるホール呼び割当て
の例を説明する図である。
【図9】本発明のかご呼びの登録状況からサービスゾー
ンを選択表示する図である。
【符号の説明】
X01…群管理制御装置、X02−A〜D…号機制御装
置、X03−A1〜An,X03−B1〜Bn,X03
−C1〜Cn,X03−D1〜Dn…案内表示装置、X
04−1〜n…ホール呼び登録装置、P02…案内表示
実施・非実施ゾーン設定プログラム、P03…運行予測
プログラム、P04…ホール呼び登録処理プログラム、
P05…ホール呼び再割当て処理プログラム、P06…
ホール呼び割当てプログラム、P07…群・号機間伝送
プログラム、P08…表示指令コマンド処理プログラ
ム、T01…号機状態テーブル、T02…案内表示実施
・非実施ゾーン設定テーブル、T03…各種テーブル、
T04…ホール呼びテーブル、T06…ホール呼び割当
てテーブル、T07…サービス階設定テーブル、T08
…表示指令テーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 賢治 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の階床間をサービスする複数台のエレ
    ベーターと,前記エレベーターを制御する制御装置と,
    各階床のエレベーターホールでエレベーターを呼び寄せ
    るホール呼び登録装置と,各階床の各エレベーターの出
    入口付近に設置されるサービス状況案内表示装置とを備
    え、前記登録ホール呼びにサービスするエレベーターを
    割当てる割当て手段を有するエレベーターの群管理制御
    装置において、前記サービス状況案内表示装置のうちか
    ら運行状況または汎用情報の案内表示を行うサービス状
    況案内表示装置を選択する表示選択手段と,前記表示選
    択手段により選択したサービス状況案内表示装置へ運行
    状況または汎用情報を案内表示する手段と,前記ホール
    呼び登録後に、当該階の前記サービス状況案内表示装置
    に案内表示しているエレベーターを優先的に選択し割当
    てるサービスエレベーター選択手段とを備えたことを特
    徴とするエレベーターの群管理制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記表示エレベーター
    選択手段には、各エレベーターに案内表示実施ゾーン,
    案内表示非実施ゾーンを設定する手段のいずれかを備
    え、当該階が案内表示実施ゾーンであるサービス状況案
    内表示装置を選択することを特徴とするエレベーターの
    群管理制御装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記サービスエレベー
    ター選択手段には、案内表示内容に割当て優先順位を付
    加し、その割当て優先順位の高いエレベーターを選択す
    ることを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、上記運行状況の案内と
    して、エレベーターのかご位置,運転方向,サービス
    階,かご内の混雑具合,特定階の混雑状況,待ち時間の
    内1つ以上を案内表示することを特徴とするエレベータ
    ーの群管理制御装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、各階におけるかご位置
    を表示するエレベーターは、同方向について1台とする
    ことを特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、現在のかご呼びの登録
    状況からサービスゾーンを案内する手段を設けたことを
    特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、案内表示した表示内容
    に応じてかご呼び登録機能を制限する手段を設けたこと
    を特徴とするエレベーターの群管理制御装置。
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