JPH07276942A - サスペンションの構造 - Google Patents
サスペンションの構造Info
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- JPH07276942A JPH07276942A JP7454594A JP7454594A JPH07276942A JP H07276942 A JPH07276942 A JP H07276942A JP 7454594 A JP7454594 A JP 7454594A JP 7454594 A JP7454594 A JP 7454594A JP H07276942 A JPH07276942 A JP H07276942A
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- Japan
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- suspension
- beam portion
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- portions
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2200/00—Indexing codes relating to suspension types
- B60G2200/20—Semi-rigid axle suspensions
- B60G2200/21—Trailing arms connected by a torsional beam, i.e. twist-beam axles
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
- B60G2206/00—Indexing codes related to the manufacturing of suspensions: constructional features, the materials used, procedures or tools
- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/016—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs allowing controlled deformation during collision
-
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60G—VEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
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- B60G2206/20—Constructional features of semi-rigid axles, e.g. twist beam type axles
-
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- B60—VEHICLES IN GENERAL
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- B60G2206/01—Constructional features of suspension elements, e.g. arms, dampers, springs
- B60G2206/80—Manufacturing procedures
- B60G2206/82—Joining
- B60G2206/8201—Joining by welding
Landscapes
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビーム部の強度を低下させることなく、サス
ペンションアーム部とこれを相互に連結するビーム部と
の接合端部に応力が集中するのを緩和することのできる
サスペンションの構造を提供する。 【構成】 ビーム部2は、前方に開口する断面略V字状
に形成されており、両端部外側面が、サスペンションア
ーム1を構成する上下板金部材4a,4bの接合部6
a,6bに挟まれるようにして溶接されており、上記接
合部は、内方端からビーム部の長手方向に対して所定角
度でビーム部の幅方向中間部まで延びる第一の溶接縁部
12と、上記第一の溶接縁部の外方端部からビーム部の
長手方向に屈曲して延びる第二の溶接縁部11とを備
え、上記ビーム部における上記接合部の車幅方向内側
に、上記第二の溶接縁部の延長線L近傍にいたる深さを
有するノッチ13を形成している。
ペンションアーム部とこれを相互に連結するビーム部と
の接合端部に応力が集中するのを緩和することのできる
サスペンションの構造を提供する。 【構成】 ビーム部2は、前方に開口する断面略V字状
に形成されており、両端部外側面が、サスペンションア
ーム1を構成する上下板金部材4a,4bの接合部6
a,6bに挟まれるようにして溶接されており、上記接
合部は、内方端からビーム部の長手方向に対して所定角
度でビーム部の幅方向中間部まで延びる第一の溶接縁部
12と、上記第一の溶接縁部の外方端部からビーム部の
長手方向に屈曲して延びる第二の溶接縁部11とを備
え、上記ビーム部における上記接合部の車幅方向内側
に、上記第二の溶接縁部の延長線L近傍にいたる深さを
有するノッチ13を形成している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、サスペンションの構
造に関し、詳しくは、左右のアーム部に掛け渡し状に設
けられるビーム部の接合端部に応力が集中するのを緩和
できるサスペンションの構造に関する。
造に関し、詳しくは、左右のアーム部に掛け渡し状に設
けられるビーム部の接合端部に応力が集中するのを緩和
できるサスペンションの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体と車輪との間には、サスペ
ンションが介設されており、このサスペンションは、自
動車の乗り心地や走行性能等に大きな影響を与える。
ンションが介設されており、このサスペンションは、自
動車の乗り心地や走行性能等に大きな影響を与える。
【0003】たとえば、本願出願人が出願した特願平5
−8480号に記載したトレーリングアーム式リヤサス
ペンションの場合、左右のアーム部の前端部に、ボス部
をそれぞれ設け、各ボス部を車体側支軸に円筒状のゴム
ブッシュ等を介して套嵌支持させることにより、サスペ
ンションアームを車体に連結している。
−8480号に記載したトレーリングアーム式リヤサス
ペンションの場合、左右のアーム部の前端部に、ボス部
をそれぞれ設け、各ボス部を車体側支軸に円筒状のゴム
ブッシュ等を介して套嵌支持させることにより、サスペ
ンションアームを車体に連結している。
【0004】一方、上記アーム部の後端部には、車輪を
支持するスピンドル軸が溶接によって接合されている。
また、上記左右のアーム部は、これらの間に車幅方向に
掛け渡されたビーム部を介して連結されている。
支持するスピンドル軸が溶接によって接合されている。
また、上記左右のアーム部は、これらの間に車幅方向に
掛け渡されたビーム部を介して連結されている。
【0005】上記トレーリングアーム式リヤサスペンシ
ョンにおいては、上記ビームを左右のアーム部に掛け渡
し状に設けることによって車幅方向の剛性が高められ、
しかも、上記ビーム部がねじり弾性を有するためスタビ
ライザとして機能し、走行安定性を高めることができ
る。
ョンにおいては、上記ビームを左右のアーム部に掛け渡
し状に設けることによって車幅方向の剛性が高められ、
しかも、上記ビーム部がねじり弾性を有するためスタビ
ライザとして機能し、走行安定性を高めることができ
る。
【0006】上記スタラビライザ効果は、左右のアーム
部に掛け渡された上記アーム部がいわゆるトーションバ
ネとして機能し、左右のアーム部の上下動によって弾性
的にねじり変形させられる場合に生じるねじり弾発力が
左右のアーム部の上下動を調整することにより発揮され
る。
部に掛け渡された上記アーム部がいわゆるトーションバ
ネとして機能し、左右のアーム部の上下動によって弾性
的にねじり変形させられる場合に生じるねじり弾発力が
左右のアーム部の上下動を調整することにより発揮され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記アーム
部と上記ビーム部とは溶接によって接合されているた
め、上記ビーム部がねじられるとき、サスペンションア
ームとの接合部に応力が集中しやすく、特に接合端部に
亀裂等が生じて強度上の問題が発生しやすい。
部と上記ビーム部とは溶接によって接合されているた
め、上記ビーム部がねじられるとき、サスペンションア
ームとの接合部に応力が集中しやすく、特に接合端部に
亀裂等が生じて強度上の問題が発生しやすい。
【0008】上記出願においては、上記ビーム部と上記
アーム部の接合部の内側に、ノッチを設け、このノッチ
によって、上記アーム部とビーム部との接合端部に応力
が集中するのを緩和しようとしている。
アーム部の接合部の内側に、ノッチを設け、このノッチ
によって、上記アーム部とビーム部との接合端部に応力
が集中するのを緩和しようとしている。
【0009】ところが、上記ノッチの深さが浅いと、上
記ビーム部に作用するねじり応力が、上記ノッチを越え
て上記アーム部とビーム部の接合端部に到達してしまう
場合がある。
記ビーム部に作用するねじり応力が、上記ノッチを越え
て上記アーム部とビーム部の接合端部に到達してしまう
場合がある。
【0010】一方、上記ノッチの深さが深すぎると、上
記ビーム部の強度が低下し、ビームの変形が大きくなっ
て、スタビライザ効果が低下するといった問題が生じ
る。
記ビーム部の強度が低下し、ビームの変形が大きくなっ
て、スタビライザ効果が低下するといった問題が生じ
る。
【0011】本願発明は、上述の事情のもとで考え出さ
れたものであって、上記従来の問題を解決し、上記ビー
ム部の強度を低下させることなく、上記アーム部とビー
ム部との接合端部に応力が集中するのを緩和することの
できるサスペンションの構造を提供することをその課題
とする。
れたものであって、上記従来の問題を解決し、上記ビー
ム部の強度を低下させることなく、上記アーム部とビー
ム部との接合端部に応力が集中するのを緩和することの
できるサスペンションの構造を提供することをその課題
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
め、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
【0013】すなわち、本願発明は、車体前後方向に延
び、前端部が車体側の支軸に枢支されるとともに後端部
に車輪を支持するスピンドル軸を設けた左右一対のアー
ム部と、車幅方向に延びこの左右のアーム部を相互に連
結するビーム部とを備え、上記アーム部は、上下板金部
材の周縁部を接合してなる中空断面構造に形成されてい
るとともに、上記ビーム部に沿って車幅方向内方へ一体
延出させられた接合部が形成されている一方、上記ビー
ム部は、前方に開口する断面略V字状に形成されてお
り、両端部外側面が、上下板金部材における上記接合部
の間に挟まれるようにして溶接されたトレーリングアー
ム式サスペンションにおいて、上記接合部は、内方端か
らビーム部の長手方向に対して所定角度でビーム部の幅
方向中間部まで延びる第一の溶接縁部と、上記第一の溶
接縁部の外方端部からビーム部の長手方向に屈曲して延
びる第二の溶接縁部とを備え、上記ビーム部における上
記接合部の車幅方向内側に、上記第二の溶接縁部の延長
線近傍にいたる深さを有するノッチを形成したことを特
徴とする。
び、前端部が車体側の支軸に枢支されるとともに後端部
に車輪を支持するスピンドル軸を設けた左右一対のアー
ム部と、車幅方向に延びこの左右のアーム部を相互に連
結するビーム部とを備え、上記アーム部は、上下板金部
材の周縁部を接合してなる中空断面構造に形成されてい
るとともに、上記ビーム部に沿って車幅方向内方へ一体
延出させられた接合部が形成されている一方、上記ビー
ム部は、前方に開口する断面略V字状に形成されてお
り、両端部外側面が、上下板金部材における上記接合部
の間に挟まれるようにして溶接されたトレーリングアー
ム式サスペンションにおいて、上記接合部は、内方端か
らビーム部の長手方向に対して所定角度でビーム部の幅
方向中間部まで延びる第一の溶接縁部と、上記第一の溶
接縁部の外方端部からビーム部の長手方向に屈曲して延
びる第二の溶接縁部とを備え、上記ビーム部における上
記接合部の車幅方向内側に、上記第二の溶接縁部の延長
線近傍にいたる深さを有するノッチを形成したことを特
徴とする。
【0014】
【発明の作用および効果】本願発明に係るサスペンショ
ンの構造においては、上記アーム部と上記ビーム部と
が、連結する二つの溶接縁部を介して接合されている。
第一の溶接縁部は、アーム部の接合部の内方端からビー
ム部の長手方向に対して所定角度でビーム部の幅方向中
間部まで延びている。一方、第二の接合部は、上記第一
の溶接縁部の外方端部からビーム部の長手方向に屈曲し
て延びている。
ンの構造においては、上記アーム部と上記ビーム部と
が、連結する二つの溶接縁部を介して接合されている。
第一の溶接縁部は、アーム部の接合部の内方端からビー
ム部の長手方向に対して所定角度でビーム部の幅方向中
間部まで延びている。一方、第二の接合部は、上記第一
の溶接縁部の外方端部からビーム部の長手方向に屈曲し
て延びている。
【0015】本願発明においては、上記ビーム部におけ
る上記接合部の車幅方向内側に、上記第二の溶接縁部の
延長線近傍にいたる深さを有するノッチを形成してい
る。
る上記接合部の車幅方向内側に、上記第二の溶接縁部の
延長線近傍にいたる深さを有するノッチを形成してい
る。
【0016】上記第二の溶接縁部は、上記第一のビーム
部に対して、より上記ビームの長手方向に向かって屈曲
して延びるように設定されており、この部分において、
大部分のねじり反力が支持される。
部に対して、より上記ビームの長手方向に向かって屈曲
して延びるように設定されており、この部分において、
大部分のねじり反力が支持される。
【0017】一方、上記第一の溶接縁部は、その内端部
に応力が集中しやすかった。このため、この部分が疲労
破壊等しやすく、補強構造等を設ける必要があった。
に応力が集中しやすかった。このため、この部分が疲労
破壊等しやすく、補強構造等を設ける必要があった。
【0018】本願発明においては、上記第二の溶接縁部
の延長線近傍に至る深さを有するノッチを設けているた
め、上記ビーム部に作用するねじり応力が、上記第二の
溶接縁部に向かって作用し、上記第一の溶接縁部に集中
して作用することはなくなる。すなわち、上記ビーム部
の溶接部内方の強度を適度に落として変形を増加させ、
溶接端部に応力が集中するのを防止しているのである。
の延長線近傍に至る深さを有するノッチを設けているた
め、上記ビーム部に作用するねじり応力が、上記第二の
溶接縁部に向かって作用し、上記第一の溶接縁部に集中
して作用することはなくなる。すなわち、上記ビーム部
の溶接部内方の強度を適度に落として変形を増加させ、
溶接端部に応力が集中するのを防止しているのである。
【0019】このため、従来から問題であった、アーム
部とビーム部との溶接端部に応力が集中するのを緩和す
ることができる。この結果、サスペンションの耐久性を
向上させることが可能となる。
部とビーム部との溶接端部に応力が集中するのを緩和す
ることができる。この結果、サスペンションの耐久性を
向上させることが可能となる。
【0020】しかも、本願発明においては、なんら補強
部材等を設けることなく、溶接接合部の内端への応力の
集中を緩和することができるため、製造コストおよび製
造工数が増加することはない。
部材等を設けることなく、溶接接合部の内端への応力の
集中を緩和することができるため、製造コストおよび製
造工数が増加することはない。
【0021】
【実施例の説明】以下、本願発明に係る実施例を図に基
づいて具体的に説明する。
づいて具体的に説明する。
【0022】図1に本願発明に係るサスペンションの構
造の要部の分解斜視図、図2に平面図、図3に図2にお
けるIII 方向矢視図を示す。
造の要部の分解斜視図、図2に平面図、図3に図2にお
けるIII 方向矢視図を示す。
【0023】図2に示すように本実施例に係るトレーリ
ングアーム式サスペンションは、車体前後方向に延び、
前端部が車体側の支軸に枢支される左右一対のアーム部
と、車幅方向に延び上記左右のアーム部1を相互に連結
するビーム部2とを備えて大略構成される。なお、実施
例においては左側のアーム部1について説明を行うが右
側のアーム部も同様に形成されている。
ングアーム式サスペンションは、車体前後方向に延び、
前端部が車体側の支軸に枢支される左右一対のアーム部
と、車幅方向に延び上記左右のアーム部1を相互に連結
するビーム部2とを備えて大略構成される。なお、実施
例においては左側のアーム部1について説明を行うが右
側のアーム部も同様に形成されている。
【0024】上記アーム部1は、図1および図2に示す
ように碗状にプレス成形された上下板金部材4a,4b
の周縁部9a,9bを溶接によって接合してなる中空断
面構造に形成されている。また、上記アーム部1の前端
部には、上記上下板金部材4a,4bの間に挟み込むよ
うにして、車体側の支軸に套挿される円筒状の連結体5
が接合されている。
ように碗状にプレス成形された上下板金部材4a,4b
の周縁部9a,9bを溶接によって接合してなる中空断
面構造に形成されている。また、上記アーム部1の前端
部には、上記上下板金部材4a,4bの間に挟み込むよ
うにして、車体側の支軸に套挿される円筒状の連結体5
が接合されている。
【0025】一方、上記各アーム部1の後端部には、車
輪を支持するスピンドル軸3が連結されている。
輪を支持するスピンドル軸3が連結されている。
【0026】上記アーム部1の車幅方向内側には、車幅
方向に延びる断面略V字状のビーム部2の端部が溶接さ
れており、このビーム部2によって左右のアーム部が相
互に連結されている。
方向に延びる断面略V字状のビーム部2の端部が溶接さ
れており、このビーム部2によって左右のアーム部が相
互に連結されている。
【0027】本実施例に係る上記アーム部1には、上記
ビーム部2の後面に沿って延出させられ、上記ビーム部
1のV字後方外側面に添着させられるビーム接合部6
a,6bが設けられている。
ビーム部2の後面に沿って延出させられ、上記ビーム部
1のV字後方外側面に添着させられるビーム接合部6
a,6bが設けられている。
【0028】上記ビーム接合部6a,6bは、上下板金
部材4a,4bを車体内方に一体的に延出させて形成さ
れており、上記ビーム部2の端部におけるV字外側面に
添着して溶接させられるとともに、上記ビーム部2とと
もに閉断面構造を形成するように構成されている。
部材4a,4bを車体内方に一体的に延出させて形成さ
れており、上記ビーム部2の端部におけるV字外側面に
添着して溶接させられるとともに、上記ビーム部2とと
もに閉断面構造を形成するように構成されている。
【0029】本実施例に係るサスペンションの構造にお
いては、図2および図4に示すように、上記接合部6
a,6bに、内方端Aからビーム部2の長手方向に対し
て所定角度をもってビーム部2の幅方向中間部まで延び
る第一の溶接縁部12と、上記第一の溶接縁部12の外
方端部Bからビーム部2の長手方向に屈曲して延びる第
二の溶接縁部11とが形成されている。
いては、図2および図4に示すように、上記接合部6
a,6bに、内方端Aからビーム部2の長手方向に対し
て所定角度をもってビーム部2の幅方向中間部まで延び
る第一の溶接縁部12と、上記第一の溶接縁部12の外
方端部Bからビーム部2の長手方向に屈曲して延びる第
二の溶接縁部11とが形成されている。
【0030】一方、上記ビーム部2における上記接合部
6a,6bの車幅方向内側には、上記第二の溶接縁部1
1の延長線Lの近傍にいたる深さを有するノッチ13が
形成されている。
6a,6bの車幅方向内側には、上記第二の溶接縁部1
1の延長線Lの近傍にいたる深さを有するノッチ13が
形成されている。
【0031】本実施例に係る上記ノッチ13は、図4に
示すように、上記ビーム部2のV字縁部を前方に向けて
平面視略V字状にへこませたものであり、その底部13
aが、上記第二の溶接縁部11の延長線Lの近傍にいた
る深さbに設定されている。なお、実施例においては、
上記深さbが12mmに設定されているとともに、開口
幅aが40mmに設定されている。
示すように、上記ビーム部2のV字縁部を前方に向けて
平面視略V字状にへこませたものであり、その底部13
aが、上記第二の溶接縁部11の延長線Lの近傍にいた
る深さbに設定されている。なお、実施例においては、
上記深さbが12mmに設定されているとともに、開口
幅aが40mmに設定されている。
【0032】上記形状のノッチ13を設けることによ
り、図4に示すように、等応力線20a,20bが、上
記ノッチ13を越えて、上記第一の溶接縁部12に回り
込むことがなくなる。このため、上記第一の溶接縁部1
2、すなわち、ビーム部2とサスペンションアーム1の
接合部内方端部に応力が集中するのを緩和することがで
きる。
り、図4に示すように、等応力線20a,20bが、上
記ノッチ13を越えて、上記第一の溶接縁部12に回り
込むことがなくなる。このため、上記第一の溶接縁部1
2、すなわち、ビーム部2とサスペンションアーム1の
接合部内方端部に応力が集中するのを緩和することがで
きる。
【0033】特に、図6に示すように従来のノッチの深
さbを、上記第二の溶接縁部11の延長線Lより浅く設
定した場合には、等応力線が上記ノッチを回り込んで第
一の溶接縁部近傍にいたっていた。
さbを、上記第二の溶接縁部11の延長線Lより浅く設
定した場合には、等応力線が上記ノッチを回り込んで第
一の溶接縁部近傍にいたっていた。
【0034】一方、本実施例に係るノッチを設けること
により、図4および図5に示すように、等応力線20
a,20bが上記ノッチ13を回り込んで、第一の溶接
縁部12に近接することがなくなる。
により、図4および図5に示すように、等応力線20
a,20bが上記ノッチ13を回り込んで、第一の溶接
縁部12に近接することがなくなる。
【0035】このため、従来から問題であった、接合部
6a,6bの内端部への応力集中が緩和され、サスペン
ションの耐久性を大幅に向上させることが可能となる。
6a,6bの内端部への応力集中が緩和され、サスペン
ションの耐久性を大幅に向上させることが可能となる。
【0036】本願発明の範囲は上述した実施例に限定さ
れることはない。上記第一の溶接縁部12と上記第二の
溶接縁部11の屈曲角度は、実施例に限定されることは
なく、上記アーム部等の形状に応じて種々変更すること
ができる。
れることはない。上記第一の溶接縁部12と上記第二の
溶接縁部11の屈曲角度は、実施例に限定されることは
なく、上記アーム部等の形状に応じて種々変更すること
ができる。
【0037】また、上記ノッチの幅aも実施例に限定さ
れることはなく、上記溶接縁部あるいはビーム部等の形
状に応じて変更することができる。
れることはなく、上記溶接縁部あるいはビーム部等の形
状に応じて変更することができる。
【0038】さらに、本実施例においては、上記接合部
を上記アーム部と一体的に形成したが、別途補強部材を
設けて上記アーム部とビーム部とを接合することもでき
る。
を上記アーム部と一体的に形成したが、別途補強部材を
設けて上記アーム部とビーム部とを接合することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係るサスペンションの構造の要部の
分解斜視図である。
分解斜視図である。
【図2】本願発明に係るサスペンションの構造の平面図
である。
である。
【図3】図2におけるサスペンションの構造のIII 方向
矢視図である。
矢視図である。
【図4】図2の要部の拡大図であり、等応力線を表した
図である。
図である。
【図5】図4に示す接合部を車体後方から見た図であ
り、等応力線を表した図である。
り、等応力線を表した図である。
【図6】従来のノッチを設けた場合の等応力線を表した
図であり、図5に相当する図である。
図であり、図5に相当する図である。
1 アーム部 2 ビーム部 3 スピンドルブラケット 4a,4b 板金部材 6 ビーム接合部 11 第二の溶接縁部 12 第一の溶接縁部
Claims (1)
- 【請求項1】 車体前後方向に延び、前端部が車体側の
支軸に枢支されるとともに後端部に車輪を支持するスピ
ンドル軸を設けた左右一対のアーム部と、車幅方向に延
びこの左右のアーム部を相互に連結するビーム部とを備
え、 上記アーム部は、上下板金部材の周縁部を接合してなる
中空断面構造に形成されているとともに、上記ビーム部
に沿って車幅方向内方へ一体延出させられた接合部が形
成されている一方、 上記ビーム部は、前方に開口する断面略V字状に形成さ
れており、両端部外側面が、上下板金部材における上記
接合部の間に挟まれるようにして溶接されたトレーリン
グアーム式サスペンションにおいて、 上記接合部は、内方端からビーム部の長手方向に対して
所定角度もってビーム部の幅方向中間部まで延びる第一
の溶接縁部と、上記第一の溶接縁部の外方端部からビー
ム部の長手方向に屈曲して延びる略直線状の第二の溶接
縁部とを備え、 上記ビーム部における上記接合部の車幅方向内側に、上
記第二の溶接縁部の延長線近傍にいたる深さを有するノ
ッチを形成したことを特徴とする、サスペンションの構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06074545A JP3108846B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | サスペンションの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06074545A JP3108846B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | サスペンションの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07276942A true JPH07276942A (ja) | 1995-10-24 |
JP3108846B2 JP3108846B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=13550340
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06074545A Expired - Fee Related JP3108846B2 (ja) | 1994-04-13 | 1994-04-13 | サスペンションの構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3108846B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09175132A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-08 | Hino Motors Ltd | スプリング・ブラケット |
US6047978A (en) * | 1997-02-27 | 2000-04-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Wheel suspension by trailing arms and torsion beam assembled by welding with means for relieving weld seam from high stress |
-
1994
- 1994-04-13 JP JP06074545A patent/JP3108846B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09175132A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-08 | Hino Motors Ltd | スプリング・ブラケット |
US6047978A (en) * | 1997-02-27 | 2000-04-11 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Wheel suspension by trailing arms and torsion beam assembled by welding with means for relieving weld seam from high stress |
DE19808172B4 (de) * | 1997-02-27 | 2006-03-23 | Toyota Jidosha K.K., Toyota | Radaufhängung, bestehend aus Längslenkern und einem Torsionsquerträger, die miteinander verschweißt sind, sowie Einrichtungen zur Entlastung der Schweißnaht |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3108846B2 (ja) | 2000-11-13 |
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