JPH07260444A - 光切断法による対象物の三次元計測方法およびその装置 - Google Patents
光切断法による対象物の三次元計測方法およびその装置Info
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- JPH07260444A JPH07260444A JP6078033A JP7803394A JPH07260444A JP H07260444 A JPH07260444 A JP H07260444A JP 6078033 A JP6078033 A JP 6078033A JP 7803394 A JP7803394 A JP 7803394A JP H07260444 A JPH07260444 A JP H07260444A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 光切断法により対象物を非接触で三次元計測
する方法および装置を提供する。 【構成】 スリット光を対象物に直角に照射することに
よりこの対象物上に設定される平面の方程式を処理手段
により求め,カメラの画角内において,平面とカメラと
の間に平行な複数の仮想面を設定し,平面と複数の仮想
面とに投影される対象物からの反射光を,カメラで撮像
するとともに,処理手段により最小自乗法より直線の方
程式として求め,カメラから任意の位置に設定した仮想
面から平面までの距離を処理手段により求め,直線の方
程式と距離とから平面における計測点の三次元座標を求
めてこれを対象物の断面デ−タとし,対をなすスリット
光とカメラとを一体として対象物の長さ方向に沿って移
動させることにより,所定ピッチ毎の断面デ−タを処理
手段により求め,これらの各断面デ−タから対象物を三
次元計測するようにしたものである。
する方法および装置を提供する。 【構成】 スリット光を対象物に直角に照射することに
よりこの対象物上に設定される平面の方程式を処理手段
により求め,カメラの画角内において,平面とカメラと
の間に平行な複数の仮想面を設定し,平面と複数の仮想
面とに投影される対象物からの反射光を,カメラで撮像
するとともに,処理手段により最小自乗法より直線の方
程式として求め,カメラから任意の位置に設定した仮想
面から平面までの距離を処理手段により求め,直線の方
程式と距離とから平面における計測点の三次元座標を求
めてこれを対象物の断面デ−タとし,対をなすスリット
光とカメラとを一体として対象物の長さ方向に沿って移
動させることにより,所定ピッチ毎の断面デ−タを処理
手段により求め,これらの各断面デ−タから対象物を三
次元計測するようにしたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,光切断法により対象
物を非接触法で自動的に三次元計測するための方法およ
び装置に関するもので,特に,表面が柔軟で,且つ複雑
な形状をした対象物を三次元計測するのに適した方法お
よびその装置に関するものである。
物を非接触法で自動的に三次元計測するための方法およ
び装置に関するもので,特に,表面が柔軟で,且つ複雑
な形状をした対象物を三次元計測するのに適した方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年,単に二次元的に位置や形状を計測
するのではなく,対象物の奥行情報を取得して三次元的
に位置や形状を求める需要が生じている。三次元的に計
測する方法としては接触法と非接触法とがある。接触法
は,接触子により直接対象物に接触して計測する方法で
あるが,この方法では,対象物が柔軟な場合には,接触
子が対象物の表面に接触することにより表面が損傷され
るおそれがある。そのため非接触法で三次元的に計測す
る方法が求められている。
するのではなく,対象物の奥行情報を取得して三次元的
に位置や形状を求める需要が生じている。三次元的に計
測する方法としては接触法と非接触法とがある。接触法
は,接触子により直接対象物に接触して計測する方法で
あるが,この方法では,対象物が柔軟な場合には,接触
子が対象物の表面に接触することにより表面が損傷され
るおそれがある。そのため非接触法で三次元的に計測す
る方法が求められている。
【0003】そこで,発明者等は,非接触法の一手段と
して,2台のカメラを用いて三次元的に位置を測定する
方法を開発し,出願中(特開昭63−238510号)
である。
して,2台のカメラを用いて三次元的に位置を測定する
方法を開発し,出願中(特開昭63−238510号)
である。
【0004】これは,図13に示すように,2台のカメ
ラ50,51がその画角内に測定対象物をとらえている
状態で,それぞれ光軸を標点Pに向けて互いに内傾させ
て設置されている。そして,この光学系を用い,その光
学系の視野内に光軸と直交する面H11とH12およびH21
とH22を少なくとも2つずつ互いに対向させて求め,こ
の測定対象物をこれら面上に投影した点を三次元の基準
座標で表わす。このようにして,測定対象物がこれら面
上に投影された点を三次元の基準座標で示すことが出来
ることから,上記の対向する面H11とH12およびH21と
H22上に投影された点PH1とPH2,PH3とPH4をそれぞ
れ結ぶことにより,既知の基準座標系で測定対象物が存
在する標点Pを含む一対の直線L1 ,L2 を得る。この
直線L1,L2 の交点の座標値を既知の基準座標系の座
標値で表すことが出来る方法である。
ラ50,51がその画角内に測定対象物をとらえている
状態で,それぞれ光軸を標点Pに向けて互いに内傾させ
て設置されている。そして,この光学系を用い,その光
学系の視野内に光軸と直交する面H11とH12およびH21
とH22を少なくとも2つずつ互いに対向させて求め,こ
の測定対象物をこれら面上に投影した点を三次元の基準
座標で表わす。このようにして,測定対象物がこれら面
上に投影された点を三次元の基準座標で示すことが出来
ることから,上記の対向する面H11とH12およびH21と
H22上に投影された点PH1とPH2,PH3とPH4をそれぞ
れ結ぶことにより,既知の基準座標系で測定対象物が存
在する標点Pを含む一対の直線L1 ,L2 を得る。この
直線L1,L2 の交点の座標値を既知の基準座標系の座
標値で表すことが出来る方法である。
【0005】又,非接触法の一手法として光源としてス
リット光を使用して対象物を切断するイメ−ジから三次
元計測デ−タを得る光切断法がある。これは,物体を切
断した時の切り口を横から見ても対象物の断面形状が判
定出来るのと同じ方法で,スリット光とカメラ1台で高
さ情報が計測される方法である。
リット光を使用して対象物を切断するイメ−ジから三次
元計測デ−タを得る光切断法がある。これは,物体を切
断した時の切り口を横から見ても対象物の断面形状が判
定出来るのと同じ方法で,スリット光とカメラ1台で高
さ情報が計測される方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】前者の方法では,正
確に三次元測定するためには,カメラの台数が6台必要
であるため,装置がかなり大掛かりとなるとともに,高
価なカメラを多く使用するため,経費がかさむという問
題があった。
確に三次元測定するためには,カメラの台数が6台必要
であるため,装置がかなり大掛かりとなるとともに,高
価なカメラを多く使用するため,経費がかさむという問
題があった。
【0007】又,後者の方法のものは,カメラが1台し
か使用されていないため,三次元対象物の場合,カメラ
の死角をカバ−することは出来ない。又,スリット光が
幅を持つ場合,二値化処理すると重心が変動してしま
う。従って,デ−タの変動が大きく正確な対象物の三次
元計測デ−タが得られないという問題があった。
か使用されていないため,三次元対象物の場合,カメラ
の死角をカバ−することは出来ない。又,スリット光が
幅を持つ場合,二値化処理すると重心が変動してしま
う。従って,デ−タの変動が大きく正確な対象物の三次
元計測デ−タが得られないという問題があった。
【0008】
【問題点を解決するための手段】この発明は,スリット
光を対象物に直角に照射することによりこの対象物上に
設定される平面の方程式を処理手段により求め,カメラ
の画角内において,平面とカメラとの間に平行な複数の
仮想面を設定し,平面と複数の仮想面とに投影される対
象物からの反射光を,カメラで撮像するとともに,処理
手段により最小自乗法より直線の方程式として求め,カ
メラから任意の位置に設定した仮想面から平面までの距
離を処理手段により求め,直線の方程式と距離とから平
面における計測点の三次元座標を求めてこれを対象物の
断面デ−タとし,対をなすスリット光とカメラとを一体
として対象物の長さ方向に沿って移動させることによ
り,所定ピッチ毎の断面デ−タを処理手段により求め,
これらの各断面デ−タから対象物を三次元計測するよう
にしたものである。
光を対象物に直角に照射することによりこの対象物上に
設定される平面の方程式を処理手段により求め,カメラ
の画角内において,平面とカメラとの間に平行な複数の
仮想面を設定し,平面と複数の仮想面とに投影される対
象物からの反射光を,カメラで撮像するとともに,処理
手段により最小自乗法より直線の方程式として求め,カ
メラから任意の位置に設定した仮想面から平面までの距
離を処理手段により求め,直線の方程式と距離とから平
面における計測点の三次元座標を求めてこれを対象物の
断面デ−タとし,対をなすスリット光とカメラとを一体
として対象物の長さ方向に沿って移動させることによ
り,所定ピッチ毎の断面デ−タを処理手段により求め,
これらの各断面デ−タから対象物を三次元計測するよう
にしたものである。
【0009】又,この発明は,カメラの画角内に,スリ
ット光に対して直角に幅の狭いウインドを設定するとと
もに,このウインド内を対象物の各断面に沿って走査
し,このウインド内の座標デ−タYP と輝度デ−タFM
とから,YP =Σ(YP ・FM)/ΣFM 式により,ス
リット光の濃度重心を求めることにより,スリット光の
幅に関係のないデ−タが得られるようにしたものであ
る。
ット光に対して直角に幅の狭いウインドを設定するとと
もに,このウインド内を対象物の各断面に沿って走査
し,このウインド内の座標デ−タYP と輝度デ−タFM
とから,YP =Σ(YP ・FM)/ΣFM 式により,ス
リット光の濃度重心を求めることにより,スリット光の
幅に関係のないデ−タが得られるようにしたものであ
る。
【0010】さらに,この発明は,互いに隣接する両カ
メラの画角のオ−バ−ラップ範囲内の中心位置をそれぞ
れ算出し,この中心位置を基準として任意の幅の合成範
囲を設定し,この合成範囲内のデ−タを最小自乗法によ
り直線化し,この直線化したデ−タの平均値を求めて,
この値を前記オ−バ−ラップ範囲の断面デ−タとすると
ともに,このオ−バ−ラップ範囲外は,カメラから得ら
れた断面デ−タを用いるようにして,つなぎ目における
デ−タを円滑化するようにしたものである。
メラの画角のオ−バ−ラップ範囲内の中心位置をそれぞ
れ算出し,この中心位置を基準として任意の幅の合成範
囲を設定し,この合成範囲内のデ−タを最小自乗法によ
り直線化し,この直線化したデ−タの平均値を求めて,
この値を前記オ−バ−ラップ範囲の断面デ−タとすると
ともに,このオ−バ−ラップ範囲外は,カメラから得ら
れた断面デ−タを用いるようにして,つなぎ目における
デ−タを円滑化するようにしたものである。
【0011】又,この発明は,対象物を載置するテ−ブ
ルとこのテ−ブルの両側端部に設けたアクチュエ−タ
と,対象物をいずれも複数方向から直角に照射するため
に設置された複数のスリット光の光源と,この各スリッ
ト光に対してそれぞれ内傾させて設置されて,対象物か
らの反射光をそれぞれ撮像する自動シャッタ−機能を備
えた複数のカメラと,それぞれ互いに対をなす複数箇所
のスリット光の光源とカメラとを所定位置に支持すると
ともに,両末端部にアクチュエ−タに沿って移動する駆
動機構を備えた門型フレ−ムと,各カメラからの画像デ
−タをそれぞれ処理する複数の画像処理装置と,門型フ
レ−ムの駆動機構を制御するとともに,複数の画像処理
装置を時間的に制御するためのタイミング信号を出力す
る制御部と,各画像処理装置からの三次元計測デ−タを
演算処理するとともに,制御部を制御するコンピュ−タ
とを備えたものである。
ルとこのテ−ブルの両側端部に設けたアクチュエ−タ
と,対象物をいずれも複数方向から直角に照射するため
に設置された複数のスリット光の光源と,この各スリッ
ト光に対してそれぞれ内傾させて設置されて,対象物か
らの反射光をそれぞれ撮像する自動シャッタ−機能を備
えた複数のカメラと,それぞれ互いに対をなす複数箇所
のスリット光の光源とカメラとを所定位置に支持すると
ともに,両末端部にアクチュエ−タに沿って移動する駆
動機構を備えた門型フレ−ムと,各カメラからの画像デ
−タをそれぞれ処理する複数の画像処理装置と,門型フ
レ−ムの駆動機構を制御するとともに,複数の画像処理
装置を時間的に制御するためのタイミング信号を出力す
る制御部と,各画像処理装置からの三次元計測デ−タを
演算処理するとともに,制御部を制御するコンピュ−タ
とを備えたものである。
【0012】
【作用】スリット光8は対象物2に対して直角に照射さ
れ,対象物2からの反射光21を撮像するカメラ9は,
スリット光8に対して光軸が45°の位置になるよう設
置されている。スリット光8は,対象物2に対して平面
20として交わるので,その反射光21はカメラ9へ直
線的に入射され,門型フレ−ム6が移動するにつれて,
カメラ9から次々と断面デ−タが取り込まれる。
れ,対象物2からの反射光21を撮像するカメラ9は,
スリット光8に対して光軸が45°の位置になるよう設
置されている。スリット光8は,対象物2に対して平面
20として交わるので,その反射光21はカメラ9へ直
線的に入射され,門型フレ−ム6が移動するにつれて,
カメラ9から次々と断面デ−タが取り込まれる。
【0013】このようにして各カメラ9(9a〜9c)
から次々取り込まれた断面デ−タ,それぞれ各画像処理
装置12(12a〜12c)に入力され,画像処理され
る。この際,X軸方向へ移動しつつそれぞれデ−タを取
り込む3台のカメラ9とそれぞれこのカメラ9に対応す
る3台の画像処理装置12とは,制御部14からのタイ
ミング信号により制御されている。画像処理装置12で
画像処理された三次元計測デ−タは,コンピュ−タ13
に入力され,演算処理されて断面デ−タが合成され,画
面16に表示される。
から次々取り込まれた断面デ−タ,それぞれ各画像処理
装置12(12a〜12c)に入力され,画像処理され
る。この際,X軸方向へ移動しつつそれぞれデ−タを取
り込む3台のカメラ9とそれぞれこのカメラ9に対応す
る3台の画像処理装置12とは,制御部14からのタイ
ミング信号により制御されている。画像処理装置12で
画像処理された三次元計測デ−タは,コンピュ−タ13
に入力され,演算処理されて断面デ−タが合成され,画
面16に表示される。
【0014】スリット光8が幅を持つ場合には,1断面
毎にカメラ9の画角θ内にスリット光8と直角に交わる
幅の狭いウインド15が設定され,このウインド15は
対象物2の断面方向に走査されて,輝度デ−タF1 ,F
2 ・・・およびその時のY軸方向の座標デ−タY1 ,Y
2 ・・・が抽出される。
毎にカメラ9の画角θ内にスリット光8と直角に交わる
幅の狭いウインド15が設定され,このウインド15は
対象物2の断面方向に走査されて,輝度デ−タF1 ,F
2 ・・・およびその時のY軸方向の座標デ−タY1 ,Y
2 ・・・が抽出される。
【0015】この抽出された輝度デ−タFM は,画像処
理装置12により輝度デ−タに対して重み付けが行わ
れ,即ち,ウインド15内における輝度が最大となる輝
度デ−タFM およびその時のY軸方向の座標デ−タYP
が検出され,下記に示す式からスリット光8の濃度重心
の座標Ypが求められる。 YP =Σ(YP ・FM )/ΣFM
理装置12により輝度デ−タに対して重み付けが行わ
れ,即ち,ウインド15内における輝度が最大となる輝
度デ−タFM およびその時のY軸方向の座標デ−タYP
が検出され,下記に示す式からスリット光8の濃度重心
の座標Ypが求められる。 YP =Σ(YP ・FM )/ΣFM
【0016】又,3本のスリット光8(8a,8b,8
c)による3台のカメラ9(9a,9b,9c)から得
られる各画像デ−タのオ−バ−ラップ範囲の断面デ−タ
部分を円滑化するために,カメラ9aとカメラ9bおよ
びカメラ9bとカメラ9cの画角がオ−バ−ラップする
オ−バ−ラップ範囲のそれぞれ中心位置OABおよび中心
位置OBCが算出され記憶される。
c)による3台のカメラ9(9a,9b,9c)から得
られる各画像デ−タのオ−バ−ラップ範囲の断面デ−タ
部分を円滑化するために,カメラ9aとカメラ9bおよ
びカメラ9bとカメラ9cの画角がオ−バ−ラップする
オ−バ−ラップ範囲のそれぞれ中心位置OABおよび中心
位置OBCが算出され記憶される。
【0017】この算出され記憶された中心位置OABおよ
び中心位置OBCから適当な範囲にある断面デ−タを左右
何ポイントか設定するとともに,この範囲が合成範囲A
Bおよび合成範囲BCとして設定される。この合成範囲
ABおよび合成範囲BC内においては,中心位置OABお
よび中心位置OBCから予めそれぞれ合成範囲AB,BC
として設定されたカメラ9aとカメラ9bとからの断面
デ−タおよびカメラ9bとカメラ9cとからの断面デ−
タを最小自乗法により直線化して,その平均値が最終の
断面デ−タとして採用される。このようにして得られた
合成範囲AB,BC内の断面デ−タ以外の断面デ−タ
は,各カメラ9からそれぞれ抽出された断面デ−タ(図
12にメッシュで示されている)が使用される。
び中心位置OBCから適当な範囲にある断面デ−タを左右
何ポイントか設定するとともに,この範囲が合成範囲A
Bおよび合成範囲BCとして設定される。この合成範囲
ABおよび合成範囲BC内においては,中心位置OABお
よび中心位置OBCから予めそれぞれ合成範囲AB,BC
として設定されたカメラ9aとカメラ9bとからの断面
デ−タおよびカメラ9bとカメラ9cとからの断面デ−
タを最小自乗法により直線化して,その平均値が最終の
断面デ−タとして採用される。このようにして得られた
合成範囲AB,BC内の断面デ−タ以外の断面デ−タ
は,各カメラ9からそれぞれ抽出された断面デ−タ(図
12にメッシュで示されている)が使用される。
【0018】
【発明の実施例】この発明の実施例を図1〜図12に基
づいて詳細に説明する。図1はこの発明の実施例を示す
要部構成図,図2は対象物の三次元計測装置の検出部の
要部斜視図,図3はカメラ9とスリット光8との配置状
態を示す説明図,図4はカメラ9とスリット光8との基
本的な配置状態を示す説明図,図5は精度確認用として
用いた対象物2の円柱ゲ−ジの断面図,図6は計測方法
を説明するための説明図,図7〜図10はスリット光8
の位置検出方法を説明するためのもので,図7は斜視
図,図8はデ−タの表示部17,図9,図10はX軸方
向の濃度分布を示すグラフ,図11は3台のカメラ9を
使用した場合のデ−タを合成するための説明図,図12
はオ−バ−ラップ処理するための説明図である。
づいて詳細に説明する。図1はこの発明の実施例を示す
要部構成図,図2は対象物の三次元計測装置の検出部の
要部斜視図,図3はカメラ9とスリット光8との配置状
態を示す説明図,図4はカメラ9とスリット光8との基
本的な配置状態を示す説明図,図5は精度確認用として
用いた対象物2の円柱ゲ−ジの断面図,図6は計測方法
を説明するための説明図,図7〜図10はスリット光8
の位置検出方法を説明するためのもので,図7は斜視
図,図8はデ−タの表示部17,図9,図10はX軸方
向の濃度分布を示すグラフ,図11は3台のカメラ9を
使用した場合のデ−タを合成するための説明図,図12
はオ−バ−ラップ処理するための説明図である。
【0019】図1〜図2において,1は画像デ−タを検
出する検出部で,対象物2,テ−ブル3,アクチュエ−
タ4,駆動機構5を有する門型フレ−ム6,スリット光
8の光源18,カメラ9とにより構成されている。三次
元的に計測される対象物2としては,この実施例では,
図5に示すように,カマボコ状に底面をカットした精度
確認用の円柱ゲ−ジを用いて計測実験をおこなった。こ
の場合,底面の計測は行わないこととし,断面の測定範
囲は円柱ゲ−ジの中心に対し−20°〜+200°まで
測定した。
出する検出部で,対象物2,テ−ブル3,アクチュエ−
タ4,駆動機構5を有する門型フレ−ム6,スリット光
8の光源18,カメラ9とにより構成されている。三次
元的に計測される対象物2としては,この実施例では,
図5に示すように,カマボコ状に底面をカットした精度
確認用の円柱ゲ−ジを用いて計測実験をおこなった。こ
の場合,底面の計測は行わないこととし,断面の測定範
囲は円柱ゲ−ジの中心に対し−20°〜+200°まで
測定した。
【0020】対象物2を載置するテ−ブル3の両側端部
には,門型フレ−ム6が移動するアクチュエ−タ4が設
けられている。このアクチュエ−タ4には,両末端部に
このアクチュエ−タ4に沿って移動するための駆動機構
5を備えた略コ字状の門型フレ−ム6がX軸方向に摺動
自在に取り付けられている。この実施例の場合には,門
型フレ−ム6の移動距離は最大で800mm,移動速度
は最大で300mm/秒,最小ステップ単位は,0.0
05mm,X軸駆動ステ−ジは,左右2軸同時制御され
ている。
には,門型フレ−ム6が移動するアクチュエ−タ4が設
けられている。このアクチュエ−タ4には,両末端部に
このアクチュエ−タ4に沿って移動するための駆動機構
5を備えた略コ字状の門型フレ−ム6がX軸方向に摺動
自在に取り付けられている。この実施例の場合には,門
型フレ−ム6の移動距離は最大で800mm,移動速度
は最大で300mm/秒,最小ステップ単位は,0.0
05mm,X軸駆動ステ−ジは,左右2軸同時制御され
ている。
【0021】この門型フレ−ム6には,支持部材7(7
a,7b,7c)が3箇所に取り付けられており,この
支持部材7(7a,7b,7c)の一端部には,それぞ
れ対象物2をいずれも3方向から直角に照射するために
3箇所にスリット光8(8a,8b,8c)の光源18
(18a,18b,18c)が設置されており,他端部
には,対象物2からの反射光をそれぞれ撮像する自動シ
ャッタ−機能を備えた3台のカメラ9(9a,9b,9
c)が設置されている。各支持部材7a〜7cにそれぞ
れ設置されているスリット光8aとカメラ9a,スリッ
ト光8bとカメラ9b,スリット光8cとカメラ9cと
は互いに対をなしている。スリット光8とカメラ9との
位置関係は,図4に示すように,スリット光8は対象物
2に対して直角方向に位置し,カメラ9はスリット光8
に対して45°の位置に設置されている。従って,スリ
ット光8は,対象物2に直角に照射される。
a,7b,7c)が3箇所に取り付けられており,この
支持部材7(7a,7b,7c)の一端部には,それぞ
れ対象物2をいずれも3方向から直角に照射するために
3箇所にスリット光8(8a,8b,8c)の光源18
(18a,18b,18c)が設置されており,他端部
には,対象物2からの反射光をそれぞれ撮像する自動シ
ャッタ−機能を備えた3台のカメラ9(9a,9b,9
c)が設置されている。各支持部材7a〜7cにそれぞ
れ設置されているスリット光8aとカメラ9a,スリッ
ト光8bとカメラ9b,スリット光8cとカメラ9cと
は互いに対をなしている。スリット光8とカメラ9との
位置関係は,図4に示すように,スリット光8は対象物
2に対して直角方向に位置し,カメラ9はスリット光8
に対して45°の位置に設置されている。従って,スリ
ット光8は,対象物2に直角に照射される。
【0022】この実施例では,3台のカメラ9a,9
b,9cは,いずれも水平方向768画素,直角方向4
93画素の白黒のCCDエリアカメラが使用されてお
り,いづれもシャッタ−速度1/500秒の自動シャッ
タ−機能が備えられている。又,図3に示すように,門
型フレ−ム6の中央部に設置されているカメラ9bの画
角には,対象物2の下方向に死角10が形成される。そ
こで,この図において中心に位置しているカメラ9bの
両側には,45°の位置にカメラ9a,9cが配置され
ており,門型フレ−ム6の中央部に設置されているカメ
ラ9bから対象物2を見た時,対象物2の下方に形成さ
れる2箇所の死角10を覆うような位置に設置されてい
る。
b,9cは,いずれも水平方向768画素,直角方向4
93画素の白黒のCCDエリアカメラが使用されてお
り,いづれもシャッタ−速度1/500秒の自動シャッ
タ−機能が備えられている。又,図3に示すように,門
型フレ−ム6の中央部に設置されているカメラ9bの画
角には,対象物2の下方向に死角10が形成される。そ
こで,この図において中心に位置しているカメラ9bの
両側には,45°の位置にカメラ9a,9cが配置され
ており,門型フレ−ム6の中央部に設置されているカメ
ラ9bから対象物2を見た時,対象物2の下方に形成さ
れる2箇所の死角10を覆うような位置に設置されてい
る。
【0023】なお,スリット光8の光源18としては,
投射されるスリット光8の幅を細く出来るレ−ザ光源が
理想的であるが,レ−ザ光が赤色の場合には,対象物2
の色により反射率が異なる。そのため,カメラ9には,
色による影響が濃度差となって入力されてしまうので,
対象物2により条件設定が異なる。従って,スリット光
8の光源18としては,色による影響のない白色光源が
望ましい。この実施例では,スリット光8の投射幅は広
くなるが,色による影響の少ない白色光源として,ハロ
ゲン光源を用いたスリット光が採用されており,対象物
2の下面で幅3mm,長さ150mmのスリット光8が
得られた。
投射されるスリット光8の幅を細く出来るレ−ザ光源が
理想的であるが,レ−ザ光が赤色の場合には,対象物2
の色により反射率が異なる。そのため,カメラ9には,
色による影響が濃度差となって入力されてしまうので,
対象物2により条件設定が異なる。従って,スリット光
8の光源18としては,色による影響のない白色光源が
望ましい。この実施例では,スリット光8の投射幅は広
くなるが,色による影響の少ない白色光源として,ハロ
ゲン光源を用いたスリット光が採用されており,対象物
2の下面で幅3mm,長さ150mmのスリット光8が
得られた。
【0024】12(12a,12b,12c)は,それ
ぞれカメラ9a,9b,9cからの画像デ−タを処理す
る画像処理装置で,各カメラ9a,9b,9cからの対
象物2の画像がそれぞれ入力して画像処理されて,それ
ぞれ三次元計測デ−タが出力される。この実施例では,
画像処理装置12は,画像分解能256階調,512×
480画素,処理速度0.25秒(1断面が210ポイ
ント)のものが使用された。
ぞれカメラ9a,9b,9cからの画像デ−タを処理す
る画像処理装置で,各カメラ9a,9b,9cからの対
象物2の画像がそれぞれ入力して画像処理されて,それ
ぞれ三次元計測デ−タが出力される。この実施例では,
画像処理装置12は,画像分解能256階調,512×
480画素,処理速度0.25秒(1断面が210ポイ
ント)のものが使用された。
【0025】13はコンピュ−タで,各画像処理装置1
2(12a,12b,12c)からの三次元計測デ−タ
が演算処理されるとともに,対象物2の断面デ−タが合
成される。さらに,制御部14のX軸方向を制御するX
軸制御信号が出力されるとともに,校正値から計測値へ
座標デ−タが変換され,最終計測値が算出される。
2(12a,12b,12c)からの三次元計測デ−タ
が演算処理されるとともに,対象物2の断面デ−タが合
成される。さらに,制御部14のX軸方向を制御するX
軸制御信号が出力されるとともに,校正値から計測値へ
座標デ−タが変換され,最終計測値が算出される。
【0026】制御部14は,コンピュ−タ13からのX
軸制御信号により制御されて,門型フレ−ム6の駆動機
構5のX軸方向の制御をするとともに,3台の画像処理
装置12を時間的に制御してデ−タ取り込みピッチ間隔
を設定するX軸制御用のタイミング信号が出力される。
軸制御信号により制御されて,門型フレ−ム6の駆動機
構5のX軸方向の制御をするとともに,3台の画像処理
装置12を時間的に制御してデ−タ取り込みピッチ間隔
を設定するX軸制御用のタイミング信号が出力される。
【0027】次に,計測原理および計測手順について説
明する。この実施例では,対象物2の定量的な計測精度
が評価出来るように,対象物2として,図5に示すよう
に,直径200mmのカマボコ状に底面をカットした円
柱ゲ−ジを計測する場合について説明する。従来の光切
断法による計測の場合,対象物2までの距離を高さに変
換して高さ情報が求められているが,この発明では,
X,Y,Z座標が求められるもので,以下,図3,図
4,図6および図7に基づいてその計測原理を説明す
る。
明する。この実施例では,対象物2の定量的な計測精度
が評価出来るように,対象物2として,図5に示すよう
に,直径200mmのカマボコ状に底面をカットした円
柱ゲ−ジを計測する場合について説明する。従来の光切
断法による計測の場合,対象物2までの距離を高さに変
換して高さ情報が求められているが,この発明では,
X,Y,Z座標が求められるもので,以下,図3,図
4,図6および図7に基づいてその計測原理を説明す
る。
【0028】まず,図3,図6に示すように,スリット
光8は対象物2に対して直角に照射され,その反射光2
1は,スリット光8に対して光軸が45°の位置になる
よう設置されているカメラ9で撮像される。この際,図
6,図7に示すように,スリット光8は,対象物2の長
さ方向,即ち,Y軸方向に走査されるが,常に,スリッ
ト光8は,対象物2に対して平面20として交わるの
で,その反射光21はカメラ9へ直線的に入射される。
光8は対象物2に対して直角に照射され,その反射光2
1は,スリット光8に対して光軸が45°の位置になる
よう設置されているカメラ9で撮像される。この際,図
6,図7に示すように,スリット光8は,対象物2の長
さ方向,即ち,Y軸方向に走査されるが,常に,スリッ
ト光8は,対象物2に対して平面20として交わるの
で,その反射光21はカメラ9へ直線的に入射される。
【0029】そして,スリット光8とカメラ9とを搭載
している門型フレ−ム6が,駆動機構5によりアクチュ
エ−タ4に沿ってX軸方向に移動すると,カメラ9から
次々と対象物2の画像の断面デ−タが取り込まれる。こ
の際,カメラ9は1/500秒のシャッタ−速度を持つ
自動シャッタ−機能を備えたCCDカメラが使用されて
いるので,デ−タ取り込み時におけるブレを防止するこ
とが出来る。
している門型フレ−ム6が,駆動機構5によりアクチュ
エ−タ4に沿ってX軸方向に移動すると,カメラ9から
次々と対象物2の画像の断面デ−タが取り込まれる。こ
の際,カメラ9は1/500秒のシャッタ−速度を持つ
自動シャッタ−機能を備えたCCDカメラが使用されて
いるので,デ−タ取り込み時におけるブレを防止するこ
とが出来る。
【0030】このようにして各カメラ9(9a〜9c)
から取り込まれたデ−タは,それぞれ各画像処理装置1
2(12a〜12c)に入力され,画像処理される。こ
の際,X軸方向へ移動しつつそれぞれデ−タを取り込む
3台のカメラ9とそれぞれこのカメラ9に対応する3台
の画像処理装置12とは,制御部14からのタイミング
信号により制御されている。画像処理装置12で画像処
理された三次元計測デ−タは,コンピュ−タ13に入力
され,演算処理されて断面デ−タが合成され,表示部1
7に表示される。
から取り込まれたデ−タは,それぞれ各画像処理装置1
2(12a〜12c)に入力され,画像処理される。こ
の際,X軸方向へ移動しつつそれぞれデ−タを取り込む
3台のカメラ9とそれぞれこのカメラ9に対応する3台
の画像処理装置12とは,制御部14からのタイミング
信号により制御されている。画像処理装置12で画像処
理された三次元計測デ−タは,コンピュ−タ13に入力
され,演算処理されて断面デ−タが合成され,表示部1
7に表示される。
【0031】ここで,理想的な平面光としてのスリット
光8は,幅に広がりを持つため,対象物2の大きさ,表
面の凹凸により計測精度が悪くなる。そこで,このよう
な理想的な平面光に近づけるために,対象物2の表面,
即ち,反射面においてスリット光8の幅の中心を計測す
れば理想に近づけることが出来る。
光8は,幅に広がりを持つため,対象物2の大きさ,表
面の凹凸により計測精度が悪くなる。そこで,このよう
な理想的な平面光に近づけるために,対象物2の表面,
即ち,反射面においてスリット光8の幅の中心を計測す
れば理想に近づけることが出来る。
【0032】そのために,本願発明では,図7,図8に
示すように,1断面毎にカメラ9の画角θ内にスリット
光8と直角に交わる幅の狭いウインド15が設定され
る。この際,ウインド15の幅は3画素程度が好まし
い。この設定されたウインド15内の断面デ−タは,図
8に示すように,aからcへとY軸方向に走査され,図
9,図10に示すように,輝度デ−タF1 ,F2 ・・・
およびその時のY軸方向の座標デ−タY1 ,Y2 ・・・
が抽出される。
示すように,1断面毎にカメラ9の画角θ内にスリット
光8と直角に交わる幅の狭いウインド15が設定され
る。この際,ウインド15の幅は3画素程度が好まし
い。この設定されたウインド15内の断面デ−タは,図
8に示すように,aからcへとY軸方向に走査され,図
9,図10に示すように,輝度デ−タF1 ,F2 ・・・
およびその時のY軸方向の座標デ−タY1 ,Y2 ・・・
が抽出される。
【0033】この抽出された輝度デ−タFM は,画像処
理装置12により輝度デ−タに対して重み付けが行わ
れ,下記に示す式からスリット光8の濃度重心の座標Y
P が求められる。このようにして,ウインド15内にお
ける輝度が最大となる輝度デ−タFM およびその時のY
軸方向の座標デ−タYP が検出される。 YP =Σ(YP ・FM )/ΣFM ・・・・・(1)
理装置12により輝度デ−タに対して重み付けが行わ
れ,下記に示す式からスリット光8の濃度重心の座標Y
P が求められる。このようにして,ウインド15内にお
ける輝度が最大となる輝度デ−タFM およびその時のY
軸方向の座標デ−タYP が検出される。 YP =Σ(YP ・FM )/ΣFM ・・・・・(1)
【0034】このように,スリット光8に幅がある場合
でも,設定したウインド15内の断面デ−タの内,輝度
が最大となる点を求めれば,このスリット光8の中心を
示す濃度重心の座標Ypを求めることが出来る。即ち,
ウインド15内では,スリット光8の幅に影響されない
正確なデ−タを得ることが出来る。
でも,設定したウインド15内の断面デ−タの内,輝度
が最大となる点を求めれば,このスリット光8の中心を
示す濃度重心の座標Ypを求めることが出来る。即ち,
ウインド15内では,スリット光8の幅に影響されない
正確なデ−タを得ることが出来る。
【0035】設定されたウインド15は,対象物2の1
断面を表す画面16内を左から右,即ち,X軸方向に走
査される。従って,ウインド15から取り込まれた画像
デ−タ(座標デ−タと輝度デ−タ)から求められた濃度
重心の断面デ−タは,スリット光8の幅の中心位置を示
すことになるので,スリット光8の幅に影響のない正確
なデ−タとなる。
断面を表す画面16内を左から右,即ち,X軸方向に走
査される。従って,ウインド15から取り込まれた画像
デ−タ(座標デ−タと輝度デ−タ)から求められた濃度
重心の断面デ−タは,スリット光8の幅の中心位置を示
すことになるので,スリット光8の幅に影響のない正確
なデ−タとなる。
【0036】なお,スリット光8が幅を持っている場
合,対象物2として本願発明の実施例の試料として用い
た円柱ゲ−ジのように表面が平坦な場合には,単にスリ
ット光8の幅の中心位置を求めればよいが,対象物2の
表面に凹凸がある場合には,角度によっては,スリット
光8が散乱される場合もある。そのため,本願発明で
は,上記したように,濃度重心を算出する方法を採用し
た。演算結果の精度は,1/10画素単位まで有効数値
として使用することが出来た。なお,対象物2の寸法に
応じて,計測ポイント数(ウインド15の横方向の幅と
ピッチ)を任意に設定すれば,計測時間を短縮すること
が出来る。
合,対象物2として本願発明の実施例の試料として用い
た円柱ゲ−ジのように表面が平坦な場合には,単にスリ
ット光8の幅の中心位置を求めればよいが,対象物2の
表面に凹凸がある場合には,角度によっては,スリット
光8が散乱される場合もある。そのため,本願発明で
は,上記したように,濃度重心を算出する方法を採用し
た。演算結果の精度は,1/10画素単位まで有効数値
として使用することが出来た。なお,対象物2の寸法に
応じて,計測ポイント数(ウインド15の横方向の幅と
ピッチ)を任意に設定すれば,計測時間を短縮すること
が出来る。
【0037】ここで,各カメラ9の画角θから計測され
る対象物2の球状接線付近(点線で示す領域)のデ−タ
は,各カメラ9からの距離が大きく変化するため,計測
精度が悪くなる。そこで,図11に示すように,本願発
明では,3本のスリット光8(8a,8b,8c)によ
る3台のカメラ9(9a,9b,9c)から得られる各
画像デ−タを互いにオ−バ−ラップさせてこのオ−バ−
ラップ範囲の断面デ−タ部分を円滑化することにより,
3台のカメラで合成された1本の断面デ−タを作成する
方法が採用されている。
る対象物2の球状接線付近(点線で示す領域)のデ−タ
は,各カメラ9からの距離が大きく変化するため,計測
精度が悪くなる。そこで,図11に示すように,本願発
明では,3本のスリット光8(8a,8b,8c)によ
る3台のカメラ9(9a,9b,9c)から得られる各
画像デ−タを互いにオ−バ−ラップさせてこのオ−バ−
ラップ範囲の断面デ−タ部分を円滑化することにより,
3台のカメラで合成された1本の断面デ−タを作成する
方法が採用されている。
【0038】この方法では,図11,図12に示すよう
に,カメラ9aはA1 からAM 迄の断面デ−タを抽出
し,カメラ9bでは,B1 からBM 迄,同様にカメラ9
cではC1 からCM 迄の断面デ−タがそれぞれ抽出され
る。そこで,カメラ9aとカメラ9bおよびカメラ9b
とカメラ9cの画角がオ−バ−ラップする2箇所のオ−
バ−ラップ範囲のそれぞれ中心位置OABおよび中心位置
OBCが算出され記憶される。
に,カメラ9aはA1 からAM 迄の断面デ−タを抽出
し,カメラ9bでは,B1 からBM 迄,同様にカメラ9
cではC1 からCM 迄の断面デ−タがそれぞれ抽出され
る。そこで,カメラ9aとカメラ9bおよびカメラ9b
とカメラ9cの画角がオ−バ−ラップする2箇所のオ−
バ−ラップ範囲のそれぞれ中心位置OABおよび中心位置
OBCが算出され記憶される。
【0039】この算出され記憶された中心位置OABおよ
び中心位置OBCから適当な範囲にあるデ−タを左右何ポ
イントか設定するとともに,この範囲が合成範囲ABお
よび合成範囲BCとして設定される。この合成範囲AB
および合成範囲BC内においては,中心位置OABおよび
中心位置OBCから予めそれぞれ合成範囲AB,BCとし
て設定されたカメラ9aとカメラ9bとからのデ−タお
よびカメラ9bとカメラ9cとからの断面デ−タを最小
自乗法により直線化して,その平均値が最終の断面デ−
タとして採用される。このようにして得られた合成範囲
AB,BC内の断面デ−タ以外の断面デ−タは,各カメ
ラ9からそれぞれ抽出された断面デ−タ(図12にメッ
シュで示されている)が使用される。
び中心位置OBCから適当な範囲にあるデ−タを左右何ポ
イントか設定するとともに,この範囲が合成範囲ABお
よび合成範囲BCとして設定される。この合成範囲AB
および合成範囲BC内においては,中心位置OABおよび
中心位置OBCから予めそれぞれ合成範囲AB,BCとし
て設定されたカメラ9aとカメラ9bとからのデ−タお
よびカメラ9bとカメラ9cとからの断面デ−タを最小
自乗法により直線化して,その平均値が最終の断面デ−
タとして採用される。このようにして得られた合成範囲
AB,BC内の断面デ−タ以外の断面デ−タは,各カメ
ラ9からそれぞれ抽出された断面デ−タ(図12にメッ
シュで示されている)が使用される。
【0040】次に,演算処理される断面デ−タの算出方
法について説明する。スリット光8は対象物2に対して
平面20として交わっており,その反射光21はカメラ
9に直線的に入射される。従って,スリット光8による
平面20と反射光21による直線Lの交点Pを求めれ
ば,対象物2の断面の三次元座標を求めることが出来
る。
法について説明する。スリット光8は対象物2に対して
平面20として交わっており,その反射光21はカメラ
9に直線的に入射される。従って,スリット光8による
平面20と反射光21による直線Lの交点Pを求めれ
ば,対象物2の断面の三次元座標を求めることが出来
る。
【0041】そこで,カメラ9の画角内のスリット光8
による平面20について,その平面20内に含まれる3
点E,F,Gの座標を,E(x1 ,y1 ,z1 ),F
(x2,y2 ,z2 ),G(x3 ,y3 ,z3 )とする
と,平面20は,以下のように表される。
による平面20について,その平面20内に含まれる3
点E,F,Gの座標を,E(x1 ,y1 ,z1 ),F
(x2,y2 ,z2 ),G(x3 ,y3 ,z3 )とする
と,平面20は,以下のように表される。
【0042】 X=x1 +(x2 −x1 )s+(x3 −x1 )t・・・・・(2) Y=y1 +(y2 −y1 )s+(y3 −y1 )t・・・・・(3) Z=z1 +(z2 −z1 )s+(z3 −z1 )t・・・・・(4) 但し,s,tは変数,x1 〜x3 ,y1 〜y3 ,z1 〜
z3 は平面20内に含まれる3点E,F,Gの各座標
で,この実施例では装置を校正する際に,X,Y,Zテ
−ブルを使いスリット光8の照射ポイントを3点(A,
B,C)実測して変数s,tを消去する方法が採用され
ている。
z3 は平面20内に含まれる3点E,F,Gの各座標
で,この実施例では装置を校正する際に,X,Y,Zテ
−ブルを使いスリット光8の照射ポイントを3点(A,
B,C)実測して変数s,tを消去する方法が採用され
ている。
【0043】そこで,式(2),(3),(4)より変
数s,tを消去すると,平面の式Dは,以下の式で表さ
れる。 D=RX+SY+TZ・・・・・(5) 但し,R,S,Tは平面により定まる定数で,以下の式
で表される。 R=(y2 −y1 )(x3 −x1 )(z2 −z1 ) −(x2 −x1 )(y3 −y1 )(z2 −z1 ) −(x3 −x1 )(y2 −y1 )(z2 −z1 ) +(x2 −x1 )(y2 −y1 )(z3 −z1 )・・・・(6) S=(x2 −x1 )(x3 −x1 )(z2 −z1 ) −(x2 −x1 )(x3 −x1 )(z3 −z1 )・・・・(7) T=(x2 −x1 )(x3 −x1 )(y3 −y1 ) −(x2 −x1 )(x3 −x1 )(y2 −y1 )・・・・(8) D={(z2 −z1 )x1 −(x2 −x1 )z1 } ×{(y2 −y1 )(x3 −x1 )−(x2 −x1 )(y3 −y1 )} −{(y2 −y1 )x1 −(x2 −x1 )y1 } ×{(x3 −x1 )(z2 −z1 )−(x2 −x1 )(z3 −z1 )} ・・・・(9)
数s,tを消去すると,平面の式Dは,以下の式で表さ
れる。 D=RX+SY+TZ・・・・・(5) 但し,R,S,Tは平面により定まる定数で,以下の式
で表される。 R=(y2 −y1 )(x3 −x1 )(z2 −z1 ) −(x2 −x1 )(y3 −y1 )(z2 −z1 ) −(x3 −x1 )(y2 −y1 )(z2 −z1 ) +(x2 −x1 )(y2 −y1 )(z3 −z1 )・・・・(6) S=(x2 −x1 )(x3 −x1 )(z2 −z1 ) −(x2 −x1 )(x3 −x1 )(z3 −z1 )・・・・(7) T=(x2 −x1 )(x3 −x1 )(y3 −y1 ) −(x2 −x1 )(x3 −x1 )(y2 −y1 )・・・・(8) D={(z2 −z1 )x1 −(x2 −x1 )z1 } ×{(y2 −y1 )(x3 −x1 )−(x2 −x1 )(y3 −y1 )} −{(y2 −y1 )x1 −(x2 −x1 )y1 } ×{(x3 −x1 )(z2 −z1 )−(x2 −x1 )(z3 −z1 )} ・・・・(9)
【0044】一方,図15に従来例として示すものは,
先に発明者等により提案されたもので,カメラ9の画角
内に仮想面H11〜H22を設定し,この仮想面H11〜H22
に投影されるP点を直線で結び,直線の交点を求めるこ
とにより,三次元座標が計測される方法である。本願発
明の光切断法の基本原理によるものは,図15に示す2
台のカメラの内の1台をスリット光8に置き換えたもの
である。
先に発明者等により提案されたもので,カメラ9の画角
内に仮想面H11〜H22を設定し,この仮想面H11〜H22
に投影されるP点を直線で結び,直線の交点を求めるこ
とにより,三次元座標が計測される方法である。本願発
明の光切断法の基本原理によるものは,図15に示す2
台のカメラの内の1台をスリット光8に置き換えたもの
である。
【0045】即ち,図6に示すように,スリット光8の
反射光21を撮像するカメラ9は,スリット光8に対し
て45°の角度を持って設置されている。そこで,図6
に示すように,スリット光8は平面20で表されるの
で,カメラ9の画角内にこの平面20と平行な複数の仮
想面H0 ,H1 ,H2 ・・・を設定する。この状態で
は,カメラ9から見た対象物2(反射光21)は,対象
物2の外形形状を示す帯状となり,この反射光21は,
複数の仮想面H0 ,H1 ,H2 ・・・に投影される。
反射光21を撮像するカメラ9は,スリット光8に対し
て45°の角度を持って設置されている。そこで,図6
に示すように,スリット光8は平面20で表されるの
で,カメラ9の画角内にこの平面20と平行な複数の仮
想面H0 ,H1 ,H2 ・・・を設定する。この状態で
は,カメラ9から見た対象物2(反射光21)は,対象
物2の外形形状を示す帯状となり,この反射光21は,
複数の仮想面H0 ,H1 ,H2 ・・・に投影される。
【0046】そこで,各仮想面H0 ,H1 ・・・に投影
されたP点を通る直線Lを最小自乗法により求めると,
P点の三次元座標(X,Y,Z),即ち,直線Lは下式
のように表せる。 X=X0 +d1 ・cosα・・・・(10) Y=Y0 +d1 ・cosβ・・・・(11) Z=Z0 +d1 ・cosγ・・・・(12)
されたP点を通る直線Lを最小自乗法により求めると,
P点の三次元座標(X,Y,Z),即ち,直線Lは下式
のように表せる。 X=X0 +d1 ・cosα・・・・(10) Y=Y0 +d1 ・cosβ・・・・(11) Z=Z0 +d1 ・cosγ・・・・(12)
【0047】そこで,平面20上のP点が,仮想面H0
に投影された点h0 (X0 ,Y0 ,Z0 )を始点とし
て,各仮想面H1 ,H2 ・・・と交叉する点h1 ,h2
・・・を通り,P点に至までの直線Lの長さdは,以下
の式で表される。
に投影された点h0 (X0 ,Y0 ,Z0 )を始点とし
て,各仮想面H1 ,H2 ・・・と交叉する点h1 ,h2
・・・を通り,P点に至までの直線Lの長さdは,以下
の式で表される。
【0048】 この式(13)を式(10)〜(12)に代入すること
により,P点の座標(X,Y,Z)を求めることが出来
る。このようにして,仮想面H0 ,H1 ,H2・・・に
投影されるP点を直線Lで結び,この直線Lの交点を求
めることにより三次元座標が計測される。
により,P点の座標(X,Y,Z)を求めることが出来
る。このようにして,仮想面H0 ,H1 ,H2・・・に
投影されるP点を直線Lで結び,この直線Lの交点を求
めることにより三次元座標が計測される。
【0049】次に,本願発明の方法および装置を用い
て,図5に示すような測定対象物2である底面をカット
した円柱ゲ−ジを計測した場合の計測値と,中心座標位
置を別の接触式三次元測定機で測定した場合の基準とな
る実測値との結果について説明する。
て,図5に示すような測定対象物2である底面をカット
した円柱ゲ−ジを計測した場合の計測値と,中心座標位
置を別の接触式三次元測定機で測定した場合の基準とな
る実測値との結果について説明する。
【0050】本願発明の装置では,機構部の移動精度
は,600mmのスパンに対してカメラ9の上下方向の
変動が実測値で0.03mm以下で実現できたので,高
さ方向(Z)の測定精度は,0.02mmの範囲で実現
出来た。
は,600mmのスパンに対してカメラ9の上下方向の
変動が実測値で0.03mm以下で実現できたので,高
さ方向(Z)の測定精度は,0.02mmの範囲で実現
出来た。
【0051】計測時間は,1断面当り,0.21秒で,
長さ600mmの対象物2の場合には,8mm単位でピ
ッチ取り込みした場合は,15.8秒で計測出来た。
長さ600mmの対象物2の場合には,8mm単位でピ
ッチ取り込みした場合は,15.8秒で計測出来た。
【0052】なお,この実施例では,門型フレ−ム6を
移動させて計測する方法が採用されたが,この発明は,
上記実施例に限定されることなく,例えば,タ−ンテ−
ブル上に対象物を載置して,このタ−ンテ−ブルを回転
させて三次元計測デ−タを取り込み,CAD/CAMに
入力させるような方法でもよい。
移動させて計測する方法が採用されたが,この発明は,
上記実施例に限定されることなく,例えば,タ−ンテ−
ブル上に対象物を載置して,このタ−ンテ−ブルを回転
させて三次元計測デ−タを取り込み,CAD/CAMに
入力させるような方法でもよい。
【0053】
【発明の効果】この発明は,スリット光を対象物に直角
に照射することによりこの対象物上に設定される平面の
方程式を処理手段により求め,カメラの画角内におい
て,平面とカメラとの間に平行な複数の仮想面を設定
し,平面と複数の仮想面とに投影される対象物からの反
射光を,カメラで撮像するとともに,処理手段により最
小自乗法より直線の方程式として求め,カメラから任意
の位置に設定した仮想面から平面までの距離を処理手段
により求め,直線の方程式と距離とから平面における計
測点の三次元座標を求めてこれを対象物の断面デ−タと
し,対をなすスリット光とカメラとを一体として対象物
の長さ方向に沿って移動させることにより,所定ピッチ
毎の断面デ−タを処理手段により求め,これらの各断面
デ−タから対象物を三次元計測するようにしたので,非
接触で正確な計測結果が得られるとともに,カメラを3
台使用する場合には,測定対象物の死角をなくすことが
出来る。
に照射することによりこの対象物上に設定される平面の
方程式を処理手段により求め,カメラの画角内におい
て,平面とカメラとの間に平行な複数の仮想面を設定
し,平面と複数の仮想面とに投影される対象物からの反
射光を,カメラで撮像するとともに,処理手段により最
小自乗法より直線の方程式として求め,カメラから任意
の位置に設定した仮想面から平面までの距離を処理手段
により求め,直線の方程式と距離とから平面における計
測点の三次元座標を求めてこれを対象物の断面デ−タと
し,対をなすスリット光とカメラとを一体として対象物
の長さ方向に沿って移動させることにより,所定ピッチ
毎の断面デ−タを処理手段により求め,これらの各断面
デ−タから対象物を三次元計測するようにしたので,非
接触で正確な計測結果が得られるとともに,カメラを3
台使用する場合には,測定対象物の死角をなくすことが
出来る。
【0054】又,この発明は,対象物を載置するテ−ブ
ルとこのテ−ブルの両側端部に設けたアクチュエ−タ
と,対象物をいずれも複数方向から直角に照射するため
に設置された複数のスリット光の光源と,この各スリッ
ト光に対してそれぞれ内傾させて設置されて,対象物か
らの反射光をそれぞれ撮像する自動シャッタ−機能を備
えた複数のカメラと,それぞれ互いに対をなす複数箇所
のスリット光の光源とカメラとを所定位置に支持すると
ともに,両末端部にアクチュエ−タに沿って移動する駆
動機構を備えた門型フレ−ムと,各カメラからの画像デ
−タをそれぞれ処理する複数の画像処理装置と,門型フ
レ−ムの駆動機構を制御するとともに,複数の画像処理
装置を時間的に制御するためのタイミング信号を出力す
る制御部と,各画像処理装置からの三次元計測デ−タを
演算処理するとともに,制御部を制御するコンピュ−タ
とを備えたので装置的にも構造が簡単であるとともに,
測定対象物の形状,性質等の変化にも対応することが出
来る。
ルとこのテ−ブルの両側端部に設けたアクチュエ−タ
と,対象物をいずれも複数方向から直角に照射するため
に設置された複数のスリット光の光源と,この各スリッ
ト光に対してそれぞれ内傾させて設置されて,対象物か
らの反射光をそれぞれ撮像する自動シャッタ−機能を備
えた複数のカメラと,それぞれ互いに対をなす複数箇所
のスリット光の光源とカメラとを所定位置に支持すると
ともに,両末端部にアクチュエ−タに沿って移動する駆
動機構を備えた門型フレ−ムと,各カメラからの画像デ
−タをそれぞれ処理する複数の画像処理装置と,門型フ
レ−ムの駆動機構を制御するとともに,複数の画像処理
装置を時間的に制御するためのタイミング信号を出力す
る制御部と,各画像処理装置からの三次元計測デ−タを
演算処理するとともに,制御部を制御するコンピュ−タ
とを備えたので装置的にも構造が簡単であるとともに,
測定対象物の形状,性質等の変化にも対応することが出
来る。
【0055】又,この発明は,互いに隣接する両カメラ
の画角のオ−バ−ラップ範囲内の中心位置をそれぞれ算
出し,この中心位置を基準として任意の幅の合成範囲を
設定し,この合成範囲内のデ−タを最小自乗法により直
線化し,この直線化したデ−タの平均値を求めて,この
値を前記オ−バ−ラップ範囲の断面デ−タとするととも
に,このオ−バ−ラップ範囲外は,カメラから得られた
断面デ−タを用いるようにしたので,複数台のカメラで
得られた断面デ−タと断面デ−タとのつなぎ目の正確な
断面デ−タを得ることが出来るとともに,つなぎ目を円
滑にすることが出来る。さらに,スリット光の変動,ス
リット光の照射角度の変動等の変動も吸収することがで
き,正確な測定デ−タが得られる。
の画角のオ−バ−ラップ範囲内の中心位置をそれぞれ算
出し,この中心位置を基準として任意の幅の合成範囲を
設定し,この合成範囲内のデ−タを最小自乗法により直
線化し,この直線化したデ−タの平均値を求めて,この
値を前記オ−バ−ラップ範囲の断面デ−タとするととも
に,このオ−バ−ラップ範囲外は,カメラから得られた
断面デ−タを用いるようにしたので,複数台のカメラで
得られた断面デ−タと断面デ−タとのつなぎ目の正確な
断面デ−タを得ることが出来るとともに,つなぎ目を円
滑にすることが出来る。さらに,スリット光の変動,ス
リット光の照射角度の変動等の変動も吸収することがで
き,正確な測定デ−タが得られる。
【0056】さらに,この発明は,カメラの画角内に,
スリット光に対して直角に幅の狭いウインドを設定する
とともに,このウインド内を対象物の各断面に沿って走
査し,このウインド内の座標デ−タYP と輝度デ−タF
M とから,YP =Σ(YP ・FM )/ΣFM 式により,
スリット光の濃度重心を求めることにより,スリット光
の幅に関係のないデ−タが得られるようにしたので,ス
リット光の幅に影響されることなく,正確な測定デ−タ
が得られ,従来の二値化処理により生じていた誤差は全
く発生することはない。その上,対象物の高さの変動に
より照射されているスリット光がぼけた状態で照射され
て,スリット光の幅が太くなった場合でも計測デ−タが
影響を受けることはない。
スリット光に対して直角に幅の狭いウインドを設定する
とともに,このウインド内を対象物の各断面に沿って走
査し,このウインド内の座標デ−タYP と輝度デ−タF
M とから,YP =Σ(YP ・FM )/ΣFM 式により,
スリット光の濃度重心を求めることにより,スリット光
の幅に関係のないデ−タが得られるようにしたので,ス
リット光の幅に影響されることなく,正確な測定デ−タ
が得られ,従来の二値化処理により生じていた誤差は全
く発生することはない。その上,対象物の高さの変動に
より照射されているスリット光がぼけた状態で照射され
て,スリット光の幅が太くなった場合でも計測デ−タが
影響を受けることはない。
【図1】この発明の実施例を示す要部構成図である。
【図2】この発明の実施例を示すもので,対象物2の三
次元計測装置の検出部の要部斜視図である。
次元計測装置の検出部の要部斜視図である。
【図3】この発明の実施例を示すもので,カメラ9とス
リット光8との配置状態を示す説明図である。
リット光8との配置状態を示す説明図である。
【図4】カメラ9とスリット光8との基本的な配置状態
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図5】精度確認用として用いた対象物2としての円柱
ゲ−ジの断面図である。
ゲ−ジの断面図である。
【図6】この発明の実施例を示すもので,計測方法を説
明するための説明図である。
明するための説明図である。
【図7】この発明の実施例を示すもので,スリット光8
の位置検出方法を説明するための斜視図である。
の位置検出方法を説明するための斜視図である。
【図8】この発明の実施例を示すもので,スリット光8
の位置検出方法を説明するためのデ−タの表示部17で
ある。
の位置検出方法を説明するためのデ−タの表示部17で
ある。
【図9】この発明の実施例を示すもので,対象物2の表
面が円滑な場合の濃度分布を示すグラフである。
面が円滑な場合の濃度分布を示すグラフである。
【図10】この発明の実施例を示すもので,対象物2の
表面が凹凸の場合の濃度分布を示すグラフである。
表面が凹凸の場合の濃度分布を示すグラフである。
【図11】この発明の実施例を示すもので,3台のカメ
ラ9を使用した場合のデ−タを合成するための説明図で
ある。
ラ9を使用した場合のデ−タを合成するための説明図で
ある。
【図12】この発明の実施例を示すもので,オ−バ−ラ
ップ処理するための説明図である。
ップ処理するための説明図である。
【図13】従来方法を示す説明図である。
1 検出部 2 対象物 3 テ−ブル 4 アクチュエ−タ 5 駆動機構 6 門型フレ−ム 7 支持部材 8(8a,8b,8c) スリット光 9(9a,9b,9c) カメラ 10 死角 12(12a,12b,12c,) 画像処理装置 13 コンピュ−タ 14 制御部 15 ウインド 16 画面 18 光源 20 平面 21 反射光 AB 合成範囲 BC 合成範囲 OAB 合成範囲ABの中心位置 OBC 合成範囲BCの中心位置 L 直線 H0 ,H1 ・・・ 仮想面 P 計測点
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに対をなすスリット光とカメラとを
互いに内傾させて設置し,対象物に前記スリット光を照
射し,その反射光を前記カメラで撮像して三角法により
前記カメラと前記対象物までの距離を計測する処理手段
を備えた三次元計測方法において,前記スリット光を前
記対象物に直角に照射することによりこの対象物上に設
定される平面の方程式を前記処理手段により求め,前記
カメラの画角内において,前記平面と前記カメラとの間
に平行な複数の仮想面を設定し,前記平面と前記複数の
仮想面とに投影される前記対象物からの反射光を,前記
カメラで撮像するとともに,前記処理手段により最小自
乗法より直線の方程式として求め,前記カメラから任意
の位置に設定した前記仮想面から前記平面までの距離を
前記処理手段により求め,前記直線の方程式と前記距離
とから前記平面における計測点の三次元座標を求めてこ
れを前記対象物の断面デ−タとし,前記対をなすスリッ
ト光と前記カメラとを一体として前記対象物の長さ方向
に沿って移動させることにより,所定ピッチ毎の断面デ
−タを前記処理手段により求め,これらの各断面デ−タ
から前記対象物を三次元計測することを特徴とする光切
断法による対象物の三次元計測方法。 - 【請求項2】 カメラの画角内に,スリット光に対して
直角に幅の狭いウインドを設定するとともに,このウイ
ンドを対象物の各断面に沿って走査し,このウインド内
の座標デ−タYP と輝度デ−タFM とから,YP =Σ
(YP ・FM )/ΣFM 式により,前記ウインドの濃度
重心を求めて断面デ−タとすることを特徴とする請求項
1に記載の光切断法による対象物の三次元計測方法。 - 【請求項3】 互いに隣接する両カメラの画角のオ−バ
−ラップ範囲内の中心位置をそれぞれ算出し,この中心
位置を基準として任意の幅の合成範囲を設定し,この合
成範囲内にある断面デ−タを最小自乗法により直線化
し,この直線化したデ−タの平均値を求めて,この値を
前記オ−バ−ラップ範囲の断面デ−タとするとともに,
このオーバ−ラップ範囲外は,前記各カメラから得られ
た断面デ−タを用いることを特徴とする請求項1および
請求項2にそれぞれ記載の光切断法による対象物の三次
元計測方法。 - 【請求項4】 対象物を載置するテ−ブルと,このテ−
ブルの両側端部に設けたアクチュエ−タと,前記対象物
をいずれも複数方向から直角に照射するために設置され
た複数の前記スリット光の光源と,この各スリット光に
対応してそれぞれ内傾させて設置されて,前記対象物か
らの反射光をそれぞれ撮像する自動シャッタ−機能を備
えた複数のカメラと,それぞれ互いに対をなす複数箇所
の前記スリット光の光源と前記カメラとを所定位置に支
持するとともに,両末端部に前記アクチュエ−タに沿っ
て移動する駆動機構を備えた門型フレ−ムと,前記各カ
メラからの画像デ−タをそれぞれ処理する複数の画像処
理装置と,前記門型フレ−ムの駆動機構を制御するとと
もに,前記複数の画像処理装置を時間的に制御するため
のタイミング信号を出力する制御部と,前記各画像処理
装置からの三次元計測デ−タを演算処理するとともに,
前記制御部を制御するコンピュ−タと,を備えたことを
特徴とする光切断法による対象物の三次元計測装置。 - 【請求項5】 前記対象物に直角に照射されるスリット
光の光源と,このスリット光に対して45°傾けて設置
されているカメラとを一対として,この互いに対をなす
スリット光の光源とカメラとを少なくとも3箇所に設置
したことを特徴とする請求項4に記載の光切断法による
対象物の三次元計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078033A JPH07260444A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 光切断法による対象物の三次元計測方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6078033A JPH07260444A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 光切断法による対象物の三次元計測方法およびその装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002315170A Division JP2003148936A (ja) | 2002-10-30 | 2002-10-30 | 光切断法による対象物の三次元計測方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07260444A true JPH07260444A (ja) | 1995-10-13 |
Family
ID=13650508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6078033A Pending JPH07260444A (ja) | 1994-03-24 | 1994-03-24 | 光切断法による対象物の三次元計測方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07260444A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002107311A (ja) * | 2000-09-28 | 2002-04-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 実装基板検査装置及び方法 |
JP2007147288A (ja) * | 2005-11-24 | 2007-06-14 | Kobe Steel Ltd | 形状測定装置 |
JP2008046066A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Seiko Epson Corp | 形状測定方法及び形状測定装置 |
WO2008153141A1 (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-18 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | 長尺物の外観検査方法及びその装置 |
JP2008309709A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 長尺物の外観検査装置 |
JP2008309708A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 長尺物の外観検査方法及びその装置 |
JP2008309714A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 長尺物の外観検査方法及びその装置 |
CN102192713A (zh) * | 2010-02-08 | 2011-09-21 | 株式会社神户制钢所 | 外观检查装置 |
JP2015017837A (ja) * | 2013-07-09 | 2015-01-29 | 池上通信機株式会社 | 3次元形状計測装置 |
JP2016095188A (ja) * | 2014-11-13 | 2016-05-26 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 管の全周形状測定システムおよび管の全周形状測定方法 |
JP2018516377A (ja) * | 2015-09-10 | 2018-06-21 | テンヨウン サンウェイ(天津)科技有限公司 | マルチラインアレイレーザ光3次元走査システム、及びマルチラインアレイレーザ光3次元走査方法 |
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DE112021004793T5 (de) | 2020-09-07 | 2023-07-06 | Fanuc Corporation | Vorrichtung für dreidimensionale Messungen |
-
1994
- 1994-03-24 JP JP6078033A patent/JPH07260444A/ja active Pending
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4544272B2 (ja) * | 2007-06-15 | 2010-09-15 | 横浜ゴム株式会社 | 長尺物の外観検査方法及びその装置 |
US8265373B2 (en) | 2007-06-15 | 2012-09-11 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Method and apparatus for inspecting appearance of long-length objects |
CN102192713A (zh) * | 2010-02-08 | 2011-09-21 | 株式会社神户制钢所 | 外观检查装置 |
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