JPH0725352A - 自動車の車体構造 - Google Patents
自動車の車体構造Info
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- JPH0725352A JPH0725352A JP16995693A JP16995693A JPH0725352A JP H0725352 A JPH0725352 A JP H0725352A JP 16995693 A JP16995693 A JP 16995693A JP 16995693 A JP16995693 A JP 16995693A JP H0725352 A JPH0725352 A JP H0725352A
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- Japan
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- panel
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- vehicle body
- strut tower
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストラットタワーの変形力を車体に分散さ
せ、且つ車体前方からの大入力を吸収し易い自動車の車
体構造の開示 【構成】 車輪を支えるストラットタワー20とフード
リッジパネル21とカウルトップパネル22の前側縦壁
部22bとで囲まれた部位に、略水平な補強パネル25
を配設し、補強パネルの湾曲部33をストラットタワー
20に接合し、補強パネル25のフランジ34をフード
リッジパネル21に接合し、補強パネル25のフランジ
35をカウルトップパネル22の前側縦壁部22bに接
合し、補強パネル25にカウルトップパネル22の前側
縦壁部22bに沿うビード31、32が形成されている
ことを特徴とする。
せ、且つ車体前方からの大入力を吸収し易い自動車の車
体構造の開示 【構成】 車輪を支えるストラットタワー20とフード
リッジパネル21とカウルトップパネル22の前側縦壁
部22bとで囲まれた部位に、略水平な補強パネル25
を配設し、補強パネルの湾曲部33をストラットタワー
20に接合し、補強パネル25のフランジ34をフード
リッジパネル21に接合し、補強パネル25のフランジ
35をカウルトップパネル22の前側縦壁部22bに接
合し、補強パネル25にカウルトップパネル22の前側
縦壁部22bに沿うビード31、32が形成されている
ことを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンルーム内のス
トラットタワー近傍の剛性を補強した自動車の車体構造
に関するものである。
トラットタワー近傍の剛性を補強した自動車の車体構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ストラットタワー近傍の剛性を補
強した自動車の車体構造には実開平1−123779号
公報に公開されたものが知られている。
強した自動車の車体構造には実開平1−123779号
公報に公開されたものが知られている。
【0003】図6はこの車体構造を示したものである。
この車体構造の構成は、フロントウィンドガラスの下方
にあるカウルボックス6と、車体側部に配設されるフー
ドリッジパネル1とが連設されるコーナー部に、カウル
ボックス6の上壁からフードリッジパネル1の縦壁に延
在する第1ガゼット7が接合され、ストラットタワー3
の後側部とフードリッジパネル1とが連設されるコーナ
ー部には、ストラットタワー3の上壁からフードリッジ
パネル1の縦壁に延在する第2ガゼット8が接合され、
これら第1ガゼット7の前端部と第2ガゼット8の後端
部とが重ね合わせて接合されており、第1ガゼット7と
第2ガゼット8の重ね合わせた部位にエンジンフードの
ガスステイブラケット9が固定されていることところに
特徴がある。
この車体構造の構成は、フロントウィンドガラスの下方
にあるカウルボックス6と、車体側部に配設されるフー
ドリッジパネル1とが連設されるコーナー部に、カウル
ボックス6の上壁からフードリッジパネル1の縦壁に延
在する第1ガゼット7が接合され、ストラットタワー3
の後側部とフードリッジパネル1とが連設されるコーナ
ー部には、ストラットタワー3の上壁からフードリッジ
パネル1の縦壁に延在する第2ガゼット8が接合され、
これら第1ガゼット7の前端部と第2ガゼット8の後端
部とが重ね合わせて接合されており、第1ガゼット7と
第2ガゼット8の重ね合わせた部位にエンジンフードの
ガスステイブラケット9が固定されていることところに
特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の自動車の車体構造では、各コーナー部にガ
ゼットを用いて補強しているものの、第1ガゼット7及
び第2ガゼット8とはそれぞれその面全体がカウルボッ
クス6及びフードリッジパネル1、フードリッジパネル
1及びストラットタワー3に接合されているのみであ
り、ストラットタワー取付け上面の車体後方延長上に独
立した面で補強されていないので、前輪の突き上げによ
ってストラットタワー3に車体上方に向かう力が加わっ
た場合に、フードリッジパネル1及びエアボッスク6に
ストラットタワー3の変形の応力が集中し易く、この応
力に対向するための更なる補強構造が必要であり、車体
重量やコストの増加要因となっている。又、フードリッ
ジパネル1とカウルボックス6との間を単に補強した構
造であるために、車体前方からの大入力に対し、この部
位の剛性が高すぎエネルギーを吸収しにくいという問題
もある。
ような従来の自動車の車体構造では、各コーナー部にガ
ゼットを用いて補強しているものの、第1ガゼット7及
び第2ガゼット8とはそれぞれその面全体がカウルボッ
クス6及びフードリッジパネル1、フードリッジパネル
1及びストラットタワー3に接合されているのみであ
り、ストラットタワー取付け上面の車体後方延長上に独
立した面で補強されていないので、前輪の突き上げによ
ってストラットタワー3に車体上方に向かう力が加わっ
た場合に、フードリッジパネル1及びエアボッスク6に
ストラットタワー3の変形の応力が集中し易く、この応
力に対向するための更なる補強構造が必要であり、車体
重量やコストの増加要因となっている。又、フードリッ
ジパネル1とカウルボックス6との間を単に補強した構
造であるために、車体前方からの大入力に対し、この部
位の剛性が高すぎエネルギーを吸収しにくいという問題
もある。
【0005】本発明にかかる自動車の車体構造は、この
ような課題に着目したものであり、簡単な構造によっ
て、車輪の突き上げによってストラットタワーに車体上
方に向かう入力が加わってもこの入力によるたわみ変形
を支えてストラットタワーの突き上げ入力を効率的に分
散すること、又、車体前方からの大入力に対してエネル
ギーを吸収し易い自動車の車体構造を提供することを目
的とする。
ような課題に着目したものであり、簡単な構造によっ
て、車輪の突き上げによってストラットタワーに車体上
方に向かう入力が加わってもこの入力によるたわみ変形
を支えてストラットタワーの突き上げ入力を効率的に分
散すること、又、車体前方からの大入力に対してエネル
ギーを吸収し易い自動車の車体構造を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1にかかる自動車の車体構造は、車
体を支持するストラットの上部が支持装着されるストラ
ットタワーが車体側部のフードリッジパネルからエンジ
ンルーム内に突出し、前記フードリッジパネルのストラ
ットタワー後方の部位にカウルトップパネルの側部が接
合されている自動車の車体構造において、前記ストラッ
トタワーと前記カウルトップパネルと前記フードリッジ
パネルとで囲まれる空間部に、略水平に延在する補強パ
ネルが配設され、この補強パネルの前部は、前記ストラ
ットタワーの上面若しくは後方縦壁面の少なくともいず
れかに接合され、前記補強パネルの一方の側部はフード
リッジパネルの内側縦壁部に接合され、前記補強パネル
の後部は、前記カウルトップパネルの前側縦壁部に接合
されていることを特徴とする。
に、本発明の請求項1にかかる自動車の車体構造は、車
体を支持するストラットの上部が支持装着されるストラ
ットタワーが車体側部のフードリッジパネルからエンジ
ンルーム内に突出し、前記フードリッジパネルのストラ
ットタワー後方の部位にカウルトップパネルの側部が接
合されている自動車の車体構造において、前記ストラッ
トタワーと前記カウルトップパネルと前記フードリッジ
パネルとで囲まれる空間部に、略水平に延在する補強パ
ネルが配設され、この補強パネルの前部は、前記ストラ
ットタワーの上面若しくは後方縦壁面の少なくともいず
れかに接合され、前記補強パネルの一方の側部はフード
リッジパネルの内側縦壁部に接合され、前記補強パネル
の後部は、前記カウルトップパネルの前側縦壁部に接合
されていることを特徴とする。
【0007】又、本発明の請求項2の自動車の車体構造
は、請求項1の自動車の車体構造の補強パネルには、少
なくとも前記カウルトップパネルの前側縦壁部に沿うビ
ードが設けられていることを特徴とする。
は、請求項1の自動車の車体構造の補強パネルには、少
なくとも前記カウルトップパネルの前側縦壁部に沿うビ
ードが設けられていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の請求項1にかかる自動車の車体構造に
よれば、車輪が突き上げられて衝撃吸収部材によりスト
ラットタワーが車体後方或は車体中心側に変形しようと
する場合、補強パネルはストラットタワーとカウルトッ
プパネル及びフードリッジパネルとで囲まれる空間に、
略水平に延在しており、一方の側部及び後部がそれぞれ
フードリッジパネルの内側縦壁部、カウルトップパネル
の前側縦壁部に接合されるため、これらの接合部でせん
断方向に入力を受けることが出来る。従って、補強パネ
ルがフードリッジパネル、カウルトップパネルから剥が
れることなく、補強パネルを介して確実に入力をフード
リッジパネル及びカウルトップパネルに伝達して分散で
きる。
よれば、車輪が突き上げられて衝撃吸収部材によりスト
ラットタワーが車体後方或は車体中心側に変形しようと
する場合、補強パネルはストラットタワーとカウルトッ
プパネル及びフードリッジパネルとで囲まれる空間に、
略水平に延在しており、一方の側部及び後部がそれぞれ
フードリッジパネルの内側縦壁部、カウルトップパネル
の前側縦壁部に接合されるため、これらの接合部でせん
断方向に入力を受けることが出来る。従って、補強パネ
ルがフードリッジパネル、カウルトップパネルから剥が
れることなく、補強パネルを介して確実に入力をフード
リッジパネル及びカウルトップパネルに伝達して分散で
きる。
【0009】又、本発明の請求項2にかかる自動車の車
体構造によれば、前記の作用に加えて、車体前方から大
きな力が入力されてストラットタワーが車体後方に変形
する場合には、補強パネルはビードにより座屈が促進さ
れて衝突エネルギーが吸収される。
体構造によれば、前記の作用に加えて、車体前方から大
きな力が入力されてストラットタワーが車体後方に変形
する場合には、補強パネルはビードにより座屈が促進さ
れて衝突エネルギーが吸収される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例にかかる自動車の車体
構造を図面に基づいて説明する。
構造を図面に基づいて説明する。
【0011】図1乃至図5は本実施例の車体構造をそれ
ぞれ示しており、これらの図において、符号20は車体
を支持するストラットの上部が支持されるストラットタ
ワー、符号21は車体側部に配設されるフードリッジパ
ネル、符号22はエアボックスの上部を形成するカウル
トップパネル、符号23はエアボックスの下部を形成す
るダッシュアッパーパネル、符号24は車室とエンジン
ルームを区画するダッシュパネル、符号25は略水平に
延在する補強パネル、符号26はダッシュアッパーパネ
ル23上に固着されるカウルトップ補強板を示す。
ぞれ示しており、これらの図において、符号20は車体
を支持するストラットの上部が支持されるストラットタ
ワー、符号21は車体側部に配設されるフードリッジパ
ネル、符号22はエアボックスの上部を形成するカウル
トップパネル、符号23はエアボックスの下部を形成す
るダッシュアッパーパネル、符号24は車室とエンジン
ルームを区画するダッシュパネル、符号25は略水平に
延在する補強パネル、符号26はダッシュアッパーパネ
ル23上に固着されるカウルトップ補強板を示す。
【0012】ストラットタワー20は縦方向に延びるビ
ード29を複数個形成されたフードリッジパネル21か
らエンジンルーム27内に突出している。ストラットタ
ワー20の上面は、この実施例ではカウルトップパネル
22の前部フランジ22aより下方に位置している。カ
ウルトップパネル22の前部フランジ22aと、ダッシ
ュアッパーパネル23の前端部23aと、ダッシュパネ
ル24の上部フランジ24aとは図4に示すように三重
に接合された三重接合部位28とされている。
ード29を複数個形成されたフードリッジパネル21か
らエンジンルーム27内に突出している。ストラットタ
ワー20の上面は、この実施例ではカウルトップパネル
22の前部フランジ22aより下方に位置している。カ
ウルトップパネル22の前部フランジ22aと、ダッシ
ュアッパーパネル23の前端部23aと、ダッシュパネ
ル24の上部フランジ24aとは図4に示すように三重
に接合された三重接合部位28とされている。
【0013】フードリッジパネル21の車体外側方向の
部位は、図3に示すように、縦方向に設けられたビード
29によって補強されている。フードリッジパネル21
のストラットタワー20後方の部位には、カウルトップ
パネル22の側部が接合されている。ストラットタワー
20とカウルトップパネル22とフードリッジパネル2
1とで囲まれる空間部Cには、補強パネル25が配設さ
れている。
部位は、図3に示すように、縦方向に設けられたビード
29によって補強されている。フードリッジパネル21
のストラットタワー20後方の部位には、カウルトップ
パネル22の側部が接合されている。ストラットタワー
20とカウルトップパネル22とフードリッジパネル2
1とで囲まれる空間部Cには、補強パネル25が配設さ
れている。
【0014】補強パネル25は、図4に示すように、前
側が少し低く傾斜しており、後ろ側が略水平に形成され
ている。補強パネル25には、図5に示すように、水平
な部位から前側の傾斜部位にかけてフック形状に延びる
ビード31、32が形成されている。具体的には図1、
図2でわかるように、ビード31、32はフードリッジ
パネル21に沿ってストラットタワー20からカウルト
ップパネル22に向かって延びた後、カウルトップパネ
ル22の前側縦壁部22bに沿って延びている。
側が少し低く傾斜しており、後ろ側が略水平に形成され
ている。補強パネル25には、図5に示すように、水平
な部位から前側の傾斜部位にかけてフック形状に延びる
ビード31、32が形成されている。具体的には図1、
図2でわかるように、ビード31、32はフードリッジ
パネル21に沿ってストラットタワー20からカウルト
ップパネル22に向かって延びた後、カウルトップパネ
ル22の前側縦壁部22bに沿って延びている。
【0015】補強パネル25の前端部にはストラットタ
ワー20の後部上面20aから後部側壁面20bの角部
に沿う湾曲部33が形成されており、湾曲部33はスト
ラットタワー20の後部上面20aから後部側壁面20
bの角部に沿って接合されている。補強パネル25のフ
ードリッジパネル21側の端部には上部縦方向に折曲さ
れるフランジ34が形成されており、このフランジ34
はフードリッジパネル21に接合されている。
ワー20の後部上面20aから後部側壁面20bの角部
に沿う湾曲部33が形成されており、湾曲部33はスト
ラットタワー20の後部上面20aから後部側壁面20
bの角部に沿って接合されている。補強パネル25のフ
ードリッジパネル21側の端部には上部縦方向に折曲さ
れるフランジ34が形成されており、このフランジ34
はフードリッジパネル21に接合されている。
【0016】補強パネル25の後端部には、カウルトッ
プパネル22の前側縦壁部22bに沿って延びるように
折曲されるフランジ35が形成されており、このフラン
ジ35はカウルトップパネル22の前側縦壁部22bに
接合されている。このフランジ35の根元は、カウルト
ップパネル22の前部フランジ22aと、ダッシュアッ
パーパネル23の前端部23aと、ダッシュパネル24
の上部フランジ24aとが三重に接合された三重接合部
位28上に位置している。
プパネル22の前側縦壁部22bに沿って延びるように
折曲されるフランジ35が形成されており、このフラン
ジ35はカウルトップパネル22の前側縦壁部22bに
接合されている。このフランジ35の根元は、カウルト
ップパネル22の前部フランジ22aと、ダッシュアッ
パーパネル23の前端部23aと、ダッシュパネル24
の上部フランジ24aとが三重に接合された三重接合部
位28上に位置している。
【0017】尚、カウルトップパネル22の前側縦壁部
22bのエアボックス内部側には、前述のL字型に折り
曲げられたカウルトップ補強板26が配設されている。
カウルトップ補強板26は、ダッシュアッパーパネル2
3の端部とカウルトップパネル22の前側縦壁部22b
に接合され、更に補強パネル25のフランジ35と接合
されている。
22bのエアボックス内部側には、前述のL字型に折り
曲げられたカウルトップ補強板26が配設されている。
カウルトップ補強板26は、ダッシュアッパーパネル2
3の端部とカウルトップパネル22の前側縦壁部22b
に接合され、更に補強パネル25のフランジ35と接合
されている。
【0018】補強パネル25のエンジンルーム27の中
央部側の端部には、下方に折曲したフランジ36が形成
されている。フランジ36の折り曲げ稜線部は円弧状或
は楕円形状に湾曲しており、補強パネル25の変形に対
する剛性を向上させている。フランジ36はストラット
タワー20後方から始まり三重接合部位28に当たる手
前でカウルトップパネル22の前側縦壁部22bと平行
になる直前に終わっている。尚、補強パネル25のフラ
ンジ36の終わる近傍に図5に示すように切欠き37を
形成して補強パネル25の水平方向の座屈を促進させる
ようにしている。
央部側の端部には、下方に折曲したフランジ36が形成
されている。フランジ36の折り曲げ稜線部は円弧状或
は楕円形状に湾曲しており、補強パネル25の変形に対
する剛性を向上させている。フランジ36はストラット
タワー20後方から始まり三重接合部位28に当たる手
前でカウルトップパネル22の前側縦壁部22bと平行
になる直前に終わっている。尚、補強パネル25のフラ
ンジ36の終わる近傍に図5に示すように切欠き37を
形成して補強パネル25の水平方向の座屈を促進させる
ようにしている。
【0019】ビード31、32は丸溝形状に凹んでお
り、フードリッジパネル21からカウルトップパネル2
2に沿うようにフック状に曲がっており、ビード31の
先端は切欠き37に向かっている。
り、フードリッジパネル21からカウルトップパネル2
2に沿うようにフック状に曲がっており、ビード31の
先端は切欠き37に向かっている。
【0020】次に、本実施例にかかる自動車の車体構造
の作用を説明する。
の作用を説明する。
【0021】前輪のストラットが路面から突き上げられ
て、ストラットタワー20が上方に向かって突き上げら
れると、ストラットタワー20の縦壁部20bには車体
上方に向かって変位しようとする変形力が作用する。
又、ストラットタワー20の上部に伝わった変形力は湾
曲部33を介して補強パネル25に伝達されるが、補強
パネル25はストラットタワー20とカウルトップパネ
ル22及びフードリッジパネル21とで囲まれる空間に
略水平に延在していると共に、補強パネル25には、フ
ランジ34、35が形成されて、各々フードリッジパネ
ル21の内側縦壁部21a、カウルトップパネル22の
前側縦壁部22bに接合されているため、これらの接合
部でせん断方向に入力を受けることが出来る。従って補
強パネル25がフードリッジパネル21、カウルトップ
パネル22から剥がれることなく、補強パネル25を介
して確実に入力をフードリッジパネル21及びカウルト
ップパネル22に伝達して分散でき、ストラットタワー
20の剛性が向上する。
て、ストラットタワー20が上方に向かって突き上げら
れると、ストラットタワー20の縦壁部20bには車体
上方に向かって変位しようとする変形力が作用する。
又、ストラットタワー20の上部に伝わった変形力は湾
曲部33を介して補強パネル25に伝達されるが、補強
パネル25はストラットタワー20とカウルトップパネ
ル22及びフードリッジパネル21とで囲まれる空間に
略水平に延在していると共に、補強パネル25には、フ
ランジ34、35が形成されて、各々フードリッジパネ
ル21の内側縦壁部21a、カウルトップパネル22の
前側縦壁部22bに接合されているため、これらの接合
部でせん断方向に入力を受けることが出来る。従って補
強パネル25がフードリッジパネル21、カウルトップ
パネル22から剥がれることなく、補強パネル25を介
して確実に入力をフードリッジパネル21及びカウルト
ップパネル22に伝達して分散でき、ストラットタワー
20の剛性が向上する。
【0022】又、補強パネル25の他方の側部にはフラ
ンジ36が形成されているため、補強パネル25の強度
が向上する。更に、補強パネル25のフランジ35を接
合するカウルトップパネル22の前側縦壁部22bには
カウルトップパネル補強板26が接合されているため、
フランジ35の結合強度が向上すると共に、ストラット
タワー20からの入力をカウルトップ補強板26を介し
てダッシュアッパーパネルにも分散させることができ
る。
ンジ36が形成されているため、補強パネル25の強度
が向上する。更に、補強パネル25のフランジ35を接
合するカウルトップパネル22の前側縦壁部22bには
カウルトップパネル補強板26が接合されているため、
フランジ35の結合強度が向上すると共に、ストラット
タワー20からの入力をカウルトップ補強板26を介し
てダッシュアッパーパネルにも分散させることができ
る。
【0023】又、車体前方から衝突などによる大きな変
形エネルギーが入力された場合には、補強パネル25は
切欠き37をきっかけにビード31、32の車幅方向部
位から座屈してつぶれるので、車体の前後方向に加わる
エネルギーを十分に吸収できる。
形エネルギーが入力された場合には、補強パネル25は
切欠き37をきっかけにビード31、32の車幅方向部
位から座屈してつぶれるので、車体の前後方向に加わる
エネルギーを十分に吸収できる。
【0024】尚、カウルトップ補強板26を上方に延設
してこの延設部にワイパーピボットを取り付けるように
しても良い。
してこの延設部にワイパーピボットを取り付けるように
しても良い。
【0025】
【発明の効果】本発明の請求項1にかかる自動車の車体
構造によれば、車輪の突き上げによりストラットタワー
に車体上方に向かう入力が加わった場合、補強パネルの
一方の側部及び後部がフードリッジパネルの内側縦壁部
あるいはカウルトップパネルの前側縦壁部に接合されて
いるので、上方に向かうストラットタワーの変形力はせ
ん断方向に受けられ、フードリッジパネル及びカウルト
ップパネル並びにダッシュアッパーパネルに確実に分散
できる。この場合、補強パネルをフードリッジパネル、
ストラットタワー、並びにカウルトップパネルに接合す
るだけであるので、構成が簡単であり、車重の増加や車
体構造の複雑化を防止できる。
構造によれば、車輪の突き上げによりストラットタワー
に車体上方に向かう入力が加わった場合、補強パネルの
一方の側部及び後部がフードリッジパネルの内側縦壁部
あるいはカウルトップパネルの前側縦壁部に接合されて
いるので、上方に向かうストラットタワーの変形力はせ
ん断方向に受けられ、フードリッジパネル及びカウルト
ップパネル並びにダッシュアッパーパネルに確実に分散
できる。この場合、補強パネルをフードリッジパネル、
ストラットタワー、並びにカウルトップパネルに接合す
るだけであるので、構成が簡単であり、車重の増加や車
体構造の複雑化を防止できる。
【0026】又、請求項2にかかる自動車の車体構造に
よれば、請求項1の自動車の車体構造の作用効果に加え
て、車体前方から大きな力が入力される場合には、補強
パネルがビードにより座屈が促進されるのでエネルギー
を吸収できる。
よれば、請求項1の自動車の車体構造の作用効果に加え
て、車体前方から大きな力が入力される場合には、補強
パネルがビードにより座屈が促進されるのでエネルギー
を吸収できる。
【図1】本発明の実施例にかかる自動車の車体構造の部
分拡大斜視図
分拡大斜視図
【図2】図1の車体構造の概略を示した平面図
【図3】図2のIII−III線断面図
【図4】図2のIV−IV線断面図
【図5】図1の補強パネルの斜視図
【図6】実開平1−123779号の添付図
20 ストラットタワー 21 フードリッジパネル 21a 内側縦壁部 22 カウルトップパネル 22b 前側縦壁部 25 補強パネル 27 エンジンルーム 31 ビード 32 ビード
Claims (2)
- 【請求項1】 車体を支持するストラットの上部が支持
装着されるストラットタワーが車体側部のフードリッジ
パネルからエンジンルーム内に突出し、前記フードリッ
ジパネルのストラットタワー後方の部位にカウルトップ
パネルの側部が接合されている自動車の車体構造におい
て、 前記ストラットタワーと前記カウルトップパネルと前記
フードリッジパネルとで囲まれる空間部に、略水平に延
在する補強パネルが配設され、この補強パネルの前部
は、前記ストラットタワーの上面若しくは後方縦壁面の
少なくともいずれかに接合され、前記補強パネルの一方
の側部はフードリッジパネルの内側縦壁部に接合され、
前記補強パネルの後部は、前記カウルトップパネルの前
側縦壁部に接合されていることを特徴とする自動車の車
体構造。 - 【請求項2】 前記補強パネルには、少なくとも前記カ
ウルトップパネルの前側縦壁部に沿うビードが設けられ
ている請求項1記載の自動車の車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16995693A JPH0725352A (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 自動車の車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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- 1993-07-09 JP JP16995693A patent/JPH0725352A/ja active Pending
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