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JPH07255719A - 放射線治療計画用ctシステム,放射線治療装置及び放射線治療システム - Google Patents

放射線治療計画用ctシステム,放射線治療装置及び放射線治療システム

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Publication number
JPH07255719A
JPH07255719A JP6056388A JP5638894A JPH07255719A JP H07255719 A JPH07255719 A JP H07255719A JP 6056388 A JP6056388 A JP 6056388A JP 5638894 A JP5638894 A JP 5638894A JP H07255719 A JPH07255719 A JP H07255719A
Authority
JP
Japan
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image
radiation
data
treatment
planning
Prior art date
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Pending
Application number
JP6056388A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Seki
泰宏 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6056388A priority Critical patent/JPH07255719A/ja
Priority to DE69529857T priority patent/DE69529857T2/de
Priority to EP95104397A priority patent/EP0673661B1/en
Priority to US08/411,198 priority patent/US5651043A/en
Publication of JPH07255719A publication Critical patent/JPH07255719A/ja
Priority to US08/655,852 priority patent/US5734692A/en
Priority to US08/656,484 priority patent/US5754623A/en
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来に比べて、放射線治療システム全体を構成
している装置数を減らすことができ、システムのハード
ウエアの簡素化及び小形化を図るとともに、治療計画の
高精度化、計画時間の短縮化に応えることのできる放射
線治療システムを提供する。 【構成】被検体にX線を曝射して病変部の画像データを
得るX線CTスキャナ手段と、画像データをモニタに表
示し上記病変部を放射線治療するためのアイソセンター
の位置及び照射野の形状を含む治療計画データを作成す
る治療計画手段と、アイソセンターの位置データに基づ
いて被検体のマーキング位置を自動的に指示する位置決
め手段とを統合した放射線治療計画用CTシステムと、
マーキング位置に付されたマーカ及び照射野の形状デー
タを含む治療計画データに基づいて放射線治療を実施す
る放射線治療装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は放射線治療システムに
係り、とくに、X線CT装置を組み込んで被検体の画像
撮影からその画像に基づく治療計画までを一貫しておこ
なうことができる治療計画用CTシステムと、被検体に
放射線を放射して放射線治療を行う放射線治療装置とを
備え、癌などの治療に有効な放射線治療システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、癌などの病変部に放射線を照射す
る放射線治療が臨床の場で行われており、その有効性が
認められている。
【0003】この放射線治療を行う放射線治療装置とし
ては一般に、リニア・アクセラレ−タが使われている。
このリニア・アクセラレ−タは、治療台に横たわった患
者の患部に、加速電子線をタ−ゲットに当てることによ
り発生する放射線(X線)を照射装置本体側から照射す
るものである。
【0004】このような放射線治療装置を利用して治療
するには、事前の種々の準備作業が必要になる。その第
1段階は、例えばX線CTスキャナにより疾患部の画像
を取得することである。そして第2段階では、その画像
を用いて患部の位置、大きさ、形状、数などを正確に把
握し、どのようなアイソセンタ−の位置及び線量分布、
照射法(視野、角度、門数など)を選択したら患部のみ
に的確に放射線を照射できるかを決める。さらに第3段
階では、X線シミュレ−タにより、決定したアイソセン
タ−、線量分布および照射条件を使ってアイソセンタ−
の決定、透視による患者位置決め、体表マ−キング(ア
イソセンタ−、照射野)、及び決定した照射法によるシ
ミュレ−ションが行われる。
【0005】このようにしてシミュレ−ションが完了す
ると、その後、通常、適宜な期間を置いて、放射線治療
装置による治療に移る。この治療に先立ち、照合用透視
画像で照射野を照合するとともに、患者に付いている体
表マ−クの内、アイソセンタ−マ−クにより患者を位置
決めし、照射野マ−クによりコリメ−タの照射範囲を設
定する。この後、実際の放射線治療が決められた照射法
に従って行われる。
【0006】近年、癌治療に対する種々のアプロ−チが
なされている中で、根治療法、姑息療法として、放射線
治療の意義が見直されてきており、より正確な患部の位
置決め、より綿密な治療計画及びより高精度な治療が要
求されつつある。
【0007】かかる現状において、放射線治療システム
は、従来より、被検体の断層像やスキャノ像を撮影する
X線CTスキャナと、それらの画像に基づいてオペレ−
タが病変部に鑑みた治療計画を立てる放射線治療計画装
置と、作成した計画データに基づいて実際の治療時を想
定した位置決めなどを行うX線シミュレ−タと、実際に
治療を行う放射線治療装置とを備えたものが知られてい
る。また、上述した4つの構成装置の内、X線CTスキ
ャナとX線シミュレ−タとで共通の寝台を使って統合し
たシステムも知られている。放射線治療の計画法や位置
決め法としては、例えば特開平3−26278号記載の
もの(発明の名称は「放射線治療計画用位置決め装置の
制御法」)、さらには特開平3−224547号記載の
もの(発明の名称は「CT装置における照射条件設定方
法」)が提案されている。
【0008】この内、特開平3−26278号記載の放
射線治療計画用位置決め装置では、被検体の体表に光で
アイソセンタ−用のマ−クを投影する3台のポインタ
(ア−ムモジュ−ルに各々搭載される)が、位置決め装
置の部屋の上部(天井)及び左右壁面に各々取り付けら
れ、各ア−ムモジュ−ルを駆動機により動かすようにな
っている。そして、この内、左右側面ポインタの機構的
歪みによる位置ずれを補正し、左右ポインタの十字マ−
ク投影位置を一致させるようにしている。
【0009】また、特開平3−224547号記載の照
射条件設定方法では、表示装置の画面に、対象患者の照
射目標部位を含む断層像と、この断層像を利用して作成
した照射方向に平行な体軸に関する断面でのMPR(Multi
Plane Reconstruction) 像と、その照射方向に直交する
体軸に関する断面でのMPR像とを表示し、それらの画
像上で目標部位およびその周辺組織との関係を観察しな
がら照射条件を決定するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来例に見ら
れる如く、光による十字マ−クを投影するポインタを部
屋の壁や天井面に取り付ける場合、長期間にわたり僅か
であっても建物を伝わってくる内部、外部の振動や地震
などの外乱などの影響によってマ−キングを行う位置決
め装置自体の建物に対する基準位置が狂うことも想定さ
れ、そのように位置ずれが生じていた場合は、アイソセ
ンタ−のマ−キング精度を低下させるし、また位置決め
装置の据付場所の変更の毎にポインタの取り付け位置も
変える必要があり、しかもその毎に位置決め装置とポイ
ンタとの位置を合わせる作業が必要になるなど、メイン
テナンスに多大の労力や時間を費やさねばならなかっ
た。
【0011】一方、前述した、断層像及び2通りのMP
R像を同時に表示して照射条件を設定する手法にあって
は、何れも目標(タ−ゲット)部位、即ち病変部を通る
平行面及び垂直面のMPR像であったため、三次元的な
形状の病変部全体に渡り好適な照射野を決定しようとす
ると、断面像からは必ずしも目標部位の最大形状の投影
像を判別し難いため、垂直面の位置を必ずしも正確に指
示できるとは限らない。このことから、それらMPR
像、とくに垂直面のMPR像を試行錯誤的に表示して観
察する必要があり、多くの手間が掛かり、計画に要する
時間も長くなっていた。これに対し、操作上の手間を簡
略化すると、照射条件の設定精度を低下させる恐れがあ
った。
【0012】なお、従来の照射条件の設定にあっては上
述したように断面像及びMPR像に基づく方法のほか、
アキシャル像(断面像)とスキャノ像(透視像)に基づ
いて行う方法も知られている。しかしながら、この方法
では、放射線の任意の照射角度に対向した面の像ではな
いことから、回転照射時における照射方向毎に変わるコ
リメ−タ形状を精度良く決められないなど、近年の治療
計画の高精度化には対応困難であった。
【0013】さらに、前述した何れの照射条件設定であ
っても、照射野を設定し、放射線パスの線錐をアキシャ
ル像で確認した段階で、線錐の位置を変えたとしても照
射野自体の形状、大きさは変わらない。従って、線錐の
位置に不都合を見出だしたときは、最初から照射野を設
定し直さなければならなかった。
【0014】そこで、本発明は上述した従来の様々な問
題に鑑みてなされたもので、従来に比べて、放射線治療
システム全体を構成している装置数を減らすことがで
き、システムのハ−ドウエアの簡素化及び小形化を図る
とともに、治療計画の高精度化、計画時間の短縮化に応
えることのできる放射線治療システムを提供すること
を、主要な目的とする。
【0015】治療計画で作成した照射野の形状データを
直接、治療装置に送り、治療装置のコリメ−タの開度を
自動制御して治療作業の効率化及び時間短縮を図ること
のできる放射線治療システムを提供することを、その他
の第1の目的とする。
【0016】また、治療計画で決定したアイソセンタ−
の位置を体表上に指し示す投光器の取り付け位置を改善
し、そのマ−キング精度の安定化及び向上を図ることが
できる投光機構を組み込んだ放射線治療計画用CTシス
テムを提供することを、その他の第2の目的とする。
【0017】治療計画におけるアイソセンタ−の位置決
定からマ−キング作業時の投光までの処理を一貫して自
動的に行い、治療計画に要する時間を短縮させること
を、その他の第3の目的とする。
【0018】治療計画に際し、任意の照射角度に対応し
た最適な照射野を設定するなど、より高精度な治療計画
を立てることができると共に、画面上での治療計画の修
正を容易に行うことができ、計画作業の容易化、効率化
を図ることができる放射線治療計画用CTシステムを提
供することを、その他の第4の目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】被検体にX線を曝射して
病変部の画像データを得るX線CTスキャナ手段と、上
記画像データをモニタに表示し上記病変部を放射線治療
するためのアイソセンタ−の位置及び照射野の形状を含
む治療計画データを作成する治療計画手段と、上記アイ
ソセンタ−の位置データに基づいて被検体のマ−キング
位置を自動的に指示する位置決め手段とを統合した放射
線治療計画用CTシステムと、上記マ−キング位置に付
されたマ−カ及び照射野の形状データを含む治療計画デ
ータに基づいて放射線治療を実施する放射線治療装置と
を備えた放射線治療システムを提供することを要部とす
る。
【0020】また、X線管及びX線検出器を内蔵して診
断用開口に挿入される被検体にX線曝射を行うためのガ
ントリと、前記被検体を載せた天板を前記開口に進退可
能に挿入可能な寝台とを有するX線CT装置本体を備
え、上記X線検出器の検出データに基づいて取得した画
像を使って当該被検体の病変部の放射線治療計画を立て
る放射線治療計画用CTシステムにおいて、前記ガント
リの開口の左右の側部及び上部であって当該開口の軸方
向に直交する同一平面に在る3つの位置に、前記被検体
に向けてポイント指示用の光マ−クを投光する投光器を
各別に設置し、上記左右の側部の2台の投光器の投光端
を上記軸方向に直交する上下方向に移動させるとともに
上記上部の投光器の投光端を上記軸方向に直交する横方
向に移動させる移動機構を各別に設ける一方、前記画像
上で病変部に対するアイソセンタの位置を3次元的に指
示可能な指示手段と、この指示手段により指示されたア
イソセンタ−の位置と前記3つの光マ−クの位置とを一
致させるように前記投光器の投光端及び天板の位置を自
動的に制御する制御手段とを備えた。
【0021】さらに、被検体にX線を曝射し、その透過
X線に基づいて得た画像上で当該被検体の病変部の放射
線治療に必要な体表上の照射野の形状を含むデ−タを作
成する放射線治療計画用CTシステムと、線源から曝射
される放射線を前記照射野形状に従って絞ることが可能
であって、複数のリ−フを独立駆動可能なマルチリ−フ
構造のコリメ−タを内蔵した放射線治療装置とを具備し
た放射線治療システムにおいて、前記照射野の形状に合
わせた前記複数のリ−フによる開口データを作成する開
口データ作成手段と、この開口データ作成手段により作
成された開口データに基づいて前記コリメ−タの複数の
リ−フの絞り位置を制御する開口制御手段とを備えると
ともに、上記開口データ作成手段は、上記複数のリ−フ
の端が上記照射野の輪郭に外接するモ−ド、内接するモ
−ド、及びその端の中点を輪郭が交差するモ−ドの中の
何れかのモ−ドを選択する手段と、この選択モ−ドに従
って前記開口データを演算する手段とを有する。
【0022】さらに、被検体にX線を曝射し、その透過
X線に基づいて得た画像上で当該被検体の病変部の放射
線治療に必要な治療計画データを作成するようにした放
射線治療計画用CTシステムにおいて、前記透過X線に
基づいて得られた複数枚のアキシャル像及び少なくとも
1枚のスキャノ像又はその代替像を上記複数枚のアキシ
ャル像のデータを処理して得られた画像を使って前記治
療計画データを作成する計画手段を備え、この計画手段
は、前記複数枚のアキシャル像の少なくとも1枚及びス
キャノ像又はその代替像に基づいて前記病変部を囲むタ
−ゲット領域のアイソセンタ−を決める手段と、前記複
数枚のアキシャル像に基づいて、任意の線源位置に置か
れた仮想放射線源から上記タ−ゲット領域に放射線を照
射したと仮定したときの透過像を作成する手段と、この
透過像上で上記タ−ゲット領域の形状に基づいて被検体
上の照射野の形状を決める手段と、前記複数枚のアキシ
ャル像に基づいて、上記仮想放射線源及びアイソセンタ
−に対応して決まる断面に平行な標的像を作成する手段
と、この標的像上で上記照射野を確認できる手段と、前
記複数枚のアキシャル像上で上記放射線の線錐を確認で
きる手段とを備えている請求項13記載の放射線治療計
画用CTシステム。
【0023】さらに、被検体にX線を曝射し、その透過
X線に基づいて得た画像上で当該被検体の病変部の放射
線治療に必要な治療計画データを作成するようにした放
射線治療計画用CTシステムにおいて、前記透過X線に
基づいて得られた複数枚のアキシャル像及び少なくとも
1枚のスキャノ像又はその代替像を上記複数枚のアキシ
ャル像のデータを処理して得られた画像を使って前記被
検体上の照射野及び仮想放射線源からの放射線の線錐を
含む前記治療計画データを作成する計画手段を備え、そ
の計画手段は、作成された上記線錐を表示する手段と、
この表示された線錐の位置に対する手動入力デバイスに
よる変更に応答して当該変更に対応した量だけ上記照射
野の形状を変更可能な手段を有する。
【0024】さらに、放射線源から曝射された放射線を
マルチリーフ形のコリメータで所望の照射野に絞り、こ
の絞られた放射線を治療台に載せられた被検体に照射し
て放射線治療を行う放射線治療装置において、当該放射
線治療装置の外部から与えられた上記コリメータの開度
の制御データ及び上記治療台のスリュー角度の制御デー
タの内、少なくとも一方に基づいて当該コリメータ及び
治療台の内の少なくとも一方を自動的に制御する制御手
段を備えた。
【0025】
【作用】放射線治療計画用CTシステム内のX線CTス
キャナ手段により、被検体にX線を曝射して病変部の画
像データを得た後、治療計画手段により、上記画像デー
タをモニタに表示し上記病変部を放射線治療するための
アイソセンタ−の位置及び照射野の形状を含む治療計画
データを作成する。さらに、位置決め手段では、上記ア
イソセンタ−の位置データに基づいて被検体のマ−キン
グ位置を自動的に指示する。一方、放射線治療装置で
は、上記マ−キング位置に付されたマ−カ及び照射野の
形状データを含む治療計画データに基づいて放射線治療
が実施される。
【0026】また、別の態様では、ガントリの開口の左
右の側部及び上部であって当該開口の軸方向に直交する
同一平面に在る3つの位置に、被検体に向けてポイント
指示用の光マ−クを投光する投光器を各別に設置し、上
記左右の側部の2台の投光器の投光端を上記軸方向に直
交する上下方向に移動させるとともに上記上部の投光器
の投光端を上記軸方向に直交する横方向に移動させる移
動機構を各別に設けてある。そして、画像上で病変部に
対するアイソセンタの位置が3次元的に指示されると、
そのアイソセンタ−の位置と3つの光マ−クの位置とを
一致させるように投光器の投光端及び天板の位置が自動
的に制御される。
【0027】さらに、別の態様では、照射野の形状に合
わせた前記複数のリ−フによる開口データが作成され、
作成された開口データに基づいてコリメ−タの複数のリ
−フの絞り位置が制御されるとともに、複数のリ−フの
端が照射野の輪郭に外接するモ−ド、内接するモ−ド、
及びその端の中点を輪郭が交差するモ−ドの中の何れか
のモ−ドが選択され、この選択モ−ドに従って開口デー
タが演算される。
【0028】さらに、別の態様では、透過X線に基づい
て得られた複数枚のアキシャル像及び少なくとも1枚の
スキャノ像又はその代替像と複数枚のアキシャル像のデ
ータを処理して得られた画像とを使って治療計画データ
が作成される。すなわち、複数枚のアキシャル像の少な
くとも1枚及びスキャノ像又はその代替像に基づいて病
変部を囲むタ−ゲット領域のアイソセンタ−が決めら
れ、複数枚のアキシャル像に基づいて、任意の線源位置
に置かれた仮想放射線源からタ−ゲット領域に放射線を
照射したと仮定したときの透過像が作成され、この透過
像上でタ−ゲット領域の形状に基づいて被検体上の照射
野の形状が決められ、複数枚のアキシャル像に基づい
て、仮想放射線源及びアイソセンタ−に対応して決まる
断面に平行な標的像が作成される。この標的像上で照射
野が確認でき、複数枚のアキシャル像上で放射線の線錐
が確認できる。
【0029】さらに、別の態様では、透過X線に基づい
て得られた複数枚のアキシャル像及び少なくとも1枚の
スキャノ像又はその代替像を上記複数枚のアキシャル像
のデータを処理して得られた画像を使って被検体上の照
射野及び仮想放射線源からの放射線の線錐を含む治療計
画データが作成され、線錐が表示される。この表示され
た線錐の位置を手動入力デバイスで変更すると、当該変
更に対応した量だけ、表示されている照射野の形状が自
動的に変更される。
【0030】さらに、別の態様では、放射線治療装置の
外部から与えられたコリメータの開度の制御データ及び
治療台のスリュー角度の制御データの内、少なくとも一
方に基づいて当該コリメータ及び治療台の内の少なくと
も一方が自動的に制御される。
【0031】
【実施例】以下、この発明に係る放射線治療システムの
一実施例を図1〜図33に基づいて説明する。
【0032】図1及び2に、放射線治療システムの全体
構成の概要を示す。この放射線治療システムは、放射線
治療に際し、画像取得から治療計画、位置合わせ(シミ
ュレ−ション)までを一貫して行うための放射線治療計
画用CTシステム1と、この放射線治療計画用CTシス
テム1で計画およびシミュレ−トされた治療計画データ
に従って、放射線治療を行う放射線治療装置2とを備え
るとともに、放射線治療装置2に内蔵された、後述する
コリメ−タを自動制御するため、放射線治療計画用CT
システム1と放射線治療装置2との間を信号伝送線とし
ての同軸ケ−ブル3により接続している。この同軸ケ−
ブル3の途中には、上記コリメ−タの開度をオペレ−タ
が実際の放射線治療時に微調整可能な照合記録装置4が
介挿されている。さらに、放射線治療計画用CTシステ
ム1には、放射線の線量分布計算などの専門の演算処理
を担う治療計画用専用処理装置5及び計画データを出力
するレ−ザプリンタ6が伝送ライン7及び8を介して各
々、接続されている。
【0033】これらの各構成要素のうち、最初に、放射
線治療計画用CTシステム1(以下、、単に「CTシス
テム」という)から説明する。
【0034】このCTシステム1は、通常のX線CTス
キャナを応用して構成したものであって、図1及び3に
示す如く、ガントリ11、寝台12及び制御用のコンソ
−ル13を備え、例えばR−R方式で駆動する装置であ
る。寝台12の上面には、その長手方向(Z軸(体軸)
方向)にスライド可能に支持された状態で天板12aが
配設されており、その天板12aの上面に被検体Pが載
せられる。天板12aは、電動モ−タ12bにより代表
されるスライド機構の駆動によって、ガントリ11の診
断用開口部OPに進退可能に挿入される。
【0035】ガントリ11は、図3に示すようにその開
口部OPに挿入された被検体Pを挟んで対向するX線管
20及びX線検出器21を内蔵している。X線検出器2
1で検出された透過X線に相当する微弱な電流信号は、
データ収集部22にてデジタル量に変換され、コンソ−
ル13に送られる。図3中、符号23はガントリ11内
のコリメ−タやフィルタを示し、符号24はX線ファン
を示している。
【0036】さらにガントリ11の前面側、すなわち寝
台12側に位置するフロントカバ−11aの内側に、3
台の位置決め用の投光器27a,27b,27cが配設
されている。この投光器27a〜27cは各々、フロン
トカバ−11aに向かって診断用開口部OPの左右の所
定高さの位置及び上側の中央位置に設けられており、そ
れらの照射口が何れも診断用開口部OPに進んで来る被
検体Pに向けられている。
【0037】投光器27a〜27cの各々は、本実施例
ではレ−ザ方式を採用しており、図4に示す如く、例え
ばHe−Neのレ−ザ光源28と、このレ−ザ光源28
の出力ビ−ムを導く光ファイバ29と、この光ファイバ
29の先端部を投光器設置位置における所定方向(つま
り、左右の投光器27a,27cの場合、縦軸(Y)方
向、上側中央の投光器27bの場合、横軸(X)方向)
に移動させる移動機構30と、光ファイバ29の出力ビ
−ムを使って十字マ−クを形成し、被検体Pに向けて照
射する照光部31とを備えている。移動機構30は、例
えばステップモ−タ30aと、このモ−タ30aにより
回転するリ−ドスクリュ−部30bとを有し、ステップ
モ−タ30aの正、逆回転によって光ファイバ29の先
端部、すなわち照光部31が縦(Y)及び横(X)方向
に移動可能になっている(図4中の矢印m1〜m3参
照)。この結果、投光器27a〜27cは照光部31か
ら十字形のレ−ザ光を被検体Pに照射でき、その体表上
の両側面及び上面に十字形のマ−カM1〜M3の陰影を
各々形成する。
【0038】投光器27a〜27cの各ステップモ−タ
30aの回転及び寝台12の天板12aの移動はコンソ
−ル13側から自動的に制御されるようになっている。
なお、左右の投光器27a,27cによって形成される
マ−カM1,M3は縦方向において同じ位置になるよう
に制御される。
【0039】投光器27a〜27cに至る電気回路の各
々は図5に示すようになっている。すなわち、交流の2
00Vの電源電圧は変圧器33を介して交流100Vに
降圧され、レ−ザ光源28の制御部34に供給されると
ともに、オン・オフのスイッチ35を介してレ−ザ光源
28に供給される。一方で、交流200Vの電源電圧は
そのまま移動機構30のステップモ−タ30aに供給さ
れるようになっている。さらに図4ではとくに図示して
いないが、移動機構30及び照光部31を一体で、照射
方向を回転軸として回転可能な回転機構36(図5参
照)が備えられている。この回転機構36は、ガントリ
をチルトさせるときに使われるもので、投光器27a〜
27cのマ−カ照射機能をアイソセンタ−設定用のみな
らず、通常のX線CTスキャナにおける位置決め用とし
ても使おうとするために設置されている。これによっ
て、本実施例におけるCTシステム1は放射線治療計画
のほか、通常のX線CTスキャナとしても使用できる。
上記回転機構36及びオン・オフスイッチ35は主制御
部4の側から必要に応じて制御される。
【0040】図3に戻って、コンソ−ル13は、このC
Tシステム全体を統括する主制御部40のほか、この主
制御部40から指令を受けて作動する、寝台制御部4
1、架台制御部42を有し、内部バスを介して相互に接
続されている。主制御部40はまた、コンソ−ル外部の
X線制御器43に接続され、X線制御器43からの駆動
信号に応じて作動する高電圧発生装置44が備えられて
いる。この高電圧発生装置44で生成した高電圧がX線
管20に供給され、X線曝射が行われる。さらに、コン
ソ−ル13は、データ収集部22の収集信号を受けて画
像データを再構成する画像再構成部45、画像データを
記憶しておく画像メモリ46、再構成画像を表示する表
示器47、及びオペレ−タが主制御部40に指令を与え
るための入力器48を夫々備えている。各制御部及び制
御器40〜43はコンピュ−タを搭載しており、予めそ
のメモリに格納されたプログラムに基づいて動作する。
【0041】コンソ−ラ13の内部バスは更に、同軸ケ
−ブルの拡張ボ−ド48に接続され、この拡張ボ−ド4
8に前記投光器27a〜27cのマ−カ照射位置を制御
する投光器コントロ−ラ49が同軸ケ−ブル50を介し
て接続されるとともに、前記レ−ザプリンタ6及び照合
記録装置4が同軸ケ−ブル8、3を介して接続されてい
る。投光器コントロ−ラ49には、被検体のアイソセン
タ−の位置データを、主制御部40から供給されるよう
になっており、このデータ供給に応答して、投光器コン
トロ−ラ49は3つの投光器27a〜27cの照光部3
1の位置を各々、自動制御する。
【0042】照合記録装置4は、例えばパソコンで構成
され、放射線治療の際、オペレ−タが放射線治療装置2
のコリメ−タの開度データを再確認し、必要に応じてそ
の開度データを微調整できるようになっている。また、
照射線量と照射情報の設定、変更ができる。
【0043】続いて放射線治療装置2を説明する。
【0044】放射線治療装置2(以下、単に「治療装
置」という)は、本実施例ではX線を使って治療するも
ので、図1及び図6に示す如く、被検体Pを載せる治療
台50と、被検体Pの体軸(Z)方向を回転軸として回
転可能な架台51と、この架台51を回転可能に支持す
る架台支持体52、コンソ−ル54(図6参照)とを備
えている。
【0045】治療台50は、その上側に天板50aを備
えている。治療台50は内部の駆動機構により高さ調節
可能であるから、これにより天板50aを上下動(Y軸
方向)させることができる。また、治療台50は内部の
別の駆動機構の駆動により、天板50aをその長手方向
(Z方向)及び横方向(X方向)に所定範囲で各々移動
させることができるほか、更に別の駆動機構を作動させ
ることで、天板支柱回転及びアイソセンタ−を中心とし
た回転が可能になっている。これらの治療台50の動作
は、被検体Pの天板50a上の位置決め及び放射線照射
のときに必要であり、コンソ−ル54からの制御信号に
より制御される。
【0046】一方、架台51はクラクストロンからの加
速電子を偏向してタ−ゲットに当て、、そこから発生す
るX線ビ−ムを被検体Pに照射する照射ヘッド51aを
備えている。この照射ヘッド51aには、タ−ゲット、
すなわち放射線源と照射口との間に、被検体Pの体表上
の照射野を決めるコリメ−タ55を設けてある。このコ
リメ−タ55は、本実施例では、多分割原体絞りの構造
を有したマルチ・リ−フ・コリメ−タ(Multi-Leaf Col
limator)である。すなわち、図7に示すように、複数枚
の板状のタングステン製リ−フ56…56から成る2組
のリ−フ群56A,56B(例えば各群が29枚のリー
フ)が放射線源SからのX線パスを挟んで立設状態で対
向配置され、リ−フ56…56の各々がリ−ドスクリュ
−を要部とする移動機構57…57によって各リ−フの
長さ方向(X方向)に独立して駆動可能になっている。
この移動機構57…57はコンソ−ル54から供給され
る制御信号に応じて駆動し、2つのリ−フ群56A,5
6Bで形成される照射開口の大きさ、形状(すなわち、
体表上の照射野の大きさ、形状に相当)をリアルタイム
に変更できるようになっている。
【0047】更に、架台支持体52はその内蔵する駆動
機構によって、架台51全体を時計回り、反時計回りの
何れにも回転可能になっている。この駆動機構の動作は
コンソ−ル54からの制御信号に基づいて行われる。
【0048】コンソ−ル54は、図に示す如く、治療装
置2全体を管理する主制御部60のほか、この主制御部
60の指示の元に個々に割り当てられた処理を行うクラ
イストロン制御部61、治療台制御部62、架台制御部
63、コリメ−タ制御部64、及び投光器駆動部65を
有する。投光器駆動部65は、架台51やその関連位置
又は壁、天井などに取り付けられている3個の投光器
(図示せず)を駆動させる。この3個の投光器が指示す
る位置と被検体P上の十字マ−カM1〜M3の位置とが
一致するように、天板50a上の被検体Pを位置決めす
ることにより、被検体Pのアイソセンタ−が治療装置1
の回転中心に一致することになる。
【0049】各制御部60〜64は例えば1台のコンピ
ュ−タで機能的に構成され、そのメモリに予め内蔵する
プログラムに従って処理を行う。主制御部60はまた、
インタ−フェイス回路66を介して前記照合記録装置4
に接続されており、これによりコリメ−タ55の開度デ
ータ(開度の大きさ、形状)を受け取ることができるよ
うになっている。主制御部60は更に、キ−ボ−ドなど
の入力器68a及びCRTから成る表示器68bに接続
されるほか、、手持操作器67に接続されている。手持
操作器67は治療台50の付近に呂持され、操作の利便
性向上が図られている。
【0050】次に、本実施例の動作をフロ−チャ−トに
従って説明する。
【0051】図8は、治療部位の画像取得のためのスキ
ャンから治療計画までの全体の流れを示すもので、CT
システム1のコンソ−ル13が中心に行う処理である。
【0052】まず、図8のステップ101にて投光器2
7a〜27bの各方向の位置がホームポジションにある
ことを確認し、ステップ102以降の治療計画のための
処理に移行する。まず、ステップ102では、主制御部
40が寝台制御部41、架台制御部42、X線制御部4
3に例えばヘリカルスキャンの指令を与えてスキャンを
実行させると伴に、データ収集部22の収集データに基
づき、画像再構成部45に画像再構成を指令する。これ
により治療部位を含む3次元領域の画像データが複数枚
のアキシャル像データとして得られる。なお、このヘリ
カルスキャンに先立って治療部位のスキャノ像(透視
像)が得られる。
【0053】この一連のスキャン及びその再構成が終了
したことをステップ103で判断されると、ステップ1
04に移行して線量分布計算が必要か否か判断される。
この線量分布計算は、治療部位が臨床的にル−チン化さ
れていないような新しい箇所であるときなどに、線量分
布計算を確認的に行うことが多い。そこで、主制御部4
0は入力器48からのオペレ−タの指令情報に基づい
て、かかる計算が指令されているか否か判断し、YES
の場合は、専用処理装置5に画像データをオンライン転
送し、線量分布計算を指令する。この場合、専用処理装
置5は指令された線量分布計算を行うと共に、この装置
5を使ってアイソセンタ−や照射方法が決定される。こ
の決定データは、後述するレ−ザマ−キング時に再びC
Tシステム1側に取り込まれる。
【0054】ステップ104にてNOの判断のときは、
線量分布計算を行わずに治療計画に入る。すなわち、ス
テップ105でCTシステムの対話機能を起動させ、ス
テップ106で治療計画方法を選択する。この実施例で
は、治療計画方法として、「スキャノプラン」と「オブ
リ−クプラン」の2通りが用意されており、ステップ1
07a又は107bでその何れかが選択されることにな
る。
【0055】続いて、上述した治療計画の第1のプラン
であるスキャノプランについて、図9〜図18を参照し
て詳細に説明する。
【0056】このスキャノプランはスキャノ画像の正・
側像の何れか、或いは、両方を使用しアイソセンターを
決定するものである(スキャノ画像が1枚の場合にはア
イソセンターの上下方向の決定のため、アキシャル像は
最低限1枚必要である)、これは子宮癌,喉頭癌などの
定型照射(1門或いは対向2門)に好適な計画であり、
治療装置2のマルチリーフ形のコリメータ55の制御情
報も出力される。
【0057】具体的にはまず、図9のステップ110
で、計画に必要な画像を選択する患者ディレクトリで患
者を推定するか、或いは、画像ディレクトリで計画に必
要なスキャノ像及びアキシャル像を選択・指定する。ス
キャノプランでは照射野を決定する場合には1枚のスキ
ャノ画像が用いられる。
【0058】次いでステップ111及び112では、ス
キャノ画像の表示及び照射門数の設定が行われる。すな
わち、選択されたスキャノ像群から、スキャノプランに
使用する1枚のスキャノ像が最終的に決定され、表示さ
れる。選択されたスキャノ像が正面像(トップ: Top
像)か、あるいは側面像(サイド:Side像)で照射角度
が、図10(a),(b)のように決定されるので、最
終的にどの照射方向を採用し、照射門数(図11参照)
をどうするかを選択させる。
【0059】さらに、ステップ113で照射野が設定さ
れ、ステップ114で重要臓器遮蔽用ブロックが設定さ
れる。すなわち、スキャノ像上に照射野および重要臓器
遮蔽用ブロックが設定される。設定に際しては照射形状
等に合せて、多角形ROI,長方形ROIの何れかが選
択される。図12(a),(b)は同一の病変部に対し
て照射野を指定した例を示すもので、同図(a)は1個
の多角形ROI:r1で指定し、同図(b)は1個の長
方形ROI:r1と2個の長方形ROI:s1,s2の
組合せで指定している。このようにして設定された照射
野に対して、コリメータ55のリーフ56…56のデー
タが作成される。
【0060】なお、この計画に際しては、スキャンでの
対話と同様にスキャノ像の拡大・縮小が必要に応じてな
される。また、スキャノ像が複数枚ある場合には、画像
送り(FWD/BWD)時に照射野形状はそのまま表示
したままとし、呼吸性移動の確認・修正に供することが
できるように処理される(但し、照射野形状は必要に応
じてクリアーできる)。さらに画像送り時にスキャノの
撮影方向が異なる場合には、照射野形状は消去される。
【0061】次いで、ステップ115に移行し、アイソ
センター(回転中心)I/Cが任意の位置に一意的に決
定される。そのためには、まず表示されているスキャノ
像上でX−Z平面上のアイソセンターI/Cが決定され
る。ユーザはマウスによって、スキャノ像上に表示され
たクロスROI(大きな、中心が開いているクロスRO
I)を図13に示す如く所望のアイソセンターI/Cの
位置にもっていき,確定させる。クロノROIの初期値
は照射範囲RDの中心である。この時、スキャノ像の拡
大・縮小を可能とする。また、修正は容易であることが
必要である。
【0062】なお、図13に示すトップ像の場合はX−
Z平面上で設定し、サイド像の場合にはY−Z平面上で
アイソセンターを設定する。
【0063】クロスROIの中心が開いていると、アイ
ソセンターの候補点が見易くなる利点がある。クロスR
OI上に、「mm」或いは「inch」単位のスケールが入っ
ていることが好ましい。
【0064】さらにアキシャル像上のアイソセンターが
決定される。つまり、選択された画像群のうちの任意の
アキシャル像を選択し(図15参照)、アキシャル像上
のアイソセンターI/Cをマウスにより指定する(図1
6参照)。すでにX−Z(Y−Z)平面上のアイソセン
ターが決定したので、基本的には残りの1点を決めれば
よい。アイソセンターは修正が可能である。これによ
り、アイソセンターのX,Y,Zの座標が確定する。
【0065】なお、スキャノ像がトップ(サイド像)の
場合には、Y(X)座標以外は決定しているので、決定
している座標はユーザの指定がない限り固定とすると便
利である。これにより、例えばトップ像で指定した場合
にはアキシャル像上ではクロスROIのY軸を固定とし
X軸だけがマウスにより動くようにすればよい。サイド
像の場合も同様である。
【0066】次いでステップ116では、照射野及び線
錐が表示される。つまり、図17には1門照射の例を示
している。この図に示すように、スキャノ像上には照射
形状RDとアイソセンターI/C(×印の部分)が表示
されており、各アキシャル像上には放射線源からコリメ
ータ(マルチリーフコリメータ)を通した場合の、放射
線パスの輪郭(これを線錐LNという)が点線で表示さ
れている。図18には同様に対向2門照射の場合を示し
ている。図18において、LN1及びLN2は対向2門
に係る線錐である。
【0067】この表示は“1画像/画面”表示だけでな
く、マルチフレーム(1×2,2×1,2×2)表示を
可能とすることが望ましい。
【0068】なお、このステップ116の表示処理機能
には、表示されている線錐の位置をポインティングデバ
イス(マウスなど)で変更すると、その変更に対応した
分の照射野形状の変更データが演算され、表示されてい
る照射野もリアルタイムに変更、表示される機能を装備
させている。これにより、線錐の微調整に対応して照射
野が自動的に修正されるので、操作性が格段に優れるも
のになる。
【0069】このように照射野LD及び線錐LNの表示
がなされると、ステップ117で、オペレータはそれら
を画面上で確認し、照射野及び線錐の修正が必要か否か
判断する。この判断において、修正無し(NO)の場合
は、ステップ118で、決定した照射野RD及びアイソ
センターI/Sのデータ並びに照射条件のデータが記憶
される。反対に修正を行う(YES)場合、ステップ1
12〜115の内の必要なステップに戻り、上述した処
理を繰り返す。なお、ステップ112〜115の処理
は、必ずしも図示した順番に行う必要はなく、任意の順
番で行ってもよい。
【0070】さらに、治療計画方法の第2のプランであ
るオブリークプランを図19〜図31に基づいて説明す
る。オブリークプランは、前述のスキャノプランでは計
画が困難な場合に使用するもので、複数の標的(ターゲ
ット)及び重要臓器をROIにて正確にトレースするこ
とができる。また、複数のアキシャル像を用い仮想線源
(任意角度、アキシャル面に線源回転平面があるものと
する)からの透過像及び標的像を作成・表示し、ビーム
照射、セーフティマージンが適切であるかどうかを的確
に把握することができる。ここでは、多門照射及びコリ
メータの制御情報も出力される。
【0071】図19には、このオブリークプランの概要
を示している。
【0072】まず、図19のステップ120では、主制
御部40によって、計画に必要な画像が選択される。患
者ディレクトリで患者を指定するか、或いは、画像ディ
レクトリで計画に必要なアキシャル像及びスキャノ像を
選択・指定する。
【0073】かかるオブリークプランではスキャノ像は
体軸方向のアイソセンターの指定に用いられる。指定し
た画像群の中にスキャノ像がない場合には、複数のアキ
シャル像を用いてトップ像或いはサイド像を合成(厚み
をもったMPR像)表示し、スキャノ像に代えることも
可能である。
【0074】次いで、ステップ121に移行し、ターゲ
ット及び重要臓器のROIトレースが実施される。つま
り、図20に示す如く、選択画像に対してターゲット及
び重要臓器の位置・形状をマウスを使ってROIトレー
スする。ROIの形状としては、多角形(ポリライン)
ROI,長方形(矩型)ROI,円形ROI,フリーR
OIが使用可能である。
【0075】(1)具体的には、まず、選択された画像
をテーブルポジションの昇順(降順)にソートする。但
し、スキャノ画像は別扱いとする。 (2)先頭の画像を表示する。 (3)ターゲットと重要臓器を設定する。この時、各R
OIは各々番号を持っており、その番号によって(体径
方向の)アイソセンター決定時にグルーピングを行う
(図20参照)。なお、ROIの番号については基本的
に自動発番であり、必要に応じてユーザが番号を変更で
きる。 (4)ROIの入力途中でない限り、画像送りが選択画
像の中で可能である(図21参照)。 (5)必要に応じてマルチフレーム表示(確定している
ターゲット或いは重要臓器がある場合はそれも合成表示
する)される。
【0076】次いで、ステップ122で、(X−Y)平
面上のアイソセンターが指定される。つまり、(X−
Y)平面上(アキシャル面)のアイソセンターを決定す
るために(画像送りによって)、ユーザが指定した画像
上に、指定されたターゲット番号/重要臓器番号を持つ
ROI全てを重ね合せて表示する。ユーザはこの重ね合
せたROIをもとにアイソセンターの場所を推定する
(図22参照)。アイソセンターはターゲット番号と共
にシステムに保存される。
【0077】次いで、ステップ123で、(X−Z)平
面上のアイソセンターが指定される。つまり、(X−
Z)平面(体軸方向の平面)のアイソセンターを決定す
るために、スキャノ像を表示する。このスキャノ像上に
は、ターゲット及び重要臓器の形状を重ね合せる。ユー
ザはこれらを参照して、大きなクロスROIをアイソセ
ンターにセットする(図23参照)。このアイソセンタ
ーターゲット番号と共に保存される。
【0078】次いでステップ124に移行して、全ての
画像上でアイソセンターI/Cが決定したか否か判断
し、残っている画像があればステップ123,124を
繰り返す。全てのアイソセンターI/Cが決定されたと
きは、ステップ125に移行し、ビーム角度が指定され
る。この実施例における照射方法としては1門照射,対
向2門照射,直角2門照射,及び多門照射がサポートさ
れている。
【0079】ここで各照射方法毎にビーム角度の指定を
説明する。
【0080】(1)1門照射 仮想放射線源のビーム角度は数値入力及びアイソセンタ
ーを回転軸とする線ROIの角度により指定され、その
操作は以下の通りである。 1)画像を表示する。 2)ターゲット番号を指定する。 3)例えば図24の位置に仮想放射線源を置く。 4)ビーム角度は数値入力及びアイソセンターを回転軸
とする線ROIの角度により指定する。 5)ターゲット番号と仮想放射線源のビーム角度が組で
保存される。 6)この操作は全てのターゲットについて行うことがで
きる。さらに、すでに設定してあるビーム角度を修正す
ることができる。
【0081】(2)対向2門照射 基本的には「1門照射」の仮想放射線源のビーム角度の
指定と同様である。相違点は、図25の如く、1つのタ
ーゲットに対して2つの仮想放射線源があり、その角度
の違いは180°である点である。従って、データの保
存に際してはターゲット番号1個に対して2個のビーム
角度が組となる。スキャノプランと同様に対向2門照射
では2門とも同一照射形状とする。
【0082】(3)直角2門照射 基本的には「1門照射」の仮想放射線源のビーム角度の
指定と同様である。相違点は、図26の如く、1つのタ
ーゲットに対して2つの仮想放射線源があり、その角度
の違いは90°である点である。従って、データの保存
に際してはターゲット番号1個に対して2個のビーム角
度が組となる。
【0083】(4)及び多門照射 多門照射の場合の仮想放射線源のビーム角度の指定に
は、2通りがある。1つは「1門照射」の指定の方法と
同様であり、もう1つは図27に示す如く、照射開始角
度,照射終了角度およびステップ角度(何度毎に照射す
るか)或いは照射箇所数を指定する方法である。前者に
ついては「1門照射」の繰り返しである。後者について
は以下のようである。 1)ユーザは任意のアキシャル画像を表示する。 2)ターゲット番号を入力する。 3)基準角度に対して照射開始角度α,照射終了角度γ
を入力する。 4)ステップ角度β或いは照射箇所数を入力する。 5)図27に類する表示を行う。 6)これらは全てのターゲットについて設定が可能であ
る。
【0084】次いで、ステップ126で、任意の方向に
対する透過像,標的像のデータが3次元断層像データか
らの断面変換(MPR)によって作成され、表示され
る。
【0085】パラレルビームを、仮想放射線源からビー
ムが放射されたものに変換した画像を透過像(図28
(a),(b)参照)という。この透過像を使用するこ
とで、治療時と幾何学的に同等の画像が得られる。治療
装置の幾何学的な距離、SAD(Source-to-axis-of ra
diation distance)及びSID(Source-to-image-rece
ptor distance )が分かっていれば透過像を求めること
ができる(これらは「環境パラメータ」として設定され
るべきものである)。
【0086】仮想放射線源の位置をユーザに選択させる
ことにより、任意の線源からの透過像を作成する。更
に、透過像上にはターゲット及び重要臓器のトレース結
果が合成される。
【0087】一方、標的像はアイソセンターを含む面に
平行な画像を言う(図29(a),(b)参照)。この
標的像はアイソセンター面に平行な各断面での照射状況
を的確に把握することができる。標的像はアイソセンタ
ー面に水平な画像であるので、透過像と同様に仮想放射
線源がどこにあるかによって、断面方向が決定される。
ユーザはマウス或いは数値入力(仮想放射線源からの距
離等)によって深さ方向の位置を指定し、その位置の標
的像を得ることができる。更に、標的像上にはターゲッ
ト及び重要臓器のトレース結果が合成されるので、照射
範囲の確認が容易にできる。
【0088】なお、透過像及び標的像は3次元断層像デ
ータから断面変換により作成されるので、仮想線源の位
置がX、Y、Z軸に対して斜めのときは、オブリーク像
となる。
【0089】さらにステップ127では、照射野及びセ
ーフティマージンが設定される。つまり、治療装置がマ
ルチリーフ形のコリメータを装備しているので、図30
に示す如く、ターゲットの形状をそのまま照射野形状と
し、合せてセーフティマージンを照射野形状の相似形と
する。2門以上の照射の場合には照射位置(ポート番
号)を選択入力し、所望の透過像上で照射野形状が確認
できる。
【0090】なお、照射野形状の設定の際にはROIと
して、多角形(ポリライン)ROI,長方形(矩型)R
OIが使用できる。
【0091】次いでステップ128にて、透過像,標的
像上で照射野を確認し、ステップ129で再設定の必要
があるか否か判断する。再設定の場合、ステップ127
に戻り、その必要が無いときは、ステップ130に移行
し、アキシャル像上での線錐表示及びオブリーク像上で
の照射野表示を行って、照射野,ビーム角度,照射条件
等のパラメータを確認する。この様子を図31に示す。
このアキシャル像及びオブリーク像上での線錐及び照射
野形状表示の何れの場合にも、ターゲット番号と仮想放
射線源を指定することにより表示が可能となる。これは
単独の指定と複数の指定が可能である。
【0092】なお、このステップ130の処理では、前
述した図9のステップ116での処理と同様に、表示さ
れている線錐の位置をマウスなどで変更することによ
り、同じく表示状態にある照射野の形状を、かかる変更
に対応して自動的に修正できるようになっている。
【0093】この後、上述した各種の処理をやり直す必
要がある場合はステップ131でYESとなり、ステッ
プ127の処理からやり直すことができる。
【0094】そして、ステップ132の設定終了か否か
の判断でYESとなると、ステップ133に移行し、設
定したパラメータのデータをメモリに記憶する。
【0095】上述してきたように、スキャノプラン及び
オブリークプランにより、アイソセンターの位置(3次
元の位置データ)及び体表上での照射野形状(2次元の
形状データ)が設定される。
【0096】そこで、図8のステップ108〜110に
示す処理に戻り、レーザ投光器27a〜27cを使って
マーキング作業を実施することになる。このマーキング
は、決定したアイソセンターI/Cの位置を十字マーカ
ーM1〜M3が自動的に指示するように、投光器27a
〜27cの位置及び寝台11の天板11aの位置を制御
することである。従って、このマーキングのための自動
位置決め制御は、必ずしもこのように治療計画後に行う
必要はなく、アイソセンターI/Cの位置を決定した段
階で直ちに行うことができる。例えばスキャノプランの
場合はステップ117の後で、オブリークプランの場合
はステップ124と125の間またはステップ133の
後で各々行うようにしてもよい。
【0097】主制御部40は、ステップ108ではま
ず、マーキングを実施するか否かを入力器48からの指
令に基づいて判断し、YES(マーキング実施)のとき
はステップ108aで、左右の投光器27a,27bを
マーキング用角度(0度)に戻した後、ステップ109
に移行する。ステップ109では、アイソセンターI/
Cの位置データを投光器コントローラ49及び寝台制御
部41に出力する。これにより、天板11aのZ軸(体
軸)方向の位置が自動的に制御されて、投光器27a〜
27cのマーカー照射面位置がアイソセンターI/Cの
位置データのz座標に一致すると共に、左右の投光器2
7a,27cのY軸方向の位置が自動的に制御されて、
それらのマーカーM1,M3の位置がアイソセンターI
/Cの位置データのy座標に一致し、且つ、同様に中央
の投光器27bのZ軸方向の位置が自動的に制御され
て、そのマーカーM2の位置がアイソセンターI/Cの
位置データのx座標に一致する。
【0098】このように、被検体Pの体表上に3つのマ
ーカーM1〜M3が照射されるから、これらの位置にオ
ペレータがマジック等で印を付し、通常、後日に行われ
る放射線治療に備えることになる。
【0099】さらに、複数の病変部に対して複数のアイ
ソセンターI/Cが設定されていることもあるので、ス
テップ110で全てのアイソセンターI/Cに対して位
置制御を行ったか否か判断し、未だ残っている場合はス
テップ109の処理を繰り返す。その後、ステップ11
1で、投光器27a〜27cの各方向の位置がホームポ
ジションに戻される。
【0100】続いて、治療装置2による放射線治療にお
けるコリメータ制御を図32に基づいて説明する。本実
施例では、治療計画を立てるためのCTシステム1が治
療装置2のコリメータ55の開度を直接制御する。
【0101】まず、図32のステップ140で、CTシ
ステム1の主制御部40は、放射線治療を行ったか否か
を入力器48からの操作情報に基づいて判断し、治療を
行う場合(YES)、ステップ141〜143の処理を
順次行う。
【0102】すなわち、ステップ141では、すでに決
まっている照射野の形状データを画像メモリ46から呼
び出す。ステップ142では、コリメータ55全体の角
度及びリーフの制御モードを設定する。この角度は照射
野形状の例えば長軸方向の傾きに合せて適宜な値が決め
られる。また、リーフ制御モードとして本実施例のシス
テムでは「内接モード」,「外接モード」,「中点モー
ド」の3つが用意されている。「内接モード」は体表上
の照射野(ターゲット)RDの輪郭に対してリーフ56
…56のエッジを図33(a)に示す如く外接させるモ
ードであり、「内接モード」はリーフ56…56のエッ
ジを同図(b)に示す如く内接させるモードである。さ
らに「中点モード」は外接モードと内接モードの中庸を
とってリーフ56…56のエッジの短辺を輪郭との交差
点が2分するように設定するモードである。何れのモー
ドを選ぶかは、周辺に重要臓器があるか否かや照射の誤
差率などを考慮して決められる。
【0103】このようにコリメータ55を制御する上で
のデータが決まると、ステップ143に移行し、それら
のデータを照合記録装置4に出力する。
【0104】照合記録装置4は照射野を設定した時期か
ら実際の放射線治療までに時間が経過したことに伴う、
照射野の微調整を主眼とするもので、例えば治療装置2
に付加されている透視機構を使って治療直前に得られた
透視画像と過去に設定されている照射野とを重畳に表
示、オペレータの照合をあおぐ。
【0105】そして、この照合の結果、例えば病変部が
小さくなっているなどの場合、ステップ145の照合O
Kか否かの判断でNOとなる。この場合、ステップ14
6にて、リーフ56…56の位置を微調整し、新しい修
正データが照合記録装置4にて用意される。
【0106】このように最終的なコリメータ制御データ
が確立すると、ステップ147に移行してそれらのデー
タが治療装置2の主制御部60まで伝送される。これを
受けた主制御部60は、その制御データをコリメータ制
御部64に渡し、このコリメータ制御部64が指令され
た制御データの内容に従って各リーフ56の駆動機構5
7を独立に駆動させる。
【0107】この結果、二組のリーフ群56A,56B
で形成される開口サイズ,形状は、設定した体表上の照
射野RDにほぼ完全に一致し、内部に在る病変部に対し
てその後に行うX線照射範囲もほぼ完全に一致すること
になる。従って、その後、治療装置2により、計画され
た治療法に沿って放射線治療が実施される。治療対象の
部位(即ちアイソセンター及び照射野)が複数設定され
ている場合、各治療部位に対して同様のコリメータ制御
データ設定,照合確認及びコリメータ自動制御を経て、
放射線治療が実施される。
【0108】なお、上述したコリメータの制御データの
作成(ステップ142)は、治療装置2の主制御部60
にて行うようにしてもよい。
【0109】このように本実施例の放射線治療システム
では、従来、X線CT装置,放射線治療計画装置、更に
はX線CTシミュレータなどの複数台の装置を用いたと
ころを、画像取得用のスキャナ機能,治療計画機能,及
びシミュレータ機能の統合化に拠り、放射線治療計画用
CTシステム1台でそれらの殆どの機能及び作業を代替
する構成となった。従って、従来の放射線治療システム
に比べて、システム全体のハードウェア構成を小形化お
よび簡素化することができ、著しい省スペース化が図ら
れるとともに、設置や部屋のレイアウト変更などに伴う
運搬も容易になる。
【0110】とくに、上記実施例においては、治療計画
で決めたアイソセンターヘの位置に基づいてシミュレー
タ機能における3台の投光器27a〜27cからの十字
マーク位置を自動的に制御するようにしたことから、体
表へのアイソセンターのマーキング作業までの操作工程
を省略化でき、これによりマーキング作業を迅速に且つ
簡単に行うことができる。
【0111】また、投光器27a〜27cは、従来例と
は異なり、架台11に直接取り付けているため、建物に
伝わる長期間の外部振動に因る基準位置のずれの心配も
解消される。また、放射線治療システムのレイアウト変
更などのように架台11を移動させなければならない場
合でも、従来のように壁や天井の投光器位置と架台の位
置とを合せるという煩わしい作業が不要になる。
【0112】また、放射線治療時には、治療計画で作成
した照射野の形状データを伝送ラインを介して放射線治
療装置2に自動的に送り、マルチリーフ形のコリメータ
の開度を自動的に制御できるため、治療装置に手作業で
開度データを入力したり、その開度を手動で調整する場
合に比べて、コリメータの開度設定に要する時間が大幅
に短縮され、これにより全体の操作性も向上する。
【0113】一方、本実施例のシステムの治療計画は、
スキャノプランとオブリークプランとの2本立てになっ
ているから、症例などに応じた適宜なプランを選択で
き、利便性に富んでいる。
【0114】スキャノプランは、1門照射,対向2門照
射を指定できるプランで、スキャノ像上で照射野及びア
イソセンターを設定し、スキャノ像上及びアキシャル像
上に照射野,照射線錐を表示できる。この表示により照
射計画の妥当性を簡単に且つ感覚的に確認できる。これ
に対し、オブリークプランは、1門照射,対向2門照
射,直角2門照射,回転照射,及び原体照射を指定でき
るプランであり、複数のアキシャル像上で腫瘍などのタ
ーゲットを正確に指定することができるとともに、任意
の照射角度、方向に対向した任意の面の透過像及び標的
像で治療計画を立て、その照射野形状,照射線錐を標的
像,アキシャル像で各々、迅速に確認できる。
【0115】このオブリークプランでは、治療時と幾何
学的に同等な画像が得られる透過像を標的像と合わせて
使用することで、標的像のみを使用する場合に比べて、
3次元状のターゲットに対し、治療装置の照射角度に応
じた、より高精度な計画が立てられる。
【0116】さらに、スキャノプラン及びオブリークプ
ランの何れにあっても、そのプラン途中で線錐の位置を
修正することにより、照射野形状を修正できる微調整機
能を設けたので、最初から照射野の形状を設定し直す手
間が省け、便利である。
【0117】さらに、CTシステム1でのオブリークプ
ラン時に、設定した放射線の照射角度などのオブリーク
角度情報をCTシステム1から治療装置2側に転送させ
るようにし、治療時には、治療装置2の主制御部60、
治療台制御部62により治療台50スリュー角度をその
オブリーク角度情報に応じて自動制御させることもでき
る。これにより、患者に対しては相対的に、体軸に直交
する面内にある位置以外から斜めに照射することがで
き、治療部位の位置、形状に応じて照射方向、すなわち
スリュー角度を選択でき、どうしても照射を避けたい部
位があるときなどに有効になる。
【0118】なお、上記実施例ではオブリークプラン
と、より簡易なスキャノプランを併設した放射線治療計
画用CTシステムとしたが、必要に応じてオブリークプ
ランの機能のみを設けるようにしてもよい。
【0119】また、上記実施例の放射線治療装置はX線
を線源とするとしたが、これに必ずしも限定されず、速
中性子線やγ線など、他の線源を使用する治療装置であ
ってもよい。
【0120】なお、上記実施例及び変形例における放射
線治療装置は、マルチリーフ形コリメータの開度制御デ
ータや治療台のスリュー角度に対する制御データをCT
システムからオンラインで受けて制御する構成を示した
が、オフラインの治療計画装置で作成された制御データ
や外部の別個の治療計画装置から転送された制御データ
を受けて動作させてもよい。
【0121】
【発明の効果】以上のように本発明の放射線治療システ
ムによれば、まず、従来各別または少なくとも複数の装
置・システムにわたって構成されていたX線CTスキャ
ナ,放射線治療計画装置,及びシミュレータを統合し、
寝台やガンドリを多目的に使用できる放射線治療計画用
CTシステムを搭載したので、従来の放射線治療システ
ムに比べて、ハードウェアシステムを著しく簡素化及び
小形化することができ、したがって省スペース化及び運
搬の容易化が達成される。
【0122】また、本発明の放射線治療システムでは、
放射線治療計画用CTシステムで計画した照射野の形状
データを放射線治療装置に送って、そのコリメータの開
度を所望の選択モードに従って自動的に制御するので、
治療に要する時間が短縮されるとともに、その操作性も
向上する。
【0123】さらに、本発明の放射線治療計画用CTシ
ステムによれば、アイソセンターをマーキングするため
の3台の投光器がガントリに直接取り付けられているた
め、従来のように壁面や天井に取り付ける構造のものと
は異なり、投光器位置とガントリ位置との外部振動に因
るずれの心配も解消され、またガントリ移転時の位置合
わせも不要になり、保守性に優れる。
【0124】さらに、本発明の放射線治療計画用CTシ
ステムによれば、アイソセンターのマーキングの際、3
台の投光器及び寝台の天板の位置を、決定したアイソセ
ンターの位置データに従って自動的に制御するので、マ
ーキングまでに要する時間が短縮され、且つ操作能率も
向上して、治療時間全体の短縮化に大いに寄与すること
となる。
【0125】さらにまた、本発明の放射線治療計画用C
Tシステムでは、第1の計画手段(スキャノプラン)及
び第2の計画手段(オブリークプラン)の内の何れかを
必要に応じて選択して治療計画を立てられるので、その
利便性は極めて高い。とくに、第2の計画手段では、照
射角度に対応して変わるオブリーク面での透過像,標的
像を使っているので、3次元のターゲット形状に対し
て、より綿密な放射線照射計画を立てることができ、正
常組織と病変部との間を峻別した高精度な治療を行うこ
とができる。
【0126】さらにまた、本発明の放射線治療システム
では、計画中の照射野の微調整を、表示中の線錐を移動
させるこるとにより行うので、操作性に優れ、治療計画
をより迅速に立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る放射線治療システムの
全体構成の概略図。
【図2】実施例の電気的な全体構成を示すブロック図。
【図3】放射線治療計画用CTシステムの概略を示すブ
ロック図。
【図4】アイソセンターをマーキングするための投光器
の取付け状態を示すガントリの斜視図。
【図5】投光器の電気回路を示すブロック図。
【図6】放射線治療装置の概略を示すブロック図。
【図7】マルチリーフ形のコリメータを説明する説明
図。
【図8】治療計画の全体の流れを示すフローチャート。
【図9】スキャノプランの流れを示すフローチャート。
【図10】スキャノプランを説明する説明図。
【図11】スキャノプランを説明する説明図。
【図12】スキャノプランを説明する説明図。
【図13】スキャノプランを説明する説明図。
【図14】スキャノプランを説明する説明図。
【図15】スキャノプランを説明する説明図。
【図16】スキャノプランを説明する説明図。
【図17】スキャノプランを説明する説明図。
【図18】スキャノプランを説明する説明図。
【図19】オブリークプランの流れを示すフローチャー
ト。
【図20】オブリークプランを説明する説明図。
【図21】オブリークプランを説明する説明図。
【図22】オブリークプランを説明する説明図。
【図23】オブリークプランを説明する説明図。
【図24】オブリークプランを説明する説明図。
【図25】オブリークプランを説明する説明図。
【図26】オブリークプランを説明する説明図。
【図27】オブリークプランを説明する説明図。
【図28】オブリークプランを説明する説明図。
【図29】オブリークプランを説明する説明図。
【図30】オブリークプランを説明する説明図。
【図31】オブリークプランを説明する説明図。
【図32】治療の際のコリメータの開度制御を示すフロ
ーチャート。
【図33】(a)〜(c)は各々、コリメータの開度制
御の制御モードを説明する説明図。
【符号の説明】
1 放射線治療計画用CTシステム(CTシステム) 2 放射線治療装置(治療装置) 3 伝送ライン 11 ガントリ 12 寝台 12a 天板 13 コンソール 27a,27b,27c 投光器 28 レーザ光源 29 光ファイバ 30 移動機構 31 照光部 40 主制御部 41 寝台制御部 49 投光器コントローラ 54 コンソーラ 55 コリメータ 56 リーフ 60 主制御部 64 コリメータ制御部 P 被検体 M1,M2,M3 マーカ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体にX線を曝射して病変部の画像デ
    ータを得るX線CTスキャナ手段と、上記画像データを
    モニタに表示し上記病変部を放射線治療するためのアイ
    ソセンタ−の位置及び照射野の形状を含む治療計画デー
    タを作成する治療計画手段と、上記アイソセンタ−の位
    置データに基づいて被検体のマ−キング位置を自動的に
    指示する位置決め手段とを統合した放射線治療計画用C
    Tシステムと、上記マ−キング位置に付されたマ−カ及
    び照射野の形状データを含む治療計画データに基づいて
    放射線治療を実施する放射線治療装置とを備えた放射線
    治療システム。
  2. 【請求項2】 前記X線CTスキャナ手段及び位置決め
    手段は前記被検体を載せる寝台を共有するとともに、当
    該X線スキャナ手段のX線曝射及び透過X線検出に供す
    るガントリに、当該位置決め手段のマ−キング位置指示
    用の投光器を取り付けたことを特徴とする請求項1記載
    の放射線治療システム。
  3. 【請求項3】 前記放射線治療装置は、放射線のパスに
    対して独立して進退可能な複数のリ−フから成る1対の
    リ−フ群を当該放射線のパスを介して対向配置させたマ
    ルチリ−フ形のコリメ−タを備えたことを特徴とする請
    求項1記載の放射線治療システム。
  4. 【請求項4】 前記治療計画手段は、被検体に対してオ
    ブリークに放射線を照射させるオブリーク角度情報を含
    む治療計画を立てる手段と、このオブリーク角度情報を
    含む治療計画を放射線治療装置に転送する手段とを含
    み、この放射線治療装置は上記オブリーク角度情報に基
    づいて治療台のスリュー角度を自動的に制御する手段を
    備えたことを特徴とする請求項1又は3記載の放射線治
    療システム。
  5. 【請求項5】 X線管及びX線検出器を内蔵して診断用
    開口に挿入される被検体にX線曝射を行うためのガント
    リと、前記被検体を載せた天板を前記開口に進退可能に
    挿入可能な寝台とを有するX線CT装置本体を備え、上
    記X線検出器の検出データに基づいて取得した画像を使
    って当該被検体の病変部の放射線治療計画を立てる放射
    線治療計画用CTシステムにおいて、 前記ガントリの開口の左右の側部及び上部であって当該
    開口の軸方向に直交する同一平面に在る3つの位置に、
    前記被検体に向けてポイント指示用の光マ−クを投光す
    る投光器を各別に設置し、上記左右の側部の2台の投光
    器の投光端を上記軸方向に直交する上下方向に移動させ
    るとともに上記上部の投光器の投光端を上記軸方向に直
    交する横方向に移動させる移動機構を各別に設ける一
    方、前記画像上で病変部に対するアイソセンタの位置を
    3次元的に指示可能な指示手段と、この指示手段により
    指示されたアイソセンタ−の位置と前記3つの光マ−ク
    の位置とを一致させるように前記投光器の投光端及び天
    板の位置を自動的に制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とする放射線治療計画用CTシステム。
  6. 【請求項6】 前記投光器の名々は、レ−ザ光を出力す
    るレ−ザ光源と、上記レ−ザ光を前記投光端まで導く光
    ファイバとを有することを特徴とする請求項5記載の放
    射線治療計画用CTシステム。
  7. 【請求項7】 前記投光器の各々は、前記X線CT装置
    本体を通常のX線CTスキャナとして使うときの投光手
    段を兼ねることを特徴とする請求項5記載の放射線治療
    計画用CTシステム。
  8. 【請求項8】 前記投光器の各々はその移動方向におけ
    る所定位置又は所定高さに位置させることが可能な機構
    と、この投光器の内のガントリ開口の左右側部に設置し
    た投光器はその移動方向を回転軸として回転させること
    が可能な機構とを備えたことを特徴とした請求項7記載
    の放射線治療計画用CTシステム。
  9. 【請求項9】 被検体にX線を曝射し、その透過X線に
    基づいて得た画像上で当該被検体の病変部の放射線治療
    に必要な体表上の照射野の形状を含むデ−タを作成する
    放射線治療計画用CTシステムと、線源から曝射される
    放射線を前記照射野形状に従って絞ることが可能であっ
    て、複数のリ−フを独立駆動可能なマルチリ−フ構造の
    コリメ−タを内蔵した放射線治療装置とを具備した放射
    線治療システムにおいて、 前記照射野の形状に合わせた前記複数のリ−フによる開
    口データを作成する開口データ作成手段と、この開口デ
    ータ作成手段により作成された開口データに基づいて前
    記コリメ−タの複数のリ−フの絞り位置を制御する開口
    制御手段とを備えるとともに、上記開口データ作成手段
    は、上記複数のリ−フの端が上記照射野の輪郭に外接す
    るモ−ド、内接するモ−ド、及びその端の中点を輪郭が
    交差するモ−ドの中の何れかのモ−ドを選択する手段
    と、この選択モ−ドに従って前記開口データを演算する
    手段とを有することを特徴とした放射線治療システム。
  10. 【請求項10】 前記開口データ作成手段は、前記放射
    線治療計画用CTシステムに備えられていることを特徴
    とする請求項9記載の放射線治療システム。
  11. 【請求項11】 被検体にX線を曝射し、その透過X線
    に基づいて得た画像上で当該被検体の病変部の放射線治
    療に必要な治療計画データを作成するようにした放射線
    治療計画用CTシステムにおいて、 前記透過X線に基づいて得られた少なくとも各1枚のス
    キャノ像とアキシャル像とを使って前記治療計画データ
    を作成する第1の計画手段と、前記透過X線に基づいて
    得られた複数枚のアキシャル像及び少なくとも1枚のス
    キャノ像又はその代替像を上記複数枚のアキシャル像の
    データを処理して得られた画像とを使って前記治療計画
    データを作成する第2の計画手段と、上記第1及び第2
    の計画手段を任意に選択可能な選択手段とを備たことを
    特徴とする放射線治療計画用CTシステム。
  12. 【請求項12】 前記第1の計画手段は、前記スキャノ
    像及びアキシャル像に基づいて前記病変部を囲むタ−ゲ
    ット領域のアイソセンタ−及び被検体上の照射野の形状
    を決める手段と、上記アキシャル像に基づいて、与えら
    れた線源位置から上記照射野を介して放射線を照射した
    と仮定したときの線錐を確認できる手段とを備えている
    請求項11記載の放射線治療計画用CTシステム。
  13. 【請求項13】 前記第2の計画手段は、前記複数枚の
    アキシャル像の少なくとも1枚及びスキャノ像又はその
    代替像に基づいて前記病変部を囲むタ−ゲット領域のア
    イソセンタ−を決める手段と、前記複数枚のアキシャル
    像に基づいて、任意の線源位置に置かれた仮想放射線源
    から上記タ−ゲット領域に放射線を照射したと仮定した
    ときの透過像を作成する手段と、この透過像上で上記タ
    −ゲット領域の形状に基づいて被検体上の照射野の形状
    を決める手段と、前記複数枚のアキシャル像に基づい
    て、上記仮想放射線源及びアイソセンタ−に対応して決
    まる断面に平行な標的像を作成する手段と、この標的像
    上で上記照射野を確認できる手段と、前記複数枚のアキ
    シャル像上で上記放射線の線錐を確認できる手段とを備
    えている請求項9記載の放射線治療計画用CTシステ
    ム。
  14. 【請求項14】 被検体にX線を曝射し、その透過X線
    に基づいて得た画像上で当該被検体の病変部の放射線治
    療に必要な治療計画データを作成するようにした放射線
    治療計画用CTシステムにおいて、 前記透過X線に基づいて得られた複数枚のアキシャル像
    及び少なくとも1枚のスキャノ像又はその代替像を上記
    複数枚のアキシャル像のデータを処理して得られた画像
    を使って前記治療計画データを作成する計画手段を備
    え、この計画手段は、前記複数枚のアキシャル像の少な
    くとも1枚及びスキャノ像又はその代替像に基づいて前
    記病変部を囲むタ−ゲット領域のアイソセンタ−を決め
    る手段と、前記複数枚のアキシャル像に基づいて、任意
    の線源位置に置かれた仮想放射線源から上記タ−ゲット
    領域に放射線を照射したと仮定したときの透過像を作成
    する手段と、この透過像上で上記タ−ゲット領域の形状
    に基づいて被検体上の照射野の形状を決める手段と、前
    記複数枚のアキシャル像に基づいて、上記仮想放射線源
    及びアイソセンタ−に対応して決まる断面に平行な標的
    像を作成する手段と、この標的像上で上記照射野を確認
    できる手段と、前記複数枚のアキシャル像上で上記放射
    線の線錐を確認できる手段とを備えていることを特徴と
    した請求項13記載の放射線治療計画用CTシステム。
  15. 【請求項15】 被検体にX線を曝射し、その透過X線
    に基づいて得た画像上で当該被検体の病変部の放射線治
    療に必要な治療計画データを作成するようにした放射線
    治療計画用CTシステムにおいて、 前記透過X線に基づいて得られた複数枚のアキシャル像
    及び少なくとも1枚のスキャノ像又はその代替像を上記
    複数枚のアキシャル像のデータを処理して得られた画像
    を使って前記被検体上の照射野及び仮想放射線源からの
    放射線の線錐を含む前記治療計画データを作成する計画
    手段を備え、その計画手段は、作成された上記線錐を表
    示する手段と、この表示された線錐の位置に対する手動
    入力デバイスによる変更に応答して当該変更に対応した
    量だけ上記照射野の形状を変更可能な手段を有すること
    を特徴とした放射線治療計画用CTシステム。
  16. 【請求項16】 放射線源から曝射された放射線をマル
    チリーフ形のコリメータで所望の照射野に絞り、この絞
    られた放射線を治療台に載せられた被検体に照射して放
    射線治療を行う放射線治療装置において、 当該放射線治療装置の外部から与えられた上記コリメー
    タの開度の制御データ及び上記治療台のスリュー角度の
    制御データの内、少なくとも一方に基づいて当該コリメ
    ータ及び治療台の内の少なくとも一方を自動的に制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする放射線治療装置。
JP6056388A 1994-03-25 1994-03-25 放射線治療計画用ctシステム,放射線治療装置及び放射線治療システム Pending JPH07255719A (ja)

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US08/655,852 US5734692A (en) 1994-03-25 1996-05-31 Radiotherapy system
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