JPH0718023B2 - 硫酸銅回収方法及びその装置 - Google Patents
硫酸銅回収方法及びその装置Info
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- JPH0718023B2 JPH0718023B2 JP10331691A JP10331691A JPH0718023B2 JP H0718023 B2 JPH0718023 B2 JP H0718023B2 JP 10331691 A JP10331691 A JP 10331691A JP 10331691 A JP10331691 A JP 10331691A JP H0718023 B2 JPH0718023 B2 JP H0718023B2
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Description
の電気回路基板のエッチング処理において、エッチング
液中に溶解した銅を冷却晶析法によって硫酸銅5水塩の
結晶として析出させ、これを回収する方法及びその装置
に関するものである。
製造においては、特定量の銅又は銅合金を除くため、過
酸化水素と硫酸又は混酸等を主成分とするエッチング液
を使用し、その液温を45〜50℃程度に維持してエッ
チング処理が行われている。このエッチング液中には、
使用中に銅が溶け込んで蓄積されることから、その余剰
分を残留過酸化水素を分解することなく回収するには、
このエッチング液を晶析缶にて冷却して硫酸銅5水温
(以下単に硫酸銅と称す)の結晶として回収することが
行われていた。ところで、回収される硫酸銅結晶は、で
きるだけ液分の少ない状態であることが好ましく、晶析
缶から硫酸銅スラリを取り出し、固液分離機に移送して
液分の少ない硫酸銅結晶を回収し、分離された液分をエ
ッチング工程へ返送してエッチング液として再使用する
ことが好ましい。しかるに、硫酸銅回収後にエッチング
工程に返送される液分は、返送途中でも引続いて結晶が
析出し、返送配管の結晶による閉塞などによってポンプ
による強制返送が不可能になることがあるため、返送液
を一旦中間槽に受けて加温した後エッチング工程へ返送
することが、実開昭64−7266号公報などで知られ
ている。しかしながら、晶析缶から固液分離機に移送さ
れる硫酸銅スラリに対しては、結晶回収操作が後続する
関係上加温手段を適用することができず、晶析缶の硫酸
銅スラリ出口や移送配管中でも硫酸銅結晶の生長や析出
が生じ、これらの出口、移送配管ならびに弁類等が閉塞
し、硫酸銅スラリの移送が不可能になることも多かっ
た。
酸銅スラリ出口や固液分離機への硫酸銅スラリの移送配
管中の硫酸銅結晶による閉塞を、硫酸銅回収系内の液を
利用して効果的に解消し、硫酸銅回収を円滑に行うこと
ができる方法及びその装置を提供することを目的とする
ものである。
エッチング液を晶析缶に導いて冷却することによって硫
酸銅5水塩の結晶を折出し、該晶析缶の下部出口から硫
酸銅5水塩スラリを取り出し固液分離機に移送して硫酸
銅5水塩の結晶を回収し、その分離液を中間槽にて加温
してエッチング工程に返送する硫酸銅回収方法におい
て、前記中間槽内の加温液により、前記晶析缶と固液分
離機との間の硫酸銅5水塩スラリ移送路の洗浄と前記晶
析缶の硫酸銅5水塩スラリ出口の逆洗を行うことを特徴
とする硫酸銅回収方法であり、また、エッチング液中に
溶解した銅を硫酸銅5水塩の結晶として冷却析出せしめ
る晶析缶の硫酸銅5水塩スラリ出口を移送配管により固
液分離機に連結し、該固液分離機の分離液流出部をエッ
チング槽に連なる加温用中間槽に連結し、さらに該加温
用中間槽内液を前記晶析缶と固液分離機間の移送配管中
に供給するように加温用中間槽と移送配管とを洗浄ポン
プを介して連結したことを特徴とする硫酸銅回収装置で
ある。
込んだエッチング液を晶析缶に導き、攪拌しながら温度
15℃程度に冷却すると、液中に溶解している銅が均一
粒径の硫酸銅結晶として析出し、晶析缶の底部に沈降す
る。沈降した硫酸銅結晶は、液と共に硫酸銅スラリとし
て晶析缶の出口から導出され、移送配管を経て固液分離
機に移送され、硫酸銅結晶が分離回収される(図2参
照)。一方、固液分離機で分離された分離液は、一旦中
間槽に至って温度30〜40℃に加温されて結晶の析出
をみることなく円滑にエッチング工程に返送されるが、
エッチング工程は温度45〜50℃程度で行われるとこ
ろから、中間槽でエッチング工程に適した温度にまで加
温することもできる。このような硫酸銅回収を行ってい
ると、晶析缶の硫酸銅スラリ出口や固液分離機への移送
配管中が硫酸銅結晶によって次第に閉塞されるから、移
送配管からの硫酸銅スラリの流出量低下等によって洗浄
時期を知り、硫酸銅スラリの移送を停止し、移送配管中
に中間槽内の加温されたエッチング液を供給して管内の
洗浄を行いながらエッチング液を中間槽に戻すように循
環させると、管内は短時間で効果的に洗浄される(図3
参照)。また、晶析缶の硫酸銅スラリ出口については、
中間槽内の加温されたエッチング液を間欠的に逆流させ
る逆洗により洗浄する(図4参照)。これら移送配管の
洗浄及び晶析缶出口の逆洗が終了した時は、再び前記の
硫酸銅回収操作を開始する。
ば、1は硫酸銅結晶を冷却晶析する晶析缶で、内部には
攪拌機等(図示せず)が設けられ、チラー2から送給さ
れる冷媒によって缶内液が冷却されるようになってい
る。晶析缶1の底部には硫酸銅スラリの出口3が設けら
れ、スラリ抽出弁4によって開閉される。スラリ抽出弁
4は、スラリ抽出ポンプ5及び逆洗弁6等を備えた移送
配管7により遠心分離機8に連結されている。遠心分離
機8の分離液流出部9は中間槽10に連結され、中間槽
10には図示しない電気ヒータなどの加熱器等が配備さ
れて槽内液を加温するようになっており、さらに中間槽
10は洗浄ポンプ11,洗浄弁12等を備えた洗浄配管
13を介して移送配管7に連結されている。また、中間
槽10はリターンポンプ14を介してエッチング槽15
に連なり、エッチング槽15からオーバーフローするエ
ッチング液を受けるオーバーフロー槽16は、ポンプ1
7を備えた配管18によって晶析缶1に連結されてい
る。
〜50℃の条件下にエッチング槽15で使用され、銅が
高濃度に溶け込んだエッチング液は、オーバーフローし
てオーバーフロー槽16に至り、ポンプ17によって配
管18を経て晶析缶1に導かれる。晶析缶1に導かれた
エッチング液は、チラー2から送給されるブラインなど
の冷媒によって温度15℃にまで冷却され、液中に溶解
している銅は硫酸銅結晶となり晶析缶1の底部に沈降す
る。晶析缶1の液位が高レベル(Hレベル)において、
スラリ抽出弁4を開き、遠心分離機8を起動し、スラリ
抽出ポンプ5を稼働して沈降した硫酸銅結晶を、液と共
に硫酸銅スラリとして出口3から移送配管7を経て遠心
分離機8に移送し、液分が分離されて硫酸銅結晶が回収
される。以上の結晶分離経路を図2に斜線部で示す。遠
心分離機8で分離された分離液は、分離液流出部9から
中間槽10に導かれ、温度30〜40℃に加温された後
リターンポンプ14でエッチング槽15へ円滑に返送さ
れ、エッチング液として再使用される。
に、移送配管7からの硫酸銅スラリの流出量が低下す
る。硫酸銅スラリの移送経路中の機器類に異常がない場
合には、晶析缶1の出口3や移送配管7中に硫酸銅結晶
の蓄積が起こったと判断してそれらの洗浄を行う。即
ち、晶析缶1液位が低レベル(Lレベル)において、ス
ラリ抽出弁4を閉じ、スラリ抽出ポンプ5を停止する。
そして、洗浄弁12を開いて洗浄ポンプ11を稼働し、
中間槽10内の30〜40℃のエッチング液を洗浄配管
13から移送配管7中に供給し、移送配管7中の結晶を
溶解しながら遠心分離機8へ流出させ、再び中間槽10
へと循環させて一定時間移送配管7の洗浄を行う。以上
の移送管7の洗浄経路を図3に斜線部で示す。この移送
配管7の洗浄後、逆洗弁6を閉じスラリ抽出弁4を開閉
することによって、中間槽10内のエッチング液は出口
3を間欠的に逆流し、晶析缶1のスラリ出口3の逆洗が
行われる。以上のスラリ出口の洗浄経路を図4に斜線部
で示す。このような洗浄後は、洗浄ポンプ11を停止
し、逆洗弁6を開き、洗浄弁12を閉じて再び硫酸銅回
収を行う。上記の各工程のフローは図5に示すとおりで
ある。
ッチング液から硫酸銅を回収する際に、晶析缶から硫酸
銅スラリを固液分離機に移送して固液分離を行うことに
より、液分を最大限に除去した硫酸銅結晶を回収するこ
とができ、さらにその分離液を加温してエッチング工程
に返送することによって返送を円滑にすると共にエッチ
ング液として再使用しやすくし、さらにこの加温された
分離液の一部を利用して前記晶析缶の硫酸銅スラリの移
送経路の効果的洗浄を行い、硫酸銅回収を円滑に効率良
く行うことができるものである。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 銅を溶解したエッチング液を晶析缶に導
いて冷却することによって硫酸銅5水塩の結晶を折出
し、該晶析缶の下部出口から硫酸銅5水塩スラリを取り
出し固液分離機に移送して硫酸銅5水塩の結晶を回収
し、その分離液を中間槽にて加温してエッチング工程に
返送する硫酸銅回収方法において、前記中間槽内の加温
液により、前記晶析缶と固液分離機との間の硫酸銅5水
塩スラリ移送路の洗浄と前記晶析缶の硫酸銅5水塩スラ
リ出口の逆洗を行うことを特徴とする硫酸銅回収方法。 - 【請求項2】 エッチング液中に溶解した銅を硫酸銅5
水塩の結晶として冷却析出せしめる晶折缶の硫酸銅5水
塩スラリ出口を移送配管により固液分離機に連結し、該
固液分離機の分離液流出部をエッチング槽に連なる加温
用中間槽に連結し、さらに該加温用中間槽内液を前記晶
析缶と固液分離機間の移送配管中に供給するように加温
用中間槽と移送配管とを洗浄ポンプを介して連結したこ
とを特徴とする硫酸銅回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331691A JPH0718023B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 硫酸銅回収方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331691A JPH0718023B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 硫酸銅回収方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649665A JPH0649665A (ja) | 1994-02-22 |
JPH0718023B2 true JPH0718023B2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=14350799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10331691A Expired - Fee Related JPH0718023B2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | 硫酸銅回収方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718023B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040033146A (ko) * | 2002-10-11 | 2004-04-21 | 김영준 | 소프트 에칭 폐액의 재활용을 위한 용해 유산동 회수 방법및 장치 |
US7175819B2 (en) * | 2005-03-04 | 2007-02-13 | Phibro-Tech, Inc. | Regeneration of cupric etchants and recovery of copper sulfate |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP10331691A patent/JPH0718023B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649665A (ja) | 1994-02-22 |
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