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JPH07103834A - 輪荷重推定装置 - Google Patents

輪荷重推定装置

Info

Publication number
JPH07103834A
JPH07103834A JP24570193A JP24570193A JPH07103834A JP H07103834 A JPH07103834 A JP H07103834A JP 24570193 A JP24570193 A JP 24570193A JP 24570193 A JP24570193 A JP 24570193A JP H07103834 A JPH07103834 A JP H07103834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wheel load
wheel
displacement
calculating
natural frequency
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24570193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Oikawa
浩隆 及川
Kenjiro Matsumoto
賢次郎 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP24570193A priority Critical patent/JPH07103834A/ja
Publication of JPH07103834A publication Critical patent/JPH07103834A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 車輪の上下方向状態量を検出するセンサG
と、該センサGの信号から固有振動数を演算する固有振
動数演算手段31と、静的輪荷重と固有振動数との関係
が記憶された記憶手段32と、固有振動数データと記憶
データとを比較して静的輪荷重を求める静的輪荷重検出
手段33と、センサGからの信号から変位角速度を演算
する変位角速度演算手段34と、変位角速度から変位角
度を演算する変位角度演算手段35と、変位角度からバ
ネ力を演算するとともに変位角速度から減衰力を演算し
て輪荷重の変動量を演算する輪荷重変動量演算手段36
と、静的輪荷重と変動量とから輪荷重を演算する輪荷重
演算手段37とを具備する。 【効果】 車輪の上下方向の状態量を検出するセンサを
具備する装置においては、車両の前後方向の加速度およ
び左右方向の加速度を検出する加速度センサを追加する
必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輪の輪荷重を推定す
る輪荷重推定装置に関し、詳しくは、制動時に制動力過
大により後輪がロック状態に陥るのを防止する液圧制御
弁を具備する制動力配分装置に用いて好適な輪荷重推定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車体荷重の移動により制動力が過大ある
いは不足となって車体の挙動が不安定になるのを防ぐた
め、各車輪の輪荷重を検出し、輪荷重の大きさに応じた
ブレーキ力を各車輪のホイールシリンダに伝達させるよ
う構成された制動力配分装置がある。このような制動力
配分装置は、車両の前後方向の加速度および左右方向の
加速度をそれぞれ加速度センサを用いて検出し、これら
のデータから車輪の輪荷重を演算するようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような制動力配分装置では、各車輪の輪荷重を検出する
ために車両の前後方向の加速度および左右方向の加速度
を検出する加速度センサを追加しなければならず、コス
トがアップしてしまうという問題があった。
【0004】したがって、本発明の目的は、車両の前後
方向の加速度および左右方向の加速度を検出する加速度
センサを追加することなく、低コストで、車輪の輪荷重
を求めることができる輪荷重推定装置を提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
輪荷重推定装置は、車両の各車輪に設けられ、車輪の上
下方向の状態量を検出するセンサと、該センサから出力
される信号を高速フーリエ変換し、固有振動数を演算す
る固有振動数演算手段と、静的輪荷重と固有振動数との
関係があらかじめ記憶された記憶手段と、前記固有振動
数演算手段により得られた固有振動数データと前記記憶
手段の記憶データとを比較して、静的輪荷重を求める静
的輪荷重検出手段と、を具備することを特徴としてい
る。
【0006】本発明の請求項2記載の輪荷重推定装置
は、車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方向の状態量
を検出するセンサと、これらセンサのうち少なくとも二
つのセンサから出力される信号を演算して変位角速度を
演算する変位角速度演算手段と、該変位角速度演算手段
で得られた変位角速度データを演算して変位角度を演算
する変位角度演算手段と、該変位角度演算手段で得られ
た変位角度データに車輪間距離または車両重心から後輪
軸までの距離とバネ定数とを乗算してバネ力を演算する
とともに、前記変位角速度演算手段で得られた変位角速
度データに車輪間距離または車両重心から後輪軸までの
距離と減衰定数とを乗算して減衰力を演算し、輪荷重の
変動量を演算する輪荷重変動量演算手段と、を具備する
ことを特徴としている。
【0007】本発明の請求項3記載の輪荷重推定装置
は、車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方向の状態量
を検出するセンサと、該センサから出力される信号を高
速フーリエ変換し、固有振動数を演算する固有振動数演
算手段と、静的輪荷重と固有振動数との関係があらかじ
め記憶された記憶手段と、前記固有振動数演算手段によ
り得られた固有振動数データと前記記憶手段の記憶デー
タとを比較して、静的輪荷重を求める静的輪荷重検出手
段と、前記センサのうち少なくとも二つのセンサから出
力される信号を演算して変位角速度を演算する変位角速
度演算手段と、該変位角速度演算手段で得られた変位角
速度データを演算して変位角度を演算する変位角度演算
手段と、該変位角度演算手段で得られた変位角度データ
に車輪間距離または車両重心から後輪軸までの距離とバ
ネ定数とを乗算してバネ力を演算するとともに、前記変
位角速度演算手段で得られた変位角速度データに車輪間
距離または車両重心から後輪軸までの距離と減衰定数と
を乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算する
輪荷重変動量演算手段と、前記静的輪荷重検出手段で求
められた静的輪荷重と、前記輪荷重変動量演算手段で演
算した輪荷重の変動量とから、輪荷重を演算する輪荷重
演算手段と、を具備することを特徴としている。
【0008】本発明の請求項4記載の輪荷重推定装置
は、車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方向の状態量
を検出するセンサと、これらセンサのうち少なくとも二
つのセンサから出力される信号から変位量および変位速
度を演算するデータ演算手段と、該データ演算手段で得
られた変位量データにバネ定数を乗算してバネ力を演算
するとともに、変位速度データに減衰定数を乗算して減
衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算する輪荷重変動量
演算手段と、を具備することを特徴としている。
【0009】本発明の請求項5記載の輪荷重推定装置
は、車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方向の状態量
を検出するセンサと、該センサから出力される信号を高
速フーリエ変換し、固有振動数を演算する固有振動数演
算手段と、静的輪荷重と固有振動数との関係があらかじ
め記憶された記憶手段と、前記固有振動数演算手段によ
り得られた固有振動数データと前記記憶手段の記憶デー
タとを比較して、静的輪荷重を求める静的輪荷重検出手
段と、前記センサのうち少なくとも二つのセンサから出
力される信号から変位量および変位速度を演算するデー
タ演算手段と、該データ演算手段で得られた変位量デー
タにバネ定数を乗算してバネ力を演算するとともに、変
位速度データに減衰定数を乗算して減衰力を演算し、輪
荷重の変動量を演算する輪荷重変動量演算手段と、前記
静的輪荷重検出手段で求められた静的輪荷重と、前記輪
荷重変動量演算手段で演算した輪荷重の変動量とから、
輪荷重を演算する輪荷重演算手段と、を具備することを
特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の請求項1記載の輪荷重推定装置によれ
ば、固有振動数演算手段で、車両の各車輪に設けられた
車輪の上下方向の状態量を検出するセンサから出力され
る信号を高速フーリエ変換して固有振動数を演算する
と、静的輪荷重検出手段は、記憶手段にあらかじめ記憶
された、静的輪荷重と固有振動数との関係の記憶データ
から、前記演算された固有振動数データに対応する静的
輪荷重を求めることになる。したがって、車輪の上下方
向の状態量を検出するセンサを具備する装置において
は、車両の前後方向の加速度および左右方向の加速度を
検出する加速度センサを追加する必要がない。
【0011】本発明の請求項2記載の輪荷重推定装置に
よれば、変位角速度演算手段で、車輪の上下方向の状態
量を検出するセンサのうち少なくとも二つのセンサから
出力される信号を演算して変位角速度を演算すると、変
位角度演算手段が、前記演算された変位角速度データか
ら変位角度を演算する。そして、輪荷重変動量演算手段
が、変位角度演算手段で得られた変位角度データに車輪
間距離または車両重心から後輪軸までの距離とバネ定数
とを乗算してバネ力を演算するとともに、変位角速度演
算手段で得られた変位角速度データに車輪間距離または
車両重心から後輪軸までの距離と減衰定数とを乗算して
減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算することにな
る。したがって、車輪の上下方向の状態量を検出するセ
ンサを具備する装置においては、車両の前後方向の加速
度および左右方向の加速度を検出する加速度センサを追
加する必要がない。
【0012】本発明の請求項3記載の輪荷重推定装置に
よれば、固有振動数演算手段で、車両の各車輪に設けら
れた車輪の上下方向の状態量を検出するセンサから出力
される信号を高速フーリエ変換して固有振動数を演算す
ると、静的輪荷重検出手段は、記憶手段にあらかじめ記
憶された、静的輪荷重と固有振動数との関係の記憶デー
タから、前記演算された固有振動数データに対応する静
的輪荷重を求める。また、変位角速度演算手段で、車輪
の上下方向の状態量を検出するセンサのうち少なくとも
二つのセンサから出力される信号を演算して変位角速度
を演算すると、変位角度演算手段が、前記演算された変
位角速度データから変位角度を演算する。そして、輪荷
重変動量演算手段が、変位角度演算手段で得られた変位
角度データに車輪間距離または車両重心から後輪軸まで
の距離とバネ定数とを乗算してバネ力を演算するととも
に、変位角速度演算手段で得られた変位角速度データに
車輪間距離または車両重心から後輪軸までの距離と減衰
定数とを乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演
算する。加えて、輪荷重演算手段が、静的輪荷重検出手
段で求められた静的輪荷重と、輪荷重変動量演算手段で
演算した輪荷重の変動量とから、輪荷重を演算する。し
たがって、車輪の上下方向の状態量を検出するセンサを
具備する装置においては、車両の前後方向の加速度およ
び左右方向の加速度を検出する加速度センサを追加する
必要がない。
【0013】本発明の請求項4記載の輪荷重推定装置に
よれば、データ演算手段で、車輪の上下方向の状態量を
検出するセンサのうち少なくとも二つのセンサから出力
される信号を演算して変位速度および変位量を演算し、
輪荷重変動量演算手段が、データ演算手段で得られた変
位量データにバネ定数を乗算してバネ力を演算するとと
もに、変位速度データに減衰定数を乗算して減衰力を演
算し、輪荷重の変動量を演算することになる。したがっ
て、車輪の上下方向の状態量を検出するセンサを具備す
る装置においては、車両の前後方向の加速度および左右
方向の加速度を検出する加速度センサを追加する必要が
ない。
【0014】本発明の請求項5記載の輪荷重推定装置に
よれば、固有振動数演算手段で、車両の各車輪に設けら
れた車輪の上下方向の状態量を検出するセンサから出力
される信号を高速フーリエ変換して固有振動数を演算す
ると、静的輪荷重検出手段は、記憶手段にあらかじめ記
憶された、静的輪荷重と固有振動数との関係の記憶デー
タから、前記演算された固有振動数データに対応する静
的輪荷重を求める。また、データ演算手段で、車輪の上
下方向の状態量を検出するセンサのうち少なくとも二つ
のセンサから出力される信号を演算して変位速度および
変位量を演算すると、輪荷重変動量演算手段が、データ
演算手段で得られた変位量データにバネ定数を乗算して
バネ力を演算するとともに、変位速度データに減衰定数
を乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算する
ことになる。加えて、輪荷重演算手段が、静的輪荷重検
出手段で求められた静的輪荷重と、輪荷重変動量演算手
段で演算した輪荷重の変動量とから、輪荷重を演算す
る。したがって、車輪の上下方向の状態量を検出するセ
ンサを具備する装置においては、車両の前後方向の加速
度および左右方向の加速度を検出する加速度センサを追
加する必要がない。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例による輪荷重推定装置を
用いた制動力配分装置を図面を参照して以下に説明す
る。ここで、第1実施例の制動力配分装置は、四輪車両
に設けられるもので、この車両には、前左輪を支持する
サスペンション装置の車体への取付部に上下方向の加速
度を検出する加速度センサGFLが、前右輪を支持するサ
スペンション装置に同様の加速度センサGFRが、後左輪
を支持するサスペンション装置に同様の加速度センサG
RLが、後右輪を支持するサスペンション装置に同様の加
速度センサGRRが設けられていて、これら加速度センサ
FL,GFR,GRL,GRRからの情報等により、サスペン
ション装置の能動的制御を行ういわゆるアクティブサス
ペンション装置、あるいはセミアクティブサスペンショ
ン装置が搭載されている。
【0016】図1中、MCは、ブレーキペダルの踏込み
によりブレーキ液圧を発生させるマスタシリンダ、WC
FLは、マスタシリンダMCからのブレーキ液圧が伝達さ
れる前左輪のホイールシリンダ、WCFRは同様の前右輪
のホイールシリンダ、符号WCRLは同様の後左輪のホイ
ールシリンダ、WCRRは同様の後右輪のホイールシリン
ダをそれぞれ示している。ここで、ホイールシリンダW
FL,WCFR,WCRL,WCRRは、例えばディスクブレ
ーキやドラムブレーキ等に液圧に応じた制動力を発生さ
せるための液圧作動装置である。そして、本第1実施例
の制動力配分装置は、マスタシリンダMCと後左輪のホ
イールシリンダWCRLとの間、およびマスタシリンダM
Cと後右輪のホイールシリンダWCRRとの間にそれぞれ
配置された液圧制御弁1を有している。
【0017】これら液圧制御弁1について、図2を参照
して、以下に説明する。本実施例の液圧制御弁1は、ケ
ーシング2内が大きく二室3,4に区画されており、該
二室3,4間には貫通孔5が貫通形成されている。貫通
孔5には、一端側を室3内に突出させた状態で貫通孔5
に摺動自在に嵌合する軸部6と該軸部6の他端側に設け
られるとともに室4に摺動自在に嵌合する頭部7とを有
するピストン8が設けられている。ここで、ピストン8
の軸部6の外周部に貫通孔5との隙間をシールすべく設
けられたシールリング10により、室3と室4とはピス
トン8の位置にかかわらず密に区画されるようになって
おり、また、ピストン8の頭部7の外周部に室4の内周
部との隙間をシールすべく設けられたシールリング11
により、室4内は、室3側の小室12とその反対側の小
室13とに区画されている。ピストン8の内部には、小
室12と小室13とを連通させる連通路14が形成され
ており、この連通路14には、ピストン8が室3方向
(図2における左方向)に移動した状態にあるとき、ス
プリング16の付勢力により弁座17に着座して連通路
14の連通を遮断する弁体18が設けられており、この
弁体18は、ピストン8が小室13方向(図2における
右方向)に移動するとケーシング2に設けられた棒部1
9に当接することによりスプリング16の付勢力に抗し
て移動して弁座17から離座して連通路14を連通状態
とする(図2に示す状態)。
【0018】ケーシング2には、マスタシリンダMCに
接続されるとともに、常に小室12に開口するマスタシ
リンダ連通ポート21と、リアホイールシリンダW
RL,WCRRの対応するいずれかに接続されるととも
に、常に小室13に連通するホイールシリンダ連通ポー
ト22が形成されている。室3内には、ピストン8の突
出端部に当接するとともに、スプリング24により、ピ
ストン8に対し反対方向に付勢された押圧力発生装置2
5が設けられている。この押圧力発生装置25は、例え
ば圧電アクチュエータ等であり、ピストン8に作用させ
る押圧力を入力される電気信号の大きさにより制御可能
となっている。
【0019】このような構成の液圧制御弁1は、マスタ
シリンダMCで発生されるブレーキ液圧が所定値に達す
るまでは、マスタシリンダMCの液圧すなわちこれに直
接連通される図示せぬフロントホイールシリンダW
FL,WCFRの液圧と、液圧制御弁1に接続されるリア
ホイールシリンダWCRL,WCRRの液圧とが同様に上昇
することになる。そして、マスタシリンダMCで発生さ
れるブレーキ液圧が所定値に達すると、受圧面積差によ
りピストン8に発生する押圧力発生装置25方向の推進
力が、押圧力発生装置25側からピストン8に入力され
る押圧力を超えることになり、これにより、ピストン8
は、室3方向に移動し、弁体18が弁座17に当接して
小室12と小室13との連通すなわちマスタシリンダM
Cと、液圧制御弁1に接続されるリアホイールシリンダ
WCRL,WCRRとの連通を遮断する。このときの液圧を
カット点液圧と称す。
【0020】さらに、マスタシリンダMCから発生され
るブレーキ液圧が上昇すると、連通路14が閉塞されて
いるためピストン8に小室13方向に加わる液圧が上昇
し、これによりピストン8が移動して弁体18を弁座1
7から離座させて連通路14を開放し、この開放により
液圧が小室13に伝達されてピストン8は再度、小室1
3に反する方向に移動されて弁体18を着座させ、この
ようにピストン8の微小移動すなわち弁体18の微小離
着座が繰り返されて、マスタシリンダMC側(すなわち
これに直接連通されるフロントホイールシリンダW
FL,WCFR)のブレーキ液圧の上昇率に比して、液圧
制御弁1に接続されるリアホイールシリンダWCRL,W
RRの液圧の上昇率を低くして制動力が過大となるのを
防止する。そして、上記カット点液圧は、押圧力発生装
置25からピストン8に伝達される押圧力が低い場合低
くなり、逆に該押圧力が高い場合高くなる。
【0021】そして、上記液圧制御弁1の押圧力発生手
段25は、図1に示すコントローラ30に接続されてい
る。このコントローラ30には、上記したアクティブサ
スペンション装置の上下方向の加速度を検出する加速度
センサGFL,GFR,GRL,GRRが接続されている。な
お、第1実施例においては、これらコントローラ30お
よび加速度センサGFL,GFR,GRL,GRRが輪荷重推定
装置29を構成している。コントローラ30は、図3に
示すように、固有振動数演算回路(固有振動数演算手
段)31と、固有振動数−輪荷重メモリ(記憶手段)3
2と、静的輪荷重検出回路(静的輪荷重検出手段)33
と、変位角速度演算回路(変位各速度演算手段)34
と、変位角度演算回路(変位角度演算手段)35と、輪
荷重変動量演算回路(輪荷重変動量演算手段)36と、
輪荷重演算回路(輪荷重演算手段)37と、荷重比−出
力信号メモリ38と、カット点液圧制御回路39とを具
備する構成となっている。これらについて図4のフロー
チャート等を参照して以下に説明する。
【0022】固有振動数演算回路31は、加速度センサ
FL,GFR,GRL,GRRのいずれか一つ、例えば後左輪
の加速度センサGRLに接続されており、該加速度センサ
RLから出力される上下方向の加速度信号をサンプリン
グし〔ステップA1〕、高速フーリエ解析(FFT)処
理を行って、固有振動数を演算する。すなわち、加速度
センサGRLからの時系列の出力信号を高速フーリエ変換
により周波数信号に変換し、バネ下振動周波数をカット
してバネ上振動周波数のスペクトルのピーク値から固有
振動数を求めることになる。なお、各車輪の固有振動数
は同じ周波数で表わすことができる。固有振動数−輪荷
重メモリ32には、静的輪荷重と固有振動数との関係
が、例えば、図5に示す、固有振動数が大きくなるにし
たがって輪荷重が減少する特性のマップが対応記憶され
ている。ここで、このようなマップは車両の種々の特性
から割り出されるものである。静的輪荷重検出回路33
は、固有振動数演算回路31および固有振動数−輪荷重
メモリ32に接続されており、固有振動数演算回路31
により得られた固有振動数データと固有振動数−輪荷重
メモリ32の記憶データとを比較して、固有振動数に対
応する静的輪荷重W0を求める。
【0023】変位角速度演算回路34には、加速度セン
サGFL,GFR,GRL,GRRが接続されており、まず、例
えば後左輪の加速度センサGRLから出力される信号gRL
および後右輪の加速度センサGRRから出力される信号g
RRからリア左右の角加速度差gφを次式により演算す
る。 gφ=(gRR−gRL)/d 但し、d=トレッド長さ それとともに、変位角速度演算回路34は、前左輪の加
速度センサGFLから出力される信号gFL、前右輪の加速
度センサGFRから出力される信号gFR、後左輪の加速度
センサGRLから出力される信号gRLおよび後右輪の加速
度センサGRRから出力される信号gRRから、前後左側の
車輪の角加速度差および前後右側の車輪の角加速度差の
平均値gζを、次式により演算する。 gζ=[{(gFR−gRR)+(gFL−gRL)}/2]/
(a+b) 但し、a=車体重心から前輪軸までの距離、b=車体重
心から後輪軸までの距離
【0024】そして、変位角速度演算回路34では、上
記角加速度gφを一回積分することによりロール角速度
(変位角速度)φ'を演算するとともに、角加速度差の
平均値gζを一回積分することにより、ピッチ角速度
(変位角速度)θ'を演算することになる。変位角度演
算回路35は、変位角速度演算回路34に接続されてお
り、該変位角速度演算回路34で演算されたロール角速
度φ'をさらに積分計算することによりロール角(変位
角度)φを演算するとともに、ピッチ角速度θ'をさら
に積分計算することによりピッチ角(変位角度)θを演
算することになる。
【0025】輪荷重変動量演算回路36は、変位角速度
演算回路34および変位角度演算回路35に接続されて
おり、車体重心から後輪軸までの距離bと、サスペンシ
ョン装置のバネ定数kと、変位角度演算回路35で得ら
れたロール角φと、トレッド長さ(車輪間距離)dと、
変位角度演算回路35で得られたピッチ角θと、変位角
速度演算回路34で得られたロール角速度φ'と、サス
ペンション装置の減衰定数cと、角速度演算回路34で
得られたピッチ角速度θ'とから、輪荷重の変動量を演
算する。輪荷重演算回路37は、静的輪荷重検出回路3
3および輪荷重変動量演算回路36に接続されており、
静的輪荷重検出回路33で求められた静的輪荷重W
0と、車体重心から前輪軸までの距離aと、車体重心か
ら後輪軸までの距離bと、上記輪荷重変動量演算回路3
6で求められた輪荷重の変動量とから後左輪の輪荷重W
RLと、後右輪の輪荷重WRRとを演算する。
【0026】ここで、静的輪荷重W0と輪荷重の変動量
とから求まる後左輪の輪荷重WRLおよび後右輪の輪荷重
RRは、輪荷重変動量演算回路36と輪荷重演算回路3
7との演算をまとめると、以下の式で求めることができ
る。 WRL=(1/2)W0{a/(a+b)} −k(φ・d+θ・b)−c(φ'・d+θ'・b) WRR=(1/2)W0{a/(a+b)} +k(φ・d−θ・b)+c(φ'・d−θ'・b) ここで、上記したk・φ・dは、左右方向のバネ力であ
り、k・θ・bは、前後方向のバネ力である。また、c
・φ'・dは左右方向の減衰力であり、c・θ'・bは前
後方向の減衰力である。
【0027】そして、本実施例においては、輪荷重演算
回路37が、次式にしたがって後輪の左右輪荷重比を演
算する〔ステップA2〕。 後左輪荷重比PRL=WRL/W0 後右輪荷重比PRR=WRR/W0 荷重比−出力信号メモリ38には、荷重比PRL,PRR
カット点液圧を制御するための出力信号値との関係が、
例えば、図6に示す、荷重比が増加するにしたがってカ
ット点液圧を高く制御する特性のマップがあらかじめ対
応記憶されている。ここで、このようなマップの特性
は、車両の種々の特性から割り出されるものである。
【0028】カット点液圧制御回路39には、輪荷重演
算回路37および荷重比−出力信号メモリ38が接続さ
れており、輪荷重演算回路37で演算された上記荷重比
RL,PRRと、荷重比−出力信号メモリ38の記憶デー
タとを比較して、荷重比PRL,PRRに対応する出力信号
値をそれぞれ読み出す〔ステップA3〕。そして、図示
せぬセンサからの出力で、マスタシリンダMCからブレ
ーキ液圧が発生されていると判定した場合〔ステップA
4〕には、各出力信号値をそれぞれ対応する液圧制御弁
1の押圧力発生装置25に出力する〔ステップA5〕。
これにより、輪荷重に応じたカット点液圧になるよう液
圧制御弁1は制御されることになる。すなわち、荷重比
が高い旋回外輪側はカット点液圧が高く、荷重比が低い
旋回内輪側はカット点液圧が低く制御されることにな
る。
【0029】以上に述べたように、第1実施例の制動力
配分装置に設けられる輪荷重推定装置29によれば、固
有振動数演算回路31で、車両の各車輪に設けられた車
輪の上下方向の加速度を検出する加速度センサ(第1実
施例では加速度センサGRL)から出力される信号を高速
フーリエ変換して固有振動数を演算すると、静的輪荷重
検出回路33は、固有振動数−輪荷重メモリ32にあら
かじめ記憶された、静的輪荷重と固有振動数との関係の
記憶データから、前記演算された固有振動数データに対
応する静的輪荷重を求めることになる。したがって、本
実施例のように車輪の上下方向の加速度を検出する加速
度センサを具備する例えばアクティブサスペンション装
置を有する車両においては、車両の前後方向の加速度お
よび左右方向の加速度を検出する加速度センサを追加す
ることなく、静的輪荷重を求めることができる。
【0030】また、変位角速度演算回路34で、加速度
センサGFL,GFR,GRL,GRRから出力される信号を演
算して変位角速度を演算すると、変位角度演算回路35
が、前記演算された変位角速度データから変位角度を演
算し、そして、輪荷重変動量演算回路36が、変位角度
演算回路35で得られた変位角度データにトレッド長さ
dおよび車両重心から後輪軸までの距離bとバネ定数k
とを乗算してバネ力を演算するとともに、変位角速度演
算回路34で得られた変位角速度データにトレッド長さ
dおよび車両重心から後輪軸までの距離bと減衰定数c
とを乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算す
ることになる。したがって、本実施例のように車輪の上
下方向の加速度を検出する加速度センサを具備する例え
ばアクティブサスペンション装置を有する車両において
は、車両の前後方向の加速度および左右方向の加速度を
検出する加速度センサを追加することなく、輪荷重の変
動量を求めることができる。
【0031】さらに、輪荷重演算回路37が、上記のよ
うに静的輪荷重検出回路33で求められた静的輪荷重W
0と、輪荷重変動量演算回路36で演算した輪荷重の変
動量とから、輪荷重WRL,WRRを演算する。したがっ
て、本実施例のように車輪の上下方向の加速度を検出す
る加速度センサを具備する例えばアクティブサスペンシ
ョン装置を有する車両においては、車両の前後方向の加
速度および左右方向の加速度を検出する加速度センサを
追加することなく、輪荷重WRL,WRRを求めることがで
きる。故に、上記輪荷重推定装置29を具備する制動力
配分装置によれば、車両の前後方向の加速度および左右
方向の加速度を検出する加速度センサを追加することな
く、安価な装置で制動力配分を行うことができる。
【0032】次に、本発明の第2実施例による輪荷重推
定装置を用いた制動力配分装置を図面を参照して以下に
説明する。なお、第2実施例は、コントローラによる演
算が上記第2実施例と相違しているため、この相違部分
を中心に、図7に示すフローチャート等を参照して以下
に説明する。
【0033】第2実施例のコントローラ30は、まず、
変位角速度演算回路34において、以下の演算を行う。
リアルタイムで各車輪の加速度センサGFL,GFR
RL,GRRで上下方向加速度データを検出させる〔ステ
ップB1〕。ロール角加速度φ''を、前左輪の加速度セ
ンサGFLのデータgFLから前右輪の加速度センサGFR
データgFRを引く一方で、後左輪の加速度センサGRL
データgRLから後右輪の加速度センサGRRのデータgRR
を引き、これらの結果を合わせて1/2d(dはトレッ
ド長さ(車輪間距離)をかけることにより演算する。す
なわち次式にしたがって演算する〔ステップB2〕。 φ''=[{(gFL−gFR)+(gRL−gRR)}/2]/
d また、ピッチ角加速度θ''を、前左輪の加速度センサG
FLのデータgFLから後左輪の加速度センサGRLのデータ
RLを引く一方で、前右輪の加速度センサGFRのデータ
FRから後右輪の加速度センサGRRのデータgRRを引
き、これらの結果を合わせて1/2w(w=ホイールベ
ース長さ(車輪間距離))をかけることにより演算す
る。すなわち次式にしたがって演算する〔ステップB
2〕。 θ''=[{(gFL−gRL)+(gFR−gRR)}/2]/
w なお、これらロール角加速度φ''およびピッチ角加速度
θ''の演算時のデータの流れの概略を図8に示す。そし
て、変位角速度演算回路34では、上記ロール角加速度
φ''とピッチ角加速度θ''とをそれぞれ積分計算するこ
とで、変位角速度すなわちロール角速度φ'とピッチ角
速度θ'とを演算することになる〔ステップB3〕。
【0034】変位角度演算回路35は、上記変位角速度
演算回路34で演算された得られた変位角速度データす
なわちロール角速度φ'とピッチ角速度θ'をさらに積分
計算することにより、変位角度すなわちロール角φとピ
ッチ角θとを演算する〔ステップB4〕。
【0035】輪荷重変動量演算回路36は、変位角度演
算回路35で得られた変位角度データに車輪間距離とバ
ネ定数とを乗算してバネ力を演算するとともに、変位角
速度演算回路34で得られた変位角速度データに車輪間
距離と減衰定数とを乗算して減衰力を演算して、輪荷重
の変動量を演算する。まず、後左輪の輪荷重の変動量Δ
RLは、ロール角φにトレッド長さdをかけさらにサス
ペンション装置のバネ定数kをかけて演算される左右方
向のバネ力と、ピッチ角θにホイールベース長さwをか
けさらにバネ定数kをかけて演算される前後方向のバネ
力とを合せた値を演算し、ロール角速度φ'にトレッド
長さdをかけさらにサスペンション装置の減衰定数cを
かけて演算される左右方向の減衰力と、ピッチ角速度
θ'にホイールベース長さwをかけさらに減衰定数cを
かけて演算される前後方向の減衰力ものを合せた値を演
算して、これらを加算することにより求められる。すな
わち、次式で求められる〔ステップB5〕。 ΔWRL=k(d・φ+w・θ)+c(d・φ'+w・
θ') また、後右輪の輪荷重の変動量ΔWRRは、上記後左輪を
基準にとると、±が反転することになるため、次式で求
められることになる〔ステップB5〕。 ΔWRR=−k(d・φ+w・θ)−c(d・φ'+w・
θ') なお、ロール角加速度φ''およびピッチ角加速度θ''か
ら輪荷重の変動量ΔWを演算する際のデータの流れの概
略を図9に示す。
【0036】ここで、第2実施例においては、第1実施
例の荷重比−出力信号メモリの代りに変動量−出力信号
メモリ41が接続されており、該変動量−出力信号メモ
リ41には、荷重変動量ΔWとカット点液圧を制御する
ための出力信号値との関係が、例えば、図10に示す、
荷重変動量ΔWが0のときを通常のカット点液圧とし、
荷重変動量が増加するにしたがってカット点液圧を高く
制御する特性から割り出されてマップとして記憶されて
いる。
【0037】そして、カット点液圧制御回路39は、輪
荷重変動量演算回路36で求められた荷重変動量Δ
RL,ΔWRRからこれに対応する出力信号値を変動量−
出力信号メモリ41からそれぞれ読み出して〔ステップ
B6〕、これら出力信号値をそれぞれ対応する液圧制御
弁1の押圧力発生装置25に出力する〔ステップB
7〕。
【0038】これにより、荷重変動量に応じたカット点
液圧になるよう液圧制御弁1はそれぞれ制御されること
になる。すなわち、荷重変動量が0より大きくなる旋回
外輪側はカット点液圧が高くされ、荷重変動量が0より
小さくなる旋回内輪側はカット点液圧が低く制御される
ことになる。以上により、第2実施例においても、第1
実施例と同様の効果を奏することができる。
【0039】次に、本発明の第3実施例による輪荷重推
定装置を用いた制動力配分装置を図面を参照して以下に
説明する。なお、第3実施例は、コントローラによる演
算が上記第1実施例と相違しているため、この相違部分
を中心に、図11に示す流れ図等を参照して以下に説明
する。
【0040】第3実施例のコントローラ30は、その固
有振動数演算回路31が、各加速度センサGFL,GFR
RL,GRRから出力される信号をそれぞれ高速フーリエ
変換し〔ステップC1〕、各加速度センサ位置における
固有振動数を四輪それぞれについて演算する〔ステップ
C2〕。
【0041】静的輪荷重検出回路33は、固有振動数演
算回路31により得られた固有振動数データと固有振動
数−輪荷重メモリ32の記憶データとを比較して、静的
輪荷重を四輪すべてについて求める〔ステップC3〕。
ここで、求めた前右輪の静的輪荷重をWFR0、前左輪の
静的輪荷重をWFL0、後右輪の静的輪荷重をWRR0、後左
輪の静的輪荷重をWRL0とする。なお、図11において
は、前右輪の加速度センサGFRによる検出についてのみ
記載しているが、他の加速度センサGFL,GRL,GRR
ついても行うのである。
【0042】変位角速度演算回路34は、まず、各加速
度センサGFL,GFR,GRL,GRRのうち二つから出力さ
れる信号を演算してロール角加速度φ''およびピッチ角
加速度θ''を演算する。本実施例においては、ロール角
加速度φ''を、前左輪の加速度センサGFLのデータと前
右輪の加速度センサGFRのデータとの差とトレッド長さ
dとから演算する〔ステップC4〕。一方で、ピッチ角
加速度θ''を、前左輪の加速度センサGFLのデータと後
左輪の加速度センサGRLのデータとの差とホイールベー
ス長さwとから演算する〔ステップC5〕。
【0043】変位角速度演算回路34では、上記ロール
角加速度φ''を積分計算することでロール角速度φ'を
演算する〔ステップC6〕とともに、ピッチ角加速度
θ''を積分計算することでピッチ角速度θ'を演算する
〔ステップC7〕ことになる。変位角度演算回路35
は、上記変位角速度演算回路34で演算されたロール角
速度φ'をさらに積分計算することによりロール角φを
演算する〔ステップC8〕とともに、ピッチ角速度θ'
をさらに積分計算することによりピッチ角θを演算する
〔ステップC9〕ことになる。
【0044】輪荷重変動量演算回路36は、変位角度演
算回路35で得られたロール角φのデータにトレッド長
さdとサスペンション装置のバネ定数kとを乗算して左
右方向のバネ力を演算する〔ステップC10〕ととも
に、変位角度演算回路35で得られたピッチ角θのデー
タにホイールベース長さwとバネ定数kとを乗算して前
後方向のバネ力を演算する〔ステップC11〕。それと
ともに、輪荷重変動量演算回路36は、変位角速度演算
回路34で得られたロール角速度φ'にトレッド長さd
をかけさらにサスペンション装置の減衰定数cをかけて
左右方向の減衰力を演算する〔ステップC12〕ととも
に、ピッチ角速度θ'にホイールベース長さwをかけさ
らに減衰定数cをかけて演算される前後方向の減衰力
〔ステップC13〕を演算する。そして、左右方向のバ
ネ力と左右方向の減衰力とを例えば加算して左右方向の
荷重変動量±ΔWYを求める〔ステップC14〕。な
お、ここでは、右側輪の荷重変動量を+ΔWYとして正
にとり、左側輪の荷重変動量を−ΔWYとして負にと
る。一方、前後方向のバネ力と前後方向の減衰力とを例
えば加算して前後方向の荷重変動量±ΔWXを求める
〔ステップC15〕。なお、ここでは、前輪の荷重変動
量を+ΔWXとして正にとり、後輪の荷重変動量を−Δ
Xとして負にとる。
【0045】輪荷重演算回路37は、上記静的輪荷重検
出回路33で求められた静的輪荷重と、輪荷重変動量演
算回路36で求められた荷重変動量とから次式にしたが
って輪荷重を演算する。 前右輪荷重WFR=WFR0+ΔWY+ΔW 前左輪荷重WFL=WFL0+(−ΔWY)+ΔWX 後右輪荷重WRR=WRR0+ΔWY+(−ΔWX) 後左輪荷重WFL=WRL0+(−ΔWY)+(−ΔWX) ここで、荷重計算の一例を説明すると、前左右輪の静的
輪荷重が500kgfで、後左右輪の静的輪荷重が30
0kgfであり、左右方向の荷重変動量ΔWYが100
kgfで、前後方向の荷重変動量ΔWXが50kgfの
状態のときには、前右輪荷重WFR=500+100+5
0=650kgfと演算され、前左輪荷重WFL=500
−100+50=450kgfと演算され、後右輪荷重
RR=300+100−50=350kgfと演算さ
れ、後左輪荷重WFL=300−100−50=150k
gfと演算される。
【0046】なお、第3実施例においては、第1実施例
の荷重比−出力信号メモリ38、第2実施例の変動量−
出力信号メモリ41の代りに、輪荷重−出力信号メモリ
42が設けられており、輪荷重−出力信号メモリ42に
は、前右輪荷重WFR、前左輪荷重WFL、後右輪荷重WRR
および後左輪荷重WFLと、これら輪荷重に対するカット
点液圧を制御するための出力信号値との関係が、あらか
じめ車両毎に実験的に求められてマップとして記憶され
ている。そして、カット点液圧制御回路39は、前右輪
荷重WFR、前左輪荷重WFL、後右輪荷重WRRおよび後左
輪荷重WRLと出力信号値との関係が記憶された輪荷重−
出力信号メモリ42から、前右輪荷重WFR、前左輪荷重
FL、後右輪荷重WRRおよび後左輪荷重WFLに対する出
力信号値をそれぞれ読み出して、これら出力信号値をそ
れぞれ対応する液圧制御弁1の押圧力発生装置25に出
力する。
【0047】これにより、輪荷重に応じたカット点液圧
になるよう液圧制御弁1は制御されることになる。すな
わち、上記と同様、輪荷重が高い旋回外輪側はカット点
液圧が高く、輪荷重が低い旋回内輪側はカット点液圧が
低く制御されることになる。しかも、後輪のホイールシ
リンダWCRL,WCRRのみでなく前輪のホイールシリン
ダWCFL,WCFRについても、左右液圧が制御されるた
め、さらに高い、制動時の車両安定性が得られることに
なる。なお、この場合、前右左輪にも液圧制御弁1を設
けることになる。
【0048】次に、本発明の第4実施例による輪荷重推
定装置を用いた制動力配分装置を図面を参照して以下に
説明する。なお、第1〜第3実施例が車輪の上下方向の
状態量として加速度を用いているのに対し、第4実施例
は、該状態量として変位量を用いている点が相違してい
るため、この相違部分を中心に以下に説明する。第4実
施例の制動力配分装置は、四輪車両に設けられるもの
で、図12に示すように、この車両には、車高(例えば
車軸に対する車体高さ)を検出する車高センサHFL,H
FR,HRL,HRRが設けられている。
【0049】第4実施例のコントローラ30の固有振動
数演算回路31は、車高センサHFL,HFR,HRL,HRR
からのデータが上述した加速度センサからのデータと同
様の状態量であることから、該車高センサHFL,HFR
RL,HRRからのデータで固有振動数を求める。すなわ
ち、車高センサHFL,HFR,HRL,HRRからの時系列の
出力信号を高速フーリエ変換により周波数信号に変換
し、バネ下振動周波数をカットしてバネ上振動周波数の
スペクトルのピーク値から固有振動数を求める。第4実
施例のコントローラ30は、上述した変位角速度演算回
路34および変位角度演算回路35の代りにデータ演算
回路(データ演算手段)43を有しており、このデータ
演算回路43は、各車輪の車高センサHFL,HFR
RL,HRRから出力される車高データhFL,hFR
RL,hRRを一回微分することにより、速度データを演
算する。
【0050】そして、輪荷重変動量演算回路36は、上
記データ演算回路43からの車高データにサスペンショ
ン装置のバネ定数kをかけてバネ力を演算するととも
に、上記速度データにサスペンション装置の減衰定数c
をかけて、各車輪の輪荷重の変動量をそれぞれ演算す
る。輪荷重演算回路37は、静的輪荷重検出回路33で
求められた静的輪荷重W0から輪荷重変動量ΔWFL,Δ
FR,ΔWRL,ΔWRRを補正した輪荷重WFL,WFR,W
RL,WRRを求める。以上の演算時のデータの流れを図1
3に示す(図13中Sはラプラス演算子を示す)。
【0051】そして、第3実施例と同様、カット点液圧
制御回路39が、この輪荷重WFL,WFR,WRL,W
RRと、輪荷重−出力信号メモリ42の記憶データとを比
較して対応するカット点液圧を得るための出力信号値を
読み出して、この出力信号値をそれぞれ対応する液圧制
御弁1の押圧力発生装置25に出力する。このような構
成の第4実施例によれば、第3実施例と同様の効果を奏
することは勿論、加速度ではなく変位量を用いているた
め、演算精度がさらに向上するという効果を奏する。な
お、車輪の上下方向の状態量として、第1〜第3実施例
においては加速度を検出するもの、第4実施例において
は変位量を検出するものを例にとり説明したが、速度を
検出してこれを用いることも可能である。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の輪荷重推定装置によれば、固有振動数演算手段
で、車両の各車輪に設けられた車輪の上下方向の状態量
を検出するセンサから出力される信号を高速フーリエ変
換して固有振動数を演算すると、静的輪荷重検出手段
は、記憶手段にあらかじめ記憶された、静的輪荷重と固
有振動数との関係の記憶データから、前記演算された固
有振動数データに対応する静的輪荷重を求めることにな
る。したがって、車輪の上下方向の状態量を検出するセ
ンサを具備する装置においては、車両の前後方向の加速
度および左右方向の加速度を検出する加速度センサを追
加する必要がなくなるため、安価な装置で静的輪荷重を
求めることができる。
【0053】本発明の請求項2記載の輪荷重推定装置に
よれば、変位角速度演算手段で、車輪の上下方向の状態
量を検出するセンサのうち少なくとも二つのセンサから
出力される信号を演算して変位角速度を演算すると、変
位角度演算手段が、前記演算された変位角速度データか
ら変位角度を演算する。そして、輪荷重変動量演算手段
が、変位角度演算手段で得られた変位角度データに車輪
間距離または車両重心から後輪軸までの距離とバネ定数
とを乗算してバネ力を演算するとともに、変位角速度演
算手段で得られた変位角速度データに車輪間距離または
車両重心から後輪軸までの距離と減衰定数とを乗算して
減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算することにな
る。したがって、車輪の上下方向の状態量を検出するセ
ンサを具備する装置においては、車両の前後方向の加速
度および左右方向の加速度を検出する加速度センサを追
加する必要がなくなるため、安価な装置で輪荷重の変動
量を求めることができる。
【0054】本発明の請求項3記載の輪荷重推定装置に
よれば、固有振動数演算手段で、車両の各車輪に設けら
れた車輪の上下方向の状態量を検出するセンサから出力
される信号を高速フーリエ変換して固有振動数を演算す
ると、静的輪荷重検出手段は、記憶手段にあらかじめ記
憶された、静的輪荷重と固有振動数との関係の記憶デー
タから、前記演算された固有振動数データに対応する静
的輪荷重を求める。また、変位角速度演算手段で、車輪
の上下方向の状態量を検出するセンサのうち少なくとも
二つのセンサから出力される信号を演算して変位角速度
を演算すると、変位角度演算手段が、前記演算された変
位角速度データから変位角度を演算する。そして、輪荷
重変動量演算手段が、変位角度演算手段で得られた変位
角度データに車輪間距離または車両重心から後輪軸まで
の距離とバネ定数とを乗算してバネ力を演算するととも
に、変位角速度演算手段で得られた変位角速度データに
車輪間距離または車両重心から後輪軸までの距離と減衰
定数とを乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演
算する。加えて、輪荷重演算手段が、静的輪荷重検出手
段で求められた静的輪荷重と、輪荷重変動量演算手段で
演算した輪荷重の変動量とから、輪荷重を演算する。し
たがって、車輪の上下方向の状態量を検出するセンサを
具備する装置においては、車両の前後方向の加速度およ
び左右方向の加速度を検出する加速度センサを追加する
必要がなくなるため、安価な装置で輪荷重を求めること
ができる。
【0055】本発明の請求項4記載の輪荷重推定装置に
よれば、データ演算手段で、車輪の上下方向の状態量を
検出するセンサのうち少なくとも二つのセンサから出力
される信号を演算して変位速度および変位量を演算し、
輪荷重変動量演算手段が、データ演算手段で得られた変
位量データにバネ定数を乗算してバネ力を演算するとと
もに、変位速度データに減衰定数を乗算して減衰力を演
算し、輪荷重の変動量を演算することになる。したがっ
て、車輪の上下方向の状態量を検出するセンサを具備す
る装置においては、車両の前後方向の加速度および左右
方向の加速度を検出する加速度センサを追加する必要が
なくなるため、安価な装置で、輪荷重の変動量を求める
ことができる。
【0056】本発明の請求項5記載の輪荷重推定装置に
よれば、固有振動数演算手段で、車両の各車輪に設けら
れた車輪の上下方向の状態量を検出するセンサから出力
される信号を高速フーリエ変換して固有振動数を演算す
ると、静的輪荷重検出手段は、記憶手段にあらかじめ記
憶された記憶データから静的輪荷重と固有振動数との関
係とを比較して、前記演算された固有振動数データに対
応する静的輪荷重を求める。また、データ演算手段で、
車輪の上下方向の状態量を検出するセンサのうち少なく
とも二つのセンサから出力される信号を演算して変位速
度および変位量を演算すると、輪荷重変動量演算手段
が、データ演算手段で得られた変位量データにバネ定数
を乗算してバネ力を演算するとともに、変位速度データ
に減衰定数を乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量
を演算することになる。加えて、輪荷重演算手段が、静
的輪荷重検出手段で求められた静的輪荷重と、輪荷重変
動量演算手段で演算した輪荷重の変動量とから、輪荷重
を演算する。したがって、車輪の上下方向の状態量を検
出するセンサを具備する装置においては、車両の前後方
向の加速度および左右方向の加速度を検出する加速度セ
ンサを追加する必要がなくなるため、安価な装置で、輪
荷重を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明の第1実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の液圧制御弁を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の輪荷重推定装置のブロック図
である。
【図4】本発明の第1実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の制御系のフローチャートであ
る。
【図5】本発明の第1実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の固有振動数−輪荷重メモリ
(記憶手段)の記憶内容を示す特性線図(横軸=固有振
動数、縦軸=輪荷重)である。
【図6】本発明の第1実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の荷重比−出力信号メモリの記
憶内容を示す特性線図(横軸=荷重比、縦軸=出力信号
値)である。
【図7】本発明の第2実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の制御系のフローチャートであ
る。
【図8】本発明の第2実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の変位角速度演算回路の変位加
速度演算のデータの流れを示すブロック線図である。
【図9】本発明の第2実施例による輪荷重推定装置が適
用される制動力配分装置の変位角速度演算回路、変位角
度演算回路および輪荷重変動量演算回路の一連の輪荷重
変動量演算のデータの流れを示すブロック線図である。
【図10】本発明の第2実施例による輪荷重推定装置が
適用される制動力配分装置の変動量−出力信号メモリの
記憶内容を示す特性線図(横軸=変動量、縦軸=カット
点液圧)である。
【図11】本発明の第3実施例による輪荷重推定装置が
適用される制動力配分装置の制御系の流れ図である。
【図12】本発明の第4実施例による輪荷重推定装置が
適用される制動力配分装置の輪荷重推定装置のブロック
図である。
【図13】本発明の第4実施例による輪荷重推定装置が
適用される制動力配分装置のデータ演算回路の変位量お
よび変位速度演算のデータの流れを示すブロック線図で
ある。
【符号の説明】
31 固有振動数演算回路(固有振動数演算手段) 32 固有振動数−輪荷重メモリ(記憶手段) 33 静的輪荷重検出回路(静的輪荷重検出手段) 34 変位角速度演算回路(変位各速度演算手段) 35 変位角度演算回路(変位角度演算手段) 36 輪荷重変動量演算回路(輪荷重変動量演算手段) 37 輪荷重演算回路(輪荷重演算手段) 43 データ演算手段 GFL,GFR,GRL,GRR 加速度センサ(センサ) HFL,HFR,HRL,HRR 車高センサ(センサ)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方
    向の状態量を検出するセンサと、 該センサから出力される信号を高速フーリエ変換し、固
    有振動数を演算する固有振動数演算手段と、 静的輪荷重と固有振動数との関係があらかじめ記憶され
    た記憶手段と、 前記固有振動数演算手段により得られた固有振動数デー
    タと前記記憶手段の記憶データとを比較して、静的輪荷
    重を求める静的輪荷重検出手段と、を具備することを特
    徴とする輪荷重推定装置。
  2. 【請求項2】 車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方
    向の状態量を検出するセンサと、 これらセンサのうち少なくとも二つのセンサから出力さ
    れる信号を演算して変位角速度を演算する変位角速度演
    算手段と、 該変位角速度演算手段で得られた変位角速度データを演
    算して変位角度を演算する変位角度演算手段と、 該変位角度演算手段で得られた変位角度データに車輪間
    距離または車両重心から後輪軸までの距離とバネ定数と
    を乗算してバネ力を演算するとともに、前記変位角速度
    演算手段で得られた変位角速度データに車輪間距離また
    は車両重心から後輪軸までの距離と減衰定数とを乗算し
    て減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算する輪荷重変
    動量演算手段と、を具備することを特徴とする輪荷重推
    定装置。
  3. 【請求項3】 車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方
    向の状態量を検出するセンサと、 該センサから出力される信号を高速フーリエ変換し、固
    有振動数を演算する固有振動数演算手段と、 静的輪荷重と固有振動数との関係があらかじめ記憶され
    た記憶手段と、 前記固有振動数演算手段により得られた固有振動数デー
    タと前記記憶手段の記憶データとを比較して、静的輪荷
    重を求める静的輪荷重検出手段と、 前記センサのうち少なくとも二つのセンサから出力され
    る信号を演算して変位角速度を演算する変位角速度演算
    手段と、 該変位角速度演算手段で得られた変位角速度データを演
    算して変位角度を演算する変位角度演算手段と、 該変位角度演算手段で得られた変位角度データに車輪間
    距離または車両重心から後輪軸までの距離とバネ定数と
    を乗算してバネ力を演算するとともに、前記変位角速度
    演算手段で得られた変位角速度データに車輪間距離また
    は車両重心から後輪軸までの距離と減衰定数とを乗算し
    て減衰力を演算し、輪荷重の変動量を演算する輪荷重変
    動量演算手段と、 前記静的輪荷重検出手段で求められた静的輪荷重と、前
    記輪荷重変動量演算手段で演算した輪荷重の変動量とか
    ら、輪荷重を演算する輪荷重演算手段と、を具備するこ
    とを特徴とする輪荷重推定装置。
  4. 【請求項4】 車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方
    向の状態量を検出するセンサと、 これらセンサのうち少なくとも二つのセンサから出力さ
    れる信号から変位量および変位速度を演算するデータ演
    算手段と、 該データ演算手段で得られた変位量データにバネ定数を
    乗算してバネ力を演算するとともに、変位速度データに
    減衰定数を乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量を
    演算する輪荷重変動量演算手段と、を具備することを特
    徴とする輪荷重推定装置。
  5. 【請求項5】 車両の各車輪に設けられ、車輪の上下方
    向の状態量を検出するセンサと、 該センサから出力される信号を高速フーリエ変換し、固
    有振動数を演算する固有振動数演算手段と、 静的輪荷重と固有振動数との関係があらかじめ記憶され
    た記憶手段と、 前記固有振動数演算手段により得られた固有振動数デー
    タと前記記憶手段の記憶データとを比較して、静的輪荷
    重を求める静的輪荷重検出手段と、 前記センサのうち少なくとも二つのセンサから出力され
    る信号から変位量および変位速度を演算するデータ演算
    手段と、 該データ演算手段で得られた変位量データにバネ定数を
    乗算してバネ力を演算するとともに、変位速度データに
    減衰定数を乗算して減衰力を演算し、輪荷重の変動量を
    演算する輪荷重変動量演算手段と、 前記静的輪荷重検出手段で求められた静的輪荷重と、前
    記輪荷重変動量演算手段で演算した輪荷重の変動量とか
    ら、輪荷重を演算する輪荷重演算手段と、を具備するこ
    とを特徴とする輪荷重推定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010084098A1 (de) * 2009-01-23 2010-07-29 Continental Automotive Gmbh Verfahren und vorrichtung zum kontinuierlichen ermitteln von radzustandsgrössen eines rades
JP2017072427A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社タダノ 作業機械の荷重測定装置
EP4467941A1 (de) 2023-05-25 2024-11-27 Innoperform GmbH Hochgenaue auswertung von wegabhängigen signalen

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