JPH07101192B2 - ガス漏れ監視装置 - Google Patents
ガス漏れ監視装置Info
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- JPH07101192B2 JPH07101192B2 JP3260114A JP26011491A JPH07101192B2 JP H07101192 B2 JPH07101192 B2 JP H07101192B2 JP 3260114 A JP3260114 A JP 3260114A JP 26011491 A JP26011491 A JP 26011491A JP H07101192 B2 JPH07101192 B2 JP H07101192B2
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- irradiation
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工場内におけるタンク、
配管等、あるいは道路等における埋設導管や露出導管
等、家庭内における屋外や屋内配管等から漏洩する被検
出ガスのガス漏れを検出するためのガス漏れ監視装置に
関する。
配管等、あるいは道路等における埋設導管や露出導管
等、家庭内における屋外や屋内配管等から漏洩する被検
出ガスのガス漏れを検出するためのガス漏れ監視装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工場内のガス漏れ検知において
は、監視対象域に複数の検知装置を配設してガス漏れの
状況を把握していた。しかしながら、この方法において
は検知が一点検知に限られる。さらに、レーザー光を利
用してガス濃度を検出する装置があった。
は、監視対象域に複数の検知装置を配設してガス漏れの
状況を把握していた。しかしながら、この方法において
は検知が一点検知に限られる。さらに、レーザー光を利
用してガス濃度を検出する装置があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記はいずれ
も、点又は一次元を監視領域もしくは検出対象とするも
のに限定されていた。そこで監視対象域を二次元的に監
視するため、被検出ガスに吸収される波長を有するレー
ザー光を監視対象域に対して二次元的に照射する照射装
置と、監視対象域を透過して監視対象域の背景により反
射してくるレーザー光を検出する検出手段と、検出手段
により得られた検出情報を、監視対象域の背景画像をも
含めて二次元的に画像表示する表示手段とを備えて構成
され、作業者が表示手段に表示される画像情報を見るこ
とにより、ガス漏れの監視をおこなうものが提案されて
いる。しかしながら、このような監視装置においては、
検知信号が弱く表示手段による表示が適切におこなわれ
ない欠点(大陽光等の影響で、日によってあるいは季節
によって画面が過度に明るくもしくは暗くなったり、監
視対象のガス濃度に対する明暗度の分解能が悪くなった
りして、例え表示されたとしても明確にガスの存在が確
認できない等の欠点)がある。さらに、一般に入手可能
なレーザーの出力は弱いため、その弱いレーザー出力の
ものを使用して、太陽光等の影響を受けずに良好に人間
が識別可能なガス画像を得ることは難しく、この処理が
問題となる。従って、本発明の目的は、このような監視
装置において、その表示手段に於ける表示が適切におこ
なわれる監視装置を得ることである。
も、点又は一次元を監視領域もしくは検出対象とするも
のに限定されていた。そこで監視対象域を二次元的に監
視するため、被検出ガスに吸収される波長を有するレー
ザー光を監視対象域に対して二次元的に照射する照射装
置と、監視対象域を透過して監視対象域の背景により反
射してくるレーザー光を検出する検出手段と、検出手段
により得られた検出情報を、監視対象域の背景画像をも
含めて二次元的に画像表示する表示手段とを備えて構成
され、作業者が表示手段に表示される画像情報を見るこ
とにより、ガス漏れの監視をおこなうものが提案されて
いる。しかしながら、このような監視装置においては、
検知信号が弱く表示手段による表示が適切におこなわれ
ない欠点(大陽光等の影響で、日によってあるいは季節
によって画面が過度に明るくもしくは暗くなったり、監
視対象のガス濃度に対する明暗度の分解能が悪くなった
りして、例え表示されたとしても明確にガスの存在が確
認できない等の欠点)がある。さらに、一般に入手可能
なレーザーの出力は弱いため、その弱いレーザー出力の
ものを使用して、太陽光等の影響を受けずに良好に人間
が識別可能なガス画像を得ることは難しく、この処理が
問題となる。従って、本発明の目的は、このような監視
装置において、その表示手段に於ける表示が適切におこ
なわれる監視装置を得ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本願発明の監視装置の特徴構成は、照射手段に、照射
レーザー光を集光し、その照射対象領域面積を変更する
照射面積変更手段を備え、検出手段(R)に、レーザー
光(L)の波長(λ)を概中央位置とし、且つ、この検
出手段(R)に入光する光束の帯域を限定するととも
に、その帯域幅を変化させる透過帯域幅変更手段(R
4)を備えたことにある。そして、その作用・効果は次
の通りである。
の本願発明の監視装置の特徴構成は、照射手段に、照射
レーザー光を集光し、その照射対象領域面積を変更する
照射面積変更手段を備え、検出手段(R)に、レーザー
光(L)の波長(λ)を概中央位置とし、且つ、この検
出手段(R)に入光する光束の帯域を限定するととも
に、その帯域幅を変化させる透過帯域幅変更手段(R
4)を備えたことにある。そして、その作用・効果は次
の通りである。
【0005】
【作用】上記のような監視装置においては、その信号を
適度に調節して表示手段側に受け渡す必要がある。この
ために本願の監視装置には、照射面積変更手段と透過帯
域幅変更手段が、共に備えられている。
適度に調節して表示手段側に受け渡す必要がある。この
ために本願の監視装置には、照射面積変更手段と透過帯
域幅変更手段が、共に備えられている。
【0006】つまり、図2及び図4に示すように、照射
面積変更手段により照射されるレーザー光の領域が可変
とされている(図2において、通常状態の監視域を二点
鎖線で、照射域を小さくした状態の監視域を一点鎖線で
示す)。そして、通常の監視状態においては、比較的広
い領域をカバーするように大きな視野角でレーザー光が
照射される。この状態においては、比較的高濃度のガス
域が表示装置に表示される。一方、監視対象域において
集中監視の必要が生じると、照射面積変更手段により、
ある領域に集中してレーザー光が照射される。そして、
この状態においては、比較的低濃度のガス域まで、コン
トラストよく表示される。この状態をさらに詳細に説明
すると、本願装置においては、透過帯域幅変更手段によ
り、検出手段に受け渡される透過帯域幅が限定される。
この透過帯域幅内で、レーザー光に乗っている情報が主
にガスに関する信号となり、その波長近傍の信号が主に
背景信号となる。ここで、照射面積を変更して、任意特
定範囲内にあるガスに対する照射レーザー光量の増減を
図ると、背景信号量に対するガス信号量の比が変化し、
表示手段に於けるガス画像を背景画像に対してコントラ
ストよく表示できる状態が実現できる。
面積変更手段により照射されるレーザー光の領域が可変
とされている(図2において、通常状態の監視域を二点
鎖線で、照射域を小さくした状態の監視域を一点鎖線で
示す)。そして、通常の監視状態においては、比較的広
い領域をカバーするように大きな視野角でレーザー光が
照射される。この状態においては、比較的高濃度のガス
域が表示装置に表示される。一方、監視対象域において
集中監視の必要が生じると、照射面積変更手段により、
ある領域に集中してレーザー光が照射される。そして、
この状態においては、比較的低濃度のガス域まで、コン
トラストよく表示される。この状態をさらに詳細に説明
すると、本願装置においては、透過帯域幅変更手段によ
り、検出手段に受け渡される透過帯域幅が限定される。
この透過帯域幅内で、レーザー光に乗っている情報が主
にガスに関する信号となり、その波長近傍の信号が主に
背景信号となる。ここで、照射面積を変更して、任意特
定範囲内にあるガスに対する照射レーザー光量の増減を
図ると、背景信号量に対するガス信号量の比が変化し、
表示手段に於けるガス画像を背景画像に対してコントラ
ストよく表示できる状態が実現できる。
【0007】さらに、透過帯域幅変更手段により検出手
段に受け渡される信号の透過帯域幅が変えられる。当
然、この帯域内にはレーザー光の波長が含まれているた
め、このレーザー光による情報(Sと称する)が主にガ
スに関する信号となり、その波長近傍の信号(Nと称す
る)が主に背景信号となる。ここで、表示手段において
は一般に正規化処理が行われる。この処理は、検知帯域
内での信号の積分値を取り、この積分値に従って出力信
号の最大値が決定され、この値に従って信号の正規化を
おこなう処理である。そして、これは、前述の透過帯域
幅に支配される。従って、この帯域幅を適当な値に変更
することにより、S/N比が変わり画像側で適切な表示
状態に、この比を自由に選択できるのである。従って、
この比を適当に調節することにより、背景画像とガス画
像の表示のバランスを識別可能な良好なものとすること
ができる。
段に受け渡される信号の透過帯域幅が変えられる。当
然、この帯域内にはレーザー光の波長が含まれているた
め、このレーザー光による情報(Sと称する)が主にガ
スに関する信号となり、その波長近傍の信号(Nと称す
る)が主に背景信号となる。ここで、表示手段において
は一般に正規化処理が行われる。この処理は、検知帯域
内での信号の積分値を取り、この積分値に従って出力信
号の最大値が決定され、この値に従って信号の正規化を
おこなう処理である。そして、これは、前述の透過帯域
幅に支配される。従って、この帯域幅を適当な値に変更
することにより、S/N比が変わり画像側で適切な表示
状態に、この比を自由に選択できるのである。従って、
この比を適当に調節することにより、背景画像とガス画
像の表示のバランスを識別可能な良好なものとすること
ができる。
【0008】
【発明の効果】従って、このような監視装置において、
その表示装置に於ける表示がガス監視に合致するように
適切におこなわれる監視装置を得られる。
その表示装置に於ける表示がガス監視に合致するように
適切におこなわれる監視装置を得られる。
【0009】
【実施例】本願の実施例を図面に基づいて説明する。図
1には本願のガス漏れ監視装置1を使用して、ガス製造
工場における球形ホルダー2近辺(球形ホルダー2に接
続されている配管のフランジ接続部2a)のガス漏れ監
視をおこなっている状態が示されている。即ち、監視対
象域の一例としての球形ホルダー2を背景とする漏洩監
視地域Aにおいて、被検出ガスとしての可燃性ガスgの
漏洩の有無が監視されている。監視動作の概略構成を説
明すると、ガス漏れ監視装置1内に装備されている照射
手段としての照射装置Eから特定の波長λを有するレー
ザー光Lが、前記の漏洩監視地域Aを介して球形ホルダ
ー2を背景とする地域に向けて照射される。そして、こ
の背景より反射してくるレーザー光Lが検出手段として
の検出装置Rにより検出され、この検出装置Rに接続さ
れた表示手段としてのTV装置S(記憶装置5を備えて
いる)に表示される。先ず、本願のガス漏れ監視装置1
の詳細構成について、図2、図3に基づいて説明する。
このガス漏れ監視装置1は、監視対象のガスである例え
ばメタン、エタン、プロパン、ブタンといった可燃性ガ
スgによって吸収されるレーザー光Lを、漏洩監視地域
Aに照射する照射装置Eと、漏洩監視地域Aを透過して
前述の背景より反射してくるレーザー光Lを検出する検
出装置Rを備えて構成されている。さらに、この検出装
置Rから検知信号が表示手段であるTV装置Sに送ら
れ、画像表示される。この照射装置Eには、レーザー発
生装置E1と、この光路上に配設されるレーザー照射光
の照射領域を変更する照射面積変更手段としての光束拡
散装置E2(ビームエクスパンダ、ズーム機構を含む)
とが備えられている。当然、この光束拡散装置E2は、
レーザー発生装置E1から照射される光のほぼ全量をエ
ネルギー減衰のないまま、照射対象領域面積(事実上は
視野角)を変化させて照射側に伝える。一方、検出装置
Rは、光入射側から、ズーム装置R2、バンドパスフィ
ルターR3及び赤外線イメージセンサR1を備えて構成
されている。ここで、このバンドパスフィルターR3は
複数個用意されており、切り換え装置R4により、透過
光の帯域暢を変えることが可能とされている。以上に説
明した装置における各要素の諸元を箇条書きする。 レーザー発生装置E1としての赤外線源 レーザー形式 ヘリウムーネオン レーザー 公称出力 8mW 中心波長 λ 3.39μm、 透過スペクトル幅 0.09μm 視野角 通常使用時 最大14° 集光使用時 1° 背景との距離 数m〜数100m イメージセンサ R1 検知波長域 3μm〜5μm 最大検知温度差 0.15℃以下(NETD) バンドパスフィルターの幅 α+β 0.1〜2μm ここで、α,βは任意に設定される。
1には本願のガス漏れ監視装置1を使用して、ガス製造
工場における球形ホルダー2近辺(球形ホルダー2に接
続されている配管のフランジ接続部2a)のガス漏れ監
視をおこなっている状態が示されている。即ち、監視対
象域の一例としての球形ホルダー2を背景とする漏洩監
視地域Aにおいて、被検出ガスとしての可燃性ガスgの
漏洩の有無が監視されている。監視動作の概略構成を説
明すると、ガス漏れ監視装置1内に装備されている照射
手段としての照射装置Eから特定の波長λを有するレー
ザー光Lが、前記の漏洩監視地域Aを介して球形ホルダ
ー2を背景とする地域に向けて照射される。そして、こ
の背景より反射してくるレーザー光Lが検出手段として
の検出装置Rにより検出され、この検出装置Rに接続さ
れた表示手段としてのTV装置S(記憶装置5を備えて
いる)に表示される。先ず、本願のガス漏れ監視装置1
の詳細構成について、図2、図3に基づいて説明する。
このガス漏れ監視装置1は、監視対象のガスである例え
ばメタン、エタン、プロパン、ブタンといった可燃性ガ
スgによって吸収されるレーザー光Lを、漏洩監視地域
Aに照射する照射装置Eと、漏洩監視地域Aを透過して
前述の背景より反射してくるレーザー光Lを検出する検
出装置Rを備えて構成されている。さらに、この検出装
置Rから検知信号が表示手段であるTV装置Sに送ら
れ、画像表示される。この照射装置Eには、レーザー発
生装置E1と、この光路上に配設されるレーザー照射光
の照射領域を変更する照射面積変更手段としての光束拡
散装置E2(ビームエクスパンダ、ズーム機構を含む)
とが備えられている。当然、この光束拡散装置E2は、
レーザー発生装置E1から照射される光のほぼ全量をエ
ネルギー減衰のないまま、照射対象領域面積(事実上は
視野角)を変化させて照射側に伝える。一方、検出装置
Rは、光入射側から、ズーム装置R2、バンドパスフィ
ルターR3及び赤外線イメージセンサR1を備えて構成
されている。ここで、このバンドパスフィルターR3は
複数個用意されており、切り換え装置R4により、透過
光の帯域暢を変えることが可能とされている。以上に説
明した装置における各要素の諸元を箇条書きする。 レーザー発生装置E1としての赤外線源 レーザー形式 ヘリウムーネオン レーザー 公称出力 8mW 中心波長 λ 3.39μm、 透過スペクトル幅 0.09μm 視野角 通常使用時 最大14° 集光使用時 1° 背景との距離 数m〜数100m イメージセンサ R1 検知波長域 3μm〜5μm 最大検知温度差 0.15℃以下(NETD) バンドパスフィルターの幅 α+β 0.1〜2μm ここで、α,βは任意に設定される。
【0010】以下に本願のガス漏れ監視装置1の働きに
ついて説明する。先ずその原理から説明すると、ガス漏
れ監視装置1の照射装置Eよりレーザー光Lが、漏洩監
視地域Aを介して球形ホルダー2を背景とする地域に向
けて照射されるとともに、この背景よりレーザー光Lが
反射して装置1の検出装置Rに入射して、この信号が検
出され、この検出装置Rに接続されたTV装置Sに表示
される。ここで、漏洩監視地域A内に監視対象である可
燃性ガスgがあると、レーザー光Lが、この可燃性ガス
gに往路及び復路において吸収され、レーザー光Lに空
間的な(二次元像とされた場合の異なった位置で)強度
差を生じる。従って、この情報がイメージセンサR1で
検知され、表示される場合は、図3に示すように、背景
を含んだ二次元画像として、その画像がガスの有無、濃
度に従って濃淡画像、もしくは異なった色彩画像(この
ような処理をおこなう場合は)として表示される。
ついて説明する。先ずその原理から説明すると、ガス漏
れ監視装置1の照射装置Eよりレーザー光Lが、漏洩監
視地域Aを介して球形ホルダー2を背景とする地域に向
けて照射されるとともに、この背景よりレーザー光Lが
反射して装置1の検出装置Rに入射して、この信号が検
出され、この検出装置Rに接続されたTV装置Sに表示
される。ここで、漏洩監視地域A内に監視対象である可
燃性ガスgがあると、レーザー光Lが、この可燃性ガス
gに往路及び復路において吸収され、レーザー光Lに空
間的な(二次元像とされた場合の異なった位置で)強度
差を生じる。従って、この情報がイメージセンサR1で
検知され、表示される場合は、図3に示すように、背景
を含んだ二次元画像として、その画像がガスの有無、濃
度に従って濃淡画像、もしくは異なった色彩画像(この
ような処理をおこなう場合は)として表示される。
【0011】さて、監視装置1の作動原理は以上のよう
であるが、単純に以上に説明したように動作する装置系
を備えた場合は、TV装置Sに於ける画面が太陽光等に
よる反射等、背景光強度により過度に明るくなったり暗
くなったりする。さらに、監視対象のガス濃度に対する
表示画面上での明暗度差が低く、例え表示されたとして
も明確にガスの存在が確認できない等の問題が起こる。
従ってこれらの問題を解決するために、本願の監視装置
1においては、レーザー照射光の照射領域を変更する光
束拡散装置E2と、バンドパスフィルターR3におい
て、これが複数個用意され、切り換え装置R4によりそ
の透過帯域幅を変えることが可能となるように構成され
ている。
であるが、単純に以上に説明したように動作する装置系
を備えた場合は、TV装置Sに於ける画面が太陽光等に
よる反射等、背景光強度により過度に明るくなったり暗
くなったりする。さらに、監視対象のガス濃度に対する
表示画面上での明暗度差が低く、例え表示されたとして
も明確にガスの存在が確認できない等の問題が起こる。
従ってこれらの問題を解決するために、本願の監視装置
1においては、レーザー照射光の照射領域を変更する光
束拡散装置E2と、バンドパスフィルターR3におい
て、これが複数個用意され、切り換え装置R4によりそ
の透過帯域幅を変えることが可能となるように構成され
ている。
【0012】以下に夫々の働きについて図面に基づいて
説明する。図2及び図4に示すように、本願においては
光束拡散装置E2により、照射されるレーザー光の領域
が可変とされている(図2において、通常状態の監視域
を二点鎖線で、照射域を小さくした状態の監視域を一点
鎖線で示す)。そして、通常の監視状態においては、比
較的広い領域をカバーするように大きな視野角でレーザ
ー光が照射される。この状態においては、信号強度に対
する背景からのノイズ強度の比が大きいため比較的高濃
度のガス域G1が、表示装置において表示される。さ
て、監視対象域において異常が見つかると、そのガスの
ある領域に集中してレーザー光が照射される。この照射
にあたっては、対象領域はかなり狭められたものとされ
る。そして、この状態においては、比較的低濃度のガス
域G2まで、コントラスト良く表示される。図4には、
ガス濃度と検知対象となる空間領域の関係が模式的に描
かれている。図4の縦軸はガス濃度を、横軸は監視対照
となる任意の空間領域(位置)を示している。このよう
な空間領域としては、図1にX−Xで示す領域(位置)
を挙げることができる。そして、ガスが実線で示すよう
な濃度の空間分布を有していると、先に説明したよう
に、広領域照射状態では、比較的高濃度の二重斜線で示
す領域G1しか識別できないものとなり、狭領域照射状
態では、比較的低濃度の一重斜線で示す領域G2まで識
別できるようになる。
説明する。図2及び図4に示すように、本願においては
光束拡散装置E2により、照射されるレーザー光の領域
が可変とされている(図2において、通常状態の監視域
を二点鎖線で、照射域を小さくした状態の監視域を一点
鎖線で示す)。そして、通常の監視状態においては、比
較的広い領域をカバーするように大きな視野角でレーザ
ー光が照射される。この状態においては、信号強度に対
する背景からのノイズ強度の比が大きいため比較的高濃
度のガス域G1が、表示装置において表示される。さ
て、監視対象域において異常が見つかると、そのガスの
ある領域に集中してレーザー光が照射される。この照射
にあたっては、対象領域はかなり狭められたものとされ
る。そして、この状態においては、比較的低濃度のガス
域G2まで、コントラスト良く表示される。図4には、
ガス濃度と検知対象となる空間領域の関係が模式的に描
かれている。図4の縦軸はガス濃度を、横軸は監視対照
となる任意の空間領域(位置)を示している。このよう
な空間領域としては、図1にX−Xで示す領域(位置)
を挙げることができる。そして、ガスが実線で示すよう
な濃度の空間分布を有していると、先に説明したよう
に、広領域照射状態では、比較的高濃度の二重斜線で示
す領域G1しか識別できないものとなり、狭領域照射状
態では、比較的低濃度の一重斜線で示す領域G2まで識
別できるようになる。
【0013】次に、透過帯域幅の可変機能について説明
する。イメージセンサR1で検知された信号は、一般に
正規化される。この処理は、検知帯域内での信号の積分
値を取り、この積分値に従って出力信号の最大値が決定
され、この値に従う信号の正規化処理である。ここで、
例えば、本願のようにノイズ(これは背景に相当する)
を暗い信号とし、ガス信号を明るい信号とする場合は、
ガス信号量が多いほど画像は明るく(逆の場合は暗く)
なるのであるが、この状態を単純に許容すると、ガス信
号が強い信号であるにも係わらず、この信号が飽和し、
全体が暗いままTV装置Sの一部に単に明点として表示
される場合もある。この場合は、表示装置Sがガス漏れ
の状態を的確に表示しているとはいいがたい。そこで本
願においては、バンドパスフィルターR3を交換して透
過帯域幅を変更することにより、ガス信号とノイズの割
合を変更する。このようにすると、表示装置Sのおける
表示を、背景画像に対してガス画像を識別可能な状態に
することが可能となり、ガス漏れの状況を適切に代表で
きる。ここで、一般のTV装置Sにおいてはゲイン調節
装置(図外)が装備されているが、このゲイン調節装置
を調節するより、透過帯域幅を変更するほうが良好に表
示状態の最適化が可能となる。図5に、透過帯域幅の変
化の状況が示されている。
する。イメージセンサR1で検知された信号は、一般に
正規化される。この処理は、検知帯域内での信号の積分
値を取り、この積分値に従って出力信号の最大値が決定
され、この値に従う信号の正規化処理である。ここで、
例えば、本願のようにノイズ(これは背景に相当する)
を暗い信号とし、ガス信号を明るい信号とする場合は、
ガス信号量が多いほど画像は明るく(逆の場合は暗く)
なるのであるが、この状態を単純に許容すると、ガス信
号が強い信号であるにも係わらず、この信号が飽和し、
全体が暗いままTV装置Sの一部に単に明点として表示
される場合もある。この場合は、表示装置Sがガス漏れ
の状態を的確に表示しているとはいいがたい。そこで本
願においては、バンドパスフィルターR3を交換して透
過帯域幅を変更することにより、ガス信号とノイズの割
合を変更する。このようにすると、表示装置Sのおける
表示を、背景画像に対してガス画像を識別可能な状態に
することが可能となり、ガス漏れの状況を適切に代表で
きる。ここで、一般のTV装置Sにおいてはゲイン調節
装置(図外)が装備されているが、このゲイン調節装置
を調節するより、透過帯域幅を変更するほうが良好に表
示状態の最適化が可能となる。図5に、透過帯域幅の変
化の状況が示されている。
【0014】〔別実施例〕本願の別実施例を以下に箇条
書きする。 (イ)上述の実施例においては、照射装置Eにより照射
されるレーザー光を単一光とし、このレーザー光として
可燃性ガスgにより吸収される波長のものを選択した
が、こういった波長のレーザー光とともに、前記ガスg
には吸収されない波長のレーザー光による検出系を上記
の実施例の検出系とは別途に設け、この系の検出結果を
グラウンドとし、吸収される波長の結果をガス情報とし
て、この二波長の検出系によりガスを検出するものとし
てもよい。この場合は、ガス濃度まで確定することが可
能となる。
書きする。 (イ)上述の実施例においては、照射装置Eにより照射
されるレーザー光を単一光とし、このレーザー光として
可燃性ガスgにより吸収される波長のものを選択した
が、こういった波長のレーザー光とともに、前記ガスg
には吸収されない波長のレーザー光による検出系を上記
の実施例の検出系とは別途に設け、この系の検出結果を
グラウンドとし、吸収される波長の結果をガス情報とし
て、この二波長の検出系によりガスを検出するものとし
てもよい。この場合は、ガス濃度まで確定することが可
能となる。
【0015】(ロ)さらに、監視対象領域の背景として
は、前記球形ホルダー2の他、地面、コンクリート壁、
塗装済の鉄骨構造物等でもよく、さらに特定域について
はスクリーンを備えてもよい。
は、前記球形ホルダー2の他、地面、コンクリート壁、
塗装済の鉄骨構造物等でもよく、さらに特定域について
はスクリーンを備えてもよい。
【0016】(ハ)さらに背景は一般に静止しているの
に対し、漏洩した被検出ガスgは、流動する。従って、
異なった時間における本願のガス漏れ監視装置1で可視
化した映像情報を比較分析することによりガスの漏洩の
状態を把握できる構成を採用することもできる。
に対し、漏洩した被検出ガスgは、流動する。従って、
異なった時間における本願のガス漏れ監視装置1で可視
化した映像情報を比較分析することによりガスの漏洩の
状態を把握できる構成を採用することもできる。
【0017】(ニ)さらに監視対象域が広い場合は、レ
ーザー光の照射域を監視対象域に対して移動させて監視
することもできる。尚、特許請求の範囲の項に図面との
対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本
発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
ーザー光の照射域を監視対象域に対して移動させて監視
することもできる。尚、特許請求の範囲の項に図面との
対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本
発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】使用状態にあるガス漏れ監視装置の説明図
【図2】ガス漏れ監視装置の構成説明図
【図3】表示装置による表示状態を示す図
【図4】照射光の集光状態を変化させた場合の表示限界
を示す説明図
を示す説明図
【図5】バンドパスフィルターによる透過帯域幅の変化
を示す図
を示す図
A 監視対象域 E 照射手段 E2 照射面積変更手段 L レーザー光 R 検出手段 R4 透過帯域幅変更手段 S 表示手段 g 被検出ガス
Claims (2)
- 【請求項1】 被検出ガス(g)に吸収される波長を有
するレーザー光(L)を監視対象域(A)に対して二次
元的に照射する照射手段(E)と、 前記監視対象域(A)を透過して前記監視対象域(A)
の背景により反射してくる前記レーザー光(L)を検出
する検出手段(R)と、 前記検出手段(R)により得られた検出情報を、前記監
視対象域(A)の背景画像をも含めて二次元的に表示す
る表示手段(S)とを備えたガス漏れ監視装置であっ
て、 前記照射手段(E)に、照射レーザー光を集光し、その
照射対象領域面積を変更する照射面積変更手段(E2)
を備え、前記検出手段(R)に、 前記レーザー光(L)の波長
(λ)を概中央位置とし、且つ、前記検出手段(R)に
入光する光束の帯域を限定するとともに、その帯域幅を
変化させる透過帯域幅変更手段(R4)を備えたガス漏
れ監視装置。 - 【請求項2】 前記検出手段(R)に、ズーム装置(R
2)が備えられている請求項1記載のガス漏れ監視装
置。
Priority Applications (5)
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---|---|---|---|
JP3260114A JPH07101192B2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | ガス漏れ監視装置 |
DE69201709T DE69201709T2 (de) | 1991-10-08 | 1992-09-23 | Verfahren und Vorrichtung zum Sichtbarmachen von Gasen. |
EP92116217A EP0536586B1 (en) | 1991-10-08 | 1992-09-23 | Gas visualizing apparatus and gas visualizing method |
KR1019920017502A KR930008363A (ko) | 1991-10-08 | 1992-09-25 | 가스가시화장치 및 가스가시화 방법 |
US08/228,146 US5430293A (en) | 1991-10-08 | 1994-04-15 | Gas visualizing apparatus and method for detecting gas leakage from tanks or piping |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3260114A JPH07101192B2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | ガス漏れ監視装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0599779A JPH0599779A (ja) | 1993-04-23 |
JPH07101192B2 true JPH07101192B2 (ja) | 1995-11-01 |
Family
ID=17343480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3260114A Expired - Lifetime JPH07101192B2 (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | ガス漏れ監視装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07101192B2 (ja) |
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JPS6232333A (ja) * | 1985-08-05 | 1987-02-12 | Tokyo Gas Co Ltd | ガス漏洩探知装置 |
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JPH01301138A (ja) * | 1988-05-30 | 1989-12-05 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | ガス漏洩検出方法及び装置 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP3260114A patent/JPH07101192B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH0599779A (ja) | 1993-04-23 |
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