JPH0690071A - 回路用金属基板 - Google Patents
回路用金属基板Info
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- JPH0690071A JPH0690071A JP34092391A JP34092391A JPH0690071A JP H0690071 A JPH0690071 A JP H0690071A JP 34092391 A JP34092391 A JP 34092391A JP 34092391 A JP34092391 A JP 34092391A JP H0690071 A JPH0690071 A JP H0690071A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、金属ベースと導電層間の絶縁層を同
一平面上にある高熱伝導性絶縁体と耐電圧性絶縁体から
構成することにより、放熱性と耐電圧性に優れた回路用
金属基板を得ることを主要な目的とする。 【構成】放熱用金属ベース(11)と、この金属ベース(11)
の少なくとも片面に絶縁層(12)を介して設けられた導電
層(13)とを具備する回路用金属基板において、前記絶縁
体が、同一平面上に形成され、織布あるいは不織布に適
宜な樹脂,充填材を含む第1絶縁層(14),第2絶縁層(1
5a,15b) ,第3絶縁層(16a,16b) からなることを特徴と
する回路用金属基板。
一平面上にある高熱伝導性絶縁体と耐電圧性絶縁体から
構成することにより、放熱性と耐電圧性に優れた回路用
金属基板を得ることを主要な目的とする。 【構成】放熱用金属ベース(11)と、この金属ベース(11)
の少なくとも片面に絶縁層(12)を介して設けられた導電
層(13)とを具備する回路用金属基板において、前記絶縁
体が、同一平面上に形成され、織布あるいは不織布に適
宜な樹脂,充填材を含む第1絶縁層(14),第2絶縁層(1
5a,15b) ,第3絶縁層(16a,16b) からなることを特徴と
する回路用金属基板。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回路用金属基板に関し、
特に放熱性,耐電圧性,耐熱性を要求する電子機器回路
に有用な回路用金属基板に関する。
特に放熱性,耐電圧性,耐熱性を要求する電子機器回路
に有用な回路用金属基板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器回路に用いられる回路用
金属基板として、紙フェノール銅張積層板,ガラス銅張
積層板等が知られている。紙フェノール銅張積層板は片
面銅張積層板として,ガラス銅張積層板は両面銅張積層
板あるいは多層銅張積層板として、用途に応じて使用さ
れている。
金属基板として、紙フェノール銅張積層板,ガラス銅張
積層板等が知られている。紙フェノール銅張積層板は片
面銅張積層板として,ガラス銅張積層板は両面銅張積層
板あるいは多層銅張積層板として、用途に応じて使用さ
れている。
【0003】最近では、部品の小型化,軽量化,信頼性
向上、更に表面実装技術が進歩した結果、部品,特にイ
ンバータ等のパワーモジュールからの発熱を放熱するこ
とが信頼性と小型化に対して欠かせない要素となってき
た。この要求を満たす金属基板としては、金属ベースと
導電層の間に介在される絶縁層が、無機充填材を含むエ
ポキシ樹脂を0.05mm〜0.15mmの範囲で一様に塗布する方
式が主流である。
向上、更に表面実装技術が進歩した結果、部品,特にイ
ンバータ等のパワーモジュールからの発熱を放熱するこ
とが信頼性と小型化に対して欠かせない要素となってき
た。この要求を満たす金属基板としては、金属ベースと
導電層の間に介在される絶縁層が、無機充填材を含むエ
ポキシ樹脂を0.05mm〜0.15mmの範囲で一様に塗布する方
式が主流である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属基板によれば、絶縁層が薄い為、ピンホール等の欠
陥個所を皆無にすることは難しく、かつ樹脂層が熱硬化
に際して生ずる硬化歪の影響を受けて導電層側に反りが
発生する。この影響は回路形成後の部品実装とその信頼
性に大きく影響を受ける。特に、パワーモジュール等か
ら発生する局部的な発熱を同一基板上で放熱すること
は、部分的な熱膨脹の差異を生じ、この歪の助長によ
り、絶縁破壊に至らしめる。そこで、放熱性と耐電圧性
の両機能を兼備えた金属基板が求められていた。
金属基板によれば、絶縁層が薄い為、ピンホール等の欠
陥個所を皆無にすることは難しく、かつ樹脂層が熱硬化
に際して生ずる硬化歪の影響を受けて導電層側に反りが
発生する。この影響は回路形成後の部品実装とその信頼
性に大きく影響を受ける。特に、パワーモジュール等か
ら発生する局部的な発熱を同一基板上で放熱すること
は、部分的な熱膨脹の差異を生じ、この歪の助長によ
り、絶縁破壊に至らしめる。そこで、放熱性と耐電圧性
の両機能を兼備えた金属基板が求められていた。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、金属ベースと導電層間の絶縁層を同一平面上で熱伝
導率の異なる複数の絶縁体から構成することにより、放
熱性と耐電圧性に優れた回路用金属基板を提供すること
を目的とする。
で、金属ベースと導電層間の絶縁層を同一平面上で熱伝
導率の異なる複数の絶縁体から構成することにより、放
熱性と耐電圧性に優れた回路用金属基板を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】耐電圧性を考慮した絶縁
は、絶縁層を厚くするか、あるいは絶縁層中の空隙(気
泡)を除去するかのいずれかである。放熱性を考慮した
絶縁は、絶縁層を薄くするか,あるいは絶縁層中の樹脂
成分に熱伝導性の優れた無機充填材を混合する方法があ
る。
は、絶縁層を厚くするか、あるいは絶縁層中の空隙(気
泡)を除去するかのいずれかである。放熱性を考慮した
絶縁は、絶縁層を薄くするか,あるいは絶縁層中の樹脂
成分に熱伝導性の優れた無機充填材を混合する方法があ
る。
【0007】ところで、金属ベース上の絶縁層,銅箔を
順次形成した回路基板を考えた場合、例えば、金属ベー
スの材料としてAI(アルミニウム)を用いて、その厚
みを1.0mm、銅箔の厚みを0.035mmとした場合、
絶縁層の厚み(mm)を0.25mm、0.41mm、0.44
mm、0.59mmと順次変化させると、金属基板の熱伝導
率(kcal/m・h・℃)は夫々2.57、1.96、
1.76、1.44と変化する。
順次形成した回路基板を考えた場合、例えば、金属ベー
スの材料としてAI(アルミニウム)を用いて、その厚
みを1.0mm、銅箔の厚みを0.035mmとした場合、
絶縁層の厚み(mm)を0.25mm、0.41mm、0.44
mm、0.59mmと順次変化させると、金属基板の熱伝導
率(kcal/m・h・℃)は夫々2.57、1.96、
1.76、1.44と変化する。
【0008】一方、絶縁層の厚みを0.45mm、銅箔の
厚みを0.035mmとして、(金属ベースの(種類,厚
み(mm))を(銅,1.2 )、(銅,1.5 )、(AI,1.0)、
(AI,1.5)、(AI,2.0)と変化させると、金属基板の熱
伝導率(kcal/m・h・℃)は夫々6.24、6.9
5、1.70、3.37、4.34と変化する。こうし
たデータから、本発明者らは、放熱性を改善するために
は金属ベースが絶縁厚さが特性改善に有効であることを
究明した。
厚みを0.035mmとして、(金属ベースの(種類,厚
み(mm))を(銅,1.2 )、(銅,1.5 )、(AI,1.0)、
(AI,1.5)、(AI,2.0)と変化させると、金属基板の熱
伝導率(kcal/m・h・℃)は夫々6.24、6.9
5、1.70、3.37、4.34と変化する。こうし
たデータから、本発明者らは、放熱性を改善するために
は金属ベースが絶縁厚さが特性改善に有効であることを
究明した。
【0009】即ち、本願第1の発明は、放熱用金属ベー
スと、この金属ベースの少なくとも片面に絶縁体を介し
て設けられた導電層とを具備する回路用金属基板におい
て、前記絶縁体が第1絶縁層と、この第1絶縁層に近接
して形成されかつ第1の絶縁層より高さが低い第2絶縁
層と、前記第2絶縁層上に前記第1の絶縁層と同一面に
なるように形成された第3絶縁層とからなり、前記第1
絶縁層がガラス繊維不織布に酸化アルミニウム50〜7
0重量部,二酸化硅素1〜10重量部,珪酸マグネシウ
ム1〜10重量部,熱硬化性樹脂20〜50重量部から
なる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記第
2絶縁層がガラス不織布に水酸化アルミニウム10〜2
0重量部,硅酸マグネシウム10〜20重量部,二酸化
珪素1〜5重量部,熱硬化性樹脂60〜80重量部から
なる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記第
3絶縁層が芳香族ポリアミド繊維不織布に熱硬化性樹脂
を塗布したものであることを特徴とする回路用金属基板
である。
スと、この金属ベースの少なくとも片面に絶縁体を介し
て設けられた導電層とを具備する回路用金属基板におい
て、前記絶縁体が第1絶縁層と、この第1絶縁層に近接
して形成されかつ第1の絶縁層より高さが低い第2絶縁
層と、前記第2絶縁層上に前記第1の絶縁層と同一面に
なるように形成された第3絶縁層とからなり、前記第1
絶縁層がガラス繊維不織布に酸化アルミニウム50〜7
0重量部,二酸化硅素1〜10重量部,珪酸マグネシウ
ム1〜10重量部,熱硬化性樹脂20〜50重量部から
なる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記第
2絶縁層がガラス不織布に水酸化アルミニウム10〜2
0重量部,硅酸マグネシウム10〜20重量部,二酸化
珪素1〜5重量部,熱硬化性樹脂60〜80重量部から
なる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記第
3絶縁層が芳香族ポリアミド繊維不織布に熱硬化性樹脂
を塗布したものであることを特徴とする回路用金属基板
である。
【0010】本願第2の発明は、放熱用金属ベースと、
この金属ベースの少なくとも片面に絶縁体を介して設け
られた導電層とを具備する回路用金属基板において、前
記絶縁体が第1絶縁層と、この第1絶縁層と同一面とな
るように形成された第2絶縁層と、前記第1・第2絶縁
層の同一面に形成された第3絶縁層とからなり、前記第
1絶縁層がガラス繊維不織布に酸化アルミニウム50〜
70重量部,二酸化硅素1〜10重量部,珪酸マグネシ
ウム1〜10重量部,熱硬化性樹脂20〜50重量部か
らなる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記
第2絶縁層がガラス不織布に水酸化アルミニウム10〜
20重量部,硅酸マグネシウム10〜20重量部,二酸
化珪素1〜5重量部,熱硬化性樹脂60〜80重量部か
らなる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記
第3絶縁層が、芳香族ポリアミド繊維不織布に熱硬化性
樹脂を塗布したものであることを特徴とする回路用金属
基板である。
この金属ベースの少なくとも片面に絶縁体を介して設け
られた導電層とを具備する回路用金属基板において、前
記絶縁体が第1絶縁層と、この第1絶縁層と同一面とな
るように形成された第2絶縁層と、前記第1・第2絶縁
層の同一面に形成された第3絶縁層とからなり、前記第
1絶縁層がガラス繊維不織布に酸化アルミニウム50〜
70重量部,二酸化硅素1〜10重量部,珪酸マグネシ
ウム1〜10重量部,熱硬化性樹脂20〜50重量部か
らなる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記
第2絶縁層がガラス不織布に水酸化アルミニウム10〜
20重量部,硅酸マグネシウム10〜20重量部,二酸
化珪素1〜5重量部,熱硬化性樹脂60〜80重量部か
らなる無機充填材混合樹脂を塗布したものであり、前記
第3絶縁層が、芳香族ポリアミド繊維不織布に熱硬化性
樹脂を塗布したものであることを特徴とする回路用金属
基板である。
【0011】本発明において、熱硬化性樹脂の配合割合
を60〜80重量部としたのは、樹脂比率が60重量部
未満の場合十分な耐電圧性が得られず、80重量部を越
えると、十分な放熱性が得られないからである。従っ
て、十分な耐電圧性を必要とする場合、前記耐電圧性絶
縁体中の樹脂の割合を60〜80重量部とする。勿論,
樹脂比率が高ければ耐電圧性はより一層向上するが、本
発明で求める高熱伝導性絶縁体と接する同一平面上に形
成された耐電圧性絶縁層は、絶縁体中の熱硬化性樹脂と
充填剤の比率を、60〜80重量部に保つ。その理由
は、十分な放熱性と耐電圧性を保つ為には、必要不可欠
な条件である。
を60〜80重量部としたのは、樹脂比率が60重量部
未満の場合十分な耐電圧性が得られず、80重量部を越
えると、十分な放熱性が得られないからである。従っ
て、十分な耐電圧性を必要とする場合、前記耐電圧性絶
縁体中の樹脂の割合を60〜80重量部とする。勿論,
樹脂比率が高ければ耐電圧性はより一層向上するが、本
発明で求める高熱伝導性絶縁体と接する同一平面上に形
成された耐電圧性絶縁層は、絶縁体中の熱硬化性樹脂と
充填剤の比率を、60〜80重量部に保つ。その理由
は、十分な放熱性と耐電圧性を保つ為には、必要不可欠
な条件である。
【0012】一方、放熱性を必要とするエリアは耐電圧
性をある程度犠牲にして、絶縁体の主成分である樹脂と
充填剤の比率のうち、充填剤の割合を60重量部以上に
保つ。その理由は、充填剤の割合が60重量部未満の場
合、十分な放熱性が得られないからである。従って、十
分な放熱性を望む場合は、前記高熱伝導性絶縁体中の充
填剤の割合を60重量部以上とする。
性をある程度犠牲にして、絶縁体の主成分である樹脂と
充填剤の比率のうち、充填剤の割合を60重量部以上に
保つ。その理由は、充填剤の割合が60重量部未満の場
合、十分な放熱性が得られないからである。従って、十
分な放熱性を望む場合は、前記高熱伝導性絶縁体中の充
填剤の割合を60重量部以上とする。
【0013】本発明において、無機充填材混合樹脂中の
各充填材,即ち酸化アルミニウム,二酸化珪素,珪酸マ
グネシウムを,熱硬化性樹脂を上記のように限定したの
は、下記の理由による。
各充填材,即ち酸化アルミニウム,二酸化珪素,珪酸マ
グネシウムを,熱硬化性樹脂を上記のように限定したの
は、下記の理由による。
【0014】(1) 絶縁体の一部を構成する第1絶縁層の
引張弾性率は1100〜1800Kgf/mm2 、高熱伝導率の元
で、十分な剛性と低い膨脹係数,高いガラス転移点(T
g)が必要とされている。ここで、膨脹係数,Tgは、
金属ベースとして1.5mmのアルミニウム板を用い、導
電層として0.035mm の厚さの銅箔を用い、この間に絶縁
体を構成する第1〜第3絶縁層を介在させた金属基板に
ついて測定した結果、第1絶縁層についてはTgは140
℃、膨脹係数(Tg以下の温度)は1.61〜5.9 ×10-5/
℃であり、また第2・第3絶縁層の引張弾性率は600 〜
900 Kgf/mm2 で第1絶縁層に比べてTgは100 ℃,線
膨脹係数は1.5 〜3.8 ×10-5/℃で柔軟性に富んで構成
されている。
引張弾性率は1100〜1800Kgf/mm2 、高熱伝導率の元
で、十分な剛性と低い膨脹係数,高いガラス転移点(T
g)が必要とされている。ここで、膨脹係数,Tgは、
金属ベースとして1.5mmのアルミニウム板を用い、導
電層として0.035mm の厚さの銅箔を用い、この間に絶縁
体を構成する第1〜第3絶縁層を介在させた金属基板に
ついて測定した結果、第1絶縁層についてはTgは140
℃、膨脹係数(Tg以下の温度)は1.61〜5.9 ×10-5/
℃であり、また第2・第3絶縁層の引張弾性率は600 〜
900 Kgf/mm2 で第1絶縁層に比べてTgは100 ℃,線
膨脹係数は1.5 〜3.8 ×10-5/℃で柔軟性に富んで構成
されている。
【0015】(2) 上記第1〜第3絶縁層を同一平面上に
構成する場合、第1絶縁層が異常にオーバーヒートされ
たとき、高いTg(140 ℃)と低い線膨脹係数1.61〜5.
9 ×10-5/℃が基板の反り,ねじれを吸収し、第2・第
3絶縁層のガラス転移点100℃,線膨脹係数は3.8 ×10
-5/℃でこれに接する第1絶縁層の線膨脹係数は2.7
7×10−5/℃である。金属ベースのアルミニウムは
2.4 ×10-5/℃で、お互いの材料がバランスに富む点が
本発明の無機充填材を選択した理由である。
構成する場合、第1絶縁層が異常にオーバーヒートされ
たとき、高いTg(140 ℃)と低い線膨脹係数1.61〜5.
9 ×10-5/℃が基板の反り,ねじれを吸収し、第2・第
3絶縁層のガラス転移点100℃,線膨脹係数は3.8 ×10
-5/℃でこれに接する第1絶縁層の線膨脹係数は2.7
7×10−5/℃である。金属ベースのアルミニウムは
2.4 ×10-5/℃で、お互いの材料がバランスに富む点が
本発明の無機充填材を選択した理由である。
【0016】(3) 第1絶縁層に含まれる酸化アルミニウ
ムは、上述したように50〜70重量部に設定すると十分な
熱伝導性が得られる。しかし、酸化アルミニウムは樹脂
に対して硬さが増し、引張弾性率が高く、金属基板の絶
縁体としては単独では充填率を高くすることが困難であ
る。従って、酸化アルミニウム以外に、前記二酸化硅
素,硅酸マグネシウムを夫々1〜10重量部配合して柔軟
性と剛性を兼ね備えるようにした。また、これら無機充
填材の熱硬化性樹脂に対する比率を、最大で80:20を上
限とすることが各無機充填材の特性を生かす上で効果的
である。
ムは、上述したように50〜70重量部に設定すると十分な
熱伝導性が得られる。しかし、酸化アルミニウムは樹脂
に対して硬さが増し、引張弾性率が高く、金属基板の絶
縁体としては単独では充填率を高くすることが困難であ
る。従って、酸化アルミニウム以外に、前記二酸化硅
素,硅酸マグネシウムを夫々1〜10重量部配合して柔軟
性と剛性を兼ね備えるようにした。また、これら無機充
填材の熱硬化性樹脂に対する比率を、最大で80:20を上
限とすることが各無機充填材の特性を生かす上で効果的
である。
【0017】(4) 第2・第3絶縁層の場合も、第1絶縁
層の場合と同様に考える。但し、第2絶縁層において、
水酸化アルミニウムは難燃性を、珪酸マグネシウムは柔
軟性を、二酸化珪素は電気特性と剛性を保つために必要
であり、各無機充填材を上記のような配合割合にするこ
とにより、それらの各特性を十分に生かすことができ
る。なお、これら無機充填材の熱硬化性樹脂に対する比
率を、最大で80:20を上限とすることが電気特性と熱伝
導率を維持する上で効果的である。
層の場合と同様に考える。但し、第2絶縁層において、
水酸化アルミニウムは難燃性を、珪酸マグネシウムは柔
軟性を、二酸化珪素は電気特性と剛性を保つために必要
であり、各無機充填材を上記のような配合割合にするこ
とにより、それらの各特性を十分に生かすことができ
る。なお、これら無機充填材の熱硬化性樹脂に対する比
率を、最大で80:20を上限とすることが電気特性と熱伝
導率を維持する上で効果的である。
【0018】
【作用】本発明において、放熱用金属ベースと導電層間
絶縁体は、熱伝導率の異なる複数の絶縁層、具体的には
高熱伝導性絶縁層と耐電圧性絶縁層を適宜組み合わせて
なる。従って、両特性をもつ優れた回路用金属基板を得
ることができる。
絶縁体は、熱伝導率の異なる複数の絶縁層、具体的には
高熱伝導性絶縁層と耐電圧性絶縁層を適宜組み合わせて
なる。従って、両特性をもつ優れた回路用金属基板を得
ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)図1(A),(B)を参照する。ここで、
図1(A)は回路用金属基板の断面図、図1(B)は図
1(A)の絶縁層の平面図を示す。
図1(A)は回路用金属基板の断面図、図1(B)は図
1(A)の絶縁層の平面図を示す。
【0020】図中の11は、厚さ1.5mmで銅製の放熱用
金属ベースである。この金属ベース11上には、厚さ0.
25mmの絶縁体12を介して厚さ0.035mmの銅箔パタ
ーン(導電層)13が設けられている。ここで、前記絶縁
体12は、中央部の厚み0.25mmの第1絶縁層(高熱伝
導性絶縁層)14と、この第1絶縁層14の両サイドに設け
られ,第1絶縁層14より高さの低い第2絶縁層(耐電圧
性絶縁層)15a,15bと、前記第1・第2絶縁層15a,
15b上に夫々形成された厚み0.05mmの第3絶縁層16
a,16bからなる。
金属ベースである。この金属ベース11上には、厚さ0.
25mmの絶縁体12を介して厚さ0.035mmの銅箔パタ
ーン(導電層)13が設けられている。ここで、前記絶縁
体12は、中央部の厚み0.25mmの第1絶縁層(高熱伝
導性絶縁層)14と、この第1絶縁層14の両サイドに設け
られ,第1絶縁層14より高さの低い第2絶縁層(耐電圧
性絶縁層)15a,15bと、前記第1・第2絶縁層15a,
15b上に夫々形成された厚み0.05mmの第3絶縁層16
a,16bからなる。
【0021】前記第1絶縁層14は、ガラス繊維不織布
(50g/m2 )に、下記エポキシ樹脂A(熱硬化性樹
脂)100重量部に対して各充填材,即ち酸化アルミニ
ウム200重量部,二酸化硅素15重量部及び珪酸マグ
ネシウム15重量部を混練りした無機充填材混合樹脂
(混合物)を塗布したものである。前記第2絶縁層15
a,15bは、ガラス不織布(50g/m2 )に、下記エ
ポキシ樹脂B(熱硬化性樹脂)100重量部に対して各
充填材,水酸化アルミニウム20重量部,硅酸マグネシ
ウム10重量部及び二酸化硅素10重量部を混練りした
混合物を塗布したものである。前記第3絶縁層16a,16
bは、芳香族ポリアミド繊維不織布にエポキシ樹脂を塗
布したものである。なお、このエポキシ樹脂の代わりに
第1絶縁層14の形成に使用した充填材入りエポキシ樹脂
Bを用いてもよい。ここで、前記混合物の付着量は絶縁
層の厚さによって異なるが、例えば0.25mmの厚さを
確保する為には350〜450g/m2 の塗布が必要で
ある。
(50g/m2 )に、下記エポキシ樹脂A(熱硬化性樹
脂)100重量部に対して各充填材,即ち酸化アルミニ
ウム200重量部,二酸化硅素15重量部及び珪酸マグ
ネシウム15重量部を混練りした無機充填材混合樹脂
(混合物)を塗布したものである。前記第2絶縁層15
a,15bは、ガラス不織布(50g/m2 )に、下記エ
ポキシ樹脂B(熱硬化性樹脂)100重量部に対して各
充填材,水酸化アルミニウム20重量部,硅酸マグネシ
ウム10重量部及び二酸化硅素10重量部を混練りした
混合物を塗布したものである。前記第3絶縁層16a,16
bは、芳香族ポリアミド繊維不織布にエポキシ樹脂を塗
布したものである。なお、このエポキシ樹脂の代わりに
第1絶縁層14の形成に使用した充填材入りエポキシ樹脂
Bを用いてもよい。ここで、前記混合物の付着量は絶縁
層の厚さによって異なるが、例えば0.25mmの厚さを
確保する為には350〜450g/m2 の塗布が必要で
ある。
【0022】前記エポキシ樹脂Aは耐熱性と熱電導性に
重点をおいている。つまり、エポキシ樹脂Aの一部を構
成するビスマレイミドトリアジン樹脂は、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂に対して20〜60%の範囲がガラス
転位点の上昇,耐熱性の向上に寄与する点で好ましい。
また、水酸化アルミニウム等の各充填材の添加により、
熱膨脹率の低下,放熱性の向上をもたらす。一方、エポ
キシ樹脂Bは、難燃性と電気特性(誘電率,絶縁抵抗,
耐電圧性)が優れ、本発明の同一平面上の異種絶縁層夫
々の機能を十分果たすために必要な特性である。 (エポキシ樹脂A) ビスフェノール型エポキシ樹脂 …100重量部 ビスマレイミドトリアジン樹脂 … 30重量部 ジシアンジアミド(硬化剤) … 6重量部 イミダゾール(促進剤) …0.2重量部 アセトン(溶剤) … 90重量部 メチルエチルケトン(溶剤) …100重量部 (エポキシ樹脂B) 臭素化エポキシ樹脂 …100重量部 ジシアンジアミド … 6重量部 イミダゾール …0.2重量部 アセトン … 90重量部 メチルエチルケトン … 10重量部
重点をおいている。つまり、エポキシ樹脂Aの一部を構
成するビスマレイミドトリアジン樹脂は、ビスフェノー
ル型エポキシ樹脂に対して20〜60%の範囲がガラス
転位点の上昇,耐熱性の向上に寄与する点で好ましい。
また、水酸化アルミニウム等の各充填材の添加により、
熱膨脹率の低下,放熱性の向上をもたらす。一方、エポ
キシ樹脂Bは、難燃性と電気特性(誘電率,絶縁抵抗,
耐電圧性)が優れ、本発明の同一平面上の異種絶縁層夫
々の機能を十分果たすために必要な特性である。 (エポキシ樹脂A) ビスフェノール型エポキシ樹脂 …100重量部 ビスマレイミドトリアジン樹脂 … 30重量部 ジシアンジアミド(硬化剤) … 6重量部 イミダゾール(促進剤) …0.2重量部 アセトン(溶剤) … 90重量部 メチルエチルケトン(溶剤) …100重量部 (エポキシ樹脂B) 臭素化エポキシ樹脂 …100重量部 ジシアンジアミド … 6重量部 イミダゾール …0.2重量部 アセトン … 90重量部 メチルエチルケトン … 10重量部
【0023】事実、図1の金属基板において、第1絶縁
層14の領域、第2絶縁層15a,15b及び第3絶縁層16
a,16bの領域の熱伝導率(Kcal /m・h・℃),絶
縁破壊電圧(KV)は、各々下記表1に示す通りであっ
た。 表1 熱伝導率 絶縁破壊電圧 第1絶縁層の領域 10.1 10.6 第2・第3絶縁層の領域 7.25 13.60 (実施例2)
層14の領域、第2絶縁層15a,15b及び第3絶縁層16
a,16bの領域の熱伝導率(Kcal /m・h・℃),絶
縁破壊電圧(KV)は、各々下記表1に示す通りであっ
た。 表1 熱伝導率 絶縁破壊電圧 第1絶縁層の領域 10.1 10.6 第2・第3絶縁層の領域 7.25 13.60 (実施例2)
【0024】図2(A),(B)を参照する。ここで、
図2(A)は回路用金属基板の断面図、図2(B)は図
2(A)の絶縁層の平面図を示す。なお、図1と同部材
は同符号を付して説明を省略する。
図2(A)は回路用金属基板の断面図、図2(B)は図
2(A)の絶縁層の平面図を示す。なお、図1と同部材
は同符号を付して説明を省略する。
【0025】図中の21は、厚さ0.30mmの絶縁体12と
銅箔パターン13間に形成された第3絶縁層である。この
第3絶縁層21は、秤量20g/m2 ,厚さは0.05m
mの芳香族ポリアミド繊維不織布に上記エポキシド樹脂
Bを塗布してなる。
銅箔パターン13間に形成された第3絶縁層である。この
第3絶縁層21は、秤量20g/m2 ,厚さは0.05m
mの芳香族ポリアミド繊維不織布に上記エポキシド樹脂
Bを塗布してなる。
【0026】図2の金属基板において、第1絶縁層14の
領域,第2絶縁層15a,15b及び第3絶縁層21の領域の
熱伝導率(Kcal /m・h・℃),絶縁破壊電圧(K
V)は、各々下記表2に示す通りであった。 表2 熱伝導率 絶縁破壊電圧 第1絶縁層の領域 8.90 12.5 第2・第3絶縁層の領域 7.10 14.7 なお、第3絶縁層に使用する絶縁部材には、上記エポキ
シ樹脂Bの他に、エポキシ樹脂Aもしくはこれら樹脂の
充填材入りが使用できる。(実施例3)
領域,第2絶縁層15a,15b及び第3絶縁層21の領域の
熱伝導率(Kcal /m・h・℃),絶縁破壊電圧(K
V)は、各々下記表2に示す通りであった。 表2 熱伝導率 絶縁破壊電圧 第1絶縁層の領域 8.90 12.5 第2・第3絶縁層の領域 7.10 14.7 なお、第3絶縁層に使用する絶縁部材には、上記エポキ
シ樹脂Bの他に、エポキシ樹脂Aもしくはこれら樹脂の
充填材入りが使用できる。(実施例3)
【0027】図3(A),(B)を参照する。ここで、
図3(A)は回路用金属基板の断面図、図3(B)は図
3(A)の絶縁層の平面図を示す。なお、図1と同部材
は同符号を付して説明を省略する。
図3(A)は回路用金属基板の断面図、図3(B)は図
3(A)の絶縁層の平面図を示す。なお、図1と同部材
は同符号を付して説明を省略する。
【0028】実施例3に係る回路用金属基板は、図1の
回路用金属基板と比べて、第1絶縁層14が丸形(図1の
場合は矩形)であり、第2絶縁層15a,15b及び第3絶
縁層16a,16bの形状が第1絶縁層の形状と相対的形状
を持つ点を除いて、全く同様である。
回路用金属基板と比べて、第1絶縁層14が丸形(図1の
場合は矩形)であり、第2絶縁層15a,15b及び第3絶
縁層16a,16bの形状が第1絶縁層の形状と相対的形状
を持つ点を除いて、全く同様である。
【0029】図3の金属基板において、第1絶縁層14の
領域,第2絶縁層15a,15b及び第3の絶縁層16a,16
bの領域の熱伝導率(Kcal /m・h・℃),絶縁破壊
電圧(KV)は、各々下記表3に示す通りであった。 表3 熱伝導率 絶縁破壊電圧 第1絶縁層の領域 10.5 10.55 第2・第3絶縁層の領域 7.25 14.0 (実施例4)図4を参照する。
領域,第2絶縁層15a,15b及び第3の絶縁層16a,16
bの領域の熱伝導率(Kcal /m・h・℃),絶縁破壊
電圧(KV)は、各々下記表3に示す通りであった。 表3 熱伝導率 絶縁破壊電圧 第1絶縁層の領域 10.5 10.55 第2・第3絶縁層の領域 7.25 14.0 (実施例4)図4を参照する。
【0030】図中の41は、中央部の第1絶縁層(高熱伝
導性絶縁層)14の下方に位置する金属ベース11の裏面に
形成された凹凸面である。なお、前記第1絶縁層14の両
サイドに設けられた第2絶縁層(耐電圧性絶縁体)15
a,15bの裏面は平滑になっている。図4において、第
1絶縁層14は、第2絶縁層15a,15bに比べてガラス転
移点が5℃以上高く、熱膨脹係数が90%以下の特性を
もつ。
導性絶縁層)14の下方に位置する金属ベース11の裏面に
形成された凹凸面である。なお、前記第1絶縁層14の両
サイドに設けられた第2絶縁層(耐電圧性絶縁体)15
a,15bの裏面は平滑になっている。図4において、第
1絶縁層14は、第2絶縁層15a,15bに比べてガラス転
移点が5℃以上高く、熱膨脹係数が90%以下の特性を
もつ。
【0031】実施例4に係る回路用金属基板によれば、
第1絶縁層14の下方に位置する金属ベース11の裏面が凹
凸面41になっているため、金属ベース11の裏面の面積を
大きくとることができ、もって実施例1と比べ放熱性を
一層改善できる。 (実施例5)図5を参照する。
第1絶縁層14の下方に位置する金属ベース11の裏面が凹
凸面41になっているため、金属ベース11の裏面の面積を
大きくとることができ、もって実施例1と比べ放熱性を
一層改善できる。 (実施例5)図5を参照する。
【0032】この実施例5の絶縁層12のうち、第1絶縁
層14の厚さは0.26mmであり、第2絶縁層15a,15b
の厚さは0.3mmである。なお、第1絶縁層14の厚さ
は、第2絶縁層15a,15bの厚さに比べて、90%以下
とする。また、実施例4の場合と同様、第1絶縁層14の
下方に位置する金属ベース11の裏面には、凹凸面41が形
成されている。
層14の厚さは0.26mmであり、第2絶縁層15a,15b
の厚さは0.3mmである。なお、第1絶縁層14の厚さ
は、第2絶縁層15a,15bの厚さに比べて、90%以下
とする。また、実施例4の場合と同様、第1絶縁層14の
下方に位置する金属ベース11の裏面には、凹凸面41が形
成されている。
【0033】実施例5に係る回路用金属基板によれば、
第1絶縁層14の厚さが第2絶縁層15a,15bの厚さより
薄く形成されているため、実施例4の場合と比べ、放熱
性を一層改善できる。 (比較例)実施例1に比べ、ガラス繊維不織布に充填材
を含まない前記エポキシ樹脂を含浸した絶縁体を用い
た。
第1絶縁層14の厚さが第2絶縁層15a,15bの厚さより
薄く形成されているため、実施例4の場合と比べ、放熱
性を一層改善できる。 (比較例)実施例1に比べ、ガラス繊維不織布に充填材
を含まない前記エポキシ樹脂を含浸した絶縁体を用い
た。
【0034】この場合の第1絶縁層の領域の熱伝導率
(Kcal /m・h・℃)は、夫々5.85であった。ま
た、第1絶縁層の領域の絶縁破壊電圧(KV)は、夫々
14.8であった。
(Kcal /m・h・℃)は、夫々5.85であった。ま
た、第1絶縁層の領域の絶縁破壊電圧(KV)は、夫々
14.8であった。
【0035】上記試験結果により、本願発明の場合、従
来に比べて熱伝導率が高く即ち金属ベースを介しての放
熱性に優れ、かつ耐電圧性が優れていることが確認でき
た。また、上記実施例では、絶縁体の基材としてガラス
繊維不織布と芳香族ポリアミド繊維不織布の夫々に合成
樹脂単独及びその無機充填材を塗布してなる絶縁体を組
み合わせた場合について述べたが、これに限らず、芳香
族ポリアミド繊維不織布を用いても良い。なお、不織布
の代わりに織布でもよい。
来に比べて熱伝導率が高く即ち金属ベースを介しての放
熱性に優れ、かつ耐電圧性が優れていることが確認でき
た。また、上記実施例では、絶縁体の基材としてガラス
繊維不織布と芳香族ポリアミド繊維不織布の夫々に合成
樹脂単独及びその無機充填材を塗布してなる絶縁体を組
み合わせた場合について述べたが、これに限らず、芳香
族ポリアミド繊維不織布を用いても良い。なお、不織布
の代わりに織布でもよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、金属
ベースと導電層間の絶縁層を同一平面上で熱伝導率の異
なる複数の絶縁体から構成することにより、放熱性と耐
電圧性に優れた回路用金属基板を提供できる。
ベースと導電層間の絶縁層を同一平面上で熱伝導率の異
なる複数の絶縁体から構成することにより、放熱性と耐
電圧性に優れた回路用金属基板を提供できる。
【図1】本発明の実施例1に係る3層構造と4層構造を
同一平面上に形成した回路用金属基板の説明図。
同一平面上に形成した回路用金属基板の説明図。
【図2】本発明の実施例2に係る4層構造の回路用金属
基板の説明図。
基板の説明図。
【図3】本発明の実施例3に係る絶縁層の態様を変えた
3層構造と4層構造を同一平面上に形成した回路用金属
基板の説明図。
3層構造と4層構造を同一平面上に形成した回路用金属
基板の説明図。
【図4】本発明の実施例4に係る凹凸面を設けた回路用
金属基板の断面図。
金属基板の断面図。
【図5】本発明の実施例5に係る凹凸面を設けかつ絶縁
層の厚さを変えた回路路用金属基板の断面図。
層の厚さを変えた回路路用金属基板の断面図。
11…放熱用金属ベース、12…絶縁体、13…銅箔パター
ン、14,15a,15b,16a,16b,21…絶縁層、41…凹
凸面。
ン、14,15a,15b,16a,16b,21…絶縁層、41…凹
凸面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 幸男 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 今村 一彦 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 唐津 了三 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 放熱用金属ベースと、この金属ベースの
少なくとも片面に絶縁体を介して設けられた導電層とを
具備する回路用金属基板において、前記絶縁体が第1絶
縁層と、この第1絶縁層に近接して形成されかつ第1の
絶縁層より高さが低い第2絶縁層と、前記第2絶縁層上
に前記第1の絶縁層と同一面になるように形成された第
3絶縁層とからなり、 前記第1絶縁層がガラス繊維不織布に酸化アルミニウム
50〜70重量部,二酸化硅素1〜10重量部,珪酸マ
グネシウム1〜10重量部,熱硬化性樹脂20〜50重
量部からなる無機充填剤混合樹脂を塗布したものであ
り、 前記第2絶縁層が、ガラス不織布に水酸化アルミニウム
10〜20重量部,硅酸マグネシウム10〜20重量
部,二酸化珪素1〜5重量部,熱硬化性樹脂60〜80
重量部からなる無機充填材混合樹脂を塗布したものであ
り、 前記第3絶縁層が、芳香族ポリアミド繊維不織布に熱硬
化性樹脂を塗布したものである、 ことを特徴とする回路用金属基板。 - 【請求項2】 放熱性をもたせるための領域に対応した
前記放熱用金属ベースの裏面が凹凸面である請求項1記
載の回路用金属基板。 - 【請求項3】 放熱性をもたせるための領域に対応した
前記放熱用金属ベースの裏面が凹凸面であり、かつ前記
凹凸面に対応した前記絶縁層の厚みがその他の領域の絶
縁層の厚みに比べて小さい請求項1記載の回路用金属基
板。 - 【請求項4】 放熱用金属ベースと、この金属ベースの
少なくとも片面に絶縁体を介して設けられた導電層とを
具備する回路用金属基板において、前記絶縁体が第1絶
縁層と、この第1絶縁層と同一面となるように形成され
た第2絶縁層と、前記第1・第2絶縁層の同一面に形成
された第3絶縁層とからなり、 前記第1絶縁層がガラス繊維不織布に酸化アルミニウム
50〜70重量部,二酸化硅素1〜10重量部,珪酸マ
グネシウム1〜10重量部,熱硬化性樹脂20〜50重
量部からなる無機充填材混合樹脂を塗布したものであ
り、 前記第2絶縁層が、ガラス不織布に水酸化アルミニウム
10〜20重量部,硅酸マグネシウム10〜20重量
部,二酸化珪素1〜5重量部,熱硬化性樹脂60〜80
重量部からなる無機充填材混合樹脂を塗布したものであ
り、 前記第3絶縁層が、芳香族ポリアミド繊維不織布に熱硬
化性樹脂を塗布したものである、 ことを特徴とする回路用金属基板。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3340923A JP2733401B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 回路用金属基板 |
GB9209708A GB2255676B (en) | 1991-05-08 | 1992-05-06 | Metallic printed board |
US07/879,009 US5316831A (en) | 1991-05-08 | 1992-05-06 | Metallic printed board |
DE4215084A DE4215084A1 (de) | 1991-05-08 | 1992-05-07 | Metallische printplatte |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3340923A JP2733401B2 (ja) | 1991-12-24 | 1991-12-24 | 回路用金属基板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0690071A true JPH0690071A (ja) | 1994-03-29 |
JP2733401B2 JP2733401B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=18341546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3340923A Expired - Fee Related JP2733401B2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-12-24 | 回路用金属基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2733401B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004103897A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回路基板とその製造方法 |
JP2004515610A (ja) * | 2000-12-12 | 2004-05-27 | シュリ ディクシャ コーポレイション | 伝導性制約コアを含む軽量回路板 |
JP2013256039A (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Risho Kogyo Co Ltd | 積層板、および積層板に用いられるプリプレグ |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62162530A (ja) * | 1986-01-13 | 1987-07-18 | 松下電工株式会社 | 金属ベ−ス積層板の製造方法 |
JPS62199437A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 | 昭和電工株式会社 | プリント基板 |
JPH01102988A (ja) * | 1987-10-16 | 1989-04-20 | Tokyo Electric Co Ltd | 回路用金属基板 |
JPH02129989A (ja) * | 1988-11-09 | 1990-05-18 | Mitsubishi Electric Corp | 複合絶縁層を有する金属ベース基板 |
-
1991
- 1991-12-24 JP JP3340923A patent/JP2733401B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62162530A (ja) * | 1986-01-13 | 1987-07-18 | 松下電工株式会社 | 金属ベ−ス積層板の製造方法 |
JPS62199437A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 | 昭和電工株式会社 | プリント基板 |
JPH01102988A (ja) * | 1987-10-16 | 1989-04-20 | Tokyo Electric Co Ltd | 回路用金属基板 |
JPH02129989A (ja) * | 1988-11-09 | 1990-05-18 | Mitsubishi Electric Corp | 複合絶縁層を有する金属ベース基板 |
Cited By (3)
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JP2004515610A (ja) * | 2000-12-12 | 2004-05-27 | シュリ ディクシャ コーポレイション | 伝導性制約コアを含む軽量回路板 |
JP2004103897A (ja) * | 2002-09-11 | 2004-04-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 回路基板とその製造方法 |
JP2013256039A (ja) * | 2012-06-12 | 2013-12-26 | Risho Kogyo Co Ltd | 積層板、および積層板に用いられるプリプレグ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2733401B2 (ja) | 1998-03-30 |
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