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JPH0678300U - 燃料給油車の給油制御装置 - Google Patents

燃料給油車の給油制御装置

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Publication number
JPH0678300U
JPH0678300U JP2615993U JP2615993U JPH0678300U JP H0678300 U JPH0678300 U JP H0678300U JP 2615993 U JP2615993 U JP 2615993U JP 2615993 U JP2615993 U JP 2615993U JP H0678300 U JPH0678300 U JP H0678300U
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JP
Japan
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refueling
valve
control valve
pressure
fuel
Prior art date
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Pending
Application number
JP2615993U
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English (en)
Inventor
賢一 土屋
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication of JPH0678300U publication Critical patent/JPH0678300U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料油の給油量の制御と給油圧力の調整と
が、1つの給油機器である流量制御弁により、給油配管
の1箇所で実施でき、給油機器類全体が小型化されると
共に、その取付工数も削減され、調整等も簡略化されて
精度が向上し、コスト面にも優れた、燃料給油車の給油
制御装置を提案する。 【構成】 燃料油を各種の給油機器類を備えた給油配管
Dを経た後、航空機に給油する燃料給油車の給油制御装
置20であって、給油配管Dの流量制御弁17の入口側
21と出口側22間に、絞り弁23,第1電磁弁24,
第2電磁弁25,圧力制御弁26等を備えた制御回路E
を付設してなる。又、制御回路Eの途中と流量制御弁1
7間に補助回路Fを設け、制御回路Eとの間にサージ圧
力制御弁35,第3電磁弁36を介裝してなる。そし
て、これらをコントローラ27やベンチュリ5にて開閉
して、流量制御弁17の開閉と開閉度の調整を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、燃料給油車の給油制御装置に関する。すなわち、燃料油を航空機に 給油するサービサ等の燃料給油車における、給油制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は、このようなサービサにおける、従来の給油配管,給油機器類等の概略 説明図である。同図にも示すように、サービサ等の燃料給油車では従来、燃料油 を、圧力制御弁1,フィルター2,計量器3,流量制御弁4,ベンチュリ5等の 給油機器類が順に配された給油配管Aを経た後、給油ホースBにて航空機に給油 していた。すなわち図示のサービサでは、ハイドラントカプラ6からインテーク ホースCを介し取り入れられた燃料油は、スイベルジョイント7,閉止弁8,ス トレーナ9,圧力制御弁1,フィルター2,計量器3,流量制御弁4,ベンチュ リ5等の給油機器類を備えた給油配管Aを経た後、スイベルジョイント10そし て給油ホースBを介し、先端のノズル11から、航空機の給油口そして各タンク 室へと給油されていた。なお図中12は、計量器3に付設された積算カウンタ、 13は計量器3に付設されたパルス発振器、14はコントローラである。そして 燃料油は、給油配管Aに設けられた流量制御弁4にて、所定の給油量を給油すべ く制御されると共に、給油配管Aに別途設けられた圧力制御弁1にて、所定の給 油圧力に調整されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ ち、上述したようにこの種従来例では、給油される燃料油について、その給油量 は給油配管A中の流量制御弁4により、又、その給油圧力は給油配管A中の圧力 制御弁1により、それぞれ制御,調整されていた。そして流量制御弁4は、コン トローラ14にて、予め入力設定された給油プリセット量とパルス発振器13か らの信号に基づく給油積算量とを比較することにより、開閉され、又、圧力制御 弁1は、ベンチュリ5における圧力変化に対応すべく、各種の制御配管や制御弁 等の制御用機器類により、その開閉度が調整されていた。つまり、給油される燃 料油の給油量と給油圧力とは、給油配管Aに設けられた流量制御弁4と圧力制御 弁1により、つまり別々に独立して設けられた給油機器により、制御,調整され ていた。この種従来例では、このように給油配管A中に、2種類の制御,調整用 の機器を別々に設けていたので、まず、給油機器類全体が大型化すると共に、各 々の取付工数も大きく、又、調整等も複雑でその精度にも不安があり、更に、コ スト面にも問題が指摘されていた。
【0004】 本考案は、このような実情に鑑み、上記従来例の問題点を解決すべくなされた ものであって、給油配管の流量制御弁の入口側と出口側間に、絞り弁,電磁弁, 圧力制御弁等を備えた制御回路を付設し、流量制御弁の開閉を、コントローラを 介し制御回路の電磁弁にて行うと共に、流量制御弁の開閉度を、ベンチュリを介 し制御回路の圧力制御弁にて調整するようにしたことにより、給油される燃料油 の給油量の制御と給油圧力の調整とが、流量制御弁という1つの給油機器により 、給油配管の1箇所で実施される、燃料給油車の給油制御装置を提案することを 目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する本考案の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、こ の給油制御装置は、燃料油を、フィルター,計量器,流量制御弁,ベンチュリ等 の給油機器類が順に配された給油配管を経た後、給油ホースにて航空機に給油す る、燃料給油車におけるものである。そして上記流量制御弁の入口側と出口側間 に形成された制御回路と、該制御回路に順に設けられた絞り弁,電磁弁,圧力制 御弁等と、コントローラと、を有してなる。該電磁弁は、その開閉により上記流 量制御弁を開閉可能であり、該コントローラは、予め入力された給油プリセット 量と上記計量器からの信号に基づき演算される給油積算量との比較に基づき、該 電磁弁に対し開閉信号を出力し、該圧力制御弁は、上記ベンチュリにおける圧力 変化に対応して上記流量制御弁の開閉度を調整可能となっている。
【0006】
【作用】
本考案は、このような手段よりなるので、次のごとく作用する。燃料給油車で は、フィルター,計量器,流量制御弁,ベンチュリ等の給油機器類を備えた給油 配管を介し、燃料油が航空機に給油される。ところで、この燃料給油車では給油 制御装置として、給油配管の流量制御弁に、絞り弁,電磁弁,圧力制御弁等を備 えた制御回路が付設されている。そして給油に際しては、給油プリセット量と給 油積算量との比較に基づき、適宜、コントローラから制御回路の電磁弁に開閉信 号が出力されて、給油配管の流量制御弁が開閉され、給油量が制御される。又、 給油圧力が変化した場合は、ベンチュリの圧力変化に対応して、制御回路の圧力 制御弁の絞り度が調整されて、給油配管の流量制御弁の開閉度が調整され、給油 圧力が調整される。このように、燃料油の給油量の制御と給油圧力の調整とが、 1つの給油機器である流量制御弁により、給油配管の1箇所で実施される。
【0007】
【実施例】
以下本考案を、図面に示すその実施例に基づいて、詳細に説明する。図1は本 考案の実施例の説明図、図2は同実施例の概略説明図である。なお図4はサービ サの概略側面図である。
【0008】 図1の実施例では、燃料給油車の1例としてサービサが示されている。このサ ービサでは燃料油を、フィルター2,計量器3,流量制御弁17,ベンチュリ5 等の給油機器類が順に配された給油配管Dを経た後、給油ホースBにて航空機に 給油する。まず、これらについて詳述すると、空港にはハイドラント給油装置( 図示せず)が設けられており、その貯留タンクからポンプにて圧送された燃料油 は、ハイドラント配管15を介し、地下ピット給油口のハイドラントバルブ16 に至る。そして、サービサに車載されていたインテークホースCの先端が、ハイ ドラントカプラ6を介しハイドラントバルブ16に接続されることにより、圧送 されてきた燃料油は、このインテークホースCそしてスイベルジョイント7を介 し、サービサの機械室M(図4参照)の給油配管Dへと取り入れられる。
【0009】 機械室Mの給油配管Dには、上流側から下流側に向け、閉止弁8,ストレーナ 9,フィルター2,計量器3,流量制御弁17,ベンチュリ5等の給油機器類が 、順に設けられている。そこで取り入れられた燃料油は、給油配管Dの上流側の 閉止弁8を経た後、付設された圧力計18にてイン圧力が検出表示され、次に、 ストレーナ9やフィルターセパレータであるフィルター2にて濾過され清浄化さ れる。それから燃料油は、計量器3を通過するが、計量器3には流量に応じたパ ルス信号を発生するパルス発振器13と、積算カウンタ12が付設されている。 そして燃料油は、流量制御弁17に至り、後述により給油量の制御と給油圧力の 調整とが行われた後、ベンチュリ5にて最終的な給油圧力が形成,測定され、給 油配管Dの下流側において、付設された圧力計19にてアウト圧力が検出表示さ れる。
【0010】 このような給油配管Dの各種の給油機器類を経た後、燃料油は、スイベルジョ イント10から給油ホースBを介し、その先端のノズル11にて航空機に給油さ れることになる。すなわち、サービサの給油配管Dや給油機器類が収納された機 械室Mの後部には、リフト機構Nにて昇降自在に給油作業台Sが組み付けられて おり(図4参照)、給油作業台Sは、給油時には作業員を載せて航空機の給油口 (図示せず)の直下まで上昇され、作業員は、車載されていた給油ホースBの先 端のノズル11を、航空機の給油口に接続して給油作業を行う。図4中Tは、給 油作業台Sへの昇降梯子である。なお航空機側の燃料タンクは、一般に複数のタ ンク室に分割されており、各々のタンク室は、それぞれの元弁を介し集合配管に 連通され、集合配管の一端に給油口が設けられている(図示せず)。そしてこの 各タンク室の元弁は、給油に際し自動又は手動にて開放され、一定量の給油が完 了すると閉鎖される。
【0011】 さて、この燃料給油車には給油制御装置20が設けられており、以下、この給 油制御装置20について詳述する。この給油制御装置20は、上述した給油配管 Dに設けられた流量制御弁17の入口側21と出口側22間に形成された制御回 路Eと、制御回路Eに順に設けられた絞り弁23,第1電磁弁24,第2電磁弁 25,圧力制御弁26と、コントローラ27と、を有してなる。
【0012】 まず流量制御弁17は、そのケーシング28の略中央に弁体収納部29が斜め に突出形成されており、この弁体収納部29に弁体30が配され、弁体30の移 動により、開閉され開閉度が調整される。弁体30の弁軸31には、スプリング 32が介裝され常閉方向に弁体30を付勢しており、又、弁軸31の弁体収納部 29外の後端には、リミットスイッチ33が対向設され、弁体30の所定開度を 検出するようになっている。そして、このような流量制御弁17の入口側21と 出口側22、つまり弁体30を中心にその上流側と下流側のケーシング28に、 制御回路Eの上流端と下流端がそれぞれ開口している。又、制御回路Eの第1電 磁弁24と第2電磁弁25の中間と、流量制御弁17の弁体収納部29の後部つ まり弁体30の後側との間には、補助回路Fが設けられている。そして、補助回 路Fの流量制御弁17寄りには、逆止弁付絞り弁34が設けられ、又、制御回路 Eと補助回路Fとは、途中でサージ圧力制御弁35および第3電磁弁36を介し 、それぞれ接続されている。
【0013】 第1電磁弁24,第2電磁弁25,第3電磁弁36等は、コントローラ27か らの開閉信号にて開閉され、第1電磁弁24および第2電磁弁25は常閉に、第 3電磁弁36は常開に設定されている。又、レジューシングパイロットバルブで ある圧力制御弁26は、勿論常開に設定され、ベンチュリ5における圧力変化に 対応して、その絞り度が調整される。又、リリーフパイロットバルブであるサー ジ圧力制御弁35は常閉に設定され、ベンチュリ5における急激な圧力変化つま りサージ圧力発生に伴い、開とされる。
【0014】 そしてまず、給油開始に際しては、制御回路Eと補助回路F間のサージ圧力制 御弁35は閉のまま、第3電磁弁36は閉に切り換えられ、制御回路Eの第1電 磁弁24および第2電磁弁25は開に切り換えられ、圧力制御弁26は勿論開の ままとなっている。他方、給油配管Dの流量制御弁17は閉で、その弁体30も 閉であるので、燃料油は、流量制御弁17の入口側21から、制御回路Eを介し 流量制御弁17の出口側22へと迂回して流れる。その際、燃料油は絞り弁23 を通過し、その上流側と下流側間に圧力差が生じるので、流量制御弁17におい て、入口側21の圧力が、弁体収納部29の弁体30の後側の圧力より高圧とな り、弁体30をスプリング32の付勢力に抗して開に押動し、もって流量制御弁 17は開となり、給油配管D中を燃料油が流れるようになる。これに対し給油終 了に際しては、第1電磁弁24および第2電磁弁25を閉、第3電磁弁36を開 に切り換えする。すると流量制御弁17の入口側21から分岐流入した一部の燃 料油は、制御回路Eを一部介した後、開の第3電磁弁36,補助回路F,逆止弁 付絞り弁34を通って、流量制御弁17の弁体収納部29に至り、弁体30の後 側に流入するので、スプリング32の付勢力も加わり弁体30が開から閉に押動 され、もって流量制御弁17は閉となり、給油配管D中の燃料油の流れが遮断さ れる。このように、制御回路Eの第1電磁弁24,第2電磁弁25,第3電磁弁 36等の開閉により、給油配管Dの流量制御弁17を開閉可能となっている。
【0015】 次に圧力制御弁26は、ベンチュリ5における圧力変化に対応してその絞り度 が調整されるが、これにより、給油配管Dの流量制御弁17の開閉度を調整可能 となっている。すなわち、給油中に給油圧力が所定値以上に上昇すると、ベンチ ュリ5における圧力変化に基づき、圧力制御弁26のダイヤフラムが絞り方向に 押動され、圧力制御弁26が絞られる。すると、流量制御弁17の入口側21か ら分岐流入した一部の燃料油は、この絞られた分だけ、制御回路Eの第1電磁弁 24と第2電磁弁25間から、補助回路F,逆止弁付絞り弁34を通って、流量 制御弁17の弁体収納部29に至り、弁体30の後側に流入するので、弁体30 が、スプリング32の付勢力も加わり開から閉側に向け所定量だけ押動され、も って流量制御弁17の開閉度が、より閉に調整されて予め設定した圧力となるよ う、給油配管D中の燃料油の流れが絞られ、給油圧力が所定値まで下げられる。
【0016】 又、サージ圧力制御弁35は、給油中における給油圧力の急激な変化、つまり 給油配管Dにおけるサージ圧力発生に伴い開とされ、給油配管Dの流量制御弁1 7を直ちに閉とし、給油配管D中の燃料油の流れを遮断する。すなわちこの場合 には、ベンチュリ5における急激な圧力変化に基づき制御回路Eと補助回路F間 のサージ圧力制御弁35が閉から開に切り換えられ、流量制御弁17の入口側2 1から分岐流入した一部の燃料油は、絞り弁23側ではなく、制御回路Eから開 のサージ圧力制御弁35を介し、直ちに補助回路F,逆止弁付絞り弁34を通っ て、流量制御弁17の弁体収納部29に至る。そして、弁体30の後側に流入し て、弁体30をスプリング32の付勢力も加わって閉に押動するので、直ちに、 流量制御弁17は閉となり、給油配管D中の燃料油の流れが遮断される。
【0017】 なお、図1中37,38はそれぞれサージタンクである。これらのサージタン ク37,38も、上述のサージ圧力の対策用として設けられており、まず、サー ジタンク37は、給油配管Dの下流側のベンチュリ5と圧力計19間から、閉止 弁39を介し分岐接続され、又、サージタンク38は、給油配管Dの上流側のス トレーナ9とフィルター2間から、閉止弁40を介し分岐接続されている。そし て下流側のサージタンク38は、サージ圧力発生に際しまず最初に、給油配管D からこれを吸収すべく機能し、次に上述したごとく、サージ圧力制御弁35にて 給油配管Dの流量制御弁17を閉とする対策が講じられることになる。なおサー ジタンク38は、このような場合に流量制御弁17が急激に閉とされるので、そ の際、副次的に給油配管Dに発生する衝撃圧を吸収すべく機能する。なお図1中 、41はベンチュリ5に付設された圧力計、42はフィルター2に付設された差 圧計、43は電気配線である。
【0018】 さてコントローラ27は、マイクロコンピュータを内蔵すると共に、表示部と キーボードを備えてなる。そしてコントローラ27は、まず、予め入力された給 油プリセット量と計量器3からの信号に基づき演算される給油積算量との比較に 基づき、第1電磁弁24,第2電磁弁25,第3電磁弁36等に対し、開閉信号 を出力する。すなわちコントローラ27には、給油に際し予め、目標値たる給油 プリセット量が設定入力されて記憶されると共に、給油中において順次、計量器 3に付設されたパルス発振器13から流量に応じたパルス信号が送出され、コン トローラ27では、このようなパルス信号に基づき現在値たる給油積算量が演算 され、表示部に表示されると共に、上述した目標値たる給油プリセット量とこの 現在値たる給油積算量とが比較される。そしてコントローラ27からは、まず給 油開始時において、第1電磁弁24および第2電磁弁25に対し開信号、第3電 磁弁36に対し閉信号が出力され、又、上述した給油プリセット量と給油積算量 が一致した場合には、給油を終了すべく、第1電磁弁24および第2電磁弁25 に対し閉信号が、第3電磁弁36に対し開信号が出力される。なおこのコントロ ーラ27は、給油作業台S(図4参照)上に配されているので、給油プリセット 量の追加等の変更があった場合も、作業員は地上へ降りることなく給油作業台S 上で容易に対応可能である。
【0019】 なお図示実施例の場合には、給油終了に際し、2段階の制御が行われるように なっている。すなわち、コントローラ27には予め、1段階目として、正式の給 油プリセット量より若干少ない予備の給油プリセット量が設定されると共に、2 段階目として、正式の給油プリセット量が設定される。
【0020】 そして給油が進み、まず予備の給油プリセット量に給油積算量が達すると、次 の第1段階目の制御が実施される。すなわちコントローラ27から、第1電磁弁 24および第2電磁弁25に対し閉信号が、第3電磁弁36に対し開信号が出力 され、第1電磁弁24および第2電磁弁25を閉、第3電磁弁36を開に切り換 え、前述したように、流量制御弁17の入口側21から分岐流入した一部の燃料 油が、制御回路E,開の第3電磁弁36,補助回路F等を介し、弁体30の後側 に流入して弁体30を押動するので、弁体30は、このような押動とスプリング 32の付勢力により開から閉側に向け移動を開始する。そして弁体30が所定量 だけ移動し、流量制御弁17の開閉度が、予め設定した所定開度まで閉に調整さ れると、リミットスイッチ33がこれを検出し、その検出信号がコントローラ2 7に送出される。すると、コントローラ27から第3電磁弁36に対し閉信号が 出力され、直ちに第3電磁弁36が閉に切り換わるので、燃料油が補助回路Fに 流れず弁体30を押動しなくなり、弁体30が上述した所定量の移動位置で停止 し、流量制御弁17は上述した所定開度を維持する。このようにして、給油配管 Dを流れる燃料油について、流れが絞られ給油流速が低速となる。
【0021】 しかる後、更に給油が進み、正式の給油プリセット量に給油積算量が達すると 、次のような第2段階目の制御が実施される。すなわちコントローラ27から、 第3電磁弁36に対し再び開信号が出力され、第3電磁弁36が再度開に切り換 わり、前述したところに準じ燃料油が補助回路Fに流れ、スプリング32の付勢 力も加わり、弁体30を停止していた所定量の移動位置から更に閉に押動し、流 量制御弁17は閉となり、給油配管D中の燃料油の流れが完全に遮断される。
【0022】 図示実施例ではこのように、給油の終了に際し2段階の制御が行われ、1段階 目で、流量制御弁17を一旦絞って給油配管D中の給油流速を低速とした後、2 段階目で、流量制御弁17を完全に閉とし給油配管Dを遮断するようになってい る。そこで、流量制御弁17を一度に開から閉とする場合に比し、正確に給油プ リセット量にて流量制御弁17が閉となり、正確な給油が実現されると共に、流 量制御弁17の閉に伴うサージ圧力の発生を押さえることができる、という利点 がある。
【0023】 本考案の給油制御装置20は、以上のようになっている。そこで以下のように なる。まず、この燃料給油車の1例であるサービサでは、ハイドラント給油装置 から圧送されてきた燃料油が、フィルター2,計量器3,流量制御弁17,ベン チュリ5等の給油機器類を備えた給油配管Dを経由し、清浄化され所定の給油圧 力で、給油ホースBにて給油口から航空機の各タンク室に給油される。
【0024】 そしてこのサービサでは、給油制御装置20として、給油配管Dの流量制御弁 17の入口側21と出口側22間に、絞り弁23,第1電磁弁24,第2電磁弁 25,圧力制御弁26等を備えた制御回路Eが付設されており、更に、制御回路 Eの途中から分岐され流量制御弁17の弁体30の後側に至る補助回路Fが形成 され、所定の逆止弁付絞り弁34,サージ圧力制御弁35,第3電磁弁36等が 配されている。又、給油に際しては、まず、給油制御装置20のコントローラ2 7に予め給油プリセット量が入力されるが、これと共にコントローラ27では、 計量器3のパルス発振器13からのパルス信号に基づき、給油積算量が順次演算 され、この給油プリセット量と給油積算量との比較に基づき、適宜、コントロー ラ27から制御回路Eの第1電磁弁24,第2電磁弁25や制御回路Eと補助回 路F間の第3電磁弁36に対し、開閉信号が出力される。そして、これら第1電 磁弁24,第2電磁弁25,第3電磁弁36等の開閉により、給油配管Dの流量 制御弁17が開閉され、もって、給油される燃料油の給油量が制御されるように なっている。なお図示実施例では、給油プリセット量として、予備の給油プリセ ット量と正式の給油プリセット量との2段階のものが、コントローラ27に予め 入力される。
【0025】 さて、まず給油開始に際しては、サージ圧力制御弁35および第3電磁弁36 は閉で、第1電磁弁24および第2電磁弁25は開に設定され、燃料油が、給油 配管Dの弁体30が閉の流量制御弁17の入口側21から、制御回路Eを介し出 口側22に至る。そして、絞り弁23にて燃料油に圧力差が生じ、入口側21の 圧力が弁体30の後側の圧力より高圧となるので、弁体30が開に移動する。と ころで、これにより押圧された弁体30の後側の燃料油は、逆止弁付絞り弁34 を備えた補助回路Fを介し、第1電磁弁24と第2電磁弁25間から制御回路E へと循環するが、逆止弁付絞り弁34を介するのでその流れは僅かずつであり、 もって弁体30もゆっくりと開へと移動する。このように給油開始に際し、流量 制御弁17は徐々に開となり、急激に開とはならないので、計量器3その他の給 油機器類の破損が防止されるという利点がある。
【0026】 このようにして給油が開始され、開となった流量制御弁17を介し、所定の給 油圧力のもとに給油配管D中を燃料油が流れて行く。そして給油が進行し、図示 実施例では、正式の給油プリセット量より若干少ない予備の給油プリセット量に 給油積算量が達すると、次のようになる。すなわちコントローラ27により、制 御回路Eの第1電磁弁24および第2電磁弁25が閉に切り換わると共に、第3 電磁弁36が開に切り換わり、流量制御弁17の入口側21から分岐流入した一 部の燃料油が、第3電磁弁36から補助回路Fを介し弁体30の後側に流入して 、弁体30を所定量だけ移動させると、リミットスイッチ33がこれを検出し、 コントローラ27にて第3電磁弁36が一旦閉じられる。そこで、流量制御弁1 7は予め設定した所定開度を維持し、給油配管D中を流れる燃料油の給油流速は 低速となる。しかる後、正式の給油プリッセットに給油積算量が達すると、コン トローラ27により第3電磁弁36が再度開とされ、補助回路Fを介した燃料油 にて弁体30が閉に移動され、流量制御弁17は閉となり、もって給油配管D中 の燃料油の流れが遮断されて、給油は終了する。
【0027】 ところで、このような給油中に、給油圧力が変化するようなことがあると、次 のようになる。例えば給油が進行すると、航空機側の各タンク室は、一定量の給 油が完了したものから順次その元弁が閉鎖されて行くが、開放されている元弁の 数が少なくなると、サービサの給油配管D側から給油される燃料油の取り込み・ 吸収が困難化し、給油圧力が上昇する。そして、航空機側の集合配管等の許容圧 力は、例えば50psi 以下と低いので、給油圧力がこれに見合った所定値以上に 上昇した場合には、給油配管Dのベンチュリ5における圧力変化に基づき、制御 回路Eの圧力制御弁26は絞られ絞り度が調整される。すると、その絞られた分 だけ制御回路E中に分岐流入した燃料油が、補助回路Fを介し弁体30の後側に 流入して、弁体30を開から閉側に所定量だけ移動させ、もって給油配管Dの流 量制御弁17の開閉度が、より閉に調整され予め設定した圧力となる。このよう にして、給油配管D中を流れる燃料油が絞られ、上昇していた給油圧力が所定値 まで下げられ、一定の給油圧力に調整される。
【0028】 更に、給油中に給油圧力が急激に変化し、サージ圧力が発生するようなことが あると、次のようになる。例えば、給油中に何らかの理由により、航空機側の各 タンク室の元弁を同時にすべて閉とするようなことがあると、給油配管D中の燃 料油の給油圧力が急激に上昇して、サージ圧力が発生するが、この場合には、ベ ンチュリ5における急激な圧力変化に基づき、制御回路Eと補助回路F間のサー ジ圧力制御弁35が開に切り換えられる。すると、制御回路Eに分岐流入した燃 料油は、直ちに、開のサージ圧力制御弁35から補助回路Fを介し弁体30の後 側に流入して、弁体30を閉に移動させる。このようにして、直ちに、流量制御 弁17が閉となり、給油配管D中の燃料油の流れが遮断される。
【0029】 さて、サービサではこのような給油制御装置20により、給油される燃料油の 給油量の制御と給油圧力の調整とが、1つの給油機器である流量制御弁17にて 行われ、給油配管Dの1箇所で一体的に実施される。つまり、この種従来例のよ うに、給油量と給油圧力とが別々の独立した給油機器により、制御,調整される のではなく、流量制御弁17に所定の制御回路E等を付設するだけで、これらを 一体的に実施できるようになる。
【0030】 なお、図示実施例では燃料給油車の1例としてサービサが示されているが、本 考案はこれに限定されるものではなく、サービサとは異なりタンクを搭載し、こ のタンクに積載された燃料油を、車載のポンプにて給油配管Dに供給して給油を 行うタイプの燃料給油車にも、勿論適用可能である。
【0031】
【考案の効果】
本考案に係る燃料給油車の給油制御装置は、以上説明したごとく、給油配管の 流量制御弁の入口側と出口側間に、絞り弁,電磁弁,圧力制御弁等を備えた制御 回路を付設し、流量制御弁の開閉を、コントローラを介し制御回路の電磁弁にて 行うと共に、流量制御弁の開閉度を、ベンチュリを介し制御回路の圧力制御弁に て調整するようにしたことにより、次の効果を発揮する。
【0032】 すなわち、給油される燃料油の給油量の制御と給油圧力の調整とは、1つの給 油機器である流量制御弁により、給油配管の1箇所で実施される。従って、給油 量の制御と給油圧力の調整とを別々に独立して行う場合に比し、給油機器類全体 が小型化されると共に、その取付工数も削減され、調整等も簡略化されて精度が 向上し、コスト面にも優れるようになる。このように、この種従来例に存した問 題点が一掃される等、本考案の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る燃料給油車の給油制御装置の実施
例を示し、その給油配管,給油機器類,制御回路等の説
明図である。
【図2】同実施例の給油配管,給油機器類等の概略説明
図である。
【図3】この種従来例の給油配管,給油機器類等の概略
説明図である。
【図4】サービサの概略側面図である。
【符号の説明】
2 フィルター 3 計量器 5 ベンチュリ 17 流量制御弁 20 給油制御装置 21 入口側 22 出口側 23 絞り弁 24 第1電磁弁 25 第2電磁弁 26 圧力制御弁 27 コントローラ 36 第3電磁弁 B 給油ホース D 給油配管 E 制御回路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油を、フィルター,計量器,流量制
    御弁,ベンチュリ等の給油機器類が順に配された給油配
    管を経た後、給油ホースにて航空機に給油する、燃料給
    油車の給油制御装置であって、 上記流量制御弁の入口側と出口側間に形成された制御回
    路と、該制御回路に順に設けられた絞り弁,電磁弁,圧
    力制御弁等と、コントローラと、を有してなり、 該電磁弁は、その開閉により上記流量制御弁を開閉可能
    であり、該コントローラは、予め入力された給油プリセ
    ット量と上記計量器からの信号に基づき演算される給油
    積算量との比較に基づき、該電磁弁に対し開閉信号を出
    力し、該圧力制御弁は、上記ベンチュリにおける圧力変
    化に対応して上記流量制御弁の開閉度を調整可能となっ
    ていること、を特徴とする燃料給油車の給油制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108341393A (zh) * 2018-02-01 2018-07-31 衡阳泰豪通信车辆有限公司 一种可利用管道压力无动力加油装置

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