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JP3088839B2 - 燃料給油装置 - Google Patents

燃料給油装置

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JP3088839B2
JP3088839B2 JP04120008A JP12000892A JP3088839B2 JP 3088839 B2 JP3088839 B2 JP 3088839B2 JP 04120008 A JP04120008 A JP 04120008A JP 12000892 A JP12000892 A JP 12000892A JP 3088839 B2 JP3088839 B2 JP 3088839B2
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JP
Japan
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refueling
control valve
signal
pressure
flow
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隆夫 西本
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料給油装置に関する。
すなわち、燃料油を航空機に給油する、サービサ,燃料
給油車等の燃料給油装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の燃料給油装置では、その給油配
管に設けられた圧力制御弁,フィルター,流量計,ベン
チュリ等の給油機器を介し、燃料油が、清浄化され所定
の給油圧力,給油流速,給油量で、航空機に給油される
ようになっている。そして、このようなサービサ,燃料
給油車等の燃料給油装置は、従来、一般的にほとんど機
械式の構成よりなり、給油配管の入口側,出口側,ベン
チュリ等の圧力を始め、給油流速(瞬時流量)や給油量
(給油積算量)等は、すべてアナログ的にその給油配
管,給油機器等の場所でメーター表示されて、読み取り
に供され監視されるようになっていた。又、圧力制御弁
その他の制御用の弁も、すべてその場所で手動操作さ
れ、もって所定の給油圧力,給油流速,給油量等への調
整が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の燃料給油装置にあっては、次の問題が指摘されて
いた。まず第1に、各部の圧力,給油流速,給油量等の
情報を、その給油配管,給油機器等の場所から離れた
所、例えばキャブや給油作業台や近くの地上等にて、読
み取って監視することは困難とされていた。第2に、圧
力制御弁その他の制御用の弁も同様に、その場所から離
れた所で遠隔操作することは困難とされ、給油圧力,給
油流速,給油量等の制御が容易でなかった。第3に、特
に各部の圧力値,給油流速,給油量等に異常が発生した
場合に、圧力制御弁その他の制御用の弁を直ちに閉にで
きず、給油停止が間に合わないことも多かった。もっ
て、これら第1,第2,第3により、航空機への給油作
業の正確度および安全性に問題が指摘されていた。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、各圧
力センサ,流量計等からの信号に基づき、制御手段が情
報表示部に所定の情報を、又、圧力制御弁,流量制御弁
に適宜閉信号をそれぞれ出力すると共に、更に制御手段
にて、請求項1では所定のマニュアル給油を、請求項2
では所定のプリセット給油を、請求項3ではその両方を
それぞれ可能としたことにより、第1に、各部の圧力
値,給油流速,給油量,流量制御弁の開度等の情報を、
離れた所から読み取って監視できると共に、第2に、こ
れらを遠隔操作にて制御でき、第3に、これらに異常が
あると自動的かつ直ちに給油を停止する、燃料給油装置
を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
請求項1,請求項2,請求項3の燃料給油装置は、燃料
油を給油配管を経た後、給油ホースにて航空機に給油す
る移動式のものよりなる。そして上記給油配管に設けら
れ、圧力制御弁,フィルター,パルス発信機付の流量
計,流量制御弁,ベンチュリ等を順に備えた給油機器
と、上記給油配管の入口側,出口側および該ベンチュリ
にそれぞれ付設され、各々の圧力を検出する圧力センサ
と、各該圧力センサの検出信号および該流量計からのパ
ルス信号が入力され、これらに基づき各部の圧力値,瞬
時流量,給油積算量等を演算して、情報表示部にこれら
の情報を出力すると共に、これらが正常か否かを判別
し、正常でない場合には該圧力制御弁,該流量制御弁に
閉信号を出力する制御手段と、を有してなる。
【0006】そして請求項1において上記制御手段は、
更に、マニュアル給油の制御が可能となっている。次に
請求項2において上記制御手段は、プリセット給油の制
御が可能となっている。又、請求項3において上記制御
手段は、マニュアル給油かプリセット給油かの制御の選
択が可能となっている。
【0007】すなわち、請求項1および請求項3の上記
制御手段において、マニュアル給油の場合には、該流量
制御弁用に付設された開閉度スイッチからの信号が入力
され、これに基づき上記情報表示部にその開度情報を出
力すると共に、該流量制御弁に開度信号を出力し、か
つ、付設された停止キーからの信号に基づき該圧力制御
弁,該流量制御弁に閉信号を出力する。又、請求項2お
よび請求項3の上記制御手段において、プリセット給油
の場合にはプリセット量が入力され、これに基づき該圧
力制御弁,該流量制御弁に適宜開閉信号を出力し、か
つ、上記情報表示部に該プリセット量に対応した開度情
報を出力すると共に、該流量制御弁に開度信号を出力す
る。
【0008】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ごとく作用する。給油に際しこの燃料給油装置では、給
油配管の入口側,出口側,ベンチュリ等の各圧力センサ
からの検出信号および流量計からのパルス信号に基づ
き、制御手段が、各部の圧力値,瞬時流量,給油積算量
等を演算して情報表示部に出力すると共に、これらが正
常でない場合には、圧力制御弁,流量制御弁に閉信号を
出力する。そして更に、請求項1ではマニュアル給油
が、請求項2ではプリセット給油が、請求項3ではその
両方が選択的に可能となっている。マニュアル給油の場
合、制御手段は、開閉度スイッチからの信号に基づき、
情報表示部に開度情報を出力すると共に流量制御弁に開
度信号を出力し、又、停止キーからの信号に基づき圧力
制御弁,流量制御弁に閉信号を出力する。プリセット給
油の場合、制御手段は、圧力制御弁,流量制御弁に適宜
開閉信号を出力し、又、情報表示部に開度情報を出力す
ると共に、流量制御弁に開度信号を出力する。
【0009】そこで第1に、各部の圧力値,瞬時流量,
給油積算量,流量制御弁の開度等の情報は、離れた所に
ある情報表示部に表示され、読み取られて監視される。
第2に、圧力制御弁,流量制御弁の開閉および流量制御
弁の開度等が遠隔操作され、もって、所定の給油圧力,
給油流速,給油量等への制御が行われる。第3に、各部
の圧力値,給油流速,給油量等に異常が発生した場合
は、自動的かつ直ちに、圧力制御弁,流量制御弁が閉と
される。
【0010】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1,図2,図3,図4は本発
明の実施例を示し、図1はその給油配管,給油機器,そ
の他の説明図、図2はサービサの概略正面図、図3はコ
ントローラ等の説明図、図4は制御手段のブロック図で
ある。
【0011】図示例では、移動式の燃料給油装置の1例
として、サービサ1が示されている。まず図1および図
2により説明すると、サービサ1は、空港の地下ピット
給油口2からインテークホース3を介して燃料油を取り
入れ、機械室4の給油機器5を備えた給油配管6を経た
後、昇降自在な給油作業台7から、給油ホース8を介し
給油ノズル9にて航空機に給油する。これらについて詳
述すると、空港にはハイドラント給油装置(図示せず)
が設けられており、その貯留タンクからポンプにて燃料
油が圧送されて、地下ピット給油口2に至り、サービサ
1に車載されたインテークホース3の先端が、この地下
ピット給油口2に接続される。図2の給油作業台7は、
サービサ1の機械室4の後部にリフト機構にて昇降自在
に組み付けられており、給油時には作業員を載せて、航
空機のタンクの給油口の直下の高さレベルまで上昇可能
となっており、作業員は、車載された給油ホース8の先
端の給油ノズル9を、航空機の給油口に接続して給油作
業を行う。
【0012】機械室4の給油配管6には、圧力制御弁1
0,フィルター11,パルス発信機付の流量計12,流
量制御弁13,ベンチュリ14等の給油機器5が順に設
けられ、又、このような給油配管6の入口15付近には
メインテナンスバルブ16が、出口17付近にもメイン
テナンスバルブ18が、それぞれ配されている。そし
て、インテークホース3側から取り入れられた燃料油
は、まず、圧力制御弁10にて圧力を調整され所定の給
油圧力まで減圧され、次に、フィルター11にて濾過さ
れ清浄化された後、流量に応じたパルスを発生するパル
ス発信機付の流量計12を通過し、フローコントロール
バルブたる流量制御弁13にて流量を調整された後、ベ
ンチュリ14を経由して給油ホース8側へと送られる。
【0013】ところで、図示例の圧力制御弁10および
流量制御弁13は、エアー圧を利用した手段にて開閉さ
れるようになっている。すなわち、車載されたエアー源
たるエアータンク19からのエアー配管20は、エアー
圧を調整するエアーレギュレータ21を経て分岐され、
その一方は、流量制御弁13の操作部分に接続されてい
る。又、エアー配管20の分岐された他方は、非常用の
デッドマンバルブ22、そしてエアー圧制御用のパイロ
ットバルブ23を経由した後、更に分岐され、圧力制御
弁10の一方の操作部分、および、エアー流量制御用の
パイロットバルブ24を介し圧力制御弁10の他方の操
作部分に、並列に接続されている。なおベンチュリ14
は、給油配管6における燃料油の最終的な給油圧力を形
成すると共に、その測定結果をエアー配管20にてパイ
ロットバルブ24にフィードバックし、圧力制御弁10
における燃料油の圧力調整を最適なものとしている。な
お、このように図示例では、圧力制御弁10および流量
制御弁13は、エアー圧を利用した開閉手段にて開閉さ
れているが、勿論これに限定されるものではなく、例え
ば、防爆構造の電気式開閉手段の採用も考えられる。
【0014】又、給油配管6の入口15とメインテナン
スバルブ16間には、燃料油のイン圧力を検出する圧力
センサS1と、これを表示する圧力計M1が付設されて
いる。同様に、給油配管6の出口17とメインテナンス
バルブ18間にも、燃料油のアウト圧力を検出する圧力
センサS2と、これを表示する圧力計M2が付設されて
いる。又、ベンチュリ14には、その測定圧力を検出す
る圧力センサS3と、これを表示する圧力計M3が付設
されている。更に、前述のエアータンク19およびエア
ーレギュレータ21にも、それぞれのエアー圧を検出す
る圧力センサS4,S5と、そのエアー圧を表示する圧
力計M4,M5が付設されている。
【0015】次に、中央制御器CおよびコントローラR
について述べる。中央制御器Cには、サービサ1の制御
手段であるマイクロコンピュータMCが内蔵されてお
り、マイクロコンピュータMCは、周知のごとくCP
U,ROM,RAM,CLOCK等からなる。そして、
制御手段たるこのマイクロコンピュータMCには、図4
等に示したごとく、各圧力センサS1,S2,S3,S
4,S5からの検出信号、流量計12からのパルス信号
が入力される。更にこのマイクロコンピュータMCに
は、電源スイッチ25,リセットキー26,スタートス
イッチ27,停止キー28,キーボード29,デッドマ
ンスイッチ30,流量制御弁13の開閉度スイッチ31
等々からの信号が入力される。又、マイクロコンピュー
タMCからは、圧力制御弁10,流量制御弁13,情報
表示部32,表示ランプ33群,ブザー34,伝票発行
機35等に対し、制御信号が出力される。
【0016】このようなマイクロコンピュータMCを内
蔵した中央制御器Cは、例えばサービサ1のキャブ36
に配されており、図3中に示したように、前述した電源
スイッチ25,リセットキー26,各種エラーの表示ラ
ンプ33,例えば2個のコントローラRの切換スイッチ
37等が配されている。次にコントローラRは、図示例
では、光ファイバーケーブル38を介し中央制御器Cに
接続されており、給油作業台7側と地上側用に2個設け
られている。そしてコントローラRには、例えば図3中
に示したように、スタートスイッチ27,停止キー28
を始め、マニュアル給油の場合に流量制御弁13の開閉
度を設定する開閉度スイッチ31、プリセット給油の場
合にプリセット量を設定するキーボード29、非常用の
デッドマンスイッチ30等が配されている。このデッド
マンスイッチ30は、コントローラRの握り部を形成
し、給油中において常時はオフしているが、給油中に作
業員が手を離すことによりオンし、前述したエアー配管
20に設けられた常開のデッドマンバルブ22を閉と
し、もって緊急時において、圧力制御弁10を閉とし給
油を緊急停止させるべく機能する。更にコントローラR
には、表示ランプ33群および情報表示部32が設けら
れており表示ランプ33群は、電源スイッチ25のオ
ン、デッドマンスイッチ30のオン、各種エラー等を表
示し、情報表示部32は、プリセット給油の場合のプリ
セット量、各部の圧力値,瞬時流量,給油積算量等の情
報、流量制御弁13の開度情報、等々を画像表示する。
【0017】さて、中央制御器Cの制御手段たるマイク
ロコンピュータMCでは、このようにして、各圧力セン
サS1,S2,S3,S4,S5からの検出信号および
流量計12からのパルス信号が入力され、これらに基づ
き、各部の圧力値,瞬時流量,給油積算量等を演算し
て、コントローラRの情報表示部32にこれらの情報を
出力すると共に、これらが正常か否かを判別し、正常で
ない場合には圧力制御弁10,流量制御弁13に閉信号
を出力するようになっている。又、図示の制御手段たる
マイクロコンピュータMCでは、更に、マニュアル給油
かプリセット給油かの選択が可能となっている。まずマ
ニュアル給油の場合には、コントローラRに設けられた
流量制御弁13用の開閉度スイッチ31からの信号に基
づき、コントローラRの情報表示部32にその開度情報
が出力されると共に、流量制御弁13に開度信号が出力
され、かつ、コントローラRの停止キー28からの信号
に基づき、圧力制御弁10,流量制御弁13に閉信号が
出力されるようになっている。他方、プリセット給油の
場合には、コントローラRのキーボード28にてプリセ
ット量が入力され、これに基づき、圧力制御弁10,流
量制御弁13に対し適宜開閉信号が出力され、かつ、コ
ントローラRの情報表示部32にプリセット量に対応し
た開度情報が出力されると共に、流量制御弁13に開度
信号が出力されるようになっている。
【0018】本発明は、以上説明したようになってい
る。そこで以下のようになる。図5,図6,図7は、こ
の実施例の制御のフローチャートであり、図5は基本的
制御を、図6はマニュアル給油ルーチンを、図7はプリ
セット給油ルーチンを示す。以下これらの図面をも参照
しつつ、実施例の動作等を説明する。
【0019】この燃料給油装置の1例であるサービサ1
では、給油配管6の圧力制御弁10,フィルター11,
パルス発信機付の流量計12,流量制御弁13,ベンチ
ュリ14等の給油機器5を介し、燃料油が清浄化され所
定の給油圧力,給油流速,給油量で、航空機に給油され
る。そしてこのサービサ1では、このような給油に際
し、給油配管6の入口15側,出口17側,ベンチュリ
14,エアー配管20のエアータンク19,エアーレギ
ュレータ21等に付設された各圧力センサS1,S2,
S3,S4,S5からの検出信号および流量計12から
のパルス信号に基づき、中央制御器Cの制御手段である
マイクロコンピュータMCが、各部の圧力値,瞬時流
量,給油積算量等を演算して、コントローラRの情報表
示部32にこれらの情報を出力すると共に、これらが正
常か否かを判別し、正常でない場合には圧力制御弁1
0,流量制御弁13に閉信号を出力する。そして更に、
制御手段たるマイクロコンピュータMCにより、図示例
ではマニュアル給油とプリセット給油が選択的に可能と
なっている。
【0020】これらについて、フローチャートに沿って
詳述する。まず図5のステップ1で、電源スイッチ25
がオンと判定されると、ステップ2に進み、圧力制御弁
10に対し全閉信号が出力されると共に、ステップ3
で、流量制御弁13に対し全閉信号が出力される。そし
て次にステップ4で、プリセット量,瞬時流量,給油積
算量が0に設定されると共に、ステップ5で、コントロ
ーラRの情報表示部32に、マニュアル給油かプリセッ
ト給油かの選択が画像表示される。なおこの選択は、例
えばコントローラRに付設された選択スイッチ(図示せ
ず)にて行われ、その情報表示部32における画像表示
方法は、例えばマニュアル給油の場合は無表示、プリセ
ット給油の場合はプリセット量の部分を表示することに
より行われる。さてフローは次にステップ6に進み、マ
ニュアル給油か否かの判定、つまりマニュアル給油かプ
リセット給油かの判定が行われ、マニュアル給油の場合
にはステップ7へと進み、プリセット給油の場合にはス
テップ8へと進む。マニュアル給油,プリセット給油の
場合の各ルーチンについては、後で詳述する。そして、
マニュアル給油又はプリセット給油が終了すると、ステ
ップ9へと進み、伝票発行の要否が判定され、要の場合
にはステップ10で、伝票発行機35により伝票のプリ
ントが実施される。サービサ1の制御は、概略このよう
に行われる。
【0021】次に、マニュアル給油の詳細について説明
する。マニュアル給油の場合、制御手段たるマイクロコ
ンピュータMCは、流量制御弁13用の開閉度スイッチ
31からの信号に基づき、コントローラRの情報表示部
32に開度情報を出力すると共に、流量制御弁13に開
度信号を出力し、又、停止キー28からの信号に基づ
き、圧力制御弁10,流量制御弁13に閉信号を出力す
る。これらについて、図6のフローチャートに沿って説
明すると、まずステップ11で、圧力制御弁10に対し
開信号が出力された後、ステップ12で、流量制御弁1
3用の開閉度スイッチ31が押下されたか否かが判定さ
れ、押下された場合には次のステップ13で、流量制御
弁13にその開閉度スイッチ31の押下に見合った開度
信号が出力される。しかる後、ステップ14で、情報表
示部32に流量制御弁13の開度情報が出力されて画像
表示され、又、ステップ15で、各部の圧力値がA/D
変換されて情報表示部32に情報として出力され、画像
表示されると共に、次のステップ16で、この各部の圧
力値が正常か否かが判定される。正常の場合には次のス
テップ17で、流量計12からのパルスをカウントして
得られた瞬時流量,給油積算量が、情報表示部32に情
報として出力され画像表示されると共に、次のステップ
18で、その瞬時流量が正常か否かが判定されるが、そ
の際、流量計12からのパルス間隔が正常か否か、つま
り給油積算量等のベースとなる給油全体の順調な進行も
同時に判定される。
【0022】さて、ステップ18で瞬時流量等が正常と
判定された場合には、次のステップ19で、停止キー2
8が押下されたか否かが判定され、否の場合には、前述
のステップ12にリターンし、以下これを繰り返す。そ
してステップ19で停止キー28が押下された場合に
は、次のステップ20,21へと進み、直ちに圧力制御
弁10,流量制御弁13に全閉信号が出力されて、給油
が終了する。なお、ステップ16で各部の圧力値が正常
でないと判定された場合、およびステップ18で瞬時流
量等が正常でないと判定された場合には、ステップ22
へと進み、コントローラR等の表示ランプ33にてエラ
ー表示が実施されると共に、ステップ20,21に進
み、直ちに圧力制御弁10,流量制御弁13に全閉信号
が出力され、給油が停止される。
【0023】次に、プリセット給油の詳細について説明
する。プリセット給油の場合、制御手段たるマイクロコ
ンピュータMCは、入力されたプリセット量に基づき、
圧力制御弁10,流量制御弁13に適宜開閉信号を出力
し、又、情報表示部32にプリセット量に対応した開度
情報を出力すると共に、流量制御弁13に開度信号を出
力する。これらについて、図7のフローチャートに沿っ
て説明すると、まずステップ23で、コントローラRの
キーボード29にてプリセット量が入力されると共に、
スタートスイッチ27が押下されると、次のステップ2
4で、プリセットに関し予めスケジューリングされた情
報を、マイクロコンピュータMCのCPUがROMから
読み出した後、スッテプ25に進み、圧力制御弁10に
対し開信号が出力される。
【0024】そしてステップ26で、予定量つまりプリ
セット量給油されたか否かが、流量計12からのパルス
をカウントすることにより判定され、否の場合には、次
のステップ27で、停止キー28が押下されたか否かが
判定される。否の場合にはステップ28に進み、先のス
テップ24でスケジューリングされた情報に基づき、プ
リセット量に対応した開度信号が流量制御弁13に出力
されると共に、ステップ29で、情報表示部32に流量
制御弁13の開度情報が出力されて画像表示される。更
にスッテプ30で、各部の圧力値がA/D変換されて情
報表示部32に情報として出力され、画像表示されると
共に、ステップ31で、この各部の圧力値が正常か否か
が判定される。正常の場合には次のステップ32で、流
量計12からのパルスをカウントして得られた瞬時流
量,給油積算量が、情報表示部32に情報として出力さ
れ画像表示されると共に、ステップ33で、その瞬時流
量が正常か否かが判定されるが、その際、流量計12か
らのパルス間隔が正常か否か、つまり、給油積算量等の
ベースとなる給油全体の順調な進行も同時に判定され
る。そして、ステップ33で正常と判定された場合に
は、フローは前述のステップ26にリターンし、以下こ
れを繰り返す。
【0025】さて、ステップ26で、プリセット量の給
油が完了したと判定された場合には、ステップ34,3
5へと進み、圧力制御弁10,流量制御弁13に全閉信
号が出力され、給油が終了する。なお、ステップ31で
各部の圧力値が正常でないと判定された場合、およびス
テップ33で瞬時流量等が正常でないと判定された場合
には、ステップ36へと進み、コントローラR等の表示
ランプ33にてエラー表示が実施されると共に、ステッ
プ34,35に進み、直ちに圧力制御弁10,流量制御
弁13に全閉信号が出力され、給油が停止される。
【0026】他方、ステップ27で停止キー28が押下
されたと判定された場合には、フローはステップ37へ
と進み、流量制御弁13に全閉信号が出力され(なおこ
れによらず、圧力制御弁10に全閉信号を出力するよう
にしてもよい)、次にステップ38で、プリセット量を
変更するか否かが判定されるが、変更する場合には次の
ステップ39で、コントローラRのキーボード29にて
プリセット量の変更が実施される。しかる後、ステップ
40でスタートスイッチ27が押下されたか否かが判定
され、押下されると、フローは前述のステップ28にリ
ターンする。なお、ステップ38でプリセット量を変更
しないとされた場合には、フローは直ちにステップ40
へと進む。
【0027】サービサ1の制御はこのように行われ、マ
ニュアル給油,プリセット給油等が実施される。さてそ
こで、このサービサ1では、次の第1,第2,第3のよ
うになる。
【0028】まず第1に、給油配管6の入口15側,出
口17側,ベンチュリ14,エアータンク19,エアー
レギュレータ21等の各部の圧力値、瞬時流量つまり給
油流速、給油積算量つまり給油量、および流量制御弁1
3の開度等の情報は、機械室4の給油配管6,給油機器
5等の場所から離れた所(例えば給油作業台7や地上)
にあるコントローラRの情報表示部32に、画像表示さ
れ、そこでの読み取りそして監視が可能となる(図2等
参照)。第2に、圧力制御弁10,流量制御弁13の開
閉、および流量制御弁13の開度は、同様に給油配管
6,給油機器5等の場所から離れた所にある中央制御器
CおよびコントローラRにて遠隔操作され、マイクロコ
ンピュータMCにて所定の給油圧力,給油流速,給油量
への制御が行われる。そして、流量制御弁13用の開閉
度スイッチ31および停止キー28の操作によりマニュ
アル給油が、又、キーボード29にてプリセット量を入
力するだけでプリセット給油が行われる。第3に、そし
て特に給油配管6の入口15側,出口17側,ベンチュ
リ14等の各部の圧力値,給油流速,給油量等にもしも
異常が発生した場合には、マイクロコンピュータMCに
て自動的かつ直ちに、圧力制御弁10,流量制御弁13
が閉とされ、給油が停止される。
【0029】なお、本発明は以上説明した図示例に限定
されず、以下のようにすることも考えられる。まず第1
に、図示例では、マニュアル給油かプリセット給油かの
選択が可能となっていたが、これによらず、マニュアル
給油のみを可能とすることも考えられる。すなわち、制
御手段たるマイクロコンピュータMCにより、マニュア
ル給油の制御が可能となっており(プリセット給油の制
御は行わない)、マニュアル給油の場合には、前述した
ところと同様に、流量制御弁13用の開閉度スイッチ3
1から信号が入力され、これに基づき、情報表示部32
にその開度情報を出力すると共に、流量制御弁13に開
度信号を出力し、かつ、停止キー28からの信号に基づ
き、圧力制御弁10,流量制御弁13に閉信号を出力す
るように構成された、サービサ1等の燃料給油装置も考
えられる。
【0030】第2に、これと共に逆に、プリセット給油
のみを可能とすることも考えられる。すなわち、制御手
段たるマイクロコンピュータMCにより、プリセット給
油の制御が可能となっており(マニュアル給油の制御は
行わない)、プリセット給油の場合には、前述としたと
ころと同様に、プリセット量が入力され、これに基づ
き、圧力制御弁10,流量制御弁13に適宜開閉信号を
出力し、かつ、情報表示部32にプリセット量に対応し
た開度情報を出力すると共に、流量制御弁13に開度信
号を出力するように構成された、サービサ1等の燃料給
油装置も考えられる。
【0031】第3に、このサービサ1等の燃料給油装置
では、このようにマニュアル給油やプリセット給油の両
方又は一方が可能となっているが、これと共に、この種
従来例のような純然たる手動方式の給油も勿論可能であ
る。すなわち、各圧力計M1,M2,M3,M4,M5
等のメーター表示を見て、圧力制御弁10,流量制御弁
13等を手動操作し、もって所定の給油圧力,給油流
速,給油量への調整を行う手動方式の給油も、前述のマ
ニュアル給油やプリセット給油によらず適宜可能であ
る。
【0032】第4に、図示例では燃料給油装置の1例と
してサービサ1が示されていたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、燃料給油車その他の移動式の燃料
給油装置が考えられる。例えば燃料給油車は、サービサ
1とは異なりタンクを搭載しており、このタンクに積載
された燃料油を車載のポンプにて給油配管6に供給し
て、給油を行うようになっている。
【0033】
【発明の効果】本発明に係る燃料給油装置は、以上説明
したごとく、各圧力センサ,流量計等からの信号に基づ
き、制御手段が情報表示部に所定の情報を、又、圧力制
御弁,流量制御弁に適宜閉信号をそれぞれ出力すると共
に、更に制御手段にて、請求項1では所定のマニュアル
給油を、請求項2では所定のプリセット給油を、請求項
3ではその両方をそれぞれ可能としたことにより、次の
効果を発揮する。
【0034】まず第1に、給油配管の各部の圧力値,給
油流速,給油量,流量制御弁の開度等の情報を、その給
油配管,給油機器等の場所から離れた所、例えばキャブ
や給油作業台や近くの地上等にて、読み取って監視する
ことができるようになる。第2に、圧力制御弁,流量制
御弁を、同様に離れた所で遠隔操作でき、所定の給油圧
力,給油流速,給油量等への制御が容易化される。そし
て請求項1では、かなり自動化されたマニュアル給油が
実現され、請求項2では、完全に自動化されたプリセッ
ト給油が実現され、請求項3では、その両方が選択的に
実現される。第3に、各部の圧力値,給油流速,給油量
等に異常が発生した場合には、自動的かつ直ちに圧力制
御弁,流量制御弁を閉とし、給油が停止される。従っ
て、これら第1,第2,第3により、航空機への給油作
業の正確度および安全性が著しく向上し、簡単容易に給
油作業が行えるようになり、この種従来例に存した問題
点が一掃される等、本発明の発揮する効果は顕著にして
大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料給油装置の実施例を示し、そ
の給油配管,給油機器,その他の説明図である。
【図2】同実施例のサービサの概略正面図である。
【図3】同実施例のコントローラ等の説明図である。
【図4】同実施例の制御手段のブロック図である。
【図5】同実施例の基本的制御のフローチャートであ
る。
【図6】同実施例のマニュアル給油ルーチンのフローチ
ャートである。
【図7】同実施例のプリセット給油ルーチンのフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 サービサ(燃料給油装置) 5 給油機器 6 給油配管 8 給油ホース 10 圧力制御弁 11 フィルター 12 流量計 13 流量制御弁 14 ベンチュリ 15 入口 17 出口 28 停止キー 31 開閉度スイッチ 32 情報表示部 S1 圧力センサ S2 圧力センサ S3 圧力センサ MC マイクロコンピュータ(制御手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−152699(JP,A) 実開 平2−124897(JP,U) 実開 昭59−162499(JP,U) 実開 昭61−40398(JP,U) 実開 平5−41962(JP,U) 実開 平4−14600(JP,U) 実開 昭64−29200(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B67D 5/00 - 5/70 B64F 1/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料油を給油配管を経た後、給油ホース
    にて航空機に給油する移動式の燃料給油装置であって、 上記給油配管に設けられ、圧力制御弁,フィルター,パ
    ルス発信機付の流量計,流量制御弁,ベンチュリ等を順
    に備えた給油機器と、上記給油配管の入口側,出口側お
    よび該ベンチュリにそれぞれ付設され、各々の圧力を検
    出する圧力センサと、各該圧力センサの検出信号および
    該流量計からのパルス信号が入力され、これらに基づき
    各部の圧力値,瞬時流量,給油積算量等を演算して、情
    報表示部にこれらの情報を出力すると共に、これらが正
    常か否かを判別し、正常でない場合には該圧力制御弁,
    該流量制御弁に閉信号を出力する制御手段と、を有して
    なり、 上記制御手段は、更にマニュアル給油の制御が可能であ
    り、マニュアル給油の場合には、該流量制御弁用に付設
    された開閉度スイッチからの信号が入力され、これに基
    づき上記情報表示部にその開度情報を出力すると共に、
    該流量制御弁に開度信号を出力し、かつ、付設された停
    止キーからの信号に基づき該圧力制御弁,該流量制御弁
    に閉信号を出力すること、を特徴とする燃料給油装置。
  2. 【請求項2】 燃料油を給油配管を経た後、給油ホース
    にて航空機に給油する移動式の燃料給油装置であって、 上記給油配管に設けられ、圧力制御弁,フィルター,パ
    ルス発信機付の流量計,流量制御弁,ベンチュリ等を順
    に備えた給油機器と、上記給油配管の入口側,出口側お
    よび該ベンチュリにそれぞれ付設され、各々の圧力を検
    出する圧力センサと、各該圧力センサの検出信号および
    該流量計からのパルス信号が入力され、これらに基づき
    各部の圧力値,瞬時流量,給油積算量等を演算して、情
    報表示部にこれらの情報を出力すると共に、これらが正
    常か否かを判別し、正常でない場合には該圧力制御弁,
    該流量制御弁に閉信号を出力する制御手段と、を有して
    なり、 上記制御手段は、更にプリセット給油の制御が可能であ
    り、プリセット給油の場合にはプリセット量が入力さ
    れ、これに基づき該圧力制御弁,該流量制御弁に適宜開
    閉信号を出力し、かつ、上記情報表示部に該プリセット
    量に対応した開度情報を出力すると共に、該流量制御弁
    に開度信号を出力すること、を特徴とする燃料給油装
    置。
  3. 【請求項3】 燃料油を給油配管を経た後、給油ホース
    にて航空機に給油する移動式の燃料給油装置であって、 上記給油配管に設けられ、圧力制御弁,フィルター,パ
    ルス発信機付の流量計,流量制御弁,ベンチュリ等を順
    に備えた給油機器と、上記給油配管の入口側,出口側お
    よび該ベンチュリにそれぞれ付設され、各々の圧力を検
    出する圧力センサと、各該圧力センサの検出信号および
    該流量計からのパルス信号が入力され、これらに基づき
    各部の圧力値,瞬時流量,給油積算量等を演算して、情
    報表示部にこれらの情報を出力すると共に、これらが正
    常か否かを判別し、正常でない場合には該圧力制御弁,
    該流量制御弁に閉信号を出力する制御手段と、を有して
    なり、 上記制御手段は、更に、マニュアル給油かプリセット給
    油かの制御の選択が可能であり、マニュアル給油の場合
    には、該流量制御弁用に付設された開閉度スイッチから
    の信号が入力され、これに基づき上記情報表示部にその
    開度情報を出力すると共に、該流量制御弁に開度信号を
    出力し、かつ、付設された停止キーからの信号に基づき
    該圧力制御弁,該流量制御弁に閉信号を出力するように
    なっており、 又、上記制御手段は、プリセット給油の場合にはプリセ
    ット量が入力され、これに基づき該圧力制御弁,該流量
    制御弁に適宜開閉信号を出力し、かつ、上記情報表示部
    に該プリセット量に対応した開度情報を出力すると共
    に、該流量制御弁に開度信号を出力すること、を特徴と
    する燃料給油装置。
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