JPH0652516U

JPH0652516U - Ｔ字型ピン式バックル

Info

Publication number: JPH0652516U
Application number: JP9424392U
Authority: JP
Inventors: 幸広山田
Original assignee: 幸広山田
Priority date: 1992-12-24
Filing date: 1992-12-24
Publication date: 1994-07-19

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、装着のしやすさの向上、バンドを
傷めない構造、意匠的、構造的応用の向上を目的とす
る、衣服ベルト用バックルである。【構成】本考案はバックル本体（Ｄ）に、ピン軸とピ
ンを一体化した新しい方式のＴ字型ピン（Ａ）を採用し
た衣服ベルト用バックルである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はピンをピン軸に固定しＴ字型にした、装着しやすく、ベルトを傷めない衣服ベルト用バックルである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のピン式バックルにおいては、図５のようにピンの環状部分（ロ）にバックルのピン軸（ハ）を通す構造であり、装着者は、バンドの穴（Ｂ１）にピン（イ）を通すときに、ピン（イ）を適切な位置に上下させ、バンドのあな（Ｂ１）を探してそれに差し込みベルトを装着していた。また、図６のように装着後のピン（イ）のずれ防止のためのピン溝（ニ）を設けていた。また、ピン式バックルにおけるリバーシブル方式のベルトの実現が困難であるため、リバーシブル方式への応用では、ピン式バックルにおける実現例はなく、図７に示すトップ式バックルにおける実現例しかなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術では、装着時にバンド（Ｂ）を固定するためのピン（イ）がピン軸（ハ）に固定されていなかったため、ピン（イ）が首をふってしまい、ベルトの装着がしにくく、また装着した後もピン（イ）が中心からずれてしまい、バンド（Ｂ）が偏り、外観上も醜いという問題を生じていた。

【０００４】また、従来のバックルでは、バンド（Ｂ）の偏りを防止するためのピン溝（ニ）を設ける必要があり、そのピン溝（ニ）の凹凸がバンド（Ｂ）を損傷するという問題を生じていた。

【０００５】また、従来のピンの構造では、バックル本体の構造を制限してしまうため、バックルとバンドをつなぐための部分（Ｃ１）、もしくはフリー金具部分（Ｃ）の意匠的な自由度が少ないという問題を生じていた。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

図１に示すように、ピンとピン軸を一体化しＴ字型（Ａ）にする。そして、バックルの側面部（Ｄ２）２点に差し込む。

【０００７】図２に示すように、ピン溝を設けない。

【０００８】図３、４のように、構造的に制限されなくなったバックルとバンドをつなぐための部分（Ｃ１）、もしくはフリー金具部分（Ｃ）の形状を構造的に優れたものにする。

【０００９】

【作用】

この考案は図１にようにＴ字型ピン（Ａ）は首をふらないので、図５のようにピン（イ）を上下させることなく、ベルトを容易に装着でき、装着した後もバンド（Ｂ）のずれをおこさない。

【００１０】また、このような構造にしたために、図２のようにピン溝が不要となり、ベルトのバンド（Ｂ）の損傷を防ぐことが可能となった。

【００１１】このように、バックル自体の方式が新しいものに変わったことにより、バックル及び、ピンの意匠的な範囲が広がった。そのため、バックル全体のデザインの種類がもっと豊富になる事が予想される。

【００１２】

【実施例】

例えば、図３に示すように、Ｔ字型ピン式を用いると、この方式のおかげで独立したバックルのフリー金具部分（Ｃ）を高級感のある形状にすることができた。

【００１３】また、図４に示すように、ピン式バックルにおいて、リバーシブル方式への応用が可能になった。リバーシブル方式はトップ式バックル（図７）で多く応用される、バンドの両面を表にするための機構であるが、従来のピン式バックルでは実現困難であったものである。しかし、この考案のＴ字型ピン式バックルでは、簡単な構造でリバーシブルベルトの生産が可能になる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１５】請求項１のＴ字型ピンを有するバックルにおいては、ピンが首をふらないために、簡単な操作でもってベルトを装着できる。

【００１６】請求項２のピン溝を持たないＴ字型ピンを有するバックルにおいては、装着時におけるピン溝による、ベルトのバンド部分の損傷を防ぐことができる。

【００１７】請求項３において、フリー金具部分のピンによる制限がなくなり、意匠的な応用ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】Ｔ字型ピンを有するバックルの斜視図である。

【図２】Ｔ字型ピンを有するピン溝を持たないバックル
の斜視図である。

【図３】Ｔ字型ピンを有する、フリー金具部分を一体化
したバックルの斜視図である。

【図４】Ｔ字型ピンを有する、リバーシブルベルトの斜
視図である。

【図５】従来のピンを有するバックルの斜視図である。

【図６】従来のピンを有する、ピン溝を持つバックルの
斜視図である。

【図７】従来のトップ式バックルのリバーシブルベルト
の斜視図である。

【符号の説明】

ＡＴ字型ピンＢバンドＢ１バンドの穴Ｃフリー金具部分Ｃ１バックルとバンドをつなぐ部分Ｄバックル本体Ｄ２バックル側面部イピンロピンの環状部分ハピン軸ニピン溝

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ピン（イ）とピン軸（ニ）を一体化し、
Ｔ字型にしたピンを有するバックル。
【請求項２】請求項１記載のＴ字型ピンを有したこと
により、不要となったピン溝を持たないバックル。
【請求項３】請求項１記載のＴ字型ピンを有したこと
により、フリー金具（Ｃ）における意匠的な柔軟性をも
たらしたバックル。