JPH0650543B2 - カ−ド式券売機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ＜発明の技術分野＞ 本発明は、切符購入用カード（以下、単に「カード」と
いう）の購入並びに、このカードを利用した切符の購入
に供されるカード式券売機に関する。

＜発明の背景＞ 従来のこの種券売機において、利用客がカードを購入し
且つ、そのカードを用いて切符を購入する場合、カード
の購入操作と切符の購入操作とを切り離して段階的に実
施する必要があり、購入操作並びにその処理が複雑且つ
非能率的であつた。

＜発明の目的＞ 本発明は、カードと切符とを同時に購入可能とすること
によつて、購入操作並びにその処理の簡易化と能率化と
を実現したカード式券売機を提供することを目的とす
る。

＜発明の構成および効果＞ この発明のカード式券売機は、客により操作される操作
パネル部と、切符を発行する切符発行部と、残額の記録
が可能な切符購入用カードを発行するカード発行部と、
客による操作パネル部の購入操作に応じて切符発行部お
よびカード発行部の動作を制御する制御部とを備えたも
のである。前記操作パネル部は、貨幣の投入口と、切符
購入用カードおよび切符の同時購入を指定するための指
定操作手段とを備えており、前記制御部は、前記投入口
への切符購入用カードの金額に相応する貨幣の投入と前
記指定操作手段の操作とに応答して、前記切符発行部に
対し、切符の発行動作を実行させると共に、前記カード
発行部に対し、発行する切符の金額が差し引かれた残額
が記録された切符購入用カードの発行動作を実行させる
ものである。

この発行によれば、客が貨幣を投入して指定操作手段を
操作すれば、切符と、残額が記録された切符購入用カー
ドとが同時に発行されることになるので、切符購入用カ
ードの購入操作と切符の購入操作とを段階的に実施する
必要があった従来例と比較して、購入操作並びにその処
理を簡易化かつ能率化できるという、発明目的を達成し
た顕著な効果を奏する。

＜実施例の説明＞ 第１図は鉄道乗車券を発売するカード式券売機を示し、
接客側の操作パネル部１にカードの投入兼放出口１０、
紙幣投入口１１、硬貨投入口１２、切符／カード釦スイ
ツチ１３、カード釦スイツチ１４、行先釦スイツチ１
５、切符、カード、つり銭等の放出口１６が配設されて
いる。行先釦スイツチ１５は行先（乗車区間）に応じた
金額の切符を購入するためのものであり、またカード釦
スイツチ１４は希望する金額のカードを購入するための
ものである。更に切符／カード釦スイツチ１３は切符と
カードとの同時購入を指定するための指定操作手段を構
成する。

第２図(1)(2)はカードの構成例を示し、カード７の表面
にカードの金額種別、有効期限、発行日等の情報が印字
される他、カード使用の都度、残額記入部７１に残額が
順次印字される。またカード裏面には帯状の磁気記録部
７２が設けてあり、この磁気記録部７２にカード表面の
印字情報や残額データが磁気記録される。

第３図は上記カード式券売機の回路構成例を示す。図
中、カード発行部２は、カード釦スイツチ１４で選択さ
れた金額種別のカードを発行する。紙幣鑑別部３および
硬貨鑑別部４は投入紙幣や硬貨の真偽を判別する。切符
発行部５は投入金額に応じて、或いは投入カードの残額
に応じて、行先釦スイツチ１５で指定された金額の切符
を発行する。操作パネル部１は、カードや切符の購入操
作に必要な切符／カード釦スイツチ１３、カード釦スイ
ツチ１４、行先釦スイツチ１５等を配備してある。制御
部６は利用客によるカードや切符の購入操作に基づき、
上記機械各部の動作を一連に制御して、切符やカードの
発行処理を実行する。

このカード式券売機は前記切符／カード釦スイツチ１３
の押操作により、カードと切符とを同時に購入すること
を可能としたもので、第４図には、貨幣投入時の制御動
作が示してある。今紙幣投入口１１や硬貨投入口１２に
紙幣や硬貨が投入されると、ステツプ８１若しくはステ
ツプ８２が“ＹＥＳ”となり、紙幣鑑別部３や硬貨鑑別
部４で貨幣の真偽が判別された後、制御部６により投入
金額が計算される（ステツプ８３）。そしてつぎにいず
れか行先釦スイツチ１５が押されると、ステツプ８４が
“ＹＥＳ”となり、それが投入金額の範囲内の行先指定
であれば、切符発行部５により指定にかかる切符が発行
される（ステツプ８５）。一方いずれかカード釦スイツ
チ１４が押された場合には、ステツプ８６が“ＹＥＳ”
となり、それが投入金額の範囲内の金額指定であれば、
カード発行部２により指定にかかるカードが発行される
（ステツプ８７）。

ところが行先釦スイツチ１５やカード釦スイツチ１４が
押されずに切符／カード釦スイツチ１３が押された場合
には、ステツプ８８が“ＹＥＳ”となり、制御部６はカ
ードと切符との同時購入処理が指定されたことを認識す
る。この場合には、引き続き行先釦スイツチ１５とカー
ド釦スイツチ１４とが順次押操作されることになり、制
御部６はいずれか釦スイツチの押操作に待機する。まず
行先釦スイツチ１５が押操作された後、つぎにカード釦
スイツチ１４が押操作された場合は、ステップ８９，９
０が共に“ＹＥＳ”となり、切符発行部５によって指定
された金額の切符が発行され、また同時にカード発行部
２によって指定された金額のカードが発行される（ステ
ップ９３，９４）。一方、まずカード釦スイッチ１４が
押操作された場合は、ステップ８９が“ＮＯ”，ステッ
プ９１が“ＹＥＳ”となり、つぎに行先釦スイッチ１５
が押操作されると、ステップ９２が「ＹＥＳ」となっ
て、以下同様にステップ９３，９４の処理が行われる。

上記の場合、もし５０００円を投入した後５０００円の
カード購入と、この購入カードを利用した５００円の切
符購入とを同時に行うよう指定したものと仮定すると、
カード７の残額記入部７１および磁気記録部７２には残
額４５００円のデータが印字され且つ磁気記録される。
尚投入金額が指定した切符やカードの金額を越える場合
には、制御部６はその差額と計算し、ステツプ９５で対
応する金額のつり銭が放出される。

尚上記実施例は、鉄道用乗車券の券売機を示すが、本発
明はこれに限らず、その他の切符の発売機にも適用実施
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はカード式券売機の操作パネル部を示す正面図、
第２図(1)(2)は切符購入用カードを示す説明図、第３図
はカード式券売機の回路ブロツク図、第４図はカード式
券売機の制御動作を示すフローチヤートである。 １……操作パネル部、２……カード発行部 ５……切符発行部、６……制御部 １３……切符／カード釦スイツチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】客により操作される操作パネル部と、切符
   を発行する切符発行部と、残額の記録が可能な切符購入
   用カードを発行するカード発行部と、客による操作パネ
   ル部の購入操作に応じて切符発行部およびカード発行部
   の動作を制御する制御部とを備えたカード式券売機であ
   って、 前記操作パネル部は、貨幣の投入口と、切符購入用カー
   ドおよび切符の同時購入を指定するための指定操作手段
   とを備えており、 前記制御部は、前記投入口への切符購入用カードの金額
   に相応する貨幣の投入と前記指定操作手段の操作とに応
   答して、前記切符発行部に対し、切符の発行動作を実行
   させると共に、前記カード発行部に対し、発行する切符
   の金額が差し引かれた残額が記録された切符購入用カー
   ドの発行動作を実行させるカード式券売機。