JPH0645979A - 携帯電話端末の通信方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯電話端末と他の電話端末との通話中に携
帯電話端末の出力電圧が低下しても、通話回線を切断す
ることなく、電池交換を可能にする。 【構成】 携帯電話端末１の主電池出力電圧監視回路３
が主電池出力電圧低下を検知すると、自動電源切換え回
路６が予備電池９に切り換えるとともに、制御部５が移
動体電話交換機１４へ報告する。移動体電話交換機１４
は、携帯電話器１から主電池出力電圧低下情報を受信す
ると、相手加入者へ電池交換中を報知し、無線キャリア
状態に関係なく一定時間通話回線を保持する。これによ
り、通話を保持した状態で主電池の取り換えが可能とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、移動体電話交換システ
ムにおける携帯電話端末の通信方式に関し、特に、通話
中携帯電話端末の主電池出力電圧が低下したとき電池交
換を可能にした携帯電話端末の通信方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の移動体電話交換システムにおける
携帯電話端末の通信方式は、交換可能な制御用主電池を
電源とする携帯電話端末の通信を移動体電話交換機を介
して行なっており、この通話中に携帯電話端末の出力電
圧が低下すると、携帯電話加入者にブザーで通報し、そ
の後、通話回線を切断している。そして、電池交換後
に、再び通話回線を接続し直して通話を行なうようにし
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の携帯電話端末の通信方式にあっては、通話中に出力
電圧低下があると通話回線が切断されてしまい、また、
電池交換後も通話回線が復旧されないので、通話再開の
ためには再び電話をかけ直す必要があるので、操作が煩
雑になっているという問題があった。

【０００４】本発明は、上記の問題点にかんがみてなさ
れたもので、出力電圧が低下して電池交換の必要がある
とき通話回線を切断しないようにして電池交換を可能に
した携帯電話端末の通信方式の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の携帯電話端末の通信方式は、交換可能な制御用
主電池を電源とする携帯電話端末の通信を移動体電話交
換機を介して行なう携帯電話端末の通信方式において、
上記携帯電話端末に上記主電池の出力電圧を監視する監
視手段と、電圧監視手段が上記主電池の出力電圧低下を
検知したとき無線キャリアを介して移動体電話交換機へ
報告する報告手段と、電圧監視手段が上記の検知をした
とき携帯電話端末の電源を主電池から予備電池へ切り換
える切換え手段とを設け、上記移動体電話交換機は、携
帯電話端末の報告手段からの主電池電圧低下の報告を受
信する受信手段と、受信手段が上記報告を受信したとき
無線キャリアの状態に関係なく一定時間通話回線を保持
する通話回線保持手段とを設けた構成としてある。

【０００６】そして、必要に応じ、上記移動体電話交換
機は、受信手段が上記報告を受信したとき相手加入者へ
電池交換中を知らせる報知手段を備えた構成としてあ
る。

【０００７】

【作用】上記構成からなる携帯電話端末の通信方式によ
れば、携帯電話端末において、主電池の出力電圧の低下
が検出されると、移動体電話交換機へ報告されるととも
に、予備電池に電源が切り換えられる。一方、移動体電
話交換機においては、携帯電話機からの出力電圧低下情
報を受信する無線キャリア状態に関係なく一定時間通話
路を保持する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の携帯電話端末の通信方式が
適用される移動体電話交換システムを示すブロック図で
ある。

【０００９】図において、１は携帯電話端末、１３は携
帯電話端末１の無線基地局、１４は移動体電話交換機で
あって、無線基地局１３および公衆網１５を介して携帯
電話端末１と加入者１６との接続処理を行なうものであ
る。

【００１０】携帯電話端末１において、４は交換可能な
主電池、３はこの主電池４の出力電圧を監視する主電池
出力電圧監視回路である。５は制御回路であって、上記
主電池出力電圧監視回路３が主電池４の出力電圧低下を
検知したとき、送信機８および方向性結合器１０を介し
て移動体電話交換機１４に報告する報告機能と、切換え
回路６の切換え指令を行なう機能とを備えている。切換
え回路６は上記の切換え指令により、電源を主電池４か
ら予備電池９へ切り換えるものである。また、２は制御
回路５により鳴動させられるブザー、７は受信機であ
る。

【００１１】また、移動体電話交換機１４は、携帯電話
端末１から主電池電圧低下の報告を受信する受信機能
と、該報告を受信したとき無線キャリアの状態に関係な
く一定時間通話回線を保持する通話回線保持機能と、上
記報告を受信したとき相手加入者１６に電池交換中を知
らせる報知機能とを備えている。

【００１２】したがって、この実施例に係る通信方式に
よれば、以下のように作用をする。携帯電話端末１を所
持する携帯電話加入者が一般電話加入者１６と公知の方
式を用いて通話中主電池出力電圧監視回路３が、主電池
４の出力電圧低下を検知すると、これが制御回路５に伝
達される。出力電圧低下情報を受信した制御回路５は、
ブザー２を鳴らすとともに、出力電圧低下情報を送信機
８および方向性結合器１０を経由し、アンテナ１１より
無線キャリアを介して、アンテナ１２，無線基地局１３
経由で、移動体電話交換機１４へ伝達する。

【００１３】移動体電話交換機１４は、公衆網１５を通
して一般電話加入者１６へ電池交換中であることを通知
し、一定時間、無線基地局１３からの無線キャリア断信
号を終話と見なさないようにする。

【００１４】また、出力電圧低下報告を終了した携帯電
話端末１の制御回路５は、自動電源切換え回路６により
電源を予備電池９に切り換え、無線機以外の通話情報を
保持する。携帯電話端末１の電池切れにより、無線キャ
リアを受信できなくなった無線基地局１３は、移動体電
話交換局１４にキャリア断信号を送出する。移動体電話
交換局１４は、電池切れにおける電話保留時これを無効
とし、通話回線を保持する。

【００１５】携帯電話端末１の主電池４が交換され、主
電池出力電圧監視回路３が主電池４の出力電圧復旧を検
知し、制御回路５が自動電源切換え回路６を用いて、電
源を主電池４に戻すとともに、保持した通話情報により
携帯電話端末１のアンテナ１１よりアンテナ１２を経由
して無線基地局１３に無線キャリアを送出することによ
り、通話が再開される。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明の携帯電話端
末の通信方式によれば、通話中における電池の出力電圧
低下時、移動体電話交換機に主電池出力電圧低下情報を
送出し、具備した予備電池に切り換え、通話回線を保持
するので、通話を保持した状態で主電池を取り換えるこ
とが可能となり、電池交換後も再び相手加入者に電話を
かけ直すことなく、通話を再開できるという効果を有す
る。

【００１７】また、電池交換中に相手加入者に電池交換
中の旨を知らせるようにすれば、切断理由を知らされず
に通話切断されていた従来の方式よりも、相手一般加入
者に、より親切なサービスの提供ができるという効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る携帯電話端末の通信方式
が適用される移動体電話交換システムを示すブロック図
である。

【符号の説明】

１ 携帯電話端末 ２ ブザー ３ 主電池出力電圧監視回路 ４ 主電池 ５ 制御回路 ６ 自動電源切換え回路 ７ 受信機 ８ 送信機 ９ 予備電池 １０ 方向性結合器 １１ アンテナ １２ アンテナ １３ 無線基地局 １４ 移動体電話交換機 １５ 公衆網 １６ 一般電話加入者

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 交換可能な制御用主電池を電源とする携
   帯電話端末の通信を移動体電話交換機を介して行なう携
   帯電話端末の通信方式において、上記携帯電話端末に上
   記主電池の出力電圧を監視する監視手段と、電圧監視手
   段が上記主電池の出力電圧低下を検知したとき無線キャ
   リアを介して移動体電話交換機へ報告する報告手段と、
   電圧監視手段が上記の検知をしたとき携帯電話端末の電
   源を主電池から予備電池へ切り換える切換え手段とを設
   け、上記移動体電話交換機には、携帯電話端末の報告手
   段からの主電池電圧低下の報告を受信する受信手段と、
   受信手段が上記報告を受信したとき無線キャリアの状態
   に関係なく一定時間通話回線を保持する通話回線保持手
   段とを設けたことを特徴とする携帯電話端末の通信方
   式。
2. 【請求項２】 上記移動体電話交換機は、受信手段が上
   記報告を受信したとき相手加入者へ電池交換中を知らせ
   る報知手段を備えたことを特徴とする請求項１記載の携
   帯電話端末の通信方式。