JPH0635270Y2

JPH0635270Y2 - 可倒式ポール支持装置

Info

Publication number: JPH0635270Y2
Application number: JP1989082274U
Authority: JP
Inventors: 肇若山; 徹島倉; 成司渡辺; 秋男半田
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1989-07-14
Filing date: 1989-07-14
Publication date: 1994-09-14
Anticipated expiration: 2004-07-14
Also published as: JPH0322294U; US5186423A

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、山林や荒地などを走行するときの位置確認旗
取付用の可倒式ポール又は、アンテナ等のポール状の部
材の取付に適した可倒式ポール支持装置に関する。

（従来の技術）上部に旗を付けたポールをその下部で車体側に取り付け
る車両の確認旗は従来知られている。

この種車両の確認旗としては、先に実開昭52−7600号公
報において、ポールと、該ポールの上部に装着された旗
布と、該ポールの下部に装着された車体用取付具とから
成っている。

（考案が解決しようとする課題）上記のものは、ポールが障害物に当接した場合、ポール
の弾性変形で衝撃を吸収するようにしているのでポール
の取付側の取付具に大きな力が作用し、取付部の剛性を
十分設けておく必要があった。又、一旦ポールが取付部
から外れると、車体との間に連結状態が無くなり、ポー
ルを走行中紛失してしまうという不都合が有った。

本考案は、上記問題点を解決するためになされたもので
あり、その目的とするところは、車両に取り付けたポー
ルが走行中に障害物に当接しても車体への取付部に大き
な力を及ぼすことなく弾性変形でき、かつポールが車体
から外れることが無い可倒式ポール支持装置を提供しよ
うとするものである。

（課題を解決するための手段）本考案は、上記目的を達成すべく、ポール部材の取付側
端にポールの長手方向にのびるワイヤーを延設し、該ワ
イヤーの先端と前記ポール部材の取付側端間に弾性部材
を配設し、該弾性部材の軸線方向の弾性力により前記ポ
ール部材とワイヤーの長手方向とを一直線状に保持させ
ると共に、前記ポール部材の下部取付端部を傾倒自在に
保持させ、前記ワイヤーを介して前記ポール部材を基体
に係止可能にしたことを特徴とする。

（作用）上記の如く構成することにより、バギー車に取り付けた
上記ポールが障害物に当接すると、ポールは撓むと共に
傾倒し、この状態では長手方向とポール部材の長手方向
がズレているので、このズレを吸収し、一直線状に復元
させるために弾性部材の軸線方向の弾性力によりワイヤ
ーが引き戻されてポール部材を傾動した状態から立て直
される。

また、上記ポール部材は上記ワイヤーにて車体側に係止
された状態になるのでポール部材が傾倒したときでもポ
ール部材が車体から外れることがない。

（実施例）以下、図面により本考案を詳細に説明する。

第１図は、本考案に係る可倒式ポール支持装置の一実施
例を示す断面図、第２図は、第１図のポールが傾倒した
状態を示す断面図、第３図は、本考案に係る可倒式ポー
ル支持装置の他の実施例を示す断面図、第４図は、可倒
式ポール支持装置をバギー車に取付けた状態を示す斜視
図、第５図及び第６図は、本考案に係る可倒式ポール支
持装置の他の実施例を示す説明図である。

第１図及び第２図中は、１は可倒式フラッグポールであ
り、２、３は上下ばね座、４は戻しばね、５は上記上ば
ね座２上に設けられた取付板、６は上記取付板５上に設
けられた環状の台座、７は上記台座６上に傾倒自在に設
けられた傾動部材、８は上記傾動部材７に設けられた可
撓性のポール、９は上記ポール８と一体に取付けられた
ワイヤー、10は上記ワイヤー９の一端に固着された固定
具、11はワッシャー、12は上記傾動部材７を囲撓して一
端が上記取付板５に接着されたゴムブーツである。

上下ばね座２、３は皿形状であり、下ばね座３の中央部
にはワッシャー11をはめ込む孔3aを設け、上ばね座２の
中央部にはワイヤー９を挿通する孔2aを設けている。

取付板５は一端をバギー車のフレームの一部に取付けて
おり、取付板５の他端部にはワイヤー９を挿通する孔5a
を有しており、更に、他端部の近傍には台座６の底面の
突起部をはめ込む小孔を設け、更にまた、その近傍には
ゴムブーツ12の底面の突起部をはめ込む小孔を設けてい
る。

台座６は環状の上面が傾動部材７を着座させる座面に形
成され、底面の複数個の突起部がそれぞれ取付板５の複
数個の小孔にはめ込まれて取付けられている。

傾動部材７は台座６のガイド面上に傾動自在にはめ込む
凸部7aを有し、傾動部材７の中心線に沿ってはポール８
の一端及びポール８と一体に取付けたワイヤー９の一端
が設けられる。ポール８は樹脂で作られており、ポール
８の下端部にはワイヤー９の一端が一体に成形され、ポ
ール８の上端には着脱自在に旗が取付けられる。

可倒式フラッグポール１を組付けるにおいては、上下ば
ね座２、３間には戻しばね４を設け、台座６上に傾動部
材７を載置してワイヤー９の先端を下ばね座３の孔3aか
ら突出させた状態で、ワイヤー９の先端にワッシャー11
を通して固定具10を固着する。

この状態では第１図に示す如く、ポール８は戻しばね４
の弾性力によってワイヤー９が強く引き張られるので真
直ぐに保たれる。

この取付板５をバギー車に取付けて走行中にポール８が
障害物にぶつかると、第２図に示す如く、ポール８は撓
むと共に傾倒し、この傾倒により傾動部材７が台座６の
上面を押圧すると共に、ワイヤー９を引張るので上下ば
ね座２、３間は戻しばね４の弾性力に抗して距離が狭ま
る。次いで、ポールか障害物を通過すると戻しばね４の
弾性力によりワイヤー９が引き戻されて傾動部材７は、
その凸部7aが台座６にはめ込まれ、ポール８は立て直さ
れる。

第３図は第２実施例を示し、図中、31は可倒式フラッグ
ポールであり、４、７、810、11は第１実施例と同様の
構成要素である。32、33は上下ばね座、34はワイヤー、
35はゴムブーツ、36は上記ばね座32に溶接されたストッ
パー軸、37は平座金、38はボルト、39は取付金具、40は
ボルト、41はナットである。

上ばね座32は、中央部にワイヤー34を挿通する孔32aを
設けており、孔32aの上部周縁は突出する座面32bを有
し、孔32a及び座面32bには傾動部材７の凸部7aが傾倒自
在に着座するように嵌合しており、上ばね座32と一体に
形成されたアーム32cの一端にはボルト40を通す取付孔
を設けている。上ばね座32の孔32aの近傍下面にはスト
ッパー軸36の一端が溶接されており、他端にはボルト38
に噛み合う雌ねじ部36aが穿設されている。

下ばね座33は皿形状であり、中央部にはワッシャー11を
はめ込む孔33aを設け、孔33aの近傍にはストッパー軸36
を案内する孔33bを設けている。

可倒式フラッグポール31を組付けるにおいては、上下ば
ね座32、33間には戻しばね４を設け、上ばね座32上に傾
動部材７を設けてワイヤー34の先端を下ばね座33の孔33
aから突出させた状態で、ワイヤー34の先端にワッシャ
ー11を通して固定具10を固着する。更に、下ばね座33の
ガイド孔33bにはストッパー軸36の一端がはめ込まれ、
ねじ部36aには平座金37を介してボルト38が噛み合わさ
れている。

この状態では第３図に示す如く、ポール８は戻しばね４
の弾性力によってワイヤー34が強く引き張られるので真
直ぐに保たれる。

バギー車用安全確認旗31においては、上ばね座32と一体
に形成されたアーム32cの一端がバギー車のフレームに
溶着された取付金具39にボルト40とナット41によって取
付けられており、バギー車の走行中にポール８が障害物
にぶつかると、ポール８は撓むと共に傾倒し、傾動部材
７の凸部7aが上ばね座32のガイド面32bを押圧し、ワイ
ヤー34が引かれて上下ばね座32、33間は戻しばね４の弾
性力に抗して距離が狭まる。このときには下ばね座33は
ストッパー軸36に案内される。次いで、戻しばね４の弾
性力によりワイヤー34が引き戻されて傾動部材７は、そ
の凸部7aが上ばね座32の孔32aにはめ込まれ、ポール８
は立て直される。

この実施例においては、ポール８の傾倒のときなどにワ
イヤー34が切断することがであってもストッパー軸36に
設けた平座金37とボルト38によって下ばね座33が保持さ
れる。従って、ワイヤー34の切断時に下ばね座33、戻し
ばね４が飛散することはない。

可倒式フラッグポールは、第４図に示すようにバギー車
のフレームに溶着された取付金具39に取付板５或いは上
ばね座32のアーム32cの一端が取付けられ、バギー車の
走行中にはポール８は真直ぐに立てられ、車庫に入れる
などの際にはポール８が弾性に抗して曲げられてミラー
41に引っ掛けられるものである。

第５図及び第６図は、本考案に係る可倒式ポール支持装
置の他の実施例を示す説明図であり、図中、51は可倒式
フラッグポール、52は上記可倒式フラッグポール51に設
けられた傾動部材、53は台座、54は板ばね、55はコンロ
ッド、56、56′は上記コンロッド55に固着された板ばね
54用のストッパー、57は上記コンロッド55上に固着され
た板ばね54用のリセット側のストッパー、58は取付台で
ある。

板ばね54は中央部が交番的な荷重により反転的に凹凸形
状となるようになっており、板ばね54の周縁は台座53と
取付台58に挾まれて取付金具39に取付けられる。

コンロッド55は傾動部材52と板ばね54とをストッパー5
6、56′により連結している。

可倒式フラッグポール51を立てた状態では、第５図に示
す如く、板ばね54は凹部を形成した状態とされており、
傾動部材52はコンロッド55により下方に引張られて台座
53の凹部に嵌め込まれている。

ポール８が障害物にぶつかると可倒式フラッグポール51
においては、第６図に示す如く、傾動部材52が台座53の
凹部からテコの原理により飛出してポール８と共に倒
れ、この際には板ばね54はコンロッド55により上方に引
張られて凹部を形成した状態から凸部を形成した状態に
変動することとにる。

前記のように倒れたポール８が戻しばね４により自動的
に立て直される時にポール８がフレームを打つことが考
えられるが、上記第３実施例に示す可倒式フラッグポー
ル51はライダーが随時、第６図に示す状態から第５図に
示す状態にリセットさせることができる。

本考案のポール部材はフラッグポールに限らずアンテナ
等のロッド部材等であっても同様に本目的は達成し得
る。

（考案の効果）本考案は、叙上の如きものであるから、車両に取付けた
ポール部材が障害物に当接しても車体取付側へ大きな力
が作用することを防止し、ポールの応力を逃がし、ポー
ルの耐久性が向上する。また、ポール部材はワイヤ部材
にて車体に係止されるので紛失を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案に係る可倒式ポール支持装置の一実施
例を示す断面図、第２図は、第１図のポールが傾倒した
状態を示す断面図、第３図は、本考案に係る可倒式ポー
ル支持装置の他の実施例を示す断面図、第４図は、可倒
式ポールをバギー車に取付けた状態を示す斜視図、第５
図及び第６図は、本考案に係る可倒式ポール支持装置の
他の実施例を示す説明図である。１、31、51…可倒式フラッグポール２、32…上ばね座、2a…孔３、33…下ばね座、４…戻しばね６、53…台座、７、52…傾動部材 7a…凸部、８…ポール９…ワイヤー、10…固定具 12…ゴムブーツ、32a…孔 32b…座面、32c…アーム 36…ストッパー軸、54…板ばね 55…コンロッド、56、57…ストッパー 58…取付台

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ポール部材の取付側端にポールの長手方向
にのびるワイヤーを延設し、該ワイヤーの先端と前記ポ
ール部材の取付側端間に弾性部材を配設し、該弾性部材
の軸線方向の弾性力により前記ポール部材とワイヤーの
長手方向とを一直線状に保持させると共に、前記ポール
部材の下部取付端部を傾倒自在に保持させ、前記ワイヤ
ーを介して前記ポール部材を基体に係止可能にしたこと
を特徴とする可倒式ポール支持装置。